JP2016004481A - 車両用表示装置およびその表示方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】車線の境界線を示す虚像が二重像となることでドライバが感じる煩わしさを軽減し、かつ適切にドライバに車線を示すことができる車両用表示装置およびその表示方法を提供する。【解決手段】車線の境界線の位置を検出する車線検出部37と、ドライバの前方視界方向に、虚像を表示する表示部28と、ドライバの優位眼とは反対側の境界線に少なくとも一部が重なるように虚像を表示部に表示させる制御部25と、を備える。さらに、ドライバの視線位置を検出する視線検出部22を備え、制御部は、視線位置に基づいて、虚像が二重像表示である場合にドライバの優位眼側の境界線にも虚像の少なくとも一部が重なるように表示部に表示させる両境界線表示制御を実行してもよい。【選択図】図2

Description

本発明は、車両用表示装置およびその表示方法に関し、特にヘッドアップディスプレイ(Head-Up Display:HUD)を用いる車両用表示装置およびその表示方法に関する。
ヘッドアップディスプレイを用いる車両用表示装置であって、前方の車両を検出して、フロントガラスに虚像で表示するものが知られている。ここで、虚像とは、ヘッドアップディスプレイが表示する画像のことであって、ドライバ(運転者)がフロントガラス越しに見る実像(例えば景色等)と重畳表示されるものである。
車両用表示装置が検出する対象は前方の車両に限られない。例えば特許文献1には、車道の境界を定める複数の点のオプティカルフローが表示されて、ドライバが車道の延び具合を直感的に認識することができることが記載されている。
特表2010−524102号公報
このような車両用表示装置では、ドライバが遠方を見る場合に、虚像が二重に見える二重像が発生する。特に、特許文献1のように、車両用表示装置が車線の境界線(白線)を示す虚像を表示する場合、ドライバにとって左右の白線に沿った虚像のそれぞれが二重に見える。このとき、ドライバにとって車線の消失点が複数(例えば3つ)に見えるため、ドライバは虚像表示を煩わしく感じる可能性がある。
この問題点に鑑みてなされた本発明の目的は、車線の境界線を示す虚像が二重像となることでドライバが感じる煩わしさを軽減し、かつ適切にドライバに車線を示すことができる車両用表示装置およびその表示方法を提供することにある。
前記課題を解決するために第1の発明に係る車両用表示装置は、車線の境界線の位置を検出する車線検出部と、ドライバの前方視界方向に、虚像を表示する表示部と、前記ドライバの優位眼とは反対側の前記境界線に少なくとも一部が重なるように前記虚像を前記表示部に表示させる制御部と、を備える。
また、第2の発明に係る車両用表示装置は、前記ドライバの視線位置を検出する視線検出部を備え、前記制御部は、前記視線位置に基づいて、前記虚像が二重像表示である場合に前記ドライバの優位眼側の前記境界線にも前記虚像の少なくとも一部が重なるように前記表示部に表示させる両境界線表示制御を実行する。
また、第3の発明に係る車両用表示装置は、前記制御部が、前記両境界線表示制御によって表示された前記虚像の表示位置が前記視線位置から所定の範囲に含まれない場合に、前記虚像の表示位置が前記所定の範囲に含まれるように調整する。
また、第4の発明に係る車両用表示装置は、前記虚像が左右線対称であることを特徴とする。
また、第5の発明に係る車両用表示装置は、前記制御部が、前記虚像の下端が前記ドライバの優位眼とは反対側の前記境界線に重なるように前記表示部に表示させる。
また、第6の発明に係る車両用表示装置は、前記ドライバの優位眼を検出する優位眼検出部を備える。
また、第7の発明に係る車両用表示装置の表示方法は、車線の境界線の位置を検出するステップと、ドライバの前方視界方向に、前記ドライバの優位眼とは反対側の前記境界線に少なくとも一部が重なるように虚像を表示するステップと、を含む。
第1の発明に係る車両用表示装置によれば、ドライバの優位眼とは反対側の境界線に少なくとも一部が重なるように虚像を表示させる。そのため、ドライバは視認される虚像によって適切に車線を把握することができる。ここで、ドライバが遠方を見る場合、虚像が二重に見える二重像が発生する。第1の発明に係る車両用表示装置によれば、虚像が車線の左右の境界線のそれぞれに沿って表示されるわけではないため、ドライバは、車線の消失点が複数に見えることによる煩わしさを感じない。また、虚像の二重像は、ドライバの優位眼とは反対側の境界線上で一方が視認され、さらに優位眼の方向にずれた位置で他方が視認される。そのため、虚像が二重像となっても、どちらも同一車線内において見られ、例えば二重像の一方が隣の車線上に見えるようなことを回避できる。よって、ドライバは正しい車線を適切に把握できる。ここで、車線とは車両が走行する区画であり、車線の境界線とはその区画の左右の区切りであって、例えば白線で示されていてもよい。
また、第2の発明に係る車両用表示装置によれば、ドライバの視線位置を検出する視線検出部を備えることで、例えばドライバが遠方を見ており、虚像が二重に見える二重像が発生していることを適切に把握できる。このとき、車両用表示装置は、優位眼と反対側の境界線上に虚像の二重像の一方を生じさせるだけでなく、優位眼側の境界線上に他方を生じさせる。そのため、ドライバは虚像の二重像によって、車線の幅についても適切に把握することができる。なお、このとき実行される、虚像の二重像の間隔と車線の両境界線の間隔とを合わせる制御を特に両境界線表示制御という。
また、第3の発明に係る車両用表示装置によれば、両境界線表示制御によって表示された虚像の表示位置が、視線位置から所定の範囲に含まれない場合に、虚像の表示位置が所定の範囲に含まれるように調整する。そのため、虚像の表示位置と視線位置とが大きく乖離することを回避し、ドライバが虚像を適切に視認できるように調整できる。ここで、視線位置から所定の範囲とは、例えば視線位置を中心としたある画角の範囲であってもよいし、例えば視線位置を含む水平ラインを基準として、それよりも手前の範囲であってもよい。
また、第4の発明に係る車両用表示装置によれば、左右線対称である虚像を表示する。このとき、虚像の二重像が、ドライバに一部重複して視認されるとしても、その形状はもとの虚像の形状と類似する。そのため、重複による形状変化が大きくないため、ドライバに違和感を与えにくい。
また、第5の発明に係る車両用表示装置によれば、虚像の下端がドライバの優位眼とは反対側の境界線に重なるように表示部に表示させる。このとき、虚像は路面の上部に位置するため、虚像が路面を隠して見えにくくすることを回避する。また、ドライバは、虚像の下端を見ることで適切に車線の境界線の位置を把握することができる。ここで、虚像の下端とは、厳密に虚像の下端であってもよいが、下端を含む一定の領域であってもよい。例えば全体の面積との比率で、虚像の下端から10%程度の領域が、車線の境界線と重複を生じていても、虚像が路面を見えにくくすることはなく、ドライバは適切に車線の境界線を把握することが可能である。
また、第6の発明に係る車両用表示装置によれば、ドライバの優位眼を検出する優位眼検出部を備える。そのため、ドライバが変わっても、適切に優位眼を把握することができる。
また、第7の発明に係る車両用表示装置の表示方法によれば、車線の消失点が複数に見えることがないため、虚像が二重像となることでドライバが感じる煩わしさは軽減される。また、虚像が二重像となっても、どちらの虚像も同一車線内において視認されるため、ドライバは適切に車線を把握することができる。
車両用表示装置の概要説明図である。 車両用表示装置のコントローラの制御ブロック構造を示す図である。 優位眼検出部で実行される優位眼検出処理の流れを示すフローチャートである。 二重像の説明図である。 本実施形態における虚像の二重像の説明図である。 虚像の別の例を示す図である。 視線位置と虚像の表示位置との関係を説明する図である。 車両用表示装置の虚像を表示する処理を示すフローチャートである。 従来の車線を示す虚像表示の問題を説明する図である。
(全体構成)
以下、本発明の実施形態について説明する。まず、本実施形態の車両用表示装置1の全体構成を、図1を参照しながら説明する。図1は車両用表示装置1の概要説明図である。車両用表示装置1は、コントローラ2、光源3、LCD4、ミラー5を含み、ドライバ用カメラ7、車外用カメラ11と連携する。コントローラ2は、ドライバ用カメラ7を用いてドライバh(以下、単にドライバと表記する)の目の位置等を検出するドライバモニタリングシステムや、車外用カメラ11による車両前方の障害物検出システム、LCD4の表示内容、及び光源3、ナビ、車速センサ等からの入力の演算や制御を行うことができる。
光源3は、LCD4の表示に輝度を持たせるよう背後から投光を行う。LCD4は、コントローラ2で設定される表示内容の画像表示を行う。ミラー5は、LCD4からの表示光をフロントウィンドシールド6の所定位置へ向かうよう反射する。なお、フロントウィンドシールド6には、所定の反射率、透過率となるように半反射部材等を設けるようにしてもよい。また、ミラー5の上方のインストパネル10は、開口して表示光を通過させる。
ドライバ用カメラ7は、ステアリングコラム8の上部に設置され、ステアリングホイール9を通してドライバの顔を撮像する。車外用カメラ11は、例えば車両前端部に設置され、車両の前方を撮像する。この車外用カメラ11はステレオカメラであってもよい。また、コントローラ2は、直接、あるいは車内通信を介して、ナビや車速センサから情報(以下、入力情報13とする)を取得する。なお、本実施形態の車両用表示装置1は、フロントウィンドシールド6の比較的広い範囲で表示を行い、ドライバの前方視界方向に虚像を表示する。つまり、シート12に座ったドライバは、フロントウィンドシールド6を通して見る景色(前方視界)に重畳して虚像を視認する。
(コントローラの構成)
図2は車両用表示装置1のコントローラ2の制御ブロック構造を示す図である。なお、図1と同じ要素については同じ符号を付しており説明を省略する。コントローラ2は、優位眼検出部21、視線検出部22、頭部挙動検出部23、車両情報処理部24、制御部25、表示画像生成部26、車外情報処理部27、表示部28、操作入力部29を備えている。
優位眼検出部21は、後述する処理により、操作者の操作に基づいて優位眼を検出し、制御部25へ出力する。視線検出部22は、ドライバの顔を撮像した画像から、特徴点を検出するなどにより眼球の位置を検出し、さらに瞳の向きや動き等を検出することでドライバの視線位置を検出する。
頭部挙動検出部23は、運転経路等により頭部の挙動を検出し、視線検出部22の眼球位置検出の補正値を設定し、視線検出部22へ出力する。車両情報処理部24は、ナビや車速センサからの入力情報13を受け取って頭部挙動検出部23が利用可能なように処理し、処理結果を頭部挙動検出部23へ出力する。
制御部25は、優位眼検出部21から優位眼情報を、視線検出部22からドライバの視線位置の情報を、表示画像生成部26から表示画像等をそれぞれ受け取る。本実施形態において、制御部25は、少なくともドライバに車線の境界線を示すための虚像を示す。制御部25は、優位眼情報、ドライバの視線位置の情報等に応じて、その虚像が適切な位置に表示されるように制御する。車線の境界線を示す虚像によって、ドライバは、例えば霧などが発生した視界の悪い状態でも、車両が走行する車線を適切に把握することが可能になる。なお、制御部25は、後述するように、複数の形態の虚像をデータとして有しており、適宜選択が可能である。
表示画像生成部26は、車外情報、車両情報に基づいて、表示画像を生成し、制御部25へ出力する。例えば、表示画像には車両情報に基づく車速の表示等が含まれていてもよい。また、表示画像生成部26は、車線検出部37によって検出される車線の境界線の位置情報も制御部25に出力する。車外情報処理部27は、車外用カメラ11で撮像した画像を処理して、車外情報として表示画像生成部26へ出力する。車外情報処理部27は車線検出部37を備える。車線検出部37は車線の境界線の位置を検出し、車外情報処理部27は検出された車線の境界線の情報を車外情報とともに出力する。ここで、本実施形態において車線の境界線は車線の左右の白線であるが、白線に限られるものではなく、例えば歩道部分との段差や、側溝等であってもよい。
表示部28は、制御部25から指令された表示内容を指令されたLCD4の表示位置に表示する処理を行う。前記のように、LCD4の表示は、ミラー5によって反射し、フロントウィンドシールド6の所定位置に映される。操作入力部29は、ユーザーからの指示を受け取り、例えば優位眼検出の際の操作入力に用いられる。なお、本実施形態においては、表示部28とLCD4とは分離している(表示部28がいわゆるLCDドライバを構成する)が、表示部28がLCD4を含む構成であってもよい。また、さらに表示部28がLCD4およびミラー5を含む構成であってもよい。
(優位眼検出処理)
ドライバの優位眼については、例えば操作入力部29によって、ドライバが直接に指定してもよい。例えばドライバは、右目が優位眼であることを、操作入力部29を用いて入力可能である。しかし、優位眼を測定する機能が備わっていれば、ドライバが交替しても適切に優位眼が把握されるので、車両用表示装置1の利便性が高まる。前記のように、本実施形態の車両用表示装置1は、ドライバの優位眼を検出する優位眼検出部21を備えている。図3はコントローラ2の優位眼検出部21で実行される優位眼検出処理の流れを示すフローチャートで、以下各ステップについて説明する。
ステップS11では、車外用カメラ11の画像から車両の前方の景色(以下、前景ともいう)の中の特徴的な部分、つまり特徴点を決定する。
ステップS12では、視線検出部22により眼球位置を検出する。つまり、ドライバの視線位置が検出される。
ステップS13では、右目を優位眼とする位置に、前景の特徴点と重畳する表示を行い、ドライバの操作入力を待ち、重畳したとの操作入力があればステップS14へ進み、重畳しないとの操作入力があればステップS15へ進む。
ステップS14では、優位眼を右目とする決定を行い、ステップS17へ進む。
ステップS15では、左目を優位眼とする位置に、前景の特徴点と重畳する表示を行い、ドライバの操作入力を待ち、重畳したとの操作入力があればステップS16へ進み、重畳しないとの操作入力があればステップS11へ戻る。
ステップS16では、優位眼を左目とする決定を行い、ステップS17へ進む。
ステップS17では、優位眼の決定を確認し操作入力を行い、重畳しているならば処理を終了し、重畳していないならば、ステップS11へ戻る。
優位眼は個々のドライバにより異なるため、例えばシステム起動時に、優位眼検出部21が優位眼検出処理を実行してもよい。
(優位眼と二重像との関係について)
図4(a)〜(d)は二重像についての説明図である。ドライバが前方視界で見ている前方車両などの対象物までの距離(例えば数十m)と、虚像の結像位置までの距離(例えば数m)が異なるため、対象物に目の焦点を合わせて見ている時は虚像が二重に見えてしまう。このことを、優位眼との関係で説明する。
両目は、優位眼(つまり利き目)と、劣位眼(つまり非利き目)に分かれる。図4(a)〜(d)の例では、右目212が優位眼であり、左目211が劣位眼である。図4(a)の例において、「A」で表される対象物101と、丸で表される表示像102(すなわち、虚像)が示されている。
図4(b)は、優位眼である右目212だけで見た、優位眼視軸上イメージを示す。このとき、対象物101と表示像102とが重なって見える。一方、図4(c)は劣位眼である左目211だけで見た、劣位眼視軸上イメージを示す。このとき、図4(a)の点線で示されるように、劣位眼視軸上イメージにおける表示像102aは、対象物101よりも優位眼側(この例では右側)にずれて見える。
図4(d)は、両眼で見た両眼融合視認イメージを示す。図4(d)に示されるように、両眼で対象物101に目の焦点を合わせて見ている時は、対象物101と重なった表示像102と、それよりも優位眼側(この例では右側)にずれた表示像102aとが視認される。
ここで、本実施形態の車両用表示装置1は、ドライバに車線の境界線を示すための虚像を示す。図4(a)〜(d)の例と対応させると、境界線が対象物101に対応し、虚像の二重像が表示像102および表示像102aに対応する。ここで、車線の境界線は車両の左右、すなわち優位眼とは反対側と、優位眼側に存在する。そこで、どちらを対象物101に対応させると適切であるかについて検討する。
まず、優位眼側(この例では右側)の境界線を対象物101と対応させて検討する。このとき、表示像102a(虚像の二重像の一方)は、右側の車線のさらに優位眼側(この例では右側)に表示される。つまり、ドライバは隣の車線上に虚像が見えるため、適切に車線を把握することができない可能性がある。一方、優位眼とは反対側(この例では左側)の境界線を対象物101と対応させて検討する。このとき、表示像102a(虚像の二重像の一方)は、左側の車線に対して優位眼側(この例では右側)に表示される。そのため、表示像102aは、車両が走行する車線内において視認され得るので、ドライバは適切に車線を把握することができる。つまり、ドライバの優位眼とは反対側の境界線に重なるように虚像を表示するとよい。
図5(a)、図5(b)は本実施形態の車両用表示装置1における、車線の境界線を示す虚像の表示の一例を示す図である。図4(a)〜(d)と同じように、ドライバの優位眼は右目であるとして説明する。図5(a)は、わかりやすさのために、ドライバが優位眼である右目だけで見た場合の虚像200を示す図である。また、図5(a)において、虚像200の他に、左側の境界線LL、右側の境界線LR、消失点DP0が示されている。
車両用表示装置1の制御部25は、ドライバの優位眼とは反対側である左側の境界線LLに、虚像200の少なくとも一部が重なるように表示部28に表示させる。ドライバは、例えば視界が悪いような場合でも、視認される虚像200によって適切に車線を把握することが可能になる。ここで、制御部25は、車線検出部37によって検出される車線の境界線の位置の情報を受け取る。そのため、図5(a)において斜めの矢印で示されるように、制御部25は左側の境界線LLに沿って虚像200を移動させることが可能である。
また、制御部25は、視線検出部22によって検出されるドライバの視線位置を受け取る。そのため、ドライバの視線位置から、虚像200の二重像の間隔を演算で求めることが可能である。虚像200の二重像表示となった場合、一つの虚像は、視線位置によって定まる間隔をおいて左側の境界線LLよりも右側に見られる。図5(a)の例では、制御部25は、ドライバの視線位置が消失点DP0であることを把握して、演算により虚像200の二重像の間隔Wを得ている。そして、制御部25は、二重像の間隔Wと、左側の境界線LLと右側の境界線LRとの間隔とが等しくなるまで、左側の境界線LLに沿って虚像200を移動させる。
図5(b)は、前記の虚像200の移動の後に、ドライバが両眼で視線位置を消失点DP0に合わせた場合の、虚像200の二重像表示を示している。このとき、ドライバは、左側の境界線LL上に虚像の二重像の一方(虚像200A)を視認するだけでなく、右側の境界線LR上に他方(虚像200B)を視認する。そのため、ドライバは虚像の二重像によって、車線の幅についても把握することができる。なお、制御部25が実行する、虚像200の二重像の間隔Wと、左側の境界線LLと右側の境界線LRとの間隔とを合わせる制御を特に両境界線表示制御という。
ここで、図5(a)、図5(b)の例において、虚像200は下向きの矢印の形状であるが、これに限られるものではない。しかし、虚像の二重像がドライバに一部重複して視認される可能性があることを考慮すると、虚像200のように、左右線対称の形状であることが好ましい。このとき、虚像の二重像が、ドライバに一部重複して視認されるとしても、その形状はもとの虚像の形状と類似し、ドライバに違和感を与えにくいからである。
例えば、図6(a)に示されるような、小円形状のドット201aを所定範囲内に多数配置した形状の虚像201が用いられてもよい。虚像201も左右で線対称の形状である。また、例えば図6(b)に示されるような、アルファベットの“I”の形状である虚像203が用いられてもよい。なお、左右線対称であればよいので、アルファベットの“T”の形状であってもよい。また、本実施形態においては、後述するように形態の異なる虚像200、201または203を、制御部25が適宜選択する。
再び、図5(a)を参照すると、制御部25は、虚像200の下端が左側の境界線LL(ドライバの優位眼とは反対側の境界線)に重なるように表示部28に表示させている。このとき、虚像200は路面の上部に位置するため、虚像200が路面を隠して見えにくくすることを回避する。また、ドライバは、虚像200の下端を見ることで適切に左側の境界線LLの位置を把握することができる。
ここで、本実施形態においては、制御部25は両境界線表示制御の後に、虚像の表示位置が所定の範囲に含まれるか否かを判定し、含まれない場合には、所定の範囲内に含まれるように虚像の表示位置を調整する。所定の範囲とは、ドライバの視線位置に基づいて定められる表示の範囲であり、本実施形態では視線位置を含む水平ラインよりも手前の範囲である。また、虚像の表示位置が調整される場合、制御部25は虚像の形態(例えば、形状、色、大きさ等)を変更することで、表示されている虚像が両境界線表示制御に従っていないことをドライバに知らせてもよい。この虚像の表示位置の調整について、以下に図7(a)、図7(b)を参照しながら説明する。
図7(a)、図7(b)は本実施形態の車両用表示装置1における、車線の境界線を示す虚像の表示の一例を示す図である。図7(a)は両境界線表示制御が実行されたときの虚像203A、203Bの表示位置を示し、図7(b)はその後に虚像の表示位置が調整されたときの虚像202の表示位置を示す。
図7(a)は、図5(b)に対応する図である。図7(a)の例では、図5(b)の場合とは異なり、ドライバの視線位置が消失点DP0ではなく、手前の位置Pxになっている。また、図7(a)の例では、図5(b)の場合とは異なり、虚像200に代えて虚像203が表示されている。なお、虚像203A、203Bは、虚像203の二重像を表す。
ドライバは、虚像203A、203Bを明確に見ることができれば、車線の位置および幅について把握することができる。しかし、ドライバの視点位置は位置Pxであるため、虚像203A、203Bが見えにくく、ドライバは虚像を適切に視認できない可能性がある。この例では、位置Pxよりも手前の範囲である領域A0(所定の領域に対応)であれば、ドライバは虚像を適切に視認可能である。そこで、制御部25は以下のように虚像の表示位置を調整する。
図7(b)に示されるように、制御部25は左側の境界線LLに沿って、虚像を少なくとも下端が領域A0に含まれる位置まで移動させる。このことにより、ドライバは視点位置を変えることなく虚像を視認できる。このとき、制御部25は、虚像203A、203Bから虚像202へと形態を変更する。ここで、虚像202は、虚像201の二重像であって一部が重複したものを示す。このように、虚像の形態を変更することで、両境界線表示制御に従っていないことをドライバに示すことができる。
(車両用表示装置の処理)
図8は、以上に説明した本実施形態に係る車両用表示装置1の一連の処理を示すフローチャートである。なお、制御部25は、ステップS1の前に、優位眼検出部21からドライバの優位眼についての情報を取得しているとして説明する。
ステップS1では、車線検出部37が車線の位置を検出して、その情報を制御部25が受け取る。
ステップS2では、視線検出部22がドライバの視線位置を検出して、その情報を制御部25が受け取る。
ステップS3では、制御部25が、ドライバの優位眼と反対側の境界に一部が重なる虚像を、表示部28に表示させる。
ステップS4では、制御部25が両境界線表示制御を実行する。両境界線表示制御とは、前記のように、虚像200の二重像の間隔Wと、左側の境界線LLと右側の境界線LRとの間隔とを合わせる制御である。
ステップS5では、制御部25が、虚像の表示位置が視線位置から所定の範囲に含まれるか否かを判定する。虚像の表示位置が所定の範囲に含まれる場合には一連の処理を終了し、そうでない場合にはステップS6へ進む。
ステップS6では、制御部25が、虚像の表示位置が所定の範囲に含まれるように調整する。
ステップS7では、制御部25が、虚像の表示形態を変更する。
ここで、図9(a)、図9(b)を参照して従来の虚像表示の問題を示しながら、本実施形態の車両用表示装置1およびその表示方法の効果について説明する。従来の手法では、例えば図9(a)のように、左側の境界線LL、右側の境界線LRのそれぞれを示すように、虚像250、251を表示していた。虚像250、251はそれぞれ左側の境界線LL、右側の境界線LRに沿った棒状の虚像である。なお、図9(a)は、図5(a)のように、ドライバが優位眼である右目だけで見た場合の虚像250、251を示す図である。
このような従来の手法では、ドライバが両眼で視線位置を遠方に合わせた場合、図9(b)のように虚像250、251がそれぞれ二重像表示となる。つまり、図9(a)の虚像250は、図9(b)の虚像250A、250Bのように二重像となる。また、図9(a)の虚像251は、図9(b)の虚像251A、251Bのように二重像となる。このとき、ドライバは、虚像250Aと虚像251Aがつくる消失点DP1、虚像250Bと虚像251Bがつくる消失点DP2、虚像250Aと虚像251Bがつくる消失点DP3を見ることになる。ドライバにとって車線の消失点が3つに見えるため、ドライバは虚像表示を煩わしく感じる可能性がある。
しかし、本実施形態の車両用表示装置1およびその表示方法では、制御部25が、ドライバの優位眼とは反対側の境界線(つまり、一方の境界線)に少なくとも一部が重なるように虚像を表示させるので、車線の消失点が複数に見えることはなく、ドライバの煩わしさを軽減できる。また、本実施形態の車両用表示装置1およびその表示方法では、虚像の二重像は、ドライバの優位眼とは反対側の境界線上で一方が視認され、さらに優位眼の方向にずれた位置で他方が視認される。そのため、虚像が二重像となっても、どちらも同一車線内において見られ、例えば二重像の一方が隣の車線上に見えるようなことを回避できる。そのため、ドライバは正しい車線を適切に把握できる。
本発明を諸図面や実施例に基づき説明してきたが、当業者であれば本開示に基づき種々の変形や修正を行うことが容易であることに注意されたい。従って、これらの変形や修正は本発明の範囲に含まれることに留意されたい。例えば、各ブロック及びステップ等に含まれる機能等は論理的に矛盾しないように再配置可能であり、複数のブロック及びステップを1つに組み合わせたり、或いは分割したりすることが可能である。例えば、ドライバの視線位置に応じて、または事前の設定により、図8のフローチャートで示される処理において、両境界線表示制御が省略されてもよい。
1 車両用表示装置
2 コントローラ
3 光源
4 LCD
5 ミラー
6 フロントウィンドシールド
7 ドライバ用カメラ
8 ステアリングコラム
9 ステアリングホイール
10 インストパネル
11 車外用カメラ
12 シート
13 入力情報
21 優位眼検出部
22 視線検出部
23 頭部挙動検出部
24 車両情報処理部
25 制御部
26 表示画像生成部
27 車外情報処理部
28 表示部
29 操作入力部
37 車線検出部
200、200A、200B 虚像
201、202 虚像
203、203A、203B 虚像
211 左目
212 右目
250、250A、250B 虚像
251、251A、251B 虚像

Claims (7)

  1. 車両用表示装置であって、
    車線の境界線の位置を検出する車線検出部と、
    ドライバの前方視界方向に、虚像を表示する表示部と、
    前記ドライバの優位眼とは反対側の前記境界線に少なくとも一部が重なるように前記虚像を前記表示部に表示させる制御部と、を備える車両用表示装置。
  2. 前記ドライバの視線位置を検出する視線検出部を備え、
    前記制御部は、前記視線位置に基づいて、前記虚像が二重像表示である場合に前記ドライバの優位眼側の前記境界線にも前記虚像の少なくとも一部が重なるように前記表示部に表示させる両境界線表示制御を実行する、請求項1に記載の車両用表示装置。
  3. 前記制御部は、前記両境界線表示制御によって表示された前記虚像の表示位置が前記視線位置から所定の範囲に含まれない場合に、前記虚像の表示位置が前記所定の範囲に含まれるように調整する、請求項2に記載の車両用表示装置。
  4. 前記虚像は左右線対称であることを特徴とする、請求項1または2に記載の車両用表示装置。
  5. 前記制御部は、前記虚像の下端が前記ドライバの優位眼とは反対側の前記境界線に重なるように前記表示部に表示させる、請求項1から3のいずれか一項に記載の車両用表示装置。
  6. 前記ドライバの優位眼を検出する優位眼検出部を備える、請求項1から4のいずれか一項に記載の車両用表示装置。
  7. 車両用表示装置の表示方法であって、
    車線の境界線の位置を検出するステップと、
    ドライバの前方視界方向に、前記ドライバの優位眼とは反対側の前記境界線に少なくとも一部が重なるように虚像を表示するステップと、を含む車両用表示装置の表示方法。
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