JP2016020798A - 換気システムおよび換気方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】室内差圧に関係なく閉止部による開口の開放および閉鎖が可能となるため、クリーンルーム等の室内清浄度の維持や汚染室内空気の漏出防止等を十分に行うことができる換気システムおよび換気方法を提供する。【解決手段】制御部は、各操作部35、36、37、38による操作によって、各駆動部28、32により差圧ダンパー26、30を駆動させないような第1の運転モードと、各駆動部28、32により差圧ダンパー26、30を駆動させるような第2の運転モードとの間で運転モードの切り替えを行うようになっている。第2の運転モードが行われる際に、複数の差圧ダンパー26、30のうち、操作された各操作部35、36、37、38に対応する扉20、22と同じ仕切壁16、18に設けられた差圧ダンパー以外の差圧ダンパーにより開口16a、18aを強制的に閉止するよう各駆動部28、32が制御される。【選択図】図2
Description
本発明は、3つ以上の部屋の換気を行う換気システムおよび換気方法に関する。
例えばクリーンルーム施設や実験施設等において、複数の部屋の換気を行うことによりクリーンルーム等の室内清浄度の維持や汚染室内空気の漏出防止等を行う換気システムとして従来から様々なタイプのものが知られている。
ある種のクリーンルーム施設や実験施設等では、当該施設の外部から作業者が出入りすることができる通路に仕切壁を隔てて複数のパスルームが設けられており、当該仕切壁に設けられた扉を開けることにより通路と各パスルームとの間で行き来することができるようになっている。また、パスルームには仕切壁を隔ててクリーンルーム等の室内清浄度を維持すべき部屋が設けられており、当該仕切壁に設けられた扉を開けることによりパスルームとクリーンルームとの間で行き来することができるようになっている。すなわち、クリーンルーム施設や実験施設等に入った作業者は、通路からまず扉を開けてパスルームに移動し、次にパスルームから扉を開けてクリーンルームに移動することによって当該クリーンルームに入ることができるようになる。このような二重構造の扉が設けられていることにより、室内清浄度の維持や汚染室内空気の漏出防止等が図られるようになる。
また、特許文献1には、対象室の扉が開いたときに、通路等の基準室とそれを基準にする他の部屋の室圧に対する影響を最小限に抑えることができる室圧制御装置が開示されている。
しかしながら、特許文献1に開示されるような室圧制御装置では、扉の開閉時の室圧変動によって生じる、隣り合う部屋の間での空気の交換の影響を完全に排除することができないため、クリーンルーム等の室内清浄度が低下したり汚染室内空気が通路に漏出してしまったりするおそれがあった。また、このような室圧制御装置では、扉の開閉を検出する扉センサの反応速度により室圧制御の精度が左右されてしまうという問題があった。
本発明は、このような点を考慮してなされたものであり、室内差圧に関係なく閉止部による開口の開放および閉鎖が可能となるため、クリーンルーム等の室内清浄度の維持や汚染室内空気の漏出防止等を十分に行うことができる換気システムおよび換気方法を提供することを目的とする。
本発明の換気システムは、3つ以上の部屋の換気を行う換気システムであって、各前記部屋を仕切る複数の仕切壁にそれぞれ設けられた複数の扉と、各前記仕切壁に設けられ当該仕切壁を挟む2つの前記部屋の空間を連通させる開口に対応して配設され、当該開口を選択的に閉止する複数の閉止部と、前記開口を強制的に閉止するよう前記閉止部を駆動する駆動部と、複数の前記部屋のうち陰圧となるべき前記部屋から排気を行うための排気部と、各前記部屋において各前記扉に対応するよう設けられた複数の操作部と、前記駆動部の制御を行う制御部であって、各前記操作部による操作によって、前記駆動部により前記閉止部を駆動させないような第1の運転モードと、前記駆動部により前記閉止部を駆動させるような第2の運転モードとの間で運転モードの切り替えを行うようになっており、前記第2の運転モードが行われる際に、複数の前記閉止部のうち、操作された前記操作部に対応する前記扉と同じ前記仕切壁に設けられた前記閉止部以外の前記閉止部により前記開口を強制的に閉止するよう前記駆動部を制御する制御部と、を備えたことを特徴とする。
このような換気システムによれば、駆動部を制御して各閉止部により所定のタイミングで各開口を強制的に閉止するため、扉の開閉時の室圧変動によって生じる、隣り合う部屋の間での空気の交換の影響を完全に排除することができ、クリーンルーム等の室内清浄度が低下したり汚染室内空気が通路等に漏出したりすることを確実に防止することができる。また、扉を開けないときには制御部が第1の運転モードを行うことによって、各閉止部の動きを見ることによって陰圧となるべき部屋の空間が他の部屋の空間に対して実際に陰圧となっているか否かを目視で確認することができるようになる。
本発明の換気システムにおいては、複数の前記部屋のうち少なくとも3つの前記部屋は直列に並ぶよう配置されており、直列に並ぶよう配置された3つの前記部屋のうち中央にある前記部屋に前記排気部が設けられており、前記制御部が前記第1の運転モードを行っているときに、各前記扉が閉じている場合には各前記仕切壁に設けられた前記開口を介して両側の前記部屋から中央の前記部屋に気体が流れるようになっていてもよい。
本発明の換気システムにおいては、各前記扉には当該扉を施錠するための施錠部が設けられており、前記制御部は、前記操作部により当該操作部に対応する前記扉を開くための操作が行われると、所定の時間が経過した後に前記扉の施錠を解除するよう前記施錠部を制御するようになっていてもよい。
本発明の換気システムにおいては、各前記部屋には表示部がそれぞれ設けられており、前記制御部は、各前記操作部により操作が行われているか否かの情報を前記表示部に表示させるようになっていてもよい。
本発明の換気システムは、3つ以上の部屋の換気を行う換気システムであって、各前記部屋を仕切る複数の仕切壁にそれぞれ設けられた複数の扉と、各前記仕切壁に設けられ当該仕切壁を挟む2つの前記部屋の空間を連通させる開口に対応して配設され、当該開口を選択的に閉止する複数の閉止部と、を備え、複数の前記部屋のうち少なくとも3つの前記部屋は直列に並ぶよう配置されており、直列に並ぶよう配置された3つの前記部屋のうち中央にある前記部屋に、当該部屋から排気を行うための排気部が設けられており、前記排気部によって中央の前記部屋から排気が行われることにより、各前記仕切壁に設けられた前記開口を介して両側の前記部屋から中央の前記部屋に気体が流れるようになっていることを特徴とする。
このような換気システムによれば、中央の部屋内の空気を両側の部屋内の空気で置換することができるようになるため、両側の部屋のうちの一方の部屋であるクリーンルーム等における室内清浄度の維持や両側の部屋のうちの他方の部屋である通路への汚染室内空気の漏出防止等をより一層確実に行うことができるようになる。
本発明の換気方法は、各部屋を仕切る複数の仕切壁にそれぞれ設けられた複数の扉と、各前記仕切壁に設けられ当該仕切壁を挟む2つの前記部屋の空間を連通させる開口に対応して配設され、当該開口を選択的に閉止する複数の閉止部と、前記開口を強制的に閉止するよう前記閉止部を駆動する駆動部と、複数の前記部屋のうち陰圧となるべき前記部屋から排気を行うための排気部と、各前記部屋において各前記扉に対応するよう設けられた複数の操作部と、を備え、3つ以上の前記部屋の換気を行う換気システムによる換気方法であって、前記操作部による操作によって、前記駆動部により前記閉止部を駆動させないような第1の運転モードと、前記駆動部により前記閉止部を駆動させるような第2の運転モードとの間で運転モードの切り替えを行う工程と、前記第2の運転モードが行われる際に、複数の前記閉止部のうち、操作された前記操作部に対応する前記扉と同じ前記仕切壁に設けられた前記閉止部以外の前記閉止部により前記開口を強制的に閉止するよう前記駆動部により前記閉止部を駆動させる工程と、を備えたことを特徴とする。
このような換気方法によれば、各閉止部により所定のタイミングで各開口を強制的に閉止するため、扉の開閉時の室圧変動によって生じる、隣り合う部屋の間での空気の交換の影響を完全に排除することができ、クリーンルーム等の室内清浄度が低下したり汚染室内空気が通路等に漏出したりすることを確実に防止することができる。また、扉を開けないときには第1の運転モードを行うことによって、各閉止部の動きを見ることによって陰圧となるべき部屋の空間が他の部屋の空間に対して実際に陰圧となっているか否かを目視で確認することができるようになる。
本発明の換気方法においては、各前記扉には当該扉を施錠するための施錠部が設けられており、前記操作部により当該操作部に対応する前記扉を開くための操作が行われると、所定の時間が経過した後に前記扉の施錠を解除するよう前記施錠部が制御されるようになっていてもよい。
本発明の換気システムおよび換気方法によれば、室内差圧に関係なく閉止部による開口の開放および閉鎖が可能となるため、クリーンルーム等の室内清浄度の維持や汚染室内空気の漏出防止等を十分に行うことができる。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。図1乃至図7は、本実施の形態に係る換気システムや当該換気システムが設置されたクリーンルーム施設や実験施設等を示す図である。このうち、図1は、本実施の形態による換気システムが設置されたクリーンルーム施設や実験施設等の概略的な構成を示す構成図であり、図2は、本実施の形態による換気システムの構成を示す側面図である。また、図3乃至図6は、図2に示す換気システムの動作を示す図であり、図7は、図2に示す換気システムの機能的な構成を示す制御ブロック図である。
まず、本実施の形態による換気システムが設置されたクリーンルーム施設や実験施設等の概略的な構成について図1を用いて説明する。図1に示すように、施設の外部から作業者が出入りすることができる通路10には仕切壁16を隔てて複数のパスルーム12が設けられており、当該仕切壁16に設けられた扉20(図2参照)を開けることにより通路10と各パスルーム12との間で行き来することができるようになっている。また、パスルーム12には仕切壁18を隔ててクリーンルーム14等の室内清浄度を維持すべき部屋が設けられており、当該仕切壁18に設けられた扉22(図2参照)を開けることによりパスルーム12とクリーンルーム14との間で行き来することができるようになっている。すなわち、クリーンルーム施設や実験施設等に入った作業者は、通路10からまず扉20を開けてパスルーム12に移動し、次にパスルーム12から扉22を開けてクリーンルーム14に移動することによって当該クリーンルーム14に入ることができるようになる。
図2に示すように、通路10とパスルーム12とを仕切る仕切壁16には、これらの通路10およびパスルーム12の間で作業者が行き来するための扉20が設けられており、当該扉20を開くことにより通路10およびパスルーム12の間で作業者が行き来することができるようになっている。また、扉20には第1施錠部21(図7参照)が設けられており、当該第1施錠部21により扉20が施錠されたときにはこの扉20を開くことができないようになっている。また、通路10とパスルーム12とを仕切る仕切壁16において上記の扉20の上方には、通路10の空間およびパスルーム12の空間を連通させる開口16aが形成されており、この開口16aには、当該開口16aを選択的に閉止する閉止部として第1差圧ダンパー26が設けられている。具体的には、第1差圧ダンパー26はその上端部に設けられた軸26aを中心として開口16aからパスルーム12側に回転自在となっており、通路10の空間に対してパスルーム12の空間が陰圧となっている場合には、図2に示すように第1差圧ダンパー26が開口16aを開いて通路10からパスルーム12に空気が流れるようになっている(図2において、第1差圧ダンパー26が開口16aを開いているときの通路10からパスルーム12への空気の流れを矢印で示す)。なお、第1差圧ダンパー26は、軸26aを中心として開口16aから通路10側には回転することができないようになっている。すなわち、通路10の空間に対してパスルーム12の空間が陰圧となっている場合には上述したように第1差圧ダンパー26が開口16aを開くが、もし仮に通路10の空間に対してパスルーム12の空間が陽圧となっていたり両者の空間の気圧が略同一であったりする場合には第1差圧ダンパー26が開口16aを閉止するようになる。また、第1差圧ダンパー26には当該第1差圧ダンパー26を駆動する第1駆動部28が設けられており、この第1駆動部28は開口16aを強制的に閉止するよう第1差圧ダンパー26を駆動することができるようになっている。
また、図2に示すように、パスルーム12とクリーンルーム14とを仕切る仕切壁18には、これらのパスルーム12およびクリーンルーム14の間で作業者が行き来するための扉22が設けられており、当該扉22を開くことによりパスルーム12およびクリーンルーム14の間で作業者が行き来することができるようになっている。また、扉22には第2施錠部23(図7参照)が設けられており、当該第2施錠部23により扉22が施錠されたときにはこの扉22を開くことができないようになっている。また、パスルーム12とクリーンルーム14とを仕切る仕切壁18において上記の扉22の上方には、パスルーム12の空間およびクリーンルーム14の空間を連通させる開口18aが形成されており、この開口18aには、当該開口18aを選択的に閉止する閉止部として第2差圧ダンパー30が設けられている。具体的には、第2差圧ダンパー30はその上端部に設けられた軸30aを中心として開口18aからパスルーム12側に回転自在となっており、クリーンルーム14の空間に対してパスルーム12の空間が陰圧となっている場合には、図2に示すように第2差圧ダンパー30が開口18aを開いてクリーンルーム14からパスルーム12に空気が流れるようになっている(図2において、第2差圧ダンパー30が開口18aを開いているときのクリーンルーム14からパスルーム12への空気の流れを矢印で示す)。なお、第2差圧ダンパー30は、軸30aを中心として開口18aからクリーンルーム14側には回転することができないようになっている。すなわち、クリーンルーム14の空間に対してパスルーム12の空間が陰圧となっている場合には上述したように第2差圧ダンパー30が開口18aを開くが、もし仮にクリーンルーム14の空間に対してパスルーム12の空間が陽圧となっていたり両者の空間の気圧が略同一であったりする場合には第2差圧ダンパー30が開口18aを閉止するようになる。また、第2差圧ダンパー30には当該第2差圧ダンパー30を駆動する第2駆動部32が設けられており、この第2駆動部32は開口18aを強制的に閉止するよう第2差圧ダンパー30を駆動することができるようになっている。
また、図2に示すように、パスルーム12の天井には排気口24が設けられており、この排気口24には排気部25が接続されている。そして、排気部25により排気口24を介してパスルーム12の空間からの空気の吸引が常に行われるようになっている。このことにより、パスルーム12の空間は通路10の空間やクリーンルーム14の空間に対して常に陰圧が保たれるようになっている。また、第1駆動部28や第2駆動部32により第1差圧ダンパー26や第2差圧ダンパー30が駆動されていないときに、各扉20、22が閉じている場合には、パスルーム12の空間が通路10の空間やクリーンルーム14の空間に対して常に陰圧が保たれることにより、図2に示すように第1差圧ダンパー26や第2差圧ダンパー30は開口16a、18aを開き、開口16a、18aを介して通路10やクリーンルーム14からパスルーム12に空気が流れるようになる。
また、通路10、パスルーム12、クリーンルーム14の各々において、各扉20、22に対応するよう操作盤等からなる複数の操作部35、36、37、38が設けられている。具体的には、通路10において扉20に対応して第1操作部35が設けられている。また、パスルーム12において扉20に対応して第2操作部36が設けられるとともに扉22に対応して第3操作部37が設けられている。また、クリーンルーム14において扉22に対応して第4操作部38が設けられている。通路10とパスルーム12との間で行き来しようとする作業者やパスルーム12とクリーンルーム14との間で行き来しようとする作業者は、各扉20、22に対応する各操作部35、36、37、38を操作することにより、これらの扉20、22に設けられた施錠部21、23による扉20、22の施錠を解除して当該扉20、22を開くことができるようになっている。なお、各操作部35、36、37、38を操作する際に、例えば各作業者が携帯するIDカードを各操作部35、36、37、38に設けられたカードリーダにより読み取らせて扉20、22を開けようとする作業者が所定の権限を有するか否かを判定し、所定の権限を有することが確認されたときのみに施錠部21、23による扉20、22の施錠を解除するようになっている。また、通路10とパスルーム12との間で行き来しようとする作業者やパスルーム12とクリーンルーム14との間で行き来しようとする作業者は、各操作部35、36、37、38を操作することにより、制御部50(後述)による運転モードを切り替えることができるようになっている。このことの詳細については後述する。
また、図2に示すように、通路10、パスルーム12、クリーンルーム14の各々に対応して例えばモニタ等からなる第1表示部42、第2表示部44、第3表示部46が設けられている。各表示部42、44、46には、各操作部35、36、37、38により操作が行われているか否かの情報が表示されるようになっている。このことにより、例えばある作業者が通路10からパスルーム12に移動しようとする際に、別の作業者が同時にクリーンルーム14からパスルーム12に移動しようとする場合には、一方の作業者は各表示部42、44、46による表示内容を確認することにより相手の作業者の動きを知ることができるようになるので、両方の扉20、22が同時に開かれてしまうことを防止することができるようになる。
次に、このような換気システムの制御系の構成について図7を用いて説明する。本実施の形態による換気システムには、当該換気システムの各構成部材の制御を行う制御部50が設けられている。具体的には、制御部50には各駆動部28、32、各施錠部21、23、排気部25、各操作部35、36、37、38、各表示部42、44、46がそれぞれ接続されており、制御部50が各構成部材に指令信号を送ることによりこれらの構成部材の動作を制御するようになっている。
本実施の形態による換気システムでは、制御部50は、各駆動部28、32により各差圧ダンパー26、30を駆動させないような第1の運転モード(観測モードともいう)、および各駆動部28、32により各差圧ダンパー26、30を駆動させるような第2の運転モード(制御モードともいう)のうち何れか一方の運転モードを実行するようになっている。また、このような第1の運転モードと第2の運転モードとの間の切り替えは、各操作部35、36、37、38による操作によって行うことができるようになっている。より詳細には、通路10、パスルーム12、クリーンルーム14の間で作業者が行き来しないような待機時には制御部50は第1の運転モードを実行するようになっており、一方、通路10、パスルーム12、クリーンルーム14の間で行き来しようとする作業者が各操作部35、36、37、38を操作して各扉20、22を開こうとしたときに制御部50による運転モードが第1の運転モードから第2の運転モードに切り替わるようになっている。
上述したように、制御部50が第1の運転モードを実行する場合には、各差圧ダンパー26、30は各駆動部28、32により駆動されることはなく、軸26a、30aを中心としてパスルーム12側に回転自在となる。このことにより、パスルーム12の空間が通路10の空間やクリーンルーム14の空間に対して陰圧となっている場合には、図2に示すように各差圧ダンパー26、30は開口16a、18aを開くようになり、開口16a、18aを介して通路10やクリーンルーム14からパスルーム12に空気が流れる。一方、本実施の形態による換気システムにおいて何らかの異常が発生し、通路10の空間やクリーンルーム14の空間に対してパスルーム12の空間が陽圧となっていたり両者の空間の気圧が略同一であったりする場合には各差圧ダンパー26、30が開口16a、18aを閉止するようになる。このように、通路10、パスルーム12、クリーンルーム14の間で作業者が行き来しないような待機時には、制御部50は第1の運転モードを実行することにより、各差圧ダンパー26、30の動きを見ることによってパスルーム12の空間が通路10の空間やクリーンルーム14の空間に対して陰圧となっているか否かを目視で確認することができるようになる。
一方、制御部50が第2の運転モードを実行する場合には、第1差圧ダンパー26および第2差圧ダンパー30のうち、操作された操作部35、36、37、38に対応する扉20、22と同じ仕切壁16、18に設けられた差圧ダンパー以外の差圧ダンパーにより開口16a、18aを強制的に閉止するよう各駆動部28、32が制御されるようになる。具体的には、具体的には、通路10とパスルーム12との間で行き来しようとする作業者が第1操作部35や第2操作部36を操作して扉20を開こうとしたときに制御部50による運転モードが第1の運転モードから第2の運転モードに切り替わった場合には、この扉20と同じ仕切壁16に設けられた第1差圧ダンパー26以外の第2差圧ダンパー30により開口18aを強制的に閉止するよう第2駆動部32が制御部50により制御される。なお、この際に、第1差圧ダンパー26は駆動部28により駆動されることはなく、軸26aを中心としてパスルーム12側に回転自在となる。また、パスルーム12とクリーンルーム14の間で行き来しようとする作業者が第3操作部37や第4操作部38を操作して扉22を開こうとしたときに制御部50による運転モードが第1の運転モードから第2の運転モードに切り替わった場合には、この扉22と同じ仕切壁18に設けられた第2差圧ダンパー30以外の第1差圧ダンパー26により開口16aを強制的に閉止するよう第1駆動部28が制御部50により制御される。なお、この際に、第2差圧ダンパー30は第2駆動部32により駆動されることはなく、軸30aを中心としてパスルーム12側に回転自在となる。このようにして、制御部50が第2の運転モードを実行する場合には、各操作部35、36、37、38による操作によって開けようとする扉20、22が設けられた仕切壁16、18とは別の場所に設けられた差圧ダンパーが開口16a、18aを強制的に閉止するため、作業者が開けようとする扉20、22を挟んだ両側の部屋の間でのみ空気の移動が行われるようになる。
次に、このような構成からなる換気システムの動作について図3乃至図6を用いて説明する。なお、図3は、作業者が通路10からパスルーム12に入ろうとするときの状態を示す図であり、図4は、作業者がパスルーム12からクリーンルーム14に入ろうとするときの状態を示す図である。また、図5は、作業者がクリーンルーム14からパスルーム12に出ようとするときの状態を示す図であり、図6は、作業者がパスルーム12から通路10に出ようとするときの状態を示す図である。また、以下に示すような換気システムの動作は、制御部50が当該換気システムの各構成部材を制御することにより行われるようになっている。
図3に示すように、作業者が通路10からパスルーム12に入ろうとするときには、当該作業者は第1操作部35を操作して扉20を開こうとする。ここで、第1操作部35により扉20を開くための操作が行われると、所定の時間が経過した後に扉20の施錠を解除するよう制御部50により第1施錠部21が制御される。このため、通路10にいる作業者は第1操作部35により扉20を開くための操作を行ったあと、しばらく待ってから扉20を開けることができるようになる。
また、第1操作部35により扉20を開くための操作が行われると、制御部50による運転モードが第1の運転モードから第2の運転モードに切り替えられ、第2差圧ダンパー30により開口18aを強制的に閉止するよう第2駆動部32が制御部50により制御される。なお、この際に、第1差圧ダンパー26は第1駆動部28により駆動されることはなく、軸26aを中心としてパスルーム12側に回転自在となる。また、排気部25により排気口24を介してパスルーム12の空間からの空気の吸引が常に行われているため、パスルーム12の空間は通路10の空間に対して陰圧となり、図3に示すように第1差圧ダンパー26は開口16aを開いて通路10からパスルーム12に空気が流れるようになる。このため、作業者によって第1操作部35により扉20を開くための操作が行われた後、第1施錠部21により扉20の施錠が解除されるまでの間、パスルーム12内の空気が通路10内の空気に置換されるようになる。このようにして、パスルーム12内の空気が通路10内の空気に置換された後、作業者は扉20を開くことにより通路10からパスルーム12に入ることができるようになる。
次に、図4に示すように、作業者がパスルーム12からクリーンルーム14に入ろうとするときには、当該作業者は第3操作部37を操作して扉22を開こうとする。ここで、第3操作部37により扉22を開くための操作が行われると、所定の時間が経過した後に扉22の施錠を解除するよう制御部50により第2施錠部23が制御される。このため、パスルーム12にいる作業者は第3操作部37により扉22を開くための操作を行ったあと、しばらく待ってから扉22を開けることができるようになる。
また、第3操作部37により扉22を開くための操作が行われると、制御部50による運転モードが第1の運転モードから第2の運転モードに切り替えられ、第1差圧ダンパー26により開口16aを強制的に閉止するよう第1駆動部28が制御部50により制御される。なお、この際に、第2差圧ダンパー30は第2駆動部32により駆動されることはなく、軸30aを中心としてパスルーム12側に回転自在となる。また、排気部25により排気口24を介してパスルーム12の空間からの空気の吸引が常に行われているため、パスルーム12の空間はクリーンルーム14の空間に対して陰圧となり、図4に示すように第2差圧ダンパー30は開口18aを開いてクリーンルーム14からパスルーム12に空気が流れるようになる。このため、作業者によって第3操作部37により扉22を開くための操作が行われた後、第2施錠部23により扉22の施錠が解除されるまでの間、パスルーム12内の空気がクリーンルーム14内の空気に置換されるようになる。このようにして、パスルーム12内の空気がクリーンルーム14内の空気に置換された後、作業者は扉22を開くことによりパスルーム12からクリーンルーム14に入ることができるようになる。
また、図5に示すように、作業者がクリーンルーム14からパスルーム12に出ようとするときには、当該作業者は第4操作部38を操作して扉22を開こうとする。ここで、第4操作部38により扉22を開くための操作が行われると、所定の時間が経過した後に扉22の施錠を解除するよう制御部50により第2施錠部23が制御される。このため、クリーンルーム14にいる作業者は第4操作部38により扉22を開くための操作を行ったあと、しばらく待ってから扉22を開けることができるようになる。
また、第4操作部38により扉22を開くための操作が行われると、制御部50による運転モードが第1の運転モードから第2の運転モードに切り替えられ、第1差圧ダンパー26により開口16aを強制的に閉止するよう第1駆動部28が制御部50により制御される。なお、この際に、第2差圧ダンパー30は第2駆動部32により駆動されることはなく、軸30aを中心としてパスルーム12側に回転自在となる。また、排気部25により排気口24を介してパスルーム12の空間からの空気の吸引が常に行われているため、パスルーム12の空間はクリーンルーム14の空間に対して陰圧となり、図5に示すように第2差圧ダンパー30は開口18aを開いてクリーンルーム14からパスルーム12に空気が流れるようになる。このため、作業者によって第4操作部38により扉22を開くための操作が行われた後、第2施錠部23により扉22の施錠が解除されるまでの間、パスルーム12内の空気がクリーンルーム14内の空気に置換されるようになる。このようにして、パスルーム12内の空気がクリーンルーム14内の空気に置換された後、作業者は扉22を開くことによりクリーンルーム14からパスルーム12に出ることができるようになる。
次に、図6に示すように、作業者がパスルーム12から通路10に出ようとするときには、当該作業者は第2操作部36を操作して扉20を開こうとする。ここで、第2操作部36により扉20を開くための操作が行われると、所定の時間が経過した後に扉20の施錠を解除するよう制御部50により第1施錠部21が制御される。このため、パスルーム12にいる作業者は第2操作部36により扉20を開くための操作を行ったあと、しばらく待ってから扉20を開けることができるようになる。
また、第2操作部36により扉20を開くための操作が行われると、制御部50による運転モードが第1の運転モードから第2の運転モードに切り替えられ、第2差圧ダンパー30により開口18aを強制的に閉止するよう第2駆動部32が制御部50により制御される。なお、この際に、第1差圧ダンパー26は第1駆動部28により駆動されることはなく、軸26aを中心としてパスルーム12側に回転自在となる。また、排気部25により排気口24を介してパスルーム12の空間からの空気の吸引が常に行われているため、パスルーム12の空間は通路10の空間に対して陰圧となり、図6に示すように第1差圧ダンパー26は開口16aを開いて通路10からパスルーム12に空気が流れるようになる。このため、作業者によって第2操作部36により扉20を開くための操作が行われた後、第1施錠部21により扉20の施錠が解除されるまでの間、パスルーム12内の空気が通路10内の空気に置換されるようになる。このようにして、パスルーム12内の空気が通路10内の空気に置換された後、作業者は扉20を開くことによりパスルーム12から通路10に出ることができるようになる。
また、通路10、パスルーム12、クリーンルーム14の間で作業者が行き来しないような待機時には、制御部50は第1の運転モードを実行する。この場合には、各差圧ダンパー26、30は各駆動部28、32により駆動されることはなく、軸26a、30aを中心としてパスルーム12側に回転自在となる。このことにより、パスルーム12の空間が通路10の空間やクリーンルーム14の空間に対して陰圧となっている場合には、図2に示すように各差圧ダンパー26、30は開口16a、18aを開くようになり、開口16a、18aを介して通路10やクリーンルーム14からパスルーム12に空気が流れるようになる。
以上のような構成からなる本実施の形態の換気システムおよび換気方法によれば、各駆動部28、32の制御を行う制御部50は、各操作部35、36、37、38による操作によって、各駆動部28、32により閉止部としての差圧ダンパー26、30を駆動させないような第1の運転モード(観測モード)と、各駆動部28、32により閉止部としての差圧ダンパー26、30を駆動させるような第2の運転モード(制御モード)との間で運転モードの切り替えを行うようになっている。そして、当該制御部50は、第2の運転モードが行われる際に、複数の差圧ダンパー26、30のうち、操作された各操作部35、36、37、38に対応する扉20、22と同じ仕切壁16、18に設けられた差圧ダンパー以外の差圧ダンパーにより開口16a、18aを強制的に閉止するよう各駆動部28、32を制御するようになっている。このように、各駆動部28、32を制御して各差圧ダンパー26、30により所定のタイミングで各開口16a、18aを強制的に閉止するため、扉20、22の開閉時の室圧変動によって生じる、隣り合う部屋の間での空気の交換の影響を完全に排除することができ、クリーンルーム14の室内清浄度が低下したり汚染室内空気が通路10に漏出したりすることを確実に防止することができる。また、扉20、22を開けないときには制御部50が第1の運転モードを行うことによって、各差圧ダンパー26、30の動きを見ることによってパスルーム12の空間が通路10の空間やクリーンルーム14の空間に対して陰圧となっているか否かを目視で確認することができるようになる。
また、本実施の形態の換気システムにおいては、上述したように、通路10、パスルーム12およびクリーンルーム14からなる3つの部屋は直列に並ぶよう配置されており、直列に並ぶよう配置された3つの部屋のうち中央にある部屋(具体的には、パスルーム12)に排気部25が設けられている。そして、制御部50が第1の運転モードを行っているときに、各扉20、22が閉じている場合には各仕切壁16、18に設けられた開口16a、18aを介して両側の部屋(具体的には、通路10およびクリーンルーム14)から中央の部屋(具体的には、パスルーム12)に空気が流れるようになっている。このことにより、パスルーム12内の空気を通路10内の空気やクリーンルーム14内の空気で置換することができるようになるため、クリーンルーム14における室内清浄度の維持や通路10への汚染室内空気の漏出防止等をより一層確実に行うことができるようになる。
また、本実施の形態の換気システムにおいては、上述したように、各扉20、22には当該扉20、22を施錠するための施錠部21、23が設けられており、制御部50は、各操作部35、36、37、38により当該操作部35、36、37、38に対応する扉20、22を開くための操作が行われると、所定の時間が経過した後に扉20、22の施錠を解除するよう施錠部21、23を制御するようになっている。このことにより、パスルーム12内の空気を通路10内の空気やクリーンルーム14内の空気で置換する時間を十分に確保することができるようになり、クリーンルーム14における室内清浄度の維持や通路10への汚染室内空気の漏出防止等をより一層確実に行うことができるようになる。
また、本実施の形態の換気システムにおいては、上述したように、通路10、パスルーム12、クリーンルーム14には表示部42、44、46がそれぞれ設けられており、制御部50は、各操作部35、36、37、38により操作が行われているか否かの情報を各表示部42、44、46に表示させるようになっている。このことにより、例えばある作業者が通路10からパスルーム12に移動しようとする際に、別の作業者が同時にクリーンルーム14からパスルーム12に移動しようとする場合には、一方の作業者は各表示部42、44、46による表示内容を確認することにより相手の作業者の動きを知ることができるようになるので、両方の扉20、22が同時に開かれてしまうことを防止することができるようになる。
なお、本実施の形態による換気システムや換気方法は、上述したような態様に限定されることはなく、様々な変更を加えることができる。
例えば、各仕切壁16、18に設けられた開口16a、18aを閉止するための閉止部としての差圧ダンパーは、図2等に示すような構成のものに限定されることはない。開口16a、18aを閉止するための閉止部としての差圧ダンパーの他の構成例について図8を用いて説明する。
図8では、仕切壁18に設けられた開口18aを閉止するための差圧ダンパーの変形例に係る構成例が示されている。ここで、図8では、仕切壁18の右側の領域がクリーンルーム14となっており、仕切壁18の左側の領域がパスルーム12となっている。なお、図8では仕切壁18に設けられた開口18aを閉止するための差圧ダンパーの変形例に係る構成例が示されているが、仕切壁16に設けられた開口16aを閉止するための差圧ダンパーも同様の構成のものを用いることができる。
具体的に説明すると、水平方向に延びる案内ガイド62に沿って図8における左右方向に移動自在となっている差圧ダンパー60が設けられており、この差圧ダンパー60により開口18aが選択的に閉止されるようになっている。ここで、差圧ダンパー60には紐64が接続されており、当該紐64は巻き取り部材66により巻き取り可能となっている。また、案内ガイド62の周囲にはスプリング68が設けられており、当該スプリング68の一方の端部が差圧ダンパー60に接続されるとともにこのスプリング68の他方の端部が案内ガイド62の基端部分に接続されるようになっている。このようなスプリング68の収縮力により、差圧ダンパー60には図8における右方向への付勢力がかかるようになっている。
差圧ダンパー60により開口18aを強制的に閉止する場合には、巻き取り部材66により紐64を巻き取ることにより差圧ダンパー60が案内ガイド62に沿って図8における右側に移動し、図8における二点鎖線の位置まで差圧ダンパー60が移動することにより開口18aが強制的に閉止されるようになる。一方、巻き取り部材66から紐64が解放されると、スプリング68の収縮力により差圧ダンパー60には図8における右方向への付勢力がかかるようになるが、パスルーム12の空間がクリーンルーム14の空間に対して陰圧である場合にはスプリング68の収縮力に抗して差圧ダンパー60が図8における左側に移動し、クリーンルーム14の空気がパスルーム12に流れるようになる。
また、本実施の形態による換気システムが設置されるクリーンルーム施設や実験施設等の構成について、通路10、パスルーム12およびクリーンルーム14の配置は図1に示すようなものに限定されることはない。本実施の形態による換気システムが設置されるクリーンルーム施設や実験施設等の構成において、通路10、パスルーム12およびクリーンルーム14の数や位置を適宜変更することができる。具体的には、例えば、図9に示すように、通路10に対して仕切壁16を隔ててパスルーム12が配置されるともに、当該パスルーム12に対して複数の仕切壁18の各々を隔てて複数(図9に示す例では2つ)のクリーンルーム14が配置されるようになっていてもよい。
また、図2乃至図7に示すような構成の換気システムにおいて、第1施錠部21や第2施錠部23が扉20、22の施錠を行うことによりこれらの扉20、22の開放の管理を行う代わりに、扉20、22の開放の管理が手動で行われるようになっていてもよい。
また、図2乃至図7に示すような構成の換気システムにおいて、上記の態様では、制御部50は、各操作部35、36、37、38による操作によって、各駆動部28、32により差圧ダンパー26、30を駆動させないような第1の運転モードと、各駆動部28、32により閉止部としての差圧ダンパー26、30を駆動させるような第2の運転モードとの間で運転モードの切り替えを行うようになっているが、本発明はこのような態様に限定されることはない。変形例に係る換気システムにおいて、制御部50は上記の第1の運転モードのみを行うようになっていてもよい。また、この場合、各差圧ダンパー26、30の駆動を行う各駆動部28、32の設置が省略されていてもよい。このような変形例に係る換気システムでも、各仕切壁16、18に設けられた開口16a、18aを介して両側の部屋(具体的には、通路10およびクリーンルーム14)から中央の部屋(具体的には、パスルーム12)に空気が流れるようになっている場合には、パスルーム12内の空気を通路10内の空気やクリーンルーム14内の空気で置換することができるようになるため、クリーンルーム14における室内清浄度の維持や通路10への汚染室内空気の漏出防止等を行うことができるようになる。
10 通路
12 パスルーム
14 クリーンルーム
16、18 仕切壁
16a、18a 開口
20、22 扉
21 第1施錠部
23 第2施錠部
24 排気口
25 排気部
26 第1差圧ダンパー
26a 軸
28 第1駆動部
30 第2差圧ダンパー
30a 軸
32 第2駆動部
35 第1操作部
36 第2操作部
37 第3操作部
38 第4操作部
42 第1表示部
44 第2表示部
46 第3表示部
50 制御部
60 差圧ダンパー
62 案内ガイド
64 紐
66 巻き取り部材
68 スプリング
12 パスルーム
14 クリーンルーム
16、18 仕切壁
16a、18a 開口
20、22 扉
21 第1施錠部
23 第2施錠部
24 排気口
25 排気部
26 第1差圧ダンパー
26a 軸
28 第1駆動部
30 第2差圧ダンパー
30a 軸
32 第2駆動部
35 第1操作部
36 第2操作部
37 第3操作部
38 第4操作部
42 第1表示部
44 第2表示部
46 第3表示部
50 制御部
60 差圧ダンパー
62 案内ガイド
64 紐
66 巻き取り部材
68 スプリング
Claims (7)
- 3つ以上の部屋の換気を行う換気システムであって、
各前記部屋を仕切る複数の仕切壁にそれぞれ設けられた複数の扉と、
各前記仕切壁に設けられ当該仕切壁を挟む2つの前記部屋の空間を連通させる開口に対応して配設され、当該開口を選択的に閉止する複数の閉止部と、
前記開口を強制的に閉止するよう前記閉止部を駆動する駆動部と、
複数の前記部屋のうち陰圧となるべき前記部屋から排気を行うための排気部と、
各前記部屋において各前記扉に対応するよう設けられた複数の操作部と、
前記駆動部の制御を行う制御部であって、各前記操作部による操作によって、前記駆動部により前記閉止部を駆動させないような第1の運転モードと、前記駆動部により前記閉止部を駆動させるような第2の運転モードとの間で運転モードの切り替えを行うようになっており、前記第2の運転モードが行われる際に、複数の前記閉止部のうち、操作された前記操作部に対応する前記扉と同じ前記仕切壁に設けられた前記閉止部以外の前記閉止部により前記開口を強制的に閉止するよう前記駆動部を制御する制御部と、
を備えた、換気システム。 - 複数の前記部屋のうち少なくとも3つの前記部屋は直列に並ぶよう配置されており、
直列に並ぶよう配置された3つの前記部屋のうち中央にある前記部屋に前記排気部が設けられており、
前記制御部が前記第1の運転モードを行っているときに、各前記扉が閉じている場合には各前記仕切壁に設けられた前記開口を介して両側の前記部屋から中央の前記部屋に気体が流れるようになっている、請求項1記載の換気システム。 - 各前記扉には当該扉を施錠するための施錠部が設けられており、
前記制御部は、前記操作部により当該操作部に対応する前記扉を開くための操作が行われると、所定の時間が経過した後に前記扉の施錠を解除するよう前記施錠部を制御するようになっている、請求項1または2記載の換気システム。 - 各前記部屋には表示部がそれぞれ設けられており、
前記制御部は、各前記操作部により操作が行われているか否かの情報を前記表示部に表示させるようになっている、請求項1乃至3のいずれか一項に記載の換気システム。 - 3つ以上の部屋の換気を行う換気システムであって、
各前記部屋を仕切る複数の仕切壁にそれぞれ設けられた複数の扉と、
各前記仕切壁に設けられ当該仕切壁を挟む2つの前記部屋の空間を連通させる開口に対応して配設され、当該開口を選択的に閉止する複数の閉止部と、
を備え、
複数の前記部屋のうち少なくとも3つの前記部屋は直列に並ぶよう配置されており、
直列に並ぶよう配置された3つの前記部屋のうち中央にある前記部屋に、当該部屋から排気を行うための排気部が設けられており、
前記排気部によって中央の前記部屋から排気が行われることにより、各前記仕切壁に設けられた前記開口を介して両側の前記部屋から中央の前記部屋に気体が流れるようになっている、換気システム。 - 各部屋を仕切る複数の仕切壁にそれぞれ設けられた複数の扉と、各前記仕切壁に設けられ当該仕切壁を挟む2つの前記部屋の空間を連通させる開口に対応して配設され、当該開口を選択的に閉止する複数の閉止部と、前記開口を強制的に閉止するよう前記閉止部を駆動する駆動部と、複数の前記部屋のうち陰圧となるべき前記部屋から排気を行うための排気部と、各前記部屋において各前記扉に対応するよう設けられた複数の操作部と、を備え、3つ以上の前記部屋の換気を行う換気システムによる換気方法であって、
前記操作部による操作によって、前記駆動部により前記閉止部を駆動させないような第1の運転モードと、前記駆動部により前記閉止部を駆動させるような第2の運転モードとの間で運転モードの切り替えを行う工程と、
前記第2の運転モードが行われる際に、複数の前記閉止部のうち、操作された前記操作部に対応する前記扉と同じ前記仕切壁に設けられた前記閉止部以外の前記閉止部により前記開口を強制的に閉止するよう前記駆動部により前記閉止部を駆動させる工程と、
を備えた、換気方法。 - 各前記扉には当該扉を施錠するための施錠部が設けられており、
前記操作部により当該操作部に対応する前記扉を開くための操作が行われると、所定の時間が経過した後に前記扉の施錠を解除するよう前記施錠部が制御されるようになっている、請求項6記載の換気方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2014145627A JP2016020798A (ja) | 2014-07-16 | 2014-07-16 | 換気システムおよび換気方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2014145627A JP2016020798A (ja) | 2014-07-16 | 2014-07-16 | 換気システムおよび換気方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2016020798A true JP2016020798A (ja) | 2016-02-04 |
Family
ID=55265724
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2014145627A Pending JP2016020798A (ja) | 2014-07-16 | 2014-07-16 | 換気システムおよび換気方法 |
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JP (1) | JP2016020798A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN110043982A (zh) * | 2019-04-16 | 2019-07-23 | 北京联合大学 | 动态自适应压差波动控制系统及方法 |
-
2014
- 2014-07-16 JP JP2014145627A patent/JP2016020798A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN110043982A (zh) * | 2019-04-16 | 2019-07-23 | 北京联合大学 | 动态自适应压差波动控制系统及方法 |
CN110043982B (zh) * | 2019-04-16 | 2020-08-28 | 北京联合大学 | 动态自适应压差波动控制系统及方法 |
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