JP2016004145A - 光学機器および自動焦点調節方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】高速かつ簡易な構成で被写体の焦点状態を検出すること【解決手段】カメラは、撮影光学系101の光路に挿入および退避するように構成され、透過光量を減少させる減光部材106の位置と被写体像における減光部材の像の情報に基づいて合焦方向を判定する合焦方向判定手段121を有し、合焦方向判定手段121が合焦方向を判定した後でAFを行う。【選択図】図1
Description
本発明は、カメラなどの光学機器に使用される自動焦点調節(AF)に関する。
カメラなどの光学機器には高速でAFを行う需要があり、このために、高速で焦点検出を行う需要がある。
一対の被写体像の信号の位相差を検出することによって焦点検出をする位相差検出方式の焦点検出(位相差AF)は知られている。例えば、特許文献1は、撮影光学系の異なる複数領域を通過する光束を時分割で選択して撮像素子に取込み、撮像素子から得られる時分割の映像データ群を比較して相関を評価し、相関値から合焦を判定するAF装置を提案している。特許文献2は、2種類の撮像に対してAF絞りの開口部を異なる偏心位置に設定し、各開口部を通過した光束に基づいて2種類の画像データを取得してこれらの相関をとり、相関結果に応じて合焦位置を算出するAF装置を提案している。
また、撮影光学系によって形成される焦点位置と撮像素子の相対位置を変化させ、撮像素子が形成した被写体像のコントラストの極大位置を検出することによって焦点検出するコントラスト検出方式の焦点検出(コントラストAF)も知られている。
しかしながら、特許文献1、2に開示された位相差AFはデフォーカス量が大きいと相関を取りにくい。コントラストAFも、デフォーカス量が大きい場合には被写体像のコントラストが低くなるため、フォーカスレンズを多少移動しただけではコントラストは変化し難く、合焦方向の判定が困難になるか時間がかかる。
本発明は、高速で合焦方向を検出することが可能な光学機器および自動焦点調節方法を提案することを例示的な目的とする。
本発明の光学機器は、結像光学系を介して被写体像を取得する光学機器であって、前記結像光学系は、フォーカスレンズと、前記結像光学系の光路に挿入および前記光路から退避するように構成され、透過光量を減少させる減光部材と、を有し、前記減光部材を前記光路に挿入したときの前記減光部材の挿入位置または挿入方向と前記被写体像における前記減光部材の像の発生位置または移動方向の情報に基づいて合焦方向を判定する合焦方向判定手段と、前記合焦方向判定手段が前記合焦方向を判定した後で、前記結像光学系の光軸方向に前記フォーカスレンズを駆動させることによって自動焦点調節を行う自動焦点調節手段と、を有することを特徴とする。
本発明によれば、高速で合焦方向を検出することが可能な光学機器および自動焦点調節方法を提供することができる。
図1は、本実施形態の撮像装置100のブロック図である。撮像装置100は、レンズ一体型のデジタルカメラなどの光学機器であり、静止画および動画の記録が可能であるが、本発明はレンズ交換型カメラにも適用することができる。また、本発明は、自動焦点調節(AF)を行うその他の光学機器(望遠鏡、双眼鏡、携帯電話、スマートホン、監視カメラなど)にも適用することができる。
撮像装置100は、撮影光学系101、撮像素子104、画像信号抽出手段107、測光手段108、露光量決定手段109、ゲイン調整手段110、絞り制御手段111、記録用画像生成手段112、画像記録手段113、焦点検出領域設定手段114を有する。また、撮像装置100は、評価項目設定手段115、評価手段116、合焦判断手段117、フォーカス駆動手段118、禁止手段119、ボケ形状判定手段120、合焦方向判定手段121、フォーカス駆動方向設定手段123、表示手段124を更に有する。
撮影光学系101は、被写体の光学像(被写体像)を形成する結像光学系であり、撮像装置は撮影光学系101を介して被写体像を取得する。図1において、一点鎖線は撮影光学系101の光軸を表している。
撮影光学系101は、固定レンズ、ズームレンズ、虹彩絞り102、フォーカスレンズ103、減光部材106、補正レンズなどを有する。なお、各レンズは一または複数のレンズ群から構成されているが、便宜上、単レンズとして図1には示されている。
ズームレンズ(変倍レンズ)は、撮影光学系101の光軸方向に移動されて焦点距離を変更する。虹彩絞り102は、撮影光学系101の射出瞳位置に配置され、その開口径を調節することで撮像素子104に入射する光量を調節すると共に、静止画撮影時には露光秒時調節用シャッターとしての機能も備える。
フォーカスレンズ103は、撮影光学系101の光軸方向にフォーカス駆動手段118によって駆動(移動)されて焦点調節を行う。フォーカス駆動手段118は、ステッピングモータなどのアクチュエータを使用することができる。
減光部材106は、透過光量を減少させるNDフィルタや完全に遮光する完全遮光部材であり、撮影光学系101の光路に挿入および光路から退避するように減光部材駆動手段105によって駆動される。本実施形態では、減光部材106は、デフォーカス量が大きい場合の合焦方向を判定するのに使用され、光路に挿入された場合には射出瞳の一部を覆い、光路から退避された場合には光路上の光束を減光しない。
減光部材106は、射出瞳またはそれと共役な位置もしくはそれらの近傍に配置されることが好ましい。射出瞳に配置されることによって減光部材106の像の情報を得やすくなる。
減光部材106を従来からカメラに備わっているNDフィルタによって構成すれば、部材を追加することによってカメラが大型化することを防止することができる。本実施形態の減光部材106は射出瞳の一部を覆えば足りるので、特許文献1、2に開示された瞳分割を行う遮光部材を移動する機構よりも、構成が小型になる。
後述するように、本実施形態の減光部材106は、図4や図5に示す矩形部材であって、光路の一部に挿入されるが、減光部材106は射出瞳の全面を覆ってもよい。例えば、減光部材106は、透明なガラス板に図5に示すような遮光膜が形成されて光路の全面を覆ってもよい。
好ましくは、減光部材106は、撮影光学系101の光路に挿入されると射出瞳の透過光量の分布が結像光学系の光軸に対して非対称になるように減光する。本実施形態では、減光部材106を使用した合焦方向の判定に減光部材106の像の情報を使用する。減光部材106の像の情報は、例えば、減光部材106の像の位置である。例えば、図5に示す減光部材106の場合、図6(B)では、減光部材106の像SH1の位置が上側にあり、図6(D)では、減光部材106の像SH2の位置が下側にあることが分かる。減光部材106は、減光度が光軸に非対称に(グラデーションのような)分布を使用してもよい。
減光部材106が射出瞳の全体を一様に減光する場合には被写体像における減光部材106の像の位置を判別できなくなる。しかしながら、減光部材106の像の情報は、減光部材106を挿入している際の減光部材106の像の移動方向も含む。このため、減光部材106を挿入している際の減光部材106の像の移動方向(図6(B)、(D)の矢印の方向)が判別できれば、減光部材106が射出瞳の全体を一様に減光する構成であってもよい。
減光部材106は、矢印、星などの模様を有していてもよい。例えば、図5に示す減光部材106の矢印は減光部材106の挿入方向を表しており、実際には遮光膜に形成されていないが、このような模様が形成されていてもよい。本実施形態では、減光部材106の像の情報を明確に得るために、例えば、図6(B)に示す減光部材106が挿入された被写体像を図6(A)に示す減光部材106が挿入されていない被写体像と比較する。しかし、減光部材106に特定の模様が描かれていれば、減光部材106の像の位置や挿入方向などの情報を図6(B)に示す被写体像のみから取得することができ、図6(A)に示す画像を取得しなくてもよいので、合焦方向判別時間を短縮することができる。
補正レンズは、光軸に直交する方向に移動されて像ぶれを補正する。なお、「直交する方向」は光軸に直交する成分があれば足り、光軸に斜めに移動されてもよい。
撮像素子104は、C−MOSセンサやCCDセンサから構成され、撮影光学系101が形成した光学像を光電変換する光電変換素子である。撮像素子104が変換したアナログ電気信号をデジタル電気信号に変換するA/D変換手段は、本実施形態では撮像素子104と一体であるが、撮像素子104と別体に設けられてもよい。
画像信号抽出手段107は、撮像素子104から出力される信号からノイズ除去などを行って画像信号を抽出する。画像信号抽出手段107によって抽出された画像信号は、測光手段108、記録用画像生成手段112、焦点検出領域設定手段114、ボケ形状判定手段120にそれぞれ供給される。
測光手段108は、画像信号抽出手段107によって抽出された画像信号から、指定されている画像領域の測光を行う。露光量決定手段109は、測光手段108による測光結果から、記録画像に適正な露光量の演算を行う。露光量決定手段109が決定した露光量の情報は、ゲイン調整手段110と絞り制御手段111に供給される。
記録画像が適正な露光状態になるように、ゲイン調整手段110は、撮像素子104の出力信号強度を制御し、絞り制御手段111は、虹彩絞り102の開口径を調整する。露光量決定手段109、ゲイン調整手段110および絞り制御手段111は、撮像素子104から出力される信号変化に対して最適な露光量が維持状態されるようにフィードバック制御を行うフィードバック系を構成する。
最適な露光量条件が決定された後に、画像信号抽出手段107からの画像信号は記録用画像生成手段112により記録画像が生成され、フラッシュメモリーやハードディスク等の記録媒体である画像記録手段113に記録される。表示手段124は、画像信号抽出手段107からの画像信号に基づいて被写体像、画像記録手段113に記録された画像、各種の撮影モード(動画撮影、静止画撮影など)、動作状態、命令を表す情報を表示し、液晶ディスプレイなどから構成される。表示手段124は、被写体像を逐次表示するライブビュー表示を行うことができる。
禁止手段119は、減光部材106が光路に挿入されている間は画像記録を禁止する信号を記録用画像生成手段112に送信する。これにより、減光部材106の像が含まれる被写体の画像が記録されることを防止することができ、撮影画像の画質劣化を防止することができる。
また、禁止手段119は、減光部材106が光路に挿入されている間は被写体像を表示することを禁止する信号を表示手段124に送信する。従来、ライブビュー表示を行いながら焦点検出を行う際には、撮影光学系の射出瞳の状態を大きく変化させる処理を複数回行うために表示される被写体のボケ形状や露光状態が変化して被写体像の表示品位が低下していたが、本実施形態はこの問題を解決している。
要素114〜118、120から122の要素の一以上は単一のプロセッサ(マイクロコンピュータ)として構成されて制御手段として機能してもよい。撮像装置100は、コントラスト検出方式の焦点検出(コントラストAF)を行い、AF評価値として、画像信号の被写体のエッジ成分から生成する高周波成分のコントラスト値を使用する。
焦点検出領域設定手段114、評価項目設定手段115、評価手段116、合焦判断手段117およびフォーカス駆動手段118は通常のコントラストAF手段(自動焦点調節手段)を構成する。
焦点検出領域設定手段114は、画像信号抽出手段107からの画像信号から焦点検出を行う領域としての焦点検出領域を、アルゴリズムによって自動的に、あるいは、撮影者による手動操作によって決定する。
評価項目設定手段115は、被写体に合わせた焦点検出の評価項目を設定する。例えば、評価項目設定手段115は、画像信号にフィルタ処理を施すデジタルフィルタを設定したり(つまり、後述する特定周波数を設定したり)、画像信号に施す信号処理の内容を設定したりする。
評価手段116は、評価項目設定手段115によって設定された評価項目に従って、焦点検出領域設定手段114によって設定された焦点検出領域毎の評価値を求める。評価手段116は、評価値を閾値と比較する。また、評価手段116は、通常のコントラストAFにおいて、フォーカスレンズ103をウォブリング(微小駆動)し、合焦方向を判別し、合焦方向にフォーカスレンズ103を移動させる。
合焦判断手段117は、通常のコントラストAFにおいて、評価値の極大位置(ピーク)を合焦位置として検出し、この位置にフォーカスレンズ103を移動させる信号をフォーカス駆動手段118に送信する。
ここで、コントラストAFについて簡単に説明する。
撮像素子104によって変換された各画素の被写体像信号から特定のカラーフィルタを通した色信号や複数色信号を混在した輝度信号を生成し、焦点検出領域における特定周波数成分を撮像素子の水平または垂直方向の指定ライン信号に抽出する。特定周波数は被写体の状態に応じて設定される。
日中の屋外撮影のように、高コントラスト環境では、高周波成分を抽出する高周波フィルタ処理を行うことで微小な焦点状態の変化を把握して高精度な焦点検出を行うことができる。一方、低コントラストまたは低照度の環境では、撮像素子104に増感処理を行うためにセンサ固有のノイズが増長されて被写体像の画質が低下するため、低周波フィルタを使用することでノイズ成分を緩和して合焦精度を向上する。
特定周波数に変換された信号を微分して隣接画素間での信号変化量を取得し、信号変化量の最大値をスキャンされたラインにおける最大コントラスト量とする。焦点検出領域内でスキャンを行い、各ラインにおける最大コントラスト値の総ラインにおける積分を評価値として用いる。
合焦判断手段117は、フォーカスレンズ103と撮像素子104の相対位置を変化させてデフォーカス量を変化させながら評価値を連続的に評価手段116の記憶手段116aから取得し、評価値が極大値を取るフォーカスレンズの位置を合焦位置と判断する。
評価手段116は、評価値を閾値と比較する。評価値が閾値よりも大きいと判断した場合には、通常のコントラストAFに移行し、ウォブリングを行って合焦方向を判別する。一方、評価手段116は、評価値が閾値以下であると判断した場合には、通常のコントラストAFでは合焦方向を判別するが困難か長時間がかかるほどデフォーカス量が大きいので、本実施形態の合焦方向判定方法を実行する。閾値は、合焦方向を判定するのに許容される最長時間に対応する。評価手段116は、EEPROMなどの記憶手段116aを含んでいる。記憶手段は、評価手段116の外部に設けられてもよく、評価手段116が取得した評価値の情報や閾値の情報を記憶する。
合焦判断手段117は、合焦位置を判定した場合、現在位置から合焦位置までのフォーカスレンズ103の移動量を求める。合焦判断手段117は、未だ合焦状態を判定していない場合には、規定されたフォーカスレンズ103の移動量をフォーカス駆動手段118に送信してフォーカスレンズ103の移動に伴う評価値の変化を評価手段116から取得して合焦判断を行う。焦点検出が完了するとシャッターレリーズ動作が行われて次の撮影指示が行われるまでは待機状態となる。動画撮影モードやコンティニュアスな焦点検出モードが設定されている場合、画像信号の取り込みを持続して焦点検出とフォーカスレンズ103の駆動を繰り返す。
評価手段116によって評価値が閾値以下であると判断されると、評価手段116から減光部材駆動手段105と禁止手段119に信号が送信される。減光部材駆動手段105に送信される信号によって、減光部材駆動手段105は、減光部材106を一定時間だけ光路に挿入し、その後、光路から減光部材106を退避させる駆動を行う。禁止手段119に送信される信号によって、禁止手段119は、画像記録を禁止する信号を記録用画像生成手段112に送信し、画像表示を禁止する信号を表示手段124に送信する。
高速なフレームレートで画像を生成しフレーム画像の加算方式で記録画像を生成している場合においては、欠損フレーム枚数が少なければ画像が欠けた状態でフレーム加算を行ってもよい。フレームレートが低い場合や欠損枚数が多い場合には欠損状態の前後の画像から補間した画像を生成したり、画像のクローンを作成して欠損画像部分に当てはめたりしてもよい。
減光部材106により撮影光学系101の射出瞳の一部が減光された被写体像は、撮像素子104で撮像され、画像信号抽出手段107を介してボケ形状判定手段120に伝達される。ボケ形状判定手段120は、被写体像において、減光部材106の像の位置または挿入による移動方向を判定する。
合焦方向判定手段121は、減光部材106を光路に挿入したときの減光部材106の挿入位置または挿入方向の情報と減光部材106の像の発生位置または移動方向の情報に基づいて合焦方向を判定する。減光部材106の挿入方向は、例えば、図5に実線で示す射出瞳の下向きであり、挿入位置は、例えば、図5に示す射出瞳の上側である。減光部材106の像の発生位置は、例えば、図6(B)に示す被写体像の上側または図6(D)に示す被写体像の下側であり、減光部材106の像の移動方向は、例えば、図6(B)に示す下向きまたは図6(D)に示す上向きである。
減光部材106の挿入状態の情報は記憶手段122に記憶されており、合焦方向判定手段121は記憶手段122からこの情報を取得する。記憶手段122は、減光部材106から撮像素子104までの光路長の空気中換算距離(後述するLA)の情報も記憶している。
フォーカス駆動方向設定手段123は、合焦方向判定手段121が決定した合焦方向にフォーカスレンズ103の駆動方向(例えば、フォーカス駆動手段118を構成するモータの回転方向など)を決定してフォーカス駆動手段118に駆動命令を送信する。そして、焦点検出領域設定手段114に戻って合焦動作を繰り返す。
以上により、デフォーカス量が大きい場合でも素早く合焦方向を判定してフォーカスレンズ103を合焦方向に駆動することができる。
次に、合焦方向判定手段121が行う、より具体的な合焦方向判定方法について説明する。図2は、コントラストAFにおけるフォーカスレンズの位置(横軸)と評価値(縦軸)の関係を示すグラフであり、評価値が極大値(ピーク)となるフォーカスレンズ103の位置が最良合焦位置である。デフォーカス量が小さい領域では、図2に示す特性曲線の勾配が急峻であるため、フォーカスレンズ103を無限側か至近側のどちらに移動させれば評価値が大きく変化し、合焦方向(現在のフォーカスレンズ位置から合焦位置への方向)の判定は比較的容易である。
しかし、図2の「無限側大ボケ範囲」と「至近側大ボケ範囲」に対応するフォーカスレンズ位置ではデフォーカス量が大きく、被写体像が大ボケ状態となり、被写体像のコントラスト値は小さくなる。しかも、実際には、これにノイズ成分が加わる。そのため、フォーカスレンズ103の移動に対する評価値の変化が小さく、合焦方向の判定が困難になる。
図3(A)、(B)、(C)は、被写体OBJの像が撮影光学系101の射出瞳近傍に配置された虹彩絞り102で規制された光束URにて撮影光学系101を通過して撮像素子104に結像した状態を示している。
IMGは、減光部材106が撮影光学系101の光路から退避した状態の被写体像を示し、IMG’は、減光部材106が光路に挿入された状態の被写体像を示している。被写体像IMGとIMG’は撮像素子104の結像状態を物体側(被写体側)から見たものであり、被写体像OBJの上下左右方向の反転像となっている。
図3(A)は、被写体の焦点位置が撮像素子104の撮像面にある合焦状態を示している。IMGは、鮮明な被写体像となっている。図3(A)は合焦状態であるため、IMG’を生成する必要はない。
図3(B)は、ピント位置が撮像素子104の撮像面の物体側(被写体側)にある前ピン状態を示し、図3(B)に示すフォーカスレンズ103は、図3(A)に示すフォーカスレンズ103に対して像面側(撮像素子側)に位置している。
図3(C)は、ピント位置が撮像素子104の撮像面の物体側(被写体側)とは反対側にある後ピン状態を示し、図3(C)に示すフォーカスレンズ103は、図3(A)に示すフォーカスレンズ103に対して物体側に位置している。
減光部材106が撮影光学系101の射出瞳の一部に挿入されると、光束UR’で示すように被写体像OBJは一部がボケる。なお。図3(B)、(C)の光路図は、減光部材106が撮影光学系101の射出瞳の一部分を覆ったIMG’の状態に対応している。
図4は、虹彩絞り102と幅Lを有する矩形形状の減光部材106が挿入された状態を撮像素子側から光軸方向に見た状態を示す図である。便宜上、減光部材106は完全減光部材であるものとする。
図3(B)、(C)に示す被写体像IMG’のLD1、LD2は、減光部材106の幅Lが被写体像中に現われたものである。
ここで以後に呼称する前ピン及び後ピンは、光軸上の撮像素子面位置を基準としたときに合焦を行う被写体像のピント位置が撮像素子面位置の物体側か、またはその逆かを意味するものとする。
具体的には前ピンは撮像素子面位置よりも物体側に被写体像のピント位置が有る場合を意味し、後ピンは撮像素子面位置よりも物体側と逆側に被写体像のピント位置が有る場合とする。
減光部材106によって本来の光束URの上側は遮光される。図3(B)では前ピン状態であるため、被写体像は、撮影光学系101と撮像素子104間で一回結像してから撮像面に投影される。
以上から、減光部材106が光路に挿入されたときに射出瞳の座標での挿入部分の座標象限と結像された被写体像IMG’における減光部材106の像の座標象限との関係からデフォーカス状態が前ピン状態か後ピン状態かを判断することができる。
具体的には、合焦方向判定手段121は、光軸を原点とする光軸直交座標上で被写体像を見たときに減光部材106の挿入位置と反対側に減光部材106の像が発生した場合は前ピン状態と判断し、前ピン状態を解消する方向を合焦方向と判定する。あるいは、合焦方向判定手段121は、光軸を原点とする光軸直交座標上で被写体像を見たときに減光部材106の挿入方向と反対方向に減光部材106の像が移動する場合は前ピン状態と判断し、前ピン状態を解消する方向を合焦方向と判定する。
一方、合焦方向判定手段121は、減光部材106の挿入位置と同じ側に減光部材106の像が発生する場合は後ピン状態と判断し、後ピン状態を解消する方向を合焦方向と判定する。あるいは、合焦方向判定手段121は、光軸を原点とする光軸直交座標上で被写体像を見たときに減光部材106の挿入方向と同じ方向に減光部材106の像が移動する場合は後ピン状態と判断し、後ピン状態を解消する方向を合焦方向と判定する。
もちろん、合焦方向判定手段121は、減光部材106の挿入位置と減光部材106の像の移動方向や減光部材106の挿入方向と減光部材106の像の位置を組み合わせても合焦方向を判断することができる。
図5は、物体OBJと射出瞳上に配置される減光部材106と撮像素子104の撮像面の位置関係を簡略的に示す斜視図である。説明の便宜上、被写体OBJは暗所に配置された点光源であるものとする。
図6(A)は、図5に示す構成において後ピン状態で、かつ、減光部材106が光路から退避している場合の被写体像BO1を示す図である。右側のSO1は、X方向に撮像素子104の輝度信号を加算して得られる信号を表している。
図6(B)は、図5に示す構成において後ピン状態で、かつ、減光部材106が光路に挿入されている場合の被写体像BO1を示す図である。減光部材106の像内の矢印は減光部材106の挿入方向を示している。右側のS1は、X方向に撮像素子104の輝度信号を加算して得られる信号を表している。
図6(C)は、図5に示す構成において前ピン状態で、かつ、減光部材106が光路から退避している場合の被写体像BO2を示す図である。右側のSO2は、X方向に撮像素子104の輝度信号を加算して得られる信号を表している。
図6(D)は、図5に示す構成において前ピン状態で、かつ、減光部材106が光路に挿入されている場合の被写体像BO2を示す図である。減光部材106の像内の矢印は減光部材106の挿入方向を示している。右側のS2は、X方向に撮像素子104の輝度信号を加算して得られる信号を表している。
図6(B)においては、減光部材106の像SH1によってY方向の輝度信号S1の上部が低下しており、これによって後ピン状態と判断することができる。図6(D)においては、減光部材106の像SH2によってY方向の輝度信号S2の下部が低下しており、これによって前ピン状態と判断することができる。
X方向のボケの中心位置を検出できる場合には、Y方向1ラインだけの輝度変化を検知してもよい。また、信号変化は、一定長さに設定した輝度信号量から重心を求め、その重心位置の変化を検出することによって検出してもよい。
一般に、撮像素子104の信号走査はX方向(水平方向)であるため、上述のXY座標系を反転させて減光部材106を横方向から挿入して水平方向の信号変化を検出してもよい。また、高速なフレームレートでの画像情報取得と上記検知手段を高速化することで減光部材106が挿入されている状態のケラレ画像を外部表示や記録画像から除外することが好ましい。
本実施形態によれば、従来のコントラストAFでは判断が困難または長時間を要した、デフォーカス量が大きい場合に合焦方向を判断することができる。
以下、更に高速な焦点検出方法について説明する。図3(B)(C)に示す被写体像IMG’におけるLD1、LD2は、撮影光学系101の、減光部材106よりも像側の光学系を介して図4に示す幅Lの減光部材106の像の幅である。そのため、減光部材106の幅LとLD1やLD2の比を得ることによって大まかなデフォーカス量の情報を得ることができる。
図7(A)、(B)は、減光部材106から撮像素子104までの光学系を、空気中における光路長換算(IN AIR換算)を行って図3の上から見た光路図であり、LAは減光部材106から撮像素子104までの光路長の空気中換算距離である。図7(A)は、図3(B)に相当するデフォーカス量DEF_Fの前ピン状態を示し、図7(B)は、図3(C)に相当するデフォーカス量DEF_Rの後ピン状態を示している。
幅Lの減光部材106は、其々幅LD1とLD2のケラレ画像として撮像素子104に投影される。なお、本来、図3(B)、(C)は、フォーカスレンズ位置がデフォーカス状態により異なるため、LAは厳密には同一値ではないが、ここでは便宜上、同一であるものとする。
減光部材106が撮影光学系101の射出瞳に挿入される座標位置と被写体像中の減光部材106の像の座標位置の関係からデフォーカス状態が前ピン状態か後ピン状態かを判断することができる。減光部材106の幅Lと減光部材106の像の幅LD1、LD2の関係は以下のようになる。
前ピン状態では、
LA:(LA−DEF_F)=L:LD1 (1)
後ピン状態では、
(LA+DEF_R):DEF_R=L:LD2 (2)
数式1から、LA・LD1=L・(LA−DEF_F)となり、次式が得られる。
LA:(LA−DEF_F)=L:LD1 (1)
後ピン状態では、
(LA+DEF_R):DEF_R=L:LD2 (2)
数式1から、LA・LD1=L・(LA−DEF_F)となり、次式が得られる。
∴ DEF_F=LA−(LA・LD1/L) (3)
数式2から、(LA+DEF_R)・LD2=L・DEF_R
となり、次式が得られる。
数式2から、(LA+DEF_R)・LD2=L・DEF_R
となり、次式が得られる。
∴ DEF_R=(LA・LD2)/(L−LD2) (4)
合焦方向と減光部材106の像の幅の情報に基づいて大体のデフォーカス量を算出して、この位置までフォーカスレンズ103を移動させることができるために高速なAFを行うことが可能となる。
合焦方向と減光部材106の像の幅の情報に基づいて大体のデフォーカス量を算出して、この位置までフォーカスレンズ103を移動させることができるために高速なAFを行うことが可能となる。
図8Aと図8Bは、本実施形態の自動焦点調節方法を説明するためのフローチャートであり、「S」は「ステップ(工程)」の略であり、コンピュータに各ステップを実行させるためのプログラムとして具現化が可能である。
AFを開始すると、撮像素子104の出力信号から画像信号抽出手段107により画像信号が取り出され、評価手段116が評価値を取得する(S1)。即ち、画像信号抽出手段107が抽出した画像信号から焦点検出領域設定手段114により設定された焦点検出領域の画像信号が抽出され、評価項目設定手段115が設定した信号処理が施され、評価手段116が評価値を算出し、記憶手段116aに記憶する。
次に、評価手段116は、評価値が閾値以下であるかを判断する(S2)。評価手段116は、評価値が閾値よりも大きいと判断すると(S2の「いいえ」)、通常のコントラストAFで合焦方向を判定してもそれほど時間がかからないために、S9に移行する。S9では、評価手段116が合焦方向を判定し、その方向にフォーカスレンズ103を移動させ、評価値を逐次更新して記憶手段116aに保存する。また、合焦判断手段117が、記憶手段116aから評価値の情報を取得して図2に示す極大が検出されるまで合焦方向にフォーカスレンズ103を微小駆動する(S10の「いいえ」、S12)。合焦判断手段117は、評価値の極大が検出されると(S10の「はい」)、即ち、評価値が極大値を越えて再び減少すると、極大位置(合焦位置)にフォーカスレンズ103を戻すようにフォーカス駆動手段118を制御し(S11)、AFを終了する。
一方、評価手段116は、評価値が閾値以下であると判断すると(S2の「はい」)、通常のコントラストAFでは合焦方向の判定が困難か長時間かかるため、合焦方向判定方法を実行する。
即ち、評価手段116は、減光部材駆動手段105により減光部材106を撮影光学系101の射出瞳に挿入させ(S3)、被写体像を取得し(S4)、減光部材駆動手段105により減光部材106を光路から退避させる(S5)。次に、ボケ形状判定手段120が、S4で取得された被写体像から減光部材106の像の位置(光量変化位置)を検出する(S6)。この際、比較のために、S4の前に減光部材106の挿入前の画像や減光部材106の挿入状態が異なる状態の被写体像の情報を記憶手段116aに記憶して比較画像との差を検出することが好ましい。
次に、合焦方向判定手段121が、減光部材106の挿入位置(または挿入方向)と被写体像における減光部材106の像の情報(位置や挿入方向)に基づいて合焦方向を判定する。即ち、合焦方向判定手段121は、減光部材106の挿入位置と被写体像における減光部材106の像の位置が同方向であるかどうかを判断する(S7)。合焦方向判定手段121は、同方向であれば後ピン状態と判断し、後ピン状態を解消する方向を合焦方向と判定し(S8)、逆方向であれば前ピン状態と判断し、前ピン状態を解消する方向を合焦方向と判定する(S13)。この後で、フォーカス駆動方向設定手段123は、合焦方向にフォーカスレンズ103を所定量だけ移動させてS10またはS1に移行してもよい。この所定量は実験的に求められた規定値であってもよい。このように、本実施形態では、合焦方向判定手段121が合焦方向を判定した後で(あるいは合焦方向にフォーカスレンズ103を駆動した後で)コントラストAF手段がコントラストAFを行う。このため、コントラストAFが不能または長時間かかることを防止することができる。
減光部材106の像の寸法に基づいてデフォーカス量を概算する場合、評価手段116は、減光部材106の幅Lと減光部材106から撮像素子104までの光路長の空気中換算距離LAの情報を記憶手段122から取得する(S14)。なお、S14〜S20は評価手段116の代わりに合焦方向判定手段121が行ってもよいし、他の制御手段が行ってもよい。
次に、評価手段116は、被写体像における減光部材106の像の幅LDを検出する(S15)。次に、評価手段116は、前ピン状態か後ピン状態かのS7における判断の情報に基づいて(S16)数式3と4のいずれかを使用してデフォーカス量を概算する(S17、S18)。具体的には、評価手段116は、S7で前ピン状態と判断された場合は数式3を使用してデフォーカス量を算出し(S17)、S7で後ピン状態と判断された場合は数式4を使用してデフォーカス量を算出する(S18)。
次に、評価手段116は、得られた合焦方向と概算デフォーカス量からフォーカスレンズ103の移動量を決定して(S19)、フォーカス駆動手段118にフォーカスレンズ103を移動させる(S20)。そして、フローはS1に戻る。このように、本実施形態では、合焦方向判定手段121が合焦方向を判定して合焦方向にフォーカスレンズ103を概算されたデフォーカス量だけ駆動した後でコントラストAF手段がコントラストAFを行う。このため、コントラストAFが不能または長時間かかることを防止することができる。
以上、本実施形態によれば、従来のコントラストAFでは困難または長時間を要した、デフォーカス量が大きい場合に合焦方向を高速で判定することができ、高速なAFを提供することができる。
本実施形態では、ボケ形状判定手段120が、撮像素子104の出力から得られる画像信号に基づいて、被写体像における減光部材106の像の位置を検出している。但し、本発明が撮像装置ではない光学機器(例えば、望遠鏡や双眼鏡)に適用された場合、これは操作者が目視で行ってもよい。この場合、操作者は、減光部材の像の情報を光学機器に入力する。これに基づいて、合焦方向判定手段121が合焦方向を判定する。
また、本実施形態では、評価手段116が、S8またはS13後にフォーカスレンズ103を所定量だけ合焦方向に移動したあと、若しくは、S20でフォーカスレンズ103を移動したあとでは通常のコントラストAFが行われる。但し、その後に行われる焦点検出手段はコントラストAF手段に限定されず、位相差AF手段であってもよい。位相差AFは、一対の被写体像の像信号の位相差を検出することによって焦点検出をする方法であり、専用の焦点検出ユニットで実行されたり、撮像面に設けられた焦点検出用画素を使用して実行されたりする。位相差AFはデフォーカス量が大きいと相関演算が困難になるので、本発明を適用する効果がある。
以上、本実施形態について説明したが、本発明は本実施形態に限定されず、その要旨の範囲内で種々の変形及び変更が可能である。
本発明の撮像装置は、AFを行うカメラ、望遠鏡、双眼鏡、携帯電話、スマートホン、監視カメラなどに適用することができる。
101・・・撮影光学系(結像光学系)、103・・・フォーカスレンズ、104・・・撮像素子、106・・・減光部材、116・・・評価手段(制御手段)、121・・・合焦方向判定手段
Claims (15)
- 結像光学系を介して被写体像を取得する光学機器であって、
前記結像光学系は、フォーカスレンズと、前記結像光学系の光路に挿入および前記光路から退避するように構成され、透過光量を減少させる減光部材と、を有し、
前記減光部材を前記光路に挿入したときの前記減光部材の挿入位置または挿入方向と前記被写体像における前記減光部材の像の発生位置または移動方向の情報に基づいて合焦方向を判定する合焦方向判定手段と、
前記合焦方向判定手段が前記合焦方向を判定した後で、前記結像光学系の光軸方向に前記フォーカスレンズを駆動させることによって自動焦点調節を行う自動焦点調節手段と、
を有することを特徴とする光学機器。 - 前記合焦方向判定手段によって判定された前記合焦方向に前記フォーカスレンズを駆動させる制御手段を更に有し、
前記制御手段が前記フォーカスレンズを駆動した後で前記自動焦点調節手段が自動焦点調節を行うことを特徴とする請求項1に記載の光学機器。 - 前記減光部材は、前記結像光学系の射出瞳またはそれと共役な位置の近傍に配置されることを特徴とする請求項1または2に記載の光学機器。
- 前記減光部材は、前記透過光量の分布を前記結像光学系の光軸に対して非対称にすることを特徴とする請求項1乃至3のうちいずれか1項に記載の光学機器。
- 前記減光部材には、模様が描かれていることを特徴とする請求項1乃至4のうちいずれか1項に記載の光学機器。
- 前記減光部材は、前記結像光学系の前記光路の一部に挿入されることを特徴とする請求項1乃至4のうちいずれか1項に記載の光学機器。
- 前記被写体像を光電変換する撮像素子を更に有し、
前記制御手段は、前記撮像素子から得られる画像信号のコントラストの評価値が閾値以下である場合に、前記合焦方向判定手段に前記合焦方向を判定させることを特徴とする請求項2に記載の光学機器。 - 前記合焦方向判定手段は、前記結像光学系の光軸を原点とする光軸直交座標上で前記被写体像を見たときに前記減光部材の挿入位置と反対側に前記減光部材の前記像が発生した場合は撮像素子面に対して前ピン状態を解消する方向を前記合焦方向と判定し、前記減光部材の挿入位置と同じ側に前記減光部材の前記像が発生した場合は後ピン状態を解消する方向を前記合焦方向と判定することを特徴とする請求項1乃至7のうちいずれか1項に記載の光学機器。
- 前記合焦方向判定手段は、前記結像光学系の光軸を原点とする光軸直交座標上で前記被写体像を見たときに前記減光部材の挿入方向と反対側に前記減光部材の前記像が移動する場合は撮像素子面に対して前ピン状態を解消する方向を前記合焦方向と判定し、前記減光部材の挿入方向と同じ側に前記減光部材の前記像が移動する場合は後ピン状態を解消する方向を前記合焦方向と判定することを特徴とする請求項1乃至7のうちいずれか1項に記載の光学機器。
- 前記被写体像を光電変換する撮像素子と、
前記撮像素子から得られる画像信号に基づいて前記被写体像を表示する表示手段と、
前記減光部材が前記光路に挿入されている間は前記被写体像を表示することを禁止する信号を前記表示手段に送信する禁止手段と、
を更に有することを特徴とする請求項1乃至9のうちいずれか1項に記載の光学機器。 - 前記被写体像を光電変換する撮像素子と、
前記撮像素子から得られる画像信号に基づいて前記被写体像を記録するする画像記録手段と、
前記減光部材が前記光路に挿入されている間は前記被写体像が前記画像記録手段に記録されることを禁止する信号を前記画像記録手段に送信する禁止手段と、
を更に有することを特徴とする請求項1乃至10のうちいずれか1項に記載の光学機器。 - 前記被写体像を光電変換する撮像素子と、
前記合焦方向、前記減光部材の寸法、前記減光部材の前記像の寸法、前記減光部材から前記撮像素子までの光路長の空気中換算距離の情報に基づいてデフォーカス量を概算する手段と、
を更に有し、
前記制御手段は、前記フォーカスレンズを、概算された前記デフォーカス量だけ前記合焦方向に駆動させることを特徴とする請求項2に記載の光学機器。 - 前記被写体像を光電変換する撮像素子を更に有し、
前記自動焦点調節手段は、前記撮像素子から得られる画像信号のコントラストの評価値が極大となる位置を検出することによって焦点検出を行うことを特徴とする請求項1乃至12のうちいずれか1項に記載の光学機器。 - 前記自動焦点調節手段は、一対の被写体像の像信号の位相差を検出することによって焦点検出を行うことを特徴とする請求項1乃至12のうちいずれか1項に記載の光学機器。
- 結像光学系を介して被写体像を取得する光学機器に使用され、コンピュータによって実行される自動焦点調節方法であって、
前記結像光学系は、フォーカスレンズと、前記結像光学系の光路に挿入および前記光路から退避するように構成され、透過光量を減少させる減光部材と、を有し、
前記減光部材を前記光路に挿入したときの前記減光部材の挿入位置または挿入方向と前記被写体像における前記減光部材の像の発生位置または移動方向の情報に基づいて合焦方向を判定するステップと、
前記ステップが前記合焦方向を判定した後で、前記結像光学系の光軸方向に前記フォーカスレンズを駆動させることによって自動焦点調節を行うステップと、
を有することを特徴とする自動焦点調節方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2014123940A JP2016004145A (ja) | 2014-06-17 | 2014-06-17 | 光学機器および自動焦点調節方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2014123940A JP2016004145A (ja) | 2014-06-17 | 2014-06-17 | 光学機器および自動焦点調節方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2016004145A true JP2016004145A (ja) | 2016-01-12 |
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ID=55223461
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2014123940A Pending JP2016004145A (ja) | 2014-06-17 | 2014-06-17 | 光学機器および自動焦点調節方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2016004145A (ja) |
-
2014
- 2014-06-17 JP JP2014123940A patent/JP2016004145A/ja active Pending
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