JP2016046669A - パケット処理装置、プログラム及び方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】 大量のトラヒックが発生した場合でもより安定的に端末群をネットワークに接続させる。【解決手段】 本発明は、複数の端末と上位側ネットワークとの間で流れるパケットを中継処理するパケット処理装置に関する。そして、本発明のパケット処理装置は、複数のバッファ手段と、分析結果したパケットの分析結果に基づいて、いずれかのバッファ手段を選択し選択したバッファ手段に受信したパケットを振り分けるものであって、遅延を許容可能なアプリケーションに係るパケットと、その他のパケットとで振り分けるバッファ手段を分ける手段と、それぞれのバッファ手段が蓄積しているパケットを送出する送信手段と、それぞれのバッファ手段に対して送信手段で送信する際に用いる通信帯域を決定し、送信手段に決定した通信帯域で、それぞれのバッファ手段が保持しているパケットを送信するように制御する手段とを有することを特徴とする。【選択図】 図1
Description
この発明は、パケット処理装置、プログラム及び方法に関し、例えば、種々のモバイル端末のアクセスを受付けるアクセスネットワーク(モバイルネットワーク)に適用し得る。
従来のモバイル通信のアクセスネットワーク、例えば3G/LTE(Long Term Evolution)では、H2H(Human to Human)通信など、人が介在する通信に対して最適化されている。具体的には、従来のモバイル通信のアクセスネットワークでは、接続される携帯電話端末などのモバイル機器の台数や、人の行動特性に応じてネットワークが設計・構成されてきた。
昨今、IoT(Internet of Things)等のいわゆる「モノ・センサー」がネットワークに直接接続されるようになり、人間を介在しないM2M(Machine to Machine)の通信を行うネットワークが注目されている。車・家電・ウェアラブル端末をはじめとする社会基盤が通信することで、災害に繋がる情報等を早期に収集し予測することが考えられている。これらのM2M通信端末は、数が非常に多いため常時モバイルネットワークに収容することは難しい。また、センシングしたデータのうち、早急に伝達しなければならない災害情報などは、バースト的に発生することが考えられる。従来のモバイル通信のアクセスネットワークでは、これらの制御トラヒック・データトラヒックを安定して処理する仕組みが求められている。
上述のような課題に対する試みとして、従来、アクセスネットワーク内の処理装置を仮想化し、ハードウェアで処理していた機能をソフトウェアとして実現することで、動的に必要な機能を追加・削除することが検討されている。この仮想化機能はVNF(Virtual Network Function:仮想化ネットワーク機能)と呼ばれ、ネットワークを動的に変化させることで、安定したトラヒック収容を目指している。尚、モバイルアクセスネットワークでは、EPC(Evolved Packet Core)という装置においてトラヒックが制御されており、この装置を仮想化したものがvEPC(仮想化EPC)と呼ばれる。
そして、従来、特許文献1、2では、モバイルネットワークに接続された端末から予測を超える大量トラヒックが発生する状況に対応するために、ネットワーク機器での通信処理の処理量を検出する手段を元に仮想的に処理ノードを生成し、処理ノードが不足しているときは違う地域に処理ノードを生成して通信処理をすることを提案している。そして、これにより、大量トラヒックが発生した際には処理ノードを仮想的に多数作成して大量の処理に対応することができると述べられている。
特許文献1のような動的な仮想化した機能の配置は当然できる状態であるが、たとえば仮想環境としてvEPCのような装置において、MME(Mobility Management Entity)の仮想マシンとS−GW(Serving GateWay)の仮想マシンの間の量が多いことを計測部によって計測し、輻輳が懸念されるような閾値を超えた通信が計測された場合に通信量が多い仮想ネットワーク機能同士(この場合、MMEとS−GW)を同一物理装置に移動させることで、ボトルネックとなる通信量を低減、輻輳を軽減する制御手段を提案している。
白井嵩士・可児島 建著、「M2MのC−plane輻輳の課題に関する検討」、信学技報、vol.113、no.492、ICM2013−74、pp131−136、2014年3月.
特許文献1、2の記載技術は、いずれもアクセス回線から流入したトラヒックによる輻輳を回避する技術であり、従来のようなH2Hの通信だけを考えれば、有効な手段といえる。
しかし、たとえば、M2Mの通信は、非特許文献1(輻輳パターンの検討表の技報)に見られるようなバースト的(急激)な制御信号による輻輳を発生させる。例えば、「NW装置の故障からの復旧に伴う通信の一斉開始」「停電からの復旧に伴う、通信の一斉開始」、「大規模災害発生時の信号送信の急増」、「公共交通の乱れに伴う、公共交通情報需要の急増」などが挙げられている。
これらの例で見られるように、従来人間主導で発生していた通信とは桁違いの機器が一斉に通信を開始することが従来の大きな課題である。具体的には、特許文献1の記載技術で処理できる限界量を遥かに超えたトラヒックであると想定されるため、物理資源で処理できるトラヒックより多くは処理できないという課題がある。また、仮想ネットワーク機能で遠くの物理資源を利用する場合でも、対応できるトラヒック量に限りがあるため、輻輳ならびに通信障害は回避できないという課題がある。加えて、M2Mの通信により生成されるトラヒックは人間主導による通信のトラヒックとはその特性および重要性が大きく異なることから、両者を区別したトラヒック制御が必要となる。
上述のような問題に鑑みて、大量のトラヒックが発生した場合でもより安定的に端末群をネットワークに接続させることができるパケット処理装置、プログラム及び方法が望まれている。
第1の本発明は、複数の端末と上位側ネットワークとの間で流れるパケットを中継処理するパケット処理装置において、(1)上記端末に係るパケットを受信する受信手段と、(2)上記受信手段が受信したパケットを分析する分析手段と、(3)上記受信手段が受信したパケットを一時的に蓄積する複数のバッファ手段と、(4)上記分析手段の分析結果に基づいて、いずれかの上記バッファ手段を選択し、選択したバッファ手段に受信したパケットの一部又は全部を振り分けるものであって、遅延を許容可能なアプリケーションに係るパケットと、その他のパケットとで振り分ける上記バッファ手段を分ける振分手段と、(5)それぞれの上記バッファ手段が蓄積しているパケットを送出する送信手段と、(6)それぞれの上記バッファ手段に対して上記送信手段で送信する際に用いる通信帯域を決定し、決定した通信帯域で、それぞれの上記バッファ手段が保持しているパケットを送信するように、上記送信手段を制御する送信制御手段とを有することを特徴とする。
第2の本発明のパケット処理プログラムは、複数の端末と上位側ネットワークとの間で流れるパケットを中継処理するパケット処理装置に搭載されたコンピュータを、(1)上記端末に係るパケットを受信する受信手段と、(2)上記受信手段が受信したパケットを分析する分析手段と、(3)上記受信手段が受信したパケットを一時的に蓄積する複数のバッファ手段と、(4)上記分析手段の分析結果に基づいて、いずれかの上記バッファ手段を選択し、選択したバッファ手段に受信したパケットの一部又は全部を振り分けるものであって、遅延を許容可能なアプリケーションに係るパケットと、その他のパケットとで振り分ける上記バッファ手段を分ける振分手段と、(5)それぞれの上記バッファ手段が蓄積しているパケットを送出する送信手段と、(6)それぞれの上記バッファ手段に対して上記送信手段で送信する際に用いる通信帯域を決定し、決定した通信帯域で、それぞれの上記バッファ手段が保持しているパケットを送信するように、上記送信手段を制御する送信制御手段として機能させることを特徴とする。
第3の本発明は、複数の端末と上位側ネットワークとの間で流れるパケットを中継処理するパケット処理装置が行うパケット処理方法において、(1)受信手段、分析手段、複数のバッファ手段、振分手段、及び送信制御手段を有し、(2)上記受信手段は、上記端末に係るパケットを受信し、(3)上記分析手段は、上記受信手段が受信したパケットを分析し、(4)それぞれの上記バッファ手段は、上記受信手段が受信したパケットを一時的に蓄積し、(5)上記振分手段は、上記分析手段の分析結果に基づいて、いずれかの上記バッファ手段を選択し、選択した上記バッファ手段に受信したパケットの一部又は全部を振り分けるものであって、遅延を許容可能なアプリケーションに係るパケットと、その他のパケットとで振り分ける上記バッファ手段を分け、(6)上記送信手段は、それぞれの上記バッファ手段が蓄積しているパケットを送出し、(7)上記送信制御手段は、それぞれの上記バッファ手段に対してパケット送信の際に用いる通信帯域を決定し、決定した通信帯域で、それぞれの上記バッファ手段が保持しているパケットを送信するように、上記送信手段を制御することを特徴とする。
本発明によれば、大量のトラヒックが発生した場合でもより品質要求条件に合わせて安定的に端末群をネットワークに接続させるパケット処理装置を提供する。
(A)第1の実施形態
以下、本発明によるパケット処理装置、プログラム及び方法の第1の実施形態を、図面を参照しながら詳述する。
以下、本発明によるパケット処理装置、プログラム及び方法の第1の実施形態を、図面を参照しながら詳述する。
(A−1)第1の実施形態の構成
図1は、この実施形態のパケット処理装置10を備える通信システム1の全体構成を示すブロック図である。
図1は、この実施形態のパケット処理装置10を備える通信システム1の全体構成を示すブロック図である。
通信システム1は、複数のUE(User Equipment以下、「UE」と呼ぶ)40や複数のM2M機器50等の端末(以下、「モバイル端末」と呼ぶ)をコアネットワークN(上位ネットワーク側)に接続させるアクセスネットワーク(モバイルネットワーク)を構成している。この実施形態において、通信システム1は、LTEの規格に基づいて構成されているものとする。UE40としては、例えば、スマートフォンや携帯端末等の種々の端末が該当する。また、M2M機器50としては、例えば、IOT等の人間が通信に介在しない種々の端末が該当する。言い換えると、UE40は、M2Mに該当しない端末であるものとする。
また、この実施形態の通信システム1には、少なくともパケット処理装置10、基地局装置20及びモバイルアクセス装置30が配置されているものとする。
基地局装置20は、UE40及びM2M機器50を含む端末を収容(接続)する通信装置である。図1では図示を省略しているが、基地局装置20が端末と接続する具体的な通信メディア(例えば、光ファイバー等)については限定されないものである。基地局装置20としては、例えば、LTEのネットワークを構成するeNodeBが該当する。図1では、基地局装置20は1台の構成となっているが、1つのパケット処理装置10の配下に接続される基地局装置20の数は限定されないものであり、複数としてもよい。
パケット処理装置10は、基地局装置20で接続(収容)した端末とコアネットワークNとの間で送受信するパケットを中継処理し、コアネットワークNに接続させるものである。言い換えると、この実施形態のパケット処理装置10は、LTEのネットワークにおける無線ネットワーク(eUTRAN:Evolved Universal Terrestrial Radio Network)とコアネットワークN(EPC(Evolved Packet Core)を含むネットワーク)の2つのネットワークの間、又はこの2つのネットワークの一方に配置されたノードとなっている。
図1に示すように、コアネットワークN上には、少なくとも、モバイルアクセス装置30が配置されている。この実施形態では、モバイルアクセス装置30は、パケット処理装置10をコアネットワークN側に接続・収容させる装置となっている。モバイルアクセス装置30としては、例えば、LTEのEPCを構成するMME、S−GW等の機能を担うノードであるものとして説明する。なお、コアネットワークN上に配置されるモバイルアクセス装置30(EPC)を配置する数は限定されないものであり、通常は複数台配置される。
図1では、コアネットワークN内部には、モバイルアクセス装置30のみを図示しているが、コアネットワークN内部の構成については限定されないものである。また、図1では、モバイルアクセス装置30に直接コアネットワークNが接続されているが、モバイルアクセス装置30とコアネットワークNとの間のネットワーク構成については限定されないものである。なお、以下では、通信システム1において、モバイル端末側の方向を「下位側の方向」又は「下り方向」と呼び、コアネットワークN側の方向を「上位側の方向」又は「上り方向」と呼ぶものとする。
次に、パケット処理装置10の内部構成について説明する。
パケット処理装置10は、ネットワークインタフェース(以下、「NWIF」と呼ぶ)部11、サービスリクエスト(以下、「SR」と呼ぶ)検出部12、M2M識別部103、M2Mメモリバッファ104、通常メモリバッファ105、SR制御部106、及びNWIF部107を有している。
パケット処理装置10は、例えば、コンピュータに実施形態のパケット処理プログラムを実行させることにより実現するようにしてもよい。また、パケット処理装置10として機能させる装置は単独機能の装置に限定されないものであり、モバイルアクセス装置30等のコアネットワークN内部の装置において、(当該のコンピュータ上において)ソフトウェア的にパケット処理装置のノードを構成(仮想的に構成)するようにしてもよい。
NWIF部101は、下位側(基地局装置20)と接続するためのネットワークインタフェースである。また、NWIF部107は、上位側(コアネットワークN側)と接続するためのネットワークインタフェースである。
SR検出部102は、下位側から受信した上り方向のパケットのそれぞれについて、SRパケット(モバイルネットワークに接続するための制御信号)であるかどうかを判定する処理を行う。
LTEに対応する各モバイル端末(UE40及びM2M機器50)は、SRパケットがMME(この実施形態では、モバイルアクセス装置30)で処理されコアネットワークNへの接続が認められないとデータ通信を開始することができない。そして、SR検出部102は、SRパケットと判定されたパケットを、M2M識別部103へ供給(SRパケットのコピーをM2M識別部103へ供給)する。また、SR検出部102は、SRパケット以外のパケットについて、コアネットワークN側(モバイルアクセス装置30)に中継送信(NWIF部107を介してモバイルアクセス装置30に送信)する。
M2M識別部103は、SR検出部102から、SRパケットが供給された場合、当該SRパケットの送信元が、M2M機器50であるか否か(M2Mのアプリケーションに係るパケットであるか否か)を識別する。そして、M2M識別部103は、識別結果に応じて、当該SRパケットを、M2Mメモリバッファ104又は通常メモリバッファ105のいずれかに振り分けて保持(メモリバッファに記憶)させる。M2M識別部103は、供給されたSRパケットの送信元についてM2M機器50と判定した場合、当該SRパケットをM2Mメモリバッファ104に供給し、当該SRパケットの送信元についてM2M機器50以外(UE40)と判定した場合、当該SRパケットを通常メモリバッファ105に供給する。
M2M識別部103が、SRパケットの送信元について、M2M機器50であるか否かを判定する方法としては、例えば、以下の2つの方法が挙げられる。
[第1の判定方法]
M2M識別部103は、例えば、SRパケットのヘッダ情報に含まれるAPN(Access Point Name)の情報に基づいて、当該SRパケットの送信元がM2M機器50であるか否かを判定するようにしてもよい。通常、LTEのネットワークに接続する端末は、APNを指定して接続を行う。例えば、通信システム1において、M2Mサービスのアプリケーションに対して、所定のAPNが割り当てられているとすれば、M2M機器50が送出するSRパケットには、その所定のAPNが指定されていることになる。したがって、M2M識別部103は、上述のようにAPNを利用して、SRパケットの送信元がM2M機器50であるか否か(M2Mサービスを利用する端末であるか否か)を判定することができる。
M2M識別部103は、例えば、SRパケットのヘッダ情報に含まれるAPN(Access Point Name)の情報に基づいて、当該SRパケットの送信元がM2M機器50であるか否かを判定するようにしてもよい。通常、LTEのネットワークに接続する端末は、APNを指定して接続を行う。例えば、通信システム1において、M2Mサービスのアプリケーションに対して、所定のAPNが割り当てられているとすれば、M2M機器50が送出するSRパケットには、その所定のAPNが指定されていることになる。したがって、M2M識別部103は、上述のようにAPNを利用して、SRパケットの送信元がM2M機器50であるか否か(M2Mサービスを利用する端末であるか否か)を判定することができる。
[第2の判定方法]
M2M識別部103は、例えば、SRパケットのヘッダ情報に含まれる送信元のハードウェア識別子に基づいて、当該SRパケットの送信元がM2M機器50であるか否かを判定するようにしてもよい。具体的には、例えば、モバイル端末に付与されるIMEI(International Mobile Equipment Identity)の先頭8桁で構成されるTAC(Type Allocation Number)に基づいて、当該SRパケットの属性を識別することができる。TACは通常モバイル端末の機種や製造元等を識別することに用いられる。例えば、M2M機器50に予め所定のTACを含むIMEIを付与しておけば、M2M識別部103でSRパケットを参照することにより、当該SRパケットの送信元の属性(M2M機器50であるか否か)を判定することができる。
M2M識別部103は、例えば、SRパケットのヘッダ情報に含まれる送信元のハードウェア識別子に基づいて、当該SRパケットの送信元がM2M機器50であるか否かを判定するようにしてもよい。具体的には、例えば、モバイル端末に付与されるIMEI(International Mobile Equipment Identity)の先頭8桁で構成されるTAC(Type Allocation Number)に基づいて、当該SRパケットの属性を識別することができる。TACは通常モバイル端末の機種や製造元等を識別することに用いられる。例えば、M2M機器50に予め所定のTACを含むIMEIを付与しておけば、M2M識別部103でSRパケットを参照することにより、当該SRパケットの送信元の属性(M2M機器50であるか否か)を判定することができる。
M2Mメモリバッファ104は、M2M機器50が送信元となるSRパケットを保持(蓄積)し、所定の待行列方式(例えば、FIFO(First In First Out)等)に基づいて、保持したSRパケットを出力(SR制御部106に供給)する。また、M2Mメモリバッファ104は、保持(バッファリング)の状況に応じて、保持しているSRパケットを破棄する。M2Mメモリバッファ104は、例えば、所定時間以上保持しているSRパケットを破棄したり、保持しているSRパケットの総量(例えば、パケット数やデータ量)が所定数以上となった場合等に一部のSRパケットを破棄(例えば、最も古いSRパケットから順に破棄)して、保持するSRパケットの総量が所定量を下回るように(処理能力を超えないように)してもよい。さらに、M2Mメモリバッファ104は、SR制御部106からの制御に応じたタイミングで、保持しているSRパケットを出力する。
通常メモリバッファ105は、送信元がM2M機器50以外のSRパケットを保持(蓄積)し、所定の待ち行列方式(例えば、FIFO)に基づいて、保持したSRパケットを出力(SR制御部106に供給)する。また、通常メモリバッファ105は、保持(蓄積)の状況に応じて、保持しているSRパケットを破棄する。通常メモリバッファ105は、例えば、所定時間以上保持しているSRパケットを破棄したり、保持しているSRパケットの総量(例えば、パケット数やデータ量)が所定数以上となった場合等に一部のSRパケットを破棄(例えば、最も古いSRパケットから順に破棄)して、保持するSRパケットの総量を所定量を下回るように(処理能力を超えないように)してもよい。さらに、通常メモリバッファ105は、SR制御部106からの制御に応じたタイミングで、保持しているSRパケットを出力する。
SR制御部106は、M2Mメモリバッファ104及び通常メモリバッファ105を制御して、保持(蓄積)しているSRパケットの供給を受け、NWIF部107を介してコアネットワークN側に送信する処理を行う。モバイルアクセス装置30が複数配置されている場合、SR制御部106は、SRパケットを送信(転送)する際、適切なモバイルアクセス装置30(EPC)を選択する処理を行う。
SR制御部106は、M2Mメモリバッファ104及び通常メモリバッファ105のそれぞれから、単位時間あたりに受信(上位側へ送信)するSRパケットの数が所定数以下となるように、M2Mメモリバッファ104及び通常メモリバッファ105を制御するようにしてもよい。例えば、SR制御部106がM2Mメモリバッファ104から1秒当たりに受信するSRパケットの数をXとし、通常メモリバッファ105から1秒当たりに受信するSRパケットの数をYとする。この場合、例えば、SR制御部106は、XとYの比率が2対8(X/Y=2/8)となるように制御するようにしてもよい。このとき、SR制御部106側で、各バッファメモリ(M2Mメモリバッファ104及び通常メモリバッファ105)にSRパケットの出力タイミングを指示する信号を通知するようにしてもよいし、各バッファメモリに、SRパケットの送信タイミングを決定するためのパラメータ(例えば、上述のSRパケット送信の比率)だけを通知して、各バッファメモリ側でSRパケットの送信タイミングを決定するようにしてもよい。
以上のように、この実施形態では、SR制御部106、M2Mメモリバッファ104及び通常メモリバッファ105により、M2MのSRパケットと、M2M以外のSRパケットとの帯域を分ける送信制御手段(帯域制御手段)が構成されている。
(A−2)第1の実施形態の動作
次に、以上のような構成を有する第1の実施形態の通信システム1におけるパケット処理装置10の動作について、図2のフローチャートを用いて説明する。
次に、以上のような構成を有する第1の実施形態の通信システム1におけるパケット処理装置10の動作について、図2のフローチャートを用いて説明する。
モバイル端末(UE40、及びM2M機器50)の電源が投入されると、当該モバイル端末は、保持している設定内容(例えば、フラッシュメモリやHDD等の不揮発メモリに保持された設定)等に従った起動処理を行い、モバイルアクセス装置30を介したコアネットワークNへの接続処理を行う。LTEのネットワークにおいては、各モバイル端末が、コアネットワークNに対してSRパケットを送信し、認証処理をした後、データ通信が可能となる。そして、図2では、上述のSRパケットを含む上り方向のパケットを受信した場合の動作について示している。
パケット処理装置10(NWIF部101)では、下位側(基地局装置20)からパケットを受信すると(S101)、当該パケットがSR検出部102に供給され、SRパケットであるか否かが確認される(S102)。パケット処理装置10は、受信パケットがSRパケットだった場合には、後述するステップS103から動作する。一方、受信パケットがSRパケット以外のパケットだった場合には、SR検出部102は、当該受信パケットをNWIF部107に供給する。パケット処理装置10では、SRパケット以外の受信パケットについては、単に上位側への中継転送の処理のみを行うものとする。
SR検出部102でSRパケットが検出されると、SR検出部102は、当該SRパケットをM2M識別部103に供給する。そして、M2M識別部103は、当該SRパケットのヘッダ情報等に基づいて、送信元がM2M機器50であるか否か(M2Mのサービスのアプリケーションに係るSRパケットであるか否か)を判定する(S103)。
そして、M2M識別部103は、受信したSRパケットの送信元がM2M機器50でないと判定した場合、当該SRパケットを通常メモリバッファ105に供給して保持させる(S104)。そして、通常メモリバッファ105は、保持したSRパケットを、SR制御部106の制御に従った間隔(図2では、SR制御部106からの送信許可に応じた間隔)でSRパケットをSR制御部106に供給することになる(S105)。
一方、M2M識別部103は、受信したSRパケットの送信元がM2M機器50であると判定した場合、当該SRパケットをM2Mメモリバッファ104に供給して保持させる(S106)。そして、M2Mメモリバッファ104は、保持したSRパケットを、SR制御部106の制御に従った間隔(図2では、SR制御部106からの送信許可に応じた間隔)でSRパケットをSR制御部106に供給することになる(S107)。
SR制御部106は、あらかじめネットワーク管理者などから設定されたSRパケット処理量(単位時間当たりに処理可能なSRパケットの量)を元に通常メモリバッファ105とM2Mメモリバッファ104に割り当てる計算を行い、それぞれのメモリバッファに許容処理量を伝える。SR制御部106は、動作中に、ネットワーク管理者の操作等により、設定変更が行われるとその内容に従って各メモリバッファに対する制御内容を変更する。
そして、SR制御部106は、M2Mメモリバッファ104又は通常メモリバッファ105からSRパケットが供給されると、当該SRパケットについて、少なくとも1つ以上登録されているモバイルアクセス装置30(EPC)のいずれかを宛先に指定して、NWIF部107に供給する。
そして、NWIF部107は、SR検出部102又はSR制御部106から供給されたパケットを、コアネットワークN側に転送する処理を行うことになる(S109)。
(A−3)第1の実施形態の効果
第1の実施形態実施形態によれば、以下のような効果を奏することができる。
第1の実施形態実施形態によれば、以下のような効果を奏することができる。
通信システム1では、パケット処理装置10を配置することにより、コアネットワークN(モバイルアクセス装置30)へのSRパケット等の制御メッセージの流れを制御して、コアネットワークN(モバイルアクセス装置30)における輻輳状態を抑制することができる。例えば、従来EPC(この実施形態のモバイルアクセス装置30)に対して大量の制御メッセージが発生した場合などにEPCの処理許容量を超えてしまい、スマートフォン等の端末がネットワークに繋がらないという事態が発生するおそれがある。特に、M2M機器等の大量のメッセージを送信する場合のあるモバイル端末を原因として、コアネットワークN(モバイルアクセス装置30)が輻輳状態となりやすい傾向にある。また、UE40にはスマートフォン等の音声通話等のリアルタイム性の高いアプリケーションを実行する端末が含まれるため、これらのモバイル端末を収容する通信システム1では、通信事業者として品質を担保する必要があるアプリケーシヨンが輻輳することを未然に予防することにより、音声通話等の品質劣化を軽減することができる。これにより、第1の実施形態では、ユーザ(特に、モバイル端末で音声アプリケーションを仕様するユーザ)の体感品質の向上という効果を奏することができる。
(B)第2の実施形態
以下、本発明によるパケット処理装置、プログラム及び方法の第2の実施形態を、図面を参照しながら詳述する。
以下、本発明によるパケット処理装置、プログラム及び方法の第2の実施形態を、図面を参照しながら詳述する。
(B−1)第2の実施形態の構成
図3は、この実施形態のパケット処理装置10Aを備える通信システム1Aの全体構成を示すブロック図であり、上述の図1と同一又は対応する部分には同一又は対応する符号を付している。
図3は、この実施形態のパケット処理装置10Aを備える通信システム1Aの全体構成を示すブロック図であり、上述の図1と同一又は対応する部分には同一又は対応する符号を付している。
第1の実施形態のパケット処理装置10では、SR検出部102、M2M識別部103、M2Mメモリバッファ104、通常メモリバッファ105、及びSR制御部106を用いて、SRパケットを含む下位側から送信されるパケットの処理を行っていた。これに対して、第2の実施形態では、フロー統計算出部108、アプリケーション推定部109、遅延メモリバッファ110、通常メモリバッファ111、及びパケット転送制御部112を用いて、下位側から送信されるパケットの処理を行う。
フロー統計算出部108は、下位側から送信されたパケットをフロー毎に分類し、さらに、フロー毎に統計情報(統計値)を算出する処理を行うものである。
ここで、各モバイル端末(モバイルアクセス装置30及びUE40)から送出されるパケットのフローは、5−tuples(送信元IPアドレス、送信先IPアドレス、プロトコル、送信元ポート番号、及び送信先ポート番号の組み合わせ)で分類可能なものであるものとする。なお、各モバイル端末(モバイルアクセス装置30及びUE40)から送出されるパケットのフローの特性については5−tuplesで分類可能なものに限定されないものである。例えば、各モバイル端末(モバイルアクセス装置30及びUE40)から送出されるパケットの各フローが、GTP(GPRS Tunneling Protocol)に基づくトンネルを構成している場合には、「送信元IPアドレス、送信先IPアドレス、送信元UDPポート番号、送信先UDPポート番号」と、「TEID(Tunnel Endpoint Identifier)」との対で分類するようにしてもよい。
フロー統計算出部108は、パケットを受信する都度、例えば、図4のようなテーブル(以下、「フロー統計値テーブル」と呼ぶ)を更新することにより、フロー毎の統計情報を算出保持するようにしてもよい。
図4に示すフロー統計値テーブルでは、フローごとに、管理番号(テーブル上での各フローの管理番号)、フロー情報(当該フローを分類するための識別子の組み合わせ)、及び統計情報(1又は複数の項目の統計値として「パケット数」、「パケット受信間隔」等)の項目の情報が管理されている。
図4では、フロー情報には、5−tuples(送信元IPアドレス、送信先IPアドレス、プロトコル、送信元ポート番号、及び送信先ポート番号の組み合わせ)が適用されている。図4に示すように、取得できないプロトコル名の情報や、ポートの情報等は「N/A」と設定するようにしてもよい。プロトコル情報のうちN/Aが設定されているフローについては、当該項目については捨象(省略)して分類を行うようにしてもよい。
この実施形態において、フロー統計値テーブルには、上り方向のフローについてのみ登録されるものとして説明するが、下りのみの統計情報、双方向のフロー及び統計情報を追加していても良い。フロー統計算出部108はフロー統計処理が終了したパケットをアプリケーション推定部109に供給する。また、フロー統計算出部108のフロー統計値テーブルは、アプリケーション推定部109で参照可能であるものとする。
アプリケーション推定部109は、フロー統計算出部108で算出されたフロー毎の統計情報を用いて、当該フローに係るアプリケーションを推定するアプリケーション推定処理を行う。アプリケーションの推定法は、既存の種々の手法を適用することができる。例えば、アプリケーション推定部109は、事前にアプリケーションごとのフローの統計値の特性情報を登録しておき、各フローの統計情報が、いずれかのアプリケーションの特性と一致する場合、当該フローのアプリケーションが当該アプリケーションのフローであると推定するようにしてもよい。フロー統計算出部108が取得する統計情報(統計値)、及び統計情報に基づくアプリケーションの推定処理の具体的な手法は限定されないものであるが、例えば、参考文献1(特開2013−127504号公報)の記載技術を適用するようにしてもよい。具体的には、例えば、パケット到着間隔、パケットサイズ、合計パケット数、合計パケットサイズ、転送時間のそれぞれの項目について、最小値、25%値、50%値、平均値、75%値、最大値及び分散値とアプリケーションの組み合わせを学習させた学習器(例えば、参考文献1に記載された手段)を用意し、各フローの統計情報(統計値)を与えることで、当該フローのアプリケーションの推定結果が得られる構成としてもよい。
アプリケーション推定部109は、各フローについて任意のタイミングで、このアプリケーション推定処理を行う。アプリケーション推定部109は、例えば、フローが開始して以後の初期段階(例えば、フロー開始から10パケット目や20パケット目等の段階)、フローの定常段階(例えば、100パケット目や200パケット目等の段階)、ロングフローの段階(例えば、1000パケット目や2000パケット目等の段階)等に達した各フローについてアプリケーション推定処理を実行するようにしてもよい。
アプリケーション推定部109は、フロー毎のアプケーション推定処理結果を図5に示すようなテーブル(以下、「アプリケーション推定テーブル」と呼ぶ)を用いて管理するものとする。
図5では、管理番号1〜5のフローについて、それぞれ、静的なウェブページの閲覧(図5では「Web(stat)」)、IP電話端末等によるリアルタイム通信(図5では「Streaming」)、単純なデータ転送(図5では「Bulk」)、サーバへのコマンド入力などを示すサーバ制御(図5では、「Interactive」)、及びサーバ非依存型のデータ転送(図5では、「P2P」)が推定結果(アプリケーション)として登録されている。なおM2Mのアプリケーションの具体的なアプリケーション(用途)としては、いわゆる「車々間通信」のアプリケーション((M2MのCarCommunication)、スマートメータのアプリケーション(図5では「SmartMeter」)、及び人体の心拍数や血圧等の身体データを測定するセンサに係るアプリケーション(図5では、「Healthcare」)を適用することができる。アプリケーション推定部109は、例えば、上述に例示したいずれかのアプリケーションと推定されたフローについては、M2Mに係るアプリケーションと推定することができる。
また、アプリケーション推定部109は、図5に示すように、管理番号1〜5の各フローについて、当該フローのアプリケーション(推定結果)に基づいたトラヒック制御の制御ポリシーを決定して、アプリケーション推定テーブルに登録する。
アプリケーション推定部109は、例えば、予めアプリケーションごとの制御ポリシー(パケット転送の優先度)の情報(以下、「アプリケーション制御ポリシーテーブル」と呼ぶ)を保持しておき、当該情報に基づいて各フローの制御ポリシーを決定し、アプリケーション推定テーブルを更新するようにしてもよい。
図6は、アプリケーション制御ポリシーテーブルの構成例について示した説明図である。
この実施形態では、図5、図6に示すように、アプリケーション推定部109は、各フローに対して、優先度の高い方から順に「最優先」、「通常」、「遅延」の3段階の制御ポリシーのいずれかを決定する。なお、アプリケーション推定部109が決定する制御ポリシーの種類の数及び組み合わせは限定されないものであり、例えば、上述の3種類の制御ポリシーをさらに複数に分類して制御するようにしてもよい。
図6に示すアプリケーション制御ポリシーテーブルでは、「最優先」、「通常」、「遅延」のそれぞれの制御ポリシーに対応するアプリケーション名のリストが登録されている。
図6に示すように、最優先の制御ポリシーには、音声や映像等のリアルタイム性の高いアプリケーション(遅延が許容されない(許容量が少ない)アプリケーション)が登録されている。また、図6に示すように、遅延の制御ポリシーには、M2Mサービスに係るアプリケーション(図6ではCarCommunication、SmartMeter、Healthcare等)等の比較的多くの遅延が許容可能なアプリケーションが登録されている。さらに、通常の制御ポリシーには、大きな遅延が許容されるわけではないが、最優先のアプリケーションほどリアルタイム性の高くないアプリケーションが登録されている。アプリケーション制御ポリシーテーブルにおいて、各制御ポリシーに対応するアプリケーションの構成や、制御ポリシーの数については限定されるものではないが、この実施形態では、少なくともM2Mサービスに係るアプリケーションについては遅延の制御ポリシーを適用するものとして説明する。
そして、アプリケーション推定部109は、各フローのパケットについて制御ポリシーに応じた出力処理(それぞれの制御ポリシーに基づいたインタフェースを用いたパケット転送処理)の制御を行う。
アプリケーション推定部109は、制御ポリシーが最優先のフローのパケットについては、直ちに(他の制御ポリシーのパケットに優先して)、NWIF部107に出力して送信処理を実行させるものとする。また、アプリケーション推定部109は、制御ポリシーが「通常」のフローのパケットについては、通常メモリバッファ111に出力して保持させるものとする。さらに、アプリケーション推定部109は、制御ポリシーが「遅延」のフローのパケットについては、遅延メモリバッファ110に出力して保持させるものとする。
通常メモリバッファ111、及び遅延メモリバッファは、データパケットを保持するバッファである。各メモリバッファ(通常メモリバッファ111、及び遅延メモリバッファ)は、例えば、パケット転送制御部112に、バッファ量・処理待ちパケット量を伝え、転送しても良いデータパケットレートを取得する。そして、各メモリバッファ(通常メモリバッファ111、及び遅延メモリバッファ)は、取得したレートで、保持しているパケットを、パケット転送制御部112に供給する。
パケット転送制御部112は、出力用のネットワークインタフェース部(NWIF部107)のパケット転送レートを制御している。例えば、パケット転送制御部112は、最優先の制御ポリシーで転送されているフローのデータ量を元に、追加で処理可能な転送レート(NWIF部107で残っている帯域)を把握している。パケット転送制御部112は、追加で処理可能な転送レートより、追加処理する転送レートを計算し、通常メモリバッファ111と遅延メモリバッファ110に割り振って処理する。パケット転送制御部112は、例えば、追加で処理可能な転送レートを8対2の比率で、通常メモリバッファ111と遅延メモリバッファ110に割り振るようにしてもよい。
なお、第2の実施形態において、制御ポリシーが最優先のフローのパケットについてはメモリバッファが設けられていないが、最優先の制御ポリシー専用のメモリバッファを追加して最優先で中継転送するように構成してもよい。また、さらに制御ポリシーが追加される場合には、それらの制御ポリシーに対応するメモリバッファを追加するようにしてもよい。
以上のように、遅延メモリバッファ110、通常メモリバッファ111、及びパケット転送制御部112は、メモリバッファごとに帯域を分けた送信制御処理(帯域制御処理)を行う。
例えば、NWIF部107の最大の転送レートが、100Gbpsであり、制御ポリシーが最優先のデータパケットで、20Gbpsの帯域を利用している場合を想定する。ここで、パケット転送制御部112では、NWIF部107の最大の転送レートに対して8割までパケット転送に利用してもよいというポリシーが適用されているものとする。この場合、パケット転送制御部112は、パケット転送に、100Gbpsの8割として80Gbpsまでデータパケットを転送に利用可能であることになる。そして、既に、制御ポリシーが最優先のフローで20Gbpsの帯域を使用しているので、追加で処理可能な転送レートは、60Gbps(80−20)となる。さらに、パケット転送制御部112は、追加で処理可能な転送レートを8対2の比率で、通常メモリバッファ111と遅延メモリバッファ110に割り振るものとする。この場合、パケット転送制御部112は、通常メモリバッファ111に48Gbps(60*0.8)、遅延メモリバッファに12Gbps(60*0.2)の転送レートを割り振り、各メモリバッファを制御してパケット転送を受付けることになる。
(B−2)第2の実施形態の動作
次に、以上のような構成を有する第2の実施形態の通信システム1Aにおけるパケット処理装置10Aの動作について、図7のフローチャートを用いて説明する。以下では、第2の実施形態のパケット処理装置10Aの動作について、第1の実施形態との差異を中心に説明する。
次に、以上のような構成を有する第2の実施形態の通信システム1Aにおけるパケット処理装置10Aの動作について、図7のフローチャートを用いて説明する。以下では、第2の実施形態のパケット処理装置10Aの動作について、第1の実施形態との差異を中心に説明する。
パケット処理装置10Aでは、NWIF部101が上り方向のパケットを受信すると(S201)、そのパケットが、フロー統計算出部108に供給される。
そして、フロー統計算出部108は、供給されたパケットについていずれかのフローに分類し、統計情報(フロー統計値テーブルの統計値)を更新する(S202)。また、フロー統計算出部108は、統計情報の更新が終了したパケットについてアプリケーション推定部109に供給する。
アプリケーション推定部109は、フロー統計算出部108からパケットが供給されると、当該パケットに係るフローについてアプリケーション推定タイミングとなった場合にのみアプリケーション推定処理を実行する(S203)。また、アプリケーション推定部109は、当該パケットに係るフローの制御ポリシーを確認する(S204、S205)。
アプリケーション推定部109は、例えば、所定のタイミング(例えば、当該パケットのフローについて受信したパケット数が所定数に達したタイミング)で、当該パケットのフローについて、アプリケーション推定処理を実行する。アプリケーション推定部109は、例えば、各フローについて、10パケット目、20パケット目、100パケット目、200パケット目、1000パケット目、以後2000パケット毎の各タイミングでアプリケーション推定処理を実行するようにしてもよい。そして、アプリケーション推定部109は、アプリケーション推定処理を行った場合、その結果に基づき必要に応じてアプリケーション推定テーブル(図5参照)を更新する。なお、アプリケーション推定部109は、例えば、未だアプリケーション推定処理が実行されていないフローに係るパケットを受信した場合には、通常の制御ポリシーを適用するようにしてもよい。
アプリケーション推定部109は、当該パケットが最優先の制御ポリシーに係るフローに属する場合には、当該パケットを直ちに、NWIF部107に供給する。
また、アプリケーション推定部109は、当該パケットが通常の制御ポリシーに係るフローに属する場合には、当該パケットを通常メモリバッファ111に供給する。そして、通常メモリバッファ111は、保持したパケットを、パケット転送制御部112の制御に従ったタイミングで、パケット転送制御部112に供給する(S206、S207)。
さらに、アプリケーション推定部109は、当該パケットが遅延の制御ポリシーに係るフローに属する場合には、当該パケットを遅延メモリバッファ110に供給する。そして、遅延メモリバッファ110は、保持したパケットを、パケット転送制御部112の制御に従ったタイミングで、パケット転送制御部112に供給する(S208、S209)。
例えば、アプリケーション推定テーブルの内容が、上述の図5のような内容だった場合、アプリケーション推定部109は、管理番号2のフロー(Streaming(Voice)のフロー)について最優先の制御ポリシーを設定しているため、当該フローのパケットについては、直接NWIF部107に供給することになる。また、アプリケーション推定部109は、管理番号3、5のフローについては、遅延の制御ポリシーを設定しているため、これらのフローのパケットについては、遅延メモリバッファ110に供給することになる。さらに、アプリケーション推定部109は、管理番号1、4のフローについては、通常の制御ポリシーを設定しているため、これらのフローのパケットについては、通常メモリバッファ111に供給することになる。
そして、パケット転送制御部112は、パケットが供給されると、当該パケットについて、少なくとも1つ以上登録されているモバイルアクセス装置30(EPC)を宛先に指定して、NWIF部107に供給する。そして、NWIF部107は、SR検出部102又はSR制御部106から供給されたパケットを、コアネットワークN側に転送する処理を行うことになる(S210、S211)。
遅延メモリバッファ110及び通常メモリバッファ111は、アプリケーション推定部109からパケットを受け取って保持し、保持できる最大量と現在保持している量を定期的にパケット転送制御部112に通知するものとする。また、パケット転送制御部112から0より大きいビットレートを通知された場合は、通知されたピットレートを超えない量のパケットをパケット転送制御部112に送信するものとする。さらに、パケット転送制御部112は、NWIF部107を監視しており、最優先で処理するパケットの平均ビットレートを計測しているものとする。その上で、パケット転送制御部112は、許容できる通常メモリバッファ111からの転送レート、遅延メモリバッファからの転送レートを算出し、それぞれの転送レートを通常メモリバッファ111と遅延メモリバッファに通知し、その転送レートを超えない量のパケットをそれぞれより受け取る。パケット転送制御部112は、受け取ったパケットについてNWIF部107を介して上位側に転送することになる。
(B−3)第2の実施形態の効果
第2の実施形態によれば、以下のような効果を奏することができる。
第2の実施形態によれば、以下のような効果を奏することができる。
第2の実施形態の通信システム1Aでは、第1の実施形態と同様の効果を奏することができる。すなわち、第2の実施形態においても、パケット処理装置10Aを配置することにより、コアネットワークN(モバイルアクセス装置30)へのSRパケット等の制御メッセージの流れを制御して、コアネットワークN(モバイルアクセス装置30)における輻輳状態を抑制することができる。
また、第2の実施形態では、アプリケーション推定部109(アプリケーション制御ポリシーテーブル)において、最優先の制御ポリシーに対して、リアルタイム性が高く遅延が許容されない(許容される遅延が少ない)アプリケーション(例えば、音声や映像に係るアプリケーション)を割当てているため、これらのアプリケーションのパケットが、M2Mに係るアプリケーションにより遅延することを抑制する等の効果を奏することができる。
(C)他の実施形態
本発明は、上記の各実施形態に限定されるものではなく、以下に例示するような変形実施形態も挙げることができる。
本発明は、上記の各実施形態に限定されるものではなく、以下に例示するような変形実施形態も挙げることができる。
(C−1)第1の実施形態では、SRパケットの処理に重点を置いた例について説明したが、M2M識別部103のM2M連携の仕組みとして、第2の実施形態の統計情報に基づくアプリケーション推定処理を適用するようにしてもよい。具体的には、第1の実施形態のM2M識別部103において、第2の実施形態で統計情報に基づきアプリケーション推定する処理(M2Mサービスに係るアプリケーションを識別する処理)を適用するようにしてもよい。この場合、第1の実施形態のパケット処理装置10(M2M識別部103)は、例えば、モバイル端末毎(IMEI毎)の統計情報に基づいて、M2M端末(あるいはM2Mアプリケーシヨンを発生する端末)を抽出し、M2M端末と識別されたモバイル端末の識別子(IMEI)を管理する学習テーブル(例えば、図8に示すような学習テーブル)を用いるようにしてもよい。そして、第1の実施形態のパケット処理装置10(M2M識別部103)は、上述の学習テーブルに基づいて、各SRパケットの送信元がM2M端末であるか否か等を識別するようにしてもよい。図8に示す学習テーブルでは、M2M端末と認識されたモバイル端末毎のIMEIと統計情報が管理されている。
また、第2の実施形態においても、フロー統計算出部108が、フロー単位ではなくモバイル端末毎(IMEI毎)の統計情報を算出し、さらに、アプリケーション推定部109が、モバイル端末毎(IMEI毎)の統計情報に基づいて、モバイル端末毎(IMEI毎)のアプリケーションを識別することで、より詳細なポリシー制御を行うようにしてもよい。例えば、アプリケーション推定部109が、図9に示すようなモバイル端末毎(IMEI毎)のアプリケーションを管理する学習テーブルを備えるようにしてもよい。図9に示す学習テーブルでは、M2M端末と認識されたモバイル端末毎のIMEIと統計情報に加えて、当該M2M端末に係るトラヒックのアプリケーション(アプリケーションを示す識別番号)が管理されている。そして、アプリケーション推定部109は、上述の学習テーブルに従ってモバイル端末毎(IMEI毎)の制御ポリシー(アプリケーション制御ポリシーテーブルに従った制御ポリシー)を決定し、モバイル端末毎(IMEI毎)にパケットを振分ける出力処理を行うようにしてもよい。
(C−2)第1の実施形態では、SR制御部106はサービス開始要求のみを管理していたが、サービス終了など、モバイル端末の離脱状況もカウントするようにしてもよい。これにより、パケット処理装置10では、コアネットワークN(モバイルアクセスネットワーク)に接続しているモバイル端末の絶対数を管理しながらSRパケットの許可数(例えば、単位時間当たりのSRパケットの転送数)を変更させることもでき、資源の利用効率の平滑化を実現できる効果がある。
(C−3)第1の実施形態では、SR制御部106は1つのモバイルアクセス装置30(EPC)に対してデータ転送をしているように図示しているが、実際にはモバイルアクセス装置30には複数のEPC機能(MME、S−GW、P−GW)が存在しており、それらを動的に選択して通信させても良い。例えば、SR制御部106は、複数のモバイルアクセス装置30(EPC)に対して、ラウンドロビンで順番に要求を割り当てていくことで、モバイルアクセス装置30(EPC)の負荷を平滑化する効果を奏する。最も単純には、M2Mの場合とそれ以外の場合で接続するEPCを変更する制御もある。
(C−4)第1の実施形態で、M2Mメモリバッファ104にSRパケットを渡す際、M2Mのタイプ(CarCommunication、SmartMeter、HealthCare等)や、緊急度(通常のデータ収集、緊急時のアラート)を付与し、FIFOでなく、優先度をつけたキューイング処理をするようにしてもよい。これにより、第1の実施形態では、M2Mサービスのアプリケーション同士の融通による即時性の高いM2M通信を実現することができる。
(C−5)第1の実施形態で、SR制御部106が各メモリバッファからSRパケットのバッファ量を通知することも可能であり、あまりにもSRパケット量の変動が大きい場合などは、vEPCとしてMMEの仮想マシンの数を増やす制御のトリガとして動作しても良い。これにより物理資源の有効活用と、収容端末数の最適化ができる等の効果を奏する。
(C−6)第2の実施形態では、最優先、通常メモリバッファ、遅延メモリバッファの3種類の分類により輻輳制御を提案しているが、アプリケーション推定の対応によりアプリケーション毎のメモリバッファ(例えば、HTTPメモリバッファ、VideoStreamingメモリバッファ、VoiceStreamメモリバッファ、Bulkメモリバッファ等)を用意して、細かい制御をするようにしてもよい。これにより、第2の実施形態において、アプリケーションに応じた最大限の遅延を許容しながら全体を最適化できる。
(C−7)第2の実施形態では、モバイル端末から送信される上り方向のパケットのみを用いて統計情報の算出をしているが、送受信両方のパケットを用いて統計情報を算出してアプリケーションの推定をしても良い。これにより、第2の実施形態では、アプリケーション推定の精度を向上させることができる。
(C−8)第2の実施形態では、モバイル端末のデータ通信時にGTPトンネル毎に割り振るQCI(QoS Class Identifier)に関して言及していないが、QCIが適切に割り振られているかどうかの指標として利用するようにしてもよい、これにより、第2の実施形態では、アプリケーション毎のQCI割り振りの最適設計考えられる。
(C−9)第2の実施形態では、M2Mに係るアプリケーションの例として「CarCommunication、SmartMeter、Healthcare」を示し、全てのM2Mのアプリケーションについては「遅延」の制御ポリシーを割当てるように設定していた(図6のアプリケーション制御ポリシーテーブル参照)。M2Mに係るアプリケーションであっても、一部の許容される遅延の少ないアプリケーションについては他の区分を割当てる(優先度を上げる)ようにしてもよい。例えば、「CarCommunication」に対して「最優先」の制御ポリシーを割当てるようにしてもよい。また、「SmartMeter」に対して「遅延」の制御ポリシーを割当てるようにしてもよい。さらに、「Healthcare」に対して「通常」の制御ポリシーを割当てるようにしてもよい。
1…通信システム、10…パケット処理装置、101…NWIF部、102…SR検出部、103…M2M識別部、104…M2Mメモリバッファ、105…通常メモリバッファ、106…SR制御部、107…NWIF部、20…基地局装置、30…モバイルアクセス装置、40…UE、50…M2M機器。
Claims (11)
- 複数の端末と上位側ネットワークとの間で流れるパケットを中継処理するパケット処理装置において、
上記端末に係るパケットを受信する受信手段と、
上記受信手段が受信したパケットを分析する分析手段と、
上記受信手段が受信したパケットを一時的に蓄積する複数のバッファ手段と、
上記分析手段の分析結果に基づいて、いずれかの上記バッファ手段を選択し、選択した上記バッファ手段に受信したパケットの一部又は全部を振り分けるものであって、遅延を許容可能なアプリケーションに係るパケットと、その他のパケットとで振り分ける上記バッファ手段を分ける振分手段と、
それぞれの上記バッファ手段が蓄積しているパケットを送出する送信手段と、
それぞれの上記バッファ手段に対してパケット送信の際に用いる通信帯域を決定し、決定した通信帯域で、それぞれの上記バッファ手段が保持しているパケットを送信するように、上記送信手段を制御する送信制御手段と
を有することを特徴とするパケット処理装置。 - 上記分析手段は、上記端末から上記上位側ネットワークへ向けて送信されたサービス要求パケットを抽出し、抽出したサービス要求パケットについて、遅延を許容するアプリケーションに係る第1のサービス要求パケットか、それ以外のアプリケーションに係る第2のサービス要求パケットかを識別し、
上記振分け手段は、第1のサービス要求パケットを第1のバッファ手段に供給し、第2のサービス要求パケットを第2のバッファ手段に供給する
ことを特徴とする請求項1に記載のパケット処理装置。 - 上記遅延を許容するアプリケーションには、M2Mに係るアプリケーションが含まれることを特徴とする請求項1又は2に記載のパケット処理装置。
- 上記送信制御手段は、上記送信手段のパケット転送状況を監視することによって、上位側ネットワークの混雑度合いを把握して、動的にそれぞれの上記バッファ手段に割当てる通信帯域を変更することを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のパケット処理装置。
- 上記分析手段は、
受信したパケットが属するフローを識別して、フローごとの統計情報を算出する統計情報算出処理部と
それぞれのフローについて算出した統計情報に基づき対応するアプリケーションを推定するアプリケーション推定処理部とを有し、
上記振分手段は、受信したパケットを、当該パケットが属するフローのアプリケーションに対応する上記バッファ手段に供給する
ことを特徴とする請求項1に記載のパケット処理装置。 - 上記アプリケーション推定処理部は、アプリケーションごとに統計情報の特性を学習させた学習器を用いて、上記統計情報算出処理部が算出した統計情報に対応するアプリケーションを推定する処理を行うことを特徴とする請求項5に記載のパケット処理装置。
- 上記振分手段は、第1の優先度でパケット転送を行うべきアプリケーションのフローに属するパケットについて第1のバッファ手段に供給し、第1の優先度よりも低い第2の優先度でパケット転送を行うアプリケーションのフローに属するパケットについて第2のバッファ手段に供給し、
上記送信制御手段は、上記第1のバッファ手段に対して、上記第2のバッファ手段よりも優先的に通信帯域を割当てる
ことを特徴とする請求項5又は6に記載のパケット処理装置。 - 上記分析手段は、
受信したパケットの送信元の上記端末ごとの統計情報を算出する統計情報算出処理部と
それぞれの上記端末について算出した統計情報に基づき、第1のサービス要求パケットか、第2のサービス要求パケットかを識別する識別部とを有し、
上記振分け手段は、第1のサービス要求パケットを第1のバッファ手段に供給し、第2のサービス要求パケットを第2のバッファ手段に供給する
ことを特徴とする請求項1に記載のパケット処理装置。 - 上記分析手段は、
受信したパケットの送信元の上記端末ごとの統計情報を算出する統計情報算出処理部と、
それぞれの上記端末について算出した統計情報に基づき、それぞれの上記端末が対応するアプリケーションを推定するアプリケーション推定処理部とを有し、
上記振分手段は、受信したパケットを、当該パケットの送信元の上記端末に係るアプリケーションに対応する上記バッファ手段に供給する
ことを特徴とする請求項1に記載のパケット処理装置。 - 複数の端末と上位側ネットワークとの間で流れるパケットを中継処理するパケット処理装置に搭載されたコンピュータを、
上記端末に係るパケットを受信する受信手段と、
上記受信手段が受信したパケットを分析する分析手段と、
上記受信手段が受信したパケットを一時的に蓄積する複数のバッファ手段と、
上記分析手段の分析結果に基づいて、いずれかの上記バッファ手段を選択し、選択した上記バッファ手段に受信したパケットの一部又は全部を振り分けるものであって、遅延を許容可能なアプリケーションに係るパケットと、その他のパケットとで振り分ける上記バッファ手段を分ける振分手段と、
それぞれの上記バッファ手段が蓄積しているパケットを送出する送信手段と、
それぞれの上記バッファ手段に対してパケット送信の際に用いる通信帯域を決定し、決定した通信帯域で、それぞれの上記バッファ手段が保持しているパケットを送信するように、上記送信手段を制御する送信制御手段と
して機能させることを特徴とするパケット処理プログラム。 - 複数の端末と上位側ネットワークとの間で流れるパケットを中継処理するパケット処理装置が行うパケット処理方法において、
受信手段、分析手段、複数のバッファ手段、振分手段、及び送信制御手段を有し、
上記受信手段は、上記端末に係るパケットを受信し、
上記分析手段は、上記受信手段が受信したパケットを分析し、
それぞれの上記バッファ手段は、上記受信手段が受信したパケットを一時的に蓄積し、
上記振分手段は、上記分析手段の分析結果に基づいて、いずれかの上記バッファ手段を選択し、選択した上記バッファ手段に受信したパケットの一部又は全部を振り分けるものであって、遅延を許容可能なアプリケーションに係るパケットと、その他のパケットとで振り分ける上記バッファ手段を分け、
上記送信手段は、それぞれの上記バッファ手段が蓄積しているパケットを送出し、
上記送信制御手段は、それぞれの上記バッファ手段に対してパケット送信の際に用いる通信帯域を決定し、決定した通信帯域で、それぞれの上記バッファ手段が保持しているパケットを送信するように、上記送信手段を制御する
ことを特徴とするパケット処理方法。
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---|---|---|---|
JP2014169464A JP2016046669A (ja) | 2014-08-22 | 2014-08-22 | パケット処理装置、プログラム及び方法 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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-
2014
- 2014-08-22 JP JP2014169464A patent/JP2016046669A/ja active Pending
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