JP2016017612A - シリンダ装置 - Google Patents
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Abstract
Description
キャンセルプレートの外周部には、径方向外方に突出する凸部が形成されており、この凸部をシリンダ部の内周側に形成された凹部に係合させることにより、キャンセルプレートと可動シーブとが供回りするようになっている。
この自動変速機においては、第1の油圧室に作動油を供給してボンデットピストンシールを軸方向一方側に移動させることにより、多板クラッチを押圧することができ、第2の油圧室に作動油を供給してボンデットピストンシールを軸方向他方側に移動させることにより、多板クラッチの押圧を解除することができる。
前記キャンセルプレートは、軸部の外周に設けられた周溝に嵌合されたスナップリングによって、第2の油圧室に供給された作動油の圧力によりキャンセルプレートがシリンダ部から抜脱するのが規制されている。
前記軸部に嵌合され、前記シリンダ部の内部を区画して第1の油圧室を形成するボンデッドピストンシールと、
前記ボンデッドピストンシールに対向させた状態で前記シリンダ部又は前記軸部に嵌合され、前記ボンデッドピストンシールと共に前記シリンダ部の内部を区画して第2の油圧室を形成するキャンセルプレートと、
前記シリンダ部の内周又は軸部の外周に嵌合され、第2の油圧室の圧力によって前記キャンセルプレートが軸方向一方側へ移動するのを規制するスナップリングと、を備え、
前記第1の油圧室に供給された作動油の圧力により、前記シリンダ部とボンデッドピストンシールとを軸方向へ相対的に移動させるシリンダ装置であって、
前記キャンセルプレートの少なくとも前記スナップリングとの接触部が、ガス軟窒化処理によって硬化されていることを特徴としている。
(4)前記ボンデッドピストンシールが、軸方向への移動により自動変速機の多板クラッチを押圧するものであってもよい。
以下、本発明の第1実施形態に係るシリンダ装置について添付図面を参照しながら詳述する。このシリンダ装置1Aは、ベルト式無段変速機における従動プーリPに設けられているものである。
前記ハウジング1は、円筒状のシリンダ部5と、このシリンダ部5の一端側を閉塞する側壁4aと、前記プーリ軸2とによって構成されている。
前記シリンダ部5は、可動シーブ4に一体形成されており、当該可動シーブ4の外周部から固定シーブ3側と反対方向に向かって延びる円筒状のものである。また、前記側壁4aは、可動シーブ4によって兼用されている。前記シリンダ部5はプーリ軸2と同軸に設けられている。
第1筒状部7aは、プーリ軸2の外周に嵌合されている。第1円環部7bは、第1筒状部7aの右端部から径方向斜め外方に延びている。第2筒状部7cは、第1円環部7bの外周部から固定シーブ3に向かって延びている。第2円環部7dは、第2筒状部7cの右端部から曲面部7eを介して径方向外方に延びている。
前記鋼板としては、成形性の良いSPFH鋼板(自動車用加工性熱間圧延高張力鋼板)が用いられている。また、キャンセルプレート10は、プレス成形後において全体的にガス軟窒化処理が施されて硬化されている。具体的には、キャンセルプレート10は、ビッカース硬さ(HV)が400〜1000、窒化層の深さが8〜40μmとなるようにガス軟窒化処理が施されている。
ボンデットピストンシール7の外周には、第4油路15eを通過した作動油を第2の油圧室13へ導くためのガイド部材14が設けられている。このガイド部材14は、第1筒状部7aに嵌合されている円環部14aと、この円環部14aからボンデットピストンシール7の第2筒状部7cに沿って可動シーブ4側に向かって延びる筒状部14bとを備えている。第2筒状部7cと筒状部14bとの間には、作動油を通すための隙間が設けられている。
キャンセルプレート10の内周と筒状部14bとの間にも隙間が設けられており、キャンセルプレート10側にボンデットピストンシール7が移動した際に、第2の油圧室13内の作動油がこの隙間から外部へ排出されるようになっている。
本発明の第2実施形態に係るシリンダ装置2Aは、遊星歯車式自動変速機(AT)の動力伝達機構21に設けられているものである。図4はこの動力伝達機構21の断面図である。
第1シール部37は、円環部36aの外周側端部の第1の油圧室35側に加硫接着されており、シリンダ部25の内周面に摺接する外周側シールリップ37bを有している。
キャンセルプレート32にはSPFH鋼板が用いられており、プレス成型により前記の形状に成形されている。キャンセルプレート32は、成形後に全体的にガス軟窒化処理が施されて硬化されている。
実施例として実施形態1に示すキャンセルプレートを作成し、これをベルト式自動変速機に組み込んだ状態を再現した試験装置に組み込んで、耐久試験を行った。比較例として、実施例と同じ型番でガス軟窒化処理が施されていない従来のキャンセルプレートを作成し、これを前記試験装置に組み込んで耐久試験を行った。
(1)材質:SPFH鋼板
(2)寸法:外径139.7mm 内径82.0mm 板厚:1.6mm
(3)表面硬さ:HV600
(4)窒化層深さ:20μm
2.比較例の仕様
(1)材質:SPFH鋼板
(2)寸法:外径139.7mm 内径82.0mm 板厚:1.6mm
(3)表面硬さ:HV200
3.耐久試験条件
(1)キャンセルプレートとスナップリングとの接触面圧:200MPa
(2)試験時間:車両走行距離91,000km相当
比較例の板厚を2.0mmから1.6mmにした以外は前記耐久性試験に用いたものと同じ実施例及び比較例を作成し、それぞれについて疲労破壊試験を行った。
この疲労破壊試験は、実施例及び比較例について、最大主応力を500MPaから1050MPaの間で段階的に変化させて行った。
この疲労破壊試験の結果、実施例の疲労限度は739MPaであるのに対して、比較例の疲労限度は563MPaであり、実施例の疲労限度が比較例の疲労限度に比べて約30%向上していることが分かる。
また、この発明は、自動変速装置以外の種々の機器のシリンダ装置にも適用して実施することができる。
Claims (4)
- 筒状のシリンダ部と、このシリンダ部の一端側を閉塞する側壁と、シリンダ部と同軸に設けられた軸部とを有するハウジングと、
前記軸部に嵌合され、前記シリンダ部の内部を区画して第1の油圧室を形成するボンデッドピストンシールと、
前記ボンデッドピストンシールに対向させた状態で前記シリンダ部又は前記軸部に嵌合され、前記ボンデッドピストンシールと共に前記シリンダ部の内部を区画して第2の油圧室を形成するキャンセルプレートと、
前記シリンダ部の内周又は軸部の外周に嵌合され、第2の油圧室の圧力によって前記キャンセルプレートが軸方向一方側へ移動するのを規制するスナップリングと、を備え、
前記第1の油圧室に供給された作動油の圧力により、前記シリンダ部とボンデッドピストンシールとを軸方向へ相対的に移動させるシリンダ装置であって、
前記キャンセルプレートの少なくとも前記スナップリングとの接触部が、ガス軟窒化処理によって硬化されていることを特徴とするシリンダ装置。 - 前記キャンセルプレートのガス軟窒化処理を施した部分の表面硬さがHV400〜1000であり、その窒化層の深さが8〜40μmである請求項1に記載のシリンダ装置。
- 前記シリンダ部がベルト式無段変速機の可動シーブに一体形成され、前記軸部が固定シーブに一体形成されている請求項1又は2に記載のシリンダ装置。
- 前記ボンデッドピストンシールが、軸方向への移動により自動変速機の多板クラッチを押圧するものである請求項1又は2に記載のシリンダ装置。
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Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2000178711A (ja) * | 1997-11-28 | 2000-06-27 | Maizuru:Kk | 鉄系材料の表面処理方法およびそれに用いる塩浴炉 |
JP2004232751A (ja) * | 2003-01-30 | 2004-08-19 | Jatco Ltd | 無段変速機の油圧室構造 |
JP2007155077A (ja) * | 2005-12-08 | 2007-06-21 | Nok Corp | 遠心油圧キャンセル構造 |
JP2008115915A (ja) * | 2006-11-01 | 2008-05-22 | Aisin Aw Co Ltd | 自動変速機用クラッチ、及びそれを備えた自動変速機 |
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