JP2016014150A - 潤滑油基油及びその製造方法並びに潤滑油組成物 - Google Patents
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Abstract
Description
また、本発明は、尿素アダクト値が4〜6質量%であり、且つ粘度指数が100以上であることを特徴とする潤滑油基油を提供する。
また、本発明は、得られる被処理物の尿素アダクト値が4〜6質量%の範囲であり且つ粘度指数が100以上となるように、減圧蒸留留出油、減圧蒸留留出油のマイルドハイドロクラッキング処理油、脱れき油、脱れき油のマイルドハイドロクラッキング処理油又はこれらの2種以上の混合油を原料として、水素化分解触媒の存在下で水素化分解を行い、更に、脱芳香族処理及び脱ろう処理を組み合せて処理する潤滑油基油の製造方法であって、前記水素化分解は、全圧力が100〜130kg/cm2の中低圧、温度が360〜440℃、LHSVが0.2〜0.3hr−1の低LHSV、水素対原料油比が2,500〜5,000s.c.f/bbl−原料油である反応条件で行なわれ、前記脱芳香族処理は、溶剤脱芳香族処理又は高圧水素化脱芳香族処理であり、前記溶剤脱芳香族処理は、溶剤にフルフラールを用い、溶剤/油容積比4以下、温度90〜150℃で行なわれ、ラフィネート収率が60容積%以上となるように操作され、前記高圧水素化脱芳香族処理は、アルミナ担体にVIb族金属及び第VIII族鉄族金属を担持して硫化した触媒の存在下、全圧力150〜200kg/cm2、温度280〜350℃、LHSV0.2〜2.0hr−1の条件で行なわれ、前記脱ろう処理は、溶剤脱ろう処理又は接触脱ろう処理であり、前記溶剤脱ろう処理は、溶剤としてベンゼン、トルエン、アセトン又はベンゼン、トルエン、メチルエチルケトン(MEK)の混合溶剤を使用し、脱ろう油が所定の流動点になるように、溶剤/油の容積比が0.5〜5.0、温度が−5〜−45℃である処理条件で行なわれ、前記接触脱ろう処理は、ペンタシル型ゼオライトを触媒とし、水素流通下、脱ろう油が所定の流動点になるように、全圧力が10〜70kg/cm2、温度が240〜400℃、LHSVが0.1〜3.0hr−1である反応条件で行なわれることを特徴とする潤滑油基油の製造方法を提供する。
(ガスクロマトグラフィー条件)
カラム:液相無極性カラム(長さ25mm、内径0.3mmφ、液相膜厚さ0.1μm)
昇温条件:50℃〜400℃(昇温速度:10℃/min)
キャリアガス:ヘリウム(線速度:40cm/min)
スプリット比:90/1
試料注入量:0.5μL(二硫化炭素で20倍に希釈した試料の注入量)
(I)100℃における動粘度が1.5mm2/s以上3.5mm2/s未満、より好ましくは2.0〜3.0mm2/sの潤滑油基油
(II)100℃における動粘度が3.0mm2/s以上4.5mm2/s未満、より好ましくは3.5〜4.1mm2/sの潤滑油基油
(III)100℃における動粘度が4.5〜20mm2/s、より好ましくは4.8〜11mm2/s、特に好ましくは5.5〜8.0mm2/sの潤滑油基油。
(IV)40℃における動粘度が6.0mm2/s以上12mm2/s未満、より好ましくは8.0〜12mm2/sの潤滑油基油
(V)40℃における動粘度が12mm2/s以上28mm2/s未満、より好ましくは13〜19mm2/sの潤滑油基油
(VI)40℃における動粘度が28〜50mm2/s、より好ましくは29〜45mm2/s、特に好ましくは30〜40mm2/sの潤滑油基油。
ρ=0.0025×kv100+0.816 (1)
[式中、kv100は潤滑油基油の100℃における動粘度(mm2/s)を示す。]
A=4.3×kv100+100 (2)
[式中、kv100は潤滑油基油の100℃における動粘度(mm2/s)を示す。]
実施例1においては、原油の常圧蒸留ボトムを減圧蒸留して得られる留出油(WVGO)原料を、水素化分解触媒の存在下、全圧力130kg/cm3以下、温度360〜440℃、LHSV0.5hr−1以下の反応条件で水素化分解し、潤滑油留分(ボトム分)を分離回収し、次いで蒸留、脱ろう温度−27℃、溶剤比1.2での溶剤脱ろう処理、脱芳香族処理をこの順で行うことにより、潤滑油基油を得た。また、実施例2、3及び比較例1〜3においては、水素化分解圧力、脱ろう温度、溶剤比を表1に示したように変更した以外は実施例1と同様にして、潤滑油基油を得た。得られた潤滑油基油の性状を表2〜4に示す。表2〜4中、「尿素アダクト物中のノルマルパラフィン由来成分の割合」は、尿素アダクト値の測定の際に得られた尿素アダクト物についてガスクロマトグラフィー分析を実施することによって得られたものである。
Claims (3)
- 尿素アダクト値が4〜6質量%であり、粘度指数が100以上であり、且つ、飽和分の含有量が、潤滑油基油全量を基準として、90質量%以上であることを特徴とする潤滑油基油。
- 得られる被処理物の尿素アダクト値が4〜6質量%の範囲、粘度指数が100以上、且つ、飽和分の含有量が、潤滑油基油全量を基準として、90質量%以上となるように、減圧蒸留留出油、減圧蒸留留出油のマイルドハイドロクラッキング処理油、脱れき油、脱れき油のマイルドハイドロクラッキング処理油又はこれらの2種以上の混合油を原料として、水素化分解触媒の存在下で水素化分解を行い、更に、脱芳香族処理及び脱ろう処理を組み合せて処理する潤滑油基油の製造方法であって、
前記水素化分解は、全圧力が100〜130kg/cm2の中低圧、温度が360〜440℃、LHSVが0.2〜0.3hr−1の低LHSV、水素対原料油比が2,500〜5,000s.c.f/bbl−原料油である反応条件で行なわれ、
前記脱芳香族処理は、溶剤脱芳香族処理又は高圧水素化脱芳香族処理であり、
前記溶剤脱芳香族処理は、溶剤にフルフラールを用い、溶剤/油容積比4以下、温度90〜150℃で行なわれ、ラフィネート収率が60容積%以上となるように操作され、
前記高圧水素化脱芳香族処理は、アルミナ担体にVIb族金属及び第VIII族鉄族金属を担持して硫化した触媒の存在下、全圧力150〜200kg/cm2、温度280〜350℃、LHSV0.2〜2.0hr−1の条件で行なわれ、
前記脱ろう処理は、溶剤脱ろう処理又は接触脱ろう処理であり、
前記溶剤脱ろう処理は、溶剤としてベンゼン、トルエン、アセトン又はベンゼン、トルエン、メチルエチルケトン(MEK)の混合溶剤を使用し、脱ろう油が所定の流動点になるように、溶剤/油の容積比が0.5〜5.0、温度が−5〜−45℃である処理条件で行なわれ、
前記接触脱ろう処理は、ペンタシル型ゼオライトを触媒とし、水素流通下、脱ろう油が所定の流動点になるように、全圧力が10〜70kg/cm2、温度が240〜400℃、LHSVが0.1〜3.0hr−1である反応条件で行なわれることを特徴とする潤滑油基油の製造方法。 - 請求項1に記載の潤滑油基油を含有することを特徴とする潤滑油組成物。
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