JP2016007935A - 浮体式洋上設備、推進用構造体、及び、浮体式洋上設備の推進方法 - Google Patents

浮体式洋上設備、推進用構造体、及び、浮体式洋上設備の推進方法 Download PDF

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Abstract

【課題】浮体式洋上設備において製造所や港から洋上設置場所までの航海では使用するが、洋上で稼働しているときには不要となる推進装置を機関室内から省いて、機関室のスペースを大幅に小さくすることができて、洋上設備としての生産や貯蔵のための設備のスペースを著しく大きくすることができる浮体式洋上設備、推進用構造体、及び、浮体式洋上設備の推進方法を提供する。【解決手段】洋上に位置保持されて使用される浮体式洋上設備1において、推進装置21を含む推進用構造体20を当該浮体式洋上設備に着脱可能に構成すると共に、前記推進装置を当該浮体式洋上設備に配置されている当該浮体式洋上設備用の動力駆動源11で駆動するように構成する。【選択図】図1

Description

本発明は、浮体式洋上設備、推進用構造体、及び、浮体式洋上設備の推進方法に関し、より詳細には、機関室のスペースを大幅に小さくすることができて、洋上設備としての生産や貯蔵のための設備のスペースを著しく大きくすることができる、浮体式洋上設備、推進用構造体、及び、浮体式洋上設備の推進方法に関する。
石油・ガスの生産設備を備え、長期間に亘って特定の洋上設置場所に位置保持されて使用されるFPSO(浮体式生産貯蔵積出設備)、石油・ガスの生産設備を持たないFSO(浮体式貯蔵積出設備)やFSU(浮体式貯蔵設備)、LNGを扱うFLNG(液化貯蔵積出設備)等の浮体式洋上設備は、洋上で係留や自動位置保持装置等により位置保持しながら、浮かんだ状態で、生産活動及び生産物の一時的貯蔵を行っている。
これらの洋上設備の建造は、既存のVLCC(大型タンカー)を改造して建造することが主流であるが、最近は、新造で浮体式洋上設備を建造するケースがでてきており、この新造のケースにおいてもVLCCの設計をベースに設計され、建造されている。
そのため、推進機関が、VLCCと同様に浮体式洋上設備の機関室内に搭載されている。その結果、図5に示すように、機関室10Xの大半を、主機関30等の推進機関関連の機器が占めているが、この推進機能は、製造所又は港から油田までの移動の際しか用いられず、浮体式洋上設備1Xの稼働中は必要とされない。そのため、稼働中は使用されない推進機関関連の機器類で、機関室10Xのスペース(斜線のハッチング部分)が大きく取られ、この部分の有効利用がなされていないという問題点がある。
一方、船尾などに配置され、プラットホーム上に配置した旋回駆動手段で旋回させられる旋回式スラスタを主推進機として装備し、電気的駆動手段により舵ではなくプロペラを旋回させることで船舶の進行方向を変更する船舶が提案されている(例えば、特許文献1参照)。また、水平方向に回転するポッドにプロペラを装備したアジマススラスターと呼ばれる推進用構造体も提案され、船尾の舵を設けない船舶も実用化されている。
また、釣り船等の小型の船舶においては、船外機という主機関と補機、ギア機構、クラッチ、伝動シャフトなどの動力伝達系と、スクリュープロペラ等を一体化した推進ユニットが使用されている。この船外機では、多くの場合、船外機全体を水平方向に旋回させることで舵の役割を果たし、また、船外機を船体の後上方に跳ね上げる構造にすることで浅瀬などにおいて船外機を跳ね上げて障害物を回避することができるようにしている。
この船外機が装着される船舶は、通常船外機が装着された状態で運航され、保守点検時以外は船舶に装着されたままであり、また、このような船外機で運航可能な船舶も小型船舶に限られている。
実開平06−8190号公報
本発明者は、上記の状況を鑑みて、稼働時に推進機能が不要となる浮体式洋上設備に対して、船外機のような推進装置を有する推進用構造体を着脱可能に設けて、この推進用構造体を航行時のみ浮体式洋上設備に装着して、稼働中不要となるこの推進用構造体を、別の浮体式洋上設備に使用できるようにする際に、機関室内の推進用の機器を機関室から推進用構造体に移すと共に、稼働中は必要であるが航行中は不要なボイラや発電機などの動力駆動源を航行時の動力駆動源として使用することで、機関室の大きさと推進構造体の大きさを共に小さくできると共に、機器を効率よく使用できるとの知見を得た。
本発明の目的は、浮体式洋上設備において製造所や港から洋上設置場所までの航海では使用するが、洋上で稼働しているときには不要となる推進装置を機関室内から省いて、機関室のスペースを大幅に小さくすることができて、洋上設備としての生産や貯蔵のための設備のスペースを著しく大きくすることができる浮体式洋上設備、推進用構造体、及び、浮体式洋上設備の推進方法を提供することにある。
上記のような目的を達成するための本発明の浮体式洋上設備は、洋上に位置保持されて使用される浮体式洋上設備において、推進装置を含む推進用構造体を当該浮体式洋上設備に着脱可能に構成すると共に、前記推進装置を当該浮体式洋上設備に配置されている当該浮体式洋上設備用の動力駆動源で駆動するように構成される。
この推進用構造体は、小型の船舶で使用されている船外機とは異なり、推進装置を駆動する動力駆動源(動力発生装置)を持たず、推進用構造体が装着される先の浮体式洋上設備に設けられている動力駆動源を用いて推進装置を駆動する。
この構成によれば、浮体式洋上設備において、推進用の主機関や付随する冷却ポンプ、熱交換器、油清浄機等の補機や、主機関を保守点検するための主機関開放用天井クレーン等が不要となり、浮体式洋上設備の機関室のスペースを大幅に減少することができ、生産や貯蔵のための利用スペースを著しく増加することができる。
また、着脱可能に装備される推進用構造体が備えているプロペラ等の推進装置の動力駆動源として、浮体式洋上設備に配置されている、既存の装置であるボイラや発電機等の動力駆動源を活用することで、推進用構造体における動力駆動源を省くことができるので、推進用構造体の構成を簡略化、及び、小型化することができる。
上記の浮体式洋上設備において、当該浮体式洋上設備用の前記動力駆動源が、ボイラである場合には、このボイラで発生する蒸気を用いて、推進用構造体に設けた蒸気タービンや蒸気を用いた発電機と電動機等により推進装置を駆動して浮体式洋上設備を運航することができる。
浮体式洋上設備においては、機関室に設けられ、船内用の蒸気を供給するための機関室内ボイラや、上甲板上に設けられ、生産施設で原油や天然ガスを処理するために使用される蒸気を供給する上甲板上ボイラを設けていることが多く、しかも、推進装置を稼働させる運航中は、生産施設は稼働していないため、これらのボイラで発生する蒸気で推進用構造体の推進装置を容易に駆動できる。
そして、上記の目的を達成するための浮体式洋上設備のための推進用構造体は、洋上に位置保持されて使用される浮体式洋上設備に着脱可能に構成した推進用構造体であって、前記浮体式洋上設備に配置してある動力駆動源で、当該推進用構造体に配置してある推進装置を駆動するように構成される。
この構成によれば、推進用構造体において、着脱可能に装備される推進用構造体の推進装置の動力駆動源として、浮体式洋上設備の動力駆動源を活用することで、推進用構造体の動力駆動源を省くことができ、推進用構造体の構成を簡略化、及び、小型化することができる。
また、浮体式洋上設備において、推進用の主機関や付随する補機や、主機関開放用天井クレーン等が不要となり、浮体式洋上設備の機関室のスペースを大幅に減少することができ、生産や貯蔵のための利用スペースを著しく増加することができる。
上記の推進用構造体において、前記浮体式洋上設備用の前記動力駆動源がボイラであり、該ボイラで発生する蒸気で推進装置を駆動するように構成されると、機関室に設けられる船内用の蒸気供給の機関室内ボイラや、原油や天然ガスを処理するための蒸気供給の上甲板上ボイラ等で発生する蒸気を用いて、推進用構造体に設けた蒸気タービンや蒸気を用いた発電機と電動機等により推進装置を駆動して浮体式洋上設備を運航することができる。
浮体式洋上設備においては、機関室内ボイラや、上甲板上ボイラを設けていることが多く、しかも、推進装置を駆動させる運航中は、生産施設は稼働していないため、これらのボイラの蒸気で推進用構造体の推進装置を容易に駆動できる。
そして、上記の目的を達成するための浮体式洋上設備の推進方法は、洋上に位置保持されて使用される浮体式洋上設備の推進方法において、当該浮体式洋上設備に着脱可能に構成され、かつ、推進装置を備えた推進用構造体を、当該浮体式洋上設備に装着して、前記推進装置を当該浮体式洋上設備に配置してある動力駆動源で駆動して、当該浮体式洋上設備を運航することを特徴とする方法である。
この方法によれば、新造の浮体式洋上設備に推進用構造体を航行時に付けて、洋上稼働時には取り外すことで、同じ推進用構造体を他の浮体式洋上設備に流用できるようになる。これにより、1つの推進用構造体を、幾つかの浮体式洋上設備の移動にも使用できるようになる。従って、少ないコストで、新造の浮体式洋上設備を建造できるようになる。
本発明の浮体式洋上設備、推進用構造体、及び、浮体式洋上設備の推進方法によれば、浮体式洋上設備において、製造所や港から洋上設置場所までの航海では使用するが、洋上で稼働しているときには不要となる推進装置のための機器を機関室内から省くことで、推進用の主機関や付随する補機や主機関開放用天井クレーン等が不要となり、浮体式洋上設備の機関室のスペースを大幅に減少することができ、洋上設備としての生産や貯蔵のための設備のスペースを著しく大きくすることができる。
また、着脱可能に装備される推進用構造体が備えているプロペラ等の推進装置の動力駆動源として、浮体式洋上設備に配置されている、既存の装置であるボイラや発電機等の動力駆動源を活用することで、推進用構造体において動力駆動源を省くことができ、推進用構造体の構成を簡略化、及び、小型化することができる。
更に、新造の浮体式洋上設備に推進用構造体を航行時に付けて、洋上稼働時には取り外すことで、同じ推進用構造体を他の浮体式洋上設備に流用できるようになる。これにより、1つの推進用構造体を、幾つかの浮体式洋上設備の移動に使用できるようになる。従って、少ないコストで、新造の浮体式洋上設備を建造できるようになる。
本発明の実施の形態の浮体式洋上設備の構成と推進用構造体の構成を模式的に示す船尾部分の側面図で、浮体式洋上設備に推進用構造体を装着した状態を示す図である。 浮体式洋上設備に推進用構造体を装着した状態を模式的に示す船尾部分の側面図である。 浮体式洋上設備のボイラで発生する蒸気で推進用構造体のプロペラを駆動する構成を模式的に示す船尾部分の側面図である。 浮体式洋上設備の発電機で発生する電気で推進用構造体のプロペラを駆動する構成を模式的に示す船尾部分の側面図である。 従来技術における浮体式洋上設備の構成を模式的に示す側面図である。
以下、本発明に係る実施の形態の浮体式洋上設備、推進用構造体、及び、浮体式洋上設備の推進方法について、図面を参照しながら説明する。この実施の形態の浮体式洋上設備として、FPSO(浮体式生産貯蔵積出設備)を例にして説明するが、本発明は、このFPSOに限定する必要はなく、洋上を航行するときに推進装置を必要とし、洋上で稼働中は推進装置を必要としない浮体式洋上設備であれば、適用することができる。
例えば、石油・ガスの生産設備は持たないFSO(浮体式貯蔵積出設備)やFSU(浮体式貯蔵設備)、LNGを扱うFLNG(液化貯蔵積出設備:LNG-FPSO)、LPGを扱うFLPG(LPG-FPSO)、FSRU(浮体式貯蔵再ガス化設備)等にも本発明を適用することができる。
なお、一般的に、FPSO等の浮体式洋上設備1は、VLCC等の船舶とほぼ同様の形状をしていることが多いので、ここでは、各部の名称もVLCC等の船舶に準じて「船体」「船尾」「上甲板」などの呼称を用いて説明する。
図1〜図4に示すように、この実施の形態の浮体式洋上設備1は、VLCC等の船舶と略同様な形状をしており、製造所又は港から油田等のある洋上設置場所に自航で移動し、係留システムや自動位置保持システムにより、この洋上設置場所で洋上に位置保持している状態で使用される。
この浮体式洋上設備1は、船体2の船尾に推進用構造体20を装着可能な船尾部3とその前側の機関室10とを有して構成される。この機関室10には、船内用の蒸気を発生する機関室内ボイラ11と機関室内発電機12が配置されている。また船体2の上甲板4上には、生産施設(図示しない)で原油または天然ガスを処理するための蒸気を発生する上甲板上ボイラ13と上甲板上発電機14が配置されている。また、上甲板4に船橋や居住区等がある上部構造物5が設けられ、機関室10の上方部位には煙突10aが設けられている。
また、図1に示すように、推進用構造体20は、浮体式洋上設備1の運航時は、浮体式洋上設備1の船尾側から船首側に、凹形状をした船尾部3に嵌入されて、浮体式洋上設備1に装着されるように構成される。また、浮体式洋上設備1の運航が終了した時は、図2に示すように、推進用構造体20は船首側から船尾側に移動して、船尾部3から分離するように構成される。この分離はクレーン船を用いて分離してもよく、第3の浮体(図示しない)に推進用構造体20を係合させて分離してもよい。つまり、本発明では、浮体式洋上設備1において、推進装置であるプロペラ21を含む推進用構造体20を浮体式洋上設備1に着脱可能に構成する。
この推進用構造体20は、下部に推進装置となるプロペラ21、上部にこのプロペラ21を回転する回転機22と、この回転機22とプロペラ21との間に回転機22の回転軸22aとプロペラ21の回転軸21aとの間で、回転の軸方向を鉛直方向から略水平方向に曲げるギア機構23を備えて構成される。
更に、プロペラ21を回転機22ごと水平方向に旋回する操船機器24を備えて、プロペラ21を回転して航行しているときに、このプロペラ21の回転軸21aを水平方向に旋回させることで、自航している浮体式洋上設備1を操船するように構成する。この操船に関しては、回転機22ごと旋回させる構成の代わりに、アジマススラスターのように旋回するポッドにプロペラ21を設けてポッドのみを旋回させるように構成してもよい。
そして、本発明においては、推進装置であるプロペラ21を回転駆動する回転機22の動力駆動源として、浮体式洋上設備1に配置されている浮体式洋上設備1用の動力駆動源である機関室内ボイラ11、機関室内発電機12、上甲板上ボイラ13、又は、上甲板上発電機14のいずれか又はいくつかの組み合わせで駆動するように構成する。
つまり、この推進用構造体20においては、小型の船舶で使用されている船外機とは異なり、プロペラ21を駆動する動力駆動源(動力発生装置)を自身では持たず、推進用構造体20が装着される先の浮体式洋上設備1に設けられている動力駆動源である機関室内ボイラ11、機関室内発電機12、上甲板上ボイラ13、又は、上甲板上発電機14のいずれか又はいくつかの組み合わせを用いてプロペラ21を駆動する。
例えば、図3に示すように、回転機22を蒸気タービンで構成して、この蒸気タービンに蒸気配管15を用いて上甲板上ボイラ13で発生する蒸気と機関室内ボイラ11で発生する蒸気の一方又は両方(図3では両方)を供給する。これにより、機関室内ボイラ11または上甲板上ボイラ13のいずれか一方又は両方で発生する蒸気を用いて、推進用構造体20に設けた蒸気タービンによりプロペラ21を駆動して浮体式洋上設備1を自航状態で運航することができる。このプロペラ21を駆動させる運航中は、生産施設は稼働していないため、これらの機関室内ボイラ11または上甲板上ボイラ13のいずれか一方又は両方で発生する蒸気で推進用構造体20のプロペラ21を容易に駆動できる。
あるいは、図4に示すように、回転機22を電動機(モータ)で構成して、このモータに機関室内発電機12で発生する電気または上甲板上発電機14で発生する電気の一方又は両方(図4では両方)を電力線16を用いて供給する。
上記の構成によれば、洋上に位置保持されて使用される浮体式洋上設備1は、プロペラ(推進装置)21を含む推進用構造体20を浮体式洋上設備1に着脱可能に構成されると共に、プロペラ21を浮体式洋上設備1に配置されている浮体式洋上設備1用の機関室内ボイラ11、機関室内発電機12、上甲板上ボイラ13、上甲板上発電機14のいずれかまたはいくつかの組み合わせで駆動することができる。
また、上記の構成によれば、浮体式洋上設備1のための推進用構造体20は、洋上に位置保持されて使用される浮体式洋上設備1に着脱可能に構成され、浮体式洋上設備1に配置されている機関室内ボイラ11、機関室内発電機12、上甲板上ボイラ13、上甲板上発電機14のいずれかまたはいくつかの組み合わせで、推進用構造体20に配置されているプロペラ21を駆動するように構成される。
そして、本発明の実施の形態の浮体式洋上設備の推進方法は、洋上に位置保持されて使用される浮体式洋上設備1の推進方法で、浮体式洋上設備1に着脱可能に構成され、かつ、プロペラ21を備えた推進用構造体20を、浮体式洋上設備1に装着して、プロペラ21を浮体式洋上設備1に配置されている機関室内ボイラ11、機関室内発電機12、上甲板上ボイラ13、上甲板上発電機14のいずれかまたはいくつかの組み合わせで駆動して、浮体式洋上設備1を運航する方法である。
上記の実施の形態の浮体式洋上設備1、推進用構造体20、及び、浮体式洋上設備の推進方法によれば、浮体式洋上設備1において、推進用の主機関や付随する冷却ポンプ、熱交換器、油清浄機等の補機や、主機関を保守点検するための主機関開放用天井クレーン等が不要となり、浮体式洋上設備1の機関室10のスペースを大幅に減少することができ、生産や貯蔵のための利用スペースを著しく増加することができる。例えば、図5に示す従来技術の機関室10Xに対して、この実施の形態の浮体式洋上設備1の機関室10では図1に示すように斜線のハッチング部分のスペースを有効利用できるようになる。
また、着脱可能に装備される推進用構造体20のプロペラ21の動力駆動源として、浮体式洋上設備1に配置されている、既存の装置であるボイラ11、13や、発電機12、14の等の動力駆動源を活用することで、推進用構造体20において、動力駆動源を省くことができ、推進用構造体20の構成を簡略化、及び、小型化することができる。
更に、新造の浮体式洋上設備1に推進用構造体20を航行時に付けて、洋上稼働時には取り外すことで、同じ推進用構造体20を他の浮体式洋上設備1に流用することができる。これにより、1つの推進用構造体20を、幾つかの浮体式洋上設備1の移動にも使用できるようになる。従って、少ないコストで、新造の浮体式洋上設備1を建造できるようになる。
本発明の浮体式洋上設備、推進用構造体、及び、浮体式洋上設備の推進方法によれば、浮体式洋上設備において製造所や港から洋上設置場所までは使用するが、洋上で稼働しているときには不要となる推進装置を機関室内から省いて、機関室のスペースを大幅に小さくすることができて、洋上設備としての生産や貯蔵のための設備のスペースを著しく大きくすることができるので、多くの浮体式洋上設備に利用することができる。
1、1X 浮体式洋上設備
2 船体
3 船尾部
4 上甲板
5 上部構造物
10、10X 機関室
10a 煙突
11 機関室内ボイラ
12 機関室内発電機
13 上甲板上ボイラ
14 上甲板上発電機
15 蒸気配管
16 電力線
20 推進用構造体
21 プロペラ(推進装置)
22 回転機
22a 回転機の回転軸
21a プロペラの回転軸
23 ギア機構
24 操船機器
30 主機関

Claims (5)

  1. 洋上に位置保持されて使用される浮体式洋上設備において、推進装置を含む推進用構造体を当該浮体式洋上設備に着脱可能に構成すると共に、前記推進装置を当該浮体式洋上設備に配置されている当該浮体式洋上設備用の動力駆動源で駆動するように構成したことを特徴とする浮体式洋上設備。
  2. 当該浮体式洋上設備用の前記動力駆動源が、ボイラであることを特徴とする請求項1に記載の浮体式洋上設備。
  3. 洋上に位置保持されて使用される浮体式洋上設備に着脱可能に構成した推進用構造体であって、前記浮体式洋上設備に配置してある動力駆動源で、当該推進用構造体に配置してある推進装置を駆動するように構成したことを特徴とする推進用構造体。
  4. 前記浮体式洋上設備用の前記動力駆動源がボイラであり、該ボイラで発生する蒸気で推進装置を駆動するように構成したことを特徴とする請求項3に記載の推進用構造体。
  5. 洋上に位置保持されて使用される浮体式洋上設備の推進方法において、当該浮体式洋上設備に着脱可能に構成され、かつ、推進装置を備えた推進用構造体を、当該浮体式洋上設備に装着して、前記推進装置を当該浮体式洋上設備に配置してある動力駆動源で駆動して、当該浮体式洋上設備を運航することを特徴とする浮体式洋上設備の推進方法。
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