JP2015534290A - スキャン制御システム、方法およびプログラム - Google Patents

スキャン制御システム、方法およびプログラム Download PDF

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Abstract

無線基地局の検出および接続に要する時間の高速化、および携帯端末の消費電力の低減を実現することができるスキャン制御システムを提供する。記憶部72は、携帯端末71のユーザに対応する所定の無線基地局の位置情報を記憶する。位置測定部75は、携帯端末71の位置を測定する。距離計算部73は、ユーザに対応する所定の無線基地局のうち、携帯端末71の位置に最も近い無線基地局と携帯端末71との距離を計算する。スキャン間隔決定部74は、その距離に基づいて、携帯端末71が無線基地局をスキャンしてから次にスキャンするまでの間隔を決定する。スキャン指示部76は、その間隔に基づいてスキャン部77にスキャンを指示する。

Description

本発明は、携帯端末による無線基地局のスキャンを制御するスキャン制御システム、スキャン制御方法、およびそのスキャン制御システムに適用される携帯端末、サーバ装置、携帯端末用プログラムおよびサーバ装置用プログラムに関する。
無線基地局を介してインターネット等の通信ネットワークに接続され、その通信ネットワーク上の種々のサーバと通信を行う携帯端末がある。無線基地局の例として、無線LANアクセスポイント(以下、無線LAN APと記す。)がある。そして、無線LAN通信機能を備えた携帯端末(以下、無線LAN端末と記す。)は、無線LAN APに接続された状態で、無線LAN APを介してサーバと通信を行う。以下、無線LAN APおよび無線LAN端末を例にして説明する。なお、無線LAN端末の例として、パーソナルコンピュータ、スマートフォン等が挙げられる。無線LAN端末は、無線LAN通信機能とは別に、3G通信等の公衆移動無線を用いた通信機能も備えることが多い。
無線LAN端末が無線LAN APに接続されるときの手順は、以下のようになる。まず、無線LAN端末が無線LAN APを検出するために、無線LAN APのスキャンを行う。無線LAN端末は、このスキャンにより、近傍に存在する無線LAN APの情報を取得する。その後、無線LAN端末は、スキャンによって検出された無線LAN APのいずれかに接続される。このときの接続態様として、例えば、携帯端末のユーザが、検出された複数の無線LAN APの中から接続対象を選択し、その接続対象への接続を無線LAN端末に指示する態様や、無線LAN端末が複数の無線LAN APのいずれかを自動的に選択し、その無線LAN APに接続される態様がある。後者の態様の場合の選択基準として、例えば、以前に接続されたことがある無線LAN APを選択するという基準が挙げられる。また、無線LAN端末が無線LAN APに接続される場合、一般的に認証が行われる。認証時に、無線LAN端末は、無線LAN APにパスワードを送信する。また、無線LAN端末が入力されたパスワードを記憶し、無線LAN APへの接続時に自動的にそのパスワードを送信することも多い。
上記のような手順で無線LAN APに接続された無線LAN端末は、無線LAN APを介して、通信ネットワーク(例えば、インターネット)上のサーバと通信を行うことができる。一方、スキャンの際、無線LAN APを検出できなかった場合や、無線LAN APへの接続処理を行わなかった場合、無線LAN端末は無線LAN APに接続されず、サーバとの通信を行えない。
ユーザとともに移動することを前提とする無線LAN端末では、端末自身の移動に伴い、近傍の無線LAN APも変化する。そのため、無線LAN端末は、一定時間毎にスキャンを行い、現在接続可能な無線LAN APのリストを更新することで、ユーザに対して無線LAN APの選択および接続操作を促したり、以前接続されたことがありパスワードを記憶済みの無線LAN APを検出すると自動的にその無線LAN APへの接続処理を行ったりすることも多い。
特許文献1には、アクセスポイントに通信可能であるか否かに応じて、次回のスキャンまでの時間を設定する無線通信モジュールの制御方法が記載されている。
特許文献2には、徐々にスキャン間隔を広げていくことが記載されている。また、特許文献2には、公衆移動通信網で管理している移動端末装置の位置登録情報を更新するために移動端末装置が位置登録情報を送信することが記載され、さらに、移動端末装置が位置登録情報を送信するタイミングで無線LANのスキャン間隔を初期値にリセットすることが記載されている。
また、特許文献3には、他の無線端末装置とアクセスポイントとの距離を受信し、その距離に基づいて、自装置の次回のスキャン開始までの時間を決定する無線端末装置が記載されている。
また、特許文献4には、無線LAN端末をアクセスポイントに接続させるか否か等を示すポリシ情報を、管理者の設定に応じて、サーバが管理するシステムが記載されている。
また、特許文献5には、RSSIが閾値を下回る度にスキャンを開始し、RSSIが閾値を上回るとスキャンを停止する無線通信端末が記載されている。
また、非特許文献1には、3GPP(3rd Generation Partnership Project)で標準化されたANDSF(Access Network Discovery and Selection Function)仕様に則ったANDSFポリシが記載されている(特に、非特許文献1の第4章、図4.2.1、図4.2.3)。
特開2003−108271号公報(段落0012) 特開2010−187147号公報(段落0007−0009) 特開2010−136033号公報(図1) 特開2010−263310号公報(段落0018) 特開2011−139357号公報(段落0062,0063)
"3GPP TS 24.312 V10.6.0(2012-06) Technical Specification"、2012年6月27日、[online]、[2012年9月11日検索]、インターネット<http://www.3gpp.org/ftp/Specs/html-info/24312.htm>、p.10−18
無線LAN端末がスキャンを行う時には電力を消費する。従って、無線LAN端末のスキャン実行間隔が短いと、無線LAN端末での消費電力が増大する。
ユーザとともに移動することを前提とした無線LAN端末が所定の無線LAN APの検出および接続に要する時間を高速化することと、消費電力の低減することの両方を実現できることが好ましい。ここで、所定の無線LAN APの例として、無線LAN端末のユーザが以前接続したことがある無線LAN APや、まだ接続したことはないがユーザが利用する権利を有している無線LAN APが挙げられる。前者の具体例として、ユーザの自宅や勤務場所に設置された無線LAN APが挙げられ、後者の具体例として、契約済みの公衆無線LAN APが挙げられる。
特許文献2に記載された技術では、徐々にスキャン間隔を広げていくことで、スキャン実行に伴う消費電力の増大を抑える。さらに、特許文献2に記載された技術は、移動端末装置が位置登録情報を送信するタイミングで無線LANのスキャン間隔を初期値にリセットすることで、スキャン間隔が長くなりすぎて、無線LAN APの検出が遅れることを防止している。
しかし、特許文献2に記載された技術では、移動端末装置が位置登録情報を送信するタイミングで、所定の無線LAN APが近傍に存在するか否かによらずスキャン間隔を初期値にリセットする。そのため、消費電力の低減が十分に実現できない場合がある。
また、公衆移動通信網で管理している移動端末装置の位置情報は、公衆移動通信網のいずれの基地局に移動端末装置が属しているかに基づいて算出される。3G通信の基地局の一般的なカバーエリアは、数百メートルから2キロメートル程度であるため、3G通信の基地局に属している移動端末装置の位置情報の精度はこの程度となる。また、無線LAN APのカバーエリアは、数十メートルである。従って、公衆移動通信網の基地局に属したまま、位置登録情報の送信タイミングが発生しない程度に移動した場合(例えば、数百メートル程度移動した場合)、複数の無線LAN APのカバーエリアを跨ぐことになる。この場合、スキャン間隔の初期化は行われず、スキャン間隔は長くなった状態のままである。よって、無線LAN APの検出および接続に要する時間の高速化が十分に実現できるとは言えない。
そこで、本発明は、無線基地局の検出および接続に要する時間の高速化、および携帯端末の消費電力の低減を実現することができるスキャン制御システム、スキャン制御方法、および、そのスキャン制御システムに適用される携帯端末、サーバ装置、携帯端末用プログラムおよびサーバ装置用プログラムを提供することを目的とする。
本発明によるスキャン制御システムは、無線基地局に接続可能な携帯端末であって、当該携帯端末の位置を測定する位置測定手段を含む携帯端末と、無線基地局の位置情報を記憶する記憶手段と、携帯端末の位置に最も近い無線基地局と携帯端末との距離を計算する距離計算手段と、その距離に基づいて、携帯端末が無線基地局をスキャンしてから次にスキャンするまでの間隔を決定するスキャン間隔決定手段とを備え、携帯端末が、無線基地局をスキャンするスキャン手段と、その間隔に基づいてスキャン手段にスキャンを指示するスキャン指示手段とを含むことを特徴とする。
また、本発明によるスキャン制御方法は、記憶手段が、無線基地局に接続可能な携帯端末のユーザに対応する所定の無線基地局の位置情報を記憶し、携帯端末が、当該携帯端末の位置を測定し、距離計算手段が、ユーザに対応する所定の無線基地局のうち、携帯端末の位置に最も近い無線基地局と携帯端末との距離を計算し、スキャン間隔決定手段が、その距離に基づいて、携帯端末が無線基地局をスキャンしてから次にスキャンするまでの間隔を決定し、携帯端末が、その間隔に基づいて無線基地局をスキャンすることを特徴とする。
また、本発明による携帯端末は、無線基地局に接続可能な携帯端末であって、当該携帯端末のユーザに対応する所定の無線基地局の位置情報を記憶する記憶手段と、当該携帯端末の位置を測定する位置測定手段と、ユーザに対応する所定の無線基地局のうち、当該携帯端末の位置に最も近い無線基地局と当該携帯端末との距離を計算する距離計算手段と、その距離に基づいて、当該携帯端末が無線基地局をスキャンしてから次にスキャンするまでの間隔を決定するスキャン間隔決定手段と、無線基地局をスキャンするスキャン手段と、その間隔に基づいてスキャン手段にスキャンを指示するスキャン指示手段とを備えることを特徴とする。
また、本発明によるサーバ装置は、無線基地局に接続可能な携帯端末と公衆移動無線通信により通信を行うサーバ装置であって、携帯端末のユーザに対応する所定の無線基地局の位置情報を記憶する記憶手段と、ユーザに対応する所定の無線基地局のうち、携帯端末の位置に最も近い無線基地局と携帯端末との距離を計算する距離計算手段と、その距離に基づいて、携帯端末が無線基地局をスキャンしてから次にスキャンするまでの間隔を決定するスキャン間隔決定手段とを備えることを特徴とする。
また、本発明による携帯端末用プログラムは、無線基地局に接続可能な携帯型のコンピュータであって、当該コンピュータのユーザに対応する所定の無線基地局の位置情報を記憶する記憶手段を備えるコンピュータに搭載される携帯端末用プログラムにおいて、コンピュータに、当該コンピュータの位置を測定する位置測定処理、ユーザに対応する所定の無線基地局のうち、当該コンピュータの位置に最も近い無線基地局と当該コンピュータとの距離を計算する距離計算処理、その距離に基づいて、当該コンピュータが無線基地局をスキャンしてから次にスキャンするまでの間隔を決定するスキャン間隔決定処理、および、その間隔に基づいて無線基地局をスキャンするスキャン処理を実行させることを特徴とする。
また、本発明によるサーバ装置用プログラムは、無線基地局に接続可能な携帯端末と公衆移動無線通信により通信を行うコンピュータであって、携帯端末のユーザに対応する所定の無線基地局の位置情報を記憶する記憶手段を備えるコンピュータに搭載されるサーバ装置用プログラムにおいて、コンピュータに、ユーザに対応する所定の無線基地局のうち、携帯端末の位置に最も近い無線基地局と携帯端末との距離を計算する距離計算処理、および、その距離に基づいて、帯端末が無線基地局をスキャンしてから次にスキャンするまでの間隔を決定するスキャン間隔決定処理を実行させることを特徴とする。
本発明によれば、無線基地局の検出および接続に要する時間の高速化、および携帯端末の消費電力の低減を実現することができる。
本発明の第1の実施形態のスキャン制御システムの構成例を示すブロック図である。 ユーザ情報データベースが保持する情報の例を示す説明図である。 第1の実施形態の処理経過の例を示すフローチャートである。 第1の実施形態の処理経過の例を示すフローチャートである。 ポリシの例を示す説明図である。 ポリシをANDSFのManagement object(MO)のノードの1つとして記述した例を示す説明図である。 MOのノードを挿入したANDSFポリシの例を示す説明図である。 MOのノードを挿入したANDSFポリシの例を示す説明図である。 本発明の第2の実施形態のスキャン制御システムの構成例を示すブロック図である。 第2の実施形態の処理経過の例を示すフローチャートである。 第2の実施形態の処理経過の例を示すフローチャートである。 本発明の第3の実施形態のスキャン制御システムの構成例を示すブロック図である。 本発明の主要部を示すブロック図である。
以下、本発明の実施形態を図面を参照して説明する。以下の説明では、無線LAN AP(無線LANアクセスポイント)および無線LAN端末を例にして説明するが、無線LAN AP以外の無線基地局のスキャンにも本発明は適用可能である。
実施形態1.
図1は、本発明の第1の実施形態のスキャン制御システムの構成例を示すブロック図である。第1の実施形態のスキャン制御システムは、無線LAN端末100と、解析サーバ200とを備える。
無線LAN端末100は、無線LAN通信機能を有し、いずれかの無線LAN APを介して、例えば、インターネット上のサーバ(図示せず。)と通信を行う。また、無線LAN端末100は、無線LAN通信とは別に、公衆移動無線通信(例えば、3G通信、LTE(Long Term Evolution)等)によって通信を行う機能を有する。そして、無線LAN端末100および解析サーバ200は、公衆移動無線通信によって通信を行う。
無線LAN AP30〜30は、室内や屋外の多様な場所に配置されている。無線LAN AP30〜30の設置者はそれぞれ異なっていてよい。例えば、無線LAN AP30〜30の中に、ユーザが自宅に設置しているもの、企業が勤務者用に設置しているもの、公衆無線LANスポットとして一般利用者に有償または無償で提供されているもの等が含まれていてよい。
無線LAN端末100は、位置情報取得手段110と、送受信モジュール120と、ポリシ解析手段130と、無線LANスキャン手段140と、無線LAN AP接続手段150とを備える。
送信モジュール120は、解析サーバ200との間で公衆移動無線通信を行う。
位置情報取得手段110は、無線LAN端末100の現在位置を表す位置情報を取得し、無線LAN端末100のユーザのユーザIDと位置情報とを、送信モジュール120を介して解析サーバ200に送信する。
ポリシ解析手段130は、解析サーバ200のポリシ生成手段250によって生成されたポリシを解析し、ポリシに記述されたスキャン間隔に応じて、無線LANスキャン手段140に無線LAN APのスキャンを指示する。ここで、ポリシとは、無線LAN端末100が実行する無線LAN APのスキャンの間隔を規定した情報である。ただし、ポリシに、スキャン間隔以外の情報も併せて記述されていてもよい。
以下、無線LAN APのスキャンを、単に、無線LANスキャンと記す場合がある。
無線LANスキャン手段140は、ポリシ解析手段130に指示されたスキャン間隔で、無線LANスキャンを実行し、無線LAN端末100の近傍の無線LAN APを検出する。
無線LAN AP接続手段150は、無線LANスキャン手段140に検出された無線LAN APと無線LAN通信を行い、その無線LAN APに無線LAN端末100を接続させる。
位置情報取得手段110、ポリシ解析手段130、無線LANスキャン手段140および無線LAN AP接続手段150は、例えば、携帯端末用プログラムに従って動作するコンピュータのCPUによって実現される。この場合、CPUが携帯端末用プログラムを読み込み、そのプログラムに従って、上記の各手段として動作すればよい。携帯端末用プログラムは、コンピュータ読み取り可能な記憶媒体に記憶されていてもよい。また、位置情報取得手段110、ポリシ解析手段130、無線LANスキャン手段140および無線LAN AP接続手段150がそれぞれ別のハードウェアで実現されていてもよい。
解析サーバ200は、送受信モジュール210と、距離判定手段220と、無線LAN APデータベース230と、ユーザ情報データベース240と、ポリシ生成手段250とを備える。
送受信モジュール210は、携帯端末100との間で公衆移動無線通信を行う。
距離判定手段220は、携帯LAN端末100から、無線LAN端末100の位置情報およびユーザIDを受信すると、そのユーザIDによって特定されるユーザに対応する所定の無線LAN APの位置情報をユーザ情報データベース240から読み込み、その所定の無線LAN APと携帯LAN端末100の現在位置との距離を算出する。
ユーザ情報データベース240は、例えば、ユーザID毎に、ユーザに対応する所定の無線LAN APのSSID(Service Set Identifier)、その所定の無線LAN APの設置場所の位置情報、その所定の無線LAN APに接続する際に必要となる認証情報(IDおよびパスワード)を保持する。なお、SSIDは、無線LAN APの識別情報である。ユーザ情報データベース240が保持する情報の例を図2に示す。図2に示す例では、無線LAN APの設置場所の位置情報を緯度経度で表している。また図2に示すように、1つのユーザIDに対して、所定の無線LAN APの情報が複数台分対応付けられていてもよい。
なお、既に説明したように、所定の無線LAN APの例として、無線LAN端末のユーザが以前接続したことがある無線LAN APや、まだ接続したことはないがユーザが利用する権利を有している無線LAN APが挙げられる。
ユーザ情報データベース240は、予め、上記の情報を保持する。例えば、予め各ユーザが、自身に対応する所定の無線LAN APの情報(図2参照)をユーザ情報データベース240に登録してもよい。
あるいは、公衆無線LAN APの運営事業者が、ユーザ管理情報(例えば、ユーザID、認証情報)と、無線LAN APの設置位置情報とを基にして、各ユーザに対応する所定の無線LAN APの情報をユーザ情報データベース240に登録してもよい。
また、無線LAN端末100が、その無線LAN端末100が接続されたことのある無線LAN APの情報を解析サーバ200に送信して、ユーザ情報データベース240に登録してもよい。
無線LAN APデータベース230は、無線LAN AP毎に、SSIDと、無線LAN APの位置情報(例えば、緯度経度)とを対応付けて記憶する。無線LAN APデータベース230は、例えば、ユーザ情報データベース240の構築に利用してもよい。
ポリシ生成手段250は、無線LAN端末100の現在位置と、そのユーザに対応する所定の無線LAN APとの距離に基づいて、無線LAN APの検出および接続に要する時間の高速化と省電力とを両立し得る無線LANスキャンの間隔を算出し、その間隔を記述したポリシを作成する。この無線LANスキャンの間隔の算出の具体例については後述する。ポリシ生成手段250は、作成したポリシを、送受信モジュール210を介して無線LAN端末100に送信する。
距離判定手段220およびポリシ生成手段250は、例えば、サーバ装置用プログラムに従って動作するコンピュータのCPUによって実現される。この場合、CPUがサーバ装置用プログラムを読み込み、そのプログラムに従って、距離判定手段220およびポリシ生成手段250として動作すればよい。サーバ装置用プログラムは、コンピュータ読み取り可能な記憶媒体に記憶されていてもよい。また、距離判定手段220およびポリシ生成手段250がそれぞれ別のハードウェアで実現されていてもよい。
次に、動作について説明する。図3および図4は、第1の実施形態の処理経過の例を示すフローチャートである。
まず、無線LAN端末100の位置情報取得手段110(図1参照)は、無線LAN端末100自身の現在の位置情報を取得する(ステップA1)。無線LAN端末100が定期的にステップA1を実行し、ステップA1の後、ステップA2以降の処理を実行してもよい。あるいは、無線LAN端末100が一定距離を移動したと判定したときに、ステップA1を実行し、ステップA1の後、ステップA2以降の処理を実行してもよい。一定距離移動したか否かの判断には、例えば、加速度センサを用いればよい。
ステップA1において、位置情報取得手段110は、例えば、GPS(Global Positioning System)によって、無線LAN端末100の現在位置を測定してもよい。この方法は、GPS測位方式と呼ばれる。また、位置情報取得手段110は、無線LAN端末100がいずれの3G基地局(図示略)のカバーエリアに属しているのかによって無線LAN端末100の現在位置を測定してもよい。この方法は、3G基地局測位方式と呼ばれる。また、位置情報取得手段110は、無線LAN端末100が過去に実行したスキャンで得た近傍の無線LAN APのSSIDに基づいて、無線LAN APの位置情報のデータベースから無線LAN端末100の現在位置を測定してもよい。この方法は、無線LAN測位方式と呼ばれる。
位置情報は、例えば、緯度経度で表されるが、他の形式で表されていてもよい。例えば、位置情報が、市区町村名および番地等で表されていてもよい。
ステップA1の後、位置情報取得手段110は、送受信モジュール120を介して、無線LAN端末100の現在の位置情報およびユーザIDを解析サーバ200に送信する(ステップA2)。ステップA2で送信される無線LAN端末100のユーザのユーザIDは、例えば、加入者識別番号IMSI(International Mobile Subscriber Identity)、端末識別番号IMEI(International Mobile Equipment Identifier )、端末電話番号等であってよい。あるいは、独自に無線LAN端末100またはそのユーザに一意に割り当てたID番号等をユーザIDとして用いてもよい。
解析サーバ200の距離判定手段220は、送受信モジュール210を介して無線LAN端末100の現在の位置情報およびユーザIDを受信すると、ユーザ情報データベースから、そのユーザIDに対応する所定の無線LAN APの情報(SSID、位置情報、認証情報、図3参照)を読み込む(ステップA3)。ユーザIDに対応する所定の無線LAN APが複数台登録されている場合には、距離判定手段220は、各無線LAN APの情報を読み込む。
そして、距離判定手段220は、そのユーザIDに対応する所定の無線LAN APのうち、無線LAN端末100の現在位置に最も近い無線LAN APと、無線LAN端末100の現在位置との距離を計算する(ステップA4)。例えば、距離判定手段220は、ユーザIDに対応する所定の無線LAN AP毎に無線LAN端末100の現在位置との距離を計算し、最も短い距離を特定すればよい。
ポリシ生成手段250は、ステップA4で求めた距離に基づいて、無線LAN APの検出および接続に要する時間の高速化と省電力とを両立し得る無線LANスキャンの間隔を算出する(ステップA5)。
ステップA5での無線LANスキャンの間隔の算出方法の具体例について説明する。ポリシ生成手段250は、例えば、ステップA4で求めた距離(無線LAN端末100の現在位置に最も近い所定の無線LAN APと、無線LAN端末100の現在位置との距離)に比例して、無線LANスキャンの間隔が増加するようにして、無線LANスキャンの間隔を定め、その距離が閾値を超えている場合には、無線LANスキャンを実行しないと決定してもよい。このように無線LANスキャンの間隔を定めることで、無線LAN端末100の近傍に所定の無線LAN APが存在する場合、短い間隔で無線LANスキャンを実行され、その結果、高速にその無線LAN APを検出し、接続処理を完了することができる。一方、無線LAN端末100から所定の無線LAN APまでの距離がかなり長く、ユーザがそこに到達するまでに相当の時間が必要とされる場合には、無線LANスキャンの間隔を長くしたり、無線LANスキャンを実行しないことにしたりすることで、無線LANスキャンによる消費電力の増加を抑えることができる。
また、ポリシ生成手段250は、無線LAN端末100の移動速度も用いて、無線LANスキャンの間隔を算出してもよい。この場合、ポリシ生成手段250は、ステップA4で求めた距離に比例して無線LANスキャンの間隔が増加するとともに、移動速度が速くなるほど無線LANスキャンの間隔が減少するように、無線LANスキャンの間隔を定める。すなわち、ポリシ生成手段250は、以下の式(1)の計算により無線LANスキャンの間隔を算出してもよい。
無線LANスキャンの間隔=(a*D)/(b*S) 式(1)
式(1)に示すDはステップA4で求めた距離である。Sは、無線LAN端末100の移動速度である。a、bは予め定められた比例定数である。なお、この場合、無線LAN端末100が、自身の移動速度をステップA2で、位置情報およびユーザIDとともに解析サーバ200に送信しておけばよい。
また、ポリシ生成手段250は、ポリシ解析手段130が無線LANスキャン手段140に無線LANスキャンを指示してから最初に無線LANスキャンが実行されるまでの時間と、その後の無線LANスキャンの間隔との組み合わせを決定してもよい。例えば、無線LAN端末100が無線LAN AP30のカバーエリアに入っているとする。この場合、ポリシ生成手段250は、最初にポリシ解析手段130が無線LANスキャン手段140に無線LANスキャンを指示してから0msec後に無線LANスキャン手段140がスキャンを開始することを決定するとともに、以降の無線LANスキャンの間隔として小さな値を定めてもよい。この「小さな値」は、例えば、定数として予め定められていてもよい。
ステップA5の後、ポリシ生成手段250は、ステップA5で決定した無線LANスキャンの間隔を記述したポリシを生成する(ステップA6)。図5は、ポリシの例を示す説明図である。図5に示すように、ポリシ生成手段250は、無線LANスキャンの間隔の他に、ステップA4で無線LAN端末100との距離が計算された無線LAN AP(すなわち、無線LAN端末100との距離が最も短い所定の無線LAN AP)のSSID、およびユーザがその無線LAN APへの接続時に用いる認証情報(ユーザIDおよびパスワード)もポリシに含める。
また、ポリシ生成手段250は、無線LANスキャンの間隔、SSID、認証情報を記述したポリシを、非特許文献1に記載されたANDSF仕様に則ったANDSFポリシの中に挿入してもよい。図6は、無線LANスキャンの間隔を規定したポリシを、ANDSFのManagement object(MO)のノードの1つとして記述した例を示す。ポリシ生成手段250は、このようなノードをANDSFポリシに挿入してもよい。図7および図8は、MOのノードを挿入したANDSFポリシの例を示す。図7では、無線LANスキャンの間隔を記述したノードをツリーの最上位に挿入した場合を示し、図8では、Discovery InformationというManagement objectの配下に挿入した場合を示している。図7および図8に示す例において、“Parameters?”以降に無線LANスキャンの間隔、SSID、認証情報が記述される。
なお、図6に示す例において、“AccessNetworkType ”とは、ANDSFにおいて無線種別を指定するパラメータであり、ここでは、ANDSF仕様に則って“WLAN”を指定することを想定している。また、図6に示すパラメータ名は例示であり、他のパラメータ名であってもよい。
ポリシ生成手段250は、生成したポリシを、送受信モジュール210を介して無線LAN端末100に送信する(ステップA7)。
無線LAN端末100のポリシ解析手段130は、送受信モジュール120を介してそのポリシを受信すると、そのポリシを解析し、ポリシに記述された無線LANスキャンの間隔に応じて、無線LANスキャン手段140に対して無線LANスキャンの実行を指示する(ステップA8)。
無線LANスキャン手段140は、ポリシ解析手段130に従って無線LANスキャンを実行し、0台、1台、または複数台の無線LAN APを検出する。検出台数が0台であるということは、無線LAN APを検出しなかったということである。無線LANスキャン手段140は、検出された無線LAN APのSSIDを含む情報を取得することができる。無線LAN AP接続手段150は、検出された無線LAN APの中から、ポリシに記述されたSSIDに合致する無線LAN APがあるか否かを判定する(ステップA9)。
ポリシに記述されたSSIDに合致する無線LAN APが検出されている場合(ステップA9のYes)、無線LAN AP接続手段150は、ポリシに記述された認証情報を用いて、無線LAN端末100をその無線LAN APに接続させ(ステップA10)、処理を終了する。
ポリシに記述されたSSIDに合致する無線LAN APが検出されていない場合(ステップA9のNo)、無線LAN AP接続手段150は、ポリシ解析手段130に指定された間隔で無線LANスキャンを実行する(ステップA11)。そして、ステップA9以降の動作を繰り返す。
ステップA11およびステップA9の処理を繰り返す際、無線LANスキャンの実行回数に応じて、無線LANスキャン手段140は、徐々に無線LANスキャンの間隔を延ばしてもよい。また、ステップA11およびステップA9の処理の繰り返し回数が所定回数を超えたときに、この繰り返し処理を停止してステップA1に戻り、ステップA1以降の処理を実行してもよい。また、無線LAN端末100が一定距離以上移動したことを検出したときに、ステップA1に戻り、ステップA1以降の処理を実行してもよい。
また、上記の実施形態では、無線LAN AP1台分のSSIDおよび認証情報(ユーザID、パスワード)をポリシに記述する場合を例にして説明した(図5参照)。ポリシ生成手段250は、無線LAN端末100に近い順に複数の無線LAN APを選択し、その無線LAN APに関して定められたSSIDおよび認証情報をそれぞれポリシに記述してもよい。この場合、無線LAN端末100に近い無線LAN APから順にSSIDおよび認証情報を記述する。また、無線LAN AP接続手段150は、ステップA9(図4参照)において、無線LAN端末100に近い無線LAN APのSSIDから順に選択し、選択したSSIDに合致する無線LAN APが検出されているか否かを判定し、検出されていれば、ステップA10を実行すればよい。また、ポリシに記述されたいずれのSSIDに関しても、合致する無線LAN APが検出されていなければ、ステップA11以降の処理を繰り返せばよい。
本実施形態によれば、無線LAN端末100と、そのユーザに対応する所定の無線LAN APのうち無線LAN端末100に最も近い無線LAN APとの距離を計算し、その距離に基づいて、無線LAN端末100が実行する無線LANスキャンの間隔を定める。例えば、ポリシ生成手段250は、その距離が長いほど、無線LANスキャンの間隔を長く定める。従って、無線LAN端末100の近傍に所定の無線LAN APが存在する場合、無線LANスキャンの間隔を短く定める。この場合、無線LANスキャンの間隔を短く定めても、無線LAN APは無線LAN端末100の近傍に存在するので、高速に検出および接続を完了させることができ、また、スキャンの繰り返し数も少ないので消費電力が増加することもない。また、無線LAN端末100の近傍に所定の無線LAN APが存在しない場合、無線LANスキャンの間隔を長く定める。この場合、無線LANスキャンの繰り返し数が少なくなるので、省電力を実現できる。
このように、本発明によれば、無線LAN APの検出および接続に要する時間の高速化、および無線LAN端末の消費電力の低減を実現することができる。
実施形態2.
図9は、本発明の第2の実施形態のスキャン制御システムの構成例を示すブロック図である。第1の実施形態と同様の要素については、図1と同一の符号を付し詳細な説明を省略する。
第2の実施形態では、無線LAN端末100は、第1の実施形態における無線LAN端末100の要素に加え、距離判定手段220と、ポリシ生成手段250と、情報登録手段290と、端末側データベース180と、端末状態取得手段190とを備える。
第1の実施形態において解析サーバ200に含まれていた距離判定手段220およびポリシ生成手段250は、第2の実施形態では無線LAN端末100に含まれる。
端末側データベース180は、無線LAN端末100のユーザに対応する所定の無線LAN APのSSID、その所定の無線LAN APの位置情報、その所定の無線LAN APに接続する際に必要となる認証情報(IDおよびパスワード)を保持する。すなわち、解析サーバ200のユーザ情報データベース240に含まれる情報(図2参照)のうち、無線LAN端末100のユーザIDに対応する情報を保持する。
情報登録手段290は、送受信モジュール120を介して、無線LAN端末100のユーザのユーザIDを解析サーバ200に送信し、そのユーザIDに対応付けられてユーザ情報データベース240に記憶されているSSID、無線LAN APの位置情報および認証情報を要求する。解析サーバ200の情報提供手段(図示略)は、この要求に応じて、受信したユーザIDに対応するSSID、無線LAN APの位置情報および認証情報をユーザ情報データベース240から読み出し、要求元の無線LAN端末100に送信する。情報登録手段290は、これらの情報を受信すると、端末側データベース180に登録する。
なお、端末側データベース180は、無線LAN端末100のユーザに対応する所定の無線LAN APのうち、無線LAN端末100の現在位置からNkm以内に存在する所定の無線LAN APに関するSSID、位置情報および認証情報を保持していてもよい。この場合、例えば、無線LAN端末100の移動に伴って情報登録手段290が、ユーザIDおよび現在の位置情報を解析サーバ200に送信する。そして、解析サーバ200の情報提供手段(図示略)は、そのユーザIDに対応する所定の無線LAN APのうち、無線LAN端末100の現在位置からNkm以内に存在する所定の無線LAN APを特定し、その無線LAN APのSSID、無線LAN APの位置情報および認証情報をユーザ情報データベース240から読み出し、要求元の無線LAN端末100に送信する。情報登録手段290は、これらの情報を受信すると、端末側データベース180に登録する。
端末状態取得手段190は、現在の無線LAN端末100の状態を表す情報(以下、端末状態情報と記す。)を取得する。無線LAN端末100の状態の例として、無線LAN端末100のディスプレイ部(図示略)の点灯状態、アプリケーションソフトウェアの起動状態、起動または通信を行っているアプリケーションソフトウェアの有無、通信の種類および通信量、無線LAN端末100の移動速度等が挙げられる。端末状態取得手段190は、これらの一部を表す端末状態情報を取得してもよく、また、無線LAN端末100に関する他の状態を表す端末状態情報を取得してもよい。
位置情報取得手段110、ポリシ解析手段130、無線LANスキャン手段140、無線LAN AP接続手段150、距離判定手段220、ポリシ生成手段250、情報登録手段290、端末状態取得手段190は、例えば、携帯端末用プログラムに従って動作するコンピュータのCPUによって実現される。また、これらの各要素がそれぞれ別のハードウェアで実現されていてもよい。
次に、動作について説明する。図10および図11は、第2の実施形態の処理経過の例を示すフローチャートである。
まず、無線LAN端末100の位置情報取得手段110は、無線LAN端末100自身の現在の位置情報を取得する(ステップB1)。この処理は、ステップA1(図3参照)と同様である。
次に、距離判定手段220(図9参照)は、端末側データベース180に保持されている所定の無線LAN APの情報(SSID、位置情報、認証情報)を読み込む(ステップB2)。複数台分の無線LAN APの情報が登録されている場合には、距離判定手段220は、各無線LAN APの情報を読み込む。
そして、距離判定手段220は、無線LAN端末100のユーザに対応する所定の無線LAN APのうち、無線LAN端末100の現在位置に最も近い無線LAN APと、無線LAN端末100の現在位置との距離を計算する(ステップB3)。例えば、距離判定手段220は、所定の無線LAN AP毎に無線LAN端末100の現在位置との距離を計算し、最も短い距離を特定すればよい。
ポリシ生成手段250は、ステップB3で求めた距離に基づいて、無線LANスキャンの間隔を算出する(ステップB4)。この処理は、ステップA5(図3参照)と同様である。無線LAN端末100の移動速度も用いて、線LANスキャンの間隔を算出する場合には、端末状態取得手段190が取得した移動速度を用いればよい。
次に、ポリシ生成手段250は、ステップB4で決定した無線LANスキャンの間隔を記述したポリシを生成する(ステップB5)。この処理は、ステップA6(図3参照)と同様であり、ポリシ生成手段250は、無線LANスキャンの間隔の他に、ステップB4で無線LAN端末100との距離が計算された無線LAN AP(すなわち、無線LAN端末100との距離が最も短い所定の無線LAN AP)のSSID、およびユーザがその無線LAN APへの接続時に用いる認証情報(ユーザIDおよびパスワード)もポリシに含める。
ポリシ解析手段130は、生成されたポリシを解析し、ポリシに記述された無線LANスキャンの間隔を参照する。また、ポリシ解析手段130は、端末状態取得手段190から現在の端末状態情報を取得する(ステップB6)。
そして、ポリシ解析手段130は、無線LANスキャンを実行するか否かを、端末状態情報に基づいて判定する(ステップB7)。
ステップB7の判定の例を説明する。例えば、端末状態情報が、ユーザが携帯LAN端末100を操作中でないことを示している場合、ポリシ解析手段130は、無線LANスキャンを実行すると判定する。一方、端末状態情報が、ユーザが携帯LAN端末100を操作中であることを示している場合、ポリシ解析手段130は、無線LANスキャンを実行しないと判定する。
また、起動中のアプリケーションが大容量の通信を必要としている場合には、3G等の公衆移動通信よりも、より容量の大きい無線LAN通信を行う方が好ましいと考えられる。そこで、起動中のアプリケーションが閾値以上の容量の通信を必要としている場合、ポリシ解析手段130は、無線LANスキャンを実行すると判定し、そうでない場合には、無線LANスキャンを実行しないと判定してもよい。
また、無線LAN端末100の移動速度が閾値以上である場合、無線LAN端末100は、無線LAN APの通信可能エリアを短時間で通過してしまい、実質的な無線LANの利用は不可能であると考えられる。そこで、無線LAN端末100の移動速度が閾値未満である場合、ポリシ解析手段130は、無線LANスキャンを実行すると判定し、移動速度が閾値以上である場合、無線LANスキャンを実行しないと判定してもよい。
無線LANスキャンを実行しないと判定した場合、ポリシ解析手段130は、ポリシに記述された無線LANスキャンの間隔に相当する時間待機し(ステップB9)、再度ステップB7以降の処理を行う。
無線LANスキャンを実行すると判定した場合、ポリシ解析手段130は、無線LANスキャン手段140に対して無線LANスキャンの実行を指示する。無線LANスキャン手段140は、ポリシ解析手段130に従って無線LANスキャンを実行する(ステップB8)。無線LAN AP接続手段150は、検出された無線LAN APの中から、ポリシに記述されたSSIDに合致する無線LAN APがあれば、ポリシに記述された認証情報を用いて、無線LAN端末100をその無線LAN APに接続させ、処理を終了する。なお、無線LANスキャンで無線LAN APが検出されなかった場合、線LANスキャンの間隔に相当する時間が経過したときに、再度ステップB7以降の処理を行う。
本実施形態では、第1の実施形態の効果に加えて、無線LAN端末100の状態に応じて、無線LANスキャンの間隔を調節できるという効果が得られる。
実施形態3.
第3の実施形態は、ポリシ内で、無線LANスキャンの間隔だけでなく、無線LAN端末100の位置情報の取得方式および取得間隔も規定することによって、省電力性能を高める実施形態である。位置情報の取得間隔とは、位置情報取得手段110が無線LAN端末100の位置情報を取得してから、次回に位置情報を取得するまでの時間である。
図12は、本発明の第3の実施形態のスキャン制御システムの構成例を示すブロック図である。第2の実施形態と同様の要素については、図9と同一の符号を付し説明を省略する。
第3の実施形態では、無線LAN端末100は、第2の実施形態における無線LAN端末100の要素に加え、位置取得方式指示手段310を備える。
位置取得方式指示手段310は、位置情報取得手段110が無線LAN端末100の位置情報を取得する際の、位置情報取得方式および取得間隔を指示する。位置取得方式指示手段310は、例えば、携帯端末用プログラムに従って動作するコンピュータのCPUによって実現される。
なお、位置取得方式指示手段310が位置情報取得方式および取得間隔を定めていないときには、位置情報取得手段110は、既定の態様で無線LAN端末100の位置情報を取得する。
位置情報取得方式として、GPS測位方式、3G基地局測位方式、および無線LAN測位方式等がある。これらの各方式を比較すると、位置情報の精度は、GPS測位方式が最も高く、次に、無線LAN測位方式が高く、3G基地局測位方式は低い。GPS測位方式の精度は、約10メートル程度であり、無線LAN測位方式の精度は数十メートル程度であり、3G基地局測位方式の精度は、数百メールから2キロメートル程度である。また、消費電力は、GPS測位方式が最も高く、次に、無線LAN測位方式が高く、3G基地局測位方式は低い。
位置取得方式指示手段310は、ステップB4(図10参照)でポリシ生成手段250が無線LANスキャンの間隔を決定する際に、位置情報取得方式および位置情報の取得間隔を決定する。位置取得方式指示手段310は、ステップB3で得られた距離(無線LAN端末100から、最も近い無線LAN APまでの距離)に基づいて、位置情報取得方式および位置情報の取得間隔を決定する。以下、この距離をDで表す。位置取得方式指示手段310は、例えば、距離Dに比例して位置情報の取得間隔を長く定める。
ポリシ生成手段250は、ステップB5(図10参照)でポリシを作成するときに、位置取得方式指示手段310によって指示された位置情報取得方式および位置情報の取得間隔もポリシに記述する。位置情報取得手段110は、その位置情報取得方式および位置情報の取得間隔に従って、ステップB1を実行する。既に説明したように、位置情報取得方式および取得間隔が定められていないとき(例えば、最初にステップB1を実行するとき)には、位置情報取得手段110は、既定の態様で無線LAN端末100の位置情報を取得する。
位置取得方式指示手段310が位置情報取得方式および位置情報の取得間隔を決定する例を以下に示す。
距離Dが無線LAN APのカバーエリア内に収まる距離(具体的には数十メートル程度)である場合、ポリシ生成手段250は、即座に無線LANスキャンが実行されるように、無線LANスキャンの間隔を例えば1秒と定める。そして、位置取得方式指示手段310が位置情報取得方式および位置情報の取得間隔に関する指定を「なし」とすることによって、位置情報取得処理が行われないようにする。この結果、無線LAN端末100は、高速に無線LAN APへの接続処理を完了させることができ、また、位置情報取得処理を行わないことで省電力性能を高めることができる。
また、距離Dが数百メートル程度である場合、ポリシ生成手段250は、無線LANスキャンを実施しないと定める。そして、位置取得方式指示手段310は、位置情報取得方式として、精度が高いGPS測位方式を決定する。また、位置取得方式指示手段310は、位置情報の取得間隔をある程度短い時間(例えば、1分程度)に決定する。この結果、無線LAN端末100は、余計な無線LANスキャンを行わず、また、精度の高いGPS測位方式で比較的短い間隔で位置情報の取得を繰り返す。この結果、無線LAN APのカバーエリアに入ったか否かを高速に判定することができる。
また、距離Dが数キロメートル以上の場合には、ポリシ生成手段250は、無線LANスキャンを実施しないと定める。そして、位置取得方式指示手段310は、位置情報取得方式として、精度が低い3G基地局測位方式を決定する。また、位置取得方式指示手段310は、位置情報の取得間隔をある程度長い時間(例えば、10分程度)に決定する。距離Dが数キロメートル以上であるということは、ユーザに対応する所定の無線LAN APが近くに存在しないということである。従って、上記のように定めることにより、位置情報取得および無線LANスキャンに伴う消費電力を抑えることができる。
第3の実施形態では、無線LAN端末100が無線LANスキャンの間隔だけでなく、位置情報取得方式および位置情報の取得間隔も指定することにより、より効率的な位置情報取得および無線LANスキャンを実行し、高速な無線LAN APの検出と省電力性能向上とを実現することができる。
第2の実施形態(図9参照)および第3の実施形態(図12参照)において、距離判定手段220およびポリシ生成手段250は、解析サーバ200に設けられていてもよい。
次に、本発明の主要部について説明する。図13は、本発明の主要部を示すブロック図である。本発明のスキャン制御システムは、無線基地局に接続可能な携帯端末71と、記憶部72と、距離計算部73と、スキャン間隔決定部74とを備える。また、携帯端末71は、位置測定部75と、スキャン指示部76と、スキャン部77とを備える。
記憶部72(例えば、ユーザ情報データベース240、端末側データベース180)は、無線基地局の位置情報を記憶する。
位置測定部75(例えば、位置情報取得手段110)は、携帯端末71の位置を測定する。
距離計算部73(例えば、距離判定手段220)は、携帯端末71の位置に最も近い無線基地局と携帯端末71との距離を計算する。
スキャン間隔決定部74(例えば、ポリシ生成手段250)は、その距離に基づいて、携帯端末71が無線基地局をスキャンしてから次にスキャンするまでの間隔を決定する。
スキャン部77(例えば、無線LANスキャン手段)は、無線基地局をスキャンする。
スキャン指示部76(例えば、ポリシ解析手段130)は、その間隔に基づいてスキャン部77にスキャンを指示する。
そのような構成により、無線基地局の検出および接続に要する時間の高速化、および携帯端末の消費電力の低減を実現することができる。
記憶部72が、携帯端末71のユーザに対応する所定の無線基地局の位置情報を記憶し、距離計算部73が、ユーザに対応する所定の無線基地局のうち、携帯端末71の位置に最も近い無線基地局と携帯端末71との距離を計算する構成であってもよい。
記憶部72、距離計算部73およびスキャン間隔決定部74は、携帯端末71と公衆移動無線通信により通信を行うサーバ装置(例えば、解析サーバ200)に設けられていてもよい。
記憶部72、距離計算部73およびスキャン間隔決定部74は、携帯端末71に設けられていてもよい。
携帯端末71が、携帯端末71の状態を表す端末状態情報を取得する端末状態情報取得部(例えば、端末状態取得手段190)を含み、スキャン指示部76が、端末状態情報に基づいてスキャンの実行可否を判定する構成であってもよい。
携帯端末71が、距離計算部73によって計算された距離に基づいて、位置測定部75が当該携帯端末71の位置を測定する方式および間隔を決定する位置情報測定方式決定部(例えば、位置取得方式指示手段310)を含み、位置測定部75が、位置情報測定方式決定部によって決定された方式および間隔に従って、携帯端末の位置を測定する構成であってもよい。
上記の実施形態の一部または全部は、以下の付記のようにも記載され得るが、以下に限定されるわけではない。
(付記1)無線基地局に接続可能な携帯端末であって、当該携帯端末の位置を測定する位置測定手段を含む携帯端末と、無線基地局の位置情報を記憶する記憶手段と、前記携帯端末の位置に最も近い無線基地局と前記携帯端末との距離を計算する距離計算手段と、前記距離に基づいて、前記携帯端末が無線基地局をスキャンしてから次にスキャンするまでの間隔を決定するスキャン間隔決定手段とを備え、前記携帯端末は、無線基地局をスキャンするスキャン手段と、前記間隔に基づいて前記スキャン手段にスキャンを指示するスキャン指示手段とを含むことを特徴とするスキャン制御システム。
(付記2)記憶手段は、携帯端末のユーザに対応する所定の無線基地局の位置情報を記憶し、距離計算手段は、前記ユーザに対応する所定の無線基地局のうち、前記携帯端末の位置に最も近い無線基地局と前記携帯端末との距離を計算する付記1に記載のスキャン制御システム。
(付記3)記憶手段、距離計算手段およびスキャン間隔決定手段は、携帯端末と公衆移動無線通信により通信を行うサーバ装置に設けられる付記1または付記2に記載のスキャン制御システム。
(付記4)記憶手段、距離計算手段およびスキャン間隔決定手段は、携帯端末に設けられる付記1または付記2に記載のスキャン制御システム。
(付記5)携帯端末は、当該携帯端末の状態を表す端末状態情報を取得する端末状態情報取得手段を含み、スキャン指示手段は、前記端末状態情報に基づいてスキャンの実行可否を判定する付記1から付記4のうちのいずれかに記載のスキャン制御システム。
(付記6)携帯端末は、距離計算手段によって計算された距離に基づいて、位置測定手段が当該携帯端末の位置を測定する方式および間隔を決定する位置情報測定方式決定手段を含み、位置測定手段は、位置情報測定方式決定手段によって決定された方式および間隔に従って、携帯端末の位置を測定する付記1から付記5のうちのいずれかに記載のスキャン制御システム。
(付記7)記憶手段が、無線基地局に接続可能な携帯端末のユーザに対応する所定の無線基地局の位置情報を記憶し、前記携帯端末が、当該携帯端末の位置を測定し、距離計算手段が、前記ユーザに対応する所定の無線基地局のうち、前記携帯端末の位置に最も近い無線基地局と前記携帯端末との距離を計算し、スキャン間隔決定手段が、前記距離に基づいて、前記携帯端末が無線基地局をスキャンしてから次にスキャンするまでの間隔を決定し、前記携帯端末が、前記間隔に基づいて無線基地局をスキャンすることを特徴とするスキャン制御方法。
(付記8)無線基地局に接続可能な携帯端末であって、当該携帯端末のユーザに対応する所定の無線基地局の位置情報を記憶する記憶手段と、当該携帯端末の位置を測定する位置測定手段と、前記ユーザに対応する所定の無線基地局のうち、当該携帯端末の位置に最も近い無線基地局と当該携帯端末との距離を計算する距離計算手段と、前記距離に基づいて、当該携帯端末が無線基地局をスキャンしてから次にスキャンするまでの間隔を決定するスキャン間隔決定手段と、無線基地局をスキャンするスキャン手段と、前記間隔に基づいて前記スキャン手段にスキャンを指示するスキャン指示手段とを備えることを特徴とする携帯端末。
(付記9)無線基地局に接続可能な携帯端末と公衆移動無線通信により通信を行うサーバ装置であって、前記携帯端末のユーザに対応する所定の無線基地局の位置情報を記憶する記憶手段と、前記ユーザに対応する所定の無線基地局のうち、前記携帯端末の位置に最も近い無線基地局と前記携帯端末との距離を計算する距離計算手段と、前記距離に基づいて、前記携帯端末が無線基地局をスキャンしてから次にスキャンするまでの間隔を決定するスキャン間隔決定手段とを備えることを特徴とするサーバ装置。
(付記10)無線基地局に接続可能な携帯型のコンピュータであって、当該コンピュータのユーザに対応する所定の無線基地局の位置情報を記憶する記憶手段を備えるコンピュータに搭載される携帯端末用プログラムにおいて、前記コンピュータに、当該コンピュータの位置を測定する位置測定処理、前記ユーザに対応する所定の無線基地局のうち、当該コンピュータの位置に最も近い無線基地局と当該コンピュータとの距離を計算する距離計算処理、前記距離に基づいて、当該コンピュータが無線基地局をスキャンしてから次にスキャンするまでの間隔を決定するスキャン間隔決定処理、および、前記間隔に基づいて無線基地局をスキャンするスキャン処理を実行させるための携帯端末用プログラム。
(付記11)無線基地局に接続可能な携帯端末と公衆移動無線通信により通信を行うコンピュータであって、前記携帯端末のユーザに対応する所定の無線基地局の位置情報を記憶する記憶手段を備えるコンピュータに搭載されるサーバ装置用プログラムにおいて、前記コンピュータに、前記ユーザに対応する所定の無線基地局のうち、前記携帯端末の位置に最も近い無線基地局と前記携帯端末との距離を計算する距離計算処理、および、前記距離に基づいて、前記携帯端末が無線基地局をスキャンしてから次にスキャンするまでの間隔を決定するスキャン間隔決定処理を実行させるためのサーバ装置用プログラム。
この出願は、2012年9月27日に出願された日本特許出願2012−213865を基礎とする優先権を主張し、その開示の全てをここに取り込む。
以上、実施形態を参照して本願発明を説明したが、本願発明は上記の実施形態に限定されるものではない。本願発明の構成や詳細には、本願発明のスコープ内で当業者が理解し得る様々な変更をすることができる。
本発明は、無線基地局をスキャンする携帯端末の制御に好適に適用される。
100 無線LAN端末
110 位置情報取得手段
130 ポリシ解析手段
140 無線LANスキャン手段
150 無線LAN AP接続手段
200 解析サーバ
220 距離判定手段
240 ユーザ情報データベース
250 ポリシ生成手段

Claims (11)

  1. 無線基地局に接続可能な携帯端末であって、当該携帯端末の位置を測定する位置測定手段を含む携帯端末と、
    無線基地局の位置情報を記憶する記憶手段と、
    前記携帯端末の位置に最も近い無線基地局と前記携帯端末との距離を計算する距離計算手段と、
    前記距離に基づいて、前記携帯端末が無線基地局をスキャンしてから次にスキャンするまでの間隔を決定するスキャン間隔決定手段とを備え、
    前記携帯端末は、
    無線基地局をスキャンするスキャン手段と、
    前記間隔に基づいて前記スキャン手段にスキャンを指示するスキャン指示手段とを含む
    ことを特徴とするスキャン制御システム。
  2. 記憶手段は、携帯端末のユーザに対応する所定の無線基地局の位置情報を記憶し、
    距離計算手段は、前記ユーザに対応する所定の無線基地局のうち、前記携帯端末の位置に最も近い無線基地局と前記携帯端末との距離を計算する
    請求項1に記載のスキャン制御システム。
  3. 記憶手段、距離計算手段およびスキャン間隔決定手段は、携帯端末と公衆移動無線通信により通信を行うサーバ装置に設けられる
    請求項1または請求項2に記載のスキャン制御システム。
  4. 記憶手段、距離計算手段およびスキャン間隔決定手段は、携帯端末に設けられる
    請求項1または請求項2に記載のスキャン制御システム。
  5. 携帯端末は、
    当該携帯端末の状態を表す端末状態情報を取得する端末状態情報取得手段を含み、
    スキャン指示手段は、前記端末状態情報に基づいてスキャンの実行可否を判定する
    請求項1から請求項4のうちのいずれか1項に記載のスキャン制御システム。
  6. 携帯端末は、
    距離計算手段によって計算された距離に基づいて、位置測定手段が当該携帯端末の位置を測定する方式および間隔を決定する位置情報測定方式決定手段を含み、
    位置測定手段は、位置情報測定方式決定手段によって決定された方式および間隔に従って、携帯端末の位置を測定する
    請求項1から請求項5のうちのいずれか1項に記載のスキャン制御システム。
  7. 記憶手段が、無線基地局に接続可能な携帯端末のユーザに対応する所定の無線基地局の位置情報を記憶し、
    前記携帯端末が、当該携帯端末の位置を測定し、
    距離計算手段が、前記ユーザに対応する所定の無線基地局のうち、前記携帯端末の位置に最も近い無線基地局と前記携帯端末との距離を計算し、
    スキャン間隔決定手段が、前記距離に基づいて、前記携帯端末が無線基地局をスキャンしてから次にスキャンするまでの間隔を決定し、
    前記携帯端末が、前記間隔に基づいて無線基地局をスキャンする
    ことを特徴とするスキャン制御方法。
  8. 無線基地局に接続可能な携帯端末であって、
    当該携帯端末のユーザに対応する所定の無線基地局の位置情報を記憶する記憶手段と、
    当該携帯端末の位置を測定する位置測定手段と、
    前記ユーザに対応する所定の無線基地局のうち、当該携帯端末の位置に最も近い無線基地局と当該携帯端末との距離を計算する距離計算手段と、
    前記距離に基づいて、当該携帯端末が無線基地局をスキャンしてから次にスキャンするまでの間隔を決定するスキャン間隔決定手段と、
    無線基地局をスキャンするスキャン手段と、
    前記間隔に基づいて前記スキャン手段にスキャンを指示するスキャン指示手段とを備える
    ことを特徴とする携帯端末。
  9. 無線基地局に接続可能な携帯端末と公衆移動無線通信により通信を行うサーバ装置であって、
    前記携帯端末のユーザに対応する所定の無線基地局の位置情報を記憶する記憶手段と、
    前記ユーザに対応する所定の無線基地局のうち、前記携帯端末の位置に最も近い無線基地局と前記携帯端末との距離を計算する距離計算手段と、
    前記距離に基づいて、前記携帯端末が無線基地局をスキャンしてから次にスキャンするまでの間隔を決定するスキャン間隔決定手段とを備える
    ことを特徴とするサーバ装置。
  10. 無線基地局に接続可能な携帯型のコンピュータであって、当該コンピュータのユーザに対応する所定の無線基地局の位置情報を記憶する記憶手段を備えるコンピュータに搭載される携帯端末用プログラムにおいて、
    前記コンピュータに、
    当該コンピュータの位置を測定する位置測定処理、
    前記ユーザに対応する所定の無線基地局のうち、当該コンピュータの位置に最も近い無線基地局と当該コンピュータとの距離を計算する距離計算処理、
    前記距離に基づいて、当該コンピュータが無線基地局をスキャンしてから次にスキャンするまでの間隔を決定するスキャン間隔決定処理、および、
    前記間隔に基づいて無線基地局をスキャンするスキャン処理
    を実行させるための携帯端末用プログラム。
  11. 無線基地局に接続可能な携帯端末と公衆移動無線通信により通信を行うコンピュータであって、前記携帯端末のユーザに対応する所定の無線基地局の位置情報を記憶する記憶手段を備えるコンピュータに搭載されるサーバ装置用プログラムにおいて、
    前記コンピュータに、
    前記ユーザに対応する所定の無線基地局のうち、前記携帯端末の位置に最も近い無線基地局と前記携帯端末との距離を計算する距離計算処理、および、
    前記距離に基づいて、前記携帯端末が無線基地局をスキャンしてから次にスキャンするまでの間隔を決定するスキャン間隔決定処理
    を実行させるためのサーバ装置用プログラム。
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