JP2016021185A - 電子機器、電子機器システム、及び電子機器処理方法 - Google Patents

電子機器、電子機器システム、及び電子機器処理方法 Download PDF

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Abstract

【課題】セキュリティ上より安全性が高く、通行料金の精算処理に必要な情報を格納した記憶媒体を使用可能とするための手間が掛からない電子機器、電子機器システム、及び電子機器処理方法を提供すること。
【解決手段】所定の料金を記憶媒体4に格納された課金許可禁止指定情報に基づき精算処理する電子機器1において、記憶部2に通信端末5に関する第一の情報と第二の情報を格納し、制御部3により記憶媒体の接続を検出した際に通信端末5から受信した情報が第一の情報と一致した場合に記憶媒体4から読み出した課金許可禁止指定情報が課金禁止を示す場合、この情報を課金許可に書き換え、課金許可禁止指定情報が課金許可を示し、かつ、通信端末5から受信した情報が第二の情報と一致した場合、料金の精算処理の実行を許可し、その後、記憶媒体4の課金許可禁止指定情報を課金禁止を示すように書き換える。
【選択図】 図1

Description

本発明は、電子機器、電子機器システム、及び電子機器処理方法に関し、セキュリティ上より安全性が高く、ETCカードを使用可能とするための手間が掛からない電子機器、電子機器システム、及び電子機器処理方法に関する。
近年、多くの有料道路において、通行料金を自動収受するETC(Electronic Toll Collection)システムが使用されてきている。このETCシステムでは、車両が有料道路の料金所を通過する際に、車両に設置された専用の車載器(ETC車載器)と、料金所に設置された路上機との間で、通行料金に関する情報を無線通信する。この際、ETC車載器には、専用のICカード(ETCカード)が挿入されていなければならず、通信料金に関する情報とともに、このETCカードを識別するIDも無線通信の対象となっている。このETCカードには、ユーザーが登録した口座が割り当てられており、料金所側では、この口座から通行料金の引き落としを行っている(通常の課金処理)。このETCカードは、盗難、紛失等により、第三者に無断使用や不正使用され、料金がETCカードの持ち主に課されるおそれがある。
無断使用や不正使用されないようにしたETC車載器の技術が特許文献1に開示されている。特許文献1に開示のETC車載器は、次のように動作する。すなわち、ETCカードが本車載器の有するカード挿入口に挿入された後に、ブルートゥース通信方式に基づいて、自身の車載器と通信回線が確立されている携帯端末等の端末が付近にあるか否かを判定(第一の判定)する。自身の車載器と通信回線が確立されている端末がある場合、この端末は、予め自身の車載器に登録されている端末か否かを判定(第二の判定)する。次に、この端末が予め自身の車載器に登録されている端末である場合、カード挿入口に挿入されているETCカードの状態を調べ、ETCカードが課金禁止状態にあるか否かを判定する。すなわち、ETCカードが本車載器に挿入されたときに、このETCカードの状態が課金禁止状態であったか否かを判定する。
課金禁止状態とは、この状態のETCカードでは課金することができない状態を言う。例えば、ETCカードであることを識別する識別情報を書き換えて、他のETC車載器ではETCカードであることを認識できないようにした状態である。また、例えば、ETCカードに書き込まれている情報を識別する識別情報を別の情報に書き換える等により料金決済に必要な情報がETCカードのどこに書き込まれているか分からなくした状態である。このため、ETCカードが課金禁止状態となっている場合は、このETCカードは、例えば、盗難や、紛失等により第三者の手に渡ったとしても、無断使用することができない。 そして、上記の第一の判定と第二の判定の結論が肯定的であった後に、ETCカードの状態を調べた結果が、ETCカードが課金禁止状態となっていることを示す場合は、次のように、通常の課金処理の実行を可能とする。すなわち、この課金禁止状態を解除して、ETCカードを課金可能な状態に戻しこのETCカードに基づき課金処理をできるようにして、通常の課金処理の実行を可能とする。
本車載器で使用する挿入前(挿入時)のETCカードの状態は、通常、課金禁止状態(通常の状態)となるようにしている。このようにすることにより、ETCカードを無断使用されないようにしつつ、自身の車載器で使用することができるようにしている。(すなわち、挿入時のETCカードが課金可能状態である場合は、このカードは異常の状態である。)
一方、ETCカードの状態を調べた結果が、ETCカードが課金禁止状態となっていないことを示す場合(課金可能状態の場合)は、この挿入したETCカードは通常の状態でない(異常状態)カードである。このカードは、本車載器への挿入前に、例えば、盗難や、紛失により第三者の手に渡ったときには、無断使用されるおそれがある。
そして、挿入時のETCカードが課金禁止状態となっていない場合(課金可能状態(異常状態)の場合)には、車載器は、ETCカードを課金禁止状態にすることを許可する状態(課金禁止許可状態)にする。そして、その後、車両のエンジンがオフ(ACC(アクセサリスイッチ) OFF)された際に、ETCカードが課金禁止許可状態である場合に、このETCカードを課金禁止状態(通常の状態)にする。したがって、この通常の状態になったETCカードは、車載器に挿入後、課金禁止状態から課金可能状態に書き換えられて、使用することができるようになる。
特許第4552708号公報
上述した特許文献1に開示のETC車載器は、ETCカードが挿入され、第一の判定と第二の判定がなされた後に、ETCカードの状態を調べた結果が、ETCカードが課金可能状態(通常の状態でない状態)の場合、ETCカードを課金禁止許可状態にする。そして、車両のエンジンがオフ(ACC OFF)した際に課金禁止許可状態のETCカードを課金禁止状態(通常の状態)にする。そして、エンジンをオンした後に、この課金禁止状態(通常の状態)を、課金可能状態に書き換えることにより、このETCカードにより課金処理をできるようにして、通常の課金処理の実行を可能としている。
このように、特許文献1記載のETC車載器は、挿入した際に通常の状態でなかったETCカードを、車両のエンジンのオフのみで通常の状態にすることができてしまうので、セキュリティ上安全性に欠けるといった問題がある。
また、挿入した際に通常の状態でない課金可能状態のETCカードを使用するためには、次の二段階の操作が必要になる。すなわち、最初に、車両のエンジンをオフにしてETCカードを通常の状態である課金禁止状態にし、次に、車両のエンジンをオンにし課金禁止状態を課金可能状態に書き換えることによりこのETCカードを使用する。このため、挿入した際に通常の状態でない課金可能状態のETCカードを使用するのに、手間が掛かるといった問題がある。
本発明の目的は、上記課題を解決して、セキュリティ上より安全性が高く、通行料金の精算処理に必要な情報を格納した記憶媒体を使用可能とするための手間が掛からない電子機器、電子機器システム、及び電子機器処理方法を提供することである。
本発明の電子機器は、所定の料金を所定の記憶媒体に格納された課金許可禁止指定情報に基づき精算処理する電子機器において、通信端末に関する所定の第一の情報と所定の第二の情報を予め格納する記憶部と、前記記憶媒体の接続を検出した際に前記通信端末から受信した情報が前記第一の情報と一致した場合に前記記憶媒体から読み出した前記課金許可禁止指定情報が課金禁止を示す場合、前記課金許可禁止指定情報を課金許可を示すように書き換え、前記課金許可禁止指定情報が課金許可を示し、かつ、前記通信端末から受信した情報が前記第二の情報と一致した場合、前記料金の前記精算処理の実行を許可し、その後、前記記憶媒体の前記課金許可禁止指定情報を課金禁止を示すように書き換える制御部と、を備えている。
本発明の第1の電子機器システムは、本発明の電子機器と、前記課金許可禁止指定情報を格納し、前記電子機器に挿入され、前記電子機器により、前記課金許可禁止指定情報を読み取られ、この課金許可禁止指定情報を課金許可を示すように書き換えられたり課金禁止を示すように書き換えられたりする前記記憶媒体と、操作者の操作に基づき前記電子機器に前記所定の第一の情報を送信したり、前記所定の第二の情報を送信したりする前記通信端末と、を備えている。
本発明の第2の電子機器システムは、本発明の電子機器と、前記課金許可禁止指定情報と前記記憶媒体ID情報とを格納し、前記電子機器に挿入され、前記電子機器により、前記課金許可禁止指定情報を読み取られ、この課金許可禁止指定情報を課金許可を示すように書き換えられたり課金禁止を示すように書き換えられたりしたり、前記電子機器により、前記記憶媒体ID情報を読み取られ、前記記憶媒体ID情報を前記記憶媒体IDに設定されたり、前記ダミー記憶媒体IDに設定されたりする前記記憶媒体と、
操作者の操作に基づき前記電子機器に前記所定の第一の情報を送信したり、前記所定の第二の情報を送信したりする前記通信端末と、を備えている。
本発明の電子機器処理方法は、所定の料金を所定の記憶媒体に格納された課金許可禁止指定情報に基づき精算処理する電子機器処理方法において、前記記憶媒体の接続を検出した際に前記通信端末から受信した情報が前記第一の情報と一致した場合に前記記憶媒体から読み出した前記課金許可禁止指定情報が課金禁止を示す場合、前記課金許可禁止指定情報を課金許可を示すように書き換え、前記課金許可禁止指定情報が課金許可を示し、かつ、前記通信端末から受信した情報が前記第二の情報と一致した場合、前記料金の前記精算処理の実行を許可し、その後、前記記憶媒体の前記課金許可禁止指定情報を課金禁止を示すように書き換える、ようにしている。
本発明によれば、セキュリティ上より安全性が高く、通行料金の精算処理に必要な情報を格納した記憶媒体を使用可能とするための手間が掛からない電子機器、電子機器システム、及び電子機器処理方法を提供することができる。
本発明の第1の実施の形態及び第2の実施の形態に係る電子機器の一例を示す図である。 本発明の第3の実施の形態及び第4の実施の形態に係る電子機器システムの一例を示す図である。 本発明の第3の実施の形態に係る電子機器システムの起動時処理の動作の一例を示すフローチャートである。 本発明の第3の実施の形態に係る電子機器システムの降車時処理の動作の一例を示すフローチャートである。 本発明の第4の実施の形態に係る電子機器システムの起動時処理の動作の一例を示すフローチャートである。 本発明の第4の実施の形態に係る電子機器システムの降車時処理の動作の一例を示すフローチャートである。
次に、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
(第1の実施の形態)
図1は、本発明の第1の実施の形態及び第2の実施の形態に係る電子機器の一例を示す図である。
本実施の形態に係る電子機器1は、記憶部2と、制御部3とにより構成される。
電子機器1は、料金所に設置された路上機6との間で、有料道路等の道路の通行料金に関する情報を無線通信し、電子機器1に接続(挿入)された記憶媒体4(例えば、ETC(Electronic Toll Collection)カード)の情報に基づき通行料金の精算処理をする、例えば車両に搭載された機器である。
記憶部2は、記憶媒体4の所有者確認等の認証を受けるための、例えば記憶媒体4の所有者が携帯する通信端末5に関する所定の第一の情報と、所定の第二の情報を予め格納する。
制御部3は、電子機器1への電源の供給に基づき起動して記憶媒体4の挿入を検出し、操作者の操作に基づき、通信端末5より情報を受ける。そして、この受けた情報が記憶部2に格納されている所定の第一の情報の場合、第一の認証がなされたとして、記憶媒体4から課金許可禁止指定情報を読み取る。
課金許可禁止指定情報とは、記憶媒体4に格納され記憶媒体4による課金を許可したり禁止したりする情報である。課金許可禁止指定情報が課金禁止を示す場合は、この記憶媒体4では課金することができない(課金禁止状態)ようにしておく。すなわち、例えば、記憶媒体4であることを識別する識別情報を書き換えて、他の電子機器では記憶媒体4であることを認識できないようにしておく。また、例えば、記憶媒体4に書き込まれている情報を識別する識別情報を別の情報に書き換える等により料金決済に必要な情報が記憶媒体4のどこに書き込まれているか分からなくしておく。このようにしておくことにより、記憶媒体4が課金禁止状態となっている場合には、この記憶媒体4は、盗難や、紛失等により第三者の手に渡ったとしても、無断使用することができない。
本電子機器1で使用する挿入前の記憶媒体4に格納された課金許可禁止指定情報は、通常、課金禁止(通常の状態(課金禁止状態))となるようにしている。このようにすることにより、記憶媒体4を無断使用されないようにしつつ、自身の電子機器1で使用することができるようにしている。
制御部3は、この読み取った課金許可禁止指定情報が、課金禁止(通常の状態(課金禁止状態))を示す場合、この情報を課金許可(課金許可状態)を示すように書き換えてこの記憶媒体4により課金処理ができるようにする。このようにすることにより、通行料金の精算処理の実行ができるようになる。また、制御部3は、課金許可禁止指定情報を読み取った情報が、課金許可(課金許可状態)を示す場合、操作者の操作に基づき、通信端末5から情報を受ける。そして、この受けた情報が記憶部2に格納されている所定の第二の情報の場合、第二の認証がなされたとして、通行料金の精算処理の実行を可能とする。そして、制御部3は、電源供給の停止を検出して、記憶媒体4の課金許可禁止指定情報を課金禁止(通常の状態(課金禁止状態))を示すように書き換え、記憶媒体4を使用できない状態にする。
次に、本実施の形態の電子機器の動作を説明する。
制御部3は、電子機器1への電源の供給に基づき起動して記憶媒体4の挿入を検出する。そして、操作者の操作に基づき、電子機器1の近辺の通信端末5より情報を受ける。この受けた情報が記憶部2に格納されている所定の第一の情報の場合、この情報は、記憶媒体4の所有者が携帯する通信端末5から受けた情報であると判断し第一の認証がなされたとして、記憶媒体4から課金許可禁止指定情報を読み取る。
制御部3は、この読み取った情報が、課金禁止(通常の状態(課金禁止状態))を示す場合、課金許可禁止指定情報を課金許可(課金許可状態)を示すように書き換えてこの記憶媒体4により課金処理ができるようにする。そして、電子機器1は、この挿入され課金処理ができる状態になった記憶媒体4に基づき路上機6との間で無線通信して通行料金の精算処理を実行する。
また、制御部3は、課金許可禁止指定情報を読み取った情報が、課金許可(課金許可状態)を示す場合、記憶媒体4の状態が通常の状態でないので、記憶媒体4の所有者の確認等の認証を行う。すなわち、操作者の操作に基づき、通信端末5から情報を受け、この受けた情報が記憶部2に格納されている所定の第二の情報の場合、第二の認証がなされたとする。そして、電子機器1は、この挿入され課金処理ができる状態になった記憶媒体4に基づき路上機6との間で無線通信して通行料金の精算処理を実行する。
そして、制御部3は、電源供給の停止を検出して、記憶媒体4の課金許可禁止指定情報を課金禁止(通常の状態(課金禁止状態))を示すように書き換え、この記憶媒体4で課金処理ができないようにする。
これにより、この記憶媒体4が盗難や、紛失により第三者の手に渡ったとしても無断使用や不正使用されるおそれがなくなる。
このように、本発明の第1の実施の形態によれば、挿入した際の状態が課金処理をすることができる状態(通常の状態でない状態、課金許可状態)の記憶媒体を使用できるようにするために、操作者に対して認証を行うようにした。このため、挿入時に課金許可状態の記憶媒体を使用できるようにするために、操作者は認証を行う必要があるので、セキュリティ上より安全性が高い。また、操作者に対して認証を行うことのみで挿入時に課金許可状態の記憶媒体を使用することができるようにしたので、通常の状態でない状態(課金可能状態)の記憶媒体を使用することができるようにするための手間が掛からない。
(第2の実施の形態)
図1は、本発明の第1の実施の形態及び第2の実施の形態に係る電子機器の一例を示す図である。
本発明の第2の実施の形態は、第1の実施の形態の制御部3の動作に記憶媒体4の記憶媒体ID(カードID)に関する動作を加えたものである。したがって、主に第1の実施の形態と相違する部分について説明する。本実施の形態では、電子機器1を車載器に、また、記憶媒体4をETCカードとして記載する。尚、車載器1は、料金所に設置された路上機との間で、有料道路等の道路の通行料金に関する情報を無線通信し、自身に挿入された記憶媒体4に格納された情報に基づき通行料金の精算処理をする電子機器であれば、どのような電子機器であってもよい。また、ETCカード4は、通行料金の精算処理に必要な情報を格納し、車載器等の電子機器に挿入され、この機器により、カードに格納した情報に基づき通行料金の精算処理がなされるような記憶媒体であれば、どのような記憶媒体であってもよい。
本実施の形態に係る電子機器1(車載器)は、記憶部2と、制御部3とにより構成される。制御部3は、第1の実施の形態の動作で示した、ETCカード4の課金許可禁止指定情報を課金許可を示すように書き換えた後に、又は、通信端末から受信した情報と第二の情報との一致が確認された後に、次のように動作する。すなわち、ETCカード4から記憶媒体ID情報(カードID情報)を読み出し、この情報が記憶媒体(カード)のIDを示す場合、この記憶媒体ID(カードID)に対応するダミー記憶媒体ID(ダミーカードID)を発行しカードIDとダミーカードIDとを対応させて記憶部2に格納する。そして、ETCカード4に格納されているカードIDをダミーカードIDに書き換える。その後、電源供給の停止を検出して、記憶部2に格納したカードIDをETCカード4に書き戻す。
記憶部2は、カードIDとダミーカードIDとを対応させて格納する。
次に、本実施の形態の電子機器(車載器)の動作を説明する。
制御部3は、第1の実施の形態の動作で示した、ETCカード4の課金許可禁止指定情報を課金許可を示すように書き換えた後に、又は、通信端末から受信した情報と第二の情報との一致が確認された後に、第1の実施の形態の動作に次の動作を加えた動作をする。すなわち、制御部3は、ETCカード4の課金許可禁止指定情報を課金許可を示すように書き換えた後に、又は、第二の認証がなされた後に、ETCカード4からカードID情報を読み出す。
そして、このカードID情報がカードのIDを示す場合、カードIDに対応するダミーカードIDを発行しカードIDとダミーカードIDとを対応させて記憶部2に格納する。また、ETCカード4に格納されているカードIDをダミーカードIDに書き換える。
そして、車載器1により、このETCカード4に基づき路上機6との間で無線通信して通行料金の精算処理を実行する。
したがって、ETCカード4に格納されたカードID情報は、ETCカード4の使用中はダミーカードIDになっている。
その後、制御部3は、電源供給の停止を検出して、記憶部2に格納したカードIDをETCカード4に書き戻す。すなわち、ダミーカードIDをカードIDに書き直す。
このように、本発明の第2の実施の形態によれば、ETCカードを挿入して使用しているときは、ETCカードに格納されたカードID情報は、ダミーカードIDとなっている。このため、第1の実施の形態での効果に加えて、次の効果がある。すなわち、ETCカードを挿入して使用しているときに、車両から離れた際等に、ETCカードを車載器1から、例えば抜かれ盗まれたとしても、ETCカードのカードIDはダミーのカードIDになっているので、他の車載器では使用できない。このため、無断使用、不正使用ができずよりセキュリティ上より安全である。
(第3の実施の形態)
図2は、本発明の第3の実施の形態及び第4の実施の形態に係る電子機器システムの一例を示す図である。
本実施の形態に係る電子機器システム7は、電子機器1と、記憶媒体4と、通信端末5とにより構成される。電子機器1は、記憶部2と、制御部3と、通信部8とを備えている。電子機器システム7は、例えば、ETC車載システムである。電子機器1は、料金所に設置された路上機6との間で、有料道路等の道路の通行料金に関する情報を無線通信し、ETCカード4の情報に基づき通行料金の精算処理をする、例えば車両に搭載された機器である。本実施の形態では、電子機器1を車載器に、また、記憶媒体4をETCカードとして記載する。尚、車載器1は、料金所に設置された路上機との間で、有料道路等の道路の通行料金に関する情報を無線通信し、自身に挿入された記憶媒体4に格納された情報に基づき通行料金の精算処理をする電子機器であれば、どのような電子機器であってもよい。また、ETCカード4は、通行料金の精算処理に必要な情報を格納し、車載器等の電子機器に挿入され、この機器により、カードに格納した情報に基づき通行料金の精算処理がなされるような記憶媒体であれば、どのような記憶媒体であってもよい。
記憶部2は、ETCカード4の所有者確認等の認証を受けるための、例えばETCカード4の所有者が携帯する通信端末5に関する所定の第一の情報と、所定の第二の情報を予め格納する。第一の情報は、電話番号を含む通信端末5に固有の情報であり、第二の情報は、暗証番号を含む不正使用を防止するために使用する情報である。
制御部3は、車載器1への電源の供給に基づき起動してETCカード4の挿入を検出し、操作者の操作に基づき、通信端末5より情報を受ける。そして、この受けた情報が記憶部2に格納されている所定の第一の情報の場合、第一の認証がなされたとして、ETCカード4から課金許可禁止指定情報を読み取る。
課金許可禁止指定情報とは、ETCカード4に格納されETCカード4による課金を許可したり禁止したりする情報である。課金許可禁止指定情報が課金禁止を示す場合は、このETCカード4では課金することができない(課金禁止状態)ようにしておく。すなわち、例えば、ETCカード4であることを識別する識別情報を書き換えて、他のETC車載器ではETCカード4であることを認識できないようにしておく。また、例えば、ETCカード4に書き込まれている情報を識別する識別情報を別の情報に書き換える等により料金決済に必要な情報がETCカード4のどこに書き込まれているか分からなくしておく。このようにしておくことにより、ETCカード4が課金禁止状態となっている場合には、このETCカード4は、盗難や、紛失等により第三者の手に渡ったとしても、無断使用することができない。
本車載器1で使用する挿入前のETCカード4に格納された課金許可禁止指定情報は、通常、課金禁止(通常の状態(課金禁止状態))となるようにしている。このようにすることにより、ETCカード4を無断使用されないようにしつつ、自身の車載器1で使用することができるようにしている。
制御部3は、この読み取った課金許可禁止指定情報が、課金禁止(通常の状態(課金禁止状態))を示す場合、この情報を課金許可(課金許可状態)を示すように書き換えてこのETCカード4により課金処理ができるようにする。このようにすることにより、通行料金の精算処理の実行ができるようになる。また、制御部3は、課金許可禁止指定情報を読み取った情報が、課金許可(課金許可状態)を示す場合、操作者の操作に基づき、通信端末5から情報を受ける。そして、この受けた情報が記憶部2に格納されている所定の第二の情報の場合、第二の認証がなされたとして、通行料金の精算処理の実行を可能とする。そして、制御部3は、電源供給の停止を検出して、ETCカード4の課金許可禁止指定情報を課金禁止(通常の状態(課金禁止状態))を示すように書き換え、ETCカード4を使用できない状態にする。
通信部8は、操作者の操作に基づき、通信端末5が近接した場合に通信端末5と通信を開始し、通信端末5から情報を受けて制御部3に通知する。
制御部3は、通信部8を介して、通信端末5に所定の第二の情報の入力を求める通信をし、通信端末5は、この通信を受け、操作者の操作に基づき、所定の第二の情報を通信部8に送信する。
ETCカード4は、課金許可禁止指定情報を格納し、車載器1に挿入され、車載器1により、課金許可禁止指定情報を読み取られ、この課金許可禁止指定情報を課金許可を示すように書き換えられたり課金禁止を示すように書き換えられたりする。
通信端末5は、操作者の操作に基づき車載器1に所定の第一の情報を送信したり、所定の第二の情報を送信したりする。
次に、本実施の形態の車載器の動作を、図3、図4を使用して説明する。
図3は、本発明の第3の実施の形態に係る電子機器システム(ETC車載システム)の起動時処理の動作の一例を示すフローチャートである。
図4は、本発明の第3の実施の形態に係る電子機器システム(ETC車載システム)の降車時処理の動作の一例を示すフローチャートである。
[起動時処理]
エンジンキーがオンされることにより、ACC(アクセサリスイッチ)がオンされると、車載器1に電源が供給され車載器1が起動し、起動時処理が開始される。
図3のステップS1では、制御部3は、車載器1のカード挿入口にETCカード4が挿入されたか否かを、例えば、ETCカード4用のインターフェース回路(不図示)を介して検出する。ETCカード4の挿入が検出されるとステップS2へ進む。
図3のステップS2では、第一の認証処理を行う。すなわち、操作者が、操作者の所持する携帯端末等の通信端末5を通信部8に接近させ、第一の情報(例えば、電話番号)を通信部8に送信する。制御部3は、通信部8を介してこの第一の情報を受け、この情報により認証処理を行う。
すなわち、制御部3は、第一の認証処理を促すアナウンスを例えば、スピーカ等の放音部(不図示)から放音させる。操作者はこのアナウンスを聞き、操作者の操作に基づき、操作者の所持する携帯端末等の通信端末5を通信部8に接近させる。通信部8は、例えば、所定の周波数の電波を出力しており、通信端末5はこの電波を受信して、第一の情報を通信部8に送信する。制御部3は、通信部8を介してこの第一の情報を受け、この情報が記憶部2に登録されているか否かを調べる。登録されているときには、第一の認証できたとし、登録されていないときには、第一の認証できなかったとする。
通信端末5と通信部8との通信は、NFC(Near Field Communication)通信、ブルートゥース通信を含む近距離通信である。NFC通信、ブルートゥース通信にこだわることなく、近接時に使用できる通信ならばどのような通信でも良い。
図3のステップS3では、第一の認証ができたときにはステップS5へ進む。第一の認証ができなかったときにはステップS4へ進む。
図3のステップS4では、制御部3は、挿入されたETCカードは、本車載器1用のETCカードではない(一般のETCカードである)とし、一般ETCカードフラグをオンして起動時処理を終了する。
図3のステップS5では、制御部3は、挿入されたETCカード4からインターフェース回路(不図示)を介して課金許可禁止指定情報を取得する。
図3のステップS6では、制御部3は、取得した課金許可禁止指定情報が、課金禁止を示しているか否かを調べ、課金禁止を示している場合(通常の状態)にはステップS9へ進む。課金禁止を示していない(課金許可の)場合(通常でない状態)にはステップS7へ進む。
図3のステップS7では、第二の認証処理(カード情報イレギュラー処理)を行う。すなわち、制御部3が、通信部8を介して通信端末5に所定の認証画面を表示させ、操作者がこの画面に第二の情報を入力することにより、制御部3が、通信部8を介してこの第二の情報を受け、この情報により認証処理を行う。
すなわち、制御部3が、第二の認証処理を促すアナウンスを例えば、スピーカ等の放音部(不図示)から放音させる。操作者はこのアナウンスを聞き、操作者の操作に基づき、操作者の所持する携帯端末等の通信端末5を通信部8に接近させる。通信端末5は、通信部8が出力している所定の周波数の電波を受信して、近接したことを示す所定の情報を通信部8に送信する。制御部3は、通信部8を介してこの所定の情報を受け、通信部8を介して通信端末5に所定の認証画面を表示させる。そして、操作者がこの認証画面に第二の情報を入力することにより、通信端末5が通信部8に送信する。制御部3は、通信部8を介してこの第二の情報を受け、この情報が記憶部2に登録されているか否かを調べる。登録されているときには、第二の認証ができたとし、登録されていないときには、第二の認証ができなかったとする。
図3のステップS8では、第二の認証ができたときには、起動時処理を終了する。第二の認証ができなかったときにはステップS4へ進む。
図3のステップS9では、制御部3は、インターフェース回路を介してETCカード4に格納された課金許可禁止指定情報を、課金許可に設定して、起動時処理を終了する。
[通常のETC処理]
そして、起動時処理が終了すると、車載器は、ETCカード4を使用して課金処理を行うことができるようになり、通行料金の精算処理等の通常のETC処理を行う。
すなわち、制御部3の制御に基づき、有料道路を含む道路に設定された路上機6と図示しない通信回路を介して通信し、路上機6から、通行料金に関する情報を受ける。そして、路上機6に、ETCカード4のカードIDに対応する口座情報を送信し、路上機6を介して、口座情報の示す口座から通行料金を引き落とす。(この通常のETC処理は、一般的な既知の処理であり、本発明と直接的には関わっていないので詳細の記載は省く。)
[降車時処理]
そして、制御部3は、エンジンキーがオフされることによるACC(アクセサリスイッチ)のオフを、例えば、割り込み信号により検出し、降車時処理を開始する。
図4のステップB1では、一般ETCカードフラグがオンか否かを調べ、オンの場合は、挿入されているETCカードは、本車載器1用のETCカードではない(一般のETCカードである)とし、何の処理もしないで降車時処理を終了する。一般ETCカードフラグがオフの場合は、ステップB2へ進む。
図4のステップB2では、制御部3は、インターフェース回路を介してETCカード4に格納された課金許可禁止指定情報を、課金禁止に設定して、降車時処理を終了する。
ACC(アクセサリスイッチ)がオフされることにより、車載器1への電源の供給が停止され、車載器1へ供給されている電圧は所定時間経過後には車載器1の稼働電圧以下になる。車載器1の稼働電圧以下になる前にステップB1、ステップB2の処理が終了しないようである場合には、ACCのオフを検出したのちに、これらのステップの処理が終了できる程度の遅延を置いて、車載器1への電源の供給を停止するようにしても良い。
このように、本発明の第3の実施の形態によれば、挿入した際の状態が課金処理をすることができる状態(通常の状態でない状態、課金許可状態)のETCカードを使用できるようにするために、操作者に対して認証を行うようにした。このため、挿入時に課金許可状態のETCカードを使用できるようにするために、操作者は認証を行う必要があるので、セキュリティ上より安全性が高い。また、操作者に対して認証を行うことのみで挿入時に課金許可状態のETCカードを使用することができるようにしたので、通常の状態でない状態(課金可能状態)のETCカードを使用することができるようにするための手間が掛からない。
(第4の実施の形態)
図2は、本発明の第3の実施の形態及び第4の実施の形態に係る電子機器システムの一例を示す図である。
本発明の第4の実施の形態は、第3の実施の形態の制御部3の動作に記憶媒体(ETCカード)の記憶媒体ID(カードID)に関する動作を加えたものである。したがって、主に第3の実施の形態と相違する部分について説明する。
本実施の形態に係る電子機器システム7は、電子機器1(車載器)と、記憶媒体4(ETCカード)と、通信端末5とにより構成される。車載器1は、記憶部2と、制御部3と、通信部8とを備えている。電子機器システム7は、例えば、ETC車載システムである。
制御部3は、第3の実施の形態の動作で示した、ETCカード4の課金許可禁止指定情報を課金許可を示すように書き換えた後に、又は、又は、通信端末から受信した情報と第二の情報との一致が確認された後に、次のように動作する。すなわち、ETCカード4からカードID情報を読み出し、この情報がカードのIDを示す場合、このカードIDに対応するダミーカードIDを発行しカードIDとダミーカードIDとを対応させて記憶部2に格納する。そして、ETCカード4に格納されているカードIDをダミーカードIDに書き換える。その後、電源供給の停止を検出して、記憶部2に格納したカードIDをETCカード4に書き戻す。
記憶部2は、カードIDとダミーカードIDとを対応させて格納する。
ETCカード4は、課金許可禁止指定情報とカードID情報とを格納し、車載器1に挿入され、車載器1により、課金許可禁止指定情報を読み取られ、この課金許可禁止指定情報を課金許可を示すように書き換えられたり課金禁止を示すように書き換えられたりする。また、車載器1により、カードID情報を読み取られ、カードID情報をカードIDに設定されたり、ダミーカードIDに設定されたりする。
通信端末5は、操作者の操作に基づき車載器1に所定の第一の情報を送信したり、所定の第二の情報を送信したりする。
次に、本実施の形態の車載器の動作を、図5、図6を使用して説明する。
図5は、本発明の第4の実施の形態に係るETC車載システムの起動時処理の動作の一例を示すフローチャートである。
図6は、本発明の第4の実施の形態に係るETC車載システムの降車時処理の動作の一例を示すフローチャートである。
この図5で示すフローチャートは、図3で示す本発明の第3の実施の形態に係るフローチャートに、ETCカード4のカードIDに関する動作の部分を加えたものである。
すなわち、図5で示すフローチャートでは、図3で示すフローチャートのステップS9以降に、ETCカード4のカードIDに関する動作の部分を加えている。
また、図3のステップS5、ステップS8、ステップS9に対応するステップ(ステップA5、ステップA8、ステップA9)を若干変えている。
[起動時処理]
図5のステップA1からステップA4は、図3のステップS1からステップS4と同じである。
図5のステップA5では、制御部3は、挿入されたETCカード4からインターフェース回路(不図示)を介して課金許可禁止指定情報、及びカードID情報を取得する。
図5のステップA6からステップA7は、図3のステップS6からステップS7と同じである。
図5のステップA8では、第二の認証ができたときには、起動時処理を終了する。第二の認証ができなかったときにはステップA4へ進む。
図5のステップA9では、制御部3は、インターフェース回路を介してETCカード4に格納された課金許可禁止指定情報を、課金許可に設定して、ステップA10へ進む。
図5のステップA10では、制御部3は、ステップA5でETCカード4から取得したカードID情報の示すIDが、ダミーカードIDであるか否かを調べる。すなわち、カードID情報の示すIDが、制御部3がすでに発行したダミーカードIDとして記憶部2に格納されているか否かを調べる。(このステップは、ETCカード4の使用中にETCカード4が車載器1から抜かれた等により、その後の挿入時において、ETCカード4のカードID情報にダミーカードIDが格納されている場合を想定している。)
カードID情報で示すIDが、ダミーカードIDである場合にはステップA11へ進む。この場合には、記憶部2にダミーカードIDに対応してカードIDが格納されている。ダミーカードIDでない場合(カードIDの場合)にはステップA13へ進む。
図5のステップA11では、第二の認証処理(カードIDイレギュラー処理)を行う。この処理は、図3のステップS7と同じ処理である。すなわち、操作者が通信端末5の認証画面に第二の情報を入力し、制御部3は、通信部8を介してこの第二の情報を受け、この情報が記憶部2に登録されているか否かを調べる。登録されているときには、第二の認証ができたとし、登録されていないときには、第二の認証ができなかったとする。
図5のステップA12では、第二の認証ができたときには、起動時処理を終了する。第二の認証ができなかったときにはステップA4へ進む。
図5のステップA13では、制御部3は、ETCカード4のカードIDに対応する唯一のダミーカードIDを発行し、カードIDをダミーカードIDと対応させて記憶部2に格納する。すでに、このカードIDがダミーカードIDが対応して格納されているときには、なにもしない。
図5のステップA14では、制御部3は、インターフェース回路を介して、ETCカード4にカードID情報として格納されているカードIDをこのカードIDに対応するダミーカードIDに書き換え、起動時処理を終了する。
[通常のETC処理]
そして、起動時処理が終了すると、車載器は、ETCカード4を使用して課金処理を行うことができるようになり、通行料金の精算処理等の通常のETC処理を行う。
すなわち、制御部3の制御に基づき、有料道路を含む道路に設定された路上機6と図示しない通信回路を介して通信し、路上機6から、通行料金に関する情報を受ける。そして、路上機6に、ETCカード4のカードIDに対応する口座情報を送信し、路上機6を介して、口座情報の示す口座から通行料金を引き落とす。(この通常のETC処理は、一般的な既知の処理であり、本発明と直接的には関わっていないので詳細の記載は省く。)
[降車時処理]
そして、制御部3は、エンジンキーがオフされることによるACC(アクセサリスイッチ)のオフを、例えば、割り込み信号により検出し、降車時処理を開始する。
図6のステップC1では、一般ETCカードフラグがオンか否かを調べ、オンの場合は、挿入されているETCカードは、本車載器1用のETCカードではない(一般のETCカードである)とし、何の処理もしないで降車時処理を終了する。一般ETCカードフラグがオフの場合は、ステップC2へ進む。
図6のステップC2では、制御部3は、インターフェース回路を介してETCカード4に格納された課金許可禁止指定情報を、課金禁止に設定する。
図6のステップC3では、制御部3は、記憶部2に格納したカードIDをインターフェース回路を介してETCカード4に書き戻す(ダミーカードIDをカードIDに書き直す)。すなわち、ETCカード4にカードID情報として格納されているダミーカードIDを、このダミーカードIDに対応して記憶部2に格納されているカードIDに書き戻し、降車時処理を終了する。
ACC(アクセサリスイッチ)がオフされることにより、車載器1への電源の供給が停止され、車載器1へ供給されている電圧は所定時間経過後には車載器1の稼働電圧以下になる。車載器1の稼働電圧以下になる前にステップC1からステップC3の処理が終了しないようである場合には、ACCのオフを検出したのちに、これらのステップの処理が終了できる程度の遅延を置いて、車載器1への電源の供給を停止するようにしても良い。
このように、本発明の第4の実施の形態によれば、ETCカードを挿入して使用しているときは、ETCカードに格納されたカードID情報は、ダミーカードIDとなっている。このため、第3の実施の形態での効果に加えて、次の効果がある。すなわち、ETCカードを挿入して使用しているときに、車両から離れた際等に、ETCカードを車載器から、例えば抜かれ盗まれたとしても、ETCカードのカードIDはダミーのカードIDになっているので、他の車載器では使用できない。このため、無断使用、不正使用ができずよりセキュリティ上より安全である。
上記の実施形態の一部または全部は、以下の付記のように記載され得るが、以下には限られない。
(付記1)
所定の料金を所定の記憶媒体に格納された課金許可禁止指定情報に基づき精算処理する電子機器において、
通信端末に関する所定の第一の情報と所定の第二の情報を予め格納する記憶部と、
前記記憶媒体の接続を検出した際に前記通信端末から受信した情報が前記第一の情報と一致した場合に前記記憶媒体から読み出した前記課金許可禁止指定情報が課金禁止を示す場合、前記課金許可禁止指定情報を課金許可を示すように書き換え、前記課金許可禁止指定情報が課金許可を示し、かつ、前記通信端末から受信した情報が前記第二の情報と一致した場合、前記料金の前記精算処理の実行を許可し、その後、前記記憶媒体の前記課金許可禁止指定情報を課金禁止を示すように書き換える制御部と、
を備えたことを特徴とする電子機器。
(付記2)
前記制御部は、前記記憶媒体の前記課金許可禁止指定情報を課金許可を示すように書き換えた後に、又は、前記通信端末から受信した情報と前記第二の情報との一致が確認された後に、前記記憶媒体から記憶媒体ID情報を読み出し、この情報が記憶媒体のIDを示す場合、該記憶媒体IDに対応するダミー記憶媒体IDを発行し前記記憶媒体IDと前記ダミー記憶媒体IDとを対応させて前記記憶部に格納し、前記記憶媒体に格納されている前記記憶媒体IDを前記ダミー記憶媒体IDに書き換え、前記電源供給の停止を検出して、前記記憶部に格納した前記記憶媒体IDを前記記憶媒体に書き戻し、
前記記憶部は、前記記憶媒体IDと前記ダミー記憶媒体IDとを対応させて格納する、
ことを特徴とする付記1記載の電子機器。
(付記3)
操作者の操作に基づき、前記通信端末が近接した場合に前記通信端末と通信を開始し、該通信端末から前記情報を受けて前記制御部に通知する通信部を、更に備えたことを特徴とする付記1又は2記載の電子機器。
(付記4)
前記制御部は、前記通信部を介して、前記通信端末に前記所定の第二の情報の入力を求める通信をし、
前記通信端末は、この通信を受け、操作者の操作に基づき、前記所定の第二の情報を前記通信部に送信する、
ことを特徴とする付記3記載の電子機器。
(付記5)
前記料金の前記精算処理とは、前記制御部の制御に基づき、有料道路を含む道路に設定された路上機と通信し、前記路上機から前記料金に関する情報を受け、前記路上機に、前記記憶媒体IDに対応する口座情報を送信し、前記路上機を介して、該口座情報の示す口座から料金を引き落とすようにする処理である、
ことを特徴とする付記1、2、3又は4記載の電子機器。
(付記6)
前記第一の情報は、電話番号を含む前記通信端末に固有の情報であり、前記第二の情報は、暗証番号を含む不正使用を防止するために使用する情報である、
ことを特徴とする付記1又は2記載の電子機器。
(付記7)
前記通信は、NFC(Near Field Communication)通信、ブルートゥース通信を含む近距離通信である、
ことを特徴とする付記3又は4記載の電子機器。
(付記8)
付記1記載の前記電子機器と、
前記課金許可禁止指定情報を格納し、前記電子機器に挿入され、前記電子機器により、前記課金許可禁止指定情報を読み取られ、この課金許可禁止指定情報を課金許可を示すように書き換えられたり課金禁止を示すように書き換えられたりする前記記憶媒体と、
操作者の操作に基づき前記電子機器に前記所定の第一の情報を送信したり、前記所定の第二の情報を送信したりする前記通信端末と、
を備えたことを特徴とする電子機器システム。
(付記9)
付記2から7のいずれかに記載の前記電子機器と、
前記課金許可禁止指定情報と前記記憶媒体ID情報とを格納し、前記電子機器に挿入され、前記電子機器により、前記課金許可禁止指定情報を読み取られ、この課金許可禁止指定情報を課金許可を示すように書き換えられたり課金禁止を示すように書き換えられたりしたり、前記電子機器により、前記記憶媒体ID情報を読み取られ、前記記憶媒体ID情報を前記記憶媒体IDに設定されたり、前記ダミー記憶媒体IDに設定されたりする前記記憶媒体と、
操作者の操作に基づき前記電子機器に前記所定の第一の情報を送信したり、前記所定の第二の情報を送信したりする前記通信端末と、
を備えたことを特徴とする電子機器システム。
(付記10)
所定の料金を所定の記憶媒体に格納された課金許可禁止指定情報に基づき精算処理する電子機器処理方法において、
前記記憶媒体の接続を検出した際に前記通信端末から受信した情報が前記第一の情報と一致した場合に前記記憶媒体から読み出した前記課金許可禁止指定情報が課金禁止を示す場合、前記課金許可禁止指定情報を課金許可を示すように書き換え、
前記課金許可禁止指定情報が課金許可を示し、かつ、前記通信端末から受信した情報が前記第二の情報と一致した場合、前記料金の前記精算処理の実行を許可し、
その後、前記記憶媒体の前記課金許可禁止指定情報を課金禁止を示すように書き換える、ことを特徴とする電子機器処理方法。
(付記11)
前記記憶媒体の前記課金許可禁止指定情報を課金許可を示すように書き換えた後に、又は、前記通信端末から受信した情報と前記第二の情報との一致が確認された後に、前記記憶媒体から記憶媒体ID情報を読み出し、
この読み出した情報が記憶媒体のIDを示す場合、該記憶媒体IDに対応するダミー記憶媒体IDを発行し前記記憶媒体IDと前記ダミー記憶媒体IDとを対応させて格納し、
前記記憶媒体に格納されている前記記憶媒体IDを前記ダミー記憶媒体IDに書き換え、
その後、前記記憶媒体IDを前記記憶媒体に書き戻し、
前記記憶媒体IDと前記ダミー記憶媒体IDとを対応させて格納する、
ことを特徴とする付記10記載の電子機器処理方法。
(付記12)
操作者の操作に基づき、前記通信端末が近接した場合に前記通信端末と通信を開始し、該通信端末から前記情報を受ける、ことを特徴とする付記10又は11記載の電子機器処理方法。
(付記13)
前記通信端末に前記所定の第二の情報の入力を求める通信をし、
前記通信端末は、この通信を受け、操作者の操作に基づき、前記所定の第二の情報を送信する、
ことを特徴とする付記12記載の電子機器処理方法。
(付記14)
前記第一の情報は、電話番号を含む前記通信端末に固有の情報であり、前記第二の情報は、暗証番号を含む不正使用を防止するために使用する情報である、
ことを特徴とする付記10又は11記載の電子機器処理方法。
(付記15)
前記通信は、NFC(Near Field Communication)通信、ブルートゥース通信を含む近距離通信である、
ことを特徴とする付記12又は13記載の電子機器処理方法。
1 電子機器、車載器
2 記憶部
3 制御部
4 記憶媒体、ETCカード
5 通信端末
6 路上機
7 電子機器システム、ETC車載システム
8 通信部

Claims (10)

  1. 所定の料金を所定の記憶媒体に格納された課金許可禁止指定情報に基づき精算処理する電子機器において、
    通信端末に関する所定の第一の情報と所定の第二の情報を予め格納する記憶部と、
    前記記憶媒体の接続を検出した際に前記通信端末から受信した情報が前記第一の情報と一致した場合に前記記憶媒体から読み出した前記課金許可禁止指定情報が課金禁止を示す場合、前記課金許可禁止指定情報を課金許可を示すように書き換え、前記課金許可禁止指定情報が課金許可を示し、かつ、前記通信端末から受信した情報が前記第二の情報と一致した場合、前記料金の前記精算処理の実行を許可し、その後、前記記憶媒体の前記課金許可禁止指定情報を課金禁止を示すように書き換える制御部と、
    を備えたことを特徴とする電子機器。
  2. 前記制御部は、前記記憶媒体の前記課金許可禁止指定情報を課金許可を示すように書き換えた後に、又は、前記通信端末から受信した情報と前記第二の情報との一致が確認された後に、前記記憶媒体から記憶媒体ID情報を読み出し、この情報が記憶媒体のIDを示す場合、該記憶媒体IDに対応するダミー記憶媒体IDを発行し前記記憶媒体IDと前記ダミー記憶媒体IDとを対応させて前記記憶部に格納し、前記記憶媒体に格納されている前記記憶媒体IDを前記ダミー記憶媒体IDに書き換え、前記電源供給の停止を検出して、前記記憶部に格納した前記記憶媒体IDを前記記憶媒体に書き戻し、
    前記記憶部は、前記記憶媒体IDと前記ダミー記憶媒体IDとを対応させて格納する、
    ことを特徴とする請求項1記載の電子機器。
  3. 操作者の操作に基づき、前記通信端末が近接した場合に前記通信端末と通信を開始し、該通信端末から前記情報を受けて前記制御部に通知する通信部を、更に備えたことを特徴とする請求項1又は2記載の電子機器。
  4. 前記制御部は、前記通信部を介して、前記通信端末に前記所定の第二の情報の入力を求める通信をし、
    前記通信端末は、この通信を受け、操作者の操作に基づき、前記所定の第二の情報を前記通信部に送信する、
    ことを特徴とする請求項3記載の電子機器。
  5. 前記第一の情報は、電話番号を含む前記通信端末に固有の情報であり、前記第二の情報は、暗証番号を含む不正使用を防止するために使用する情報である、
    ことを特徴とする請求項1又は2記載の電子機器。
  6. 前記通信は、NFC(Near Field Communication)通信、ブルートゥース通信を含む近距離通信である、
    ことを特徴とする請求項3又は4記載の電子機器。
  7. 請求項1記載の前記電子機器と、
    前記課金許可禁止指定情報を格納し、前記電子機器に挿入され、前記電子機器により、前記課金許可禁止指定情報を読み取られ、この課金許可禁止指定情報を課金許可を示すように書き換えられたり課金禁止を示すように書き換えられたりする前記記憶媒体と、
    操作者の操作に基づき前記電子機器に前記所定の第一の情報を送信したり、前記所定の第二の情報を送信したりする前記通信端末と、
    を備えたことを特徴とする電子機器システム。
  8. 請求項2から7のいずれかに記載の前記電子機器と、
    前記課金許可禁止指定情報と前記記憶媒体ID情報とを格納し、前記電子機器に挿入され、前記電子機器により、前記課金許可禁止指定情報を読み取られ、この課金許可禁止指定情報を課金許可を示すように書き換えられたり課金禁止を示すように書き換えられたりしたり、前記電子機器により、前記記憶媒体ID情報を読み取られ、前記記憶媒体ID情報を前記記憶媒体IDに設定されたり、前記ダミー記憶媒体IDに設定されたりする前記記憶媒体と、
    操作者の操作に基づき前記電子機器に前記所定の第一の情報を送信したり、前記所定の第二の情報を送信したりする前記通信端末と、
    を備えたことを特徴とする電子機器システム。
  9. 所定の料金を所定の記憶媒体に格納された課金許可禁止指定情報に基づき精算処理する電子機器処理方法において、
    前記記憶媒体の接続を検出した際に前記通信端末から受信した情報が前記第一の情報と一致した場合に前記記憶媒体から読み出した前記課金許可禁止指定情報が課金禁止を示す場合、前記課金許可禁止指定情報を課金許可を示すように書き換え、
    前記課金許可禁止指定情報が課金許可を示し、かつ、前記通信端末から受信した情報が前記第二の情報と一致した場合、前記料金の前記精算処理の実行を許可し、
    その後、前記記憶媒体の前記課金許可禁止指定情報を課金禁止を示すように書き換える、ことを特徴とする電子機器処理方法。
  10. 前記記憶媒体の前記課金許可禁止指定情報を課金許可を示すように書き換えた後に、又は、前記通信端末から受信した情報と前記第二の情報との一致が確認された後に、前記記憶媒体から記憶媒体ID情報を読み出し、
    この読み出した情報が記憶媒体のIDを示す場合、該記憶媒体IDに対応するダミー記憶媒体IDを発行し前記記憶媒体IDと前記ダミー記憶媒体IDとを対応させて格納し、
    前記記憶媒体に格納されている前記記憶媒体IDを前記ダミー記憶媒体IDに書き換え、
    その後、前記記憶媒体IDを前記記憶媒体に書き戻し、
    前記記憶媒体IDと前記ダミー記憶媒体IDとを対応させて格納する、
    ことを特徴とする請求項9記載の電子機器処理方法。
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