JP2016024115A - 電力量通知装置、電力量計測装置、電力量通知システム、制御方法、および制御プログラム - Google Patents

電力量通知装置、電力量計測装置、電力量通知システム、制御方法、および制御プログラム Download PDF

Info

Publication number
JP2016024115A
JP2016024115A JP2014149837A JP2014149837A JP2016024115A JP 2016024115 A JP2016024115 A JP 2016024115A JP 2014149837 A JP2014149837 A JP 2014149837A JP 2014149837 A JP2014149837 A JP 2014149837A JP 2016024115 A JP2016024115 A JP 2016024115A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
power
amount
usage
information
retail
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2014149837A
Other languages
English (en)
Inventor
龍司 池田
Ryuji Ikeda
龍司 池田
千絵 秀石
Chie Hideishi
千絵 秀石
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sharp Corp
Original Assignee
Sharp Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sharp Corp filed Critical Sharp Corp
Priority to JP2014149837A priority Critical patent/JP2016024115A/ja
Publication of JP2016024115A publication Critical patent/JP2016024115A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02BCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO BUILDINGS, e.g. HOUSING, HOUSE APPLIANCES OR RELATED END-USER APPLICATIONS
    • Y02B70/00Technologies for an efficient end-user side electric power management and consumption
    • Y02B70/30Systems integrating technologies related to power network operation and communication or information technologies for improving the carbon footprint of the management of residential or tertiary loads, i.e. smart grids as climate change mitigation technology in the buildings sector, including also the last stages of power distribution and the control, monitoring or operating management systems at local level
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y04INFORMATION OR COMMUNICATION TECHNOLOGIES HAVING AN IMPACT ON OTHER TECHNOLOGY AREAS
    • Y04SSYSTEMS INTEGRATING TECHNOLOGIES RELATED TO POWER NETWORK OPERATION, COMMUNICATION OR INFORMATION TECHNOLOGIES FOR IMPROVING THE ELECTRICAL POWER GENERATION, TRANSMISSION, DISTRIBUTION, MANAGEMENT OR USAGE, i.e. SMART GRIDS
    • Y04S20/00Management or operation of end-user stationary applications or the last stages of power distribution; Controlling, monitoring or operating thereof
    • Y04S20/20End-user application control systems
    • Y04S20/242Home appliances

Landscapes

  • Remote Monitoring And Control Of Power-Distribution Networks (AREA)
  • Selective Calling Equipment (AREA)
  • Management, Administration, Business Operations System, And Electronic Commerce (AREA)
  • Arrangements For Transmission Of Measured Signals (AREA)

Abstract

【課題】所定の電気器具の使用電力を所定の売手から購入することを可能にする。
【解決手段】空調装置(1)は、自装置で使用された電力量である特定使用量を取得する電力量算出部(25)と、電力の複数の売手のうち上記特定使用量の電力の売手を示す小売ID(22)と、該特定使用量とを対応付けて所定の通知先に通知する特定使用量通知部(26)と、を備えている。
【選択図】図1

Description

本発明は、計測された電力量を通知する装置等に関する。
近時、スマートメータと呼ばれる通信機能を備えた電力計の使用が進められている。スマートメータは、電力の需給契約者の総使用電力量を計測し、上記通信機能により、送電会社等の所定の通知先に通知するので、需給契約者宅まで赴いて総使用電力量を検針する必要がなくなる。
スマートメータに関連した技術としては、例えば下記の特許文献1が挙げられる。特許文献1には、家電の使用した電気の料金を支払う契約者のIDと、該家電の電気の使用量とを関連付けて電力会社に送信する電力計が開示されている。この他、これに関連する技術として、例えば下記の特許文献2および3が挙げられる。
特開2002−296301号公報(2002年10月9日公開) 特開2010−92232号公報(2010年4月22日公開) 特開平11−281122号公報(1999年10月15日公開)
ここで、上述のような従来技術では、何れも電力の売手が1つのみであることを前提としており、電力の売手を選択することについては何ら記載されていない。しかしながら、今後は、電力の売手も多様化すると考えられ、複数の売手が存在する場合、所定の電気器具の使用電力を所定の売手から購入することのニーズが生じる可能性がある。そして、上記従来技術では、このようなニーズに応えることができない。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、電力の売手が複数ある場合に、所定の電気器具の使用電力を所定の売手から購入することを可能にする電力量通知装置等を提供することにある。
上記の課題を解決するために、本発明の一態様に係る電力量通知装置は、電力の需給契約者の使用電力量のうち所定の電気器具で使用された電力量である器具使用量を取得する器具使用量取得手段と、上記器具使用量と、電力の複数の売手のうち上記器具使用量の電力の売手を示す売手識別情報とを対応付けて所定の通知先に通知する通知手段と、を備えている。
また、本発明の一態様に係る電力量計測装置は、上記の課題を解決するために、電力の需給契約者の使用電力量を計測する電力量計測装置であって、上記使用電力量のうち所定の電気器具で使用された電力量である器具使用量と、電力の複数の売手のうち上記器具使用量の電力の売手を示す売手識別情報とを取得する器具情報取得手段と、上記器具使用量と上記売手識別情報とを対応付けて所定の通知先に通知する器具情報通知手段と、を備えている。
そして、本発明の一態様に係る電力量通知システムは、上記の課題を解決するために、電力の需給契約者の使用電力量を通知する電力量通知システムであって、上記使用電力量のうち所定の電気器具で使用された電力量である器具使用量と、電力の複数の売手のうち上記器具使用量の電力の売手を示す売手識別情報とを対応付けて所定の通知先に通知する電力量通知装置と、上記使用電力量または該使用電力量から上記器具使用量を差し引いた差分使用量を、上記所定の通知先に通知する電力量計測装置と、を含む。
また、本発明の一態様に係る電力量通知装置の制御方法は、上記の課題を解決するために、電力の需給契約者の使用電力量のうち所定の電気器具で使用された電力量である器具使用量を取得する器具使用量取得ステップと、上記器具使用量と、電力の複数の売手のうち上記器具使用量の電力の売手を示す売手識別情報とを対応付けて所定の通知先に通知する通知ステップと、を含む。
本発明の上記各態様によれば、電力の売手が複数ある場合に、所定の電気器具の使用電力を所定の売手から購入することが可能になるという効果を奏する。
本発明の実施形態1に係る電力量通知システムを構成する空調装置、スマートメータ、送電会社サーバ、および小売会社サーバの要部構成を示すブロック図である。 上記電力量通知システムの概要を示す図である。 上記電力量通知システムにおける情報の流れを示す図である。 特定使用量情報の一例を示す図である。 差分使用量情報の一例を示す図である。 送電会社管理情報の一例を示す図である。 小売会社管理情報の一例を示す図であり、同図の(a)はある小売会社サーバが格納する小売会社管理情報の例を示し、同図の(b)は他の小売会社サーバが格納する小売会社管理情報の例を示している。 上記スマートメータが実行する処理の一例を示すフローチャートである。 上記空調装置が実行する処理の一例を示すフローチャートである。 上記送電会社サーバが実行する処理の一例を示すフローチャートである。 上記小売会社サーバが実行する処理の一例を示すフローチャートである。 本発明の実施形態2に係る電力量通知システムにおける情報の流れを示す図である。 本発明の実施形態3に係る電力量通知システムにおける情報の流れを示す図である。 上記空調装置および上記スマートメータに適用可能なコンピュータの構成を例示したブロック図である。
〔実施形態1〕
以下、本発明の実施の形態について、詳細に説明する。まず、本実施形態の電力量通知システムの概要を図2に基づいて説明する。図2は、電力量通知システム6の概要を示す図である。
電力量通知システム6は、所定の電気器具の使用電力を、他の電気器具等の使用電力とは異なる売手から購入することを可能にするシステムであり、図2では、電力量通知システム6の構成要素のうち、空調装置(電力量通知装置)1とスマートメータ(電力量計測装置)2を示している。空調装置1は、いわゆるエアコンとしての機能を備えていると共に、自装置の電力使用量を計測する機能や、スマートメータ2と通信する機能等を備えた家電である。また、スマートメータ2は、電力の需給契約者(以下、単に契約者と呼ぶ)の使用電力量を計測して所定の通知先に通知する装置である。これらの装置の詳細は後述する。
図示の例において、送電会社は、各種発電施設にて発電された電気を各契約者宅に供給する送電網を管理する会社であり、小売Xおよび小売Yは、送電会社の送電網を借り受けて電力の小売りを行う電力小売会社である。つまり、送電会社の送電網を介して送られる電気は、送電会社から買うこともできるし、契約により、小売Xや小売Yから買うこともできる。
また、契約者は、使用する電力を、複数の電力小売会社から買うこともできる。具体的には、同図では、契約者の使用電力量のうち、空調装置1で使用された電力量は小売Yから買い、残りは小売Xから買う例を示している。
つまり、契約者は、総使用電力量のうち空調装置1での使用分を除いた電力量に対する電気料金を小売Xに支払い、小売Xはこの契約者の空調装置1分を除く電力使用量に相当する料金(電力利用料)を送電会社に支払う。一方、空調装置1の使用電力の対価は、小売Yに支払われる。つまり、空調装置1の使用電力は、小売Yから購入する。そして、小売Yは、空調装置1の電力使用量に相当する料金(電力利用料)を送電会社に支払う。
なお、同図では、この電気料金を、契約者ではなく、空調装置1を販売した家電量販店等が支払う例を示している。これは、例えば家電量販店等において、空調装置1とその使用電力とをセットで販売するビジネスモデルを想定したものである。このビジネスモデルでは、家電量販店等の指定する小売Yから電力を購入させることが可能になる。つまり、小売Yの売り上げを伸ばすことができるので、契約者にはその見返りとして、商品(空調装置1等)の値引き等の経済的メリットを享受させることもできる。
続いて、図3に基づいて、電力量通知システム6の他の構成要素、および電力量通知システム6で送受信される情報について説明する。図3は、電力量通知システム6における情報の流れを示す図である。図示のように、電力量通知システム6は、空調装置1およびスマートメータ2の他に、送電会社サーバ(所定の通知先)3、小売会社サーバ4、および小売会社サーバ5を含む。
空調装置1は、自装置で使用した電力量(器具使用量)と、その電力の売手である電力小売会社(この例では小売Y)の識別情報(売手識別情報)とを対応付けた特定使用量情報を生成し、この特定使用量情報を小売Yおよびスマートメータ2に送信する。これにより、空調装置1が設置されている家(契約者の家)の消費電力のうち、空調装置1が使用した電力のみを、特定の電力小売会社(この例では小売Y)から購入することが可能になる。
スマートメータ2は、契約者の総使用電力量を計測する。また、空調装置1に問合せを送信して上記特定使用量情報を受信し、計測した総使用電力量と、受信した特定使用量情報の示す使用量との差分、すなわち空調装置1分を除いた使用電力量である差分使用量を算出する。次に、算出した差分使用量と、その電力の売手である電力小売会社(この例では小売X)の識別情報(差分売手識別情報)とを対応付けた差分使用量情報を生成する。
送電会社サーバ3は、送電会社のサーバであり、契約者に関する情報や、契約している電力小売会社(この例では小売XおよびY)に関する情報等を管理している。送電会社サーバ3は、スマートメータ2から受信する差分使用量情報および特定使用量情報に基づいて、各電力小売会社に料金の支払いを請求すべき電力量を特定する。
小売会社サーバ4および小売会社サーバ5は、電力小売会社のサーバであり、契約対象の家電(この例では空調装置1)や、その家電の電気料金の支払元に関する情報等を管理している。そして、小売会社サーバ4は、差分使用量情報に基づいて送電会社への支払い対象となる電力量(契約者への請求対象となる電力量)を特定する。また、小売会社サーバ5は、特定使用量情報に基づいて送電会社への支払い対象となる電力量(家電量販店等への請求対象となる電力量)を特定する。
〔情報の流れ〕
空調装置1は、特定使用量情報を生成し、生成した特定使用量情報をスマートメータ2と小売会社サーバ5にそれぞれ送信する。そして、スマートメータ2は、自機で計測した総使用電力量と、受信した特定使用量情報とを用いて差分使用量情報を生成し、生成した差分使用量情報を送電会社サーバ3と小売会社サーバ4にそれぞれ送信する。また、送電会社サーバ3には、空調装置1から受信した特定使用量情報も合わせて送信する。つまり、空調装置1は、スマートメータ2を介して、特定使用量情報を送電会社サーバ3に通知している。
なお、スマートメータ2と送電会社サーバ3との間の通信経路は、使用電力量が改ざん等を受けることなく送電会社に伝達されるように、セキュアな通信経路とすることが望ましく、例えば専用の通信線を用いて通信を行う経路としてもよい。一方、空調装置1またはスマートメータ2が小売会社サーバ5または4と通信する通信経路は、費用等の関係から専用線を利用することが困難であれば、電力などの通信ネットワークやインターネット等を用いて通信を行う経路としてもよい。なお、図示していないが、スマートメータ2と家電(空調装置1および他の家電)との間にHEMS(Home Energy Management System)が介在していてもよい。
次に、送電会社サーバ3は、スマートメータ2から受信した特定使用量情報を小売会社サーバ5に転送し、スマートメータ2から受信した差分使用量情報を小売会社サーバ4に転送する。これにより、小売会社サーバ4は、異なる通信経路をそれぞれ介して差分使用量情報を受信することになるので、受信した2つの差分使用量情報を照合して、正しい差分使用量情報を受信したか判断することができる。同様に、小売会社サーバ5は、2つの通信経路をそれぞれ介して受信した特定使用量情報を照合して、正しい特定使用量情報を受信したか判断することができる。
なお、上記の例では、空調装置1が特定使用量情報を小売会社サーバ5に送信しているが、特定使用量情報の小売会社サーバ5への送信は、スマートメータ2が行ってもよい。この場合、空調装置1から小売会社サーバ5との通信機能を外すことができるので、空調装置1の構成を簡略化することができる。
〔要部構成〕
続いて、電力量通知システム6の各構成要素の要部構成を図1に基づいて説明する。図1は、空調装置1、スマートメータ2、送電会社サーバ3、および小売会社サーバ4の要部構成を示すブロック図である。なお、同図では、小売会社サーバ4と同様の構成である小売会社サーバ5の内部構成は図示を省略している。また、空調装置1が備えている空調のための構成のように電力量の通知とは関係のない構成についても図示を省略している。
(空調装置)
空調装置1は、図示のように、記憶部10、制御部11、電力計測部12、通信部13、および表示部14を備えている。記憶部10は、空調装置1が使用する各種データを格納するものであり、制御部11は空調装置1の機能を統括して制御するものである。そして、電力計測部12は空調装置1の使用電力量を計測するものであり、通信部13は空調装置1が他の装置と通信するためのものであり、表示部14は空調装置1が情報を表示するためのものである。
なお、空調装置1は、記憶部10および制御部11については、空調機能に関する制御を行うためのものをそれぞれ別途備えていてもよい。つまり、図示した各ブロックと、空調機能に関する制御を行う各ブロックとは、ハードウェアとして独立していてもよい。この場合、従来の一般的な空調装置に、例えば上記記憶部10および制御部11等を備えた基板を追加するだけで本発明の空調装置1とすることができるという利点がある。
上述のように、空調装置1は、スマートメータ2および小売会社サーバ5と通信を行うため、通信部13はこれらの装置と通信可能なものとする。なお、これらの装置との通信は、1つの通信部13を介して行ってもよいし、装置毎に異なる通信部を介して行ってもよく、この場合、各通信部を介した通信の方式がそれぞれ異なっていてもよい。例えば、無線LAN(Local Area Network)ルータあるいはPLC(Power Line Communication)を利用して、1つの通信部13にてスマートメータ2および小売会社サーバ5と通信してもよい。また、例えば、空調装置1とスマートメータ2との間は専用線で通信し、小売会社サーバ5との通信に通信部13を使用してもよい。
記憶部10には、電力計ID20、ユーザID21、小売ID(売手識別情報)22、および残量情報23が格納されている。これらの情報は、例えば小売Yから電力を購入する契約が成立したとき等に格納すればよい。なお、電力計ID20、ユーザID21、および小売ID22は、基本的に格納後に変更されることはないが、残量情報23は後述するように使用された電力量に応じて更新される。
電力計ID20は、使用電力量を計測した装置、すなわち空調装置1を識別する識別情報であり、ユーザID21は、電力計IDで識別される装置が計測した電力量を支払う契約者(例えば空調装置1を販売した家電量販店等)を識別する識別情報である。小売ID22は、電力計IDで識別される装置の使用電力量の売手である電力小売会社(この例では小売Y)を識別する識別情報である。
残量情報23は、小売ID22で識別される電力小売会社から買うことのできる電力量を示す情報である。つまり、家電(ここでは空調装置1)とセットで販売される電力量の上限は予め定められていてもよい。そして、電力量の上限まで使用した後は、空調装置1の使用電力量に対する電気料金も、他の家電等と同じ売手(この例では小売X)に支払うようにしてもよい。
制御部11には、電力量算出部(器具使用量取得手段)25、特定使用量通知部(通知手段、器具使用量通知手段)26、および残量通知部(残量通知手段)27が含まれている。
電力量算出部25は、電力計測部12が計測した空調装置1の使用電力から、空調装置1の使用電力量を算出する。また、電力量算出部25は、算出した使用電力量を残量情報23が示す残量から差し引いて、その差分を示すように残量情報23を更新する。
特定使用量通知部26は、空調装置1の使用電力量と、この使用電力量の売手を識別する情報(この例では小売ID22)とを対応付けた特定使用量情報を生成して送信する。具体的には、特定使用量通知部26は、生成した特定使用量情報をスマートメータ2および小売会社サーバ5に送信する。
特定使用量情報は、例えば図4のような情報であってもよい。図4は、特定使用量情報の一例を示す図である。図示の特定使用量情報は、電力計ID、ユーザID、小売ID、および使用電力量が対応付けられた情報である。これらの情報のうち、電力計ID、ユーザID、および小売IDは、記憶部10に格納されているものであり、使用電力量は電力量算出部25が算出したものである。
このような特定使用量情報を用いることにより、空調装置1の使用電力量が20kWhであり、その売手がR_IDY(小売Y)であり、電気料金の支払い契約者がU_ID2(家電量販店)であることを特定することができる。なお、特定使用量情報は、空調装置1の使用電力量と、その使用電力の売手を識別する情報とを少なくとも含んでいればよく、この例に限られない。
残量通知部27は、特定使用量情報の示す売手から購入可能な電力の残量を空調装置1のユーザに通知する。具体的には、残量情報23が示す電力量(購入可能な電力量の上限値から、特定使用量の累積値を差し引いた電力量)を表示部14に表示させることにより通知する。なお、通知の態様はこれに限定されず、例えば残量情報23が示す電力量が所定の下限値以下となったときにランプを点灯させる、あるいは点灯させるランプの色を変える等によって通知を行ってもよいし、音声などで残量を通知してもよい。
(スマートメータ)
スマートメータ2は、図1に示すように、記憶部30、制御部31、電力計測部32、および通信部33を備えている。記憶部30は、スマートメータ2が使用する各種データを格納するものであり、制御部31はスマートメータ2の機能を統括して制御するものである。そして、電力計測部32はスマートメータ2の契約者の使用電力量を計測するものであり、通信部33はスマートメータ2が他の装置と通信するためのものである。具体的には、通信部33は、空調装置1、送電会社サーバ3、および小売会社サーバ4と通信可能なものであればよい。なお、これらの装置との通信は、1つの通信部33を介して行ってもよいし、装置毎に異なる通信部を介して行ってもよく、この場合、各通信部を介した通信の方式がそれぞれ異なっていてもよい。
記憶部30には、電力計ID40、ユーザID41、および小売ID(差分売手識別情報)42が格納されている。電力計ID40は、スマートメータ2を識別する識別情報であり、ユーザID41は、スマートメータ2が計測した電力量を支払う契約者を識別する識別情報であり、小売ID42は、該電力量の売手を識別する識別情報である。これらの情報は、例えば小売Xから電力を購入する契約が成立したとき等に格納すればよく、格納後は契約内容に変更がない限り変更されない。
制御部31には、電力量算出部45、差分使用量算出部(器具情報取得手段、差分使用量算出手段)46、および請求用情報送信部(器具情報通知手段、差分情報通知手段)47が含まれる。
電力量算出部45は、電力計測部32が計測した使用電力から、契約者の所定期間における総使用電力量を算出する。なお、上記所定期間は、使用電力量を通知する周期に応じて予め定められた期間であり、例えば一カ月であってもよい。
差分使用量算出部46は、所定の電気器具で使用された電力量と、複数の電力の売手のうち上記電気器具の使用電力の売手を識別する売手識別情報とを取得する。具体的には、差分使用量算出部46は、空調装置1に問合せを送信して、この問合せに対する応答として、空調装置(所定の電気器具)1で使用された電力量と小売ID(売手識別情報)22とが対応付けられた上記特定使用量情報を取得する。そして、差分使用量算出部46は、総使用電力量から上記特定使用量情報が示す使用量を差し引いて差分使用量を算出する。
請求用情報送信部47は、差分使用量算出部46が算出した差分使用量と、複数の電力の売手のうち該差分使用量の電力の売手を識別する売手識別情報とを対応付けて差分使用量情報を生成して、所定の通知先に送信する。また、請求用情報送信部47は、空調装置1から受信した特定使用量情報も所定の通知先に送信する。具体的には、請求用情報送信部47は、差分使用量情報を小売会社サーバ4に送信し、差分使用量情報および特定使用量情報を送電会社サーバ3に送信する。
上記差分使用量情報は、例えば図5のような情報であってもよい。図5は、差分使用量情報の一例を示す図である。図示の差分使用量情報は、電力計ID、ユーザID、小売ID、および使用電力量が対応付けられた情報である。これらの情報のうち、電力計ID、ユーザID、および小売IDは、記憶部30に格納されているものであり、使用電力量は電力量算出部45が算出したものである。
このような差分使用量情報を用いることにより、空調装置1の分を除いた使用電力量が80kWhであり、その売手がR_IDX(小売X)であり、電気料金の支払い契約者がU_ID1(スマートメータ2の契約者)であることを特定することができる。なお、差分使用量情報は、空調装置1の分を除いた使用電力量と、その使用電力の売手を識別する情報とを少なくとも含んでいればよく、この例に限られない。
(送電会社サーバ)
送電会社サーバ3は、図1に示すように、記憶部50、制御部51、および通信部52を備えている。記憶部50は、送電会社サーバ3が使用する各種データを格納するものであり、制御部51は送電会社サーバ3の機能を統括して制御するものである。そして、通信部52は送電会社サーバ3が他の装置と通信するためのものである。具体的には、通信部52は、スマートメータ2、小売会社サーバ4、および小売会社サーバ5と通信可能なものであればよい。なお、これらの装置との通信は、1つの通信部52を介して行ってもよいし、装置毎に異なる通信部を介して行ってもよく、この場合、各通信部を介した通信の方式がそれぞれ異なっていてもよい。
記憶部50には、契約者に関する情報を管理するための送電会社管理情報60が格納されている。また、制御部51には、請求用情報受信部65が含まれる。請求用情報受信部65は、電力小売会社に料金請求するために必要な差分使用量情報および特定使用量情報を受信すると、送電会社管理情報60を参照して、送電会社の管理する電力計が計測した電力量に関する情報であるか、およびその電力の小売業者が登録されているかを確認する。なお、送電会社管理情報60に登録された小売業者は、送電会社を電力の元売り業者とすれば、送電会社の送電する電力の卸先業者(送電会社の送電線で電力を卸す業者)であるとも言える。そして、登録されていることが確認された場合には、登録されている小売業者に、その小売業者に卸す電力量を通知する。具体的には、差分使用量情報を該情報の示す使用量の請求先(この例では小売会社サーバ4)に送信し、特定使用量情報を該情報の示す使用量の請求先(この例では小売会社サーバ5)に送信する。
送電会社管理情報60は、例えば図6のような情報であってもよい。図6は、送電会社管理情報60の一例を示す図である。図6の送電会社管理情報60は、送電会社の管理する電力計(送電会社の送電線に接続された電力計)の電力計IDを示す登録電力計情報(同図の(a))と、登録された小売業者(送電会社が管理する送電線からの電力を利用(小売)する小売業者)の小売IDを示す登録小売情報(同図の(b))とを含む。同図(a)の例では、スマートメータ2の電力計ID(E_ID1)が登録されていると共に、送電会社の送電線に接続された他の電力計の電力計ID(E_ID20、E_ID30、…)が登録されている。また、同図(b)の例では、小売Xの小売ID(R_IDX)と、小売Yの小売ID(R_IDY)が登録されていると共に、送電会社の送電線からの電力を利用(小売)する他の小売会社の小売ID(R_IDZ、R_IDA、R_IDB、…)が登録されている。なお、送電会社管理情報60における電力計および電力小売業者の追加や削除は、随時行うことができる。例えば、電力小売会社である小売Cから電力を購入する契約で購入した家電がユーザ宅に新たに設置された場合、図6の(b)の登録小売情報には小売Cの小売IDが追加される。同様に、例えば送電会社が管理する送電線に新たなスマートメータが接続された場合、図6の(a)の登録電力計情報にはそのIDが追加される。
(小売会社サーバ)
小売会社サーバ4は、図1に示すように、記憶部70、制御部71、および通信部72を備えている。記憶部70は、小売会社サーバ4が使用する各種データを格納するものであり、制御部71は小売会社サーバ4の機能を統括して制御するものである。そして、通信部72は小売会社サーバ4が他の装置と通信するためのものである。具体的には、通信部72は、スマートメータ2および送電会社サーバ3と通信可能なものであればよい。なお、これらの装置との通信は、1つの通信部72を介して行ってもよいし、装置毎に異なる通信部を介して行ってもよく、この場合、各通信部を介した通信の方式がそれぞれ異なっていてもよい。
記憶部70には、当該小売会社の契約者に関する情報を管理するための小売会社管理情報80が格納されている。また、制御部71には、使用量照合部85、請求先特定部86、およびエラー処理部87が含まれている。
小売会社管理情報80は、例えば図7のような情報であってもよい。図7は、小売会社管理情報80の一例を示す図であり、同図の(a)は小売会社サーバ4が格納する小売会社管理情報80の例を示し、同図の(b)は小売会社サーバ5が格納する小売会社管理情報80の例を示している。
同図の(a)の小売会社管理情報80は、自社を識別する小売IDと、自社の契約者の電力計IDと、該契約者のユーザIDとが対応付けられた情報である。具体的には、小売Xの小売IDであるR_IDXと、スマートメータ2の電力計IDであるE_ID1と、スマートメータ2の契約者のユーザIDであるU_ID1とが対応付けられている。
一方、同図の(b)の小売会社管理情報80は、自社を識別する小売ID、自社の契約者の電力計ID、および該契約者のユーザIDに加え、累計使用電力量および契約電力量が対応付けられた情報である。具体的には、小売Yの小売ID(R_IDY)と、空調装置1の電力計ID(E_ID2)と、空調装置1の電気料金の支払者のID(U_ID2)と、空調装置1の累計使用電力量(20kWh)および契約電力量(240kWh)とが対応付けられている。なお、累計使用電力量および契約電力量は、契約電力量(使用可能な電力量の上限)が定められている場合に用いられるものであり、このような定めがなければこれらの情報を管理する必要はない。
使用量照合部85は、空調装置1から送信される特定使用量情報と、送電会社サーバ3から送信される特定使用量情報とを照合して一致するか判定する。
請求先特定部86は、使用量照合部85が一致すると判定した特定使用量情報を用いて空調装置1の電力使用量を確定する。また、請求先特定部86は、特定使用量情報の示すユーザIDが示す契約者を、当該使用電力量に対する使用量の請求先と特定する。
エラー処理部87は、使用量照合部85が一致しないと判定した場合に、所定のエラー処理を実行する。なお、エラー処理は、受信した特定使用量情報に基づく使用量の確定が正常に行われなかったことが送電会社に伝達されるものであればよく、特に限定されない。例えば、空調装置1から受信した特定使用量情報と一致しなかったことを示す情報と共に、S32(図11参照、詳細は後述)で受信した特定使用量情報を送電会社サーバ3に返送する処理であってもよい。
〔処理の流れ(スマートメータ)〕
続いて、スマートメータ2が実行する処理の流れを図8に基づいて説明する。図8は、スマートメータ2が実行する処理の一例を示すフローチャートである。なお、この処理は、例えば一カ月の電力使用量を通知するように送電会社サーバ3から要求されたときに行われてもよいし、月末や月初め等の予め定められたタイミングでスマートメータ2が自動的に行うようにしてもよい。
まず、電力量算出部45は、電力計測部32の計測結果から、契約者の一カ月の総使用電力量を算出して(S1)、差分使用量算出部46に通知する。この通知を受信した差分使用量算出部46は、空調装置1に対して電力使用量の問合せを送信し(S2)、この問合せに対する応答として特定使用量情報を受信する(S3)。
続いて、差分使用量算出部46は、電力量算出部45が算出した総使用電力量から、S3で受信した特定使用量情報の示す使用量を差し引いて差分使用量を算出し、S3で受信した特定使用量情報と合わせて請求用情報送信部47に送信する。そして、請求用情報送信部47は、受信した差分使用量と、記憶部30から読み出した電力計ID40、ユーザID41、および小売ID42とを対応付けて差分使用量情報を生成する(S4)。
次に、請求用情報送信部47は、生成した差分使用量情報と受信した特定使用量情報を送電会社(送電会社サーバ3)に送信する(S5)。また、請求用情報送信部47は、差分使用量情報については小売X(小売会社サーバ4)にも送信し(S6)、これにより処理を終了する。
〔処理の流れ(空調装置)〕
続いて、空調装置1が実行する処理(電力量通知装置の制御方法)の流れを図9に基づいて説明する。図9は、空調装置1が実行する処理の一例を示すフローチャートである。
図8のS2で送信された問合せを受信すると(S11)、特定使用量通知部26は、電力量算出部25に使用電力量を算出するように指示する。次に、電力量算出部25は、この指示に従って、電力計測部12の計測結果から空調装置1の一カ月の使用電力量を算出し(S12、器具使用量取得ステップ)、算出した使用電力量を特定使用量通知部26に送信する。
次に、特定使用量通知部26は、電力量算出部25から受信した使用電力量と、記憶部10に格納されている残量情報23の示す残量とを比較し、使用電力量が残量以下であるか判定する(S13)。
ここで、使用電力量が残量以下であると判定した場合(S13でYES)、電力量算出部25に残量情報23を(更新前の残量−S12で算出した使用電力量)の値に更新させて、処理はS15に進む。一方、使用電力量が残量を超えていると判定した場合(S13でNO)、特定使用量通知部26は、全残量を空調装置1の使用電力量として(S14)、電力量算出部25に残量情報23をゼロに更新させて、処理はS15に進む。なお、残量情報23が更新されると、残量通知部27は更新後の残量情報23に従って残量を表示する。
S15では、特定使用量通知部26は、上記使用電力量(S13でNOと判断されている場合には全残量)と、記憶部10から読み出した電力計ID20、ユーザID21、および小売ID22とを対応付けて特定使用量情報を生成する(S15)。そして、S11で受信した問合せに対する返信として、上記生成した特定使用量情報を送信する(S16、通知ステップ)。また、特定使用量通知部26は、上記生成した特定使用量情報を小売Y(小売会社サーバ5)にも送信し(S17)、これにより処理を終了する。なお、購入可能な電力量に上限値が設けられていない場合には、S13およびS14の処理は省略され、S12で算出した使用電力量を用いてS15で特定使用量情報を生成する。また、この場合には、残量を表示させることがないので、空調装置1の構成要素から表示部14を省略してもよい。
〔処理の流れ(送電会社サーバ)〕
続いて、送電会社サーバ3が実行する処理の流れを図10に基づいて説明する。図10は、送電会社サーバ3が実行する処理の一例を示すフローチャートである。
請求用情報受信部65は、図8のS5の処理によりスマートメータ2から送信された差分使用量情報および特定使用量情報を受信する(S21)。次に、請求用情報受信部65は、上記受信した差分使用量情報に含まれる電力計IDの示す電力計が、送電会社の送電線に接続された(送電会社に紐付けられた)電力計であるかを確認する。具体的には、上記電力計IDが記憶部50に格納されている送電会社管理情報60に登録されているか確認する。
また、請求用情報受信部65は、上記受信した差分使用量情報および特定使用量情報に含まれる小売IDが、送電会社の送電線で送電される電力の卸先として登録された小売業者を示しているか確認する。具体的には、上記小売IDが、記憶部50に格納されている送電会社管理情報60に登録されているか確認する。
そして、差分使用量情報に含まれる電力計IDと、差分使用量情報および特定使用量情報にそれぞれ含まれる小売IDとが、送電会社管理情報60に登録されていると判定した場合に、請求用情報受信部65は、差分使用量情報を小売X(小売会社サーバ4)に送信し(S22)、特定使用量情報を小売Y(小売会社サーバ5)に送信して(S23)、処理を終了する。一方、上記の確認処理において、電力計ID、および差分使用量情報ならびに特定使用量情報にそれぞれ含まれる小売IDの少なくとも何れかが登録されていないことが確認された場合には、スマートメータ2にその旨を通知する等の所定のエラー処理を行う。
なお、本実施形態では、差分使用量情報をスマートメータ2が生成する例を示したが、差分使用量は送電会社サーバ3が生成する構成としてもよい。この場合、スマートメータ2は、総使用電力量とスマートメータ2の電力計IDとを対応付けた総使用量情報を送電会社サーバ3に送信する。そして、送電会社サーバ3は、総使用量情報の示す総使用電力量から、特定使用量情報の示す空調装置1の使用電力量を差し引いて差分使用量を算出する。
〔処理の流れ(小売会社サーバ)〕
続いて、小売会社サーバ5が実行する処理の流れを図11に基づいて説明する。図11は、小売会社サーバ5が実行する処理の一例を示すフローチャートである。なお、小売会社サーバ4の実行する処理は、受信する情報が差分使用量情報に変わるだけであり、小売会社サーバ5と概ね同様であるから説明を省略する。
使用量照合部85は、図9のS17で空調装置1から送信される特定使用量情報を受信する(S31)と共に、図10のS23で送電会社サーバ3から送信される特定使用量情報を受信する(S32)。そして、使用量照合部85は、受信した2つの特定使用量情報が一致するか判定する(S33)。
ここで、一致しないと判定した場合(S33でNO)には、使用量照合部85は、その旨をエラー処理部87に通知し、この通知を受信したエラー処理部87がエラー処理を実行して(S34)、小売会社サーバ5の処理は終了する。
一方、一致すると判定した場合(S33でYES)には、使用量照合部85は、受信した特定使用量情報を請求先特定部86に通知する。そして、請求先特定部86は、小売会社管理情報80を参照して、受信した特定使用量情報が契約通りの情報であるか確認する。具体的には、請求先特定部86は、受信した特定使用量情報の示す電力計ID、ユーザID、および小売IDが、小売会社管理情報80に登録されていれば、契約通りの情報であると判定する。契約通りの情報でないと判定した場合には、エラーとして処理すればよい。例えば、送電会社サーバ3にエラーを通知し、さらに送電会社サーバ3からスマートメータ2にエラーを通知するようにしてもよい。また、請求先特定部86は、累計使用電力量が契約電力量を超えないか確認する。なお、小売会社サーバ4では、契約電力量が設定されていないため、累計使用電力量が契約電力量を超えないかの確認は行われない。
そして、契約電力量を超えないことが確認された場合に、特定使用量情報の示す使用電力量を、該特定使用量情報の示す電力計IDに対応する機器(この例では空調装置1)の使用電力量であると確定する(S35)。また、請求先特定部86は、この使用電力量を累計使用電力量に加算する。なお、契約電力量を超えることが確認された場合には、その旨を空調装置1に通知する等のエラー処理を行う。また、小売会社サーバ4では、契約電力量が設定されていないため、使用電力量の加算は行われない。
さらに、請求先特定部86は、特定使用量情報の示すユーザIDが示す契約者を、当該使用電力量に対する使用量の請求先として特定し(S36)、処理を終了する。なお、請求先特定部86は、特定した契約者を表示する等の処理を行って小売会社サーバ5のユーザに提示してもよいし、該契約者にS35で確定した使用量を通知して、料金の支払いを請求してもよい。
〔実施形態2〕
本発明の他の実施形態について、図12に基づいて説明する。図12は、本実施形態の電力量通知システム106における情報の流れを示す図である。図示のように、電力量通知システム106は、空調装置(電力量通知装置)101、スマートメータ(電力量計測装置)102、送電会社サーバ103、小売会社サーバ(所定の通知先)104、および小売会社サーバ105を含む。なお、これらの各装置の構成は、空調装置1、スマートメータ2、送電会社サーバ3、小売会社サーバ4、および小売会社サーバ5と、それぞれ概ね同様であるから、ここでは相違点を中心に説明する。
空調装置101は、空調装置1と同様に、スマートメータ102からの問合せに応じて特定使用量情報を生成する。そして、生成した特定使用量情報を、スマートメータ102および小売会社サーバ105に送信する。
なお、空調装置101は、上記実施形態の空調装置1と同様に、小売Yから購入可能な電力量に上限(契約電力量)が設定されている場合、この契約電力量の範囲内で特定使用量情報を生成する。つまり、空調装置101の使用電力量が契約電力量の残量以下であるときには、特定使用量情報の示す電力量は、空調装置101の使用電力量に等しくなる。そして、空調装置101の使用電力量が契約電力量の残量を超えたときには、特定使用量情報の示す電力量は全残量に等しくなり、これにより残量はゼロになる。なお、残量がゼロになった後は、特定使用量情報の生成を行わない。これにより、残量がゼロになった後は、小売会社サーバ105には情報の送信は行われず、小売Xのみから電力の購入が行われる。また、残量の通知は、上記実施形態と同様にして行うことができる。
スマートメータ102は、契約者の総使用電力量を計測し、計測した総使用電力量と、スマートメータ102の電力計IDと、スマートメータ102の契約者のユーザIDと、小売Xの小売IDとを対応付けて総使用量情報を生成する。そして、生成した総使用量情報を送電会社サーバ103および小売会社サーバ104に送信する。また、小売会社サーバ104に対しては空調装置101から受信した特定使用量情報も合わせて送信する。つまり、空調装置101は、スマートメータ102を介して、特定使用量情報を小売会社サーバ104に通知している。
送電会社サーバ103は、スマートメータ102から受信した総使用量情報と、送電会社管理情報とを参照して、両情報に含まれる電力計IDおよび小売IDが一致するか確認する。そして、一致することが確認された場合には、当該小売IDで特定される小売会社(この例では小売Xの小売会社サーバ104)に上記総使用量情報を送信する。なお、本実施形態の送電会社管理情報は、送電会社の送電線に接続された(送電会社に紐付けられた)スマートメータの識別情報(この例ではスマートメータ102の電力計ID)と、該スマートメータで計測した電力の売手(送電会社の送電線で送電される電力の卸先として登録された小売業者)を識別する情報(この例では、小売Xの小売ID)とを対応付けた情報である。
小売会社サーバ104は、送電会社サーバ103およびスマートメータ102からそれぞれ受信した総使用量情報が一致するか判定する。また、一致している場合には、小売会社管理情報を参照して、受信した総使用量情報が、契約通りの情報であるか確認する。なお、本実施形態において小売会社サーバ104が格納する小売会社管理情報は、主たる小売会社の小売IDと、従たる小売会社の小売IDとが対応付けられた情報である。そして、小売会社サーバ104は、受信した総使用量情報の示す小売IDが主たる小売会社の情報として小売会社管理情報に登録されているか確認することにより、受信した総使用量情報が契約通りの情報であるか確認する。
そして、契約通りの情報であることが確認された場合、小売会社サーバ104は、該総使用量情報の示す使用量を送電会社への支払い対象となる電力量であると確定する。なお、この際に、確定した電力量に応じた金額の支払い処理(振込等)を行ってもよい。また、小売会社サーバ104は、スマートメータ102から受信した特定使用量情報を小売会社サーバ105に送信する。
小売会社サーバ105は、空調装置101および小売会社サーバ104からそれぞれ受信した特定使用量情報が一致するか判定する。また、一致している場合には、小売会社管理情報を参照して、受信した特定使用量情報が、契約通りの情報であるか確認する。なお、本実施形態において小売会社サーバ105が格納する小売会社管理情報は、主たる小売会社の小売IDと、従たる小売会社の小売IDとが対応付けられた情報である。そして、小売会社サーバ104は、受信した特定使用量情報の示す小売IDが従たる小売会社の小売IDとして小売会社管理情報に登録されているか確認することにより、受信した特定使用量情報が契約通りの情報であるか確認する。
そして、契約通りの情報であることが確認された場合、小売会社サーバ105は、受信した特定使用量情報の示す使用量を、該特定使用量情報が示す電力計IDに対応する機器(この例では空調装置101)が計測した電力量であると確定する。また、上記小売会社管理情報において主たる小売会社として登録されている小売会社(この例では小売X)を、この電力量に対する料金の支払先として特定する。なお、確定した電力量に応じた金額の支払い処理(振込等)についても、小売会社サーバ105が行ってもよい。
〔実施形態3〕
本発明の他の実施形態について、図13に基づいて説明する。図13は、本実施形態の電力量通知システム206における情報の流れを示す図である。図示のように、電力量通知システム206は、空調装置(電力量通知装置)201、スマートメータ(電力量計測装置)202、送電会社サーバ(所定の通知先)203、小売会社サーバ204、および小売会社サーバ205を含む。なお、これらの各装置の構成は、空調装置1、スマートメータ2、送電会社サーバ3、小売会社サーバ4、および小売会社サーバ5と、それぞれ概ね同様であるから、ここでは相違点を中心に説明する。
空調装置201は、電力計測部12(図1参照)が計測した使用電力量を用いて特定使用量情報を生成する。また、スマートメータ202に問合せを送信して、スマートメータ202が生成した総使用量情報を受信し、該総使用量情報が示す使用量から、上記生成した特定使用量情報の示す使用量を差し引いて差分使用量を算出する。つまり、空調装置201は、実施形態1のスマートメータ2の差分使用量算出部(差分使用量算出手段)46に相当する構成を備えている。そして、空調装置201は、上記差分使用量に対し、該差分使用量の電力の売手を識別する小売ID42(差分売手識別情報)等を対応付けて差分使用量情報を生成し、生成した差分使用量情報を小売会社サーバ204に送信する。つまり、空調装置201は、実施形態1のスマートメータ2の請求用情報送信部(差分情報通知手段)47に相当する構成を備えている。また、空調装置201は、特定使用量情報を小売会社サーバ205に送信し、差分使用量情報と特定使用量情報の両方を送電会社サーバ203に送信する。
なお、空調装置101は、上記実施形態の空調装置1と同様に、小売Yから購入可能な電力量に上限(契約電力量)が設定されている場合、この契約電力量の範囲内で特定使用量情報を生成する。つまり、空調装置101の使用電力量が契約電力量の残量以下であるときには、特定使用量情報の示す電力量は、空調装置101の使用電力量に等しくなる。そして、空調装置101の使用電力量が契約電力量の残量を超えたときには、特定使用量情報の示す電力量は全残量に等しくなり、これにより残量はゼロになる。なお、残量がゼロになった後は、特定使用量情報の生成を行わない。これにより、残量がゼロになった後は、小売会社サーバ105には情報の送信は行われず、小売Xのみから電力の購入が行われる。また、残量の通知は、上記実施形態と同様にして行うことができる。
スマートメータ202は、契約者の総使用電力量を計測し、計測した総使用電力量と、スマートメータ202の電力計IDと、契約者のユーザIDと、小売Xの小売IDとを対応付けて総使用量情報を生成する。そして、生成した総使用量情報を送電会社サーバ203に送信する。また、空調装置201からの問合せに対して、上記生成した総使用量情報を通知する。
送電会社サーバ203は、スマートメータ202から受信した総使用量情報が示す使用量が、空調装置201から受信した差分使用量情報が示す使用量と、同じく空調装置201から受信した特定使用量情報が示す使用量との和に一致するか判定する。
ここで、一致していると判定した場合には、送電会社サーバ203は、送電会社管理情報を参照して、空調装置201から受信した特定使用量情報および差分使用量情報が、送電会社の管理する電力計が計測した電力量に関する情報であるか、およびその電力の小売業者が登録されているか確認する。なお、本実施形態における送電会社管理情報は、図6の送電会社管理情報と同様に、送電会社の管理する電力計(送電会社の送電線に接続された電力計)の電力計IDを示す登録電力計情報と、送電会社の送電線で送電される電力の卸先として登録された小売業者の小売IDを示す登録小売情報とを含む。そして、送電会社サーバ103は、受信した差分使用量情報に含まれる電力計IDが送電会社管理情報に登録されているか確認する。また、上記受信した差分使用量情報および特定使用量情報に含まれる各小売IDが、送電会社管理情報に上記電力計IDと対応付けて登録されているか確認する。
そして、差分使用量情報に含まれる電力計IDと、差分使用量情報および特定使用量情報にそれぞれ含まれる小売IDとが、送電会社管理情報に登録されていると判定した場合に、送電会社サーバ203は、特定使用量情報を小売会社サーバ205に送信し、差分使用量情報を小売会社サーバ204に送信する。
小売会社サーバ204は、空調装置201および送電会社サーバ203からそれぞれ受信した差分使用量情報が一致するか判定する。また、一致している場合には、小売会社管理情報を参照して、受信した差分使用量情報が、契約通りの情報となっているか確認する。なお、本実施形態において小売会社サーバ204が格納する小売会社管理情報は、実施形態1の小売会社管理情報(図7の(a)参照)と同様である。そして、小売会社サーバ104は、受信した差分使用量情報の示す小売ID、ユーザID、および電力計IDの組が、小売会社管理情報に登録されているか確認することにより、受信した差分使用量情報が契約通りの情報であるか確認する。
ここで、契約通りの情報であることが確認された場合、小売会社サーバ204は、該差分使用量情報の示す使用量を送電会社への支払い対象となる電力量であると確定する。なお、確定した電力量に応じた金額の支払い処理(振込等)についても、小売会社サーバ204が行ってもよい。
小売会社サーバ205は、空調装置201および送電会社サーバ203からそれぞれ受信した特定使用量情報が一致するか確認する。また、一致している場合には、小売会社管理情報を参照して、受信した特定使用量情報が、契約通りの情報となっているか確認する。なお、本実施形態において小売会社サーバ205が格納する小売会社管理情報は、累計使用電力量および契約電力量を示す情報を含まない点を除けば、実施形態1の小売会社管理情報(図7の(b)参照)と同様である。そして、小売会社サーバ205は、受信した特定使用量情報の示す小売ID、ユーザID、および電力計IDの組が、小売会社管理情報に登録されているか確認することにより、受信した特定使用量情報が契約通りの情報であるか確認する。
そして、契約通りの情報であることが確認された場合、小売会社サーバ205は、該特定使用量情報の示す使用量を送電会社への支払い対象となる電力量であると確定する。なお、確定した電力量に応じた金額の支払い処理(振込等)についても、小売会社サーバ205が行ってもよい。
以上のように、本実施形態では、空調装置201が小売会社サーバ204および205と通信する構成とすることにより、スマートメータ202の通信先から小売会社サーバ204を外している。よって、スマートメータ202は、従来の一般的なスマートメータの構成を大きく変更することなく製造することができる。
なお、上述の例では、空調装置201は、差分使用量情報を小売会社サーバ204に送信しているが、特定使用量情報と共に小売会社サーバ205に送信してもよい。この場合、小売会社サーバ205は、受信した差分使用量情報および特定使用量情報を送電会社サーバ203に送信し、差分使用量情報を小売会社サーバ204に送信してもよい。送電会社サーバ203には、スマートメータ202から総使用量情報が送信されるので、差分使用量情報の示す電力量と特定使用量情報の示す電力量との和が、総使用量情報の示す電力量と等しいか確認することで、正しい情報を受信したか判定することができる。
そして、送電会社サーバ203は、正しい情報を受信したと判断した場合には、受信した差分使用量情報を小売会社サーバ204に送信してもよい。上述のように、小売会社サーバ204には、小売会社サーバ205からも差分使用量情報が送信されるので、小売会社サーバ204はこれらの差分使用量情報を照合して、その情報が正しいか判定することができる。
〔実施形態4〕
上記各実施形態では、家電である空調装置が、電力使用量を計測する機能、スマートメータや小売会社サーバと通信する機能、電力使用量等を通知する機能、および残量を通知する機能を備えている例を示したが、この例に限られない。これらの機能の一部または全部は、空調装置とは別体のサーバにて実現されていてもよい。そして、複数のサーバを適用する場合においては、各サーバは、同じ事業者によって管理されていてもよいし、異なる事業者によって管理されていてもよい。また、電力計測の対象となる装置は、電力を消費して動作する装置であればよく、上記各実施形態の空調装置の代わりに任意の電気器具を適用することができる。
例えば、従来の一般的な家電に、図1の空調装置1の各ブロックを備えた電力量通知装置を接続したシステムであっても、上記各実施形態の空調装置と同様の機能を実現できる。また、例えば、従来の一般的な家電に電力計を接続し、該電力計に図1の空調装置1の制御部11の各ブロックを備えた電力量通知装置を接続したシステムであっても、上記各実施形態の空調装置と同様の機能を実現できる。この場合、電力量通知装置は、空調装置1の内部または外部に着脱可能に設けられていてもよい。
また、スマートメータについても同様であり、上記各実施形態のスマートメータの一部の機能を、該スマートメータとは別体のサーバにて実現してもよい。そして、この場合においても、サーバの管理事業者は特に限定されない。
〔実施形態5〕
空調装置1、101、201、スマートメータ2、102、202、送電会社サーバ3、103、203、小売会社サーバ4、104、204、および小売会社サーバ5、105、205の制御部における各ブロックは、集積回路(ICチップ)等に形成された論理回路(ハードウェア)によって実現してもよいし、CPU(Central Processing Unit)を用いてソフトウェアによって実現してもよい。後者の場合、上記各装置の制御部を図14に示すようなコンピュータ(電子計算機)を用いて構成することができる。
図14は、上記各装置として利用可能なコンピュータ910の構成を例示したブロック図である。コンピュータ910は、バス911を介して互いに接続された演算装置912と、主記憶装置913と、補助記憶装置914と、入出力インターフェース915とを備えている。演算装置912、主記憶装置913、および補助記憶装置914は、それぞれ、例えばCPU、RAM(random access memory)、ハードディスクドライブであってもよい。入出力インターフェース915には、ユーザがコンピュータ910に各種情報を入力するための入力装置920、および、コンピュータ910がユーザに各種情報を出力するための出力装置930が接続される。入力装置920および出力装置930は、コンピュータ910に内蔵されたものであってもよいし、コンピュータ910に接続された(外付けされた)ものであってもよい。例えば、入力装置920は、キーボード、マウス、タッチセンサなどであってもよく、出力装置930は、ディスプレイ、プリンタ、スピーカなどであってもよい。また、タッチセンサとディスプレイとが一体化されたタッチパネルのような、入力装置920および出力装置930の双方の機能を有する装置を適用してもよい。そして、通信インターフェース916は、コンピュータ910が外部の装置と通信するためのインターフェースである。
補助記憶装置914には、コンピュータ910を上記各装置として動作させるための各種プログラムが格納されている。そして、演算装置912は、補助記憶装置914に格納された上記各プログラムを主記憶装置913上に展開して該プログラムに含まれる命令を実行することによって、コンピュータ910を、上記各装置が備える各部として機能させる。なお、補助記憶装置914がプログラム等の情報の記録に用いる記録媒体は、コンピュータ読み取り可能な「一時的でない有形の媒体」であればよく、例えば、テープ、ディスク、カード、半導体メモリ、プログラマブル論理回路などであってもよい。
また、コンピュータ910の外部に記録されている上記プログラムを取得してもよく、この場合、任意の伝送媒体(通信ネットワークや放送波等)を介して取得してもよい。そして、本発明は、上記プログラムが電子的な伝送によって具現化された、搬送波に埋め込まれたデータ信号の形態でも実現され得る。
〔変形例〕
上記各実施形態では、2つの電力小売会社(X、Y)から電力を購入する例を説明したが、電力小売会社は3社以上存在してもよい。また、電力の売手に、送電会社が含まれていてもよい。例えば、所定の家電の電力は所定の電力小売会社から購入し、残りの使用電力は送電会社から購入してもよい。
また、上記各実施形態では、2つの通信経路で特定使用量情報および差分使用量情報(総使用量情報)を送信する例を示したが、2つの通信経路を用いるのはセキュリティの向上のためであり、この例に限られない。ただし、電力の使用量は、料金の支払いに直結する情報であり、誤りや改ざんが許されない情報であるため、上記各実施形態のように、2つの通信経路で通知することが望ましい。
上記各実施形態では、空調装置から小売Y(小売会社サーバ)に特定使用量情報を送信しているが、この際に、空調装置の動作ログも送信してもよい。この動作ログは、マーケティング等に利用することができる。例えば、上記動作ログから空調装置の動作時間帯を特定することにより、該空調装置のユーザの生活パターンを判定し、その判定結果に応じた商品の広告を行ってもよい。なお、小売Yは、空調装置を販売した家電量販店等が指定した会社であるから、予め契約等しておくことにより、小売Yから動作ログまたは該動作ログに基づくマーケティング情報を取得することは可能である。また、ユーザに広告を行うための連絡先(メールアドレス等)についても、空調装置の販売時等に取得しておけばよい。
〔まとめ〕
本発明の態様1に係る電力量通知装置(空調装置1、101、201)は、電力の需給契約者の使用電力量のうち所定の電気器具(空調装置1、101、201)で使用された電力量である器具使用量(特定使用量)を取得する器具使用量取得手段(電力量算出部25)と、上記器具使用量と、電力の複数の売手(小売X、Y)のうち上記器具使用量の電力の売手(小売Y)を示す売手識別情報(小売ID22)とを対応付けて所定の通知先に通知する通知手段(特定使用量通知部26)と、を備えている。
上記の構成によれば、所定の電気器具で使用された電力量である器具使用量を取得し、該器具使用量と、該器具使用量の電力の売手を示す売手識別情報とを対応付けて所定の通知先に通知する。これにより、所定の通知先において、器具使用量の電力については、売手識別情報が示す売手から購入されたものと判定できる。
よって、上記の構成によれば、ユーザは、所定の電気器具の使用電力を、他の電気器具等の使用電力とは異なる売手から購入することが可能になる。なお、上記所定の通知先は、上記需給契約者の電力使用に関連した通知先であればよく、特に限定されない。また、該所定の通知先への通知は、その通知先に直接上記各情報を送信することで行ってもよいし、一または複数の他の装置を介して上記各情報を送信することで行ってもよい。
さらに、上記の構成によれば、所定の電気器具の使用電力を、売手識別情報の示す売手から購入させることができるため、電気器具とその電気器具で使用する電力とをセットで販売するビジネスモデルを実現することも可能となる。
本発明の態様2に係る電力量通知装置(空調装置1、101)は、上記態様1において、上記通知手段は、上記使用電力量を計測する電力量計測装置(スマートメータ2、102)を介して、上記器具使用量と上記売手識別情報とを上記所定の通知先(送電会社サーバ3、小売会社サーバ104)に通知する構成であってもよい。
上記構成によれば、使用電力量を計測する電力量計測装置を介して通知を行うため、電力量計測装置が計測した使用電力量と共に、上記器具使用量と上記売手識別情報とを上記所定の通知先に通知させることができる。そして、これにより、所定の通知先において、電力使用量の内訳、すなわち需給契約者の使用電力量と、そのうち所定の電気器具で使用された電力量とを特定することができる。よって、所定の通知先は、各売手に対し、該売手から購入した電力量を通知することも可能になる。
本発明の態様3に係る電力量通知装置(空調装置201)は、上記態様1において、上記使用電力量を計測する電力量計測装置(スマートメータ202)から取得した使用電力量から上記器具使用量を差し引いて差分使用量を算出する差分使用量算出手段と、上記差分使用量と、該差分使用量の電力の売手(小売X)を識別する差分売手識別情報(小売ID42)とを対応付けて、上記所定の通知先(送電会社サーバ203)に通知する差分情報通知手段とを備えている構成であってもよい。
上記構成によれば、所定の通知先において、差分使用量とその電力の売手および器具使用量とその電力の売手を特定することができる。よって、所定の通知先は、各売手に対し、該売手から購入した電力量を通知することも可能になる。
本発明の態様4に係る電力量通知装置(空調装置1、101、201)は、上記態様1から3の何れかにおいて、上記通知手段とは異なる通信経路にて、上記器具使用量を上記売手識別情報が示す売手に通知する器具使用量通知手段(特定使用量通知部26)を備えている構成であってもよい。
上記構成によれば、売手側において、上記通知手段が通知した器具使用量と、上記器具使用量通知手段が通知した器具使用量とを照合して、当該器具使用量の誤りや改ざんを検出することができる。
本発明の態様5に係る電力量通知装置(空調装置1、101、201)は、上記態様1から4の何れかにおいて、上記売手識別情報が示す売手から購入可能な電力量の上限値から、上記器具使用量の累積値を差し引いた電力量を上記電力量通知装置のユーザに通知する残量通知手段(残量通知部27)を備えている構成であってもよい。
上記の構成によれば、売手識別情報が示す売手から購入可能な電力量の上限値から、上記器具使用量の累積値を差し引いた電力量、すなわち当該売手から購入可能な電力の残量をユーザに認識させることができる。そして、これにより、ユーザに計画的な電力の使用を促すことができる。
本発明の態様6に係る電力量計測装置(スマートメータ2、102)は、電力の需給契約者の使用電力量を計測する電力量計測装置であって、上記使用電力量のうち所定の電気器具(空調装置1、101)で使用された電力量である器具使用量(特定使用量)と、電力の複数の売手(小売X、Y)のうち上記器具使用量の電力の売手(小売Y)を示す売手識別情報(小売ID22)とを取得する器具情報取得手段(差分使用量算出部46)と、上記器具使用量と上記売手識別情報とを対応付けて所定の通知先に通知する器具情報通知手段(請求用情報送信部47)と、を備えている。
上記の構成によれば、所定の電気器具で使用された電力量である器具使用量と、当該電気器具の使用電力の売手を識別する売手識別情報とを取得し、これらの情報を対応付けて送信する。これにより、所定の通知先では、器具使用量の電力については、売手識別情報が示す売手から購入されたものと判定できる。よって、上記の構成によれば、ユーザは、所定の電気器具の使用電力を、他の電気器具等の使用電力とは異なる売手から購入することが可能になる。
本発明の態様7に係る電力量計測装置(スマートメータ2)は、上記態様6において、上記使用電力量から上記器具使用量を差し引いて差分使用量を算出する差分使用量算出手段(差分使用量算出部46)と、上記差分使用量と、該差分使用量の電力の売手(小売X)を識別する差分売手識別情報(小売ID42)とを対応付けて上記所定の通知先に通知する差分情報通知手段(請求用情報送信部47)と、を備えている構成であってもよい。
上記構成によれば、所定の通知先において、差分使用量とその電力の売手および器具使用量とその電力の売手を特定することができる。よって、所定の通知先は、各売手に対し、該売手から購入した電力量を通知することも可能になる。
本発明の態様8に係る電力量通知システム(6、106)は、電力の需給契約者の使用電力量を通知する電力量通知システムであって、上記使用電力量のうち所定の電気器具で使用された電力量である器具使用量(特定使用量)と、電力の複数の売手(小売X、Y)のうち上記器具使用量の電力の売手(小売Y)を示す売手識別情報(小売ID22)とを対応付けて所定の通知先に通知する電力量通知装置(空調装置1、101)と、上記使用電力量または該使用電力量から上記器具使用量を差し引いた差分使用量を、上記所定の通知先に通知する電力量計測装置(スマートメータ2、102)と、を含む。
上記の構成によれば、器具使用量と売手識別情報とを対応付けて所定の通知先に通知する。これにより、所定の通知先において、器具使用量の電力については、売手識別情報が示す売手から購入されたものと判定できる。また、上記の構成によれば、所定の通知先において、電力使用量の内訳、すなわち需給契約者の使用電力量と、そのうち所定の電気器具で使用された電力量とを特定することができる。よって、所定の通知先は、各売手に対し、該売手から購入した電力量を通知することも可能になる。
本発明の態様9に係る電力量通知装置(空調装置1、101、201)の制御方法は、電力の需給契約者の使用電力量のうち所定の電気器具(空調装置1、101、201)で使用された電力量である器具使用量(特定使用量)を取得する器具使用量取得ステップ(S12)と、上記器具使用量と、電力の複数の売手(小売X、Y)のうち上記器具使用量の電力の売手(小売Y)を示す売手識別情報(小売ID22)とを対応付けて所定の通知先に通知する通知ステップ(S16)と、を含む。よって、上記態様1の電力量通知装置と同様の作用効果を奏する。
本発明の各態様に係る電力量通知装置および電力量計測装置は、コンピュータによって実現してもよく、この場合には、コンピュータを上記電力量通知装置および上記電力量計測装置が備える各手段として動作させることにより上記電力量通知装置および上記電力量計測装置をコンピュータにて実現させる上記電力量通知装置の制御プログラム、上記電力量計測装置の制御プログラム、およびそれを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体も、本発明の範疇に入る。
本発明は上述した各実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。さらに、各実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を組み合わせることにより、新しい技術的特徴を形成することができる。
本発明は、使用電力量を計測して所定の通知先に通知する装置等に利用することができる。
1、101、201 空調装置(電力量通知装置、電気器具)
22 小売ID(売手識別情報)
25 電力量算出部(器具使用量取得手段)
26 特定使用量通知部(通知手段、器具使用量通知手段)
27 残量通知部(残量通知手段)
2、102、202 スマートメータ(電力量計測装置)
42 小売ID(差分売手識別情報)
46 差分使用量算出部(器具情報取得手段、差分使用量算出手段)
47 請求用情報送信部(器具情報通知手段、差分情報通知手段)
3、203 送電会社サーバ(所定の通知先)
6、106、206 電力量通知システム
104 小売会社サーバ(所定の通知先)

Claims (11)

  1. 電力の需給契約者の使用電力量のうち所定の電気器具で使用された電力量である器具使用量を取得する器具使用量取得手段と、
    上記器具使用量と、電力の複数の売手のうち上記器具使用量の電力の売手を示す売手識別情報とを対応付けて所定の通知先に通知する通知手段と、を備えていることを特徴とする電力量通知装置。
  2. 上記通知手段は、上記使用電力量を計測する電力量計測装置を介して、上記器具使用量と上記売手識別情報とを上記所定の通知先に通知することを特徴とする請求項1に記載の電力量通知装置。
  3. 上記使用電力量を計測する電力量計測装置から取得した使用電力量から上記器具使用量を差し引いて差分使用量を算出する差分使用量算出手段と、
    上記差分使用量と、該差分使用量の電力の売手を識別する差分売手識別情報とを対応付けて上記所定の通知先に通知する差分情報通知手段と、を備えていることを特徴とする請求項1に記載の電力量通知装置。
  4. 上記通知手段とは異なる通信経路にて、上記器具使用量を上記売手識別情報が示す売手に通知する器具使用量通知手段を備えていることを特徴とする請求項1から3の何れか1項に記載の電力量通知装置。
  5. 上記売手識別情報にて識別される売手から購入可能な電力量の上限値から、上記器具使用量の累積値を差し引いた電力量を上記電力量通知装置のユーザに通知する残量通知手段を備えていることを特徴とする請求項1から4の何れか1項に記載の電力量通知装置。
  6. 電力の需給契約者の使用電力量を計測する電力量計測装置であって、
    上記使用電力量のうち所定の電気器具で使用された電力量である器具使用量と、電力の複数の売手のうち上記器具使用量の電力の売手を示す売手識別情報とを取得する器具情報取得手段と、
    上記器具使用量と上記売手識別情報とを対応付けて所定の通知先に通知する器具情報通知手段と、を備えていることを特徴とする電力量計測装置。
  7. 上記使用電力量から上記器具使用量を差し引いて差分使用量を算出する差分使用量算出手段と、
    上記差分使用量と、該差分使用量の電力の売手を識別する売手識別情報とを対応付けて上記所定の通知先に通知する差分情報通知手段と、を備えていることを特徴とする請求項6に記載の電力量計測装置。
  8. 電力の需給契約者の使用電力量を通知する電力量通知システムであって、
    上記使用電力量のうち所定の電気器具で使用された電力量である器具使用量と、電力の複数の売手のうち上記器具使用量の電力の売手を示す売手識別情報とを対応付けて所定の通知先に通知する電力量通知装置と、
    上記使用電力量または該使用電力量から上記器具使用量を差し引いた差分使用量を、上記所定の通知先に通知する電力量計測装置と、を含むことを特徴とする電力量通知システム。
  9. 電力量通知装置の制御方法であって、
    電力の需給契約者の使用電力量のうち所定の電気器具で使用された電力量である器具使用量を取得する器具使用量取得ステップと、
    上記器具使用量と、電力の複数の売手のうち上記器具使用量の電力の売手を示す売手識別情報とを対応付けて所定の通知先に通知する通知ステップと、を含むことを特徴とする電力量通知装置の制御方法。
  10. 請求項1から5のいずれか1項に記載の電力量通知装置としてコンピュータを機能させるための制御プログラムであって、コンピュータを上記各手段として機能させるための制御プログラム。
  11. 請求項6または7に記載の電力量計測装置としてコンピュータを機能させるための制御プログラムであって、コンピュータを上記各手段として機能させるための制御プログラム。
JP2014149837A 2014-07-23 2014-07-23 電力量通知装置、電力量計測装置、電力量通知システム、制御方法、および制御プログラム Pending JP2016024115A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014149837A JP2016024115A (ja) 2014-07-23 2014-07-23 電力量通知装置、電力量計測装置、電力量通知システム、制御方法、および制御プログラム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014149837A JP2016024115A (ja) 2014-07-23 2014-07-23 電力量通知装置、電力量計測装置、電力量通知システム、制御方法、および制御プログラム

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2016024115A true JP2016024115A (ja) 2016-02-08

Family

ID=55270974

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014149837A Pending JP2016024115A (ja) 2014-07-23 2014-07-23 電力量通知装置、電力量計測装置、電力量通知システム、制御方法、および制御プログラム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2016024115A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7489270B2 (ja) 2020-09-01 2024-05-23 東洋計器株式会社 送信機の設置方法および設置工事ナビゲーションプログラム

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7489270B2 (ja) 2020-09-01 2024-05-23 東洋計器株式会社 送信機の設置方法および設置工事ナビゲーションプログラム

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US11756137B2 (en) Systems and methods for advanced energy settlements, network-based messaging, and software applications for electric power grids, microgrids, grid elements, and/or electric power networks
US20230316249A1 (en) Systems and Methods for Advanced Energy Settlements, Network-Based Messaging, and Applications Supporting the Same
US11714465B2 (en) Systems and methods for aggregation and integration of distributed grid elements inputs for providing an interactive electric power grid geographic visualization
JP5651594B2 (ja) 環境インセンティブを適用する方法及びシステム
JP5324579B2 (ja) 据置電力販売方法、仮想電気事業体、および電力取得方法
US10693317B2 (en) Server and home appliance having power demand management function and method of managing power usage thereof
US11328230B2 (en) Multinodal power sensing, aggregation, and transmission
JP2009199351A (ja) 省エネルギーサポートシステムおよびその方法
JP2019096297A (ja) 電力充電/販売装置および方法
JP2019197472A (ja) 買換時期通知装置、買換時期通知方法、およびプログラム
TW201519148A (zh) 伺服器裝置、資訊機器、插座、充電資訊生成方法及記錄媒體
WO2020008623A1 (ja) リソース融通支援システム、リソース融通支援方法、および、リソース融通支援装置
JP2011253505A (ja) 省エネ効果把握システム
JP2021086312A (ja) 電力取引支援システム、電力取引支援装置、およびプログラム
JP2016024115A (ja) 電力量通知装置、電力量計測装置、電力量通知システム、制御方法、および制御プログラム
JP2016151991A (ja) 電力供給管理システムおよび電力供給管理方法
JP2009020674A (ja) 電力売買契約管理システム
KR20160037324A (ko) 전기 자판기 통합 관리 시스템의 정보 처리 방법
KR102417321B1 (ko) 스마트 게이트웨이 시스템에서의 광고 제공 방법 및 그 장치
JP2004187405A (ja) インバランス電力取引支援システム
KR101644379B1 (ko) 온도와 압력 보정방식을 이용한 가스검침 관리를 통한 수익 방법
JP6146532B2 (ja) 制御装置、制御方法、及びプログラム
JP2016031597A (ja) 電力量通知装置、制御プログラム、データ管理装置、データ管理システム、電力量通知装置の制御方法、および媒体
EP4002241A1 (en) Energy use purpose management system and energy use purpose management method
JP2022099982A (ja) 電力計測情報管理方法、電力計測情報管理システム、情報処理装置及びコンピュータプログラム