JP2016017606A - Wheel drive unit - Google Patents
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Abstract
Description
この発明は、自動車の駆動車輪を駆動する車輪駆動装置、特に、インホイールモータ駆動装置に関する。 The present invention relates to a wheel drive device for driving a drive wheel of an automobile, and more particularly to an in-wheel motor drive device.
車輪駆動装置Bは、図6に示すように、電動モータ110と、その電動モータ110からの回転を減速して出力する減速機120と、その減速機120からの回転によって回転駆動される車輪を回転自在に支持する車輪軸受部150とからなり、上記電動モータ110および減速機120は、モータケーシング111と、減速機ケーシング121をそれぞれ有し、そのモータケーシング111と減速機ケーシング121は軸方向に接続され、隔壁112によって仕切られている。
As shown in FIG. 6, the wheel driving device B includes an
電動モータ110は、モータケーシング111の内周面にステータ113を設け、このステータ113の内周に間隔をおいてロータ114を設けたラジアルギャップタイプのものを使用している。
The
ロータ114は、ボス部115を中心部に有し、そのボス部115は隔壁112の中央部に設けられた筒部116内に挿入され、その筒部116内に組み込まれた軸受117によって回転自在に支持されている。
The
図6および図7に示すように、減速機120は、サイクロイド減速機からなる。このサイクロイド減速機120は、入力軸122に設けられた偏心軸部123によって外歯車124を回転自在に支持し、その外歯車124の外周に形成された外歯125を減速機ケーシング121の内側に組み込まれた内歯車126の内歯127に噛合し、上記入力軸122の回転により外歯車124を偏心揺動運動させ、その外歯車124の自転を入力軸122と同軸上に配置された出力軸128から出力するようにしている。
As shown in FIGS. 6 and 7, the
ここで、入力軸122は、その一端部がスプライン嵌合によりロータ114のボス部115に接続されて電動モータ110により回転駆動されるようになっており、その他端部に偏心軸部123が設けられている。
Here, one end portion of the
図6に示すように、偏心軸部123は、入力軸122の軸方向に一対設けられ、その一対の偏心軸部123は、円筒状外径面の中心が周方向に180°位相がずれるように設けられ、その一対の偏心軸部123のそれぞれ外径面に軸受129が嵌合されている。
As shown in FIG. 6, a pair of
図6及び図7に示すように、外歯車124は、軸受129によって回転自在に支持され、その外周に形成された外歯125はトロコイド曲線歯形とされている。外歯車124には、回転軸心を中心とする一つの円上に複数のピン孔130が等間隔に形成され、軸方向に並ぶ一対のピン孔130のそれぞれに内ピン131が余裕をもって挿入され、その内ピン131に回転自在に支持されたころ132の外周一部がピン孔130の内周一部に接触している
As shown in FIGS. 6 and 7, the
図6に示すように、ころ132は、針状ころ軸受からなる。ころ132は外歯車124の偏心揺動運動を可能とし、その外歯車124の自転により内ピン131の両端部を支持するピンホルダ133を回転させて、そのピンホルダ133に接続された出力軸128から出力させるようにしている。
ここで、ピンホルダ133は、軸方向に対向配置された一対の環状板133a、133bを有し、その一対の環状板133a、133bによって内ピン131の端部を支持しており、上記環状板133a、133bは入力軸122の外径面上に設けられた軸受135によって回転自在に支持されている。
As shown in FIG. 6, the
Here, the
入力軸122の軸端部側に配置されたアウタ側の環状板133aには、出力軸128が一体に形成されている。
An
図7に示すように、内歯車126の内周に設けられた内歯127は、外ピンによって形成され、その内歯127の歯数は外歯車124の外歯125より多くなっている。図6に示すように、この内歯車126は、円筒部137の両端から内向きに形成された一対のフランジ138によって外ピンからなる内歯127の両端部を回転自在に支持した構成とされている。
As shown in FIG. 7, the
内歯車126は、ピンホルダ133における一対の環状板133a、133bの外径面に嵌合された軸受139により回転自在に支持されて、減速機ケーシング121の内径面との間に隙間を有するフローティング支持され、弾性支持機能付きの回り止め手段によって減速機ケーシング121に回り止めされている。
The
また、入力軸122に設けられた一対の偏心軸部123のそれぞれ外側にカウンタウェイト140を取付けて、入力軸122の回転バランスをとるようにしている。
Further, a
さらに、出力軸128の外径面にスプライン158によりトルク伝達可能な状態で嵌合連結されたハブ輪151と、ハブ輪151を減速機ケーシング121に対して回転自在に保持する外輪部材152とを備える。車輪軸受部150のハブ輪151には、小径円筒部151aが設けられ、その小径円筒部151aの外径面に軸受内輪151bを圧入して一体化している。
Further, a
上記のように、出力軸128とハブ輪151の嵌合をスプライン158による嵌合とすることによって、そのスプライン158による嵌合部で出力軸128とハブ輪151とを相対的に軸方向に移動させることができる。これにより、軸方向に発生する振動を吸収する箇所が増えるので、騒音の発生をより効果的に防止することができる。
As described above, by fitting the
ところで、前記のように、内歯車126は、ピンホルダ133における一対の環状板133a、133bの筒部の外径面に嵌合された軸受139により回転自在に支持されて、減速機ケーシング121の内径面との間に隙間を有するフローティング支持され、弾性支持機能付きの回り止め手段によって減速機ケーシング121に回り止めされている。
Incidentally, as described above, the
内歯車126を弾性支持機能付きの回り止め手段によって減速機ケーシング121にフローティング支持した減速機120では、内歯車126を弾性支持する減速機ケーシング121の円筒度や弾性支持機能を構成する弾性ブッシュの同軸度によって、減速機120の芯出し精度が決定される。このため、減速機120の出力軸128と、電動モータ110のボス部115と、車輪軸受部150のハブ輪151の軸心とを、同軸上に設置することが困難である。
In the
減速機120の出力軸128と、電動モータ110のボス部115と、車輪軸受部150のハブ輪151の軸心とが芯ズレしていると、芯ズレの影響で振動が発生する。
If the
特に、図6に示す従来の車輪駆動装置Bでは、減速機120の出力軸128を、ピンホルダ133のアウタ側の環状板133aに一体に形成しているため、減速機120の出力軸128と、電動モータ110のボス部115と、車輪軸受部150のハブ輪151の軸心とを同芯上に設置することが困難である。
In particular, in the conventional wheel drive device B shown in FIG. 6, the
特許文献1や特許文献2には、減速機120のピンホルダ133と一体化している出力軸128を、ピンホルダ133の環状板133aと切り離して設け、出力軸128の端部とピンホルダ133の環状板133aとをスプライン嵌合により接続することにより、芯ズレの影響を緩和しようとしたものが開示されている。
In Patent Document 1 and Patent Document 2, an
しかしながら、減速機120のピンホルダ133と一体化している出力軸128を、ピンホルダ133の環状板133aとを切り離し、出力軸128の端部とピンホルダ133の環状板133aとをスプライン嵌合により接続する場合、スプライン嵌合される出力軸128の端部の軸方向長さは、ピンホルダ133の環状板133aの軸方向長さになるため、耐久性および強度を確保するだけの必要十分な長さを設定できないという問題がある。一方、耐久性および強度を確保するために環状板133aの軸方向長さを長くすると車輪駆動装置全体が大きくなるという問題が生じる。
However, when the
そこで、この発明は、振動の発生を抑制するために、減速機の出力軸をピンホルダの環状板と切り離し、出力軸の端部とピンホルダの環状板とをスプライン嵌合によって接続する場合に、出力軸の端部とピンホルダの環状板との間のスプライン長さを十分に確保できなくても、必要十分な耐久性および強度を確保しようとするものである。 Therefore, in order to suppress the occurrence of vibration, the present invention provides an output when the output shaft of the reducer is separated from the annular plate of the pin holder and the end of the output shaft and the annular plate of the pin holder are connected by spline fitting. Even if the spline length between the end portion of the shaft and the annular plate of the pin holder cannot be sufficiently ensured, it is intended to ensure the necessary and sufficient durability and strength.
上記の課題を解決するため、この発明においては、電動モータと、その電動モータのロータから出力される回転を減速する減速機と、その減速機から出力される回転を駆動車輪に伝達するハブ輪とからなり、前記減速機が、前記電動モータによって回転駆動される入力軸と、その入力軸に設けられた偏心軸部に回転自在に支持された外歯車と、減速機ケーシング内に組み込まれて回り止めされ、内周に外歯車の外周に形成された外歯が噛合される内歯が形成され、その内歯の歯数が外歯より多い内歯車とを有し、外歯車には、回転軸心を中心とする一つの円上に複数のピン孔が等間隔に形成され、軸方向に並ぶ一対のピン孔のそれぞれに内ピンが余裕をもって挿入され、前記入力軸の回転により前記外歯車を偏心揺動運動させて、その外歯車の自転により内ピンの端部を支持する一対の環状板からなるピンホルダを回転させて、そのピンホルダのアウタ側の環状板に設けた出力軸からハブ輪に出力するようにしたサイクロイド減速機である車輪駆動装置において、前記ピンホルダのアウタ側の環状板に設けた出力軸を、環状板と切り離して別体に形成し、この出力軸のハブ輪側にハブ輪の内周面にスプライン嵌合するスプラインを形成し、出力軸の減速機側の端部に、ピンホルダの環状板にスプライン嵌合するスプラインを形成し、出力軸のハブ輪側のスプラインよりも、出力軸の減速機側のスプラインを大径にしたことを特徴とする。 In order to solve the above problems, in the present invention, an electric motor, a reduction gear that reduces the rotation output from the rotor of the electric motor, and a hub wheel that transmits the rotation output from the reduction gear to the drive wheel The speed reducer is incorporated into an input shaft that is rotationally driven by the electric motor, an external gear that is rotatably supported by an eccentric shaft portion provided on the input shaft, and a speed reducer casing. The internal gear is formed with internal teeth that are prevented from rotating and meshed with the external teeth formed on the outer periphery of the external gear, and the internal gear has more teeth than the external teeth. A plurality of pin holes are formed at equal intervals on a circle centered on the rotation axis, and an inner pin is inserted into each of a pair of pin holes arranged in the axial direction with sufficient margin. The gear is eccentrically swung and its external gear A wheel that is a cycloid reducer that rotates a pin holder made of a pair of annular plates that support the end portions of the inner pins by rotation and outputs to a hub wheel from an output shaft provided on an annular plate on the outer side of the pin holder. In the drive device, an output shaft provided on the annular plate on the outer side of the pin holder is separated from the annular plate and formed as a separate member, and the spline is fitted to the inner peripheral surface of the hub wheel on the hub wheel side of the output shaft. A spline that fits into the pin holder annular plate is formed at the end of the output shaft on the reducer side, and the spline on the reducer side of the output shaft is larger than the spline on the hub wheel side of the output shaft. It is characterized by its diameter.
この発明に係るインホイールモータ駆動装置においては、上記のように、減速機の出力軸をピンホルダと切り離して別体にしているので、減速機の出力軸と、電動モータのボス部と、車輪軸受部のハブ輪の軸心との間の芯ズレが生じ難く、それによって振動の発生が抑制される。しかも、ピンホルダと切り離して出力軸の減速機側のスプラインを、出力軸のハブ輪側のスプラインよりも大径にすることにより、ピンホルダの環状板に別体に設けるスプラインの軸方向長さが短くても、出力軸のハブ輪側のスプラインよりも出力軸の減速機側のスプラインの方の歯数を多くできるので、必要十分な耐久性および強度を確保することが可能になる。 In the in-wheel motor drive device according to the present invention, as described above, since the output shaft of the speed reducer is separated from the pin holder and separated, the output shaft of the speed reducer, the boss portion of the electric motor, and the wheel bearing The center misalignment between the central portion of the hub wheel is difficult to occur, thereby suppressing the occurrence of vibration. Moreover, by separating the spline from the pin holder and making the spline on the reducer side of the output shaft larger than the spline on the hub wheel side of the output shaft, the axial length of the spline provided separately on the annular plate of the pin holder is shortened. However, since the number of teeth of the spline on the speed reducer side of the output shaft can be increased more than the spline on the hub wheel side of the output shaft, necessary and sufficient durability and strength can be ensured.
以下、この発明の車輪駆動装置Aをインホイールモータ駆動装置に適用した実施の形態を添付図面に基づいて説明する。 Hereinafter, an embodiment in which the wheel drive device A of the present invention is applied to an in-wheel motor drive device will be described with reference to the accompanying drawings.
インホイールモータ駆動装置は、図1に示すように、電動モータ10と、その電動モータ10からの回転を減速して出力する減速機20と、その減速機20からの回転によって回転駆動される車輪を回転自在に支持する車輪軸受部50とからなり、自動車の駆動車輪のホイールの内側に設置される。
As shown in FIG. 1, the in-wheel motor drive device includes an
上記電動モータ10および減速機20は、モータケーシング11と、減速機ケーシング21をそれぞれ有し、そのモータケーシング11と減速機ケーシング21は軸方向に接続され、隔壁12によって仕切られている。
The
電動モータ10は、モータケーシング11の内周面にステータ13を設け、このステータ13の内周に間隔をおいてロータ14を設けたラジアルギャップタイプのものを使用している。
The
ロータ14は、ボス部15を中心部に有し、そのボス部15の一端は隔壁12の中央部に設けられた筒部16内に挿入され、その筒部16内に組み込まれた転がり軸受17によって回転自在に支持されている。ボス部15の他端は、モータケーシング11のリアカバーにもう一つの転がり軸受17によって回転自在に支持されている。
The
図1および図2に示すように、減速機20は、サイクロイド減速機からなる。このサイクロイド式の減速機20は、入力軸22に設けられた偏心軸部23によって外歯車24を回転自在に支持し、その外歯車24の外周に形成された外歯25を減速機ケーシング21の内側に組み込まれた内歯車26の内歯27に噛合し、上記入力軸22の回転により外歯車24を偏心揺動運動させ、その外歯車24の自転を入力軸22と同軸上に配置された出力軸28から出力するようにしている。
As shown in FIGS. 1 and 2, the
ここで、入力軸22は、その一端部がスプライン嵌合によりロータ14のボス部15に接続されて電動モータ10により回転駆動されるようになっており、その他端部に偏心軸部23が設けられている。
Here, one end portion of the
図1に示すように、偏心軸部23は、入力軸22の軸方向に一対設けられ、その一対の偏心軸部23は、円筒状外径面の中心が周方向に180°位相がずれるようにして設けられ、その一対の偏心軸部23のそれぞれの外径面に転がり軸受29が嵌合されている。
As shown in FIG. 1, a pair of
図2に示すように、外歯車24は、転がり軸受29によって回転自在に支持され、その外周に形成された外歯25はトロコイド曲線歯形とされている。外歯車24には、回転軸心を中心とする一つの円上に複数のピン孔30が等間隔に形成され、軸方向に並ぶ一対のピン孔30のそれぞれに内ピン31が余裕をもって挿入され、その内ピン31に回転自在に支持されたころ32の外周一部がピン孔30の内周一部に接触している
As shown in FIG. 2, the
図2に示すように、ころ32は、針状ころ軸受からなる。ころ32は外歯車24の偏心揺動運動を可能とし、外歯車24は公転運動しながら内歯車26の内歯27に噛合し、公転運動とは逆方向に自転運動を生じさせている。その外歯車24の自転により内ピン31の両端部を支持するピンホルダ33を回転させて、そのピンホルダ33に接続された出力軸28から出力させるようにしている。
As shown in FIG. 2, the
ここで、ピンホルダ33は、軸方向に対向配置された一対の環状板33a、33bを有し、その一対の環状板33a、33bによって内ピン31の端部を支持しており、上記環状板33a、33bは入力軸22の外径面上に設けられた転がり軸受35でそれぞれ回転自在に支持されている。
Here, the
ピンホルダ33の環状板33aと、ハブ輪51にスプライン嵌合する出力軸28は別体に形成されている。ピンホンルダ33の環状板33a、33bのうち、アウタ側の環状板33aには、図1、図3及び図4に示すように、出力軸28の減速機20側(インナ側)の端部を挿し入れる筒部が設けられている。この筒部の内周面には、雌スプライン28aが形成され、この雌スプライン28aにスプライン嵌合する雄スプライン28bを、出力軸28の減速機20側の端部に形成し、ピンホルダ33と出力軸28とを接続している。
The
出力軸28のアウタ側の端部には、ハブ輪51の内周面に形成した雌スプライン58aにスプライン嵌合する雄スプライン58bが形成されている。ここで、インナ側とはインホイールモータ装置を車両に搭載したときに、車体の中央寄りをインナ側、車体の外側寄りをアウタ側という。
A
上記のように、出力軸28とハブ輪51との嵌合をスプライン嵌合とすることによって、出力軸28とハブ輪51とを相対的に軸方向に移動させることができる。これにより、軸方向に発生する振動を吸収する箇所が増えるので、騒音の発生をより効果的に防止することができる。
As described above, the
減速機20のピンホルダ33に設けられる出力軸28は、前記のように、ピンホルダ33のアウタ側の環状板33aと切り離して別体に設けられており、この出力軸28の端部とピンホルダ33の環状板33aとをスプライン嵌合により接続している。
As described above, the
出力軸28は、図3および図4に示すように、アウタ側の端部にハブ輪51の内周面形成された雌スプライン58aに嵌合する雄スプライン58bが形成され、インナ側の端部の大径部28cに形成され、この大径部28cにピンホルダ33の環状板33aの雌スプライン28aに嵌合する雄スプライン28bを形成している。
As shown in FIGS. 3 and 4, the
即ち、ハブ輪51の雌スプライン58aに嵌合する出力軸28のアウタ側の雄スプライン58bの径よりも、ピンホルダ33の環状板33aの雌スプライン28aに嵌合する出力軸28のインナ側の雄スプライン28bのスプライン径の方を大径にしている。なお、出力軸28のアウタ側の雄スプライン58bおよびインナ側の雄スプライン28bのそれぞれには高周波焼入れが施され、表面高度HRC57〜64の硬さになっている。一方のハブ輪51の雌スプライン58aおよびピンホルダ33の環状板33aの雌スプライン28aは、焼入れ処理は施されていない。
That is, the inner side male of the
出力軸28のインナ側の端部の雄スプライン28bと、ピンホルダ33の環状板33aの雌スプライン28aとのスプラインの嵌合長さは、雌スプライン28aを設けるピンホルダ33の環状板33aの筒部の軸方向長さに制限される。ピンホルダ33の環状板33aの筒部の軸方向長さは、小型化を図るために、長く設定することはできないが、前記のように、減速機20側の出力軸28の雄スプライン28bの径を、ハブ輪51に嵌合する出力軸28の雄スプライン28bの径よりも大径にすることによって、スプラインの歯数を多くしてスプライン嵌合部分の面圧を下げることができる。これによって、必要十分な耐久性と強度の確保が可能となる。
The spline fitting length between the
また、雌スプライン28aと雄スプライン28bの歯数や歯筋形状を円弧にするなどスプラインのモジュールを変更することにより、スプラインの面圧を調整することも可能である。
It is also possible to adjust the surface pressure of the spline by changing the module of the spline, such as making the number of teeth and the tooth trace shape of the
出力軸28のインナ側のスプラインの許容伝達トルクは、出力軸28のハブ輪51側の許容伝達トルクと同等となるようにスプライン径に対するスプラインの歯すじ方向長さが決定される。
The spline tooth length in the spline diameter with respect to the spline diameter is determined so that the allowable transmission torque of the inner side spline of the
ピンホルダ33の環状板33aの雌スプライン28aは、ブローチ加工を行うため、ピンホルダ33を支持する転がり軸受35の外輪よりも小さい径にする必要がある。
The
ピンホルダ33と分割した出力軸28が、スプライン嵌合によって、ピンホルダ33を支持する転がり軸受35と接触して振動等が発生しないように、図3に示すように、出力軸28のインナ側の端部を止め輪38によって出力軸28の軸方向の動きを拘束することが好ましい。
As shown in FIG. 3, the inner end of the
図2に示すように、内歯車26の内周に設けられた内歯27は、外ピンから形成されて円弧歯形とされ、その内歯27の歯数は外歯車24の外歯25より多くなっている。この内歯車26は、図1に示すように、外ピンからなる内歯27の両端部を外ピンハウジング37に回転自在に支持されている。
As shown in FIG. 2, the
外ピンハウジング37は、減速機ケーシング21の内径面に、弾性支持機能付きの回り止め手段を介してフローティング支持され、外ピンハウジング37の両端部の内径面に転がり軸受36を介してピンホルダ33の環状板33a、33bが回転自在に支持されている。
The
また、入力軸22に設けられた一対の偏心軸部23のそれぞれ外側にカウンタウェイト40を取付けている。カウンタウェイト40は一対の偏心軸部23と180°位相をずらして配置し、外歯車の回転によって生じる不釣合い慣性偶力を打ち消している。
A
図3および図4に示すように、車輪軸受部50のハブ輪51に小径円筒部51aを設け、その小径円筒部51aの外径面に軸受内輪51cを圧入して一体化している。
As shown in FIGS. 3 and 4, a small-diameter
減速機ケーシング21には、図1に示すように、下部に潤滑油のオイルタンク41が設けられ、隔壁12に設けられたオイルポンプ42によってオイルタンク41内の潤滑油を吸い込み、電動モータ10と減速機20に潤滑油を供給し、潤滑と冷却を行っている。
As shown in FIG. 1, the
潤滑油を電動モータ10と減速機20の内部に供給する給油通路43は、電動モータ10の回転を減速する減速機20の出力回転を利用して駆動されるオイルポンプ42の吐出口からモータケーシング11の内側に沿って後方へと延びる外径部流路43aと、モータケーシング11の後面のリアカバーに設けられたリアカバー流路43bと、ボス部15の内部通路44と、減速機20の入力軸22の内部通路45を経て、減速機20の減速機ケーシング21内に至る通路、およびオイルタンク41からオイルポンプ42の吸入口に至る吸込通路46とにより構成される。
An
そして、オイルポンプ42から供給された潤滑油は、ボス部15の内部通路44に設けられた半径方向の油孔44aから電動モータ10のモータケーシング11内に導かれ、電動モータ10の潤滑と冷却を行った後、電動モータ10側のモータケーシング11の下方からオイルタンク41に排出される。
The lubricating oil supplied from the
また、減速機20の入力軸22の内部通路45にも半径方向に油孔45aが設けられ、この油孔45aから遠心力によって潤滑油が飛散し、減速機20内を潤滑及び冷却している。即ち、いわゆる軸心給油方式が採用されている。
Further, an
潤滑油の帰還通路は、減速機20の減速機ケーシング21の底部に設けられた排出口47、およびオイルタンク41により構成される。
The return path for the lubricating oil is constituted by a
オイルポンプ42は、図5に示すように、減速機20の回転を利用して回転するインナーロータ72と、インナーロータ72の回転に伴って従動回転するアウターロータ73と、ポンプ室74と、吸込通路46に連通する吸入口75と、給油通路43に連通する吐出口76とを備えるサイクロイドポンプである。
As shown in FIG. 5, the
インナーロータ72は、外径面にサイクロイド曲線で構成される歯形を有する。具体的には、歯先部分72aの形状がエピサイクロイド曲線、歯溝部分72bの形状がハイポサイクロイド曲線となっている。このインナーロータ72は、ピンホルダ33のインナ側環状板33bに連結されて、減速機20の出力軸28を回転させるピンホルダ33と一体回転する。
アウターロータ73は、内径面にサイクロイド曲線で構成される歯形を有する。具体的には、歯先部分73aの形状がハイポサイクロイド曲線、歯溝部分73bの形状がエピサイクロイド曲線となっている。このアウターロータ73は、ポンプケース77に回転自在に支持されている。
The
インナーロータ72は、回転中心c1を中心として回転する。一方、アウターロータ73は、インナーロータの回転中心c1と異なる回転中心c2を中心として回転する。また、インナーロータ72の歯数をnとすると、アウターロータ73の歯数は(n+1)となる。なお、この実施形態においては、n=5としている。
The
インナーロータ72とアウターロータ73との間の空間には、複数のポンプ室74が設けられている。そして、インナーロータ72が減速機20の出力軸28の回転を利用して回転すると、アウターロータ73は従動回転する。このとき、インナーロータ72およびアウターロータ73はそれぞれ異なる回転中心c1、c2を中心として回転するので、ポンプ室74の容積は連続的に変化する。これにより、吸入口75から流入した潤滑油が吐出口76から給油通路43に圧送される。
A plurality of
減速機ケーシング21には、図1に示すように、下部に潤滑油のオイルタンク41が設けられ、オイルタンク41内の潤滑油を吸込通路46を通じてオイルポンプ42によって吸い込み、電動モータ10と減速機20に潤滑油を供給し、潤滑と冷却を行っている。
As shown in FIG. 1, the
車輪軸受部50は、図1および図4に示すように、出力軸28の外径面にスプラインによりトルク伝達可能な状態で嵌合連結されたハブ輪51と、ハブ輪51を減速機ケーシング21に対して回転自在に保持する外輪部材52とを備え、ハブ輪51と外輪部材52の間に複列の転動体53を設置している。ハブ輪51と内輪部材51bと外輪部材52とそれらの間に設置された複列の転動体53により複列アンギュラ玉軸受を構成している。ハブ輪51には、車輪取付けフランジ部54が一体に設けられている。ハブ輪51のインナ側には、小径円筒部51aが形成され、この小径円筒部51aの外面に、複列アンギュラ玉軸受のインナ側の軌道輪を形成する内輪部材51bが嵌合され、小径円筒部51aの端部を拡径かしめによって内輪部材51bの端部に結合一体化している。
As shown in FIGS. 1 and 4, the
なお、前記の実施形態においては、電動モータ10に、モータケーシング11の内周面にステータ13を設け、このステータ13の内周に間隔をおいてロータ14を設けたラジアルギャップタイプのものを採用した例を示したが、これに限ることなく、任意の構成のモータを適用可能である。例えばステータとロータとが軸方向に開いた隙間を介して対向配置されるアキシアルギャップモータであってもよい。
In the above embodiment, the
また、前記の実施形態においては、自動車の駆動車輪を駆動する車輪駆動装置Aとして、インホイールモータ駆動装置の例を示したが、これに限ることなく、車輪駆動装置Aを車体側のサスペンションメンバにて支持し、左右一対の駆動輪をそれぞれ等速ジョイント等のドライブシャフトで駆動する、いわゆるオンボード駆動装置としても適用可能である。 In the above-described embodiment, an example of the in-wheel motor drive device has been shown as the wheel drive device A that drives the drive wheels of the automobile. However, the present invention is not limited to this, and the wheel drive device A is used as a suspension member on the vehicle body side. It is also applicable as a so-called on-board drive device in which a pair of left and right drive wheels are driven by a drive shaft such as a constant velocity joint.
さらに、この発明に係る車輪駆動装置Aを搭載した電気自動車は、後輪を駆動輪としてもよく、また、前輪を駆動輪としてもよく、4輪駆動車であってもよい。なお、本明細書中で「電気自動車」とは、電力から駆動力を得る全ての自動車を含む概念であり、例えば、ハイブリッドカー等をも含むものとして理解すべきである。 Furthermore, the electric vehicle equipped with the wheel drive device A according to the present invention may have the rear wheels as drive wheels, the front wheels as drive wheels, or a four-wheel drive vehicle. In the present specification, “electric vehicle” is a concept including all vehicles that obtain driving force from electric power, and should be understood as including, for example, a hybrid vehicle.
10 :電動モータ
11 :モータケーシング
12 :隔壁
13 :ステータ
14 :ロータ
15 :ボス部
16 :筒部
17 :転がり軸受
20 :減速機
21 :減速機ケーシング
22 :入力軸
23 :偏心軸部
24 :外歯車
25 :外歯
26 :内歯車
27 :内歯
28 :出力軸
28a :雌スプライン
28b :雄スプライン
28c :大径部
29 :軸受
30 :ピン孔
31 :内ピン
33 :ピンホルダ
33a :環状板
33b :環状板
34a :環状板
35 :転がり軸受
36 :転がり軸受
37 :外ピンハウジング
38 :止め輪
40 :カウンタウェイト
41 :オイルタンク
42 :オイルポンプ
43 :給油通路
43a :外径部流路
43b :リアカバー流路
44 :内部通路
44a :油孔
45 :内部通路
45a :油孔
46 :吸込通路
47 :排出口
50 :車輪軸受部
51 :ハブ輪
51a :小径円筒部
51b :内輪部材
51c :軸受内輪
52 :外輪部材
53 :転動体
54 :車輪取付けフランジ部
58a :雌スプライン
58b :雄スプライン
72 :インナーロータ
72a :歯先部分
72b :歯溝部分
73 :アウターロータ
73a :歯先部分
73b :歯溝部分
74 :ポンプ室
75 :吸入口
76 :吐出口
77 :ポンプケース
A :車輪駆動装置
DESCRIPTION OF SYMBOLS 10: Electric motor 11: Motor casing 12: Partition 13: Stator 14: Rotor 15: Boss part 16: Cylindrical part 17: Rolling bearing 20: Reduction gear 21: Reduction gear casing 22: Input shaft 23: Eccentric shaft part 24: Outer Gear 25: External tooth 26: Internal gear 27: Internal tooth 28: Output shaft 28a: Female spline 28b: Male spline 28c: Large diameter portion 29: Bearing 30: Pin hole 31: Inner pin 33: Pin holder 33a: Annular plate 33b: Annular plate 34a: Annular plate 35: Rolling bearing 36: Rolling bearing 37: Outer pin housing 38: Retaining ring 40: Counterweight 41: Oil tank 42: Oil pump 43: Oil supply passage 43a: Outer diameter channel 43b: Rear cover flow Path 44: Internal passage 44a: Oil hole 45: Internal passage 45a: Oil hole 46: Suction passage 47: Discharge port 50: Wheel bearing part 51: Hub wheel 51a: Small diameter cylindrical part 51b: Inner ring member 51c: Bearing inner ring 52: Outer ring member 53: Rolling element 54: Wheel mounting flange part 58a: Female spline 58b: Male spline 72: Inner rotor 72a: Tooth tip Part 72b: tooth gap part 73: outer rotor 73a: tooth tip part 73b: tooth gap part 74: pump chamber 75: suction port 76: discharge port 77: pump case A: wheel drive device
Claims (4)
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2014141948A JP2016017606A (en) | 2014-07-10 | 2014-07-10 | Wheel drive unit |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2014141948A JP2016017606A (en) | 2014-07-10 | 2014-07-10 | Wheel drive unit |
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Publication Number | Publication Date |
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JP2016017606A true JP2016017606A (en) | 2016-02-01 |
Family
ID=55232971
Family Applications (1)
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JP2014141948A Pending JP2016017606A (en) | 2014-07-10 | 2014-07-10 | Wheel drive unit |
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Country | Link |
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JP (1) | JP2016017606A (en) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2017154268A1 (en) * | 2016-03-07 | 2017-09-14 | Ntn株式会社 | In-wheel motor drive device |
-
2014
- 2014-07-10 JP JP2014141948A patent/JP2016017606A/en active Pending
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WO2017154268A1 (en) * | 2016-03-07 | 2017-09-14 | Ntn株式会社 | In-wheel motor drive device |
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