JP2016014336A - 多段圧縮システム、制御装置、制御方法及びプログラム - Google Patents

多段圧縮システム、制御装置、制御方法及びプログラム Download PDF

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Yosuke Nakagawa
陽介 中川
直人 米村
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直人 米村
寛之 宮田
Hiroyuki Miyata
寛之 宮田
森 直樹
Naoki Mori
直樹 森
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    • F05B2270/1095Purpose of the control system to prolong engine life by limiting mechanical stresses

Abstract

【課題】多段圧縮機において、異常状態になりアラームが発生した場合であってもプラント全体が不安定にならず、制御性を良くすることができる多段圧縮システムを提供する。
【解決手段】多段圧縮システムは、一対の初段圧縮機により圧縮したガスを該初段圧縮機に直列に接続した後段圧縮機により圧縮する多段圧縮システムであって、前記初段圧縮機の入口側にそれぞれ設けられた前記初段圧縮機に流入するガス流量を調整するための弁を開閉する開閉信号を出力する弁制御部を備える。前記弁制御部は、前記弁の一方が開閉信号に応じた開度とならない異常が検出された後、当該異常が解消されるまでの開閉信号として、異常検出前の弁の開度に対して所定以下の差分となる前記開閉信号を出力する。
【選択図】図1

Description

本発明は、多段圧縮システム、制御装置、制御方法及びプログラムに関する。
ガスを圧縮し、下流側に接続された機械等に圧縮ガスを供給する圧縮機が知られている。そのような圧縮機としてIGV(Inlet Guide Vane)を上流側に配置し、IGVの開度を調整することで、圧縮機本体へのガス流量を調整するものがある。
特許文献1には、関連する技術として、複数の圧縮機本体間に性能差が生じた場合であっても、適切にIGVの開度を制御し、最適な運転を行うことを可能とする技術が記載されている。
特開2013−170573号公報
ところで、特許文献1に記載のような多段圧縮機では、異常状態になってアラームが発生したとき、流量差分の補正しないように信号を切り替える機能が備えられている。この場合、信号値が急に変化すると、プラント全体が不安定になることが懸念される。
また、IGVがスティックした場合(固着して動作しなくなった場合)、その間もコントローラから信号が出力され続けるため、IGVに無理な力がかかり故障の原因になってしまう。また、何かのきっかけでIGVがスティック状態から復旧したときに、IGVが急に動きだしてしまい、プラントが不安定になってしまう。
IGVがスティックした場合、IGV開度制御の操作端が1つ少なくなるため、制御性が悪くなってしまうが、この事象への対応が考慮されていない。
そのため、多段圧縮機において、異常状態になりアラームが発生した場合であってもプラント全体が不安定にならず、制御性を良くすることができる技術が求められていた。
そこでこの発明は、上記の課題を解決することのできる多段圧縮システム、制御装置、制御方法及びプログラムを提供することを目的としている。
上記目的を達成するために、本発明の一態様によれば、一対の初段圧縮機により圧縮したガスを該初段圧縮機に直列に接続した後段圧縮機により圧縮する多段圧縮システムであって、前記初段圧縮機の入口側にそれぞれ設けられた前記初段圧縮機に流入するガス流量を調整するための弁を開閉する開閉信号を出力する弁制御部を備え、前記弁制御部は、前記弁の一方が開閉信号に応じた開度とならない異常が検出された後、当該異常が解消されるまでの開閉信号として、異常検出前の弁の開度に対して所定以下の差分となる前記開閉信号を出力する多段圧縮システムである。
また本発明の別の態様によれば、一対の初段圧縮機により圧縮したガスを該初段圧縮機に直列に接続した後段圧縮機により圧縮する多段圧縮システムであって、前記初段圧縮機の入口側にそれぞれ設けられた前記初段圧縮機に流入するガス流量を調整するための弁を開閉する開閉信号を出力する弁制御部を備え、前記弁制御部は、異常検出のときの開閉信号を記憶し、異常が解消されるまでの間、記憶された開閉信号を供給する多段圧縮システムである。
また本発明の別の態様によれば、前記弁制御部は、異常検出のときの開閉信号を記憶し、異常が解消されるまでの間、必要な開度までの開閉信号を所定の変化率以下に制限する多段圧縮システムである。
また本発明の別の態様によれば、一対の初段圧縮機により圧縮したガスを該初段圧縮機に直列に接続した後段圧縮機により圧縮する多段圧縮システムであって、前記初段圧縮機の入口側にそれぞれ設けられた前記初段圧縮機に流入するガス流量を調整するための弁を開閉する開閉信号を出力する弁制御部を備え、前記弁制御部は、異常検出後の開閉信号の出力時に、異常検出時に既に検出されている正常時の弁開度の値を示す開閉信号を前記異常検出後に値を維持して出力するか、または、新たに計測した開度検出信号に応じた弁開度の値を示す開閉信号を前記異常検出後に出力することを特徴とする多段圧縮システムである。
また本発明の別の態様によれば、前記弁制御部は、前記異常が検出された後、異常が解消される迄の間、異常が検出されない他方の弁の制御感度を高くする多段圧縮システムである。
また本発明の別の態様によれば、一対の初段圧縮機により圧縮したガスを該初段圧縮機に直列に接続した後段圧縮機により圧縮する多段圧縮機の制御装置であって、前記初段圧縮機の入口側にそれぞれ設けられた前記初段圧縮機に流入するガス流量を調整するための弁を開閉する開閉信号を出力する弁制御部を備え、前記弁制御部は、前記弁の一方が開閉信号に応じた開度とならない異常が検出された後、当該異常が解消されるまでの開閉信号として、異常検出前の弁の開度に対して所定以下の差分となる前記開閉信号を出力する制御装置である。
また本発明の別の態様によれば、一対の初段圧縮機により圧縮したガスを該初段圧縮機に直列に接続した後段圧縮機により圧縮する多段圧縮機の制御装置であって、前記初段圧縮機の入口側にそれぞれ設けられた前記初段圧縮機に流入するガス流量を調整するための弁を開閉する開閉信号を出力する弁制御部を備え、前記弁制御部は、異常検出のときの開閉信号を記憶し、異常が解消されるまでの間、記憶された開閉信号を供給する制御装置である。
また本発明の別の態様によれば、前記弁制御部は、異常検出のときの開閉信号を記憶し、異常が解消されるまでの間、必要な開度までの開閉信号を所定の変化率以下に制限する制御装置である。
また本発明の別の態様によれば、一対の初段圧縮機により圧縮したガスを該初段圧縮機に直列に接続した後段圧縮機により圧縮する多段圧縮機の制御装置であって、前記初段圧縮機の入口側にそれぞれ設けられた前記初段圧縮機に流入するガス流量を調整するための弁を開閉する開閉信号を出力する弁制御部を備え、前記弁制御部は、異常検出後の開閉信号の出力時に、異常検出時に既に検出されている正常時の弁開度の値を示す開閉信号を前記異常検出後に値を維持して出力するか、または、新たに計測した開度検出信号に応じた弁開度の値を示す開閉信号を前記異常検出後に出力する制御装置である。
また本発明の別の態様によれば、前記弁制御部は、前記異常が検出された後、異常が解消される迄の間、異常が検出されない他方の弁の制御感度を高くする制御装置である。
また本発明の別の態様によれば、一対の初段圧縮機により圧縮したガスを該初段圧縮機に直列に接続した後段圧縮機により圧縮し、前記初段圧縮機の入口側にそれぞれ設けられた前記初段圧縮機に流入するガス流量を調整するための弁を開閉する開閉信号を出力し、
前記弁制御部は、前記弁の一方が開閉信号に応じた開度とならない異常が検出された後、当該異常が解消されるまでの開閉信号として、異常検出前の弁の開度に対して所定以下の差分となる前記開閉信号を出力する制御方法である。
また本発明の別の態様によれば、一対の初段圧縮機により圧縮したガスを該初段圧縮機に直列に接続した後段圧縮機により圧縮し、前記初段圧縮機の入口側にそれぞれ設けられた前記初段圧縮機に流入するガス流量を調整するための弁を開閉する開閉信号を出力し、前記弁制御部は、異常検出のときの開閉信号を記憶し、異常が解消されるまでの間、記憶された開閉信号を供給する制御方法である。
また本発明の別の態様によれば、前記弁制御部は、異常検出のときの開閉信号を記憶し、異常が解消されるまでの間、必要な開度までの開閉信号を所定の変化率以下に制限する制御方法である。
また本発明の別の態様によれば、一対の初段圧縮機により圧縮したガスを該初段圧縮機に直列に接続した後段圧縮機により圧縮し、前記初段圧縮機の入口側にそれぞれ設けられた前記初段圧縮機に流入するガス流量を調整するための弁を開閉する開閉信号を出力し、前記弁制御部は、異常検出後の開閉信号の出力時に、異常検出時に既に検出されている正常時の弁開度の値を示す開閉信号を前記異常検出後に値を維持して出力するか、または、新たに計測した開度検出信号に応じた弁開度の値を示す開閉信号を前記異常検出後に出力する制御方法である。
また本発明の別の態様によれば、前記弁制御部は、前記異常が検出された後、異常が解消される迄の間、異常が検出されない他方の弁の制御感度を高くする制御方法である。
また本発明の別の態様によれば、一対の初段圧縮機により圧縮したガスを該初段圧縮機に直列に接続した後段圧縮機により圧縮する多段圧縮機の制御装置のコンピュータを、前記初段圧縮機の入口側にそれぞれ設けられた前記初段圧縮機に流入するガス流量を調整するための弁を開閉する開閉信号を出力する弁制御手段として機能させ、前記弁制御手段に、前記弁の一方が開閉信号に応じた開度とならない異常が検出された後、当該異常が解消されるまでの開閉信号として、異常検出前の弁の開度に対して所定以下の差分となる前記開閉信号を出力させるプログラムである。
また本発明の別の態様によれば、一対の初段圧縮機により圧縮したガスを該初段圧縮機に直列に接続した後段圧縮機により圧縮する多段圧縮機の制御装置のコンピュータを、前記初段圧縮機の入口側にそれぞれ設けられた前記初段圧縮機に流入するガス流量を調整するための弁を開閉する開閉信号を出力する弁制御手段として機能させ、前記弁制御手段に、異常検出のときの開閉信号を記憶し、異常が解消されるまでの間、記憶された開閉信号を供給させるプログラムである。
また本発明の別の態様によれば、前記弁制御手段に、異常検出のときの開閉信号を記憶し、異常が解消されるまでの間、必要な開度までの開閉信号を所定の変化率以下に制限させるプログラムである。
また本発明の別の態様によれば、一対の初段圧縮機により圧縮したガスを該初段圧縮機に直列に接続した後段圧縮機により圧縮する多段圧縮機の制御装置のコンピュータを、前記初段圧縮機の入口側にそれぞれ設けられた前記初段圧縮機に流入するガス流量を調整するための弁を開閉する開閉信号を出力する弁制御手段として機能させ、前記弁制御手段に、異常検出後の開閉信号の出力時に、異常検出時に既に検出されている正常時の弁開度の値を示す開閉信号を前記異常検出後に値を維持して出力するか、または、新たに計測した開度検出信号に応じた弁開度の値を示す開閉信号を前記異常検出後に出力させるプログラムである。
また本発明の別の態様によれば、前記弁制御手段に、前記異常が検出された後、異常が解消される迄の間、異常が検出されない他方の弁の制御感度を高くさせるプログラムである。
本発明の実施形態による多段圧縮システムによれば、多段圧縮機において、異常状態になりアラームが発生した場合であってもプラント全体が不安定にならず、制御性を良くすることができる。
本発明の第一の実施形態による多段圧縮システム1aの構成の一例を示す図である。 本発明の第一の実施形態における圧縮機制御装置200aの構成の一例を示す図である。 本発明の第二の実施形態による多段圧縮システム1bの構成の一例を示す図である。 本発明の第三の実施形態による多段圧縮システム1cの構成の一例を示す図である。
<第一の実施形態>
図1は、本発明の第一の実施形態による多段圧縮システム1aの構成の一例を示す図である。
第一の実施形態による多段圧縮システム1aは、多段圧縮機10aと、圧縮機制御装置200aとを備える。
多段圧縮機10aは、ガスの流れの上流側から下流側へ直列に配置された初段圧縮機本体101(101a、101b)と、二段目圧縮機本体103(後段圧縮機)と、最終段圧縮機本体102(後段圧縮機)とを備える。初段圧縮機本体101は、初段圧縮機本体101aと初段圧縮機本体101bとが対を成している。
初段圧縮機本体101(101a、101b)と、二段目圧縮機本体103と、最終段圧縮機本体102は、シャフト106を介して結合されている。シャフト106の上流側には、初段圧縮機本体と101aと101bとが並列に対を成して配置される。シャフトの下流側には、二段目圧縮機本体103と最終段圧縮機本体102とが並列に配置される。モータ104は、シャフト106の中間に接続される。各圧縮機本体とモータ104は、ギアボックス105を介してシャフト106に接続される。
供給ライン130aと130bは、ガスを初段圧縮機本体101aと101bにガスを供給するための配管である。供給ライン130aは、初段圧縮機本体101aの入口に接続される。また、供給ライン130bは、初段圧縮機本体101bの入り口に接続される。初段圧縮機本体101aは、供給ライン130aを介して、ガスを取り入れてそのガスを圧縮することで圧縮ガスを生成する。初段圧縮機本体101bは、供給ライン130bを介して、ガスを取り入れてそのガスを圧縮することで圧縮ガスを生成する。
第一接続ライン132は、初段圧縮機本体101aと101bで生成された圧縮ガスを二段目圧縮機本体103に供給するための配管である。第一接続ライン132は、初段圧縮機本体101aの出口と101bの出口とに接続される。また、第一接続ライン132は、二段目圧縮機本体103の入口に接続される。第一接続ライン132は合流部を有し、その合流部で2つの初段圧縮機本体101aと101bとが吐出するそれぞれの圧縮ガスが合流する。第一接続ライン132は、合流した圧縮ガスを二段目圧縮機本体103に供給する。
二段目圧縮機本体103は、第一接続ライン132を介して、取り入れた圧縮ガスをさらに圧縮した圧縮ガスを生成する。第二接続ライン133は、二段目圧縮機本体103で生成された圧縮ガスを最終段圧縮機本体102に供給するための配管である。第二接続ライン133は、二段目圧縮機本体103の出口と最終段圧縮機本体102の入口に接続される。第二接続ライン133は、圧縮ガスを最終段圧縮機本体102に供給する。
最終段圧縮機本体102は、第二接続ライン133を介して、取り入れた圧縮ガスをさらに圧縮した圧縮ガスを生成する。吐出ライン131は、最終段圧縮機本体102で生成された圧縮ガスを下流プロセスに供給するための配管である。吐出ライン131は、最終段圧縮機本体102の出口と下流プロセスの入口に接続される。吐出ライン131は、圧縮ガスを下流プロセスに供給する。
初段圧縮機本体101aの入口付近の供給ライン130aには、インレットガイドベーン(Inlet Guide Vane、以下IGV)107aが備えられている。初段圧縮機本体101bの入口付近の供給ライン130bには、IGV107bが備えられている。供給ライン130aに備えられたIGV107aは、初段圧縮機本体101aに流入するガスの流量を制御する。供給ライン130bに備えられたIGV107bは、初段圧縮機本体101bに流入するガスの流量を制御する。
最終段圧縮機本体102の出力付近の吐出ライン131には、放風弁108が備えられている。吐出ライン131に備えられた放風弁108は、圧縮するガスが空気である圧縮機である場合は、放風ライン136を介して空気を大気に放出する。また、ガスが窒素等の場合は、リサイクル弁とすることができる。その場合、放風弁108は、放風ライン136を供給ライン130aまで接続したリサイクルラインを介して、ガスを供給ライン130aに戻すことが可能である。放風弁108は、放風ライン136を介して供給ライン130bまで接続されたリサイクルラインを介して、ガスを供給ライン130bに戻すことが可能である。
IGV107a、IGV107b及び放風弁108は、圧縮機の出口圧力を制御したり、サージングを回避したりするために、その開度が制御される。
供給ライン130aには、入口流量検出器114aが配置される。入口流量検出器114aは、初段圧縮機本体101aに流入する入口ガス流量を検出し、入口流量検出値を生成する。供給ライン130bには、入口流量検出器114bが配置される。入口流量検出器114bは、初段圧縮機本体101bに流入する入口ガス流量を検出し、入口流量検出値を生成する。
第一接続ライン132の合流部よりも下流側には、合流後圧力検出器110が配置される。合流後圧力検出器110は、初段圧縮機本体101aと101bから流出するガスの合流後の圧力を検出することにより、合流後圧力検出値を生成する。また、第一接続ライン132には、クーラ109aが配置される。クーラ109aは、第一接続ライン132の内部を流れるガスを冷却する。
第二接続ライン133には、クーラ109bが配置される。クーラ109bは、第二接続ライン133の内部を流れるガスを冷却する。
吐出ライン131には、出口圧力検出器111が配置される。出口圧力検出器111は、最終段圧縮機本体102から流出するガスの圧力を検出することにより、出口圧力検出値を生成する。また、吐出ライン131には、出口流量検出器115が配置される。出口流量検出器115は、最終段圧縮機本体102から流出するガスの流量を検出することにより、出口流量検出値を生成する。
次に、本発明の第一の実施形態における圧縮機制御装置200aの構成について、説明する。
図2は、本発明の第一の実施形態における圧縮機制御装置200aの構成の一例を示す図である。
本発明の第一の実施形態における圧縮機制御装置200aは、特許文献1の図9で示される圧縮機制御装置に、弁制御部30aを追加した構成である。第一の実施形態における圧縮機制御装置200aは、弁制御部30aと、IGV開度制御部50(50a、50b)と、放風弁開度制御部53とを備える。
IGV開度制御部50aは、IGV107aの開度の制御を行う。IGV開度制御部50bは、IGV107bの開度の制御を行う。IGV開度制御部50aとIGV開度制御部50bとの構成は等しい。
IGV開度制御部50aは、IGV開度指令値生成部51とIGV開度指令値補正部52aとを備える。IGV開度制御部50bは、IGV開度指令値生成部51とIGV開度指令値補正部52bとを備える。IGV開度指令値生成部51は、IGV開度制御部50aと、IGV開度制御部50bとで共通のものである。
IGV開度指令値生成部51は、IGV107aの開度を示すIGV開度指令値を生成し、出力する。IGV開度指令値生成部51は、IGV107bの開度を示すIGV開度指令値を生成し、出力する。IGV開度指令値生成部51は、圧力制御器129と、関数発生器116とを備える。
IGV開度指令値補正部52aと52bは、IGV開度指令値生成部51が出力したIGV開度指令値の補正を行う。
IGV開度指令値補正部52aは、入力された入口流量検出値をそのまま出力する流量インジケータ125aと、入力された合流後圧力検出値をそのまま出力する圧力インジケータ126と、IGV開度補正値を出力する関数発生器117aとを備える。
IGV開度指令値補正部52bは、入力された入口流量検出値をそのまま出力する流量インジケータ125bと、入力された合流後圧力検出値をそのまま出力する圧力インジケータ126と、IGV開度補正値を出力する関数発生器117bとを備える。
圧力インジケータ126は、IGV開度指令値補正部52aとIGV開度指令値補正部52bとで共通のものとしているが、これに限るものではない。
放風弁開度制御部53は、放風弁108の開度の制御を行う。放風弁開度制御部53は、上流側アンチサージ制御部54(54a、54b)と、出口圧力制御部55と、下流側アンチサージ制御部56と、指令値選択部112とを備える。
ここで、アンチサージ制御とは、圧縮機における流量が少なくなることで発生する、いわゆるサージングにより、圧縮機が損傷することを防止するために、流量を一定値以上に保つ制御である。
上流側アンチサージ制御部54aは、初段圧縮機本体101aにおいてサージングが発生することを防ぐために、放風弁108の開度を制御する。上流側アンチサージ制御部54bは、初段圧縮機本体101bにおいてサージングが発生することを防ぐために、放風弁108の開度を制御する。ここで、上流側アンチサージ制御部54aと上流側アンチサージ制御部54bの構成は等しい。
上流側アンチサージ制御部54aは、入力された合流後出口圧力検出値をそのまま出力する圧力インジケータ126と、入口流量目標値を出力する関数発生器118aと、入力された入口流量検出値をそのまま出力する流量インジケータ125aと、入口流量目標値に基づいて放風弁開度指令値を出力する流量制御器127aとを備える。上流側アンチサージ制御部54bは、入力された合流後出口圧力検出値をそのまま出力する圧力インジケータ126と、入口流量目標値を出力する関数発生器118bと、入力された入口流量検出値をそのまま出力する流量インジケータ125bと、入口流量目標値に基づいて放風弁開度指令値を出力する流量制御器127bとを備える。
また、圧力インジケータ126は、上流側アンチサージ制御部54aと上流側アンチサージ制御部54bとで共通のものとしているが、これに限るものではない。
出口圧力制御部55は、入力された出口圧力検出値が設定値となるような操作値を出力する圧力制御器129と、放風弁開度指令値を出力する関数発生器119とを備える。
下流側アンチサージ制御部56は、出口流量目標値を出力する関数発生器120と、出口流量目標値に基づいて放風弁開度指令値を出力する流量制御器128とを備える。
また、IGV開度指令値補正部52aは、性能差補正係数生成部124と、入口流量目標値生成部122と、関数発生器121aとを備える。IGV開度指令値補正部52bは、性能差補正係数生成部124と、入口流量目標値生成部122と、関数発生器121bとを備える。
性能差補正係数生成部124及び入口流量目標値生成部122は、IGV開度指令値補正部52a及びIGV開度指令値補正部52bとで共通のものである。性能差補正係数生成部124は、2つの初段圧縮機本体101aと101bとの間の性能差を補正する性能差補正係数を生成し、出力する。入口流量目標値生成部122には、性能差補正係数と、初段圧縮機本体101aおよび101bにおける入口流量検出値が入力され、初段圧縮機本体101aおよび101bについて入口流量目標値を生成する。
入口流量目標値は、対応する関数発生器121aと121bへと入力される。関数発生器121aは、指令値選択部113aと対応して設けられている。関数発生器121bは、指令値選択部113bと対応して設けられている。
関数発生器121aには、入口流量目標値と、対応する流量インジケータ125aから出力された入口流量検出値が入力される。関数発生器121bには、入口流量目標値と、対応する流量インジケータ125bから出力された入口流量検出値が入力される。関数発生器121(121a、121b)は、入口流量目標値と入口流量検出値の差分に比例したIGV開度指令補正値を生成し、出力する。ここで、関数発生器121(121a、121b)は、入口流量目標値と入口流量検出値とを差分したものの積分を考慮し、IGV開度指令補正値を生成し、出力しても良い。
次に、第一の実施形態による圧縮機制御装置200aの動作について説明する。なお、特許文献1の図9で示される圧縮機制御装置に相当する第一の実施形態による圧縮機制御装置200aにおける動作については省略する。ここでは、弁制御部30aについて説明する。
弁制御部30aは、関数発生器117aに入力するIGV開度補正信号を関数発生器121aが発生した値を設定する。弁制御部30aは、IGVスティック検知などのアラーム発生時に関数発生器121aからの補正信号を関数発生器117aに設定したくない(急な変動を起こす可能性のある補正信号を入力したくない)場合には、指令値選択部113aの出力を保持した値を関数発生器117aに入力する。
なお、指令値選択部113aの出力を保持した値は、指令値選択部113aにおける切り換え時に運転員が変更しても良い。
また、弁制御部30aは、関数発生器117bに入力するIGV開度補正信号を関数発生器121bが発生した値を設定する。弁制御部30aは、IGVスティック検知などのアラーム発生時に関数発生器121bからの補正信号を関数発生器117bに設定したくない(急な変動を起こす可能性のある補正信号を入力したくない)場合には、指令値選択部113bの出力を保持した値を関数発生器117bに入力する。
以上のように、多段圧縮システム1aにおいて、弁制御部30aは、IGVスティック検知などのアラーム発生時に関数発生器121aからの補正信号を関数発生器117aに設定したくない場合には、指令値選択部113aにおける切り換え直後に保持した値を関数発生器117aに入力する。また、弁制御部30aは、IGVスティック検知などのアラーム発生時に関数発生器121bからの補正信号を関数発生器117bに設定したくない場合には、指令値選択部113bにおける切り換え直後に保持した値を関数発生器117bに入力する。
つまり、多段圧縮システム1aは、一対の初段圧縮機101(101a、101b)により圧縮したガスを初段圧縮機101に直列に接続した後段圧縮機(二段目圧縮機103、最終段圧縮機102)により圧縮する多段圧縮システムである。初段圧縮機101の入口側にそれぞれ設けられた初段圧縮機101に流入するガス流量を調整するための弁を開閉する開閉信号を出力する弁制御部30aを備える。弁制御部30aは、異常検出のときの開閉信号を記憶し、異常が解消されるまでの間、記憶された開閉信号を供給する。
こうすることで、弁制御部30aは、補正信号の急激な変化を抑えることができる。そのため、多段圧縮機において、異常状態になりアラームが発生した場合であってもプラント全体が不安定にならず、制御性を良くすることができる。
<第二の実施形態>
図3は、本発明の第二の実施形態による多段圧縮システム1bの構成の一例を示す図である。
第二の実施形態による多段圧縮システム1bは、多段圧縮機10aと、圧縮機制御装置200bとを備える。
第二の実施形態による多段圧縮システム1bは、第一の実施形態による多段圧縮システム1aの指令値選択部113aと関数発生器117aとの間の変化率リミッタ134aと、指令値選択部113bと関数発生器117bとの間の変化率リミッタ134bとを追加したシステムである。
変化率リミッタ134aは、指令値選択部113aから入力する必要な開度までの開閉信号の単位時間当たりの変化率を所定の範囲内に抑えて関数発生器117aに出力する。また、変化率リミッタ134bは、指令値選択部113bから入力する信号の変化率を所定の範囲内に制限して関数発生器117bに出力する。
弁制御部30bは、変化率リミッタ134aを介して、指令値選択部113aから入力する信号を関数発生器117aに出力する。また、弁制御部30bは、変化率リミッタ134bを介して、指令値選択部113bから入力する信号を関数発生器117bに出力する。なお、弁制御部30bは、変化率リミッタ134aと134bを常時有効にしても良い。また、弁制御部30bは、変化率リミッタ134aと134bをアラーム発生時のみ有効にしても良い。また、弁制御部30bは、実施形態1に示した技術を併用しても良い。
以上のように、多段圧縮システム1bにおいて、弁制御部30bは、変化率リミッタ134aを介して、指令値選択部113aから入力する信号を関数発生器117aに出力する。また、弁制御部30bは、変化率リミッタ134bを介して、指令値選択部113bから入力する信号を関数発生器117bに出力する。
つまり、多段圧縮システム1bは、一対の初段圧縮機101(101a、101b)により圧縮したガスを該初段圧縮機101に直列に接続した後段圧縮機(二段目圧縮機103、最終段圧縮機102)により圧縮する多段圧縮システムである。多段圧縮システム1bは、初段圧縮機101の入口側にそれぞれ設けられた初段圧縮機101に流入するガス流量を調整するための弁を開閉する開閉信号を出力する弁制御部30bを備える。弁制御部30bは、異常が検出された後、異常が解消されるまでの開閉信号として、異常検出前の弁の開度に対して所定以下の差分となる開閉信号を出力する。
弁制御部30bは、異常検出のときの開閉信号を記憶し、異常が解消されるまでの間、必要な開度までの開閉信号を所定の変化率以下に制限する。
こうすることで、弁制御部30bは、補正信号の急激な変化を抑えることができる。そのため、多段圧縮機において、異常状態になりアラームが発生した場合であってもプラント全体が不安定にならず、制御性を良くすることができる。
<第三の実施形態>
図4は、本発明の第三の実施形態による多段圧縮システム1cの構成の一例を示す図である。
第三の実施形態による多段圧縮システム1cは、多段圧縮機10aと、圧縮機制御装置200cとを備える。
第三の実施形態による多段圧縮システム1cは、第一の実施形態による多段圧縮システム1aの関数発生器117aとIGV107aとの間のセレクタ135aと、第一の実施形態による多段圧縮システム1bの関数発生器117bとIGV107bとの間のセレクタ135bとを追加したシステムである。
セレクタ135aは、関数発生器117aの出力値をIGV107aに出力する。または、セレクタ135aは、セレクタ135aの出力値(一定値を示す開閉信号)またはIGV実開度信号(開度検出信号に応じたフィードバック信号)をIGV107aに出力する。
また、セレクタ135bは、関数発生器117bの出力値をIGV107bに出力する。または、セレクタ135bは、セレクタ135bの出力値またはIGV実開度信号をIGV107bに出力する。
弁制御部30cは、通常時には関数発生器117aの出力値をIGV107aに出力する。また、弁制御部30cは、通常時には関数発生器117bの出力値をIGV107bに出力する。
弁制御部30cは、IGV107bのスティックを検知した場合、検知したIGV107b側のセレクタ135bを切り換え、開閉信号を維持するセレクタ出力値またはIGV実開度信号をIGV107bに出力する。このとき、スティックしていないIGV107aは通常時と同じ動作を継続し、圧縮機出口圧力の制御を継続する。
なお、弁制御部30cは、例えば、IGV開度指令値とIGV実開度信号との差分が大きい(開閉信号に応じた開度とならない)ときにIGVがスティックしたと判定する。
弁制御部30cは、IGV107bがスティックしたと判定した場合、圧縮機出口圧力制御の制御パラメータを変更する。例えば、弁制御部30cは、操作端が2つから1つに減少したことに基づいて、圧力制御器129のPID制御ゲインを現在の2倍に設定する。これにより、圧力制御性の感度を異常検出前と同等とすることができる。なお、PID制御ゲインの設定は異常が解消されるまで継続し、異常が解消された後は元のゲインに戻す。
以上のように、多段圧縮システム1cにおいて、弁制御部30cは、通常時には関数発生器117bの出力値をIGV107bに出力する。また、弁制御部30cは、IGV107bのスティックを検知した場合、検知したIGV側のセレクタ135bを切り換え、セレクタ出力値またはIGV実開度信号をIGV107bに出力する。
つまり、多段圧縮システム1cは、一対の初段圧縮機101(101a、101b)により圧縮したガスを初段圧縮機101に直列に接続した後段圧縮機(二段目圧縮機103、最終段圧縮機102)により圧縮する多段圧縮システムである。多段圧縮システム1cは、初段圧縮機101の入口側にそれぞれ設けられた初段圧縮機101に流入するガス流量を調整するための弁を開閉する開閉信号を出力する弁制御部30cを備える。弁制御部30cは、異常検出後の開閉信号の出力時に、異常検出時に既に検出されている正常時の弁開度の値を示す開閉信号を異常検出後に値を維持して出力する。または、弁制御部30aは、新たに計測した開度検出信号に応じた弁開度の値を示す開閉信号を異常検出後に出力する。
また、弁制御部30cは、異常が検出された後、異常が解消される迄の間、異常が検出されない他方の弁の制御感度を高くする。
こうすることで、弁制御部30cは、補正信号の急激な変化を抑えることができる。そのため、多段圧縮機において、異常状態になりアラームが発生した場合であってもプラント全体が不安定にならず、制御性を良くすることができる。
なお本発明の実施形態について説明したが、上述の多段圧縮システム1は内部に、コンピュータシステムを有している。そして、上述した処理の過程は、プログラムの形式でコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記憶されており、このプログラムをコンピュータが読み出して実行することによって、上記処理が行われる。ここでコンピュータ読み取り可能な記録媒体とは、磁気ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、DVD−ROM、半導体メモリ等をいう。また、このコンピュータプログラムを通信回線によってコンピュータに配信し、この配信を受けたコンピュータが当該プログラムを実行するようにしても良い。
また、上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであっても良い。さらに、前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるもの、いわゆる差分ファイル(差分プログラム)であっても良い。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定するものではない。また、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができるものである。
1a、1b、1c、1d・・・多段圧縮システム
10a・・・多段圧縮機
30a・・・制御部
50a、50b・・・インレットガイドベーン(IGV)開度制御部
51・・・インレットガイドベーン開度指令値生成部
52a、52b・・・インレットガイドベーン開度指令値補正部
53・・・放風弁開度制御部
54a、54b・・・上流側アンチサージ制御部
55・・・出口圧力制御部
56・・・下流側アンチサージ制御部
101、101a、101b・・・初段圧縮機
102・・・最終段圧縮機
103・・・二段目圧縮機
104・・・モータ
105・・・ギアボックス
106・・・シャフト
107a、107b・・・インレットガイドベーン
108・・・放風弁
109a、109b・・・クーラ
110・・・合流後圧力検出器
111、138・・・出口圧力検出器
112、113a、113b・・・指令値選択部
114a、114b・・・入口流量検出器
115・・・出口流量検出器
116、117a、117b、118a、118b、119,120、121a、121b、122・・・関数発生器
123a、123b・・・補正取消信号生成部
124・・・性能差補正係数生成部
125a、125b・・・流量インジケータ
126・・・圧力インジケータ
127a、127b、128・・・流量制御器
129・・・圧力制御器
130a、130b・・・供給ライン
131・・・吐出ライン
132・・・第一接続ライン
133・・・第二接続ライン
134a、134b・・・変化率リミッタ
135a、135b・・・セレクタ
136・・・放風ライン

Claims (20)

  1. 一対の初段圧縮機により圧縮したガスを該初段圧縮機に直列に接続した後段圧縮機により圧縮する多段圧縮システムであって、
    前記初段圧縮機の入口側にそれぞれ設けられた前記初段圧縮機に流入するガス流量を調整するための弁を開閉する開閉信号を出力する弁制御部
    を備え、
    前記弁制御部は、前記弁の一方が開閉信号に応じた開度とならない異常が検出された後、当該異常が解消されるまでの開閉信号として、異常検出前の弁の開度に対して所定以下の差分となる前記開閉信号を出力する多段圧縮システム。
  2. 一対の初段圧縮機により圧縮したガスを該初段圧縮機に直列に接続した後段圧縮機により圧縮する多段圧縮システムであって、
    前記初段圧縮機の入口側にそれぞれ設けられた前記初段圧縮機に流入するガス流量を調整するための弁を開閉する開閉信号を出力する弁制御部
    を備え、
    前記弁制御部は、異常検出のときの開閉信号を記憶し、異常が解消されるまでの間、記憶された開閉信号を供給する多段圧縮システム。
  3. 前記弁制御部は、異常検出のときの開閉信号を記憶し、異常が解消されるまでの間、必要な開度までの開閉信号を所定の変化率以下に制限する
    請求項1または請求項2に記載の多段圧縮システム。
  4. 一対の初段圧縮機により圧縮したガスを該初段圧縮機に直列に接続した後段圧縮機により圧縮する多段圧縮システムであって、
    前記初段圧縮機の入口側にそれぞれ設けられた前記初段圧縮機に流入するガス流量を調整するための弁を開閉する開閉信号を出力する弁制御部
    を備え、
    前記弁制御部は、異常検出後の開閉信号の出力時に、異常検出時に既に検出されている正常時の弁開度の値を示す開閉信号を前記異常検出後に値を維持して出力するか、または、新たに計測した開度検出信号に応じた弁開度の値を示す開閉信号を前記異常検出後に出力する
    ことを特徴とする多段圧縮システム。
  5. 前記弁制御部は、
    異常が検出された後、異常が解消される迄の間、異常が検出されない他方の弁の制御感度を高くする
    請求項1から請求項4の何れか一項に記載の多段圧縮システム。
  6. 一対の初段圧縮機により圧縮したガスを該初段圧縮機に直列に接続した後段圧縮機により圧縮する多段圧縮機の制御装置であって、
    前記初段圧縮機の入口側にそれぞれ設けられた前記初段圧縮機に流入するガス流量を調整するための弁を開閉する開閉信号を出力する弁制御部
    を備え、
    前記弁制御部は、前記弁の一方が開閉信号に応じた開度とならない異常が検出された後、当該異常が解消されるまでの開閉信号として、異常検出前の弁の開度に対して所定以下の差分となる前記開閉信号を出力する制御装置。
  7. 一対の初段圧縮機により圧縮したガスを該初段圧縮機に直列に接続した後段圧縮機により圧縮する多段圧縮機の制御装置であって、
    前記初段圧縮機の入口側にそれぞれ設けられた前記初段圧縮機に流入するガス流量を調整するための弁を開閉する開閉信号を出力する弁制御部
    を備え、
    前記弁制御部は、異常検出のときの開閉信号を記憶し、異常が解消されるまでの間、記憶された開閉信号を供給する制御装置。
  8. 前記弁制御部は、異常検出のときの開閉信号を記憶し、異常が解消されるまでの間、必要な開度までの開閉信号を所定の変化率以下に制限する請求項6または請求項7に記載の制御装置。
  9. 一対の初段圧縮機により圧縮したガスを該初段圧縮機に直列に接続した後段圧縮機により圧縮する多段圧縮機の制御装置であって、
    前記初段圧縮機の入口側にそれぞれ設けられた前記初段圧縮機に流入するガス流量を調整するための弁を開閉する開閉信号を出力する弁制御部
    を備え、
    前記弁制御部は、異常検出後の開閉信号の出力時に、異常検出時に既に検出されている正常時の弁開度の値を示す開閉信号を前記異常検出後に値を維持して出力するか、または、新たに計測した開度検出信号に応じた弁開度の値を示す開閉信号を前記異常検出後に出力する制御装置。
  10. 前記弁制御部は、
    異常が検出された後、異常が解消される迄の間、異常が検出されない他方の弁の制御感度を高くする
    請求項6から請求項9の何れか一項に記載の制御装置。
  11. 一対の初段圧縮機により圧縮したガスを該初段圧縮機に直列に接続した後段圧縮機により圧縮し、
    前記初段圧縮機の入口側にそれぞれ設けられた前記初段圧縮機に流入するガス流量を調整するための弁を開閉する開閉信号を出力し、
    弁制御部は、前記弁の一方が開閉信号に応じた開度とならない異常が検出された後、当該異常が解消されるまでの開閉信号として、異常検出前の弁の開度に対して所定以下の差分となる前記開閉信号を出力する制御方法。
  12. 一対の初段圧縮機により圧縮したガスを該初段圧縮機に直列に接続した後段圧縮機により圧縮し、
    前記初段圧縮機の入口側にそれぞれ設けられた前記初段圧縮機に流入するガス流量を調整するための弁を開閉する開閉信号を出力し、
    弁制御部は、異常検出のときの開閉信号を記憶し、異常が解消されるまでの間、記憶された開閉信号を供給する制御方法。
  13. 前記弁制御部は、異常検出のときの開閉信号を記憶し、異常が解消されるまでの間、必要な開度までの開閉信号を所定の変化率以下に制限する
    請求項11または請求項12に記載の制御方法。
  14. 一対の初段圧縮機により圧縮したガスを該初段圧縮機に直列に接続した後段圧縮機により圧縮し、
    前記初段圧縮機の入口側にそれぞれ設けられた前記初段圧縮機に流入するガス流量を調整するための弁を開閉する開閉信号を出力し、
    弁制御部は、異常検出後の開閉信号の出力時に、異常検出時に既に検出されている正常時の弁開度の値を示す開閉信号を前記異常検出後に値を維持して出力するか、または、新たに計測した開度検出信号に応じた弁開度の値を示す開閉信号を前記異常検出後に出力する制御方法。
  15. 前記弁制御部は、
    異常が検出された後、異常が解消される迄の間、異常が検出されない他方の弁の制御感度を高くする
    請求項11から請求項14の何れか一項に記載の制御方法。
  16. 一対の初段圧縮機により圧縮したガスを該初段圧縮機に直列に接続した後段圧縮機により圧縮する多段圧縮機の制御装置のコンピュータを、
    前記初段圧縮機の入口側にそれぞれ設けられた前記初段圧縮機に流入するガス流量を調整するための弁を開閉する開閉信号を出力する弁制御手段
    として機能させ、
    前記弁制御手段に、前記弁の一方が開閉信号に応じた開度とならない異常が検出された後、当該異常が解消されるまでの開閉信号として、異常検出前の弁の開度に対して所定以下の差分となる前記開閉信号を出力させるプログラム。
  17. 一対の初段圧縮機により圧縮したガスを該初段圧縮機に直列に接続した後段圧縮機により圧縮する多段圧縮機の制御装置のコンピュータを、
    前記初段圧縮機の入口側にそれぞれ設けられた前記初段圧縮機に流入するガス流量を調整するための弁を開閉する開閉信号を出力する弁制御手段
    として機能させ、
    前記弁制御手段に、異常検出のときの開閉信号を記憶し、異常が解消されるまでの間、記憶された開閉信号を供給させるプログラム。
  18. 前記弁制御手段に、異常検出のときの開閉信号を記憶し、異常が解消されるまでの間、必要な開度までの開閉信号を所定の変化率以下に制限させる
    請求項16または請求項17に記載のプログラム。
  19. 一対の初段圧縮機により圧縮したガスを該初段圧縮機に直列に接続した後段圧縮機により圧縮する多段圧縮機の制御装置のコンピュータを、
    前記初段圧縮機の入口側にそれぞれ設けられた前記初段圧縮機に流入するガス流量を調整するための弁を開閉する開閉信号を出力する弁制御手段
    として機能させ、
    前記弁制御手段に、異常検出後の開閉信号の出力時に、異常検出時に既に検出されている正常時の弁開度の値を示す開閉信号を前記異常検出後に値を維持して出力するか、または、新たに計測した開度検出信号に応じた弁開度の値を示す開閉信号を前記異常検出後に出力させるプログラム。
  20. 前記弁制御手段に、
    異常が検出された後、異常が解消される迄の間、異常が検出されない他方の弁の制御感度を高くさせる
    請求項16から請求項19の何れか一項に記載のプログラム。
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