JP2016012863A - 端末装置、プログラム及び遠隔会議方法 - Google Patents

端末装置、プログラム及び遠隔会議方法 Download PDF

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Abstract

【課題】1台の端末装置で遠隔会議用のプログラムを複数起動し複数の会議プロセスが実行される場合において音の出力と未出力を制御することができる、端末装置と遠隔会議用のプログラムと遠隔会議方法を提供する。
【解決手段】プログラムを新たに起動する場合に特定の情報を参照することにより、接続先となる遠隔会議を識別する会議室情報に一致する会議室情報により識別される遠隔会議に接続中の既存の会議プロセスがあるかが判断される。既存の会議プロセスがある場合、新たな会議プロセスでは、端末装置の集音部で集音された音に関する第一音処理又はネットワークに接続された端末装置の通信部で受信された音データに関する第二音処理は実行されない。既存の会議プロセスがない場合、新たな会議プロセスでは、第一音処理及び第二音処理が実行される。
【選択図】図5

Description

本発明は、遠隔会議に用いられるネットワークに接続された端末装置と、端末装置を制御するコンピュータが実行可能なプログラムと、遠隔会議方法に関する。
ネットワークを介した遠隔会議に関する技術が提案されている。例えば、特許文献1には、多地点画像通信方式が開示されている。この多地点画像通信方式は、複数の通信端末装置と多地点接続装置により実現される。各通信端末装置は、複数のテレビカメラを備える。各通信端末装置は、複数のテレビカメラからの画像信号を多重化し、多地点接続装置へ送信する。その時、有効チャネル情報も送信される。多地点接続装置は、各通信端末装置に、他の通信端末装置の有効チャネル情報を通知する。各通信端末装置は、他の通信端末装置とその有効チャネルの中から、会議の進行上必要とする有効チャネルを選択して表示操作部から入力する。この選択情報は多地点接続装置に送信される、多地点接続装置では、有効チャネルの画像信号が多重化される。各通信端末装置では、多地点接続装置からの多重化画像信号が分離されてモニタに表示される。
特開平5−292494号公報
1台又は複数台の相手方装置を操作する会議相手との遠隔会議に参加するユーザが操作する端末装置では、遠隔会議の実行時に、遠隔会議用のプログラムが実行される。このプログラムによる1個のプロセスで、自装置に設けられた撮影部のうちの1台の撮影部で撮影された映像を処理対象とする仕様が考えられる。発明者は、このような仕様において、複数の撮影部を備える1台の端末装置で、遠隔会議用のプログラムを複数起動させて、同一の遠隔会議に接続する仕様について検討を行った。プログラム起動後の各プロセスでは、異なる撮影部で撮影された映像がそれぞれ処理対象とされる。この場合、遠隔会議では、1台の端末装置で同時に実行される各会議プロセスは、それぞれ別の接続先として取り扱われる。そのため、前述の1台の端末装置では、複数の撮影部で撮影された各映像を多重化する必要がない。従って、例えば、端末装置の処理能力が高性能でない場合であっても、従来技術と同様の機能を得ることができる。
上述したように、1台の端末装置で実行される複数の会議プロセスがそれぞれ同一の遠隔会議に接続した場合、複数の会議プロセスは、それぞれ別の接続先として取り扱われる。そのため、第一の会議プロセスで送信された音データが第二以降の会議プロセスで取得され再生されることとなる。この端末装置のユーザは、例えば、自分が発した自分の声を、その後、遅れて聞くこととなる。
本発明は、1台の端末装置で遠隔会議用のプログラムを複数起動し複数の会議プロセスが実行される場合において音の出力と未出力を制御することができる、端末装置と遠隔会議用のプログラムと遠隔会議方法を提供することを目的とする。
本発明の一側面は、ネットワークに接続され、前記ネットワークを介して実行される遠隔会議に接続する第一会議実行手段と第二会議実行手段とを備える端末装置であって、前記第一会議実行手段は、前記端末装置の第一撮影部で撮影された映像に対応する映像データを前記ネットワークに接続された前記端末装置の通信部から前記ネットワークに送信する第一送信制御手段と、前記端末装置の集音部で集音された音に対応する音データを前記通信部から前記ネットワークに送信する第二送信制御手段と、前記ネットワークから前記通信部を介して取得された音データを再生して前記端末装置の音出力部から出力する再生手段と、を備え、前記第二会議実行手段は、遠隔会議に新たに接続する場合に接続先となる遠隔会議を識別する会議室情報を取得する第一取得手段と、前記端末装置の第二撮影部で撮影された映像に対応する映像データを前記通信部から前記ネットワークに送信する第三送信制御手段と、遠隔会議に新たに接続する場合に特定の情報を参照することにより、前記第一会議実行手段が前記第一取得手段で取得された会議室情報に一致する会議室情報により識別される遠隔会議に接続中であるかを判断する判断手段と、前記第一会議実行手段が前記第一取得手段で取得された会議室情報に一致する会議室情報により識別される遠隔会議に接続中である場合、前記端末装置の集音部で集音された音に関する第一音処理又は前記通信部で受信された音データに関する第二音処理を実行せず、前記第一会議実行手段が前記第一取得手段で取得された会議室情報に一致する会議室情報により識別される遠隔会議に接続中でない場合、前記第一音処理及び前記第二音処理を実行する、音処理手段と、を備える、端末装置である。
これによれば、端末装置の集音部で集音された音に関する第一音処理又は端末装置の通信部で受信された音データに関する第二音処理の実行又は不実行を、第一会議実行手段と同じ又は異なる遠隔会議に接続可能な第二会議実行手段で制御することができる。例えば、第一会議実行手段と第二会議実行手段が同じ遠隔会議に接続されているとする。第二会議実行手段で第一音処理が実行されない場合、集音部で集音された音に対応する音データは、第一会議実行手段では取得されない。従って、第一会議実行手段でこの音データが再生されることはない。一方、端末装置の集音部で集音された音に対応する音データは、例えば、第一会議実行手段からネットワークを経由して第二会議実行手段に送信される。この場合、第二会議実行手段では、この音データに関する第二音処理を不実行とすることができる。前述した場合とは異なり、第一会議実行手段と第二会議実行手段が異なる遠隔会議に接続されているとする。第二会議実行手段では、第一音処理が実行される。例えば、第一音処理によりこの音に対応する音データをネットワークに送信することができる。この音データは、ネットワークを経由して、第二会議実行手段が接続中の遠隔会議に接続しているこの遠隔会議の相手方となる相手方装置に送信される。一方、端末装置の集音部で集音された音に対応する音データは、例えば、第一会議実行手段からネットワークを経由して、異なる遠隔会議に接続中の第二会議実行手段に送信されることはない。ネットワークを経由して第二会議実行手段に送信される音データは、第二会議実行手段が接続中の遠隔会議に接続しているこの遠隔会議の相手方となる相手方装置からの音データである。第二会議実行手段では、この相手方装置からの音データを対象として第二音処理が実行される。この端末装置は、次に記載の遠隔会議用のプログラムと同様、他の機能が実現される端末装置として特定することもできる。
本発明の他の側面は、ネットワークを介して実行される遠隔会議に用いられる前記ネットワークに接続された端末装置を制御するコンピュータが実行可能なプログラムであって、前記コンピュータを、前記プログラムを新たに起動する場合に接続先となる遠隔会議を識別する会議室情報を取得する第一取得手段と、前記プログラムを新たに起動する場合に特定の情報を参照することにより、前記第一取得手段で取得された会議室情報に一致する会議室情報により識別される遠隔会議に接続中の前記プログラムによる既存の会議プロセスがあるかを判断する判断手段と、前記既存の会議プロセスがある場合、新たに起動される前記プログラムによる新たな会議プロセスでは、前記端末装置の集音部で集音された音に関する第一音処理又は前記ネットワークに接続された前記端末装置の通信部で受信された音データに関する第二音処理を実行せず、前記既存の会議プロセスがない場合、前記新たな会議プロセスでは、前記第一音処理及び前記第二音処理を実行する、音処理手段と、して機能させるプログラムである。
これによれば、第一音処理又は第二音処理の実行又は不実行を、既存の会議プロセスと同じ又は異なる遠隔会議に接続可能な新たな会議プロセスで制御することができる。端末装置で上記同様の処理を実現することができる。
上記のプログラムにおいて、前記音処理手段は、前記既存の会議プロセスがある場合、前記第一音処理としての前記集音部での音の集音と、前記第一音処理としての前記通信部から前記ネットワークへの前記集音部で集音された音に対応する音データの送信と、前記第二音処理としての前記通信部で受信された音データの取得と、前記第二音処理としての前記ネットワークから前記通信部を介して取得された音データの再生と、の少なくとも何れかを実行せず、前記既存の会議プロセスがない場合、前記第一音処理としての前記集音部での音の集音と、前記第一音処理としての前記通信部から前記ネットワークへの前記集音部で集音された音に対応する音データの送信と、前記第二音処理としての前記通信部で受信された音データの取得と、前記第二音処理としての前記ネットワークから前記通信部を介して取得された音データの再生と、の全てを実行する、機能を含む、ようにしてもよい。これによれば、既存の会議プロセスがある場合、音の集音と、ネットワークへの音データの送信と、通信部で受信された音データの取得と、ネットワークから通信部を介して取得された音データの再生の少なくとも何れかを不実行とすることができる。既存の会議プロセスがない場合、前述した各処理の全てを実行することができる。
上記のプログラムにおいて、前記コンピュータを、前記プログラムを新たに起動させた起動コマンドを取得する第二取得手段として機能させ、前記判断手段は、前記第二取得手段で取得された新たな起動の起動コマンドが初回起動でないことを示すサブ起動情報を含む場合、前記既存の会議プロセスがあるとし、前記第二取得手段で取得された新たな起動の起動コマンドが前記サブ起動情報を含まない場合、前記既存の会議プロセスがないとする、機能を含む、ようにしてもよい。これによれば、サブ起動情報により、既存の会議プロセスがある場合とない場合を判断することができる。
上記のプログラムは、前記コンピュータを、前記既存の会議プロセスを含む遠隔会議に接続中の前記プログラムによる先起動の会議プロセスと前記新たな会議プロセスとのプロセス間通信により、前記プログラムを新たに起動する場合に前記先起動の会議プロセスが接続中の遠隔会議を識別する会議室情報を取得する第三取得手段として機能させ、前記判断手段は、前記第一取得手段で取得された会議室情報と前記第三取得手段で取得された会議室情報とが一致する場合、前記既存の会議プロセスがあるとし、前記第一取得手段で取得された会議室情報と前記第三取得手段で取得された会議室情報とが一致しない場合、前記既存の会議プロセスがないとする、機能を含む、ようにしてもよい。これによれば、既存の会議プロセスを含む会議プロセスと新たな会議プロセスのプロセス間通信により、既存の会議プロセスがある場合とない場合を判断することができる。
上記のプログラムは、前記コンピュータを、前記既存の会議プロセスを終了させる終了指示を取得する第四取得手段と、前記第四取得手段で終了指示が取得された場合、前記集音部への接続を解放し、前記ネットワークから前記通信部を介して取得された音データに対応する音を出力する前記端末装置の音出力部への接続を解放する解放手段と、して機能させる、ようにしてもよい。これによれば、新たな会議プロセスが起動時に接続中であった既存の会議プロセスを終了させるタイミングで、集音部への接続と音出力部への接続を解放することができる。端末装置の集音部と音出力部を有効利用することができる。
上記のプログラムは、前記コンピュータを、接続中の遠隔会議を識別する会議室情報を前記端末装置の記憶領域に登録する登録手段として機能させ、前記判断手段は、前記第一取得手段で取得された会議室情報と前記記憶領域に登録された会議室情報とが一致する場合、前記既存の会議プロセスがあるとし、前記第一取得手段で取得された会議室情報と前記記憶領域に登録された会議室情報とが一致しない場合、前記既存の会議プロセスがないとする、機能を含む、ようにしてもよい。これによれば、既存の会議プロセスが接続中の遠隔会議を識別する会議室情報により、既存の会議プロセスがある場合とない場合を判断することができる。
上記のプログラムにおいて、前記登録手段は、会議室情報に関連付けて前記既存の会議プロセスと前記新たな会議プロセスとを合計した数を示す接続数を前記記憶領域に登録する機能を含む、ようにしてもよい。これによれば、会議室情報と接続数を関連付けて管理することができる。
上記のプログラムは、前記コンピュータを、前記既存の会議プロセスと前記新たな会議プロセスとの何れかを終了させる終了指示を取得する第四取得手段と、前記集音部への接続を解放し、前記ネットワークから前記通信部を介して取得された音データに対応する音を出力する前記端末装置の音出力部への接続を解放する解放手段と、して機能させ、前記登録手段は、前記第四取得手段で前記終了指示が取得された場合、前記記憶領域で、前記既存の会議プロセスと前記新たな会議プロセスとのうち、終了対象である会議プロセスにより接続されている遠隔会議を識別する会議室情報に関連付けられた接続数を減じる機能を含み、前記解放手段は、前記第四取得手段で前記終了指示が取得され、且つ前記記憶領域で前記終了対象である会議プロセスにより接続されている遠隔会議を識別する会議室情報に関連付けられた接続数が前記既存の会議プロセスと前記新たな会議プロセスとがないことを示す状態である場合、前記集音部への接続を解放し、前記音出力部への接続を解放する機能を含む、ようにしてもよい。これによれば、特定の会議室情報により識別される遠隔会議に接続中の会議プロセスがなくなったタイミングで、集音部と音出力部を解放することができる。端末装置が備える集音部と音出力部を有効利用することができる。
本発明の更に他の側面は、ネットワークを介して実行される遠隔会議に用いられる前記ネットワークに接続された端末装置で実行される遠隔会議方法であって、前記端末装置での前記遠隔会議方法において前記端末装置を制御するコンピュータで実行されるプログラムを新たに起動する場合に接続先となる遠隔会議を識別する会議室情報を取得する第一取得工程と、前記プログラムを新たに起動する場合に特定の情報を参照することにより、前記第一取得工程で取得された会議室情報に一致する会議室情報により識別される遠隔会議に接続中の前記プログラムによる既存の会議プロセスがあるかを判断する判断工程と、前記既存の会議プロセスがある場合、新たに起動される前記プログラムによる新たな会議プロセスでは、前記端末装置の集音部で集音された音に関する第一音処理又は前記ネットワークに接続された前記端末装置の通信部で受信された音データに関する第二音処理を実行せず、前記既存の会議プロセスがない場合、前記新たな会議プロセスでは、前記第一音処理及び前記第二音処理を実行する、音処理工程と、を含む遠隔会議方法である。
これによれば、対応する上記の端末装置を制御するコンピュータが実行可能なプログラムと同様の作用が実現される。この遠隔会議方法は、上記の遠隔会議用のプログラムと同様、他の機能が実現される遠隔会議方法として特定することもできる。
本発明によれば、1台の端末装置で遠隔会議用のプログラムを複数起動し複数の会議プロセスが実行される場合において音の出力と未出力を制御することができる、端末装置と遠隔会議用のプログラムと遠隔会議方法を得ることができる。
遠隔会議システムの一例を示す図である。 遠隔会議画面の一例を示す図である。 カメラ起動処理のフローチャートである。 カメラ選択画面の一例を示す図である。 第一実施例の音起動処理のフローチャートである。 第二実施例の音起動処理のフローチャートである。 接続先ファイルの一例を示す図である。 第二実施例の音終了処理のフローチャートである。 第三実施例の音起動処理のフローチャートである。 第三実施例の音終了処理のフローチャートである。
本発明を実施するための実施形態について、図面を用いて説明する。本発明は、以下に記載の構成に限定されるものではなく、同一の技術的思想において種々の構成を採用することができる。例えば、以下に示す構成の一部は、省略し又は他の構成等に置換してもよい。他の構成を含むようにしてもよい。
<遠隔会議システム>
遠隔会議システム10について、図1及び図2を参照して説明する。遠隔会議システム10は、図1に示すように、サーバ装置20と、端末装置30と、2台の相手方装置81,82を含む。以下では、端末装置30と2台の相手方装置81,82により行われる遠隔会議を例として説明する。即ち、端末装置30と相手方装置81,82は、所定の会議IDで識別される同一の遠隔会議に接続しているものとする。遠隔会議システム10による遠隔会議は、端末装置30と1台の相手方装置、又は、端末装置30と3台以上の相手方装置で行われるようにしてもよい。会議IDは、端末装置30と相手方装置81,82による遠隔会議を識別する会議室情報である。
サーバ装置20と端末装置30と相手方装置81,82は、ネットワーク90に接続されている。ネットワーク90は、例えば、インターネットのようなネットワークである。遠隔会議システム10において、端末装置30と相手方装置81,82による遠隔会議は、サーバ装置20を経由して行われる。即ち、サーバ装置20は、端末装置30と相手方装置81,82による遠隔会議を実行する。
端末装置30と相手方装置81,82は、ネットワーク90を介した通信機能を有する通信装置である。端末装置30と相手方装置81,82は、パーソナルコンピュータのような通信装置である。端末装置30と相手方装置81,82は、スマートフォン又はタブレット端末のような通信装置であってもよい。端末装置30の構成については後述する。「相手方装置」との名称は、端末装置30を主として説明する実施形態において、この端末装置30と区別するための形式的なものである。相手方装置81,82でも、後述する端末装置30と同様の処理が実行され、同様の機能が実現される。相手方装置81,82に関する説明は適宜省略する。サーバ装置20は、公知の遠隔会議システムにおけるサーバ装置と同様のハードウェア構成を有する。そのため、サーバ装置20に関する説明も適宜省略する。
端末装置30では、サーバ装置20のURLを対象とした操作が受け付けられる。端末装置30は、このURLに従いサーバ装置20にアクセスする。これに伴い、遠隔会議用のプログラムが起動される。遠隔会議用のプログラムを起動させる起動コマンドは、実行ファイルの指定情報と、サーバ装置20の指定情報と、会議IDの指定情報を含む。例えば、起動コマンドは、「ABCJoin.exe /Server=Japan1.ABCJoin.com /Meeting=1234」として定義される。「ABCJoin.exe」は、実行ファイルを指定する指定情報である。「Server=Japan1.ABCJoin.com」は、サーバ装置20を指定する指定情報である。「Meeting=1234」は、会議IDを指定する指定情報である。起動コマンドを介して遠隔会議用のプログラムが起動されると、端末装置30では、起動された遠隔会議用のプログラムによるプロセスが実行中となる。実施形態では、遠隔会議用のプログラムによるプロセスを「会議プロセス」という。端末装置30で実行中の会議プロセスは、サーバ装置20が実行する会議IDにより識別される遠隔会議に接続された状態となる。即ち、サーバ装置20と端末装置30における会議プロセスの間には、映像データの通信用の映像セッションと音データの通信用の音セッションが確立される。
遠隔会議システム10では、端末装置30と相手方装置81,82の各通信装置で遠隔会議用のプログラムを複数起動させることができる。この場合、各通信装置では、起動数に応じた数の会議プロセスが実行される。例えば、端末装置30に、後述するカメラ42,54が撮影範囲を異ならせた状態で2台設けられているとする。端末装置30では、遠隔会議用のプログラムを2回起動させ、2個の会議プロセスを実行させることができる。2個の会議プロセスのうちの1個は、カメラ42を対象とする。2個の会議プロセスのうちの他の1個は、カメラ54を対象とする。従って、2個の会議プロセスにおける各映像セッションでは、カメラ42,54のそれぞれで撮影された異なる映像データがサーバ装置20に送信される。
詳細は省略するが、相手方装置81,82のそれぞれでも、端末装置30と同様、相手方装置81,82のそれぞれで実行される会議プロセスは、サーバ装置20と接続される。サーバ装置20と相手方装置81,82のそれぞれにおける会議プロセスの間には、映像データの通信用の映像セッションと音データの通信用の音セッションが確立される。上述した通り、相手方装置81,82のそれぞれでも、遠隔会議用のプログラムを複数起動させ、複数の会議プロセスを同時に実行させることができる。
図1では、端末装置30と相手方装置81,82の各通信装置がそれぞれ2台のカメラを備える構成が示されている。但し、各通信装置が備えるカメラの台数は1台又は3台以上としてもよい。更に、各通信装置が備えるカメラの台数は、それぞれ異なる台数としてもよい。
サーバ装置20は、端末装置30と相手方装置81,82の各通信装置における会議プロセス毎の映像セッションを利用して、各会議プロセスから送信された映像データを受信する。サーバ装置20は、受信された映像データの送信元である会議プロセスとは異なる会議プロセスに対して、この受信された映像データを送信する。即ち、受信された映像データは、サーバ装置20を経由して送信元の会議プロセスとは異なる会議プロセスに転送される。サーバ装置20からの映像データの送信は、この異なる会議プロセスにおける映像セッションを介して行われる。
サーバ装置20は、端末装置30と相手方装置81,82の各通信装置における会議プロセス毎の音セッションを利用して、各会議プロセスから送信された音データを受信する。サーバ装置20は、受信された音データの送信元である会議プロセスとは異なる会議プロセスに対して、この受信された音データを送信する。即ち、受信された音データは、サーバ装置20を経由して送信元の会議プロセスとは異なる会議プロセスに転送される。サーバ装置20からの音データの送信は、この異なる会議プロセスにおける音セッションを介して行われる。
映像データは、所定の圧縮方式の動画データである。圧縮方式としては、例えば、H.264が挙げられる。音データは、MPEG−4 AAC又はG.411等の所定の圧縮方式で圧縮されたデータである。サーバ装置20からの映像データと音データの送信は、ストリーミング方式により行われる。
端末装置30と相手方装置81,82の各通信装置では、サーバ装置20からの映像データの転送に応じて、遠隔会議画面60の表示が会議プロセス毎に行われる。遠隔会議画面60は、映像領域61と、共有資料領域66を含む(図2参照)。映像領域61は、映像データに対応する映像を表示する領域である。端末装置30と相手方装置81,82の各通信装置では、各通信装置のCPUがサーバ装置20からの映像データを各通信装置の通信部を介して取得する。CPUは、取得された映像データをデコードし再生する。CPUは、再生された映像の表示指令を各通信装置の表示部に出力する。映像領域61における映像の表示は、このようにして行われる。端末装置30と相手方装置81,82では、映像領域61での表示対象を設定することができる。
例えば、端末装置30と相手方装置81,82のそれぞれで2個の会議プロセスが実行されているとする。但し、端末装置30における第一の会議プロセスでは、映像領域61での表示対象は、次のように設定されているとする。即ち、端末装置30における第一の会議プロセスが対象とするカメラ42で撮影された映像は、非表示に設定されている。端末装置30における第二の会議プロセスが対象とするカメラ54で撮影された映像は、非表示に設定されている。相手方装置81における第三の会議プロセスによる映像62は、表示に設定されている。相手方装置81における第四の会議プロセスによる映像63は、表示に設定されている。相手方装置82における第五の会議プロセスによる映像64は、表示に設定されている。相手方装置82における第六の会議プロセスによる映像65は、表示に設定されている。この場合、端末装置30における第一の会議プロセスでは、図2に示す遠隔会議画面60が表示される。即ち、遠隔会議画面60では、映像領域61に4枚の映像62,63,64,65が表示される。会議プロセスが対象とするカメラで撮影された映像に対応する映像データは、サーバ装置20からその会議プロセスへは送信されない。従って、この映像データに対応する映像が表示に設定されている場合、この映像は、この会議プロセスによる内部処理により表示される。例えば、端末装置30において、カメラ42で撮影された映像が第一の会議プロセスで表示に設定されているとする。この場合、カメラ42で撮影された映像は、通信部46を介した取得によらずに直接映像領域61に表示される。
共有資料領域66は、共有資料67を表示する領域である。共有資料67は、端末装置30と相手方装置81,82による遠隔会議で共有して用いられる資料である。共有資料67を用いた遠隔会議は、公知の遠隔会議システムでも実現されている。そのため、これに関するこの他の説明は省略する。
端末装置30と相手方装置81,82の各通信装置では、後述する第一実施例の音起動処理(図5参照)と第二実施例の音起動処理(図6参照)と第三実施例の音起動処理(図9参照)のうちの何れかが実行される。これら各音起動処理のうち、第一実施例の音起動処理が採用されるとする。この場合、遠隔会議画面60は、図2に示すように、起動ボタン68を含む。起動ボタン68は、表示中の遠隔会議画面60に対応する会議プロセスが接続中の遠隔会議に接続する新たな会議プロセスを起動させる起動コマンドに対応付けられる。起動ボタン68に対応付けられる起動コマンドは、上述した起動コマンドが含む各指定情報に加え、サブ起動情報を含む。サブ起動情報は、新たに起動される会議プロセスが初回起動でないこと、即ち、既存の会議プロセスが存在することを示す指定情報である。サブ起動情報を含む起動コマンドは、例えば、「ABCJoin.exe /Server=Japan1.ABCJoin.com /Meeting=1234 /Child」のように定義される。このうち、「Child」がサブ起動情報である。サブ起動情報を含まない起動コマンド(ABCJoin.exe /Server=Japan1.ABCJoin.com /Meeting=1234)は、初回起動時の起動コマンドである。
例えば、端末装置30において、遠隔会議用のプログラムの初回起動により第一の会議プロセスが実行されている状態で、新たに遠隔会議用のプログラムを起動させ、第二の会議プロセスを実行させるとする。この場合、第一の会議プロセスは、サブ起動情報を含まない起動コマンドによる遠隔会議用のプログラムの起動に起因して実行される。第二の会議プロセスは、サブ起動情報を含む起動コマンドによる遠隔会議用のプログラムの起動に起因して実行される。サブ起動情報を含む起動コマンドに関し、サブ起動情報以外の情報は、上述した初回起動時の起動コマンドと同じである。そのため、サブ起動情報を含む起動コマンドに関するこの他の説明は省略する。第二実施例の音起動処理又は第三実施例の音起動処理が採用される場合、遠隔会議画面60では、起動ボタン68は省略されてもよい。
<端末装置>
端末装置30は、図1に示すように、CPU32と、記憶装置34と、RAM36と、表示部38と、操作部40と、カメラ42と、スピーカ44と、通信部46と、接続インターフェース48を備える。これら各部32〜48は、バス50に接続される。実施形態では、接続インターフェース48を「接続I/F48」と記載する。接続I/F48には、マイク52とカメラ54が接続される。
CPU32は、演算処理を実行する。記憶装置34は、コンピュータが読み取り可能な記憶媒体により構成される。例えば、記憶装置34は、ハードディスク及び/又はフラッシュメモリにより構成される。この他、記憶装置34は、ROMを含むものであってもよい。記憶装置34には、各種のプログラムが記憶される。例えば、OS(Operating System)と各種のアプリケーションが記憶装置34に記憶される。記憶装置34に記憶されるアプリケーションには、遠隔会議用のプログラムが含まれる。遠隔会議用のプログラムには、後述する図3、図5、図6及び図8〜図10に示す各処理を実行するプログラムが含まれる。起動コマンドにおいて指定された実行ファイルも遠隔会議用のプログラムに含まれる。後述する各処理を実行するプログラムは、記憶装置34に事前にインストールされていてもよいが、遠隔会議への接続に際し、端末装置30がサーバ装置20にアクセスした場合に、サーバ装置20からネットワーク90を介して伝送信号として端末装置30に送信され、そのタイミングで、記憶装置34にインストールされるようにしてもよい。この場合、プログラムは、RAM36に記憶されてもよい。
事前のインストールは、例えば、半導体メモリ等のコンピュータが読み取り可能な記憶媒体に記憶されたプログラムが、端末装置30の読取部(不図示)により読み取られることで行われる。端末装置30が、例えば、光学ドライブ(不図示)を備えている場合、事前のインストールは、光学メディアに記憶されたプログラムが、光学ドライブにより読み取られることで行われるようにしてもよい。この他、事前のインストールは、ネットワーク90を介して端末装置30に接続されるサーバ装置(サーバ装置20又は不図示のサーバ装置)のハードディスク等のコンピュータが読み取り可能な記憶媒体に記憶されたプログラムが、端末装置30の通信部46で伝送信号として受信されることで行われるようにしてもよい。何れの形態とするかは、諸事情を考慮して適宜決定される。なお、コンピュータが読み取り可能な記憶媒体は、一時的に伝送される信号を含まなくてもよい。コンピュータが読み取り可能な記憶媒体は、一時的な信号を含まない非一時的な記憶媒体であってもよい。非一時的な記憶媒体は、情報を記憶する期間に関わらず、情報を記憶可能な記憶媒体であればよい。
RAM36は、CPU32が各種のプログラムを実行する際に利用される記憶領域となる。RAM36には、処理の実行途中に、処理で利用される所定のデータ及び情報が記憶される。端末装置30では、CPU32が記憶装置34に記憶されたOSと遠隔会議用のプログラムを適宜実行する等して端末装置30を制御する。これにより、端末装置30では、例えば、上述した第一の会議プロセスと第二の会議プロセスを含む各種のプロセスが実行され、各種の機能手段が実現される。端末装置30で実行される会議プロセスは、プロセスIDにより識別される。プロセスIDは、会議プロセスを識別する情報である。
表示部38は、例えば液晶ディスプレイである。表示部38には、各種の情報が表示される。表示部38には、遠隔会議画面60と後述するカメラ選択画面70(図4参照)が表示される。操作部40は、端末装置30に対する各種の指示等の入力を受け付ける。操作部40は、キーボード及びマウスを含む。詳細は省略するが、キーボード及びマウスへの各操作に対応する操作情報を生成する処理は、公知のパーソナルコンピュータで採用されている技術であり、端末装置30でも採用される。
カメラ42は、例えば、端末装置30に内蔵された撮影部である。カメラ42は、端末装置30の正面の特定方向の外界像を撮影する。スピーカ44は、音を出力する音出力部である。スピーカ44での出力対象は、例えば、上述したサーバ装置20から送信される音データに対応する音である。通信部46は、端末装置30をネットワーク90に接続し、ネットワーク90を介したデータ通信を行う。端末装置30では、通信部46を介してサーバ装置20との間で各種のデータが送受信される。ネットワーク90を送受信されるデータとしては、例えば、映像データと音データが挙げられる。通信部46は、例えば、イーサネット(登録商標)規格に適合するインターフェース回路等である。通信部46によるネットワーク90への接続は、無線接続又は有線接続の何れであってもよい。
接続I/F48は、端末装置30に所定の装置を接続するインターフェースである。接続I/F48は、例えば、USB(Universal Serial Bus)ポートを含むインターフェースである。接続I/F48に接続されたマイク52は、外界音を集音する集音部である。例えば、マイク52は、端末装置30を操作するユーザが発した音声を集音する。端末装置30を操作するユーザが2人いる場合、マイク52は、2人のユーザが発した音声を集音する。接続I/F48に接続されたカメラ54は、端末装置30に外付けされた撮影部である。カメラ54は、カメラ42とは異なる方向の外界像を撮影できる状態で端末装置30にセットされる。例えば、端末装置30を操作し、同じ遠隔会議に参加するユーザが2人いるとする。カメラ42は、2人のユーザのうちの1人を含む外界像を撮影する。カメラ54は、2人のユーザのうちのもう1人を含む外界像を撮影する。
端末装置30は、後述する各処理(図3、図5、図6及び図8〜図10参照)のプログラムを含む遠隔会議用のプログラムが記憶装置34又はRAM36に記憶される点が、公知の通信装置と相違する。但し、端末装置30は、ハードウェア的には、公知の通信装置と同一の通信装置である。
<端末装置で実行される処理>
端末装置30と相手方装置81,82による遠隔会議が実行される場合に、端末装置30で実行される、カメラ起動処理と音起動処理と音終了処理について説明する。音起動処理については、3つの実施例を説明する。音終了処理については、第二実施例の音起動処理に対応する第二実施例の音終了処理と、第三実施例の音起動処理に対応する第三実施例の音終了処理を説明する。第一実施例〜第三実施例における各処理は、起動コマンドによる遠隔会議用のプログラムの起動に応じた会議プロセスにおいて、後述する所定のタイミングでそれぞれ実行される。起動コマンドは、上述した2個の起動コマンドのうちの何れか1個である。CPU32は、遠隔会議用のプログラムを起動した後、この起動の起動コマンドをRAM36に記憶する。
<カメラ起動処理>
カメラ起動処理について、図3を参照して説明する。カメラ起動処理は、遠隔会議用のプログラムの起動時に開始される。カメラ起動処理を開始させたCPU32は、カメラ選択画面70を作成する(S11)。続けて、CPU32は、作成されたカメラ選択画面70の表示を制御する(S13)。即ち、CPU32は、カメラ選択画面70の表示指令を表示部38に出力する。これに伴い、表示部38には、カメラ選択画面70が表示される。
カメラ選択画面70は、図4に示すように、選択領域71と、撮影確認領域72と、OKボタン73を含む。選択領域71には、接続中カメラ一覧が表示される。接続中カメラ一覧は、端末装置30に設けられたカメラの一覧である。端末装置30に設けられたカメラは、OSで管理されている。選択領域71は、接続中カメラ一覧の中から特定の1台のカメラを選択する選択指示を受け付ける領域である。例えば、CPU32は、OSに対して端末装置30に設けられたカメラを問い合わせる。そして、CPU32は、OSから取得されたカメラの一覧を、選択領域71における接続中カメラ一覧に含ませる。実施形態は、端末装置30に設けられたカメラとしてカメラ42,54を例とする。従って、選択領域71には、カメラ42,54が選択肢として含まれる接続中カメラ一覧が表示される。選択指示は、操作部40を介した選択領域71に対する操作に応じて受け付けられる。
撮影確認領域72は、選択領域71で受け付けられているカメラで撮影中の映像を表示する領域である。CPU32は、選択指示が受け付けられた場合に選択指示を取得する。例えば、選択領域71でカメラ42の選択が受け付けられているとする。この場合、CPU32は、カメラ42を示す選択指示を取得する。CPU32は、カメラ42から撮影中の映像を取得し、撮影確認領域72へのこの映像の表示を制御する。CPU32は、取得された映像の表示指令を表示部38に出力する。これに伴い、表示部38では、撮影確認領域72にカメラ42で撮影された映像が表示される(図4参照)。端末装置30のユーザは、この映像を確認しつつ、1台のカメラを選択することができる。
OKボタン73は、選択領域71で受け付けられているカメラの選択を確定させる確定指示を受け付けるボタンである。確定指示の受け付けにより、特定の1台のカメラの選択が確定される。確定指示は、操作部40を介したOKボタン73に対する操作に応じて受け付けられる。CPU32は、確定指示が受け付けられた場合に確定指示を取得する。
CPU32は、確定指示の取得のタイミングで選択されているカメラを、今回起動された遠隔会議用のプログラムによる会議プロセスで使用するカメラとして確定する。CPU32は、選択されたカメラを初期化する(S15)。その際、CPU32は、選択されたカメラへの接続を設定する。この設定は、OSで管理される。続けて、CPU32は、初期化されたカメラからの映像に対応する映像データの送信を開始する(S17)。即ち、CPU32は、初期化されたカメラからの映像をエンコードし、映像データの生成を開始する。CPU32は、生成された映像データの送信指令を通信部46に出力する。これに伴い、通信部46からサーバ装置20への映像データの送信が開始される。映像データの送信には、今回の起動による会議プロセスにおいて確立された映像セッションが用いられる。S17を実行した後、CPU32は、カメラ起動処理を終了する。
S17で開始させた映像データの送信は、カメラ起動処理を開始させた遠隔会議用のプログラムの起動に応じた会議プロセスの終了に応じて終了する。会議プロセスは、会議プロセスの終了指示が受け付けられた場合に終了する。終了指示は、例えば、操作部40を介した会議プロセスによる遠隔会議画面60を閉じる操作に応じて受け付けられる。終了指示を取得したCPU32は、終了対象の会議プロセスにおける映像データの生成を停止する。これにより、映像データの送信も停止される。CPU32は、S15で接続に設定されたカメラを解放する。即ち、CPU32は、このカメラへの接続の解放を、カメラへの接続を管理するOSに通知する。
<第一実施例の音起動処理>
第一実施例の音起動処理について、図5を参照して説明する。音起動処理は、サーバ装置20と接続され、音セッションが確立されたタイミングで開始される。音起動処理を開始させたCPU32は、今回の遠隔会議用のプログラムの起動時にRAM36に記憶させた起動コマンドを取得する(S21)。続けて、CPU32は、S21で取得された起動コマンドがサブ起動情報を含むかを判断する(S23)。上述した起動コマンドを例として説明する。取得された起動コマンドが「ABCJoin.exe /Server=Japan1.ABCJoin.com /Meeting=1234」であるとする。この場合、CPU32は、起動コマンドはサブ起動情報「Child」を含まないとしてS23を否定し(S23:No)、処理をS24に移行する。取得された起動コマンドが「ABCJoin.exe /Server=Japan1.ABCJoin.com /Meeting=1234 /Child」であるとする。この場合、CPU32は、起動コマンドはサブ起動情報「Child」を含むとしてS23を肯定し(S23:Yes)、音起動処理を終了する。S23によれば、今回の遠隔会議用のプログラムの起動が、初回起動であるか(S23:No参照)、会議プロセスが実行されている状態での起動であるか(S23:Yes参照)を判断することができる。第一実施例の音起動処理において、今回の起動は、S21で取得された起動コマンドによる遠隔会議用のプログラムの起動である。
S24でCPU32は、スピーカ44又はマイク52に接続できるかを判断する。例えば、CPU32は、マイク52に接続する場合、OSにより提供されるマイク52のデバイスドライバに対応するデバイスファイルを開く処理を行う。デバイスファイルを開く処理が成功した場合、CPU32は、マイク52に接続できると判断する。一方、デバイスファイルを開く処理が失敗した場合、CPU32は、マイク52に接続できないと判断する。スピーカ44に関しても同様である。スピーカ44又はマイク52に接続できない場合とは、例えば、スピーカ44又はマイク52のデバイスドライバに対応するデバイスファイルが、他のプロセスにより排他的に開かれている場合である。例えば、遠隔会議用のプログラムが、スピーカ44又はマイク52のデバイスドライバに対応するデバイスファイルを排他的に開くよう設定されている場合、スピーカ44又はマイク52に接続できないことは、会議プロセスが実行されている状態であることを意味する。S24の処理により、例えば、会議プロセスが実行されている状態で、起動ボタン68に対する操作の受け付けによらずに遠隔会議用のプログラムが起動された場合(S23:No)であっても、今回の起動が、初回起動であるか(S23:No参照)、会議プロセスが実行されている状態での起動であるか(S23:Yes参照)を判断することができる。
スピーカ44又はマイク52に接続できない場合(S24:No)、CPU32は、音起動処理を終了する。スピーカ44又はマイク52に接続できる場合(S24:Yes)、CPU32は、スピーカ44への接続を設定する(S25)。この設定は、OSで管理される。その後、CPU32は、音再生処理を開始する。音再生処理は、今回の起動による会議プロセスにおいて確立された音セッションにより通信部46で受信された音データを対象とした処理である。CPU32は、音データを通信部46を介して取得する。CPU32は、取得された音データをデコードし再生する。CPU32は、再生により得られた音データに対応する音の出力を制御する。CPU32は、音の出力指令をスピーカ44に出力する。これに伴い、音がスピーカ44から出力される。
次に、CPU32は、マイクミュートが「ON」に指定されているかを判断する(S27)。遠隔会議システム10では、例えば、会議IDで識別される遠隔会議毎に会議室設定が予め決定されている。会議室設定は、起動時のマイクミュートの「ON」又は「OFF」を指定した設定である。会議室設定は、会議IDに関連付けてサーバ装置20に記憶されている。S27でCPU32は、会議室設定要求の送信を制御する。会議室設定要求は、サーバ装置20に対して、今回の起動による会議プロセスが接続する遠隔会議の会議IDに関連付けられた会議室設定の送信を要求する指令である。送信先は、サーバ装置20に設定される。CPU32は、会議室設定要求の送信指令を通信部46に出力する。これに伴い、会議室設定要求が通信部46からサーバ装置20へと送信される。サーバ装置20は、会議室設定要求に応じて会議室設定を要求元の端末装置30に送信する。サーバ装置20からの会議室設定は、通信部46で受信される。CPU32は、通信部46を介して会議室設定を取得する。
会議室設定でマイクミュートが「ON」ではなく「OFF」に指定されている場合(S27:No)、CPU32は、マイク52への接続を設定する(S29)。この設定は、OSで管理される。その後、CPU32は、集音処理を開始する。集音処理は、マイク52で集音された音をエンコードし音データを生成する処理である。集音処理を開始させたCPU32は、マイク52で集音された音をエンコードし音データを生成する。CPU32は、生成された音データの送信を制御する。音データの送信には、S21で取得された起動コマンドによる会議プロセスにおいて確立された音セッションが用いられる。CPU32は、音データの送信指令を通信部46に出力する。これに伴い、音データが通信部46からサーバ装置20へと送信される。会議室設定でマイクミュートが「ON」に指定されている場合(S27:Yes)又はS29を実行した後、CPU32は、音起動処理を終了する。
第一実施例の音起動処理では、上述した通り、起動コマンドがサブ起動情報を含む場合(S23:Yes)、音起動処理は終了する。この場合、CPU32は、S25を実行しない。従って、OSに対するスピーカ44への接続は、未接続のままとされる。CPU32は、S21で取得された起動コマンドによる会議プロセスにおいて確立された音セッションにより通信部46で受信された音データを、通信部46を介して取得する。但し、CPU32は、この音データのデコードを実行しない。起動コマンドがサブ起動情報を含む場合(S23:Yes)、CPU32は、S29を実行しない。従って、OSに対するマイク52への接続は、未接続のままとされる。この場合、マイク52での集音は行われず、音データも生成されない。即ち、起動コマンドがサブ起動情報を含む場合(S23:Yes)、S21で取得された起動コマンドによる会議プロセスでは、音再生処理と集音処理は、共に未実行の状態となる。S24が否定される場合(S24:No)も同様である。
第一実施例の音起動処理では、上述した通り、会議室設定でマイクミュートが「ON」に指定されている場合(S27:No)、音起動処理は終了する。この場合、CPU32は、S29を実行しない。従って、OSに対するマイク52への接続は、未接続のままとされる。但し、操作部40を介した所定の操作により、マイクミュートを「OFF」に変更することができる。CPU32は、この所定の操作が操作部40で受け付けられた場合、S29と同様、マイク52への接続を設定し、集音処理を開始する。
S25で開始させた音再生処理とS29で開始させた集音処理は、S21で取得された起動コマンドによる会議プロセスの終了に応じて終了する。会議プロセスは、上述した通り、会議プロセスの終了指示が受け付けられた場合に終了する。終了指示は、例えば、操作部40を介した会議プロセスによる遠隔会議画面60を閉じる操作に応じて受け付けられる。終了対象である会議プロセスがサブ起動情報を含まない起動コマンド(ABCJoin.exe /Server=Japan1.ABCJoin.com /Meeting=1234)により起動されていたとする。この場合、CPU32は、S25で接続に設定されたスピーカ44と、S27又は上述したその後の操作で接続に設定されたマイク52を解放する。即ち、CPU32は、スピーカ44への接続の解放とマイク52への接続の解放を、これら各部への接続を管理するOSに通知する。終了対象である会議プロセスがサブ起動情報を含む起動コマンド(ABCJoin.exe /Server=Japan1.ABCJoin.com /Meeting=1234 /Child)により起動されていたとする。この場合、スピーカ44への接続とマイク52への接続は何れも設定されない。従って、スピーカ44への接続の解放とマイク52への接続の解放は省略される。
<第二実施例>
<音起動処理>
第二実施例の音起動処理について、図6を参照して説明する。音起動処理は、上述した音起動処理(図5参照)と同様、サーバ装置20と接続され、音セッションが確立されたタイミングで開始される。音起動処理を開始させたCPU32は、今回の遠隔会議用のプログラムの起動時にRAM36に記憶させた起動コマンドを取得する(S41)。続けて、CPU32は、S41で取得された起動コマンドに含まれる会議IDに一致する会議IDが接続先ファイルに登録されているかを判断する(S43)。接続先ファイルは、端末装置30において接続中の遠隔会議を識別する会議IDと、その会議IDにより識別される遠隔会議に接続している会議プロセスの数が関連付けて登録されたテーブル形式のファイルである(図7参照)。実施形態では、会議IDにより識別される遠隔会議に接続している会議プロセスの数を「接続数」という。接続ファイルは、記憶装置34又はRAM36の何れかに確保された所定の記憶領域に記憶される。
上述した起動コマンド「ABCJoin.exe /Server=Japan1.ABCJoin.com /Meeting=1234」を例として説明する。CPU32は、起動コマンドから会議ID「1234」を特定する。CPU32は、接続先ファイルにアクセスし、特定された会議ID「1234」に一致する会議IDが登録されているかを判断する。同じ会議IDが接続ファイルに登録されていない場合(S43:No)、CPU32は、処理をS45に移行する。同じ会議IDが接続ファイルに登録されている場合(S43:Yes)、CPU32は、処理をS53に移行する。接続先ファイルが図7に示す登録状態である場合、CPU32は、特定された会議ID「1234」に一致する会議IDが接続ファイルに登録されていると判断する(S43:Yes)。S43によれば、今回の遠隔会議用のプログラムの起動が、初回起動であるか(S43:No参照)、会議プロセスが実行されている状態での起動であるか(S43:Yes参照)を判断することができる。第二実施例の音起動処理において、今回の起動は、S41で取得された起動コマンドによる遠隔会議用のプログラムの起動である。
S45でCPU32は、S43の判断において特定された会議IDを新たに接続先ファイルに登録し、登録された会議IDに関連付けた接続数をインクリメントする。この場合、会議IDに関連付けられる接続数として「1」が登録される(図7参照)。S45のタイミングで、会議プロセスがなく、接続先ファイルが作成されていないこともある。この場合、CPU32は、新たに接続先ファイルを作成する。
次に、CPU32は、スピーカ44への接続を設定する(S47)。この設定は、上記同様、OSで管理される。その後、CPU32は、音再生処理を開始する。この音再生処理は、会議プロセスにおいて確立された音セッションにより通信部46で受信された音データを対象として行われる。S47での音再生処理は、図5のS25に関連して説明した音再生処理と同様に行われる。従って、S47に関するこの他の説明は省略する。
続けて、CPU32は、会議室設定におけるマイクミュートが「ON」に指定されているかを判断する(S49)。S49は、図5のS27と同様に行われる。従って、S49に関するこの他の説明は省略する。会議室設定でマイクミュートが「ON」ではなく「OFF」に指定されている場合(S49:No)、CPU32は、マイク52への接続を設定する(S51)。この設定は、上記同様、OSで管理される。その後、CPU32は、集音処理を開始する。この集音処理では、会議プロセスにおいて確立された音セッションを介して通信部46から音データが送信される。S51での集音処理は、図5でのS29に関連して説明した集音処理と同様に行われる。従って、S51に関するこの他の説明は省略する。会議室設定でマイクミュートが「ON」に指定されている場合(S49:Yes)又はS51を実行した後、CPU32は、音起動処理を終了する。
S53でCPU32は、接続数をインクリメントする。処理対象とされる接続数は、S43の判断において特定された会議IDに一致する会議IDに関連付けられた接続数である。例えば、S43の判断において特定された会議IDが「1234」で、接続ファイルが図7に示す登録状態であったとする。この場合、CPU32は、会議ID「1234」に関連付けられた接続数を「2」へと更新する。その後、CPU32は、音起動処理を終了する。
第二実施例の音起動処理では、上述した通り、今回の遠隔会議用のプログラムの起動時にRAM36に記憶させた起動コマンドに含まれる会議IDに一致する会議IDが接続先ファイルに登録されている場合(S43:Yes)、CPU32は、S47を実行しない。従って、OSに対するスピーカ44への接続は、未接続のままとされる。この場合、CPU32は、音再生処理を実行しない。CPU32は、会議プロセスにおいて確立された音セッションにより通信部46で受信された音データを、通信部46を介して取得する。但し、CPU32は、この音データのデコードを実行しない。同様に、同じ会議IDが接続ファイルに登録されている場合(S43:Yes)、CPU32は、S51を実行しない。従って、OSに対するマイク52への接続は、未接続のままとされる。この場合、マイク52での集音は行われず、音データも生成されない。即ち、同じ会議IDが接続ファイルに登録されている場合(S43:Yes)、S41で取得された起動コマンドによる会議プロセスでは、音再生処理と集音処理は、共に未実行の状態となる。
第二実施例の音起動処理では、上述した通り、会議室設定でマイクミュートが「ON」に指定されている場合(S49:Yes)、操作部40を介した所定の操作により、マイクミュートを「OFF」に変更することができる。CPU32は、この所定の操作が操作部40で受け付けられた場合、S51と同様の処理を実行する。
<音終了処理>
第二実施例の音終了処理について、図8を参照して説明する。音終了処理は、会議プロセスの終了指示が受け付けられた場合に開始される。終了指示は、上述した通り、例えば、操作部40を介した会議プロセスによる遠隔会議画面60を閉じる操作に応じて受け付けられる。終了指示を取得し音終了処理を開始させたCPU32は、接続ファイルに登録された接続数をデクリメントする(S61)。デクリメントの対象となる接続数は、終了対象の会議プロセスが接続中の遠隔会議を識別する会議IDに関連付けられた接続数である。会議IDの特定は、例えば、図6のS41及びS43に関連して説明したように行われる。例えば、接続ファイルが図7に示す登録状態で、起動コマンド「ABCJoin.exe /Server=Japan1.ABCJoin.com /Meeting=1234」から会議ID「1234」が特定されたとする。この場合、CPU32は、接続ファイルにアクセスし、会議ID「1234」に関連付けられた接続数を「0」へと更新する。
次に、CPU32は、デクリメント後の接続数が「0」であるかを判断する(S63)。実施形態において接続数「0」は、会議プロセスがないことを示す。接続数が「0」である場合(S63:Yes)、CPU32は、図6のS47で接続に設定されたスピーカ44と、図6のS51又は上述したその後の操作で接続に設定されたマイク52を解放する(S65)。即ち、CPU32は、スピーカ44への接続の解放とマイク52への接続の解放を、これら各部への接続を管理するOSに通知する。マイク52への接続が設定されていない場合、マイク52への接続の解放は省略される。接続数が「0」でない場合(S63:No)又はS65を実行した後、CPU32は、音終了処理を終了する。終了指示の対象である会議プロセスでは、スピーカ44への接続とマイク52への接続が設定されていないこともある。この場合、CPU32は、S65の実行を省略し、音終了処理を終了する。
<第三実施例>
<音起動処理>
第三実施例の音起動処理について、図9を参照して説明する。音起動処理は、上述した音起動処理(図5及び図6参照)と同様、サーバ装置20と接続され、音セッションが確立されたタイミングで開始される。音起動処理を開始させたCPU32は、今回の遠隔会議用のプログラムの起動時にRAM36に記憶させた起動コマンドを取得する(S71)。続けて、CPU32は、S71で取得された起動コマンドにおける実行ファイルの指定情報で指定された実行ファイルと同じ実行ファイルが実行中であるかを判断する(S73)。起動コマンドが「ABCJoin.exe /Server=Japan1.ABCJoin.com /Meeting=1234」である場合、実行ファイルは「ABCJoin.exe」である。OSは、実行中のプロセスを管理している。S73でCPU32は、OSに対して次の条件1及び条件2を共に満足する会議プロセスの有無を問い合わせ、応答を取得する。
条件1:S71で取得された起動コマンドによる会議プロセスを識別するプロセスIDとは異なるプロセスIDである
条件2:S71で取得された起動コマンドの実行ファイルと同じ実行ファイルで実行されている会議プロセスが存在する
条件1及び条件2を共に満足する会議プロセスが存在している場合、CPU32は、同名の実行ファイルが実行中であるとしてS73を肯定する(S73:Yes)。この場合、CPU32は、処理をS75に移行する。条件1及び条件2を共に満足する会議プロセスが存在していない場合、CPU32は、同名の実行ファイルが実行中でないとしてS73を否定する(S73:No)。この場合、CPU32は、処理をS81に移行する。
S75でCPU32は、会議IDを取得する。取得の対象となる会議IDは、条件1及び条件2を共に満足する会議プロセスが接続する遠隔会議を識別する会議IDである。CPU32は、この会議IDの取得に際し、条件1及び条件2を共に満足する会議プロセスとのプロセス間通信を実行する。即ち、この会議IDは、条件1及び条件2を共に満足する会議プロセスとS71で取得された起動コマンドによる会議プロセスのプロセス間通信により取得される。続けて、CPU32は、会議IDが同じであるかを判断する(S77)。判断対象の会議IDは、S71で取得された起動コマンドに含まれる会議IDと、S75で取得された会議IDである。会議IDが同じである場合(S77:Yes)、CPU32は、処理をS79に移行する。会議IDが異なる場合(S77:No)、CPU32は、処理をS81に移行する。
ここで、実施形態とは異なり、端末装置30に設けられたカメラの台数が3台以上であるとする。この場合、S73が肯定される、S71で取得された起動コマンドによる会議プロセスとは異なる既存の会議プロセスが2個以上となることもある。S75では、それぞれの会議プロセスから会議IDが取得される。S77では、S71で取得された起動コマンドに含まれる会議IDとS75で取得された各会議IDの同一性が判断される。S71で取得された起動コマンドに含まれる会議IDがS75で取得された何れかの会議IDと同じである場合、S77は肯定される(S77:Yes)。換言すれば、S71で取得された起動コマンドに含まれる会議IDがS75で取得された全ての会議IDと異なる場合、S77は否定される(S77:No)。S73とS77によれば、今回の遠隔会議用のプログラムの起動が、初回起動であるか(S73又はS77:No参照)、会議プロセスが実行されている状態での起動であるか(S73及びS77:Yes参照)を判断することができる。
S79でCPU32は、サブ起動フラグを「ON」に設定する(S79)。サブ起動フラグ「ON」は、今回の起動が初回起動でない起動による会議プロセスであることを示す。第三実施例の音起動処理において、今回の起動は、S71で取得された起動コマンドによる遠隔会議用のプログラムの起動である。サブ起動フラグは、今回の起動による会議プロセスのプロセスIDに関連付けてRAM36に記憶される。その後、CPU32は、音起動処理を終了する。
S81でCPU32は、スピーカ44への接続を設定する。その後、CPU32は、音再生処理を開始する。続けて、CPU32は、会議室設定におけるマイクミュートが「ON」に指定されているかを判断する(S83)。S81とその後の音再生処理は、図5のS25及び図6のS47の場合と同様に行われる。S83は、図5のS27及び図6のS49と同様に行われる。会議室設定でマイクミュートが「ON」ではなく「OFF」に指定されている場合(S83:No)、CPU32は、マイク52への接続を設定する。その後、CPU32は、集音処理を開始する。S85とその後の集音処理は、図5のS29及び図6のS51の場合と同様に行われる。従って、S81〜S85に関するこの他の説明は省略する。会議室設定でマイクミュートが「ON」に指定されている場合(S83:Yes)又はS85を実行した後、CPU32は、音起動処理を終了する。
第三実施例の音起動処理では、上述した通り、今回の遠隔会議用のプログラムの起動時にRAM36に記憶させた起動コマンドにおける実行ファイルの指定情報で指定された実行ファイルと同じ実行ファイルが実行中であり(S73:Yes)、S71で取得された起動コマンドに含まれる会議IDとS75で取得された会議IDが同じである場合(S77:Yes)、CPU32は、S81を実行しない。従って、OSに対するスピーカ44への接続は、未接続のままとされる。この場合、CPU32は、音再生処理を実行しない。CPU32は、会議プロセスにおいて確立された音セッションにより通信部46で受信された音データを、通信部46を介して取得する。但し、CPU32は、この音データのデコードを実行しない。同様に、同名の実行ファイルが実行中であり(S73:Yes)、2個の会議IDが同じである場合(S77:Yes)、CPU32は、S85を実行しない。従って、OSに対するマイク52への接続は、未接続のままとされる。この場合、マイク52での集音は行われず、音データも生成されない。即ち、同名の実行ファイルが実行中であり(S73:Yes)、2個の会議IDが同じである場合(S77:Yes)、S71で取得された起動コマンドによる会議プロセスでは、音再生処理と集音処理は、共に未実行の状態となる。
S81が実行される場合、上述したサブ起動フラグは、「OFF」に設定される。サブ起動フラグ「OFF」は、今回の起動が初回起動による会議プロセスであることを示す。会議室設定でマイクミュートが「ON」に指定されている場合(S83:Yes)、操作部40を介した所定の操作により、マイクミュートを「OFF」に変更することができる。CPU32は、この所定の操作が操作部40で受け付けられた場合、S85と同様の処理を実行する。
<音終了処理>
第三実施例の音終了処理について、図10を参照して説明する。音終了処理は、上述した音終了処理(図8参照)と同様、会議プロセスの終了指示が受け付けられた場合に開始される。終了指示は、上述した通り、例えば、操作部40を介した会議プロセスによる遠隔会議画面60を閉じる操作に応じて受け付けられる。終了指示を取得し音終了処理を開始させたCPU32は、終了対象の会議プロセスのプロセスIDに関連付けられたサブ起動フラグが「ON」であるかを判断する(S91)。サブ起動フラグは、上述した通り、RAM36に記憶されている。
サブ起動フラグが「ON」ではなく「OFF」である場合(S91:No)、CPU32は、図9のS81で接続に設定されたスピーカ44と、図9のS85又は上述したその後の操作で接続に設定されたマイク52を解放する(S93)。即ち、CPU32は、スピーカ44への接続の解放とマイク52への接続の解放を、これら各部への接続を管理するOSに通知する。マイク52への接続が設定されていない場合、マイク52への接続の解放は省略される。サブ起動フラグが「ON」である場合(S91:Yes)又はS93を実行した後、CPU32は、音終了処理を終了する。
<実施形態の効果>
上述した実施形態によれば、次のような効果を得ることができる。
(1)遠隔会議システム10では、会議IDにより識別される遠隔会議で用いられる端末装置30で、遠隔会議用のプログラムを複数起動させることができるようにした。端末装置30では、このプログラムに基づいた複数のプロセスが実行される。図5に示す第一実施例の音起動処理では、サブ起動情報を設定し、サブ起動情報を含まない起動コマンド(ABCJoin.exe /Server=Japan1.ABCJoin.com /Meeting=1234)と、サブ起動情報を含む起動コマンド(ABCJoin.exe /Server=Japan1.ABCJoin.com /Meeting=1234 /Child)を定義することとした。今回の遠隔会議用のプログラムの起動時にRAM36に記憶させた起動コマンドがサブ起動情報を含むかが判断される(図5のS23参照)。サブ起動情報が含まれる場合(図5のS23:Yes参照)、スピーカ44への接続とマイク52への接続は共に設定されない(図5のS25及びS29の未実行参照)。サブ起動情報が含まれない場合(図5のS23:No参照)、スピーカ44への接続が設定され(図5のS25参照)、マイク52への接続が設定可能とされる(図5のS29参照)。
図6に示す第二実施例の音起動処理では、接続先ファイルを設けることとした(図7参照)。接続先ファイルでは、会議プロセスが接続中の遠隔会議を識別する会議IDと接続数が関連付けて登録される。今回の遠隔会議用のプログラムの起動時にRAM36に記憶させた起動コマンドに含まれる会議IDに一致する会議IDが接続先ファイルに登録されているかが判断される(図6のS43参照)。同じ会議IDが接続ファイルに登録されている場合(図6のS43:Yes参照)、スピーカ44への接続とマイク52への接続は共に設定されない(図6のS47及びS51の未実行参照)。同じ会議IDが接続ファイルに登録されていない場合(図6のS43:No参照)、スピーカ44への接続が設定され(図6のS47参照)、マイク52への接続が設定可能とされる(図6のS51参照)。
図9に示す第三実施例の音起動処理では、音起動処理を開始させたCPU32は、今回の遠隔会議用のプログラムの起動時にRAM36に記憶させた起動コマンドにおける実行ファイルの指定情報で指定された実行ファイルと同じ実行ファイルが実行中であるかが判断される(図9のS73参照)。この判断は、上述した条件1及び条件2を共に満足する会議プロセスが存在していない場合に否定され(図9のS73:No参照)、条件1及び条件2を共に満足する会議プロセスが存在している場合に肯定される(図9のS73:Yes参照)。条件1及び条件2を共に満足する会議プロセスが存在している場合(図9のS73:Yes参照)、2個の会議IDが同じであるかが判断される(図9のS77参照)。判断対象となる会議IDは、S71で取得された起動コマンドに含まれる会議IDと、S75で取得された条件1及び条件2を共に満足する会議プロセスが接続する遠隔会議を識別する会議IDである。同名の実行ファイルが実行中であり(図9のS73:Yes参照)、2個の会議IDが同じである場合(図9のS79:Yes参照)、スピーカ44への接続とマイク52への接続は共に設定されない(図9のS81及びS85の未実行参照)。同名の実行ファイルが実行中でない場合(図9のS73:No参照)又は2個の会議IDが異なる場合(図9のS77:No参照)、スピーカ44への接続が設定され(図9のS81参照)、マイク52への接続が設定可能とされる(図9のS85参照)。
そのため、第一実施例〜第三実施例の各音起動処理では、今回の遠隔会議用のプログラムの新たな起動時に、同じ会議IDにより識別される遠隔会議に接続中の既存の会議プロセスがあるかを判断することができる。会議プロセスがあり、今回の遠隔会議用のプログラムの起動が初回起動でない場合、端末装置30では、スピーカ44への接続が設定されず、音再生処理が実行されない。初回起動による会議プロセスと、初回起動でない今回の起動による会議プロセスにより、スピーカ44から同じ音が重畳して出力されることを防止することができる。今回の遠隔会議用のプログラムの起動が初回起動でない場合、端末装置30では、マイク52への接続が設定されず、集音処理が実行されない。初回起動でない今回の起動による会議プロセスからの音データは、送信されない。従って、この音データが初回起動による会議プロセスにおいて音再生処理の対象となることがない。端末装置30で、自装置で取得された音がスピーカ44から出力されることを防止することができる。
端末装置30では、今回の遠隔会議用のプログラムの起動が初回起動である場合には、スピーカ44への接続とマイク52への接続が共に設定される。音再生処理が開始され、音がスピーカ44から出力される。集音処理が開始され、マイク52を介した集音が行われ、集音された音に対応する音データが生成される。生成された音データはサーバ装置20へと送信される。
相手方装置81,82のそれぞれでも複数の会議プロセスが実行されることがある。この場合も、相手方装置81,82のそれぞれからの音データは、各通信装置で実行されている1個の会議プロセスからとなる。従って、端末装置30では、同じ音データが複数受信されることがなく、同じ音がスピーカ44から重畳して出力されることもない。
(2)第一実施例の音起動処理(図5参照)で起動された会議プロセスに関し、終了指示が受け付けられた場合、終了対象の会議プロセスがサブ起動情報を含まない起動コマンドにより起動されたプロセスであるか、サブ起動情報を含む起動コマンドにより起動されたプロセスであるかに応じて、スピーカ44への接続の解放とマイク52への接続の解放をそれぞれ制御することとした。
第二実施例の音起動処理(図6参照)で起動された会議プロセスに関し、終了指示が受け付けられた場合、図8に示す第二実施例の音終了処理では、接続ファイルに登録された接続数に応じて、スピーカ44への接続の解放とマイク52への接続の解放をそれぞれ制御することとした(図8のS63及びS65参照)。
第三実施例の音起動処理(図9参照)で起動された会議プロセスに関し、終了指示が受け付けられた場合、図10に示す第三実施例の音終了処理では、サブ起動フラグのON又はOFFに応じて、スピーカ44への接続の解放とマイク52への接続の解放をそれぞれ制御することとした(図10のS91及びS93参照)。
そのため、会議プロセスでのスピーカ44及び/又はマイク52の利用状況に応じて、スピーカ44への接続の解放とマイク52への接続の解放を実行し又は不実行とすることができる。端末装置30では、スピーカ44への接続を解放し、マイク52への接続を解放することで、スピーカ44とマイク52を有効利用することができる。
<変形例>
上述した実施形態は、次のようにすることもできる。以下に示す変形例のうちの幾つかの構成は、適宜組み合わせて採用することもできる。以下では上記とは異なる点を説明することとし、同様の点についての説明は適宜省略する。
(1)上記では、図3に示すカメラ起動処理において、接続中カメラ一覧を含むカメラ選択画面70を作成し、表示部38に表示することとした(図3のS11及びS13、図4参照)。接続中カメラ一覧に含ませるカメラに関し、既存の会議プロセスで使用されているカメラは、接続中カメラ一覧から除外するようにしてもよい。上記同様、端末装置30に2台のカメラ42,54が設けられているとする。この状態で、既に、会議プロセスがカメラ42を対象として実行されているとする。この場合、2回目の遠隔会議用のプログラムの起動時には、S11とS13を省略し、CPU32は、カメラ54を自動的に選択し、S15以降の処理を上記同様に実行するようにしてもよい。
(2)上記では、起動コマンドとして「ABCJoin.exe /Server=Japan1.ABCJoin.com /Meeting=1234」を例示し、起動コマンドに会議IDを含めることとした。第一実施例の音起動処理では、サブ起動情報を含む起動コマンドとして「ABCJoin.exe /Server=Japan1.ABCJoin.com /Meeting=1234 /Child」を例示した。このサブ起動情報を含む起動コマンドにも会議IDを含めることとした。起動コマンドは、会議IDを含まない形式としてもよい。この場合、例えば、遠隔会議用のプログラムは、起動コマンドの入力に応じてユーザ認証の認証用画面を表示させるモジュールを含む。これにより、端末装置30では、遠隔会議用のプログラムが起動されると認証用画面(不図示)が表示部38に表示される。端末装置30のユーザは、操作部40を操作し、認証用画面に認証用のIDを入力する。CPU32は、入力された認証用のIDを、上述した会議IDとして取得する。
(3)上記では、第一実施例〜第三実施例の各音起動処理(図5、図6及び図9参照)において、今回の遠隔会議用のプログラムの起動時に、同じ会議IDにより識別される遠隔会議に接続中の会議プロセスがあり、今回の遠隔会議用のプログラムの起動が初回起動でない場合(図5のS23:Yes、図6のS43:Yes又は図9のS73,S77:Yes参照)、スピーカ44とマイク52への各接続が行われないこととした。即ち、第一実施例の音起動処理(図5参照)では、S25及びS29が未実行とされる。第二実施例の音起動処理(図6参照)では、S47及びS51が未実行とされる。第三実施例の音起動処理(図9参照)では、S81及びS85が未実行とされる。
今回の遠隔会議用のプログラムの起動が初回起動であるか、初回起動でないかに関わらず、スピーカ44とマイク52への各接続は、設定されるようにしてもよい。但し、この場合、CPU32は、次のような制御を実行する。即ち、CPU32は、会議プロセスにおいて確立された音セッションにより通信部46で受信された音データを、通信部46を介して取得しない。これに伴い、通信部46で受信された音データに対応する音は、上記同様、スピーカ44から出力されない。CPU32は、マイク52で集音された音に対応する音データの送信を制御しない。これに伴い、音データが生成されたとしても、音データは、上記同様、通信部46からサーバ装置20へは送信されない。音データが生成されなくしてもよい。初回起動でないとされる場合には、初回起動でない会議プロセスでは、音セッションが確立されないようにしてもよい。音セッションが確立されない場合、音データの送受信は行われない。CPU32は、この会議プロセスでは、サーバ装置20への音データの送信を制御せず、サーバ装置20からの音データも取得しない。
(3)上記では、サーバ装置20がマイクミュートの「ON」又は「OFF」が指定された会議室設定を記憶し、第一実施例〜第三実施例の各音起動処理(図5、図6及び図9参照)において、この会議室設定におけるマイクミュートの「ON」又は「OFF」に応じてマイク52への接続を制御することとした(図5のS27及びS29、図6のS49及びS51、図9のS83及びS85参照)。会議室設定におけるマイクミュートの指定は常に「OFF」とするようにしてもよい。換言すれば、遠隔会議システム10において、マイクミュートの指定は省略するようにしてもよい。この場合、第一実施例の音起動処理では、図5のS27は省略される。第二実施例の音起動処理では、図6のS49は省略される。第三実施例の音起動処理では、図9のS83は省略される。
(4)上記では、第二実施例の音終了処理(図8参照)において、会議プロセスがないことを示す接続数を「0」と定義することとした(図8のS63参照)。会議プロセスがないことを示す接続数は「1」と定義してもよい。この場合、音終了処理を開始させたCPU32は、終了対象の会議プロセスが接続中の遠隔会議を識別する会議IDに関連付けられた接続数が「1」であるかを判断する。接続数が「1」である場合、CPU32は、図8のS61と同様、終了対象の会議プロセスが接続中の遠隔会議を識別する会議IDに関連付けられた接続数をデクリメントする。続けて、CPU32は、図8のS65を実行する。接続数が「1」より大きな値である場合、CPU32は、図8のS63が否定された場合(図8のS63:No)と同様、前述した各処理を実行することなく、音終了処理を終了する。
(5)上記では、第一実施例〜第三実施例の各音起動処理(図5、図6及び図9参照)が音セッションが確立されたタイミングで開始されることとした。音セッションは、第一実施例〜第三実施例の各音起動処理中に確立されるようにしてもよい。例えば、第一実施例の音起動処理では、S24が否定された場合(図5のS24:No参照)に音セッションを確立するようにしてもよい。この場合、S25は、音セッションが確立された後、上記同様に実行される。第二実施例の音起動処理では、S43が否定された場合(図6のS43:No参照)に音セッションを確立するようにしてもよい。この場合、S45は、音セッションが確立された後、上記同様に実行される。第三実施例の音起動処理では、S73が否定された場合(図9のS73:No参照)又はS77が否定された場合(図9のS77:No参照)に音セッションを確立するようにしてもよい。この場合、S81は、音セッションが確立された後、上記同様に実行される。
(6)上記では、第一実施例の音起動処理(図5参照)において、起動コマンドがサブ起動情報を含まない場合(図5のS23:No参照)、スピーカ44又はマイク52に接続できるかを判断することとした(図5のS24参照)。S24は省略するようにしてもよい。S23が否定された場合(図5のS23:No参照)、CPU32は、処理をS25に移行する。S24を省略する場合、会議プロセスが実行されている状態での遠隔会議用のプログラムの起動は、サブ起動情報を含む起動コマンドに対応付けられた起動ボタン68による場合に制限するようにしてもよい。
(7)上記では、遠隔会議システム10がサーバ装置20を含み、遠隔会議システム10で実行される遠隔会議が、サーバ装置20を介して行われることとした。サーバ装置20を省略し、端末装置30と相手方装置81,82による遠隔会議は、P2P型の遠隔会議としてもよい。P2P型の遠隔会議は、端末装置30と相手方装置81,82が、ネットワーク90を介して直接通信して行われる。P2P型の遠隔会議に関する規格としては、WebRTC(Web Real-Time Communication)が挙げられる。
(8)上記では、カメラ42とスピーカ44を内蔵し、マイク52とカメラ54が接続I/F48に接続された端末装置30を例として説明した(図1参照)。カメラとスピーカとマイクは、端末装置30に上記とは異なる態様で設けられてもよい。例えば、全てのカメラが接続I/F48に接続されるようにしてもよい。スピーカが接続I/F48に接続されるようにしてもよい。マイクが内蔵されるようにしてもよい。
10 遠隔会議システム
20 サーバ装置
30 端末装置
32 CPU
34 記憶装置
36 RAM
38 表示部
40 操作部
42,54 カメラ
44 スピーカ
46 通信部
48 接続インターフェース(接続I/F)
50 バス
52 マイク
60 遠隔会議画面
61 映像領域
62,63,64,65 映像
66 共有資料領域
67 共有資料
68 起動ボタン
70 カメラ選択画面
71 選択領域
72 撮影確認領域
73 OKボタン
81,82 相手方装置
90 ネットワーク

Claims (10)

  1. ネットワークに接続され、前記ネットワークを介して実行される遠隔会議に接続する第一会議実行手段と第二会議実行手段とを備える端末装置であって、
    前記第一会議実行手段は、
    前記端末装置の第一撮影部で撮影された映像に対応する映像データを前記ネットワークに接続された前記端末装置の通信部から前記ネットワークに送信する第一送信制御手段と、
    前記端末装置の集音部で集音された音に対応する音データを前記通信部から前記ネットワークに送信する第二送信制御手段と、
    前記ネットワークから前記通信部を介して取得された音データを再生して前記端末装置の音出力部から出力する再生手段と、を備え、
    前記第二会議実行手段は、
    遠隔会議に新たに接続する場合に接続先となる遠隔会議を識別する会議室情報を取得する第一取得手段と、
    前記端末装置の第二撮影部で撮影された映像に対応する映像データを前記通信部から前記ネットワークに送信する第三送信制御手段と、
    遠隔会議に新たに接続する場合に特定の情報を参照することにより、前記第一会議実行手段が前記第一取得手段で取得された会議室情報に一致する会議室情報により識別される遠隔会議に接続中であるかを判断する判断手段と、
    前記第一会議実行手段が前記第一取得手段で取得された会議室情報に一致する会議室情報により識別される遠隔会議に接続中である場合、前記端末装置の集音部で集音された音に関する第一音処理又は前記通信部で受信された音データに関する第二音処理を実行せず、前記第一会議実行手段が前記第一取得手段で取得された会議室情報に一致する会議室情報により識別される遠隔会議に接続中でない場合、前記第一音処理及び前記第二音処理を実行する、音処理手段と、を備える、端末装置。
  2. ネットワークを介して実行される遠隔会議に用いられる前記ネットワークに接続された端末装置を制御するコンピュータが実行可能なプログラムであって、
    前記コンピュータを、
    前記プログラムを新たに起動する場合に接続先となる遠隔会議を識別する会議室情報を取得する第一取得手段と、
    前記プログラムを新たに起動する場合に特定の情報を参照することにより、前記第一取得手段で取得された会議室情報に一致する会議室情報により識別される遠隔会議に接続中の前記プログラムによる既存の会議プロセスがあるかを判断する判断手段と、
    前記既存の会議プロセスがある場合、新たに起動される前記プログラムによる新たな会議プロセスでは、前記端末装置の集音部で集音された音に関する第一音処理又は前記ネットワークに接続された前記端末装置の通信部で受信された音データに関する第二音処理を実行せず、前記既存の会議プロセスがない場合、前記新たな会議プロセスでは、前記第一音処理及び前記第二音処理を実行する、音処理手段と、して機能させるプログラム。
  3. 前記音処理手段は、
    前記既存の会議プロセスがある場合、前記第一音処理としての前記集音部での音の集音と、前記第一音処理としての前記通信部から前記ネットワークへの前記集音部で集音された音に対応する音データの送信と、前記第二音処理としての前記通信部で受信された音データの取得と、前記第二音処理としての前記ネットワークから前記通信部を介して取得された音データの再生と、の少なくとも何れかを実行せず、
    前記既存の会議プロセスがない場合、前記第一音処理としての前記集音部での音の集音と、前記第一音処理としての前記通信部から前記ネットワークへの前記集音部で集音された音に対応する音データの送信と、前記第二音処理としての前記通信部で受信された音データの取得と、前記第二音処理としての前記ネットワークから前記通信部を介して取得された音データの再生と、の全てを実行する、機能を含む、請求項2に記載のプログラム。
  4. 前記コンピュータを、前記プログラムを新たに起動させた起動コマンドを取得する第二取得手段として機能させ、
    前記判断手段は、
    前記第二取得手段で取得された新たな起動の起動コマンドが初回起動でないことを示すサブ起動情報を含む場合、前記既存の会議プロセスがあるとし、
    前記第二取得手段で取得された新たな起動の起動コマンドが前記サブ起動情報を含まない場合、前記既存の会議プロセスがないとする、機能を含む、請求項2又は請求項3に記載のプログラム。
  5. 前記コンピュータを、前記既存の会議プロセスを含む遠隔会議に接続中の前記プログラムによる先起動の会議プロセスと前記新たな会議プロセスとのプロセス間通信により、前記プログラムを新たに起動する場合に前記先起動の会議プロセスが接続中の遠隔会議を識別する会議室情報を取得する第三取得手段として機能させ、
    前記判断手段は、
    前記第一取得手段で取得された会議室情報と前記第三取得手段で取得された会議室情報とが一致する場合、前記既存の会議プロセスがあるとし、
    前記第一取得手段で取得された会議室情報と前記第三取得手段で取得された会議室情報とが一致しない場合、前記既存の会議プロセスがないとする、機能を含む、請求項2又は請求項3に記載のプログラム。
  6. 前記コンピュータを、
    前記既存の会議プロセスを終了させる終了指示を取得する第四取得手段と、
    前記第四取得手段で終了指示が取得された場合、前記集音部への接続を解放し、前記ネットワークから前記通信部を介して取得された音データに対応する音を出力する前記端末装置の音出力部への接続を解放する解放手段と、して機能させる、請求項2から請求項5の何れか1項に記載のプログラム。
  7. 前記コンピュータを、接続中の遠隔会議を識別する会議室情報を前記端末装置の記憶領域に登録する登録手段として機能させ、
    前記判断手段は、
    前記第一取得手段で取得された会議室情報と前記記憶領域に登録された会議室情報とが一致する場合、前記既存の会議プロセスがあるとし、
    前記第一取得手段で取得された会議室情報と前記記憶領域に登録された会議室情報とが一致しない場合、前記既存の会議プロセスがないとする、機能を含む、請求項2又は請求項3に記載のプログラム。
  8. 前記登録手段は、会議室情報に関連付けて前記既存の会議プロセスと前記新たな会議プロセスとを合計した数を示す接続数を前記記憶領域に登録する機能を含む、請求項7に記載のプログラム。
  9. 前記コンピュータを、
    前記既存の会議プロセスと前記新たな会議プロセスとの何れかを終了させる終了指示を取得する第四取得手段と、
    前記集音部への接続を解放し、前記ネットワークから前記通信部を介して取得された音データに対応する音を出力する前記端末装置の音出力部への接続を解放する解放手段と、して機能させ、
    前記登録手段は、前記第四取得手段で前記終了指示が取得された場合、前記記憶領域で、前記既存の会議プロセスと前記新たな会議プロセスとのうち、終了対象である会議プロセスにより接続されている遠隔会議を識別する会議室情報に関連付けられた接続数を減じる機能を含み、
    前記解放手段は、前記第四取得手段で前記終了指示が取得され、且つ前記記憶領域で前記終了対象である会議プロセスにより接続されている遠隔会議を識別する会議室情報に関連付けられた接続数が前記既存の会議プロセスと前記新たな会議プロセスとがないことを示す状態である場合、前記集音部への接続を解放し、前記音出力部への接続を解放する機能を含む、請求項8に記載のプログラム。
  10. ネットワークを介して実行される遠隔会議に用いられる前記ネットワークに接続された端末装置で実行される遠隔会議方法であって、
    前記端末装置での前記遠隔会議方法において前記端末装置を制御するコンピュータで実行されるプログラムを新たに起動する場合に接続先となる遠隔会議を識別する会議室情報を取得する第一取得工程と、
    前記プログラムを新たに起動する場合に特定の情報を参照することにより、前記第一取得工程で取得された会議室情報に一致する会議室情報により識別される遠隔会議に接続中の前記プログラムによる既存の会議プロセスがあるかを判断する判断工程と、
    前記既存の会議プロセスがある場合、新たに起動される前記プログラムによる新たな会議プロセスでは、前記端末装置の集音部で集音された音に関する第一音処理又は前記ネットワークに接続された前記端末装置の通信部で受信された音データに関する第二音処理を実行せず、前記既存の会議プロセスがない場合、前記新たな会議プロセスでは、前記第一音処理及び前記第二音処理を実行する、音処理工程と、を含む遠隔会議方法。
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