JP2016007844A - スクライブ装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】基板Wの上流側端部をチャック爪11で把持した状態で基板Wを下流のスクライブユニットCへ搬送する把持搬送ユニットBを備え、スクライブユニットCのカッターホイール23で基板表面に基板搬送方向と直交するX方向のスクライブ予定ラインS1に沿ったスクライブラインを加工するスクライブ装置において、チャック爪11に隣接するX方向のスクライブ予定ラインS1をカッターホイール23で加工する際に、チャック爪11による基板Wの把持を解除すると共に、当該チャック爪11がカッターホイール23と干渉しない位置に退避する構成とする。
【選択図】図1
Description
基板W’は、水平な姿勢でチャック爪30によって把持され、スクライブユニット31のビーム32に向かって搬送され、ビーム32に取り付けたスクライブヘッド33のカッターホイール34を基板W’表面に押しつけながらX方向に転動させることによって、X方向のスクライブ予定ラインS1に沿ってスクライブラインが加工される。また、Y方向のスクライブ予定ラインS2の加工は、カッターホイール34のホルダ(図示外)を回転させる等してカッターホイール34の転動方向をY方向に変更し、基板W’をチャック爪30で把持してカッターホイール34に向かって移動させることによって行われる。
これにより、チャック爪に隣接するX方向のスクライブラインを加工する際に、チャック爪が基板の把持を解除した後であっても、基板の表面を押圧部材で押さえつけることで基板を安定的に保持することができる。
本発明においてスクライブされる基板Wは、図6(a)に示すように、互いに直交するX方向のスクライブ予定ラインS1とY方向のスクライブ予定ラインS2によって、六つの単位基板領域W1と、四方周辺の端材領域Tとに区分けされる。本実施例では、この端材領域Tの幅が3mm程度としてある。
吸着搬送部材2は、下面に多数のエア吸引孔を有する吸着板3を備え、吸着板3は流体シリンダなどの昇降機構4により昇降できるように支持部材5に保持されている。また、支持部材5はY方向に延びる支柱6に形成されたレール7に沿って往復移動できるようにしてある。
各チャック部材12のチャック爪11は、台盤10に設けられたY方向に延びる溝15に沿って移動できるように配置されている。そして、基板Wをチャック爪11で把持したときには、図3に示すように、基板Wの下面が台盤10の上面に接した状態で台盤10上に載置できるように形成されている。
また、チャック爪11は、図4に詳しく示すように、上部爪片11aと下部爪片11bとからなり、上部爪片11aが枢軸11cを支点として、図4(a)の基板チャック位置から図4(b)の解除位置に回動できるようになっている。この解除位置において、本実施例では、後述するスクライブユニットCのカッターホイール23により、最上流側のX方向のスクライブ予定ラインS1をスクライブする際に、上部爪片11aがカッターホイール23と干渉しない回避姿勢となるべく大きく開くように形成されている。なお、上部爪片11aのチャック並びに解除動作は、流体シリンダ11dによって行われる。
また、スクライブユニットCには、台盤10上に載置される基板Wの上面の一部を押さえて台盤10との間で基板Wを保持する昇降可能な押圧部材26が設けられている。押圧部材26の駆動は流体シリンダ等の駆動機構27により行われる。
図7(a)〜(d)に示すように、コンベア1によって運ばれてきた基板Wは、ローダAの吸着板3でピックアップされてレール7に沿って下流側に移動し、把持搬送ユニットBのフレーム13を乗り越えて台盤10上に受け渡される。
台盤10上に移送された基板Wは、図6(a)に示すように、その上流側一端部の端材領域T部分が把持搬送ユニットBのチャック爪11に把持される。この場合のチャック爪11の掴み代は、端材領域Tの幅と略同じ3mmである。この状態で基板Wは下流側のスクライブユニットCに向かって移動する。そして、基板Wの最下流側(先導端側)のX方向スクライブ予定ラインS1がスクライブユニットCのカッターホイール23の直下に到達したときに、把持搬送ユニットBの基板送りを停止し、カッターホイール23を降下させてこのスクライブ予定ラインに沿って押しつけながらX方向にスクライブする。
このようにしてX方向のスクライブ予定ラインS1を下流側から順次スクライブしていく。しかし、図6(b)に示すように、最上流のX方向スクライブ予定ラインS1を加工する場合は、チャック爪11の掴み代が端材領域Tの幅と略同じであるので、カッターホイール23がチャック爪11と干渉してスクライブすることができない。したがってこの際は、図4(b)に示すように、基板Wを把持するチャック爪11の上部爪片11aを流体シリンダ11dによりカッターホイール23と干渉しない解除姿勢まで回動回避させている。これにより、最上流側のX方向スクライブ予定ラインS1を円滑にスクライブすることができる。
また、この実施例では、チャック爪11が基板Wの把持を解除した位置で、チャック爪11の上部爪片11aが回避姿勢まで回動するので、チャック爪11の基板解除動作と干渉回避動作とをワンアクションで迅速に行うことができる。
なお、最上流のX方向スクライブ予定ラインS1をスクライブする際は、押圧部材27を基板W表面に接する位置まで降下させて、チャック爪11のチャック解除により不安定となった基板Wを台盤10との間で挟着保持するのがよい。
B 把持搬送ユニット
C スクライブユニット
S1 X方向のスクライブ予定ライン
S2 Y方向のスクライブ予定ライン
T 端材領域
W 基板
W1 単位基板領域
1 コンベア
3 吸着板
10 台盤
11 チャック爪
11a 上部爪片
11b 下部爪片
12 チャック部材
20 ビーム
23 カッターホイール
26 押圧部材
Claims (4)
- 基板の上流側端部をチャック爪で把持した状態で下流側のスクライブユニットへ搬送する把持搬送ユニットを備え、前記スクライブユニットが具備するカッターホイールで前記基板の表面に基板搬送方向と直交する方向に延びるスクライブラインを加工するスクライブ装置において、
前記チャック爪に隣接するスクライブラインを前記カッターホイールで加工する際に、前記チャック爪による前記基板の把持を解除すると共に、前記チャック爪が前記カッターホイールと干渉しない位置に退避するように形成されているスクライブ装置。 - 前記チャック爪が前記基板の把持を解除した際に、その解除位置で前記チャック爪の上部爪片が前記カッターホイールとの干渉を回避する姿勢に回動するように形成されている請求項1に記載のスクライブ装置。
- 前記チャック爪が前記基板の把持を解除した際に、前記チャック爪が基板搬送方向の上流側に移動することにより、前記カッターホイールとの干渉を回避するようにした請求項1に記載のスクライブ装置。
- 前記スクライブユニットは、前記基板の上面を押さえて前記基板を載置する台盤との間で前記基板を保持する昇降可能な押圧部材を備えている請求項1〜請求項3のいずれかに記載のスクライブ装置。
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