JP2016017602A - 作業機械の駆動装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】操作性を確保しつつ、油圧アクチュエータからの回生動力を油圧ポンプにて回生し、省エネを図ることができる作業機械の駆動装置の提供。
【解決手段】本発明は、複数の油圧アクチュエータ5a,7a,8a,9aと、圧油を供給して油圧アクチュエータ5a,7a,8a,9aを駆動する複数の油圧ポンプ14,15,16,17と、油圧ポンプ14,15,16,17を駆動するエンジン12と、油圧ポンプ14,15,16,17の容量を制御するコントローラ24とを備え、コントローラ24は、油圧ポンプ14,15,16,17の合計出力を算出する馬力演算回路と、馬力演算回路にて算出した合計出力に基づいてエンジン12の負荷動力を算出し、負荷動力が所定の動力以下かつ正の値となるように、油圧ポンプ14,15,16,17の容量を制御するポンプ指令・比例弁指令演算回路とを有する構成にしてある。
【選択図】図1

Description

本発明は、例えば油圧ショベル等の作業機械に用いられる駆動装置に関し、特に、油圧ポンプにて油圧アクチュエータを駆動させる駆動装置に関する。
近年、環境問題等から省エネルギ化が求められているものの、油圧ショベルやホイールローダ等の作業機械において省エネルギ化を行うためには、作業機械を駆動させるための油圧システム全体の省エネルギ化が重要である。一般的な油圧システムとして油圧開回路システムが挙げられる。油圧開回路システムは油圧ポンプとその吐出流量を方向切換弁(以降、コントロールバルブと呼ぶことがある)を介して油圧アクチュエータに供給しており、油圧アクチュエータに必要な流量確保や吐出圧の不要な増加を防止するために、例えば方向切換弁に設けられたセンターバイパス回路等を介し、圧油タンク(以降、作動油タンクと呼ぶこともある)に吐出流量を分流し逃がしている(以降、分流リークと呼ぶことがある)。
これに対し、省エネルギ化の観点から、油圧アクチュエータに対して油圧ポンプを直接接続した閉回路を構成し、油圧ポンプにて油圧アクチュエータを直接制御する油圧閉回路システムが開発されている。油圧閉回路システムは、両方向に吐出でき、またその吐出流量を制御できる可変容量機構(以降、傾転機構と呼ぶこともある)を備えた油圧ポンプを有するため、油圧アクチュエータにその油圧ポンプを閉回路接続することで、油圧ポンプにより油圧アクチュエータの駆動方向と吐出流量を得ることができる。これにより、油圧開回路システムで必要であったコントロールバルブや分流リークが必要ないため、圧力損失や流量損失を抑えることができ、省エネルギ化が実現できる。
また、原動機、例えばエンジンにて油圧ポンプを駆動し、油圧ポンプから吐出される圧油にて油圧アクチュエータを駆動する油圧ショベルに関する従来技術が、特許文献1に開示されている。この特許文献1においては、エンジンの目標回転数と出力回転数との差が増大するにつれて、油圧ポンプ(液圧ポンプ)の吐出流量を可変とする傾転機構の傾転角を制御して、エンジンに過負荷がかかった際の回転数の低下に伴うエンストを防止等する構成とされている。
特公昭62−8618号公報
上述した特許文献1に開示された従来技術は、油圧ポンプのポンプ負荷に応じてエンジンの回転数が低下する場合のエンスト防止制御に関するものであり、例えば、ブームシリンダ等の油圧アクチュエータの駆動に応じて回生される回生動力にて原動機の回転数が増加する場合については考慮されていない。
すなわち、上述した油圧閉回路システムにおいては、油圧ショベルのブームシリンダをブーム下げ動作させる場合に、ブームシリンダから排出される作動油にて油圧ポンプをモータ作用させ、ブームが有する位置エネルギを油圧ポンプにて回生でき、油圧ポンプを駆動する原動機の負荷を小さくできるため、原動機でのエネルギ消費量(燃焼噴射量)を少なくでき、省エネルギ化できる。しかしながら、回生できるエネルギが大きい場合は、原動機の回転数が大幅に増加し、原動機の耐久性を低下させたり、油圧ポンプから吐出される作動油量が増え、オペレータの意に反してブームシリンダ等の油圧アクチュエータの速度が増加し、操作性が低下してしまうおそれがある。
本発明は、上述した従来技術における実状からなされたもので、その目的は、操作性を確保しつつ、油圧アクチュエータからの回生動力を油圧ポンプにて回生し、省エネを図ることができる作業機械の駆動装置を提供することにある。
この目的を達成するために、本発明は、複数の油圧アクチュエータと、圧油を供給して前記油圧アクチュエータを駆動する可変容量型の複数の油圧ポンプと、前記複数の油圧ポンプを駆動する原動機と、前記油圧ポンプの容量を制御するコントローラとを備えた作業機械の駆動装置であって、前記コントローラは、前記複数の油圧ポンプの合計出力を算出する出力算出部と、前記出力算出部にて算出した合計出力に基づいて前記原動機に対する負荷動力を算出し、前記負荷動力が所定の動力以下かつ正の値となるように、前記油圧ポンプの容量を制御するポンプ制御部とを有することを特徴としている。
このように構成した本発明は、コントローラの出力算出部にて算出した複数の油圧ポンプの合計出力に基づいて原動機に対する負荷動力を算出し、前記負荷動力が所定の動力以下かつ正の値となるように、油圧ポンプの容量をポンプ制御部にて制御する。この結果、油圧アクチュエータからの動力を油圧ポンプにて回生する場合であっても、原動機の負荷動力が所定の動力以下かつ正の値と制限される。したがって、油圧ポンプにて回生した結果、原動機にかかる負荷動力が負となる状態、すなわち油圧ポンプにより原動機が回転させられる状態を回避できる。
また本発明は、上記発明において、前記複数の油圧アクチュエータのうちの少なくともいずれか1つと前記油圧ポンプとを接続して構成する閉回路と、前記閉回路上の前記油圧アクチュエータと前記油圧ポンプとを接続する複数の管路と、前記複数の管路のうち、前記油圧アクチュエータからの戻り油にて前記油圧ポンプを回生駆動させることができる側の管路に接続された流量調整弁と、前記油圧アクチュエータを操作する操作装置とを備え、前記コントローラは、前記油圧ポンプの容量が前記操作装置の操作量に応じた容量より少ない場合に、前記流量調整弁を開動作させる流量調整弁制御部を有することを特徴としている。
このように構成した本発明は、油圧アクチュエータからの動力を油圧ポンプにて回生する場合、原動機の回転増加を抑えるために回生する油圧ポンプの容量を低減するとともに、コントローラの流量調整弁制御部にて流量調整弁を開動作させることにより、流量調整弁から油圧アクチュエータからの流量を作動油タンクに排出するため、油圧アクチュエータの速度を維持し、操作性を確保することができる。
また本発明は、上記発明において、前記ポンプ制御部は、前記原動機の回転数が予め設定された所定の回転数以上の場合に、前記油圧ポンプの合計出力が正の値となるように前記油圧ポンプの容量を制御することを特徴としている。
このように構成した本発明は、原動機の回転数が所定の回転数以上の場合に、油圧ポンプの合計出力が正の値となるように油圧ポンプの容量を制御することにより、原動機の回転数が所定の回転数以上になった場合に生じ得る、原動機の損傷や耐久性の低下を防止することができる。
本発明は、コントローラの出力算出部にて算出した複数の油圧ポンプの合計出力に基づいて原動機に対する負荷動力を算出し、この負荷動力が所定の動力以下かつ正の値となるように、油圧ポンプの容量をポンプ制御部にて制御する構成にしてある。この構成により本発明は、油圧アクチュエータからの動力を油圧ポンプにて回生する場合であっても、原動機の負荷動力が所定の動力以下かつ正の値と制限されるため、原動機の負荷動力が上昇し過ぎた場合に、油圧ポンプから吐出される作動油量が増加し過ぎることに伴う、オペレータの意に反した油圧アクチュエータの速度増加、すなわち操作性の低下を防止できるから、操作性を確保しつつ、油圧アクチュエータからの回生動力を油圧ポンプにて回生し、省エネを図ることができる。そして、前述した以外の課題、構成および効果は、以下の実施形態の説明より明らかにされる。
本発明の第1実施形態に係る作業機械の駆動装置を示す油圧回路図である。 上記駆動装置が搭載される作業機械の一例である油圧ショベルを示す概略構成図である。 上記駆動装置の構成およびその動作を示すフローチャートである。 上記駆動装置の動作を示すタイムチャートで、(a)はブームシリンダに対するレバー操作量、(b)は第1油圧ポンプの流量、(c)は比例弁の流量、(d)はエンジン負荷動力、(e)はエンジン回転数、(f)はブームシリンダの速度である。 本発明の第2実施形態に係る作業機械の駆動装置を示す油圧回路図である。 本発明の第3実施形態に係る作業機械の駆動装置を示す油圧回路図である。
以下、本発明の実施の形態を図に基づいて説明する。
[第1実施形態]
図1は、本発明の第1実施形態に係る作業機械の駆動装置を示す油圧回路図である。図2は、駆動装置が搭載される作業機械の一例である油圧ショベルを示す概略構成図である。図3は、駆動装置の構成およびその動作を示すフローチャートである。
<構成>
本発明に係る油圧駆動装置10が搭載される作業機械として、油圧ショベル1を例として説明する。油圧ショベル1は、図2に示すように、クローラ式の走行装置2aを備えた下部走行体2と、下部走行体2上に旋回可能に取り付けられた本体としての上部旋回体3とを備えている。上部旋回体3上にはキャブ4が設けられ、下部走行体2と上部旋回体3とは、旋回装置5を介して旋回可能に接続されている。旋回装置5は、図1に示すように、油圧アクチュエータである旋回モータ5aを備え、旋回モータ5aの駆動にて上部旋回体3を旋回駆動させる。
上部旋回体3の前側には、例えば掘削作業等を行うための作動装置であるフロント作業機6の基端部が回動可能に取り付けられている。ここで、前側とは、キャブ4に搭乗する操作者が向く方向をいう。フロント作業機6は、上部旋回体3の前側に基端部が俯仰動可能に連結されたブーム7を備えている。ブーム7は、供給される作動油(圧油)にて駆動する油圧アクチュエータであるブームシリンダ7aを介して動作する。ブームシリンダ7aは、ブームシリンダ7aのロッド7bの先端部がブーム7に連結され、ブームシリンダ7aのシリンダチューブ7cの基端部が上部旋回体3に連結されている。
ブームシリンダ7aは、図1に示すように、シリンダチューブ7cの基端側にボトム室7eを有し、ボトム室7eに供給される作動油がロッド7bに備えられたピストン7dを押圧することで、ロッド7bが伸長移動する。また、シリンダチューブ7cの先端側にロッド室7fを有し、ロッド室7fに供給される作動油がピストン7dを押圧することで、ロッド7bが縮退移動する。
ブーム7の先端部には、アーム8の基端部が俯仰動可能に連結されている。アーム8は、供給される作動油にて駆動する油圧アクチュエータであるアームシリンダ8aを介して動作する。アームシリンダ8aのロッド8bの先端部は、アーム8に連結され、アームシリンダ8aのシリンダチューブ8cの基端部が、ブーム7に連結されている。アームシリンダ8aは、シリンダチューブ8cの基端側にボトム室8eを有し、ボトム室8eに供給される作動油がロッド8bに備えられたピストン8dを押圧することで、ロッド8bが伸長移動する。また、シリンダチューブ8cの先端側にロッド室8fを有し、ロッド室8fに供給される作動油がピストン8dを押圧することで、ロッド8bが縮退移動する。
アーム8の先端部には、バケット9の基端部が俯仰動可能に連結されている。バケット9は、供給される作動油にて駆動する油圧アクチュエータであるバケットシリンダ9aを介して動作する。バケットシリンダ9aのロッド9bの先端部は、バケット9に連結され、バケットシリンダ9aのシリンダチューブ9cの基端部は、アーム8に連結されている。バケットシリンダ9aは、シリンダチューブ9cの基端側にボトム室9eを有し、ボトム室9eに供給される作動油がロッド9bに備えられたピストン9dを押圧することで、ロッド9bが伸長移動する。また、シリンダチューブ9cの先端側にロッド室9fを有し、ロッド室9fに供給される作動油がピストン9dを押圧することで、ロッド9bが縮退移動する。なお、これらブームシリンダ7a、アームシリンダ8aおよびバケットシリンダ9aはそれぞれ、油圧片ロッドシリンダである。
油圧駆動装置10は、油圧ショベル1の上部旋回体3に搭載され、油圧ショベル1を駆動する。油圧駆動装置10は、フロント作業機6に含まれるブームシリンダ7a、アームシリンダ8aおよびバケットシリンダ9aに加え、油圧アクチュエータであり、旋回装置5および走行装置2aを駆動する油圧モータを含む。油圧駆動装置10は、キャブ4内に設置された操作装置としての操作レバー装置11の操作に応じて、ブームシリンダ7a、アームシリンダ8a、バケットシリンダ9a、旋回装置5および走行装置2aを駆動する。ブームシリンダ7a、アームシリンダ8aおよびバケットシリンダ9aの動作方向および動作速度は、操作レバー装置11の所定のレバー11a,11bの操作方向および操作量によって設定される。
油圧駆動装置10は、原動機であるエンジン12を備えている。エンジン12には、例えば所定のギヤ等で構成された動力伝達装置13を介して可変容量型の第1ないし第4油圧ポンプ14,15,16,17が接続されている。第1ないし第4油圧ポンプ14,15,16,17には、エンジン12から出力される動力が動力伝達装置13にて適宜配分されて供給される。エンジン12には、動力伝達装置13を介してチャージポンプ18が接続されている。チャージポンプ18の吐出側は管路19に接続され、管路19はリリーフ弁21を介して作動油タンク22に接続されている。リリーフ弁21は、管路19内の作動油圧が予め定めた所定圧以上になった場合に、管路19内の作動油を作動油タンク22へ排出させる。チャージポンプ18の吸入側は、作動油タンク22に接続され、作動油タンク22内の作動油を吸入して吐出させる。
第1油圧ポンプ14は、作動油を吸入または吐出するための一対の入出力ポート14a,14bと、入出力ポート14a,14bへの作動油の入出量および入出方向を調整するための両傾転式の斜板14cとを備えた両傾転斜板機構を備えている。第1油圧ポンプ14には、斜板14cの傾斜角を調整するための流量調整部であるレギュレータ14dが接続されている。レギュレータ14dは、信号線23を介してコントローラ24に接続されている。第1油圧ポンプ14の各入出力ポート14a,14bからの作動油の吸吐出流量および吸吐出方向は、コントローラ24から出力され信号線23を介してレギュレータ14dに入力される電気的な制御信号にて制御される。
第1油圧ポンプ14は、一方の入出力ポート14aが管路31に接続され、他方の入出力ポート14bが管路32に接続されている。管路31は、ブームシリンダ7aのロッド室7fに接続され、管路32はブームシリンダ7aのボトム室7eに接続されている。ブームシリンダ7aと第1油圧ポンプ14とは、管路31,32を介して閉回路状に接続され、ブームシリンダ7aを第1油圧ポンプ14にて直接駆動する第1閉回路33を構成している。ブームシリンダ7aは、第1油圧ポンプ14から供給される作動油によって伸縮駆動する。ブームシリンダ7aの伸縮方向、すなわち伸長方向および縮退方向は、第1油圧ポンプ14から吐出される作動油の吐出方向に応じている。
ブームシリンダ7aのボトム室7eおよびロッド室7f内の作動油圧は、ブームシリンダ7aのピストン7dのボトム側の受圧面またはロッド側の受圧面に作用する。そして、ピストン7dの各受圧面に作用する力の差が、ピストン7dを駆動させる駆動力となる。なお、アームシリンダ8aおよびバケットシリンダ9aについても、ブームシリンダ7aと同様に構成され、ボトム室8eおよびロッド室8f内の圧力にて駆動する原理は同様である。
第1閉回路33の管路31,32間には、管路31,32内、低圧側管路を管路19に接続し、作動油の排出、もしくは吸入するフラッシング弁34と、管路31,32内の作動油圧が予め定めた所定圧以上になった場合に、管路31,32内の作動油を排出するリーフ弁35a,35bと、管路31,32内の作動油圧が予め定めた所定圧より低くなった場合に、チャージポンプ18から吐出される作動油を管路31,32内へ供給するチェック弁36a,36bとがそれぞれ接続されている。フラッシング弁34、リリーフ弁35a,35b、およびチェック弁36a,36bは、管路19にそれぞれ接続されている。
第2油圧ポンプ15は、一方の入出力ポート15aが管路41に接続され、他方の入出力ポート15bが管路42に接続されている。第2油圧ポンプ15は、両傾転式の斜板15cを備えた両傾転斜板機構を備え、斜板15cの傾斜角を調整するためのレギュレータ15dが接続されている。管路41は、アームシリンダ8aのロッド室8fに接続され、管路42はアームシリンダ8aのボトム室8eに接続されている。アームシリンダ8aと第2油圧ポンプ15とは、管路41、42を介して閉回路状に接続され第2閉回路43を構成している。第2閉回路43には、第1閉回路33と同様、フラッシング弁44、リリーフ弁45a,45bおよびチェック弁46a,46bを備えている。
第3油圧ポンプ16は、一方の入出力ポート16aが管路51に接続され、他方の入出力ポート16bが管路52に接続されている。第3油圧ポンプ16は、両傾転式の斜板16cを備えた両傾転斜板機構を備え、斜板16cの傾斜角を調整するためのレギュレータ16dが接続されている。管路51は、バケットシリンダ9aのロッド室9fに接続され、管路52はバケットシリンダ9aのボトム室9eに接続されている。バケットシリンダ7と第3油圧ポンプとは、管路51、52を介して閉回路状に接続された第3閉回路53を構成している。第3閉回路53には、第1閉回路33と同様、フラッシング弁54、リリーフ弁55a,55bおよびチェック弁56a,56bを備えている。
第4油圧ポンプ17は、一方の入出力ポート17aが管路61に接続され、他方の入出力ポート17bが管路62に接続されている。第4油圧ポンプ17は、両傾転式の斜板17cを備えた両傾転斜板機構を備え、斜板17cの傾斜角を調整するためのレギュレータ17dが接続されている。管路61,62は、旋回モータ5aの一対の入出力ポート5b,5cに接続されている。旋回モータ5aと第4油圧ポンプ17とは、管路61,62を介して閉回路状に接続された第4閉回路63を構成している。第4閉回路63には、第1閉回路33と同様、フラッシング弁64、リリーフ弁65a,65bおよびチェック弁66a,66bを備えている。
第1閉回路33の管路32には、分岐して作動油タンク22に接続した管路が設けられ、その管路上にブームシリンダ7aのボトム室7e内の作動油を作動油タンク22に排出させる、流量調整弁である比例弁37が取り付けられている。管路32はブームシリンダ7aが伸縮動作する際に、ブーム7の自重落下により油圧ポンプ14を回生駆動する戻り油が流れる管路である。比例弁37は、信号線23を介してコントローラ24に接続され、コントローラ24にて比例弁37の開度が調整され、この開度調整により比例弁37を通過する作動油量が調整される。なお、ここでは比例弁37をブームシリンダ7aを有する閉回路33に設けたが、これに拘ることなく、他に回生する油圧アクチュエータを有する閉回路、例えばアームシリンダ8aを有する閉回路43などに設けてもよい。
コントローラ24は、第1ないし第4油圧ポンプ14,15,16,17から吐出される作動油量(容量)を制御するものであって、図3に示すように、第1ないし第4油圧ポンプ14,15,16,17から吐出される作動油量の目標流量指令値を算出する流量指令算出回路24aを備えている。流量指令算出回路24aは、各油圧アクチュエータ5a,7a,8a,9a毎に、これら油圧アクチュエータ5a,7a,8a,9aを駆動させる油圧ポンプ14,15,16,17の流量の割当量が定められ、レバー装置11の各レバー11a,11bの操作量に対し各油圧アクチュエータ5a,7a,8a,9aの駆動に必要なポンプ流量の目標流量指令値を算出する。図3においては、油圧アクチュエータ7a,8a,9aの伸長方向に操作する際の操作量、およびボトム室7e,8e,9e側へ流入するポンプ流量とポンプ流量の目標流量を各々正とし、さらに縮退方向に操作する際の操作量、およびロッド室7f,8f,9f側へ流入するポンプ流量とポンプ流量の目標流量を各々負として表し、[−X1]のレバー操作量が入力され、ブームシリンダ7aに流量[−Q1]の要求が入力された場合を示している。また旋回モータ5aに対しては、右旋回へ操作する際の操作量、および入出力ポート5bへの流入流量を各々正、さらに左旋回へ操作する際の操作量、および入出力ポート5cへ流入するポンプ流量とポンプ流量の目標流量を各々負、とする。
コントローラ24は、流量指令算出回路24aにて目標流量指令値が算出された、すなわち駆動が選択された各油圧ポンプ14,15,16,17の合計出力である、合計馬力Ltotalを算出する馬力演算回路24bを備えている。第1ないし第4閉回路33,43,53,63は、それぞれ閉回路システムであるため、各油圧アクチュエータ5a,7a,8a,9aと各油圧ポンプ14,15,16,17との間で絞りによる圧力損失が存在しない。よって、各油圧ポンプ14,15,16,17から出力される作動油圧と油圧アクチュエータ5a,7a,8a,9aへ供給される作動油圧とがほぼ等しくなる。各油圧ポンプ14,15,16,17の出力であるポンプ馬力Lは、各油圧アクチュエータ5a,7a,8a,9aにかかる前後差圧である負荷圧力をΔPとし、これら各油圧ポンプ14,15,16,17のポンプ流量をQとすると、L=ΔP・Qの式で求めることができる。
馬力演算回路24bにて演算される各油圧ポンプ14,15,16,17の合計馬力Ltotalは、Ltotal=LSP1+LSP2+LSP3+LSP4=(ΔPBM・QSP1)+(ΔPAM・QSP2)+(ΔPBK・QSP3)+(ΔPSW・QSP4)の式から算出される。ΔPBMはブームシリンダ7aの負荷圧力、ΔPAMはアームシリンダ8aの負荷圧力、ΔPBKはバケットシリンダ9aの負荷圧力、ΔPSWは旋回モータ5aの負荷圧力である。QSP1、QSP2、QSP3およびQSP4は、第1ないし第4油圧ポンプ14,15,16,17の流量(ポンプ流量)である。ここで、第1ないし第4油圧ポンプ14,15,16,17のポンプ効率については無視している。
ΔPは、油圧アクチュエータ7a,8a,9aのボトム室7e,8e,9e内の圧力と、ロッド室7f,8f,9f内の圧力との差、および旋回モータ5aの入出力ポート5b側の圧力と入出力ポート5c側の圧力との差で、油圧アクチュエータ7a,8a,9aの駆動方向毎に演算する。駆動方向の判定は、第1ないし第4ポンプ14,15,16,17の目標流量QSP1,QSP2,QSP3およびQSP4の極性で判断する。すなわち、ブーム上げ動作の場合、QSP1は正の値を取ることから、ΔPBM=(ブームシリンダ7aのボトム室7e側圧力)−(ブームシリンダ7aのロッド室7f側圧力)と演算し、ボトム室7e側圧力が17MPa、ロッド室7f側圧力が2MPaの場合にΔPBM=15MPaとなる。一方、ブーム下げ動作の場合は、QSP1は負の値を取ることから、ΔPBM=(ブームシリンダ7aのロッド室7f側圧力)−(ブームシリンダ7aのボトム室7e側圧力)と演算する。ブーム下げの場合、ブーム7の自重が加わるため、ブームボトム室7e側圧力が、ロッド室7f側圧力より大きくなることから、ブームボトム室7e側圧力が17MPa、ロッド室7f側圧力が2MPaの場合に、ΔPBM=−15MPaとなり、負荷圧力(ポンプ動力)が回生されることを示す。なお、他の油圧アクチュエータ8a,9aも同様に演算する。
コントローラ24は、ポンプ指令・比例弁指令演算回路24cを備えている。ポンプ指令・比例弁指令演算回路24cは、馬力演算回路24bにて算出した合計馬力に基づいてエンジン12に対する負荷動力を算出し、この負荷動力が所定の動力以下かつ正の値となるように、第1ないし第4油圧ポンプ14,15,16,17の作動油量を制御するポンプ制御部であると同時に、第1油圧ポンプ14の作動油量がレバー操作量に応じた作動油量より少ない場合に、比例弁37を開動作させる比例弁制御部である。また、ポンプ指令・比例弁指令演算回路24cは、エンジン回転数がエンジン12の所定の回転数、例えば許容回転数以上の場合に、第1ないし第4油圧ポンプ14,15,16,17の合計馬力が正の値となるように、第1ないし第4油圧ポンプ14,15,16,17の作動油量を制御する。
ポンプ指令・比例弁指令演算回路24cは、第1条件分岐部24dを備え、第1条件分岐部24dにおいて、各第4油圧ポンプ14,15,16,17の合計馬力Ltotalと、エンジン12の摩擦損失動力Lefrcとの和、すなわちエンジン12に対する負荷動力(Ltotal+Lefrc)がエンジン12の所定の動力である許容馬力Lemaxを超えていないかどうかを判定する。第1条件分岐部24dにて、エンジン負荷動力がエンジン12の許容馬力を越えていると判定された(Noの)場合(Ltotal+Lefrc≧Lemax)は、第1演算部24eへ移る。第1演算部24eは、力行動作している第1ないし第4油圧ポンプ14,15,16,17の斜板14c,15c,16c,17cの傾転角を減少させ、力行動作している第1ないし第4油圧ポンプ14,15,16,17の流量をそれぞれ減らして、エンジン負荷動力をLemax以下に調整し、エンジン12のエンストを防止する。
第1条件分岐部24dにて、エンジン負荷動力がエンジン12の許容馬力Lemax以下と判定された(Yes)の場合(Ltotal+Lefrc<Lemax)は、第2条件分岐部24fに移る。第2条件分岐部24fは、エンジン負荷動力(Ltotal+Lefrc)の正負を判定する。第2条件分岐部24fにて、エンジン負荷動力(Ltotal+Lefrc)が負と判定された(Noの)場合(Ltotal+Lefrc≦0)は、第2演算部24gに移る。エンジン負荷動力(Ltotal+Lefrc)が負であることは、閉回路33,43,53,63のいずれかが回生し、エンジン12に対し動力を与えていることを示す。第2演算部24gは、回生動作している第1ないし第4油圧ポンプ14,15,16,17の傾転角を減少させて、回生動作している第1ないし第4油圧ポンプ14,15,16,17の流量を減少させ、第1ないし第4油圧ポンプ14,15,16,17の回生動力を減らし、エンジン回転数の増加を防止する。
ここで閉回路33で回生動作が発生した場合、レバー操作量に基づくブームシリンダ7aへの要求流量に対応させる観点から、第2演算部24gにて減少させた分に相当する流量が比例弁37から作動油タンク22へ排出されるように比例弁37の開度がコントローラ24にて制御されて、第1油圧ポンプ14の流量が制御され、レバー操作量に基づく要求通りのアクチュエータ速度が確保される。
第2条件分岐24fにて、エンジン負荷動力が正(Yes)と判定された場合(Ltotal+Lefrc>0)は、第3条件分岐部24hに移る。第3条件分岐部24hは、エンジン回転数(Neng)が、エンジン12において予め設定された所定の回転数、例えば許容回転数(Nlimit)を超えていないかどうかを判定する。第3条件分岐部24hにて、エンジン回転数(Neng)が、エンジン12の許容回転数(Nlimit)を超えていないと判定された(Yesの)場合(Neng<Nlimit)は、第1ないし第4油圧ポンプ14,15,16,17のポンプ指令を、レバー操作量に基づく要求通りのポンプ流量が出力されるようにする。これに対し、第3条件分岐部24hにて、エンジン回転数(Neng)が、エンジン12の許容回転数(Nlimit)以下と判定された(Noの)場合(Neng≦Nlimit)は、上述した第2演算部24gへ進む。
コントローラ24は、第1および第2演算部24e、24gおよび第3条件分岐部24hにて演算されたポンプ出力および比例弁開度情報が入力される指令生成部24iを備えている。比例生成部24iは、入力されるポンプ出力および比例弁制御情報に基づき、第1ないし第4油圧ポンプ14,15,16,17のレギュレータ14d,15d,16d,17dや比例弁37に出力する各ポンプ指令および比例弁指令を生成して出力する。指令生成部24iにて生成された各ポンプ指令および比例弁指令は、信号線23を介して第1ないし第4油圧ポンプ14,15,16,17および比例弁37へ送られ、これら第1ないし第4油圧ポンプ14,15,16,17の斜板14c,15c,16c,17cの傾転角を制御するとともに、比例弁37の開度を制御する。
<動作>
次に、上記第1実施形態に係る油圧ショベル1の油圧駆動装置10の動作の一例としてブーム下げ動作を行う場合について、図3を参照して説明する。
操作レバー装置11のレバー11a,11bが操作されると(S1)、コントローラ24の流量指令算出回路24aにより、各レバー11a,11bの操作量に対し各油圧アクチュエータ5a,7a,8a,9aの駆動に必要なポンプ流量の目標流量指令値が算出された後、馬力演算回路24bにて第1ないし第4液圧ポンプ14,15,16,17の合計馬力(Ltotal)が算出される。
この後、ポンプ指令・比例弁指令演算回路24cの第1条件分岐部24dにより、エンジン負荷動力(Ltotal+Lefrc)がエンジン12の許容馬力(Lemax)を超えていないかどうかが判定され、エンジン負荷動力がエンジン12の許容馬力を越えている(Noの)場合は、第1演算部24eにより、力行動作している第1ないし第4油圧ポンプ14,15,16,17の斜板14c,15c,16c,17cの傾転角を減少させ、エンジン負荷動力をLemax以下に調整する、いわゆる一般的な馬力制御を行っている。なお、エンジン12の許容馬力(Lemax)は一例で、定格馬力などを用いてもよい。
一方、第1条件分岐部24dにて、エンジン負荷動力がエンジン12の許容馬力以下と判定された(Yesの)場合は、第2条件分岐部24fにより、エンジン負荷動力(Ltotal+Lefrc)の正負が判定される。第2条件分岐部24fにより、エンジン負荷動力が負と判定された(Noの)場合は、第2演算部24gにより、回生動作している第1ないし第4油圧ポンプ14,15,16,17の傾転角を減少させ、第1ないし第4油圧ポンプ14,15,16,17の回生動力を減らし、エンジン回転数の増加を防止する。
このとき、ブームシリンダ7aについては、レバー操作量に基づくブームシリンダ7aへの要求流量に対し、第1油圧ポンプ14のポンプ流量のうちの第2演算部24gにて減少させた分の作動油量が比例弁37から作動油タンク22へ排出され、レバー操作量に基づく要求通りのアクチュエータ速度を確保させる比例弁22の開度が算出される。
また、第2条件分岐部24fにより、エンジン負荷動力が正と判定された(Yesの)場合は、第3条件分岐部24hにより、エンジン回転数(Neng)がエンジン許容回転数(Nlimit)を超えていないかどうかが判定される。第3条件分岐部24hにより、エンジン回転数がエンジン許容回転数を超えていないと判定された(Yesの)場合は、第1ないし第4油圧ポンプ14,15,16,17のポンプ流量が、レバー操作量に基づく要求通りのポンプ流量となるようにする。これに対し、第3条件分岐部24hにより、エンジン回転数がエンジン許容回転数以下と判定された(Noの)場合は、第2演算部24gへ進む。
次いで、第1および第2演算部24e,24g、および第3条件分岐部24hにて演算されたポンプ出力および比例弁開度情報が指令生成部24iへ入力される。比例生成部24iにより、第1ないし第4油圧ポンプ14,15,16,17のレギュレータ14d,15d,16d,17dや比例弁37に出力する各ポンプ指令および比例弁指令が生成されて信号線23を介して第1ないし第4油圧ポンプ14,15,16,17および比例弁37へ送られ、これら第1ないし第4油圧ポンプ14,15,16,17の斜板14c,15c,16c,17cの傾転角が制御され、かつ比例弁37の開度が制御される(S2)。
以上により、第1ないし第4油圧ポンプ14,15,16,17の馬力計算の精度が低い場合や、第1ないし第4油圧ポンプ14,15,16,17のポンプ傾転の応答が遅いなどの原因で、エンジン回転数が増加してしまう場合であっても、エンジン回転数をエンジン許容回転数以下に保つことができるから、過負荷によるエンジン12のエンストを防止できる。また、ブームシリンダ7aの動力回生時にエンジン負荷が負にならないよう、回生中の第1油圧ポンプ14の傾転を減少させるため、エンジン回転数の増加を防止でき、安定した操作性を確保しつつ、最大限の省エネ効果を得ることができる。
次に、上述したブーム下げ動作時の時間経過に伴う油圧アクチュエータ5a,7a,8a,9a、油圧ポンプ14,15,16,17およびエンジン12等の動作について、図4を参照して説明する。図4は、油圧駆動装置10の動作を示すタイムチャートで、(a)はブームシリンダ7aに対するレバー操作量、(b)は第1油圧ポンプ14の流量、(c)は比例弁37の流量、(d)はエンジン負荷動力、(e)はエンジン回転数、(f)はブームシリンダ7aの速度である。図4は、「ブーム上げ動作」から「ブーム下げ動作」を行う間の各構成機器の時刻歴応答を示している。図4では、レバー11a,11bの操作量X1における第1油圧ポンプ14への要求流量がQ1とし、流量Q1が流れた場合のブームシリンダ7aの速度がV1という関係となっている。
時刻t0においては、図4(a)に示すように、ブームシリンダ7aを駆動させるレバー操作がされず、図4(b)、図4(c)および図4(f)に示すように、第1油圧ポンプ14の流量、比例弁37を通過する作動油の流量、およびブームシリンダ7aの速度、各々がゼロ(0)である。このとき、図4(e)に示すように、エンジン12は、目標回転数Nrefで略一定駆動しており、エンジン12には摩擦損失動力Lefrcが作用している。摩擦損失動力Lefrcには、エンジン12自体の摩擦損失のほか、オルタネータやエアコン用コンプレッサ等の補機類(図示せず)を駆動する動力も含まれている。
時刻t1において、図4(a)に示すように、ブーム上げ動作させるレバー操作量が入力されると、コントローラ24の流量指令演算回路24a、馬力演算回路24bおよびポンプ指令・比例弁指令演算回路24cでの演算結果に従い、レバー操作量に比例して第1油圧ポンプ14の流量がプラス側に増加していき、ブームシリンダ7aの速度が上昇していく。ブーム7を空中で動作させる場合においては、ブームシリンダ7aの圧力が略一定であるため、図4(b)に示すように、第1油圧ポンプ14の流量の増加に応じて動力LSP1が、LSP1=ΔPBM×QSP1の関係で増加していき、図4(d)に示すように、動力の増加分ほどエンジン負荷動力(Ltotal+Lefrc)が増えていく。
時刻t2において、図4(d)に示すように、エンジン負荷動力(Ltotal+Lefrc)がエンジン許容馬力(Lemax)を超えると、コントローラ24の指令・比例弁指令演算回路24cでの演算によって、第1油圧ポンプ14の斜板14cの傾転角が絞られて流量が減少され、エンジン負荷動力(Ltotal+Lefrc)がエンジン許容馬力(Lemax)以下に抑えられる。この結果、エンジン12のエンストが防止されるとともに、エンジン12の馬力を有効に利用しブームシリンダ7aに対し最適なアクチュエータ速度を確保することができる。
時刻t3において、図4(a)に示すように、ブームシリンダ7aを駆動させるレバー操作がゼロ(0)に戻され、図4(b)および図4(f)に示すように、第1油圧ポンプ14の流量がゼロ(0)とされ、ブームシリンダ7aの速度がゼロ(0)となる。このとき、図4(e)に示すように、エンジン12は、目標回転数Nrefで略一定駆動した元の負荷状態に戻る。
時刻t4において、ブーム下げ動作させるレバー操作量が入力されると、コントローラ24の流量指令演算回路24a、馬力演算回路24bおよびポンプ指令・比例弁指令演算回路24cでの演算結果に従い、レバー操作量に比例して第1油圧ポンプ14の流量がマイナス側に増加していき、ブームシリンダ7aの速度が上昇していく。第1油圧ポンプ14は、ブームシリンダ7aのボトム室7e側である高圧ライン側の管路32から作動油を吸い込んでロッド室7f側である低圧ライン側の管路31に作動油を吐出し、油圧モータとして動作され、図4(d)に示すように、エンジン負荷動力(Ltotal+Lefrc)を下げる方向に作用させる。すなわち、第1油圧ポンプ14にて動力回生が行われるため、図4(e)に示すように、エンジン負荷動力が減少し、より少ない燃料噴射量でエンジンを目標回転数Nrefに保持でき、エンジンの燃費を向上させることができる。
一般に、ブーム7は大きな位置エネルギを有しており、特にバケット9に土砂等の積荷が満載の状態においては、この積荷の位置エネルギが加わり、ブーム下げ動作時の回生動力が非常に大きくなってしまい、この位置エネルギのすべてを回生動力した場合には、図4(e)中の点線(従来)で示すように、エンジン回転数を増速させてしまう。
そこで、時刻t5において、エンジン負荷動力(Ltotal+Lefrc)がゼロ(0)になった場合、すなわちコントローラ24の第2条件分岐部24fにて、エンジン負荷動力(Ltotal+Lefrc)が負と判定された場合(Ltotal+Lefrc≦0)に、エンジン12での燃料噴射量をカットし、エンジン12が惰性で回る状態とする。このとき、エンジン負荷動力(Ltotal+Lefrc)がマイナスに転じた場合には、エンジン回転数が増加し始め、従来の技術のように、第1油圧ポンプ14の流量をレバー操作量通りにし続けると、図4(e)中の点線(従来)で示すように、エンジン回転数がエンジン許容回転数(Nlimit)を超えてしまう。すなわち、エンジン回転数が増加すると第1油圧ポンプ14の流量も増加するためブームシリンダ7aの速度がさらに上昇し、オペレータの意思に反してブームシリンダ7aの速度が上昇してしまい操作性の低下に繋がるという課題がある。また、エンジン回転数がエンジン許容回転数(Nlimit)を越えてしまうおそれがあるため、エンジン12や、エンジン12にて駆動される補器類の耐久性が低下しまうという課題もある。
これに対し、上述した本発明の第1実施形態に係るコントローラ24においては、第2条件分岐部24fにて、エンジン負荷動力(Ltotal+Lefrc)が負と判定された場合(Ltotal+Lefrc≦0)に、第2演算部24gにて、回生動作している第1油圧ポンプ14の傾転角を減少させて流量を減少させる。このため、エンジン負荷動力(Ltotal+Lefrc)を略ゼロに保持でき、エンジン回転数の増加を抑制しつつ、ブームシリンダ7aから供給される作動油の動力回生を効率良く行うことができる。
ここで、コントローラ24の馬力演算回路24bでの第1ないし第4油圧ポンプ14,15,16,17の馬力演算の精度が、作動油の油温変化や第1ないし第4油圧ポンプ14,15,16,17自体の経年劣化等で低下し、エンジン回転数(Neng)がその許容回転数(Nlimit)を超えた場合であっても、コントローラ24の第3条件分岐部24hにて、エンジン回転数(Neng)がエンジン許容回転数(Nlimit)を超えていないかどうかを比較する。そして、エンジン回転数(Neng)がエンジン許容回転数(Nlimit)を超えた場合に、第1油圧ポンプ14の傾転を減少させるため、エンジン回転数(Neng)を順次に許容回転数以下に保持でき、第1油圧ポンプ14からの動力回生を安定して行うことができる。
さらに、時刻t5においては、第1油圧ポンプ14の流量が、レバー操作量−X1に応じた−Q1に対し−Q2(>−Q1)ほど減っているため、このままの状態では、ブームシリンダ7aの速度は、レバー操作量−X1に応じた−V1に対し、図4(f)中の一点鎖線で示すように、−V2(>−V1)に低下してしまうことが考えられる。
そこで、上記第1実施形態に係るコントローラ24の第2演算部24gでは、比例弁37の開度を制御し、第1油圧ポンプ14の流量のうちの減少した分の流量(−|Q1−Q2|)をブームシリンダ7aのボトム室7e側から排出される作動油を、比例弁37を介して作動油タンク22へ排出させることにより、レバー11a,11bの操作にて要求された通りのブームシリンダ7aの速度−V1にできる。よって、省エネ効果を得つつ、油圧ショベル1の操作性と操作速度を確保できるから、油圧ショベル1の作業量を確保できる。
[第2実施形態]
図5は、本発明の第2実施形態に係る油圧駆動装置を示す油圧回路図である。本第2実施形態が前述した第1実施形態と異なるのは、第1実施形態は、各油圧アクチュエータ5a,7a,8a,9aと第1ないし第4油圧ポンプ14,15,16,17とがそれぞれ閉回路状に接続された油圧駆動装置10に対し、第2実施形態は、これら油圧アクチュエータ5a,7a,8a,9aのうちの旋回モータ5aとバケットシリンダ9aとが開回路状に接続された油圧駆動装置10Aとされている。なお、本第2実施形態において、第1実施形態と同一又は対応する部分には同一符号を付している。
<構成>
本第2実施形態においては、ブームシリンダ7aが第1油圧ポンプ14に閉回路状に接続されて第1閉回路33とし、アームシリンダ8aが第2油圧ポンプ15に閉回路状に接続され第2閉回路43としている。バケットシリンダ9aのボトム室9eおよびロッド室9fに接続された管路51,52間に、コントロールバルブ71が接続され、管路52が開回路用油圧ポンプ72の出力ポート72aに接続され開回路73としている。コントロールバルブ71は、信号線74を介してコントローラ24に接続され、コントローラ24にてコントロールバルブ71のバルブ位置が制御され、コントロールバルブ71は通過する流量を調整する。
開回路用油圧ポンプ72は、入力ポート72bが作動油タンク22に接続され、入力ポート72bから吸い込んだ作動油を出力ポート72aから吐出させる可変容量型の油圧ポンプである。開回路用油圧ポンプ72は、片傾転式の斜板72cを備えた片傾転斜板機構であり、斜板72cの傾斜角を調整するためのレギュレータ72dを備えている。レギュレータ72dは、信号線23を介してコントローラ24に接続され、コントローラ24にてレギュレータ72dによる斜板72cの傾転角を制御し、開回路用油圧ポンプ72の吐出流量が調整される。
バケットシリンダ9aとコントロールバルブ71との間の管路51,52間には、管路51,52内の作動油圧が予め定めた所定圧以上になった場合に、管路51,52内の作動油を排出させるリリーフ弁75a,75bが接続されている。リリーフ弁75a,75b間は、管路76を介して開回路用油圧ポンプ72の出力ポート72aに接続され、管路76と管路52との間には、ブリードオフバルブ77とリリーフ弁78とが接続されている。ブリードオフバルブ77およびリリーフ弁78は、作動油タンク22に接続されている。ブリードオフバルブ77は、管路52内の作動油圧を管路76へ逃がし、管路52内の作動油圧を制御する。リリーフ弁78は、管路52内の作動油圧が予め定めた所定圧以上になった場合に、管路52内の作動油を作動油タンク22へ排出する。
旋回モータ5aの入出力ポート5b,5cに接続された管路61,62間には、コントロールバルブ81が接続されている。管路52は、開回路用油圧ポンプ72の出力ポート72aに接続され、管路51は、管路76に接続されている。コントロールバルブ81は、信号線74を介してコントローラ24に接続され、コントローラ24にてコントロールバルブ81のバルブ位置が制御され、コントロールバルブ81は通過する流量を調整する。
以上により、本第2実施形態に係る油圧駆動装置10Aのように、油圧アクチュエータ5a,7a,8a,9aのうちの旋回モータ5aおよびバケットシリンダ9aを開回路用油圧ポンプ72に開回路状に接続して開回路73としても、エンジン負荷動力が負の場合に、第1油圧ポンプ14の傾転角を減少させて流量を減少させることにより、エンジン負荷動力を略ゼロに保持することができる。また、比例弁37の開度を制御することにより、レバー11a,11bの操作にて要求された通りのブームシリンダ7aの速度にできる。よって、一部が開回路73とされた油圧駆動装置10Aであっても、上述した第1実施形態と同様の作用効果を奏することができる。
[第3実施形態]
図6は、本発明の第3実施形態に係る油圧駆動装置を示す油圧回路図である。本第3実施形態が前述した第1実施形態と異なるのは、第1実施形態は、第1ないし第4油圧ポンプ14,15,16,17をエンジン12にて駆動させる油圧駆動装置10に対し、第3実施形態は、これら第1ないし第4油圧ポンプ14,15,16,17を原動機である電動モータ91にて駆動させる油圧駆動装置10Bとしている。なお、本第3実施形態において、第1実施形態と同一又は対応する部分には同一符号を付している。
本第3実施形態に係る油圧駆動装置10Bのように、第1ないし第4油圧ポンプ14,15,16,17を、動力伝達装置13を介して電動モータ91で駆動する油圧駆動装置10Bとしても、電動モータ91の負荷動力が負の場合に、第1油圧ポンプ14の傾転角を減少させて流量を減少させることにより、電動モータ91の負荷電力を略ゼロに保持できる。また、比例弁37の開度を制御することにより、レバー11a,11bの操作にて要求された通りのブームシリンダ7aの速度にできる。よって、電動モータ91を用いた油圧駆動装置10Bであっても、上述した第1実施形態と同様の作用効果を奏することができる。
[その他]
なお、本発明は前述した実施形態に限定されるものではなく、様々な変形態様が含まれる。例えば、前述した実施形態は、本発明を分りやすく説明するために説明したものであり、本発明は、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。
また、上記各実施形態においては、油圧駆動装置10,10A,10Bを油圧ショベル1に搭載させた場合を例として説明したが、本発明はこれに限定されず、例えば油圧式クレーンやホイールローダなどの油圧駆動装置10,10A,10Bで駆動可能な油圧アクチュエータの駆動装置を備えた建設機械であれば、油圧ショベル1以外の作業機械についても適用可能である。
さらに、上記各実施形態においては、ブームシリンダ7aを駆動する第1閉回路33に比例弁37を接続し、ブーム下げ動作を例として説明した。しかしながら、本発明はこれに限定されず、その他のアームシリンダ8a、バケットシリンダ9a等のいずれの油圧アクチュエータを閉回路状とし、閉回路上の回生時に高圧側となる管路に比例弁37を接続し、レバー操作量に応じた油圧アクチュエータの動作速度が確保されない場合に、比例弁37を開動作させることにより、油圧アクチュエータの動作速度を落とすことなく安定した回生動作を得ることができる。
また、上記各実施形態においては、第1ないし第4油圧ポンプ14,15,16,17について、エンジン負荷動力が負になる場合に、第1ないし第4油圧ポンプ14,15,16,17のうちの回生動作する油圧ポンプの傾転角を減少させることもできる。さらに、ブームシリンダ7aのボトム室側7eの作動油圧を計測し、計測した作動油圧に基づいて比例弁37の開度を調整して流量制御したり、圧力補償型の比例弁37を用いて流量制御してもよい。
上記第1および第3実施形態においては、各油圧アクチュエータ5a,7a,8a,9aと第1ないし第4油圧ポンプ14,15,16,17とがそれぞれ閉回路状に接続された油圧駆動装置10,10Bとし、上記第2実施形態において、油圧アクチュエータ5a,7a,8a,9aのうちの旋回モータ5aとバケットシリンダ9aとが開回路状に接続された油圧駆動装置10Aとした。しかしながら、油圧アクチュエータ5a,7a,8a,9aと油圧ポンプ14,15,16,17の少なくとも1つが閉回路状に接続された閉回路とされ、この閉回路に比例弁37が接続された構成とすることにより、上記第1ないし第3実施形態と同様に、比例弁37が接続された油圧アクチュエータ5a,7a,8a,9aの動作速度を落とすことなく安定した回生動作を得ることができる。
1 油圧ショベル(作業機械)
2 下部走行体
2a 走行装置
3 上部旋回体
4 キャブ
5 旋回装置
5a 旋回モータ(油圧アクチュエータ)
5b,5c 入出力ポート
6 フロント作業機
7 ブーム
7a ブームシリンダ(油圧アクチュエータ)
7b ロッド
7c シリンダチューブ
7d ピストン
7e ボトム室
7f ロッド室
8 アーム
8a アームシリンダ(油圧アクチュエータ)
8b ロッド
8c シリンダチューブ
8d ピストン
8e ボトム室
8f ロッド室
9 バケット
9a バケットシリンダ(油圧アクチュエータ)
9b ロッド
9c シリンダチューブ
9d ピストン
9e ボトム室
9f ロッド室
10,10A,10B 油圧駆動装置(駆動装置)
11 操作レバー装置(操作装置)
11a,11b レバー
12 エンジン(原動機)
13 動力伝達装置
14 第1油圧ポンプ
14a,14b 入出力ポート
14c 斜板
14d レギュレータ
15 第2油圧ポンプ
15a,15b 入出力ポート
15c 斜板
15d レギュレータ
16 第3油圧ポンプ
16a,16b 入出力ポート
16c 斜板
16d レギュレータ
17 第4油圧ポンプ
17a,17b 入出力ポート
17c 斜板
17d レギュレータ
18 チャージポンプ
19 管路
21 リリーフ弁
22 作動油タンク
23 信号線
24 コントローラ
24a 流量指令算出回路
24b 馬力演算回路(出力算出部)
24c ポンプ指令・比例弁指令演算回路(ポンプ制御部、流量調整弁制御部)
24d 第1条件分岐部
24e 第1演算部
24f 第2条件分岐部
24g 第2演算部
24h 第3条件分岐部
31,32 管路
33 第1閉回路
34 フラッシング弁
35a,35b リリーフ弁
36a,36b チェック弁
37 比例弁(流量調整弁)
41,42 管路
43 第2閉回路
44 フラッシング弁
45a,45b リリーフ弁
46a,46b チェック弁
51,52 管路
53 第3閉回路
54 フラッシング弁
55a,55b リリーフ弁
56a,56b チェック弁
61,62 管路
63 第4閉回路
64 フラッシング弁
65a,65b リリーフ弁
66a,66b チェック弁
71 コントロールバルブ
72 開回路用油圧ポンプ
72a 出力ポート
72b 入力ポート
72c 斜板
72d レギュレータ
73 開回路
74 信号線
75a,75b リリーフ弁
76 管路
77 ブリードオフバルブ
78 リリーフ弁
81 コントロールバルブ
91 電動モータ(原動機)

Claims (3)

  1. 複数の油圧アクチュエータと、
    圧油を供給して前記油圧アクチュエータを駆動する可変容量型の複数の油圧ポンプと、
    前記複数の油圧ポンプを駆動する原動機と、
    前記油圧ポンプの容量を制御するコントローラとを備えた作業機械の駆動装置であって、
    前記コントローラは、前記複数の油圧ポンプの合計出力を算出する出力算出部と、前記出力算出部にて算出した合計出力に基づいて前記原動機に対する負荷動力を算出し、前記負荷動力が所定の動力以下かつ正の値となるように、前記油圧ポンプの容量を制御するポンプ制御部とを有する
    ことを特徴とする作業機械の駆動装置。
  2. 請求項1に記載の作業機械の駆動装置において、
    前記複数の油圧アクチュエータのうちの少なくともいずれか1つと前記油圧ポンプとを接続して構成する閉回路と、
    前記閉回路上の前記油圧アクチュエータと前記油圧ポンプとを接続する複数の管路と、
    前記複数の管路のうち、前記油圧アクチュエータからの戻り油にて前記油圧ポンプを回生駆動させることができる側の管路に接続された流量調整弁と、
    前記油圧アクチュエータを操作する操作装置とを備え、
    前記コントローラは、前記油圧ポンプの容量が前記操作装置の操作量に応じた容量より少ない場合に、前記流量調整弁を開動作させる流量調整弁制御部を有する
    ことを特徴とする作業機械の駆動装置。
  3. 請求項1または2に記載の作業機械の駆動装置において、
    前記ポンプ制御部は、前記原動機の回転数が予め設定された所定の回転数以上の場合に、前記油圧ポンプの合計出力が正の値となるように前記油圧ポンプの容量を制御する
    ことを特徴とする作業機械の駆動装置。
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