JP2016023941A - レゾルバ信号の振幅自動調整方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】本発明は、レゾルバから出力される2相のレゾルバ信号の各振幅を同一となるようにし、高精度のデジタルレゾルバ信号を得ることである。【解決手段】本発明によるレゾルバ信号の振幅自動調整方法は、A/D変換器(3)において2相のレゾルバ信号(A'sinθ,B'cosθ)の各振幅(2A',2B')を前記各レゾルバ信号(A'sinθ,B'cosθ)に掛け合わせることにより、各レゾルバ信号(A'sinθ,B'cosθ)の各振幅(2A',2B')を同一とする方法である。【選択図】図1
Description
本発明は、レゾルバ信号の振幅自動調整方法に関し、特に、A/D変換器内で、2相のデジタル信号の各振幅を計測し、各振幅を第1、第2相レゾルバ信号に掛け合わせることにより振幅を同一とするための新規な改良に関する。
従来、用いられていたこの種のレゾルバ信号のデジタル信号への変換方法としては、例えば、特許文献1に開示されている構成を図3として示すことができる。
すなわち、図3に示すように、正弦波発振器4の出力に基づいてレゾルバ1の励磁巻線1aに、移相器3および電流アンプ2を介して励磁電圧Vを印加する。レゾルバ1の回転子を回転させると、検出巻線1b,1cとの磁気的結合率が変化し、検出巻線1b,1cにそれぞれ基本的には検出電圧Vs,Vcが誘導される。この検出電圧Vs,Vcは差動アンプ5,6を通して、後述の補償回路部分に導入される。
図3の補償回路部分は、補償回路7〜10からなっている。補償回路7,8には、正弦波発振器4の出力信号が導入され、ここで、検出電圧Vs,Vcに含まれる誤差要因As・sin(ωt)およびAc・sin(ωt)を取り除くための相殺電圧成分を、内蔵する可変抵抗RH1,RH2を適切に調節することによって生成し、その出力値を作動アンプ5の出力信号から減算器15および補償回路9の入力段によって減算する。これによって上記の誤差要因を除去する。
すなわち、図3に示すように、正弦波発振器4の出力に基づいてレゾルバ1の励磁巻線1aに、移相器3および電流アンプ2を介して励磁電圧Vを印加する。レゾルバ1の回転子を回転させると、検出巻線1b,1cとの磁気的結合率が変化し、検出巻線1b,1cにそれぞれ基本的には検出電圧Vs,Vcが誘導される。この検出電圧Vs,Vcは差動アンプ5,6を通して、後述の補償回路部分に導入される。
図3の補償回路部分は、補償回路7〜10からなっている。補償回路7,8には、正弦波発振器4の出力信号が導入され、ここで、検出電圧Vs,Vcに含まれる誤差要因As・sin(ωt)およびAc・sin(ωt)を取り除くための相殺電圧成分を、内蔵する可変抵抗RH1,RH2を適切に調節することによって生成し、その出力値を作動アンプ5の出力信号から減算器15および補償回路9の入力段によって減算する。これによって上記の誤差要因を除去する。
従来のレゾルバ信号のデジタル信号への変換方法は、以上のように構成されていたため、次のような課題が存在していた。
すなわち、2相検出巻線によって検出された2相検出電圧に含まれる励磁電圧成分を、励磁巻線に印加される交流励磁電圧を入力として生成された補償電圧によって相殺する補償回路(可変抵抗器を含む)を複数設けているため、この補償回路自体がアナログ回路であり、誤差分の除去手段としては、アナログ信号の処理であるため、信号処理の精度は十分であるとは云えなかった。
また、アナログ信号である2相信号をアナログ回路で調整するには分解能に限界があり、微調整が困難であり、2相信号にわずかなバラツキが残ると、制御性が悪化し、結果的には位置ずれ及び速度リップルなどとなっていた。
すなわち、2相検出巻線によって検出された2相検出電圧に含まれる励磁電圧成分を、励磁巻線に印加される交流励磁電圧を入力として生成された補償電圧によって相殺する補償回路(可変抵抗器を含む)を複数設けているため、この補償回路自体がアナログ回路であり、誤差分の除去手段としては、アナログ信号の処理であるため、信号処理の精度は十分であるとは云えなかった。
また、アナログ信号である2相信号をアナログ回路で調整するには分解能に限界があり、微調整が困難であり、2相信号にわずかなバラツキが残ると、制御性が悪化し、結果的には位置ずれ及び速度リップルなどとなっていた。
本発明は、以上のような課題を解決するためになされたもので、特に、2相レゾルバ信号をA/D変換し、受信した2相レゾルバ信号のピークを計測し、各々の波高値(振幅値)から2相レゾルバ信号の振幅を同一とするレゾルバ信号の振幅自動調整方法を提供することを目的とする。
本発明によるレゾルバ信号の振幅自動調整方法は、レゾルバから出力される第1、第2相レゾルバ信号を増幅器を介して増幅した後に、CPUのA/D変換器に入力してデジタル化された第1、第2相レゾルバ信号を得るようにしたレゾルバ信号の変換方法において、前記A/D変換器では、前記第1、第2相レゾルバ信号の各振幅を計測し、前記各振幅を前記第1、第2相レゾルバ信号に掛け合わせることにより前記第1、第2相レゾルバ信号の振幅を同一とする方法である。
本発明によるレゾルバ信号の振幅自動調整方法は、以上のように構成されているため、次のような効果を得ることができる。
すなわち、レゾルバから出力される第1、第2相レゾルバ信号を増幅器を介して増幅した後に、CPUのA/D変換器に入力してデジタル化された第1、第2相レゾルバ信号を得るようにしたレゾルバ信号の変換方法において、前記A/D変換器では、前記第1、第2相レゾルバ信号の各振幅を計測し、前記各振幅を前記第1、第2相レゾルバ信号に掛け合わせることにより前記第1、第2相レゾルバ信号の振幅を同一とすることにより、2相レゾルバ信号の調整はCPUからなるA/D変換器内で行われるため、振幅調整の簡略化及び精度の大幅な向上が見込め、レゾルバ信号の位置検出及び速度検出精度の向上ができ、結果として、安定したサーボ制御等を行うことができる。
すなわち、レゾルバから出力される第1、第2相レゾルバ信号を増幅器を介して増幅した後に、CPUのA/D変換器に入力してデジタル化された第1、第2相レゾルバ信号を得るようにしたレゾルバ信号の変換方法において、前記A/D変換器では、前記第1、第2相レゾルバ信号の各振幅を計測し、前記各振幅を前記第1、第2相レゾルバ信号に掛け合わせることにより前記第1、第2相レゾルバ信号の振幅を同一とすることにより、2相レゾルバ信号の調整はCPUからなるA/D変換器内で行われるため、振幅調整の簡略化及び精度の大幅な向上が見込め、レゾルバ信号の位置検出及び速度検出精度の向上ができ、結果として、安定したサーボ制御等を行うことができる。
本発明は、2相レゾルバ信号をA/D変換し、受信したデジタル形式の2相レゾルバ信号のピークを計測し、各々の波高値(振幅値)から2相レゾルバ信号の振幅を同一とすることである。
以下、図面と共に本発明によるレゾルバ信号の振幅自動調整方法の好適な実施の形態について説明する。
尚、従来例と同一又は同等部分には、同一符号を付して説明する。
図1において、符号1で示されるものは、レゾルバであり、このレゾルバ1から出力される第1相レゾルバ信号Asinθ及び第2相レゾルバ信号Bcosθは、増幅器2を介して増幅された第1、第2レゾルバ信号A’sinθ,B’cosθとして、CPUからなるA/D変換器3に入力され、このA/D変換器3では、前述の各信号A’sinθ及びB’cosθがA/D変換される。前記A/D変換器3でA/D変換された前記各信号A’sinθ,B’cosθのデジタル値におけるピーク・ツー・ピークを計測し、前記各信号A’sinθ,B’cosθに掛け合わせることにより、前記各信号A’sinθ及びB’cosθの振幅を同一にして後段の被制御装置等に送ることができる。
尚、従来例と同一又は同等部分には、同一符号を付して説明する。
図1において、符号1で示されるものは、レゾルバであり、このレゾルバ1から出力される第1相レゾルバ信号Asinθ及び第2相レゾルバ信号Bcosθは、増幅器2を介して増幅された第1、第2レゾルバ信号A’sinθ,B’cosθとして、CPUからなるA/D変換器3に入力され、このA/D変換器3では、前述の各信号A’sinθ及びB’cosθがA/D変換される。前記A/D変換器3でA/D変換された前記各信号A’sinθ,B’cosθのデジタル値におけるピーク・ツー・ピークを計測し、前記各信号A’sinθ,B’cosθに掛け合わせることにより、前記各信号A’sinθ及びB’cosθの振幅を同一にして後段の被制御装置等に送ることができる。
前述のA/D変換器3において前記第1、第2相レゾルバ信号A’sinθ,B’cosθの振幅を同一にして後段側に送るための具体的な作用は次の通りである。
通常、前記レゾルバ1から出力される第1、第2相レゾルバ信号Asinθ,Bcosθの各振幅AとBはA=Bであることが理想であるが、伝送路やアナログ回路のバラツキ等により、A≠Bとなることがある。
通常、前記レゾルバ1から出力される第1、第2相レゾルバ信号Asinθ,Bcosθの各振幅AとBはA=Bであることが理想であるが、伝送路やアナログ回路のバラツキ等により、A≠Bとなることがある。
前述の場合、A≠Bとなると、位置情報や速度情報に支障が出てくる。そこで、前記増幅器2からの前記第1、第2相レゾルバ信号A’sinθ,B’cosθをCPU内のA/D変換器3を介してCPU内へ取り込み、デジタル化してデジタル信号として調整を行う。
前述のようにデジタル化された第1、第2相レゾルバ信号A’sinθ,B’cosθの振幅ピーク・ツー・ピークである2A’及び2B’をCPU内で計測し、
2A’>2B’の時、2A’/2B’×B’cosθはA’cosθであり、2A’<2B’の時、2B’/2A’×A’cosθはB’sinθであることにより、前述のように、デジタルデータに係数をかける処理が行われ、各信号A’sinθ,B’cosθの各振幅2A’,2B’を図2のように同一レベルにすることができる。
従って、前記各レゾルバ信号A’sinθ,B’cosθの各振幅(波高値)2A’,2B’に差があった場合に、デジタル処理によって各振幅2A’,2B’に同一化でき、各レゾルバ信号A’sinθ,B’cosθを用いる各種制御系の制御精度を大幅に向上させることができる。
2A’>2B’の時、2A’/2B’×B’cosθはA’cosθであり、2A’<2B’の時、2B’/2A’×A’cosθはB’sinθであることにより、前述のように、デジタルデータに係数をかける処理が行われ、各信号A’sinθ,B’cosθの各振幅2A’,2B’を図2のように同一レベルにすることができる。
従って、前記各レゾルバ信号A’sinθ,B’cosθの各振幅(波高値)2A’,2B’に差があった場合に、デジタル処理によって各振幅2A’,2B’に同一化でき、各レゾルバ信号A’sinθ,B’cosθを用いる各種制御系の制御精度を大幅に向上させることができる。
尚、本発明の要旨は次の通りである。すなわち、レゾルバ1から出力される第1、第2相レゾルバ信号A sinθ,B cosθを増幅器2を介して増幅した後に、CPUのA/D変換器3に入力してデジタル化された第1、第2相レゾルバ信号A'sinθ,B'cosθを得るようにしたレゾルバ信号の変換方法において、前記A/D変換器3では、前記第1、第2相レゾルバ信号A'sinθ,B'cosθの各振幅2A',2B'を計測し、前記各振幅2A',2B'を前記第1、第2相レゾルバ信号A'sinθ,B'cosθに掛け合わせることにより前記第1、第2相レゾルバ信号A’sinθ,B’cosθの振幅2A',2B'を同一とすることである。
本発明によるレゾルバ信号の振幅自動調整方法は、各レゾルバ信号をデジタル化した後に振幅を同一化しているため、複相のアナログ信号の振幅調整を高精度に行うことができる。
1 レゾルバ
A sinθ,A'sinθ 第1相レゾルバ信号
B cosθ,B'cosθ 第2相レゾルバ信号
2 増幅器
3 A/D変換器(CPU)
2A’,2B’ 振幅
A sinθ,A'sinθ 第1相レゾルバ信号
B cosθ,B'cosθ 第2相レゾルバ信号
2 増幅器
3 A/D変換器(CPU)
2A’,2B’ 振幅
Claims (1)
- レゾルバ(1)から出力される第1、第2相レゾルバ信号(A sinθ,B cosθを増幅器(2)を介して増幅した後に、CPUのA/D変換器(3)に入力してデジタル化された第1、第2相レゾルバ信号(A'sinθ,B'cosθ)を得るようにしたレゾルバ信号の変換方法において、
前記A/D変換器(3)では、前記第1、第2相レゾルバ信号(A'sinθ,B'cosθ)の各振幅(2A',2B')を計測し、前記各振幅(2A',2B')を前記第1、第2相レゾルバ信号(A'sinθ,B'cosθ)に掛け合わせることにより前記第1、第2相レゾルバ信号(A'sinθ,B'cosθ)の振幅(2A',2B')を同一とすることを特徴とするレゾルバ信号の振幅自動調整方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2014145773A JP2016023941A (ja) | 2014-07-16 | 2014-07-16 | レゾルバ信号の振幅自動調整方法 |
Applications Claiming Priority (1)
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---|---|---|---|---|
JP2018189464A (ja) * | 2017-05-01 | 2018-11-29 | 多摩川精機株式会社 | 並列巻線レゾルバ |
-
2014
- 2014-07-16 JP JP2014145773A patent/JP2016023941A/ja active Pending
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