JP2016015275A - ガス遮断器 - Google Patents

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祐樹 松井
Yuki Matsui
祐樹 松井
彰浩 吉見
Akihiro Yoshimi
彰浩 吉見
徹 小池
Toru Koike
徹 小池
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Abstract

【課題】電界緩和効果を有するコンデンサユニット形状により、小型で低コストのガス遮断器を提供する。
【解決手段】実施形態によるガス遮断器は、密閉容器1と、この中に設けられた遮断接点2と、これと電気的に並列回路を構成するコンデンサユニット20とを備える。コンデンサユニット20は、筒状の極間支持絶縁物5と、その中で電気的に直列に接続される複数のコンデンサ素子7とから構成される。コンデンサ素子7は、誘電体と、この誘電体の軸方向両端面に接合された平板電極と、平板電極に接合され平板電極の面積より横断面が小さい外部電極と、外部電極の端部を除く誘電体および平板電極を被覆する保護用樹脂とから構成される。保護用樹脂を軸方向の両端部に向かって細くなるように形成している。
【選択図】図1

Description

本発明の実施形態は、コンデンサユニットを有するガス遮断器に関する。
従来、電力系統において電流開閉を行う保護用遮断器として、接地された金属あるいは碍子からなる密閉容器内に消弧性のガスを充填し、電流遮断時に接触子間に発生するアークに消弧性ガスを吹き付けてアークを消弧して電流を遮断するパッファ形のガス遮断器が広く使用されている。
このようなパッファ形のガス遮断器に課される遮断責務は、電力系統の高電圧・大電流化に伴いより過酷なものとなってきている。特に近距離線路故障電流(SLF)は過渡回復電圧上昇率(RRRV)が非常に高く、最も過酷な遮断責務の内の一つになっている。
そのため、遮断接点に並列にコンデンサユニットを接続することによって過渡回復電圧上昇率を抑制し、近距離線路故障電流遮断性能を向上させる場合がある。
図12は、従来の消弧室内の極間と並列にコンデンサユニットを有するガス遮断器の部分縦断面図であり、開路時の状態を示している。
図12で示す各部品は、コンデンサユニット50を除き、基本的に同軸円筒形状である。図12に示すように、消弧性ガスが封入された密閉容器1内には、電流を遮断するための遮断接点2として、密閉容器1に対して定位置に固定された第2接触部2b、および図示しない駆動装置により密閉容器1に対して軸方向(図12では図中左方向)に動作する第1接触部2aが対向して配置されている。
複数の直列接続されたコンデンサ素子7および押さえ電極6a、6bを極間支持絶縁物5に設けられた穴に挿入することにより構成されるコンデンサユニット50が、この遮断接点2に電気的に並列接続されている。
また、このコンデンサユニット50の外側にはコンデンサ素子7の電界を緩和するために、コンデンサ用シールド4a、4bが設けられている。
図13は、従来の消弧室極間に並列にコンデンサユニット50を有するガス遮断器のコンデンサユニット50の一部を示す縦断面図である。コンデンサ素子7はほぼ円筒形状であり、図13に示すように、SrTiO3等のセラミックからなる誘電体8の両面に銀などからなる平板電極9aおよび9bを接合し、これらの平板電極9a、9bのそれぞれに出力用の外部電極10aおよび10bが半田付け等により取り付けられており、外部電極10a、10bの軸方向端部を除く全体を保護用樹脂11で被覆する構成となっている。
図14は、従来の消弧室極間に並列にコンデンサユニット50を有するガス遮断器のコンデンサユニット50まわりの等電位線を示す縦断面図である。図14は、第2接触部2b(図12参照)側に電圧を印加した場合を示しており、等電位線30a、30b、30cおよび30dは、第2接触部2b側に引き付けられた形状の分布をしている。このため、保護用樹脂11についてみると、その軸方向端部で等電位線が密となり、この部分の電界が最も大きくなっている。
特開平11−126544号公報
従来、上記のようなガス遮断器においてはコンデンサ素子7の電界に対する十分な配慮がなされておらず、電圧印加時にコンデンサ素子7各所の電界が高くなっている場合がある。
一方、電力系統の高電圧・大電流化に伴いコンデンサ素子7の所要絶縁耐力が増加する傾向にあることもあり、コンデンサ素子7の部分放電不良は重大な問題とされている。
この問題の解決策として、コンデンサ素子7の直列数を増やすことによりコンデンサ素子7の1個当たりの負担電圧を低減することもできるが、これは遮断器の大型化、高コスト化にもつながり、近年のガス遮断器の小形化、低コスト化志向には適さない。
そこで、本発明の実施形態は、小型、低コストで電界緩和効果を有するコンデンサユニットを利用した小型、低コストのガス遮断器を提供することを目的とする。
上述の目的を達成するため、本発明の実施形態は、消弧性ガスが封入された密閉容器と、前記密閉容器内に設けられた遮断接点と、前記密閉容器内に設けられ前記遮断接点と電気的に並列回路を構成する少なくとも1個のコンデンサユニットと、を備えるガス遮断器であって、前記コンデンサユニットは、筒状の極間支持絶縁物と、前記極間支持絶縁物内で電気的に直列に接続される複数のコンデンサ素子と、から構成され、さらに、前記コンデンサ素子は、誘電体と、この誘電体の軸方向両端面に接合された平板電極と、前記平板電極に接合され前記平板電極の面積よりその横断面が小さい外部電極と、前記外部電極の端部を除く前記誘電体および前記平板電極を被覆する保護用樹脂と、から構成される一方、前記保護用樹脂を、軸方向の両端部に向かって細くなるように形成する、ことを特徴とする。
また、本発明の実施形態は、消弧性ガスが封入された密閉容器と、前記密閉容器内に設けられた遮断接点と、前記密閉容器内に設けられ前記遮断接点と電気的に並列回路を構成する少なくとも1個のコンデンサユニットと、を備えるガス遮断器であって、前記コンデンサユニットは、筒状の極間支持絶縁物と、前記極間支持絶縁物内で電気的に直列に接続される複数のコンデンサ素子と、から構成され、さらに、前記コンデンサ素子は、誘電体と、この誘電体の軸方向両端面に接合された平板電極と、前記平板電極に接合され前記平板電極の面積よりその横断面が小さい外部電極と、前記外部電極の端部を除く前記誘電体および前記平板電極を被覆する保護用樹脂と、から構成される一方、前記コンデンサ素子は、前記外部電極の周囲に前記保護用樹脂よりも外径の小さい金属リングを設けて接続する、ことを特徴とする。
また、本発明の実施形態は、消弧性ガスが封入された密閉容器と、前記密閉容器内に設けられた遮断接点と、前記密閉容器内に設けられ前記遮断接点と電気的に並列回路を構成する少なくとも1個のコンデンサユニットと、を備えるガス遮断器であって、前記コンデンサユニットは、筒状の極間支持絶縁物と、前記極間支持絶縁物内で電気的に直列に接続される複数のコンデンサ素子と、から構成され、さらに、前記コンデンサ素子は、誘電体と、この誘電体の軸方向両端面に接合された平板電極と、前記平板電極に接合され前記平板電極の面積よりその横断面が小さい外部電極と、前記外部電極の端部を除く前記誘電体および前記平板電極を被覆する保護用樹脂と、から構成される一方、前記極間支持絶縁物の肉厚を両端部から中央部に向かって減少させる、ことを特徴とする。
また、本発明の実施形態は、消弧性ガスが封入された密閉容器と、前記密閉容器内に設けられた遮断接点と、前記密閉容器内に設けられ前記遮断接点と電気的に並列回路を構成する少なくとも1個のコンデンサユニットと、を備えるガス遮断器であって、前記コンデンサユニットは、筒状の極間支持絶縁物と、前記極間支持絶縁物内で電気的に直列に接続される複数のコンデンサ素子と、から構成され、さらに、前記コンデンサ素子は、誘電体と、この誘電体の軸方向両端面に接合された平板電極と、前記平板電極に接合され前記平板電極の面積よりその横断面が小さい外部電極と、前記外部電極の端部を除く前記誘電体および前記平板電極を被覆する保護用樹脂と、から構成される一方、前記極間支持絶縁物の誘電率を両端部から中央部に向かって減少させる、ことを特徴とする。
また、本発明の実施形態は、消弧性ガスが封入された密閉容器と、前記密閉容器内に設けられた遮断接点と、前記密閉容器内に設けられ前記遮断接点と電気的に並列回路を構成する少なくとも1個のコンデンサユニットと、を備えるガス遮断器であって、前記コンデンサユニットは、筒状の極間支持絶縁物と、前記極間支持絶縁物内で電気的に直列に接続される複数のコンデンサ素子と、から構成され、さらに、前記コンデンサ素子は、誘電体と、この誘電体の軸方向両端面に接合された平板電極と、前記平板電極に接合され前記平板電極の面積よりその横断面が小さい外部電極と、前記外部電極の端部を除く前記誘電体および前記平板電極を被覆する保護用樹脂と、から構成される一方、前記極間支持絶縁物の中央部付近にその径方向に貫通する孔を設ける、ことを特徴とする。
また、本発明の実施形態は、消弧性ガスが封入された密閉容器と、前記密閉容器内に設けられた遮断接点と、前記密閉容器内に設けられ前記遮断接点と電気的に並列回路を構成する少なくとも1個のコンデンサユニットと、を備えるガス遮断器であって、前記コンデンサユニットは、筒状の極間支持絶縁物と、前記極間支持絶縁物内で電気的に直列に接続される複数のコンデンサ素子と、から構成され、さらに、前記コンデンサ素子は、誘電体と、この誘電体の軸方向両端面に接合された平板電極と、前記平板電極に接合され前記平板電極の面積よりその横断面が小さい外部電極と、前記外部電極の端部を除く前記誘電体および前記平板電極を被覆する保護用樹脂と、から構成される一方、前記極間支持絶縁物に内包する前記コンデンサ素子における前記誘電体に対応する位置に、径方向に貫通するとともに前記コンデンサ素子の平板電極間の長さより軸方向に短い孔を設ける、ことを特徴とする。
また、本発明の実施形態は、消弧性ガスが封入された密閉容器と、前記密閉容器内に設けられた遮断接点と、前記密閉容器内に設けられ前記遮断接点と電気的に並列回路を構成する少なくとも1個のコンデンサユニットと、を備えるガス遮断器であって、前記コンデンサユニットは、筒状の極間支持絶縁物と、前記極間支持絶縁物内で電気的に直列に接続される複数のコンデンサ素子と、から構成され、さらに、前記コンデンサ素子は、誘電体と、この誘電体の軸方向両端面に接合された平板電極と、前記平板電極に接合され前記平板電極の面積よりその横断面が小さい外部電極と、前記外部電極の端部を除く前記誘電体および前記平板電極を被覆する保護用樹脂と、から構成される一方、前記外部電極の端部に、凸形状、または凹形状の嵌め合い構造を設け、前記コンデンサ素子を直列に接続したときに相互に径方向の相対的動きを規制するように構成する、ことを特徴とする。
また、本発明の実施形態は、消弧性ガスが封入された密閉容器と、前記密閉容器内に設けられた遮断接点と、前記密閉容器内に設けられ前記遮断接点と電気的に並列回路を構成する少なくとも1個のコンデンサユニットと、を備えるガス遮断器であって、前記コンデンサユニットは、筒状の極間支持絶縁物と、前記極間支持絶縁物内で電気的に直列に接続される複数のコンデンサ素子と、から構成され、さらに、前記コンデンサ素子は、誘電体と、この誘電体の軸方向両端面に接合された平板電極と、前記平板電極に接合され前記平板電極の面積よりその横断面が小さい外部電極と、前記外部電極の端部を除く前記誘電体および前記平板電極を被覆する保護用樹脂と、から構成される一方、前記コンデンサ素子は、前記外部電極の周囲に前記保護用樹脂よりも外径が大きな絶縁板を介して直列に接続される、ことを特徴とする。
本発明の実施形態によれば、小型、低コストで電界緩和効果を有するコンデンサユニットを利用した小型、低コストのガス遮断器を提供することができる。
本発明の第1の実施形態に係るガス遮断器の部分縦断面図である。 本発明の第1の実施形態に係るコンデンサユニットの一部を示す縦断面図である。 本発明の第2の実施形態に係るコンデンサユニットの一部を示す縦断面図である。 本発明の第3の実施形態に係るガス遮断器の部分縦断面図である。 本発明の第4の実施形態に係るガス遮断器の部分縦断面図である。 本発明の第5の実施形態に係るガス遮断器の部分縦断面図である。 本発明の第5の実施形態に係るコンデンサユニットを示す外形図である。 本発明の第6の実施形態に係るガス遮断器の部分縦断面図である。 本発明の第6の実施形態に係るコンデンサユニットを示す外形図である。 本発明の第7の実施形態に係るコンデンサユニットの一部を示す縦断面図である。 本発明の第8の実施形態に係るコンデンサユニットの一部を示す縦断面図である。 従来の消弧室極間に並列にコンデンサユニットを有するガス遮断器の部分縦断面図である。 従来の消弧室極間に並列にコンデンサユニットを有するガス遮断器のコンデンサユニットの一部を示す縦断面図である。 従来の消弧室極間に並列にコンデンサユニットを有するガス遮断器のコンデンサユニットまわりの等電位線を示す縦断面図である。
以下、図面を参照して本発明の実施形態に係るガス遮断器およびコンデンサユニットについて説明する。ここで、互いに同一または類似の部分には、共通の符号を付して、重複説明は省略する。
[第1の実施形態]
図1は、本発明の第1の実施形態に係るガス遮断器の部分縦断面図である。また、図2は、本発明の第1の実施形態に係るコンデンサユニットの一部を示す縦断面図である。
ガス遮断器は、消弧性ガスが封入された密閉容器1と、この密閉容器1内に設けられた1つの電流遮断用の遮断接点2と、1つないし複数のコンデンサユニット20とを有する。遮断接点2とコンデンサユニット20とは、電気的に並列である。
遮断接点2は、第1接触部2aと第2接触部2bとで構成されている。第1接触部2aは図示しない駆動装置により軸方向に移動可能であり、図1は、第1接触部2aと第2接触部2bとが離れた状態(遮断時)を示す。通電時は、第1接触部2aが図1の右方向に移動して、第2接触部2bと接触した状態になる。
コンデンサユニット20は、筒状の極間支持絶縁物5と、極間支持絶縁物5内に積層された複数のコンデンサ素子7と、積層されたコンデンサ素子7を両側から挟む押さえ電極6aおよび6bとを有する。
コンデンサ素子7は電気的に互いに直列に接続されており、遮断接点2とは電気的に並列である。コンデンサ素子7は、全体としてほぼ円筒形状であり、それぞれ、2枚の平板電極9aおよび9bと、これに挟まれた誘電体8と、外部電極10aおよび10bと、保護用樹脂11を有する。
誘電体8はたとえばSrTiO3などのセラミックで形成されているが、コンデンサユニット20として必要な静電容量が得られれば特に材質は問わない。
平板電極9aおよび9bはたとえば銀などの電気伝導率の高い金属製の円板状で、前記誘電体8の両面に公知の技術により接合されている。なお、その形状は円に限定されずたとえば多角形でもよい。外部電極10aおよび10bは、たとえば真鍮製であり半田付け等により平板電極9aおよび9bにそれぞれ取り付けられている。外部電極10aおよび10bの径方向の大きさは平板電極9aおよび9bのそれより小さく、その外縁は平板電極9aおよび9bの外縁より内側であることが望ましい。
外部電極10aおよび10bのそれぞれの軸方向端部を除いて、誘電体8、平板電極9aおよび9bならびに外部電極10aおよび10bは、保護用樹脂11によってモールドされている。
コンデンサユニット20の両端の外側には、コンデンサユニット20内の電界を緩和するためにコンデンサ用シールド4aおよび4bが設けられている。
図2に示すように、保護用樹脂11の形状は、軸方向の両端部に向かって細くなるように形成されている。
図14に示したように、一般に保護用樹脂11における発生電界は、電圧印加側の軸方向端部付近において最も大きくなることが知られている。従来のコンデンサ素子7においては、保護用樹脂11のこの最大電界部が極間支持絶縁物5と接触する可能性のある構造となっており、接触した場合には極端な電界上昇の恐れがあった。
一方、本実施形態においては、保護用樹脂11の最大電界部である軸方向端部が最も細くなっており、最大電界部が極間支持絶縁物5と接触することはないため、保護用樹脂11が極間支持絶縁物5と接触した場合でも、極端な電界上昇を抑制することができる。
このように本実施形態の構成では、コンデンサ素子7の保護用樹脂11の負担電界が低減されているため、信頼性が向上する。また、負担電界が軽減されることからコンデンサ素子7の必要個数を減らすことも可能であり、より小型でより低コストのガス遮断器を提供することができる。
[第2の実施形態]
図3は、本発明の第2の実施形態に係るコンデンサユニットの一部を示す縦断面図である。本実施形態では、コンデンサ素子7は、隣接するコンデンサ素子7どうしが接触する部分の外部電極10aおよび10bの周囲に、金属リング13を有する。
金属リング13の径方向の外縁は、保護用樹脂11の径方向の外縁より内側になるように形成されている。
以上のように構成された本実施形態では、金属リング13を有するため、等電位線は従来形態の等電位線に比べてコンデンサ素子7の軸方向中央部に寄ることになる。この結果、軸方向端部側に寄っていた電界が緩和される。
このように本実施形態の構成では、コンデンサ素子7の保護用樹脂11の負担電界が低減されているため、信頼性が向上する。また、コンデンサ素子7の必要個数を減らすことも可能であり、より小型でより低コストのガス遮断器を提供することができる。
[第3の実施形態]
図4は、本発明の第3の実施形態に係るガス遮断器の部分縦断面図である。本実施形態における極間支持絶縁物16は、その両端部から中央部に向かって肉厚が単調減少している。言い換えれば、誘電体である極間支持絶縁物16の量が端部側に比べて中央部側の方が相対的に少なくなっている。
このため、極間支持絶縁物16は、第1および第2の実施形態における極間支持絶縁物5に比べて、軸方向中央部側の誘電体の量が少ない分、軸方向の端部側に寄せられていた等電位線は、誘電率の小さい方、すなわち軸方向中央部側にシフトし、軸方向の端部側の電界は緩和されることになる。このため、極間支持絶縁物16の中央部より電圧印加側にある高電界を示すコンデンサ素子7の平板電極9b端部近傍の電界(図14参照)が緩和される。
このように本実施形態の構成では、コンデンサ素子7の保護用樹脂11の負担電界が低減されているため、信頼性が向上する。また、コンデンサ素子7の必要個数を減らすことも可能であり、より小型でより低コストのガス遮断器を提供することができる。
[第4の実施形態]
図5は、本発明の第4の実施形態に係るガス遮断器の部分縦断面図である。本実施形態における極間支持絶縁物17は、両端部側17bと中央部側17aとで誘電率が異なり、中央部側17aの方が両端部側17bに比べて誘電率が小さく構成している。
軸方向に誘電率を変える方法としては、たとえば、異なる誘電率の絶縁物を軸方向に接合することでもよく、あるいは、製造過程において誘電率を軸方向に変化させる処理をすることでもよい。
軸方向中央部側の誘電率が小さい分、等電位線は、誘電率の小さい方、すなわち軸方向中央部側にシフトし、軸方向の端部側の電界は緩和されることになる。このため、極間支持絶縁物17の中央部側17aより電圧印加側にある高電界を示すコンデンサ素子7の電圧印加側の平板電極9b端部近傍の電界(図14参照)が緩和される。
このように本実施形態の構成では、コンデンサ素子7の保護用樹脂11の負担電界が低減されているため、信頼性が向上する。また、コンデンサ素子7の必要個数を減らすことも可能であり、より小型でより低コストのガス遮断器を提供することができる。
なお、本実施形態では、両端部側17bと中央部側17aとで2種類の誘電率の場合を示したが、3種類以上の組合せでもよく、さらに極間支持絶縁物17の両端部から中央部に向かって誘電率が連続的に減少していることでもよい。
[第5の実施形態]
図6は、本発明の第5の実施形態に係るガス遮断器の部分縦断面図である。また、図7は、本発明の第5の実施形態に係るコンデンサユニットを示す外形図である。本実施形態における極間支持絶縁物5は軸方向中央部に径方向、すなわち、軸方向に垂直な方向に貫通する孔14を有する。
したがって、誘電体である極間支持絶縁物5の量は軸方向の端部より中央部側の方が相対的に少なくなっている。
このため、第1および第2の実施形態における極間支持絶縁物5に比べて、軸方向中央部側の誘電体の量が少ない、すなわち、軸方向中央部側の誘電率が小さい分、等電位線は、誘電率の小さい方、すなわち軸方向中央部側にシフトし、軸方向の端部側の電界は緩和されることになる。
よって、電圧印加側にある特に高電界を示すコンデンサ素子7の電圧印加側の平板電極9b端部近傍の電界(図14参照)が緩和される。
このように本実施形態の構成では、コンデンサ素子7の保護用樹脂11の負担電界が低減されているため、信頼性が向上する。また、コンデンサ素子7の必要個数を減らすことも可能であり、より小型でより低コストのガス遮断器を提供することができる。
[第6の実施形態]
図8は、本発明の第6の実施形態に係るガス遮断器の部分縦断面図である。また、図9は、本発明の第6の実施形態に係るコンデンサユニットを示す外形図である。
本実施形態においては、極間支持絶縁物5は、コンデンサ素子7の誘電体8(図2、3参照)に対応する位置のそれぞれに、軸方向に垂直(すなわち径方向)に貫通するとともに、その幅(極間支持絶縁物5の軸方向に対する長さ)がコンデンサ素子7の平板電極9aおよび9b(図2、3参照)間の長さおより短い孔15を有する。
このため、各々のコンデンサ素子7を通過する等電位線は、それぞれのコンデンサ素子7に対応する孔15の方へシフトする。よって、従来形態の等電位線に比べて、各コンデンサ素子7の中央部に集められるため、平板電極9b端部の電界(図14参照)が緩和される。
このように本実施形態の構成では、コンデンサ素子7の保護用樹脂11の負担電界が低減されているため、信頼性が向上する。また、コンデンサ素子7の必要個数を減らすことも可能であり、より小型でより低コストのガス遮断器を提供することができる。
[第7の実施形態]
図10は、本発明の第7の実施形態に係るコンデンサユニットの一部を示す縦断面図である。
本実施形態では、互いに隣接する各コンデンサ素子7の外部電極10a、10bは、相互に凸形状、凹形状の嵌め合い構造となっている。
このような構成を有する本実施形態では、外部電極10a、10b同士が嵌め合い構造のため相互に径方向の相対的動きを規制しており、コンデンサ素子7の位置が押さえ電極6a、6bに対して固定される。このため、押さえ電極6a、6b(図1参照)よりも直径の小さい保護用樹脂11が極間支持絶縁物5に接触することはない。
以上のように、本実施の形態においては、保護用樹脂11が極間支持絶縁物5に接触することによる極端な電界の増加を防止することができる。
[第8の実施形態]
図11は、本発明の第8の実施形態に係るコンデンサユニットの一部を示す縦断面図である。
本実施形態においては、コンデンサ素子7には、隣接する外部電極10a、10b同士が接触する部分の、外部電極10a、10bの周囲に絶縁物で構成される絶縁板12が設けられている。絶縁板12は、外部電極10a、10bが貫通する孔を有し、保護用樹脂11よりも径方向に外縁が突出している。
このような構成を有する本実施形態においては、保護用樹脂11の径方向の外縁が、絶縁板12の外縁よりも小さいために、保護用樹脂11が極間支持絶縁物5に接触することはない。
以上のように、本実施の形態においては、保護用樹脂11が極間支持絶縁物5に接触することによる極端な電界の増加を防止することができる。
また、一般的に、絶縁板12と極間支持絶縁物5に接触する箇所は等電位線が疎となる場所であるため、その発生電界は保護用樹脂11と極間支持絶縁物5が接触した際に発生する電界に対して十分に小さい。
[その他の実施形態]
以上、本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。また、各実施形態の特徴を組み合わせてもよい。
さらに、これらの実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
1・・・密閉容器、2・・・遮断接点、2a・・・第1接触部、2b・・・第2接触部、4a、4b・・・コンデンサ用シールド、5・・・極間支持絶縁物、6a、6b・・・押さえ電極、7・・・コンデンサ素子、8・・・誘電体、9a、9b・・・平板電極、10a、10b・・・外部電極、11・・・保護用樹脂、12・・・絶縁板、13・・・金属リング、14・・・孔、15・・・孔、16・・・極間支持絶縁物、17・・・極間支持絶縁物、17a・・・中央部側、17b・・・両端部側、20・・・コンデンサユニット、30a、30b、30c、30d・・・等電位線、50・・・コンデンサユニット

Claims (8)

  1. 消弧性ガスが封入された密閉容器と、
    前記密閉容器内に設けられた遮断接点と、
    前記密閉容器内に設けられ前記遮断接点と電気的に並列回路を構成する少なくとも1個のコンデンサユニットと、
    を備えるガス遮断器であって、
    前記コンデンサユニットは、
    筒状の極間支持絶縁物と、
    前記極間支持絶縁物内で電気的に直列に接続される複数のコンデンサ素子と、
    から構成され、
    さらに、前記コンデンサ素子は、
    誘電体と、
    この誘電体の軸方向両端面に接合された平板電極と、
    前記平板電極に接合され前記平板電極の面積よりその横断面が小さい外部電極と、
    前記外部電極の端部を除く前記誘電体および前記平板電極を被覆する保護用樹脂と、
    から構成される一方、
    前記保護用樹脂を、軸方向の両端部に向かって細くなるように形成する、
    ことを特徴とするガス遮断器。
  2. 消弧性ガスが封入された密閉容器と、
    前記密閉容器内に設けられた遮断接点と、
    前記密閉容器内に設けられ前記遮断接点と電気的に並列回路を構成する少なくとも1個のコンデンサユニットと、
    を備えるガス遮断器であって、
    前記コンデンサユニットは、
    筒状の極間支持絶縁物と、
    前記極間支持絶縁物内で電気的に直列に接続される複数のコンデンサ素子と、
    から構成され、
    さらに、前記コンデンサ素子は、
    誘電体と、
    この誘電体の軸方向両端面に接合された平板電極と、
    前記平板電極に接合され前記平板電極の面積よりその横断面が小さい外部電極と、
    前記外部電極の端部を除く前記誘電体および前記平板電極を被覆する保護用樹脂と、
    から構成される一方、
    前記コンデンサ素子は、前記外部電極の周囲に前記保護用樹脂よりも外径の小さい金属リングを設けて接続する、
    ことを特徴とするガス遮断器。
  3. 消弧性ガスが封入された密閉容器と、
    前記密閉容器内に設けられた遮断接点と、
    前記密閉容器内に設けられ前記遮断接点と電気的に並列回路を構成する少なくとも1個のコンデンサユニットと、
    を備えるガス遮断器であって、
    前記コンデンサユニットは、
    筒状の極間支持絶縁物と、
    前記極間支持絶縁物内で電気的に直列に接続される複数のコンデンサ素子と、
    から構成され、
    さらに、前記コンデンサ素子は、
    誘電体と、
    この誘電体の軸方向両端面に接合された平板電極と、
    前記平板電極に接合され前記平板電極の面積よりその横断面が小さい外部電極と、
    前記外部電極の端部を除く前記誘電体および前記平板電極を被覆する保護用樹脂と、
    から構成される一方、
    前記極間支持絶縁物の肉厚を両端部から中央部に向かって減少させる、
    ことを特徴とするガス遮断器。
  4. 消弧性ガスが封入された密閉容器と、
    前記密閉容器内に設けられた遮断接点と、
    前記密閉容器内に設けられ前記遮断接点と電気的に並列回路を構成する少なくとも1個のコンデンサユニットと、
    を備えるガス遮断器であって、
    前記コンデンサユニットは、
    筒状の極間支持絶縁物と、
    前記極間支持絶縁物内で電気的に直列に接続される複数のコンデンサ素子と、
    から構成され、
    さらに、前記コンデンサ素子は、
    誘電体と、
    この誘電体の軸方向両端面に接合された平板電極と、
    前記平板電極に接合され前記平板電極の面積よりその横断面が小さい外部電極と、
    前記外部電極の端部を除く前記誘電体および前記平板電極を被覆する保護用樹脂と、
    から構成される一方、
    前記極間支持絶縁物の誘電率を両端部から中央部に向かって減少させる、
    ことを特徴とするガス遮断器。
  5. 消弧性ガスが封入された密閉容器と、
    前記密閉容器内に設けられた遮断接点と、
    前記密閉容器内に設けられ前記遮断接点と電気的に並列回路を構成する少なくとも1個のコンデンサユニットと、
    を備えるガス遮断器であって、
    前記コンデンサユニットは、
    筒状の極間支持絶縁物と、
    前記極間支持絶縁物内で電気的に直列に接続される複数のコンデンサ素子と、
    から構成され、
    さらに、前記コンデンサ素子は、
    誘電体と、
    この誘電体の軸方向両端面に接合された平板電極と、
    前記平板電極に接合され前記平板電極の面積よりその横断面が小さい外部電極と、
    前記外部電極の端部を除く前記誘電体および前記平板電極を被覆する保護用樹脂と、
    から構成される一方、
    前記極間支持絶縁物の中央部付近にその径方向に貫通する孔を設ける、
    ことを特徴とするガス遮断器。
  6. 消弧性ガスが封入された密閉容器と、
    前記密閉容器内に設けられた遮断接点と、
    前記密閉容器内に設けられ前記遮断接点と電気的に並列回路を構成する少なくとも1個のコンデンサユニットと、
    を備えるガス遮断器であって、
    前記コンデンサユニットは、
    筒状の極間支持絶縁物と、
    前記極間支持絶縁物内で電気的に直列に接続される複数のコンデンサ素子と、
    から構成され、
    さらに、前記コンデンサ素子は、
    誘電体と、
    この誘電体の軸方向両端面に接合された平板電極と、
    前記平板電極に接合され前記平板電極の面積よりその横断面が小さい外部電極と、
    前記外部電極の端部を除く前記誘電体および前記平板電極を被覆する保護用樹脂と、
    から構成される一方、
    前記極間支持絶縁物に内包する前記コンデンサ素子における前記誘電体に対応する位置に、径方向に貫通するとともに前記コンデンサ素子の平板電極間の長さより軸方向に短い孔を設ける、
    ことを特徴とするガス遮断器。
  7. 消弧性ガスが封入された密閉容器と、
    前記密閉容器内に設けられた遮断接点と、
    前記密閉容器内に設けられ前記遮断接点と電気的に並列回路を構成する少なくとも1個のコンデンサユニットと、
    を備えるガス遮断器であって、
    前記コンデンサユニットは、
    筒状の極間支持絶縁物と、
    前記極間支持絶縁物内で電気的に直列に接続される複数のコンデンサ素子と、
    から構成され、
    さらに、前記コンデンサ素子は、
    誘電体と、
    この誘電体の軸方向両端面に接合された平板電極と、
    前記平板電極に接合され前記平板電極の面積よりその横断面が小さい外部電極と、
    前記外部電極の端部を除く前記誘電体および前記平板電極を被覆する保護用樹脂と、
    から構成される一方、
    前記外部電極の端部に、凸形状、または凹形状の嵌め合い構造を設け、前記コンデンサ素子を直列に接続したときに相互に径方向の相対的動きを規制するように構成する、
    ことを特徴とするガス遮断器。
  8. 消弧性ガスが封入された密閉容器と、
    前記密閉容器内に設けられた遮断接点と、
    前記密閉容器内に設けられ前記遮断接点と電気的に並列回路を構成する少なくとも1個のコンデンサユニットと、
    を備えるガス遮断器であって、
    前記コンデンサユニットは、
    筒状の極間支持絶縁物と、
    前記極間支持絶縁物内で電気的に直列に接続される複数のコンデンサ素子と、
    から構成され、
    さらに、前記コンデンサ素子は、
    誘電体と、
    この誘電体の軸方向両端面に接合された平板電極と、
    前記平板電極に接合され前記平板電極の面積よりその横断面が小さい外部電極と、
    前記外部電極の端部を除く前記誘電体および前記平板電極を被覆する保護用樹脂と、
    から構成される一方、
    前記コンデンサ素子は、前記外部電極の周囲に前記保護用樹脂よりも外径が大きな絶縁板を介して直列に接続される、
    ことを特徴とするガス遮断器。
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