JP2016009154A - 保護フィルム貼付装置 - Google Patents

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次郎太 四ツ谷
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Abstract

【課題】表示装置4の表示面41に保護フィルム11を比較的簡単に気泡混入無く綺麗に貼り付け可能とする。
【解決手段】保護フィルム貼付装置は、保護フィルム11の長手方向両端側を支持して保護フィルム11の粘着面を表示面41に対し間隙を隔てて対向位置させるフィルム支持手段(121〜123,24〜26)と、押圧部材3が長手方向において最初に保護フィルム11に当接して表示面41に押し付ける初期位置を規制する規制手段(231,232,27,28)とを備えている。押圧部材3は、前記初期位置から前記長手方向に沿って移動操作されることによって保護フィルム11を表示面41に貼り付ける。
【選択図】図1

Description

本発明は、保護フィルム貼付装置に関する。
特許文献1には、携帯電話や情報表示機器などの表示装置の表示面に対する保護フィルムの貼り付け作業を容易化するための治具が開示されている。
前記保護フィルムの非粘着面には保持フィルムが、また、前記保護フィルムの粘着面にはセパレータがそれぞれ貼り付けられており、これらによりフィルムアッシーを構成している。
前記治具は、前記表示装置の長方体形状のケースを、その表示面を上にして背面を下にした状態で搭載するための板部と、前記ケースを位置決めするための固定部と、前記保持フィルムの長手方向両端を固定して保護フィルムを位置決め支持するためのフィルム取付部とを備えている。
前記フィルム取付部は、前記セパレータが剥がされて露呈された前記保護フィルムの前記粘着面を前記表示装置の表示面に平行にかつ間隙を隔てて対向配置させるように前記保護フィルムを位置決め支持する。
特開2014−2246号公報
上記特許文献1に係る従来例の治具は、指で前記保護フィルムを前記表示装置の表示面に押し付けるようにするのであるが、指で押圧した部分が小さいので、当該押圧部分を広域のあらゆる方向に移動させる必要があり、その過程で前記保護フィルムと前記表示面との間から空気が抜け出にくくなって前記保護フィルムと前記表示面との間に気泡が残留しやすくなることが懸念される。
又、仮に、上記懸念を解消するため、保護フィルムの短手方向と同等もしくはそれ以上の幅を有するヘラやローラ等の押圧部材を用い、押圧部材を保護フィルムの長手方向に沿って移動操作し、保護フィルムを表示装置の表示面に押し付けて貼り付けるようにしたところで、以下のような懸念がある。
即ち、上記特許文献1記載の治具では、最初に保護フィルムを表示装置の表示面に押し付けて貼り付ける位置が規制されず、保護フィルムの長手方向のいずれの位置からでも表示装置の表示面に押し付けて貼付できる構成であるため、例えば、保護フィルムの一方の端部に近い位置を押し付けると、保護フィルムには、間隙を解消すべく撓む際に張力が加わるが、その張力は、保護フィルムの両端支持部までの距離の差により最初に押し付けられる位置を境にその両側で大きく異なり、その両側の張力のアンバランスにより、保護フィルムが歪んで貼り付けられる懸念がある。そして、保護フィルムが初期に歪んだ状態で貼り付けられると、この状態から表示装置の表示面に沿って貼り付けられるようになるため、保護フィルムには皺や気泡が発生し易くなり、特に初期の押し付け位置から遠い他方の端部側での位置ずれが大きく、見苦しく見映えが悪くなる懸念がある。
このような事情に鑑み、本発明は、押圧部材が最初に保護フィルムに当接して表示装置の表示面に押し付ける初期位置を規制することにより、貼り付け初期に保護フィルムを歪み等を生じることなく上手く貼り付け、以後、比較的簡単に気泡混入無く綺麗に貼り付け可能とする保護フィルム貼付装置の提供を目的としている。
本発明は、押圧部材を保護フィルムに当接して当該保護フィルムの長手方向に沿って移動操作することにより、前記保護フィルムを表示装置の表示面に貼り付ける保護フィルム貼付装置であって、前記保護フィルムの長手方向両端側を支持して前記保護フィルムの粘着面を前記表示面に対し間隙を隔てて対向位置させるフィルム支持手段と、前記押圧部材が前記長手方向において最初に前記保護フィルムに当接して前記表示面に押し付ける初期位置を規制する規制手段とを備え、前記押圧部材は、前記初期位置から前記長手方向に沿って移動操作されることによって前記保護フィルムを前記表示面に貼り付ける、ことを特徴としている。
この構成では、前記押圧部材を用いて前記保護フィルムを前記表示装置の表示面に貼り付ける形態にしたうえで、前記保護フィルムに対する前記押圧部材の押し付け初期位置を前記規制手段で規制するようにしている。
これにより、前記保護フィルムに対する前記押圧部材の押し付け初期位置が、指で押圧していた従来例に比べると広くなるとともに、前記保護フィルムに対する前記押圧部材の押し付け初期位置がばらつきにくくなって安定するようになる。
このように前記押圧部材で押し付けられる前記保護フィルムは、前記表示装置の表示面へ向けて張り出して前記表示面に当接されるようになるが、その状態で前記押圧部材を移動操作するときに、当該移動操作の手間が少なくなるとともに、当該移動操作過程において前記保護フィルムが歪などを生じにくくなって前記表示装置の表示面に貼り付けられるようになる。これにより、前記保護フィルムの粘着面と前記表示装置の表示面との間に気泡が残留(混入)しにくくなる。
好ましくは、前記初期位置は、前記保護フィルムの長手方向の中央位置およびその近傍位置とすることができる。
このように前記初期位置を特定した場合には、前記押圧部材で押し付けられる前記保護フィルムの初期位置が前記表示装置の表示面に当接されたときに、当該保護フィルムの長手方向中央位置を境にして両側にバランスよく張力が加わるようになる。
そのため、前記保護フィルムが張力のアンバランスによる歪などを生じにくくなって前記表示面に貼り付けられるようになる。
好ましくは、前記初期位置は、前記押圧部材が当接して押し付けられる際に前記保護フィルムの長手方向に加わる張力がバランスする位置とすることができる。
このように前記初期位置を特定した場合には、前記押圧部材で押し付けられた前記保護フィルムの初期位置が表示装置の表示面に当接されたときに、当該保護フィルムに加わる張力が保護フィルムの前記押圧部材の当接位置を境にして長手方向の両側にバランスよく発生するようになる。
そのため、前記保護フィルムが張力のアンバランスによる歪などを生じにくくなって前記表示面に貼り付けられるようになる。
本発明に係る保護フィルム貼付装置は、前記押圧部材の前記初期位置から長手方向への移動操作を前記表示面に沿って案内するとともに、当該案内過程において前記押圧部材が前記表示面から浮き上がることを阻止するための案内手段をさらに備える、ことを特徴としている。
このような案内手段を備える場合には、前記押圧部材の移動操作の過程において当該押圧部材の浮き上がりが阻止されるようになるので、当該押圧部材が振れ動きにくくなるなど、前記移動操作が円滑になる。
好ましくは、前記フィルム支持手段は、前記保護フィルムの長手方向両端側を支持した状態で前記押圧部材が前記保護フィルムの各端部側に移動操作されることに伴い前記支持を解除する、構成とすることができる。
このように前記フィルム支持手段の支持形態を特定した場合には、前記押圧部材が前記保護フィルムの各端部側に移動操作されることに伴い前記保護フィルムの支持が解除されるようになるので、当該保護フィルムが歪むことなく前記表示面に貼り付けられるようになる。
本発明に係る保護フィルム貼付装置は、表示装置の表示面に貼り付けられる保護フィルムと、前記保護フィルムを前記表示面に貼り付けるための押圧部材と、前記表示装置の外周に嵌合して固定されるとともに前記表示面を露呈させる開口を有する枠状の治具とを備え、前記治具には、前記開口の内側において前記保護フィルムの粘着面を前記表示面に対し間隙を隔てて対向位置させるよう前記保護フィルムの長手方向両端側を支持するフィルム支持手段と、前記押圧部材が前記開口内で最初に前記保護フィルムに当接して前記表示面に押し付ける初期位置を規制する規制手段とが設けられており、前記押圧部材は、前記治具の開口内の前記初期位置で前記保護フィルムに当接して当該保護フィルムの長手方向に沿って移動操作されることによって前記保護フィルムを前記表示面に貼り付ける、ことを特徴としている。
この構成では、前記押圧部材を用いて前記治具に支持される前記保護フィルムを前記表示装置の表示面に貼り付ける形態にしたうえで、前記保護フィルムに対する前記押圧部材の押し付け初期位置を前記規制手段で規制するようにしている。
これにより、前記保護フィルムに対する前記押圧部材の押し付け初期位置が、指で押圧していた従来例に比べると広くなるとともに、前記保護フィルムに対する前記押圧部材の押し付け初期位置がばらつきにくくなって安定するようになる。
このように前記押圧部材で押し付けられる前記保護フィルムは、前記表示装置の表示面へ向けて張り出して前記表示面に当接されるようになるが、その状態で前記押圧部材を移動操作するときに、当該移動操作の手間が少なくなるとともに、当該移動操作過程において前記保護フィルムが歪などを生じにくくなって前記表示装置の表示面に貼り付けられるようになる。これにより、前記保護フィルムの粘着面と前記表示装置の表示面との間に気泡が残留(混入)しにくくなる。
好ましくは、前記規制手段は、前記治具の開口の縁に設けられて前記押圧部材を前記開口内に導き入れて前記保護フィルムに当接させるための案内部と、前記治具の開口の縁において前記案内部以外の領域に設けられて前記押圧部材の前記開口の内側への入り込みを阻止するフランジとを含む、構成とすることができる。
このように、前記規制手段の構成を特定した場合には、仮に前記治具を合成樹脂の成形品とする場合に、前記規制手段の構成要素(案内部、フランジ)について前記治具の成形金型を工夫するだけで製作工程を増やさずに済むなど、製造コストを低減するうえで有利になる。
好ましくは、前記フランジは、前記押圧部材が前記初期位置に達した後、前記押圧部材の長手方向への移動操作を前記表示面に沿って案内するとともに、当該案内過程において前記押圧部材が前記表示面から浮き上がることを阻止する、構成とすることができる。
このように前記規制手段のフランジを特定した場合には、前記押圧部材の移動操作の過程において当該押圧部材の浮き上がりが阻止されるようになるので、当該押圧部材が振れ動きにくくなるなど、前記移動操作が円滑になる。
好ましくは、前記フィルム支持手段は、前記保護フィルムの長手方向両端側を支持した状態で前記押圧部材が前記保護フィルムの各端部側に移動操作されることに伴い前記支持を解除する、構成とすることができる。
このように前記フィルム支持手段の支持形態を特定した場合には、前記押圧部材が前記保護フィルムの各端部側に移動操作されることに伴い前記保護フィルムの支持が解除されるようになるので、当該保護フィルムが歪むことなく前記表示面に貼り付けられるようになる。
本発明に係る保護フィルム貼付装置によれば、表示装置の表示面に保護フィルムを比較的簡単に気泡混入無く綺麗に貼り付けることが可能になる。
本発明に係る保護フィルム貼付装置の一実施形態で、その構成要素を分離して示す斜視図である。 図1の仮想面(2)に沿って断面にして矢印方向から見た図である。 図1の仮想面(3)に沿って断面にして矢印方向から見た図である。 図1の仮想面(4)に沿って断面にして矢印方向から見た図である。 図1に示す保護フィルム貼付装置を用いて保護フィルムを表示装置の表示面に貼り付ける際の初期段階を説明するための図で、図3に対応する断面図である。 図5の続きを説明するための斜視図である。 図6の続きを説明するための斜視図である。 図7の続きを説明するための斜視図である。 図8の続きを説明するための斜視図である。 図9の続きを説明するための斜視図である。 図3に示す治具に表示装置とフィルムアッシー(ラミネートフィルムを剥離している)とを位置決め支持させた状態を示す図である。 図11において押圧部材でベースシートおよび保護フィルムを押圧して最初に移動させるときの様子を示す図である。 図12に示した最初の移動完了後に押圧部材を後で移動させるときの様子を示す図である。 図13に示した後の移動が完了してベースシートおよび保護フィルムを表示装置の表示面に貼り付けた状態を示す図である。 本発明に係る保護フィルム貼付装置の治具を横置きスタンドとして使用するときの様子を示す斜視図である。 本発明に係る保護フィルム貼付装置の治具を縦置きスタンドとして使用するときの様子を示す斜視図である。 図15の治具と押圧部材とを分離した状態を示す斜視図である。 図16の治具と押圧部材とを分離した状態を示す斜視図である。 本発明に係る保護フィルム貼付装置の治具および押圧部材の他実施形態を示す斜視図である。 図19の治具に対して押圧部材を最初に導入するときの形態を示す平面図である。 図19の治具に対して押圧部材を後で導入するときの形態を示す平面図である。 本発明に係る保護フィルム貼付装置の治具を縦置きスタンドとして使用するときの治具と押圧部材とを分離した状態を示す斜視図で、図18に対応する図である。 図22において押圧部材の小突起および大突起と治具の溝状取付部および第3スリット状取付部との変形例を示す斜視図である。
以下、本発明を実施するための最良の実施形態について添付図面を参照して詳細に説明する。
図1から図18に、本発明の一実施形態を示している。本発明に係る保護フィルム貼付装置は、図1に示すように、フィルムアッシー1、治具2、押圧部材3などを含んだ構成である。
なお、図中、4は表示装置である。この表示装置4は、例えば外形が長方形状の携帯電話、または情報表示機器などとされる。
フィルムアッシー1は、保護フィルム11と、ベースシート12と、ラミネートフィルム13とを積層した構成である。
なお、長方形状の保護フィルム11の外面(または貼付後に露呈する面)にベースシート12が重合接着されていて、この保護フィルム11の粘着面(または貼付られる面)にラミネートフィルム13が重合接着されている。
ベースシート12は、保護フィルム11を治具2に対して位置決め支持するため、ある程度の強度および剛性を有する材料からなり、ラミネートフィルム13は、単に保護フィルム11の粘着面を保護するためのもので剥離紙のようなものであってもよい。
保護フィルム11の外形寸法(縦横寸法)は、表示装置4の表示面41を含む保護すべき面に見合った寸法と同一とされている。ベースシート12の縦寸法は、表示装置4の表面の縦寸法とほぼ同一とされ、横寸法は、下記の段状凹部215,216の寸法差を考慮して表示装置4の横寸法より若干小さくなっている。また、ラミネートフィルム13の外形寸法(縦横寸法)は、保護フィルム11の外形寸法(縦横寸法)と同一とされている。
図6〜図10に示すように、ベースシート12の上側短辺寄りとラミネートフィルム13の上側短辺寄りとには、それらを保護フィルム11から剥離するときに操作される剥離操作つまみ124,131が外向きに突出するように設けられている。
治具2は、表示装置4に位置決めして覆い被されるとともに、表示装置4の表示面41に保護フィルム11の粘着面を平行に間隙を隔てて対向させられるようにフィルムアッシー1が取り付けられる。
この治具2は、枠状とされている。この枠状の治具2は、表示装置4の外周に嵌め合わされるようになっていて、当該表示装置4の表示面41を露呈する長方形状の開口22を有している。
この治具2の周壁部21の表側(図1に示す状態において紙面の手前側)における周方向全域には、内向きに張り出すフランジ23が設けられている。このフランジ23の存在により、開口22において表側の開口面積が裏側の開口面積よりも小さくなっている。
前記開口22の表側の外形寸法(縦横寸法)は、フィルムアッシー1のベースシート12の外形寸法(縦横寸法)よりも若干小さくなっていて、前記開口22の裏側の外形寸法(縦横寸法)は、フィルムアッシー1のベースシート12の外形寸法(縦横寸法)よりも若干大きくなっている。
周壁部21は、2つの長尺壁部211,212と、2つの短尺壁部213,214とを含む。
なお、治具2を図1に示す姿勢にしたときに、図1の紙面に向かって左側に位置する長尺壁部211を「左側長尺壁部(または第1長尺壁部)」、前記紙面に向かって右側に位置する長尺壁部212を「右側長尺壁部(または第2長尺壁部)」、前記紙面に向かって上側に位置する短尺壁部213を「上側短尺壁部(または第1短尺壁部)」、前記紙面に向かって下側に位置する短尺壁部214を「下側短尺壁部(または第2短尺壁部)」とそれぞれ言うことにする。
フランジ23は、2つの長尺フランジ領域231,232と、2つの短尺フランジ領域233,234とを含む。
なお、治具2を図1に示す姿勢にしたときに、図1の紙面に向かって左側に位置する長尺フランジ領域231を「左側長尺フランジ領域(または第1長尺フランジ領域)」、前記紙面に向かって右側に位置する長尺フランジ領域232を「右側長尺フランジ領域(または第2長尺フランジ領域)」、前記紙面に向かって上側に位置する短尺フランジ領域233を「上側短尺フランジ領域(または第1短尺フランジ領域)」、前記紙面に向かって下側に位置する短尺フランジ領域234を「下側短尺フランジ領域(または第2短尺フランジ領域)」とそれぞれ言うことにする。
押圧部材3は、治具2に支持されるフィルムアッシー1の保護フィルム11を表示装置4の表示面41に貼り付けるにあたって、フィルムアッシー1のベースシート12の外面の長手方向所定位置(押し付け初期位置)に押し付けられてから移動させられるように操作されるものである。前記押し付け初期位置は、ベースシート12の外面の長手方向中間、好ましくは長手方向中央位置とされる。
この移動操作としては、前記ベースシート12の外面の前記押し付け初期位置に押し付けた押圧部材3をベースシート12の長手方向一端側(上端側)へ向けて直線的に移動させる第1移動操作と、当該長手方向一端側(上端側)から長手方向他端側(下端側)へ向けて直線的に移動させる第2移動操作とすることが好ましい。
押圧部材3は、正面視で横長長方形の板からなり、直線形状の先端部31と、つまみ部32とを備えている。
先端部31は、ベースシート12の外面の長手方向中間に短手方向に沿うように当接されるものであって、肉厚が先端に向けて徐々に薄肉とされて先鋭形状とされている。つまみ部32は、肉厚が先端部31よりも厚肉とされ、かつ横幅が大きくされている。
押圧部材3の先端部31の長手方向両端には、それぞれ外向きに突出する突片33,34が設けられている。
押圧部材3の長手方向一端側(例えば図1の紙面に向かって左側)の突片33を「左側突片」、また、押圧部材3の長手方向他端側(例えば図1の紙面に向かって右側)の突片34を「右側突片」とそれぞれ言うことにする。
前記治具2および押圧部材3は、例えば適宜の合成樹脂の成形品とされる。
以下、上記保護フィルム貼付装置の各構成要素をさらに詳しく説明する。
(1)図2および図3を参照して、治具2を表示装置4に嵌め合わせる形態を説明する。
治具2の周壁部21における左右の長尺壁部211,212の内面において下半分領域には、それぞれ肉厚を薄くするように外側へ後退する段状凹部215,216が設けられている。なお、左側長尺壁部211に設けられる段状凹部215を「左側段状凹部」とし、右側長尺壁部212に設けられる段状凹部216を「右側段状凹部」とする。
図2に示すように、左右の段状凹部215,216の対向間隔110は表示装置4の短辺寸法120よりわずかに大きく設定されていて、左右の長尺壁部211,212の内面において上半分領域の対向間隔130は表示装置4の短辺寸法120より適宜小さく設定されている。
そして、例えば図7に示すように、治具2を表示装置4の表示面41の上方に配置し、この治具2を下げることにより当該治具2の開口22の裏側を表示装置4に嵌め合わせる。これにより、表示装置4の表示面41側の2つ長辺角部が左右の段状凹部215,216に嵌まって引っ掛かるようになって、治具2が表示装置4の表側に覆い被される。
(2)図1、図5ならびに図11を参照して、治具2にフィルムアッシー1を支持させる形態を説明する。
ベースシート12の上側短辺の2ヶ所には、第1、第2上側耳片121,122がそれぞれ外向きに突出するように設けられている。また、ベースシート12の下側短辺の中央には、下側耳片123が外向きに突出するように設けられている。
治具2の周壁部21の上側短尺壁部213において上側短尺フランジ領域233の付け根側内隅部の2ヶ所には、第1、第2上側係止孔24,25が設けられている。また、治具2の周壁部21の下側短尺壁部214において下側短尺フランジ領域234の付け根側内隅部の中央には、下側係止孔26が設けられている。
ベースシート12の第1、第2上側耳片121,122が治具2の第1、第2上側係止孔24,25に、また、ベースシート12の下側耳片123が治具2の下側係止孔26にそれぞれ対応してがたつき少なく挿入されるように、第1、第2上側耳片121,122および下側耳片123、ならびに第1、第2上側係止孔24,25および下側係止孔26の大きさが適宜に設定されている。
そして、ベースシート12の第1、第2上側耳片121,122を治具2の第1、第2上側係止孔24,25にそれぞれ対応して挿入するとともに、ベースシート12の下側耳片123を治具2の下側係止孔26に挿入すると、フィルムアッシー1が治具2の開口22を塞ぐように開口22内においてフランジ23の裏側に取り付けられることになる。
さらに、この実施形態では、第1上側耳片121と第2上側耳片122とが異なる幅寸法(ベースシート12の上側短辺に沿う寸法)とされている。これに対応して、第1上側係止孔24と第2上側係止孔25とが異なる幅寸法(治具2の上側短尺壁部213に沿う寸法)とされている。
これにより、治具2にフィルムアッシー1を取り付ける際に、当該フィルムアッシー1のベースシート12の存在側とラミネートフィルム13の存在側とを反対に間違って取り付けるという不具合を回避できるようになる。
このような説明から明らかなように、第1、第2上側耳片121,122、下側耳片123、第1、第2上側係止孔24,25、下側係止孔26が、特許請求の範囲に記載しているフィルム支持手段に相当している。
(3)図1および図2を参照して、押圧部材3をベースシート12の前記押し付け初期位置(長手方向中間、例えば長手方向中央位置)に押し付け可能とするように開口22内に導き入れるように規制する形態を説明する。
そもそも、押圧部材3の上記した移動操作を円滑に行えるようにするために、押圧部材3の先端部31の長手方向両端に左側突片33および右側突片34を設けるとともに、治具2の周壁部21に左側長尺フランジ領域231および右側長尺フランジ領域232を設け、押圧部材3の先端部31をベースシート12の外面に押し付けた状態で移動操作するときに、押圧部材3の左側突片33を治具2の左側長尺フランジ領域231の裏面にすべり接触させるとともに、押圧部材3の右側突片34を治具2の右側長尺フランジ領域232の裏面にすべり接触させるようにしている。
しかしながら、そのようにしている場合、図1に示すように、押圧部材3の姿勢をその長手方向を治具2の開口22の短手方向に沿わせるようにしておいて、押圧部材3を治具2の表側から開口22内に差し入れるときに、当該押圧部材3の左側突片33および右側突片34が左側長尺フランジ領域231および右側長尺フランジ領域232の表面に衝突することになって開口22内に差し入れることができなくなる。このような事情を考慮して、下記するような構成を採用している。
治具2のフランジ23における左側長尺フランジ領域231の長手方向中間(例えば長手方向中央位置)には、その付け根側へ後退する左側凹み27が設けられている。また、治具2のフランジ23における右側長尺フランジ領域232の長手方向中間(例えば長手方向中央位置)には、その付け根側へ後退する右側凹み28が設けられている。左側凹み27と右側凹み28とは、治具2の長手方向で対応する位置に配置されている。
図2に示すように、左右の凹み27,28の最深位置の対向間隔210は押圧部材3の左右の突片33,34の各先端間寸法220よりわずかに大きく設定されていて、左右の長尺フランジ領域231,232の対向間隔230は押圧部材3の左右の突片33,34の各先端間寸法220より適宜小さく設定されている。
これにより、押圧部材3を治具2の表側から開口22内に差し入れるときに、押圧部材3の左右の突片33,34を左右の凹み27,28に位置合わせすれば左右の長尺フランジ領域231,232の裏側に通過させることが可能になる。
このようにして押圧部材3の左右の突片33,34を左右の長尺フランジ領域231,232の表側から左右の凹み27,28を通じて左右の長尺フランジ領域231,232の裏側に通過させると、押圧部材3の先端部31が治具2に支持されるフィルムアッシー1のベースシート12の外面の押し付け初期位置(長手方向中間、例えば長手方向中央位置)に押し付けられるように導かれることになる。
この状態で、押圧部材3を長手方向一方に移動させると、押圧部材3の左右の突片33,34が左右の長尺フランジ領域231,232の裏面にすべり接触させられるようになって、当該押圧部材3は、ベースシート12から浮き上がることなく、ベースシート12に沿う移動が円滑に案内されるようになる。そのため、押圧部材3が振れ動きにくくなる。
このようなことから明らかなように、左右の長尺フランジ領域231,232、左右の凹み27,28が、特許請求の範囲に記載している規制手段に相当している。また、左右の長尺フランジ領域231,232は、特許請求の範囲に記載している案内手段に相当している。さらに、左右の凹み27,28は、特許請求の範囲に記載している案内部に相当している。
次に、図5から図14を参照して、保護フィルム11を表示装置4の表示面41に貼り付ける手順を説明する。
(a)治具2にフィルムアッシー1を取り付ける。このとき、図5に示すように、治具2を裏向きにひっくり返しておいて、フィルムアッシー1のベースシート12を裏側に配置するとともに、ベースシート12の上側短辺側を下げることによりフィルムアッシー1を斜め姿勢にしておき、当該上側短辺を治具2の開口22内に裏側から矢印方向(510)に差し入れることにより、ベースシート12の第1、第2上側耳片121,122を治具2の第1、第2上側係止孔24,25内に挿入する。
この後、フィルムアッシー1の下側短辺側を図5の矢印方向(520)に湾曲させてフィルムアッシー1全体を弓なりに反らせる姿勢にすることにより、ベースシート12の下側短辺を治具2の開口22内に裏側から差し入れるとともに、ベースシート12の下側耳片123を治具2の下側係止孔26内に挿入する。
このように治具2にフィルムアッシー1を取り付けることによって、治具2の開口22から表側にベースシート12の外面が露呈することになる。
(b)図6に示すように、フィルムアッシー1のラミネートフィルム13の剥離操作つまみ131を引っ張ることによりラミネートフィルム13を剥がして保護フィルム11の粘着面を露呈する。
(c)この後、前記したようにフィルムアッシー1を取り付けた治具2を表示装置4の表示面41側から覆い被せる。
このとき、図7に示すように、治具2をその開口22の裏側から表示装置4の表示面41側に嵌め合わせるようにすると、治具2の左右の段状凹部215,216が表示装置4の表示面41側の左右2つの長辺角部に引っ掛かるようにして嵌まる。
(d)前記状態において、治具2の開口22の表側から当該開口22内に押圧部材3の先端部31を差し入れる。
このとき、図1に示すように、押圧部材3の長手方向を治具2の短手方向に沿わせるような姿勢にするとともに、押圧部材3の左右の突片33,34を治具2の左右の凹み27,28に位置合わせしておいて、押圧部材3の先端部31を治具2の開口22表側から当該開口22内に差し入れる。
このようにすれば、押圧部材3の左右の突片33,34を左右の長尺フランジ領域231,232の表側から左右の凹み27,28を通過させて左右の長尺フランジ領域231,232の裏側に位置させることが可能になる。
このように通過させると、何もしなくても押圧部材3の先端部31が、治具2に支持されているフィルムアッシー1のベースシート12の外面の押し付け初期位置(長手方向中間、例えば長手方向中央位置)に押し付けられるように導き入れられることになる。
(e)前記状態において、押圧部材3のつまみ部32を図12の矢印方向(610)に押すと、その先端部31がベースシート12の押し付け初期位置を押圧することになるので、ベースシート12および保護フィルム11の前記押圧位置が表示装置4側へ張り出すような状態で弓なりに湾曲させられる。
ここで、前記押し付け初期位置を保護フィルム11の長手方向中央位置にしていれば、前記押圧時において保護フィルム11には、長手方向中央位置を境にして両側にバランスよく張力が加わるようになるため、保護フィルム11は、張力のアンバランスによる歪み等を生じることなく表示面41に貼り付けられる。
(f)前記状態から、押圧部材3を図12の矢印方向(620)つまり下側短尺壁部214側に傾けて、そのまま図8および図12の矢印方向(630)つまり治具2の上側短尺壁部213側に移動させる(第1移動操作)。
これにより、フィルムアッシー1のベースシート12の第1、第2上側耳片121,122が治具2の第1、第2上側係止孔24,25から抜け出て、保護フィルム11の長手方向中央位置から上側短辺側までの約上半分領域が表示装置4の表示面41に密接させられることになる(例えば図13参照)。
(g)前記状態から、押圧部材3を図13の矢印方向(710)つまり治具2の上側短尺壁部213側に傾けて、そのまま図13の矢印方向(720)つまり治具2の下側短尺壁部214側に移動させる(第2移動操作)。
これにより、図14に示すように、フィルムアッシー1のベースシート12の下側耳片123が治具2の下側係止孔26から抜け出て、保護フィルム11の長手方向中央位置から下側短辺側までの約下半分領域が表示装置4の表示面41に密接させられることになる。
これらの結果、フィルムアッシー1の保護フィルム11およびベースシート12が治具2から完全に外れて表示装置4の表示面41の全体に貼り付けられることになる。なお、各耳片121〜123は、係止孔24〜26から抜け出ると、治具2の短尺壁部213,214の内面に当接することによって撓んで湾曲したような状態になる。
(h)図9に示すように、表示装置4から治具2を引き離し、さらに図10に示すように、ベースシート12の剥離操作つまみ124を引っ張ることによりベースシート12を保護フィルム11から剥がす。
これにより、保護フィルム11のみが表示装置4の表示面41に貼り付けられた状態になる。これで保護フィルム11の貼り付け作業が終了となる。
以上説明したように、本発明を適用した実施形態では、押圧部材3を用いて治具2に支持されるフィルムアッシー1の保護フィルム11を表示装置4の表示面41に貼り付けるようにしている。
これにより、ベースシート12に対する押圧部材3の先端部31の押し付け初期位置が、指で押圧していた従来例に比べると、幅広になる。
しかも、治具2に取り付けられるベースシート12に押圧部材3を最初に押し付けるにあたって当該押圧部材3を治具2の開口22の表側から当該開口22内に導き入れる位置を左右の凹み(案内部)27,28によって指定するようにしている。
これにより、ベースシート12に対する押圧部材3の押し付け初期位置がばらつきにくくなって安定するようになる。
このように押圧部材3で押し付けられるベースシート12は、表示装置4の表示面41へ向けて張り出して表示面41に当接されるようになるが、その状態で押圧部材3を移動操作するときに、当該移動操作の手間が少なくなるとともに、当該移動操作過程において保護フィルム11は、初期に張力のアンバランスによる歪み等を生じることなく表示面41に貼り付けられるようになる。これにより、保護フィルム11の粘着面と表示装置4の表示面41との間に気泡が残留(混入)しにくく、見映え良く上手く貼り付けできることになる。
詳しくは、前記貼り付け作業の初期段階において保護フィルム11を弓なりに湾曲させることにより保護フィルム11の押し付け初期位置(長手方向中間、例えば長手方向中央位置)を表示装置4の表示面41に押し付けてから、当該保護フィルム11の押し付け初期位置から長手方向一端側(上側短辺)へ向けて表示装置4の表示面41に対して線または面で接触させる状態にしながら徐々に押し付けるようにし、さらに当該保護フィルム11の長手方向一端側(上側短辺)から長手方向他端側(下側短辺)へ向けて表示装置4の表示面41に線または面で接触させる状態にしながら徐々に押し付けるようにしている。このように押圧部材3の幅広な先端部31でもって保護フィルム11の粘着面と表示装置4の表示面41との間から空気を押し出すようにして貼り付けるようにしているから、保護フィルム11の粘着面と表示装置4の表示面41との間に気泡が残留(混入)しにくくなるのである。
また、押圧部材3を移動させる際に当該押圧部材3の左右の突片33,34がフランジ23の左右の長尺フランジ領域231,232の裏面によって案内されるようになっているので、当該押圧部材3の浮き上がりが阻止されるようになるなど、振れ動きにくくなる。
さらに、仮に治具2を合成樹脂の成形品とする場合には、治具2に対するベースシート12の支持に関する構成要素(ベースシート12の第1、第2上側耳片121,122、下側耳片123、治具2のフランジ23および第1、第2上側係止孔24,25、下側係止孔26)や、押圧部材3を治具2の開口22内に導き入れるための構成要素(左右の長尺フランジ領域231,232、左右の凹み27,28)について、治具2の成形金型を工夫するだけで製作工程を増やさずに済むなど、製造コストを低減するうえで有利になる。
ところで、上記した治具2については、貼り付け作業が終了した後、押圧部材3を用いることにより、図15に示すような横置きスタンド、あるいは図16に示すように縦置きスタンドとして使用することができる。この場合、押圧部材3を、治具2を傾かせた姿勢で支えるための脚として機能させるようにしている。
具体的に、押圧部材3を横置きスタンド用の脚として機能させるために、図17に示すように、治具2の左側長尺壁部211における第1、第2補強リブ5,6それぞれに第1、第2スリット状取付部51,61が設けられている。
この場合、第1、第2スリット状取付部51,61に押圧部材3のつまみ部32の長手方向中間領域が挟み入れられるようになっている。
また、押圧部材3を縦置きスタンド用の脚として機能させるために、図18に示すように、治具2の左側長尺壁部211において下側短尺壁部214寄りに第3スリット状取付部7が設けられているとともに、治具2の右側長尺壁部212において下側短尺壁部214寄りに溝状取付部8が設けられている。
第3スリット状取付部7および溝状取付部8の中心線(図示省略)は、治具2の周壁部21の厚み方向に沿う仮想直線(図示省略)に対して所定角度傾斜されている。
この場合、第3スリット状取付部7と溝状取付部8とに押圧部材3のつまみ部32の長手方向両端部分が挟まれた状態で入れられるようになっている。
なお、治具2の傾き姿勢の角度については、第3スリット状取付部7および溝状取付部8の中心線(図示省略)の傾き角により決まるので、製造段階において前記傾き角が適宜に決定される。
このように、治具2は、保護フィルム11の貼付後に廃棄せずにスタンドとして有効利用することが可能になる。
なお、本発明は、上記実施形態のみに限定されるものではなく、特許請求の範囲内および当該範囲と均等の範囲内で適宜に変更することが可能である。
(1)上記実施形態では、押圧部材3に左右2つの突片33,34を設けるとともに、治具2に左右2つの凹み27,28を設けた例を挙げているが、本発明はこれのみに限定されるものではない。例えば図示していないが、押圧部材3に単一の突片(33または34)を設けるとともに、治具2に単一の凹み(27または28)を設けるようにしてもよい。
(2)上記実施形態において、押圧部材3の第1移動操作と第2移動操作とを案内するための構成については特に限定されるものではない。
例えば図19から図21に示すように、治具2の左側長尺壁部211の内面において長手方向中間から上側短尺壁部213に至る領域に左側ガイドレール溝9を設けるとともに、治具2の右側長尺壁部212の内面において長手方向中間から下側短尺壁部214に至る領域に右側ガイドレール溝10を設けて、押圧部材3の先端部31の長手方向一端側にのみ突片33aを設けるようにする。この突片33aは、押圧部材3の厚み方向前後に突出するように設けられている。
左側ガイドレール溝9の入口9aと右側ガイドレール溝10の入口10aとは、治具2の長手方向で上下にずらされていて、両方のガイドレール溝9,10の一部領域が長手方向でオーバーラップするようになっている。
なお、治具2の左右の長尺フランジ領域231,232を無くしている。押圧部材3については、つまみ部を左右に振り分けて設け、符号32a,32bを付している。
そして、押圧部材3の第1移動操作時には、図20に示すように、押圧部材3の正面3Aを治具2の上側短尺壁部213に向けるようにすれば、押圧部材3の突片33aを治具2の左側ガイドレール溝9の入口9aに挿入することが可能になる。
一方、押圧部材3の第2移動操作時には、図21に示すように、押圧部材3の正面3Aを治具2の下側短尺壁部214に向けるようにすれば、押圧部材3の突片33aを治具2の右側ガイドレール溝10の入口10aに挿入することが可能になる。
(3)上記実施形態において、治具2を図16に示す縦置きスタンドとして使用する際に当該スタンドの脚として用いられる押圧部材3については、例えば図22に示すように構成することが可能である。
図22に示す押圧部材3は、そのつまみ部32の長手方向両端に小突起35と大突起36とが設けられている。
小突起35は、四角形の角柱形状に形成されている。大突起36は、平面視でほぼT字形状に形成されていて、そのくびれ部分は四角形の角柱形状に形成されている。
このような大突起36のくびれ部分および小突起35については、その対向する二面間の距離が第3スリット状取付部7および溝状取付部8の幅よりも若干小さい程度に設定されている。
この場合、押圧部材3の小突起35を治具2の溝状取付部8に差し入れるとともに、押圧部材3の大突起36のくびれ部分を治具2の第3スリット状取付部7に差し入れることにより、治具2を縦置きスタンドとして利用することができる。
(4)上記(3)に示す実施形態において、治具2の第3スリット状取付部7および溝状取付部8については、例えば図23に示すように治具2の周壁部21の厚み方向に沿うように形成することが可能である。
図23に示す治具2では、小突起35と大突起36のくびれ部分とが共に円柱形状とされている。そして、押圧部材3の小突起35を治具2の溝状取付部8に差し入れるとともに、押圧部材3の大突起36のくびれ部分を治具2の第3スリット状取付部7に差し入れるのであるが、そのときに、大突起36の先端張り出し部分と押圧部材3のつまみ部32の長手方他端縁とで治具2の左側長尺壁部211が強く挟まれるようにしている。この挟み部分の摩擦抵抗によって押圧部材3の傾き姿勢が保持されるようになっている。
つまり、押圧部材3の小突起35を治具2の溝状取付部8に差し入れるとともに、押圧部材3の大突起36のくびれ部分を治具2の第3スリット状取付部7に差し入れてから、小突起35と大突起36のくびれ部分とを支点として押圧部材3を任意の角度に傾かせることが可能になるとともに、その傾き角で保持されるようになる。
この場合、押圧部材3の傾き姿勢を調整することによって治具2の傾き姿勢を任意に調整することが可能になる。
(5)上記各実施形態では、治具2に上側短尺フランジ領域233および下側短尺フランジ領域234を設けた例を挙げているが、本発明はこれのみに限定されるものではない。
本発明は、例えば上側短尺フランジ領域233および下側短尺フランジ領域234を無くしたものにも適用することができる。
(6)上記各実施形態では、フィルムアッシー1及び表示装置4の双方を共通の治具2により位置決め支持した例を挙げているが、例えば表示装置4をベースに、フィルムアッシー1をベースとは別体のフィルムホルダにそれぞれ位置決め支持し、ベースにフィルムホルダを重合させることにより表示装置4とフィルムアッシー1の保護フィルム11とを互いに間隙をおいて対向支持する構成の貼付装置に適用することも可能である。
本発明は、表示装置4と保護フィルム11とを互いに間隙をおいて対向位置決め支持する構成であれば、如何なる構成の貼付装置にも適用することができる。
(7)上記各実施形態では、ベースシート12の耳片121〜123と治具2の係止孔24〜26とによりフィルム支持手段を構成しているが、フィルム支持手段は、例えば、両面テープを用いたものでもよい。
両面テープとする場合には、当該両面テープを上側短尺フランジ領域233および下側短尺フランジ領域234の内面(裏面)に接着しておき、ベースシート12の長手方向両端部を上側短尺フランジ領域233および下側短尺フランジ領域234の内面(裏面)の両面テープに接着させることによって支持すればよい。この場合、押圧部材3が保護フィルム11の端部まで移動操作された際にベースシート12が両面テープから剥がされることになって、ベースシート12の支持が解除される。
(8)上記各実施形態では、ベースシート12を備えている例を挙げているが、例えば、保護フィルム11における非粘着面に汚れや傷が付きにくい表面処理を施している場合には、ベースシート12を省略することも可能である。この場合には、フィルム支持手段としては前記(7)で説明したような両面テープとすることが好ましい。
(9)上記実施形態では、表示装置4の表示面41および保護フィルム11を平面視で長方形形状にした例を挙げているが、本発明はこれのみに限定されるものではない。表示装置4の表示面41および保護フィルム11は、図示していないが、例えば平面視で楕円形状などとすることが可能である。
本発明は、表示装置の表示面に保護フィルムを貼り付けるための保護フィルム貼付装置に好適に利用することが可能である。
1 フィルムアッシー
11 保護フィルム
12 ベースシート
121 第1上側耳片
122 第2上側耳片
123 下側耳片
13 ラミネートフィルム
2 治具
21 周壁部
211 左側長尺壁部
212 右側長尺壁部
213 上側短尺壁部
214 下側短尺壁部
215 左側段状凹部
216 右側段状凹部
22 開口
23 フランジ
231 左側長尺フランジ領域
232 右側長尺フランジ領域
24 第1上側係止孔
25 第2上側係止孔
26 下側係止孔
27 左側凹み
28 右側凹み
3 押圧部材
31 先端部
32 つまみ部
33 左側突片
34 右側突片
4 表示装置
41 表示面
210 左右の凹み27,28の最深位置の対向間隔
220 左右の突片33,34の各先端間寸法
230 左右の長尺フランジ領域231,232の対向間隔

Claims (9)

  1. 押圧部材を保護フィルムに当接して当該保護フィルムの長手方向に沿って移動操作することにより、前記保護フィルムを表示装置の表示面に貼り付ける保護フィルム貼付装置であって、
    前記保護フィルムの長手方向両端側を支持して前記保護フィルムの粘着面を前記表示面に対し間隙を隔てて対向位置させるフィルム支持手段と、
    前記押圧部材が前記長手方向において最初に前記保護フィルムに当接して前記表示面に押し付ける初期位置を規制する規制手段とを備え、
    前記押圧部材は、前記初期位置から前記長手方向に沿って移動操作されることによって前記保護フィルムを前記表示面に貼り付ける、ことを特徴とする保護フィルム貼付装置。
  2. 請求項1に記載の保護フィルム貼付装置において、
    前記初期位置は、前記保護フィルムの長手方向の中央位置およびその近傍位置である、ことを特徴とする保護フィルム貼付装置。
  3. 請求項1または2に記載の保護フィルム貼付装置において、
    前記初期位置は、前記押圧部材が当接して押し付けられる際に前記保護フィルムの長手方向に加わる張力がバランスする位置である、ことを特徴とする保護フィルム貼付装置。
  4. 請求項1から3のいずれか1項に記載の保護フィルム貼付装置は、
    前記押圧部材の前記初期位置から長手方向への移動操作を前記表示面に沿って案内するとともに、当該案内過程において前記押圧部材が前記表示面から浮き上がることを阻止するための案内手段をさらに備える、ことを特徴とする保護フィルム貼付装置。
  5. 請求項1から4のいずれか1項に記載の保護フィルム貼付装置において、
    前記フィルム支持手段は、前記保護フィルムの長手方向両端側を支持した状態で前記押圧部材が前記保護フィルムの各端部側に移動操作されることに伴い前記支持を解除する、ことを特徴とする保護フィルム貼付装置。
  6. 表示装置の表示面に貼り付けられる保護フィルムと、
    前記保護フィルムを前記表示面に貼り付けるための押圧部材と、
    前記表示装置の外周に嵌合して固定されるとともに前記表示面を露呈させる開口を有する枠状の治具とを備え、
    前記治具には、前記開口の内側において前記保護フィルムの粘着面を前記表示面に対し間隙を隔てて対向位置させるよう前記保護フィルムの長手方向両端側を支持するフィルム支持手段と、前記押圧部材が前記開口内で最初に前記保護フィルムに当接して前記表示面に押し付ける初期位置を規制する規制手段とが設けられており、
    前記押圧部材は、前記治具の開口内の前記初期位置で前記保護フィルムに当接して当該保護フィルムの長手方向に沿って移動操作されることによって前記保護フィルムを前記表示面に貼り付ける、ことを特徴とする保護フィルム貼付装置。
  7. 請求項6に記載の保護フィルム貼付装置において、
    前記規制手段は、前記治具の開口の縁に設けられて前記押圧部材を前記開口内に導き入れて前記保護フィルムに当接させるための案内部と、
    前記治具の開口の縁において前記案内部以外の領域に設けられて前記押圧部材の前記開口の内側への入り込みを阻止するフランジとを含む、ことを特徴とする保護フィルム貼付装置。
  8. 請求項7に記載の保護フィルム貼付装置において、
    前記フランジは、前記押圧部材が前記初期位置に達した後、前記押圧部材の長手方向への移動操作を前記表示面に沿って案内するとともに、当該案内過程において前記押圧部材が前記表示面から浮き上がることを阻止する、ことを特徴とする保護フィルム貼付装置。
  9. 請求項6から8のいずれか1項に記載の保護フィルム貼付装置において、
    前記フィルム支持手段は、前記保護フィルムの長手方向両端側を支持した状態で前記押圧部材が前記保護フィルムの各端部側に移動操作されることに伴い前記支持を解除する、ことを特徴とする保護フィルム貼付装置。
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JPWO2020017074A1 (ja) * 2018-07-17 2021-08-12 株式会社サンクレスト フィルム貼付用治具およびフィルム貼付装置

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