JP2016004132A - 反射型表示装置の駆動方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】バーコード表示領域のような相対的に高解像度の表示領域における表示書き換えの際の残像の問題を抑制すると共に、7セグメント表示領域のような相対的に低解像度の表示領域におけるエネルギー効率を低下させないような反射型表示装置の駆動方法を提供すること。【解決手段】表示書き換え工程では、相対的に高解像度の表示領域に対しては高解像度表示用の駆動シーケンスが用いられ、相対的に低解像度の表示領域に対しては高解像度表示用の駆動シーケンスとは異なる低解像度表示用の駆動シーケンスが用いられる。【選択図】図2

Description

本発明は、電子ペーパー等に応用されている反射型表示装置の駆動方法に関する。
反射型表示装置として、最近、表示媒体に含まれる電気応答性材料として電気泳動体を用いた電気泳動表示装置が広く用いられている。電気泳動表示装置とは、空気中または溶媒中の電気泳動体(通常は電気泳動する粒子)の電気的な泳動、すなわち粒子移動を利用して情報を表示する装置である。通常、2枚の基板間に電界を与えることで電気的な泳動の状態が制御され、それによって所望の表示が実現されるように構成される。電気泳動体としては、荷電粒子の他、荷電粉体をも利用され得る。その場合、当該荷電粉体は気体中を電気的に泳動する。
電気泳動表示装置は、近年では特に、電子ペーパーとしての応用が注目されている。電子ペーパーとして応用する場合には、印刷物レベルの視認性(目にやさしい)、情報書き換えの容易性、低消費電力、軽量といった利点を享受できる。
より詳細に説明すれば、電子ペーパーの表示素子として、電位状態についてメモリー性を有する表示素子を利用できるため、電圧などのエネルギーを供給し続けなくても、画像データに応じた表示状態を維持できる。一般的には、電子ペーパーの表示素子として、気中移動型、電気泳動粒子型、2色回転粒子型が知られている。これらは、電圧を付与することでセル内の電荷粒子の状態を変化させ、そのことによって表示状態を可変とすることができる。一方、電圧の付与を止めても、その表示状態を長時間に亘って維持できる。
これらの方式では、電圧を印加して電荷粒子を電気的に動かすことで、電荷粒子の位置や向きを変えている。また、規定領域の内部と外部とで、電圧を印加する駆動スキームを異ならせることも提案されている(特許文献1)。
特開2011− 8271号公報
スーパーマーケットの値札等として、7セグメント表示とバーコード表示とは、それぞれ広く普及している。これに対応して、それら表示領域を併せ持つ反射型表示装置も、広く普及している。この場合、一般的に、7セグメント表示領域に対する駆動装置とバーコード表示領域に対する駆動装置とは、共通化されている。
しかしながら、相対的に高解像度の表示領域であるバーコード表示領域では、表示書き換えの際に視認性を低下させる残像が残りやすいが、バーコード読取機器による読み取りの信頼性を維持するため、そのような残像の発生を抑制する必要がある。従って、高解像度の表示領域であるバーコード表示領域については、表示書き換えの都度リセットシーケンスが用いられることが望ましい。
一方、低解像度の表示領域である7セグメント表示領域では、表示書き換えの際に視認性に影響を及ぼすような残像が生じづらい。従って、低解像度の表示領域である7セグメント表示領域については、表示書き換えの際にエネルギー効率の面でリセットシーケンスを用いないことが望ましい。
本発明は、このような事情に基づいて行われたものであり、その目的は、バーコード表示領域のような高解像度の表示領域における表示書き換えの際の残像の問題を抑制すると共に、7セグメント表示領域のような低解像度の表示領域におけるエネルギー効率を低下させないような反射型表示装置の駆動方法を提供することにある。
本発明は、少なくとも一方が透光性を有しており各々電極が形成されている対向する2枚の基板間に少なくとも1種以上の電気応答性材料を含む表示媒体が封入されていて、第1解像度の表示領域と前記第1解像度よりも低い第2解像度の表示領域とを有しており、前記2枚の基板間に所定の電界が与えられる際に各表示領域に所望の表示をする反射型表示装置、を駆動する方法であって、所望の表示の内容に応じて、各表示領域の一方の基板の電極と他方の基板の電極との間に電圧を印加して表示を書き換える表示書き換え工程と、前記表示書き換え工程において書き換えられた表示を保持する表示保持工程と、を備え、前記表示書き換え工程では、第1解像度の表示領域に対しては第1解像度表示用の駆動シーケンスが用いられ、第2解像度の表示領域に対しては第1解像度表示用の駆動シーケンスとは異なる第2解像度表示用の駆動シーケンスが用いられることを特徴とする方法である。
第1解像度の表示領域とは、例えば、1cmあたりのセグメント数が10以上である表示領域であり、第2解像度の表示領域とは、例えば、1cmあたりのセグメント数が10未満である表示領域である。
また、第1解像度表示用の駆動シーケンスと第2解像度表示用の駆動シーケンスとは、例えば、リセットシーケンスを含むか否かにおいて異なる。第1解像度表示用の駆動シーケンスは、リセットシーケンスを含むことが好ましく、第2解像度表示用の駆動シーケンスは、リセットシーケンスを含まないことが好ましい。
あるいは、第1解像度表示用の駆動シーケンスと第2解像度表示用の駆動シーケンスとは、含まれる基準リセット信号の回数において異なる。
また、表示保持工程においても、第1解像度の表示領域に対しては第1解像度表示用のリセットシーケンスが用いられ、第2解像度の表示領域に対しては第1解像度表示用のリセットシーケンスとは異なる第2解像度表示用のリセットシーケンスが用いられることが好ましい。
この場合、例えば、第1解像度表示用のリセットシーケンスと第2解像度表示用のリセットシーケンスとは、含まれる基準リセット信号の回数において異なる。
また、表示保持工程において、第1解像度の表示領域に対しては第1解像度表示用の頻度でリセットシーケンスが用いられ、第2解像度の表示領域に対しては第1解像度表示用の頻度とは異なる第2解像度表示用の頻度でリセットシーケンスが用いられることも好ましい。
以上において、第1解像度の表示領域とは、例えばバーコード表示領域であり、第2解像度の表示領域とは、7セグメント表示領域である。
また、本発明は、少なくとも一方が透光性を有しており各々電極が形成されている対向する2枚の基板間に少なくとも1種以上の電気応答性材料を含む表示媒体が封入されていて、第1解像度の表示領域と前記第1解像度よりも低い第2解像度の表示領域とを有しており、前記2枚の基板間に所定の電界が与えられる際に各表示領域に所望の表示をする反射型表示装置、を駆動する方法であって、所望の表示の内容に応じて、各表示領域の一方の基板の電極と他方の基板の電極との間に電圧を印加して表示を書き換える表示書き換え工程と、前記表示書き換え工程において書き換えられた表示を保持する表示保持工程と、を備え、前記表示保持工程において、第1解像度の表示領域に対しては第1解像度表示用のリセットシーケンスが用いられ、第2解像度の表示領域に対しては第1解像度表示用のリセットシーケンスとは異なる第2解像度表示用のリセットシーケンスが用いられることを特徴とする方法である。
あるいは、本発明は、少なくとも一方が透光性を有しており各々電極が形成されている対向する2枚の基板間に少なくとも1種以上の電気応答性材料を含む表示媒体が封入されていて、第1解像度の表示領域と前記第1解像度よりも低い第2解像度の表示領域とを有しており、前記2枚の基板間に所定の電界が与えられる際に各表示領域に所望の表示をする反射型表示装置、を駆動する方法であって、所望の表示の内容に応じて、各表示領域の一方の基板の電極と他方の基板の電極との間に電圧を印加して表示を書き換える表示書き換え工程と、前記表示書き換え工程において書き換えられた表示を保持する表示保持工程と、を備え、前記表示保持工程において、第1解像度の表示領域に対しては第1解像度表示用の頻度でリセットシーケンスが用いられ、第2解像度の表示領域に対しては第1解像度表示用の頻度とは異なる第2解像度表示用の頻度でリセットシーケンスが用いられることを特徴とする方法である。
本発明によれば、バーコード表示領域のような高解像度の表示領域における表示書き換えの際の残像の問題を抑制すると共に、7セグメント表示領域のような低解像度の表示領域におけるエネルギー効率を低下させないような反射型表示装置の駆動方法を提供することが可能である。
本発明の一実施の形態による反射型表示装置の構成を概略的に示す断面図である。 図1に示す反射型表示装置の画素配置の一例を概略的に示す図である。 図1に示す反射型表示装置の4つの画素のうち、2つの画素を書き換える場合の電圧波形図である。 図1の反射型表示装置の表示書き換え処理を示すフロー図である。 図1の反射型表示装置の7セグメント表示領域の駆動シーケンスの例を示す図である。 図1の反射型表示装置のバーコード表示領域の駆動シーケンスの例を示す図である。 図6の駆動シーケンスの変形例を示す図である。 図1の反射型表示装置の7セグメント表示領域の表示書き換え時のリセットシーケンスを含む駆動シーケンスの例を示す図である。 図1の反射型表示装置の7セグメント表示領域及びバーコード表示領域の表示保持時のリセットシーケンスの例を示す図である。
図1は、本発明の一実施の形態による反射型表示装置の構成を概略的に示す断面図である。本実施の形態による反射型表示装置は、少なくとも一方が透光性を有しており各々電極111,161が形成されている対向する2枚の基板11,16間に、少なくとも1種以上の電気応答性材料を含む表示媒体13が封入されていて、2枚の基板11,16間に所定の電界が与えられる際に所望の表示をするようになっている。ここで、本件の明細書及び特許請求の範囲において「透光性」とは、光を透過する性質、という程度の意味である。本実施の形態においては、視認側に配置される基板(一方の基板11)は、全光透過率が50%以上、好ましくは80%以上、さらに好ましくは90%以上となるような透光性を有している。
本実施の形態においては、一方の基板11と他方の基板16との間に、少なくとも表示領域を覆う共通電極111と、表示媒体13が配置された表示媒体層15と、各表示領域に対応して配置された複数の電極161とが、一方の基板11の側から他方の基板16の側に向かう方向に見て当該順序で設けられている。ここで、本件の明細書及び特許請求の範囲において「表示領域」とは、反射型表示装置において所望の表示に利用される領域、という意味である。
本実施の形態では、一方の基板11が視認側に配置され、他方の基板16が非視認側に配置される。
一方の基板11としては、ポリエチレン(PE)、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリエーテルサルフォン(PES)、ポリエチレンナフタレート(PEN)等の透光性フィルムや透光性ガラスに、共通電極111として、酸化インジウムスズ(ITO)、酸化亜鉛(ZnO)、酸化スズ(SnO)等の透光性電極を付したものが、典型的に用いられ得る。
共通電極111は、塗工法やスパッタリング、真空蒸着法、CVD法等によって、少なくとも一方の基板11の表示領域を覆うように形成される。共通電極111は、必ずしもパターンが形成されている必要は無く、基板全面が電極であってもよい。
一方の基板11の厚みは、10μm〜1mmが好適である。10μmよりも薄いと、パネルとしての強度を得ることができず、破損に至る危険度が増す一方、1mmよりも厚いと、パネル重量が重くなり過ぎて取り扱いが不便になるし、コストも高くなるからである。破損しにくく取り扱いが容易である好適な厚みの範囲は、50μm〜300μm程度である。
一方の基板11は、ロール状でもシート状でもどちらでも適用可能である。
他方の基板16としては、樹脂フィルム、樹脂板、ガラス、エポキシガラス(ガラエポ)等が用いられ、表示媒体側となる面に金属等の導電性材料によって画素電極161が形成されたものが用いられ得る。本実施の形態の画素電極161は、図2を用いて後述するように、7セグメント電極とバーコード電極である。
また他方の基板16は、透光性を有する基材が用いられてもよい。さらに透光性を有しているが不透明な基材であってもよく、電極面とは異なるもう一方の面を粗面化した不透明なガラス基材、樹脂フィルム、樹脂板、ガラス、エポキシガラス(ガラエポ)等が用いられ得る。本実施の形態では、他方の基板16は、視認側と反対側の位置に配置されるため、透光性を有している必然性はない。しかし、熱膨張特性など一方の基板11と同じ物性が必要とされる場合は、一方の基板11と同様の透光性の部材が使用され得る。
他方の基板16の厚みも、一方の基板11の厚みと同様に、10μm〜1mmが好適である。10μmよりも薄いと、パネルとしての強度を得ることができず、破損に至る危険度が増す一方、1mmよりも厚いと、パネル重量が重くなり過ぎて取り扱いが不便になるし、コストも高くなるからである。破損しにくく取り扱いが容易である好適な厚みの範囲は、50μm〜300μm程度である。
他方の基板16も、ロール状でもシート状でもどちらでも適用可能である。
本実施の形態の表示媒体層15は、一例として、一方の基板11と他方の基板16との間において複数のセルを区画する隔壁12を有している。ここで、「セル」とは、電気応答性材料の沈降や偏在に起因して表示の不良、特にコントラストの低下を防止するべく上下の電極基板11,16間において分割された、電気泳動する電気応答性材料の微小な泳動空間、すなわち移動空間を意味する。なお、当該移動空間は、マイクロカプセル等、他の構造物によって分割されてもよい。また、電気応答性材料の沈降や偏在の虞が低い場合には、上下の電極基板11,16間の空間は、このような構造物によって分割されていなくてもよい。
隔壁12は、紫外線硬化樹脂、熱硬化樹脂、常温硬化樹脂等によって構成可能であり、隔壁12の形成方法は、フォトリソグラフィ法の他、エンボス加工などの型転写方法も採用され得る。さらに、所望のパターンの構造物を隔壁として製造しておいて、それを一方の基板11に貼り付けるという方法も採用され得る。開口率は、70%以上が好ましく、特に90%以上が好ましい。高開口率であるほど、表示可能エリアが広くなるため、高コントラストを得ることができる。
隔壁12の単位パターンの形状は、円、格子、六角形、その他の多角形など、基本的に任意である。また、セルのサイズ(ピッチ)は、表示パネルの大きさにもよるが、0.05mm〜1mmピッチ、好ましくは0.1mm〜0.5mmピッチである。ここで、ピッチとは、隣接するセルの中心点の距離を意味している。
もっとも、隔壁12で形成されるセルの形状は、必ずしも全てのセルで同じでなくてもよい。例えば、ランダムな形状の複数の多角形からなるパターンも採用され得る。
隔壁12の高さは、5〜50μm、好ましくは10〜50μmである。5μm以下では、充填するインキ量が少なく、十分な表示特性、特にコントラストが得られない一方、50μm以上では、パネルの厚みが厚すぎて、駆動電圧が上昇し過ぎてしまう。低駆動電圧で良好な表示特性が得られるという観点から、10〜50μmの範囲の高さが好適である。
隔壁12の頂面と、他方の基板16上の画素電極161または他方の基板16上の他の要素または他方の基板16と、の間には、隔壁12の頂面と、他方の基板16上の画素電極161または他方の基板16上の他の要素または他方の基板16と、を接着させるための接着層(不図示)が設けられていてもよい。
接着層は、例えば転写法や印刷法により、ポリエステル系熱可塑性接着剤のような熱可塑性樹脂が、1μm〜100μmの厚みで形成される。好ましくは、1μm〜50μmの厚みで形成され、特に好ましくは、1μm〜20μmの厚みで形成される。
接着層を形成するための接着剤としては、熱可塑性材料を用いた接着剤が好ましく、加熱により軟化して、冷却すると固化する性質を有し、冷却と加熱を繰り返した場合に、塑性が可逆的に保たれる材料である。
具体的には、エチレン−酢酸ビニル共重合体、ポリエステル、ポリアミド、ポリオレフィン、ポリウレタンなどの熱可塑性ベースポリマーや、天然ゴム、スチレン−ブタジエンブロック共重合体、スチレン−イソプレンブロック共重合体、スチレン−エチレン−ブチレン−スチレンブロック共重合体、スチレン−エチレン−プロピレン−スチレン共重合体などの熱可塑性エラストマーを主成分とし、粘着性付与樹脂や可塑剤を配合した樹脂が主に使用される。
隔壁12と接着剤との密着性を上げるために、隔壁12に紫外線照射やプラズマ処理などにより表面処理が施されてもよいし、プライマーが形成されてもよい。あるいは、接着剤221の方にシランカップリング剤が添加されてもよい。
そして、本実施の形態では、図2に示すように、いわゆる7セグメント表示とその背景表示に対応する8個のセグメント電極161(a〜h)が、他方の基板16の相対的に低解像度の表示領域(第1解像度の表示領域)として配置されると共に、いわゆるバーコード表示とその背景表示に対応するセグメント電極(図では7個のみをi〜oとして記載)が、他方の基板16の相対的に高解像度の表示領域(第1解像度よりも低い第2解像度の表示領域)として配置されている。
そして、本実施の形態の各セグメント電極161(a〜h、i〜o)は、図2に示すように、信号線ドライバを介して、予め設定された駆動シーケンスを生成する信号生成部に接続されている。駆動シーケンスとは、表示書き換え工程において電極に印加される信号であって、特定の波形パターンを有する電圧信号である。
信号生成部が、各セグメント電極161への電圧印加の要/不要と、要の場合の符号と、を判別し、電圧印加が要であって正であるセグメント電極161に対しては、信号生成部の命令に従って信号線ドライバで生成された正の駆動シーケンスが印加されるようになっており、電圧印加が要であって負であるセグメント電極161に対しては、信号生成部の命令に従って信号線ドライバで生成された負の駆動シーケンスが印加されるようになっている。また、電圧印加が不要であるセグメント電極161に対しては、GND電位の印加が継続されるようになっている。もっとも、本実施の形態において電圧印加を不要としGND電位の印加が継続されるとしたセグメント電極161については、GND電位とは異なる他の共通電位の印加が継続されてもよい。その場合には、正の駆動シーケンス/負の駆動シーケンスではなく、当該共通電位に対してより高い電位の駆動シーケンス/より低い電位の駆動シーケンスが適用され得る。
図3には、第1画素に印加される正の駆動シーケンスとしての正の基準駆動信号の例が示されている。正の基準駆動信号とは、相対的にGND電位よりも高い電圧による基準駆動信号である。図3に示す正の基準駆動信号によれば、相対的にGND電位よりも高い第1電位+a(V)の信号が所定時間t1だけ印加される。
一方、図3には、第2画素に印加される負の駆動シーケンスとしての負の基準駆動信号の例も示されている。負の基準駆動信号とは、相対的にGND電位よりも低い電圧による基準駆動信号である。図3に示す負の基準駆動信号によれば、相対的にGND電位よりも低い第2電位−b(V)の信号が所定時間t2だけ印加される。
表示媒体13は、少なくとも1種以上の電気応答性材料を含んでいる。電気応答性材料としては、電荷粒子材料、液晶材料があり、電荷粒子材料には白や黒、カラーなどの色づけされた粒子が電場に応答して移動するいわゆる電気泳動材料、または、粒子が二色に色分けされ電場により回転するツイストボールに代表される材料、または、電場により移動するナノ粒子材料等がある。一方、液晶材料は、PDLC(Polymer Dispersed Liquid Crystal)で知られる透過と散乱を電気的に制御する材料や、液晶に色素を混合した材料、コレステリック液晶材料などがある。
本実施の形態においては、表示媒体13は、白の電気応答性材料と黒の電気応答性材料を含んでおり、白の電気応答性材料は、負に帯電されており、黒の電気応答性材料は、正に帯電されている。これにより、セグメント電極161に共通電極111よりも低い電位が印加されると、負に帯電した白の電気応答性材料が共通電極111の側に引き寄せられ、表示媒体13中の正に帯電した黒の電気応答性材料がセグメント電極161の側に引き寄せられるようになっている。また、セグメント電極161に共通電極111よりも高い電位が印加されると、負に帯電した白の電気応答性材料がセグメント電極161の側に引き寄せられ、表示媒体13中の正に帯電した黒の電気応答性材料が共通電極111の側に引き寄せられるようになっている。
図4は、図1の反射型表示装置の表示書き換え処理を示すフロー図である。所望の表示の内容に応じて、個々のセグメント電極の印加制御を実現する制御信号に基づいて、信号線ドライバが、各セグメント電極への電圧印加の要/不要と、要の場合の符号と、を区別し、電圧印加が要であって正であるセグメント電極に対しては、信号生成部で生成された正の駆動シーケンス(例えば正の基準駆動信号:図3参照)を印加し、電圧印加が要であって負であるセグメント電極に対しては、信号生成部で生成された負の駆動シーケンス(例えば負の基準駆動信号:図3参照)を印加する。また、電圧印加が不要であるセグメント電極に対しては、GND電位の印加が継続される。
正の駆動シーケンスが印加されることで、表示媒体13中の負に帯電した白の電気応答性材料がセグメント電極161の側に引き寄せられ、表示媒体13中の正に帯電した黒の電気応答性材料が視認側の共通電極111の側に引き寄せられる。これにより、所望の黒表示を効果的に実現することができる。これは、図3の第1画素の色変化(白→黒)に対応している。
あるいは、負の駆動シーケンスが印加されることで、表示媒体13中の負に帯電した白の電気応答性材料が視認側の共通電極111の側に効果的に引き寄せられ、表示媒体13中の正に帯電した黒の電気応答性材料がセグメント電極161の側に効果的に引き寄せられる。これにより、所望の白表示を効果的に実現することができる。これは、図3の第2画素の色変化(黒→白)に対応している。
そして、本実施の形態の反射型表示装置では、本発明の特徴として、表示書き換え時に、高解像度の表示領域であるバーコード表示領域に対しては、高解像度表示用の駆動シーケンスが用いられ、低解像度の表示領域である7セグメント表示領域に対しては、高解像度表示用の駆動シーケンスとは異なる低解像度表示用の駆動シーケンスが用いられるようになっている。
具体的には、7セグメント表示領域に対する駆動シーケンスとしては、図5に示すように、図3に示された正の基準駆動信号及び負の基準駆動信号が用いられるようになっており、書き換えが必要な電極にのみ、それらが適宜に印加されるようになっている。図5では、正の基準駆動信号の電圧が第2電位として示されており、負の基準駆動信号の電圧が第1電位として示されており、共通電位(本例ではGND電位)が第3電位にとして示されている。
図5の例では、「全白表示」から「6」への書き換え時に、電極a、b、d、e、f、gが配置された領域を黒表示するべく、これらの電極に正の基準駆動信号が印加され、電極c、hは、元の白表示を維持するべく、GND電位のまま維持される。その後の表示保持工程では、各電極に共通電位であるGND電位が印加される。
その後、「6」から「3」への書き換え時には、電極b、eが配置された領域を白表示するべく、これらの電極に負の基準駆動信号が印加され、電極a、d、f、g、hは、元の黒表示を維持するべく、GND電位のまま維持され、電極cが配置された領域を黒表示するべく、当該電極に正の基準駆動信号が印加される。その後の表示保持工程では、各電極に共通電位であるGND電位が印加される。
以上のようなシンプルな駆動シーケンスは、エネルギー効率の点で優れるため、残像の問題が生じない7セグメント表示領域にとって都合がよい。
一方で、バーコード表示領域に対する駆動シーケンスとしては、図6に示すように、書き換えが必要な電極に、図3に示された正の基準駆動信号及び負の基準駆動信号(これらについては図5の駆動シーケンスと共通)が印加される前に、リセットシーケンスが印加されるようになっている。
図6の例では、黒表示のパターンが「i、k、l、n」から「j、k、m、n」へ書き換えられる時に、まず全電極を白表示するべく、電極i、k、l、nに負の基準駆動信号が印加され、電極j、m、oは、元の白表示を維持するべく、GND電位のまま維持される。その後、全電極を黒表示するべく全電極に正の基準駆動信号が印加され、再び全電極を白表示するべく全電極に負の基準駆動信号が印加される。ここまでのシーケンス、すなわち、全電極を白表示→全電極を黒表示→全電極を白表示のシーケンスが、リセットシーケンスである。
その後、電極j、k、m、nが配置された領域を黒表示するべく、これらの電極に正の基準駆動信号が印加され、電極i、l、oは、元の白表示を維持するべく、GND電位のまま維持されて、書き換え処理が終了する。その後の表示保持工程では、各電極に共通電位であるGND電位が印加される。
以上のようなリセットシーケンスを含む駆動シーケンスは、残像現象の発生を抑制するという点で優れるため、解像度が高いバーコード表示領域にとって都合がよい。
以上のように、本実施の形態によれば、共通の信号生成部による制御でありながら、表示書き換え工程において、高解像度の表示領域であるバーコード表示領域に対しては図6の駆動シーケンスが用いられ、低解像度の表示領域である7セグメント表示領域に対しては図5の駆動シーケンスが用いられる。これにより、バーコード表示領域においては残像の問題が抑制される一方、7セグメント表示領域においてはエネルギー効率に優れた表示書き換えが可能である。
また、図6のリセットシーケンスについては、図7に示すように、全電極を白表示にした後、全電極を黒表示にして再度白表示にする部分がNc回繰り返されてもよい。リセットシーケンスのうち、この全電極を黒表示にして再度白表示にする部分は、基準リセット信号と呼ばれる。Ncの値は、例えば、3である。このような繰り返しを含むリセットシーケンスは、書き換え工程の都度用いられてもよいが、所定の書き換え回数毎、例えば30回毎、60回毎、90回毎等、に用いられることが効果的である。
一定の書き換え回数毎に、図7を用いて説明したリセットシーケンスを含む駆動シーケンスを用いる制御は、7セグメント表示領域に対しても適用可能である。すなわち、図8に示すリセットシーケンスにおいて、全電極を白表示にした後、全電極を黒表示にして再度白表示にする部分(基準リセット信号)がNa回繰り返されてもよい。Naの値は、例えば、2である。
また、図7及び図8を用いて説明したリセットシーケンスは、図9に示すように、表示保持工程中のリセットシーケンスとして用いられてもよい。この場合、これらのリセットシーケンスは、所定の頻度で用いられることが効果的である。ここで、頻度とは、単位時間あたりの回数を意味する。頻度に対応する指標として、利用間隔が用いられてもよい。すなわち、リセットシーケンスは、所定の経過時間毎、例えば5時間毎、10時間毎、15時間毎等、に用いられることが効果的であるとも言える。
更に、7セグメント表示領域の表示保持工程におけるリセットシーケンスは、10時間毎に用いられ、バーコード表示領域の表示保持工程におけるリセットシーケンスは、5時間毎に用いられる等、7セグメント表示領域に対するリセットシーケンスの利用頻度よりもバーコード表示領域に対するリセットシーケンスの利用頻度を高くしておくことが効果的である。この場合、バーコード表示領域では視認性低下の問題をより強力に解消することができる一方、7セグメント表示領域ではエネルギー効率を重視できる。
また、図9に示すリセットシーケンスにおいて、7セグメント表示領域のリセットシーケンスの繰り返し回数Nbの値は、バーコード表示領域のリセットシーケンスの繰り返し回数Ndの値よりも小さいことが効果的である。
なお、バーコード表示領域に代表される相対的に高解像度の表示領域とは、例えば、1cmあたりのセグメント数が10以上である表示領域であり、7セグメント表示領域に代表される相対的に低解像度の表示領域とは、例えば、1cmあたりのセグメント数が10未満である表示領域である。この閾値は、残像の発生によって実際に視認性が低下する程度に基づいて、本件発明者によって知見されたものである。
11 一方の基板
111 共通電極
12 隔壁
13 インキ(表示媒体)
16 他方の基板
161 セグメント電極

Claims (11)

  1. 少なくとも一方が透光性を有しており各々電極が形成されている対向する2枚の基板間に少なくとも1種以上の電気応答性材料を含む表示媒体が封入されていて、第1解像度の表示領域と前記第1解像度よりも低い第2解像度の表示領域とを有しており、前記2枚の基板間に所定の電界が与えられる際に各表示領域に所望の表示をする反射型表示装置、を駆動する方法であって、
    所望の表示の内容に応じて、各表示領域の一方の基板の電極と他方の基板の電極との間に電圧を印加して表示を書き換える表示書き換え工程と、
    前記表示書き換え工程において書き換えられた表示を保持する表示保持工程と、
    を備え、
    前記表示書き換え工程では、
    第1解像度の表示領域に対しては第1解像度表示用の駆動シーケンスが用いられ、
    第2解像度の表示領域に対しては第1解像度表示用の駆動シーケンスとは異なる第2解像度表示用の駆動シーケンスが用いられる
    ことを特徴とする方法。
  2. 前記第1解像度の表示領域とは、1cmあたりのセグメント数が10以上である表示領域であり、
    前記第2解像度の表示領域とは、1cmあたりのセグメント数が10未満である表示領域である
    ことを特徴とする請求項1に記載の方法。
  3. 第1解像度表示用の駆動シーケンスと第2解像度表示用の駆動シーケンスとは、リセットシーケンスを含むか否かにおいて異なる
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の方法。
  4. 第1解像度表示用の駆動シーケンスと第2解像度表示用の駆動シーケンスとは、含まれる基準リセット信号の回数において異なる
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の方法。
  5. 前記表示保持工程において、
    第1解像度の表示領域に対しては第1解像度表示用のリセットシーケンスが用いられ、
    第2解像度の表示領域に対しては第1解像度表示用のリセットシーケンスとは異なる第2解像度表示用のリセットシーケンスが用いられる
    ことを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の方法。
  6. 第1解像度表示用のリセットシーケンスと第2解像度表示用のリセットシーケンスとは、含まれる基準リセット信号の回数において異なる
    ことを特徴とする請求項5に記載の方法。
  7. 前記表示保持工程において、
    第1解像度の表示領域に対しては第1解像度表示用の頻度でリセットシーケンスが用いられ、
    第2解像度の表示領域に対しては第1解像度表示用の頻度とは異なる第2解像度表示用の頻度でリセットシーケンスが用いられる
    ことを特徴とする請求項1乃至6のいずれかに記載の方法。
  8. 前記第1解像度の表示領域とは、バーコード表示領域である
    ことを特徴とする請求項1乃至7のいずれかに記載の方法。
  9. 前記第2解像度の表示領域とは、7セグメント表示領域である
    ことを特徴とする請求項1乃至8のいずれかに記載の方法。
  10. 少なくとも一方が透光性を有しており各々電極が形成されている対向する2枚の基板間に少なくとも1種以上の電気応答性材料を含む表示媒体が封入されていて、第1解像度の表示領域と前記第1解像度よりも低い第2解像度の表示領域とを有しており、前記2枚の基板間に所定の電界が与えられる際に各表示領域に所望の表示をする反射型表示装置、を駆動する方法であって、
    所望の表示の内容に応じて、各表示領域の一方の基板の電極と他方の基板の電極との間に電圧を印加して表示を書き換える表示書き換え工程と、
    前記表示書き換え工程において書き換えられた表示を保持する表示保持工程と、
    を備え、
    前記表示保持工程において、
    第1解像度の表示領域に対しては第1解像度表示用のリセットシーケンスが用いられ、
    第2解像度の表示領域に対しては第1解像度表示用のリセットシーケンスとは異なる第2解像度表示用のリセットシーケンスが用いられる
    ことを特徴とする方法。
  11. 少なくとも一方が透光性を有しており各々電極が形成されている対向する2枚の基板間に少なくとも1種以上の電気応答性材料を含む表示媒体が封入されていて、第1解像度の表示領域と前記第1解像度よりも低い第2解像度の表示領域とを有しており、前記2枚の基板間に所定の電界が与えられる際に各表示領域に所望の表示をする反射型表示装置、を駆動する方法であって、
    所望の表示の内容に応じて、各表示領域の一方の基板の電極と他方の基板の電極との間に電圧を印加して表示を書き換える表示書き換え工程と、
    前記表示書き換え工程において書き換えられた表示を保持する表示保持工程と、
    を備え、
    前記表示保持工程において、
    第1解像度の表示領域に対しては第1解像度表示用の頻度でリセットシーケンスが用いられ、
    第2解像度の表示領域に対しては第1解像度表示用の頻度とは異なる第2解像度表示用の頻度でリセットシーケンスが用いられる
    ことを特徴とする方法。
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