JP2016000496A - 画像形成装置、画像形成方法、及びプログラム - Google Patents

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Abstract

【課題】印刷処理を実施中に印刷ジョブの割り込みを受信したときに、印刷ジョブに含まれる1つ以上のサブセットに後処理を行うサブセットがあるときに、印刷順序の変更を許容するか否かをオペレータに通知する。
【解決手段】制御装置30は、ネットワークNを介して印刷ジョブの割り込みを受信するネットワークI/F31と、印刷装置20が印刷処理を実施中である場合に、印刷ジョブの割り込みを受信したときに、印刷ジョブに含まれる1つ以上のサブセットに後処理を行うサブセットがあるか否かを判断する処理部33と、後処理を行わない他のサブセットの印刷順序を先番号に設定し、後処理を行うサブセットの印刷順序を先番号より後の後番号に設定する処理部33と、印刷順序、該印刷順序を許容する旨を入力する許容選択キー37b、及び該印刷順序を許容しない旨を入力する非許容選択キー37cを表示する操作表示部37aと、を備えたことを特徴とする。
【選択図】図1

Description

本発明は、印刷処理を実施中に、印刷後の後処理を記録媒体に行うサブセットを含む印刷ジョブの割り込みを受信したときの対応処理に好適な画像形成装置、画像形成方法、及びプログラムに関する。
従来、プリンタドライバを用いて1つの印刷ジョブを分割することにより複数の集合体(以下、サブセットという)を生成し、任意のサブセットに対して後処理の一つであるステープル処理を行う技術が知られている。
このステープル処理では、ステープルにより印刷済みの複数枚の記録媒体を綴じて出力することができる。
特許文献1には、サブセット毎にステープル処理の種類を設定する目的で、プリンタドライバを用いて実現するユーザインターフェースが開示されている。
特許文献2には、既にコピー機能などでステープル処理を行っている場合でもステープル処理を含むサブセットの割り込みが行えるという目的で、サブセット毎にリソースの確保・開放を行う手段が開示されている。
しかし、従来、任意のサブセットに対してステープル処理を行うという方法では、ステープル処理の対象となるサブセットが印刷ジョブの一部であっても、印刷ジョブ全体に対してステープル処理に用いるリソースを確保している。このため、印刷装置に対して、既にコピー機能などでステープル処理を行っている場合には、ステープル処理が無いサブセットの印刷処理も割り込めなかった。
このため、ステープル処理を行っているコピー機能などがステープル処理に用いるリソースを開放するまで待たされてしまうといった問題があった。
また特許文献1にあっては、サブセット毎にステープル処理の種類を設定することが可能である。しかし、ステープル処理を行っているコピー機能などがステープル処理に用いるリソースを開放するまで待たされてしまうといった問題は解消できていない。
特許文献2にあっては、サブセット印刷の割り込み処理順序は使用したい後処理機のリソース確保状況に依存するためオペレータに知らされず排紙の順番が変更されるという問題があった。
本発明は、上記に鑑みてなされたもので、その目的としては、印刷処理を実施中に印刷ジョブの割り込みを受信したときに、印刷ジョブに含まれる1つ以上のサブセットに後処理を行うサブセットがあるときに、印刷順序の変更を許容するか否かをオペレータに通知することができる画像形成装置、画像形成方法、及びプログラムを提供することにある。
請求項1記載の発明は、上記課題を解決するため、記録媒体上に印刷処理を実施する印刷装置と、該印刷装置により印刷処理を受けた記録媒体に後処理を行う後処理装置と、前記印刷装置と前記後処理装置を制御する制御装置と、を備えた画像形成装置であって、前記制御装置は、ネットワークを介して印刷ジョブの割り込みを受信する受信手段と、前記印刷装置が前記印刷処理を実施中である場合に、前記印刷ジョブの割り込みを受信したときに、前記印刷ジョブに含まれる1つ以上のサブセットに前記後処理を行うサブセットがあるか否かを判断するサブセット判断手段と、前記後処理を行わない他のサブセットの印刷順序を先番号に設定し、前記後処理を行うサブセットの印刷順序を前記先番号より後の後番号に設定する印刷順序設定手段と、前記印刷順序、該印刷順序を許容する旨を入力する許容選択キー、及び該印刷順序を許容しない旨を入力する非許容選択キーを表示する操作表示手段と、を備えたことを特徴とする。
本態様によれば、印刷処理を実施中に印刷ジョブの割り込みを受信したときに、印刷ジョブに含まれる1つ以上のサブセットに後処理を行うサブセットがあるときに、印刷順序の変更を許容するか否かをオペレータに通知することができる。
本発明の実施形態に係る画像形成装置の一例である印刷システム10のブロック図である。 本発明の実施形態に係る画像形成装置の制御装置が印刷処理を行うためのフローチャートである。 図1に示す操作表示部37aに表示されている処理順序とソフトキーの一例を示す図である。 図1に示す処理部33において実行される処理順序の一例を示すシーケンス図である。 図1に示す処理部33において実行される処理順序の他の例を示すシーケンス図である。 図1に示す操作表示部37aに表示されている処理順序とソフトキーの他の例を示す図である。
本発明の実施の形態について説明する。本発明は、印刷ジョブが後処理の違いなどで分割された複数のサブセットのうちの一部を対象としてステープル処理を行う場合の割り込み処理に際して、以下の特徴を有する。要するに、制御装置はステープル処理などの後処理を含むサブセットの割り込みを受けた時、リソースの空き状況を把握してから印刷処理順序を決めてこれをオペレータに通知しつつ、サブセットの印刷の順番を許容するかの選択肢をオペレータに与えることが特徴になっている。
本発明の実施形態について、図面を参照して説明する。
図1は、本発明の実施形態に係る画像形成装置の一例である印刷システム10のブロック図である。
画像形成装置11は、ネットワークNを介して複数のパーソナルコンピュータPCに接続されている。
パーソナルコンピュータPC13は、印刷ジョブを画像形成装置11に送信する。
画像形成装置11は、記録媒体上に印刷処理を実施する印刷装置20、印刷装置20と後処理装置40を制御する制御装置30、該印刷装置20により印刷処理を受けた記録媒体に後処理を行う後処理装置40を備えている。
制御装置30は、ネットワークI/F31、処理部33、記憶部35およびコンソール37を備え、PC13から受け取った印刷ジョブの処理を行う。
ネットワークI/F1cは、ネットワークNを介してパーソナルコンピュータPC13との間でTCP/IP等の通信プロトコルに従ってデータ通信を行い、パーソナルコンピュータPC13から印刷ジョブを受信する。
処理部33は、ネットワークI/F31から受け取った印刷ジョブの処理を行う。処理部33は、内部にROM(read only memory)、RAM、CPU、HDDを有している。CPU(central processing unit)は、HDD(hard disk drive)からオペレーティングシステムOSを読み出してRAM(random access memory)上に展開してOSを起動し、OS管理下において、HDDからプログラム(処理モジュール)を読み出し、各種処理を実行する。
処理部33は、印刷ジョブのサブセット毎に後処理を行うリソースの確保を行うリソース確保部33aと、サブセット毎に後処理を行うリソースの開放を行うリソース開放部33bと、を備え、後処理を行うサブセットに対して、リソース確保部33aによりリソースの確保を行い、リソース開放部33bによりリソースの開放を行う。
記憶部35は、処理済の印刷データを保存する。
コンソール37は、操作表示部37aを有し、ネットワークI/F31を介してプリンタの設定や予め記憶部35に保存されている印刷ジョブの設定を行う。コンソール37は、制御装置30に送信した印刷ジョブの設定変更を行う。
印刷部20は、プリンタエンジン21、エンジンパネル23を備え、記録媒体に印刷を行う。
プリンタエンジン21は、制御装置30から送信される処理済みの印刷データに基づいて、画像を形成し記録媒体に印刷して出力する。
エンジンパネル23は、プリンタエンジン21により実行される処理の状況やエラー等のステータスを表示する。
ユーザがPC13からネットワークNに接続されている画像形成装置に印刷ジョブを送信すると、画像形成装置では、ネットワークI/F31が当該印刷ジョブを受信し、処理部33に送る。処理部33は印刷処理に必要なリソースを確保できた場合にRIP(Raster Image Processor)処理を行い、印刷ジョブを印刷可能なデータに変換した後に、当該データを記憶部35に保存する。その後、プリンタエンジン21に処理済の当該データを送信して印刷作業を行う。
ここでは、印刷部20にプリンタエンジン21のみを備える構成を例示しているが、原稿を読み取るスキャナエンジン等を備えていてもよい。また、図1に示すハードウェア以外の原稿を自動的に給紙する自動給紙装置(ADF)、FAXモデム、SDカード等の記録メディアに読み書きを行うメディアドライブ、認証ICカードを読み取るカードリーダ等を備えることもできる。
図2は、本発明の実施形態に係る画像形成装置の制御装置30が印刷処理を行うためのフローチャートである。
ステップST1では、処理部33は処理を開始する。
ユーザがPC1aからネットワークNに接続されている画像形成装置に印刷ジョブを送信すると、画像形成装置では、ネットワークI/F31が当該印刷ジョブを受信する。
ステップST3では、ネットワークI/F31が印刷ジョブを受け取り、処理部33に当該印刷ジョブを送る。
ステップST5では、処理部33が他(コピーなど)で先行してステープル処理機能を使用している(使用中)か否かを判定する。処理部33が他でステープル処理機能を使用していない場合はステップST25へ進む。一方、処理部33が他で先行してステープル処理機能を使用している場合はステップST7へ進む。
ステップST7では、処理部33はサブセットxが必要とするリソースを確認する。
ここで、サブセットについて説明する。
印刷ジョブを構成する各サブセットは、印刷に際して設定された印刷設定情報が含まれており、当該印刷設定情報からステープル処理が必要か否かを判断することができる。印刷設定情報は、印刷範囲、印刷部数、ステープル機能の使用有無、パンチ機能の使用有無、両面印刷の有無、カラー印刷/モノク口印刷の指定等の情報が含まれる。
次いで、ステップST9では、処理部33が他(コピーなど)で先行してステープル処理機能を使用している場合は、これから処理するサブセット(以下、サブセットxという)はステープル処理機能が必要か否かを判定する。サブセットxがステープル処理機能を必要としている場合はステップST11へ進む。一方、サブセットxがステープル処理機能を不要な場合はステップST13へ進む。
ステップST11では、最後のサブセットまでチェックしていたか否かを判断する。既に一度最後のサブセットまでチェックしていた場合はステップST13へ進む。一方、最後のサブセットまでチェックしていない場合はステップST15へ進む。
ステップST13では、処理部33はサブセットxの印刷順序を設定する。
次いで、ステップST15では、次のサブセットが存在するか否かを判断する。次のサブセットが存在する場合はステップST7へ進む。一方、次のサブセットが存在しない場合はステップST17へ進む。
ステップST17では、印刷順序が未設定のサブセットが存在するか否かを判断する。印刷順序が未設定のサブセットが存在する場合はステップST27へ進む。一方、印刷順序が未設定のサブセットが存在しない場合はステップST19へ進む。
ステップST19では、印刷順序が決まった場合に割り込みの順番をコンソール37に設けられた操作表示部37aに通知する。オペレータがこの通知を目視することで、印刷順序を確認することができる。
ステップST21では、オペレータに割り込みの順番が良いかをUI画面を操作表示部37aに表示することで問い合わせる。コンソール37に設けられた操作表示部37aには、「許容する」と表示されたソフトキーと、「許容しない」と表示されたソフトキーとが表示されている。
「許容する」と表示されたソフトキーが操作され、割り込みの順番が良い場合はステップST23へ進む。一方、「許容しない」と表示されたソフトキーが操作され、割り込みの順番が良くない場合はステップST25へ進む。
ステップST23では、オペレータが良いと判断したので、処理部33はこのまま印刷処理を行う。印刷処理とは、サブセット毎に印刷時に必要なリソースを確保し、印刷終了後にリソースを開放することを意味する。
ここで、リソースについて説明する。
リソースは、ステープル処理を行うために必要とされるCPUの処理速度や記憶部35の記憶容量等である。リソースは、ジョブやサブセットを割り当てることにより確保することができ、その割り当てを解除することにより開放することができる。リソースは、例えば、リソース使用権を設定することにより確保し、そのリソース使用権を破棄することにより開放することができる。
ステップST25では、オペレータが良くないと判断した場合は、サブセットの順番どおりに処理部33は印刷処理を行う。
もしくは、ステップST5で他でステープル処理を使用していない場合もサブセットの順番に従った順に処理部33は印刷処理を行う。
ステップST27では、印刷順序未設定のサブセットのうちx値が最も小さいサブセットの印刷順序を設定するためにx値を所定の値に設定し、ステップST7へ進む。
ステップST29では、処理を終了する。
以上のように、許容選択キー37b、非許容選択キー37cの選択に応じた印刷順序に従って印刷することができる。
表1、表2、図3を参照して、コピージョブ処理中に印刷ジョブを割り込ませた時の処理の流れについて説明する。なお、図3は操作表示部37aに表示されている処理順序とソフトキーを示す図である。
ここで、先行してコピージョブ(C1)がステープル処理を行っている時に、ステープル処理が含まれる印刷ジョブを割り込ませたときの流れについて説明する。なお、表1はコピージョブの内容を示す表であり、表2は印刷ジョブの内容を示す表である。
Figure 2016000496
表1に示すサブセット1(C1)は、コピージョブを行った後にステープル処理を行うことを示している。
Figure 2016000496
表2に示すサブセット2(S2)は、印刷ジョブを行った後にステープル処理を行うことを示しており、他のサブセット1(S1)、サブセット3(S3)は、印刷ジョブを行った後にステープル処理を行わないことを示している。
表2に示す印刷ジョブは全サブセットの割り込み処理ができない。そこで、制御装置30は、印刷順序を決定し、操作表示部37aのUI画面にこの処理順序を表示させ、オペレータに当該処理順序で良いか否かを問い合わせる。
ここで、割り込む印刷ジョブに基づいて、制御装置が印刷順序を決め、オペレータに処理順序を問い合わせる一例について説明する。
処理の一例として、表1に示すコピージョブがステープル処理を行っている最中に3つのサブセット(S1、S2、S3)で構成されている印刷ジョブ(表2)が割り込みを行ったこととする。
まず、処理部33は、コピージョブのサブセットS1について、ステップST9においてステープル処理が必要無いこと確認したので、ステップST13に進み、サブセットS1を印刷順序1にセットする。
そして、ステップST15において、次のサブセットS2が存在することが解っているので、次のサブセットS2の確認を行うよう指示する。処理部33は、サブセットS2について、ステップST9でステープル処理が必要であること、及びステップST11で最後のサブセットまで確認していないので、印刷順序を設定せず、次のサブセットS3の確認を行うよう指示する。
処理部33は、サブセットS3について、ステップST9でステープル処理が必要無いこと確認したので、ステップST13において、サブセットS3を印刷順序2にセットする。サブセットS3は、最後のサブセットであるため、ステップST15では、次のサブセットは無いと判断される。次のステップST17において、未設定のサブセットが存在しているので、ステップS27に進み、印刷順序未設定のサブセットのうちx値が最も小さいサブセットS2の印刷順序を設定するように指示する。
ここで、処理部33は、ステップST7に戻りサブセットS2の確認に再度入る。処理部33は、サブセットS2について、ステップST9でステープル処理が必要であると判断される。次いで、処理部33は、ステップST11において、今度は最後のサブセットまで確認していると判断されるので、ステップST13に進み、サブセットS2を印刷順序3にセットする。
この後、次のサブセットが存在しない(ステップST15)、かつ未設定のサブセットが存在しない(ステップST17)。このため、ステップST19に進み、操作表示部37aのUI画面において割り込みの処理順序を表示させ、図3に示すように、オペレータに当該処理順序で良いか否かを問い合わせる。この際、図3に示すように、操作表示部37aは、設定済み印刷順序毎に当該印刷後に必要となる後処理についての名称を付加して表示してもよい。
ここで、オペレータが操作表示部37aに表示されている処理順序(S1→S3→S2)(図3)を許容する場合はソフトキーである許容選択キー「許容する」37bを押下して印刷処理が開始される。一方、オペレータが処理順序を許容しない場合はソフトキーである非許容選択キー「許容しない」37cを押下してサブセットの順番(S1→S2→S3)通りに処理が開始される。
なお、オペレータがどちらも押下しない場合の振る舞いは、”「許容する」/「許容しない」とする”や”リソースが開放されるまで待ってからサブセットの順番通りに処理する”を予め制御装置30に記憶させておくようにすれば良い。なお、前述の記憶させる内容はオペレータの意思で設定変更を可能とする。
このように、オペレータは後処理についての名称を目視確認することができる。
後処理装置40が、ステープルにより印刷済みの記録媒体を綴じて出力するステープル処理装置、又は/及び、印刷済みの記録媒体に製本処理を行う製本処理装置であることで、印刷済みの記録媒体にステープル処理、又は/及び、製本処理を行うことができる。
次に、表1、表2、図4を参照して、図2に示すフローチャートのステップST21において、オペレータが提示された印刷順序を良くないと判断した時の印刷処理について説明する。なお、図4は処理部33において実行される処理順序の一例を示すシーケンス図である。
ここで、印刷順序が決定し、ステップST21においてオペレータが良くないと判断した後の印刷処理について説明する。
なお、図4においても、表1、表2に示す処理順序と同じケースを想定しているので、先行して最初にコピージョブ(C1)がステープル処理を行うためにリソースを確保(4a)して処理を行っている。ステープル処理中に表4(表2と同じ)に示す3つのサブセット(S1、S2、S3)で構成されている印刷ジョブが割り込みを行ったこととする。
まず、印刷ジョブのサブセットS1について処理開始時に、処理部33はステープル処理が必要無いことを把握しているので、割り込みを開始(4b)させて印刷処理を行う。印刷ジョブのサブセットS1の印刷処理が終わると、割り込みが終了(4c)したことになる。
続いて、サブセットS2について処理開始時に、処理部33はステープル処理が必要であることを把握しているのでリソースの確保ができるまで待つ。つまり、サブセットS2について処理部33は、ステープル処理が必要と判断するので割り込みをさせない。
このため、処理部33はコピージョブ(C1)の処理を再開させる。この処理が終了後にステープル処理のリソースは開放(4d)される。
ステープル処理のリソースが開放されたら、サブセットS2を処理するために、処理部33はステープル処理のリソースを確保(4e)して処理を開始させる。
このステープル処理が終了後に、処理部33は、ステープル処理のリソースを開放する(4f)。最後に印刷ジョブのサブセットS3についての処理開始時に、処理部33は、ステープル処理が必要無いことを把握しているので、待たされず印刷処理を行うという動作となる。
なお、コピー機能などでステープル処理を行っている場合、サブセット毎にリソースの確保又は開放を行う際に、特許文献2に記載された手法を用いればよい。
すなわち、リソース確保部33aは、ステープル処理が必要と判断されたサブセットに対してのみ、サブセット毎にリソースの確保を行う。リソース開放部33bは、リソース確保部44が1つのサブセットに対して確保したリソースを開放し、その開放した旨をリソース確保部33aに通知し、他のジョブや他のサブセットに対してそのリソースを確保できるようにする。なお、リソース開放部33bは、処理部33からそのリソースを使用した処理が終了した旨の通知を受け、そのリソースを開放する。
進行中の他のジョブがステープル処理を必要とする場合、そのジョブが終了し、そのステープル処理に必要なリソースが開放された後に、リソース確保部33aが、ステープル処理が必要なサブセットに対してリソースの確保を行う。そして、リソース開放部33bは、そのサブセットの処理が終了したところで、そのリソースを開放し、ステープル処理が必要と判断された次のサブセットに対してそのリソースを確保できるようにする。
このように、後処理を行うサブセットに対して、確実にリソースを用いることができる。
次に、表1、表2、図5を参照して、図2に示すフローチャートのステップST21において、オペレータが提示された印刷順序を良いと判断した時の印刷処理について説明する。なお、図5は処理部33において実行される処理順序の一例を示すシーケンス図である。
ここで、印刷順序が決定し、ステップST21においてオペレータが良いと判断した後の印刷処理について説明する。
なお、図5においても、表1、表2に示す処理順序と同じケースを想定しているので、先行して最初にコピージョブ(C1)がステープル処理を行うためにリソースを確保(4a)して処理を行っている。ステープル処理中に表6(表2、表4と同じ)に示す3つのサブセット(S1、S2、S3)で構成されている印刷ジョブが割り込みを行ったこととする。
まず、印刷ジョブのサブセットS1について処理開始時に、処理部33はステープル処理が必要無いことを把握しているので、割り込みを開始(4b)させて印刷処理を行う。印刷処理が終わると割り込みが終了(4c)したこととなる。
次いで、処理部33は、次の処理対象がサブセットS2ではなく、サブセットS3であることを把握しているので、サブセットS3の処理に移る。ここで、サブセットS3について、処理部33はステープル処理が不要であると判断するので、割り込みを開始(5g)させて印刷処理を行う。印刷処理が終わると割り込みが終了(5h)したこととなる。
次いで、処理部33は、次の処理対象がサブセットS2だということを把握しているので、サブセットS2の処理に移る。サブセットS2は、ステープル処理のリソースを使用するので、割り込みができなくなるため、処理部33はコピージョブ(C1)の処理を再開させてこの処理を終了させる。
この際、コピージョブ(C1)の処理が終了した後に、ステープル処理のリソースは開放(4d)される。
ステープル処理のリソースが開放された後に、処理部33はサブセットS2のステープル処理を行うために、ステープル処理のリソースを確保(4e)して処理を開始させる。サブセット毎に処理が終了後に、処理部33はステープル処理に用いるリソースを開放する(4f)。
次に、図6を参照して、コピージョブを処理中により複雑な印刷ジョブを割り込ませた時の処理の流れについて説明する。
ここでは、表2に示す例とは異なり、割り込む印刷ジョブは最初と最後のサブセットにステープル処理を持たせたジョブを割り込ませたときの振る舞いについて説明する。なお、表3はコピージョブの内容を示す表であり、表4は印刷ジョブの内容を示す表である。
Figure 2016000496
Figure 2016000496
先行して最初にコピージョブがステープル処理を行っている最中に5つのサブセット(S1、S2、S3、S4、S5)で構成されている印刷ジョブが割り込みを行ったこととする。
まず、サブセットS1について、処理部33はステップST9においてステープル処理に用いるリソースが必要であること、及びステップST11で最後のサブセットまで確認していないので印刷順序を設定せず、次のサブセットS2の確認を行うよう指示する。
サブセットS2について、処理部33はステップST9においてステープル処理が必要無いこと確認したので、ステップST13においてサブセットS2を印刷順序1にセットする。そして、ステップST15において次のサブセットS3の確認を行うように指示する。
サブセットS3について、処理部33はステップST9においてステープル処理に用いるリソースが必要であること、及びステップST11において最後のサブセットまで確認していないので、印刷順序を設定せず、次のサブセットS4の確認を行うように指示する。
サブセットS4について、処理部33はステップST9においてステープル処理が必要無いこと確認したので、ステップST13においてサブセットS4を印刷順序2にセットする。そして、ステップST15において次のサブセットS5の確認を行うように指示する。
サブセットS5について、処理部33はステップST9においてステープル処理に用いるリソースが必要であること、及びステップST11において最後のサブセットまで確認していないので、印刷順序を設定せず、ステップST15において次のサブセットが存在するか否かを判断する。
サブセットS5は最後のサブセットのためステップST15では次のサブセットは無いと判断される。しかし次のステップST17において未設定のサブセットが存在しているので、印刷順序が未設定のサブセットのうちx値が最も小さいサブセットS1の印刷順序を設定するように指示する。ここで、ステップST7に戻りサブセットS1の確認に再度入る。
サブセットS1について、処理部33はステップST9においてステープル処理に用いるリソースが必要であるが、ステップST11において最後のサブセットまで確認していると判断されるので、ステップST13においてサブセットS1を印刷順序3にセットする。次いで、ステップST15で次のサブセットS3の確認を行うように指示する。
次いで、サブセットS3について、処理部33はステップST9においてステープル処理に用いるリソースが必要であるが、ステップST11において最後のサブセットまで確認していると判断されるので、ステップST13においてサブセットS3を印刷順序4にセットする。そして、ステップST15において次のサブセットS5の確認を行うように指示する。
サブセットS5について、処理部33はステップST9においてステープル処理に用いるリソースが必要である。しかし、ステップST11において最後のサブセットまで確認していると判断されるので、ステップST13においてサブセットS5を印刷順序5にセットする。
この後に、次のサブセットが存在しない(ステップST15)、かつ未設定のサブセットが存在しない(ステップST17)ので、ステップST19に進み、操作表示部37aのUI画面において割り込みの処理順序を表示させ、図6に示すように、オペレータに当該処理順序で良いか否かを問い合わせる。
ここで、オペレータが操作表示部37aに表示されている処理順序(S2→S4→S1→S3→S5)(図6)を許容する場合は許容選択キー「許容する」37bを押下して印刷処理が開始される。一方、オペレータが処理順序を許容しない場合は非許容選択キー「許容しない」37cを押下してサブセットの順番(S1→S2→S3→S4→S5)通りに処理が開始される。
このように、印刷処理を実施中に印刷ジョブの割り込みを受信したときに、印刷ジョブに含まれる1つ以上のサブセットに後処理を行うサブセットがあるときに、印刷順序の変更を許容するか否かをオペレータに通知することができる。
例えばコピー機能でステープル処理機能のリソースを使用中に複数のサブセットから構成され、その一部のサブセットでステープル処理を行う印刷ジョブが割り込み印刷を行う時に、コピー機能の処理が終了するまで割り込みが待たされることを防止することができる。
<本発明の実施態様例と効果>
<第1態様>
本態様の画像形成装置11は、記録媒体上に印刷処理を実施する印刷装置20と、該印刷装置20により印刷処理を受けた記録媒体に後処理を行う後処理装置40と、印刷装置20と後処理装置40を制御する制御装置30と、を備えた画像形成装置11であって、制御装置30は、ネットワークNを介して印刷ジョブの割り込みを受信するネットワークI/F31と、印刷装置20が印刷処理を実施中である場合に、印刷ジョブの割り込みを受信したときに、印刷ジョブに含まれる1つ以上のサブセットに後処理を行うサブセットがあるか否かを判断する処理部33と、後処理を行わない他のサブセットの印刷順序を先番号に設定し、後処理を行うサブセットの印刷順序を先番号より後の後番号に設定する処理部33と、印刷順序、該印刷順序を許容する旨を入力する許容選択キー、及び該印刷順序を許容しない旨を入力する非許容選択キーを表示する操作表示部37aと、を備えたことを特徴とする。
本態様によれば、印刷処理を実施中に印刷ジョブの割り込みを受信したときに、印刷ジョブに含まれる1つ以上のサブセットに後処理を行うサブセットがあるときに、印刷順序の変更を許容するか否かをオペレータに通知することができる。
<第2態様>
本態様の制御装置30は、許容選択キー37bの選択に応じた印刷順序に従って印刷するように制御し、非許容選択キー37cの選択に応じた印刷ジョブのサブセットの順序に従って割り込み印刷を行うように制御することを特徴とする。
本態様によれば、選択に応じた印刷順序に従って印刷することができる。
<第3態様>
本態様の操作表示部37aは、設定済み印刷順序毎に当該印刷後に必要となる後処理についての名称を付加して表示することを特徴とする。
本態様によれば、オペレータは後処理についての名称を目視確認することができる。
<第4態様>
本態様の制御装置30は、印刷ジョブのサブセット毎に後処理を行うリソースの確保を行うリソース確保部33aと、サブセット毎に後処理を行うリソースの開放を行うリソース開放部33bと、を備え、後処理を行うサブセットに対して、リソース確保部33aによりリソースの確保を行い、リソース開放部33bによりリソースの開放を行うことを特徴とする。
本態様によれば、後処理を行うサブセットに対して、確実にリソースを用いることができる。
<第5態様>
本態様の後処理装置40は、ステープルにより印刷済みの記録媒体を綴じて出力するステープル処理装置、又は/及び、印刷済みの記録媒体に製本処理を行う製本処理装置であることを特徴とする。
本態様によれば、印刷済みの記録媒体にステープル処理、又は/及び、製本処理を行うことができる。
<第6態様>
本態様の画像形成方法は、記録媒体上に印刷処理を実施する印刷装置20と、該印刷装置20により印刷処理を受けた記録媒体に後処理を行う後処理装置40と、印刷装置と後処理装置を制御する制御装置30と、を備えた画像形成装置11の画像形成方法であって、制御装置30は、ネットワークNを介して印刷ジョブの割り込みを受信する受信ステップ(ST3)と、印刷装置20が印刷処理を実施中である場合に、印刷ジョブの割り込みを受信したときに、印刷ジョブに含まれる1つ以上のサブセットに後処理を行うサブセットがあるか否かを判断するサブセット判断ステップ(ST9)と、後処理を行わない他のサブセットの印刷順序を先番号に設定し、後処理を行うサブセットの印刷順序を先番号より後の後番号に設定する印刷順序設定ステップ(ST13)と、印刷順序、該印刷順序を許容する旨を入力する許容選択キー、及び該印刷順序を許容しない旨を入力する非許容選択キーを表示する操作表示ステップ(ST19)と、を備えたことを特徴とする。
本態様によれば、印刷処理を実施中に印刷ジョブの割り込みを受信したときに、印刷ジョブに含まれる1つ以上のサブセットに後処理を行うサブセットがあるときに、印刷順序の変更を許容するか否かをオペレータに通知することができる。
<第7態様>
本態様のプログラムは、請求項6記載の各ステップをプロセッサに実行させることを特徴とする。
本態様によれば、各ステップをCPUに実行させることができるので、印刷処理を実施中に印刷ジョブの割り込みを受信したときに、印刷ジョブに含まれる1つ以上のサブセットに後処理を行うサブセットがあるときに、印刷順序の変更を許容するか否かをオペレータに通知することができる。
10…印刷システム、11…画像形成装置、13…パーソナルコンピュータPC、20…印刷装置、21…プリンタエンジン、23…エンジンパネル、30…制御装置、33…処理部、33a…リソース確保部、33b…リソース開放部、35…記憶部、37…コンソール、40…後処理装置
特開2010−277245号公報 特開2014−029309号公報

Claims (7)

  1. 記録媒体上に印刷処理を実施する印刷装置と、該印刷装置により印刷処理を受けた記録媒体に後処理を行う後処理装置と、前記印刷装置と前記後処理装置を制御する制御装置と、を備えた画像形成装置であって、
    前記制御装置は、
    ネットワークを介して印刷ジョブの割り込みを受信する受信手段と、
    前記印刷装置が前記印刷処理を実施中である場合に、前記印刷ジョブの割り込みを受信したときに、前記印刷ジョブに含まれる1つ以上のサブセットに前記後処理を行うサブセットがあるか否かを判断するサブセット判断手段と、
    前記後処理を行わない他のサブセットの印刷順序を先番号に設定し、前記後処理を行うサブセットの印刷順序を前記先番号より後の後番号に設定する印刷順序設定手段と、
    前記印刷順序、該印刷順序を許容する旨を入力する許容選択キー、及び該印刷順序を許容しない旨を入力する非許容選択キーを表示する操作表示手段と、を備えたことを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記制御装置は、
    前記許容選択キーの選択に応じた前記印刷順序に従って印刷するように制御し、前記非許容選択キーの選択に応じた前記印刷ジョブのサブセットの順序に従って割り込み印刷を行うように制御することを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
  3. 前記操作表示手段は、
    前記設定済み印刷順序毎に当該印刷後に必要となる前記後処理についての名称を付加して表示することを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
  4. 前記制御装置は、
    前記印刷ジョブのサブセット毎に前記後処理を行うリソースの確保を行うリソース確保手段と、
    前記サブセット毎に前記後処理を行うリソースの開放を行うリソース開放手段と、を備え、
    前記後処理を行うサブセットに対して、前記リソース確保手段によりリソースの確保を行い、前記リソース開放手段によりリソースの開放を行うことを特徴とする請求項2記載の画像形成装置。
  5. 前記後処理装置は、
    ステープルにより印刷済みの記録媒体を綴じて出力するステープル処理装置、又は/及び、印刷済みの記録媒体に製本処理を行う製本処理装置であることを特徴とする請求項1乃至4の何れか1項記載の画像形成装置。
  6. 記録媒体上に印刷処理を実施する印刷装置と、該印刷装置により印刷処理を受けた記録媒体に後処理を行う後処理装置と、前記印刷装置と前記後処理装置を制御する制御装置と、を備えた画像形成装置の画像形成方法であって、
    前記制御装置は、
    ネットワークを介して印刷ジョブの割り込みを受信する受信ステップと、
    前記印刷装置が前記印刷処理を実施中である場合に、前記印刷ジョブの割り込みを受信したときに、前記印刷ジョブに含まれる1つ以上のサブセットに前記後処理を行うサブセットがあるか否かを判断するサブセット判断ステップと、
    前記後処理を行わない他のサブセットの印刷順序を先番号に設定し、前記後処理を行うサブセットの印刷順序を前記先番号より後の後番号に設定する印刷順序設定ステップと、
    前記印刷順序、該印刷順序を許容する旨を入力する許容選択キー、及び該印刷順序を許容しない旨を入力する非許容選択キーを表示する操作表示ステップと、を備えたことを特徴とする画像形成方法。
  7. 請求項6記載の各ステップをプロセッサに実行させることを特徴とするプログラム。
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