JP2016005123A - 通信システム、制御装置、及び通信装置を制御する方法 - Google Patents

通信システム、制御装置、及び通信装置を制御する方法 Download PDF

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Abstract

【課題】複数の論理パスにより構成される仮想パスを、外部ネットワークへの出力インターフェースのワイヤレートを実現するよう割り当てる。【解決手段】第1外部網から第1フローのパケットの入力を受け付ける第1通信装置と、第1通信装置との間に設定された複数のパスのいずれかを経由して第1通信装置から転送された第1フローのパケットを、第2外部網に対して出力する第2通信装置と、第1通信装置及び第2通信装置を制御する制御装置と、を含む通信システムにおいて、制御装置は、保証帯域の合計が要求帯域以上であり、かつ最大遅延差が第2通信装置の出力インターフェースの伝送速度及びメモリのメモリサイズから算出される許容遅延差以内である1以上のパスの組み合わせを、該複数のパスから選択する。【選択図】図11

Description

本発明は、通信システム、制御装置、及び通信装置を制御する方法に関する。
近年、クラウドサービスの普及と共に、ネットワーク基盤の共通化及びネットワークリソースの効率的な運用を実現するために、共通のハードウェアを利用して、仮想的なネットワークを提供するネットワーク仮想化技術が注目されている。
ネットワーク仮想化技術の利用形態の一つとして、外部ネットワークに接続する通信装置と、通信装置間を接続する中継装置と、を含む通信ネットワークによって、外部ネットワーク間を接続する形態がある。当該通信ネットワークは、外部ネットワークを利用するユーザに対して、物理パス上に1以上の論理的な通信パス(以下、論理パスとする)を構築し、論理パスに帯域リソースを割り当てることで、ユーザごとに分割された仮想的なネットワーク(以下、仮想ネットワークとする)を提供することができる。
仮想ネットワークを構成する論理パスを構築する技術として、例えばMPLS(Multi Protocol Label Switching)等がある。このような技術における、論理パスの帯域リソースは、通信装置間の物理リンクで提供可能なリソースにより制限される。つまり、通信ネットワークが、ある通信装置間の複数の物理パスでリソースを分散して保持している場合でも、単独のパスでユーザの要求を満たせなければ、リソースを活用することができない。
これに対して、複数の論理パスにユーザパケットを分散させることで、1本の仮想的なパス(以下、仮想パスとする)を構築し、物理パスに制限されずに、ユーザに対してリソース割り当てを行う技術がある。当該技術によれば、複数の論理パスに分散した帯域リソースを活用することで、ユーザの要求に対する柔軟性が向上させることができ、通信ネットワーク全体の利用効率を高めることができる。
しかしながら、通信ネットワークが複数の論理パスを1本の仮想パスとして提供した場合、当該複数の論理パス間の通信遅延差により、パケットの順序逆転が発生する可能性がある。パケットの順序逆転は、例えばTCP通信等ではパケットロスと判定されるため、スループットの低下につながる。これに対しては、出力側の通信装置におけるメモリが一時的にパケットを格納し、順序を戻して送信する順序制御が必要となる。
複数のパスを用いてパケットを送信した際の順序制御を行う背景技術として、特開平6−276230号公報(特許文献1)がある。特許文献1には、「パケット端末1で情報を複数パケットに分割して送出し、交換ノード2において、宛先ノード読み出し部3でパケットの宛先端末情報を読み出し、論理チャネル割り当て部5で論理チャネル割り当てテーブル4を参照して、宛先ノード番号対応に論理チャネルを割り当て、ルーティング部6で論理チャネル対応の物理リンクにパケットを出力し、バッファ7を経て他交換ノードに出力し、端末識別部8で宛先パケット端末を識別し、順序制御部9でパケットの順序を制御してパケット端末10に出力することで、端末の伝送情報を複数の論理チャネルに分散して他交換ノードに送出し、他交換ノードからの複数のパケットを合成して宛先端末へ出力し、他交換ノードからのパケットを別の交換ノードへ中継する。」と記載されている(要約参照)。
特開平6−276230号公報
特許文献1に記載の技術は、ベストエフォート通信における中継ノードの経路制御負荷の軽減と特定ノードへのトラヒック集中を回避することを目的としているため、選択する論理チャネル間の遅延差に制限はない。しかし、順序制御に利用されるメモリのサイズは有限である。従って、当該遅延差が、パケットをメモリに格納しておくことが可能な時間、即ち通信装置が許容できる論理パスの遅延時間差を超過すると、通信装置における外部ネットワークへの出力インターフェースがワイヤレートを実現できない。
具体的には、共通の出力インターフェースに対する遅延時間差の平均が、メモリサイズと出力インターフェースの伝送速度の商、即ち出力インターフェースがメモリサイズと同量のデータを伝送する時間を超過すると、ワイヤレートを実現することができない。つまり、この遅延差が大きくなるほど出力インターフェースがボトルネックとなるため、仮想パスとしてユーザ毎に帯域リソースを割り当てる場合、割り当て可能なリソースが制限され、通信ネットワークの利用効率が低下しまう。
そこで本発明は、複数の論理パスにより構成される仮想パスをユーザに対して割り当て、出力側の通信装置でパケットの順序制御を行うシステムにおいて、物理リソースに依存せずに柔軟に帯域リソースを割り当てることを可能にしつつ、外部ネットワークへの出力インターフェースにおけるワイヤレートを実現し、ひいては、物理リソースを高効率に利用可能な通信システムを提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明は、例えば、以下のような構成を採用する。第1外部網から第1フローのパケットの入力を受け付ける第1通信装置と、前記第1通信装置との間に設定された複数のパスのいずれかを経由して前記第1通信装置から転送された前記第1フローのパケットを、第2外部網に対して出力する第2通信装置と、前記第1通信装置及び前記第2通信装置を制御する制御装置と、を含み、前記第2通信装置は、受信したパケットを一時的に格納するメモリを有し前記メモリから取り出したパケットを前記第2外部網に出力する出力インターフェースを含み、前記制御装置は、前記複数のパスそれぞれにおける保証帯域及び遅延を示す第1情報を保持し、前記第1フローのパケットを転送する要求帯域を取得し、前記複数のパスそれぞれにおける保証帯域及び遅延を、前記第1情報から取得し、保証帯域の合計が前記取得した要求帯域以上であり、かつ最大遅延差が前記出力インターフェースの伝送速度及び前記メモリのメモリサイズから算出される許容遅延差以内である1以上のパスの第1組み合わせを、前記複数のパスから選択し、前記第1組み合わせを、前記第1通信装置及び前記第2通信装置に対して通知し、前記第1通信装置は、前記第1外部網から入力された前記第1フローのパケットに対して、前記第1通信装置に到着した順序を示す順序情報を付与し、前記順序情報を付与したパケットを、前記第1組み合わせに含まれるパスのいずれかを経由して前記第2通信装置に対して転送し、前記第2通信装置は、前記転送されたパケットを、前記メモリに格納し、前記格納したパケットを、前記順序情報に従って前記メモリから前記第2外部網に対して出力する、通信システム。
本発明の一態様によれば、ユーザに対して、通信ネットワーク上の1以上の論理パスからなる仮想パスを、出力側のワイヤレートを実現するように提供することができ、ひいては、通信ネットワークの物理リソースを効率的に利用することができる。上記した以外の課題、構成、及び効果は、以下の実施形態の説明により明らかにされる。
実施例1において、通信システムの概要例を示す説明図である。 実施例1において、パケットフォーマットの例である。 実施例1において、制御装置の構成例を示すブロック図である。 実施例1における、制御装置の物理情報管理部に格納された通信装置情報テーブルの例である。 実施例1における、制御装置の論理パス情報管理部に格納された論理パス情報テーブルの例である。 実施例1における、制御装置の仮想パス情報管理部に格納された仮想パス情報テーブルの例である。 実施例1において、パス制御部による論理パス選択処理の一例を示すフローチャートである。 実施例1において、通信装置の構成例を示すブロック図である。 実施例1における、外部NW側IFカードの転送情報管理部に格納された仮想パス情報テーブルの例である。 実施例1における、外部NW側IFカードの転送情報管理部に格納された論理パス情報テーブルの例である。 実施例1において、仮想パスの設定例を示す説明図である。 実施例2における、外部NW側IFカードの転送情報管理部に格納された仮想パス情報テーブルの例である。 実施例2における、制御装置の仮想パス情報管理部に格納された仮想パス情報テーブルの例である。
以下、添付図面を参照して本発明の実施形態を説明する。本実施形態は本発明を実現するための一例に過ぎず、本発明の技術的範囲を限定するものではないことに注意すべきである。各図において共通の構成については同一の参照符号が付されている。
図1は、本実施例の通信システムの概要例を示す。本実施例の通信システムは、通信ネットワーク10及び制御装置300を含み、通信ネットワーク10を経由して外部ネットワーク20と他の外部ネットワーク20とを接続する。通信ネットワーク10は、外部ネットワーク20と接続する複数の通信装置100と、通信装置100間を中継する複数の中継装置200と、を含む。外部ネットワーク20は、1以上のノードを含む。
任意の通信装置100間は、異なる中継装置200により構成される複数の物理パスにより接続される。当該複数の物理パスそれぞれに対して、1以上の論理的な通信パス、即ち論理パスが設定され、当該論理パスそれぞれに対して帯域リソースが割り当てられる。
制御装置300は、ユーザの要求に基づいて通信ネットワーク10を制御し、1以上の論理パスを含む1本の仮想的なパス、即ち仮想パスを構築することで、外部ネットワーク20間の接続を提供する。通信装置100は、仮想パスに含まれる論理パスにパケットを分散して送信する。制御装置300は、事前に運用者等による通信装置100間の複数の論理パスの登録を受け付ける。制御装置300は、登録された複数の論理パスの情報に基づいて通信装置100及び中継装置200の設定を行い、当該複数の論理パスを管理する。
また、制御装置300は、通信装置100の出力インターフェースの伝送速度とメモリサイズの情報を取得し、仮想パスを構築する論理パスの許容遅延差(=メモリサイズ/伝送速度)を保持する。なお、許容遅延差は、例えば、メモリサイズ/伝送速度から正の定数を引いた値、又はメモリサイズ/伝送速度を1より大きい定数で割った値であってもよい。なお、制御装置300が許容遅延差を算出してもよいし、例えば、運用者等によって算出された許容遅延差の入力を制御装置300が受け付けてもよい。
通信装置100は、設定された各論理パスに対して、例えばOAM(Operation Administration Maintenance)機能等により周期的に通信遅延を測定し、測定した通信遅延を制御装置300に通知する。制御装置300は、通信装置100から通知された通信遅延を管理する。以下、通信遅延を単に遅延とも呼ぶ。
制御装置300は、例えば、接続する外部ネットワーク20及び要求帯域等を含む仮想パス構築要求の入力をユーザから受けつけると、要求帯域を満たすように、接続する外部ネットワークに該当する通信装置100間に構築されている1つ以上の論理パスを選択し、仮想パスとしてフローに割り当てる。なおフローとは、共通の属性(例えば、共通の宛先IPアドレス及びTCP/UDPのポート番号)を有する通信のグループを示す。従って、通信装置100は、例えば、受信したパケットの宛先IPアドレスやTCP/UDPのポート番号等を参照して、当該パケットが属するフローを判定する。
制御装置300は、仮想パスを構成する各論理パスを、保証帯域の合計が要求帯域を満たす最小の本数で、且つ保証帯域の合計が要求帯域に最も近く、最大遅延差が該当する通信装置100における出力インターフェースの許容遅延差以下となるように選択する。最大遅延差とは、選択した論理パスにおける、最大の遅延から最小の遅延を引いた値である。なお、制御装置300は、例えば、ユーザによる入力に従って、仮想パスに含まれる論理パスを選択してもよい。
制御装置300は、仮想パスを構成する論理パスが決定した後に、通信装置100に対して、当該論理パスとフローの判定条件との対応を設定する。フローの判定条件は、パケットが特定のフローに属するか否かを判定するための条件である。以下、フローの判定条件を、フロー条件とも呼ぶ。
外部ネットワーク20からユーザパケットの入力を受け付ける通信装置100(以下、入力側の通信装置100とする)は、設定されたフローの判定条件に応じて、フロー識別子と、順序制御のためのシーケンス番号とを有するフローヘッダと、転送する論理パスの識別子と、を含む論理パスヘッダにより、受信したユーザパケットに対してカプセル化処理を行う(図2参照)。入力側の通信装置100は、カプセル化処理を行ったパケットを、当該パケットが属するフローに対応する仮想パスを構成する論理パスに振り分けて出力する。
中継装置200は、パケットに含まれる論理パスの識別子に従い、次ホップの装置へのスイッチ及び識別子の変換を行い、外部ネットワーク20に対してパケットを出力する通信装置100(以下、出力側の通信装置100とする)にパケットを転送する。出力側の通信装置100は、受信したパケットのフロー識別子とシーケンス番号とに基づいて順序制御を行い、当該パケットを外部ネットワーク20に出力する。
また制御装置300は、周期的に通信装置100により通知される通信遅延情報から、構築した仮想パスを構成する論理パスの最大遅延差を算出する。例えば、ネットワークの輻輳などにより、算出した最大遅延差が許容遅延差以上になった場合、制御装置300は最大遅延差が許容遅延差以下となるように、仮想パスを構成する論理パスを再選択する。制御装置300は、当該再選択した論理パスから構成される仮想パスを、通信装置100に対して再設定する。
図2は、入力側の通信装置100がカプセル化処理を行ったパケット500のフォーマットの例である。パケット500は、L2ヘッダ501と、論理パスヘッダ502と、フローヘッダ503と、ユーザパケット504と、を含む。L2ヘッダ501は、OSI(Open Systems Interconnection)参照モデルのデータリンク層の情報を含む。論理パスヘッダ502は、当該パケット500を転送する論理パスの識別子を含む。
フローヘッダ503は、入力側の通信装置100により判定された当該パケットが属するフロー識別子と、出力側の通信装置100における順序制御に利用されるシーケンス番号と、を含む。ユーザパケット504は、入力側の通信装置100が外部ネットワーク20から受信した、カプセル化処理前のパケットである。
図3は、本実施例の制御装置300の構成例を示す。制御装置300は、例えば、CPU301、記憶装置302、通信インターフェース303を含む計算機上に構成される。CPU301は、プログラムに従って動作するプロセッサ及び/又は論理回路を含み、データの入力/出力、読み込み/書き込みを行い、さらに、後述する各プログラムを実行する。
記憶装置302は、CPU301が実行するプログラム及びデータを一時的にロードして記憶し、さらに各プログラム及び各データを保持する。記憶装置302は、プログラムである、運用者設定部310と、リクエスト受付部320と、パス制御部330と、装置通信部350と、を保持する。また、記憶装置302は、データを格納する領域である情報管理部340を含む。通信インターフェース303は、通信装置100等の外部装置と互いに通信処理を行うインターフェースである。
プログラムはCPU301によって実行されることで、定められた処理を記憶装置302及び通信インターフェース303を用いながら行う。従って、本実施例及び他の実施例においてプログラムを主語とする説明は、CPU301を主語とした説明でもよい。若しくは、プログラムが実行する処理は、そのプログラムが動作する計算機及び計算機システムが行う処理である。
CPU301は、プログラムに従って動作することによって、所定の機能を実現する機能部として動作する。例えば、CPU301は、運用者設定部310に従って動作することで運用者設定部として機能し、リクエスト受付部320に従って動作することでリクエスト受付部として機能する。さらに、CPU301は、各プログラムが実行する複数の処理のそれぞれを実現する機能部としても動作する。計算機及び計算機システムは、これらの機能部を含む装置及びシステムである。
情報管理部340は、物理情報管理部341と、論理パス情報管理部342と、仮想パス情報管理部343と、を含み、通信システムの情報を管理する。物理情報管理部341は、通信ネットワーク10を構成する通信装置100及び中継装置200の物理的な装置情報を管理し、通信装置情報テーブル400(図4参照)を含む。なお、通信装置情報テーブル400の詳細は図4を用いて後述する。
論理パス情報管理部342は、運用者により通信ネットワーク10に設定された論理パスの情報を管理し、論理パス情報テーブル410(図5参照)を含む。なお、論理パス情報テーブル410の詳細は図5を用いて後述する。仮想パス情報管理部343は、フローに対して複数の論理パスにより構築される仮想パスの情報を管理し、仮想パス情報テーブル420(図6参照)を含む。なお、仮想パス情報テーブル420の詳細は図6を用いて後述する。
運用者設定部310は、通信装置100及び中継装置200に関する物理的な装置情報を物理情報管理部341から取得し、運用者に提示する。また、運用者設定部310は、運用者が、提示された物理的な装置情報に基づいて設計した、論理パス設定要求を受けて、論理パス情報を論理パス情報管理部342に登録及び削除する。
リクエスト受付部320は、エンドユーザ等からの仮想パス構築要求及び削除要求を受けて、パス制御部330に通知する。仮想パス構築要求は、例えば、仮想ネットワークにより接続する外部ネットワーク情報、要求帯域、及びフロー判定条件等を含む。
装置通信部350は、論理パス設定要求、及び仮想パス設定要求に基づき、該当する通信装置100及び中継装置200に対して設定情報を通知する。また、装置通信部350は、通信装置100が測定した論理パスの遅延情報を取得し、論理パス情報管理部342に登録する。
パス制御部330は、論理パス情報管理部342が管理する論理パス情報の登録及び削除を監視し、設定要求を装置通信部350に通知する。また、パス制御部330は、リクエスト受付部320からの仮想パス構築要求を受けて、論理パス情報管理部342が管理する論理パス情報を取得し、仮想パスを構成する1本以上の論理パスを選択し、仮想パス情報として仮想パス情報管理部343に登録する。パス制御部330は、仮想パス情報を通信装置100に登録するために、装置通信部350に仮想パス設定要求を通知する。
パス制御部330は、リクエスト受付部320からの仮想パス削除要求を受けた場合、仮想パス情報管理部343が管理する当該仮想パス情報を削除すると共に、仮想パス情報を通信装置100より削除するために、装置通信部350に仮想パス設定要求を通知する。さらに、パス制御部330は、仮想パス提供中において、当該仮想パスを構成する論理パスの遅延変化に基づいて、仮想パスを構成する論理パスを再選択する。
図4は、本実施例の制御装置300の物理情報管理部341に格納された通信装置情報テーブル400の例を示す。通信装置情報テーブル400は、通信装置ID401、接続IFID402、外部NWID403、伝送速度404、メモリサイズ405、及び許容遅延差406を含む。
通信装置ID401は、通信装置100の識別情報である。接続IFID402は、当該通信装置100が有する、外部ネットワーク20と接続するインターフェースの識別情報である。外部NWID403は通信装置100が接続する外部ネットワーク20の識別情報である。伝送速度404は、当該インターフェースの伝送速度である。メモリサイズ405は、当該インターフェースから外部ネットワークにパケットを出力する際に、パケットの順序制御を行うために、一時的にパケットを保持するメモリサイズを示す。
許容遅延差406は、当該インターフェースがワイヤレートを実現するための、パケットをメモリに保持可能な最大時間を示す。許容遅延差406として、メモリサイズ405と伝送速度404の商が登録される。通信装置情報テーブル400の各セルの値は、例えば、運用者等によって予め登録される。
図5は、本実施例の制御装置300の論理パス情報管理部342に格納された論理パス情報テーブル410の例を示す。論理パス情報テーブル410は、論理パスID411、入力側通信装置情報412、当該論理パスが物理的に経由する中継装置数分の中継装置情報413、出力側通信装置情報414、論理パス保証帯域415、遅延416、及び割当フラグ417を含む。
論理パスID411は、論理パスの識別情報である。入力側通信装置情報412は、外部ネットワーク20からパケットを受信し、当該論理パスの始点となる通信装置100に関する情報である。入力側通信装置情報412は、入力側の通信装置100を識別する装置ID、当該通信装置100の入力インターフェースを識別する入力IFID、当該通信装置100の出力インターフェースを識別する出力IFID、及び論理パスの識別子を含む。論理パスの識別子は、パケットが入力側の通信装置100から出力される際に、当該パケットの論理パスヘッダ502に付与される値である。
中継装置情報413は、当該論理パスが経由する中継装置200の情報であり、入力側通信装置情報412と同様に、装置ID、入力IFID、出力IFID、及び識別子を含む。出力側通信装置情報414は、当該論理パスの終点となる通信装置100に関する情報であり、装置ID、入力IFID、及び出力IFIDを含む。
論理パス保証帯域415は、当該論理パスがユーザに対して保証する帯域である。遅延416は、当該論理パスにおける通信遅延である。割当フラグ417は、当該論理パスが、仮想パスを構築する論理パスとして割当済みか否かを示す。
論理パスID411、入力側通信装置情報412、中継装置情報413、出力側通信装置情報414、及び論理パス保証帯域415は、運用者等が運用者設定部310に対して論理パス設定要求を行うことにより設定される。また遅延416は、論理パスの始点となる通信装置100と終点となる通信装置100との間で周期的に測定され、いずれかの通信装置100によって、装置通信部350に通知された値が設定される。割当フラグ417は、パス制御部330が、仮想パスを構築する際に当該論理パスを割り当てた場合、又は仮想パスから当該論理パスが除外された場合に更新される。
パス制御部330が論理パス情報の登録を認識すると、装置通信部350は、当該登録情報を、各装置に通知する。具体的には、装置通信部350は、例えば、入力側通信装置情報412を入力側の通信装置100に、出力側通信装置情報414を出力側の通信装置100に、中継装置情報413を対応する中継装置200に通知する。また、装置通信部350は、例えば、論理パス保証帯域415を、当該論理パスを構成する通信装置100及び中継装置200に通知する。上述の通知を受けた通信装置100及び中継装置200は、通知された情報に従って論理パスの設定を行う。
図6は、本実施例の制御装置300の仮想パス情報管理部343に格納された仮想パス情報テーブル420の例を示す。仮想パス情報テーブル420は、仮想パスID421、フロー条件422、仮想パス保証帯域423、割当論理パスID424、最大遅延差425、及び再設定閾値426を含む。
仮想パスIDは、当該仮想パスの識別情報である。フロー条件422は、当該仮想パスを割り当てるフローについて、入力側の通信装置100がフロー判定を行う条件であり、例えば、当該フローに属するパケットが有する共通の属性等を示す。仮想パス保証帯域423は、当該仮想パスが保証する帯域である。割当論理パスID424は、当該仮想パスを構成する論理パスIDを含む。当該仮想パスを構成する論理パスを選択する方法の詳細は、図7を用いて後述する。
最大遅延差425は、当該仮想パスを構成する論理パスにおける最大遅延差である。最大遅延差425は、論理パス情報テーブル410の当該論理パスの遅延416が変化に応じて更新される。再設定閾値426は、当該仮想パスを提供中に、構成する論理パスの遅延が変化し、最大遅延差が大きくなった場合に、当該仮想パスを構成する論理パスの再設定を決定するための最大遅延差の閾値である。
仮想パスID421は、パス制御部330が、リクエスト受付部320より仮想パス構築要求を受けた際に発行される。フロー条件422は、仮想パス構築要求により設定される。再設定閾値426は、パス制御部330が仮想パス構築要求により、出力側の外部ネットワークを認識し、通信装置情報テーブル400に当該外部NWID403が登録されたレコードを検索することにより、対応する許容遅延差406が登録される。
パス制御部330が仮想パスを構成する論理パスを選択し、当該仮想パスについての情報を仮想パス情報テーブル420に登録又は更新すると、装置通信部350は、仮想パス情報テーブル420の情報を各装置に通知する。具体的には、装置通信部350は、例えば、仮想パスID421、フロー条件422、及び割当論理パスID424を、当該仮想パスの入力側及び出力側の通信装置100に対して通知する。
図7は、パス制御部330が、仮想パス構築要求を受けた際の仮想パスを構成する論理パスの選択処理の一例を示す。リクエスト受付部320がユーザ等から仮想パス構築要求の入力を受けると、パス制御部330は、当該仮想パス構築要求に含まれる外部ネットワーク情報が指定する外部ネットワークに接続する通信装置100の情報を通信装置情報テーブル400から取得する。そして、パス制御部330は、当該通信装置100間に設定され、かつ既存の仮想パスに割り当てられていない(即ち割当フラグ417が0である)論理パスを、論理パス情報テーブル410より対象パスとして抽出する。当該対象パスの数をNとする(S101)。
次にパス制御部330は、対象パスから、合計値が要求帯域以上となるまで、例えば保証帯域の大きい順に論理パスを選択する。ここで、要求帯域以上となるパスの選択数のうち最小の値をnとする(S102)。パス制御部330は、対象パスから、n本で要求帯域を満たす組み合わせを抽出し、各組み合わせに対し、構成する論理パスの最大遅延差を、論理パス情報テーブル410における当該論理パスの遅延416を用いて計算する。
パス制御部330は、算出した最大遅延差が、出力側の通信装置100の出力インターフェースの許容遅延差406以内となる論理パスの組み合わせが存在するか否かを判定する(S104)。当該組み合わせが存在する場合は(S104:YES)、パス制御部330は、当該組み合わせの中から、保証帯域の合計が最小となる組み合わせを割当論理パスID424として選択する(S105)。このときの保証帯域の合計が、仮想パス保証帯域423となる。
なお、保証帯域の合計が最小かつ、許容遅延差406以内であるn本の論理パスの組み合わせが複数ある場合、パス制御部330は、例えば、最大遅延差が最も小さい組み合わせを割当論理パスID424として選択する。
一方、ステップS104において、許容遅延差406以内の論理パスの組み合わせが存在しない場合は(S104:NO)、パス制御部330は、論理パスの組み合わせの本数nを1本増加させる(S106)。増加させた本数が対象パスの全数N以下である場合(S107:YES)、ステップS103に遷移し、パス制御部330は、増加させた本数の論理パスから要求帯域を満たす組み合わせの抽出を再度行う。増加させた本数が対象パスの全数Nを超える場合は(S107:NO)、パス制御部330は、要求された仮想パスの提供が不可として処理を終了する。
制御装置300は、上述の論理パス選択方法により、仮想パス構築要求に対して過剰な論理パスの本数及び保証帯域を割り当てることを抑制しつつ、割り当てる論理パスの最大遅延差が、出力インターフェースの許容遅延差以内となる論理パスの組み合わせを選択することができる。従って、制御装置300は、外部ネットワークへの出力インターフェースのワイヤレートを実現する仮想パスを構築することができる。また、この論理パス選択方法は、既存の仮想パスにおける最大遅延差425が、再設定閾値426を超過したことをパス制御部330が検出した場合に行われる仮想パスの再設定においても利用される。
図8は、本実施例の通信装置100の構成例を示す。通信装置100は、少なくとも1つの外部ネットワーク(NW)側インターフェース(IF)カード110、スイッチ(SW)カード130、少なくとも1つの中継装置側インターフェース(IF)カード140、及び制御装置通信部150を含む。
制御装置通信部150は、制御装置300に接続され、制御装置300から受信した設定情報に基づいて、外部NW側IFカード110、中継装置側IFカード140、及びSWカード130を設定する。また、制御装置通信部150は、外部NW側IFカード110においてOAM機能等を用いて測定された、論理パスの通信遅延を制御装置300に通知する。
次に、SWカード130について説明する。外部NW側IFカード110は、外部ネットワーク20に接続されるインターフェースである。外部NW側IFカード110は、外部NW受信回路111、SW送信回路114、SW受信回路115、外部NW送信回路119、及びメモリ118を含む。また、外部NW側IFカード110は、プログラムである、パケットカプセル化部112、スケジューラ113、パケット解析振分部116、パケット順序制御部117、OAM処理部121、及びIF制御部122を保持する。各プログラムはプロセッサによって実行されることで、定められた処理を記憶装置及び通信ポート(通信デバイス)を用いながら行う。また、外部NW側IFカード110は、データを格納する領域を含む転送情報管理部120を含む。
IF制御部122は、制御装置通信部150に接続され、制御装置通信部150が制御装置300から受信した論理パス及び仮想パスの設定情報の入力を受け付け、入力された設定情報に基づいて外部NW側IFカード110の各部を設定する。また、IF制御部122は、外部NW側IFカード110の各部に設定されている情報を読み出し、読み出した情報を制御装置通信部150に入力する。
外部NW受信回路111は、接続されている外部ネットワーク20からパケットを受信し、受信したパケットをパケットカプセル化部112に入力する。また、外部NW受信回路111は、OSI(Open Systems Interconnection)参照モデルのデータリンク層(L2)のプロトコルを終端する。
パケットカプセル化部112は、外部NW受信回路111から入力されたパケットを解析する。また、パケットカプセル化部112は、転送情報管理部120に格納された仮想パス情報テーブル440(図9参照)を検索し、フローの判定条件から、当該パケットが属するフローに対応する仮想パスを構成する論理パスを識別する。そして、パケットカプセル化部112は、転送情報管理部120に格納された論理パス情報テーブル450(図10参照)を検索し、当該パケットの転送に利用する論理パスの識別子を含む論理パスヘッダ502で、当該パケットをカプセル化する。
ここで、当該パケットに対応するフローに対して複数の論理パスが割り当てられている場合、パケットカプセル化部112は、例えば当該複数の論理パスについて「保証帯域/遅延」により計算される振分指数の比でパケットが振り分けられるように、転送する論理パスを選択する。通信装置100は、各論理パスの単位時間あたりの転送能力に応じてパケットを転送することで、順序逆転の発生を抑制することができる。
また、パケットカプセル化部112は、フローの判定条件から、フロー識別子と、フロー毎のパケットの送信順序を示すための連続的な数値であるシーケンス番号と、を含むフローヘッダ503で当該パケットをカプセル化する。そして、パケットカプセル化部112は、当該パケットをスケジューラ113に入力する。なお、仮想パス情報テーブル440及び論理パス情報テーブル450の詳細は図9及び図10を用いて説明する。
スケジューラ113は、パケットカプセル化部112又はOAM処理部121から入力されたパケットの出力を調停して、当該パケットをSW送信回路114に入力する。SW送信回路114は、スケジューラ113から入力されたパケットをSWカード130に入力する。SW受信回路115は、SWカード130からパケットの入力を受け付け、入力されたパケットをパケット解析振分部116に入力する。
パケット解析振分部116は、入力されたパケットがOAMパケットである場合、当該パケットをOAM処理部121に入力し、入力されたパケットがOAMパケット以外である場合、当該パケットをパケット順序制御部117に入力する。
OAM処理部121は、OAMパケットを生成し、スケジューラ113に入力する。また、OAM処理部121は、パケット解析振分部116から入力されたOAMパケットを終端し処理を行う。通信装置100間で設定されている論理パスの遅延測定を周期的に行うことは、OAM機能を用いた処理の一例である。メモリ118は、パケット順序制御部117が、パケットの順序制御を行うために、パケットを一時的に格納する。
パケット順序制御部117は、パケットカプセル化部112で付与されたヘッダを削除し、通信ネットワーク10で転送されるフローに対して、受信したパケットのシーケンス番号をフロー毎に管理し、順序制御を行う。パケット順序制御部117は、パケット解析振分部116からパケットを受信すると、論理パスヘッダ502の削除を行う。
また、パケット順序制御部117は、受信したパケットのフローヘッダ503を参照し、当該パケットが属するフローのフロー識別子と、シーケンス番号と、を取得する。パケット順序制御部117は、フローヘッダ503を削除した当該パケットをメモリ118に格納する。パケット順序制御部117は、取得したフロー識別子とシーケンス番号とから、当該パケット以前に入力側の通信装置100から送信されたパケットを全て受信済みであるか否かを判定する。
パケット順序制御部117は、当該パケット以前に入力側の通信装置100から送信されたパケットが全て受信済みであると判定した場合は、当該パケットをメモリ118から読み出し、外部NW送信回路119に入力する。パケット順序制御部117は、当該パケット以前に入力側の通信装置100で送信されたパケットのうち未到達のものがあると判定した場合は、未到達のパケットが全て外部NW送信回路119に入力されるまで、メモリ118が当該パケットを保持する。外部NW送信回路119は、パケット順序制御部117から入力されたパケットのL2ヘッダの処理を実行し、当該パケットを通信装置100に送信する。
次に、SWカード130について説明する。SWカード130は、外部NW側IFカード110及び中継装置側IFカード140から入力されたパケットについて、入力元の外部NW側IFカード110及び中継装置側IFカード140と、論理パスヘッダ502が含む論理パス識別子から、対応するIFカードを特定し、特定したIFカードに当該パケットを入力する。
次に、中継装置側IFカード140について説明する。中継装置側IFカード140は、中継装置200に接続されるインターフェースであり、SW受信回路141、中継装置送信回路142、中継装置受信回路143、及びSW送信回路144を含む。SW受信回路141は、SWカード130からパケットの入力を受け付け、入力されたパケットを中継装置送信回路142に入力する。
中継装置送信回路142は、SW受信回路141から入力されたパケットのL2ヘッダの処理を実行し、当該パケットを中継装置200に送信する。中継装置受信回路143は、接続されている中継装置200から入力されたパケットのL2ヘッダの処理を実行し、当該パケットをSW送信回路144に入力する。SW送信回路144は、中継装置受信回路143から入力されたパケットをSWカード130に入力する。
図9は、本実施例の通信装置100の転送情報管理部120に格納された仮想パス情報テーブル440の例を示す。仮想パス情報テーブル440は、仮想パスID441、フロー識別子442、フロー条件443、割当論理パスID444、及び振分指数445を含む。
仮想パスID441、フロー条件443、及び割当論理パスID444は、それぞれ、仮想パス情報テーブル420が含む、仮想パスID421、フロー条件422、割当論理パスID423とそれぞれ同じ情報である。仮想パスID441、フロー条件443、及び割当論理パスID444は、制御装置300が、当該通信装置100の制御装置通信部150に通知し、さらに制御装置通信部150が当該外部NW側IFカード110のIF制御部122に通知することによって設定される。
フロー識別子442は、フロー条件443に対応するフローを一意に識別する情報である。パケットカプセル化部112は、ユーザパケット504をカプセル化する際に、フロー識別子442をフローヘッダ503に含まれるフロー識別子として付与する。フロー識別子442は、例えば、仮想パスID441、フロー条件443、及び割当論理パスID444等が設定される際に、IF制御部122によって設定される。なお、仮想パス情報テーブル440は、フロー識別子442を含まなくてもよい。このとき、パケットカプセル化部112は、例えば、仮想パスID441を、フローヘッダ503に含まれるフロー識別子とすればよい。
また、振分指数445は当該論理パスの保証帯域と遅延の商として計算された値が登録される。転送情報管理部120は、仮想パス情報テーブル440の割当論理パスID444が登録されると、当該論理パスの保証帯域及び遅延を論理パス情報テーブル450から取得し、当該振分指数444を計算し登録する。
図10は、本実施例の通信装置100の転送情報管理部120に格納された論理パス情報テーブル450の例を示す。論理パス情報テーブル450は、論理パスID451、識別子452、保証帯域453、及び遅延454を含む。
論理パスID451、識別子452、及び保証帯域453は、制御装置300の論理パス情報管理部342が格納する、論理パス情報テーブル410が含む、論理パスID411、入力側通信装置情報412が含む識別子、及び論理パス保証帯域415とそれぞれ同じ情報である。
論理パスID451、識別子452、及び保証帯域453は、制御装置300が、当該通信装置100の制御装置通信部150に通知し、さらに制御装置通信部150が当該外部NW側IFカード110のIF制御部122に通知することで設定される。また遅延454は、OAM処理部121がOAM機能により測定した、当該論理パスの通信遅延が登録される。
パケットカプセル化部112は、外部NW受信回路111からパケットを受信すると、仮想パス情報テーブル440のフロー条件443を参照し、当該パケットが満たすフロー条件443に対応するレコードを検索する。そして、対応する仮想パスのフロー識別子442と、同一フロー内で連続的な番号として付与するシーケンス番号を含むフローヘッダ503でカプセル化する。
また、パケットカプセル化部112は、対応する割当論理パスID443から、論理パス情報テーブル450の論理パスID451について対応するレコードを検索し、対応する識別子452を含む論理パスヘッダ502でカプセル化し、スケジューラ113に入力する。ここで、対応する論理パスが複数存在する場合は、例えば各割当論理パスの振分指数444を検索し、当該論理パスで転送するパケットの割合が、振分指数444の比となるように、付与する論理パスの識別子を選択する。
パケットカプセル化部112がパケットに付与する論理パスの識別子を選択する方法の例を、図9の仮想パスID:Aが示す仮想パスAを用いて説明する。仮想パスAを構成する論理パスa、c、及びdの振分指数の比は500:200:150、即ち最小整数比で表すと10:4:3である。パケットカプセル化部112は、例えば、論理パスそれぞれの振分指数の比に応じた確率に基づき、付与する論理パスの識別子を選択する。
具体的には、パケットカプセル化部112は、例えば、確率10/(10+4+3)で論理パスaの識別子を、確率4/(10+4+3)で論理パスcの識別子を、確率3/(10+4+3)で論理パスdの識別子を、仮想パスAの最初のパケットに付与する。パケットカプセル化部112が、当該最初のパケットに対して論理パスaの識別子を付与した場合、当該振分指数の最小整数比における論理パスaに対応する項から1を引いた比、即ち(10−1):4:3=9:4:3に応じた確率に基づき、仮想パスAの2個目のパケットに付与する論理パスの識別子を選択する。
パケットカプセル化部112が、3個目から17個目のパケットに対しても、同様に論理パスの識別子を選択すれば、17個のパケットが10:4:3の比で論理パスa、c、dにそれぞれ振り分けられる。パケットカプセル化部112は、17個のパケットごとに上述の処理を繰り返すことにより、振分指数の比に応じて論理パスの識別子を付与することができる。
また、パケットカプセル化部112は、以下の方法で付与する論理パスの識別子を選択してもよい。例えば、パケットカプセル化部112は、仮想パスAの最初の10個のパケットに対して論理パスaの識別子を、次の4個のパケットに対して論理パスcの識別子を、さらに次の3個のパケットに対して論理パスdの識別子を付与する。上述の処理により17個のパケットが10:4:3の比で論理パスa、c、dにそれぞれ振り分けられる。パケットカプセル化部112は、17個のパケットごとに上述の処理を繰り返すことにより、振分指数の比に応じて論理パスの識別子を付与することができる。
図11は、本実施例における仮想パスの設定例を示す。ここでは、図5に示した論理パス情報テーブル410の設定例の通り、運用者が制御装置300により入力側の通信装置100から出力側の通信装置100を接続する論理パスa〜dを設定した状態において、入力側の通信装置100から出力側の通信装置100を、要求帯域100Mで接続する仮想パス構築要求を制御装置300が受けて、仮想パスAを構築した結果を表している。
このとき、制御装置300は、論理パスa及びbの組み合わせを選択すれば、最も少ない論理パスで要求帯域を満たす保証帯域を提供できる。しかし、論理パスaとbにおける遅延差が当該出力側通信装置(通信装置ID:2)の許容遅延差0.5を超過するため、制御装置300は論理パスa及びbの組み合わせを選択することができない。
一方、制御装置300が、論理パスa、c、及びdの組み合わせを選択すると、要求帯域を満たすための論理パスの本数は増加するが、論理パスa、c、及びdの最大遅延差は許容遅延差以内となる。従って、当該組み合わせが当該仮想パスに対する割当論理パスとして設定される。入力側の通信装置100は、入力されたパケットに対してシーケンス番号等を付与し、当該パケットを割当論理パスに振分けて出力側の通信装置100に転送する。
本実施例の通信システムは、複数の論理パスにより構成される仮想パスをユーザに対して割り当て、出力側の通信装置でパケットの順序制御を行う。本実施例の通信システムは、物理リソースに依存せずにユーザに対して柔軟に帯域リソースを割り当てることを可能にしつつ、外部ネットワークへの出力インターフェースにおけるワイヤレートを実現することで、帯域リソースを高効率に利用することができる。
本実施例の通信システムにおける、パケット順序制御部117は、フロー毎のメモリ118の使用量を監視し、周期的に制御装置300に通知する。制御装置300は、当該使用メモリ量に基づき、仮想パスを構成する論理パスの最大遅延差により、論理パスを再設定するか否かを決定する再設定閾値を変更する。
図12は、本実施例の通信装置100の転送情報管理部120に格納された仮想パス情報テーブル460の例である。仮想パス情報テーブル460は、実施例1の仮想パス情報テーブル440に含まれる情報に加えて、使用メモリ量446を含む。
使用メモリ量446は、パケット順序制御部117が仮想パスを利用するフローごとに測定する値であり、単位時間あたりの使用メモリ量を示し、周期的に更新される。転送情報管理部120は、当該使用メモリ量446が更新されると、IF制御部122及び制御装置通信部150を経由して、当該使用メモリ量446を制御装置300に通知する。
図13は、本実施例の制御装置300の仮想パス情報管理部343に格納される仮想パス情報テーブル470の例である。仮想パス情報テーブル470は、実施例1における仮想パス情報テーブル420が保持する情報に加え、使用メモリ量437を含む。
使用メモリ量437は、通信装置100からの通知により設定される。パス制御部330は、使用メモリ量437が更新されると、当該仮想パスの出力側通信装置のインターフェースの伝送速度、メモリサイズ、及び許容遅延差を、それぞれ通信装置情報テーブル400の伝送速度404、メモリサイズ405、及び許容遅延差406から取得する。
パス制御部330は、仮想パスで転送されるフローの想定使用メモリ量を、当該フローの使用可能メモリサイズを表す数式「メモリサイズ405×(仮想パス保証帯域433/伝送速度404)」を用いて算出する。例えば、算出した想定使用メモリ量が使用メモリ量437より小さい場合、パス制御部330は、仮想パス情報テーブル470の再設定閾値436を変更する。このときパス制御部330は、新たな再設定閾値436を、例えば、「許容遅延差406×((メモリサイズ405×(仮想パス保証帯域433/伝送速度404))/使用メモリ量437)」によって計算し、仮想パス情報テーブル420に登録する。
本実施例の制御装置300は、フローの使用メモリ量が少ない場合において、論理パス間の最大遅延差の許容値を緩和することができる。ひいては、本実施例の制御装置300は、論理パスの再設定頻度を少なくすることができ、論理パスの再設定時に発生する当該フローのパケットロスや、再設定に必要な制御装置300の計算負荷を抑制することができる。
なお、本発明は上記した実施例に限定されるものではなく、様々な変形例が含まれる。例えば、上記した実施例は本発明を分かりやすく説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。また、ある実施例の構成の一部を他の実施例の構成に置き換えることも可能であり、また、ある実施例の構成に他の実施例の構成を加えることも可能である。また、各実施例の構成の一部について、他の構成の追加・削除・置換をすることが可能である。
また、上記の各構成、機能、処理部、処理手段等は、それらの一部又は全部を、例えば集積回路で設計する等によりハードウェアで実現してもよい。また、上記の各構成、機能等は、プロセッサがそれぞれの機能を実現するプログラムを解釈し、実行することによりソフトウェアで実現してもよい。各機能を実現するプログラム、テーブル、ファイル等の情報は、メモリや、ハードディスク、SSD(Solid State Drive)等の記録装置、または、ICカード、SDカード、DVD等の記録媒体に置くことができる。
また、制御線や情報線は説明上必要と考えられるものを示しており、製品上必ずしも全ての制御線や情報線を示しているとは限らない。実際には殆ど全ての構成が相互に接続されていると考えてもよい。

Claims (14)

  1. 第1外部網から第1フローのパケットの入力を受け付ける第1通信装置と、
    前記第1通信装置との間に設定された複数のパスのいずれかを経由して前記第1通信装置から転送された前記第1フローのパケットを、第2外部網に対して出力する第2通信装置と、
    前記第1通信装置及び前記第2通信装置を制御する制御装置と、を含み、
    前記第2通信装置は、受信したパケットを一時的に格納するメモリを有し前記メモリから取り出したパケットを前記第2外部網に出力する出力インターフェースを含み、
    前記制御装置は、
    前記複数のパスそれぞれにおける保証帯域及び遅延を示す第1情報を保持し、
    前記第1フローのパケットを転送する要求帯域を取得し、
    前記複数のパスそれぞれにおける保証帯域及び遅延を、前記第1情報から取得し、
    保証帯域の合計が前記取得した要求帯域以上であり、かつ最大遅延差が前記出力インターフェースの伝送速度及び前記メモリのメモリサイズから算出される許容遅延差以内である1以上のパスの第1組み合わせを、前記複数のパスから選択し、
    前記第1組み合わせを、前記第1通信装置及び前記第2通信装置に対して通知し、
    前記第1通信装置は、
    前記第1外部網から入力された前記第1フローのパケットに対して、前記第1通信装置に到着した順序を示す順序情報を付与し、
    前記順序情報を付与したパケットを、前記第1組み合わせに含まれるパスのいずれかを経由して前記第2通信装置に対して転送し、
    前記第2通信装置は、
    前記転送されたパケットを、前記メモリに格納し、
    前記格納したパケットを、前記順序情報に従って前記メモリから前記第2外部網に対して出力する、通信システム。
  2. 請求項1に記載の通信システムであって、
    前記第1通信装置は、
    前記第1組み合わせに含まれるパスそれぞれにおける保証帯域と遅延から算出される値の比に基づいて、前記第1フローの複数のパケットを前記第1組み合わせに含まれるパスに振り分ける、通信システム。
  3. 請求項1に記載の通信システムであって、
    前記制御装置は、
    前記複数のパスの遅延の変化を取得し、
    前記第1組み合わせに含まれるパスの変化後の最大遅延差が、閾値を超えたことを検出した場合、保証帯域の合計が前記取得した要求帯域以上であり、かつ変化後の遅延における最大遅延差が前記許容遅延差以内である1以上のパスの組み合わせを、前記複数のパスから再選択し、
    前記再選択した組み合わせを、前記第1通信装置及び前記第2通信装置に対して通知する、通信システム。
  4. 請求項3に記載の通信システムであって、
    前記閾値は、前記許容遅延差である、通信システム。
  5. 請求項3に記載の通信システムであって、
    前記制御装置は、
    前記第1フローの前記メモリの使用量を取得し、
    前記第1組み合わせに含まれるパスの保証帯域と、前記出力インターフェースの伝送速度及び前記メモリのメモリサイズと、に基づいて、前記第1フローの前記メモリの想定使用量を算出し、
    前記メモリの使用量が、前記算出した想定使用量より小さい場合、前記閾値を前記算出した想定使用量に基づき変更する、通信システム。
  6. 請求項1に記載の通信システムであって、
    前記制御装置は、
    保証帯域の合計が前記取得した要求帯域以上であり、かつ最大遅延差が前記許容遅延差以内である、複数の組み合わせを前記複数のパスから選択し、
    前記第1組み合わせとして、前記複数の組み合わせのうち、前記保証帯域の合計が最小である組み合わせを選択する、通信システム。
  7. 請求項1に記載の通信システムであって、
    前記制御装置は、
    保証帯域の合計が前記取得した要求帯域以上であり、かつ最大遅延差が前記許容遅延差以内である、複数の組み合わせを前記複数のパスから選択し、
    前記第1組み合わせとして、前記複数の組み合わせのうち、パスの本数が最小である組み合わせを選択する、通信システム。
  8. 第1外部網から第1フローのパケットの入力を受け付ける第1通信装置と、前記第1通信装置との間に設定された複数のパスのいずれかを経由して、前記第1通信装置から転送された前記第1フローのパケットを、第2外部網に対して出力する第2通信装置と、を制御する制御装置であって、
    前記第2通信装置は、受信したパケットを一時的に格納するメモリを有し前記メモリから取り出したパケットを前記第2外部網に出力する出力インターフェースを含み、
    前記制御装置は、
    前記複数のパスそれぞれにおける保証帯域及び遅延を示す第1情報を保持し、
    前記第1フローのパケットを転送する要求帯域を取得し、
    前記複数のパスそれぞれにおける保証帯域及び遅延を、前記第1情報から取得し、
    保証帯域の合計が前記取得した要求帯域以上であり、かつ最大遅延差が前記出力インターフェースの伝送速度及び前記メモリのメモリサイズから算出される許容遅延差以内である1以上のパスの第1組み合わせを、前記複数のパスから選択し、
    前記第1組み合わせを、前記第1通信装置及び前記第2通信装置に対して通知する、制御装置。
  9. 請求項8に記載の制御装置であって、
    前記複数のパスの遅延の変化を取得し、
    前記第1組み合わせに含まれるパスの変化後の最大遅延差が、閾値を超えたことを検出した場合、保証帯域の合計が前記取得した要求帯域以上であり、かつ変化後の遅延における最大遅延差が前記許容遅延差以内である1以上のパスの組み合わせを、前記複数のパスから再選択し、
    前記再選択した組み合わせを、前記第1通信装置及び前記第2通信装置に対して通知する、制御装置。
  10. 請求項9に記載の制御装置であって、
    前記閾値は、前記許容遅延差である、制御装置。
  11. 請求項9に記載の制御装置であって、
    前記第1フローの前記メモリの使用量を取得し、
    前記第1組み合わせに含まれるパスの保証帯域と、前記出力インターフェースの伝送速度及び前記メモリのメモリサイズと、に基づいて、前記第1フローの前記メモリの想定使用量を算出し、
    前記メモリの使用量が、前記算出した想定使用量より小さい場合、前記閾値を前記算出した想定使用量に基づき変更する、制御装置。
  12. 請求項8に記載の制御装置であって、
    保証帯域の合計が前記取得した要求帯域以上であり、かつ最大遅延差が前記許容遅延差以内である、複数の組み合わせを前記複数のパスから選択し、
    前記第1組み合わせとして、前記複数の組み合わせのうち、前記保証帯域の合計が最小である組み合わせを選択する、制御装置。
  13. 請求項8に記載の制御装置であって、
    保証帯域の合計が前記取得した要求帯域以上であり、かつ最大遅延差が前記許容遅延差以内である、複数の組み合わせを前記複数のパスから選択し、
    前記第1組み合わせとして、前記複数の組み合わせのうち、パスの本数が最小である組み合わせを選択する、制御装置。
  14. 第1外部網から第1フローのパケットの入力を受け付ける第1通信装置と、
    前記第1通信装置との間に設定された複数のパスのいずれかを経由して、前記第1通信装置から転送された前記第1フローのパケットを、第2外部網に対して出力する第2通信装置と、を制御する方法であって、
    前記第2通信装置は、受信したパケットを一時的に格納するメモリを有し前記メモリから取り出したパケットを前記第2外部網に出力する出力インターフェースを含み、
    前記方法は、
    前記第1フローのパケットを転送する要求帯域を取得する手順と、
    前記複数のパスそれぞれにおける保証帯域及び遅延を取得する手順と、
    保証帯域の合計が前記取得した要求帯域以上であり、かつ最大遅延差が前記出力インターフェースの伝送速度及び前記メモリのメモリサイズから算出される許容遅延差以内である1以上のパスの第1組み合わせを、前記複数のパスから選択する手順と、
    前記第1組み合わせを、前記第1通信装置及び前記第2通信装置に対して通知する手順と、を含む方法。
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