JP2015149577A - 帯域制御装置 - Google Patents
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Abstract
Description
「サーバ装置に備えられた複数の仮想ノードへパケットを送信する帯域制御装置であって、前記帯域制御装置の制御をおこなう制御部と、前記パケットを保持するキューを制御するバッファ部と、を有し、前記バッファ部は、高優先のパケットを保持し、パケット送信量を所定の保証帯域で保証する複数の高優先キューと、低優先のパケットを保持する複数の低優先キューと、前記仮想ノード毎に備えられ、複数の前記高優先キューおよび前記低優先キューの中で自身に対応付けられた高優先キューおよび低優先キューからパケットを読み出して前記仮想ノード毎に定められた上限帯域に制限する仮想ノード用帯域制限部と、を有し、前記仮想ノードの増減設を判断する前記制御サーバから指示を受けた前記制御部からの指示により、前記バッファ部は、前記高優先キューおよび前記低優先キューと前記仮想ノード用帯域制限部との対応付けを変更する」ことを特徴とする帯域制御装置である。
本実施例では、通信変動量に応じて通信の中継処理を行う通信ノードを自動的に増減設するシステムを備えるモバイルコア網へ、本実施形態の帯域制御装置を導入してシステムダウンを回避する方法、および、優先ユーザに対して高品質通信の提供を行う方法について説明する。
図1は、本発明の実施形態によるモバイルコアシステムの構成例を示す。データセンタなどの配信サーバ60が接続されるインターネット50と、ユーザの携帯端末10が通信する無線基地局20が接続されるアクセス網30の間のモバイルコア網相当の位置に、本実施形態のモバイルコアシステムを配置する。モバイルコアシステムは、スイッチ500を介して、モバイル通信の中継処理を行う通信ノードを仮想マシン330上の仮想ノードとして動作させるためのサーバ300、適切な仮想ノードへモバイル通信を振分けるためのロードバランサ200、帯域制御装置100、および、モバイルコアシステムを制御する制御サーバ400を接続した構成である。
サーバ300は、物理的には1台以上の物理サーバであり、極小規模なシステムを除くと、複数台の物理サーバで構成される。物理サーバ300のCPU311、メモリ312、ストレージ313、NIC(Network Interface Card)314などのハードウェアリソース310を備え、ハードウェアリソース310上で動作する仮想化ソフトウェアのハイパーバイザ320を備え、LinuxなどのOSをゲストOS331とした仮想マシン330を稼動させる。
ロードバランサ200は、複数存在する同一機能を備える仮想ノード、例えば、仮想S−GWa333aと仮想S−GWb333bの間の負荷分散や、仮想P−GWa334aと仮想P−GWb334bの間の負荷分散を行うために用いる。図1では、便宜上、仮想S−GWも仮想P−GWも二つずつしか示していないが、実際に運用する際には、数十〜数百、場合によっては数千を超える仮想S−GW333や仮想P−GW334に対して負荷分散を行う。
帯域制御装置100は、図2に示すように、外部の制御サーバ400と通信して帯域制御装置100内部の制御をおこなう制御部110と、通過パケット量などの指定した通信パケット量の計測を行う統計部111、パケットを保持するバッファを管理するバッファ管理テーブル112、受信パケットのヘッダを解析し、ロードバランサ200と同じ振分けロジックを用いて処理を行うべき仮想ノードの番号の特定と、該当パケットが所属するユーザや通信種類からキュー番号の特定を行うパケットヘッダ解析部120、前記の仮想ノード番号とキュー番号に基づいてパケットを振分ける振分け部130、増減設対応バッファ部140を備える。
また、オペレータは、高優先通信の契約を結ぶユーザに関して、図3に示す帯域制御装置100のバッファ管理テーブル112のキュー管理テーブル119へ、保証する帯域を設定する。具体的には、制御サーバ400は、該当ユーザのために未使用キュー150の内のひとつを高優先キュー145として割当て、割当状況を割当済みとして割当状況フィールド191に、割当てたキュー番号をキュー番号フィールド192に、プロトコルや送受信IPアドレスなどで該当通信を区別する通信識別子フィールド193に、該当ユーザを区別するIPアドレスなどの識別子をユーザ識別子フィールド194に、優先度をHIGHとして優先度フィールド195に、保証帯域を保証帯域フィールド196に、キュー長をキュー長フィールド197に、それぞれ記録する。
まず、帯域制御装置100を含むシステム全体の平常時の動作について説明する。携帯端末10からの通信は、最初に仮想MMEを介して仮想S−GW、仮想P−GWとインターネットとの間で通信路(トンネル、ベアラ)の確立を行うが、説明を簡易化するため、前記の通信路の確立は完了しているものとする。
次に、帯域制御装置100の動作に関して、図2の帯域制御装置100の構成例、図3のバッファ管理テーブル112の構成例、図4の帯域制御装置用フローチャート例を用いて説明する。
仮想ノード用帯域制限部144は、仮想ノード毎に上限帯域を設定しておき、所定のアルゴリズムに従って保証帯域を提供する高優先キュー145、または、保証帯域は提供しない低優先キュー146からパケットを取り出しつつ、該当仮想ノードが処理できる量のパケットとなるように各仮想ノードへのパケット送信量を調整し、出力選択部160から該当パケットを出力する(ステップS805)。
増減設対応バッファ部140は、初期状態では、複数のキューを未使用キュー150として保持し、制御サーバ400からの指示に従い、該当するユーザの通信に未使用キュー150を高優先キュー145、または、低優先キュー146として割当て、該当する仮想ノード毎に仮想ノード用帯域制限部144を割当て、仮想ノード用帯域制限部144と該当する高優先キュー145、および、低優先キュー146を関連付ける。
(スケールアウトの動作)
次に、図6を用いて、本実施形態で、仮想P−GW334等の仮想ノードを増減する(スケーリングする)際の動作について説明する。帯域制御装置100は、仮想P−GW334や仮想S−GW333などの仮想ノードの種別毎に、該当装置に向けて送信されるものとして帯域制御装置100で受信したパケットの総量(1秒あたり等、一定時間あたりのパケット数とビット数)と、個別の仮想ノード宛として帯域制御装置100で受信したパケットの総量(1秒あたり等、一定時間あたりのパケット数とビット数)の計測を常時行う(ステップS601)。これらの計測結果は、仮想P−GW334や仮想S−GW333などのデータ転送処理を行う仮想ノードの増減設を判断するのに好適である。
次に、仮想P−GW334の減設条件に達した場合の動作について、図10、図7のフローチャートと図8に示す帯域制御装置100内の増減設対応バッファ部140の変更説明図、図9に示す振分けテーブル117の変更説明図を用いて説明する。
以上に説明した本実施形態によれば、帯域制御装置100の増減設対応バッファ部140に設けた仮想ノード用帯域制限部144や仮想ノード種別用帯域制限部143を導入することで、平常時、および、スケールアウトの最中、いずれであっても仮想S−GW333や仮想P−GW334などの仮想ノードには過剰な通信流入がなくなるため、システム保護が可能となる。
また、本実施形態によれば、帯域制御装置100の増減設対応バッファ部140に高優先キュー145を導入することで、追加料金を払ってでも品質の良い通信を望むユーザの通信に対して、過負荷状況においてもパケットロスを回避し、高品質な通信を提供し続けることができる。
また、本実施形態によれば、仮想P−GW334などの仮想ノードの増減設(スケールアウト、スケールイン)時に、帯域制御装置100の増減設対応バッファ部140のバッファ管理テーブル112を用いて制御して、高優先キュー145と低優先キュー146、仮想ノード用帯域制限部144との接続関係を更新制御することで、仮想ノードの増減設を繰り返しても、システムダウンを招かず、優先ユーザに対して品質の良い通信を提供し続けることができる。
Claims (17)
- サーバ装置に備えられた複数の仮想ノードへパケットを送信する帯域制御装置であって、
前記帯域制御装置の制御をおこなう制御部と、
前記パケットを保持するキューを制御するバッファ部と、を有し、
前記バッファ部は、
高優先のパケットを保持し、パケット送信量を所定の保証帯域で保証する複数の高優先キューと、
低優先のパケットを保持する複数の低優先キューと、
前記仮想ノード毎に備えられ、複数の前記高優先キューおよび前記低優先キューの中で自身に対応付けられた高優先キューおよび低優先キューからパケットを読み出して前記仮想ノード毎に定められた上限帯域に制限する仮想ノード用帯域制限部と、を有し、
前記仮想ノードの増減設を判断する制御サーバから指示を受けた前記制御部からの指示により、
前記バッファ部は、前記高優先キューおよび前記低優先キューと前記仮想ノード用帯域制限部との対応付けを変更することを特徴とする帯域制御装置。 - 請求項1に記載の帯域制御装置であって、
前記制御サーバが前記仮想ノードを増設することを判断した場合、前記制御部からの指示により、
前記バッファ部は、増設された仮想ノード用の新たな仮想ノード用帯域制限部と新たな低優先キューを追加して対応付けるとともに、他の仮想ノード用帯域制限部に対応付けられていた高優先キューを前記新たな仮想ノード用帯域制限部に対応付けるよう変更し、
前記新たな仮想ノード用帯域制限部は、自身に対応付けられた前記高優先キューおよび前記新たな低優先キューからパケットを読み出して前記増設された仮想ノードに定められた上限帯域に制限することを特徴とする帯域制御装置。 - 請求項1に記載の帯域制御装置であって、
前記制御サーバが前記仮想ノードを増設することを判断した場合、前記制御部からの指示により、
前記バッファ部は、増設された仮想ノード用の新たな仮想ノード用帯域制限部と新たな高優先キューおよび新たな低優先キューとを追加して対応付けるとともに、他の仮想ノード用帯域制限部に対応付けられていた高優先キューを削除するか無効化し、
前記新たな仮想ノード用帯域制限部は、前記新たな高優先キューおよび前記新たな低優先キューからパケットを読み出して前記増設された仮想ノードに定められた上限帯域に制限することを特徴とする帯域制御装置。 - 請求項1から請求項3のいずれかに記載の帯域制御装置であって、
前記制御サーバが前記仮想ノードを減設することを判断した場合、前記制御部からの指示により、
前記バッファ部は、減設される仮想ノード用の仮想ノード用帯域制限部に対応付けられていた高優先キューを他の仮想ノード用帯域制限部に対応付けるよう変更し、減設される仮想ノード用の仮想ノード用帯域制限部に対応付けられていた低優先キューを削除し、減設される仮想ノード用の仮想ノード用帯域制限部を削除することを特徴とする帯域制御装置。 - 請求項1から請求項3のいずれかに記載の帯域制御装置であって、
前記制御サーバが前記仮想ノードを減設することを判断した場合、前記制御部からの指示により、
前記バッファ部は、減設される仮想ノード用の仮想ノード用帯域制限部に対応付けられていた高優先キューと低優先キューを削除し、かつ、減設される仮想ノード用の仮想ノード用帯域制限部を削除し、前記減設される仮想ノード用の仮想ノード用帯域制限部に対応付けられていた高優先キューに相当する高優先キューを新たに作成し、残った仮想ノード用の仮想ノード用帯域制限部に対応付けることを特徴とする帯域制御装置。 - 請求項1から請求項5のいずれかに記載の帯域制御装置であって、
所定の通信パケット量を計測する統計部と、
前記バッファ部を管理するためのバッファ管理テーブルと、をさらに有し、
前記制御部は、
前記統計部で計測した計測結果を前記制御サーバへ送信し、
前記制御サーバからの前記指示として、前記高優先キューおよび前記低優先キューの設定情報と、前記仮想ノード用帯域制限部の設定情報と、前記高優先キューおよび前記低優先キューと前記仮想ノード用帯域制限部との間の対応付けを決定する設定情報と、を受信して前記バッファ管理テーブルに記録し、
前記バッファ管理テーブルに記録した設定内容に基づいて、前記バッファ部に前記対応付けを変更するための指示をすることを特徴とする帯域制御装置 - 請求項6に記載の帯域制御装置であって、
前記制御部は、前記制御サーバから前記計測結果の読出し要求があった場合、または、予め設定した時刻に達した場合に、前記制御サーバへ前記計測結果を送信することを特徴とする帯域制御装置。 - 請求項6または請求項7に記載の帯域制御装置であって、
前記バッファ管理テーブルは、
前記仮想ノードを識別するための仮想ノード番号と、
前記仮想ノード毎に定められた上限帯域と、
前記仮想ノード用帯域制限部に対応付けられたキューを識別するための対応キュー情報と、
前記バッファ部が備えるキューが前記高優先キューまたは前記低優先キューとして割り当てられているかを識別する割当状況と、
前記バッファ部が備えるキューを識別するキュー番号と、
前記キューに格納するパケットの通信を識別するための通信識別子と、
前記キューに格納するパケットのユーザを識別するためのユーザ識別子と、
前記キューを前記高優先キューと前記低優先キューのいずれとして扱うか示す優先度と、
前記高優先キューにおいてパケット送信量を保証するための保証帯域と、
前記高優先キューまたは前記低優先キューのキュー長と、
を管理することを特徴とする帯域制御装置。 - 請求項6から請求項8のいずれかに記載の帯域制御装置であって、
前記仮想ノードがデータ転送処理を行う通信ノードである場合、
前記統計部は、前記帯域制御装置で受信した一定時間あたりのパケットのパケット数、または、ビット数を前記仮想ノード毎に計測したものを前記所定の通信パケット量とし、
前記仮想ノードが接続処理を行う通信ノードである場合、
前記統計部は、前記帯域制御装置で受信した一定時間あたりの最初の接続要求を示すパケットのパケット数を前記仮想ノード毎に計測したものを前記所定の通信パケット量とすることを特徴とする帯域制御装置。 - 請求項1から請求項9のいずれかに記載の帯域制御装置であって、
前記上限帯域、および、前記保証帯域は、
前記仮想ノードがデータ転送処理を行う通信ノードである場合、一定時間あたりのパケットのパケット数、または、ビット数で定められ、
前記仮想ノードが接続処理を行う通信ノードである場合、一定時間あたりの最初の接続要求を示すパケットのパケット数で定められることを特徴とする帯域制御装置。 - 請求項1から請求項10のいずれかに記載の帯域制御装置であって、
前記上限帯域は、前記制御サーバから定期的に更新されることを特徴とする帯域制御装置。 - 請求項1から請求項11のいずれかに記載の帯域制御装置であって、
前記仮想ノード用帯域制限部は、1階層目の帯域制御として前記上限帯域を使用した上限帯域制御を行い、
前記高優先キューは、2階層目の帯域制御として前記保証帯域を使用した保証帯域制御を行うことを特徴とする帯域制御装置。 - 請求項1から請求項11のいずれかに記載の帯域制御装置であって、
前記バッファ部は、さらに、仮想ノード種別毎に帯域制御を行う仮想ノード種別用帯域制限部を備え、
前記仮想ノード種別用帯域制御部は、1階層目の帯域制御として前記仮想ノード種別毎に定められた第2の上限帯域を使用した上限帯域制御を行い、
前記仮想ノード用帯域制限部は、2階層目の帯域制御として前記上限帯域を使用した上限帯域制御を行い、
前記高優先キューは、3階層目の帯域制御として前記保証帯域を使用した保証帯域制御を行うことを特徴とする帯域制御装置。 - 請求項1から請求項11のいずれかに記載の帯域制御装置であって、
前記バッファ部は、さらに、通信事業者毎に帯域制御を行う通信事業者用帯域制限部を備え、
前記通信事業者用帯域制限部は、1階層目の帯域制御として前記通信事業者毎に定められた第3の上限帯域を使用した上限帯域制御を行い、
前記仮想ノード用帯域制限部は、2階層目の帯域制御として前記上限帯域を使用した上限帯域制御を行い、
前記高優先キューは、3階層目の帯域制御として前記保証帯域を使用した保証帯域制御を行うことを特徴とする帯域制御装置。 - 請求項1から請求項14のいずれかに記載の帯域制御装置であって、さらに、
受信パケットのヘッダを解析し、処理を行うべき仮想ノード情報と、該当パケットを保持するキュー情報を特定するヘッダ解析部と、
前記仮想ノード情報と前記キュー情報に基づいてパケットを前記高優先キューおよび前記低優先キューに振分ける振分部と、を有し、
前記振分部は、前記サーバ装置とネットワークを介して接続され、適切な仮想ノードへモバイル通信を振分けるためのロードバランサと同じ振分アルゴリズムを使用することを特徴とする帯域制御装置。 - 請求項1から請求項14のいずれかに記載の帯域制御装置であって、
前記帯域制御装置は、専用のハードウェアで構成することを特徴とする帯域制御装置。 - 請求項1から請求項14のいずれかに記載の帯域制御装置であって、
前記帯域制御装置は、前記サーバ装置の仮想マシンによって構成することを特徴とする帯域制御装置。
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