JP2016020341A - 抗肥満剤 - Google Patents

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Abstract

【課題】有効に肥満を抑制できる化合物を見出し、これを利用する肥満の治療・予防方法の提供。【解決手段】次の式(I)【化1】(式中、R1は、メチル基または水素原子を、R2は水酸基または水素原子を示し、点線は結合の存在または不存在を示す)で表されるデヒドロカワイン系化合物を有効成分とする抗肥満剤および前記化合物を含有するゲットウの根茎抽出物を有効成分とする抗肥満剤。【選択図】図6

Description

本発明は、抗肥満剤に関し、更に詳細には、ゲットウから得られるカワイン系化合物を有効成分とする抗肥満剤に関する。
現在、肥満は、代謝病の原因とされており、密接に冠状動脈性心臓病、高血圧、2型糖尿病、癌、呼吸系合併症および骨関節炎に関連づけられている。そして、世界保健機関は、少なくとも10億人の大人が体重過剰で、このうち3億人が肥満体であるとし、そしてこれらの数は、医療介入なしでは更に上昇すると予想されることを報告している。昨今では、肥満の蔓延は子供にも影響しており、小児肥満の普及は過去30年間で3倍になり、この影響されやすい人口における健康上の問題を引き起こすことが予想される。
そのうえ、疫学と生命保険の保険計理人のデータからの証拠は、肥満が短命化を強く予言していることを示している。したがって、肥満の防止と処理は我々のクオリティ・オブ・ライフを改良するために、臨界的な緊急性と重要性を有する。
ところで現在、肥満症の治療方法には、食事療法、運動療法、行動療法、薬物療法等があるが、基本となるのは食事療法と運動療法で、これを同時に進めることが一般的である(非特許文献1)。この食事療法と運動療法の実施には、行動療法という食事と運動の生活指導が具体的に行なわれるが、一般に肥満患者では、強い意志をもってこれに堪えられる人が少なく、結局失敗に終わることが多いとされている。
この行動療法では、まれに薬物療法が補助的に使われることがあるとされており、これらの方法で効果がない場合にだけ、胃を小さくする外科療法(手術が)行われることがある。
このように、現在の肥満症の治療においては、薬物療法は限られた範囲でしか使用されていないが、現在の肥満の蔓延を抑制するには、患者の意志に関わらず肥満を有効に抑制する医薬の開発が強く求められていることは明らかである。
厚生労働省ホームページ「肥満の治療」http://www.mhlw.go.jp/topics/bukyoku/kenkou/seikatu/himan/treatment.html)
本発明は上記実情においてなされたものであり、有効に肥満を抑制できる化合物を見出し、これを利用する肥満の治療・予防方法の提供をその課題とするものである。
本発明者らは、従来から、沖縄に自生する植物であるゲットウ(月桃)に着目し、この植物の薬理活性について研究を行っていたが、今回、ゲットウの根茎からの抽出物中に、環状アデノシンモノホスフェート(cAMP)の細胞内濃度に影響を与え、グリセロール遊離の刺激、脂質蓄積の抑制、トリグリセリド含有量の減少、グリセロール−3−ホスフェート デヒドロゲナーゼ(GPDH)および膵リパーゼの抑制等の作用を有する成分が含有されていることを知った。そして更に、研究を進めた結果、上記薬理活性の活性成分を特定し、本発明を完成した。
すなわち本発明は、次の式(I)
(式中、Rは、メチル基または水素原子を、Rは水酸基または水素原子を示し、点線は結合の存在または不存在を示す)
で表されるデヒドロカワイン系化合物を有効成分とする抗肥満剤である。
また本発明は、ゲットウの根茎抽出物を有効成分とする抗肥満剤である。
本発明の式(I)で示されるデヒドロカワイン系化合物は、肥満に関連するcAMPの細胞内濃度に影響を与え、グリセロール遊離の刺激、脂質蓄積の抑制、トリグリセリド含有量の減少、GPDHおよび膵リパーゼの抑制等の作用が極めて優れたものであり、さらに脂肪細胞における活性酸素種(ROS)及び一酸化窒素(NO)の生成抑制作用にも優れるものであるため、肥満症の治療や予防に有効に利用できるものである。
また、ゲットウの根茎抽出物は、上記デヒドロカワイン系化合物(I)を含有するものであるため、これも肥満症の治療、予防に利用できるものである。
ゲットウ根茎抽出物からDKおよびDDKを得る工程を示した図面 ゲットウ根茎抽出物からのDKおよびDDKの分析HPLCクロマトグラムを示す図面。(A)はDK、(B)はDDKである。 3T3−L1脂肪細胞のバイアビリティに対するヒスピジン、DKおよびDDKの効果を示す図面。 3T3−L1脂肪細胞でのグリセロール遊離に対するヒスピジン、DKおよびDDKの効果を示す図面。 3T3−L1脂肪細胞での細胞内cAMP濃度に対するヒスピジン、DKおよびDDKの効果を示す図面。 3T3−L1脂肪細胞での脂質蓄積に対するヒスピジン、DKおよびDDKの効果を示す図面。(A)は、オイル・レッド O染料で着色し、光学顕微鏡で評価した、3T3−L1脂肪細胞の脂質滴形成に対するヒスピジン、DKおよびDDKの効果を、(B)は、オイル・レッド Oの定量分析による測定した各試料の相対的脂質含量を示す。 3T3−L1脂肪細胞での細胞内トリグリセリド含有量の阻害に対するヒスピジン、DKおよびDDKの効果を示す図面。 3T3−L1脂肪細胞でのGPDH活性阻害へのヒスピジン、DKおよびDDKの効果を示す図面。 ヒスピジン、DKおよびDDKの膵リパーゼ活性への効果を示す図面。 ヒスピジン、DKおよびDDKの細胞内ROS生成抑制作用を示す図面。 ヒスピジン、DKおよびDDKの細胞内NO生成抑制作用を示す図面。
本発明で使用するデヒドロカワイン系化合物(I)は、ゲットウの根茎抽出物から、あるいはこれから得られた成分の代謝物として得られるものである。このデヒドロカワイン化合物(I)には、次の式(Ia)で表される5,6−デヒドロカワイン(DK)、次の式(Ib)で表されるデヒドロ−5,6−デヒドロカワイン(DDK)および次の式(Ic)で表されるヒスピジン( Hispidin;6−(3,4−ジヒドロキシスチリル)−4−ヒドロキシ−2−ピロン)を含む。
上記化合物のうち、DKおよびDDKは、ゲットウ(月桃)(学名:Alpinia zerumbet)の根茎抽出物中に含まれている化合物であり、これから単離することにより得ることができる。
このゲットウは、ジンジベラセアエ・ショウガ科植物で、世界中の亜熱帯および熱帯の領域に広く分布し、日本では沖縄県から九州南部に分布している。このものは、伝統的な生薬として、その降圧剤、抗過運動症剤、抗精神病薬、酸化防止剤、血管弛緩剤、抗糖尿病剤、精神薬理剤等の性質が利用されている。
ゲットウの根茎から抽出物を得るには、まず、新鮮なゲットウの根茎を、適当な大きさ(例えば、2〜3mm程度)に細断し、これを水、エタノール等の低級アルコールまたはこれらの混液(以下、「抽出溶媒」ということがある)で抽出する。
次いで、上記のように準備した抽出原料に対し、その30ないし50重量倍の抽出溶媒を加えた後、24ないし48時間程度抽出を行う。抽出に用いる抽出溶媒は前記の通りであり、これらは、例えば、50ないし80容量%程度の、任意の割合のエタノール−水混液のような混合溶媒であっても良い。この抽出に当たっての溶媒の温度は、室温ないし100℃程度であり、80℃以上の熱溶媒であることが好ましく、抽出中、必要により連続あるいは間欠的に攪拌すればよい。
斯くして得られるゲットウ根茎からの抽出物は、必要に応じて濾過、遠心分離等により固液分離し、液状のゲットウ抽出物を得ることができる。また、更に必要により凍結乾燥などの手段で乾燥させることで粉末状のゲットウ抽出物とすることができる。
このゲットウの根茎抽出物から、DKおよびDDKを得るには、例えば、図1に示す手順に従って分離すればよい。
すなわち、ゲットウ抽出物にヘキサン等の非極性溶媒を加え、十分攪拌した後、非極性溶媒相を分離取得する。ついで、この非極性溶媒相から非極性溶媒を留去した後、残留した固体物に水に加えて懸濁液とし、温度が100℃になるまで加熱する。
この加熱した懸濁液を濾過し、濾液と残渣に分け、残渣部分から分取用高速液体クロマトグラフィー等の分離手段により、DKを得ることができる。一方、濾液部分を、4℃で24時間、冷蔵庫内に放置し、析出した固体の再結晶を繰り返すことにより純粋なDDKを得ることができる。
このようにして得られた、DDKやDKは、必要に応じてこれを精製した後、抗肥満剤の有効成分として使用することができる。
一方、式(Ic)で表されるヒスピジンは、薬用きのこであるフェリナス・リンテウス( Phellinus linteus )から得られるフェノールの化合物として既に報告されたものであり(Chen, W.ら、“ Chemico-Biol. Interact. ”(2012) 199, 137-142.)、市販もされている化合物である。また、本発明者らが先に報告した、5,6−デヒドロカワイン(DK)を胃で加水分解し、これを更にCYP2C9を含むウサギの肝臓マイクロソームで代謝させることで得ても良い(Upadhyay, A.ら、“ In proceedings of 16th international conference on cytochrome P450.” Shoun, H., Ohkawa, H., Eds., Nago: Okinawa, Japan. 2009, pp 31-34.)。
上記デヒドロカワイン系化合物(I)のうち、DKとDDKについては、抗潰瘍および抗血栓活性を有し、ウサギの血小板の凝集とこれからのATP遊離を阻害することが知られている。また、DKは抗真菌剤およびインテグラーゼ抑制剤としての作用も知られている。更に、ヒスピジンは、パーオキシナイトライトが介在するDNA障害とヒドロキシル・ラジカル発生に対する防衛的活性を有し、また、膵臓のβ細胞を過酸化水素障害から保護することが知られている。
しかしながら、これらの化合物の何れも、cAMPの細胞内濃度に影響を与え、グリセロール遊離の刺激、脂質蓄積の抑制、トリグリセリド含有量の減少、GPDHおよび膵リパーゼの抑制等の作用を有することについては未だ報告を見ない。同様に肥満では、脂肪組織において、脂肪細胞の分化に重要な役割を果たすスーパーオキシドアニオンラジカル、ヒドロキシラジカル等のラジカルや過酸化水素、一重項酸素等の活性酸素種(ROS)の産生が促進されるなど酸化ストレスが深く関与するところ、上記化合物が、脂肪細胞におけるROS及び一酸化窒素(NO)の生成を有効に抑制することについてこれまで知られていない。
上記したデヒドロカワイン系化合物(I)を有効成分とする抗肥満剤の調製は、治療有効量の当該化合物を、製薬上許容される任意成分、例えば、医薬成分として許容される公知の賦形剤、結合剤、滑沢剤、水性溶剤、油性溶剤、乳化剤、懸濁化剤、保存剤、安定剤等と組み合わせ、混合することにより行うことができる。
本発明の抗肥満剤は、経口でも非経口でも投与することができる。経口投与用の本発明抗肥満剤は、通常の経口投与製剤、例えば、錠剤、散剤、顆粒剤、カプセル剤等の固形剤;水剤;油性懸濁剤;又はシロップ剤もしくはエリキシル剤等の液剤のいずれかの剤形としても用いることができる。非経口投与用の本発明抗肥満剤は、水性又は油性懸濁注射剤、坐剤、点鼻液等として用いることができる。
抗肥満剤でのデヒドロカワイン化合物(I)の投与量は、投与方法、患者の年齢、体重、状態および疾患の種類によっても異なるが、通常、経口投与の場合、成人1日あたり当該化合物として約10〜100mgであり、好ましくは、約5〜50mgであり、必要に応じて数回に分け投与すればよい。また、非経口投与の場合は、成人1日あたり約5〜50mg、好ましくは、約5〜10mgを投与すれば良い。
なお、本発明の抗肥満剤の有効成分として、ゲットウ根茎の抽出物を使用する場合の製剤化は、上記カワイン系化合物に準じれば良く、投与量は、通常、経口投与の場合、成人1日あたりゲットウ抽出分(乾燥固形分)として約100〜500mgであり、好ましくは、約50〜100mgであり、必要に応じて数回に分け投与すればよい。また、非経口投与の場合は、成人1日あたり約50〜100mg、好ましくは、約10〜50mgを投与すれば良い。
さらに、ゲットウ抽出物は、医薬としてのみならず、健康食品として利用することが可能であり、肥満の軽減、予防等を目的として、日常の食事などで摂取することも可能である。
このような健康食品としてのゲットウ抽出物の利用は、これを適宜、賦形剤等の製剤原料に配合し、適宜、健康食品として許容される形態に製剤化したり、またはこれを他の食品素材と組合せ、調理することで食品とすることにより行うことができる。
次に参考例および実施例を挙げ、本発明を更に詳しく説明するが、本発明はこれら実施例等に何ら制約されるものではない。なお、以下の実施例で使用した材料等は、次のように入手し、統計処理は下のように行った。
< 化学物質および測定試薬 >
p−ニトロフェニールブチレート(NPB)、リパーゼ(タイプII:ブタ膵臓由来)、MTT(3−(4,5−ジメチル−2−チアゾリル))−2,5−ジフェニルテトラアゾリウムブロミド)インシュリン、フリーグリセロール検出用キット、標準グリセロール、モルホリンプロパンスルホン酸(MOS)、オイル・レッド・O(Oil Red O)、cAMP酵素免疫検出用キットおよびヒスピジンはシグマ・アルドリッチ・ケミカル社(セントルイス,MO、USA)から購入した。
3T3−L1細胞は、アメリカン・タイプ・カルチュア・コレクション(ATCC;ロックビル,MD,USA)から入手した。また、ダルベッコ改変イーグル培地(DMEM)、子牛血清(CS)、牛胎児血清(FBS)、エチレンジアミン四酢酸(EDTA)、デキサメサゾン、3−イソブチル−1−メトキシキサンチン(IBMX)および塩化カルシウムは和光純薬工業社(大阪,日本)から購入した。
2−アミノ−2−ヒドロキシメチル−プロパン−1,3−ジオール(Tris)は、関東化学社(東京,日本)から、トリグリセリド・カラーメトリック・アッセイ・キットは、ケイマンケミカル社(アナーバー,MI USA)から、グリセロール−3−ホスフェートデヒドロゲナーゼ(GPDH)は、バイオビジョン社(155S.ミリピタス,CA95035,USA)からそれぞれ入手した。なお、以上のすべての試薬は利用可能な最も高いグレードのものであった。
< 統計的な処理 >
すべての分析評価は、3重で行なわれた。細胞バイアビリティ、グリセロール遊離、細胞内cAMP、トリグリセリド含有量、GPDHおよび膵リパーゼのためのデータは、引き続いてダンカンのテストが行われる分散分析(ANOVA)を使用し、評価された。データは平均±標準偏差として提示され、p値<0.05は有意とした。
参 考 例 1
ゲットウ抽出物の取得:
琉球大学(沖縄県中城郡西原町千原1)のキャンパスからゲットウ(Alpinia zerumbet (Pers.) B.L. Burtt. & R.M. Sm. (Family Zingiberaceae) )を採取した。このゲットウの根茎を、2〜3mm程度に細断した後、その20gを、600mlのエタノール溶液(濃度80%)中に入れ、室温で48時間抽出した。得られた抽出物を、減圧下で乾燥するまで濃縮し、ゲットウ根茎のエタノール抽出物を得た。
一方、同じゲットウのサンプル各20gを、沸騰状態の1Lの水中に30分浸漬し、その後放冷させ、抽出物をろ過し、真空下、40℃で乾燥させ、ゲットウ根茎の熱水抽出物を得た。
これらの抽出物それぞれについて、残留物を定量後、ジメチルスルホキシド(DMSO)溶液(濃度50%)に溶解し、抽出物が1mg/mL濃度であるゲットウ抽出物の各サンプルを得た。
参 考 例 2
DKおよびDDKの取得:
ゲットウ根茎の熱水抽出物を出発原料とし、図1に示す工程によりDKおよびDDKを抽出した。
まず、ゲットウ根茎2kgの熱水抽出物(乾燥前)10Lを、1Lになるまで濃縮後、その500mLのヘキサンで3回、分液ロートで分液操作を行い、ヘキサン相を分離取得した。
ついで、このヘキサン相から、40℃の温度でヘキサンを減圧下で留去し、固体物を得た。この固形物に、100mLの水に加え、温度が100℃になるまで加熱した後、濾過した。
上記の濾過工程で得られる残渣部分を更に下記条件の分取用の高速液体クロマトを用いて精製し、DKを100g当たり18.8mg得た。
カラム:
TSK gel ODS−100Z(15.0×0.46cm i.d.:
5μm particle size)
移動相A: 水(0.1%酢酸)
移動相B: メタノール(0.1%酢酸)
流 速: 0.8mL/min
検出波長: 280nm
移動相の濃度勾配:
0から10分までは、移動相Aと移動相Bの50:50混液から、100%移動相B まで変化する濃度勾配
10から20分までは、100%移動相Bで変化なし
20から21分までは、100%移動相Bから、移動相Aと移動相Bが50:50混 液まで変化する濃度勾配
一方、上記の濾過工程で得られる濾液部分は、4℃で24時間冷蔵庫内に放置し、析出した固体を濾取し、DDKを原料100g当たり24.1mg得た。上記DKとDDKの分析HPLCクロマトグラムを図2に示す。
得られたDDKおよびDKについて、そのCDCl中の、H−NMR(600MHz)および13C−NMR(150MHz)スペクトルを、JEOL JNM−ECA600(JEOL、日本)で測定したところ、下記の通りであった。化学シフトは、TMSに対するppm(δ)で示した。2DNMR(H,C−COSY,HMQC,HMBC)試験は、標準パルスシーケンスを用いて行った。
DDK:
H−NMR(CDCl)δ;
2.73−2.76(m,2H,CH)、2.96−2.97(m,2H,CH)、
3.77(s,3H,CH)、5.42(s,1H,CH)、5.72(s,1H,
CH)、7.18−7.29(m,5H、aromatic)
13C−NMR(CDCl)δ;
32.80(CH)、55.80(OCH)、100.25(CH)、126.41
、128.57、128.57、128.27、128.27、139.82(aroma-
tic)、164.32(CH)、164.93(CH)、170.0(C)
DK
H−NMR(CDCl)δ;
3.79(s,3H,CH3)、5.51(d,1H,CH)、5.97(s,1H,
CH)、6.81(d,1H,CH)、7.31(d,1H,CH)、7.32(m,
5H、aromatic)
13C−NMR(CDCl)δ;
163.28(c)、88.65(CH)、171.21(c)、100.95(CH)
、160.3(c)、118.53(CH)、135.36(c)、131.88、
128.27、129.75、129.27、127.98(aromatic)、56.24
(OCH3)
また、得られたDDKおよびDKの量は、生の根茎から、それぞれ24.1mg/100gおよび18.8mg/100gであった。
参 考 例 3
肥満細胞の培養と分化:
細胞として、3T3−L1細胞を用い、これを、2%のグルタミンと、10(v/v)%のウシ胎児血清(CS)を含むダルベッコ改変イーグル培地(DMEM)中、密集状態(confluency)で育てた。密集状態に達した2日後に、細胞は、追加の2日間、10%FBS、0.5mM IBMX、1μMデキサメサゾンおよび10μMインシュリンを含むDMEM培地中で育てることによって脂肪細胞に分化するように刺激された。細胞は、それから更に、2日間、10%FBSと10μg/mLインシュリンを含むDMEM中で維持され、更に4日間、10%FBSのみを含むDMEMで培養された。
この結果、細胞の90%以上は、脂質滴が蓄積された3T3−L1脂肪細胞に分化していた。分化した3T3−L1細胞は、異なった濃度の試験化合物で処理され、試験中を通して5%のCOを含む加湿されたインキュベーター中で、37℃に維持した。
実 施 例 1
細胞生存性試験:
ヒスピジンと、ゲットウ根茎からの化合物であるDKおよびDKKが肥満細胞の生存性に与える影響をMTT分析評価で調べた。すなわち、分化した3T3−L1脂肪細胞は、100から250μg/mLの濃度の各試験化合物の存在中、5%COの条件下、37℃で72時間培養した。5mg/mLのMTTのリン酸緩衝生理食塩水(PBS)80μLを各ウエルに加え、次いで37℃で4時間インキュベートした。
インキュベートの後、培地を取り去り、生成したホルマザンの結晶を、0.04M HClを含むイソプロパノール200μLに溶解した。37℃、30分間のインキュベーションの後、緩やかに撹拌し、混合物を13,000gで2分間遠心し、上清を吸引した。
この上清を、マルチ−ウエルプレートリーダーを用い、570nmの吸収を測定した。各処理において、細胞バイアビリティは、下記式を使用し、パーセント(%)として計算した。
細胞バイアビリティ(%)=(処理試料の吸収/非処理試料の吸収)×100
この結果、ヒスピジン、DKおよびDDKは、250μg/mLでそれぞれコントロールと比較し、僅か3.83±0.31%、2.58±0.26%、1.11±0.56%の細胞バイアビリティの減少を示し、試験された化合物のいずれも、3T3−L1の生存性に対して有意な影響を与えなかった(図3)。
実 施 例 2
グリセロール遊離の測定:
グリセロール遊離量の測定は、文献( Kim, Y. S.ら、”J. Ethopharm. ”(2010) 130, 621-624)に記載された方法により行われた。すなわち、まず、分化した3T3−L1細胞を、100〜250μg/mLの濃度範囲の試験化合物の存在下、72時間培養し、試験サンプルとした。
次に、この試験サンプル50μLを、遊離グリセロール測定試薬200μLと混合した。この混合物を、15分間、37℃で培養し、そして、マイクロプレートリーダーを使用し、溶液の吸収を540nmで測定した。ブランクとしては上記試験サンプルと同量の蒸留水を、標準としても、同量のグリセロール標品を用いた。グリセロール濃度は公式によって計算された。
グリセロール濃度=[(試料の吸収−ブランクの吸収)/
(標準の吸収)−(ブランクの吸収)]×標準の濃度
この結果、250μg/mLでは、ヒスピジン、DKおよびDDKはグリセロール遊離を、それぞれ、276.4±0.8%、225.1±0.6%、137.3±0.5%に増加させた。また、100μg/mLでさえ、ヒスピジン、DKおよびDDKはグリセロール遊離を、140.5±0.9%、139.9±0.4%、109.2±0.6%に増加させた。
このように、非処理コントロールと比べ、ヒスピジン、DKおよびDDKはグリセロール遊離を明らかに増加させた(図4)。
実 施 例 3
細胞内cAMPの測定:
まず、分化した3T3−L1脂肪細胞を、試験化合物の存在あるいは存在下で72時間培養した。次いでこの分化した3T3−L1脂肪細胞を、ホスホジエステラーゼ活性を抑制するために0.1M HClで溶解した。更に、上清を集め、中和し、希釈した後、細胞融解物由来cAMPと競合させるため、混合物中に所定量のコンジュゲートを加え、96ウエルプレートに固定されたウサギポリクローナル抗体と結合させた。
過剰なコンジュゲートと結合しなかったcAMPを取り除くためにプレートを洗浄した後、各ウエルに、結合した酵素の活性を調べるため、基質溶液を加えた。cAMP濃度は、cAMP免疫学的検定法キット( Lee, Y. S.ら、”BMB reports. ”(2010)461-467.27)を使用することで測定された。発色が頂点に達した後に、吸収を415nmで読んだ。なお、吸収の強度は、細胞溶解物中のcAMPの濃度に逆比例している。
この結果、250μg/mLのヒスピジン、DKおよびDDKの各化合物は、細胞内cAMP濃度を、それぞれ、81.2±0.06%、67.0±1.26%、56.9±0.19%に増加させた。また、100μg/mLでも、cAMPは、58.8±0.89%、44.4±4.2%、43.1±422%と有意に増加させており、非処理試料と比べ、全ての化合物において、細胞内cAMPが顕著に増加したこと(p<0.05)が示された(図5)。
一般に、脂肪細胞における脂肪分解のレートは、臨界的にcAMPの細胞内濃度に依存していることが知られているので、これらの結果は、脂肪分解率の増加の原因が、ヒスピジンとゲットウ根茎からの化合物が細胞内cAMPの顕著な増加(p<0.05)に関連があるだろうということを示している。
実 施 例 4
オイル・レッドO染色による脂質蓄積の評価:
細胞内脂質蓄積を、オイル・レッド O(Oil Red O)を使用して調べた。まず、分化した3T3−L1細胞を、100から250μg/mLの濃度範囲の試験化合物の存在下で72時間インキュベートした。インキュベートされた細胞は、PBSで二回洗い、次いで、室温下で1時間かけ、ホルマリンにより固定された。
固定された細胞は、水で2回、60%イソプロパノール水溶液で1回洗浄され、次いでオイル・レッド・作用溶液と共に3時間インキュベートし、染色した。染色された3T3−L1肥満細胞は、 蒸留水で4回洗浄した。
このように染色処理された細胞の代表的なイメージを、オリンパス顕微鏡(ヤシマ・オプティカル社; 東京(日本))で観察した(図6中、A)。この写真に示されるように、ヒスピジン、DKおよびDDKは用量依存的に脂質蓄積を抑制した。
一方、定量化は着色した細胞をイソプロパノールで溶かし、マルチ−ウエル プレート リーダーにより、500nmの吸収を測定し、オイル・レッド Oの強度を以下の式を使用することで未処理試料と関連づけることにより行われた。
%強度 = (Abs.treatment / Abs.control)×100
ここで、Abs.controlは、未処理サンプルの吸収であり、Abs.treatmentは処理
サンプルの吸収である。
250μg/mLの処理では、脂質蓄積はヒスピジンとDKとの処理で、それぞれ47.8±0.16%および48.0±0.2%阻害された。これはDDKに関して観測された阻害(36.8±1.2%)よりかなり顕著な阻害であった(p<0.05)。従って、ヒスピジンとDKは、DDKより効果的に脂質蓄積を抑制する。同様に、100μg/mLの処理では、ヒスピジン、DKおよびDDKは、コントロールに比べ、32.3±0.06%、27.4±0.005%および28.0±0.05%と有意に脂質蓄積を阻害した(図6中、B)。
この結果、ヒスピジンとDKは非処理細胞と比べ、脂質滴サイズを有意に減少させることがわかった。
実 施 例 5
トリグリセリド含有量の測定:
分化の開始9日目の3T3−L1脂肪細胞を、濃度が100から250μg/mLの範囲の試験化合物の存在、5%COの雰囲気下、加湿されたインキュベーター中で、72時間、37℃で培養した。培養された細胞を、溶解バッファ(1%トリトンXのPBS)中で集め、溶解した。そして、細胞の中の総トリグリセリド含有量を、市販のトリグリセリドアッセイキット(DiaSys Diagnostic Systems GmbH、Holzheim、ドイツ)を使用することで測定した。
この結果、250μg/mLで、ヒスピジンとDDKは、それぞれトリグリセリド含有量を79.5±1.37および70.2±1.4%に減少させたが、これは非処理コントロールとは明らかに異なっていた(p<0.05)。それほどではないにせよ、250μg/mL DKでもトリグリセライド含量を63.4±1.7%に低下させた。100μg/mLで、ヒスピジン、DDKおよびDKは、それぞれトリグリセライド含量を、70.3±1.54%、59.1±1.12%、51.8±0.05%に低下させた。このように、試験化合物のすべてで、用量依存的に細胞内トリグリセリドを顕著に減少させることが示された(図7)。
実 施 例 6
グリセロール−3−リン酸脱水素酵素分析:
グリセロール−3−リン酸脱水素酵素(GPDH)活性は、ワイズとグリーンの手順(Wiseら、”J. Biology. Biochemistry.”(1979) 254, 273-275)により測定した。まず、分化開始9日後の3T3−L1脂肪細胞は、濃度が100から250μg/mLの範囲の試験化合物の存在、5%COの雰囲気下、加湿されたインキュベーター中で、72時間、37℃で培養した。
培養された細胞は、氷冷されたPBSで注意深く2回洗浄され、グリセロール−3−リン酸脱水素酵素(GPDH)特異的活性を測定するため、25mM Tris/1mM EDTA(pH7.5)に溶解された。グリセロール−3−リン酸脱水素酵素(GPDH)特異的活性は、マイクロプレートリーダーを使用し、450nmでNADH産物の量を測ることで測定した。
この結果、250μg/mLのヒスピジン、DDKまたはDKは、それぞれ、97.8%、94.2%、90.5%と、顕著にGPDHを阻害することが示された。その上、100μg/mLという低濃度でも、ヒスピジン、DDKおよびDKは、コントロールと比べ、84.7%、81.1%および74.6%でGDPHを阻害した(図8参照)。
GPDHは、トリグリセリド合成の中心である脂質代謝のための重要な酵素であるから、GDPHの阻害は、トリグリセリドを低下させるための1つの可能なメカニズムであると考えられる。この意味で、上記結果は、ヒスピジン、DK、DDKの肥満防止作用メカニズムを示すと言える。
実 施 例 7
膵リパーゼ分析評価
膵リパーゼ活性は、キムらによって報告された手順(Kim, J.ら、”Arch. Pharm. Res.”(2009) 32, 983-987.)を若干変更した方法により測定された。簡単に言うと、170μLのトリス緩衝液(100mM Tris−HClおよび5mM CaCl,pH7.0)に、ブタ膵リパーゼ2.5mg/mLを含む、10mM MOPSおよび1mM エチレンジアミンテトラ酢酸(EDTA),pH6.8の溶液を10μL加えることにより酵素バッファー溶液を調製した。この酵素溶液20μLに、その濃度が、10、100または250μLとなるよう、各試験化合物(20μL)を加え、混合し、次いで37℃で15分間培養した。
この培養物に、基質として10mMの p−ニトロフェノール ブチレート(p−NPB)を含むジメチルホルムアミド溶液5μLを加え、37℃で30分間培養された。リパーゼ活性は、培養後にマイクロプレートリーダーによる405nmのUV吸光を検出し、p−NPBのp−ニトロフェノールへの加水分解をモニターすることによって、測定した。
リパーゼ活性の阻害(阻害%)は、未処理サンプルと試験化合物を含むサンプルを比較した場合の光学密度の減少のパーセンテージで表現した。阻害%は、以下のように計算された。
阻害%=100−(B−b/A−a)×100
ここで、Aは阻害剤なしの活性、aは阻害剤なしの負のコントロールの活性
、Bは阻害剤ありの活性、bは阻害剤ありの負のコントロールの活性である
この結果、DDKは、50%阻害濃度(IC50)が8.4±2.8μg/mLと最も強力な阻害剤であり、ヒスピジン(IC50=18.8±0.8μg/mL)とDK(IC50=74.4±3.1μg/mL)がこれに続いた。一方、比較のために、公知のリパーゼ抑制剤であるケルセチンについての結果を挙げるが、このもののIC50は、38.5±1.4μg/mLであり、DKKとヒスピジンは、試験管内試験での膵リパーゼに対して、ケルセチンより優れた阻害剤であることが示された(図9)。
遊離脂肪酸の吸収を減少させるための最近提案された戦略は、膵リパーゼを阻害することでトリグリセリド消化を遅らせることであるが、DKKとヒスピジンは、膵リパーゼに対して、ケルセチンより優れており、これらは膵リパーゼ阻害剤として最適なものとなる能力を有することが示唆される。
実 施 例 8
活性酸素種(ROS)及び一酸化窒素(NO)生成阻害試験:
(1)細胞内活性酸素種(ROS)測定
3T3−L1細胞を96ウェルプレートに2×10細胞/mLの密度で播種し、参考例3と同様にしてコンフルエントまで培養し、分化させた。ROS生成は、ニトロブルーテトラゾリウム(NBT)アッセイによって検出した(Oliveira, H.R.; Verlengia, R.; Carvalho, C.R.; Britto L.R.; Curi, R.; Carpinelli, A.R. Pancreatic β-cells express phagocyte-like NAD(P)H oxidase. J. Diabetes. 2003, 52, 1457-1463.)。NBTは、ROSにより還元され、ホルマザンと呼ばれる暗青色で不溶性形態になる。分化後、細胞を10又は20μg/mLの濃度の試験化合物で24時間インキュベートした。次いで、細胞を0.2%NBT含有PBS100μL中で90分間インキュベートした。暗青色のホルマザンを50%酢酸に溶解し、570nmにおける吸光度を測定した。結果を図10に示す。
(2)細胞内一酸化窒素(NO)生成測定
(1)と同様にして、細胞を96ウェルプレートに播種し、分化させた。亜硝酸塩生成(NO)アッセイを用いて測定した( Fang, X.K.; Gao, J.; Zhu, D.N. Kaempferol and quercetin isolated from Euonymus alatus improve glucose uptake of 3T3-L1 cells without adipogenesis activity. J. Life Sci. 2008, 82, 615-622.)。細胞を10又は20μg/mLの濃度の試験化合物で24時間インキュベートした。上清(100μL)及びグリース試薬(100μL、1%スルファニルアミドと0.1%ナフチルエチレンジアミン二塩酸塩含有5%リン酸の1:1混合物(v/v))を、96ウェルプレート中で混合し、室温で10分間インキュベートした。マイクロプレート分光光度計を用いて540nmにおける吸光度を測定し、亜硝酸ナトリウムで作成した標準曲線により亜硝酸塩濃度を推定した。結果を図11に示す。
結果:
ヒスピジン、DK、DDKはいずれも脂肪細胞におけるROS生成を有意に阻害した。濃度20μg/mLにおける阻害率は、ヒスピジンが45.8±1.19%,DKは43.8±0.70%、DDKは42.4±3.24%であった。またNO生成も有意に抑制し、NO生成量は、ヒスピジンにより72.0±0.26%、DKにより56.8±1.06%、DDKにより52.3±2.76%に減少した。
本発明のデヒドロカワイン系化合物(I)は、肥満に関連する機序に作用し、これを低減化させる活性を有するものである。従って、このものは肥満に対してこれを治療、抑制する効果を有するものであり、医薬品や、健康食品等の配合成分として利用しうる物である。また、デヒドロカワイン系化合物(I)を含むゲットウ根茎の抽出物も、同様、抗肥満成分として、医薬品や、健康食品等の配合成分として利用しうる。

Claims (5)

  1. 次の式(I)
    (式中、Rは、メチル基または水素原子を、Rは水酸基または水素原子を示し、点線は結合の存在または不存在を示す)
    で表されるデヒドロカワイン系化合物を有効成分とする抗肥満剤。
  2. デヒドロカワイン系化合物(I)が、次の式(Ia)〜(Ic)
    の何れかである請求項1記載の抗肥満剤。
  3. ゲットウの根茎抽出物を有効成分とする抗肥満剤。
  4. 経口投与用の剤型である請求項1ないし3の何れかの項記載の抗肥満剤。
  5. 健康食品または食品の形態である請求項1ないし4の何れかの項記載の抗肥満剤。
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