JP2016019479A - 鳥除け装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 磁場の変動を広い範囲に及ぼすとともに、アパートや住宅に設置しても、日常生活の妨げにならず、かつ住宅等の景観にもなじむ鳥除け装置を実現する。
【解決手段】 透明な樹脂製のパイプ3が、磁石の反発力によって、浮いた状態で支持体5,7,5に支持されている。パイプ3の中空部には、磁石を有する球状の転動体11が挿入されている。転動体11の間には、磁石を有しない転動体18が介在する。磁石を有する支持体5,7,5に転動体11,18が過度に接近しないように、制止部材がパイプに取り付けられている。パイプ3が、磁気的反発力により浮いた状態で支持体5,7,5に支持されているため、鳩などの鳥13がパイプ3に止まると振動し、しかも、その振動は、パイプ3の全体に伝わる。また、パイプ3が幾分傾斜するので、鳥13が止まった部位に向かって転動体11,18が転動を開始する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、鳩、カラスなど鳥害をもたらす鳥の飛来を防止する鳥除け装置に関する。
従来、この種の鳥除け装置として、特許文献1に開示されるものが知られている。この従来装置は、磁石が設けられた線状体が3本以上の支柱の間に掛け渡されるとともに、1本の線状体が振動すると、この線状体に隣接する他の線状体も振動するように構成されている。この従来装置は、それによって、長い範囲にわたって磁界の変化が生じることを可能にし、磁界の変化により鳥類を忌避できる範囲を拡げるものとなっている。
しかし、この従来装置は、アパートや住宅のベランダの塀の上に飛来する鳥を排除するためには、塀の上に線状体を掛け渡すこととなる。そうすると、塀を布団干しなどの、日常生活上の目的に使用することができなくなる、という問題点があった。また、住宅の景観にそぐわない、特別な仕掛けが家屋の外面に設置されることとなり、住宅の景観を損なう、という問題点もあった。
特許第3516437号公報
本発明は上記の問題点に鑑みてなされたもので、磁場の変動を広い範囲に及ぼすとともに、アパートや住宅に設置しても、日常生活の妨げにならず、かつ住宅等の景観にもなじむ鳥除け装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決し上記目的を達成するために、本発明のうち第1の態様によるものは、鳥除け装置であって、非磁性体のパイプを有する竿状体と、当該竿状体を支持する複数の支持体と、を備えている。前記竿状体は、両端部を含む複数箇所に設けられ、第1の磁石を有する複数の磁石保持体を、さらに有している。前記パイプは、前記両端部の一方から他方に延在するか、又は前記複数の磁石保持体の間の区間毎に延在している。前記複数の支持体は、第2の磁石を有し、前記複数の磁石保持体を、磁石同士の磁気的反発力により、上下方向に浮いた状態で、それぞれ支持している。また、前記竿状体は、転動体と制止部材とを、更に備えている。前記転動体は、前記パイプの中空部に挿入され、当該中空部内において転動可能であり、かつ磁石を有し、前記区間毎に1以上である。前記制止部材は、前記複数の磁石保持体の各々ないしそれらの付近に設けられ、前記複数の磁石保持体の前記第1の磁石及び前記複数の支持体の前記第2の磁石へ、前記パイプ内の前記転動体が接近することを妨げるものである。
この構成によれば、鳥の飛来を防止すべき場所に、複数の支持体を設置することにより、竿状体を延設することができる。支持体は磁石を有しており、その磁場を感知する鳥は,支持体よりも竿状体に止まり易い。竿状体は、磁石保持体を通じて磁気的反発力により、上下方向に浮いた状態で複数の支持体に支持されているため、鳥が竿状体に止まると容易に振動を起こす。しかも、振動は竿状体の全体に伝わる。また、鳥が止まった部位が下降し易く、それにより、パイプの中空部に挿入された磁石を有する転動体が中空部内を転動しつつ移動し易い。その結果、転動体が作り出す磁場に変化が生じる。パイプは非磁性体であるので、この磁場の変化は鳥に感知される。このように、竿状体の振動と、磁場の変化とが生じることにより、竿状体に一旦止まった鳥を、効果的に排除することができる。
竿状体から鳥が離れた後も、竿状体の全体がしばらくは震動しているため、竿状体の別の部位に鳥がすぐに戻って止まることを防ぐことができる。また、鳥は磁場の強い場所から離れようとするので、鳥がしばらくの後にパイプに止まるとき、あるいは別の鳥が止まるときには、竿状体のうち、磁石を有する転動体から離れた部位に止まろうとする。このため、鳥が竿状体に止まる毎に、転動体から離れた部位が下降することとなる。その結果、鳥が止まる前に転動体がどの位置にあろうと、鳥が止まった後には、転動体は新たに形成された傾斜に沿って移動し、しかも自身に向かって移動を開始することとなる。竿状体が制止部材を有するので、磁石を有する転動体は、磁石保持体及び支持体が有する磁石からの磁気的吸引力により、支持体の付近に引き寄せられることなく、パイプの傾斜に応じて自由に転動して移動することが可能である。また、特許文献1の線状体とは異なり、竿状体はアパートや住宅のベランダの手すりと同様の形状であるので、手すりと同様に、布団を干すなどの日常生活上の目的に、そのまま生かすことができ、日常生活の妨げにならない。また、物干し竿として利用することも可能である。従って、住宅等の景観にもなじむ。
本発明のうち第2の態様によるものは、第1の態様による鳥除け装置であって、前記パイプは、少なくとも、前記転動体が転動する範囲の上側において、透明である。
この構成によれば、竿状体に止まった鳥は、視覚を通じても、転動体の動きを感知することができる。このため、竿状体に止まった鳥は、自身に向かって移動を開始する転動体を視覚によっても感知することとなる。それにより、一層効果的に鳥を排除することが可能となる。
本発明のうち第3の態様によるものは、第1又は第2の態様による鳥除け装置であって、前記複数の支持体の各々は、前記複数の磁石保持体を前記磁気的反発力により、上方向に付勢するだけでなく、下方向へも付勢する。
この構成によれば、竿状体は磁石保持体を通じて支持体により、上下双方向から磁気的反発力により付勢されているので、竿状体の震動を許しつつ、竿状体の上方向への移動をある程度規制し、上方向への遊び(いわゆるガタ)を小さくすることができる。
本発明のうち第4の態様によるものは、第1から第3のいずれかの態様による鳥除け装置であって、前記複数の支持体の各々は、自身が有する前記第2の磁石の少なくとも一部の上下方向の位置を、ネジの回転により調整し、それにより対応する前記磁石保持体の上下の位置を調節可能にする調節機構を有する。
この構成によれば、ネジを回転させることにより、磁石保持体の上下の位置を調節することができる。それにより、支持体を設置した後に、竿状体の水平度が十分でない場合があっても、竿状体の水平度を高めることが可能となる。
本発明のうち第5の態様によるものは、第1から第4のいずれかの態様による鳥除け装置であって、前記区間毎に1以上である前記転動体は、前記区間毎に複数である。前記竿状体は、前記区間毎に前記複数の転動体の間に位置するように、前記パイプの前記中空部に挿入され、前記中空部内を転動可能であり、磁石を有しない別の転動体を、さらに有する。
この構成によれば、各区間に磁石を有する複数の転動体が配置されるにも拘わらず、転動体の転動が互いの磁気的吸引力により妨げられることがない。
以上のように本発明によれば、磁場の変動を広い範囲に及ぼすとともに、アパートや住宅に設置しても、日常生活の妨げにならず、かつ住宅等の景観にもなじむ鳥除け装置が実現する。
本発明の一実施の形態による鳥除け装置の概略構成を示す正面図である。 図1の鳥除け装置の竿状体の端部に設けられる磁石保持体(a)と、これに対応する支持体(b)との構成を示す斜視図である。 図2の磁石保持体と支持体とが組み合わされた構成を示す断面図である。 図1の鳥除け装置の竿状体の中間部に設けられる磁石保持体(a)と、これに対応する支持体(b)との構成を示す斜視図である。 図4の磁石保持体と支持体とが組み合わされた構成を示す断面図である。 図1の鳥除け装置の竿状体の磁石保持体とパイプとの接続部の構成を示す斜視図であり、(a)は竿状体の端部における接続部、(b)は竿状体の中間部における接続部を表している。 本発明の別の実施の形態による鳥除け装置の構成を示す分解斜視図である。 本発明の更に別の実施の形態による鳥除け装置の構成を示す側面図である。
図1は、本発明の一実施の形態による鳥除け装置の概略構成を示す正面図である。この装置101は、竿状体1と支持体5,7,5とを有している。竿状体1は、互いに連結された2本のパイプ3を含んでいる。パイプ3は、一例として透明の樹脂製である。パイプ3を主要部として含む竿状体1は、棒状の長尺体であり、剛性を有するとともに、適度な弾性を有する。それにより竿状体は、適度に弾性的に撓むことが可能となっている。
支持体5,7,5は、例えば住宅のベランダの塀10の頂上面など、鳥の飛来を防止すべき場所に取り付けられる。竿状体1は、これらの支持体5,7,5に支持される。支持体5は、竿状体1の両端部を支持し、支持体7は中間部を支持する。支持体5,7,5と、それらに支持される竿状体1の部位には、磁石が設けられている。それにより、支持体5,7,5は、竿状体1を磁石の磁気的反発力により上下方向に浮いた状態で支持する。
パイプ3の中空部には、転動体11、18が挿入されている。転動体11、18は、パイプ3の中空部を転がることができるものであり、一例として球状をなす。転動体11は磁石を有しており、他方の転動体18は有していない。転動体18は、転動体11の間に介挿され、転動体11同士が、磁力により吸着し、転動を妨げられることを防止する。竿状体1には、転動体11、18が、磁石を有する支持体5,7,5及び対応する竿状体1の部位に、過度に近づかないよう、転動体11,18を制止する制止部材(図示略)が設けられている。制止部材については、後述の詳細な説明の中で説明する。
竿状体1は、磁気的反発力により浮いた状態で支持体5,7,5に支持されているため、鳩などの鳥13が竿状体1に止まると振動し、しかも、その振動は、竿状体1の全体に伝わる。また、鳥13が止まった竿状体1の部位は、幾分か下降するので、竿状体1に傾斜が形成され、それにより、鳥13が止まった部位に向かって転動体11,18が転動を開始する。転動体11の転動に伴い、磁場が変動するため、鳥13が効果的に排除される。パイプ3は樹脂製であるため、磁場の変動は外部にも及ぶ。鳥13が止まると、竿状体1の振動によって、別の鳥が続いて止まることが妨げられ、かつ一旦止まった鳥3も、自身が引き起こした竿状体1の振動と、転動体11,18の転動とにより、退散することとなる。パイプ3は透明であるため、転動体11、18の移動は、鳥13の視覚によって知覚され、それにより、より効果的に鳥13を追い払うことが可能となる。鳥13は、磁場の強い場所を避けようとするので、支持体5,7,5を避け、かつ、転動体11から離れた竿状体1の部位に、好んで止まろうとする。このため、鳥13が止まることによって新たに形成される竿状体1の傾斜により、転動体11、18は、鳥13の止まっている方向に向かって転動を開始することとなる。
図2は、鳥除け装置101の竿状体1の端部に設けられる磁石保持体(a)と、これを支持する支持体(b)との構成を示す斜視図である。また、図3は、図2の磁石保持体と支持体とが組み合わされた構成を示す断面図である。図2(a)及び図3に例示するように、竿状体1の端部には、パイプ3に連結する磁石保持体4が設けられている。磁石保持体4は、一例として四角柱状に形成された基部41と、基部41の上下両面に取り付けられた磁石42,43とを有している。基部41は、例えば樹脂製であり、磁石42,43は、例えば接着剤により基部41の表面に固着されている。
図2(b)及び図3に例示するように、磁石保持体4を支持する支持体5は、内側に空洞を形成する支持体本体51、支持体本体51を建築物等に固定するための脚部52、空洞内に配置された磁石53、54、及び磁石54の上下の位置を調節する調節つまみ56を有している。脚部52には、建築物等に固定するためのネジ等の固定部材を挿通させるための孔57が形成されている。磁石53は、空洞内の底面に例えば接着剤により固着されている。磁石54は、連結板55の下面に、例えば接着剤により固着されている。連結板55は、一例として金属製である。調節つまみ56には支持体本体51の頂部に形成されたネジ孔に螺合するネジ58が連結している。磁石54は、連結板55を通じてネジ58の先端部に連結されている。ネジ58は、連結板55に対して回転自在であり、かつ、連結板55から抜けないように、図示略の抜け止めが形成されている。抜け止めは、例えば、連結板55の下面からネジ58の先端部に進入し、ネジ58に固定されるピンにより実現可能である。
図3に例示するように、基部41及び磁石42,43は、支持体本体51の空洞部に挿入される。磁石42及び53は、互いに向き合う面が同一磁極となるように配置される。同様に、磁石43及び54は、互いに向き合う面が同一磁極となるように配置される。従って、磁石保持体4は、磁石42及び53同士の磁気的反発力により、上下方向に浮いた状態で、支持体5に支持されることとなる。一方、磁石43と54との間にも磁気的反発力が作用する。これにより、磁石保持体4の上方向への移動がある程度規制されることとなる。調節つまみ56を操作することにより、磁石54の上下方向の位置を調節することができ、それにより、磁石保持体4の上下方向の位置を調節することが可能となる。この調整により、竿状体1の水平度を高めることができる。
竿状体1の基部41に近い部位には、パイプ3の中空部を転動する転動体11,18が、基部41の側に接近することを阻止する制止部材15が設けられている。制止部材15により、転動体11と磁石42,43,53,54との距離が一定以上に保持される。それにより、転動体11が、磁石42,43,53,54に引き寄せられ、転動を妨げられることが回避される。
図4は、鳥除け装置101の竿状体1の中間部に設けられる磁石保持体(a)と、これに対応する支持体(b)との構成を示す斜視図である。また、図5は、図4の磁石保持体と支持体とが組み合わされた構成を示す断面図である。これらの図4及び図5に例示されるように、一例として、磁石保持体6は、図2(a)及び図3に例示した磁石保持体4と同様の構造を有し、支持体7は、図2(b)及び図3に例示した支持体5と同様の構造を有する。すなわち、図4(a)及び図5に例示するように、竿状体1の中間部には、パイプ3に連結する磁石保持体6が設けられている。磁石保持体6は、一例として四角柱状に形成された基部61と、基部61の上下両面に、例えば接着により取り付けられた磁石62,63とを有している。基部61は、例えば基部41と同一の材料により形成される。
図4(b)及び図5に例示するように、磁石保持体6を支持する支持体7は、貫通する空洞を内側に形成する支持体本体71、支持体本体71を建築物等に固定するための脚部72、空洞内に配置された磁石73、74、及び磁石74の上下の位置を調節する調節つまみ76を有している。本体部71は、脚部72とは別体であり、脚部72と重なり合うように底部に形成された平板状部を有している。この平板状部と脚部72とは、共通に形成された孔77に挿通される固定部材により、建築物等に一緒に固定される。図3に例示した支持体5と同様に、磁石73は空洞内の底面に固定され、磁石74は連結板75の下面に固定されている。調節つまみ76にはネジ78が連結しており、磁石74は、連結板75を通じてネジ78の先端部に連結されている。
図5に例示するように、基部61及び磁石62,63は、支持体本体71の空洞部に挿入される。この挿入を可能にするために、支持体本体71と脚部72は、互いに分離可能となっている。磁石保持体6は、磁石62及び73同士の磁気的反発力により、上下方向に浮いた状態で、支持体7に支持される。一方、磁石63と74との間の磁気的反発力により、磁石保持体6の上方向への移動がある程度規制される。調節つまみ76を操作することにより、磁石保持体6の上下方向の位置を調節することが可能である。
竿状体1の基部61に近い部位には、パイプ3の中空部を転動する転動体11,18が、基部61の側に接近することを阻止する制止部材17が設けられている。制止部材17により、転動体11と磁石62,63,73,74との距離が一定以上に保持されるので、転動体11が、磁石62,63,73,74に引き寄せられ、転動を妨げられることが回避される。
図6は、鳥除け装置101の竿状体1の磁石保持体4,6とパイプ3との接続部の構成を示す斜視図であり、(a)は竿状体1の端部における接続部、(b)は竿状体1の中間部における接続部を表している。図6(a)に例示するように、磁石保持体4は、一例として、基部41の一端が連結するフランジ部45と、このフランジ部45の他端に連結し、パイプ3の中空部に挿入される挿入部46とを、更に有している。フランジ部45の外径は、例えばパイプ3の外径と同一に形成される。フランジ部45及び挿入部46は、基部41とパイプ3とを接続する接続部を構成するとともに、図3に例示した制止部材15をも同時に構成する。フランジ部45及び挿入部46は、基部41とともに、例えば、樹脂により一体的に成型される。
同様に、図6(b)に例示するように、磁石保持体6は、一例として、基部61の両端が連結するフランジ部65と、各フランジ部65の他端に連結し、パイプ3の中空部に挿入される挿入部66とを、更に有している。フランジ部65の外径は、例えばパイプ3の外径と同一に形成される。フランジ部65及び挿入部66は、基部61とパイプ3とを接続する接続部を構成するとともに、図5に例示した制止部材17をも同時に構成する。双方のフランジ部65及び挿入部66は、基部61とともに、例えば、樹脂により一体的に成型される。
以上に例示した鳥除け装置101は、複数のパイプ3が磁石保持体4,6,4の間に接続されることにより、長尺の棒状体である竿状体1が形成された。これに対して、1本のパイプ3の所々に磁石保持体を取り付けることも可能である。図7は、そのように構成された本発明の別の実施の形態による鳥除け装置の構成を示す分解斜視図である。この装置102は、1本のパイプ80の両端部及び中間部に、磁石保持体8が取り付けられることにより、竿状体100が形成されている。磁石保持体8は、パイプ80が挿通される貫通孔が形成された矩形板状の基部81と、その上下両面に、例えば接着剤により固着された磁石82,83とを有している。基部8とパイプ80とは、例えば接着剤により固着される。パイプ80には、転動体11、18が挿入される。パイプ80の基部81の付近には、転動体11の基部81への接近を阻止する制止部材85が取り付けられている。この制止部材85は、ピン状であり、パイプ80の肉部を貫通し、内部に達することにより、制止部材として機能する。制止部材85は、例えば、接着剤によりパイプ80に固着される。
磁石保持体8を支持する支持体9は、磁石保持体8を上下方向に摺動可能に収容するフレーム状の支持体本体部90、支持体本体部90に連結し、支持体本体部90を建築物等に固定するための脚部91、支持体本体部90の摺動空間内の脚部91の上面に接着剤等により固着された磁石93、支持体本体部90の頂部に着脱可能に取り付けられる蓋部96、及び蓋部96の底面に接着剤等により固着された磁石99を有している。脚部91には、建築物等に固定するためのネジ等の固定部材を挿通させるための孔94が形成されている。また、支持体本体部90の頂部付近には、蓋部96を固定するためのネジ孔95が形成されている。
磁石保持体8を支持体本体部90の摺動空間内に挿入し、蓋部96を支持体本体部90の頂部に取り付けることにより、磁石保持体8が上下方向に摺動可能に支持体9に支持される。蓋部96の底面には、支持体本体部90の頂部を受け入れる溝97が形成されており、この溝97に支持体本体部90の頂部を挿入し、ネジ等により蓋部96の側壁を貫通するネジをネジ孔95に螺合させることにより、蓋部96が支持体本体部90に固定される。同時に、支持体本体部90を構成する2本のフレームの間隔が、蓋部96によって一定に保持される。磁石保持体8は、磁石82及び93同士の磁気的反発力により、上下方向に浮いた状態で、支持体9に支持される。また、磁石83と99との間の磁気的反発力により、磁石保持体8の上方向への移動がある程度規制される。装置101と同様に、磁石99の上下方向の位置を調節できるようにすることも可能である。
以上に例示した鳥除け装置101,102では、磁石保持体と支持体とに配置される磁石は、互いに上下方向に対向するように配置された。支持体に対して磁石保持体を上下方向に浮かすためには、それらの磁石は、互いに上下方向に対向するような配置以外の配置をも採り得る。図8は、その一例に相当する、本発明の更に別の実施の形態による鳥除け装置の構成を示す側面図である。この装置103は、図2(a)、図3及び図6(a)に例示した磁石保持体4が、磁石保持体20に置き換えられ、図2(b)及び図3に例示した支持体5が、支持体30に置き換えられた構造を有している。磁石保持体20は、図6(a)に例示したフランジ部45に連結する基部41が、三角柱状の基部21に置き換えられ、磁石42,43が、三角柱状の基部21の3つの側面に固着された3枚の磁石22,22,23に置き換えられた構造をなしている。
支持体30は、略「V」字状の溝を上面に有する支持体本体部31、支持体本体部31に連結し、支持体本体部31を建築物等に固定するための脚部32、支持体本体部31の略「V」字状の溝の内壁面に接着剤等により固着された磁石36,36、支持体本体部31の頂部に着脱可能に取り付けられる蓋部34、及び蓋部34の底面に接着剤等により固着された磁石37を有している。脚部32には、建築物等に固定するためのネジ等の固定部材を挿通させるための孔33が形成されている。また、蓋部34は、支持体本体部21の頂部に、ネジ35により着脱可能に固定される。
図8に例示するように、基部21及び磁石22,22,23は、支持体本体31と蓋部34とにより形成される空洞部に挿入される。蓋部34が支持体本体31に対して着脱可能であるので、脚部32を通じて支持体本体部31を建築物等に固定した後に、基部21及び磁石22,22,23を空洞部に配置することが可能である。磁石保持体20は、互いに対向する磁石22及び36同士の磁気的反発力により、上下方向に浮いた状態で、支持体30に支持される。同時に、水平方向(但し、竿状体1の軸に直交する水平方向、すなわち図8において左右方向)にも浮いた状態で、その位置が規制される。また、磁石23と37との間の磁気的反発力により、磁石保持体20の上方向への移動がある程度規制される。図2(b)に例示した支持体5と同様に、磁石37の上下方向の位置を可変とすることも可能である。
竿状体1の端部だけでなく、中間部についても、図8に例示した磁石保持体20及び支持体30と同様の構成を採ることができる。すなわち、図4(a)、図5及び図6(b)に示した基材61及び磁石62、63を、基材21及び磁石22,22,23に置き換え、図4(b)及び図5に示した支持体7を、支持体30に置き換えることができる。
以上のように、装置103では、磁石保持体20が、支持体30から垂直、水平の2方向に浮いた状態で支持されるので、少なくともこの2方向については、接触による摩擦の影響を無くして支持されることとなる。このため、振動が竿状体1の全体にさらに伝わり易くなり、かつ持続し易くなる。また、磁石保持体20を上下方向に支持する磁石22及び36が、略「V」字状に配置されるために、竿状体1に印加される荷重が増加したときの磁石保持体20の下方向への移動幅が大きくなる。すなわち、同一の荷重の変化に対する磁石保持体20の上下の動きが大きくなる。このため、鳥13が竿状体1に止まったときの竿状体1の傾斜が大きくなるので、転動体11、18が転動し易くなる。また、竿状体1の振動の幅も大きくなるので、鳥13を追い払う効果がより高められる。
(その他の実施の形態)
図8の例では、磁石23と37は、上下に対向するように配置されているが、磁石22と36との配置と同様に、傾斜させて配置しても良い。すなわち、磁石23と37を、略逆「V」字型に配置しても良い。それには、基材21を断面菱形の角柱状に形成し、その4側面に磁石22,23を固着させ、それぞれに対向するように磁石36,37を、支持体本体部31と蓋部34に固着させると良い。それにより、磁石保持体20の上下方向の動きが、更に大きくなる。
図8の例において、フランジ部45と支持体本体31との互いに対向する面に、互いに反発するように磁石を配置し、それにより、竿状体1の軸方向(図8の紙面に垂直な方向)においても、磁石保持体20と支持体30との間の接触による摩擦を無くすることができる。それにより、磁石保持体20を支持体30から3方向に、すなわち立体的ないずれの方向にも、浮いた状態とすることができる。それにより、振動が竿状体1の全体にさらに伝わり易くなり、かつ持続し易くなる。
図2〜図6に示した磁石保持体4,6と支持体5,7についても、同様の構成を採ることができる。すなわち、磁石保持体4,6と支持体5,7との互いに対向する面に、反発するように磁石を配置し、それにより、竿状体1の軸方向において、磁石保持体4,6と支持体5,7との間の接触による摩擦を無くすることができる。磁石保持体4については、基部41の軸方向先端面に磁石を配置し、これに対向する支持体5の空洞の内壁面(図3参照)に、反発する磁石を配置することによっても、軸方向の接触による摩擦を解消することができる。なお、図3に例示するように、磁石保持体4が有する磁石42,43が、支持体5が有する磁石53,54よりも、中心の位置が竿状体1の中心に向かう方向(図3において右方向)にずれるように配置することにより、これらの磁石の反発力により、磁石保持体4には、支持体5の空洞から押し出される方向に、すなわち竿状体1の中心方向に向かうように、磁気的反発力が印加される。それによっても、磁石保持体4と支持体5との間の、竿状体1の軸方向の接触を回避する効果が得られる。
磁石保持体4,6の基部41、61の左右の側壁面にも磁石を配置し、これに対向する磁石を支持体本体部51,71に配置することにより、竿状体1の軸に直交する水平方向の接触による摩擦をも解消することが可能となる。なお、図3に例示する支持体5は、空洞の一端が閉塞されているが、支持体7と同様に両端を開放することも可能である。このように構成しても、フランジ部45(図6(a)参照)と支持体本体51(図2(b)参照)の開口端縁とによって、支持体5の空洞への磁石保持体4の過度な進入は規制される。
図7に例示した装置102においても、基部81と支持体本体部90との間の対向する面に、反発する磁石を配置することにより、竿状体100の軸方向と、軸方向に直交する水平方向との双方向の接触を無くすることが可能である。すなわち、基部81を支持体9に対して、何れの方向にも浮かすことが可能である。
装置101,102では、磁石保持体が竿状体1,100の3箇所に設けられる例を示した。これに対して、磁石保持体は、2箇所のみ、或いは、4箇所以上に設けることも可能である。
装置101,202では、パイプ3,80が透明である例を示したが、パイプ3,80のうち、転動体11,18が転動する範囲において、上側のみが透明であっても、鳥13は転動する転動体11,18を視覚により捉えることができる。また、透明な部分が無くとも、転動体11,18が転動する音、振動が、磁場の変動と共に、鳥13に知覚されるので、相応の排除効果が得られる。
1,100 竿状体
3,80 パイプ
4,6,8,20 磁石保持体
5,7,9,30 支持体
10 塀
11,18 転動体
13 鳥
15,17,85 制止部材
56,76 調整つまみ
58,78 ネジ
22,23,36,37,42,43,53,54,62,63,73,74,82,83,93,99 磁石
101,102,103 鳥除け装置

Claims (5)

  1. 非磁性体のパイプを有する竿状体と、当該竿状体を支持する複数の支持体と、を備え、
    前記竿状体は、両端部を含む複数箇所に設けられ、第1の磁石を有する複数の磁石保持体を、さらに有し、
    前記パイプは、前記両端部の一方から他方に延在するか、又は前記複数の磁石保持体の間の区間毎に延在し、
    前記複数の支持体は、第2の磁石を有し、前記複数の磁石保持体を、磁石同士の磁気的反発力により、上下方向に浮いた状態で、それぞれ支持し、
    前記竿状体は、
    前記パイプの中空部に挿入され、当該中空部内において転動可能であり、かつ磁石を有し、前記区間毎に1以上である転動体と、
    前記複数の磁石保持体の各々ないしそれらの付近に設けられ、前記複数の磁石保持体の前記第1の磁石及び前記複数の支持体の前記第2の磁石へ、前記パイプ内の前記転動体が接近することを妨げる制止部材と、をさらに有する、鳥除け装置。
  2. 前記パイプは、少なくとも、前記転動体が転動する範囲の上側において、透明である、請求項1に記載の鳥除け装置。
  3. 前記複数の支持体の各々は、前記複数の磁石保持体を前記磁気的反発力により、上方向に付勢するだけでなく、下方向へも付勢する、請求項1又は2に記載の鳥除け装置。
  4. 前記複数の支持体の各々は、自身が有する前記第2の磁石の少なくとも一部の上下方向の位置を、ネジの回転により調整し、それにより対応する前記磁石保持体の上下の位置を調節可能にする調節機構を有する、請求項1から3のいずれかに記載の鳥除け装置。
  5. 前記区間毎に1以上である前記転動体は、前記区間毎に複数であり、
    前記竿状体は、前記区間毎に前記複数の転動体の間に位置するように、前記パイプの前記中空部に挿入され、前記中空部内を転動可能であり、磁石を有しない別の転動体を、さらに有する、請求項1から4のいずれかに記載の鳥除け装置。
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