JP2016012223A - 需要予測装置およびプログラム - Google Patents

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Abstract

【課題】特売商品の需要予測の予測精度を高める。【解決手段】各商品の過去の購買数と、当該購買数を変動させる変動因子を数値化した変動因子情報とを実績データとして記憶する記憶手段と、需要予測の対象となる基準日の入力を受け付ける受付手段と、前記記憶手段に記憶された実績データに基づいて、前記変動因子情報が前記購買数の変動に寄与する度合いを示す回帰係数を算出する回帰係数算出手段と、前記回帰係数算出手段により算出された前記回帰係数と、前記基準日における変動因子情報とを用いて、当該基準日に購買される商品毎の購買数を予測購買数として算出する予測購買数算出手段と、を備え、前記記憶手段が記憶する前記変動因子は、特売期間中における特売開始からの経過日数情報を含む。【選択図】図1

Description

本発明の実施形態は、需要予測装置およびプログラムに関する。
従来、POS(Point of Sales)システムが普及し、商品ごとの購買(売上)データが容易に収集できるようになった。そして、商品毎の購買データに基づく、小売店等の商品別の需要予測が使用され始めた。例えば、購買データを分析した需要予測を、発注量過多に起因する売れ残り商品の廃棄ロスの発生や、発注量過少に起因する商品の品切れによる機会ロスの発生の抑制に使用できる。そして、需要予測をEDI(Electronic Data Interchange)による企業間取引の電子化と結合させ、自動発注システムまで発展させる技術が提案され始めている。
自動発注システムに使用できる需要予測の手法としては、公知の重回帰分析がある。そして、重回帰分析を用いることで、商品毎に需要予測を行うことができる。
ところで、上記小売店等で販売される商品の中には、集客等のために特定の日時に安価に提供する商品(以下、特売商品という)が存在する。同一商品であっても、定価販売商品の場合と特売商品の場合とでは、販売数は大きく違ってくる。
しかしながら、従来の重回帰分析による需要予測では、過去の購買データも用いて予測を行うものの、特売商品の購買数は一年間を通して一定しないため、特売商品の需要予測の予測精度は低くなりがちである。
本発明が解決しようとする課題は、特売商品の需要予測の予測精度を高めることができる需要予測装置およびプログラムを提供することである。
実施形態の需要予測装置は、各商品の過去の購買数と、当該購買数を変動させる変動因子を数値化した変動因子情報とを実績データとして記憶する記憶手段と、需要予測の対象となる基準日の入力を受け付ける受付手段と、前記記憶手段に記憶された実績データに基づいて、前記変動因子情報が前記購買数の変動に寄与する度合いを示す回帰係数を算出する回帰係数算出手段と、前記回帰係数算出手段により算出された前記回帰係数と、前記基準日における変動因子情報とを用いて、当該基準日に購買される商品毎の購買数を予測購買数として算出する予測購買数算出手段と、を備え、前記記憶手段が記憶する前記変動因子は、特売期間中における特売開始からの経過日数情報を含む。
図1は、実施形態に係る需要予測装置を含んだシステム構成を示すブロック図である。 図2は、需要予測装置の主体となるコンピュータのハードウェア構成を示すブロック図である。 図3は、直近実績及び前年度実績を説明するための図である。 図4は、重回帰分析を模式的に示した図である。 図5は、システムにおける需要予測に係る処理の手順を示すフローチャートである。
図1は、実施形態に係る需要予測装置を含んだシステム構成を示すブロック図である。図1に示すように、小売業者のシステムでは、小売店等の本部に設置される需要予測装置1と、データ収集・変換システム2と、業務支援端末3と、業務システム4と、を備える。
需要予測装置1は、小売業における店舗における、販売側の商品の売価(販売価格)・陳列・販促等の販売状態に対する購買客の商品の購買状況をシミュレーションする。需要予測装置1は、過去の販売状態と購買状況とを示す実績データを用いて、時間的に変化しないと見なせる部分の購買数の回帰係数と、その回帰係数に対してより早く変化する部分である変動因子とに分割した購買客の購買モデルを構築する。そして、需要予測装置1は、構築した購買モデルの、変動因子に対して、需要予測の対象となる基準日での販売状態と購買環境とを当てはめ、その時点での各商品別の購買数を予測する。
データ収集・変換システム2は、現時点から過去の所定の時点までの、店舗における複数の商品の購買データ、発注データ、在庫データ、売価・販促データ、及び気象データなどの過去情報を実績データとして収集する。そして、データ収集・変換システム2は、収集した実績データを所定のデータ構造に変換して、需要予測装置1の各種データベースにデータを送信するものである。データ収集・変換システム2は、公知のPOSシステム、発注システム、納入商品の検品システム、気象データの受信システム、地域のイベントの入力システム等の各種データ収集システムと、データ変換システムと、を有している。
業務支援端末3は、需要予測装置1に対するユーザインターフェースであり、購買状況のシミュレーションを制御するデータを入力するものである。例えば、ユーザは、業務支援端末3から、需要予測の対象となる基準日での販売状態や購買環境を入力する。また、初期に設定した販売状態及び購買環境に対する予測購買数が、需要予測装置1のユーザにとって目標とした値ではない場合、ユーザは、業務支援端末3から、予定売価等を変化させて再予測するように、需要予測装置1に対して制御データを入力する。
業務システム4は、需要予測装置1で算出した予測購買データ等を利用する各種システムであり、発注システム、加工指示システム、価格表示システム、売価登録システム等を有している。例えば、業務システム4の一つである加工指示システムは、予測購買データを、所定の発注単位や発注リードタイムに従って推奨発注データに加工して、業務システム4の一つである公知の発注システムに送る。発注システムでは、発注データを、商品毎に所定の生鮮加工センター、卸、生産者等に、所定の日時までに送信する。
以上の需要予測装置1、各種システム2、4、及び業務支援端末3は、何れも汎用的なコンピュータシステム、及び汎用的なコンピュータシステムと同様の機能を有する携帯機器を備え、その機能は、各システムに対応するコンピュータプログラムを実行することで実現される。また、需要予測装置1、各種システム2、4、及び業務支援端末3で扱われる大規模データは、汎用的なデータベース・ソフトウエアによって、汎用的なコンピュータシステムの記憶装置上にデータベースとして構築される。
また、図1に示した需要予測装置1及びその周辺システムの構成は、1店舗あるいは複数店舗からなる小売業に対して実施可能である。
なお、本実施形態の需要予測装置1は、クラウドコンピューティングの形態、例えばSaaS(Software as a Service)の形態でサービス(アプリケーション)が提供されるものであっても良い。
ここで、需要予測装置1の主体となるコンピュータについて説明する。図2は、需要予測装置1の主体となるコンピュータ100のハードウェア構成を示すブロック図である。図2に示すように、コンピュータ100は、情報処理を行うCPU(Central Processing Unit)101、BIOSなどを記憶した読出し専用メモリであるROM(Read Only Memory)102、各種データを書換え可能に記憶するRAM(Random Access Memory)103を備えている。
また、コンピュータ100は、各種データベースとして機能するとともに各種のプログラムを記憶する記憶部であるHDD(Hard Disk Drive)104、記憶媒体110を用いて情報を保管したり外部に情報を配布したり外部から情報を入手するためのDVDドライブ等の媒体読取装置105、各通信回線を介して外部の他の機器と情報を伝達するための通信制御装置106、処理経過や結果等をユーザに表示するLCD(Liquid Crystal Display)等の表示部107、並びにユーザがCPU101に命令や情報等を入力するためのキーボードやマウス等のポインティングデバイスである入力部108等を備えている。
また、コンピュータ100においては、上述した各部間で送受信されるデータは、バスコントローラ109によって調停される。
このようなコンピュータ100では、ユーザが電源を投入するとCPU101がROM102内のローダーというプログラムを起動させ、HDD104よりOS(Operating System)というコンピュータのハードウェアとソフトウェアとを管理するプログラムをRAM103に読み込み、このOSを起動させる。このようなOSは、ユーザの操作に応じてプログラムを起動したり、情報を読み込んだり、保存を行ったりする。OSのうち代表的なものとしては、Windows(登録商標)等が知られている。これらのOS上で走る動作プログラムをアプリケーションプログラムと呼んでいる。なお、アプリケーションプログラムは、所定のOS上で動作するものに限らず、後述の各種処理の一部の実行をOSに肩代わりさせるものであってもよいし、所定のアプリケーションソフトやOSなどを構成する一群のプログラムファイルの一部として含まれているものであってもよい。
また、一般的には、コンピュータ100のHDD104にインストールされるアプリケーションプログラムは、CD−ROMやDVDなどの各種の光ディスク、各種光磁気ディスク、フレキシブルディスクなどの各種磁気ディスク、半導体メモリ等の各種方式のメディア等の記憶媒体110に記録され、この記憶媒体110に記録された動作プログラムがHDD104にインストールされる。このため、CD−ROMやDVD等の光情報記録メディアやFD等の磁気メディア等の可搬性を有する記憶媒体110も、アプリケーションプログラムを記憶する記憶媒体となり得る。さらには、アプリケーションプログラムは、例えば通信制御装置106を介して外部から取り込まれ、HDD104にインストールされても良い。
コンピュータ100は、OS上で動作するアプリケーションプログラムが起動すると、このアプリケーションプログラムに従い、CPU101が各種の演算処理を実行して各部を集中的に制御する。
なお、本実施形態の需要予測装置1の主体となるコンピュータ100で実行されるアプリケーションプログラムを、インターネット等のネットワークに接続されたコンピュータ上に格納し、ネットワーク経由でダウンロードさせることにより提供するように構成しても良い。また、本実施形態の需要予測装置1の主体となるコンピュータ100で実行されるアプリケーションプログラムをインターネット等のネットワーク経由で提供または配布するように構成しても良い。さらに、本実施形態の需要予測装置1の主体となるコンピュータ100で実行されるアプリケーションプログラムを、ROM等に予め組み込んで提供するように構成してもよい。
以下において、需要予測装置1の主体となるコンピュータ100のCPU101がアプリケーションプログラムにより実行する各種の演算処理のうち、本実施形態の特長的な処理である需要予測処理について説明する。
図1に示すように、需要予測装置1は、アプリケーションプログラムに従ってCPU101が機能することにより、記憶手段として機能する記憶部11と、回帰係数算出手段として機能する回帰係数算出部12と、予測購買数算出手段として機能する予測購買数算出部13と、受付手段として機能する入力受付部14と、を備える。
記憶部11は、商品マスタデータベース111、購買数データベース112、発注データベース113、在庫データベース114、売価・販促データベース115、気象データベース116等を備える。また、記憶部11は、需要予測装置1のみならず、他の端末やシステムで利用される情報も管理する。また、記憶部11は需要予測装置1に内蔵されるのみならず、外部にデータベースサーバとして需要予測装置1と異なる構成としてもよい。
商品マスタデータベース111は、各商品の商品コード、商品名、商品分類(カテゴリ)等を管理する。商品分類としては、例えば、複数の商品を含む商品群をクラスとして分類するクラスコード、複数のクラスを含むクラス群をラインとして分類するラインコード、複数のラインを含むライン群をデプト(部門)として分類するデプトコード等の階層化された商品分類コードが挙げられる。
購買数データベース112は、購買データを管理するためのデータベースである。購買数データベース112は、商品コードで識別される各商品に対して、現時点から過去の所定の時点までの購買数の履歴等を管理する。ここで、各種データを管理する時間単位は、実施の態様に従って定めればよく、例えば、一日単位で購買数を管理してもよいし、数時間単位で購買数を管理してもよい。
発注データベース113は、発注データを管理するためのデータベースである。発注データベース113は、商品コードで識別される各商品に対して、現時点から過去の所定の時点までの発注数の履歴等を管理する。また、在庫データベース114は、在庫データを管理するためのデータベースである。在庫データベース114は、商品コードで識別される各商品に対して、現時点から過去の所定の時点までの在庫数の履歴等を管理する。
また、記憶部11は、商品群の購買数を変動させる変動因子となりうる情報を記憶するデータベースを有する。例えば、売価・販促データベース115は、変動因子の一種である売価データや販促状態を示す販促データを記憶する。具体的には、売価・販促データベース115は、商品コードで識別される商品に対して、現時点から過去の所定の時点までに適用された、通常の販売状態での価格を示す定番価格、特売により定番価格から変動する実際の販売価格を示す特売価格、特売価格を適用する日や期間を示す特売期間、チラシ掲載の有無を示すチラシ掲載等を管理する。
ところで、集客等のために特定の日時に安価に提供する商品(以下、特売商品という)については、特売初日と特売2日目の購買数が他の特売期間の購買数とは大きく異なることが、過去の販売実績の分析から明らかである。具体的には、特売初日には定番価格で販売している時に比べて購買数が大きく跳ね上がり、特売2日目には特売初日に比べて少し減る。そして、特売3日目以降になると定番価格で販売している時よりは購買数は多いが特売初日と特売2日目の購買数よりも少ない数で一定になってくる。そこで、本実施形態においては、特売初日および特売2日目という特売期間中における特売開始からの経過日数情報も変動因子として売価・販促データベース115で管理する。すなわち、特売期間中の特売日間で格差を持たせることになる。なお、本実施形態においては、特売期間中における特売開始からの経過日数情報として初日および2日目を適用したが、これに限るものではなく、初日のみであっても良い。
また、気象データベース116は、現時点から過去の所定の時点までの気温、湿度、天気、降水量等の気象データを記憶する。
このように、記憶部11の各データベースは、データ収集・変換システム2で収集された実績データを記憶・管理する。
回帰係数算出部12は、記憶部11が記憶・管理する実績データに基づいて、商品毎に、変動因子となりうる各データが当該商品の購買数の変動に寄与する度合いを示す回帰係数を算出する。さらに、回帰係数算出部12は、商品毎に、他の商品の各購買数が当該商品の購買数の変動に寄与する度合いを示す購買数回帰係数を算出する。
本実施形態では、商品群を構成する商品がN種類の場合について説明する。そして、N種類の商品を、商品1,商品2,…,商品n,…商品Nと表すものとする。
この商品n(n=1,2…,N)に対する購買数をYnとする。つまり、商品1,商品2,…,商品n,…商品Nの各購買数を、購買数Y1,Y2,…,Yn,…,YNと示す。そして、過去の購買数については、Y~1,Y~2,…,Y~n,…,Y~Nと示す。
また、本実施形態では、変動因子となりえるデータは、M種類あるものとする。そして、商品nに対する変動因子は、Xn1,Xn2,…,Xnm,…,XnM(m=1,2…,M)と示す。変動因子Xnm(t)は、販売価格、曜日、休日、気温、降水量、販売別形態、特売期間中における特売開始からの経過日数情報(特売初日および特売2日目)等とし、購買数を変動させる可能性のあるデータが数値化されたものとする。ここで、販売別形態は、例えば、定番価格で販売を行う「定番」、特売価格で販売を行い且つ特売期間が2週間以上に亘る「月間特売」、月間特売以外の「特売」等が挙げられる。
そして、回帰係数算出部12では、商品nの過去の所定期間の購買数Y~nは、下記の式(1)で示すことができる。
Y~n= n1Y~1+an2Y~2+…+an(n-1)Y~n-1+an(n+1)Y~n+1+…+anNY~N+bn0+bn1n1+bn2n2+…+bnMnM … (1)
上記式(1)において、bn0は、定数項である商品nの回帰係数とする。bn1,…,bnMは、商品nに対する、M種類の変動因子となりえるデータ毎の回帰係数とする。an1,…,an(n-1),an(n+1),…,anNは、他の商品の購買数が、商品nの購買数を変動させる度合いを示した購買数回帰係数とする。
そして、回帰係数算出部12は、上記式(1)をN種類ある商品毎に生成し、M+N回以上の所定期間毎の各商品の過去の購買数を上記式(1)のY~1,…,Y~Nに当てはめ、公知の回帰係数算出方法を用いて、回帰係数bn0,bn1,…,bnM(n=1,…,N)及び購買数回帰係数an1,…,anN(n=1,…,N)を全て算出する。
〈予測対象商品群〉
本実施の形態に係る回帰係数算出部12は、公知の重回帰分析を用いて、上述した回帰係数及び購買数回帰係数を算出する。
回帰係数算出部12は、これら回帰係数の算出に、記憶部11に記憶された実績データを用いる。本実施の形態では、回帰係数算出部12が、予め定められた期間での購買数及び変動因子となり得る実績データを用いて、回帰係数及び購買数回帰係数を算出する。
具体的に、回帰係数算出部12は、需要予測の対象となる基準日に基づき、この基準日に直近する過去所定期間分の実績データ(以下、直近実績という)と、基準日に対応する前年度の日付から未来方向にかけての所定期間分の実績データ(以下、前年度実績という)とを用いて、回帰係数及び購買数回帰係数を算出する。
ここで、図3は、直近実績及び前年度実績を説明するための図である。図3の例では、需要予測の対象日となる基準日を、現時点(当日)の2014年12月1日としている。この基準日に直近する過去35日間分(2014年10月27日〜2014年11月30日)の実績データRを、第1直近実績A1としている。また、2014年12月1日に直近する過去70日間(2014年9月22日〜2014年11月30日)の実績データRを、第2直近実績A2としている。
また、基準日に対応する前年度の日付(2013年12月2日)から未来方向にかけての35日間分(2013年12月2日〜2014年1月5日)の実績データRを、第1前年度実績B1としている。さらに、基準日に対応する前年度の日付(2013年12月2日)から未来方向にかけての70日間分(2013年12月2日〜2014年2月9日)の実績データRを、第2前年度実績B2としている。なお、図3では、基準日に対応する前年度の日付を基準日の翌日としているが、これに限らず、基準日と同日としてもよい。また、前年度実績は、前年度の実績データに限らず、前年度以前の実績データを用いてもよい。
そして、回帰係数算出部12は、各商品に係る実績データの有無や実績データの傾向に応じて、直近実績及び前年度実績を、以下の3つのパターンに区分けして使用する。
〈〈パターンP1〉〉
(1)前年度実績(第1前年度実績B1、第2前年度実績B2)が存在しない商品、(2)直近実績と前年度実績との差が第1閾値以下の商品、については、パターンP1として第2直近実績A2を用いる。ここで、第1閾値は、例えば20%以内等、微差であることを示す値とすることが好ましい。このように、直近実績と前年度実績とが微差となる商品は、例えば、季節を問わず年間を通して恒常的に購入される定番商品や日配商品等が挙げられる。
〈〈パターンP2〉〉
(1)第2直近実績A2で売り上げが第2閾値以下の商品、又は(2)直近実績と前年度実績との差が第3閾値以上の商品については、パターンP2として第2前年度実績B2を用いる。ここで、第2閾値は、例えば7個以下(0.1/日)等、売り上げ個数が少ないことを示す値とすることが好ましい。また、第3閾値は、例えば80%以上等、大差であることを示す値とすることが好ましい。このように、直近実績と前年度実績とが大差となる商品は、例えば、特定の時期や季節に関係して購入される商品(季節性商品)や特定の日時に安価に提供する商品(特売商品)等が挙げられる。
ところで、本実施形態においては、回帰係数算出部12は、第2前年度実績B2の期間(例えば、70日間)における季節性商品や特売商品の購買数についての単純平均を取るのではない。回帰係数算出部12は、第2前年度実績B2の期間を所定数分割(例えば、2分割)した分割期間における購買数の各平均値を用いて、回帰係数及び購買数回帰係数を算出する。このように第2前年度実績B2の期間を更に分割することにより、特売の多い月や季節性商品のトレンドを程よく取り込むことが可能となる。
なお、本実施形態においては、第2前年度実績B2の期間を70日間としたが、これに限るものではなく、任意の期間に設定可能である。なお、第2前年度実績B2の期間を70日間としたのは、季節の要因を含めるのに適当な長さであるからである。なお、消費税が変わった場合などにおいては、長期間(例えば、3か月)を設定するようにしても良い。
また、本実施形態においては、第2前年度実績B2を2分割したが、これに限るものではなく、任意の分割数に設定可能である。例えば、第2前年度実績B2の期間を1か月毎に分割するようにしても良い。
〈〈パターンP3〉〉
(1)予め定めた商品や予め定めた商品カテゴリに属する商品については、パターンP3として第1直近実績A1と第1前年度実績B1を用いる。また、上記のパターンP1、パターンP2の条件に該当しない商品についても、パターンP3を用いてもよい。
なお、パターンP3において参照する期間は、第1直近実績A1及び第1前年度実績B1の70日間に限らず、この70日間に含まれる特定の日や期間であってもよい。例えば、第1直近実績A1及び第1前年度実績B1のうち、基準日の予想気温や天気に近い気象データを有する特定の日や特定の期間を参照の対象としてもよい。また、例えば、直近1週間の実績データとそれより前の実績データとを比較し、両期間の温度差から季節の変化が検出できた場合、この直近1週間の実績データと、第1前年度実績B1とを用いてもよい。
また、回帰係数算出部12は、前年度実績及び直近実績の何れも存在しない商品又は過去実績が非常に少ない商品については、当該商品が所属する商品カテゴリ全体での実績データ(直近実績、前年度実績)の平均値や当該商品に類似する類似商品の実績データ(直近実績、前年度実績)を用いて回帰係数を算出する。
なお、需要予測は、店舗毎に行ってもよいし、全店での総需要予測を算出してもよい。需要予測を店舗毎に行う場合、予測対象となる商品群は、対象店舗での過去の購入された全商品となる。ただし、1ヶ月に数個しか購買されない商品で、今後も購買数の急激な増加が見込めない商品については商品群から除外してもよい。
このように、回帰係数算出部12では、各商品の直近実績及び前年度実績での購買数の傾向に応じてパターンP1〜P3の何れかを選定することにより、回帰係数の算出に用いる直近実績及び前年度実績の期間長を変更する。なお、上述したように、直近実績及び前年度実績に係る期間長の合計が同日数(図3の例では70日間)となるよう、各パターンを設定することが好ましい。
そして、本実施の形態では、回帰係数算出部12が回帰係数の算出に用いる、商品n(=1,2…,N)の過去の所定の期間tにおける購買数を、Y~n(t)(=Y~1(t),Y~2(t),…,Y~n(t),…,Y~N(t))で表す。この所定の期間tは、1日間隔、1時間間隔、又は1分間隔でもよい。そして、回帰係数を算出する際に、このような所定の期間tで購買された合計購買数Y~n(t)が、購買数データベース112から読み出される。
〈変動因子〉
そして、回帰係数算出部12が回帰係数の算出に用いるため、商品n(=1,2…,N)に対するM種類(m=1,2,…,M)の過去の変動因子となりえるデータXnm(t)が、所定期間t(t=1,2,…,T)ごとに、記憶部11の各データベースから読み出される。
つまり、回帰係数算出部12は、商品n(=1,2…,N)に対する変動因子となる過去のデータとして、以下に示すデータを記憶部11から読み出す。
n1(0),Xn1(1),…,Xn1(t),…,Xn1(T)
n2(0),Xn2(1),…,Xn2(t),…,Xn2(T)
……
nM(0),XnM(1),…,XnM(t),…,XnM(T)
ここで、連立方程式を解くために、所定期間の合計数Tは、M+1以上必要とする。換言すれば、T≧M+1(t=0,1,2,…,T)(m=1,2,…,M)の関係を満たしている必要がある。
〈回帰係数算出〉
次に、回帰係数算出方法について説明する。まず、公知の回帰係数の算出手法として、予測因子となる過去データXnm(t)を用いた場合、所定の期間t(t=0,1,…,T)における商品nの推定購買数Yn(t)は、以下に示す回帰式(2−0)〜(2−T)で示すことができる。
n(0)=bn0+bn1n1(0)+bn2n2(0)+…+bnMnM(0) … (2−0)
n(1)=bn0+bn1n1(1)+bn2n2(1)+…+bnMnM(1) … (2−1)

n(t)=bn0+bn1n1(t)+bn2n2(t)+…+bnMnM(t) … (2−t)

n(T)=bn0+bn1n1(T)+bn2n2(T)+…+bnMnM(T) … (2−T)
このとき重回帰分析では、期待値を表すE()を用いると、残差の2乗和Qは、式(3)で示すことができる。なお、Y~n(t)は、所定の期間tにおける実際の購買数とする。
Q=E(Yn(t)−Y~n(t))2 … (3)
そして、商品nの定数項と変動因子Xnmに対するM+1個(m=0,1,2…,M)の回帰係数bnm(bnm=bn0,bn1,bn2,…,bnm,…,bnM)は、式(3)のQが最小となるよう導出される。図4は、重回帰分析を模式的に示した図である。換言すれば、図4の回帰曲線が、各実測値と近似するよう求められる。
そして、従来の手法では、回帰式(2−0)〜(2−T)の回帰係数bnmを固定し、予測対象となる期間における、変動因子となる予測データXnMを代入することで、当該商品nの将来の購買数の予測値Ynが、以下に示す式(4)から算出される。
n=bn0+bn1n1+bn2n2+…+bnMnM … (4)
ところで、上述した重回帰分析では、式(4)で示されるように、他の商品の相互作用の影響がなんら含まれていない。しかしながら、実際には、各商品の相互作用が生じている。
2つの商品A−B間の購買数の増減パターンとしては、以下に示す4種類の相互作用が存在する。つまり、(1)商品Aの購買数が増加した場合に商品Bの購買数の増加、(2)商品Aの購買数が増加した場合に商品Bの購買数の減少、(3)商品Aの購買数が減少した場合に商品Bの購買数の増加、(4)商品Aの購買数が減少した場合に、商品Bの購買数の減少、が考えられる。
そして、これら4種類の相互作用を、予測対象商品群のすべてに対して記述できればよい。そこで、本実施の形態では、商品Aの購買数を算出する回帰式において、同一期間中のA以外の全ての購買数を、商品Aの購買数の変動因子として示す。
そこで、本実施の形態では、商品nについて、当該商品nを除いた、商品群のその他の商品の過去の購買数Y~1(t),Y~2(t),…,Y~n-1(t),Y~n+1(t),…,Y~N(t)に対応するY1,Y2,…,Yn-1,Yn+1,…,YNを、商品nの回帰式の購買数変動因子として用いる。
そして、商品nの購買数変動因子Y1,Y2,…,Yn-1,Yn+1,…,YNに対するN−1個の購買数回帰係数をan1,an2,…,an(n-1),an(n+1),…,anNと定義する。そして、商品nの購買数Ynを算出する回帰式として、すべての変動因子、購買数変動因子、及びそれらの回帰係数を用いた式(5)を設定できる。
n=an11+an22+…+an(n-1)n-1+an(n+1)n+1+…+anNN+bn0+bn1n1+bn2n2+…+bnMnM … (5)
式(5)の回帰係数の総数は、(N−1)+(M+1)=N+Mとなる。そこで、記憶部11から抽出される、変動因子及び購買数変動因子の、過去のデータのセットもN+M以上とする。つまり、Y~1(t),Y~2(t),…,Y~n-1(t),Y~n+1(t),…,Y~N(t)と、Xn1(t),Xn2(t),…,XnM(t)(t=0,1,2,…,T)と、について、T≧N+M−1が成り立つ必要がある。
そして、T≧N+M−1の条件を満たした場合に、回帰係数算出部12は、回帰式(5)と、公知の回帰係数算出方法と、を用いて、商品nに対するN+M個のすべての購買数回帰係数an1,an2,…,an(n-1),an(n+1),…,anN及び回帰係数bn0,bn1,bn2,…,bnMを算出できる。
予測購買数算出部13は、回帰係数算出部12により算出された回帰係数及び購買数回帰係数と、記憶部11に記憶された商品毎の購買数及び変動因子となるデータと、に基づいて、商品毎に、上述した過去の所定期間より後の、換言すれば現在以降の所定期間内に購買される可能性のある購買数を示した予測購買数を算出する。
予測購買数算出部13は、商品群を構成するN個の商品に含まれる、商品nの予測購買数を算出するために以下の式(6)を用いる。
n0+bn1n1+bn2n2+…+bnMnM =−an11−an22−…−an(n-1)n-1+Yn−an(n+1)n+1−…−anNN … (6)
そして、予測購買数算出部13は、現在以降の所定期間の、商品毎の変動因子となるデータを式(6)のXn1,…,XnMに当てはめた上で、式(6)をN種類ある商品毎に生成し、生成されたN個の方程式に基づいて、商品群を構成するN個の商品毎の予測購買数Y1,Y2,…,Yn,…,YNを算出する。
〈購買数推定〉
まず、将来の購買数の推定手法を説明する前に、過去の購買数の推定手法について説明する。まず、商品群を構成するN個の各商品について、上述したような変動因子、購買数変動因子、回帰係数、及び購買数回帰係数等を用いると、回帰式群(7−1)〜(7−N)を設定できる。
1=a122+a133+…+a1NN+b10+b1111+b1212+…+b1M1M … (7−1)
2=a211+a233+a244+…+a2NN+b20+b2121+b2222+…+b2M2M … (7−2)

n=an11+an22+…+an(n-1)n-1+an(n+1)n+1+…+anNN+bn0+bn1n1+bn2n2+…+bnMnM … (7−n)

N=aN11+aN22+…+aN(N-2)N-2+aN(N-1)N-1+bn0+bn1n1+bn2n2+…+bnMnM … (7−N)
そして、回帰式群(7−1)〜(7−N)において、過去の各所定期間(t=0,1,2,…,T)について、T≧N+M−1を満たすのであれば、右辺はすべて既知なので、以下に示す式(8−1)〜(8−N)を導出できる。
1(t)=a12Y~2(t)+a13Y~3(t)+…+a1NY~N(t)+b10+b1111(t)+b1212(t)+…+b1M1M(t) … (8−1)
2(t)=a21Y~1(t)+a23Y~3(t)+a24Y~4(t)+…+a2NY~N(t)+b20+b2121(t)+b2222(t)+…+b2M2M(t) … (8−2)

n(t)=an1Y~1(t)+an2Y~2(t)+…+an(n-1)Y~n-1(t)+an(n+1)Y~n+1(t)+…+anNY~N(t)+bn0+bn1n1(t)+bn2n2(t)+…+bnMnM(t) … (8−n)

N(t)=aN1Y~1(t)+aN2Y~2(t)+…+aN(N-2)Y~N-2(t)+aN(N-1)Y~N-1(t)+bn0+bn1n1(t)+bn2n2(t)+…+bnMnM(t) … (8−N)
そして、過去購買数推定値Yn(t)は、重回帰分析の残差の2乗和Qが最小となる条件で算出できる。
ところで、商品nに対する将来の所定期間の予測購買数の算出では、回帰式群(7−1)〜(7−N)の右辺のすべての回帰係数ank(n≠k),bnmは定められており、当該将来の所定期間における変動因子となるデータXnMは導出できる。しかしながら、右辺のYk(k≠n)について、Ykは商品n以外の他の商品の将来購買数の予測値を意味するため、将来時点では未知数であり、式(6)のみでは、商品nに対する将来の予測購買数を算出できない。
そこで、本実施の形態に係る予測購買数算出部13が算出を行うために、変動因子Xnmと回帰係数bn0,bn1,bn2,…,bnm,…,bnMにかかわる項をBn=bn0+bn1n1+bn2n2+…+bnMnMとする。そして、当該式を用いて回帰式群(7−1)〜(7−N)を変形することで、商品群を構成するN個の商品に対する連立1次方程式からなる連立購買数予測式群(9−1)〜(9−N)が構築できる。
1=Y1−a122−a133−…−a1NN … (9−1)
2=−a211−Y2−a233−a244…−a2NN … (9−2)

n=−an11−an22−…−an(n-1)n-1+Yn−an(n+1)n+1−…−anNN … (9−n)

N=−aN11−aN22−…−aN(N-2)N-2−aN(N-1)N-1−YN … (9−N)
ここで、連立購買数予測式群(9−1)〜(9−N)において、ann=1(n=1,2,…,N)、Bn=−an11−an22−…−an(n-1)n-1+annn−an(n+1)n+1−…−anNNとすると、連立購買数予測式群(9−1)〜(9−N)は、未知数YnがN個であり、式の数もN個である。このため、係数aij(i,j=1,2,…,N)からなる行列が正則ならば、予測購買数算出部13は、公知の連立1次方程式の解法を用いて、商品群を構成するN個の商品に対する将来の予測購買数Y1,Y2,…,Yn,…,YNを算出できる。
そして、ベクトルbT=(B1,B2,…,Bn,…,BN)、ベクトルyT=(Y1,Y2,…,Yn,…,YN)とし、行列A={aij}(i,j=1,2,…,N)とすると、連立購買数予測式群(9−1)〜(9−N)は、Ay=b、変形すればy=A-1b…(10)を導き出すことができる。
そして、予測購買数算出部13は、係数行列である逆行列A-1を算出した後、ベクトルbを任意に受け付けると、将来の予測購買数を示すベクトルyを算出することができる。
ベクトルbは、変動因子Xnm等から構成され、換言すれば販売価格、曜日、休日、気温、降水量、販売別形態、特売期間中における特売開始からの経過日数情報(特売初日および特売2日目)等を含んでいる。このため、予測購買数算出部13は、需要予測の対象とした基準日での各種条件について、ベクトルbの入力を受け付けることで、基準日の販売価格に対する購買数予測や、基準日の気温(予測気温)に対する購買数予測、特売期間中における特売開始からの経過日数情報(特売初日および特売2日目)に対する購買数予測を算出できる。
これにより、本実施の形態に係る需要予測装置1は、任意の商品に対する売上を最大にする当該商品の最適販売価格(特売価格)、又は全商品の売上を最大にする最適販売価格(特売価格)等を算出することができる。
入力受付部14は、業務支援端末3等からの入力を受け付ける。例えば、入力受付部14は、業務支援端末3から、需要予測の対象となる基準日での販売状態(予定売価等)や購買環境(販売形態、特売期間中における特売開始からの経過日数情報(特売初日および特売2日目)等)の変動因子となるデータの入力を受け付ける。また、入力受付部14は、業務支援端末3から、予定売価等の変動因子を変化させて再予測することを指示する制御データの入力を受け付ける。ここで、入力を受け付けた変動因子から導き出されたベクトルbを、予測購買数算出部13に設定することで、販売状態や購買環境等に基づいた予測販売数の算出を行うことができる。
次に、本実施形態の需要予測装置1を含んだシステムにおける需要予測に係る処理について説明する。図5は、本実施形態に係るシステムにおける上述した処理の手順を示すフローチャートである。
まず、需要予測装置1の回帰係数算出部12は、需要予測の対象となる基準日を設定する(ステップS11)。続いて、需要予測装置1の回帰係数算出部12は、ステップS11で設定した基準日に基づき、記憶部11から参照する実績データの範囲(直近実績及び前年度実績)を設定する(ステップS12)。ここで、基準日は、例えば、業務支援端末3を介した指示に応じて設定する形態としてもよいし、当日の業務が終了した後に、翌日の日付(年月日)を基準日として自動的に設定する形態としてもよい。
次いで、需要予測装置1の回帰係数算出部12は、実績データの有無や傾向等に応じて、各商品の回帰係数及び購買数回帰係数の算出に用いる直近実績及び前年度実績を、上記したパターンP1〜P3から選定する(ステップS13)。そして、回帰係数算出部12は、選定したパターンに基づき、直近実績及び前年度実績から回帰係数及び購買数回帰係数を算出する(ステップS14)。なお、前年度実績及び直近実績の何れも存在しない商品又は過去実績が非常に少ない商品については、回帰係数算出部12は、当該商品が所属する商品カテゴリ全体での実績データの平均値や当該商品に類似する類似商品の実績データを用いて、回帰係数及び購買数回帰係数を算出する。
続いて、需要予測装置1の入力受付部14は、業務支援端末3等から、基準日における変動因子(データ)の入力を受け付ける(ステップS15)。なお、基準日における気象データは、気象予報データとして記憶部11から抽出されるため、入力する必要はないが、業務支援端末3等を介して入力する形態としてもよい。また、基準日における変動因子が記憶部11等に予め保持されている場合には、入力受付部14は、当該変動因子を読み出すことで入力を受け付ける形態としてもよい。
需要予測装置1の予測購買数算出部13は、入力を受け付けた変動因子と、算出された回帰係数及び購買数回帰係数と、に基づいて各商品の予測購買数を算出する(ステップS16)。なお、各商品の予測購買数だけでなく、売上や利益の合計等を算出してもよい。
次いで、需要予測装置1の入力受付部14は、業務支援端末3等から、再予測を指示する制御データが入力されたか否かを判定する(ステップS17)。ここで、業務支援端末3等から、変動因子を変化させて再予測することを指示する制御データの入力を受け付けた場合(ステップS17;Yes)、ステップS15に再び戻り、変動因子を変更することで、予測購買数を再度算出する。
ステップS17において、再予測を指示する制御データが入力されない場合、つまり予測結果を許容する指示データが入力された場合(ステップS17;No)、業務システム4は、需要予測装置1で算出された予測購買データ(予測購買数)や現状の予定売価等に基づいて商品の発注等を行い(ステップS18)、処理を終了する。
なお、本処理では、ユーザからの指示に応じて予測購買数の算出を打ち切る形態としたが、これに限らないものとする。例えば、予測購買数や売上金額等の基準値を予め定めておき、予測結果が当該基準値を満たす場合には、ユーザからの指示を待たずに発注等の処理を行ってもよい。
以上説明したとおり、本実施形態に係る需要予測装置1によれば、回帰係数算出部12は、特売商品については、特売期間中における特売開始からの経過日数情報(例えば、特売初日および特売2日目)を含む需要予測の対象となる基準日における変動因子を用いて、当該基準日に購買される商品毎の購買数を予測購買数として算出する。これにより、特売商品に係る需要予測の予測精度を向上させることができるため、商品毎に高精度の需要予測を行うことができる。
また、本実施形態に係る需要予測装置1によれば、回帰係数算出部12は、季節性商品や特売商品については、需要予測の対象となる基準日に対応する前年度以前の日付から未来方向にかけての所定期間を所定数分割した分割期間における購買数の各平均値に基づいて回帰係数を算出し、この回帰係数と基準日における各種の変動因子とを用いて、当該基準日に購買される商品毎の購買数を予測購買数として算出する。これにより、特売の多い月や季節性商品のトレンドを程よく取り込むことができ、季節性商品や特売商品に係る需要予測の予測精度を向上させることができるため、商品毎に高精度の需要予測を行うことができる。
以上、本発明の実施形態を説明したが、上記実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。上記実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。上記実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
1 需要予測装置
11 記憶手段
12 回帰係数算出手段
13 予測購買数算出手段
14 受付手段
特開2012−150671号公報

Claims (6)

  1. 各商品の過去の購買数と、当該購買数を変動させる変動因子を数値化した変動因子情報とを実績データとして記憶する記憶手段と、
    需要予測の対象となる基準日の入力を受け付ける受付手段と、
    前記記憶手段に記憶された実績データに基づいて、前記変動因子情報が前記購買数の変動に寄与する度合いを示す回帰係数を算出する回帰係数算出手段と、
    前記回帰係数算出手段により算出された前記回帰係数と、前記基準日における変動因子情報とを用いて、当該基準日に購買される商品毎の購買数を予測購買数として算出する予測購買数算出手段と、
    を備え、
    前記記憶手段が記憶する前記変動因子は、特売期間中における特売開始からの経過日数情報を含む、
    ことを特徴とする需要予測装置。
  2. 前記記憶手段が記憶する前記変動因子は、特売期間中における特売開始からの経過日数情報として初日を含む、
    ことを特徴とする請求項1記載の需要予測装置。
  3. 前記記憶手段が記憶する前記変動因子は、特売期間中における特売開始からの経過日数情報として初日および2日目を含む、
    ことを特徴とする請求項1記載の需要予測装置。
  4. 前記記憶手段に記憶された実績データは、前記基準日に直近する所定期間分の第1実績データと、当該基準日に対応する前年度以前の日付から未来方向にかけての所定期間分の第2実績データとであって、
    前記回帰係数算出手段は、前記第1実績データと前記第2実績データでの前記購買数の差が所定値以上となる商品については、前記第2実績データに係る期間を所定数分割した分割期間における購買数の各平均値に基づいて前記回帰係数を算出する、
    ことを特徴とする請求項1ないし3の何れか一記載の需要予測装置。
  5. 前記回帰係数算出手段は、前記第2実績データに係る期間の分割数を任意に設定可能とする、
    ことを特徴とする請求項4記載の需要予測装置。
  6. コンピュータを、
    各商品の過去の購買数と、当該購買数を変動させる変動因子を数値化した変動因子情報とを実績データとして記憶する記憶手段と、
    需要予測の対象となる基準日の入力を受け付ける受付手段と、
    前記記憶手段に記憶された実績データに基づいて、前記変動因子情報が前記購買数の変動に寄与する度合いを示す回帰係数を算出する回帰係数算出手段と、
    前記回帰係数算出手段により算出された前記回帰係数と、前記基準日における変動因子情報とを用いて、当該基準日に購買される商品毎の購買数を予測購買数として算出する予測購買数算出手段と、
    として機能させ、
    前記記憶手段が記憶する前記変動因子は、特売期間中における特売開始からの経過日数情報を含む、
    ことを特徴とするプログラム。
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