JP2016009872A - 撮像素子および撮像装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】高感度と低感度とを切り替えることができ、また、加算読み出しを行った場合にも、全体としての極端な解像度の低下を防ぎつつ、特定の方向(例えば、垂直方向のみの解像度の低下を回避することのできる、撮像素子および撮像装置を提供する。【解決手段】電荷読出回路は、特定の第1画素と、平面視において前記第1画素の右下または左下のいずれか一方に配置された第2画素とに接続され、前記第1画素および前記第2画素から受光量に応じた電荷を読み出すとともに、読み出した電荷量に応じた信号値を出力する。読出制御信号出力部は、第1画素と第2画素の加算読出を行うか否かを制御する。カラーフィルターは、特定の電荷読出回路に接続された第1画素と第2画素とを同じ色で変調する。【選択図】図1

Description

本発明は、撮像素子および撮像装置に関する。
単板カラー撮像素子を構成する従来の技術として、ベイヤー配列によるカラーフィルターの構成例がある。一方、CMOSセンサの読み出し回路例として画素の各行を上から順次読み出していく、順次走査読み出し方式がある。
特許文献1には、感度の異なる2種類の受光素子を配置して、これら2種類の受光素子における信号電荷の読み出しのタイミングを制御する構成が記載されている(請求項1など)。また、特許文献1には、これら感度の異なる2種類の受光素子からの信号電荷の読み出しを異なるフィールで行う構成が記載されている(請求項2など)。
特許文献2には、受光画素の一部を間引きつつ信号を読み出し間引き読み出しと、複数受光画素の出力信号を加算する加算読み出しとを切り替える制御を行う構成が記載されている(請求項1など)。これは、加算読み出しを行った場合に解像度が低下するのに対して、折り返し歪みを除去するためである(明細書の0005−0007などの記載)。
特開2007−110496号公報 特開2011−097568号公報
しかしながら、特許文献1に記載された技術では、感度のダイナミックレンジを広くするために、感度の異なる2種類の受光素子を配置する必要があり、回路規模が大きくなってしまうという問題がある。
また、特許文献2に記載された技術では、被写体の明るさが比較的低い場合に、解像度の低下を本質的に解決しないという問題がある。
本発明は、上記の課題認識に基づいて行なわれたものであり、より簡単な回路構成で、高感度と低感度とを切り替えることができ、また、加算読み出しを行った場合にも、全体としての極端な解像度の低下を防ぎつつ、特定の方向(縦(垂直方向)または横(水平方向))のみの解像度の低下を回避することのできる、撮像素子および撮像装置を提供しようとするものである。
また、本発明は、2画素共有読み出し構造を備えた単板カラー撮像素子において、2画素同時読み出しを行った場合にも色画素信号を混合させずに読み出すことのできる撮像素子および撮像装置を提供しようとするものである。
[1]上記の課題を解決するため、本発明の一態様による撮像素子は、画素を縦および横の二次元に配列した構成を有する画素配列部と、前記画素配列部に含まれる画素のうち、特定の第1画素と、平面視において前記第1画素の右下または左下のいずれか一方に配置された第2画素とに接続され、前記第1画素および前記第2画素から受光量に応じた電荷を読み出すとともに、読み出した電荷量に応じた信号値を出力する電荷読出回路と、前記電荷読出回路が前記第1画素と前記第2画素の各々から異なるタイミングで電荷の読み出しを行うか、前記電荷読出回路が前記第1画素と前記第2画素の両方から同じタイミングで電荷の読み出しを行うか、を制御するための制御信号を出力する読出制御信号出力部と、前記電荷読出回路から出力される前記信号値を読み出す読出部と、前記画素配列部に入射する入射光を前記画素配列部に含まれる画素単位で所定の色で変調するカラーフィルターであって、特定の前記電荷読出回路に接続された前記第1画素と前記第2画素とを同じ色で変調するカラーフィルターと、を具備することを特徴とする。
上記の構成によれば、カラーフィルターは、特定の前記電荷読出回路に接続された前記第1画素と前記第2画素とを同じ色で変調する。よって、単板カラー撮像素子においても、異なる色の画素の信号が混合されることがない。
また、上記の構成によれば、加算読出によって縦・横いずれかの方向のみに解像度が低下することがない。つまり、縦と横の解像度にバランスが取れている。
また、上記の構成によれば、
また、読出制御信号出力部に対する制御信号を撮像素子の外部から入力できるようにしてよい。これにより、画素の加算読出を行うか否かを、撮像素子の外部から制御することが可能となる。
また、オンチップカラーフィルター(CFA)の色の配置の一例として、三原色(赤、緑、青)の斜め方向のストライプ構造としてよい。
[2]また、本発明の一態様は、上記の撮像素子と、前記読出制御信号出力部に対して、前記第1画素と前記第2画素の各々から異なるタイミングで電荷の読み出しを行うか、前記電荷読出回路が前記第1画素と前記第2画素の両方から同じタイミングで電荷の読み出しを行うか、を制御するための画素加算駆動信号を供給する画素加算切替判断部と、を具備する撮像装置である。
このとき、画素加算切替判断部は、ユーザーからの操作に基づいて、前記第1画素と前記第2画素の各々から異なるタイミングで電荷の読み出しを行うか、前記電荷読出回路が前記第1画素と前記第2画素の両方から同じタイミングで電荷の読み出しを行うか、を制御するようにして良い。また、画素加算切替判断部は、光量を示す信号に基づいて、前記第1画素と前記第2画素の各々から異なるタイミングで電荷の読み出しを行うか、前記電荷読出回路が前記第1画素と前記第2画素の両方から同じタイミングで電荷の読み出しを行うか、を制御するようにして良い。
[3]また、本発明の一態様は、上の[2]に記載の撮像装置において、前記画素加算切替判断部は、前記撮像素子から出力される画像の信号に基づく判断を行うことによって、前記画素加算駆動信号を供給する、ことを特徴とする。
このとき、画素加算切替判断部は、撮像素子から出力される画像の信号に基づき、撮像素子に入射される光量が所定値よりも多い時には、前記第1画素と前記第2画素の各々から異なるタイミングで電荷の読み出しを行うように制御する。また、画素加算切替判断部は、撮像素子に入射される光量が所定値よりも少ない時には、前記電荷読出回路が前記第1画素と前記第2画素の両方から同じタイミングで電荷の読み出しを行う、即ち、加算読出を行うように制御する。
[4]また、本発明の一態様は、上の[2]に記載の撮像装置において、前記撮像素子への入射光の光量を検出する光量検出部、をさらに具備し、前記画素加算切替判断部は、前記光量検出部から出力される光量の信号に基づく判断を行うことによって、前記画素加算駆動信号を供給する、ことを特徴とする。
このとき、画素加算切替判断部は、光量検出部から出力される光量の信号に基づき、撮像素子に入射される光量が所定値よりも多い時には、前記第1画素と前記第2画素の各々から異なるタイミングで電荷の読み出しを行うように制御する。また、画素加算切替判断部は、撮像素子に入射される光量が所定値よりも少ない時には、前記電荷読出回路が前記第1画素と前記第2画素の両方から同じタイミングで電荷の読み出しを行う、即ち、加算読出を行うように制御する。
本発明によれば、比較的シンプルな回路構成で、低感度と高感度の両方を切り替えることのできる撮像素子を提供できる。また、加算読出を行ったときに、異なる色が混合されることがない。また、加算読出を行ったときに、垂直方向または水平方向の一方のみに解像度が低下することがない。
本発明の第1実施形態による単板カラー撮像素子の画素の構成および回路の概略を示す概略回路図である。 同実施形態による単板カラー撮像素子における電荷読出回路の部分のより詳細な構成を示した回路図である。 同実施形態による単板カラー撮像素子において、1画素ずつ画素値を読み出す場合(つまり、加算読出を行わない場合)の、各スイッチを制御するための制御信号のタイミングを示すタイミングチャートである。 同実施形態による単板カラー撮像素子において、加算読出を行う場合の、各スイッチを制御するための制御信号のタイミングを示すタイミングチャートである。 同実施形態により、単板カラー撮像素子を用いた撮像装置の概略機能構成を示すブロック図である。 単板カラー撮像素子を用いた、本発明の第2実施形態による撮像装置の概略機能構成を示すブロック図である。
[第1実施形態]
以下では、図面を参照しながら、本発明の第1実施形態について説明する。
図1は、同実施形態による単板カラー撮像素子の画素の構成および回路の概略を示す概略回路図である。同図は、撮像素子における画素の配置を平面視して示しているものであり、撮像素子全体の中のごく一部の画素のマトリックスを拡大して示している。つまり、実際の単板カラー撮像素子は、縦横それぞれ数千個ないしはそれ以上の数の画素のマトリックスを備えているが、同図は、そのうちの一部、即ち縦4画素×横6画素の、計24画素のみの部分を示している。
この単板カラー撮像素子は、撮像素子の各画素の上に微小な色フィルタ(オンチップカラーフィルター、CFA:on−chip Color Filter Array)を形成し、1枚の撮像素子で、3原色のカラー信号を取得する構造となっている。同図において示す、画素ごとの「R」、「G」、「B」の文字は、それぞれ、赤、緑、青の画素に対応している。本実施形態におけるCFAは、斜め方向にストライプ状にカラーフィルターを配列したものである(斜めストライプ配列)。ある画素と、その画素の右上(水平方向に1画素右で、且つ垂直方向に1画素上)の画素とは、同色の画素である。具体的には、例えば、同図における、第4行第1列の画素は「R」の画素であり、また、第3行第2列の画素もまた「R」の画素である。同様に、第2行第3列の画素も、第1行第4列の画素もまた「R」の画素である。言い換えれば、これらの画素が正方画素配置である場合に、斜め45度(左下から右上へ)の「R」、「G」、「B」の順のストライプ(縞)が繰り返して配置されている。つまり、カラーフィルターの色の配置の一例として、三原色(赤、緑、青)の斜め方向のストライプ構造としている。
なお、撮像素子は、CMOS(相補性金属酸化膜半導体)などにより実現する。
後述するように、画素の受光部の上に設けられるオンチップカラーフィルターは、画素11の配列に入射する入射光を画素単位で所定の色で変調するものであって、特定の電荷読出回路12に接続された第1画素と第2画素とを同じ色で変調する。
図示するように、この単板カラー撮像素子1は、画素11B,11G,11Rと、電荷読出回路(フローティング・ディフュージョン,FD)12と、電荷読出線21と、読出制御線22−0,22−1と、垂直読出線24と、読出制御信号出力部31と、読出部33と、加算読出制御部35とを含んで構成される。
画素11B,11G,11Rは、単板カラー撮像素子1によって撮像する画像(映像)の要素に対応するものであり、受光した光の量に応じて電荷を蓄積し、出力する。画素11B,11G,11Rは、それぞれ、青色、緑色、赤色に対応する。各画素の上の色フィルタの色に応じて、その画素がどの色に対応するものであるかが決まる。
なお、以下において、画素11B,11G,11Rを総称して、画素11と呼ぶ場合がある。画素11の配列全体が画素配列部である。つまり、この画素配列部は、画素を縦および横の二次元に配列した構成を有する。
電荷読出回路12は、画素に蓄積された電荷を読み出すとともに、読み出された電荷量に応じた電圧の信号を出力する。本実施形態では、各々の電荷読出回路12が一対の画素から電荷の読み出しを行うように構成される。また、その一対の画素とは、読出制御線22−0,22−1を挟んで、また垂直読出線24を挟んで相互に斜め方向に配置された画素である。同図では、相互に、右上と左下の位置関係にある一対の画素11が、一つの電荷読出回路12に接続される。なお、電荷読出回路12は、読出制御線22−0および22−1からの制御信号に基づくタイミングで、それぞれ対応する画素11からの電荷の読み出しを行う。後で詳述するように、電荷読出回路12は、接続されている一対の画素11の1つのみから電荷を読み出す場合もあり、その一対の画素11の両方から同時に電荷を読み出す場合もある。そして、電荷読出回路12は、垂直読出線24を通して、出力信号(電圧値)を出力する。この出力信号は、画素値に対応する。
つまり、電荷読出回路12は、画素配列部に含まれる画素のうち、特定の第1画素と、平面視において第1画素の右下または左下のいずれか一方に配置された第2画素とに接続され、この第1画素および第2画素から受光量に応じた電荷を読み出すとともに、読み出した電荷量に応じた信号値を出力するものである。
電荷読出線21は、電荷読出回路12と、一対の画素11のそれぞれとを電気的に接続する線である。
垂直読出線24は、 電荷読出回路12からの出力電気信号を読出部33に伝えるための線である。垂直読出線24は、画素と画素の間に、垂直方向に引かれている。
読出制御線22−0,22−1は、電荷読出回路12が画素11から電荷を読み出すタイミングを制御するための制御信号を伝える線である。読出制御線22−0と22−1とが対となり、水平方向(図における左右の方向)に読出制御線22−0,22−1が引かれている。読出制御線22−0,22−1の対は、垂直方向(図における上下の方向)の2画素ごとに、画素と画素の間に引かれている。読出制御線22−0は、その読出制御線22−0の上側に位置する画素からの電荷の読み出しを制御するための線である。また、読出制御線22−1は、その読出制御線22−1の下側に位置する画素からの電荷の読み出しを制御するための線である。つまり、奇数行目と偶数行目の2行分の画素からの電荷の読み出しのタイミングを一対の読出制御線22−0と22−1が制御する。
なお、便宜上、単板カラー撮像素子1を構成する全画素のうちの最初の行を、第0行と呼ぶ。そして、以下、順次、第1行、第2行、・・・と呼ぶ。この場合、第0行と第1行とが対である。また、第2行と第3行とが対であり、以下同様である。第0行、第2行、第4行、・・・を便宜上、偶数行と呼ぶ。また、第1行、第3行、第5行、・・・を、奇数行と呼ぶ。つまり、一対の画素の行のうちの上側の行が偶数行であり、この偶数行は、読出制御線22−0によって制御される。また、一対の画素の行のうちの下側の行が奇数行であり、この奇数行は、読出制御線22−1によって制御される。
読出制御信号出力部31は、読出制御線22−0,22−1に対して、読み出しのタイミングを示す制御信号を出力する。読み出しのタイミングを示す制御信号は、パルス電圧信号である。読出制御信号出力部31は、出力する制御信号によって、各々の電荷読出回路12が、1つの画素から電荷を読み出すか、対となっている2つの画素から電荷を読み出すかを制御する。対となっている2つの画素から同時に電荷を読み出す方法を、「加算読出」と呼ぶ。これは、対となっている2つの画素の電荷量が加算されるような読み出し方であるためである。読出制御信号出力部31は、いずれの読み出し方をするかを、後述する加算読出制御部35からの信号に基づいて決定する。
また、読出制御信号出力部31は、画素の1行ずつ、または2行ずつ、垂直方向の走査を行うように、画素からの電荷の読み出しを制御する。つまり、読出制御信号出力部31は、垂直方向の走査を行う垂直走査部の機能を兼ね備える。なお、垂直走査を行うタイミングを制御するための信号については、後述する。
つまり、読出制御信号出力部31は、電荷読出回路12が第1画素と第2画素の各々から異なるタイミングで電荷の読み出しを行うか、電荷読出回路12が第1画素と第2画素の両方から同じタイミングで電荷の読み出しを行うか、を制御するための制御信号を出力する。
読出部33は、電荷読出回路12から出力される電圧信号(信号値)を読み取るとともに、画像を形成するために画素値を一時的に記憶する。なお、読出部33は、電荷読出回路12からの信号を読み取る際に、水平方向の走査を行う。つまり、読出部33は、水平方向の走査を行う水平走査部の機能を兼ね備える。
加算読出制御部35は、画素から加算読み出しを行うか否かを制御するための信号を、読出制御信号出力部31に対して供給する。この信号は二値の電圧信号であり、それら二値は、加算読み出しを行うか否かに対応する。
図2は、単板カラー撮像素子1における電荷読出回路12の部分のより詳細な構成を示した回路図である。同図に示す2つの画素11が対を成し、その各々が共通の電荷読出回路12に接続されている。同図において、符号41−0,41−1は、それぞれ、画素読出スイッチである。また、43は、垂直読出線スイッチである。
画素読出スイッチ41−0,41−1は、それぞれ、画素11に蓄積される電荷を電荷読出回路12に転送するか否かを制御するためのスイッチである。つまり、画素11の電荷を読み出すか否かを制御するためのスイッチである。画素読出スイッチ41−0,41−1は、それぞれ、読出制御線22−0,22−1からの制御信号によりon/offの切り替えを行う。画素読出スイッチ(41−0または41−1)がonのときには、対応する画素の電荷は電荷読出回路12に転送される。画素読出スイッチ(41−0または41−1)がoffのときには、対応する画素の電荷は電荷読出回路12に転送されない。画素読出スイッチ41−0のみがonのときには、図における右上の画素11のみから、電荷が電荷読出回路12に転送される。画素読出スイッチ41−1のみがonのときには、図における左下の画素11のみから、電荷が電荷読出回路12に転送される。
画素読出スイッチ41−0と41−1の両方がonのときには、図における右上と左下の両方の画素11から、電荷が電荷読出回路12に転送される。既に述べたように、画素読出スイッチ41−0と41−1の両方がonのときには、対を成す2つの画素の電荷量が加算される(加算読出)。言い換えれば、この場合、これら2つの画素11の、画素読出スイッチ41−0および41−1を同時にonにすることにより、これら2つの画素の電荷が電荷読出回路12に転送される。つまり、電荷読出回路12は、これら2つの画素信号を混合して同時に読み出す。
なお、図1で説明したように、対を成す2つの画素は、同色(R,G,またはB)の画素である。
垂直読出線スイッチ43は、電荷読出回路12から出力される電圧信号を垂直読出線24に接続するか否か、を切り替えるためのスイッチである。垂直読出線スイッチ43のゲートに入力される信号により、垂直読出線スイッチ43のon/offを切り替える。垂直読出線スイッチ43のゲートに入力される信号は、垂直走査および水平走査のタイミングに応じて、onとoffとの切り替えを行う。つまり、その画素または画素対から画素信号を読み出すべきタイミングのときのみに、垂直読出線スイッチ43がonになる。この垂直読出線スイッチ43のon/offの制御は、単板カラー撮像素子1における画素値の読み出しのための垂直走査および水平走査のタイミングに基づくものである。垂直読出線スイッチ43には、読出制御線22−0,22−1の信号と同期しながら、また水平走査のためのタイミング信号(不図示)と同期しながら、適切なタイミングの信号が入力される。
図3は、本実施形態の単板カラー撮像素子1において、1ラインずつ画素値を読み出す場合(つまり、加算読出ではない場合)の、読み出しを制御するための制御信号のタイミングを示すタイミングチャートである。同図において、「ROW 0」、「ROW 1」、「ROW 2」、・・・で示す期間は、それぞれ、画素配列の第0行、第1行、第2行、・・・からの読み出しのための期間である。「ROW 0」、「ROW 1」、「ROW 2」、・・・の各々の長さは、H(水平走査周期)である。「ROW 0」、「ROW 1」、「ROW 2」、・・・の各々の期間は、さらに132個の副期間に当分割されており、0、1、・・・、131と付番されている。同図では、第2行以後について、記載を省略している。「ROW 0」の開始時点から、次の「ROW 0」の開始時点までの長さは、V(垂直走査周期)である。
同図において、(A)〜(D)は、いずれも、on/offの二値を表す電圧パルス信号である。on/offとHIGH(ハイレベル)/LOW(ローレベル)の割当の仕方は任意である。
(A)は、垂直走査の開始のためのタイミングを表す信号である(便宜上、VTRIGと呼ぶ)。言い換えれば、このVTRIGがHIGHのとき、垂直走査が開始される。このVTRIGの周期はVである。VTRIGは、「ROW 0」の直前の副期間131番(前の垂直走査周期における最後の副期間)の開始時にLOWからHIGHに立ち上がり、「ROW 0」内の副期間130番の終了時にHIGHからLOWに立ち下がる。
また、(B)は、2行1組での走査の開始のタイミングを表す信号である(便宜上、VSCKと呼ぶ)。言い換えれば、このVSCKがHIGHのとき、対を成す2行の読み出しを開始する。このVSCKの周期は2Hである。VSCKは、偶数行(つまり、「ROW 0」、「ROW 2」・・・)における副期間0番のときだけHIGHであり、その他の期間にはLOWである。つまり、単板カラー撮像素子1は、VSCKが示すタイミングに基づいて、2行ずつ垂直走査していく。
(C)は、偶数行目の側の読出制御線22−0で読み出しを制御するためのタイミングを示す信号である(便宜上、TX0と呼ぶ)。一方、(D)は、奇数行目の側の読出制御線22−1で読み出しを制御するためのタイミングを示す信号である(便宜上、TX1と呼ぶ)。言い換えれば、TX0は、読出制御線22−0により読み出し制御を行うタイミングに対応する。また、TX1は、読出制御線22−1により読み出し制御を行うタイミングに対応する。これらTX0およびTX1の周期は2Hであり、行ごとに交互にHIGHになる。具体的には、同図では、TX0は、「ROW 0」の副期間68番の直前でLOWからHIGHに立ち上がり、「ROW 0」の副期間86番の直前でHIGHからLOWに立ち下がる。また、TX1は、「ROW 1」の副期間68番の直前でLOWからHIGHに立ち上がり、「ROW 1」の副期間86番の直前でHIGHからLOWに立ち下がる。「ROW 2」以後においても同様に、偶数行と奇数行とで交互にTX0およびTX1がHIGHになる。つまり、単板カラー撮像素子1に設けられた電荷読出回路12は、現在走査している行の対のうち、TX0およびTX1に従って、それぞれ、偶数行および奇数行から画素値を読み出す。
同図において、「ROW 0」の読み出し期間の中でTX0がHIGHになると、第0行(ROW 0)に対応する読出制御線22−0がonになる。これにより、その読出制御線22−0によって制御される画素の行(第0行、対を成す2行のうちの上側の行)に属する各画素の電荷が、電荷読出回路12に転送される。この電荷量は、前回の読み出しの後の期間における当該画素の受光量に対応する。そして、その読出制御線22−0がoffになった後、読出部33による水平走査で垂直読出線スイッチ43へのゲート入力が左側の列から右側の列へ順次onとなる。これにより、読出部33が、各列に対応する垂直読出線24を通して、その行の電荷読出回路12からの出力信号値を読み取る。
その後、「ROW 1」の読み出し期間の中でTX1がHIGHになると、第1行(ROW 1)に対応する読出制御線22−1がonになる。これにより、その読出制御線22−1によって制御される画素の行(第1行、対を成す2行のうちの下側の行)に属する各画素の電荷が、電荷読出回路12に転送される。そして、読出制御線22−1がoffになった後、読出部33による水平走査で垂直読出線スイッチ43へのゲート入力が左側の列から右側の列へ順次onとなる。これにより、読出部33が、各列に対応する垂直読出線24を通して、その行の電荷読出回路12からの出力信号値を読み取る。
以上、「ROW 0」と「ROW 1」の対の例について述べたが、「ROW 2」と「ROW 3」の対や、それ以後の行の対についても同様の動作が繰り返される。単板カラー撮像素子1を動画撮影用に用いる場合、Vは、例えば1/30(三十分の一)秒、1/60秒、1/120秒などである。
図4は、本実施形態の単板カラー撮像素子1において、加算読出を行う場合の、読み出しを制御するための制御信号のタイミングを示すタイミングチャートである。同図において(A)および(B)は、図3におけるそれぞれ(A)および(B)と同様の信号である。(C)および(D)が、それぞれ、偶数行目および奇数行目の側の読出制御線で読み出しを行うためのタイミングを示す信号である(それぞれ、TX0およびTX1と呼ぶ)点も、図3で説明した内容と同様である。また、図3における「ROW 0」、「ROW 1」、・・・の期間の長さと、図4における「ROW 0」、「ROW 1」、・・・の期間の長さは、同一であり、Hである。
図4に示す制御では、加算読出を行うため、TX0とTX1との間の関係が、図3で説明した制御とは異なる。図4に示す制御の場合、TX0とTX1の両方が、「ROW 1」の期間における副期間68番の直前でLOWからHIGHに立ち上がり、「ROW 1」の期間における副期間86番の直前でHIGHからLOWに立ち下がる。つまり、TX0とTX1とが同時にHIGHになる。「ROW 2」以後においても同様に、偶数行と奇数行とで同時にTX0およびTX1がHIGHになる。つまり、単板カラー撮像素子1は、現在走査している行の対に関して、TX0およびTX1に従って、偶数行と奇数行の両方から同時に画素値を読み出す。
図4に示す加算読出を行う場合、「ROW 1」の読み出し期間の中でTX0およびTX1がともにHIGHになると、これに応じて、第0行目に対応する読出制御線22−0がonになるとともに、第1行目に対応する読出制御線22−1もonになる。これにより、これら読出制御線22−0および22−1によって制御される画素の行の対に属する各画素の電荷が、電荷読出回路12に転送される。電荷読出回路12に転送される電荷量の合計は、当該電荷読出回路12に接続された2画素が前回の読み出しの後の期間において受光した受光量に対応する。つまり、対を成す両画素の受光量が加算されて、電荷読出回路12に転送されるそして、読出制御線22−0および22−1がoffになった後、読出部33による水平走査で垂直読出線スイッチ43へのゲート入力が左側の列から右側の列へ順次onとなる。これにより、読出部33が、各列に対応する垂直読出線24を通して、その行の電荷読出回路12からの出力信号値を読み取る。つまり、読出部33は、上記の加算された受光量に対応する画素値を読み取る。そして、読出部33による水平走査が完了した後、次の画素対の読み取りが順次行われる。
単板カラー撮像素子1は、以後も、第2行目以後について同様の動作を繰り返し、垂直走査を行う。また、単板カラー撮像素子1は、周期Vで同様の動作を繰り返す。
以上、加算読出を行う場合と行わない場合とのそれぞれのタイミングチャートについて説明した。これらのタイミングチャートに示した通り、電荷読出回路12が画素から電荷の読み出す際に、対を成す行(およびそれらの行に含まれて対を成す画素)に関して、読出制御信号出力部31は、偶数行目と奇数行目の読み出しを、同じタイミングで行うか異なるタイミングで行うかを制御する。加算読出を行う場合(図4の場合)は、加算読出を行わない場合(図3の場合)に比べて、対となる2画素の電荷量を加算して画素信号量を2倍にすることにより、画素対としての感度を2倍にすることができる。これは、対となる画素が同じ色(R,G,Bのいずれか)に対応しているためである。一方で、加算読出をした場合には、画素の解像度が半分になる。ただし、縦方向のみまたは横方向のみのいずれか一方に解像度が半減するのではなく、斜め方向に解像度が半分になる。
この本実施形態のような画素構造とすることの利点は次の通りである。
即ち、第1に、撮影被写体が暗い場合に、共通画素の加算読出をすることにより、単板カラー撮像素子でも混色なく増感が可能となる。
第2に、加算される2画素の空間位置は、垂直方向でも水平方向でもなく、斜め方向である。仮に垂直方向に画素加算した場合は、単純に垂直解像度が半分に低下する一方で水平解像度は変わらないため、水平・垂直方向の解像度のバランスが崩れるとともに、例えば縦横の細かい縞模様を撮影した場合に偽色が発生しやすくなる。これに対して、本実施形態では斜め方向に画素加算するため、空間的には水平方向と垂直方向にバランスよく混合(加算)が行われ、偽色が発生しにくくなるという利点がある。なお、一般に自然界に存在する被写体は、斜め方向よりも水平・垂直方向に相関を持った縞模様を多く持っている。このことからも、本実施形態の構成が、一般的な被写体とって好ましいものであることは多い。
第3に、本実施形態の画素構造をとる場合には、加算読出を行わずに対となる2画素を1画素ずつ順次読み出すときにも、電荷読出回路12は、同じ色の信号を読み取る。したがって、読み出しアンプのゲインを、一定に設定したまま使用することが可能となる。
なお、赤(R)および青(B)においては、水平走査毎にRチャンネル、Bチャンネルの読み出しが切り替わるが、このとき、アンプのゲインを切り替える事により、読み出し回路の先に接続されているADC回路のアナログ入力信号範囲をある程度一定の大きさに制限することができ、ADC回路動作範囲が有効に活用できるようになるが、このような動作を行う場合にも、この水平走査毎にアンプゲインを切り替える頻度を通常の1H毎から2H毎に低減させることができるため、アンプ回路の動作がより安定するという利点がある。
なお、加算読出を行うか否かは、読出制御信号出力部31(図1)が読出制御線22−0および22−1に出力する読出制御信号によって決まる。読出制御信号出力部31は、加算読出制御部35からの制御信号(加算読出を行うか、行わないか、のいずれか)に基づいて、読出制御線22−0および22−1への信号の出力を行う。
なお、読出部33が水平走査部の機能を兼ね備えること、および読出制御信号出力部31が垂直走査部の機能を兼ね備えることは既に述べた通りである。つまり、図3と図4に示したタイミング制御信号に基づき、水平方向および垂直方向の画素の走査が行われる。具体的には、読出制御信号出力部31は、信号VTRIGに基づいて、垂直走査の位置をリセットし、一番上の行(第0行)からの走査を行うようにする。また、読出制御信号出力部31は、信号VSCKに基づいて、2行一組での垂直走査の位置を順次下に進めていく。また、読出制御信号出力部31は、信号TX0およびTX1に基づいて、現位置の対に含まれる各行からの信号の読み出しを制御する。また、読出部33は、不図示の走査信号により、水平方向の走査を行う。
<2倍速撮影モードについて>
なお、本実施形態による単板カラー撮像素子が、2倍速撮影モードを有するようにしても良い。この2倍速撮影モードにおける動作を、図4に示した動作と対比して説明する。即ち、図4に示したタイミングチャート(通常速モード)では、「ROW 1」,「ROW 3」,「ROW 5」,・・・の期間において、TX0とTX1の両方が、副期間68番の直前でLOWからHIGHに立ち上がり、「ROW 1」の期間における副期間86番の直前でHIGHからLOWに立ち下がっていた。これに対して、2倍速撮影モードでは、「ROW 1」,「ROW 2」,「ROW 3」,・・・の期間において、TX0とTX1の両方が、副期間68番の直前でLOWからHIGHに立ち上がり、「ROW 1」の期間における副期間86番の直前でHIGHからLOWに立ち下がる。これと同時に、垂直走査タイミングも通常の2倍速のタイミングで走査パルスを発生する。これにより、単板カラー撮像素子は、2倍速撮影モードでは、通常速撮影モードに比べて、2倍の速度でフレームを走査する。つまり、2倍速撮影モードでは、フレーム周波数が通常速モードのときの2倍になる。また、2倍速撮影モードでは、通常速モードでの読み出しの場合に比べて、1フレームあたりの電荷蓄積時間は半分となる。一般に、蓄積時間が半分になると、同じ強さの光による蓄積電荷発生量も半分となるため、信号量は半分となる。しかし、このとき2画素加算読み出しを行う事により、2倍速フレーム周波数で半減する電荷量が2画素加算されて、撮影しても信号量が減らずに読み出せる事になる。すなわち、通常の駆動と、2画素加算して2倍速撮影したときで、信号出力強度を同等のレベルに維持できる。
図5は、単板カラー撮像素子1を用いた撮像装置の概略機能構成を示すブロック図である。図示するように、撮像装置81は、単板カラー撮像素子1に加えて、画素加算切替判断部61と、レンズ71とを含んで構成される。なお、撮像装置81が備える機能のうち、本発明の実施形態と直接の関係を持たない部分については、図示および説明を省略する。
なお、レンズ71は、撮像のための集光手段であり、レンズ71を通して入射する光の像を、単板カラー撮像素子1が撮像する。
画素加算切替判断部61は、単板カラー撮像素子1内において画素の加算読出を行うか否かを切り替える判断を行う。そして、画素加算切替判断部61は、画素の加算読出を行うか否かのいずれかを示す画素加算駆動信号を出力する。この画素加算駆動信号は、単板カラー撮像素子1に供給され、単板カラー撮像素子1内の加算読出制御部35から読出制御信号出力部31への出力に影響する。画素加算切替判断部61は、2通りの方法に基づいて、画素加算駆動信号の値を決定する。
その第1の方法は、ユーザーが操作する切替設定スイッチに基づいて、加算読出(2画素混合)を行うか否かを制御するものである。これにより、例えば、暗いシーンの映像を撮像する場合などにおいて、ユーザー(撮影者)が、解像度を優先したいか、感度を優先したいかに応じて、切替設定スイッチを切り替える。感度が優先される場合には、画素加算切替判断部61は、単板カラー撮像素子1が加算読出を行うように制御する。解像度が優先される場合には、画素加算切替判断部61は、単板カラー撮像素子1が加算読出を行わないように制御する。また、第2の方法は、単板カラー撮像素子1からの出力信号に含まれる画素値に基づいて、画素加算切替判断部61が、加算読出を行うか否かを判断する。具体的には、画素加算切替判断部61は、単板カラー撮像素子1において受光した光の量が所定の閾値(ヒステリシスを有していても良い)よりも大きいか否かに基づいて、加算読出を行うか否かを判断する。つまり、画素加算切替判断部61は、受光量が相対的に小さい場合には単板カラー撮像素子1が加算読出を行うように制御し、受光量が相対的に大きい場合には単板カラー撮像素子1が加算読出を行わないように制御する。
つまり、画素加算切替判断部61は、加算読出制御部35に対して、ひいては読出制御信号出力部31に対して、第1画素と第2画素の各々から異なるタイミングで電荷の読み出しを行うか、電荷読出回路12が第1画素と第2画素の両方から同じタイミングで電荷の読み出しを行うか、を制御するための画素加算駆動信号を供給する。
このような制御により、撮像装置81は、必要に応じて画素の加算読出を行い、感度を向上させることができる。
本実施形態によれば、撮影被写体が暗い場合に共通画素の加算読出を行うことにより、単板カラー撮像素子でも混色なく増感が可能となるという利点がある。また、画素加算をした場合に、加算される画素の空間位置は垂直方向ではなく、斜め方向となる。垂直方向に画素加算した場合は単純に垂直解像度が半分に低下する一方水平解像度は変わらないため、水平・垂直方向の解像度のバランスが崩れるとともに、例えば縦横の細かい縞模様を撮影した場合に偽色が発生しやすくなる。一方、斜め方向に画素加算した場合は、空間的には水平、垂直方向にバランスよく混合されるため、偽色が発生しにくくなるという利点がある。なお、一般に自然界の被写体は、斜め方向よりも水平・垂直方向に相関を持った縞模様が多く存在する。また、通常動作時でも、画素切替スイッチを切り替えても同じ色信号が読み出されるので、読み出しアンプのゲインを、緑色(G)においては同じアンプゲインに設定したまま使用が可能となる。一方、赤色(R)、青色(B)においては、水平走査毎にRチャンネル、Bチャンネルの読み出しが切り替わるが、このとき、アンプのゲインを切り替える事により、読み出し回路の先に接続されているADC回路のアナログ入力信号範囲をある程度一定の大きさに制限することができ、ADC回路動作範囲が有効に活用できるようになるが、このような動作を行う場合にも、この水平走査毎にアンプゲインを切り替える頻度を通常の1H毎から2H毎に低減させる事ができるため、アンプ回路の動作がより安定する利点がある。
[第2実施形態]
次に、第2実施形態について説明する。
図6は、本実施形態による撮像装置の概略機能構成を示すブロック図である。この撮像装置82が用いる単板カラー撮像素子1は、第1実施形態における単板カラー撮像素子と同一である。本実施形態による撮像装置82は、単板カラー撮像素子1に加えて、画素加算切替判断部62と、光量検出部65と、レンズ71とを含んで構成される。なお、撮像装置82が備える機能のうち、本発明の実施形態と直接の関係を持たない部分については、図示および説明を省略する。
画素加算切替判断部62は、単板カラー撮像素子1内において画素の加算読出を行うか否かを切り替える判断を行う。そして、画素加算切替判断部62は、画素の加算読出を行うか否かのいずれかを示す画素加算駆動信号を出力する。本実施形態における特徴は、画素加算切替判断部62が、光量検出部65からの出力信号に基づいて画素の加算読出を行うか否かを判断する点である。
光量検出部65は、レンズ71を通して入射した光の光路付近に設けられ、入射光の光量を検出するものである。光量検出部65は、光電効果を有する素子を用いて実現され、検出した光量に対応する電気信号を出力するものである。なお、レンズ71の絞りが可変である場合に、絞りを所定の一定の値にした状況で光量検出部65が光量を検出するようにしても良いし、絞りを開放した状況で光量検出部65が光量を検出するようにしても良い。
光量検出部65からの出力信号に基づいて、画素加算切替判断部62は、光量が所定の閾値(前実施形態と同様に、ヒステリシスを有していても良い)より少ないときには、単板カラー撮像素子1が、対を成す2つの画素からの加算読出を行うように制御する。そして、画素加算切替判断部62は、光量が閾値より多いときには、単板カラー撮像素子1が、対を成す2つの画素からの加算読出を行わないように制御する。画素加算切替判断部62から出力される画素加算駆動信号は、単板カラー撮像素子1に供給され、単板カラー撮像素子1内の加算読出制御部35から読出制御信号出力部31への出力の制御に用いられる。
以上、述べたように、本実施形態では、オンチップカラーフィルター(CFA)の構造を斜めストライプ方式とし(図1)、且つ、読み出し回路を斜め方向2画素共有読み出し方式とし(図2)、且つ、加算読出制御部35(図1)を設けることによって加算読み出しを行うか否かを外部から制御可能な構成とする。
本実施形態では、2画素共有読み出し回路を1画素毎に個別に読み出し動作させる場合は、通常通り斜め画素ストライプ構造の画素信号がそのまま順次走査で読み出すことができる。一方、2画素共有読み出し回路の画素切替スイッチを同時にオンとした場合は、同じ色の画素を同時に読み出す動作が行われる。
なお、上述した実施形態における撮像装置による制御機能の一部をコンピューターで実現するようにしても良い。その場合、この制御機能を実現するためのプログラムをコンピューター読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピューターシステムに読み込ませ、実行することによって実現しても良い。なお、ここでいう「コンピューターシステム」とは、OSや周辺機器等のハードウェアを含むものとする。また、「コンピューター読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD−ROM等の可搬媒体、コンピューターシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。さらに「コンピューター読み取り可能な記録媒体」とは、インターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線を介してプログラムを送信する場合の通信線のように、短時間の間、動的にプログラムを保持するもの、その場合のサーバーやクライアントとなるコンピューターシステム内部の揮発性メモリのように、一定時間プログラムを保持しているものも含んでも良い。また上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであっても良く、さらに前述した機能をコンピューターシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるものであっても良い。
以上、複数の実施形態を説明したが、本発明はさらに次のような変形例でも実施することが可能である。
図1は、画素の色の配置例を示している。この色の配置を、次のような変形例で置き換えても良い。次に示す変形例は、オンチップカラーフィルターの色の配置のパターンを示す。実際には、このようなパターンの繰り返しで、縦・横それぞれ、数百から数千の数の画素を配置する。なお、下に示す配置のパターンにおいて、「上:」はその行が偶数行であることを示し、「下:」はその行が奇数行であることを示す。「上:」と表示された行と、その直下の「下:」と表示された行とが対を成す。
[変形例1]
上:RGBRGBRGBRGBRGBRGBRGB
下:GBRGBRGBRGBRGBRGBRGBR
上:BRGBRGBRGBRGBRGBRGBRG
下:RGBRGBRGBRGBRGBRGBRGB
上:GBRGBRGBRGBRGBRGBRGBR
下:BRGBRGBRGBRGBRGBRGBRG
上記の変形例1では、水平方向の色の並びが「RGB」の繰り返しであり、対となる画素は、右上と左下である。つまり、右上から左下への方向の斜めストライプが並ぶ。
[変形例2]
上:RBGRBGRBGRBGRBGRBGRBG
下:BGRBGRBGRBGRBGRBGRBGR
上:GRBGRBGRBGRBGRBGRBGRB
下:RBGRBGRBGRBGRBGRBGRBG
上:BGRBGRBGRBGRBGRBGRBGR
下:GRBGRBGRBGRBGRBGRBGRB
上記の変形例2では、水平方向の色の並びが「RBG」の繰り返しであり、対となる画素は、右上と左下である。つまり、右上から左下への方向の斜めストライプが並ぶ。
[変形例3]
上:RGBRGBRGBRGBRGBRGBRGB
下:BRGBRGBRGBRGBRGBRGBRG
上:GBRGBRGBRGBRGBRGBRGBR
下:RGBRGBRGBRGBRGBRGBRGB
上:BRGBRGBRGBRGBRGBRGBRG
下:GBRGBRGBRGBRGBRGBRGBR
上記の変形例3では、水平方向の色の並びが「RGB」の繰り返しであり、
右下と左上が対 RGB
[変形例4]
上:RBGRBGRBGRBGRBGRBGRBG
下:GRBGRBGRBGRBGRBGRBGRB
上:BGRBGRBGRBGRBGRBGRBGR
下:RBGRBGRBGRBGRBGRBGRBG
上:GRBGRBGRBGRBGRBGRBGRB
下:BGRBGRBGRBGRBGRBGRBGR
上記の変形例4では、水平方向の色の並びが「RBG」の繰り返しであり、対となる画素は、左上と右下である。つまり、左上から右下への方向の斜めストライプが並ぶ。
[変形例5]
上:RGBGRGBGRGBGRGBGRGBGRGBG
下:GRGBGRGBGRGBGRGBGRGBGRGB
上:BGRGBGRGBGRGBGRGBGRGBGRG
下:GBGRGBGRGBGRGBGRGBGRGBGR
上:RGBGRGBGRGBGRGBGRGBGRGBG
下:GRGBGRGBGRGBGRGBGRGBGRGB
上記の変形例5では、水平方向の色の並びが「RGBG」の繰り返しであり、対となる画素は、左上と右下である。つまり、左上から右下への方向の斜めストライプが並ぶ。
[変形例6]
上:RGBGRGBGRGBGRGBGRGBGRGBG
下:GBGRGBGRGBGRGBGRGBGRGBGR
上:BGRGBGRGBGRGBGRGBGRGBGRG
下:GRGBGRGBGRGBGRGBGRGBGRGB
上:RGBGRGBGRGBGRGBGRGBGRGBG
下:GBGRGBGRGBGRGBGRGBGRGBGR
上記の変形例6では、水平方向の色の並びが「RGBG」の繰り返しであり、対となる画素は、右上と左下である。つまり、右上から左下への方向の斜めストライプが並ぶ。
上記の変形例1〜6のいずれの場合においても、電荷読出回路は、特定の第1画素と、平面視において前記第1画素の右下または左下のいずれか一方に配置された第2画素とに接続され、前記第1画素および前記第2画素から受光量に応じた電荷を読み出すとともに、読み出した電荷量に応じた信号値を出力する。また、カラーフィルターは、特定の電荷読出回路に接続された前記第1画素と前記第2画素とを同じ色で変調する。
以上、この発明の実施形態について図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計等も含まれる。
本発明は、静止画あるいは動画を撮影するための撮像装置などに利用することができる。
1 単板カラー撮像素子
11,11B,11G,11R 画素
12 電荷読出回路(フローティング・ディフュージョン,FD)
21 電荷読出線
22−0,22−1 読出制御線
24 垂直読出線
31 読出制御信号出力部
33 読出部
35 加算読出制御部
41−0,41−1 画素読出スイッチ
43 垂直読出線スイッチ
61,62 画素加算切替判断部
65 光量検出部
71 レンズ
81,82 撮像装置

Claims (4)

  1. 画素を縦および横の二次元に配列した構成を有する画素配列部と、
    前記画素配列部に含まれる画素のうち、特定の第1画素と、平面視において前記第1画素の右下または左下のいずれか一方に配置された第2画素とに接続され、前記第1画素および前記第2画素から受光量に応じた電荷を読み出すとともに、読み出した電荷量に応じた信号値を出力する電荷読出回路と、
    前記電荷読出回路が前記第1画素と前記第2画素の各々から異なるタイミングで電荷の読み出しを行うか、前記電荷読出回路が前記第1画素と前記第2画素の両方から同じタイミングで電荷の読み出しを行うか、を制御するための制御信号を出力する読出制御信号出力部と、
    前記電荷読出回路から出力される前記信号値を読み出す読出部と、
    前記画素配列部に入射する入射光を前記画素配列部に含まれる画素単位で所定の色で変調するカラーフィルターであって、特定の前記電荷読出回路に接続された前記第1画素と前記第2画素とを同じ色で変調するカラーフィルターと、
    を具備することを特徴とする撮像素子。
  2. 請求項1に記載の撮像素子と、
    前記読出制御信号出力部に対して、前記第1画素と前記第2画素の各々から異なるタイミングで電荷の読み出しを行うか、前記電荷読出回路が前記第1画素と前記第2画素の両方から同じタイミングで電荷の読み出しを行うか、を制御するための画素加算駆動信号を供給する画素加算切替判断部と、
    を具備することを特徴とする撮像装置。
  3. 前記画素加算切替判断部は、前記撮像素子から出力される画像の信号に基づく判断を行うことによって、前記画素加算駆動信号を供給する、
    ことを特徴とする請求項2に記載の撮像装置。
  4. 前記撮像素子への入射光の光量を検出する光量検出部、をさらに具備し、
    前記画素加算切替判断部は、前記光量検出部から出力される光量の信号に基づく判断を行うことによって、前記画素加算駆動信号を供給する、
    ことを特徴とする請求項2に記載の撮像装置。
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