JP2016021675A - 表示装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】時間関係や位置関係を把握していなくても目的の静止画に辿り着き易くする手段を提供する。
【解決手段】記録媒体から読み出された静止画データに対して被写体距離情報を取得し、当該被写体距離情報を三次元仮想空間内の奥行き面に対応付けるように静止画が配置されて生成されたインデックス画像を表示する。
【選択図】図4
【解決手段】記録媒体から読み出された静止画データに対して被写体距離情報を取得し、当該被写体距離情報を三次元仮想空間内の奥行き面に対応付けるように静止画が配置されて生成されたインデックス画像を表示する。
【選択図】図4
Description
本発明は、表示装置に関し、特に被写体距離情報を利用した三次元インデックス表示の技術に関する。
近年デジタルスチルカメラなどで利用されるメモリーカードの大容量化が進んでいる。単体のデジタルスチルカメラで、静止画/動画撮影だけでは使い切れないくらいの容量にまでその大容量化は進んできている。その結果として、利用者はデジタルスチルカメラ内に大量の静止画・動画データを記録し続ける環境が整ってきている。
大量の静止画を保有する利用者に対して、効率的な管理方法の提供は必須となってきている。大量の静止画データを管理する上で、各静止画にメタデータを付与しておくことが基本となる。静止画データにおけるメタデータとして、Exif(Exchangeable Image File Format)が広く知られている。Exifは静止画ファイルのヘッダー情報として各種情報を埋め込んでおく規格である。埋め込まれる情報としては、撮影時のカメラパラメータに関する情報(露出、シャッター速度、絞り、ISO感度など)や静止画に関する情報(静止画解像度、圧縮方式、撮影日時、撮影者など)といった各種情報を埋め込むことが可能である。
そして、この静止画ファイルのメタデータであるExif情報を静止画ファイルの再生に利用することは一般的な方法である(特許文献1参照)。静止画に関連付けられている付加情報用いて、液晶画面に表示する静止画の取捨選別を行うことが開示されている。
またExifを使用しない方法として、縮小した静止画を表示画面一杯に一覧表示するインデックス表示も一般的である。一言でインデックス表示といっても種類がある。単純に記録媒体にある静止画を一覧表示するだけでなく、撮影時間や撮影位置の情報で取捨選別された静止画を一覧表示することも実現されている。撮影時間や位置情報といった情報を鍵として使用することで静止画データの絞込み、利用者が期待する静止画に辿り着きやすくする効果がある。
静止画のメタデータと同様に、動画にもメタデータは存在している。代表的な例としてはMPEG−2フォーマットが挙げられる。MPEG−2フォーマットを利用したビデオカメラなどでは、撮影時のカメラパラメータの情報をメタデータとして映像のフレーム毎に一緒に記録しておくことが行われている。これにより再生機器での画質調整などでの補助情報として利用することができる。
利用者が静止画を撮影した際に、撮影された静止画における被写体までの距離情報を算出する技術が存在する(特許文献2参照)。この技術を使う事により、被写体までの距離情報を、静止画におけるExif情報や、動画データのメタデータとして記録しておくことが可能である。
背景技術より提供される静止画のインデックス表示としては、撮影された静止画や動画の時間関係や位置関係を基準にしたものになる。つまり利用者は大量に記録されている各静止画の時間関係や位置関係を覚えておくことが必須であり、覚えていない場合には目的の静止画を見つけ出すことが非常に困難になるという問題がある。
本発明は、かかる問題への解決策として、時間関係や位置関係を把握していなくても目的の静止画に辿り着き易くする手段を提供することを課題としている。
上記課題を解決するため、本発明の表示装置は、記録媒体から少なくとも一枚の静止画データを読み出す静止画読み出し手段と、前記静止画読み出し手段により読み出された静止画データの付帯情報を解析する静止画解析手段と、前記静止画解析手段から得られる付帯情報の内、被写体距離に関する情報を抽出する被写体距離情報取得手段と、三次元仮想空間を生成する手段と、前記三次元仮想空間の任意の奥行き面に静止画データを配置する静止画配置手段と、表示手段とを有し、前記表示手段は、前記三次元仮想空間の一点を視点とした場合に見える領域を表示画面として表示するものであって、前記静止画読み出し手段により記録媒体から読み出された静止画データに対して、前記静止画解析手段を用いて付帯情報を解析後、前記被写体距離情報取得手段から被写体距離情報を取得した場合に、前記被写体距離情報を前記三次元仮想空間内の奥行き面に対応付けるように静止画配置手段を制御して、静止画データを三次元仮想空間に配置することを特徴とする。
本発明によれば、静止画データに付与されている被写体距離の情報をもとに三次元インデックス表示を行うことで、利用者にとって目的の静止画を直感的に見つけ易くなる。
以下、図面を参照しながら本発明の実施例を詳細に説明する。
図1は本実施形態に係る表示装置100の外観図である。101は液晶モニタである。GUI(Graphical User Interface)の表示や、静止画を再生表示することが可能である。また表示装置100の液晶モニタはタッチパネルになっている。利用者は液晶モニタに表示されているGUIに触れることで、表示装置の各種設定や、再生を希望する静止画を選択したりすることが可能である。
102はSDカードスロットである。デジタルスチルカメラや携帯電話などで撮影した静止画が記録されているSDカード103を挿入することが可能である。利用者はタッチパネル形式の液晶モニタを操作することで、SDカード103内にある所望の静止画を再生することが可能である。
図2は本実施形態に係る表示装置を、機能ブロック単位で表現したブロック図である。201はCPU(中央演算処理装置)である。各モジュールへの制御命令や、各モジュールから得られる情報を使用して演算処理をおこなうことが可能である。また、CPU201は本実施例において図3、図9のシーケンス図に従う処理を管理するプログラムを実行することが可能である。
202は表示パネルである。GUIを表示し、利用者に情報を提供したり、利用者の操作に伴い表示画面を変更したりする。また表示パネル202はタッチセンサ203を有している。タッチセンサ203があることにより、利用者は画面上のGUIに触れるだけで表示装置100を操作することが可能である。図1の液晶モニタ101とはこの表示パネル101とタッチセンサ203を組み合わせたものに相当している。204はタッチセンサ制御部である。タッチセンサ203が取得した、表示パネル上での操作内容を取得し、その情報を表示装置100内部に取り込む役割をになう。205は表示パネル制御部である。CPU201からの要求に従い、送られてくる表示用データを、表示パネル202に送信する処理を管理する役割を担う。
206は記録媒体制御部である。CPU201からの命令に従って、静止画/動画データなど着脱式記録媒体207中の特定の領域に記録されているデジタルデータに対する読み出し処理を制御することが可能である。また逆に、着脱式記録媒体207中の特定の領域に対する書き込み処理を制御することも可能である。207は着脱式記録媒体である。記録媒体制御部206からの要求に従い記録しているデータの送出や、逆に送られてくるデータを記録することが可能である。本実施例において、着脱式記録媒体207としては、SDカード103に代表されるフラッシュメモリーカードを想定している。
208は揮発性メモリー制御部である。CPU201からの命令に従い、メモリーへのデータの一時記録や、記録されているデータの読み出しを制御することが可能である。209は揮発性メモリーである。CPU201が処理するプログラムや、記録媒体から読み出された処理対象の静止画データを一時的に保存しておくことが可能である。
210は、不揮発性メモリ制御部である。CPU201からの命令に従って、不揮発性メモリ211に記録されている表示装置100を制御するプログラムや、GUIデータの読み出しを制御することが可能である。また必要に応じて、不揮発性メモリにデータを書き込むことも可能である。211は不揮発性メモリである。表示装置100を制御するプログラムやGUIデータなど表示装置を駆動するために必要なデータを保持しておくことが可能である。
図3−Aは、本発明を適用した表示装置が表示パネル202に三次元インデックス表示処理を実行する上で従うシーケンス図である。S300で三次元インデックス表示処理が開始される。処理の開始タイミングとしては、図1の表示装置の液晶画面に表示されているような「三次元インデックス表示」アイコンに利用者が触れるタイミングを想定している。次にS301で三次元仮想空間の生成が行われる。
ここで、三次元仮想空間としては図5に示すような空間を想定している。501は奥行き線である。奥行きに従い目盛りが打たれており、奥行きを管理している。本実施例ではメートルスケールでの奥行き管理を想定している。502は奥行き面である。奥行き面は、特定の奥行き位置に設定された平面である。表示装置100は三次元インデックス表示を実行する場合に、静止画の被写体距離に対応させる形で、所定の奥行き面上に静止画を配置することになる。また一番奥にある奥行き面は無限遠を表しており、被写体距離が無限遠として設定されている静止画が配置される面となる。表示装置100は図5に示すような三次元仮想空間を作成し、三次元インデックス表示を行うための準備を整える。
S302より静止画データの読出し処理を開始する。静止画データの読み出しは、本実施例において、着脱式記録媒体207として想定しているSDカード103から読み出すことを想定している。S303において、実際に静止画データの読み出しが行われる。静止画データはSDカード103において、図6に示すようなDCF(Design rule for Camera File system)規格に従ったファイル構造で記録されていることを想定している。表示装置100は、DCF規格で既定されている静止画データの記録ルールに従うことで、静止画データ601〜606までを順次読み出すことができるのである。
S304では、全ての静止画データに対する読み出しが完了したか否かの判定が行われる。読み出しが完了していないと判定された場合はS305に移行し、読み出しが完了したと判定された場合にはS309に移行することになる。
S305ではExif情報の解析処理が行われる。Exif情報とは静止画データに埋め込まれているメタデータであり、撮影時のカメラ情報などが記録されている。Exif情報の一例を図7に示す。露出時間/ホワイトバランス/シャッター速度/絞り値/ISO感度/測光方式/フラッシュ/レンズ焦点距離/被写体距離/位置情報/方位情報といった撮影時のカメラパラメータに関する情報が記録されている。また撮影したカメラのモデル名/撮影者/撮影日時/幅解像度/高さ解像度の情報など静止画データとしての情報も記録されている。S305でのExif情報の解析結果として、図7にしめすようなデータが取得できることを想定する。
S306では、S305の解析結果として得られたExif情報の中から被写体距離に関する情報を抽出する処理が行われる。図7を例に見ると、子供を撮影した静止画において、被写体となる子供までの距離情報として、被写体距離情報が「1m」と言う結果を取得することができるのである。次にS307において、静止画データのリサイズ処理を行う。近年の静止画データは画素数の増大に伴いデータサイズも増大している。液晶画面への三次元インデックス表示用途であれば縮小した画像で十分であるため、このS307において画面サイズに必要十分な大きさにリサイズ処理が行われる。本実施例においては静止画データをリサイズする例を述べたが、静止画データに含まれているサムネイル画像を抽出し、三次元インデックス表示用として使用することも可能である。
ここまでの処理を経ることにより、三次元インデックス表示の対象となる静止画データの被写体距離情報の取得と、静止画サイズの最適化が行われたことになる。そして最後にS308において、対象となる静止画をS301で生成した三次元仮想空間の被写体距離情報が対応している奥行き面に配置する。この結果を図4−Aに示す。「1m」に相当する奥行き面上に、図7で示した静止画が配置されている様子が見て取れる。このS303からS308までの処理をS304での静止画読み出し完了の判定が行われるまで繰り返すことで、最終的には図4−Bに示すように三次元仮想空間上に静止画データを配置することができるのである。
ここで、三次元仮想空間に静止画データを配置する際に、検討すべき項目があることを述べておく。まずは、被写体距離に関する情報の取扱である。本実施例においては、説明を簡潔にするために被写体距離が「1m」という三次元仮想空間における奥行き面の区切りと一致の取れている例で説明した。しかし実際には必ずしもこの条件を満たすわけではない。例えば被写体距離情報として「4m」といった情報を得ることも有り得る。このときは、近い奥行き面に配置する方法が考えられる。つまり被写体距離情報として「4m」であっても、配置する奥行き面は5mの奥行き面に配置するのである。もちろん「4m」に相当する奥行き面を設定しその奥行き面上に表示する方法であっても構わない。
また同一の奥行き面上に複数の静止画を配置する必要性がある。このときは、お互いに重なり合わないように配置する必要がある。本実施例においては、後から読み出された静止画を奥行き面の空いている領域に順次配置してゆく方法を想定する。
次にS304で全ての静止画データの読み出しが完了したと判断され、S309に移行した処理を示す。ここからは、実際に液晶モニタ101に表示するための処理となる。S309では三次元仮想空間に対する視点を設定する処理が行われる。これにより、三次元仮想空間を何処から見るかが決まる。S310では、S309で決めた視点から見える三次元仮想空間を二次元表示データにレンダリング処理が行われる。最終的にS311において、レンダリングされた表示データを表示パネル制御部205に送ることで実際に液晶モニタ101上に図4−Bに示すような三次元インデックス表示を行うことができるのである。
本実施例においては、視点を固定してS310のレンダリングを行う場合を説明してきた。しかしながら、視点を移動させる場合も十分実現可能である。利用者がメニュー操作などを通じて三次元仮想空間中に設定する視点の位置を変更する。そしてその度に表示装置100が、S309からS311までの処理を繰り返すことで、動的に三次元仮想空間を眺める位置を変更しながら三次元インデックス表示を観覧することが可能である。
本実施例においては、S307でのリサイズ処理としては、全ての静止画を同じサイズにリサイズすることを想定して説明した。しかしながら、当然全ての静止画を同じ大きさにリサイズする必要はない。本発明においては被写体距離の情報に注目している。このことから、静止画データから抽出される被写体距離の値が大きい値の静止画は、被写体距離の値が小さい値の静止画よりも小さくリサイズことが考えられる。その結果として得られる画面は、図4−Dに示すような画面となる。被写体距離の値が小さい静止画は相対的に大きなサイズで、逆に被写体距離の値が大きい静止画は相対的に小さなサイズで三次元仮想空間に配置される様子が見て取れるこれにより、直感的に被写体距離を意識した静止画の観覧が可能になるのである。
本実施例において、複数の静止画を同一の奥行き面に配置する場合、静止画が重なり合わないように後から読み出した静止画は奥行き面内の空いている領域に配置する方法を述べた。しかし、静止画の配置方法はこれ以外にも考えられる。例えば図7のExif情報に記載されているような、静止画に記録されている方位情報を利用して配置を決定する手法が考えられる。本実施例において方位情報としては、北を「0°」,東を「90°」,南を「180°」,西を「270°」とした情報を想定する。表示対象となる静止画に記録されている方位情報の平均値を算出し、基準方位として設定する。そしてこの基準方位を、各奥行き面の中心を基準方位として設定するのである。その上で、各奥行き面に静止画を配置する際は、基準方位からのズレ量に従って奥行き面の中心から離れた場所に配置するのである。このように静止画の方位方向を活用しながら奥行き面に配置することが可能である。
本実施例においては、三次元仮想空間に配置された静止画を三次元インデックス表示という形で利用する場合を示した。しかし表示への利用としては三次元インデックスのみに依存するものではない、例えばスライドショー再生への利用が考えられる。静止画のスライドショーを行う際に、手前の奥行き面に配置されている静止画から順々にスライドショー再生対象とする静止画を選択する方法ことも可能である。逆に奥の無限遠を表す奥行き面に配置されている静止画から選択することも可能である。このようにスライドショーの再生順番の決定に利用する事ができる。
実施例1においては、SDカード103内の全ての静止画データを表示対象として処理する方法を述べた。しかしもちろん表示対象とする静止画を絞った形で三次元インデックス処理を実現することも可能である。本実施例においては、撮影日時の情報を使って表示対象とする静止画を絞り込む例を説明する。このとき基本的な処理の流れは図3−Aのシーケンス図と、図3−Bと図3−Cのシーケンス図の組合せとなる。図3−Aの処理は実施例1と同じであるのでここでは割愛する。
S300で三次元インデックス表示処理が開始後、直ぐにS312の処理に移行する。S312では表示対象とする静止画を絞り込むための条件として撮影日時の範囲を指定処理が行われる。利用者に対象とする撮影日時の情報を入力してもらう。入力が完了した時点で元のシーケンスに戻りS301の処理に引き継がれる。
その後S305でExif情報解析が行われた後にS313移行する。S313では、解析されたExif情報の中から撮影日時に関する情報が抽出され、S314に移行する。S314ではS313で抽出された撮影日時の情報がS312で設定した処理対象となる撮影日時の範囲に入っているか否かの判定処理が行われる。処理対象となる撮影日時の範囲に入っている場合には、S315に移行しS306の処理に引き継がれる。逆に処理対象となる撮影日時の範囲に入っていない場合にはS316に移行し、S306以降の処理を飛ばす形でS303に戻り、次の静止画データの読み出し処理に移る。これにより、対象外の静止画を省くことが可能になる。
以上の図3−A、図3−B、図3−Cのシーケンスを経ることにより、利用者が指定した撮影日時の範囲にある静止画データによる三次元インデックス表示が行えるのである。
本実施例においては、処理対象とする静止画の選択条件として、撮影日時の情報を利用した。しかし、撮影日時以外の情報を利用することも可能である。例えば静止画が撮影された位置情報を利用することが考えられる。利用者は処理対象とする位置情報の範囲を入力することにより、位置情報から絞り込んだ静止画を用いての三次元インデックス表示を行うことが可能である。
先の実施例1または実施例2では、三次元仮想空間全体を表示する例を述べた。しかしもちろん三次元仮想空間の一部を表示することも可能である。このときは、S310でのレンダリング処理において、レンダリング対象とする奥行き面に制約を設けることを意味している。例えば、利用者により「1m〜5m」までの奥行き面の表示が指定されていたとするならば、1m以下の奥行き面と、5m以上の奥行き面をレンダリング対象から外すことにより、例えば図4−Cに示すような三次元インデックス表示を実現することが可能となる。これにより、必要以外の奥行き面をマスクすることが可能になる。大量の静止画データが配置されることにより見辛い画面になってしまうことを回避することができる。
実施例1から実施例3までは静止画データを用いての三次元インデックス表示であった。しかしながら同様の表示を動画データに対して適用することも可能である。本実施例においては、動画データへの適用方法の例を示す。
デバイスとしての表示装置は図1、図2の表示装置100で実現可能である。動画データへの適用方法を図8のシーケンス図を用いて説明する。
S800で動画三次元インデックス表示処理が開始される。S801において、三次元仮想空間の生成が行われるこの処理はS301と同じである。S802では動画データの読み出しが行われる。本実施例においては、動画データもSDカード103に記録されていることを想定しており、フォルダ構成としては図10−Aに示すようなフォルダ構成で記録されていると想定する。動画データは付加情報としてメタデータを埋め込むことのできる形式のものを想定する。本実施例においては、図10−Bに示すようなデータ形式を想定する。フレーム画像のデータと、フレーム画像に対応するメタデータがセットになった構造をしている。このメタデータ部分に被写体距離情報が埋め込まれていること想定している。本実施例においては、先の図7で示したExif情報と同じ情報が入っていることを想定している。つまり、動画データ中の全てのメタデータを解析することにより、図10−Cのような被写体距離情報時間推移の情報を取得することが可能である。
S803ではS802で読み出し対象となっている動画に対する処理を、最終フレームまで実施したか否かの確認処理が行われる。最終フレームまで至っていない場合はS804に移行し、逆に最終フレームまで至った場合にはS807に移行する。
S804では、決められたフレーム画像の読み出しが行われる。図10−Bに示す形式の動画データから対象となるフレーム画像を抽出する。
次にS805では、S804で抽出したフレーム画像に対応するメタデータの解析処理を行い、メタデータに記録されている被写体距離情報の抽出を行う。
S806では、次に読み出し対象となるフレーム番号を指定する処理が行われる。本実施例においては、すべてのフレームを処理することを想定している。このため次のフレーム番号を指定した後、S802の処理に戻る。
次に、S803で最終フレームまで至ったと判断され、S807に移行した場合の処理を示す。ここからは、実際に液晶モニタ101に表示するための処理となる。S807の時点で、表示装置100は図10−Cに示すような被写体距離情報の時間推移に関する情報を得ている。
S807では、この情報を元に動画データのカット分割を行う。カット分割の例を図11に示す。被写体距離情報が変化している箇所で動画データのカット割を行いその結果として4つのカット動画が生成されている。
S808ではS807でカット割された各カットを三次元仮想空間に配置する処理が行われる。動画の場合は三次元仮想空間の左から右に向かって時間軸を取ることを想定している。各カット動画は対応する奥行き面の単位で分割されている。このため各カット動画を対応する奥行き面に配置する。実際の配置では、カット動画から特定のサンプリング間隔でフレーム画像を抽出して画像レベルで奥行き面に配置する方法を想定する。各カット動画に対して処理を行うことにより、図9に示すような配置を実現することができる。被写体距離の時間推移で分割されたカット動画が三次元仮想空間に配置されている様子が確認できる。
S809では三次元仮想空間に対する視点を設定する処理が行われる。これにより、三次元仮想空間を何処から見るかが決まる。S810では、S809で決めた視点から見える三次元仮想空間を二次元表示データにレンダリング処理が行われる。最終的にS811において、レンダリングされた表示データを表示パネル制御部205に送ることで実際に液晶モニタ101上に図9に示すような動画三次元インデックス表示を行うことができるのである。
本実施例では、動画三次元インデックス表示を表示パネル全体に表示する例を示したが、それ以外での利用も可能である。例えば図9の結果を動画データのサムネイル表示に活用することが考えられる。
100 表示装置、101 液晶モニタ、102 SDカードスロット、
103 SDカード
103 SDカード
Claims (9)
- 記録媒体から少なくとも一枚の静止画データを読み出す静止画読み出し手段と、
前記静止画読み出し手段により読み出された静止画データの付帯情報を解析する静止画解析手段と、
前記静止画解析手段から得られる付帯情報の内、被写体距離に関する情報を抽出する被写体距離情報取得手段と、
三次元仮想空間を生成する手段と、
前記三次元仮想空間の任意の奥行き面に静止画データを配置する静止画配置手段と、
表示手段とを有し、
前記表示手段は、前記三次元仮想空間の一点を視点とした場合に見える領域を表示画面として表示するものであって、
前記静止画読み出し手段により記録媒体から読み出された静止画データに対して、前記静止画解析手段を用いて付帯情報を解析後、前記被写体距離情報取得手段から被写体距離情報を取得した場合に、
前記被写体距離情報を前記三次元仮想空間内の奥行き面に対応付けるように静止画配置手段を制御して、静止画データを三次元仮想空間に配置することを特徴とする表示装置。 - 前記静止画読み出し手段に、所定の読み出し条件を設定可能であって、前記静止画読み出し手段が、所定の条件に従って読み出した静止画データのみを、前記三次元仮想空間への配置対象とすることを特徴とする請求項1に記載の表示装置。
- 前記静止画読み出し手段に設定可能な所定の読み出し条件とは、静止画が撮影された時間範囲、または静止画が撮影された位置情報の範囲として設定される条件であること特徴とする請求項2に記載の表示装置。
- 前記三次元仮想空間において、特定の範囲の奥行き面に配置されている静止画のみを表示対象とすることを特徴とする請求項1乃至請求項3の何れか一項に記載の表示装置。
- 前記静止画読み出し手段により読み出された静止画データを任意に拡大縮小する静止画拡大縮小手段を有する場合に、前記被写体距離情報取得手段により得られる被写体距離の値が小さい静止画は相対的に大きなサイズで、また被写体距離の値が大きい静止画は相対的に小さなサイズになるよう前記静止画拡大縮小手段を用いて拡大縮小処理を行い、前記三次元仮想空間への配置を行うことを特徴とする請求項1乃至請求項4の何れか一項に記載の表示装置。
- 前記静止画解析手段から得られる情報の内、撮影方位に関する情報を抽出する方位情報取得手段を有し、前記静止画読み出し手段で使用する所定の読み出し条件として、静止画が撮影された位置情報の範囲を使用して読み出された静止画を三次元仮想空間上に静止画を配置する際に、前記読み出し手段で読み出した静止画に対して、前記方位情報取得手段を用いて抽出される方位情報の平均を基準方位として設定し、静止画を三次元仮想空間に配置する際は、被写体距離情報から配置対象となる奥行き面を選定した後、前記方位情報取得手段から得られる静止画の方位情報と、前記基準方位との差に従って前記奥行き面中での位置を決定することを特徴とする請求項1乃至請求項5の何れか一項に記載の表示装置。
- 記録媒体より動画データを読み出す動画読み出し手段と、前記動画読み出し手段により読み出された動画データの付帯情報を解析する静止画解析手段と、前記動画解析手段から得られる情報の内、動画中での被写体距離情報の遷移に関する情報を抽出する被写体距離遷移情報取得手段とを有する場合に、前記被写体距離遷移情報取得手段を用いて動画データ中での被写体距離の遷移範囲を算出後、前記遷移範囲を特定の間隔で分割し、前記分割幅に応じて動画データをカット分割した上で、前記各カットを三次元仮想空間へ配置することを特徴とする請求項1乃至請求項6の何れか一項に記載の表示装置。
- 前記三次元仮想空間に設定する視点を変更する視点変更手段を有する場合に、前記視点変更手段を操作することにより、表示画面において最前面となる奥行き面を変更することを特徴とする請求項1乃至請求項7の何れか一項に記載の表示装置。
- 静止画データをスライドショー再生する場合には、三次元仮想空間における特定の奥行き面に配置されている静止画をスライドショー対象の静止画として取り扱うことを特徴とする請求項1乃至請求項8の何れか一項に記載の表示装置。
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