JP2016002904A - 天井走行台車 - Google Patents

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上野 俊幸
Toshiyuki Ueno
俊幸 上野
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Abstract

【課題】天井走行台車側の制御により、分岐走行や合流走行する走行経路を選択する。【解決手段】天井走行台車は、親走行装置100と子走行装置200と親巻上機300と子巻上機400と親昇降機500と子昇降機600を有している。走行装置100,200の幅方向の一方の側には、経路選択輪123a,223aを上下動させる経路選択輪移動機構145a,245aが配置され、他方の側には経路選択輪123b,223bを上下動させる経路選択輪移動機構145b,245bが配置されている。分岐走行・合流走行の際には、経路選択輪移動機構145a,145b,245a,245bを制御して、経路選択輪123a,223aと経路選択輪123b,223bのいずれかを上方に移動させてレール10の外側面に転接させる。【選択図】図8(a)

Description

本発明は天井走行台車に関するものであり、走行経路の分岐部や合流部において、選択した走行経路に沿い、スムーズに分岐走行及び合流走行をすることができるように工夫したものである。
天井空間を有効活用してワーク(部品や製品など)を搬送する装置として、天井走行台車がある。天井走行台車を用いた搬送システムにおいては、自由度の高いライン(走行経路)を構築することができる利点があるため、各種の工場や倉庫などで多く使用されている。
ここで従来の天井走行台車の一例を図16(a),(b)を参照して説明する(例えば特許文献1,2参照)。なお、図16(a)は側面図、図16(b)は正面図である。
図16(a),(b)に示すように、天井走行台車は、走行装置1と巻上機2と移載機3を有している。走行装置1は建屋の天井部に架設したレール(走行経路)4に沿って走行する。走行装置1の下部に備えられた巻上機2により索状体(ワイヤ・チェーン・ベルト等)5の巻き取り・繰り出しを行うことにより、移載機3を昇降移動させることができる。移載機3には係止部3aが備えられており、この係止部3aがワークWを係止して保持する。
上記構成の天井走行台車を用いて、ワークWを第1ステーションから第2ステーションに搬送するには、次のような運転動作をする。
まず、第1ステーションの上方位置で走行装置1を停止させ、巻上機2を駆動して移載機3を下降させ、係止部3aによりワークWを係止し、ワークWを保持した移載機3を上昇させる。次に、走行装置1を第2ステーションの上方位置までレール4に沿い走行させ、この位置でワークWを保持した移載機3を第2ステーションまで下降させ、係止部3aによる係止を解除してワークWを第2ステーションに載置する。
特開平11−35282号公報 特開2008−62770号公報
ところで、天井走行台車を用いた従来の搬送システムでは、天井走行台車を誘導するレールが分岐する分岐部やレールが合流する合流部に、鉄道線路の分岐装置(ポイント)に類似した分岐装置を設置し、分岐部分や合流部分のレールのうち分岐・合流のために機能する一部のレールを移動させることにより、天井走行台車の分岐走行や合流走行をさせることが一般的であった。
しかし、走行経路の各分岐部や各合流部に分岐装置をそれぞれ設置すると、システム構成が複雑になるという問題があった。
また、天井近くの分岐部や合流部に分岐装置を設置すること自体、大掛かりな作業であった。特に、分岐部や合流部が多数ある走行経路となっている場合には、かかる問題が顕著になっていた。
また、天井走行台車を用いた従来の搬送システムの中には、走行経路を選択する機能を有する走行経路選択機構を天井走行台車に設けておき、この走行経路選択機構の動作により、分岐部や合流部での走行経路を選択できるようにしたものも一部にはあった。
しかし、天井走行台車の機能が高度化してくるにつれて、天井走行台車の機構が複雑化してきており、天井走行台車には、走行経路選択機構を設ける余裕スペースが極めて少なくなってきているという状況もある。このため、機能が高度化した天井走行台車に、走行経路選択機構を組み込むことが困難になってきている。
本発明は、上記の状況に鑑み、天井走行台車に走行経路選択機構を設置し、この走行経路選択機構の動作によって、分岐部や合流部において走行経路を選択して分岐走行や合流走行をすることができ、しかも、天井走行台車の狭い余裕スペースを利用して走行経路選択機構を配置することができる天井走行台車を提供することを目的とする。
上記課題を解決する本発明の構成は、
建屋の天井部に架設したレールに沿い走行する走行装置と、
前記走行装置の下方に配置されて、前記走行装置に旋回自在に連結された巻上機と、
前記巻上機から索状体を介して吊り下げられて昇降する移載機と、
制御装置と、
を備えた天井走行台車において、
前記走行装置には、
前記レールの一方の側の外側面に転接する一方の側の経路選択輪と、
前記一方の側の経路選択輪を前記レールの一方の側の外側面の高さ位置にまで移動させたり、前記一方の側の経路選択輪を前記レールの一方の側の外側面の高さ位置よりも下方の位置にまで移動させたりする一方の側の経路選択輪移動機構と、
前記レールの他方の側の外側面に転接する他方の側の経路選択輪と、
前記他方の側の経路選択輪を前記レールの他方の側の外側面の高さ位置にまで移動させたり、前記他方の側の経路選択輪を前記レールの他方の側の外側面の高さ位置よりも下方の位置にまで移動させたりする他方の側の経路選択輪移動機構が備えられており、
前記制御装置は、
前記レールの分岐部や合流部において走行経路を選択して分岐走行や合流走行をする際には、前記分岐部や合流部の手前の位置を走行しているときに、
前記一方の側の経路選択輪移動機構及び前記他方の側の経路選択輪移動機構の動作を制御して、前記一方の側の経路選択輪と前記他方の側の経路選択輪のうちのいずれかの側の経路選択輪を前記レールの外側面の高さ位置にまで移動させて前記レールの外側面に転接させ、残りの側の経路選択輪を前記レールの下方位置に位置させることを特徴とする。
また本発明の構成は、
前記走行装置は、前記建屋の天井部に架設したレールに沿い駆動走行する親走行装置と、前記レールに沿い従動走行する子走行装置とで構成され、
前記巻上機は、前記親走行装置の下方に配置されて前記親走行装置に旋回自在に連結された親巻上機と、前記子走行装置の下方に配置されて前記子走行装置に旋回自在に連結された子巻上機とで構成され、
前記移載機は、前記親巻上機から索状体を介して吊り下げられて昇降する親移載機と、前記子巻上機から索状体を介して吊り下げられて昇降する子移載機とで構成されており、
前記親走行装置には、
前記レールの一方の側の外側面に転接する第1の経路選択輪と、
前記第1の経路選択輪を前記レールの一方の側の外側面の高さ位置にまで移動させたり、前記第1の経路選択輪を前記レールの一方の側の外側面の高さ位置よりも下方の位置にまで移動させたりする第1の経路選択輪移動機構と、
前記レールの他方の側の外側面に転接する第2の経路選択輪と、
前記第2の経路選択輪を前記レールの他方の側の外側面の高さ位置にまで移動させたり、前記第2の経路選択輪を前記レールの他方の側の外側面の高さ位置よりも下方の位置にまで移動させたりする第2の経路選択輪移動機構が備えられており、
前記子走行装置には、
前記レールの一方の側の外側面に転接する第3の経路選択輪と、
前記第3の経路選択輪を前記レールの一方の側の外側面の高さ位置にまで移動させたり、前記第3の経路選択輪を前記レールの一方の側の外側面の高さ位置よりも下方の位置にまで移動させたりする第3の経路選択輪移動機構と、
前記レールの他方の側の外側面に転接する第4の経路選択輪と、
前記第4の経路選択輪を前記レールの他方の側の外側面の高さ位置にまで移動させたり、前記第4の経路選択輪を前記レールの他方の側の外側面の高さ位置よりも下方の位置にまで移動させたりする第4の経路選択輪移動機構が備えられており、
前記制御装置は、
前記レールの分岐部や合流部において走行経路を選択して分岐走行や合流走行をする際には、前記分岐部や合流部の手間の位置を走行しているときに、
前記第1から第4の経路選択輪移動機構の動作を制御して、前記第1及び第3の経路選択輪と前記第2及び第4の経路選択輪のうちのいずれか一方の経路選択輪を前記レールの外側面の高さ位置にまで移動させて前記レールの外側面に転接させ、残りの経路選択輪を前記レールの下方位置に位置させることを特徴とする。
また本発明の構成は、
前記制御装置は、前記経路選択輪移動機構の動作を制御して、
分岐走行する場合には、前記分岐部を通過した後の2つの走行経路のうち、分岐後に走行しない走行経路に近い側の前記経路選択輪を前記レールの下方位置に位置させ、反対側の前記経路選択輪を前記レールの外側面の高さ位置にまで移動させて前記レールの外側面に転接させ、
合流走行する場合には、前記合流部を通過する前の2つの走行経路のうち、合流前に走行しない走行経路に近い側の前記経路選択輪を前記レールの下方位置に位置させ、反対側の前記経路選択輪を前記レールの外側面の高さ位置にまで移動させて前記レールの外側面に転接させることを特徴とする。
また本発明の構成は、
前記レールは一対のレール材により構成されており、
一方のレール材は、鉛直方向に延びる一方の鉛直部分と、前記一方の鉛直部分の下端で折れ曲がって他方のレール材に向かって水平方向に延びる一方の水平部分を有しており、
前記他方のレール材は、鉛直方向に延びる他方の鉛直部分と、前記他方の鉛直部分の下端で折れ曲がって前記一方のレール材に向かって水平方向に延びる他方の水平部分を有していることを特徴とする。
本発明の天井走行台車によれば、天井走行台車に走行経路選択機構を設置することにより、天井走行台車側の制御により、分岐走行や合流走行する走行経路を選択することができる。
しかも分岐走行や合流走行する際には、一方の側の経路選択輪と他方の側の経路選択輪のうちのいずれかの側の経路選択輪をレールの外側面に接触させ、残りの側の経路選択輪をレールよりも下方に位置させる動作を実現する構成配置としているため、天井走行台車の残り少ない余裕スペースの部分を有効活用して走行経路選択機構を配置することができる。
本発明の実施例1に係る天井走行台車を、親巻上機と子巻上機とが連結されて走行している状態で示す側面図。 本発明の実施例1に係る天井走行台車を、親巻上機と子巻上機との連結が解除されてステーションの上方位置で停止している状態で示す側面図。 本発明の実施例1に係る天井走行台車を、親巻上機と子巻上機との連結が解除された状態で示す平面図。 本発明の実施例1に係る天井走行台車のうち、親巻上機と子巻上機との連結が解除された状態での親巻上機と子巻上機を示す平面図。 図2のV矢視図。 図2のVI矢視図。 ステーションの特殊な配置状態の一例を示す平面図。 右分岐走行時の制御状態を示す平面図。 図8(a)のX矢視図。 合流走行時の制御状態を示す平面図。 図9(a)のY矢視図。 左分岐走行時の制御状態を示す平面図。 合流走行時の制御状態を示す平面図。 直進方向分岐走行時の制御状態を示す平面図。 合流走行時の制御状態を示す平面図。 直進方向分岐走行時の制御状態を示す平面図。 合流走行時の制御状態を示す平面図。 従来の天井走行台車の一例を示す構成図。
以下、本発明に係る天井走行台車を、実施例1に基づき詳細に説明する。
〔実施例1〕
本発明の実施例1に係る天井走行台車を図1〜図6を参照して説明する。
なお、図1は親巻上機と子巻上機とが連結されて走行している状態を示す側面図、図2は親巻上機と子巻上機との連結が解除されてステーションの上方位置で停止している状態を示す側面図、図3は親巻上機と子巻上機との連結が解除された状態を示す平面図、図4は親巻上機と子巻上機との連結が解除された状態での親巻上機と子巻上機を示す平面図、図5は図2のV矢視図、図6は図2のVI矢視図である。
<天井走行台車の全体構成>
これらの図に示すように、実施例1に係る天井走行台車は、親走行装置100と、子走行装置200と、親巻上機300と、子巻上機400と、親移載機500と、子移載機600とで構成されている。
親走行装置100は走行駆動源を有しており、建屋の天井部に架設したレール10に沿い駆動走行する。子走行装置200は走行駆動源を有しておらず、親走行装置100の駆動走行に牽引されて従動走行(移動走行)する。
親走行装置100と、親走行装置100の下方に配置された親巻上機300は、旋回連結部101により旋回自在に連結されている。このため、親走行装置100は親巻上機300に対して水平面内で相対的に旋回することができるようになっている。
同様に、子走行装置200と、子走行装置200の下方に配置された子巻上機400は、旋回連結部201により旋回自在に連結されている。このため、子走行装置200は子巻上機400に対して水平面内で相対的に旋回することができるようになっている。
親移載機500は、索状体(ワイヤ・チェーン・ベルト等)501により親巻上機300から吊り下げられており、親巻上機300が索状体501を巻き取り・繰り出しすることにより昇降移動する。この親移載機500は、ワークWを係止して保持する係止部502を有している。
子移載機600は、索状体601により子巻上機400から吊り下げられており、子巻上機400が索状体601を巻き取り・繰り出しすることにより昇降移動する。この子移載機600は、ワークWを係止して保持する係止部602を有している。
親巻上機300と子巻上機400は、後述する連結機構50により、図1に示すように連結されたり、図2に示すように連結が解除されたりする。
あるステーションから他のステーションに向かい走行するときには、図1に示すように、親巻上機300と子巻上機400は連結される。この連結状態を保持しつつ、走行装置100,200、巻上機300,400、移載機500,600が一体となってレール10に沿い走行する。
詳細は後述するが、一体となって走行している走行装置100,200、巻上機300,400、移載機500,600が、レール10の分岐部や合流部において走行経路を選択して分岐走行や合流走行する場合には、親走行装置100の経路選択輪移動機構145a,145bにより経路選択輪123a,123bの高さ位置を制御すると共に、子走行装置200の経路選択輪移動機構245a,245bにより経路選択輪223a,223bの高さ位置を制御する。経路選択輪移動機構145a,145b,245a,245b及び経路選択輪123a,123b,223a,223bにより、走行経路選択機構が構成されている。
特定のステーションに対してワークWの取り上げや載置を行う際には、図2に示すように、親巻上機300と子巻上機400との連結が解除され両者が離間した状態で停止する。つまり、親走行装置100、親巻上機300、親移載機500とでなる親側の機器と、子走行装置200、子巻上機400、子移載機600とでなる子側の機器とが離間する。
この場合、後述する停止制御を行うことにより、親巻上機300が、例えば、ステーションS100の第1の移載装置S101の真上に位置し、子巻上機400が同一のステーションS100の第2の移載装置S102の真上に位置する。
なおレール10は、図5及び図6に示すように、横断面形状(レール10の長手方向に直交する方向に破断した断面形状)がL型の一対のレール11,12を、予め決めた間隔を開けつつ相対向するよう敷設して構成されている。
レール11は、鉛直方向に延びる鉛直部分11aと、鉛直部分11aの下端で折れ曲がって水平方法に伸びる水平部分11bを有しており、水平部分11bがレール12に向かう状態で配置されている。レール12は、鉛直方向に延びる鉛直部分12aと、鉛直部分12bの下端で折れ曲がって水平方法に伸びる水平部分12bを有しており、水平部分12bがレール11に向かう状態で配置されている。
しかも、レール11の水平部分11bと、レール12の水平部分12bの高さ位置は同一であり、両水平部分11b,12bの間には、隙間が形成されている。
なお、個々のレールを個別に特定するときには符号11,12を使用するが、一対のレールを総称するときには符号10を使用する。
またレール11の「鉛直部分11aの内側面」とは、鉛直部分11aのうち鉛直部分12aに対面する側の面であり、「鉛直部分11aの外側面」とは、鉛直部分11aのうち鉛直部分12aに対面しない側の面であると定義して説明をする。
レール12の「鉛直部分12aの内側面」とは、鉛直部分12aのうち鉛直部分11aに対面する側の面であり、「鉛直部分12aの外側面」とは、鉛直部分12aのうち鉛直部分11aに対面しない側の面であると定義して説明をする。
<各装置の詳細構成>
次に、連結機構50、親走行装置100及び子走行装置200、親巻上機300及び子巻上機400の詳細構造を説明する。
なお親移載機500及び子移載機600は、ワークWを係止して保持する係止部502,602を有している。それぞれの移載機500,600は通常の移載機と同様な機能を有しているものであるため、その詳細構造の説明は省略する。
まず、連結機構50について説明する。連結機構50は、親巻上機300と子巻上機400とを連結したり、連結を解除したりする機構であり、親巻上機300側と子巻上機400側に分かれて配置されている。
図4において明瞭に示されているように、連結機構50の連結板51は、親巻上機300のうち後端側(子巻上機400側)の部分に固定されており、水平状態となって子巻上機400側に向かって伸びている。この連結板51には連結孔51aが形成されている。
連結保持装置52は、子巻上機400のうち前端側(親巻上機300側)の部分に設置されている。この連結保持装置52は、電気的機構(モータや偏心カム等)により突出・後退する連結保持棒52aを有している。
連結保持棒52aを下方に後退させた状態において、親巻上機300と子巻上機400が近づいてきて両巻上機300,400が接触したときに、連結保持棒52aの真上に連結孔51aが位置するように、連結保持装置52及び連結板51が配置されている。そして、連結保持棒52aの真上に連結孔51aが位置した状態のときに、連結保持装置52を制御して連結保持棒52aを上方に突出させると、連結保持棒52aが連結孔51aを貫通して係合し、親巻上機300と子巻上機400との連結状態が保持される(図1参照)。
一方、連結保持棒52aが連結孔51aを貫通して、親巻上機300と子巻上機400とが連結されている状態において、連結保持装置52を制御して連結保持棒52aを下方に後退させると、連結棒52aは連結孔51aから抜け出て係合が解消され、親巻上機300と子巻上機400との連結状態が解除される(図2参照)。
また、図4において明瞭に示されているように、親巻上機300の後端側には、一対の位置決めピン53a,53bが、子巻上機400側に向かって伸びる状態で配置されている。子巻上機400の前端側には、位置決めピン53a,53bの位置に対応した位置に、受け穴部54a,54bが配置されている。
親巻上機300と子巻上機400とが近づいてくると、位置決めピン53a,53bが受け穴部54a,54bに侵入していってガイドされることにより、親巻上機300と子巻上機400との位置が予め決めた位置状態となる。これにより、親巻上機300と子巻上機400が近づいてきて両巻上機300,400が接触したときに、連結孔51aに対して連結棒52を正確に挿入でき、また抜き出すことができる。
次に親走行装置100について説明する。
親走行装置100では、板材やフレーム材から成る支持構造体110の底部に、底板111が固定されている。この底板111には、旋回連結部101を介して、親巻上機300のケーシング301の上面が連結・支持されている。底板111には旋回防止穴112が形成されている。
支持構造体110は、レール10の下方位置から、水平部分11b,12bの間の隙間を通り、レール11,12の水平部分11b,12bよりも上方位置(レール11,12に挟まれた空間の位置)にまで達している。
支持構造体110のうち水平部分11b,12bよりも上方位置には、4つの支持輪120と、4つのガイド輪121が回転自在に取り付けられている。
4つの支持輪120のうちの2輪はレール11の水平部分11bの上面に載り、支持輪120のうち残りの2輪はレール12の水平部分12bの上面に載っている。このように支持輪120が水平部分11b,12bの上面に載り回転することにより、親走行装置100をレール10に吊り下げた状態で走行することができる。
また、4つのガイド輪121のうちの2輪は鉛直部分11aの内側面に接する状態で配置されており、ガイド輪121のうちの残りの2輪は鉛直部分12aの内側面に接する状態で配置されている。なお、ガイド輪121と鉛直部分11a,12aとの間には、予め決めた寸法の隙間を設定している。
このようにガイド輪121が鉛直部分11a,12aの内側面に接触することにより、親走行装置100はレール10に沿い走行することができる。つまり、例えばレール10が湾曲しつつ伸びている部分では、ガイド輪121が鉛直部分11a,12aの内側面に接触することにより、湾曲に応じて親走行装置100の向きを変えることができ、これにより支持輪120が水平部分11b,12bの上を脱輪することなく走行することができる。
なお親走行装置100と親巻上機300は旋回連結部101により旋回自在な状態で連結されているため、親走行装置100の向きが変わることにより生ずる、親巻上機300に対する親走行装置100の旋回が許容される。
支持構造体110のうち水平部分11b,12bよりも下方位置には、2つの駆動輪122が回転自在に取り付けられている。この駆動輪122はバネ機構により上方に付勢されつつ、レール11,12の水平部分11b,12bの下面に接触している。
この駆動輪122には走行モータ130が連結されており、走行モータ130が回転駆動することにより2つの駆動輪122が駆動回転し、親走行装置300が駆動走行する。
支持構造体110には、一対のレバー板140a,140bが、親走行装置100の幅方向の両側位置に平行な状態で配置されている。
レバー板140aは、親走行装置100の幅方向の一方の側において、ピン141aにより鉛直面内で回動自在(上下に揺動自在)に支持されている。レバー板140aの後端側(図1,図2では右端側)にはソレノイド装置142aが連結されている。このソレノイド装置142aは、支持構造体110に固定されており、レバー板140aの後端側を上下方向に沿い動かすことにより、レバー板140aの先端部分を鉛直面内で回動(上下動)させるものである。
レバー板140a,ピン141a,ソレノイド装置142aにより、第1の経路選択輪移動機構145aが構成されている。
レバー板140aの先端部分(図1,図2では左端部分)には2つの第1の経路選択輪123aが回転自在に取り付けられている。ソレノイド装置142aを操作して、レバー板140aの先端部分を上側に回動させると、2つの経路選択輪123aがレール11の鉛直部分11aの外側面に対して接触しつつ回転することができる。なお、経路選択輪123aと鉛直部分11aの外側面との間には、予め決めた寸法の隙間を設定している。
レバー板140a,ピン141a,ソレノイド装置142aにより構成される第1の経路選択輪移動機構145aと、レバー板140aの先端部分に回転自在に取り付けられている2つの第1の経路選択輪123aとからなる、第1の走行経路選択機構は、親走行装置100の幅方向の一方の側に配置されている。
レバー板140bは、親走行装置100の幅方向の他方の側において、ピン141bにより鉛直面内で回動自在(上下に揺動自在)に支持されている。レバー板140bの後端側(図1,図2では右端側)にはソレノイド装置142bが取り付けられている。このソレノイド装置142bは、支持構造体110に固定されており、レバー板140bの後端側を上下方向に沿い動かすことにより、レバー板140bの先端部分を鉛直面内で回動(上下動)させるものである。
レバー板140b,ピン141b,ソレノイド装置142bにより、第2の経路選択輪移動機構145bが構成されている。
レバー板140bの先端部分(図1,図2では左端部分)には2つの第2の経路選択輪123bが回転自在に取り付けられている。ソレノイド装置142bを操作して、レバー板140bの先端部分を上側に回動させると、2つの経路選択輪123bがレール12の鉛直部分12aの外側面に対して接触しつつ回転することができる。なお、経路選択輪123bと鉛直部分12aの外側面との間には、予め決めた寸法の隙間を設定している。
レバー板140b,ピン141b,ソレノイド装置142bにより構成される第2の経路選択輪移動機構145bと、レバー板140bの先端部分に回転自在に取り付けられている2つの第2の経路選択輪123bとからなる、第2の走行経路選択機構は、親走行装置100の幅方向の他方の側に配置されている。
図1に示すように、レール10(但し、レール10の分岐部や合流部を除く部分)に沿い走行する状態のときには、ソレノイド装置142a,142bにより、レバー板140a,140bの後端側を上方に移動させることにより、レバー板140a,140bの先端部分を下方に移動させる。このことにより、経路選択輪123a,123bはレール10よりも下方位置に位置して、レール10に接触することはない。
図2に示すように、ステーションの上方位置で停止する状態のときには、ソレノイド装置142a,142bにより、レバー板140a,140bの後端側を下方に移動させることにより、レバー板140a,140bの先端部分を上方に移動させる。このことにより、経路選択輪123a,123bはレール11,12の鉛直部分11a,12aの外側面に対向することができる。
なお、各ステーションの上方位置では、レール11,12の鉛直部分11a,12aの外側面に帯状の薄板である揺動停止板15を取り付けている。この揺動停止板15は、経路選択輪123a,123bと鉛直部分11a,12aとの間の隙間を塞ぐ程度の厚みを有している。このため、各ステーションの上方位置では、経路選択輪123a,123bは揺動停止板15に緊密に転接し、親走行装置100の揺動を抑制する。
経路選択輪123a,123bは、後述するようにレール10の分岐部や合流部において走行していく走行経路を選択する基本的機能と、ステーションの上方位置で停止したときに親走行装置100の揺動を抑制する補助的機能を有している。
次に子走行装置200について説明する。
子走行装置200では、板材やフレーム材から成る支持構造体210の底部に、底板211が固定されている。この底板211には、旋回連結部201を介して、子巻上機400のケーシング401の上面が連結・支持されている。底板211には旋回防止穴212が形成されている。
支持構造体210は、レール10の下方位置から、水平部分11b,12bの間の隙間を通り、レール11,12の水平部分11b,12bよりも上方位置(レール11,12に挟まれた空間の位置)にまで達している。
支持構造体210のうち水平部分11b,12bよりも上方位置には、4つの支持輪220と、4つのガイド輪221が回転自在に取り付けられている。
4つの支持輪220のうちの2輪はレール11の水平部分11bの上面に載り、支持輪220のうち残りの2輪はレール12の水平部分12bの上面に載っている。このように支持輪220が水平部分11b,12bの上面に載り回転することにより、子走行装置200をレール10に吊り下げた状態で走行することができる。
また、4つのガイド輪221のうちの2輪は鉛直部分11aの内側面に接する状態で配置されており、ガイド輪221のうちの残りの2輪は鉛直部分12aの内側面に接する状態で配置されている。なお、ガイド輪221と鉛直部分11a,12aとの間には、予め決めた寸法の隙間を設定している。
このようにガイド輪221が鉛直部分11a,12aの内側面に接触することにより、子走行装置200はレール10に沿い走行することができる。つまり、例えばレール10が湾曲しつつ伸びている部分では、ガイド輪221が鉛直部分11a,12aの内側面に接触することにより、湾曲に応じて子走行装置200の向きを変えることができ、これにより支持輪220が水平部分11b,12bの上を脱輪することなく走行することができる。
なお子走行装置200と子巻上機400は旋回連結部201により旋回自在な状態で連結されているため、子走行装置200の向きが変わることにより生ずる、子巻上機400に対する子走行装置200の旋回が許容される。
支持構造体210のうち水平部分11b,12bよりも下方位置には、2つの従動輪222が回転自在に取り付けられている。この従動輪222はバネ機構により上方に付勢されつつ、レール11,12の水平部分11b,12bの下面に接触している。
支持構造体210には、一対のレバー板240a,240bが、子走行装置200の幅方向の両側位置に平行な状態で配置されている。
レバー板240aは、子走行装置200の幅方向の一方の側において、ピン241aにより鉛直面内で回動自在(上下に揺動自在)に支持されている。レバー板240aの後端側(図1,図2では右端側)にはソレノイド装置242aが連結されている。このソレノイド装置242aは、支持構造体210に固定されており、レバー板240aの後端側を上下方向に沿い動かすことにより、レバー板240aの先端部分を鉛直面内で回動(上下動)させるものである。
レバー板240a,ピン241a,ソレノイド装置242aにより、第3の経路選択輪移動機構245aが構成されている。
レバー板240aの先端部分(図1,図2では左端部分)には2つの第3の経路選択輪223aが回転自在に取り付けられている。ソレノイド装置242aを操作して、レバー板240aの先端部分を上側に回動させると、2つの経路選択輪223aがレール11の鉛直部分11aの外側面に対して接触しつつ回転することができる。なお、経路選択輪223aと鉛直部分11aの外側面との間には、予め決めた寸法の隙間を設定している。
レバー板240a,ピン241a,ソレノイド装置242aにより構成される第3の経路選択輪移動機構245aと、レバー板240aの先端部分に回転自在に取り付けられている2つの第3の経路選択輪223aとからなる、第3の走行経路選択機構は、子走行装置200の幅方向の一方の側に配置されている。
レバー板240bは、子走行装置200の幅方向の他方の側において、ピン241bにより鉛直面内で回動自在(上下に揺動自在)に支持されている。レバー板240bの後端側(図1,図2では右端側)にはソレノイド装置242bが取り付けられている。このソレノイド装置242bは、支持構造体210に固定されており、レバー板240bの後端側を上下方向に沿い動かすことにより、レバー板240bの先端部分を鉛直面内で回動(上下動)させるものである。
レバー板240b,ピン241b,ソレノイド装置242bにより、第4の経路選択輪移動機構245bが構成されている。
レバー板240bの先端部分(図1,図2では左端部分)には2つの第4の経路選択輪223bが回転自在に取り付けられている。ソレノイド装置242bを操作して、レバー板240bの先端部分を上側に回動させると、2つの経路選択輪223bがレール12の鉛直部分12aの外側面に対して接触しつつ回転することができる。なお、経路選択輪223bと鉛直部分12aの外側面との間には、予め決めた寸法の隙間を設定している。
レバー板240b,ピン241b,ソレノイド装置242bにより構成される第4の経路選択輪移動機構245bと、レバー板240bの先端部分に回転自在に取り付けられている2つの第4の経路選択輪223bとからなる、第4の走行経路選択機構は、子走行装置200の幅方向の他方の側に配置されている。
図1に示すように、レール10(但し、レール10の分岐部や合流部を除く部分)に沿い走行する状態のときには、ソレノイド装置242a,242bにより、レバー板240a,240bの後端側を上方に移動させることにより、レバー板240a,240bの先端部分を下方に移動させる。このことにより、経路選択輪223a,223bはレール10よりも下方位置に位置して、レール10に接触することはない。
図2に示すように、ステーションの上方位置で停止する状態のときには、ソレノイド装置242a,242bにより、レバー板240a,240bの後端側を下方に移動させることにより、レバー板240a,240bの先端部分を上方に移動させる。このことにより、経路選択輪223a,223bはレール11,12の鉛直部分11a,12aの外側面に対向することができる。
なお、各ステーションの上方位置では、レール11,12の鉛直部分11a,12aの外側面に帯状の薄板である揺動停止板15を取り付けている。この揺動停止板15は、経路選択輪223a,223bと鉛直部分11a,12aの外側面との間の隙間を塞ぐ程度の厚みを有している。このため、各ステーションの上方位置では、経路選択輪223a,223bは揺動停止板15に緊密に転接し、子走行装置200の揺動を抑制する。
経路選択輪223a,223bは、後述するようにレール10の分岐部や合流部において走行していく走行経路を選択する基本的機能と、ステーションの上方位置で停止したときに子走行装置200の揺動を抑制する補助的機能を有している。
支持構造体210には、子走行装置200の幅方向に離間して、一対の停止位置決め装置250a,250bを備えている。停止位置決め装置250a,250bの間隔は、レール11,12の鉛直部分11a,12aの間隔よりも広く、図3に示すような平面視で見たときに、レール11,12を中心としてその外側位置に停止位置決め装置250a,250bが配置されている。停止位置決め装置250a,250bは停止ピン251a,251bを有している。
停止ピン251a,251bはバネ等の弾性部材により上方に付勢されているが、外力により停止ピン251a,251bが上方から下方に押し込まれると弾性部材の付勢力に抗しつつ停止ピン251a,251bが下方に押し込めることができるようになっている。
また、上方に突出した停止ピン251a,251bを、電気的機器(ソレノイドやモータ等)の作動により、下方に押し下げることができるようになっている。
各ステーションのうち子走行装置200を停止させようとする位置には、図2及び図3に示すような、押し下げ板21を有すると共に2つの停止孔22が形成された停止部材20が、レール10に取り付けられている。
押し下げ板21は、図2に示すように、水平面に対して斜めに傾斜した傾斜板であり、進行方向αに沿い進むにつれて下方に近づいている傾斜面を有している。
子走行装置200が走行方向αに沿い走行していくと、上方に突出した停止ピン251a,251bは、その頂部が押し下げ板21に接触し、走行に伴い下方に押し込められていく。そして、停止ピン251a,251bが停止孔22の位置に達すると停止ピン251a,251bは上方に突出して停止孔22に嵌入(係合)する。このように停止ピン251a,251bが停止孔22に嵌入(係合)することにより、子走行装置200は予め決めた位置に正確に停止することができる。つまり、子走行装置200が第2の移載装置S102の真上に位置したときに、停止ピン251a,251bが停止孔22に嵌入するように、停止孔22の形成位置が設定されている。
子走行装置200が、停止位置から移動走行を開始するときには、停止位置決め装置250a,250bの電気的機器を作動させて、上方に突出した停止ピン251a,251bを下方に押し下げて、停止ピン251a,251bを停止孔22から引き抜く(停止ピン251a,251bと停止孔22との係合を解除する)。これにより子走行装置200は移動走行することができる。
次に親巻上機300について説明する。
親巻上機300では、ケーシング301内に、巻上モータ302と、この巻上モータ302により回転駆動する2つのプーリー303が配置されている。巻上モータ302によりプーリー303を回転させ、プーリー303に巻き掛けられている索状体501を巻き取り・繰り出しすることにより、親移載機500を昇降移動させることができる。
また親巻上機300のケーシング301内には、牽引モータ310と、この牽引モータ310により回転駆動するプーリー311が配置されている。プーリー311には平ベルト312が巻き掛けられている。平ベルト312の先端は子巻上機400に固定されている。
このような牽引モータ310,プーリー311,平ベルト312により、牽引装置が構成されている。
更に親巻上機300のケーシング301内には、旋回防止装置320が配置されている。この旋回停止装置320は旋回防止ピン321を有しており、旋回防止ピン321を上方に突出させたり、上方に突出した旋回防止ピン321を下方に引き戻したりすることができる。
旋回防止ピン321を上方に突出させて、親走行装置100の底板111に形成した旋回防止孔112に嵌入させることにより、親巻上機300に対して親走行装置100が旋回することを防止できる。
次に子巻上機400について説明する。
子巻上機400では、ケーシング401内に、巻上モータ402と、この巻上モータ402により回転駆動する2つのプーリー403が配置されている。巻上モータ402によりプーリー403を回転させ、プーリー403に巻き掛けられている索状体601を巻き取り・繰り出しすることにより、子移載機600を昇降移動させることができる。
更に親巻上機400のケーシング401内には、旋回防止装置420が配置されている。この旋回停止装置420は旋回防止ピン421を有しており、旋回防止ピン421を上方に突出させたり、上方に突出した旋回防止ピン421を下方に引き戻したりすることができる。
旋回防止ピン421を上方に突出させて、子走行装置200の底板211に形成した旋回防止孔212に嵌入させることにより、子巻上機400に対して子走行装置200が旋回することを防止できる。
なお、下記の各装置の作動・停止制御は、制御装置60(図8(b),図9(b)参照)により制御される。
・連結機構50における、連結保持装置52。
・親走行装置100における、走行モータ130及び経路選択輪移動機構145a,145bのソレノイド装置142a,142b。
・子走行装置200における、経路選択輪移動機構245a,245bのソレノイド装置242a,242b及び停止位置決め装置250a,250b。
・親巻上機300における、巻上モータ302及び牽引モータ310並びに旋回防止装置320。
・子巻上機400における、巻上モータ402及び旋回防止装置420。
・親移載機500における、係止部502。
・子移載機600における、係止部602。
なお図8(b),図9(b)では、制御装置60を模式的に簡略化して示しているが、制御装置60は、実際には、天井走行台車に備えた機台側の制御部と、搬送システム全体を監視・制御する地上側の制御盤により構成されている。機台側の制御部と地上側の制御盤は、相互に制御信号の授受をしている。
なお、他の図では、制御装置60の図示は省略している。
<走行時の制御状態>
次に、レール10(但し、レール10の分岐部や合流部を除く)に沿い走行するときの制御状態を説明する。
連結機構50により、親巻上機300と子巻上機400とを連結する。
つまり、親巻上機300と子巻上機400とを近接させ、連結保持装置52の連結棒52aの真上に連結板51の連結孔51aを位置させた状態のときに、連結保持棒52aを上方に突出させて連結孔51aに貫通・係合させる。
親巻上機300において、旋回防止装置320の旋回防止ピン321を下方に引き戻し、旋回防止ピン321を、親走行装置100の底板111に形成した旋回防止孔112から引き抜く。これにより、親走行装置100が親巻上機300に対して水平面内で相対的に旋回することができる。
親走行装置100と親巻上機300は旋回連結部101により旋回自在な状態で連結され、旋回防止装置320による旋回防止が解除されるため(旋回が許容されるため)、レール10が湾曲しつつ伸びている箇所を走行する際には、レール10の湾曲に応じて親走行装置100の向きが変わり、親巻上機300に対して親走行装置100が旋回して、スムーズな走行を確保することができる。
子巻上機400において、旋回防止装置420の旋回防止ピン421を下方に引き戻し、旋回防止ピン421を、子走行装置200の底板211に形成した旋回防止孔212から引き抜く。これにより、子走行装置200が子巻上機400に対して水平面内で相対的に旋回することができる。
子走行装置200と子巻上機400は旋回連結部201により旋回自在な状態で連結され、旋回防止装置420による旋回防止が解除されるため(旋回が許容されるため)、レール10が湾曲しつつ伸びている箇所を走行する際には、レール10の湾曲に応じて子走行装置200の向きが変わり、子巻上機400に対して子走行装置200が旋回して、スムーズな走行を確保することができる。
親走行装置100において、ソレノイド装置142a,142bにより、レバー板140a,140bの後端側を上方に移動させることにより、レバー板140a,140bの先端部分を下方に移動させ、経路選択輪123a,123bをレール10よりも下方位置に位置させる。これにより、経路選択輪123a,123bがレール10に接触することはなく、スムーズな走行を確保することができる。
子走行装置200において、ソレノイド装置242a,242bにより、レバー板240a,240bの後端側を上方に移動させることにより、レバー板240a,240bの先端部分を下方に移動させ、経路選択輪223a,223bをレール10よりも下方位置に位置させる。これにより、経路選択輪223a,223bがレール10に接触することはなく、スムーズな走行を確保することができる。
子走行装置200において、停止位置決め装置250a,250bの停止ピン251a,251bは、下方に押し下げておく。
親巻上機300の巻上モータ302を駆動してプーリー303を回転させ、索状体501を巻き取り、親移載機500を上昇移動させ親巻上機300の直下に位置させておく。
また、子巻上機400の巻上モータ402を駆動してプーリー403を回転させ、索状体601を巻き取り、子移載機600を上昇移動させ子巻上機400の直下に位置させておく。
上記の状態が全てそろった状態において、親走行装置100の走行モータ130を走行駆動して駆動輪122を駆動回転する。これにより親走行装置100が駆動走行する。
このとき、親巻上機300と子巻上機400が連結されているため、走行装置100,200、巻上機300,400、移載機500,600が一体となってレール10に沿い走行する。
<移載時の制御状態>
次に移載時の制御を説明する。ここでは、図2に示すステーションS100における移載時の制御を具体例として説明する。
(1) 準備動作制御
図2に示すステーションS100の上方位置に侵入する直前の位置(走行方向αに関して手前の位置)において、次に示すような準備動作制御を行う。なお、ステーションS100の上方位置に侵入する直前の位置においては、レール10は直線状になっている。
連結機構50による、親巻上機300と子巻上機400との連結を解除する。つまり、連結保持装置52の連結棒52aを下方に後退させて、連結板51の連結孔51aから抜き出して、連結棒52aと連結孔51aとの係合を解消する。
連結が解除された後においても、親走行装置100は駆動走行していき、子走行装置200も走行する。
親巻上機300と子巻上機400との連結が解除された状態でも、親巻上機300と子巻上機400は、牽引モータ310によりバックテンションが加わっている平ベルト312により繋がっているため、親走行装置100の駆動走行に牽引されて子走行装置200も走行するのである。
親巻上機300において、旋回防止装置320の旋回防止ピン321を上方に突出させ、旋回防止ピン321を、親走行装置100の底板111に形成した旋回防止孔112に嵌入する。これにより、親走行装置100が親巻上機300に対して旋回することを防止する。
子巻上機400において、旋回防止装置420の旋回防止ピン421を上方に突出させ、旋回防止ピン421を、子走行装置200の底板211に形成した旋回防止孔212に嵌入する。これにより、子走行装置200が子巻上機400に対して旋回することを防止する。
親走行装置100において、ソレノイド装置142a,142bにより、レバー板140a,140bの後端側を下方に移動させることにより、レバー板140a,140bの先端部分を上方に移動させる。これにより、経路選択輪123a,123bがレール11,12の鉛直部分11a,12aの外側面に転接して回転する。
子走行装置200において、ソレノイド装置242a,242bにより、レバー板240a,240bの後端側を下方に移動させることにより、レバー板240a,240bの先端部分を上方に移動させる。これにより、経路選択輪223a,223bがレール11,12の鉛直部分11a,12aの外側面に転接して回転する。
子走行装置200において、停止位置決め装置250a,250bの停止ピン251a,251bを、バネ等の弾性部材により上方に付勢して突出させる。
(2) 停止制御
上記の準備動作制御が完了した状態で、親走行装置100及び子走行装置200が、走行方向αに沿い走行し、ステーションS100の上方位置に侵入してきたときに、次に示すような停止制御を行う。
子走行装置200が走行方向αに沿い走行していくと、上方に突出した停止ピン251a,251bは、その頂部が停止部材20の押し下げ板21に接触し、走行に伴い下方に押し込められていく。そして、停止ピン251a,251bが停止孔22の位置に達すると停止ピン251a,251bは上方に突出して停止孔22に嵌入する。
このように停止ピン251a,251bが停止孔22に嵌入することにより、子走行装置200は第2の移載装置S102の真上に正確に停止する。
子走行装置200が第2の移載装置S102の真上に停止した後も、親走行装置100は駆動走行していく。そして、親走行装置100が第1の移載装置S101の真上の位置に達したら、走行モータ130を停止して親走行装置100を第1の移載装置S101の真上に正確に停止させる。
子走行装置200が第2の移載装置S102の真上に停止した後も、親走行装置100が駆動走行していくことにより、親走行装置100のプーリー311からは平ベルト312が繰り出されていく。このとき牽引モータ310により、繰り出されていく平ベルト312にはバックテンションが加わり、繰り出されていく平ベルト312は弛むことなく親巻上機300と子巻上機400との間に張られた状態となる。
親走行装置100の経路選択輪123a,123bと、子走行装置200の経路選択輪223a,223bが、レール11,12の鉛直部分11a,12aの外側面に転接して回転する状態で、親走行装置100及び子走行装置200が、走行方向αに沿い走行し、ステーションS100の上方位置に向かって侵入していく。
ステーションS100の上方位置では、揺動停止板15がレール11,12の鉛直部分11a,12aの外側面に取り付けられているため、親走行装置100の経路選択輪123a,123b及び子走行装置200の経路選択輪223a,223bが、揺動停止板15に緊密に転接する。このため、親走行装置100及び子走行装置200は、レール11,12に対しての揺動が抑制される。
(3) 移載制御
上記の停止制御が完了した状態で、親移載機500及び子移載機600により、移載装置S101及び移載装置S102に対して並行して移載動作を行う。
即ち、親巻上機300の巻上モータ302を駆動してプーリー303を回転させ、索状体501を巻き取り・繰り出しすることにより、親移載機500を昇降移動させる。このような昇降移動をして親移載機500が第1の移載装置S101の真上に接近した状態で係止部502を操作して、ワークWの取り上げ・載置を行う。
また、子巻上機400の巻上モータ402を駆動してプーリー403を回転させ、索状体601を巻き取り・繰り出しすることにより、子移載機600を昇降移動させる。このような昇降移動をして子移載機600が第2の移載装置S102の真上に接近した状態で係止部602を操作して、ワークWの取り上げ・載置を行う。
(4) 走行再開制御
上記の移載制御が完了した後に再び走行を行うため、次に示す走行再開制御をする。
先ず、子走行装置200において、停止位置決め装置250a,250bの電気的機器を作動させ停止ピン251a,251bを下方に押し下げ、停止ピン251a,251bを停止孔22から引き抜く。
これにより、子走行装置200は走行可能な状態になる。
親巻上機300の牽引モータ310を駆動しプーリー311を回転させて平ベルト312を巻き込んでいく。このように平ベルト312を巻き込んでいくことにより、子巻上機400を親巻上機300に向かって牽引走行していくことができる。
このようにして子巻上機400を牽引して親巻上機300に近接させていき、子巻上機400が親巻上機300に接触し、連結保持装置52の連結棒52aの真上に連結板51の連結孔51aが位置したところで、牽引モータ310を停止する。
そして、連結保持装置52の連結保持棒52aを上方に突出させて連結孔51aに貫通・係合させ、親巻上機300と子巻上機400とを連結する。
なお実施例1では、親巻上機300に牽引モータ310を備え、この牽引モータ310により、プーリー311から繰り出されていく平ベルト312にバックテンションを与えたり、平ベルト312をプーリー311に巻き込んで子巻上機400を親巻上機300に向かって牽引したりするようにしている。
この牽引モータ310の代わりに、定荷重ばね(コンストンばね(商品名))をプーリー311に組み込んで、このコンストンバネにより、プーリー311から繰り出されていく平ベルト312にバックテンションを与えたり、平ベルト312をプーリー311に巻き込んで子巻上機400を親巻上機300に向かって牽引したりするような構成にすることも可能である。
親巻上機300において、旋回防止装置320の旋回防止ピン321を下方に引き戻し、旋回防止ピン321を、親走行装置100の底板111に形成した旋回防止孔112から引き抜く。これにより、親走行装置100が親巻上機300に対して水平面内で相対的に旋回することができるようになる。
子巻上機400において、旋回防止装置420の旋回防止ピン421を下方に引き戻し、旋回防止ピン421を、子走行装置200の底板211に形成した旋回防止孔212から引き抜く。これにより、子走行装置200が子巻上機400に対して水平面内で相対的に旋回することができるようになる。
親走行装置100において、ソレノイド装置142a,142bにより、レバー板140a,140bの後端側を上方に移動させることにより、レバー板140a,140bの先端部分を下方に移動させ、経路選択輪123a,123bをレール10よりも下方位置に位置させる。
子走行装置200において、ソレノイド装置242a,242bにより、レバー板240a,240bの後端側を上方に移動させることにより、レバー板240a,240bの先端部分を下方に移動させ、経路選択輪223a,223bをレール10よりも下方位置に位置させる。
親走行装置100の走行モータ130を走行駆動して駆動輪122を駆動回転する。これにより親走行装置100が駆動走行する。このとき、親巻上機300と子巻上機400が連結されているため、走行装置100,200、巻上機300,400、移載機500,600が一体となってレール10に沿い再び走行する。
なお、経路選択輪123a,123b及び経路選択輪223a,223bを、レール10よりも下方位置に位置させる制御は、このような再走行を開始した後に行ってもよい。
なお、ステーションの配置状態としては種々のものがあり、特殊なステーション配置になっている場合であっても、実施例1の天井走行台車により効率的な搬送をすることができる。
図7は、ステーションの特殊な配置状態の一例を示す平面図(天井側から地面側を見た図)である。図7に示す例では、第1ステーションS1、第2ステーションS2、第3ステーションS3が配置されている。なお、図7において、符号10はレールである。
第1ステーションS1には2つの載置装置(例えばコンベア装置)S11,S12が離間して配置されており、第2ステーションS2には2つの載置装置S21,S22が離間して配置されており、第3ステーションS3には2つの載置装置S31,S32が離間して配置されている。しかも、載置装置S11,S12間の間隔(距離)と、載置装置S21,S22間の間隔と、載置装置S31,S32間の間隔が、それぞれ異なっている。
図7に示すようなステーション配置になっている場合においても、実施例1の天井走行台車によれば、
・ステーションS1の載置装置S11,S12に対して、並行してワークWの取り上げ、または、載置を行い、
・ステーションS2の載置装置S21,S22に対して、並行してワークWの取り上げ、または、載置を行い、
・ステーションS3の載置装置S31,S32に対して、並行してワークWの取り上げ、または、載置を行う、
という特殊な搬送処理を実施することができる。
<分岐走行時や合流走行時の制御状態>
次に分岐走行時や合流走行時の制御状態を、図8〜図15を参照しつつ説明する。図8(a),図9(a),図10〜図15は、平面図(天井側から地面側を見た図)であり、図8(b)は図8(a)のX矢視図であり、図9(b)は図9(a)のY矢視図である。なお、「走行経路」とは、レール10(11,12)自体、またはレール10に沿う道筋のことを意味する。
分岐走行や合流走行の制御をするために、天井走行台車の進行方向に関して、分岐部や合流部よりも手前の位置にマーカを設置している。分岐走行制御や合流走行制御は、例えば、下記の(1)または(2)の方法により実施される。
(1) 天井走行台車に備えた制御部によりマーカを読み取り、マーカを読み取った後に、天井走行台車に備えた制御部に組み込まれた制御プログラムにより、後述する分岐走行制御や合流走行制御を実施する。
(2) 天井走行台車に備えた制御部がマーカを読み取ったときに、この読み取りデータが、地上側の別の制御装置に送られる。地上側の制御装置は、システム全体の運行状況を基に、どのような分岐制御または合流制御を行うべきかを判断する。この判断に基づく分岐又は合流制御指令が、地上側の制御装置から天井走行台車に備えた制御部に送信される。そして、天井走行台車に備えた制御部が、後述する分岐走行制御や合流走行制御を実施する。
分岐走行や合流走行の制御手法の概要を先に説明すると次の通りである。
(1) 分岐走行する場合には、
・分岐部を通過した後の2つの走行経路のうち、分岐後に走行しない走行経路に近い側の経路選択輪をレールの下方位置に位置させ、
・反対側の経路選択輪をレールの外側面の高さ位置にまで移動させてレールの外側面に転接させる。
(2) 合流走行する場合には、
・合流部を通過する前の2つの走行経路のうち、合流前に走行しない走行経路に近い側の経路選択輪をレールの下方位置に位置させ、
・反対側の経路選択輪をレールの外側面の高さ位置にまで移動させてレールの外側面に転接させる。
以下に、分岐走行及び合流走行の具体例を説明する。
図8(a),(b)を参照して右分岐走行時の制御状態を説明する。
図8(a),(b)の例では、直線状の走行経路R81が、分岐部Dにおいて、直線状の走行経路R82と曲線状の走行経路R83に分岐している。この場合、天井走行台車が、走行経路R81を走行した後に走行経路R83に向かって分岐走行するように、走行経路を選択する制御動作は次の通りである。
走行装置100,200、巻上機300,400、移載機500,600が一体となった天井走行台車が走行経路R81に沿い走行しているときに、
・親走行装置100の経路選択輪移動機構145bのソレノイド装置142bによりレバー板140bの後端側を下方に移動させて、レバー板140bの先端部分に取り付けてある経路選択輪123b(分岐走行後において走行経路R82から遠い側の経路選択輪)を上方に移動させ、
・子走行装置200の経路選択輪移動機構245bのソレノイド装置242bによりレバー板240bの後端側を下方に移動させて、レバー板240bの先端部分に取り付けてある経路選択輪223b(分岐走行後において走行経路R82から遠い側の経路選択輪)を上方に移動させ、
・親走行装置100の経路選択輪移動機構145aのソレノイド装置142aによりレバー板140aの後端側を上方に移動させて、レバー板140aの先端部分に取り付けてある経路選択輪123a(分岐走行後において走行経路R82に近い側の経路選択輪)を下方に移動させ、
・子走行装置200の経路選択輪移動機構245aのソレノイド装置242aによりレバー板240aの後端側を上方に移動させて、レバー板240aの先端部分に取り付けてある経路選択輪223a(分岐走行後において走行経路R82に近い側の経路選択輪)を下方に移動させる。
このようにすると、
・親走行装置100では、経路選択輪123bがレール12の鉛直部分12aの外側面に転接して回転し、子走行装置200では、経路選択輪223bがレール12の鉛直部分12aの外側面に転接して回転し、
・親走行装置100では、経路選択輪123aがレール11の下方に位置してレール11に接触せず、子走行装置200では、経路選択輪223aがレール11の下方に位置してレール11に接触しない。
このように経路選択輪123b,223bがレール12の鉛直部分12aの外側面に転接して回転し、経路選択輪123a,223aがレール11に接触しない状態で、天井走行台車が走行経路R81から分岐部Dに侵入していくと、天井走行台車は走行経路R83にガイドされていって分岐走行をする。
分岐部Dにおいては、走行経路の幅が広くなっているが、上記の様な分岐走行のための制御をすることにより、スムーズに分岐走行をすることができる。
図9(a),(b)を参照して合流走行時の制御状態を説明する。
図9(a),(b)の例では、曲線状の走行経路R91と直線状の走行経路R92が、合流部Jにおいて合流して、直線状の走行経路R93に接続している。この場合、天井走行台車が、走行経路R91を走行した後に走行経路R93に向かって合流走行するように、走行経路を選択する制御動作は次の通りである。
走行装置100,200、巻上機300,400、移載機500,600が一体となった天井走行台車が走行経路R91に沿い走行しているときに、
・親走行装置100の経路選択輪移動機構145bのソレノイド装置142bによりレバー板140bの後端側を下方に移動させて、レバー板140bの先端部分に取り付けてある経路選択輪123b(合流走行前において走行経路R92から遠い側の経路選択輪)を上方に移動させ、
・子走行装置200の経路選択輪移動機構245bのソレノイド装置242bによりレバー板240bの後端側を下方に移動させて、レバー板240bの先端部分に取り付けてある経路選択輪223b(合流走行前において走行経路R92から遠い側の経路選択輪)を上方に移動させ、
・親走行装置100の経路選択輪移動機構145aのソレノイド装置142aによりレバー板140aの後端側を上方に移動させて、レバー板140aの先端部分に取り付けてある経路選択輪123a(合流走行前において走行経路R92に近い側の経路選択輪)を下方に移動させ、
・子走行装置200の経路選択輪移動機構245aのソレノイド装置242aによりレバー板240aの後端側を上方に移動させて、レバー板240aの先端部分に取り付けてある経路選択輪223a(合流走行前において走行経路R92に近い側の経路選択輪)を下方に移動させる。
このようにすると、
・親走行装置100では、経路選択輪123bがレール12の鉛直部分12aの外側面に転接して回転し、子走行装置200では、経路選択輪223bがレール12の鉛直部分12aの外側面に転接して回転し、
・親走行装置100では、経路選択輪123aがレール11の下方に位置してレール11に接触せず、子走行装置200では、経路選択輪223aがレール11の下方に位置してレール11に接触しない。
このように経路選択輪123b,223bがレール12の鉛直部分12aの外側面に転接して回転し、経路選択輪123a,223aがレール11に接触しない状態で、天井走行台車が走行経路R91から合流部Jに侵入していくと、天井走行台車は走行経路R93にガイドされていって合流走行をする。
合流部Jにおいては、走行経路の幅が広くなっているが、上記の様な合流走行のための制御をすることにより、スムーズに合流走行をすることができる。
図10を参照して左分岐走行時の制御状態を説明する。
図10の例では、直線状の走行経路R101が、分岐部Dにおいて、直線状の経路102と曲線状の走行経路R103に分岐している。この場合、天井走行台車が、走行経路R101を走行した後に走行経路R103に向かって分岐走行するように、走行経路を選択する制御動作は次の通りである。
走行装置100,200、巻上機300,400、移載機500,600が一体となった天井走行台車が走行経路R101に沿い走行しているときに、
・親走行装置100の経路選択輪移動機構145aのソレノイド装置142aによりレバー板140aの後端側を下方に移動させて、レバー板140aの先端部分に取り付けてある経路選択輪123aを上方に移動させ、
・子走行装置200の経路選択輪移動機構245aのソレノイド装置242aによりレバー板240aの後端側を下方に移動させて、レバー板240aの先端部分に取り付けてある経路選択輪223aを上方に移動させ、
・親走行装置100の経路選択輪移動機構145bのソレノイド装置142bによりレバー板140bの後端側を上方に移動させて、レバー板140bの先端部分に取り付けてある経路選択輪123bを下方に移動させ、
・子走行装置200の経路選択輪移動機構245bのソレノイド装置242bによりレバー板240bの後端側を上方に移動させて、レバー板240bの先端部分に取り付けてある経路選択輪223bを下方に移動させる。
このようにすると、
・親走行装置100では、経路選択輪123aがレール11の鉛直部分11aの外側面に転接して回転し、子走行装置200では、経路選択輪223aがレール11の鉛直部分11aの外側面に転接して回転し、
・親走行装置100では、経路選択輪123bがレール12の下方に位置してレール12に接触せず、子走行装置200では、経路選択輪223bがレール12の下方に位置してレール12に接触しない。
このように経路選択輪123a,223aがレール11の鉛直部分11aの外側面に転接して回転し、経路選択輪123b,223bがレール12に接触しない状態で、天井走行台車が走行経路R101から分岐部Dに侵入していくと、天井走行台車は走行経路R103にガイドされていって分岐走行をする。
分岐部Dにおいては、走行経路の幅が広くなっているが、上記の様な分岐走行のための制御をすることにより、スムーズに分岐走行をすることができる。
図11を参照して合流走行時の制御状態を説明する。
図11の例では、曲線状の走行経路R111と直線状の走行経路R112が、合流部Jにおいて合流して、直線状の走行経路R113に接続している。この場合、天井走行台車が、走行経路R111を走行した後に走行経路R113に向かって合流走行するように、走行経路を選択する制御動作は次の通りである。
走行装置100,200、巻上機300,400、移載機500,600が一体となった天井走行台車が走行経路R111に沿い走行しているときに、
・親走行装置100の経路選択輪移動機構145aのソレノイド装置142aによりレバー板140aの後端側を下方に移動させて、レバー板140aの先端部分に取り付けてある経路選択輪123aを上方に移動させ、
・子走行装置200の経路選択輪移動機構245aのソレノイド装置242aによりレバー板240aの後端側を下方に移動させて、レバー板240aの先端部分に取り付けてある経路選択輪223aを上方に移動させ、
・親走行装置100の経路選択輪移動機構145bのソレノイド装置142bによりレバー板140bの後端側を上方に移動させて、レバー板140bの先端部分に取り付けてある経路選択輪123bを下方に移動させ、
・子走行装置200の経路選択輪移動機構245bのソレノイド装置242bによりレバー板240bの後端側を上方に移動させて、レバー板240bの先端部分に取り付けてある経路選択輪223bを下方に移動させる。
このようにすると、
・親走行装置100では、経路選択輪123aがレール11の鉛直部分11aの外側面に転接して回転し、子走行装置200では、経路選択輪223aがレール11の鉛直部分11aの外側面に転接して回転し、
・親走行装置100では、経路選択輪123bがレール12の下方に位置してレール12に接触せず、子走行装置200では、経路選択輪223bがレール12の下方に位置してレール12に接触しない。
このように経路選択輪123a,223aがレール11の鉛直部分11aの外側面に転接して回転し、経路選択輪123b,223bがレール12に接触しない状態で、天井走行台車が走行経路R111から合流部Jに侵入していくと、天井走行台車は走行経路R113にガイドされていって合流走行をする。
合流部Jにおいては、走行経路の幅が広くなっているが、上記の様な合流走行のための制御をすることにより、スムーズに合流走行をすることができる。
更に、図12〜図15を参照して分岐・走行時の制御状態を説明するが、以降では説明を簡略化する。
図12を参照して直進方向分岐走行時の制御状態を説明する。
図12の例では、直線状の走行経路R121が、分岐部Dにおいて、曲線状の走行経路R122と直線状の走行経路R123に分岐している。この場合、天井走行台車が、走行経路R121を走行した後に走行経路R123に向かって分岐走行するように、走行経路を選択する制御動作は次の通りである。
走行装置100,200、巻上機300,400、移載機500,600が一体となった天井走行台車が走行経路R121に沿い走行しているときに、
・親走行装置100の経路選択輪移動機構145aの動作により、経路選択輪123aを上方に移動させて、経路選択輪123aをレール11の鉛直部分11aの外側面に転接させ、
・子走行装置200の経路選択輪移動機構245aの動作により、経路選択輪223aを上方に移動させて、経路選択輪223aをレール11の鉛直部分11aの外側面に転接させ、
・親走行装置100の経路選択輪移動機構145bの動作により、経路選択輪123bを下方に移動させて、経路選択輪123bをレール12の下方に位置させ、
・子走行装置200の経路選択輪移動機構245bの動作により、経路選択輪223bを下方に移動させて、経路選択輪223bをレール12の下方に位置させる。
このように経路選択輪123a,223aがレール11の鉛直部分11aの外側面に転接して回転し、経路選択輪123b,223bがレール12に接触しない状態で、天井走行台車が走行経路R121から分岐部Dに侵入していくと、天井走行台車は走行経路R123にガイドされていって分岐走行をする。
図13を参照して合流走行時の制御状態を説明する。
図13の例では、直線状の走行経路R131と曲線状の走行経路R132が、合流部Jにおいて合流して、直線状の走行経路R133に接続している。この場合、天井走行台車が、走行経路R131を走行した後に走行経路R133に向かって合流走行するように、走行経路を選択する制御動作は次の通りである。
走行装置100,200、巻上機300,400、移載機500,600が一体となった天井走行台車が走行経路R131に沿い走行しているときに、
・親走行装置100の経路選択輪移動機構145aの動作により、経路選択輪123aを上方に移動させて、経路選択輪123aをレール11の鉛直部分11aの外側面に転接させ、
・子走行装置200の経路選択輪移動機構245aの動作により、経路選択輪223aを上方に移動させて、経路選択輪223aをレール11の鉛直部分11aの外側面に転接させ、
・親走行装置100の経路選択輪移動機構145bの動作により、経路選択輪123bを下方に移動させて、経路選択輪123bをレール12の下方に位置させ、
・子走行装置200の経路選択輪移動機構245bの動作により、経路選択輪223bを下方に移動させて、経路選択輪223bをレール12の下方に位置させる。
このように経路選択輪123a,223aがレール11の鉛直部分11aの外側面に転接して回転し、経路選択輪123b,223bがレール12に接触しない状態で、天井走行台車が走行経路R131から合流部Jに侵入していくと、天井走行台車は走行経路R133にガイドされていって合流走行をする。
図14を参照して直進方向分岐走行時の制御状態を説明する。
図14の例では、直線状の走行経路R141が、分岐部Dにおいて、曲線状の走行経路R142と直線状の走行経路R143に分岐している。この場合、天井走行台車が、走行経路R141を走行した後に走行経路R143に向かって分岐走行するように、走行経路を選択する制御動作は次の通りである。
走行装置100,200、巻上機300,400、移載機500,600が一体となった天井走行台車が走行経路R141に沿い走行しているときに、
・親走行装置100の経路選択輪移動機構145bの動作により、経路選択輪123bを上方に移動させて、経路選択輪123bをレール12の鉛直部分12aの外側面に転接させ、
・子走行装置200の経路選択輪移動機構245bの動作により、経路選択輪223bを上方に移動させて、経路選択輪223bをレール12の鉛直部分12aの外側面に転接させ、
・親走行装置100の経路選択輪移動機構145aの動作により、経路選択輪123aを下方に移動させて、経路選択輪123aをレール11の下方に位置させ、
・子走行装置200の経路選択輪移動機構245aの動作により、経路選択輪223aを下方に移動させて、経路選択輪223aをレール11の下方に位置させる。
このように経路選択輪123b,223bがレール12の鉛直部分12aの外側面に転接して回転し、経路選択輪123a,223aがレール11に接触しない状態で、天井走行台車が走行経路R141から分岐部Dに侵入していくと、天井走行台車は走行経路R143にガイドされていって分岐走行をする。
図15を参照して合流走行時の制御状態を説明する。
図15の例では、直線状の走行経路R151と曲線状の走行経路R152が、合流部Jにおいて合流して、直線状の走行経路R153に接続している。この場合、天井走行台車が、走行経路R151を走行した後に走行経路R153に向かって合流走行するように、走行経路を選択する制御動作は次の通りである。
走行装置100,200、巻上機300,400、移載機500,600が一体となった天井走行台車が走行経路R151に沿い走行しているときに、
・親走行装置100の経路選択輪移動機構145bの動作により、経路選択輪123bを上方に移動させて、経路選択輪123bをレール12の鉛直部分12aの外側面に転接させ、
・子走行装置200の経路選択輪移動機構245bの動作により、経路選択輪223bを上方に移動させて、経路選択輪223bをレール12の鉛直部分12aの外側面に転接させ、
・親走行装置100の経路選択輪移動機構145aの動作により、経路選択輪123aを下方に移動させて、経路選択輪123aをレール11の下方に位置させ、
・子走行装置200の経路選択輪移動機構245aの動作により、経路選択輪223aを下方に移動させて、経路選択輪223aをレール11の下方に位置させる。
このように経路選択輪123b,223bがレール12の鉛直部分12aの外側面に転接して回転し、経路選択輪123a,223aがレール11に接触しない状態で、天井走行台車が走行経路R151から合流部Jに侵入していくと、天井走行台車は走行経路R153にガイドされていって合流走行をする。
図8〜図15を参照して説明したように、経路選択輪移動機構145a,145b,245a,245bにより、経路選択輪123a,123b,223a,223bの高さ位置を調節して、経路選択輪123a,123b,223a,223bをレール11,12の鉛直部分11a,12aの鉛直面に接触させたり接触させないようにしたりする制御を行うことにより、分岐走行や合流走行をすることができる。
更に、実施例1では、親走行装置100において、幅方向の一方の側に第1の経路選択輪移動機構145aを配置し、幅方向の他方の側に第2の経路選択輪移動機構145bを配置し、また子走行装置200において、幅方向の一方の側に第3の経路選択輪移動機構245aを配置し、幅方向の他方の側に第4の経路選択輪移動機構245bを配置している。
親走行装置100及び子走行装置200では、各種の機器が配置されており配置スペースに余裕がないが、その幅方向の両側は、唯一スペース的な余裕が残っている部分であるため、この部分に経路選択輪移動機構145a,145b,245a,245bを適切に配置することができる。
しかも経路選択輪移動機構145a,145b,245a,245bのレバー板140a,140b,240a,240bは鉛直面内で回動(上下動)するものであるため、走行装置100,200の幅方向の中央位置よりも幅方向の両側の位置に配置したほうが、機械的な取り付けがし易く、またメンテナンスも容易になる。
更に、親走行装置100側においては、レール11,12の水平部分11b,12bよりも上方位置(レール11,12に挟まれた空間の位置)には4つの支持輪120と4つのガイド輪121が配置され、また子走行装置200側においては、レール11,12の水平部分11b,12bよりも上方位置(レール11,12に挟まれた空間の位置)には4つの支持輪220と4つのガイド輪221が配置されている。
このため、レール11,12の水平部分11b,12bよりも上方位置(レール11,12に挟まれた空間の位置)には配置スペースに余裕がないが、レール11,12の鉛直部分11a,12aの外側面にはスペース的な余裕が残っている。
実施例1では、経路選択輪123a,123b,223a,223bを上方に移動させたときに、レール11,12の鉛直部分11a,12aの外側面に接触させる構成にしているため、余裕スペースである鉛直部分11a,12aの外側面を活用して、走行経路の選択を実施することができる。
[実施例2]
なお上記実施例1の天井走行台車では、親巻上機300と子巻上機400とを備えていたが、親走行装置及び子走行装置に対して、1台の巻上機を旋回自在に備え、この巻上機により1台の移載機を昇降させる構成となっている天井走行台車にも、本発明を適用することができる。
本発明は、各種の天井走行台車に適用することができる。
1 走行装置
2 巻上機
3 移載機
3a 係止部
4 レール
5 索状体
10,11,12 レール
11a,12a 鉛直部分
11b,12b 水平部分
15 揺動停止板
20 停止部材
21 押し下げ板
22 停止孔
50 連結機構
51 連結板
51a 連結孔
52 連結保持装置
52a 連結保持棒
53a,53b 位置決めピン
54a,54b 受け穴部
60 制御装置
100 親走行装置
101 旋回連結部
110 支持構造体
111 底板
112 旋回防止孔
120 支持輪
121 ガイド輪
122 駆動輪
123a,123b 経路選択輪
130 走行モータ
140a,140b レバー板
141a,141b ピン
142a,142b ソレノイド装置
145a,145b 経路選択輪移動機構
200 子走行装置
201 旋回連結部
210 支持構造体
211 底板
212 旋回防止孔
220 支持輪
221 ガイド輪
222 従動輪
223a,223b 経路選択輪
240a,240b レバー板
241a,241b ピン
242a,242b ソレノイド装置
245a,245b 経路選択輪移動機構
250a,250b 停止位置決め装置
251a,251b 停止ピン
300 親巻上機
301 ケーシング
302 巻上モータ
303 プーリー
310 牽引モータ
311 プーリー
312 平ベルト
320 旋回防止装置
321 旋回防止ピン
400 子巻上機
401 ケーシング
402 巻上モータ
403 プーリー
420 旋回防止装置
421 旋回防止ピン
500 親移載機
501 索状体
502 係止部
600 子移載機
601 索状体
602 係止部
D 分岐部
J 合流部
R81〜R83、R91〜R93、R101〜R103、R111〜R113、R121〜R123、R131〜R133、R141〜R143、R151〜R153 走行経路
S1,S2,S3,S100 ステーション
S11,S12,S21,S22,S31,S32,S101,S102 移載装置
α 走行方向
W ワーク

Claims (4)

  1. 建屋の天井部に架設したレールに沿い走行する走行装置と、
    前記走行装置の下方に配置されて、前記走行装置に旋回自在に連結された巻上機と、
    前記巻上機から索状体を介して吊り下げられて昇降する移載機と、
    制御装置と、
    を備えた天井走行台車において、
    前記走行装置には、
    前記レールの一方の側の外側面に転接する一方の側の経路選択輪と、
    前記一方の側の経路選択輪を前記レールの一方の側の外側面の高さ位置にまで移動させたり、前記一方の側の経路選択輪を前記レールの一方の側の外側面の高さ位置よりも下方の位置にまで移動させたりする一方の側の経路選択輪移動機構と、
    前記レールの他方の側の外側面に転接する他方の側の経路選択輪と、
    前記他方の側の経路選択輪を前記レールの他方の側の外側面の高さ位置にまで移動させたり、前記他方の側の経路選択輪を前記レールの他方の側の外側面の高さ位置よりも下方の位置にまで移動させたりする他方の側の経路選択輪移動機構が備えられており、
    前記制御装置は、
    前記レールの分岐部や合流部において走行経路を選択して分岐走行や合流走行をする際には、前記分岐部や合流部の手前の位置を走行しているときに、
    前記一方の側の経路選択輪移動機構及び前記他方の側の経路選択輪移動機構の動作を制御して、前記一方の側の経路選択輪と前記他方の側の経路選択輪のうちのいずれかの側の経路選択輪を前記レールの外側面の高さ位置にまで移動させて前記レールの外側面に転接させ、残りの側の経路選択輪を前記レールの下方位置に位置させることを特徴とする天井走行台車。
  2. 請求項1において、
    前記走行装置は、前記建屋の天井部に架設したレールに沿い駆動走行する親走行装置と、前記レールに沿い従動走行する子走行装置とで構成され、
    前記巻上機は、前記親走行装置の下方に配置されて前記親走行装置に旋回自在に連結された親巻上機と、前記子走行装置の下方に配置されて前記子走行装置に旋回自在に連結された子巻上機とで構成され、
    前記移載機は、前記親巻上機から索状体を介して吊り下げられて昇降する親移載機と、前記子巻上機から索状体を介して吊り下げられて昇降する子移載機とで構成されており、
    前記親走行装置には、
    前記レールの一方の側の外側面に転接する第1の経路選択輪と、
    前記第1の経路選択輪を前記レールの一方の側の外側面の高さ位置にまで移動させたり、前記第1の経路選択輪を前記レールの一方の側の外側面の高さ位置よりも下方の位置にまで移動させたりする第1の経路選択輪移動機構と、
    前記レールの他方の側の外側面に転接する第2の経路選択輪と、
    前記第2の経路選択輪を前記レールの他方の側の外側面の高さ位置にまで移動させたり、前記第2の経路選択輪を前記レールの他方の側の外側面の高さ位置よりも下方の位置にまで移動させたりする第2の経路選択輪移動機構が備えられており、
    前記子走行装置には、
    前記レールの一方の側の外側面に転接する第3の経路選択輪と、
    前記第3の経路選択輪を前記レールの一方の側の外側面の高さ位置にまで移動させたり、前記第3の経路選択輪を前記レールの一方の側の外側面の高さ位置よりも下方の位置にまで移動させたりする第3の経路選択輪移動機構と、
    前記レールの他方の側の外側面に転接する第4の経路選択輪と、
    前記第4の経路選択輪を前記レールの他方の側の外側面の高さ位置にまで移動させたり、前記第4の経路選択輪を前記レールの他方の側の外側面の高さ位置よりも下方の位置にまで移動させたりする第4の経路選択輪移動機構が備えられており、
    前記制御装置は、
    前記レールの分岐部や合流部において走行経路を選択して分岐走行や合流走行をする際には、前記分岐部や合流部の手間の位置を走行しているときに、
    前記第1から第4の経路選択輪移動機構の動作を制御して、前記第1及び第3の経路選択輪と前記第2及び第4の経路選択輪のうちのいずれか一方の経路選択輪を前記レールの外側面の高さ位置にまで移動させて前記レールの外側面に転接させ、残りの経路選択輪を前記レールの下方位置に位置させることを特徴とする天井走行台車。
  3. 請求項1または請求項2において、
    前記制御装置は、前記経路選択輪移動機構の動作を制御して、
    分岐走行する場合には、前記分岐部を通過した後の2つの走行経路のうち、分岐後に走行しない走行経路に近い側の前記経路選択輪を前記レールの下方位置に位置させ、反対側の前記経路選択輪を前記レールの外側面の高さ位置にまで移動させて前記レールの外側面に転接させ、
    合流走行する場合には、前記合流部を通過する前の2つの走行経路のうち、合流前に走行しない走行経路に近い側の前記経路選択輪を前記レールの下方位置に位置させ、反対側の前記経路選択輪を前記レールの外側面の高さ位置にまで移動させて前記レールの外側面に転接させることを特徴とする天井走行台車。
  4. 請求項1乃至請求項3のいずれか一項において、
    前記レールは一対のレール材により構成されており、
    一方のレール材は、鉛直方向に延びる一方の鉛直部分と、前記一方の鉛直部分の下端で折れ曲がって他方のレール材に向かって水平方向に延びる一方の水平部分を有しており、
    前記他方のレール材は、鉛直方向に延びる他方の鉛直部分と、前記他方の鉛直部分の下端で折れ曲がって前記一方のレール材に向かって水平方向に延びる他方の水平部分を有していることを特徴とする天井走行台車。
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