JP2016008932A - コントローラの接地機構 - Google Patents
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Abstract
【課題】接地電流を検知して、接地線の切り離しを行うことでコントローラの安定化を図る。【解決手段】本願発明は、コントローラの接地機構であって、内部回路のGNDと接地端子の間に設ける第1の電流センサと第1のスイッチと、前記内部回路のGNDとケースの間に設ける第2の電流センサと第2のスイッチと前記各電流センサからの接地電流を読み込み前記各スイッチをオンオフ切り替える接地切り替え回路と、を備え、前記接地電流が最小になるように前記スイッチを切り替えることを特徴とするコントローラの接地機構である。【選択図】 図2
Description
この発明は、コントローラその他の制御機器の接地(アース・グラウンディング)処置の電気、機械的な構成にかかる発明である。
ケースが板金で作られたコントローラ類では、内部回路の安定化のために接地を取る必要がある。通常コントローラは制御盤(キャビネット)に実装されるので、板金ケースを通じて内部回路の信号コモン(以下「GND」と称す)が制御盤に接続される。
特許文献1に示された発明では、電路に介在し, 該電路に異常電流が発生した場合には電路を遮断する回路遮断器に関するものであり,経年的に接地系統が正常に機能する状態であるか否かを簡易に確認することができる回路遮断器の発明である。対象とする機器の違いはあっても、基本的に電路ならびに接地系統との間に流れる電流を検出する電流検出部と,該接地線と保護接地導体とを分離/接続するスイッチ部とが開示されている。
特許文献1にある発明では、該電流検出部により電流が検出された場合には前記接地系統の接続が為されていると判断し,前記電流が検出されない場合には前記接地系統の接続が為されていないと判断する判断部を備える。スイッチ手段により, 前記保護接地導体と前記接地線とを分離/ 接続制御することにより, 接地状態及び非接地状態を作り出し, それぞれの状態における電流値もしくは電圧値を比較することにより, より正確に接地系統の接続が為されているか否かを判断することを趣旨とする。
しかし、本願発明で対象とするコントローラは、プロセス制御等にかかるもののため、冗長化構成をとることがあり、また機能分散のために多モジュール連装構成をとることがある。そのため、モジュール同士で絶縁せずに接地が共通にされることがある。そのような場合、GNDが多点で接続されて複雑に接地電流が流れることになり、コントローラのGNDが安定せず、誤動作の要因になる。本願発明では、接地電流を検知したうえで、自己診断機能により、接地線の適宜切り離しを行うことで接地電流の最小化を図り、コントローラの安定化を目的とする。
本願発明は、コントローラの接地機構であって、
内部回路のGNDと接地端子の間に設ける第1の電流センサと第1のスイッチと、
前記内部回路のGNDとケースの間に設ける第2の電流センサと第2のスイッチと
前記各電流センサからの接地電流を取り込み、前記各スイッチをオンオフ切り替える接地切り替え回路と、を備え、
前記接地電流が最小になるように前記スイッチを切り替えることを特徴とするコントローラの接地機構である。
内部回路のGNDと接地端子の間に設ける第1の電流センサと第1のスイッチと、
前記内部回路のGNDとケースの間に設ける第2の電流センサと第2のスイッチと
前記各電流センサからの接地電流を取り込み、前記各スイッチをオンオフ切り替える接地切り替え回路と、を備え、
前記接地電流が最小になるように前記スイッチを切り替えることを特徴とするコントローラの接地機構である。
さらに、前記接地切り替え回路は、
前記第1のスイッチをオン、かつ第2のスイッチをオフにする第1のモードと、
前記第1のスイッチをオフ、かつ第2のスイッチをオンにする第2のモードと、
前記第1のスイッチおよび第2のスイッチの両方をオンにする第3のモードと、
の3つのモードの中から最適なモードを選択して、前記2つのスイッチを切り替えることを特徴とするコントローラの接地機構である。
前記第1のスイッチをオン、かつ第2のスイッチをオフにする第1のモードと、
前記第1のスイッチをオフ、かつ第2のスイッチをオンにする第2のモードと、
前記第1のスイッチおよび第2のスイッチの両方をオンにする第3のモードと、
の3つのモードの中から最適なモードを選択して、前記2つのスイッチを切り替えることを特徴とするコントローラの接地機構である。
さらにこのコントローラは、
前記各接地電流の一つまたは総和が所定のしきい値を超える場合にはアラーム出力を発信する機能を有するコントローラの接地機構を特徴とする。
前記各接地電流の一つまたは総和が所定のしきい値を超える場合にはアラーム出力を発信する機能を有するコントローラの接地機構を特徴とする。
接地線に流れる電流をコントローラ自身でチェックするようにして、最もその電流が少なくなる組み合わせを選択するので、内部回路のGNDに流れる電流を最小に抑えて、電源等ノイズを低減した接地機構を備えるコントローラが実現できる。
従来型のコントローラでの接地概況を、図1に示す。コントローラ100は板金製のケース1で覆われている。内部回路のGND(導体)6からアース端子(図外、ケースとは絶縁される)を介して外部アースへ接地線4が設けられる。
一方、内部回路のGND6は金属スタッドなどを通じてケース1に接地線5が接続され、さらに、ケース1はキャビネット2の筐体にネジ3で取り付け設置される。
すると、GND6へはアースからの接地線4に接地電流I1が流れ込む(または流れ出る)。さらに、GND6からケース1、ネジ3を通じて接地線5に接地電流I2が流れ出る(または流れ込む)ことになる。特に、アースとキャビネット2筐体の間に過電流により電位が発生すると、ループが形成されて、接地電流I1および接地電流I2に電流ループが生じるのである。
その他、他の機器との間でGND6が接続されることもあり、その場合には接地電流I3の存在もあるが、本願発明では接地電流I1とI2を説明するに留める。
図2に本願発明の実施例である接地機構を示す。
上述のGND6とアース間の接地線4に、第1の電流センサ20と第1のスイッチ10を直列に設ける。また、GND6とケース1間の接地線5に、第2の電流センサ21と第2のスイッチ11を直列に設ける。
上述のGND6とアース間の接地線4に、第1の電流センサ20と第1のスイッチ10を直列に設ける。また、GND6とケース1間の接地線5に、第2の電流センサ21と第2のスイッチ11を直列に設ける。
コントローラの内部回路の図示は省略するが、一般的マイコン利用の機器であり、CPU、メモリ、各種入出力部によって構成される。本願発明の特徴である接地切り替え回路は、電流センサ20および21からの接地電流値I1およびI2を読み取り、スイッチ10、11をディジタル出力によりリレーでオンオフする手段であって、マイコンの応用的実現によればよい。
その接地切り替え回路は、本例では、接地電流I1と接地電流I2が最小となるように動作する。最小の意味は、接地電流がそれぞれ最小であること、および/または各接地電流の総和で判断する。ただし、極性は不定ゆえ電流の絶対値で評価する。なお、上述のようなループの場合には、接地電流それぞれおよび総和がともに大きくなるので、これは最低限排除することになる。
実際の切り替え手段はスイッチのオンオフとなるので、次のモードに分けられる。そのモードとは、少なくとも下記の3モードであり、第1のスイッチ10と第2のスイッチ11のオンオフで規定される:
(1) 第1のモード:第1のスイッチ(オン)、第2のスイッチ(オフ)
(2) 第2のモード:第1のスイッチ(オフ)、第2のスイッチ(オン)
(3) 第3のモード:第1のスイッチ(オン)、第2のスイッチ(オン)
通常は、第1、第2のスイッチをどちらもオフにすることはない。
(1) 第1のモード:第1のスイッチ(オン)、第2のスイッチ(オフ)
(2) 第2のモード:第1のスイッチ(オフ)、第2のスイッチ(オン)
(3) 第3のモード:第1のスイッチ(オン)、第2のスイッチ(オン)
通常は、第1、第2のスイッチをどちらもオフにすることはない。
こうして、接地切り替え回路は適当なタイミングで、接地電流I1と接地電流I2を読み、モードを切り替える判断をする。このタイミングは、初期的な制御動作の立ち上がり時に試して最小となるモードを選ぶことでもよいし、ランタイムに逐次得られた接地電流I1と接地電流I2、および接地電流の相関関係をメモリに保存しておいて、それにより最適なモードを選択することでもよい。どのようなロジックでモードを選択するかは設計事項であるので、これ以上の説明は割愛する。
次に、そうして求めた接地電流I1,I2の其々または総和接地電流値は0mAが理想であるが、実際には幾らかの電流は流れる。その電流値がノイズマージンから見て許容できないレベルであるかどうかを判断するために、メモリに保存されたしきい値と比べる。しきい値以下なら問題はないが、超える場合には正常な動作が保証できないため、外部にアラーム(警報)出力することも考えられる。出力先は、アナンシエータ、または上位システムへの通報発信でもよい。
本願発明ではコントローラにかかる接地機構の構成を示したが、これは単体機器に限らず、分散型制御システムにおいても、本願発明の応用は可能である。
1 ケース
2 キャビネット
3 ネジ
4 第1の接地線
5 第2の接地線
6 内部回路GND
10 第1のスイッチ
11 第2のスイッチ
20 第1の電流センサ
21 第2の電流センサ
100 コントローラ
I1 第1の接地電流
I2 第2の接地電流
2 キャビネット
3 ネジ
4 第1の接地線
5 第2の接地線
6 内部回路GND
10 第1のスイッチ
11 第2のスイッチ
20 第1の電流センサ
21 第2の電流センサ
100 コントローラ
I1 第1の接地電流
I2 第2の接地電流
Claims (3)
- コントローラの接地機構であって、
内部回路のGNDと外部アースの間に設ける第1の電流センサと第1のスイッチと、
前記内部回路のGNDとケースの間に設ける第2の電流センサと第2のスイッチと
前記各電流センサからの接地電流を読み込み、前記各スイッチをオンオフ切り替える接地切り替え回路と、を備え、
前記接地切り替え回路は前記接地電流が最小になるように前記スイッチを切り替えることを特徴とするコントローラの接地機構。 - 請求項1に記載のコントローラの接地機構において、
前記接地切り替え回路は、
前記第1のスイッチをオン、かつ第2のスイッチをオフにする第1のモードと、
前記第1のスイッチをオフ、かつ第2のスイッチをオンにする第2のモードと、
前記第1のスイッチおよび第2のスイッチの両方をオンにする第3のモードと、
の3つのモードの中から最適なモードを選択して、前記2つのスイッチを切り替えることを特徴とするコントローラの接地機構。 - 請求項1また請求項2に記載のコントローラの接地機構において、
前記接地電流の一つまたは総和が所定のしきい値を超える場合にはアラーム出力を発信することを特徴とするコントローラの接地機構。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2014131030A JP2016008932A (ja) | 2014-06-26 | 2014-06-26 | コントローラの接地機構 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2014131030A JP2016008932A (ja) | 2014-06-26 | 2014-06-26 | コントローラの接地機構 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2016008932A true JP2016008932A (ja) | 2016-01-18 |
Family
ID=55226571
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2014131030A Pending JP2016008932A (ja) | 2014-06-26 | 2014-06-26 | コントローラの接地機構 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2016008932A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2019216164A1 (ja) | 2018-05-09 | 2019-11-14 | 株式会社クラレ | 銀付調皮革様シート |
-
2014
- 2014-06-26 JP JP2014131030A patent/JP2016008932A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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WO2019216164A1 (ja) | 2018-05-09 | 2019-11-14 | 株式会社クラレ | 銀付調皮革様シート |
KR20200139793A (ko) | 2018-05-09 | 2020-12-14 | 주식회사 쿠라레 | 은부조 피혁형 시트 |
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