JP2016013923A - 記録装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】複数の用紙収容部に対して分離傾斜面を共用させる構成において、それぞれの用紙収容部に対して適切な分離条件を設定することのできる被記録媒体給送装置及び記録装置を提供すること
【解決手段】被記録媒体給送装置は、被記録媒体を収容する下段側トレイと、前記下段側トレイの上部に設けられた、被記録媒体を収容する上段側トレイと、前記下段側トレイ及び前記上段側トレイに収容された被記録媒体の先端と対向する、被記録媒体の給送経路に沿って延びる第1分離傾斜面と、前記給送経路における終端位置が前記上段側トレイの底面より下側に位置することにより、前記下段側トレイに収容された被記録媒体の先端と対向し、前記上段側トレイに収容された被記録媒体の先端と対向しない第2分離傾斜面と、を備えたことを特徴とする。
【選択図】図2

Description

本発明は、被記録媒体給送装置及びこれを備えた記録装置に関する。
本願において、記録装置には、インクジェットプリンター、ラインプリンター、複写機、ファクシミリ等の種類が含まれるものとする。
従来、インクジェットプリンター等の記録装置には、複数の被記録媒体を積層して支持する給紙トレイから1枚の被記録媒体を分離し、記録処理を行う記録部等へ給送する被記録媒体給送装置が設けられている(例えば、特許文献1、2)。この被記録媒体給送装置には、給紙トレイの被記録媒体の載置面に対して所定角度で傾斜する分離傾斜部が設けられている。給紙トレイに積層された被記録媒体は、ピックアップローラーに当接されて分離傾斜部に向かって送り出される。このとき、複数枚が重なって送り出された被記録媒体は、その先端が分離傾斜部の傾斜面と接し、送出方向と逆方向の負荷(反力、摩擦力を含む)の作用を受ける。これにより、重なり合った被記録媒体は、分離傾斜部で分離され、最上位にある被記録媒体のみが給送経路下流側に送出される。
ところで、近年、記録処理を実施できる被記録媒体の種類(材質、厚さ、サイズ等)は、多種多様になってきている。この多種多様な被記録媒体では、該被記録媒体の材質やその厚みにより分離傾斜部の傾斜面における被記録媒体の分離に必要な負荷(反力、摩擦力)が異なる。このため、被記録媒体の分離条件の1つである反力を被記録媒体の剛性に併せて調節する被記録媒体給送装置がある(例えば、特許文献1)。
この被記録媒体給送装置には、被記録媒体の送出方向においてピックアップローラーと対向する領域にある傾斜面の一部に、前記送出方向に沿って被記録媒体の一部を逃がす空間が形成されている。この被記録媒体給送装置では、前記ピックアップローラーが被記録媒体と接したとき、該被記録媒体の一部がこの空間に逃げて変形することにより被記録媒体が分離傾斜部から受ける反力を低減させることができる。被記録媒体の前記空間への変形量は被記録媒体の剛性に伴って変化することから、この被記録媒体給送装置は、被記録媒体の剛性に併せて被記録媒体が受ける前記分離傾斜面からの反力を調節することができる。
特開2011−148622号公報 特開2007−91445号公報
ところで一つの着脱自在な用紙カセット(トレイ)においては、上記特許文献2に示される様に、下段と上段に用紙収容部を備えた2段式構造のものも存在する。この様な2段式の用紙カセットにおいては、上段の用紙収容部が下段の用紙収容部よりも小さめに形成されることが多く、そしてまた多くの場合、上段の用紙収容部にハガキや写真用紙などの専用紙が、下段の用紙収容部に普通紙が、それぞれ収容されることが多い。しかしながら分離傾斜部は上段の用紙収容部と下段の用紙収容部とで共用される為、上段の用紙収容部に収容される用紙に合わせて分離条件を設定すると、下段の用紙収容部に収容される用紙種に対して分離条件が合わず、即ち双方にとって必ずしも適切な分離条件を設定することができなかった。
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたもので、複数の用紙収容部に対して分離傾斜面を共用させる構成において、それぞれの用紙収容部に対して適切な分離条件を設定することのできる被記録媒体給送装置及び記録装置を提供することを目的とする。
尚、記録装置において用紙を収容する用紙収容部の呼称としては「カセット」、「トレイ」など種々のものがあるが、本明細書では「トレイ」の用語を用いることとする。
上記課題を達成するため、本発明の第1の態様の被記録媒体給送装置は、被記録媒体を収容する下段側トレイと、前記下段側トレイの上部に設けられた、被記録媒体を収容する上段側トレイと、少なくとも前記下段側トレイの底面位置から立ち上がる傾斜面であって、前記上段側トレイの底面位置より上方まで延設されたことにより、前記下段側トレイ及び前記上段側トレイに収容された被記録媒体の先端と対向する、被記録媒体の先端に対し分離作用を与える第1分離傾斜面と、少なくとも前記下段側トレイの底面位置から立ち上がる傾斜面であって、終端位置が前記上段側トレイの底面より下側に位置することにより、前記上段側トレイに収容された被記録媒体の先端と対向せず、前記下段側トレイに収容された被記録媒体の先端と対向する、被記録媒体の先端に対し分離作用を与える第2分離傾斜面と、を備えたことを特徴とする。
本態様によれば、被記録媒体を給送するとき、下段側トレイに収容された被記録媒体は、第1の分離傾斜面と第2の分離傾斜面とに接し、上段側トレイに収容された被記録媒体は、第1の分離傾斜面とのみ接することから、下段側トレイ及び上段側トレイに収容された被記録媒体のそれぞれに応じて適切な分離条件を設定することができる。
本発明の第2の態様は、第1の態様において、前記上段側トレイの変形を規制する規制部が前記第2分離傾斜面の上方に設けられていることを特徴とする。
本態様によれば、第1の態様と同様の作用効果に加え、規制部が上段側トレイを支持することから、上段側トレイの自重や、或いは更にこれに加えて被記録媒体の重みにより上段側トレイが変形することを防止することができる。
本発明の第3の態様は、第1または第2の態様において、被記録媒体先端と前記第2分離傾斜面との間の摩擦力が、被記録媒体先端と前記第1分離傾斜面との間の摩擦力よりも大きくなる様、前記第1分離傾斜面及び前記第2分離傾斜面が形成されていることを特徴とする。
本態様によれば、第1または第2の態様と同様の作用効果に加え、下段側トレイに収容された被記録媒体に上段側トレイに収容された被記録媒体よりも大きな摩擦力を与えることができることから、下段側トレイに収容された被記録媒体の分離性を向上させることができる。
本発明の第4の態様は、第1から第3のいずれか一の態様において、前記第2分離傾斜面の傾斜角度は、前記第1分離傾斜面の傾斜角度よりも大きいことを特徴とする。
本態様によれば、第1から第3のいずれか一の態様と同様の作用効果に加え、下段側トレイに収容された被記録媒体先端が第1分離傾斜面の傾斜角度よりも大きい第2分離傾斜面と接することから、上段側トレイに収容された被記録媒体よりも大きな負荷を下段側トレイに収容された被記録媒体に与えることができる。これにより下段側トレイに収容された被記録媒体の分離性を向上させることができる。
本発明の第5の態様は、第1から第4のいずれか一の態様において、前記第1分離傾斜面は、被記録媒体先端に対して進退する方向に変位可能であるとともに被記録媒体先端に向けて付勢された第1可動部材、及び前記進退する方向に変位しない第1固定部材に形成されており、被記録媒体の非送り出し時には、前記第1可動部材に形成された第1分離傾斜面が、前記第1固定部材に形成された第1分離傾斜面より被記録媒体先端側に突出した突出状態をとり、所定の剛性を有する第1の被記録媒体が送り出される際には、前記第1可動部材に形成された第1分離傾斜面が前記突出状態を維持し、前記第1の被記録媒体より剛性が高い第2の被記録媒体が送り出される際には、前記第1可動部材が前記第2の被記録媒体先端によって押されて変位することにより、前記第2の被記録媒体先端が前記第1固定部材に形成された第1分離傾斜面に接することを特徴とする。
本態様によれば、第1から第4のいずれか一の態様と同様の作用効果に加え、被記録媒体先端が接する分離傾斜面を、被記録媒体の剛性の強弱に併せて第1可動部材に形成された第1分離傾斜面または第1固定部材に形成された第1分離傾斜面に切り換えて被記録媒体先端に生ずる摩擦力を調整することができる。
本発明の第6の態様は、第5の態様において、前記第2分離傾斜面が、被記録媒体先端に対して進退する方向に変位可能であるとともに被記録媒体先端に向かう方向に付勢された第2可動部材に形成されており、被記録媒体の非送り出し時には、前記第1可動部材に形成された第1分離傾斜面及び前記第2可動部材に形成された第2分離傾斜面が、前記第1固定部材に形成された第1分離傾斜面より被記録媒体の先端側に突出した突出状態をとり、前記第1の被記録媒体が送り出される際には、前記第1可動部材に形成された第1分離傾斜面及び前記第2可動部材に形成された第2分離傾斜面が前記突出状態を維持し、前記第2の被記録媒体が送り出される際には、前記第1可動部材及び前記第2可動部材が前記第2の被記録媒体先端によって押されて変位することにより、前記第2の被記録媒体先端が前記第1固定部材に形成された前記第1分離傾斜面に接することを特徴とする。
本態様によれば、第5の態様と同様の作用効果に加え、被記録媒体先端が接する分離傾斜面を、被記録媒体の剛性の強弱に併せて第1可動部材に形成された第1分離傾斜面及び第2可動部材に形成された第2分離傾斜面、あるいは第1固定部材に形成された第1分離傾斜面に切り換えて被記録媒体先端に生ずる摩擦力を調整することができる。
本発明の第7の態様は、第6の態様において、前記第2分離傾斜面は、前記第2可動部材に加え、被記録媒体先端に対して進退する方向に変位しない第2固定部材に形成されており、被記録媒体の非送り出し時には、前記第1可動部材に形成された第1分離傾斜面及び前記第2可動部材に形成された第2分離傾斜面が、前記第1固定部材に形成された第1分離傾斜面及び前記第2固定部材に形成された第2分離傾斜面より被記録媒体の先端側に突出した突出状態をとり、前記第1の被記録媒体が送り出される際には、前記第1可動部材に形成された第1分離傾斜面及び前記第2可動部材に形成された第2分離傾斜面が前記突出状態を維持し、前記第2の被記録媒体が送り出される際には、前記第1可動部材及び前記第2可動部材が前記第2の被記録媒体先端によって押されて変位することにより、前記第2の被記録媒体先端が前記第1固定部材に形成された前記第1分離傾斜面及び前記第2固定部材に形成された第2分離傾斜面に接することを特徴とする。
本態様によれば、第6の態様と同様の作用効果に加え、被記録媒体先端が接する分離傾斜面を、被記録媒体の剛性の強弱に併せて第1可動部材に形成された第1分離傾斜面及び第2可動部材に形成された第2分離傾斜面、あるいは第1固定部材に形成された第1分離傾斜面及び第2固定部材に形成された第2分離傾斜面に切り換えて被記録媒体先端に生ずる摩擦力を調整することができる。
本発明の第8の態様は、第5から第7のいずれか一の態様において、前記第1可動部材に形成された第1分離傾斜面は、前記給送経路に沿って階段状に形成されていることを特徴とする。
本態様によれば、第5から第7のいずれか一の態様と同様の作用効果に加え、第1分離傾斜面が階段状に形成されていることから、被記録媒体先端との摩擦力が増加し被記録媒体の分離性を向上することができる。
本発明の第9の態様は、被記録媒体に記録を行う記録手段と、請求項1から8のいずれか1項に記載の被記録媒体給送装置とを備えたことを特徴とする。
本発明に係るプリンターの用紙搬送経路を示す側断面図。 第1の実施例の下段側トレイにおける用紙先端側を示す斜視図。 第1の実施例の上段側トレイにおける用紙先端側を示す斜視図。 第1の実施例の上段側トレイと第2可動部材の関係を示す側面図。 第1の実施例の第1可動部材の側面図。 第1の実施例の第1可動部材と第1固定部材との関係を示す側面図。 (A)は第1の実施例に係る第1可動部材の斜視図であり、(B)は(A)の拡大図。 第1の実施例の第2可動部材の側面図。 (A)は第1の実施例に係る第2可動部材の斜視図であり、(B)は(A)の拡大図。 第2の実施例の下段側トレイにおける用紙先端側を示す斜視図。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。尚、各実施例において同一の構成については、同一の符号を付し、最初の実施例においてのみ説明し、以後の実施例においてはその構成の説明を省略する。
図1は「記録装置」の一実施形態であるインクジェットプリンター(以下「プリンター」という)10の用紙搬送経路を示す側断面図であり、図2は第1の実施例の下段側トレイにおける用紙先端側を示す斜視図であり、図3は第1の実施例の上段側トレイにおける用紙先端側を示す斜視図であり、図4は第1の実施例の上段側トレイと第2可動部材の関係を示す側面図である。
また、図5は第1の実施例の第1可動部材の側断面図であり、図6は第1の実施例の第1可動部材と第1固定部材との関係を示す側面図であり、図7(A)は第1の実施例に係る第1可動部材の斜視図であり、図7(B)は図7(A)の拡大図であり、図8は第1の実施例の第2可動部材の側面図であり、図9(A)は第1の実施例に係る第2可動部材の斜視図であり、図9(B)は図9(A)の拡大図であり、図10は第2の実施例の下段側トレイにおける用紙先端側を示す斜視図である。
尚、図1はプリンター10の用紙搬送経路上に配置されるローラーを図示するために、ほぼ全てのローラーを同一面上に描いているが、その奥行き方向(図1の紙面表裏方向)の位置は必ずしも一致しているとは限らない(一致している場合もある。)。また、各図において示すX−Y−Z座標系はX方向が用紙搬送(給送)方向と直交する方向すなわち用紙幅方向、Y方向が用紙搬送(給送方向)方向、Z方向が装置高さ方向すなわち重力方向を示している。
以下、図1を参照しつつプリンター10の全体構成について概説する。プリンター10は、装置底部に被記録媒体給送装置(以下「給送装置」という。)12を備え、当該被記録媒体給送装置から、「被記録媒体」の一例としての用紙(主として単票紙:以下「用紙P」という。)を1枚ずつ給送し、記録手段14において記録(インクジェット記録)を行い、装置前方側(図1、−Y方向)に設けられた排紙スタッカー16へ向けて排出する構成を備えている。
以下、用紙搬送経路上の構成要素についてさらに詳説する。
給送装置12は、下段側トレイ50と、その上側に位置する上段側トレイ60と、ピックアップローラー18と、第1分離手段20と、を備えている。複数枚の用紙Pを積層状態でセット可能な用紙収容部としての下段側トレイ50及び上段側トレイ60は、給送装置12の装置本体12aに対し、装置前方側から装着及び取り外し可能に構成されている。
尚、図1においては、下段側トレイ50に収容される用紙を符号P1で、上段側トレイ60に収容される用紙を符号P2で、それぞれ示している(以下特に区別する必要がない場合は「用紙P」という)。これら下段側トレイ50及び上段側トレイ60の詳細については、後に説明する。
図示しないモーターによって回転駆動されるピックアップローラー18は、揺動軸22を中心に揺動する揺動部材24に設けられており、上段側トレイ60が最も退避方向(図1、−Y方向)にスライドした状態すなわち退避位置では、下段側トレイ50に収容された用紙P1の最上位のものと接して回転することにより、当該最上位の用紙P1を下段側トレイ50から給送経路へ送り出す。また、ピックアップローラー18は、上段側トレイ60が最も装置奥方(用紙送出し方向:図1、+Y方向)にスライドした突き当て位置すなわち給送可能位置では、上段側トレイ60に収容された用紙P2の最上位のものと接して回転することにより、当該最上位の用紙P2を上段側トレイ60から給送経路へ送り出す。
給送装置12の装置本体12aには、下段側トレイ50にセットされた用紙P1の先端と対向する位置、あるいは上段側トレイ60にセットされた用紙P2の先端と対向する位置に第1分離手段20が設けられている。第1分離手段20は、下段側トレイ50または上段側トレイ60からピックアップローラー18の回転により繰り出された用紙Pの先端と接し、用紙Pが第1分離手段20と接した状態で給送経路下流側へと搬送されることにより、最上位の用紙Pと次位以降の用紙Pとの分離を行う。尚、第1分離手段20の構成については、後に説明する。
第1分離手段20の給送経路下流側には、分離ローラー26と図示しないモーターにより駆動される駆動ローラー28とを備えて構成された、用紙Pの分離を行う第2分離手段30が設けられている。また、第2分離手段30の給送経路下流側には、駆動ローラー28との間で用紙Pを挟持して従動回転する従動ローラー32が設けられている。さらに、従動ローラー32の給送経路下流側には、図示しないモーターにより駆動される搬送駆動ローラー34と、該搬送駆動ローラーに圧接して従動回転する搬送従動ローラー36とを備える搬送手段38が設けられている。この搬送手段38により、用紙Pがさらに下流側へと送られる。
搬送手段38の下流側には、記録手段14が設けられている。記録手段14は、記録ヘッド40と、該記録ヘッドと対向する下部案内部材42とを備えている。記録ヘッド40は、キャリッジ44の底部に設けられ、用紙Pと対向する。キャリッジ44は、図示しない駆動モーターによって主走査方向(図1の紙面表裏方向すなわちX軸方向)に往復動する様に駆動される。
下部案内部材42は、用紙Pを支持し、用紙Pと記録ヘッド40との距離を規定する。そして下部案内部材42の下流側には、記録の行われた用紙Pを排出する排出手段46が設けられている。排出手段46は、図示しないモーターによって駆動される排出駆動ローラー48と、当該排出駆動ローラーに接して従動回転する排出従動ローラー52とを備えている。記録手段14により記録の行われた用紙Pは、排出手段46に狭持され、装置前方側に設けられた排紙スタッカー16へ排出される。尚、排紙スタッカー16は、装置前方側に引出可能に構成されている。
また、プリンター10において用紙Pの両面に記録を行う場合には、記録手段14によって用紙Pの第1面に記録が行われた後、用紙Pは搬送手段38及び排出手段46の逆送り動作により前記第1面に記録が実行された際に用紙後端となっていた側が先端となって搬送手段38の上流側に戻される。さらに用紙Pは、搬送手段38の逆戻り動作により反転経路54へと送られる。反転経路54内に送られた用紙Pは、駆動ローラー28と反転ローラー56とにより挟持され、再度給送経路に戻される。
給送経路に戻された用紙Pは、分離ローラー26及び従動ローラー32を経て駆動ローラー28により給送経路下流側の搬送手段38へと再度送られる。このとき、用紙Pの第1面と第2面とは湾曲反転させられ、該第2面が記録ヘッド40と対向する。用紙Pは、搬送手段38により記録手段14へ送られる。記録手段14により前記第2面の記録が行われた用紙Pは、排出手段46に狭持され、装置前方側に設けられた排紙スタッカー16へ排出される。
以上がプリンター10の概要であり、以下図2及び図3を参照しながら下段側トレイ50及び上段側トレイ60について説明する。下段側トレイ50及び上段側トレイ60は、いずれも用紙収容部を構成し、符号50a、60aはそれぞれトレイ底面を示している。
下段側トレイ50には、トレイ底面50aのX軸方向すなわち用紙幅方向の両端にトレイ底面50aからZ軸方向に突出する一対の側壁50b、50cが設けられている。また、トレイ底面50aには、X軸方向すなわち用紙幅方向にスライド可能なエッジガイド58,58が設けられている。エッジガイド58,58は、用紙P1の用紙幅方向の位置を規制する。さらに、トレイ底面50aには、Y軸方向すなわち用紙長さ方向(用紙給送方向)にスライド可能なエッジガイド(図1において符号59)を備えている。このエッジガイド59は、用紙P1の用紙後端の位置を規制する。
また、トレイ底面50aには、ピックアップローラー18と用紙P1との接触位置に対応する場所に高摩擦材62が配置されている。高摩擦材62は、ピックアップローラー18による用紙送出し時に用紙束ごと給送経路下流側に送られないように前記用紙束を保持する。
上段側トレイ60は、プリンター10の装置本体に対してスライド可能に設けられ、そのスライド方向はY軸方向(用紙給送方向)となっている。上段側トレイ60のトレイ底面60aには、Y軸方向に沿って延びるラック64が設けられている。ラック64は、プリンター10に設けられたモーター(図示せず)により回転駆動されるピニオンギヤ(図示せず)と噛み合い、上段側トレイ60をY軸方向に沿って前記給送可能位置に前進させ、または前記退避位置に後退させる。
また、トレイ底面60aには、X軸方向すなわち用紙幅方向にスライド可能なエッジガイド66,66が設けられている。エッジガイド66,66は、用紙P2の用紙幅方向の位置を規制する。さらに、トレイ底面60aには、Y軸方向すなわち用紙長さ方向(用紙給送方向)にスライド可能なエッジガイド(図1において符号67)を備えている。このエッジガイド67は、用紙P2の用紙後端の位置を規制する。
さらに、トレイ底面60aには、ピックアップローラー18と用紙P2との接触位置に対する場所に高摩擦材68が配置されている。高摩擦材68は、ピックアップローラー18による用紙送出し時に用紙束ごと給送経路下流側に送られないように前記用紙束を保持する。
■■■第1の実施例■■■■■
以上が下段側トレイ50及び上段側トレイ60の概要であり、以下図2及び図3に加えて図4を参照しながら第1分離手段20について説明する。第1分離手段20は、用紙先端に対し分離作用を与える第1分離傾斜面70(70A、70B)及び第2分離傾斜面72を備えている。
第1分離傾斜面70は、少なくとも下段側トレイ50の底面(50a)の高さ位置から立ち上がる傾斜面であって、上段側トレイ60の底面(60a)の高さ位置より上方まで延設され、より具体的には本実施形態では上段側トレイ60に収容可能な最大枚数の用紙P2が収容された際の最上位の用紙P2と対向する位置よりも、更に上方まで延設されている。即ち、第1分離傾斜面70は、下段側トレイ50にセットされた用紙P1の先端及び上段側トレイ60にセットされた用紙P2の先端と対向するように第1固定部材74及び第1可動部材76に形成されている。尚、区別のために第1固定部材74に形成された第1分離傾斜面の符号を70Aとし、第1可動部材76に形成された第1分離傾斜面の符号を70Bとする。第1固定部材74は、給送装置12の装置本体12aにおいて下段側トレイ50にセットされた用紙P1の先端及び上段側トレイ60にセットされた用紙P2の先端と対向する位置に設けられ、装置本体12aに固定されている。また、第1固定部材74は、装置本体12aにおいてX方向すなわち用紙幅方向に沿って少なくとも1つ以上設けられている。
第1可動部材76は、給送装置12の装置本体12aにおいて下段側トレイ50にセットされた用紙P1の先端及び上段側トレイ60にセットされた用紙P2の先端と対向する位置に設けられ、用紙P1及びP2の先端に対して進退する方向に変位可能である。また、第1可動部材76は、装置本体12aにおいてX方向すなわち用紙幅方向に沿って少なくとも1つ以上設けられている。また、第1分離傾斜面70A,70Bは、トレイ底面50a、60aから用紙積重方向に対して開き角を形成するように斜め上方すなわち用紙給送方向に沿って延びている。
第2分離傾斜面72は、少なくとも下段側トレイ50の底面(50a)の高さ位置から立ち上がる傾斜面であって、下段側トレイ50にセットされた用紙P1の先端とのみ対向するように第2可動部材78に形成されている。第2可動部材78は、給送装置12の装置本体12aにおいて下段側トレイ50にセットされた用紙P1の先端と対向する位置に設けられ、用紙P1の先端に対して進退する方向に変位可能である。また、第2可動部材78は、装置本体12aにおいてX方向すなわち用紙幅方向に沿って少なくとも1つ以上設けられている。第2分離傾斜面72は、トレイ底面50aから用紙積重方向に対して開き角を形成するように斜め上方すなわち用紙給送方向に沿って延びている。
第1分離傾斜面70A,70Bは、その始端80が下段側トレイ50のトレイ底面50aより下側に位置し、用紙給送経路に沿って延び、終端82が上段側トレイ60のトレイ底面60aより上側に位置し、更に上段側トレイ60に収容可能な最大枚数の用紙P2が収容された際の最上位の用紙P2より上側に位置し、分離傾斜面長さL1(図4参照)を有する。また、第2分離傾斜面72は、その始端84が下段側トレイ50のトレイ底面50aより下側に位置し、用紙給送経路に沿って延び、終端86が上段側トレイ60のトレイ底面60aより下側に位置し、分離傾斜面長さL1より短い分離傾斜面長さL2(図4参照)を有する。すなわち、第2分離傾斜面72は、上段側トレイにセットされた用紙P2の先端とは対向せず、用紙P2を給送する際に用紙P2の先端と接しない。
また、第2可動部材78は、Z軸方向すなわち装置高さ方向における高さが第1可動部材76よりも低く構成されている。装置本体12aにおける第2可動部材78の上方には、規制部88が設けられている。規制部88は、下部規制部90と、該下部規制部の上方に設けられた上部規制部92とを備えている。下部規制部90は、上段側トレイ60が給送可能位置にあるとき、上段側トレイ60のトレイ底面60aの先端部60dを下方から支持し、上段側トレイ60がその自重或いは用紙P2の重みで変形することを防止する。また、規制部88は、下部規制部90と上部規制部92との間に上段側トレイ60の先端部60dを受け入れ、上段側トレイ60のZ軸方向における位置を規制する。
図5を参照して、第1可動部材76の構成を説明する。第1可動部材76は、X軸方向すなわち用紙幅方向から見たとき、第1分離傾斜面70Bが斜辺となる略直角三角形状を有するブロック材として構成されている。第1分離傾斜面70Bは、下段側トレイ50のトレイ底面50aに対して傾斜角度θ1をなしている。尚、第1分離傾斜面70Aも下段側トレイ50のトレイ底面50aに対して傾斜角度θ1をなすように設定されている。また、第1可動部材76には、ガイド部94と、フック状部96とが設けられている。ガイド部94は、Y軸方向に沿って延びるスリットとして形成されている。ガイド部94は、装置本体12aに設けられ、かつ該装置本体からY軸方向に沿って用紙Pの先端側に向けて突出する突出片98と嵌合し、第1可動部材76をY軸方向にスライド可能に案内する。
フック状部96は、第1可動部材76から突出して装置本体12a側(図5+Y方向)に延び、かつその先端にX軸方向に突出するフック102を有している。フック102は、第1可動部材76が用紙Pの先端側へ所定量移動したとき、装置本体12aに設けられ、かつ装置本体12aからY軸方向に沿って用紙Pの先端に向けて突出するストッパー片104と係止し、第1可動部材76の用紙P先端側(図5−Y方向)への移動を規制する。これにより、第1可動部材76は、Y軸方向に沿ってスライド可能距離L3の範囲内で装置本体12aに対して進退可能に構成されている。
さらに、第1可動部材76と装置本体12aとの間には付勢手段としてのばね部材106が設けられている。ばね部材106は、Y軸方向に伸縮自在に設けられ、第1可動部材76に対し、該第1可動部材を用紙Pの先端側へ向けて付勢する所定の付勢力を与える構成となっている。尚、ばね部材106の付勢力は、普通紙等の剛性の低い用紙が給紙される場合、第1可動部材76を用紙Pの先端側へ向けて突出させた状態を維持し、専用紙等の剛性の高い用紙が給紙される場合、第1可動部材76が剛性の高い用紙の先端に押されて変位するような値に設定されている。
図6を参照するに、第1可動部材76は、用紙Pと接触していないとき、ばね部材106に付勢されて用紙P先端側(図6−Y方向)へ突出した状態となっている。このとき、第1可動部材76に形成された第1分離傾斜面70Bは、第1固定部材74に形成された第1分離傾斜面70Aよりも、用紙P先端側(図6−Y方向)へ突出した突出状態X1となっている。第1可動部材76に形成された第1分離傾斜面70Bにおいて、該第1分離傾斜面70Bに普通紙等の剛性の低い用紙の先端が接したとき、突出状態X1がばね部材106の付勢力により維持される。また、第1可動部材76に形成された第1分離傾斜面70Bにおいて、該第1分離傾斜面70Bに専門紙等の剛性の高い用紙の先端が接したとき、前記第1分離傾斜面70Bは剛性の高い用紙の先端に押されて変位させられ、第1固定部材74に形成された第1分離傾斜面70Aと同じ位置まで後退させられ、変位状態X2となる。
図7(A)及び図7(B)を参照するに、第1可動部材76に形成された第1分離傾斜面70Bには、さらに給送経路方向に沿って延びる階段状部108が設けられている。階段状部108には、用紙Pの先端と接する複数の接触面108aが設けられている。接触面108aは、第1分離傾斜面70Bに対し角度θ2をなして構成されている。すなわち、接触面108aは、トレイ底面50a、60aに対して傾斜角度θ1+θ2をなしており、用紙P先端に生ずる摩擦力を傾斜角度θ1のときよりも増加させることができる。階段状部108は、第1可動部材76に形成された第1分離傾斜面70Bにおける用紙Pの分離性を向上させる。
図8を参照して、第2可動部材78の構成を説明する。第2可動部材78は、X軸方向すなわち用紙幅方向から見たとき、第2分離傾斜面72を斜辺とするブロック材として構成されている。第2分離傾斜面72は、下段側トレイ50のトレイ底面50aに対して傾斜角度θ3をなしている。本実施例において傾斜角度θ3は、第1分離傾斜面70A,70Bとトレイ底面50aとがなす傾斜角度θ1と同じ角度に設定されている。
また、第2可動部材78には、ガイド部110と、フック状部112とが設けられている。ガイド部110は、Y軸方向に沿って延びるスリットとして形成されている。ガイド部110は、装置本体12aに設けられ、かつ該装置本体からY軸方向に沿って用紙Pの先端側に向けて突出する突出片114と嵌合し、第2可動部材78をY軸方向にスライド可能に案内する。
フック状部112は、第2可動部材78から突出して装置本体12a側に延び、かつその先端にX軸方向に突出するフック116を有している。フック116は、第2可動部材78が用紙Pの先端側へ所定量移動するとき、装置本体12aに設けられ、かつ装置本体12aからY軸方向に沿って用紙Pの先端に向けて突出するストッパー片118と係止し、第2可動部材78の用紙P先端側(図8−Y方向)への移動を規制する。これにより、第2可動部材78は、Y軸方向に沿ってスライド可能距離L4の範囲内で装置本体12aに対して進退可能に構成されている。本実施例において、第2可動部材78のスライド可能距離L4は、第1可動部材76のスライド可能距離L3と同じ距離に設定されている。
さらに、第2可動部材78と装置本体12aとの間には付勢手段としてのばね部材120が設けられている。ばね部材120は、Y軸方向に伸縮自在に設けられ、第2可動部材78に対し、該第2可動部材を用紙Pの先端側へ向けて付勢する所定の付勢力を与える構成となっている。尚、本実施例においてばね部材120の付勢力は、第1可動部材76を付勢するばね部材106の付勢力と同じ力に設定されている。
また、第2可動部材78に形成された第2分離傾斜面72は、ばね部材120に付勢されて、第1可動部材76に形成された第1分離傾斜面70Bと同様に、第1固定部材74に形成された第1分離傾斜面70Aよりも用紙P先端側(図8−Y方向)へ突出した突出状態X1となっている。第2可動部材78に形成された第2分離傾斜面72において、該第2分離傾斜面72に普通紙等の剛性の低い用紙の先端が接したとき、突出状態X1がばね部材120の付勢力により維持される。第2分離傾斜面72において、該第2分離傾斜面72に専門紙等の剛性の高い用紙の先端が接したとき、第2分離傾斜面72は剛性の高い用紙の先端に押されて変位させられ、第1固定部材74に形成された第1分離傾斜面70Aと同じ位置まで後退させられ、変位状態X2となる。
図9(A)及び図9(B)を参照するに、第2可動部材78に形成された第2分離傾斜面72には、さらに給送経路方向に沿って延びる階段状部122が設けられている。階段状部122には、用紙Pの先端と接する複数の接触面122aが設けられている。接触面122aは、第2分離傾斜面72に対し角度θ4をなして構成されている。すなわち、接触面122aは、トレイ底面50aに対して傾斜角度θ3+θ4をなしており、用紙Pとの先端に生ずる摩擦力を傾斜角度θ3のときよりも増加させることができる。階段状部122は、第2可動部材78に形成された第2分離傾斜面72における用紙Pの分離性を向上させる。また、本実施例において、接触面122aと第2分離傾斜面72との間の角度θ4は、接触面108aと第1分離傾斜面70A,70Bとの間の角度θ2と同じ角度に設定されている。
再度、図2及び図3を参照して、本実施例における被記録媒体の給送について説明する。
(1)下段側トレイ50から普通紙等の剛性の低い被記録媒体(以下「第1の被記録媒体」という)を給送するとき、第1の被記録媒体の先端は、第1可動部材76に形成された第1分離傾斜面70B及び第2可動部材78に形成された第2分離傾斜面72と接する。第1の被記録媒体は、第1可動部材76に形成された第1分離傾斜面70B及び第2可動部材78に形成された第2分離傾斜面72において分離され、給送経路下流側に送られる。
(2)上段側トレイ60から第1の被記録媒体を給送するとき、第1の被記録媒体の先端は、第1可動部材76に形成された第1分離傾斜面70Bのみと接する。第1の被記録媒体は、第1可動部材76に形成された第1分離傾斜面70Bにおいて分離され、給送経路下流側に送られる。
(3)下段側トレイ50から専門紙等の剛性の高い被記録媒体(以下「第2の被記録媒体」という)を給送するとき、第2の被記録媒体の先端は、第1可動部材76に形成された第1分離傾斜面70B及び第2可動部材78に形成された第2分離傾斜面72と接する。さらに第2の被記録媒体の先端は、第1可動部材76に形成された第1分離傾斜面70B及び第2可動部材78に形成された第2分離傾斜面72を押し込んで変位させ、第1固定部材74に形成された第1分離傾斜面70Aと接する。第2の被記録媒体は、第1固定部材74に形成された第1分離傾斜面70Aにおいて分離され、給送経路下流側に送られる。
(4)上段側トレイ60から第2の被記録媒体を給送するとき、第2の被記録媒体の先端は、第1可動部材76に形成された第1分離傾斜面70Bと接し、第1可動部材76に形成された第1分離傾斜面70Bを押し込んで変位させ、第1固定部材74に形成された第1分離傾斜面70Aと接する。第2の被記録媒体は、第1固定部材74に形成された第1分離傾斜面70Aにおいて分離され、給送経路下流側に送られる。
そして以上説明した様に、本実施例によれば、下段側トレイ50に収容された用紙P1は、該用紙P1を給送する際にその先端が第1分離傾斜面70B及び第2分離傾斜面72と最初に接し、上段側トレイ60に収容された用紙P2は、該用紙P2を給送する際にその先端が第1分離傾斜面70Bと最初に接する。すなわち、本実施例では、下段側トレイ50に収容された用紙P1と上段側トレイ60に収容された用紙P2とで用紙P1の先端又は用紙P2の先端が最初に接する分離傾斜面の数を変更することができる。
本実施例では、上段側トレイ60に収容された用紙P2を給送する際、該用紙P2の先端と接する分離傾斜面の数が少なくなることから、用紙P2の先端が分離傾斜面から受ける抵抗力が小さくなり、上段側トレイ60から送り出される用紙P2が専用紙の場合には、当該用紙先端は下段側トレイ50から送り出される場合に比して、容易に第1分離傾斜面70Aに接することができる。
したがって、本実施例では、上段側トレイ60に収容された用紙P2に対する分離条件を、写真用紙やハガキなどの小サイズかつ剛性が高い用紙を収容することを前提に構成されることが多い上段側トレイ60に適した分離条件とすることができる。すなわち、本実施例において給送装置12は、下段側トレイ50及び上段側トレイ60に対して適切な分離条件を設定することができる。
■■■第2の実施例■■■■■
図10は第2の実施例を示している。本実施例において上述した第1の実施例と異なるのは、図10に示すように第2分離傾斜面124Bが形成された第2固定部材126を備えている点である。尚、本実施例において区別のために第2可動部材78に形成された第2分離傾斜面の符号を124Aとし、第2固定部材126に形成された第2分離傾斜面の符号を124Bとする。その他の構成は、上述した第1の実施例と同様である。
第2固定部材126は、給送装置12の装置本体12aにおいて下段側トレイ50にセットされた用紙P1の先端と対向する位置に設けられ、装置本体12aに固定されている。また、第2固定部材126は、装置本体12aにおいてX方向すなわち用紙幅方向に沿って少なくとも1つ以上設けられている。さらに、第2固定部材126には、用紙P1の先端に対向するように第2分離傾斜面124Bが形成されている。このように構成することにより、第2の被記録媒体先端と第2分離傾斜面124A,124Bとの間に生ずる摩擦力が、第2の被記録媒体先端と第1分離傾斜面70A,70Bとの間で生ずる摩擦力よりも大きくなる。これにより、第2分離傾斜面124A,124Bにおける第2の被記録媒体の分離性を第1分離傾斜面70A,70Bにおける第2の被記録媒体の分離性よりも向上させることができる。
第2の実施例において、下段側トレイ50から第2の被記録媒体を給送するとき、第2の被記録媒体の先端は、第1可動部材76に形成された第1分離傾斜面70B及び第2可動部材78に形成された第2分離傾斜面124Aと接する。さらに第2の被記録媒体の先端は、第1可動部材76に形成された第1分離傾斜面70A及び第2可動部材78に形成された第2分離傾斜面124Aを押し込んで変位させ、第2固定部材126に形成された第2分離傾斜面124Bと接する。第2の被記録媒体は、第2固定部材126に形成された第2分離傾斜面124Bにおいて分離され、給送経路下流側に送られる。
<<<第1、第2の実施例の変形例>>>
尚、上述した第1、第2の実施例は、さらに以下のように変形してもよい。
(1)第1分離傾斜面70A,70Bの傾斜角度θ1と第2分離傾斜面72,124A,124Bの傾斜角度θ3とを異なる角度としてもよい。特に第2分離傾斜面72,124A,124Bの傾斜角度θ3を第1分離傾斜面70A,70Bの傾斜角度θ1より大きくすることにより、用紙P先端と第2分離傾斜面72,124A,124Bとの間に生ずる摩擦力が、用紙P先端と第1分離傾斜面70A,70Bとの間で生ずる摩擦力よりも大きくなる。これにより、第2分離傾斜面72,124A,124Bにおける被記録媒体の分離性を第1分離傾斜面70A,70Bにおける被記録媒体の分離性よりも向上させることができる。
(2)装置本体12aに第1可動部材76及び第2可動部材78を設ける構成に代えて、第1固定部材74及び第2固定部材126のみを設ける構成としてもよい。
(3)第1可動部材76に形成された第1分離傾斜面70Bと該第1分離傾斜面70Bに設けられた階段状部108の接触面108aとの間の角度θ2を、第2可動部材78に形成された第2分離傾斜面72,124Aと該第2分離傾斜面に設けられた階段状部122の接触面122aとの間の角度θ4と異なる角度としてもよい。特に角度θ4を角度θ2より大きくすることにより、下段側トレイ50から前記第1の被記録媒体を給送するときに、第2分離傾斜面72,124Aにおける前記第1の被記録媒体の分離性を向上させることができる。
(4)第1可動部材76及び第2可動部材78は、それぞれに形成された階段状部108,122を設けない構成としてもよい。
(5)第1分離傾斜面70A,70B及び第2分離傾斜面72,124A,124Bを高摩擦面で構成してもよい。特に、第2分離傾斜面72,124A,124Bを、第1分離傾斜面70A,70Bより大きい摩擦係数に設定することにより、第2分離傾斜面72,124A,124Bにおける前記第1の被記録媒体の分離性を向上させることができる。
(6)第1可動部材76及び第2可動部材78を付勢する手段は、ばね部材106,120に代えて、空気圧、油圧等を用いたものとしてもよい。
(7)上記各実施例では、下段側トレイ50と上段側トレイ60のそれぞれは別個独立に装置本体に対して着脱可能に構成されているが、下段側トレイ50と上段側トレイ60を一体に構成し、上段側トレイ60を下段側トレイ50に対してスライド可能に設けた上で、上下2つのトレイを装置本体に対して一体的に着脱可能に構成しても良い。その際、第1分離傾斜面70A,70Bが形成された第1固定部材74及び第1可動部材76と、第2分離傾斜面72,124A,124Bが形成された第2固定部材126及び第2可動部材78は、装置本体側ではなく、下段側トレイ50に設けても良い。
また、本実施形態では本発明に係る給送装置12を記録装置の一例としてのインクジェットプリンターに適用したが、その他液体噴射装置一般に適用することも可能である。
ここで、液体噴射装置とは、インクジェット式記録ヘッドが用いられ、該記録ヘッドからインクを吐出して被記録媒体に記録を行うプリンター、複写機及びファクシミリ等の記録装置に限らず、インクに代えてその用途に対応する液体を前記インクジェット式記録ヘッドに相当する液体噴射ヘッドから被記録媒体に相当する被噴射媒体に噴射して、前記液体を前記被噴射媒体に付着させる装置を含むものである。
液体噴射ヘッドとして、前記記録ヘッドの他に、液晶ディスプレー等のカラーフィルター製造に用いられる色材噴射ヘッド、有機ELディスプレーや面発光ディスプレー(FED)等の電極形成に用いられる電極材(導電ペースト)噴射ヘッド、バイオチップ製造に用いられる生体有機物噴射ヘッド、精密ピペットとしての試料噴射ヘッド等が挙げられる。
尚、本発明は上記実施例に限定されることなく、特許請求の範囲に記載した発明の範囲内で、種々の変形が可能であり、それらも本発明の範囲内に含まれるものであることは言うまでもない。
10 プリンター、12 給送装置、12a 装置本体、14 記録手段、16 排紙スタッカー、18 ピックアップローラー、20 分離手段、22 揺動軸、24 揺動部材、26 分離ローラー、28 駆動ローラー、32 従動ローラー、34 搬送駆動ローラー、36 搬送従動ローラー、38 搬送手段、40 記録ヘッド、42 下部案内部材、44 キャリッジ、46 排出手段、48 排出駆動ローラー、50 下段側トレイ、50a トレイ底面、50b,50c 側壁、52 排出従動ローラー、54 反転経路、56 反転ローラー、58,59,66,67 エッジガイド、60 上段側トレイ、60a トレイ底面、60d トレイ底面の先端部、62,68 高摩擦材、64 ラック、70,70A,70B 第1分離傾斜面、72,124A,124B 第2分離傾斜面、74 第1固定部材、76 第1可動部材、78 第2可動部材、80 第1分離傾斜面の始端、82 第1分離傾斜面の終端、84 第2分離傾斜面の始端、86 第2分離傾斜面の終端、88 規制部、90 下部規制部、92 上部規制部、94,110 ガイド部、96,112 フック状部、98,114 突出片、100 用紙カセット、102,116 フック、104,118 ストッパー片、106,120 ばね部材、108,122 階段状部、108a,122a 接触面、126 第2固定部材、L1 第1分離傾斜面の長さ、L2 第2分離傾斜面の長さ、L3 第1可動部材のスライド可能距離、L4 第2可動部材のスライド可能距離、θ1 傾斜角度、θ2 第1分離傾斜面と接触面との角度、θ3 傾斜角度、θ4 第2分離傾斜面と接触面との角度、P,P1,P2 用紙、X1 突出状態、X2 変位状態。
本発明は、被記録媒体給送装置を備えた記録装置に関する。
本願において、記録装置には、インクジェットプリンター、ラインプリンター、複写機、ファクシミリ等の種類が含まれるものとする。
上記課題を達成するため、本発明の記録装置は、記録手段と、被記録媒体を収容する下段側トレイと、前記下段側トレイの上部にスライド可能に設けられた、被記録媒体を収容する上段側トレイと、前記上段側トレイのスライドにより、前記下段側トレイの被記録媒体の給送あるいは前記上段側トレイの被記録媒体の給送を行う、共通の揺動部材に設けられたピックアップローラーと、前記ピックアップローラーで給送された被記録媒体が接する傾斜面を、装置側に被記録媒体の幅方向に沿って複数設けた傾斜部と、を備える、そして、前記傾斜部は、前記下段側トレイから給送された被記録媒体の受ける抵抗力が、前記上段側トレイから給送された被記録媒体の受ける抵抗力よりも大きいことを特徴とする。
また、本発明に関連する第1の態様の被記録媒体給送装置は、被記録媒体を収容する下段側トレイと、前記下段側トレイの上部に設けられた、被記録媒体を収容する上段側トレイと、少なくとも前記下段側トレイの底面位置から立ち上がる傾斜面であって、前記上段側トレイの底面位置より上方まで延設されたことにより、前記下段側トレイ及び前記上段側トレイに収容された被記録媒体の先端と対向する、被記録媒体の先端に対し分離作用を与える第1分離傾斜面と、少なくとも前記下段側トレイの底面位置から立ち上がる傾斜面であって、終端位置が前記上段側トレイの底面より下側に位置することにより、前記上段側トレイに収容された被記録媒体の先端と対向せず、前記下段側トレイに収容された被記録媒体の先端と対向する、被記録媒体の先端に対し分離作用を与える第2分離傾斜面と、を備えたことを特徴とする。
本発明に関連する第2の態様は、第1の態様において、前記上段側トレイの変形を規制する規制部が前記第2分離傾斜面の上方に設けられていることを特徴とする。
本態様によれば、第1の態様と同様の作用効果に加え、規制部が上段側トレイを支持することから、上段側トレイの自重や、或いは更にこれに加えて被記録媒体の重みにより上段側トレイが変形することを防止することができる。
本発明に関連する第3の態様は、第1または第2の態様において、被記録媒体先端と前記第2分離傾斜面との間の摩擦力が、被記録媒体先端と前記第1分離傾斜面との間の摩擦力よりも大きくなる様、前記第1分離傾斜面及び前記第2分離傾斜面が形成されていることを特徴とする。
本発明に関連する第4の態様は、第1から第3のいずれか一の態様において、前記第2分離傾斜面の傾斜角度は、前記第1分離傾斜面の傾斜角度よりも大きいことを特徴とする。
本態様によれば、第1から第3のいずれか一の態様と同様の作用効果に加え、下段側トレイに収容された被記録媒体先端が第1分離傾斜面の傾斜角度よりも大きい第2分離傾斜面と接することから、上段側トレイに収容された被記録媒体よりも大きな負荷を下段側トレイに収容された被記録媒体に与えることができる。これにより下段側トレイに収容された被記録媒体の分離性を向上させることができる。
本発明に関連する第5の態様は、第1から第4のいずれか一の態様において、前記第1分離傾斜面は、被記録媒体先端に対して進退する方向に変位可能であるとともに被記録媒体先端に向けて付勢された第1可動部材、及び前記進退する方向に変位しない第1固定部材に形成されており、被記録媒体の非送り出し時には、前記第1可動部材に形成された第1分離傾斜面が、前記第1固定部材に形成された第1分離傾斜面より被記録媒体先端側に突出した突出状態をとり、所定の剛性を有する第1の被記録媒体が送り出される際には、前記第1可動部材に形成された第1分離傾斜面が前記突出状態を維持し、前記第1の被記録媒体より剛性が高い第2の被記録媒体が送り出される際には、前記第1可動部材が前記第2の被記録媒体先端によって押されて変位することにより、前記第2の被記録媒体先端が前記第1固定部材に形成された第1分離傾斜面に接することを特徴とする。
本発明に関連する第6の態様は、第5の態様において、前記第2分離傾斜面が、被記録媒体先端に対して進退する方向に変位可能であるとともに被記録媒体先端に向かう方向に付勢された第2可動部材に形成されており、被記録媒体の非送り出し時には、前記第1可動部材に形成された第1分離傾斜面及び前記第2可動部材に形成された第2分離傾斜面が、前記第1固定部材に形成された第1分離傾斜面より被記録媒体の先端側に突出した突出状態をとり、前記第1の被記録媒体が送り出される際には、前記第1可動部材に形成された第1分離傾斜面及び前記第2可動部材に形成された第2分離傾斜面が前記突出状態を維持し、前記第2の被記録媒体が送り出される際には、前記第1可動部材及び前記第2可動部材が前記第2の被記録媒体先端によって押されて変位することにより、前記第2の被記録媒体先端が前記第1固定部材に形成された前記第1分離傾斜面に接することを特徴とする。
本発明に関連する第7の態様は、第6の態様において、前記第2分離傾斜面は、前記第2可動部材に加え、被記録媒体先端に対して進退する方向に変位しない第2固定部材に形成されており、被記録媒体の非送り出し時には、前記第1可動部材に形成された第1分離傾斜面及び前記第2可動部材に形成された第2分離傾斜面が、前記第1固定部材に形成された第1分離傾斜面及び前記第2固定部材に形成された第2分離傾斜面より被記録媒体の先端側に突出した突出状態をとり、前記第1の被記録媒体が送り出される際には、前記第1可動部材に形成された第1分離傾斜面及び前記第2可動部材に形成された第2分離傾斜面が前記突出状態を維持し、前記第2の被記録媒体が送り出される際には、前記第1可動部材及び前記第2可動部材が前記第2の被記録媒体先端によって押されて変位することにより、前記第2の被記録媒体先端が前記第1固定部材に形成された前記第1分離傾斜面及び前記第2固定部材に形成された第2分離傾斜面に接することを特徴とする。
本発明に関連する第8の態様は、第5から第7のいずれか一の態様において、前記第1可動部材に形成された第1分離傾斜面は、前記給送経路に沿って階段状に形成されていることを特徴とする。
本発明に関連する第9の態様は、被記録媒体に記録を行う記録手段と、第1から第8のいずれか一の態様の被記録媒体給送装置とを備えたことを特徴とする。

Claims (9)

  1. 被記録媒体を収容する下段側トレイと、
    前記下段側トレイの上部に設けられた、被記録媒体を収容する上段側トレイと、
    少なくとも前記下段側トレイの底面位置から立ち上がる傾斜面であって、前記上段側トレイの底面位置より上方まで延設されたことにより、前記下段側トレイ及び前記上段側トレイに収容された被記録媒体の先端と対向する、被記録媒体の先端に対し分離作用を与える第1分離傾斜面と、
    少なくとも前記下段側トレイの底面位置から立ち上がる傾斜面であって、終端位置が前記上段側トレイの底面より下側に位置することにより、前記上段側トレイに収容された被記録媒体の先端と対向せず、前記下段側トレイに収容された被記録媒体の先端と対向する、被記録媒体の先端に対し分離作用を与える第2分離傾斜面と、を備えたことを特徴とする被記録媒体給送装置。
  2. 請求項1に記載の被記録媒体給送装置において、前記上段側トレイの変形を規制する規制部が前記第2分離傾斜面の上方に設けられている、ことを特徴とする被記録媒体給送装置。
  3. 請求項1または2に記載の被記録媒体給送装置において、被記録媒体先端と前記第2分離傾斜面との間の摩擦力が、被記録媒体先端と前記第1分離傾斜面との間の摩擦力よりも大きくなる様、前記第1分離傾斜面及び前記第2分離傾斜面が形成されている、ことを特徴とする被記録媒体給送装置。
  4. 請求項1から3のいずれか1項に記載の被記録媒体給送装置において、前記第2分離傾斜面の傾斜角度は、前記第1分離傾斜面の傾斜角度よりも大きい、ことを特徴とする被記録媒体給送装置。
  5. 請求項1から4のいずれか1項に記載の被記録媒体給送装置において、前記第1分離傾斜面は、被記録媒体先端に対して進退する方向に変位可能であるとともに被記録媒体先端に向けて付勢された第1可動部材、及び前記進退する方向に変位しない第1固定部材に形成されており、
    被記録媒体の非送り出し時には、前記第1可動部材に形成された第1分離傾斜面が、前記第1固定部材に形成された第1分離傾斜面より被記録媒体先端側に突出した突出状態をとり、
    所定の剛性を有する第1の被記録媒体が送り出される際には、前記第1可動部材に形成された第1分離傾斜面が前記突出状態を維持し、
    前記第1の被記録媒体より剛性が高い第2の被記録媒体が送り出される際には、前記第1可動部材が前記第2の被記録媒体先端によって押されて変位することにより、前記第2の被記録媒体先端が前記第1固定部材に形成された第1分離傾斜面に接する、ことを特徴とする被記録媒体給送装置。
  6. 請求項5に記載の被記録媒体給送装置において、前記第2分離傾斜面が、被記録媒体先端に対して進退する方向に変位可能であるとともに被記録媒体先端に向かう方向に付勢された第2可動部材に形成されており、
    被記録媒体の非送り出し時には、前記第1可動部材に形成された第1分離傾斜面及び前記第2可動部材に形成された第2分離傾斜面が、前記第1固定部材に形成された第1分離傾斜面より被記録媒体の先端側に突出した突出状態をとり、
    前記第1の被記録媒体が送り出される際には、前記第1可動部材に形成された第1分離傾斜面及び前記第2可動部材に形成された第2分離傾斜面が前記突出状態を維持し、
    前記第2の被記録媒体が送り出される際には、前記第1可動部材及び前記第2可動部材が前記第2の被記録媒体先端によって押されて変位することにより、前記第2の被記録媒体先端が前記第1固定部材に形成された前記第1分離傾斜面に接する、ことを特徴とする被記録媒体給送装置。
  7. 請求項6に記載の被記録媒体給送装置において、前記第2分離傾斜面は、前記第2可動部材に加え、被記録媒体先端に対して進退する方向に変位しない第2固定部材に形成されており、
    被記録媒体の非送り出し時には、前記第1可動部材に形成された第1分離傾斜面及び前記第2可動部材に形成された第2分離傾斜面が、前記第1固定部材に形成された第1分離傾斜面及び前記第2固定部材に形成された第2分離傾斜面より被記録媒体の先端側に突出した突出状態をとり、
    前記第1の被記録媒体が送り出される際には、前記第1可動部材に形成された第1分離傾斜面及び前記第2可動部材に形成された第2分離傾斜面が前記突出状態を維持し、
    前記第2の被記録媒体が送り出される際には、前記第1可動部材及び前記第2可動部材が前記第2の被記録媒体先端によって押されて変位することにより、前記第2の被記録媒体先端が前記第1固定部材に形成された前記第1分離傾斜面及び前記第2固定部材に形成された第2分離傾斜面に接する、ことを特徴とする被記録媒体給送装置。
  8. 請求項5から7のいずれか1項に記載の被記録媒体給送装置において、前記第1可動部材に形成された第1分離傾斜面は、前記給送経路に沿って階段状に形成されている、ことを特徴とする被記録媒体給送装置。
  9. 被記録媒体に記録を行う記録手段と、
    請求項1から8のいずれか1項に記載の被記録媒体給送装置と、を備えたことを特徴とする記録装置。
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