JP2016014593A - 接触角測定方法及び接触角測定装置 - Google Patents

接触角測定方法及び接触角測定装置 Download PDF

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Abstract

【課題】転がり軸受の転動体の接触角を正確に求める。
【解決手段】接触角測定方法は、内輪12を固定輪とし外輪11を回転輪とする準備工程と、測定開始の基準状態から外輪11を回転させ、外輪11の回転に伴って保持器14を遅れて回転させる回転工程と、この回転工程における外輪11の回転量と保持器14の回転量とに基づいて接触角を求める角度取得工程とを含む。回転工程では、保持器14を所要回転量について回転させる。前記所要回転量は、外輪11及び保持器14の双方の位相が前記基準状態に戻る回転量を考慮して得られる回転量である。
【選択図】 図2

Description

本発明は、転がり軸受の接触角を測定する方法及び装置に関する。
各種機械装置の回転部分には、転がり軸受が多く用いられている。図8に示す転がり軸受は、アンギュラ玉軸受90であり、外輪91、内輪92、複数の転動体としての玉93、これら玉93を保持する環状の保持器94を備えている。玉93は、外輪91の内周面に設けられている外輪軌道95、及び、内輪92の外周面に設けられている内輪軌道96を転動する。
アンギュラ玉軸受90は、ラジアル方向の荷重のみならずアキシャル方向の荷重も支持することができるように、外輪軌道95における玉93の接触点と内輪軌道96における玉93の接触点を結ぶ直線L1を、各玉93の中心点を含む平面Fに対して所定角度について傾斜させている。この角度がアンギュラ玉軸受90の接触角θであり、この接触角θは軸受性能に大きな影響を及ぼすことから、所定の値となるように管理する必要がある。
そこで、接触角θを測定する方法として、例えば、特許文献1に示す方法が知られている。この測定方法は、次のとおりである。
例えば、内輪92に対して外輪91を回転させると、玉93の転動と共に保持器94も回転するが、保持器94の回転は外輪91の回転よりも遅れ、保持器94の回転量は外輪91の回転量よりも少なくなる。また、この際、保持器94の回転量は、接触角θに応じて変化する。
そこで、外輪91の回転量及び保持器94の回転量等に基づいて接触角θを算出する。つまり、内輪92を固定し、外輪91を例えば10回転させた場合の保持器94の回転量を計測し、外輪91の回転量(10回転)、保持器94の回転量(計測値)、及び、アンギュラ玉軸受90の仕様に基づいて所定の式を用いて、接触角θを算出する。なお、この式は、特許文献1に記載されている式を採用することができる。
特公昭51−26824号公報
図9は、従来のアンギュラ玉軸受の接触角を測定するための装置の概略構成図である。この装置は、外輪91を保持するとともに回転中心C0回りに回転可能である回転部材81、内輪92を固定するための固定部材82、回転部材81を回転させる駆動機構83、回転部材81の回転数を計測する計測器84、保持器94に取り付けられている被検出部材85、及び、被検出部材85を検出するセンサ86を備えている。駆動機構83は、モータ83aと、動力伝達手段としてのベルト83bとを有しており、モータ83aの回転がベルト83bを介して回転軸87に伝達される。回転軸87は回転部材81と一体回転可能であり、モータ83aの回転により回転部材81は回転する。計測器84は、エンコーダ84aからなり、エンコーダ84aは回転軸87とギヤ84bを介して連結されている。
回転部材81は、外輪91を保持する保持部材88を有している。しかし、図10に示すように、外輪91の中心C1と、回転部材81及び回転軸87の中心(回転中心C0)とが一致していない状態で、外輪91が保持部材88によって回転部材81に保持される場合がある。
このように、外輪91の中心C1と、この外輪91を回転させる回転部材81の回転中心C0とが不一致であると、図11のイメージ図に示すように、外輪91の中心C1が、回転中心C0回りに回転し、さらに、この外輪91がモータ83aによって回転(自転)することで、外輪91及び保持器94は振れ回りすることとなる。
この場合、保持器94と一体回転する被検出部材85は、外輪91(保持器94)の回転の振れ量に応じた進みや遅れが発生し、被検出部材85を検出するセンサ86において誤差e(図11参照)が発生する。
このような進みや遅れが生じていると、外輪91の回転量(回転数)をエンコーダ84aで制御し、この外輪91の回転量を基準にすると保持器94の回転量(回転数)が不正確となる。この結果、算出される接触角θの値も不正確となる。
そこで、本発明は、転動体の接触角を正確に求めることが可能となる測定方法及び測定装置を提供することを目的とする。
本発明の接触角測定方法は、外輪、内輪、複数の転動体及び前記複数の転動体を保持する環状の保持器を備えている転がり軸受における当該転動体の接触角を測定する方法であって、前記外輪と前記内輪との内の一方を固定輪とし他方を回転輪とする準備工程と、測定開始の基準状態から前記回転輪を回転させ、当該回転輪の回転に伴って前記保持器を当該回転輪に遅れて回転させる回転工程と、前記回転工程における前記回転輪の回転量と前記保持器の回転量とに基づいて前記接触角を求める角度取得工程とを含み、前記回転工程では、前記保持器を所要回転量について回転させ、前記所要回転量は、前記回転輪及び前記保持器の双方の位相が前記基準状態に戻る回転量を考慮して得られる回転量である。
本発明は、次の(A)及び(B)に着目して発明されたものである。
(A)回転輪の中心と回転輪を回転させる回転中心とが一致していない状態にある測定開始時(基準状態)から、回転輪及び保持器がそれぞれ回転し、これら回転輪及び保持器の双方の位相が前記基準状態に戻ると、回転輪の前記中心と回転輪を回転させる前記回転中心とが一致してしない前記測定開始時の状態に戻ること。
(B)保持器の進み又は遅れについて周期性があること。
そこで、本発明によれば、保持器を回転させる所要回転量が、回転輪及び保持器の双方の位相が基準状態に戻る回転量を考慮して得られる回転量であるため、回転輪の中心と回転輪を回転させる回転中心との不一致に起因する、保持器の回転の進み又は遅れの誤差を低減することが可能となる。この結果、保持器の回転の進み又は遅れの誤差が低減された回転量に基づいて接触角を求めることで、正確な接触角を取得することが可能となる。
また、前記保持器の回転数を1から所定の整数までとした場合に、前記回転輪の回転量として、当該保持器の各回転数に対応する前記外輪の回転数を小数点以下の桁数まで算出し、算出した当該回転数のうち、整数に最も近いものに対応する前記保持器の回転数を、前記所要回転量とするのが好ましい。
保持器の回転数としての前記「1」から「所定の整数」それぞれは、保持器が前記基準状態に戻る回転量に相当する。そして、この保持器の各回転数に対応して、回転輪の回転数を小数点以下の桁数まで算出し、このようにして得られた回転輪の各回転数のうち、整数に最も近いものは、回転輪が前記基準状態に近い状態となるものである。そこで、この整数に最も近い回転輪の回転数に対応する保持器の回転数を、前記所要回転量とする。このようにして、回転輪及び保持器の双方の位相が前記基準状態に戻る回転量を考慮し前記所要回転量を得ることができる。
また、本発明は、外輪、内輪、複数の転動体及び前記複数の転動体を保持する環状の保持器を備えている転がり軸受における当該転動体の接触角を測定する装置であって、前記外輪と前記内輪との内の一方を固定輪として固定する固定手段と、測定開始の基準状態から、前記外輪と前記内輪との内の他方を回転輪として回転させ、当該回転輪の回転に伴って前記保持器を所要回転量について回転させる回転手段と、前記保持器の回転量を取得する第1取得手段と、前記回転輪の回転量を取得する第2取得手段と、前記回転輪及び前記保持器の双方の位相が前記基準状態に戻る回転量を考慮して前記所要回転量を求めると共に、当該所要回転量及び当該所要回転量に対応する前記回転輪の回転量に基づいて前記接触角を求める演算手段とを備えている。
本発明によれば、前記測定方法を実施することができ、正確な接触角を求めることが可能となる。
本発明によれば、転がり軸受の接触角を正確に求めることが可能となり、安定した軸受性能を有する転がり軸受を生産することができる。
本発明の接触角測定装置による測定の対象となる転がり軸受の一例を示す断面図である。 接触角測定装置の概略構成図である。 接触角測定方法を示すフロー図である。 保持器と外輪との回転量についての説明図である。 アンギュラ玉軸受の各諸元の説明図である。 保持器の回転数に対する外輪の回転数の関係を示す表である。 接触角の計算結果を示すグラフであり、(A)は実施例、(B)は従来例の場合を示すグラフである。 アンギュラ玉軸受の断面図である。 従来のアンギュラ玉軸受の接触角を測定するための装置の概略構成図である。 測定装置の一部を示す説明図である。 振れ回りする外輪及び保持器のイメージ図である。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
〔転がり軸受について〕
図1は、本発明の接触角測定装置による測定の対象となる転がり軸受の一例を示す断面図である。図1に示す転がり軸受は、アンギュラ玉軸受10であり、外輪11、内輪12、複数の転動体としての玉13、これら玉13を保持する環状の保持器14を備えている。玉13は、外輪11の内周面に設けられている外輪軌道15、及び、内輪12の外周面に設けられている内輪軌道16を転動する。
アンギュラ玉軸受10は、ラジアル方向の荷重のみならず、アキシャル方向の荷重も支持することができるように、外輪軌道15における玉13の接触点と内輪軌道16における玉13の接触点を結ぶ直線L1を、各玉13の中心点を含む平面Fに対して所定角度について傾斜させている。この所定角度がアンギュラ玉軸受10の接触角θであり、この接触角θは軸受性能に大きな影響を及ぼすことから、接触角θを測定し、所定の値となるように管理する必要がある。
〔接触角測定装置について〕
そこで、図2に示す接触角測定装置20(以下、単に測定装置20という。)によりアンギュラ玉軸受10の玉13の接触角θが測定される。
この測定装置20は、アンギュラ玉軸受10の外輪11と内輪12との内の一方を固定輪として固定する固定手段と、外輪11と内輪12との内の他方を回転輪として回転させる回転手段とを備えている。本実施形態では、内輪12が固定輪であり、前記固定手段として、内輪12を固定するための固定部材22を備えている。そして、外輪11が回転輪であり、前記回転手段として、外輪11を保持するとともに回転中心C0回りに回転可能となる回転部材21と、この回転部材21を回転させる駆動機構23とを備えている。
駆動機構23は、減速機付きのモータ23aを有しており、モータ23aの回転が回転軸27に伝達される。モータ23aの出力軸23bと回転軸27とは軸継手28により連結されており、出力軸23bと回転軸27とは同一中心線上に配置されている。回転軸27は回転部材21と一体回転可能であり、モータ23aの回転により、回転部材21は回転する。
回転部材21は、外輪11を保持する保持部材29を有している。しかし、従来(図10参照)の場合と同様に、外輪11の中心C1と、回転部材21及び回転軸27の中心(回転中心C0)とが一致していない状態で、外輪11が保持部材29によって回転部材21に保持されることがある。
回転部材21は、外輪11の端面11aに接触可能な環状の当接面21aを有している。
そして、固定部材22は、図外の装置フレームに対して回転不能として設けられている。固定部材22は、内輪12が回転しないように保持すると共に、この内輪12の端面12aを押す機能として、本実施形態ではエアシリンダ22aを有している。エアシリンダ22aが内輪12を当接面21a側へ押すことで、アンギュラ玉軸受10にアキシャル荷重を付与することが可能となる。このエアシリンダ22aによる押圧力(エア圧)を調整することで、使用状態と同等となる最適なアキシャル荷重(測定荷重)をアンギュラ玉軸受10に付与することができる。
更に、測定装置20は、保持器14の回転量を取得する第1取得手段と、回転輪である外輪11の回転量を取得する第2取得手段とを備えている。本実施形態では、前記第1取得手段として、保持器14に取り付けられている被検出部材25と、この被検出部材25を検出するセンサ26とを備えている。そして、前記第2取得手段として、回転部材21の回転数を計測する計測器24を備えている。
計測器24は、エンコーダ24aからなり、このエンコーダ24aも回転軸27と同一中心線上に配置されている。外輪11は回転部材21及び回転軸27と一体回転することから、エンコーダ24aは外輪11の回転数を検出(管理)することができる。
被検出部材25は、保持器14の軸方向側面側に取り付けられ、保持器14と一体回転する。保持器14には単一の被検出部材25が設けられ、センサ26がこの被検出部材25を検出する。センサ26が被検出部材25を1回検出し、再びこの被検出部材25を検出することで、この2回の検出の間に保持器14は1回転する。
本実施形態のセンサ26は、透過センサであり、発光部26aと受光部26bとを有する。被検出部材25が遮光することで、センサ26は被検出部材25を検出する。
更に、測定装置20は、前記接触角θを求める演算手段30を備えている。演算手段30は、例えばコンピュータからなり、センサ26の検知信号、及び、エンコーダ24aからの信号を取得し、接触角θを算出する。
〔測定方法について〕
以上のように構成された測定装置20によって行われる測定方法について説明する。この測定方法には、図3に示すように、準備工程St1、回転工程St2、及び角度取得工程St3が含まれる。
〔準備工程St1〕
準備工程St1では、アンギュラ玉軸受10の外輪11と内輪12との内の一方を固定輪とし他方を回転輪とするための準備が行われる。図2に示す本実施形態では、外輪11を回転輪とし、内輪12を固定輪とする。このため、回転部材21の上にアンギュラ玉軸受10を載せ、保持部材29により外輪11を回転部材21に固定し、外輪11と回転部材21とが一体回転可能となる状態とする。また、このアンギュラ玉軸受10の内輪12に対して固定部材22が軸方向から接触し、エアシリンダ22aが所定の押圧力によって内輪12を玉13へ押し付ける。これにより、内輪12が、図外の装置フレームに対して静止状態となる固定輪となり、外輪11が、この内輪12に対して回転可能となる状態が得られる。
〔回転工程St2〕
準備工程St1が完了すると、モータ23aを回転させ回転部材21を回転させる。これにより、外輪11は回転部材21(回転軸27)の中心線回りに回転する。回転部材21の回転中心がC0である。回転部材21が回転すると、この回転部材21と同じ回転速度(回転数)で外輪11は回転する。すると、各玉13は、内輪軌道16及び外輪軌道15を転動し回転移動(公転)する。この玉13の回転移動により保持器14も回転する。つまり、固定状態にある内輪12に対して外輪11を回転駆動すれば、この外輪11の回転に伴って保持器14も回転する。そして、センサ26が保持器14と一体回転する被検出部材25を検出した時点からの外輪11(回転部材21)の回転数が、計測器24により計測される。また、センサ26は、被検出部材25を検出することで、保持器14の回転数を計測する。保持器14と一体回転する被検出部材25をセンサ26が検出した時点を、測定開始としている。
本実施形態の回転工程St2では、前記測定開始から、保持器14が所要回転量について回転するまでを測定期間として、外輪11を回転させる。なお、この所要回転量は、演算手段30によって事前に決定される回転数であり、正の整数である。この決定の処理については、後に説明する。また、前記測定開始の際のアンギュラ玉軸受10の状態を「基準状態」という。
図4に示すように、保持器14は外輪11に遅れて回転することから、保持器14の回転量は、外輪11の回転量よりも小さくなる。本実施形態のアンギュラ玉軸受10の仕様については後に示すが、この仕様によるアンギュラ玉軸受10の場合、保持器14を「7回転」させる間に、外輪11は「12.95回転」する。なお、保持器14の回転量(7回転)と外輪11の回転量(12.95回転)とについては、アンギュラ玉軸受10の仕様毎で異なる。
以上のように、回転工程St2では、測定開始の基準状態から、モータ23a及び回転部材21を含む回転手段によって、外輪11を回転させ、この外輪11の回転に伴って保持器14を外輪11に遅れて所要回転量について回転させる。そして、測定開始の基準状態では、センサ26が被検出部材25を検出したタイミングとなる。更に、センサ26が被検出部材25を検出した時点から、保持器14及び外輪11の回転量(回転数)の測定が開始される。
〔角度取得工程St3〕
演算手段30は、保持器14の回転量(回転数)及び外輪11の回転量(回転数)を、センサ26及び計測器24から取得する。前記のとおり、回転工程St2では、保持器14を所要回転量について回転させることから、演算手段30は、この所要回転量と、この所要回転量について保持器14が回転している間の外輪11の回転量を取得する。
これら回転量を取得した演算手段30は、前記所要回転量と、この所要回転量に対応する外輪11の回転量に基づいて接触角θを求める処理を行う。本実施形態では、保持器14の所要回転量としての「7回転」と、この保持器が7回転した場合の外輪11の回転数(測定値)とを用いて、接触角θを求める処理(演算)を、次の式(1)により行う。なお、この式(1)は、演算手段30の内部メモリに記憶されている。
前記式(1)において、DMは、図5に示すように、玉13のピッチ円直径であり、Bdは玉13の直径である。Ncは、保持器14の前記所要回転量「7回転」に相当する回転角度であり、Nは、保持器14が所要回転量(7回転)について回転した場合の外輪11の回転量(実測値)に相当する回転角度である。
以上より、角度取得工程St3では、回転工程St2における外輪11の回転角度N(回転量)と、保持器14の回転角度(前記所要回転量)Ncとに基づいて、演算手段30が、接触角θを求める処理を行う。
〔アンギュラ玉軸受10の仕様〕
本実施形態のアンギュラ玉軸受10の仕様(設計値)は次のとおりである。
・内径 : 65mm
・外径 : 100mm
・玉13の直径(Bd) : 7.1438mm
・玉13のピッチ円直径(DM): 82.523mm
〔保持器14の所要回転量について〕
保持器14の所要回転量は、以下のようにして求められる。
先ず、保持器14の回転量と外輪11の回転量との関係について求める。前記仕様のアンギュラ玉軸受10の場合、保持器14の1回転あたりの外輪11の回転量(回転角度)は、次のとおりである。
・保持器14 : 360度
・外輪11 : 665.84度
この外輪11の回転量(回転角度)は、次の式(2)によって求めることができる。なお、式(2)は前記式(1)から求められたものである。
この外輪11の回転量(回転角度)は、アンギュラ玉軸受10の仕様(設計値)を入力データとすることで、式(2)により求められる。すなわち、式(2)の玉13のピッチ円直径DM及び玉13の直径Bdに、前記仕様(設計値)の値が入力され、回転角度Ncに360°が入力され、接触角θには設計値である20°が入力される。
なお、この外輪11の回転量の算出の他に、以下に示す各処理の主体は、特に説明がない場合、演算手段30である。
このようにして得られた保持器14の回転量と外輪11の回転量との関係、つまり、保持器14の1回転あたりの外輪11の回転量(回転角度)を基にして、保持器14の所要回転量が次のようにして決定される。
図6は、保持器14の回転数に対する外輪11の回転数の関係を示す表である。この図6の表の左欄に示すように、保持器14の回転数として、「1」から所定の整数(本実施形態では「10」)までが設定される。
前記とおり、保持器14の1回転あたりの外輪11の回転量(回転角度)は665.84度であることから、図6の表の中央欄に示すように、保持器14の回転数(1〜10)毎の外輪11の回転量(度)が求められ、また、図6の表の右欄に示すように、保持器14の回転数(1〜10)毎の外輪11の回転数が求められる。本実施形態では、外輪11の回転数は、小数点第2位まで求められる。求められた各値は、図6に示す表のようなデータベースBとして保存される。
演算手段30は、このデータベースBから、保持器14の回転数「1」〜「10」それぞれに対応する外輪11の回転数(「1.85」〜「18.50」)のうち、整数に最も近いものを抽出する。本実施形態の場合、「12.95」が抽出され、更に、外輪11の回転数がこの「12.95」であり、これに対応する保持器14の回転数が「7」である組み合わせが抽出される。そして、この抽出した組み合わせに含まれる保持器14の回転数「7」が、前記所要回転量として決定される。
このように、保持器14の所要回転量の決定は、次のようにして行われる。すなわち、保持器14の回転数を「1」から「10」までとした場合に、外輪11の回転量として、保持器14の「1」から「10」の各回転数に対応する外輪11の回転数を小数点以下の桁数まで算出する。算出したこれら小数点以下の桁数を有する回転数のうち、整数に最も近い回転数(本実施形態では「12.95」)を抽出し、抽出したこの回転数(「12.95」)に対応する保持器14の回転数(「7」)を、前記所要回転量として決定する。
ここで、保持器14の回転数「1」〜「10」それぞれは整数であることから、測定開始の基準状態から、これら各回転数について保持器14が回転すれば、その保持器14は前記基準状態に戻る。そして、センサ26は1回転毎に被検出部材25を検出することができるので、センサ26は、保持器14の回転数「7」を検出することができる。
また、外輪11の回転数「12.95」は、ほぼ13回転であり、測定開始の基準状態から外輪11が13回転すれば、この外輪11は前記基準状態に戻る。外輪11の回転数「12.95」は、前記基準状態に完全に戻るのではないが、前記基準状態にほぼ戻る状態である。保持器14が所要回転量(7回転)について回転した場合の外輪11の回転数(12.95に近い実測値)は、計測器24により計測することができる。
以上より、保持器14の回転数としての「1」から「10」それぞれは、保持器14が基準状態に戻る回転量に相当する。そして、この保持器14の回転数「1」から「10」それぞれの場合における外輪11の回転数について、小数点以下の桁数まで算出する。このように算出して得られた各回転数のうち、整数に最も近いものは、外輪11が前記基準状態に近い状態となるものである。
そこで、本実施形態では、この整数に最も近い外輪11の回転数に対応する保持器14の回転数を、前記所要回転量としている。本実施形態では、このようにして、外輪11及び保持器14の双方の位相が前記基準状態に戻る回転量を考慮し、前記所要回転量を求めている。なお、計算して得られた外輪11の回転数が、整数となる場合、これに対応する保持器14の回転数を、前記所要回転量とする。
図7は、接触角θの計算結果を示すグラフであり、(A)は実施例、(B)は従来例の場合を示している。実施例は、接触角θを算出するために用いる保持器14の回転数を、外輪11及び保持器14の双方の位相が基準状態に戻る回転量を考慮して得た所要回転量とした場合である。従来例は、前記のような基準状態に戻る回転量を考慮しない場合である。
図7(A)(B)それぞれに示すグラフにおいて、横軸は、保持器14の回転数であり、縦軸は、前記式(1)により求められた接触角θの値である。実施例及び従来例の双方共において、図10により説明したように、外輪11(91)の中心C1と回転部材21(81)の回転中心C0とが不一致であるため、外輪11(91)及び保持器14(94)の振れ回りによる保持器14に進みや遅れが発生する。このため、保持器14の1回転毎に、外輪11の回転量(回転角度)の計測値にばらつきが生じ、図7(A)(B)それぞれに示すグラフのように、求められる接触角θは様々な値となる。また、図7(A)(B)それぞれに示すグラフから明らかなように、保持器14の進み又は遅れについて周期性があり、この結果、求められる接触角θの値にも周期性がある。
図7(B)に示す従来例のように、外輪11及び保持器14の双方の位相が基準状態に戻る回転量を全く考慮しない場合の例として、保持器14の回転量に関して「10回転」の周期毎に接触角θを求めると、求められる接触角θに、ばらつきが発生する。このばらつきに関する指標(最大値と最小値との差の範囲R)は0.26度となる。
これに対して、図7(A)に示す実施例のように、外輪11及び保持器14の双方の位相が基準状態に戻る回転量を考慮した場合、求められる接触角θの精度は好ましいものとなる。つまり、基準状態に戻る回転量を考慮して「7回転」の周期毎に接触角θを求めれば、外輪11も、その「7回転」の周期毎にほぼ基準状態に戻ることから、求められる接触角θの精度は好ましいものとなる。この実施例の場合のばらつきに関する指標(最大値と最小値との差の範囲R)は0.08度となり、従来例の0.26度よりも小さい。
このように、本実施形態によれば、安定した接触角θの測定が可能となり、測定の精度が向上する。なお、基準状態に戻る回転量を考慮して「7回転」の周期毎に接触角θを求めたり、「7回転」の整数倍の回転量に基づいて接触角θを求めたりしてもよいが、回転量の少ない方が、測定時間が短縮化されることから、実際では、最初の「7回転」を、前記所要回転量とし、この値を採用して接触角θを求めればよい。
以上のように、前記のような保持器14の所要回転量の決定は、次の事項(A)(B)に基づいて行われるものである。
(A)外輪11の中心C1と外輪11を回転させる回転中心C0とが一致していない状態にある測定開始時(基準状態)から、外輪11及び保持器14がそれぞれ回転し、これら外輪11及び保持器14の双方の位相が前記基準状態に戻ると、外輪11の前記中心C1と外輪11を回転させる前記回転中心C0とが一致してしない前記測定開始時の状態に戻ること。
(B)保持器14の進み又は遅れについても周期性があること。
〔本実施形態の測定方法について〕
このように、本実施形態の測定方法において、角度取得工程St3では、外輪11の回転量と保持器14の所要回転量とに基づいて接触角θを求めるが、保持器14の前記所要回転量は、外輪11及び保持器14の双方の位相が前記基準状態に戻る回転量を考慮して得られる回転量であり、外輪11の回転量は、前記のような保持器14の所要回転量に対応する回転量である。
この測定方法によれば、外輪11の中心C1と外輪11を回転させる回転中心C0との不一致に起因する、保持器14の回転の進み又は遅れの誤差を低減することが可能となる。この結果、保持器14の回転の進み又は遅れの誤差が低減された回転量に基づいて、前記角度取得工程St3では、接触角θが求められることで、従来よりも正確な接触角θを取得することが可能となる。
また、本実施形態の測定装置20では、センサ26として、発光部26a及び受光部26bを有する透過センサが採用されており、被検出部材25が遮光することでこの被検出部材25が検出される。このため、センサ26と被検出部材25との距離に起因する応答性の影響を低減することが可能である。すなわち、従来(図9参照)、センサ86を近接センサとしているが、この場合、保持器94の軸方向の振れ等によって、センサ86と被検出部材85との距離が変化し、これがセンサ86の検出結果に影響を与え、保持器94の回転量を正確に検出することができない場合がある。
しかし、本実施形態の場合、センサ26による被検出部材25の検知は、センサ26と被検出部材25との距離の影響を受けにくいため、保持器14の回転量を正確に検出することが可能となる。
また、本実施形態では、センサ26からの検知信号を入力し、これを処理する演算手段30は応答性の高い(応答時間が短い)ものが採用され、測定精度を高めている。
また、本実施形態の測定装置20では、モータ23aの出力軸23bと回転軸27とが、ベルトや歯車等の動力伝達部材を介することなく、連結されている(直結されている)。さらに、エンコーダ24aについても出力軸23bと直結されている。このため、本実施形態では、動力伝達部材の歯(ベルトの歯や、歯車の歯)による噛み合いに起因する誤差が生じないことから、外輪11の回転量について正確に取得され、測定精度を高めることが可能となる。
〔その他の形態について〕
前記実施形態では、外輪11を回転させ、内輪12を固定状態とする場合における接触角θの測定について説明したが、これとは反対に、内輪12を回転させ、外輪11を固定状態としてもよい。ただし、この場合の接触角θを求めるための式は、前記式(1)ではなく、次の式(3)となる。なお、この式(3)中の各値は、前記説明と同じである。
また、本発明の測定装置20は、図示する形態に限らず本発明の範囲内において他の形態のものであってもよい。
10:アンギュラ玉軸受 11:外輪 12:内輪
13:玉(転動体) 14:保持器 20:接触角測定装置
21:回転部材(回転手段) 22:固定部材(固定手段)
23:駆動機構(回転手段) 24:計測器(第2取得手段)
25:被検出部材(第1取得手段) 26:センサ(第1取得手段)
30:演算手段 θ:接触角

Claims (3)

  1. 外輪、内輪、複数の転動体及び前記複数の転動体を保持する環状の保持器を備えている転がり軸受における当該転動体の接触角を測定する方法であって、
    前記外輪と前記内輪との内の一方を固定輪とし他方を回転輪とする準備工程と、
    測定開始の基準状態から前記回転輪を回転させ、当該回転輪の回転に伴って前記保持器を当該回転輪に遅れて回転させる回転工程と、
    前記回転工程における前記回転輪の回転量と前記保持器の回転量とに基づいて前記接触角を求める角度取得工程と、
    を含み、
    前記回転工程では、前記保持器を所要回転量について回転させ、
    前記所要回転量は、前記回転輪及び前記保持器の双方の位相が前記基準状態に戻る回転量を考慮して得られる回転量である
    ことを特徴とする接触角測定方法。
  2. 前記保持器の回転数を1から所定の整数までとした場合に、前記回転輪の回転量として、当該保持器の各回転数に対応する前記外輪の回転数を小数点以下の桁数まで算出し、
    算出した当該回転数のうち、整数に最も近いものに対応する前記保持器の回転数を、前記所要回転量とする請求項1に記載の接触角測定方法。
  3. 外輪、内輪、複数の転動体及び前記複数の転動体を保持する環状の保持器を備えている転がり軸受における当該転動体の接触角を測定する装置であって、
    前記外輪と前記内輪との内の一方を固定輪として固定する固定手段と、
    測定開始の基準状態から、前記外輪と前記内輪との内の他方を回転輪として回転させ、当該回転輪の回転に伴って前記保持器を所要回転量について回転させる回転手段と、
    前記保持器の回転量を取得する第1取得手段と、
    前記回転輪の回転量を取得する第2取得手段と、
    前記回転輪及び前記保持器の双方の位相が前記基準状態に戻る回転量を考慮して前記所要回転量を求めると共に、当該所要回転量及び当該所要回転量に対応する前記回転輪の回転量に基づいて前記接触角を求める演算手段と、
    を備えたことを特徴とする接触角測定装置。
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