JP2016005028A - 平面漏洩伝送路 - Google Patents

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Abstract

【課題】放射する信号波の波長に対し、伝送路の長さを抑制し、漏洩させたい場所で信号波を放射させて配置する場所の制約を無くし、配置する全長が長くなることを抑制する。
【解決手段】誘電体基板の一方の面である表面に設けられた表面グラウンド層と、他方の面である裏面に表面グラウンド層と対向して設けられた裏面励振グラウンド層と、誘電体基板の表面に設けられた表面励振グラウンド層と、誘電体基板の裏面に設けられた裏面グラウンド層と、誘電体基板の表面の表面伝送路と、誘電体基板の裏面に設けられた裏面伝送路とを備え、平面視で第1及び裏面伝送路の各々が所定のギャップ領域で重り、表面励振グラウンド層の表面伝送路が接続された位置から基板の端部までの距離、及び裏面励振グラウンド層の裏面伝送路が接続された位置から基板の端部までの距離が、表面伝送路の入力インピーダンスが波長λの伝搬信号に対して無限大となる長さである。
【選択図】図1

Description

本発明は、基地局あるいは端末から発せられる信号波(電磁波)を、ビル内の壁などの障害物で仕切られたサービスエリア内に伝搬させるために使用する平面漏洩伝送路に関する。
近年、信号波を屋内全体に放射するため、信号波を漏洩させて放射する放射部を周期的に有する平面漏洩伝送路が用いられる(例えば、非特許文献1参照)。この非特許文献1の平面漏洩伝送路は、同軸線路の変形であり、マイクロストリップラインにビアを周期的に形成し、このビア部分で電磁波が漏洩する構成となっている。
しかしながら、非特許文献1における平面漏洩伝送路の構成の場合、このビアを周期的に構成しているため、放射する電磁波の波長に対して、平面漏洩伝送路の全長が長くなってしまう欠点がある。また、直線状に配置する必要があり、平面漏洩伝送路の配置に制約が生じる。さらに、放射される電磁波の放射指向性が狭く、広範囲をカバーするアンテナが得られにくい。
また、従来の漏洩同軸アンテナは、同軸ケーブルにおいて、電波漏洩用の複数のスロットが同軸ケーブルの軸方向に沿って周期的に配置されている。そして、同軸ケーブルに設けられたスロットから、信号波が漏洩されることにより、指向性を有さない電磁波が放射される。このため、従来の漏洩同軸アンテナは、信号波を漏洩させる必要の無い場所でも、信号波が漏洩して電磁波として放射される(例えば、特許文献1参照)。
また、従来の漏洩同軸アンテナは、鉄パイプなどの金属物が近傍にある場合、漏洩同軸ケーブルから漏洩した信号波が劣化してしまう。このため、金属物をよけて、漏洩同軸アンテナを配置する必要がある。この結果、漏洩同軸アンテナの配置に制約が生じて、必要な範囲に漏洩同軸アンテナを、金属物を避けて引き回す必要があり、配置する全長が長くなってしまう欠点がある。
特許第4044589号公報
Yuanxin Li, Quan Xue, Hong-Zhou Tan, Yunliang Long, The Half-Width Microstrip Leaky Wave Antenna With the Periodic Short Circuits, IEEE Trans. on Ant. Propag,. Vol.59, No.9, Sep., 2011
本発明は、このような状況に鑑みてなされたもので、放射する信号波(電磁波)の波長に対して、配置する全長が長くなることを抑制する平面漏洩伝送路を提供する。
上述した課題を解決するために、本発明の平面漏洩伝送路は、誘電体基板と、前記誘電体基板の一方の面である表面に設けられた表面グラウンド層と、前記誘電体基板の他方の面である裏面に前記表面グラウンド層と対向して設けられ、前記表面グラウンド層と前記誘電体基板に生成されたビアで接続され、一辺が前記誘電体基板の第1端部と平面視で重なるように形成された裏面励振グラウンド層と、前記誘電体基板の表面に設けられ、一辺が前記誘電体基板の前記第1端部と対向する第2端部と平面視で重なるように形成された表面励振グラウンド層と、前記誘電体基板の裏面に設けられ、前記表面励振グラウンド層に対し、前記誘電体基板に生成されたビアで接続された裏面グラウンド層と、前記誘電体基板の表面に設けられ、一端が前記表面グラウンド層の近傍に配置され、他端が前記表面励振グラウンド層の前記一辺と対向する前記表面励振グラウンド層の第1領域に接続された表面伝送路と、前記誘電体基板の裏面に設けられ、一端が前記裏面励振グラウンド層の前記一辺と対向する前記表面励振グラウンド層の第2領域に接続され、他端が裏面グラウンド層の近傍に配置された裏面伝送路とを備え、平面視において、前記表面伝送路及び前記裏面伝送路の各々が所定のギャップ領域で重なっており、前記表面励振グラウンド層において、前記表面伝送路の他端が接続された前記第1領域から前記第2端部までの前記表面励振グラウンド層の外周の距離が前記表面伝送路の他端から見た、前記表面励振グラウンド層の入力インピーダンスが波長λの伝搬信号に対して無限大となる長さであり、前記裏面励振グラウンド層において、前記裏面伝送路の一端が接続された前記第2領域から前記第1端部までの前記裏面励振グラウンド層の外周の距離が前記裏面伝送路の一端から見た、前記裏面励振グラウンド層の入力インピーダンスが波長λの伝搬信号に対して無限大となる長さであることを特徴とする。
本発明の平面漏洩伝送路は、前記表面伝送路が平面視で前記裏面励振グラウンド層と重なる領域がマイクロストリップ線路となり、前記裏面伝送路が平面視で前記表面励振グラウンド層と重なる領域がマイクロストリップ線路となり、前記表面伝送路及び前記裏面伝送路の各々が重なる前記ギャップ領域がブロードサイド結合線路となることを特徴とする。
本発明の平面漏洩伝送路は、前記表面伝送路から前記裏面伝送路に対して信号波が伝搬される場合、前記マイクロストリップ線路から前記ブロードサイド結合線路となるギャップ領域において、信号波の伝搬モードが変更され、前記表面伝送路から前記裏面伝送路に対して伝搬される電磁界の一部が漏洩し、前記表面励振グラウンド層が励振され、波長がλの電磁波を放射し、前記裏面伝送路から前記表面伝送路に対して信号波が伝搬される場合、前記マイクロストリップ線路から前記ブロードサイド結合線となるギャップ領域において、信号波の伝搬モードが変更され、前記裏面伝送路から前記表面伝送路に対して伝搬される電磁界の一部が漏洩し、前記裏面励振グラウンド層が励振され、波長がλの電磁波を放射することを特徴とする。
本発明の平面漏洩伝送路は、2つの異なった周波数の電磁波を放射させる際、平面視における前記表面伝送路の一端から前記裏面伝送路の他端までの距離が、前記表面伝送路の前記他端及び前記裏面伝送路の一端の各々から見た、前記表面伝送路及び前記裏面伝送路の平面視で重なる領域の特性インピーダンスが、前記第1裏面側グラウンド層が放射する電磁波の波長λに比較して短い波長λの伝搬信号に対して無限大となる長さで構成されており、前記表面伝送路及び前記裏面伝送路から波長λの信号波を放射することを特徴とする。
本発明の平面漏洩伝送路は、平面視において、前記第1裏面側グラウンド層の対向する第1の辺と、前記第1の辺に対向する前記第2表面グラウンド層の第2の辺との成す角度により、放射される波長λの信号波の電磁波の強度を調整することを特徴とする。
以上説明したように、本発明によれば、第1伝送路パターン及び第2伝送路パターンの各々が所定の距離を有するギャップ領域で重ならせ、このギャップ領域で第1伝送路パターン及び第2伝送路パターンにおける電磁界の伝搬のモードを変更し、電磁波を漏洩させるため、従来のように周期的にスタブを作成する必要がなく、平面漏洩伝送路の全長を従来に比較して短く作成することが可能となる。
また、本発明によれば、同軸ケーブルにより平面漏洩伝送を必要な箇所に配置できるため、配置場所に制約がなく、かつ漏洩させたい場所のみで電磁波を放射する平面漏洩伝送路を提供することが可能となる。
また、本発明によれば、伝送路の全長が長くなることを抑制し、かつ漏洩させたい場所のみで信号波を放射させることで、金属物を避けるなどの配置する場所の制約を無くし、配置する伝送路の全長が長くなることを抑制することができる。
本実施形態による平面漏洩伝送路の構成例を示す斜視図である。 図1の本実施形態のよる平面漏洩伝送路1の構成を示す図である。 裏面励振グラウンド層12及び表面励振グラウンド層13の構成例を説明する図である。 表面グラウンド層11と表面伝送路15との容量結合部分の詳細を示す図である。 表面伝送路15及び裏面伝送路16の各々における波長λの電磁波を放射を説明する概念図である。 本実施形態による平面漏洩伝送路1の反射特性S11及び反射特性S22を示す。 本実施形態による平面漏洩伝送路1の透過係数S21及び透過係数S12を示す。 本実施形態における平面漏洩伝送路1から放射される2.45GHzの電磁波の指向性を示す放射パターンの図である。 本実施形態における平面漏洩伝送路1から放射される5.44GHzの電磁波の指向性を示す放射パターンの図である。
以下、本発明の一実施形態について、図面を参照して説明する。
図1は、本実施形態による平面漏洩伝送路の構成例を示す斜視図である。図1に示すように、本実施形態の平面漏洩伝送路1は、表面グラウンド層11、裏面励振グラウンド層12、表面励振グラウンド層13、裏面グラウンド層14、表面伝送路15、裏面伝送路16及び誘電体基板17を有している。表面グラウンド層11、裏面励振グラウンド層12、表面励振グラウンド層13、裏面グラウンド層14、表面伝送路15、裏面伝送路16の各々は、金属などの導体で形成されている。以下の図1の説明において、誘電体基板17の基板面として、例えば、図の上部方向に向いた一方の基板面を表面17sとし、下部方向に向いた他方の基板面を裏面17rとして説明する。
誘電体基板17の表面17sには、表面グラウンド層11と、表面励振グラウンド層13と、表面伝送路15とが設けられている。誘電体基板17の裏面17rには、裏面励振グラウンド層12と、裏面グラウンド層14と、裏面伝送路16とが設けられている。
また、表面17sに形成された表面グラウンド層11と裏面17rに形成された裏面励振グラウンド層12とは、誘電体基板17を貫通するビアホールを介して導電体により電気的に接続されている。同様に、表面17sに形成された表面励振グラウンド層13と裏面17rに形成された裏面グラウンド層14とは、誘電体基板17を貫通するビアホールを介して導電体により電気的に接続されている。
図2は、図1の本実施形態のよる平面漏洩伝送路1の構成を示す図である。図2(a)は、平面漏洩伝送路1の表面側から見た平面図を示している。図における寸法の単位はmmである。図2(b)は、平面漏洩伝送路1を線分A−Aで切断して側面から見た断面図を示している。表面グラウンド層11及び裏面グラウンド層14の各々は、長方形上のパターンとして形成されている。裏面励振グラウンド層12及び表面励振グラウンド層13の各々は、例えば、本実施形態において五角形の形状のパターンとして形成されている。平面漏洩伝送路1は、同軸ケーブルの間の任意の位置に介挿され、順次、電磁波の送受信が行われる。すなわち、平面漏洩伝送路1の各々は、同軸ケーブルを介して、縦列に配置された漏洩同軸アンテナを形成する。
表面グラウンド層11は、辺11cが誘電体基板17のエッジ17cと平面視で一致している。表面グラウンド層11は、辺11cと対向する辺11bにおいて、所定の距離を有して表面伝送路15の一方の端部15cと容量結合をしている(詳細な構造は後述)。表面励振グラウンド層13は、五角形の底辺13cが誘電体基板17におけるエッジ17cと対向するエッジ17dと平面視で一致している。また、表面励振グラウンド層13は、五角形の頂点13bが表面伝送路15の他方の端部15bと接続されている。
また、表面伝送路15の端部15cは、平面漏洩伝送路1のポートP1となり、例えば同軸ケーブルの信号線(内部導体)がコネクタ等により接続される。このとき、表面グラウンド層11は、辺11b近傍の端部に同軸コネクタのグラウンド層線(外部導体)がコネクタ等により接続される。
裏面励振グラウンド層12は、五角形の底辺12cが誘電体基板17におけるエッジ17cと平面視で一致している。また、裏面励振グラウンド層12は、五角形の頂点12bが裏面伝送路16の一方の端部16bと接続されている。裏面グラウンド層14は、辺14dが誘電体基板17のエッジ17dと平面視で一致している。裏面グラウンド層14は、辺14dと対向する辺14bにおいて、所定の距離を有して表面伝送路16の他方の端部16cと容量結合をしている。
また、裏面伝送路16の端部16cは、平面漏洩伝送路1のポートP2となり、例えば同軸ケーブルの信号線がコネクタ等により接続される。このとき、裏面グラウンド層14は、辺14b近傍の端部に同軸コネクタのグラウンド層線がコネクタ等により接続される。
図3は、裏面励振グラウンド層12及び表面励振グラウンド層13の構成例を説明する図である。本実施形態においては、波長λと波長λの2つの波長に対応するアンテナであり、この波長を区別するため、いずれか一方に対して低い方の波長を低周波側とし、他方を一方より高い高周波側として示している。ここで、λは低周波側の波長(λ)を示し、一方λは高周波側の波長(λ)を示している。
この図3において、裏面励振グラウンド層12は、五角形のパターンにおける頂点12bから底辺12cまでの外周の距離、すなわち辺12r及び辺12qの各々の長さの合計が、裏面伝送路16の端部16bから見た入力インピーダンスが波長λの伝搬信号に対して理論的に無限大となる長さとなるように形成されている。ここで、波長λの伝搬信号に対して入力インピーダンスが理論的に無限大となる長さとは、裏面励振グラウンド層12が裏面伝送路16に設けたオープンスタブとして動作し、裏面伝送路16から見た波長λの伝搬信号に対して裏面励振グラウンド層12の入力インピーダンスZinが無限大になる状態となる辺12r及び辺12qの各々の長さの合計の長さである。すなわち、波長λの伝搬信号に対して入力インピーダンスが理論的に無限大となる長さとは、以下の(1)式において、入力インピーダンスZinが無限大となるオープンスタブの長さL(辺12r及び辺12qの各々の長さの合計の長さ)に対応する。
in=−jZcot(β・L) …(1)
上記(1)式において、jは複素数の虚数単位を示し、Zはオープンスタブの特性インピーダンスを示している。β(=2π/λ)は位相定数であり、このλは伝送路上の波長を示している。したがって、Lが波長λの1/2の整数倍であれば、オープンスタブの入力インピーダンスが無限大となる。
このため、本実施形態においては、一例として、以下の様に設定している。裏面励振グラウンド層12は、五角形のパターンにおける頂点12bから底辺12cまでの外周の距離、すなわち辺12r及び辺12qの各々の長さの合計がλ/2となるように形成されている。これにより、裏面励振グラウンド層12の入力インピーダンスZinは無限大となる。
同様に、表面励振グラウンド層13は、五角形のパターンにおける頂点13bから底辺13cまでの外周の距離、すなわち辺13r及び辺13qの各々の長さの合計が、表面伝送路15の端部15bから見た入力インピーダンスが波長λの伝搬信号に対して理論的に無限大となる長さとなるように形成されている。ここで、波長λの伝搬信号に対して入力インピーダンスが理論的に無限大となる長さとは、すでに述べたように、表面励振グラウンド層13が表面伝送路15に設けたオープンスタブとして動作し、表面伝送路15から見た表面励振グラウンド層13の入力インピーダンスZinが波長λの伝搬信号に対して無限大になる状態となる辺13r及び辺13qの各々の長さの合計の長さである。すなわち、波長λの伝搬信号に対して入力インピーダンスが理論的に無限大となる長さとは、上記(1)式において、入力インピーダンスZinが無限大となるオープンスタブの長さL(辺13r及び辺13qの各々の長さの合計の長さ)に対応する。本実施形態においては、一例として、以下の様に設定している。表面励振グラウンド層13は、五角形のパターンにおける頂点13bから底辺13cまでの外周の距離、すなわち辺13r及び辺13qの各々の長さの合計がλ/2となるように形成されている。これにより、表面励振グラウンド層13の入力インピーダンスZinは無限大となる。辺12p、辺12u、辺13p及び辺13uの各々も同様である。裏面伝送路16の端部16bが接続された裏面励振グラウンド層12の頂点12bから、底辺12cまでの外周の距離がλ/2である。すなわち、裏面伝送路16の端部16bが接続された裏面励振グラウンド層12の頂点12b(領域)から、底辺12cまでの裏面励振グラウンド層12の外周の距離がλ/2である。同様に、表面伝送路15の端部15bが接続された表面励振グラウンド層13の頂点13b(領域)から、底辺13cまでの表面励振グラウンド層13の外周の距離がλ/2である。
また、辺の合計した長さが低周波側の電磁波の波長λ/2と同様となれば良いので、辺12r及び辺12pの各々と、辺12q及び12uの各々と、辺13r及び辺13pの各々と、辺13q及び13uの各々とがそれぞれ同一の長さで無くとも良い。しかしながら、アンテナとしての機能を考慮すると、裏面励振グラウンド層12と表面励振グラウンド層13とは、左右対称あるいは略左右対称である必要がある。本実施形態によれば、入力インピーダンスが波長λの伝搬信号に対して理論的に無限大となる長さを一例としてλ/2としたが、上記(1)式においてZinが無限大となれば良いため、λ/2の整数倍であるλあるいは3λ/2としても良い。
また、裏面励振グラウンド層12及び表面励振グラウンド層13の各々において伝送路の端部(裏面伝送路16の端部16bあるいは表面伝送路15の端部15b)が接続された点から底辺までの辺の合計が、伝送路の端部(裏面伝送路16の端部16bあるいは表面伝送路15の端部15b)から見た励振グラウンド層(裏面励振グラウンド層12及び表面励振グラウンド層13)の入力インピーダンスが波長λの伝搬信号に対して理論的に無限大となる長さとなるように形成されている。本実施形態においては、裏面励振グラウンド層12及び表面励振グラウンド層13の各々を五角形としたが、伝送路の端部(裏面伝送路16の端部16bあるいは表面伝送路15の端部15b)が接続された点から底辺までの辺の合計が、伝送路の端部(裏面伝送路16の端部16bあるいは表面伝送路15の端部15b)において励振グラウンド層(裏面励振グラウンド層12及び表面励振グラウンド層13)の入力インピーダンスが波長λの伝搬信号に対して理論的に無限大となる長さとなるように形成されていれば、三角形あるいは底辺と頂点とを有する多角形(n角形)でも、半円状でも良い。
また、裏面励振グラウンド層12及び表面励振グラウンド層13の各々は、頂点から底辺までと、伝送路と重なってマイクロストリップ線路とする領域と、表面グラウンド層11及び裏面グラウンド層14とのビアホールによる接続が行える領域とにパターンが形成されていれば、その他の領域はくり抜いたパターンでも良い。
また、図3において、平面視において、すなわちXY軸の2次元平面に対し、表面伝送路15及び裏面伝送路16を投影した際、この2次元平面上における表面伝送路15の端部15cと裏面伝送路16の端部16cとの距離が、伝送路の端部(裏面伝送路16の端部16bあるいは表面伝送路15の端部15b)から見た伝送路(裏面伝送路16及び表面伝送路15)における領域15s2及び16s2の特性インピーダンスが波長λの伝搬信号に対して理論的に無限大となる長さに、表面伝送路15及び裏面伝送路16の各々が形成されている。ここで、特性インピーダンスが理論的に無限大となる長さとは、後述する図15に示されているように、表面伝送路15及び裏面伝送路16を平面に投影させた形状が、領域15s2及び16s2に位置する無限大のインピーダンス(伝送路の端部に対して高インピーダンス)の信号源により励振するλ/2ダイポールアンテナとなる長さである。本実施形態においては、一例として、以下の様に設定している。上記2次元平面上における表面伝送路15の端部15cと裏面伝送路16の端部16cとの距離がλ/2となるように、表面伝送路15及び裏面伝送路16の各々が形成されている。すなわち、平面視における表面伝送路15の端部15cから裏面伝送路16の端部16cまでの距離がλ/2となるように形成されている。本実施形態においては、特性インピーダンスが波長λの伝搬信号に対して理論的に無限大となる長さを一例としてλ/2としたが、λ/2の整数倍であるλあるいは3λ/2としても良い。
本実施形態においては、例えば、低周波(λ)として2.45GHz、高周波(λ)として5.44GHzの2周波数に対応するアンテナとして構成されている。
表面伝送路15は、平面視において、裏面励振グラウンド層12と重なる領域15s1がマイクロストリップ線路となる。同様に、裏面伝送路16は、平面視において、表面伝励振グラウンド層13と重なる領域15s2がマイクロストリップ線路となる。表面伝送路15の領域15s2と裏面伝送路16の領域16s2との各々は、それぞれが平面視で重なっており、ブロードサイド結合線路を構成している。後述するが、ブロードサイド結合線路の部分は、信号波の伝搬モードを遷移させるため、ギャップ領域と表現する場合もある。
図4は、表面グラウンド層11と表面伝送路15との容量結合部分の詳細を示す図である。図における寸法の単位はmmである。表面グラウンド層11の辺11bには、溝11fが形成されている。そして、表面伝送路15の端部15cは、表面グラウンド層11の溝11fに一部が挿入され、表面グラウンド層11の溝11fの内周部と容量結合をしている。この表面グラウンド層11の溝11fに対する表面伝送路15の端部15cの挿入される深さにより、表面伝送路15のインピーダンスが調整されている(本実施形態においてはインピーダンスが50Ω)。
次に、図1、図2及び図3を用いて、本実施形態の平面漏洩伝送路1のアンテナとしての動作を説明する。
低周波側のアンテナ動作を説明する。
低周波側の周波数の電磁波の放射は、ポートP1から給電された場合、表面励振グラウンド層13がアンテナ放射素子として機能する。ポートP1から信号波(電磁波)P1が給電されると、信号波P1は、表面伝送路15の端部15c(ポートP1)から表面伝送路15の領域15s1までの範囲において、すなわちマイクロストリップ線路において、準TEM(Transverse Electromagnetic)モードにより伝搬する。この信号波P1は、低周波側の波長λである。
そして、表面伝送路15の領域15s1から領域15s2へ信号波が伝搬する際、すなわちマイクロストリップラインからブロードサイド結合線路へと信号波P1の伝搬する伝送路の形態が変化した際、信号波P1の伝搬モードが準TEMモードから高次モードに遷移する。裏面伝送路16の領域16s2から領域16s1へと信号波P1が伝搬する際、すなわちブロードサイド結合線路からマイクロストリップ線路へと信号波P1の伝搬する伝送路の形態が変化した際、信号波P1の伝搬モードが高次モードから準TEMモードに遷移する。
このとき、表面伝送路15における領域15s2において発生した高次モードにより、表面励振グラウンド層13に信号波P1による電磁界成分の放射が発生し、漏洩電流が流れることにより、表面励振グラウンド層13が励振する。この励振により電磁界放射が発生し、表面励振グラウンド層13は、波長λの電磁波を放射する。
また、ポートP2から給電された場合も、上述した動作と同様に、裏面励振グラウンド層12がアンテナ放射素子として機能する。
表面励振グラウンド層13の電位の変動は、伝送路に対してλ/2の辺の長さを有するオープンスタブを設けた状況と同様の挙動を有する。λ/2の辺の長さを有するオープンスタブは、波長λの信号波に対し、インピーダンスが無限大である。このため、表面伝送路15を伝搬する信号波に与える漏洩の影響は軽微である。すなわち、表面励振グラウンド層13から放射される電磁波による漏洩する電磁界成分は、ブロードサイド結合線路において、表面伝送路15から裏面伝送路16に対して伝搬する電磁界成分に比較して少ない。そして、信号波P1は、裏面伝送路16の端部16cを介して、ポートP2から図示しない同軸ケーブルの内部導体に対して伝搬される。
次に、高周波側のアンテナ動作を説明する。
高周波側の周波数の電磁波の放射は、ポートP1から給電された場合、表面伝送路15及び裏面伝送路16の各々がアンテナ放射素子として機能する。ポートP1から信号波(電磁波)P2が給電されると、信号波P2は、信号波P1と同様に、表面伝送路15の端部15c(ポートP1)から表面伝送路15の領域15s1までの範囲において、すなわちマイクロストリップ線路において、準TEMモードにより伝搬する。この信号波P2は、高周波側の波長λである。
そして、表面伝送路15の領域15s1から領域15s2へ信号波P2が伝搬する際、すなわちマイクロストリップ線路からブロードサイド結合線路へと信号波P2の伝搬する伝送路の形態が変化した際、信号波の伝搬モードが準TEMモードから高次モードに遷移する。また、裏面伝送路16の領域16s2から領域16s1へと信号波P2が伝搬する際、すなわちブロードサイド結合線路からマイクロストリップ線路へと信号波P2の伝搬する伝送路の形態が変化した際、信号波P2の伝搬モードが高次モードから準TEMモードに遷移する。
このとき、表面伝送路15において発生した準TEMモードから高次モードへの遷移と、裏面伝送路16において発生した高次モードから準TEMモードへの遷移とにより、表面伝送路15及び裏面伝送路16の各々が波長λの電磁波を放射する。伝搬モードが切り替わる部分、すなわち領域15s2及び領域16s2の部分は、伝送路における他の領域15s1及び領域16s1より、高インピーダンスになっている。また、領域15s2及び領域16s2の部分と比較すると、伝送路における他の領域15s1及び領域16s1が低インピーダンスとなっている。
表面伝送路15及び裏面伝送路16による電磁波の放射により、表面伝送路15及び裏面伝送路16を伝搬する信号波の電磁界成分から、所定の電磁界成分が漏洩する。ここで、表面伝送路15及び裏面伝送路16から放射される電磁波として漏洩する電磁界成分は、ブロードサイド結合線路において、表面伝送路15から裏面伝送路16に対して伝搬する電磁界成分に比較して少ない。そして、信号波P2は、裏面伝送路16の端部16cを介して、ポートP2から図示しない同軸ケーブルの内部導体に対して伝搬される。
図2及び図3において、平面視において、裏面励振グラウンド層12と表面励振グラウンド層13との各々の対向する辺のなす角度θは、本実施形態においては90°に設計してある。ここで対向する辺とは、辺12r及び辺13rの各々か、あるいは辺12p及び辺13pの各々である。この対向する辺のなす角度θを調整することにより、電磁波として放射される、すなわち漏洩する電磁界成分の割合を制御することができる。角度θが小さくなるに従い、漏洩する電磁界成分の割合が増加し、大きくなるに従い、漏洩する電磁界成分の割合が低下する。
また、図2及び図3において、ギャップ領域である領域15s2及び領域16s2の長さは、図においては0.8mmと設定されているが、この長さを調整することにより、漏洩する電磁界成分の割合を制御する。短くするほど(少なくとも0以上)電磁波の放射強度が低くなり電磁界成分の漏洩する割合が減少し、増加させるほど電磁波の放射強度が高くなり電磁界成分の漏洩する割合が増加する。領域15s2及び領域16s2の長さが0の場合には、電磁波の伝搬における伝搬モードの変換が起こらないため、漏洩は発生しない。
また、ギャップ領域である領域15s2及び領域16s2の幅は、放射される電磁波の指向性を制御することができる。幅が狭いほど指向性は高く、幅が広いほど指向性は低くなる。
図5は、表面伝送路15及び裏面伝送路16の各々における波長λの電磁波を放射を説明する概念図である。この図5においては、表面伝送路15及び裏面伝送路16における電圧分布及び電流分布それぞれを示されている。領域15s2及び領域16s2の部分が高インピーダンスのため、電圧値が高くなり、一方、電流値が低くなる。また、領域15s1及び領域16s1の部分が低インピーダンスのため、電圧値が低くなり、一方、電流値が高くなる。これは、高インピーダンスの信号源(領域15s2及び領域16s2の部分)により、波長λ/2のダイポールアンテナを励振させていることと等価である。すなわち、通常の波長λ/2のダイポールアンテナの電圧分布及び電流分布を入れ替えた動作と等価である。
これにより、本実施形態においては、低い周波数のみの電磁波に加えて、高い高周波を加えた2周波に対応する平面漏洩伝送路1を実現することができる。
図6は、本実施形態による平面漏洩伝送路1の反射特性S11及び反射特性S22を示す。この図6において、縦軸(左)は反射係数S11を示し、縦軸(右)は反射係数S22を示し、横軸が周波数を示している。実線で示す反射係数S11及び破線で示す反射係数S22の各々において、低周波側の2.45GHzの特性及び高周波側の5.44GHzの特性の双方ともに、反射係数が低いことが判る。また、実線と破線とが重なっていることから、ポートP1及びポートP2のいずれの方向からの進行する信号波にも同様の特性を有することが判る。
図7は、本実施形態による平面漏洩伝送路1の透過係数S21及び透過係数S12を示す。この図7において、縦軸(左)は透過係数S21を示し、縦軸(右)は透過係数S12を示し、横軸が周波数を示している。実線で示す反射係数S11及び破線で示す反射係数S22の各々において、低周波側の2.45GHzの特性及び高周波側の5.44GHzの特性の双方ともに、透過係数が高いことが判る。また、実線と破線とがほぼ重なっていることから、ポートP1及びポートP2のいずれの方向からの進行する信号波にも同様の特性を有することが判る。
図8は、本実施形態における平面漏洩伝送路1から放射される2.45GHzの電磁波の指向性を示す放射パターンの図である。
図8において、方位角のアンテナパターンを極座標で示しており、円の直径方向の軸が放射強度(dB)を示している。図8においてはYZ平面におけるアンテナパターンを示している。
実線が本実施形態における平面漏洩伝送路1から放射される2.45GHzの電磁波の放射パターンを示している(HP: horizontall polarization、すなわち水平偏波の場合)。放射パターンに指向性があり、90°及び270°の各々の方位に指向性を有していることが判る。破線が本実施形態における平面漏洩伝送路1から放射される2.45GHzの電磁波の放射パターンを示している(VP:vertical polarization、すなわち垂直偏波の場合)。垂直偏波(破線)の場合、放射パターンに指向性はなく、全方位に同様の強度の電磁波が放射されていることが判る。
図9は、本実施形態における平面漏洩伝送路1から放射される5.44GHzの電磁波の指向性を示す放射パターンの図である。
図9において、方位角のアンテナパターンを極座標で示しており、円の直径方向の軸が放射強度(dB)を示している。図9においてはYZ平面におけるアンテナパターンを示している。
実線が本実施形態における平面漏洩伝送路1から放射される5.44GHzの電磁波の放射パターンを示している(HP:垂直偏波)。放射パターンに指向性があり、45°、135°、225°及び315°の各々の方位に指向性を有していることが判る。破線が本実施形態における平面漏洩伝送路1から放射される2.45GHzの電磁波の放射パターンを示している(VP:水平偏波)。垂直偏波(破線)の場合、放射パターンに指向性はなく、全方位に同様の強度の電磁波が放射されていることが判る。
上述したように、本実施形態によれば、表面伝送路15と裏面伝送路16との各々が所定の距離を有する領域15s2及び領域16s2を重なるようにし、ブロードサイド伝送路の領域(ギャップ領域)を生成し、このブロードサイド伝送路の領域で表面伝送路15及び裏面伝送路16の各々における信号波の伝搬モードを変更し、電磁波を漏洩させるため、従来のように周期的にスタブを作成する必要がなく、平面漏洩伝送路の全長を従来に比較して短く作成することが可能となる。
また、本実施形態によれば、同軸ケーブルにより平面漏洩伝送を必要な箇所に接地できるため、配置場所に制約がなく、かつ漏洩させたい場所のみで電磁波を放射する平面漏洩伝送路を提供することが可能となる。
また、本実施形態によれば、伝送路の構造を基本として用い、信号波の伝搬モードを変更する際に電磁波が放射される特性を利用し、低周波側における電磁波の放射を、λ/2のオープンスタブの特性を有する裏面励振グラウンド層12及び表面励振グラウンド層13を用い、高周波側における電磁波の放射を表面伝送路15及び裏面伝送路16にて行うという簡易な構造により、2周波数に対応する平面漏洩伝送路1を形成することができる。また、本実施形態を1周波数のみの対応とする場合、2周波数に対応させる場合における低周波側のλ/2のオープンスタブの特性を有する裏面励振グラウンド層12及び表面励振グラウンド層13を用いて、電磁波の放射を行わせる構成とする。
本実施形態によれば、放射される低周波側の電磁波の調整を、裏面励振グラウンド層12及び表面励振グラウンド層13の辺の長さの調整で行い、一方、高周波側の電磁波の放射を、表面伝送路15と裏面伝送路16との長さの調整で行うため、周波数の設定が容易である。
また、本実施形態によれば、図8に示した低周波側の電磁波の放射パターンにおいて、放射の指向性が8の字状あるいは指向性がなく全方位に放射されるため、電磁波を反射させる反射器と組合わせた際、指向性の特性を予測し易い。
また、反射器を取り付ける場合、従来の漏洩同軸ケーブルの場合、不必要な場所からも電磁波が放射されるため、いずれに反射器を設けるかが不明である。しかしながら、本実施形態によれば、必要な位置に平面漏洩伝送路1が同軸ケーブルに介挿して配置するため、反射器を配置する位置を明確に把握することができる。
1…平面漏洩伝送路 11…表面グラウンド層 11b,11c,12p,12q、12r,12u,13p,13q、13r,13u,14b,14d…辺 11f…溝 12…裏面励振グラウンド層 12b,13b…頂点 12c,13c…底辺 13…表面励振グラウンド層 14…裏面グラウンド層 15…表面伝送路 16…裏面伝送路 15s1,15s2,16s1,16s2…領域 15b,15c,16b,16c…端部 17…誘電体基板 17c,17d…エッジ 17r…裏面 17s…表面

Claims (5)

  1. 誘電体基板と、
    前記誘電体基板の一方の面である表面に設けられた表面グラウンド層と、
    前記誘電体基板の他方の面である裏面に前記表面グラウンド層と対向して設けられ、前記表面グラウンド層と前記誘電体基板に生成されたビアで接続され、一辺が前記誘電体基板の第1端部と平面視で重なるように形成された裏面励振グラウンド層と、
    前記誘電体基板の表面に設けられ、一辺が前記誘電体基板の前記第1端部と対向する第2端部と平面視で重なるように形成された表面励振グラウンド層と、
    前記誘電体基板の裏面に設けられ、前記表面励振グラウンド層に対し、前記誘電体基板に生成されたビアで接続された裏面グラウンド層と、
    前記誘電体基板の表面に設けられ、一端が前記表面グラウンド層の近傍に配置され、他端が前記表面励振グラウンド層の前記一辺と対向する前記表面励振グラウンド層の第1領域に接続された表面伝送路と、
    前記誘電体基板の裏面に設けられ、一端が前記裏面励振グラウンド層の前記一辺と対向する前記表面励振グラウンド層の第2領域に接続され、他端が裏面グラウンド層の近傍に配置された裏面伝送路と
    を備え、平面視において、前記表面伝送路及び前記裏面伝送路の各々が所定のギャップ領域で重なっており、前記表面励振グラウンド層において、前記表面伝送路の他端が接続された前記第1領域から前記第2端部までの前記表面励振グラウンド層の外周の距離が前記表面伝送路の他端から見た、前記表面励振グラウンド層の入力インピーダンスが波長λの伝搬信号に対して無限大となる長さであり、前記裏面励振グラウンド層において、前記裏面伝送路の一端が接続された前記第2領域から前記第1端部までの前記裏面励振グラウンド層の外周の距離が前記裏面伝送路の一端から見た、前記裏面励振グラウンド層の入力インピーダンスが波長λの伝搬信号に対して無限大となる長さである
    ことを特徴とする平面漏洩伝送路。
  2. 前記表面伝送路が平面視で前記裏面励振グラウンド層と重なる領域がマイクロストリップ線路となり、
    前記裏面伝送路が平面視で前記表面励振グラウンド層と重なる領域がマイクロストリップ線路となり、
    前記表面伝送路及び前記裏面伝送路の各々が重なる前記ギャップ領域がブロードサイド結合線路となる
    ことを特徴とする請求項1に記載の平面漏洩伝送路。
  3. 前記表面伝送路から前記裏面伝送路に対して信号波が伝搬される場合、前記マイクロストリップ線路から前記ブロードサイド結合線路となるギャップ領域において、信号波の伝搬モードが変更され、前記表面伝送路から前記裏面伝送路に対して伝搬される電磁界の一部が漏洩し、前記表面励振グラウンド層が励振され、波長がλの電磁波を放射し、
    前記裏面伝送路から前記表面伝送路に対して信号波が伝搬される場合、前記マイクロストリップ線路から前記ブロードサイド結合線となるギャップ領域において、信号波の伝搬モードが変更され、前記裏面伝送路路から前記表面伝送路に対して伝搬される電磁界の一部が漏洩し、前記裏面励振グラウンド層が励振され、波長がλの電磁波を放射する
    ことを特徴とする請求項2に記載の平面漏洩伝送路。
  4. 2つの異なった周波数の電磁波を放射させる際、平面視における前記表面伝送路の一端から前記裏面伝送路の他端までの距離が、前記表面伝送路の前記他端及び前記裏面伝送路の一端の各々から見た、前記表面伝送路及び前記裏面伝送路の平面視で重なる領域の特性インピーダンスが、前記第1裏面側グラウンド層が放射する電磁波の波長λに比較して短い波長λの伝搬信号に対して無限大となる長さで構成されており、前記表面伝送路及び前記裏面伝送路から波長λの信号波を放射する
    ことを特徴とする請求項3に記載の平面漏洩伝送路。
  5. 平面視において、前記第1裏面側グラウンド層の対向する第1の辺と、前記第1の辺に対向する前記第2表面グラウンド層の第2の辺との成す角度により、放射される波長λの信号波の電磁波の強度を調整する
    ことを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の平面漏洩伝送路。
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