JP2016002019A - 草刈り作業機 - Google Patents

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Abstract

【課題】作業部をオフセットさせての作業が可能で、刈取り作業部の姿勢調整等が容易に行えて作業に熟練を要さない草刈り作業機であり、構造が簡易で生産コストを押さえた草刈り作業機を提供する。【解決手段】トラクタに装着される装着部2と、装着部2に回動基部を設け左右方向に移動可能なオフセット機構部6と、オフセット機構部6移動端側には刈取り作業部5が設けられていて、装着部2とオフセット機構部6は、上下方向回動自在に連結されているとともに、上下方向回動量を検知する回動検知手段8を備え、トラクタの昇降作動されるトラクタ3点リンク機構のコントロールバルブを自動制御させるべく連繋されている草刈り作業機による。【選択図】 図1

Description

本発明は、トラクタ後方の3点リンク機構に装着されて草刈り作業を行う農業用草刈機械に関するもので、詳細には草刈り作業部の作業姿勢を安定させる機構に関するものである。
この種の刈取り装置の従来技術として特開2011−103844号公報(従来技術1)が開示されている。
特開2011−103844号公報には、「走行機体であるトラクタに装着される装着部と、該装着部に回動基部を設け左右方向に移動可能な平行リンクで構成されたオフセット機構部と、該オフセット機構部移動端側には、トラクタからの動力により回転する刈刃を有した刈取り作業部と、該刈取り作業部後方には刈取り高さを安定させるゲージローラが設けられていて、前記装着部には、装着部の下降位置を規制する下降規制手段が設けられている」「草刈り作業機」の開示がされている。
特開2011−103844号公報
トラクタに装着されて使用される草刈り作業機の場合、刈取り作業部の前後方向の姿勢が変化すると刈取り高さや刈取り性能に影響が出るため、正規の設計姿勢で作業が行われるのが望ましい。また、道路側方の法面などを支障なく除草を行うにはトラクタの側方に刈取り作業部をオフセットさせ作業を行う必要があり、さらに、トラクタの後方に刈取り作業部が位置した場合、トラクタのタイヤにより刈取り前の草が踏み倒され刈り残し等がでる問題があるためオフセットさせ作業を行う必要がある。しかし、オフセットさせる為の機構部が刈取り作業部より前方側に位置するため、その分トラクタから後方に刈取り作業部が離れて位置することとなり、トラクタや刈取り作業部がそれぞれ前後に傾斜すると、刈取り作業部の姿勢も変化しやすくなる。
このため、前記特許文献1の様な構造のものがあるが、特許文献1の「草刈り作業機」の場合、刈取り作業部の姿勢を安定させるために刈取り作業部後方にゲージローラを設け、トラクタの3点リンク装着部の下降位置を規制する下降規制手段を設けている。これによりトラクタの3点リンク装着部の地上からの高さが一定となり、刈取り作業部後方のゲージローラとの間に位置する刈取り部の姿勢が安定するが、下降規制手段が圃場面に接地しているため、草の絡み付きや摩耗が起こる問題や局部的な凹凸部によって損傷する虞がある。
このため本発明の目的は、作業部をオフセットさせての作業が可能で、刈取り作業部の姿勢調整等が容易に行えて作業に熟練を要さない草刈り作業機であり、構造が簡易で耐久性が良く生産コストを押さえた草刈り作業機を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために請求項1の草刈り作業機は、走行機体であるトラクタに装着される装着部と、該装着部に回動基部を設け左右方向に移動可能な平行リンクで構成されたオフセット機構部と、該オフセット機構部移動端側には、トラクタからの動力により回転する刈刃を有した刈取り作業部と、該刈取り作業部後方には刈取り高さを安定させるゲージローラが設けられていて、刈取り作業部前方に位置する前記装着部とオフセット機構部は、トラクタ進行方向と直行する水平方向の上下回動軸によって上下方向回動自在に連結されているとともに、装着部とオフセット機構部の上下方向回動量を検知する回動検知手段を備え、回動検知手段は、装着される走行機体であるトラクタの油圧シリンダ装置によって昇降作動されるトラクタ3点リンク機構のコントロールバルブを自動制御させるべく連繋されていることを特徴とした草刈り作業機を提案する。
また、請求項2の草刈り作業機は、回動検知手段は、トラクタの油圧シリンダ装置によって昇降作動されるトラクタ3点リンク機構の油圧シリンダ装置のコントロールバルブの制御部に連繋されていて、刈取り作業中は、基準位置に対し装着部フレーム上方部が刈取り作業部側に回動するとトラクタのトラクタ3点リンク機構の油圧シリンダ装置は装着部を自動的に上昇させ基準位置まで回動させ、基準位置に対し装着部フレーム上方部が刈取り作業部側から離れるように回動するとトラクタのトラクタ3点リンク機構の油圧シリンダ装置は装着部を自動的に下降させ基準位置まで回動させるように制御されることを特徴とした請求項1に記載の草刈り作業機を提案する。
さらに、請求項3の草刈り作業機は、回動検知手段は、装着部フレームとオフセット機構部の上下回動動作により押し引きされるコントロールワイヤが備えられていて、コントロールワイヤの一端は、装着されるトラクタのトラクタ3点リンク機構の油圧シリンダ装置のコントロールバルブの操作部に連繋されていて、刈取り作業中は、基準位置に対し装着部フレーム上方部が刈取り作業部側に回動するとトラクタのトラクタ3点リンク機構の油圧シリンダ装置は装着部を自動的に上昇させ基準位置まで回動させ、基準位置に対し装着部フレーム上方部が刈取り作業部側から離れるように回動するとトラクタのトラクタ3点リンク機構の油圧シリンダ装置は装着部を自動的に下降させ基準位置まで回動させるようにコントロールバルブを自動制御することを特徴とした請求項1に記載の草刈り作業機を提案する。
この発明によれば、装着部とオフセット機構部の上下方向回動量を検知する回動検知手段は、装着されるトラクタの油圧シリンダ装置によって昇降作動される3点リンク機構のコントロールバルブを自動制御させるべく連繋されているため、刈取り作業部の姿勢調整が自動で行われ熟練を要さず草刈り作業が行える。
また、回動検知手段は電気的な検出手段やコントロールワイヤによる検知機構により構成できるため、構造が簡易で生産コストを押さえた草刈り作業機を提供することができる。
さらに、検知部に圃場面との接触部が無いために、接触により誘因される様々なトラブルを回避できる。
本発明を実施した草刈り作業機の側面図。 本発明を実施した草刈り作業機をトラクタ後方の3点リンク機構に装着させた状態の平面図。 本発明を実施した草刈り作業機の刈取り作業部の断面した側面図。 本発明を実施した草刈り作業機の装着部の要部正面図。 本発明を実施した草刈り作業機の装着部とオフセット機構部の連結部の要部平面図。 本発明を実施した草刈り作業機の装着部とオフセット機構部の連結部の一部断面した要部側面図。 草刈り作業部が下降したときの回動検知手段の作用を説明するための説明図。 草刈り作業部が上昇したときの回動検知手段の作用を説明するための説明図。
以下、本発明の実施例を図1乃至図8の図面に基づいて説明する。
本例に示す草刈り作業機は、トラクタ1の後方に設けたトラクタ3点リンク機構15に装着され、トラクタ1からの動力により刈取り作業部5を駆動して使用されるものである。また、刈取り作業部5は、トラクタ1に対して左右に移動可能に設けられていて、トラクタ1の後方片側側方に位置させての作業も可能であり、トラクタ1のタイヤで刈取り前の草を踏まずに前進刈取り作業が可能である。また、刈取り作業部5は、進行方向と直行する方向の上下に回動可能に設けられていて、トラクタ1の側方が傾斜している法面の刈取りを行うことができる。
本例の草刈り作業機は、前方部にトラクタ1に装着するための装着部2を設け、その後方に刈取り作業部5が設けられていて、装着部2と刈取り作業部5はオフセット機構部6を介して連結されている。オフセット機構部6は平面視平行リンクで構成されていて、平行リンク前方端が装着部2側に、後方端側が刈取り作業部5側に垂直方向の回動軸により回動自在にそれぞれ連結されていて、刈取り作業部5が左右に移動しても進行方向に対して直交姿勢が変化しないように構成されている。
トラクタ1の後方に設けた左右一対のロワーリンク11とその中央上方に設けたトップリンク10とからなるトラクタ3点リンク機構15に、草刈り作業機の前方に設けた装着部2の下方左右に設けられたロワーリンクピン20が前記ロワーリンク11と、同じく左右のロワーリンクピン20部分から門型に形成したマストフレーム22の頂部に設けたトップリンクピン21が前記トップリンク10とをそれぞれ連結させてトラクタ1に草刈り作業機を装着する。
刈取り作業部5は、刈取り作業部の片側側方上方部に設けた動力の入力部であるベベルギヤケース3が設けられていて、このベベルギヤケース3から前方に向け突設させたギヤケース入力軸30とマストフレーム22略中央部の前後に突設して設けた中間入力軸33後端部とユニバーサルジョイント12により連結させ、さらに、中間入力軸33前端側と図示していないトラクタPTO軸をユニバーサルジョイントで連結して動力がトラクタ1から取出され駆動される。
ベベルギヤケース3は、ギヤケース入力軸30に入力された動力を内部のベベルギヤにより進行方向左右方向に変換及び変速する。変換された動力はベベルギヤケース3の片側側方から水平方向の出力軸により刈取り作業部5の側方端側に伝達される。側方端部側の出力軸先端には出力プーリが固着されていて、さらに、その下方に前記刈取り作業部5の回転軸50の端部に固着された入力プーリが設けられていて、これらのプーリに掛け渡された伝動ベルトによりギヤケース入力軸30に入力された動力は、刈取り作業部5の回転軸50に伝達され回転駆動する。前記プーリ及び伝動ベルト部はベルトカバー4により覆われてガードされている。
刈取り作業部5は、トラクタ進行方向と直交する水平方向の回転軸50に放射状に複数の刈取り刃51を揺動自在に設け、これを回転軸50の上方を通過して前方から後方に掬い上げるように回転させ、雑草等を刈取りするとともに破砕する。刈取り刃51回転軌跡外周上方部は、刈取り部カバー52で覆われていて、切断された雑草等の飛散を防止するとともに刈取られた雑草等の一部を回転軸50周りに持ち回らせてさらに細かく破砕するように設けられている。
刈取り作業部5後方下部にはゲージローラ7が圃場面に接地するように設けられていて、刈取り作業部5の後方側の地上高さを保持する。ゲージローラ7は左右方向に延びる円筒状で刈取り作業部5の左右の側板後方に左右端部を回転自在に保持されている。
刈取り作業部5を左右に移動させるオフセット機構部6は、前端側を装着部2に水平回動自在に連結されて後方側へ延びる回動アーム60と、一端を装着部側に他端を回動アーム60側にそれぞれ水平回動自在に連結してその伸縮動作により回動アーム60を水平方向に回動させるオフセット用電動シリンダ63と、回動アーム60の回動端側で刈取り作業部5を保持する刈取り作業部保持ブラケット64を有し、回動アーム60は左右に一対平行に設けられ前方端が装着部2側に、後方端側が刈取り作業部5側の刈取り作業部保持ブラケット64にそれぞれ垂直方向に設けた前方回動軸61および後方回動軸62により連結されて平行リンクを構成していて、刈取り作業部5が図2の2点鎖線で示すトラクタ後方位置からトラクタの側方側双方への左右移動が行われても進行方向に対して刈取り作業部の直交姿勢が変化しないように構成されている。平行リンクを使用したオフセット機構で構成されているため、構造がシンプルで製造コストを低減可能である。
刈取り作業部保持ブラケット64は、回動アーム60の回動端側に垂直方向の後方回動軸62により平行リンク機構を成して水平回動自在に保持されていると共に、進行方向と平行に水平に設けた刈取り部回動軸により刈取り作業部5を進行方向と直行する面において上下方向回動自在に保持している。刈取り作業部5側と刈取り作業部保持ブラケット64側にそれぞれ両端部を回動自在に刈取り作業部回動用電動シリンダ54が連結されていて、刈取り部回動用電動シリンダ54を伸縮動作させることにより、刈取り作業部5を刈取り部回動軸を中心に上下に回動させることができる。刈取り作業部5を上下に回動させることにより、トラクタ1の走行面に対し側方の上下に傾斜した傾斜面の雑草等を刈取ることが可能となる。
オフセット機構部6前端側の装着部2との連結は、装着部2の門型に形成したマストフレーム22の左右一方側の下方部に連結ブラケット23を介して連結されていて、連結ブラケット23の後方側に前記回動アーム60を垂直方向に設けた前方回動軸61により保持するとともに、連結ブラケット23の前方側一端を進行方向と直交する水平方向の上下回動軸230により装着部2のマストフレーム22に前後回動自在に連結している。該前後回動角は一定範囲に規制されているが、これにより装着部2に対し刈取り作業部5が前後に一定範囲で揺動可能となり、作業圃場の凹凸に対し追従できるように構成されている。また、連結ブラケット23部のマストフレーム22前方側に左右水平方向の回動軸により後方側が回動自在に設けたロックプレート24を設けており、ロックプレート24後方端側にはU字状溝が設けられ、これを連結ブラケット23側の上下回動軸230下方部に位置して設けたロックピン25に係合させると、マストフレーム22に対する連結ブラケット23の回動が固定される。移動走行時等に固定して使用される。
マストフレーム22と連結ブラケット23の回動連結部である上下回動軸230部には回動検知手段8が設けられていて、回動検知手段8は、装着部2の門型に形成したマストフレーム22の側方片側の内側に向け突設した回動アーム回動軸800に嵌挿されて前後方向回動自在に設けた検知回動アーム80と、検知回動アーム80の一方の回動端と連結ブラケット23側とをそれぞれ回動自在に連結した連結ロッド81と、検知回動アーム80の他方の回動端に連結され他端がトラクタのトラクタコントロールバルブ作動アーム83と連結されたコントロールワイヤ82とで構成されている。
回動アーム回動軸800が側面視上下回動軸230の上方部に位置し、検知回動アーム80は回動アーム回動軸800に回動自在の回動ボスから上方側に延設した上方回動アームと下方に延設した下方回動アームとで構成され、上方回動アーム回動端部に左右水平方向の孔が設けられ、下方回動アームの回動端部にはコントロールワイヤ82のインナーワイヤーの端部が嵌挿される丸棒状のピンが固着されている。上方回動アーム回動端部の孔には連結ロッド81の一端が嵌挿され連結される。連結ロッド81は金属製丸棒で構成され押し引き可能であり、他端は連結ブラケット23後方側に連結されている。上下回動軸230を中心にマストフレーム22と連結ブラケット23が相対的に回動すると、連結ロッド81が前後に押し引きされて検知回動アーム80が前後に回動する。検知回動アーム80が回動すると、検知回動アーム80の下方回動アームの回動端に連結されたコントロールワイヤ82のインナーワイヤが押し引きされる。コントロールワイヤ82の他端はトラクタ1のトラクタコントロールバルブ作動アーム83に連結されているため、これが前後に押し引きされる。トラクタコントロールバルブ作動アーム83は、トラクタ3点リンク機構15を昇降させる油圧シリンダを作動させるバルブに連繋されていて、回動するとトラクタ3点リンク機構15が昇降される。このような構成によって、マストフレーム22と連結ブラケット23が相対的に回動するとトラクタ3点リンク機構15が昇降される。コントロールワイヤ82はアウターパイプとこれの内部に嵌挿されたインナーワイヤで構成され、アウターパイプの端部はマストフレーム22とトラクタ1にそれぞれ固定される。
刈取り作業部5後方下部には刈取り高さを安定させるゲージローラ7が設けられていて、装着部2を一定の高さに保持することにより、後方のゲージローラ7と前方の装着部2の間に設けた刈取り作業部5の前後方向の姿勢が安定して、刈取り高さも一定の高さとなる。しかし、刈取り圃場は常に平坦な場所とは限らず前後左右に傾斜や凹凸が有り、刈高さを安定させるには、トラクタ1に連結された装着部2側の高さをトラクタ3点リンク機構15により作業者が上下に昇降させて圃場面に対する刈取り作業部5の姿勢を調整する必要がある。
図7は、トラクタ1の圃場面に対し刈取り作業部5側が後下方に傾斜した状態、または、刈取り作業部5側が下方に下がった場合の状態を示したもので、図8は、刈取り作業部5側が後上方に傾斜した状態、または、刈取り作業部5側が上方に上がった場合の状態を示したものである。この状態のときの回動検知手段8の作用を説明する。
図7の(a)は、平坦な圃場において刈取り作業部5が設定した正規の作業姿勢である状態を示したものである。(b)は、刈取り作業中にトラクタ1に対し刈取り作業部5側が下がった状態を示したもので、マストフレーム22に対する連結ブラケット23の回動範囲を超えたため刈取り作業部5側が圃場面から浮いた状態となっている。このように浮いた状態とならずとも刈取り作業部5側が下降すると、後方のゲージローラ7を中心に前方部が上昇した姿勢となって刈取り高さが高くなった状態となる。(b)の状態になるとマストフレーム22に対し連結ブラケット23が上下回動軸230を中心に回動して回動検知手段8の連結ロッド81が後方に引かれ、検知回動アーム80が図6に示す状態で右回転する。検知回動アーム80の他端に連結されたコントロールワイヤ82は、トラクタ1側に戻され、トラクタコントロールバルブ作動アーム83がトラクタ1前方側に回動してトラクタ1のコントロールバルブを作動させトラクタ3点リンク機構15を下降させる。下降すると、連結ブラケット23が回動して連結ロッド81が検知回動アーム80を押してコントロールワイヤ82を後方側に引いていき、トラクタコントロールバルブ作動アーム83を後方側に回動させ、マストフレーム22に対する連結ブラケット23の角度が(a)の状態と同じになると下降を停止して(c)の状態となる。(c)の状態では、刈取り作業部5が刈取り面に対し設定した正規の作業姿勢となり刈取り高さが自動的に設定の高さとなる。
図8の(d)は平坦な圃場において刈取り作業部5が設定した正規の作業姿勢である状態を示したものである。(e)は刈取り作業中にトラクタ1に対し刈取り作業部5側が上がった状態を示したもので、刈取り作業部5側が上昇すると、後方のゲージローラ7を中心に刈取り作業部5前方部が下降した姿勢となって刈取り高さが低くなった状態となる。(e)の状態になるとマストフレーム22に対し連結ブラケット23が上下回動軸230を中心に回動して回動検知手段8の連結ロッド81が前方に押され、検知回動アーム80が図6に示す状態で左回転する。検知回動アーム80の他端に連結されたコントロールワイヤ82は、トラクタ1後方側に引かれ、トラクタコントロールバルブ作動アーム83がトラクタ1後方側に回動してトラクタ1のコントロールバルブを作動させトラクタ3点リンク機構15を上昇させる。上昇すると、連結ブラケット23が回動して連結ロッド81が検知回動アーム80を引いてコントロールワイヤ82を前方側に戻していき、トラクタコントロールバルブ作動アーム83を前方側に回動させ、マストフレーム22に対する連結ブラケット23の角度が(d)の状態と同じになると上昇を停止して(f)の状態となる。(f)の状態では、刈取り作業部5が刈取り面に対し設定した正規の作業姿勢に自動的に復帰して刈取り高さが設定の高さとなる。
前記において圃場の高低の変化に対して自動追従が行われる状態を説明したが、刈取り作業中に障害物回避や方向転換などにより刈取り作業部5をトラクタ3点リンク機構15により一旦上昇させ再度刈取り作業状態に下降させる場合が頻繁に行われる場合がある。その都度下降位置を調整する必要があると共に、トラクタに乗車した状態では上方から下降位置を見極めにくく調整が困難であるが、トラクタ3点リンク機構15を下降させると、回動検知手段8の作用により自動的に下降位置の調整が行われ、作業を容易に効率よく行うこともできる。
トラクタ1のトラクタ3点リンク機構15により保持された装着部2を下げすぎると、刈取り作業部5の姿勢が前方に傾斜した状態となり、上げすぎると刈取り作業部5の姿勢が後方に傾斜した状態となり、刈取り高さや刈取り性能に影響が出る不都合が生ずる。回動検知手段8とトラクタ1のトラクタコントロールバルブ作動アーム83との連携により姿勢が自動的に修正され作業効率が向上するとともに草刈り作業機の性能を熟練を要さずに十分に発揮させることが可能となる。
次にこの発明の草刈り作業機の草刈り作業について説明する。草刈り作業機の前方部に設けた装着部2をトラクタ1に装着し、刈り取り作業部5の側方上方部に設けたベベルギヤケース3のギヤケース入力軸30とマストフレーム22略中央部の前後に突設して設けた中間入力軸33後端部とユニバーサルジョイント12により連結させ、さらに、中間入力軸33前端側と図示していないトラクタPTO軸をユニバーサルジョイントで連結して動力がトラクタ1から取出せる状態とし回転駆動させる。刈取り圃場において刈取り作業部5を圃場面に位置させてトラクタ1を走行させると刈取り作業が行われる。ベベルギヤケース3の内部のベベルギヤによりギヤケース入力軸30の動力は進行方向左右方向に回転動力を変換及び変速して伝動され、出力軸により動力を側方端側に伝達する。ベベルギヤケース3と反対側の側方端部の出力軸先端には出力プーリが固着されていて、その下方に前記刈取り作業部5の回転軸50の端部に固着された入力プーリが設けられていて、これらのプーリに掛け渡された伝動ベルトにより出力軸により伝達された動力は刈取り作業部5の回転軸50に伝達され回転駆動する。回転軸50には放射状に複数の刈取り刃51が揺動自在に設けられていて、これを切断された雑草等が回転軸50の上方を通過して前方から後方に掬い上げるように回転させ、トラクタの進行により雑草等を刈取りするとともに破砕させる。刈取り刃51回転軌跡外周上方部は、刈取り部カバー52で覆われていて、切断された雑草等の飛散を防止するとともに刈取られた雑草等の一部を刈取り刃51の掬い面の作用により回転軸50周りに持ち回らせてさらに細かく破砕させる。
刈取り作業部5は、装着部2に対してオフセット機構部6のオフセット用電動シリンダ63を伸縮させることにより左右に移動させてトラクタ1からのオフセット位置を調整して作業を行う。トラクタ1のタイヤ側方から刈取り作業部5を外側にオフセットさせ、トラクタ1を刈取り後の圃場部面を走行させるとともに、刈取り作業部5を未刈取り部に位置させて作業を行うことで、タイヤが未作業部の雑草等を踏み倒すことによる刈残し発生を防止できる。
トラクタ1のタイヤ側方から刈取り作業部5を外側にオフセットさせ、さらに、刈取り部回動用電動シリンダ54を伸縮させて刈取り作業部5を進行方向と直交する方向の上下に回動させることにより、トラクタ1の走行面に対して上下に傾斜している側方部の法面の草刈り作業が可能となる。
刈取り作業部5をトラクタ1のトラクタ3点リンク機構15により下降させ作業状態とすると、回動検知手段8の作用により自動的に下降位置の調整が行われ、作業を容易に効率よく行うことができる。
この発明は、トラクタ等の走行機後方に装着されて使用される草刈り作業をするための農業用機械に利用される。
1 トラクタ
10 トップリンク
11 ロワーリンク
12 ユニバーサルジョイント
15 トラクタ3点リンク機構
2 装着部
20 ロワーリンクピン
21 トップリンクピン
22 マストフレーム
23 連結ブラケット
230 上下回動軸
24 ロックプレート
25 ロックピン
3 ベベルギヤケース
30 ギヤケース入力軸
33 中間入力軸
4 ベルトカバー
5 刈取り作業部
50 回転軸
51 刈取り刃
52 刈取り部カバー
54 刈取り作業部回動用電動シリンダ
6 オフセット機構部
60 回動アーム
61 前方回動軸
62 後方回動軸
63 オフセット用電動シリンダ
64 刈取り作業部保持ブラケット
7 ゲージローラ
8 回動検知手段
80 検知回動アーム
800 回動アーム回動軸
81 連結ロッド
82 コントロールワイヤ
83 トラクタコントロールバルブ作動アーム

Claims (3)

  1. 走行機体であるトラクタに装着される装着部と、該装着部に回動基部を設け左右方向に移動可能な平行リンクで構成されたオフセット機構部と、該オフセット機構部移動端側には、トラクタからの動力により回転する刈刃を有した刈取り作業部と、該刈取り作業部後方には刈取り高さを安定させるゲージローラが設けられていて、刈取り作業部前方に位置する前記装着部とオフセット機構部は、トラクタ進行方向と直行する水平方向の上下回動軸によって上下方向回動自在に連結されているとともに、装着部とオフセット機構部の上下方向回動量を検知する回動検知手段を備え、回動検知手段は、装着される走行機体であるトラクタの油圧シリンダ装置によって昇降作動されるトラクタ3点リンク機構のコントロールバルブを自動制御させるべく連繋されていることを特徴とした草刈り作業機。
  2. 回動検知手段は、トラクタの油圧シリンダ装置によって昇降作動されるトラクタ3点リンク機構の油圧シリンダ装置のコントロールバルブの制御部に連繋されていて、刈取り作業中は、基準位置に対し装着部フレーム上方部が刈取り作業部側に回動するとトラクタのトラクタ3点リンク機構の油圧シリンダ装置は装着部を自動的に上昇させ基準位置まで回動させ、基準位置に対し装着部フレーム上方部が刈取り作業部側から離れるように回動するとトラクタのトラクタ3点リンク機構の油圧シリンダ装置は装着部を自動的に下降させ基準位置まで回動させるように制御されることを特徴とした請求項1に記載の草刈り作業機。
  3. 回動検知手段は、装着部フレームとオフセット機構部の上下回動動作により押し引きされるコントロールワイヤが備えられていて、コントロールワイヤの一端は、装着されるトラクタのトラクタ3点リンク機構の油圧シリンダ装置のコントロールバルブの操作部に連繋されていて、刈取り作業中は、基準位置に対し装着部フレーム上方部が刈取り作業部側に回動するとトラクタのトラクタ3点リンク機構の油圧シリンダ装置は装着部を自動的に上昇させて基準位置まで回動させ、基準位置に対し装着部フレーム上方部が刈取り作業部側から離れるように回動するとトラクタのトラクタ3点リンク機構の油圧シリンダ装置は装着部を自動的に下降させ基準位置まで回動させるようにコントロールバルブを自動制御することを特徴とした請求項1に記載の草刈り作業機
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101663973B1 (ko) * 2016-05-17 2016-10-11 제니스테크(주) 안전성이 향상된 무인 제초기
CN109631732A (zh) * 2018-03-06 2019-04-16 常州格力博有限公司 割草机器人的提升检测装置
CN112492959A (zh) * 2020-11-20 2021-03-16 中国人民解放军91241部队 一种割草装置

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