JP2016003791A - 冷凍サイクル装置の制御装置及び空気調和システム - Google Patents

冷凍サイクル装置の制御装置及び空気調和システム Download PDF

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Abstract

【課題】消費電力量等の過剰な削減を抑える冷凍サイクル装置の制御装置を得る。【解決手段】冷媒を循環させる冷媒回路を有し、供給対象の負荷に対して熱供給を行う冷凍サイクル装置を制御する制御装置であって、一定期間の目標消費電力量を設定し、また、消費電力量を演算する処理を行う消費電力量管理手段11と、供給対象に係る設定温度の変更に係る処理を行う設定温度変更手段13と、一定期間を分割した複数の時間帯において、設定温度を変更する時間帯の組み合わせの優先順位を設定する処理を行う優先順位設定手段14と、一定期間を分割して複数の時間帯を決定し、また、優先順位の順に設定温度を変更した一定期間の消費電力量を演算していったときに、消費電力量が目標消費電力量以内となる最初の組み合わせによる時間帯で設定温度を変更する運転プログラムを作成する処理を行う運転プログラム作成手段15とを備えるものである。【選択図】図1

Description

この発明は、冷凍サイクル装置を制御する制御装置等に関するものである。特に消費電力量の削減に係るものである。
従来は、空気調和装置の運転を消費電力料金の予算を基に管理する際、一時間毎に、定格運転が可能かどうかを判断し、定格運転が1時間以上運転可能な場合は、設定温度をそのままとし、1時間以上運転不可能な場合は設定温度を補正するものがある。ここで、設定温度補正は1時間毎に予め決められた補正値を用いることによって行っている。また、1時間当りの目標電力管理は、1時間のうちで、設定温度を補正する時間を調整することで行っている(例えば特許文献1参照)。
特開平6−193938号公報
特許文献1では、定格運転ができるかできないかで設定温度変更の判定を行っている。負荷が低い場合は、定格運転ができなくとも設定温度に到達可能な場合が多い。このため、必要以上に設定温度を変更してしまうことで、過剰な消費電力削減となってしまう課題がある。場合によっては、例えば、予め決められた設定温度補正量を使用しているため、補正量が大きくなると、快適性が低下する可能性がある。
この発明は、上記課題を解決するためになされたもので、消費電力量等の過剰な削減を抑えることができる冷凍サイクル装置の制御装置等を得ることを目的とする。
この発明は、上記課題を解決するためになされたもので、冷媒を循環させる冷媒回路を有し、供給対象の負荷に対して熱供給を行う冷凍サイクル装置を制御する制御装置であって、一定期間の目標消費電力量を設定し、また、消費電力量を演算する処理を行う消費電力量管理手段と、供給対象に係る設定温度の変更に係る処理を行う設定温度変更手段と、一定期間を分割した複数の時間帯において、設定温度を変更する時間帯の組み合わせの優先順位を設定する処理を行う優先順位設定手段と、一定期間を分割して複数の時間帯を決定し、また、優先順位の順に設定温度を変更した一定期間の消費電力量を演算していったときに、消費電力量が目標消費電力量以内となる最初の組み合わせによる時間帯で設定温度を変更する運転プログラムを作成する処理を行う運転プログラム作成手段とを備えるものである。
この発明によれば、所定期間を分割した複数の時間帯のうち、設定温度を変更する組み合わせの優先順位を決定し、優先順に設定温度を変更した消費電力量において、最初に目標消費電力量以内となる組み合わせによる時間帯で設定温度を変更する運転プログラムを作成するようにしたので、消費電力等を削減することができる。このとき、快適性を維持できる順に優先順位を設定することで、消費電力削減しつつ、快適性の低下を抑制することができる。
この発明の実施の形態1における冷凍サイクル装置の制御装置を中心とするシステムの概略を示す図である。 この発明の実施の形態1における各時間帯における空調負荷及び消費電力量を示す図である。 この発明の実施の形態1に係る負荷率と消費電力削減比率との関係を示す図である。 この発明の実施の形態1に係る各時間帯の消費電力量の削減量の算出処理を説明する図である。 この発明の実施の形態1に係る消費電力量の削減量における演算手順を説明する図である。 この発明の実施の形態1に係る消費電力量に係る演算処理を説明する図である。 この発明の実施の形態1に係る運転プログラム作成に係る手順を示す図である。 この発明の実施の形態2における冷凍サイクル装置の制御装置を中心とするシステムの概略を示す図である。 この発明の実施の形態2に係る負荷率と運転冷媒温度との関係を示す図である。 この発明の実施の形態2に係る負荷率と消費電力削減比率との関係を示す図である。 この発明の実施の形態2に係る運転プログラム作成に係る手順を示す図である。
以下、発明の実施の形態に係る冷凍サイクル装置の制御装置等について図面等を参照しながら説明する。ここで、図1を含め、以下の図面において、同一の符号を付したものは、同一又はこれに相当するものであり、以下に記載する実施の形態の全文において共通することとする。そして、明細書全文に表わされている構成要素の形態は、あくまでも例示であって、明細書に記載された形態に限定するものではない。
実施の形態1.
図1はこの発明の実施の形態1における冷凍サイクル装置の制御装置を中心とするシステムの概略を示す図である。冷凍サイクル装置となる本実施の形態の空気調和システム100は、1台又は複数台の室内機(負荷側ユニット)1及び1台又は複数台の室外機(熱源側ユニット)2を有している。図1では4台の室内機と1台の室外機2とを有している。また、空気調和システム100の制御装置となるコントローラ3を備え、空気調和システム100と通信可能にしている。
室内機1と室外機2との間は冷媒配管により配管接続して冷媒回路を構成し、冷媒を循環させる。室外機2は、室内機1に対して冷媒を送り、空調負荷を賄うための能力供給を行う。また、室内機1は、例えば空調対象空間に設置され、空調対象空間における負荷(空調負荷)に対して空気調和を行う。
コントローラ3は、室内機1により空調対象空間の空気調和を行うために、空気調和システム100(室内機1及び室外機2)の動作制御を行う。本実施の形態のコントローラ3は、特に消費電力量と設定温度とのバランスを勘案しながら、空気調和システム100を制御する、運転プログラムを作成する処理を行う。
本実施の形態のコントローラ3は、消費電力量管理手段11、空調負荷予測手段12、設定温度変更手段13、優先順位設定手段14、運転プログラム作成手段15及び設定記憶手段17を有している。消費電力量管理手段11は、一定期間における目標消費電力量を設定処理する。また、消費電力量を演算等により予測する処理を行う。空調負荷予測手段12は、演算等により負荷を予測する処理を行う。設定温度変更手段13は、設定温度の変更に係る処理を行う。優先順位設定手段14は、設定温度を変更する時間帯の優先順位を設定する処理を行う。運転プログラム作成手段15は、例えば設定温度変化量及び所定時間を複数に分割した時間帯を決定する。また、コントローラ3内の各手段に処理を行わせることで、運転プログラムの作成処理を行う。設定記憶手段17は、コントローラ3の各手段が処理を行うために必要な設定等のデータを一時的又は長期的に記憶する。
次に本実施の形態に係る空気調和システム100の動作について説明する。まず、消費電力量管理手段11は、1日の目標消費電力量Wmを設定する。
図2はこの発明の実施の形態1における各時間帯における空調負荷及び消費電力量を示す図である。運転プログラム作成手段15は、図2に示すように所定期間(本実施の形態では1日とする)を複数の時間帯(図2では3つ)に等分割する。ここで、運転プログラム作成手段15は所定期間を1日とし、1日を朝、昼及び夜の3つの時間帯に等分割したが、分割数は2つ以上であればよい。また、等分割でなくともよい。
空調負荷予測手段12は、図2(a)に示すように、ある基準設定温度Tset0で空気調和システム100を運転した場合の各時間帯における負荷量L_i(i=1〜3)を予測する処理を行う。また、予測した各時間帯の負荷量L_iを積算して、1日の負荷量Lを算出する。
また、消費電力量管理手段11は、図2(b)に示すように、予測した負荷量L_iから各時間帯の消費電力量W_i(1〜3)を算出する処理を行う。さらに、消費電力量管理手段11は、負荷量Lに基づいて1日の消費電力量Wを予測する処理を行う。そして、予測した1日の消費電力量Wと設定した目標消費電力量Wmとの差ΔWmを目標削減電力量として算出する処理を行う。ここで、目標削減電力量ΔWmが負となる場合は、予測した1日の消費電力量Wよりも目標消費電力量Wmの方が多いので、消費電力量を削減しなくてもよい。運転プログラム作成手段15は、空気調和システム100における運転プログラムを作成(変更)する処理を行わない。一方、目標削減電力量ΔWmが正となる場合は、運転プログラム作成手段15は、1日の消費電力量Wが目標消費電力量Wmとなるように運転プログラムを作成する処理を行う。
図3はこの発明の実施の形態1に係る負荷率と消費電力削減比率との関係を示す図である。図3では、横軸が負荷率を表し、縦軸が省エネルギー効果x(消費電力削減比率)を表している。コントローラ3は、図3のグラフをデータとして設定記憶手段17に記憶している。設定温度変更手段13は、設定温度を1℃変更したとき(暖房運転のときは設定温度を1℃下げたとき、冷房運転のときは設定温度を1℃上げたとき)の省エネルギーの効果を図3に基づいて求める。負荷率は、図2に示す各時間帯の負荷量L_iと空気調和システム100の定格能力に基づいて算出する。そして、各時間帯において、設定温度を1℃変更したときの省エネルギー効果x_i(i=1〜3)を求める。
図4はこの発明の実施の形態1に係る各時間帯の消費電力量の削減量の算出処理を説明する図である。消費電力量管理手段11は、前述した図2に示す各時間帯の消費電力量W_iと省エネルギー効果x_iとに基づいて、図4に示すように、各時間帯において、それぞれ設定温度を1℃変更したときの消費電力量の削減量ΔW_i(=x_i×W_i)を求める。ここで、本実施の形態では、設定温度を1℃変更するものとしたが、例えば、設定温度が0.1℃刻みで変更可能であれば、設定温度を0.1℃変更したときの消費電力量の削減量ΔW_iとしてもよい。
一方、優先順位設定手段14により、設定温度を変更する時間帯の優先順位があらかじめ設定され、優先順位のデータが設定記憶手段17に記憶されている。ここで、例えば、設定温度を変更しても快適性が損なわれにくい順番に優先順位を設定する。例えば、冷房運転においては、朝は壁の温度が低く、設定温度を上げても快適性が低下し難いので、朝→夜→昼の順番に優先順位を設定する。また、暖房運転においては、昼は壁の温度が高く、設定温度を下げても快適性が低下し難いので、昼→夜→朝の順番に優先順位を設定する。
ここで、気温が同じであっても、壁面温度によって体感温度は異なる。作用温度Toは、人体に対する温熱環境を評価する指標の一つで、対流熱伝達率をhc、放射熱伝達率をhr、気温をta、平均放射温度をtrとすると、以下の式(1)で表される。
To=(hc×ta+hr×tr)/(hc+hr) …(1)
対流熱伝達率hc、放射熱伝達率hr及び気温taが同じ場合は、壁の温度=平均放射温度trとすると、壁の温度trが低い方が体感温度は低くなる。つまり、冷房運転時は、壁の温度が低い場合は、気温を上げても同等の体感温度(=快適性)が得られ、暖房運転時は、壁の温度が高い場合は、気温を下げても同等の体感温度(=快適性)が得られることになる。
本実施の形態では、壁の温度で優先順位を設定したが、在室人数で優先順位を設定してもよい。例えば、冷房運転時は少ない順にし(在室人数が多い場合は、なるべく設定温度変更をしない)、暖房運転時は多い順にする(在室人数が少ない場合は、なるべく設定温度変更をしない)。
図5はこの発明の実施の形態1に係る消費電力量の削減量における演算手順を説明する図である。消費電力量管理手段11は、設定した優先順位に基づいて、図5に示す(a)から(g)の順番で、各時間帯の組み合わせにおいて、基準設定温度Tset0を1℃変更した場合の1日の消費電力量の削減量ΔWを算出していく処理を行う。ここで、図5は冷房運転時のものである。この過程で、一番始めに、1日の消費電力量の削減量ΔWが目標削減電力量ΔWmより大きくなる時間帯の組み合わせを抽出し、抽出された時間帯の設定温度を1℃変更する。
図6はこの発明の実施の形態1に係る消費電力量に係る演算処理を説明する図である。例えば(g)まで行っても1日の消費電力量の削減量ΔWが目標削減電力量ΔWmより大きくならない場合、設定温度変更手段13は、基準設定温度Tset0を1℃変更した設定温度Tset0+1を新たな基準設定温度として1日の消費電力量の削減量ΔWを再度算出していく処理を行う。そして、一番始めに、1日の消費電力量の削減量ΔWが目標削減電力量ΔWmより大きくなる時間帯の組み合わせを抽出する。このとき、変更が大きくなる方の時間帯は基準設定温度Tset0よりも2℃変更することになり、その他の時間帯は基準設定温度Tset0よりも1℃変更することになる。以上のようにして、運転プログラム作成手段15は運転プログラムを作成する。
図7はこの発明の実施の形態1に係る運転プログラム作成に係る手順を示す図である。図7に基づいて、上述した各手段の処理も含め、運転プログラム作成について説明する。消費電力量管理手段11は、1日の目標消費電力量Wmを設定する処理を行う(S−1)。空調負荷予測手段12は、各時間帯の負荷量L_i及び1日の負荷量Lを予測する処理を行う(S−2)。消費電力量管理手段11は、負荷量L_i及び1日の負荷量Lに基づいて、各時間帯の消費電力量W_i及び1日の消費電力量Wを予測する処理を行う(S−3)。ここで、S−1において消費電力量管理手段11が行っている1日の目標消費電力量Wmの設定処理を、消費電力量W_i及び1日の消費電力量Wを予測処理前又は予測処理後に行うようにしてもよい。
また、予測した1日の消費電力量Wと目標消費電力量Wmとの差である目標削減電力量ΔWmを算出する処理を行う(S−4)。そして、目標削減電力量ΔWm>0かどうかを判定する(S−5)。目標削減電力量ΔWm>0でない(ΔWmが0以下である)と判定した場合は、運転プログラムは作成せずに、通常運転を行う(S−6)。目標削減電力量ΔWm>0(ΔWmが正)であると判定した場合は、上述したように運転プログラム作成手段15は運転プログラムを作成して運転を行う(S−7)。
以上のように、実施の形態1の空気調和システム100を制御する制御装置(コントローラ3)によれば、1日を3つに分割した時間帯のうち、設定温度を変更する組み合わせの優先順位を設定し、優先順に設定温度を変更した消費電力量において、最初に目標消費電力量以内となる組み合わせによる時間帯で設定温度を変更する運転プログラムを作成することで、消費電力等を削減することができる。例えば1日当たりの消費電力量が割り当てられた場合、1日の予測消費電力量と目標電力量から電力削減のために設定温度の変更が必要かどうかを判断する。設定温度の変更が必要な場合は、設定温度の変更時間帯及び変更する温度幅を小さくして電力消費量を検討していくことで、消費電力量の過剰な削減を抑えることができる。このとき、快適性をできる限り維持できるように、設定温度を変更しても快適性の低下が少ない時間帯を優先して優先順位を設定することで、消費電力削減しつつ、快適性の低下を抑制することができる。
実施の形態2.
図8はこの発明の実施の形態2における冷凍サイクル装置の制御装置を中心とするシステムの概略を示す図である。図8において、図1と同じ符号を付している機器、手段等については、実施の形態1で説明したことと同様の動作等を行う。本実施の形態のコントローラ3は、冷媒温度変更手段16を有している。冷媒温度変更手段16は、冷媒の温度の変更に係る処理を行う。本実施の形態の空気調和システム100の制御装置は、運転プログラムを作成する際、冷媒温度を変更することで、消費電力量を削減することができる冷媒温度を決定するようにしたものである。
図9はこの発明の実施の形態2に係る負荷率と運転冷媒温度との関係を示す図である。図9では、横軸が負荷率を表し、縦軸が運転冷媒温度(冷房時は蒸発温度、暖房時は凝縮温度)を表している。負荷率が小さいほど、冷房時の冷媒温度(蒸発温度)を高くすることができ、暖房時の冷媒温度(凝縮温度)を低くすることができる。コントローラ3は、図9のグラフをデータとして設定記憶手段17に記憶している。冷媒温度変更手段16は、図2に示す各時間帯の負荷量L_iに基づいて負荷率を算出し、各時間帯の運転冷媒温度Tref_iを決定する。
図10はこの発明の実施の形態2に係る負荷率と消費電力削減比率との関係を示す図である。図10では、横軸が負荷率を表し、縦軸が冷媒温度を1℃変化させたとき(冷房時は蒸発温度を1℃上昇させ、暖房時は凝縮温度を1℃低下させる)の省エネルギー効果y(消費電力削減比率)を表している。冷媒温度変更手段16は、図2に示す各時間帯の負荷量L_iに基づいて負荷率を算出し、各時間帯の運転冷媒温度Tref_iを決定する。次に、図10に示すような、冷媒温度1℃変更時(冷房時は蒸発温度を1℃上昇させ、暖房時は凝縮温度を1℃低下させる)の負荷率と省エネルギー効果y(%)の関係から、各時間帯の冷媒温度1℃変更時の省エネルギー効果y_i(i=1〜3)を求める。負荷率は、図2に占めす各時間帯の負荷量L_iから求める。
例えば、図10は、負荷率が低くなるほど、省エネルギー効果が低くなる特性であることを示している。これは、空気調和システム100の消費電力に占める圧縮機消費電力の割合が低くなるためである。冷媒温度を1℃変更することで圧縮機の消費電力の低減率が負荷率によらず一定であっても、空気調和システム100の消費電力の低減率は負荷率が低い方が小さくなる。
そして、冷房時は、図9で求めた各時間帯の運転冷媒温度Tref_iと基準冷媒温度Tref0の差とyiの積から、各時間帯の省エネルギー効果z_iを求める
そして、消費電力量管理手段11は、設定した優先順位に基づいて、図5に示す(a)から(g)の順番で、各時間帯の組み合わせにおいて、運転冷媒温度を変更した場合の消費電力量の削減量ΔW_refを算出していく処理を行う。この過程で、一番始めに目標削減電力量ΔWmに達する時間帯の組み合わせを抽出し、抽出された時間帯の運転冷媒温度をTref_iに変更する。
例えば(g)までいっても、目標削減電力量ΔWmに達しない場合は、ΔWm1(=ΔWm−ΔW_ref)を新たな目標削減電力量とする。そして、実施の形態1で説明したように、設定温度を変更し、一番始めに、1日の消費電力量の削減量ΔWが目標削減電力量ΔWm1より大きくなる時間帯の組み合わせを抽出し、抽出された時間帯の設定温度を例えば1℃変更する。以上のようにして、運転プログラム作成手段15は運転プログラムを作成する。このとき、各時間帯の運転冷媒温度はTref_iに変更されているものとする。
図11はこの発明の実施の形態2に係る運転プログラム作成に係る手順を示す図である。図11に基づいて、実施の形態2に係る運転プログラム作成について説明する。S−11〜S−16までの処理については、実施の形態1で説明したS−1〜S−6までの処理と同じになる。S−15において、目標削減電力量ΔWm>0(ΔWmが正)であると判定すると、運転プログラム作成手段15は、上述したように、冷媒温度を変更したときの1日の消費電力量の削減量ΔWと目標削減電力量ΔWmとに基づいて、運転冷媒温度変更に係る運転プログラムを作成する処理を行う(S−17)。
運転冷媒温度変更に係る運転プログラムを作成した後、目標削減電力量ΔWmを達成したかどうかを判定する(S−18)。達成したと判定すると、S−17において作成した運転冷媒温度変更に係る運転プログラムのままとして運転する(設定温度変更に係る運転プログラムは作成しない)(S−19)。一方、達成していないと判定すると、設定温度変更の運転プログラムをさらに作成して運転する(S−20)。
以上のように、実施の形態2の空気調和システム100を制御する制御装置(コントローラ3)によれば、1日を3つに分割した時間帯のうち、冷媒温度を変更する組み合わせの優先順位を設定し、優先順に冷媒温度を変更した消費電力量において、最初に目標消費電力量以内となる組み合わせによる時間帯で冷媒温度を変更する運転プログラムを作成することで、消費電力等を削減することができる。
また、冷媒温度変更のみでは目標削減電力量ΔWm以下に到達しない場合は、設定温度を変更する運転プログラムを作成するようにすることで、設定温度変更時間及び変更幅を最小限に抑えることができ快適性低下を抑制可能となる。
また、冷媒温度を変更による能力不足が発生し、室温が目標値に達しなかったとしても、快適性低下が少ない時間帯から冷媒温度の変更を行うので、快適性低下が抑制される。
実施の形態3.
上述の実施の形態では、消費電力量管理手段11が、消費電力量に係る演算を行い、消費電力量の削減をはかるようにしたが、例えば、電力消費量の代わりとして電気料金に基づいて演算等を行うようにしてもよい。
上述の実施の形態では、空調負荷予測手段12を有し、負荷に基づく消費電力量の削減目標、削減量等による処理を行った。例えば、削減量等ではなく、直接的に消費電力量に基づく演算等を行うようにすれば、空調負荷予測手段12を設け、負荷の予測処理を行わなくてもよい。
前述した実施の形態では、本発明に係る制御装置を空気調和装置に適用する場合について説明したが、これに限定するものではない。冷凍装置、給湯装置等の冷凍サイクル装置(ヒートポンプ装置)にも適用することができる。
1 室内機、2 室外機、3 コントローラ、11 消費電力量管理手段、12 空調負荷予測手段、13 設定温度変更手段、14 優先順位設定手段、15 運転プログラム作成手段、16 冷媒温度変更手段、17 設定記憶手段、100 空気調和システム。

Claims (8)

  1. 冷媒を循環させる冷媒回路を有し、供給対象の負荷に対して熱供給を行う冷凍サイクル装置を制御する制御装置であって、
    一定期間の目標消費電力量を設定し、また、消費電力量を演算する処理を行う消費電力量管理手段と、
    前記供給対象に係る設定温度の変更に係る処理を行う設定温度変更手段と、
    前記一定期間を分割した複数の時間帯において、前記設定温度を変更する時間帯の組み合わせの優先順位を設定する処理を行う優先順位設定手段と、
    前記一定期間を分割して前記複数の時間帯を決定し、また、前記優先順位の順に前記設定温度を変更した前記一定期間の消費電力量を演算していったときに、前記消費電力量が前記目標消費電力量以内となる最初の組み合わせによる時間帯で前記設定温度を変更する運転プログラムを作成する処理を行う運転プログラム作成手段と
    を備えることを特徴とする冷凍サイクル装置の制御装置。
  2. 前記複数の時間帯の前記負荷を予測する処理を行う負荷予測手段をさらに備え、
    前記冷凍サイクル装置の前記運転プログラムを作成する際、
    前記消費電力量管理手段は、前記優先順位の順に、前記複数の時間帯の前記負荷に基づいて、前記複数の時間帯毎の消費電力量の削減量を算出し、前記消費電力量の削減量に基づいて、前記一定期間の消費電力量が前記目標消費電力量以内となる最初の前記時間帯の組み合わせを決定して、前記運転プログラムを作成することを特徴とする請求項1に記載の冷凍サイクル装置の制御装置。
  3. 前記優先順位設定手段は、前記冷凍サイクル装置が前記供給対象を冷却するときは、前記供給対象が存在する空間の壁の温度が低い時間帯の順序に基づく優先順位を設定し、前記冷凍サイクル装置が前記供給対象を過熱するときは、前記供給対象が存在する空間の壁の温度が高い時間帯の順序に基づく優先順位を設定することを特徴とする請求項1又は2に記載の冷凍サイクル装置の制御装置。
  4. 冷媒を循環させる冷媒回路を有し、供給対象の負荷に対して熱供給を行う冷凍サイクル装置を制御する制御装置であって、
    一定期間の目標消費電力量を設定し、また、消費電力量を演算する処理を行う消費電力量管理手段と、
    前記冷媒の温度の変更に係る処理を行う冷媒温度変更手段と、
    前記一定期間を分割した複数の時間帯において、前記冷媒の温度を変更する時間帯の組み合わせの優先順位を設定する処理を行う優先順位設定手段と、
    前記一定期間を分割して前記複数の時間帯を決定し、また、前記複数の時間帯における前記負荷に基づいて、前記優先順位の順に前記冷媒の温度を変更した前記一定期間における消費電力量の削減量を演算していったときに、前記消費電力量が前記目標消費電力量以内となる最初の組み合わせによる時間帯で前記冷媒の温度を変更する運転プログラムを作成する処理を行う運転プログラム作成手段と
    を備えることを特徴とする冷凍サイクル装置の制御装置。
  5. 前記供給対象に係る設定温度の変更に係る処理を行う設定温度変更手段をさらに備え、
    前記運転プログラム作成手段は、前記冷媒の温度変更で、前記消費電力量が前記目標消費電力量以内となる時間帯の組み合わせが存在しないと判断すると、前記優先順位の順に前記設定温度を変更して前記一定期間の消費電力量を演算していったときに、前記消費電力量が前記目標消費電力量以内となる最初の組み合わせによる時間帯で前記設定温度を変更する運転プログラムを作成する処理を行うことを特徴とする請求項4に記載の冷凍サイクル装置の制御装置。
  6. 前記複数の時間帯の前記負荷を予測する処理を行う負荷予測手段をさらに備え、
    前記冷凍サイクル装置の前記運転プログラムを作成する際、
    前記消費電力量管理手段は、前記優先順位の順に、前記複数の時間帯の前記負荷に基づいて、前記複数の時間帯毎の消費電力量の削減量を算出し、前記消費電力量の削減量に基づいて、前記一定期間の消費電力量が前記目標消費電力量以内となる最初の前記時間帯の組み合わせを決定して、前記運転プログラムを作成することを特徴とする請求項4又は5に記載の冷凍サイクル装置の制御装置。
  7. 前記消費電力量管理手段は前記一定期間の消費電力量を演算し、
    前記運転プログラム作成手段は、前記消費電力量管理手段が演算した前記一定期間の消費電力量が前記目標消費電力量以内であると判断すると、運転プログラムを作成しないことを特徴とする請求項1〜請求項6のいずれか一項に記載の冷凍サイクル装置の制御装置。
  8. 請求項1〜請求項7のいずれか一項に記載の制御装置からの指示に基づいて、冷媒回路に冷媒を循環させて、空調対象空間における負荷に対する空気調和を行うことを特徴とする空気調和システム。
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