JP2016001578A - 二次イオン質量分析装置及び二次イオン質量分析方法 - Google Patents

二次イオン質量分析装置及び二次イオン質量分析方法 Download PDF

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Abstract

【課題】より多くの試料を正確に分析することのできる二次イオン質量分析装置を提供する。【解決手段】試料に一次イオンを照射する一次イオン源と、前記一次イオンを前記試料に照射することにより発生した二次イオンを検出する検出器と、前記試料に前記試料におけるバンドギャップよりも高いエネルギーの光を照射する光源と、を有し、前記光源は、前記検出器における二次イオン検出領域の周囲に設けられており、前記光源からの光を前記試料に照射しながら二次イオン質量分析を行うことを特徴とする二次イオン質量分析装置により上記課題を解決する。【選択図】 図3

Description

本発明は、二次イオン質量分析装置及び二次イオン質量分析方法に関するものである。
試料に含まれる元素を分析する分析方法として、二次イオン質量分析法(Secondary Ion Mass Spectrometry:SIMS)がある。SIMSでは、収束させた一次イオンを固体試料の表面の所定の位置に照射し、スパッタリングによって試料の表面から放出される二次イオンを質量分析することにより、試料に含まれる元素を分析する分析方法である。
このように、SIMSにおける分析を行う際、試料において一次イオンが照射された領域は、電子補償がないと正に帯電する。これは、一次イオンとして正イオンを用いていること、また、一次イオンを照射することにより、スパッタリングの際に試料から大量の電子が放出されるため、電子が不足してしまうこと等の理由により引き起こされる。試料が正に帯電した場合、試料に照射される一次イオンは、試料により反発されてビームの軌道が変化し、また、試料の電位の変化によって二次イオン収率が減少してしまう等の問題を招いてしまう。
試料における帯電を補正する方法としては、1)試料に電子線を照射する方法、2)試料の表面および裏面に金等を蒸着する方法、3)試料の導通が得られるように配線を形成する方法、4)試料に光を照射する方法等が挙げられる。しかしながら、1)試料に電子線を照射する方法では、例えば、帯電量が表面から基板に向かって変化するような試料の場合、試料内において電子の過不足が起こり、適切に補正をすることができない。また、2)試料の表面および裏面に金を蒸着する方法では、金蒸着の際に表面汚染が生じることのほか、蒸着によって表面の平坦さが失われ、深さ分解能が低下してしまう。また、3)試料の導通が得られるように配線を形成する方法では、配線を形成するための専用の装置や処理工程が必要となり高コスト化してしまう。これに対し、4)試料に光を照射する方法は、光により励起された光電流によって電子を補償するものであるため、電子の過不足や汚染、深さ分解能の低下といった問題が生じることはなく、低コストに行うことのできるクリーンで簡便な帯電補正法である。
特公平6−22109号公報
しかしながら、上述した試料に光を照射する方法の場合、照射される光量が十分でないと、正確な分析を行うことができない場合がある。
このため、試料を正確に分析することのできる二次イオン質量分析装置が求められている。
本実施の形態の一観点によれば、試料に一次イオンを照射する一次イオン源と、前記一次イオンを前記試料に照射することにより発生した二次イオンを検出する検出器と、前記試料に前記試料におけるバンドギャップよりも高いエネルギーの光を照射する光源と、を有し、前記光源は、前記検出器における二次イオン検出領域の周囲に設けられており、前記光源からの光を前記試料に照射しながら二次イオン質量分析を行うことを特徴とする。
開示の二次イオン質量分析装置によれば、試料を正確に分析することができる。
光を照射しながら二次イオン質量分析を行う二次イオン質量分析装置の構造図 光を照射しながら行われる二次イオン質量分析方法の説明図 第1の実施の形態における二次イオン質量分析装置の構造図 第1の実施の形態における二次イオン質量分析装置に配置される光源の説明図 第2の実施の形態における二次イオン質量分析装置の構造図 第2の実施の形態における二次イオン質量分析装置に配置される光源の説明図 第3の実施の形態における二次イオン質量分析装置の構造図(1) 第3の実施の形態における二次イオン質量分析方法のフローチャート 第3の実施の形態における二次イオン質量分析装置の構造図(2)
実施するための形態について、以下に説明する。尚、同じ部材等については、同一の符号を付して説明を省略する。
〔第1の実施の形態〕
最初に、二次イオン質量分析装置において、チャンバーの外に設置された光源より光を照射しながらSIMSによる分析を行う方法について、図1に基づき説明する。図1に示される二次イオン質量分析装置では、試料910は二次イオン質量分析装置のチャンバー920内に設置されており、試料910の周囲には、一次イオン源930や検出器940が設置されている。尚、一次イオン源930は、試料910に照射するイオンの発生源であり、一次イオン源930において発生した酸素イオンやセシウムイオンを試料910に照射する。検出器940は、試料910に一次イオンを照射することにより、試料910より生じた二次イオンを検出するためのものである。一次イオン源930の一部及び検出器940は、チャンバー920内に設置されている。このような二次イオン質量分析装置において、試料910に光を照射する場合、チャンバー920の外に設置された光源950より、チャンバー920に設けられたビューポート921を介してチャンバー920の内部に向けて光が照射される。尚、光源950には、ハロゲンランプ等が用いられている。
次に、図1に示される二次イオン質量分析装置において、光を照射しながら行った分析結果について説明する。試料910には、図2(a)に示されるように、結晶基板であるシリコン基板911の表面に、20keVの加速電圧、1×1015cm−2のドーズ量でBFをイオン注入したものを用いた。このようにシリコン基板911の表面にBFをイオン注入することにより、シリコン基板911の表面の結晶状態は崩れ厚さが約24nmのダメージ層912が形成される。尚、図2(a)は、試料910の断面TEM(Transmission Electron Microscope)像である。図2(b)は、図1に示される二次イオン質量分析装置において、チャンバー920の外に設置されている光源950より光を照射しながらSIMSによる分析を行った場合と光を照射することなくSIMSによる分析を行った場合における分析結果である。図2(b)に示されるように、二次イオン質量分析装置において、光を照射することなくSIMSによる分析を行った場合、本来変化することのないシリコンの値が、ダメージ層912及びダメージ層912の近傍において変化している。これは、ダメージ層912がBFをイオン注入することにより、結晶化している状態からアモルファス状態に変化し、高抵抗化したダメージ層912が形成されるため、SIMSによる分析が正確になされていないからである。一方、二次イオン質量分析装置において、光を照射しながらSIMSによる分析を行った場合では、シリコンの値の変動は殆どなく、本来の状態の情報が得られておりSIMSによる分析が正確になされている。このように、二次イオン質量分析装置において、試料910に光を照射しながらSIMSによる分析を行うことにより、帯電補正を行うことができ、正確なSIMSによる分析を行うことができる。
ところで、光電流は、試料における固有のバンドギャップを超えるエネルギーに相当する波長以下の光を照射することにより発生する。例えば、シリコンの場合、バンドギャップは約1.1eVであり、光電流が発生するために必要な光の波長は、約1127nm以下である。このため、シリコン基板の場合には、ハロゲン光のように、波長領域が広く、波長強度ピークが約1000nm近傍の光を照射することによって、帯電補正をすることができる。尚、基板がSiOの場合では、SiOのバンドギャップは広いため、約151nm以下の波長の光を照射することが求められる。
一般的に、CMOS(Complementary MOS)等に用いられているシリコン基板は、n型またはp型となるように不純物元素がドープされている電気抵抗値が0〜10Ωcm程度のシリコン基板である。この電気抵抗値は、不純物を含まないシリコン基板よりも2桁以上低い。このようなシリコン基板においては、上述したように、チャンバーの外からハロゲン光を照射することにより、上述したように、帯電補正することができることが確認されている。
これに対し、シリコン基板の上にエピタキシャル成長によりシリコン層を形成し、シリコン層に含まれる微量元素をSIMSにより分析する場合、上記と同様にチャンバーの外よりハロゲン光を照射しても再現性が得られず、帯電補正がなされない。これはエピタキシャル成長させたシリコン層では、抵抗値が10Ωcm程度になっているため、励起に必要な波長の光を照射しても、帯電自体を補正するのに必要な照射量の光が照射されていないからである。即ち、光源950から照射される光の光量が不足しているからである。
このように、チャンバー920の外より光を照射する場合、光源950から試料910までの距離が離れているため、試料910に十分な光量の光を照射することができない。具体的には、照射される光の光量は、光源950からの距離の2乗に反比例するため、光源950からの距離が離れると、光量の低下は著しく減少するため、試料910には所望の光量の光を照射することができない。また、二次イオン質量分析装置では、チャンバー920内における試料910の周囲には、一次イオン源930や検出器940等が配置されており、これら一次イオン源930や検出器940等が光源950からの光を一部遮る場合がある。このような場合、光源950より出射される光の光量を増やしても、試料910には、十分な光量の光が照射されない場合がある。
(二次イオン質量分析装置)
次に、第1の実施の形態における二次イオン質量分析装置について説明する。本実施の形態における二次イオン質量分析装置は、図3及び図4に示されるように、試料10は二次イオン質量分析装置のチャンバー20内に設置されており、試料10の周囲には、一次イオン源30や検出器40が設置されている。尚、一次イオン源30は、試料10に照射するイオンの発生源であり、一次イオン源30において発生した酸素イオンやセシウムイオンを試料10に照射する。検出器40は、試料10に一次イオンを照射することにより、試料10より生じた二次イオンを検出するためのものである。一次イオン源30の一部及び検出器40は、試料10とともにチャンバー20内に設置されている。
本実施の形態においては、試料10に光を照射する光源50は、検出器40に設置されている。具体的には、図4(a)にも示されるように、光源50は、検出器40において二次イオンを検出する二次イオン検出領域41の周囲に設置されている。このように、光源50を検出器40に設置することにより、光源50と試料10との距離を短くすることができ、また、光源50より出射される光が、一次イオン源30や検出器40等により遮られることはない。これにより、光源50より光量の高い光を試料10に照射することができる。尚、光源50には、発光ダイオード(LED:Light Emitting Diode)等が用いられている。発光ダイオードの場合、試料10の広い範囲に光を照射することができ、また、小型であるため、検出器40に設置しやすいため好ましい。
また、本実施の形態においては、検出器40に光源50が設置されているため、SIMSによる分析において、光源50が分析の邪魔になることもなく、二次イオン質量分析装置が大型化することもなく、コストがあまり高くなることもない。また、光源50は、二次イオンを検出する検出器40における二次イオン検出領域41の周囲に設けられているため、光源50の位置調整等を行う必要もない。
尚、本実施の形態における二次イオン質量分析装置においては、試料10に一次イオンイオンが照射される位置は、一次イオンビーム調整の仕方で変化するため、試料10の広範囲に光が照射されていることが好ましい。このため、光源50にレーザ光源を用いた場合、レーザ光源より出射される光は高出力ではあるものの、光が照射される範囲が狭いため、本実施の形態においては、レーザ光源よりもハロゲンランプ等の方が好ましい。
本実施の形態においては、光源50の形状は、図4(a)に示されるように、検出器40における二次イオン検出領域41の周囲を囲むように輪帯状に形成してもよい。また、図4(b)に示されるように、検出器40における二次イオン検出領域41の周囲に複数の光源51を設けた構造のものであってもよい。このように、輪帯状または複数設けることにより、試料10の測定領域に光の光量を均一にすることができ、SIMSによる分析をより正確に行うことが可能となる。
〔第2の実施の形態〕
次に、第2の実施の形態における二次イオン質量分析装置について説明する。本実施の形態における二次イオン質量分析装置は、図5及び図6に示されるように、光源50が一次イオン源30に設置されている。具体的には、図6(a)にも示されるように、光源50は、一次イオン源30において一次イオンを出射する一次イオン出射領域31の周囲に設置されている。このように、光源50を一次イオン源30に設置することにより、第1の実施の形態と同様に、光源50と試料10との距離を短くすることができ、また、光源50より出射される光が、一次イオン源30や検出器40等により遮られることがなくなる。これにより、光源50より光量の高い光を試料10に照射することができる。尚、光源50には、発光ダイオード等が用いられている。発光ダイオードの場合、試料10の広い範囲に光を照射することができ、また、小型であるため、一次イオン源30に設置しやすいため、好ましい。
また、本実施の形態においては、一次イオン源30に光源50が設置されているため、SIMSによる分析において、光源50が分析の邪魔になることもなく、二次イオン質量分析装置が大型化することもなく、コストもあまり高くなることもない。また、光源50は、一次イオンを出射する一次イオン源30における一次イオン出射領域31の周囲に設けられているため、光源50の位置調整等を行う必要もない。
本実施の形態においては、光源50の形状は、図6(a)に示されるように、一次イオン源30における一次イオン出射領域31の周囲を囲むように輪帯状に形成してもよい。また、図6(b)に示されるように、一次イオン源30における一次イオン出射領域31の周囲に複数の光源51を設けた構造のものであってもよい。このように、輪帯状または複数設けることにより、試料10の測定領域に光の光量を均一にすることができ、より正確な分析を行うことが可能となる。
尚、上記外の内容については、第1の実施の形態と同様である。
〔第3の実施の形態〕
次に、第3の実施の形態における二次イオン質量分析装置について説明する。本実施の形態における二次イオン質量分析装置は、図7に示されるように、第1の実施の形態における二次イオン質量分析装置において、チャンバー20内に試料10の表面抵抗を測定するための抵抗測定器60が設けられている構造のものである。
一般的に分析対象となる試料10は、未知なものが多く、どの程度の光量の光を照射すれば、正確なSIMSによる分析を行うことができるか不明確な場合が多い。現在までの検討の結果、試料10の表面における抵抗率が、10Ωcm以下であれば、SIMSによる分析が正確に行うことができることが知見として得られている。本実施の形態における二次イオン質量分析装置においては、試料10の表面における抵抗率を測定するための抵抗測定器60が設けられている。これにより、光源50より光を徐々に増やしながら、試料10の表面における抵抗率を測定し、試料10の表面における抵抗率が10Ωcm以下となった状態でSIMSによる分析を行うことにより、正確なSIMSによる分析を行うことが可能となる。
尚、抵抗測定器60としては、二端子法による抵抗測定器と四端子法による抵抗測定器とがあるが、試料10の表面における抵抗を正確に測定するためには、四端子プローブを用いた四端子法による抵抗測定器が好ましい。また、本実施の形態においては、光源50及び抵抗測定器60等は、チャンバー20の外に設けられた制御部70に接続されている。
次に、本実施の形態における二次イオン質量分析方法について図8に基づき説明する。
最初に、ステップ102(S102)において、試料10の表面に抵抗測定器60における四端子プローブ61を接触させる。
次に、ステップ104(S104)において、光源50より試料10に向けて光を照射し、光源50から出射される光の光量を増やしながら、抵抗測定器60により試料10の表面抵抗を測定する。
次に、ステップ106(S106)において、抵抗測定器60により測定された試料10の表面抵抗に基づき算出された抵抗率が10Ωcm以下であるか否か判断される。抵抗測定器60により測定された試料10の表面抵抗に基づき算出された抵抗率が10Ωcm以下となっている場合には、ステップ108に移行する。抵抗測定器60により測定された試料10の表面抵抗に基づき算出された抵抗率が10Ωcm以下にはなっていない場合には、ステップ104に移行し、更に光源50から出射される光の光量を増やしながら、抵抗測定器60により試料10の表面抵抗を測定する。
次に、ステップ108(S108)において、光源50からの光量を一定にした状態を保ちつつ、抵抗測定器60に四端子プローブ61を試料10の表面より離し、本実施の形態における二次イオン質量分析装置によりSIMSによる分析を開始する。具体的には、図9に示されるように、抵抗測定器60に四端子プローブ61を試料10より離し、試料10に光源50から出射された光が照射されている状態で、本実施の形態における二次イオン質量分析装置によりSIMSによる分析を開始する。抵抗測定器60に四端子プローブ61を試料10の表面より離すのは、抵抗測定器60に四端子プローブ61等により、一次イオン源30より出射される一次イオン、試料10から検出器40に入射する二次イオンが遮られることを防ぐためである。
これにより、本実施の形態における二次イオン質量分析方法を行うことができる。尚、本実施の形態における二次イオン質量分析方法は、第2の実施の形態における二次イオン質量分析装置についても適用可能である。
以上、実施の形態について詳述したが、特定の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された範囲内において、種々の変形及び変更が可能である。
上記の説明に関し、更に以下の付記を開示する。
(付記1)
試料に一次イオンを照射する一次イオン源と、
前記一次イオンを前記試料に照射することにより発生した二次イオンを検出する検出器と、
前記試料に前記試料におけるバンドギャップよりも高いエネルギーの光を照射する光源と、
を有し、
前記光源は、前記検出器における二次イオン検出領域の周囲に設けられており、
前記光源からの光を前記試料に照射しながら二次イオン質量分析を行うことを特徴とする二次イオン質量分析装置。
(付記2)
試料に一次イオンを照射する一次イオン源と、
前記一次イオンを前記試料に照射することにより発生した二次イオンを検出する検出器と、
前記試料に前記試料におけるバンドギャップよりも高いエネルギーの光を照射する光源と、
を有し、
前記光源は、前記一次イオン源における一次イオン出射領域の周囲に設けられており、
前記光源からの光を前記試料に照射しながら二次イオン質量分析を行うことを特徴とする二次イオン質量分析装置。
(付記3)
前記光源は、複数設けられていることを特徴とする付記1または2に記載の二次イオン質量分析装置。
(付記4)
前記光源の形状は、輪帯状であることを特徴とする付記1または2に記載の二次イオン質量分析装置。
(付記5)
前記光源は、発光ダイオードを含むものにより形成されていることを特徴とする付記1から4のいずれかに記載の二次イオン質量分析装置。
(付記6)
前記試料の表面抵抗を測定する抵抗測定器が設けられていることを特徴とする付記1から5のいずれかに記載の二次イオン質量分析装置。
(付記7)
前記抵抗測定器は、四端子法による抵抗測定器であることを特徴とする付記6に記載の二次イオン質量分析装置。
(付記8)
試料に前記試料のバンドギャップよりも高いエネルギーの光を照射する工程と、
前記試料の表面の抵抗値を抵抗測定器により測定する工程と、
前記抵抗測定器により測定された抵抗値に基づき得られる前記試料の抵抗率が、所定の値以下である場合には、前記試料に照射される光の光量を維持したまま前記試料における二次イオン質量分析を行う工程と、
を有する二次イオン質量分析方法。
(付記9)
前記試料の表面の抵抗値を抵抗測定器により測定する工程は、前記試料に照射される光の光量を変化させながら、前記試料の表面の抵抗値を抵抗測定器により測定することを特徴とする付記8に記載の二次イオン質量分析方法。
(付記10)
前記所定の値は、10Ωcm以下であることを特徴とする付記8または9に記載の二次イオン質量分析方法。
(付記11)
前記抵抗測定器により測定された抵抗値に基づき得られる前記試料の抵抗率が、所定の値以下である場合には、前記抵抗測定器を前記試料より離した後、前記試料における二次イオン質量分析を行うことを特徴とする付記8から10のいずれかに記載の二次イオン質量分析方法。
10 試料
20 チャンバー
30 一次イオン源
31 一次イオン出射領域
40 検出器
41 二次イオン検出領域
50 光源
60 抵抗測定器
61 四端子プローブ

Claims (8)

  1. 試料に一次イオンを照射する一次イオン源と、
    前記一次イオンを前記試料に照射することにより発生した二次イオンを検出する検出器と、
    前記試料に前記試料におけるバンドギャップよりも高いエネルギーの光を照射する光源と、
    を有し、
    前記光源は、前記検出器における二次イオン検出領域の周囲に設けられており、
    前記光源からの光を前記試料に照射しながら二次イオン質量分析を行うことを特徴とする二次イオン質量分析装置。
  2. 試料に一次イオンを照射する一次イオン源と、
    前記一次イオンを前記試料に照射することにより発生した二次イオンを検出する検出器と、
    前記試料に前記試料におけるバンドギャップよりも高いエネルギーの光を照射する光源と、
    を有し、
    前記光源は、前記一次イオン源における一次イオン出射領域の周囲に設けられており、
    前記光源からの光を前記試料に照射しながら二次イオン質量分析を行うことを特徴とする二次イオン質量分析装置。
  3. 前記光源は、複数設けられていることを特徴とする請求項1または2に記載の二次イオン質量分析装置。
  4. 前記光源の形状は、輪帯状であることを特徴とする請求項1または2に記載の二次イオン質量分析装置。
  5. 前記光源は、発光ダイオードを含むものにより形成されていることを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の二次イオン質量分析装置。
  6. 前記試料の表面抵抗を測定する抵抗測定器が設けられていることを特徴とする請求項1から5のいずれかに記載の二次イオン質量分析装置。
  7. 試料に前記試料のバンドギャップよりも高いエネルギーの光を照射する工程と、
    前記試料の表面の抵抗値を抵抗測定器により測定する工程と、
    前記抵抗測定器により測定された抵抗値に基づき得られる前記試料の抵抗率が、所定の値以下である場合には、前記試料に照射される光の光量を維持したまま前記試料における二次イオン質量分析を行う工程と、
    を有する二次イオン質量分析方法。
  8. 前記所定の値は、10Ωcm以下であることを特徴とする請求項7に記載の二次イオン質量分析方法。
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