JP2016006926A - 無線通信装置,無線通信方法,プログラム - Google Patents

無線通信装置,無線通信方法,プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】ユーザの意図しないアクセスポイントへの接続を抑止する。【解決手段】無線通信装置は,アクセスポイントを検出し,前記アクセスポイントへの接続の条件となる無線品質を満たす前記アクセスポイントに無線接続する通信部と,前記通信部により検出された前記アクセスポイントの数と自装置の移動状態とに応じて,前記無線品質を確認する確認回数を決定する処理部とを有する。【選択図】 図4

Description

本発明は,無線通信装置,無線通信方法,プログラムに関する。
現在,各種無線通信機能が提案されている。例えば,第1の無線通信機能は, LTE(Long Term Evolution)や,3G(Third Generation)などの無線通信方式を利用して基地局に無線接続し,無線通信する機能である。第2の無線通信機能は,例えば無線LAN(Local Area Network)通信を利用してアクセスポイントに無線接続し,無線通信する機能である。なお,基地局,アクセスポイントは,インターネットなどのネットワークに接続する。
移動可能な無線通信装置(例えば,携帯電話機,スマートフォン)の高機能化に伴い,第1,第2の無線通信機能を有する無線通信装置が提案されている。
かかる無線通信装置は,例えば,第1,第2の無線通信機能の何れかを実行し,ネットワークに接続する。かかる無線通信装置は,アクセスポイントの無線通信圏外に位置する場合,第1の無線通信機能を利用し基地局に接続し,ネットワークに接続する。そして,かかる無線通信装置は,アクセスポイントの無線通信圏内に位置する場合,第2の無線通信機能を利用してアクセスポイントに接続し,ネットワークに接続する。
特開2008-79305号公報 特開2007-306510号公報 特開2003-264565号公報 特開2008-98880号公報 国際公開第2008/102504号
無線通信装置が第2の無線通信機能を実行する場合,ユーザの利便性が低下しないことが好ましい。例えば,ユーザが,第1の無線通信機能を実行中の無線通信装置を所持し,高速で移動している状況を想定する。
かかる状況で,かかる無線通信装置がアクセスポイントの無線通信圏内に在圏した場合,無線通信装置が,即座に,第1の無線通信機能から第2の無線通信機能に切り替え,アクセスポイントに接続することを想定する。かかる想定においては,無線通信装置は,高速移動しているので,このアクセスポイントの無線通信圏外に短時間で出てしまい,この接続が維持できなくなる可能性が高い。特に,アクセスポイントの無線通信圏は,前記した基地局の無線通信圏よりも狭いため,アクセスポイントとの接続を維持できる時間が短くなる可能性が高くなる。
かかる無線通信装置が,アクセスポイントの無線通信圏内から外に出ると,再度,第2の無線通信機能から第1の無線通信機能に切り替える。この切り替えの間,無線通信が一時中断するので,利用者の利便性が低下することがある。かかるアクセスポイントへの接続は,ユーザの意図しないアクセスポイントへの接続である。
本実施の形態の一つの側面は,ユーザの意図しないアクセスポイントへの接続を抑止することを目的とする。
本実施の形態の第1の側面は,装置と無線接続するアクセスポイントを検出し,前記アクセスポイントへの接続の条件となる無線品質を満たす前記アクセスポイントに無線接続する通信部と,前記通信部により検出された前記アクセスポイントの数と自装置の移動状態とに応じて,前記無線品質を確認する確認回数を決定する処理部とを有することを特徴とする無線通信装置である。
第1の側面によれば,ユーザの意図しないアクセスポイントへの接続を抑止することができる。
図1は,本実施の形態の無線通信装置を説明する第1のシステム図である。 図2は,本実施の形態の無線通信装置を説明する第2のシステム図である。 図3は,本実施の形態の無線通信装置のハードウェア構成を示すブロック図である。 図4は,本実施の形態における無線通信装置のソフトウェア構成を説明するブロック図である。 図5は,スキャン履歴テーブルL1を示す図である。 図6は,ID対応情報テーブルL2を示す図である。 図7は,無線通信装置1の処理を説明するフロー図である。 図8は,図7のステップS3における,スキャン回数の算出処理を説明するフロー図である。 図9は,無線通信装置1の処理内容の第1の具体例を説明する第1の図である。 図10は,無線通信装置1の処理内容の第2の具体例を説明する第2の図である。 図11は,無線通信装置1の処理内容の第3の具体例を説明する第3の図である。 図12は,本実施の形態の無線通信装置のハードウェア構成を示すブロック図である。 図13は,図7のステップS3における,スキャン回数の算出処理を説明するフロー図の他の例である。
[第1の実施の形態]
[システム図]
図1,図2は,本実施の形態の無線通信装置を説明する第1,第2のシステム図である。
無線通信装置1は,移動可能な小型通信端末であり,例えば携帯電話機,スマートフォン(Smartphone),タブレット端末である。無線通信装置1は,前記した第1,第2の無線通信機能を有する。
基地局BSは,無線通信装置1と無線通信(符号C1参照)し,図示しないコアネットワークと例えば有線通信する。基地局BSと無線通信装置1との無線通信においては,例えば,LTEや,3Gなどの無線通信方式が利用される。LTEや,3Gなどの無線通信方式は,セルラー通信方式とも呼ばれる。なお,セルラー通信方式による無線通信はセルラー無線通信とも呼ばれる。
コアネットワークは,バックボーン回線,基幹回線網,キャリア網とも呼ばれ,基地局BSと大規模ネットワークNTとを中継するネットワークである。大規模ネットワークNTは,例えばインターネットである。
アクセスポイントAp1〜Apx’は,例えばIEEE 802.11規格が適用される無線通信方式により,装置(端末)を相互に接続したり,装置を基地局やネットワーク(例えば,有線LANやインターネット)に接続する機器である。なお,小文字のxは,4以上の整数を示す。
アクセスポイントの各々は,基地局BSの無線通信圏よりも狭い無線通信圏を有する。アクセスポイントの各々は,無線通信圏内に在圏する装置と無線通信(無線LAN通信とも呼ぶ)する。例えば,アクセスポイントAp1は,無線通信圏RNに在圏する無線通信装置(図2参照)と無線接続し,無線通信を行う。
1以上のアクセスポイントは,通信ネットワークを形成する。この通信ネットワークは,例えば通信事業者が管理するネットワークである。この通信ネットワークは,無線LANネットワークとも呼ばれる。
無線LANネットワークNet001は,アクセスポイントAp1〜Ap3により形成されるネットワークである。また,無線LANネットワークNet00yは,アクセスポイントApx,Apx'により形成されるネットワークである。無線LANネットワークNet001〜Net00yは,大規模ネットワークNTに接続する。
アクセスポイントAp1〜Apx’は,ビーコンと通常呼ばれるパケットを定期的にブロードキャストする。このビーコンは,例えば,SSID(Service Set Identifier),BSSID(Basic Service Set Identifier),サポートしている伝送速度,暗号化種別,チャネル周波数など無線通信に必要な各種情報を含む。ここで,SSIDは,SSIDを含むビーコンをブロードキャストするアクセスポイントにより形成されるネットワークを識別する識別子である。BSSIDは,BSSIDを含むビーコンをブロードキャストするアクセスポイントを識別する識別子である。
例えば,アクセスポイントAp1は,アクセスポイントAp1の識別子であるBSSID(例えば,"Ap1")と,アクセスポイントAp1により形成される無線LANネットワークNet001の識別子であるSSID(例えば,"Net001")などの各種情報を含むビーコンを作成し,ブロードキャストする。
無線通信装置1は,所定のタイミング毎(例えば,10秒間隔)で電波をスキャンし,ビーコンを受信する。無線通信装置1は,受信したビーコンに基づき,このビーコンをブロードキャストしたアクセスポイントと無線接続する。
ここで,図1の符号MVに示すように,無線通信装置1を所持するユーザ(図示しない)が,移動し,図2に示すように,アクセスポイントAp1の無線通信圏RN内に在圏する。すると,無線通信装置1は,アクセスポイントAp1と無線接続し,無線通信する(符号C2参照)。そして,無線通信装置1は,基地局BSとの無線通信を中止する。
現況では,アクセスポイントが,様々な場所(例えば,一般家庭,街中,私的施設,公共施設)に設置されている。また,現況では,通信事業者は,増大する通信トラフィックを,基地局のバックボーン回線以外のネットワーク(例えば,無線LANネットワーク)に迂回するオフロードに積極的に取り組んでいる。かかる現況では,アクセスポイントとの無線通信を積極的に利用する無線通信装置のユーザが増えている。
ここで,無線通信装置1が高速移動している場合,無線通信装置1は,アクセスポイントAp1の無線通信圏外に短時間で移動する可能性が高い。すなわち,無線通信装置1がアクセスポイントAp1との接続を維持できる時間は,短時間である。その結果,無線通信装置1は,アクセスポイントAp1の無線通信圏外に出ると,再度,無線LAN通信からセルラー無線通信に切り替える。この切り替えの間,無線通信が一時中断するので,利用者の利便性が低下する。かかるアクセスポイントへの接続は,ユーザの意図しないアクセスポイントへの接続である。
そこで,アクセスポイントの信号強度(RSSI:Received Signal Strength Indicator)を監視し,一定の信号強度を一定の時間確保できる場合に,無線通信装置をこのアクセスポイントに接続させる方式が提案されている。しかし,かかる方式では,アクセスポイントに接続する際,アクセスポイントの信号強度を一定時間監視するので,アクセスポイントへの接続時間が常に遅くなる。
例えば,セルラー無線通信を実行中の無線通信装置を所持するユーザが低速で移動し,アクセスポイントに接続する状況を想定する。この状況を具体的に例示すると,ユーザが,無線通信装置を持って自宅に帰り,自宅内のアクセスポイントに接続する場合である。この状況では,アクセスポイントが検出され次第,速やかにアクセスポイントに接続することが好ましい。この状況下で,前記した方式を適用すると,接続までに時間がかかり,接続遅延が発生する。
本実施の形態では,ユーザの意図しないアクセスポイントへの接続を抑止する無線通信装置1について説明する。さらに,接続遅延の発生を抑止する無線通信装置1について説明する。
[ハードウェア構成]
図3は,本実施の形態の無線通信装置のハードウェア構成を示すブロック図である。
無線通信装置1は,バスBに接続された,CPU(処理部)101と,ストレージ装置(記憶部)102と,RAM103と,ROM104と,表示装置105とを有する。さらに,無線通信装置1は,入力装置106と,第1の通信装置107(第1の通信部)と,第2の通信装置(第2の通信部)108と,音声入出力装置109と,外部接続インターフェイス装置110とを有する。
以下,CPU(処理部)101をCPU101,ストレージ装置(記憶部)102をストレージ102と適宜記す。そして,第1の通信装置(第1の通信部)107を第1の通信装置107,第2の通信装置(第2の通信部)108を第2の通信装置108と適宜記す。なお,CPUは" Central Processing Unit"の略語,RAMは"Random Access Memory"の略語,ROMは," Read Only Memory"の略語である。
CPU101は,無線通信装置1の全体を制御する中央演算処理装置である。ストレージ102は,例えばハードディスクドライブや,ソリッドステートドライブや,不揮発性の半導体メモリなどの大容量記憶装置である。
ストレージ102は,スキャン履歴記憶領域R11と,ID対応情報記憶領域R12とを有する。スキャン履歴記憶領域R11は,スキャン履歴テーブル(図5参照)を記憶する領域である。ID対応情報記憶領域R12は,ID対応情報テーブル(図6参照)を記憶する領域である。
RAM103は,CPU101が実行する処理や,処理ソフトSF1が実行する各ステップにおいて生成(算出)されたデータなどを一時的に記憶する。RAM103は,例えばDRAMなどの半導体メモリである。
CPU101は,無線通信装置1の起動時に,ROM104から処理ソフトSF1の実行ファイルを読み出し,RAM103に展開する。なお,この実行ファイルを外部記憶媒体MDに記憶してもよい。
ROM104は,各種データ,例えば,処理ソフトSF1の実行ファイル(プログラム)を記憶する。表示装置105は,画像,文字などの各種情報を表示面(図示しない)に表示する。表示装置105は,例えば液晶パネルである。
入力装置106は,無線通信装置1に操作情報を入力する。入力装置106は,例えばタッチパネルであり,表示面に対する物体の接触位置を示す座標を検出する。
第1の通信装置107は,例えば,LTEや,3Gなどの無線通信方式を利用して基地局BSと無線通信(セルラー無線通信)する。
第2の通信装置108は,アクセスポイントを検出し,アクセスポイントへの接続の条件となる無線品質を満たすアクセスポイントに無線接続する。第2の通信装置108は,例えば,IEEE 802.11規格が適用される無線通信方式を利用してアクセスポイントと無線通信(無線LAN通信)する。
音声入出力装置109は,音声を出力するスピーカ,音声を入力するマイクを有する。
外部接続インターフェイス装置110は,無線通信装置1と,外部記憶媒体MDとを接続するためのインターフェイスとして機能する装置である。外部接続インターフェイス装置110は,例えば,カードスロットや,USBのポートである。
なお,外部接続インターフェイス装置110を介して,記憶媒体に記憶されたデータを読み取る記憶媒体読み取り装置(図示しない)と接続する構成としても良い。この記憶媒体(記録媒体とも呼ばれる)は,例えば,CD-ROM(Compact Disc Read Only Memory),DVD(Digital Versatile Disc)などの可搬型記憶媒体である。
[ソフトウェア構成]
図4は,本実施の形態における無線通信装置のソフトウェア構成を説明するブロック図である。処理ソフトSF1は,制御部11と,スキャン回数算出部12と,スキャン実行部13と,接続部14と,履歴管理部15とを有する。制御部11は,各種制御処理を実行し,例えば,スキャン回数算出部12,スキャン実行部13,接続部14,履歴管理部15の動作制御を行う。
スキャン回数算出部12は,電波をスキャンするスキャン回数を算出する。具体的には,スキャン回数算出部12は,第2の通信装置108により検出されたアクセスポイントの数と自装置(無線通信装置1)の移動状態(例えば,無線通信装置1の移動速度)とに応じて,スキャン回数を決定する。このスキャン回数は,無線品質を確認する確認回数の一例である。
スキャン実行部13は,電波をスキャンしビーコンを受信し,受信したビーコンに基づきアクセスポイントを検出する処理を制御する。スキャン実行部13は,このスキャンにより受信したビーコンからBSSID,SSID,サポートしている伝送速度,暗号化種別,チャネル周波数を抽出し,さらに,受信した信号のレベルを取得する。
接続部14は,第1の通信装置107による基地局BSへの第1の無線接続と第2の通信装置108によるアクセスポイントへの第2の無線接続とを切り替える処理を実行する。
スキャン回数算出部12は,例えば,第1の無線接続が継続している状態において,スキャン回数を決定する。
そして,接続部14は,スキャン回数算出部12が決定した確認回数(スキャン回数)分,検出されたアクセスポイントの無線品質を確認する。接続部14は,確認した無線品質が予め定められた無線品質を満たすと,無線品質を満たすアクセスポイントに対する無線接続を第2の通信装置108に指示する。
ここで,確認された無線品質が予め定められた無線品質を満たすとは,スキャン回数算出部12により算出されたスキャン回数と同じ回数分,アクセスポイントが検出されたことである。
第2の通信装置108は,前記した指示に応答して,無線品質を満たすアクセスポイントに対する無線接続を行う。次いで,第2の通信装置108は,このアクセスポイントとの無線接続確立後,このアクセスポイントと無線通信を行う。
そして,接続部14は,アクセスポイントとの無線接続が確立すると,第1の通信装置107に対して基地局BSとの無線通信を停止するように指示する。第1の通信装置107は,この停止指示に応答して,基地局BSとの無線通信を停止する。
なお,無線通信装置1は,基地局BSとの無線通信を停止してから,アクセスポイントに無線接続してもよい。
以上説明したように,接続部14は,確認された無線品質が予め定められた無線品質を満たす場合,第1の通信装置107による第1の無線接続を停止し,検出されたアクセスポイントに第2の通信装置108により第2の無線接続をする。
また,接続部14は,例えば無線通信装置1の移動により,周囲にアクセスポイントが存在しなくなり,アクセスポイントとの無線通信の継続が困難になると,この無線通信を停止する。そして,接続部14は,第1の通信装置107に対して基地局BSとの無線通信を開始するように指示する。第1の通信装置107は,この開始指示に応答して,基地局BSとの無線通信を開始する。
履歴管理部15は,スキャン実行部13により実行されたスキャンにより取得した情報(SSID,BSSIDなど)をスキャン履歴としてストレージ102に記憶する。
[テーブル]
図5は,スキャン履歴テーブルL1を示す図である。スキャン履歴テーブルL1は,図3の符号L1に示すように,ストレージ102のスキャン履歴記憶領域R11に記憶されている。
スキャン履歴テーブルL1は,各スキャンタイミングにおいて検出されたアクセスポイントの数とBSSIDとを,各スキャンタイミングに対応付けて記憶するテーブルである。スキャンタイミングは,スキャン実行部13により実行されたスキャンのタイミングである。
図5における矢印は,時間経過を模式的に示し,図面左から右に向かって時間が経過している様子を示している。
スキャン履歴テーブルL1の上から1行目は,スキャンタイミングを記憶する行である。スキャンタイミングを記憶する行においては,各列に各スキャンタイミングを記憶している。以下の説明において,スキャンタイミングをスキャンタイミングT(-n)〜T(+m)で適宜示す。n,mは,4以上の整数である。
スキャン履歴テーブルL1の上から2行目は,スキャン実行部13により各スキャンタイミングで検出されたアクセスポイントの数(検出アクセスポイント数とも呼ぶ)を記憶する行である。
スキャン履歴テーブルL1の上から3行目は,スキャン実行部13により各スキャンタイミングで検出されたアクセスポイントの識別子であるBSSIDを記憶する欄である。このBSSIDは,図1,図2で説明したアクセスポイントの符号に該当する。
履歴管理部15は,スキャンタイミングと,スキャン実行部13がスキャンタイミングで検出したアクセスポイントの数と,このアクセスポイントのBSSIDとを対応付けてスキャン履歴テーブルL1に記憶する。
例えば,スキャン実行部13が,スキャンタイミングT(-3)で,アクセスポイントAp4〜Ap6を検出する。すると,履歴管理部15は,スキャンタイミングT(-3)と対応付けて,スキャンタイミングT(-3)で検出されたアクセスポイントの数"3"と,アクセスポイントのBSSID"Ap4","Ap5","Ap6"とを記憶する。
そして,例えば,スキャン実行部13が,スキャンタイミングT(-2)で,アクセスポイントAp2〜Ap4を検出する。すると,履歴管理部15は,スキャンタイミングT(-2)と対応付けて,スキャンタイミングT(-2)で検出されたアクセスポイントの数"3"と,アクセスポイントのBSSID"Ap2","Ap3","Ap4"とを記憶する。
以上説明した,スキャンタイミングと,このスキャンタイミングで検出されたアクセスポイントの数,SSID,BSSIDとをスキャン履歴と呼ぶ。
図6は,ID対応情報テーブルL2を示す図である。ID対応情報テーブルL2は,図3の符号L2に示すように,ストレージ102のID対応情報記憶領域R12に記憶されている。
ID対応情報テーブルL2は,無線通信装置1が過去に接続した無線LANネットワークの識別子(SSID)と,このネットワークを形成するアクセスポイントの識別子(BSSID)とを対応付けて記憶するテーブルである。
ID対応情報テーブルL2は,BSSID欄と,SSID欄とを有する。SSID欄は,無線LANネットワークのSSIDを記憶し,BSSID欄は,SSID欄に記憶された無線LANネットワークを形成するアクセスポイントのBSSIDを記憶する。
例えば,接続部14がアクセスポイントAp1に無線接続する。すると,履歴管理部15は,アクセスポイントAp1がブロードキャストしたビーコンに含まれる,アクセスポイントAp1のBSSID"Ap1"と無線LANネットワークNet001のSSID"Net001"とを対応付けてID対応情報テーブルL2に記憶する。
図6の例では,ID対応情報テーブルL2は,SSID"Net001"と,BSSID"Ap1","Ap2","Ap3"とを対応付けて記憶し,SSID"Net002"と,BSSID"Ap4","Ap5","Ap6"とを対応付けて記憶し,SSID"Net003"と,BSSID"Ap7"とを対応付けて記憶している。
[無線通信装置の処理]
図7は,無線通信装置1の処理を説明するフロー図である。以下のフロー図の説明において,"Ss"(小文字sは1以上の整数)は,ステップSsを意味し,このステップという文字を適宜省略する。
ステップS1: スキャン実行部13は,所定のタイミング毎(例えば,10秒間隔)にスキャンを実行し,履歴管理部15は,スキャン履歴を図5のスキャン履歴テーブルL1に記憶し,スキャン履歴テーブルL1を更新する。
ステップS2:スキャン実行部13は,過去に接続した無線LANネットワークを検出したか判定する。
具体的には,スキャン実行部13は,受信したビーコンに含まれるSSIDが,図6のID対応情報テーブルL2のSSID欄に記憶されているSSIDと一致するか判定する。スキャン実行部13は,受信したビーコンに含まれるSSIDが,図6のID対応情報テーブルL2のSSID欄に記憶されているSSIDと一致すると,過去に接続した無線LANネットワークを検出したと判定する。
過去に接続した無線LANネットワークが検出されない場合(S2/NO),S1に移る。過去に接続した無線LANネットワークが検出された場合(S2/YES),S3に移る。以下,S2で検出された無線LANネットワークを既接続ネットワークと適宜記す。
ステップS3:スキャン回数算出部12は,スキャン回数を算出し,RAM103に記憶する。なお,スキャン回数の算出は,図8で詳細に説明する。以下,S3で算出したスキャン回数を算出スキャン回数と適宜記す。
S2,S3で説明したように,スキャン実行部13は,検出されたアクセスポイントにより形成される通信ネットワーク(例えば,無線LANネットワーク)が,過去に接続した通信ネットワークと判定すると(S2/YES),スキャン回数算出部12は,スキャン回数(確認回数)を決定する処理を実行する(S3)。
ステップS4:スキャン実行部13は,既接続ネットワークが検出された後(S2/YES),算出スキャン回数と同じ回数,スキャンを実行したか判定する。換言すれば,スキャン実行部13は,算出スキャン回数と同じ回数,S5,S6の処理を実行したか判定する。
算出スキャン回数と同じ回数,スキャンが実行された場合(S4/YES),S7に移る。算出スキャン回数と同じ回数,スキャンが実行されない場合(S4/NO),S5に移る。
ステップS5: スキャン実行部13は,所定のタイミング毎にスキャンを実行し,履歴管理部15は,スキャン履歴を図5のスキャン履歴テーブルL1に記憶し,スキャン履歴テーブルL1を更新する。
ステップS6:スキャン実行部13は,既接続ネットワークを形成する同じアクセスポイントを検出したか判定する。
具体的には,スキャン実行部13は,既接続ネットワークを形成する同じアクセスポイントのBSSIDを検出したか判定する。スキャン実行部13は,既接続ネットワークを形成する同じアクセスポイントのBSSIDを検出すると,この同じアクセスポイントを検出したと判定する。
前記した同じアクセスポイントが,検出された場合(S6/YES),S4に移る。前記した同じアクセスポイントが,検出されない場合(S6/NO),S1に移る。
ステップS7:接続部14は,無線品質を満たすアクセスポイントに接続する。この無線品質を満たすアクセスポイントは,S3で算出されたスキャン回数と同じ回数検出された,アクセスポイントである。具体的には,算出スキャン回数と同じ回数検出されたBSSIDで識別される,既接続ネットワークを形成する同じアクセスポイントである。
[スキャン回数の算出]
次に,図5,図7,図8を参照して,スキャン回数の算出(図7のS3)について詳細に説明する。
(アクセスポイントの平均検出数)
無線通信装置1は,スキャン回数の算出にあたり,周囲のアクセスポイントの数を検出する。具体的には,スキャン回数算出部12は,過去の任意のスキャンタイミングにおいて検出したアクセスポイントの数の平均を算出し,平均したアクセスポイントの検出数(以下,アクセスポイントの平均検出数と適宜記す)が,所定の平均検出数を超えるか判定する。所定の平均検出数は,例えば10である。過去の任意のスキャンタイミングは,例えば,現在のスキャンタイミングよりも過去の全てのスキャンタイミングである。
図5を参照して,アクセスポイントの平均検出数について説明する。例えば,現在のスキャンタイミングが,図5に示すスキャンタイミングT(0)であるとする。この例示の場合,過去の任意のスキャンタイミングは,スキャンタイミングT(0)よりも過去の全てのスキャンタイミングT(-1)〜T(-n)である。
スキャン回数算出部12は,図5のスキャン履歴テーブルL1で示したスキャンタイミングT(-1)〜T(-n)において検出したアクセスポイントの数の総和を算出し,算出した総和をスキャンタイミングT(-1)〜T(-n)の総数(n個)で除算する。この除算値が,アクセスポイントの平均検出数である。
なお,最初に記憶されたスキャンタイミングT(-n)において検出したアクセスポイントの数については,除外してもよい。これは,後記するアクセスポイントの平均変化率の算出にあわせるためである。この除外をする場合,スキャン回数算出部12は,図5のスキャン履歴テーブルL1で示したスキャンタイミングT(-1)〜T(-(n-1))において検出したアクセスポイントの数の総和を算出し,算出した総和をスキャンタイミングT(-1)〜T(-(n-1))の総数((n-1)個)で除算する。
他にも,例えば,過去の任意のスキャンタイミングを,現在のスキャンタイミングよりも過去の3つのスキャンタイミングとする。なお,この"3つ"は,例示であり他の数でもよい。
そして,例えば,現在のスキャンタイミングが,図5に示すスキャンタイミングT(0)であるとする。この例示の場合,過去の任意のスキャンタイミングは,スキャンタイミングT(0)よりも過去の3つのスキャンタイミングT(-1)〜T(-3)である。
スキャン回数算出部12は,図5のスキャン履歴テーブルL1で示したスキャンタイミングT(-1)〜T(-3)において検出したアクセスポイントの数の総和を算出し,算出した総和をスキャンタイミングT(-1)〜T(-3)の総数(3個)で除算する。この総和は,スキャン履歴テーブルL1によれば,8(3+3+2)であり,アクセスポイントの平均検出数は,2.7(8/3)である。
なお,スキャン回数算出部12は,算出したアクセスポイントの平均検出数を,RAM103に記憶する。
(アクセスポイントの平均検出数と閾値との比較)
アクセスポイントの平均検出数が所定の平均検出数を超えている状態は,無線通信装置1が繁華街などアクセスポイントの密度が高い場所に位置している状態とみなす。
一方,アクセスポイントの平均検出数が所定の平均検出数以下の状態は,無線通信装置1が住宅街や,自宅内,郊外などアクセスポイントの密度が低い場所に位置している状態とみなす。
アクセスポイントの密度が高い場所では,ビルや大型車などの遮蔽物の影響により,アクセスポイントの密度が低い場所に比べて,電波の受信環境が劣悪である。
以上説明したように,アクセスポイントの密度が高い場所では,アクセスポイントの密度が低い場所に比べて電波の受信環境が劣悪である。そこで,無線通信装置1は,スキャン回数を多くして,より無線品質が高い電波を受信できるアクセスポイントを検出し,検出したアクセスポイントに接続する。
(移動状態)
さらに,無線通信装置1のスキャン回数算出部12は,無線通信装置1の移動状態を検出する。スキャン回数算出部12は,移動状態を,例えば,アクセスポイントの平均変化率を参照して検出する。
まず,アクセスポイントの変化率について説明する。第2のスキャンタイミングTbで1以上のアクセスポイントが検出され,第2のスキャンタイミングTbより1つ前の第1のスキャンタイミングTaで1以上のアクセスポイントが検出されたとする。
ここで,第1のスキャンタイミングTaで検出されたアクセスポイントの数をNaとする。そして,第2のスキャンタイミングTbで検出された1以上のアクセスポイントと,第1のスキャンタイミングTaで検出された1以上のアクセスポイントとの間で,異なるアクセスポイントの数(差分数とも呼ぶ)をNdとする。
第2のスキャンタイミングTbにおけるアクセスポイントの変化率は,差分数と第1のスキャンタイミングTaにおいて検出されたアクセスポイントの数との割合を示す。具体的には,この変化率は,(式1)で示される。
変化率[%] = (Nd/Na)×100…(式1)
ただし,Naが0の場合,変化率を0%とする。なお,このNaを,第2のスキャンタイミングTbで検出されたアクセスポイントの数Nbとしてもよい。
図5を参照して,アクセスポイントの変化率について例示する。スキャン回数算出部12は,例えば,第2のスキャンタイミングT(0)におけるアクセスポイントの変化率を算出する。スキャン実行部13は,第2のスキャンタイミングT(0)において2つのアクセスポイントAp1,Ap2を検出している。
そして,スキャン実行部13は,第2のスキャンタイミングT(0)よりも過去の第1のスキャンタイミングT(-1)において2つのアクセスポイントAp2,Ap3を検出している。
第2のスキャンタイミングT(0)で検出された1以上のアクセスポイントと,第1のスキャンタイミング(-1)で検出された1以上のアクセスポイントとの間で,異なるアクセスポイントの数は2(アクセスポイントAp1,Ap3)である。
従って,スキャン実行部13は,第2のスキャンタイミングT(0)におけるアクセスポイントの変化率を100%((2/2)×100)と算出する。
次に,アクセスポイントの平均変化率について説明する。アクセスポイントの平均変化率は,過去の任意のスキャンタイミングにおいて検出したアクセスポイントの変化率の総和を,過去の任意のスキャンタイミングの個数で除算した値である。
過去の任意のスキャンタイミングは,例えば,現在のスキャンタイミングよりも過去の全てのスキャンタイミングである。
図5を参照して,アクセスポイントの平均変化率について説明する。例えば,現在のスキャンタイミングが,図5に示すスキャンタイミングT(0)であるとする。この例示の場合,過去の任意のスキャンタイミングは,スキャンタイミングT(0)よりも過去の全てのスキャンタイミングT(-1)〜T(-n)である。
スキャン回数算出部12は,図5のスキャン履歴テーブルL1で示したスキャンタイミングT(-1)〜T(-n)における変化率の総和を算出し,算出した総和をスキャンタイミングT(-1)〜T(-n)の総数(n個)で除算する。この除算値が,アクセスポイントの平均変化率である。
なお,スキャンタイミングT(-n)については,過去のスキャンタイミングがなく,スキャンタイミングT(-n)における平均変化率は算出できない。そこで,スキャンタイミングT(-n)における変化率については除外する。
そして,スキャン回数算出部12は,図5のスキャン履歴テーブルL1で示したスキャンタイミングT(-1)〜T(-(n-1))における変化率の総和を算出し,算出した総和をスキャンタイミングT(-1)〜T(-(n-1))の総数((n-1)個)で除算する。
以上説明したように,スキャン回数算出部12は,スキャン回数を決定するタイミングよりも過去の,複数のタイミングにおけるアクセスポイントの平均変化率を算出する。
無線通信装置1のスキャン回数算出部12は,アクセスポイントの平均変化率の大きさと,無線通信装置1の移動速度とが比例していると見なす。具体的には,無線通信装置1のスキャン回数算出部12は,アクセスポイントの平均変化率が大きい程,無線通信装置1の移動速度が高速であると見なす。
無線通信装置1が高速で移動している場合は,検出したアクセスポイントの無線通信圏内から圏外に短時間で移動する可能性が高い。このような場合,検出したアクセスポイントに直ちに接続しても,無線通信装置1は,短時間で圏外に移動し,この接続を維持することができなくなる可能性が高い。このように短時間で接続を維持できなくなるアクセスポイントに接続しても無駄である。そこで,無線通信装置1が高速で移動している場合は,スキャン回数を多く設定する。
無線通信装置1は,このスキャン回数と同じ回数,スキャンを実行する過程において,同一のアクセスポイントが検出され続けた場合,この同一のアクセスポイントに接続する(S7)。
かかるアクセスポイントは,例えば,無線通信圏が広いアクセスポイントであったり,その周囲に障害物が少ないアクセスポイントである。無線通信装置1は,かかるアクセスポイントに接続すれば,たとえ,高速移動しても,この接続が維持できる可能性が高くなる。また,無線通信装置1は,かかるアクセスポイントの無線通信圏内を高速で移動(例えば,アクセスポイントを中心とする円状に移動)している可能性が高い。かかる移動であれば,高速移動しても,この接続が維持できる可能性が高くなる。
一方,無線通信装置1が低速で移動または静止している場合,検出したアクセスポイントの無線通信圏内から圏外に短時間で移動する可能性が低い。このような場合,検出したアクセスポイントに直ちに接続しても,無線通信装置1は,短時間で圏外に移動する可能性が少なく,この接続を維持することが可能である。
そこで,無線通信装置1が低速で移動または静止している場合は,スキャン回数を少なく設定する。
(スキャン回数の算出処理のフロー図)
図8は,図7のステップS3における,スキャン回数の算出処理を説明するフロー図である。なお,ステップS31の実行前において,例えば,図5におけるスキャンタイミングT(-1)でのスキャンが実行されているとする。
ステップS31:スキャン回数算出部12は,過去の全スキャンタイミング(例えば,全スキャンタイミングT(-n)〜T(-1))において検出したアクセスポイントの数が0か判定する。前記の検出したアクセスポイントの数が0でない場合(S31/NO),S33に移る。前記の検出したアクセスポイントの数が0の場合(S31/YES),S32に移る。
ステップS32: スキャン回数算出部12は,スキャン回数を初期スキャン回数(以下,スキャン回数T0と適宜記す)と算出し,算出したスキャン回数T0をRAM103に記憶する。スキャン回数T0は,例えば0回である。S32の処理により,過去に接続したことがある無線LANネットワークを構成するアクセスポイントに即座に接続することができる。
ステップS33:スキャン回数算出部12は,アクセスポイントの平均検出数を算出し,所定の平均検出数を超えるか判定する。なお,所定の平均検出数は,例えば10である。
アクセスポイントの平均検出数が所定の平均検出数を超える場合は,無線通信装置1がアクセスポイントの密度が高い場所に位置している状態である。一方,アクセスポイントの平均検出数が所定の平均検出数以下の場合は,無線通信装置1がアクセスポイントの密度が低い場所に位置している状態である。
アクセスポイントの平均検出数が所定の平均検出数を超える場合(S33/YES),S34に移る。一方,アクセスポイントの平均検出数が所定の平均検出数以下の場合(S33/NO),S37に移る。
ステップS34:スキャン回数算出部12は,アクセスポイントの平均変化率を算出し,算出したアクセスポイントの平均変化率が第1の所定の変化率(以下,変化率CR1と適宜記す)を超えるか判定する。
なお,スキャン回数算出部12は,アクセスポイントの平均変化率をRAM103に記憶する。変化率CR1は,例えば20%である。
アクセスポイントの平均変化率が変化率CR1を超える状態は(S34/YES),無線通信装置1が,アクセスポイントの密度が高い場所を,高速で移動している状態である。一方,アクセスポイントの平均変化率が変化率CR1以下の状態(S34/NO),無線通信装置1が,アクセスポイントの密度が高い場所を,低速で移動または静止している状態である。
無線通信装置1は,アクセスポイントの平均変化率が変化率CR1を超える場合(S34/YES),S35に移る。無線通信装置1は,アクセスポイントの平均変化率が変化率CR1以下の場合(S34/NO),S36に移る。
ステップS35:スキャン回数算出部12は,スキャン回数を第1の回数(以下,スキャン回数T1と適宜記す)と算出し,算出したスキャン回数T1をRAM103に記憶する。スキャン回数T1は,例えば5回である。
ステップS36:スキャン回数算出部12は,スキャン回数を第2の回数(以下,スキャン回数T2と適宜記す)と算出し,算出したスキャン回数T2をRAM103に記憶する。スキャン回数T2は,例えば3回である。
ステップS37:スキャン回数算出部12は,アクセスポイントの平均変化率を算出し,算出したアクセスポイントの平均変化率が第2の所定の変化率(以下,変化率CR2と適宜記す)を超えるか判定する。
なお,スキャン回数算出部12は,アクセスポイントの平均変化率をRAM103に記憶する。変化率CR2は,変化率CR1よりも大きく,例えば35%である。
アクセスポイントの平均変化率が変化率CR2を超える状態は(S37/YES),無線通信装置1が,アクセスポイントの密度が低い場所を,高速で移動している状態である。一方,アクセスポイントの平均変化率が変化率CR2以下の状態(S37/NO),無線通信装置1が,アクセスポイントの密度が低い場所を,低速で移動または静止している状態である。
無線通信装置1は,アクセスポイントの平均変化率が変化率CR2を超える場合(S37/YES),S38に移る。無線通信装置1は,アクセスポイントの平均変化率が変化率CR2以下の場合(S37/NO),S39に移る。
ステップS38:スキャン回数算出部12は,スキャン回数を第3の回数(以下,スキャン回数T3と適宜記す)と算出し,算出したスキャン回数T3をRAM103に記憶する。スキャン回数T3は,例えば3回である。
ステップS39:スキャン回数算出部12は,スキャン回数を第4の回数(以下,スキャン回数T4と適宜記す)と算出し,算出したスキャン回数T4をRAM103に記憶する。スキャン回数T4は,例えば1回である。S35,S36,S38,S38の終了後,図7のS4に移る。
ここで,変化率CR1,変化率CR2について説明する。変化率CR1,CR2は,無線通信装置1の開発者により予め定められた値である。開発者は,繁華街や郊外など様々な場所におけるアクセスポイントの密度や,アクセスポイントの無線通信圏の広さ,さらには,電波状態など様々な要因を考慮して,変化率CR1,変化率CR2を定める。なお,変化率CR1,CR2は,例えばROM104に記憶されている。
これら変化率CR1,変化率CR2は,開発者により適宜調整が可能である。開発者は,前記した要因を考慮し,変化率CR1を変化率CR2より大きく定めてもよいし,逆に,変化率CR2を変化率CR1より大きく定めてもよい。
[本実施の形態の具体例]
以下,図9〜図11を参照して,無線通信装置1の処理内容の具体例を説明する。まず,図9〜図11において共通している要素について説明する。図9〜図11における矢印(図面左から右)が,無線通信装置1の移動方向を示す。
図9〜図11における四角の点が,無線通信装置1の位置を示し,この位置において無線通信装置1がスキャンを実行している。図9,図10の例では,符号ST1〜ST11で示す四角の点が無線通信装置1の位置を示し,この位置で,無線通信装置1がスキャンを実行している。このスキャンを実行しているタイミングをスキャンタイミングST1〜ST11(図9,図10参照)で示す。図11の例では,符号ST21〜ST27で示す四角の点が無線通信装置1の位置を示し,この位置で,無線通信装置1がスキャンを実行している。このスキャンを実行しているタイミングをスキャンタイミングST21〜ST27(図11参照)で示す。
次に,この四角の点を示す吹き出しを説明する。この吹き出し内に,この四角の点で示す位置における3種類の数値を示す。
1種類目の数値は,四角の点で示す位置における,検出したアクセスポイントの数である。検出したアクセスポイントの数を,吹き出し内の"検出数:"の右側に示す。
2種類目の数値は,四角の点で示す位置における,(式1)で説明した差分数である。差分数を,吹き出し内の"差分数:"の右側に示す。
3種類目の数値は,(式1)で説明したアクセスポイントの変化率である。アクセスポイントの変化率を,吹き出し内の"変化率:"の右側に示す。
また,図9〜図11において,初めに,無線通信装置1は,第1の通信装置107により基地局BSと無線通信しているが,アクセスポイントとの無線通信は実行していない状態である。
以下,第1〜第3の具体例の説明では,図6のID対応情報テーブルL2がストレージ102に記憶されているとする。
(第1の具体例)
図9は,無線通信装置1の処理内容の第1の具体例を説明する第1の図である。図9では,無線通信装置1のユーザが,アクセスポイントの密度が高い場所(例えば,繁華街)を移動している状態を想定している。
スキャン実行部13は,スキャンタイミングST1で,スキャンを実行し,28個のアクセスポイントを検出する(S1)。スキャン実行部13は,既接続ネットワークを検出したか判定するが,未だ,既接続ネットワークを検出しないので(S2/NO),S1に戻る。
無線通信装置1のユーザが移動すると,スキャン実行部13がS1,S2の処理を繰り返し行い,スキャンタイミングST2〜ST5でスキャンを実行する。スキャン実行部13は,それぞれのスキャンタイミングで,32個,30個,35個,33個のアクセスポイントを検出する。図9のスキャンタイミングST2〜ST5における吹き出しを参照。
ここで,スキャンタイミングST1〜ST5で検出されたアクセスポイントは,無線通信装置1が既接続ネットワークを形成するアクセスポイントではない。換言すれば,スキャンタイミングST1〜ST5で検出されたアクセスポイントは,図6のID対応情報テーブルL2に記憶されたSSIDをブロードキャストしていない。
無線通信装置1のユーザがさらに移動し,無線通信装置1がアクセスポイントAp1の無線通信圏RN1内に在圏する(符号ST6参照)。このアクセスポイントAp1は,既接続ネットワークNet001を形成するアクセスポイントである。換言すれば,アクセスポイントAp1は,図6のID対応情報テーブルL2に記憶されたSSID"Net001"をブロードキャストしている。
スキャン実行部13は,スキャンタイミングST6において,SSID"Net001",BSSID"Ap1"を含むビーコンを受信する。スキャン実行部13は,SSID"Net001"は図6のID対応情報テーブルL2に記憶されたSSID"Net001"であるので,既接続ネットワークを検出したと判定する(S2/YES)。
スキャン実行部13は,過去の全スキャンタイミングにおいて検出したアクセスポイントの数が0ではないので(S31/NO),アクセスポイントの平均検出数を算出する(S32)。
スキャンタイミングST2〜ST5で検出されたアクセスポイントの数は,それぞれ,32個,30個,35個,33個である。従って,スキャン実行部13は,アクセスポイントの平均検出数を32.5個((32+30+35+33)/4)と算出する。なお,初回に検出したアクセスポイントの数(スキャンタイミングST1で検出したアクセスポイントの数)については,このアクセスポイントの変化率を算出できないので無視している。
アクセスポイントの平均検出数"32.5"は,所定の平均検出数(例えば,10)を超えているので(S33/YES),無線通信装置1はアクセスポイントの密度が高い場所に位置している。
次いで,スキャン実行部13は,アクセスポイントの平均変化率を算出する(S34)。スキャン実行部13は,スキャンタイミングST2〜ST5におけるアクセスポイントの変化率として,それぞれ,21%,22%,33%,23%を算出する。
なお,スキャンタイミングST2におけるアクセスポイントの変化率の算出について例示する。スキャンタイミングST2で検出されたアクセスポイントと,スキャンタイミングST2より1つ前のスキャンタイミングST1で検出されたアクセスポイントとの間で,異なるアクセスポイントの数(差分数)は,図9に示したように,6である。そして,スキャンタイミングST1で検出されたアクセスポイントの数が28である。従って,スキャン実行部13は,(式1)に基づき,スキャンタイミングST2におけるアクセスポイントの変化率を21%((6/28)×100%)として算出する。
次いで,スキャン実行部13は,スキャンタイミングST2〜ST5におけるアクセスポイントの変化率21%,22%,33%,23%の平均値を算出する。スキャン実行部13は,アクセスポイントの平均変化率として,この平均値である24.75((21+22+33+23)/4)を算出する。
スキャン回数算出部12は,算出したアクセスポイントの平均変化率が変化率CR1(例えば,20%)を超えるか判定する。算出したアクセスポイントの平均変化率は24.75%であり,この平均変化率(24.75%)は,変化率CR1(20%)を超える。従って,スキャン回数算出部12は,算出したアクセスポイントの平均変化率が変化率CR1を超えると判定する(S34/YES)。スキャン回数算出部12は,スキャン回数をスキャン回数T1(例えば,5回)と算出する(S35)。
次いで,スキャン実行部13は,既接続ネットワークが検出された後(S2/YES),S3で算出したスキャン回数(算出スキャン回数)と同じ回数,スキャンを実行したか判定する(S4)。スキャンタイミングST6では,まだ,算出スキャン回数と同じ回数,スキャンを実行していない(実行回数が0)。
次に,スキャンタイミングST7に至ると,スキャン実行部13は,スキャンを実行し,アクセスポイントAp1がブロードキャストしたビーコンを受信し,受信したビーコンに基づき,アクセスポイントAp1を検出する(S5)。そして,スキャン実行部13は,受信したビーコンに含まれるアクセスポイントAp1のBSSID"Ap1"をスキャンタイミングST1と対応付けて図5のスキャン履歴テーブルL1に記憶する(S5)。なお,この記憶については,図5では図示を省略している。
スキャン実行部13は,既接続ネットワークNet001を形成する,同じアクセスポイントAp1を検出したか判定する(S6)。スキャン実行部13は,S5において,既接続ネットワークNet001を形成する同じアクセスポイントAp1を検出している(S6/YES)。従って,スキャン実行部13は,スキャンの実行処理(S4)に移る。次いで,スキャンタイミングST8,ST9,ST10,ST11とスキャンを実行する。
このスキャンの実行過程において,無線通信装置1は,既接続ネットワークNet001を形成するアクセスポイントAp1の無線通信圏RN1内に在圏している。従って,スキャン実行部13は,スキャンタイミングST8,ST9,ST10,ST11において,既接続ネットワークNet001を形成する同じアクセスポイントAp1のBSSID"Ap1"を連続して受信する。
すなわち,スキャン実行部13は,既接続ネットワークNet001を形成する同じアクセスポイントAp1を検出する(S6/YES)。
以上説明したように,スキャンタイミングST8においてS5,S6/YESの処理が実行され,スキャンタイミングST9においてS5,S6/YESの処理が実行される。そして,スキャンタイミングST10においてS5,S6/YESの処理が実行され,スキャンタイミングST11においてS5,S6/YESの処理が実行される。
スキャンタイミングST11においてスキャンが実行されると,既接続ネットワークが検出された後(S2/YES),5回のスキャン(スキャンタイミングST7〜ST11)が実行されていることになる。
従って,スキャンタイミングST11の終了後,S4に戻ると,スキャン実行部13は,既接続ネットワークが検出された後(S2/YES),算出スキャン回数と同じ回数(5回),スキャンを実行したと判定する(S4/YES)。
接続部14は,S3で算出されたスキャン回数と同じ回数検出された,同一アクセスポイントであるアクセスポイントAp1に無線接続する(S7)。また,無線通信装置1の接続部14は,第1の通信装置107に対して基地局BSとの無線通信を停止するように指示する。
第1の具体例で説明したように,無線通信装置1が高速で移動しても,アクセスポイントの無線通信圏内に在圏する場合には,無線通信装置1は,基地局BSとの無線通信を停止して,かかるアクセスポイントと無線接続する。その結果,ユーザが意図するアクセスポイント,すなわち短時間で接続が切断される可能性が低いアクセスポイントへの無線接続を実行することができる。
(第2の具体例)
図10は,無線通信装置1の処理内容の第2の具体例を説明する第2の図である。図10では,図9と同じく,無線通信装置1のユーザが,アクセスポイントの密度が高い場所を移動している状態を想定している。図10では,無線通信装置1は,スキャンタイミングST10までは,図9と同じ処理を実行している。
無線通信装置1は,スキャンタイミングST11において,アクセスポイントAp1の無線通信圏RN1の圏外に移動している。そのため,無線通信装置1は,アクセスポイントAp1がブロードキャストするビーコンを受信することができない。すなわち,スキャン実行部13は,スキャンタイミングST11において,スキャンを実行するが(S5),アクセスポイントAp1のBSSID"Ap1"を受信しない。その結果,スキャン実行部13は,S4において,既接続ネットワークNet001を形成する同じアクセスポイントAp1を検出しない(S6/NO)。
スキャン実行部13は,S6でNOと判定されたため,アクセスポイントAp1に無線接続することなく,すなわちS7の処理を実行せず,再度のスキャンを開始するステップ(S1)に移行する。なお,S1への移行後も,無線通信装置1は,第1の通信装置107を介する基地局BSとの無線通信を継続している。
第2の具体例で説明したように,無線通信装置1が高速で移動するため,アクセスポイントの無線通信圏内に在圏する時間が短いと予測できる場合には,無線通信装置1は,基地局BSとの無線通信を停止して,かかるアクセスポイントと無線接続しない。その結果,ユーザが意図しないアクセスポイント,すなわち短時間で接続が切断される可能性が高いアクセスポイントへの無線接続を抑止することができる。
(第3の具体例)
図11は,無線通信装置1の処理内容の第3の具体例を説明する第3の図である。図9では,無線通信装置1のユーザが,アクセスポイントの密度が低い場所(例えば,住宅街の自宅付近や,自宅内)を移動している状態を想定している。
スキャン実行部13は,スキャンタイミングST21で,スキャンを実行し,0個のアクセスポイントを検出する(S1)。スキャン実行部13は,既接続ネットワークを検出したか判定するが,未だ,既接続ネットワークを検出しないので(S2/NO),S1に戻る。
無線通信装置1のユーザが移動すると,スキャン実行部13がS1,S2の処理を繰り返し行い,スキャンタイミングST22〜ST25でスキャンを実行する。スキャン実行部13は,それぞれのスキャンタイミングで,0個,0個,1個,1個のアクセスポイントを検出する。図9のスキャンタイミングST22〜ST25における吹き出しを参照。
ここで,スキャンタイミングST21〜ST25で検出されたアクセスポイントは,無線通信装置1が既接続ネットワークを形成するアクセスポイントではない。換言すれば,スキャンタイミングST23〜ST25で検出されたアクセスポイントは,図6のID対応情報テーブルL2に記憶されたSSIDをブロードキャストしていない。
無線通信装置1のユーザがさらに移動し,無線通信装置1がアクセスポイントAp1の無線通信圏RN1内に在圏する(符号ST26参照)。このアクセスポイントAp1は,無線通信装置1が既接続ネットワークを形成するアクセスポイントである。換言すれば,アクセスポイントAp1は,図6のID対応情報テーブルL2に記憶されたSSID"Net001"をブロードキャストしている。
スキャン実行部13は,スキャンタイミングST26において,SSID"Net001",BSSID"Ap1"を含むビーコンを受信する。スキャン実行部13は,SSID"Net001"は図6のID対応情報テーブルL2に記憶されたSSID"Net001"であるので,既接続ネットワークを検出したと判定する(S2/YES)。
スキャン実行部13は,過去の全スキャンタイミングにおいて検出したアクセスポイントの数が0ではないので(S31/NO),アクセスポイントの平均検出数を算出する(S32)。
スキャンタイミングST22〜ST25で検出されたアクセスポイントの数は,それぞれ,0個,0個,1個,1個である。従って,スキャン実行部13は,アクセスポイントの平均検出数を0.5個((0+0+1+1)/4)と算出する。
アクセスポイントの平均検出数"0.5"は,所定の平均検出数(例えば,10)を超えていないので(S33/NO),無線通信装置1はアクセスポイントの密度が低い場所に位置している。
次いで,スキャン実行部13は,アクセスポイントの変化率を算出する(S37)。スキャン実行部13は,スキャンタイミングST22〜ST25におけるアクセスポイントの平均変化率として,それぞれ,0%,0%,0%,0%を算出する。
なお,スキャンタイミングST22におけるアクセスポイントの変化率の算出について例示する。スキャンタイミングST22で検出されたアクセスポイントと,スキャンタイミングST22より1つ前のスキャンタイミングST22で検出されたアクセスポイントとの間で,異なるアクセスポイントの数(差分数)は,図9に示したように,0である。そして,スキャンタイミングST21で検出されたアクセスポイントの数が0である。従って,スキャン実行部13は,スキャンタイミングST22におけるアクセスポイントの変化率を0%として算出する。
次いで,スキャン実行部13は,スキャンタイミングST22〜ST25におけるアクセスポイントの変化率0%,0%,0%,0%の平均値を算出する。スキャン実行部13は,アクセスポイントの平均変化率として,この平均値である0((0+0+0+0)/4)を算出する。
スキャン回数算出部12は,算出したアクセスポイントの平均変化率が変化率CR2(例えば,35%)を超えるか判定する。算出したアクセスポイントの平均変化率は0%であり,この平均変化率(0%)は,変化率CR2(35%)未満である。
従って,スキャン回数算出部12は,算出したアクセスポイントの平均変化率が変化率CR2未満と判定する(S37/NO)。スキャン回数算出部12は,スキャン回数をスキャン回数T4(例えば,1回)と算出する(S39)。
次いで,スキャン実行部13は,既接続ネットワークが検出された後(S2/YES),S3で算出したスキャン回数と同じ回数,スキャンを実行したか判定する(S4)。スキャンタイミングST26では,まだ,S3で算出したスキャン回数と同じ回数,スキャンを実行していない(実行回数が0)。
次に,スキャンタイミングST27に至る。スキャンタイミングST27において,無線通信装置1は,既接続ネットワークNet001を形成するアクセスポイントAp1の無線通信圏RN1内に在圏している。
スキャン実行部13は,スキャンタイミングST27においてスキャンを実行し,受信したビーコンに含まれるアクセスポイントAp1のBSSID"Ap1"をスキャンタイミングST21と対応付けて図5のスキャン履歴テーブルL1に記憶する(S5)。なお,この記憶については,図5では図示を省略している。
スキャン実行部13は,既接続ネットワークNet001を形成する,同じアクセスポイントAp1を検出したか判定する(S6)。スキャン実行部13は,S5において,既接続ネットワークNet001を形成する同じアクセスポイントAp1を検出している(S6/YES)。
スキャンタイミングST27においてスキャンが実行されると,既接続ネットワークが検出された後(S2/YES),1回のスキャン(スキャンタイミングST27)が実行されていることになる。
従って,スキャンタイミングST27の終了後,S4に戻る。スキャン実行部13は,既接続ネットワークが検出された後(S4/YES),S3で算出したスキャン回数と同じ回数(1回),スキャンを実行したと判定する(S4/YES)。
接続部14は,S3で算出されたスキャン回数と同じ回数検出された,同一アクセスポイントであるアクセスポイントAp1に無線接続する(S7)。
無線通信装置1の接続部14は,アクセスポイントに無線接続すると,第1の通信装置107に対して基地局BSとの無線通信を停止するように指示する。
第3の具体例で説明したように,ユーザが,アクセスポイントの無線通信圏内に在圏する時間が長いと想定される場合は,無線通信装置1は,アクセスポイントが検出され次第,速やかにアクセスポイントに接続できる。その結果,ユーザの利便性が高まる。さらに,スキャン回数が少なくなるので,スキャン処理に必要な処理が少なくなり,無線通信装置1の消費電力を削減することができる。
[第2の実施の形態]
第1の実施の形態では,無線通信装置1の移動状態を検知するために,アクセスポイントの平均変化率を参照した。第2の実施の形態では,無線通信装置1の移動状態を検知するために,無線通信装置1の移動速度を参照する例について説明する。
図12は,本実施の形態の無線通信装置のハードウェア構成を示すブロック図である。図12の無線通信装置1は,図3の無線通信装置1に移動速度測定装置(速度測定部)111を追加した構成である。以下,移動速度測定装置(速度測定部)111を移動速度測定装置111と記す。
移動速度測定装置111は,例えばGPS(Global Positioning System)を利用して現在位置を検出し,単位時間あたりの移動量を算出し,算出した単位時間あたりの移動量に基づき,無線通信装置1の移動速度を測定する。移動速度測定装置111は,測定した移動速度をRAM103に記憶する。
スキャン回数算出部12は,RAM103に記憶された無線通信装置1の移動速度を取得し,この無線通信装置1の移動速度に基づき,スキャン回数を算出する(S3)。
図13は,図7のステップS3における,スキャン回数の算出処理を説明するフロー図の他の例である。図13のフロー図は,図8のS34,S37をそれぞれ,S34a,S37bに置き換えたフロー図である。ここで,S34aと,S37aとは,同じ処理である。
ステップS34a:スキャン回数算出部12は,移動速度をRAM103から読み出し,移動速度が所定の移動速度(例えば,時速4キロ)を超えるか判定する。
移動速度が所定の移動速度を超える場合(S34a/YES),S35に移る。移動速度が所定の移動速度以下の場合(S34a/NO),S36に移る。
また,移動速度が所定の移動速度を超える場合(S37a/YES),S38に移る。移動速度が所定の移動速度以下の場合(S37a/NO),S39に移る。
本実施の形態によれば,スマートフォン等の高機能携帯電話機に一般的に搭載されているGPS機能を利用して無線通信装置1の移動速度を算出し,この移動速度に基づきスキャン回数を決定できる。このように,既存の装置を利用できるので,製造コストの増大を抑制できる。
以上説明したように,スキャン回数算出部12は,検出されたアクセスポイントの数が所定の個数(例えば,10)を超え(S33/YES),かつ,移動速度が所定の移動速度を超えた場合(S34,S34a/YES),スキャン回数をスキャン回数T1(例えば,5回)に決定する(S35)。
スキャン回数算出部12は,検出されたアクセスポイントの数が所定の個数を超え(S33/YES),かつ,移動速度が所定の移動速度以下の場合(S34,S34a/NO),スキャン回数をスキャン回数T1よりも少ないスキャン回数T2に決定する(S36)。
スキャン回数算出部12は,検出されたアクセスポイントの数が所定の個数以下であり(S33/NO),かつ,移動速度が所定の移動速度を超えた場合(S34,S34a/YES),スキャン回数をスキャン回数T1よりも少ないスキャン回数T3に決定する(S38)。
スキャン回数算出部12は,検出されたアクセスポイントの数が所定の個数以下であり(S33/NO),かつ,移動速度が所定の移動速度以下の場合(S34,S34a/NO),スキャン回数をスキャン回数T3よりも少ないスキャン回数T4に決定する(S39)。
ここで,スキャン回数算出部12は,図8で説明したように,算出したアクセスポイントの変化率が,所定の変化率を超えた場合,移動速度が所定の移動速度を超えたと判定する。一方,スキャン回数算出部12は,算出したアクセスポイントの変化率が,所定の変化率以下の場合,移動速度が所定の移動速度以下と判定する。
好ましくは,スキャン回数算出部12は,算出したアクセスポイントの平均変化率が,所定の平均変化率を超えた場合(S33/YES),移動速度が所定の移動速度を超えたと判定する。また,スキャン回数算出部12は,算出したアクセスポイントの平均変化率が,所定の平均変化率以下の場合(S33/NO),移動速度が所定の移動速度以下と判定する。このようにアクセスポイントの変化率を平均化することにより,アクセスポイントの変化率が一時的に急変動しても,この急変動を抑圧することができる。
以上の実施の形態をまとめると,次の付記のとおりである。
(付記1)
装置と無線接続するアクセスポイントを検出し,前記アクセスポイントへの接続の条件となる無線品質を満たす前記アクセスポイントに無線接続する通信部と,
前記通信部により検出された前記アクセスポイントの数と自装置の移動状態とに応じて,前記無線品質を確認する確認回数を決定する処理部とを有する
ことを特徴とする無線通信装置。
(付記2)
付記1において,
前記処理部は,検出された前記アクセスポイントにより形成される通信ネットワークが,過去に接続した通信ネットワークと判定すると,前記確認回数を決定する処理を実行する
ことを特徴とする無線通信装置。
(付記3)
付記2において,
前記移動状態は,前記無線通信装置の移動速度であって,
前記処理部は,検出された前記アクセスポイントの数が所定の個数を超え,かつ,前記移動速度が所定の移動速度を超えた場合,前記確認回数を第1の回数に決定し,検出された前記アクセスポイントの数が前記所定の個数を超え,かつ,前記移動速度が前記所定の移動速度以下の場合,前記確認回数を前記第1の回数よりも少ない第2の回数に決定する
ことを特徴とする無線通信装置。
(付記4)
付記3において,
前記処理部は,検出された前記アクセスポイントの数が前記所定の個数以下であり,かつ,前記移動速度が前記所定の移動速度を超えた場合,前記確認回数を前記第1の回数よりも少ない第3の回数に決定し,検出された前記アクセスポイントの数が所定の個数以下であり,かつ,前記移動速度が前記所定の移動速度以下の場合,前記確認回数を前記第3の回数よりも少ない第4の回数に決定する
ことを特徴とする無線通信装置。
(付記5)
付記2において,
前記処理部は,
所定のタイミング毎に,前記アクセスポイントから受信した当該アクセスポイントにより形成される通信ネットワークの識別子を記憶部に記憶し,さらに,接続した前記通信ネットワークの前記識別子を前記記憶部に記憶し,
前記通信部により受信した前記通信ネットワークの前記識別子が,前記記憶部に記憶された,前記接続した前記通信ネットワークの前記識別子と一致すると,検出されたアクセスポイントにより形成される通信ネットワークが,前記接続した通信ネットワークと判定する
ことを特徴とする無線通信装置。
(付記6)
付記3または4において,
前記処理部は,
第2の前記タイミングにおいて検出された1以上のアクセスポイントと,前記第2のタイミングよりも過去の第1の前記タイミングにおいて検出された1以上のアクセスポイントとの間で異なるアクセスポイントの数と前記第1のタイミングにおいて検出された前記アクセスポイントの数との割合を示す,前記第2のタイミングにおける前記アクセスポイントの変化率を算出し,
算出した前記アクセスポイントの変化率が,所定の変化率を超えた場合,前記移動速度が前記所定の移動速度を超えたと判定し,算出した前記アクセスポイントの変化率が,所定の変化率以下の場合,前記移動速度が前記所定の移動速度以下と判定する
ことを特徴とする無線通信装置。
(付記7)
付記6において,
前記処理部は,前記確認回数を決定するタイミングよりも過去の,複数の前記タイミングにおける前記アクセスポイントの変化率の平均である平均変化率を算出し,
算出した前記アクセスポイントの平均変化率が,所定の平均変化率を超えた場合,前記移動速度が前記所定の移動速度を超えたと判定し,算出した前記アクセスポイントの平均変化率が,所定の平均変化率以下の場合,前記移動速度が前記所定の移動速度以下と判定する
ことを特徴とする無線通信装置。
(付記8)
付記3または4において,
さらに,前記無線通信装置の移動速度を測定する測定部を有し,
前記処理部は,前記無線通信装置の移動速度を前記測定部から取得する
ことを特徴とする無線通信装置。
(付記9)
付記1において,
前記処理部は,決定した前記確認回数分,検出された前記アクセスポイントの無線品質を確認し,
前記通信部は,確認した無線品質が予め定められた無線品質を満たすと,検出された前記アクセスポイントと無線接続する
ことを特徴とする無線通信装置。
(付記10)
基地局と無線接続する第1の通信部と,
前記基地局の無線通信圏よりも狭い無線通信圏を有するアクセスポイントを検出し,前記アクセスポイントへの接続の条件となる無線品質を満たす前記アクセスポイントに無線接続する第2の通信部と,
前記第1の通信部による前記基地局への第1の無線接続と前記第2の通信部による前記アクセスポイントへの第2の無線接続とを切り替える処理部とを有し,
前記処理部は,
前記第1の無線接続が継続している状態において,前記第2の通信部により検出された前記アクセスポイントの数と自装置の移動状態とに応じて,前記無線品質を確認する確認回数を決定し,
決定した前記確認回数に応じて,検出された前記アクセスポイントの無線品質を確認し,
確認された前記無線品質が予め定められた無線品質を満たす場合,前記第1の通信部による前記第1の無線接続を停止し,検出された前記アクセスポイントに前記第2の通信部により前記第2の無線接続をする
ことを特徴とする無線通信装置。
(付記11)
装置と無線接続するアクセスポイントを検出し,
検出された前記アクセスポイントの数と自装置の移動状態とに応じて,前記アクセスポイントへの接続の条件となる無線品質を確認する確認回数を決定し,
決定した前記確認回数に応じて,検出された前記アクセスポイントの無線品質を確認し,
前記無線品質を満たす前記アクセスポイントに無線接続する
ことを特徴とする無線通信方法。
(付記12)
コンピュータに,
装置と無線接続するアクセスポイントを検出し,
検出された前記アクセスポイントの数と自装置の移動状態とに応じて,前記アクセスポイントへの接続の条件となる無線品質を確認する確認回数を決定し,
決定した前記確認回数に応じて,検出された前記アクセスポイントの無線品質を確認し,
前記無線品質を満たす前記アクセスポイントに無線接続する
処理を実行させることを特徴とするプログラム。
1…無線通信装置,101…CPU(処理部),102…ストレージ装置(記憶部),103…RAM,104…ROM,105…表示装置,106…入力装置,107…第1の通信装置(第1の通信部),108…第2の通信装置(第2の通信部),109…音声入出力装置,110…外部接続インターフェイス装置,111…移動速度測定装置,SF1…処理ソフト,11…制御部,12…スキャン回数算出部,13…スキャン実行部,14…接続部,15…履歴管理部,Ap1〜Apx'…アクセスポイント,Net001〜Net00y…無線LANネットワーク,BS…基地局,NT…大規模ネットワーク。

Claims (6)

  1. 装置と無線接続するアクセスポイントを検出し,前記アクセスポイントへの接続の条件となる無線品質を満たす前記アクセスポイントに無線接続する通信部と,
    前記通信部により検出された前記アクセスポイントの数と自装置の移動状態とに応じて,前記無線品質を確認する確認回数を決定する処理部とを有する
    ことを特徴とする無線通信装置。
  2. 請求項1において,
    前記処理部は,検出された前記アクセスポイントにより形成される通信ネットワークが,過去に接続した通信ネットワークと判定すると,前記確認回数を決定する処理を実行する
    ことを特徴とする無線通信装置。
  3. 請求項2において,
    前記移動状態は,前記無線通信装置の移動速度であって,
    前記処理部は,検出された前記アクセスポイントの数が所定の個数を超え,かつ,前記移動速度が所定の移動速度を超えた場合,前記確認回数を第1の回数に決定し,検出された前記アクセスポイントの数が前記所定の個数を超え,かつ,前記移動速度が前記所定の移動速度以下の場合,前記確認回数を前記第1の回数よりも少ない第2の回数に決定する
    ことを特徴とする無線通信装置。
  4. 請求項3において,
    前記処理部は,検出された前記アクセスポイントの数が前記所定の個数以下であり,かつ,前記移動速度が前記所定の移動速度を超えた場合,前記確認回数を前記第1の回数よりも少ない第3の回数に決定し,検出された前記アクセスポイントの数が所定の個数以下であり,かつ,前記移動速度が前記所定の移動速度以下の場合,前記確認回数を前記第3の回数よりも少ない第4の回数に決定する
    ことを特徴とする無線通信装置。
  5. 装置と無線接続するアクセスポイントを検出し,
    検出された前記アクセスポイントの数と自装置の移動状態とに応じて,前記アクセスポイントへの接続の条件となる無線品質を確認する確認回数を決定し,
    決定した前記確認回数に応じて,検出された前記アクセスポイントの無線品質を確認し,
    前記無線品質を満たす前記アクセスポイントに無線接続する
    ことを特徴とする無線通信方法。
  6. コンピュータに,
    装置と無線接続するアクセスポイントを検出し,
    検出された前記アクセスポイントの数と自装置の移動状態とに応じて,前記アクセスポイントへの接続の条件となる無線品質を確認する確認回数を決定し,
    決定した前記確認回数に応じて,検出された前記アクセスポイントの無線品質を確認し,
    前記無線品質を満たす前記アクセスポイントに無線接続する
    処理を実行させることを特徴とするプログラム。
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