JP2015533805A - 菌類を抑制する組成物および方法 - Google Patents

菌類を抑制する組成物および方法 Download PDF

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Abstract

植物病原菌類抑制のための組成物および方法が提供され、この組成物および方法は、土壌、葉、および種子コーティングに好適な、規定された組成物において、天然有機物を有する溶存有機物(DOM)濃縮物の第一の成分を含む。【選択図】なし

Description

菌類または菌類様有機体を管理するための組成物および方法が開示される。特定の実施形態では、土壌および農業環境、種子および葉における植物病原菌類を管理するための方法が開示される。詳細には、この組成物および方法は、種子または植物の場所(locus)と規定された組成物の天然有機物を有する溶存有機物(DOM)濃縮物とを接触させることを含む。
多くの植物病原菌類が、生産高、成長、および作物と植物の健康に影響することが知られている。植物病原菌類は、一般に、根系、葉、果実、および他の植物部位に影響する土壌伝染性の葉面生命体であり、結果、植物に生理的変化をもたらす。健康に不可欠な植物の機能が完全に停止または、危うく十分に水および栄養を供給できない結果をもたらし得、葉の萎黄および/または萎凋、同様に成長阻止を引き起こし得、そのいずれもが低生産高または枯死を引き起こし得る。植物に有害な菌類は、植物の葉を破壊し、光合成能力を減少させ、同様に植物の果実を直接攻撃し得る。ある特定の菌類に影響された作物は、菌類の損なわれた外見または菌類によって引き起こされたコロニー形成のために、その市場性も失い得る。
また、菌類は、本来は植物が抵抗する細菌および/または害虫を含む、細菌および/または害虫の攻撃に対する植物の根の易感染性を増加させる生理的影響を引き起こし得る。そのような攻撃は大規模な二次崩壊と腐敗につながり得る。
菌類の個体数を抑制するための現在の処理は、抵抗性作物株を提供するための全身獲得抵抗性誘発剤、GMO、および植え付け前に部位をきれいにするための阻害剤などの、化学的、生物学的、および/または非科学的な方法を通常含む。各上述の化学的および生物学的クラスの化合物および方法は、毒性、費用、可用性、信頼性、および高適用量を含むが、これらに限定されない一以上の欠点を有する。新規の殺真菌剤は、その環境および生態学的影響についてより高くなった政府規制および公開審査に直面する。
菌類は数千もの種が存在するが、ある特定属の菌類は、他よりも農業にはるかに大きなマイナスの経済的影響を及ぼす。生態系において一菌類の影響を単離することは難しいが、菌類を原因とする推定される全体の年平均生産高損失は、数十億ドルと推定されている。
本発明によれば、種子、植物、または種子もしくは植物の場所において、植物病原菌類または植物菌類様有機体を管理する方法が提供される。本方法は、天然有機物の所定量の溶存有機物(DOM)濃縮物に規定した組成物で種子を準備するステップ、またはこの組成物を植物もしくはその場所に導入するステップを含む。本方法は、植物病原菌類が直接または間接的に引き起こす種子または植物の被害を、減少または除去させる。一態様では、一部腐植化した有機物質は、縮合炭化水素(condensed hydrocarbons)、リグニン、およびタンニンおよび/または縮合タンニン(condensed tannins)、および一種または複数の微量金属(trace metals)の混合物;溶存有機物の酸素対炭素比が約0.5より大きい;タンニン化合物の総数が約200より大きく、このタンニン化合物は、質量スペクトル分析法による測定で、約0.5〜約1.4の水素対炭素比を有し、且つ約0.7未満の芳香族指数を有する;または質量スペクトル分析法による測定で、約47〜56%のリグニン化合物、33〜42%のタンニン化合物、および約8〜11%の縮合炭化水素であるパーセント質量分布のうちの少なくとも二つの特徴を有するものである。他の態様では、溶存有機物(DOM)濃縮物は、実質的に金属陽イオンを含まない。
他の実施形態では、環境中で菌類、菌類様有機体、または酵母菌を抑制する方法が提供される。本方法は、その環境に、天然有機物の所定量の溶存有機物(DOM)濃縮物に規定した組成物を導入することを含む。一態様では、その環境は、木材、木質材料、セルロース系材料を含む水性組成物、または水性塗料である。他の態様では、溶存有機物(DOM)濃縮物は実質的に金属陽イオンを含まない。
他の実施形態では、直接または間接的に植物病原菌類が引き起こす種子または植物の被害を減少または除去させるための溶存有機物(DOM)濃縮物を規定した組成物の使用が提供される。DOMは、以下の少なくとも二つを特徴とする。すなわち、溶存有機物の酸素対炭素比が約0.5より大きい;タンニン化合物の総数が約200より大きく、このタンニン化合物は、質量スペクトル分析法による測定で、約0.5〜約1.4の水素対炭素比を有し且つ約0.7未満の芳香族指数を有する;または質量スペクトル分析法による測定で、約47〜56%のリグニン化合物、33〜42%のタンニン化合物、および約8〜11%の縮合炭化水素であるパーセント質量分布である。
植物病原菌類の個体数制限の方法について、本明細書内、その一部に、開示および記載し、この方法は、単離され及び任意に濃縮された天然有機物質の規定の組成物、以下、第一の成分とも言う、の使用を含む。少なくとも一種の害虫駆除剤(個別にまたは集団的に、殺虫剤、殺線虫剤、殺菌剤、抗ウイルス剤)および/または、植物栄養剤、またはそれらの組み合わせを含む少なくとも一つの任意の成分が第一の成分と組み合わせて、または相乗的組み合わせで採用され得る。本明細書内に開示および記載される組成物は、意図する適用方法、土壌組成物、現存する菌の個体数、個体数が制限されるべき菌の種類、生育条件、気候条件、および植物のシーズンのタイミング、同様に他の要素によって変化する。
本明細書において物質または組成物に使用される用語「農学的に許容される」は、本明細書において使用する場合、容認できない損害を与えないか、あるいは植物またはその環境に有毒でない、およびその物質にさらされる可能性がある使用者または他者にとって危険ではないことを意味する。
一種または複数の植物病原菌類に対して具体的に参照して本明細書で使用される場合に互換的に使用される用語「抑制」または「抑制する」または「管理」は、コロニー形成の妨害、存在するコロニー密度の減少、存在するコロニー密度の維持、殺菌、一つまたは複数のライフサイクルの破壊、忌避、およびそれらの組み合わせを包含する。抑制は、わずかな量の植物病原菌類の「死滅」を含み得、さらには植物病原菌類が居住する環境において相当量の種子および/または植物の保護を提供し得る。ある特定の態様では、植物病原菌類の抑制は第一の成分と種子および/または植物防衛システムとの接触よって引き起こされた相乗作用の結果であり、植物病原菌類の忌避および/または毒性は少なくとも一部には第一の成分によって増強された種子および/または植物の防衛システムによって引き起こされる。他の態様では、抑制は植物病原菌類による攻撃および/または損害に関わらず種子および/または植物に改善された植物健康を提供することを含み、種子および/または植物の生産高、高さ、重量、根感染、またはストレス耐性の一以上における改善が、処理されていない同様の状況下の種子および/または植物と比較して提供される。他の態様では、抑制は種子および/または植物に農学的に有益な外菌根と内菌根の菌根共生が実質的に影響されないように改善された植物健康を提供することを含む。そのような菌根共生は嚢状アーバスキュラー(VA)菌根、例えばムラサキウマゴヤシ、マメ類、キャッサバ、トウモロコシ、陸稲、ジャガイモ、サトウキビ、およびコムギ、などを包含する。
本明細書において、成句「葉面」は、葉の表面および、葉柄、托葉、茎、苞葉、花芽などを含む活性成分の吸収が可能であろう表面を有する植物の他の緑色の部分を包含し、本発明の目的については、「葉面」は、そのような緑色の部分の表面を含むものであることを理解されたい。
用語「粒状の」および成句「粒状形態」は、本明細書で使用される場合、粒子(granules)、微粒子(particulates)、ビーズ、マイクロカプセル化、およびそれらの組み合わせを意味する。例えば、粒状形態は、農業背景においてよく使われる散布機器に好適なものである。粒状形態は、農業背景または農業機器における使用に好適な任意の形状または寸法であってよい。
本明細書において「場所(locus)」は、葉面を包含するとともに、植物の近傍の領域や、複数の種子が蒔かれる又はまかれ得る領域をも含むものである。
用語「種子」は、本明細書で使用される場合、任意の特定の種類の種子に制限されるものではなく、単一の植物種由来の種子、多数の植物種由来の種子の混合物、またはある植物種内の様々な株由来の種子のブレンドを意味し得る。開示および記載される組成物は、裸子植物種子、双子葉類被子植物種子および単子葉被子植物種子を処理するために利用することができる。
成句「種子処理」は、本明細書で使用される場合、概して、少なくとも一つの活性成分(a.i.またはAI)を含有する又は包む物質の化合物または組成物を、種子と接触させることを意味する。この物質の化合物または組成物は、種子に好適な任意の形態、例えば、液体、ゲル、乳剤、懸濁液、分散物、飛沫、または粉末であってよい。種子処理は、種子コーティングおよび種子ドレッシングを包含する。
「種子コーティング」または「種子ドレッシング」とは、本明細書で使用される場合、互換的に使用され、通常、少なくとも種子の一部分の上に形成されるコーティングまたはマトリックスを意味し、このコーティングまたはマトリックスは、少なくとも一つのAIを含む。種子コーティングには、任意の化合物または薬剤が含まれてもよく、この化合物または薬剤は、種子コーティングプロセスを促進したり、このコーティングから前記少なくとも一つのAIの分解/放出を促進したり、過剰なダストオフを防いだり、または処理済みの種子に色を加えたりするためのものがある。種子コーティングは、種子増強、種子外殻形成(encrustment)、種子造粒操作を、単独または組み合わせで含む。種子コーティングは、生きている種子上にも死んでいる種子上にもあり得る。
本明細書に開示および記載される第一の成分および任意選択的な追加成分を含む組成物は、水溶液、水中油型乳剤、油中水型乳剤、分散物、粉末、種子コーティング、またはポリマー含有コーティングの形態であってよい。
第一の成分は殺真菌剤として好適であり、植物病原菌類に対する活性、例えば、子嚢菌類、不完全菌類、担子菌類、および卵菌類のクラスで識別される。第一の成分は、全身的に有効で、作物の保護において、葉の殺真菌剤として、種子ドレッシング用の殺真菌剤として、および土壌殺真菌剤として、単独でまたは他の任意選択的な活性成分と組み合わせて使用され得る。第一の成分は、様々な農学的に重要な作物植物上、および昆虫または菌類による攻撃または除草剤の添加に耐性のある遺伝子組み換え作物上の菌類の抑制において有用である。
第一の成分は、単独または任意選択の成分との相乗的な組み合わせで、例えば、野菜、アブラナ、サトウダイコンおよび果実およびイネのアルタナリア属種(Alternaria)、例えば、ジャガイモおよびトマトのアルタナリア・ソラニ(A.ソラニ)またはアルタナリア・アルタネイタ(A.alternata);サトウダイコンおよび野菜のアファノミセス属種(Aphanomyces species);穀類および野菜のアスコキタ属種(Ascochyta species);トウモロコシ、穀類、イネおよびシバのビポラリス(Bipolaris)およびドレクスレラ属種(Drechslera species)、例えば、「うどんこ病(Powdery Mildew)」、例えば、トウモロコシのドレクスレラ・マイディス(D.maydis);穀物のブルメリア・グラミニス(Blumeria graminis)、オオムギ、ライムギのエリシフェ・グラミニス(Erysiphe graminis)、キュウリ、マスクメロン、パンプキンのスフェロテカ・クサンティ(Sphaerotheca xanthii)、イチゴのスフェロテカ・マクラリス(Sphaerotheca macularis)、ブドウのウンキヌラ・ネカトル(Uncinula necator)、およびトマトのオイデイプシス・シクラ(Oidiopsis sicula);イチゴ、野菜、花およびブドウのボトリティス・シネレア(Botrytis cinerea)(灰色カビ病);レタスのブレミア・ラクチューケエ(Bremia lactucae);トウモロコシ、ダイズ、イネおよびサトウダイコンのセルコスポラ属種(Cercospora species);トウモロコシ、穀類、イネのコクリオボラス属種(Cochliobolus species)、例えば、穀類のコクリオボラス・サティバス(Cochliobolus sativus)、イネのコクリオボラス・ミヤベアナス(Cochliobolus miyabeanus);ダイズおよびコットンのコレトトリクム属種(Colletotricum species);トウモロコシ、穀類、イネおよびシバのピレノホラ属種(Pyrenophora species);ドレクスレラ属種(Drechslera species)、例えば、オオムギのドレススクラ・テレス(D.teres)またはコムギのドレクスレラ・トリチシ−レペンチス(D.tritici−repentis);ブドウのエスカ病;トウモロコシのエクセロヒルム属種(Exserohilum species);キュウリ苗のエリシフェ・シコラセアルム(Erysiphe cichoracearum)およびスファエロセカ・フリギネア(Sphaerotheca fuliginea);種々の植物のフザリウム(Fusarium)およびベルチシリウム属種(Verticillium species)、例えば、穀類のフザリウム・グラミネアラム(F.graminearum)またはフザリウム・カルモラム(F.culmorum)、または、例えばトマトのフザリウム・オキシスポルム(F.oxysporum);穀類のゲウマノミセス・グラミニス(Gaeumanomyces graminis);穀類およびイネのギベレラ属種(例えば、イネのギベレラ・フジクロイ(Gibberella fujikuroi));トウモロコシおよびイネのヘルミントスポリウム属種(Helminthosporium species);穀類のミクロドキウム・ニバレ(Michrodochium nivale);穀類、バナナおよびラッカセイのミコスフェレラ属種(Mycosphaerella species)、例えば、コムギのミコスフェレラ・グラニミコラ(M.graminicola)またはバナナのミコスフェレラ・フィジエンシス(M.fijiensis);キャベツおよび球根植物のペロノスポラ属種(Peronospora species)、例えば、キャベツのペロノスポラ・ブラシカエ(P.brassicae)またはタマネギのペロノスポラ・デストラクター(P.destructor);ダイズのファコプサラ・パキリジ(Phakopsara pachyrhizi)およびファコプサラ・メイボミアエ(Phakopsara meibomiae);ダイズおよびヒマワリのホモプシス属種(Phomopsis species);ジャガイモおよびトマトのフィトフィトラ・インフェスタンス(Phytophthora infestans);種々の植物のフィトフトラ属種(Phytophthora species)、例えば、ピーマンのフィトフトラ・カプシキ(P.capsici);ブドウのプラズモパラ・ビチコラ(Plasmopara viticola);リンゴのポドスファエラ・レウコトリカ(Podosphaera leucotricha);穀類のシュドセルコスポレラ・ヘルポトリコイデス(Pseudocercosporella herpotrichoides);種々の植物のシュドペロノスポラ属種(Pseudoperonospora species)、例えば、キュウリのシュドペロノスポラ・クベンシス(P.cubensis)またはホップのシュドペロノスポラ・フミリ(P.humili);種々の植物のプクキニア属種(Puccinia species)、例えば、穀類のプッキニア・トリティキナ(P.triticina)、プクキニア・ストリホルミンス(P.striformins)、プッキニア・ホルディ(P.hordei)またはプッキニア・グラミニス(P.graminis)またはアスパラガスのプッキニアアスパラギ(P.asparagi);イネのピリクラリア・オリザエ(Pyricularia oryzae)、コルチキウム・ササキイ(Corticium sasakii)、サロクラジウム・オリザエ、サロクラジウム・アテヌアタム(S.attenuatum)、エンチロマ・オリザエ(Entyloma oryzae);シバおよび穀類のピリクラリア・グリセア(Pyricularia grisea);シバ、イネ、トウモロコシ、コットン、アブラナ、ヒマワリ、サトウダイコン、野菜および他の植物のピチウム(Pythium spp.)、例えば、種々の植物のピチウム・ウルチマム(P.ultiumum)、シバのピチウム・アファニデルマツム(P.aphanidermatum);コットン、イネ、ジャガイモ、シバ、トウモロコシ、アブラナ、ジャガイモ、サトウダイコン、野菜および種々の植物のリゾクトニア属種(Rhizoctonia species)、例えば、ビートおよび種々の植物のリゾクトニア・ソラニ(R.ソラニ);オオムギ、ライムギおよびライコムギのリンコスポリウム・セカリ;アブラナおよびヒマワリのスクレロチニア属種(Sclerotinia species);様々なダイズのようなマメ科作物およびトマトのような野菜作物のスクレロチウム(Sclerotium);野菜のセプトリア(Septoria);コムギのセプトリア・トリチシ(Septoria tritici)およびスタゴノスポラ・ノドルム(Stagonospora nodorum);ブドウのエリシフェ(Erysiphe)(異名:ウンキヌラ(Uncinula)ネカトル(necator);トウモロコシおよびシバのセトスパエリア属種(Setospaeria species);トウモロコシのスファセロテカ・レイリニア(Sphacelotheca reilinia);ダイズおよびコットンのチエバリオプシス属種(Thievaliopsis species);穀類のチレチア属種(Tilletia species);穀類、トウモロコシおよびサトウキビのウスチラゴ属種(Ustilago species)、例えば、トウモロコシのウスチラゴ・マイジス(U.maydis);リンゴおよびセイヨウナシのベンツリア属種(Venturia species)(黒星病)、例えば、リンゴのベンツリア・イネクアリス(V.inaequalis)、の植物病の抑制に好適である。
第一の成分は、ペロノスポラ属種、フィトフトラ属種、ブドウのプラズモパラ・ビチコラ、シュドペロノスポラ属種、およびフハイカビ属種などの卵菌綱(Peronosporomycetes(異名:卵菌)のクラスに属する植物病原菌類様有機体の抑制に特に好適である。
第一の成分は、非農薬用途、例えば、材料(例えば木材、紙、塗料分散物、繊維または織物)の保護、および有害な菌類の抑制による保存製品の保護においても使用され得る。例えば、第一の成分は、木材、木質材料またはセルロース系材料を含む水性組成物などに、オフィオストマ属種(Ophiostoma spp.)、セラトシスティス属種(Ceratocystis spp.)、黒酵母(Aureobasidium pullulans)、スクレロホマ属種(Sclerophoma spp.)、ケトミウム属種(Chaetomium spp.)、フミコーラ属種(Humicola spp.)、ペトリエラ属種(Petriella spp.)、トリクルス属種(Trichurus spp.)などの子嚢菌類;イドタケ属種(Coniophora spp.)、カワラタケ属種(Coriolus spp.)、キカイガラタケ属種(Gloeophyllum spp.)、マツオウジ属種(Lentinus spp.)、ヒラタケ属種(Pleurotus spp.)、ポリア属種(Poria spp.)、セルプラ属種(Serpula spp.)およびオシロイタケ属種(Tyromyces spp.)などの担子菌類、アスペルギルス属種(Aspergillus spp.)、クラドスポリウム属種(Cladosporium spp.)、ペニシリウム属種(Penicillium spp.)、トリコデルマ属種(Trichoderma spp.)、アルテルナリア属種(Alternaria spp.)、ペシロミセス属種(Paecilomyces spp.)などの不完全菌類、およびケカビ属種(Mucor spp.)などの接合菌綱を抑制するために、適用されてよい。第一の成分は以下の酵母菌:カンジダ属種(Candida spp.)およびサッカロミセス・セレビシエ(Saccharomyces cerevisae)から材料を保護するために使用され得る。
一態様では、第一の成分は、天然有機物の豊富な源から水溶液中に単離および抽出された有機分子の混合物を含む。天然有機物は、土壌環境で経時的に様々な程度に改変された植物材料に主に由来する。植物材料の中には、最近環境に堆積したものがある。少なくとも一部の天然有機物は、規定された組成物の一部腐植化した天然有機物になる腐植化の一部の過程を経ている。腐植化には、天然有機物の微生物、真菌、および/または環境(熱、圧力、日光、稲光、火、など)による分解および/または酸化が含まれる。最も好ましくは、第一の成分は、実質的に腐植化を受けていない天然有機物(一部腐植化した天然有機物)を含有する。
一態様では、天然有機物は、通常、約5ppm〜約500ppmの範囲の溶存有機物(DOM)を含有するか又は提供する環境から得られるものである。他の態様では、天然有機物は、通常、約500ppm〜約3000ppmまたはそれ以上のDOMを含有するか又は提供する環境から得られる。最も好ましくは、物質の組成物は、実質的に腐植化を受けていない天然有機物(一部腐植化した天然有機物)を含有する。一態様では、天然有機物は、通常、5ppm、10ppm、15ppm、20ppm、25ppm、30ppm、35ppm、40ppm、45ppm、50ppm、55ppm、60ppm、65ppm、70ppm、75ppm、80ppm、85ppm、90ppm、95ppm、100ppm、または500ppmまでの溶存有機物(DOM)を含有するか又は提供する環境から得られる。他の態様では、天然有機物は、通常、約500ppm、1000ppm、1500ppm、2000ppm、2500ppm、3000ppmまたはそれ以上のDOMを含有する又は提供する環境から得られる。
天然有機物は極めて複雑であり、源(source)およびその源の周囲における環境条件に応じて、数千もの化合物が通常存在する。フルボ酸(CAS番号479−66−3)およびフミン酸(CAS番号1415−93−6)などの腐植物質は、天然有機物に由来する有機複合体の例であるが、第一の成分は、以下に詳述するように、フルボ酸およびフミン酸とは化学的かつ生物学的に異なり独特なものである。
この第一の成分は溶存有機物を含有し、この溶存有機物は、微生物、殺真菌性、および/または環境的な(熱、圧力、日光、稲光、火など)分解過程などの上記のような腐植化の過程の間に形成される。他の天然または合成の天然有機物の分解過程を含んでもよいし又は使用してもよい。一態様では、第一の成分は、実質的な腐植化を受けていない天然有機物(例えば、一部腐植化した天然有機物)を主に含有する。腐植化の量は、既知の方法、例えば、国際腐植物質学会による腐植物質標準などの、全体的にまたは完全に腐植化された天然有機物、例えばレオナルダイトフミン酸(LHA)、パホキー・ピート(Pahokee Peat)フミン酸(PPHA)、およびスワニー川フルボ酸II(SRFA)の抑制を使用した13C NMRを使用して決定しキャラクタライゼーションすることができる。
一態様では、第一の成分は、ポリメリックポリヒドロキシ酸の複合混合物(「CPPA」)であり、これは、天然有機物をその源(source)から取り除き、任意選択的に加工し、および/または、最初のその源と比較して、約10倍、25倍、50倍、100倍、200倍、300倍、400倍、500倍、600倍、700倍、800倍、900倍、1000倍、1500倍、2000倍、2500倍、3000倍、3500倍、4000倍、4500倍、または5000倍の溶存有機物(DOM)の濃度水準を有するCPPA組成物となるように濃縮することによって得られる。他の態様では、CPPA濃縮物の溶存有機物(DOM)濃度水準は、7,500倍、10,000倍、15,000倍、20,000倍、25,000倍、および50,000倍以下にしてよい。CPPA組成物は、DOMの濃度が約10ppm〜約700,000ppmの間となるように調製されてもよい。好ましくは、CPPAは、DOMの濃度が約1,000ppm〜約500,000ppmの間となるように調製されてもよい。CPPA組成物は、水溶液内に、500ppmずつ増える任意のppm値(例えば、10,500ppm、11,000ppm、11,500ppm、12,000ppmなど)を含む1,000ppm〜50,000ppmの任意のppm値で表れるDOM値に調製されてもよい。他のDOM濃度を使用してもよく、例えば、約75,000ppm〜約750,000ppmの極度に濃縮された組成物を調製してもよい。例えば、最初の源の約30,000倍の濃縮物は、約550,000ppmのDOMを含有するであろう。ある特定の態様では、CPPA組成物は約91%〜約99%がおおよそ水であり、残りの有機物質は、主にDOMであり、微量のアルカリ金属塩、アルカリ土類金属塩、および遷移金属塩を伴う。更なる他の態様では、CPPA組成物のDOMは、水溶液で再構成するのに好適な形態で乾燥または凍結乾燥されている。
上述の工程よりも前に又は後において、CPPAから金属イオンを取り除いたり及び/又はCPPAに追加の金属イオンを追加したりしてもよく、これは、金属イオンを所定の量に又はNOMもしくはDOMもしくは全有機炭素(TOC)のいずれかに対する金属イオンの比率を所定の比率に調製されたCPPA産物を提供することができる。
第一の成分は、物質の複合混合物、一般に、単一の構造式では十分に示すことができない不均一な化合物の混合物である。第一の成分の元素的かつ分光学的なキャラクタライゼーションは、以下に更に記載するように、フミン酸およびフルボ酸などの大部分のその他の腐植質に基づく有機複合体とは異なる。統一性を提供し、天然由来の材料の正常な変動を補償するために、第一の成分の個々のバッチのブレンディングを行ってもよい。
詳細な化学的および生物学的テストにより、第一の成分の物質の複合混合物は、植物への生物学的作用と、フミン酸およびフルボ酸と比較した化学組成との両方において、独特の組成物であることが示された。
<第一の成分の特性決定方法>
当該組成物の第一の成分を構成する有機化合物は、多様な方法(例えば、分子量、異なる官能基間での炭素の分布、相対元素組成、アミノ酸含有量、炭水化物含有量など)でキャラクタライゼーションすることができる。一態様では、第一の成分は、腐植質に基づく物質の既知の標準物質と比較してキャラクタライゼーションされた。
異なる官能基間の炭素分布をキャラクタライゼーションするために好適な手法としては、13C−NMR、元素分析、フーリエ変換イオンサイクロトロン共鳴質量分析装置(FTICR−MS)およびフーリエ変換赤外分光分析(FTIR)が挙げられるが、これに限定されない。第一の成分および腐植物質標準の化学的キャラクタライゼーションは、エレクトロ吹き付けイオン化フーリエ変換イオンサイクロトロン共鳴質量分析装置(ESI−FTICR−MS)、フーリエ変換赤外分光分析(FTIR)、Huffman Laboratories,Inc.およびワシントン大学によって実施されるICP−AESを用いる金属の元素分析を用いて実行された。
第一の成分の元素、分子量、および分光学的なキャラクタライゼーションは、主にリグニン化合物およびタンニン化合物(および縮合型タンニンと非縮合型タンニンの混合物)と、縮合芳香族炭化水素と、微量(trace amounts)の脂質および無機物とからなる有機複合体と一致するものである。数千もの化合物が存在し、分子量は225から700ダルトンまで変動し、化合物の大部分は分子当たり約10〜約39個の炭素原子を有する。第一の成分は通常、炭素、酸素、および水素と少量の窒素および硫黄で構成される。第一の成分は、約5重量%を上回る水準でカリウムおよび鉄をも含有してよい。
第一の成分中に一般に存在する溶解固形物の元素組成を、表Aに示す。有機化合物が無機元素から分離された場合、その元素内訳は、Cが55%、Hが4%、Oが38%、Nが1.8%、およびSが2.2%である。
Figure 2015533805
第一の成分中に存在する有機化合物のクラスの中で、予備的分析により、通常リグニンおよびタンニン(縮合物と非縮合物の混合物)、縮合芳香族炭化水素、未確認物質およびいくらかの脂質が存在することが明らかとなった。これらの化合物のクラスの各々を、ある程度狭いMw範囲および炭素数/分子の数でさらにキャラクタライゼーションする。第一の成分の第一次代表サンプリングにおける、様々な化合物クラスの各々の数および割合の内訳、それらのMWおよび炭素原子/分子(炭素範囲)を表B1に示す。
Figure 2015533805
第一の成分の3つの異なる製造バッチの平均に基づく、第二次代表サンプリングにおける、様々な化合物クラスの各々の数および割合の内訳、それらのMWおよび炭素原子/分子(炭素範囲)を表B2に示す。
Figure 2015533805
表Cは、上記のクラスを規定する際に使用した酸素対炭素(O/C)および水素対炭素(H/C)比を要約する。
Figure 2015533805
<腐植物質標準との比較>
第一の成分のサンプルと、腐植物質との元素および構造特性の比較を実施した。国際腐植物質学会による三つの腐植物質標準、レオナルダイトフミン酸(LHA)、パホキー・ピートフミン酸(PPHA)、およびスワニー川フルボ酸II(SRFA)を使用した。各腐植物質標準および第一の成分の各サンプルを、FTIRおよびESI−FTICR−MSにより分析した。各腐植物質標準の一部を、ESI−FTICR−MS分析のために、水/エタノールに溶解し、アンモニウムイオンをイオン化亢進のために追加した。第一の成分の三つのサンプル(1番、2番、および3番)を、陽イオン交換樹脂(AG MP−50、Bio−Rad Laboratories、ハーキュリーズ、カリフォルニア州)との分析のために調製した。腐植物質標準と第一の成分の各サンプルの比較を表Dに表す。
Figure 2015533805
表Dは、腐植物質標準と第一の成分を代表するサンプルとの間に大きな違いがあることを示す。例えば、O/C比は、全ての腐植物質で0.4未満であるが、第一の成分のサンプルでは最小で0.5である。サンプルのDBEも、フミン酸標準のものよりも有意に低く、平均MWはそれを超える。
質量スペクトル分析に基づくと、腐植物質標準で実質的に存在しないかまたは非常に減少している、第一の成分のサンプル中に存在する化合物がいくつかある。具体的には、第一の成分の少なくとも一つの成分は、一種または複数のタンニン化合物に一致する可能性がある。比較すると、腐植物質標準において、タンニン化合物のパーセントは、少量で存在する。例えば、表Eに示されるように、フルボ酸標準物質およびフミン酸標準物質において、両方の標準物質は、第一の成分のサンプル中に見出されるタンニンのパーセントの少なくとも3分の1〜4分の1である。
Figure 2015533805
IHSS標準物質と第一の成分サンプルのフーリエ変換赤外(FTIR)スペクトルを比較すると、主に1600〜1800cm−1の範囲に類似点がある。両方のサンプルのセットにおいて、本発明者らは、カルボキシル官能基からのC=Oストレッチに起因する1700cm−1前後の非常に強いピーク、およびアルケンまたは芳香族からのC=C結合に一致する1590〜1630の範囲のピークを認める。しかしながら、700〜1450cm−1の範囲で有意差が観察される。1160〜1210のピークは、全てのスペクトルに存在し、アルコール、エーテル、エステルおよび酸のC−O結合からである。最も大きい差は、第一の成分のサンプルの870cm−1のピークであり、これはIHSS標準物質に存在しない。このピークは、アルケンと芳香族のC−H結合に起因する可能性がある。キャラクタライゼーションデータに基づくと、第一の成分は、約300〜約18,000ダルトンまたはより大きい分子量分布を伴う比較的小さい分子または超分子凝集体を含有する可能性がある。有機分子の混合物がそれから分画される有機物に含まれるものは、様々な腐植物質、有機酸および微生物浸出液である。混合物は、脂肪族と芳香族の両方の特徴を有することが示される。例示的に、炭素分布は、カルボニルおよびカルボキシル基に約35%、芳香族基に約30%、脂肪族基に約18%、アセタール基に約7%、および他のヘテロ脂肪族基に約12%を示す。
一部の実施形態では、第一の成分内の化合物の混合物は、約300〜約30,000ダルトン、例えば、約300〜約25,000ダルトン、約300〜約20,000ダルトン、または約300〜約18,000ダルトンの分子量分布で有機分子または超分子凝集体を含む。
異なる官能基間の炭素分布をキャラクタライゼーションには、13C−NMR、元素分析、フーリエ変換イオンサイクロトロン共鳴質量分析(FTICR−MS)およびフーリエ変換赤外分光分析法(FTIR)を含むがこれに限定されない、好適な手法が使用され得る。
一態様では、カルボキシ基およびカルボニル基はともに、第一の成分の有機化合物の混合物内の炭素原子の約25%〜約40%、例えば約30%〜約37%、例示的に約35%を占める。
一実施形態では、芳香族基は、第一の成分の有機化合物の混合物内の炭素原子の約20%〜約45%、例えば約25%〜約40%または約27%〜約35%、例示的に約30%を占める。
一実施形態では、脂肪族基は、第一の成分の有機化合物の混合物内の炭素原子の約10%〜約30%、例えば約13%〜約26%または約15%〜約22%、例示的に約18%を占める。
一実施形態では、アセタールおよび他のヘテロ脂肪族基は、第一の成分の有機化合物の混合物内の炭素原子の約10%〜約30%、例えば約13%〜約26%または約15%〜約22%、例示的に約19%を占める。
一態様では、第一の成分内において、芳香族対脂肪族の炭素比は、約2:3〜約4:1、例えば約1:1〜約3:1または約3:2〜約2:1である。
特に例示的な態様では、第一の成分の有機化合物の混合物内の炭素分布は、カルボキシ基およびカルボニル基は約35%;芳香族基は約30%;脂肪族基は約18%;アセタール基は約7%;およびその他のヘテロ脂肪族基は約12%、である。
第一の成分の有機化合物の元素組成は、独立して他の一連の実施形態において重量で、Cは、約28%〜約55%、例示的に約38%;Hは、約3%〜約5%、例示的に約4%;O、約30%〜約50%、例示的に約40%;N、約0.2%〜約3%、例示的に約1.5%;S、約0.2%〜約4%、例示的に約2%。
第一の成分の有機化合物の元素組成は、独立して他の一連の実施形態において次の通りである。重量で、Cは、約45%〜約55%、例示的に約50%;Hは、約3%〜約5%、例示的に約4%;Oは、約40%〜約50%、例示的に約45%;Nは、約0.2%〜約1%、例示的に約0.5%;Sは、約0.2%〜約0.7%、例示的に約0.4%、である。
特に例示的な態様では、元素分布は、重量で、Cは約38%;Hは約4%;Oは約40%;Nは約1.5%;Sは約2%である。第一の成分内の残余は主に、無機イオン、主としてカリウムおよび鉄からなる。
他の特に例示的な態様では、第一の成分内の元素分布は、重量で、Cは約50%;Hは約4%;Oは約45%;Nは約0.5%;Sは約0.4%である。
第一の成分内に存在してよい有機化合物のクラスの中には、様々な態様において、アミノ酸、炭水化物(単糖類、二糖類および多糖類)、糖アルコール、カルボニル化合物、ポリアミン、脂質、およびそれらの混合物もある。これらの特定の化合物は、一般に少量で、例えば、化合物の総パーセントの5%未満で存在する。
存在してよいアミノ酸の例としては、アルギニン、アスパラギン酸、グルタミン酸、グリシン、ヒスチジン、イソロイシン、セリン、トレオニン、チロシンおよびバリンが挙げられるが、これに限定されない。
存在してよい単糖および二糖の糖類の例としては、グルコース、ガラクトース、マンノース、果糖、アラビノース、リボースおよびキシロースが挙げられるが、これに限定されない。
上記の化学的、元素的および構造的キャラクタライゼーションに基づいて、第一の成分は、フミン酸およびフルボ酸またはそれらの組合せとは異なり化学的かつ生物学的に独特である。さらに、遺伝子調節の性質および範囲、ならびに改善された植物の健康、干ばつおよび塩度、害虫ストレス耐性に関する第一の成分の全体的な効果の結果として、概して第一の成分は、そのような活性および特性について概して質と量が不足している既知のフミン酸および/またはフルボ酸組成物および処理のそれに対して独特であると考えられる。第一の成分の他の有益な植物機能属性は、存在しているか、または第一の成分から得られる植物の自然防御の遺伝子調節および/または有効な殺線虫剤として作用する第一の成分の能力の結果生じる可能性がある。
有機化合物の好適な混合物は、例えば、Carbon Boost−S土壌溶液およびKAFE(商標)−F葉溶液(Floratine Biosciences,Inc.,コリアーヴィル、テネシー州)、CAS登録番号第1175006−56−0号を有する活性成分、として販売されている製品内に見出され得る。
一態様では、DOMを含む第一の成分の高濃縮形態が好ましい。DOM濃縮物はその後適用する、例えば葉面散布または土壌散布のために希釈され得る。あるいは、DOM濃縮物は「そのまま」、例えば、種子コーティング適用、肥料コーティング、または菌類または菌類様有機体の抑制が必要または求められる場合の他の非農薬使用で使用され得る。第一の成分の量は、使用される特定の有機混合物に従って組成物内に存在するべきである。量は、例えば組成物内の混合物の可溶性の限界を超えることによって、または他の不可欠な成分を溶液から失くさせることによって、物理的に不安定な組成物を結果的にもたらすほど多量であるべきではない。一方で、この量は標的の植物種またはその場所に適用された時に、植物病原菌類抑制または増強された病気保護の抑制を提供し損ねるほど少量であるべきではない。
一態様では、第一の成分は、その元の源に対して約10倍〜約5000倍のいずれかからの溶存有機物(DOM)濃度水準を有する第一の成分を提供するように、天然有機物をその源から取り除き、任意選択的に加工、および/または、濃縮することにより得られる。他の態様では、溶存有機物(DOM)濃度水準の第一の成分の濃度は、約7500倍〜約50,000倍であってよい。第一の成分は、DOMの濃度が約10ppm〜約700,000ppmとなるように調節されてもよい。好ましくは、第一の成分は、DOMの濃度が約1000ppm〜約500,000ppmとなるように調節されてもよい。第一の成分は、水溶液中に、500ppm増分の任意のppm値(例えば、10,500ppm、11,000ppm、11,500ppm、12,000ppmなど)を含む、1000ppm〜50,000ppmの任意のppm値で表されるDOM値に調節され得る。他のDOM濃度を使用してもよく、例えば、約75,000ppm〜約750,000ppmの極度に濃縮された組成物が調製され得る。例えば、元の源の約30,000倍の濃縮物は、約550,000ppmのDOMを含有することができる。ある特定の態様では、第一の成分は、おおよそ約91%〜約99%が水であり、残りの有機物質は主にDOMで微量のアルカリ金属塩、アルカリ土類金属塩、および遷移金属塩を伴う。なおも他の態様では、第一の成分のDOMは、水溶液で再構成するのに好適な形態で乾燥または凍結乾燥されている。
任意選択的に、さらなる成分、例えば第二の成分が、本開示の組成物内に上述の第一の成分とともに存在してよい。例えば、組成物は、任意選択の成分として少なくとも一つの農学的に許容される害虫駆除剤をさらに含んでよい。これらの栄養素のさらなる源が、必要に応じて存在し得る。これらの栄養素のさらなる源が、任意選択的に存在してよい。その源を任意選択的に含めることのできる、他の植物栄養素の例は、カリウム(K)、および硫黄(S)、リン(P)、カルシウム(Ca)、マグネシウム(Mg)、鉄(Fe)、亜鉛(Zn)、マンガン(Mn)、銅(Cu)およびホウ素(B)である。
有利には、Ca+2、Mg+2、Mn+2、またはFe+2/3などの多価陽イオンを第一の成分を含有する水性組成物に添加することができる。第一の成分、および少なくともその化合物の混合物のいくつかは、Ca、Mg、Mn、またはFeなどの、一種または複数の多価陽イオンと錯化することが通常知られており、そのような錯化は、第一の成分を含まずに多価陽イオンおよび害虫駆除剤を含む溶液と比較して実質的に第一の成分の有効性を改善および/または第二の成分(例えば、害虫駆除剤)の効力を維持し得る。
有利には、実質的に「金属陽イオンを含まない」DOM濃縮物を提供するために陽イオン−交換技術を使用して、第一の成分に、Ca+2、Mg+2、Mn+2、Zn+2、Mo+2、またはFe+2/3などの多価陽イオンの除去が行われてよい。第一の成分、および少なくともその化合物に混合物のいくつかは、一般に、カルシウム(Ca)、亜鉛(Zn)、マグネシウム(Mg)、マンガン(Mn)、モリブデン(Mo)、および/または鉄(Fe)などの、一種または複数の多価金属陽イオン、同様に他の遷移金属(例えば、ニッケル、銅、など)と錯化することが通常知られており、植物病原菌類と接触すると、そのような、組成物を含む金属陽イオンを含まないDOM濃縮物は実質的に第一の成分の有効性を、第一の成分を含まない類似の組成物と比較して、植物病原菌類の個体数の抑制において改善(および/または維持または相乗的に第二の成分(例えば、他の殺真菌剤)の効力を改善し得る。いずれの特定の理論にも固執しないが、実質的に「金属陽イオンを含まない」DOM濃縮物は、菌類または菌類様有機体の一種または複数の金属陽イオン依存性生物学的経路を破壊することができ、それゆえに直接または間接的に菌類または菌類様有機体から引き起こされる種子または植物の被害を低減するかまたは除去することができると考えられる。
他の構成成分が、本明細書に開示および記載される組成物中に任意選択的に存在してもよく、界面活性剤(例えば種子や葉の表面の湿潤を亢進するため)、消泡剤、スプレードリフト制御剤、粘度調節剤、不凍剤、着色剤、浸透剤などの従来の製剤アジュバントが含まれる。これらのうちのどれもが、組成物の本質的な成分の安定を損なわないかぎり、必要に応じて添加することができる。
本明細書に開示および記載される組成物を調製するための過程は、必要とされる構成成分の単純な混合を一般に必然的に含む。必要に応じて、どの構成成分も、その他の構成成分と混合する前に、好適な容積の水に前もって溶解され得る。添加の順序は、概して重要ではない。
<第二の成分>
任意選択の第二の成分を採用することができ、少なくとも一つの害虫駆除剤であり得、本明細書の用語「害虫駆除剤」とは、少なくとも1つの殺菌剤、他の殺真菌剤、殺虫剤(ダニ駆除剤および他の殺線虫剤を含む)、誘引剤、滅菌剤、生長調節物質、除草剤、毒性緩和剤、肥料、または情報化学物質を意味する。任意選択の第二の成分の例を下記に提供する。
殺菌剤:ブロノポール、ジクロロフェン、ニトラピリン、ジメチルジチオカルバミン酸ニッケル、カスガマイシン、オクチリノン、フランカルボン酸、オキシテトラサイクリン、プロベナゾール、ストレプトマイシン、テクロフタラム、硫酸銅および他の銅調製物。第一の成分と殺菌剤のそのような組み合わせは、化学成分の組み合わせに関して相乗的、および/または第一の成分および/または殺菌剤の能力に関して相乗的であり得、直接または間接的に細菌の攻撃によって引き起こされる細菌の攻撃および/またはストレスに対する植物の自然防御を改善および/または亢進する。
他の態様では、第二の成分は、例えば、核酸合成阻害剤、例えば、ベナラキシル、ベナラキシル−M、ブピリメート、キララキシル、クロジラコン、ジメチリモール、エチリモール、フララキシル、ヒメキサゾール、メタラキシル、メタラキシル−M、オフレース、オキサジキシル、オキソリン酸;有糸分裂および細胞分裂の阻害剤、例えば、ベノミル、カルベンダジム、ジエトフェンカルブ、フベリダゾール、ペンシクロン、チアベンダゾール、チオファネート−メチル、ゾキサミド;複合体Iでの呼吸鎖阻害剤、例えば、ジフルメトリム;複合体IIでの呼吸鎖阻害剤、例えば、ボスカリド、カルボキシン、フェンフラム、フルトラニル、フラメトピル、メプロニル、オキシカルボキシン、ペンチオピラド、チフルザミド;複合体IIIでの呼吸鎖阻害剤、例えば、アゾキシストロビン、シアゾファミド、ジモキシストロビン、エネストロビン、ファモキサドン、フェンアミドン、フルオキサストロビン、クレソキシム−メチル、メトミノストロビン、オリサストロビン、ピラクロストロビン、ピコキシストロビン、トリフロキシストロビンデカップラージノカップ、フルアジナム;ATP生産阻害剤、例えば、酢酸フェンチン、塩化フェンチン、水酸化フェンチン、シルチオファム;アミノ酸およびタンパク質生合成阻害剤、例えば、アンドプリム、ブラストサイジン−S、シプロジニル、カスガマイシン、カスガマイシン塩酸塩水和物、メパニピリム、ピリメタニル;シグナル伝達阻害剤、例えば、フェンピクロニル、フルジオキソニル、キノキシフェン;脂質および膜合成阻害剤、例えば、クロゾリネート、イプロジオン、プロシミドン、ビンクロゾリンアンプロピルフォス、カリウム−アンプロピルフォス、エジフェンホス、イプロベンホス(IBP)、イソプロチオラン、ピラゾホストルクロホス−メチル、ビフェニルヨードカルブ、プロパモカルブ、プロパモカルブ塩酸塩;エルゴステロール生合成阻害剤、例えば、ヘキサミド、アザコナゾール、ビテルタノール、ブロムコナゾール、シプロコナゾール、ジクロブトラゾール、ジフェノコナゾール、ジニコナゾール、ジニコナゾール−M、エポキシコナゾール、エタコナゾール、フェンブコナゾール、フルキンコナゾール、フルシラゾール、フルトリアホール、フルコナゾール、フルコナゾール−シス、ヘキサコナゾール、イミベンコナゾール、イプコナゾール、メトコナゾール、ミクロブタニル、パクロブトラゾール、ペンコナゾール、プロピコナゾール、プロチオコナゾール、シメコナゾール、テブコナゾール、テトラコナゾール、トリアジメホン、トリアジメノール、トリチコナゾール、ウニコナゾール、ボリコナゾール、イマザリル、硫酸イマザリル、オキスポコナゾール、フェナリモル、フルルプリミドール、ヌアリモール、ピリフェノックス、トリホリン、ペフラゾエート、プロクロラズ、トリフミゾール、ビニコナゾール、アルジモルフ、ドデモルフ、ドデモルフ酢酸塩、フェンプロピモルフ、トリデモルフ、プロピジン、スピロキサミン、ナフチフィン、ピリブチカルブ、テルビナフィン;細胞壁合成阻害剤、例えば、ベンチアバリカルブ、ビアラホス、ジメトモルフ、フルモルフ、イプロバリカルブ、ポリオキシン、ポリオキソリン、バリダマイシンA;メラニン生合成阻害剤、例えば、カルプロパミド、ジクロシメット、フェノキサニル、フタリド、ピロキロン、トリシクラゾール;抵抗性誘導剤、例えば、アシベンゾラル−S−メチル、プロベナゾール、チアジニルマルチサイトキャプタホール、キャプタン、クロロタロニル、水酸化銅、ナフテン酸銅、塩基性塩化銅、硫酸銅、酸化銅、オキシン銅などの銅塩およびボルドー液、ジクロフルアニド、ジチアノン、ドジン、ドジン遊離塩基、ファーバム、フォルペット、フルオロフォルペット、グアザチン、グアザチン酢酸塩、イミノクタジン、イミノクタジンアルベシル酸塩、イミノクタジン三酢酸、マンカッパー、マンコゼブ、マネブ、メチラム、メチラム亜鉛、プロピネブ、多硫化カルシウムを含有する硫黄および硫黄調製物、チラム、トリルフルアニド、ジネブ、ジラム;未知機序の活性物質、例えば、アミブロムドル、ベンチアゾール、ベトキサジン、カプシマイシン、カルボン、キノメチオネート、クロロピクリン、クフラネブ、シフルフェナミド、シモキサニル、ダゾメット、デバカルブ、ジクロメジン、ジクロロフェン、ジクロラン、ジフェンゾコート、ジフェンゾコートメチル硫酸、ジフェニルアミン、エタボキサム、フェリムゾン、フルメトバー(flumetover)、フルスルファミド、フルオピコリド、フルオルイミド、ヘキサクロロベンゼン、8−ヒドロキシキノリン硫酸塩、イルママイシン、メタスルホカルブ、メトラフェノン、メチルイソチオシアネート、ミルジオマイシン、ナタマイシン、ジメチルジチオカルバミド酸ニッケル、ニトロタール−イソプロピル、オクチリノン、オキサモカルブ、オキシフェンチイン、ペンタクロロフェノールおよび塩、2−フェニルフェノールおよび塩、ピペラリン、プロパノシン−ナトリウム、プロキナジド、ピロールニトリン、キントゼン、テクロフタラム、テクナゼン、トリアゾキシド、トリクラミド、ザリラミドおよび2,3,5,6テトラクロロ−4−(メチルスルホニル)ピリジン、N−(4−クロロ−2−ニトロフェニル)−N−エチル−4−メチルベンゼンスルホンアミド、2−アミノ−4−メチル−N−フェニル−5−チアゾールカルボキサミド、2−クロロ−N−(2,3−ジヒドロ−1,1,3−トリメチル−1H−インデン−4−イル)−3−ピリジンカルボキサミド、3−[5−(4−クロロフェニル)−2,3−ジメチルイソオキサゾリジン−3−イル]ピリジン、シス−1−(4−クロロフェニル)−2−(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)シクロヘプタノール、2,4−ジヒドロ−5−メトキシ−2−メチル−4−[[[[1−[3−(トリフルオロメチル)フェニル]エチリデン]アミノ]オキシ]メチル]フェニル]−3H−1,2,3−トリアゾール−3−オン(185336−79−2)、メチル1−(2,3−ジヒドロ−2,2−ジメチル−1H−インデン−1−イル)−1H−イミダゾール−5−カルボキシレート、3,4,5−トリクロロ−2,6−ピリジンジカルボニトリル、メチル2−[[[シクロプロピル[(4−メトキシフェニル)イミノ]メチル]チオ]メチル]−.α.−(メトキシメチレン)ベンズアセトアミド、4−クロロ−α−プロピニルオキシ−N−[2−[3−メトキシ−4−(2−プロピニルオキシ)フェニル]エチル]−ベンズアセトアミド、(2S)−−N−[2−[4−[[3−(4−クロロフェニル)−2−プロピニル]オキシ]−3−メトキシフェニル]エチル]−3−メチル−2−[(メチルスルホニル)アミノ]ブタンアミド、5−クロロ−7−(4−メチルピペリジン−1−イル)−6−(2,4,6−トリフルオロフェニル)[1,2,4]−トリアゾロ[1,5−a]ピリミジン、5−クロロ−6−(2,4,6−トリフルオロフェニル)−N−[(1R)−1,2,2−トリメチルプロピル]−[1,2,4]−トリアゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−アミン、5−クロロ−N−[(1R)−1,2−ジメチルプロピル]−6−(2,4,6−トリフルオロフェニル)[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−アミン、N−[1−(5−ブロモ−3−クロロピリジン−2−イル)エチル]−2,4−ジクロロニコチンアミド、N−(5−ブロモ−3−クロロピリジン−2−イル)メチル−2,4−ジクロロニコチンアミド、2−ブトキシ−6−ヨード−3−プロピルベンゾピラノン−4−オン,N−{(Z)−[(シクロプロピルメトキシ)−イミノ][6−(ジフルオロメトキシ)−2,3−ジフルオロフェニル]メチル}−2−ベンズアセトアミド、N−(3−エチル−3,5,5−トリメチルシクロヘキシル)−3−ホルミルアミノ−2−ヒドロキシベンズアミド、2−[[[[1−[3−(1−フルオロ−2−フェニルエチル)オキシ]フェニル]エチリデン]アミノ]オキシ]メチル−]−α−(メトキシイミノ)−N−メチル−アルファE−ベンズアセトアミド、N−{2−[3−クロロ−5−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル]エチル}−2−(トリフルオロメチル)−ベンズアミド、N−(3’、4’−ジクロロ−5−フルオロビフェニル−2−イル)−3−(ジフルオロメチル)−1−メチル−1H−ピラゾール−4−カルボキサミド、N−(6−メトキシ−3−ピリジニル)シクロプロパンカルボキサミド、1−[(4−メトキシフェノキシ)メチル]−2,2−ジメチルプロピル−1H−イミダゾール−1−カルボン酸、O−[1−[(4−メトキシフェノキシ)メチル]−2,2−ジメチルプロピル]−1H−イミダゾール−1−カルボチオ酸、2−(2−{[6−(3−クロロ−2−メチルフェノキシ)−5−フルオロピリミジン−4−イル]オキシ}フェニル)−2−(メトキシイミノ)−N−メチルアセトアミド、および/または組み合わせ、例えば、フルキサピロキサドおよびピラクロストロビンである。キトサンは第二の成分として採用され得る。上に列挙したそのような第一の成分と第二の成分の組み合わせは、化学成分の組み合わせに関して相乗的、および/または第一の成分および/または第二の成分の能力に関して相乗的であり得、直接または間接的に寄生虫の攻撃によって引き起こされる寄生虫の攻撃および/またはストレスに対する植物の自然防御を改善および/または亢進する。
他の態様では、第一の成分は殺虫剤、例えば:アセチルコリンエステラーゼ(AChE)阻害剤、例えば、カルバメート系、例えばアラニカルブ、アルジカルブ、アルドキシカルブ、アリキシカルブ、アミノカルブ、ベンジオカルブ、ベンフラカルブ、ブフェンカルブ、ブタカルブ、ブトカルボキシム、ブトキシカルボキシム、カルバリル、カルボフラン、カルボスルファン、クロエトカルブ、ジメチラン、エチオフェンカルブ、フェノブカルブ、フェノチオカルブ、ホルメタネート、フラチオカルブ、イソプロカルブ、メタム−ナトリウム、メチオカルブ、メトミル、メトルカルブ、オキサミル、ピリミカーブ、プロメカルブ、プロポクスル、チオジカルブ、チオファノックス、トリメタカルブ、XMC、キシリルカルブ、トリアザメート;アセチルコリン受容体アゴニスト/アンタゴニスト、例えば、クロロニコチニル、例えばアセタミプリド、クロチアニジン、ジノテフラン、イミダクロプリド、ニテンピラム、ニチアジン、チアクロプリド、チアメトキサム、AKD−1022、イミダクロチズニコチン、ベンスルタップ、カルタップ;アセチルコリン受容体モジュレーター、例えば、スピノシン、例えばスピノサドおよびスピネトラム;GABA制御塩化物チャンネル拮抗薬、例えば、有機塩素、例えばカンフェクロル、クロルデン、エンドスルファン、ガンマ−HCH、HCH、ヘプタクロル、リンデン、メトキシクロルフィプロール、例えばアセトプロール、エチプロール、フィプロニル、ピラフルプロール、ピリプロール、バニリプロール;作用機序が未知か未確認である別の活性物質、例えば、リン化アルミニウム、メチルブロマイド、フッ化スルフリル摂食阻害物質、例えば氷晶石、フロニカミド、ピメトロジンダニ成長阻害剤、例えばクロフェンテ、エトキサゾール、ヘキシチアゾクスアミドフルメト、ベンクロチアズ、ベンゾキシメート、ビフェナゼート、ブロモプロピレート、ブプロフェジン、キノメチオネート、クロルジメホルム、クロロベンジレート、クロロピクリン、クロチアゾベン、シクロプレン(cycloprene)、シフルメトフェン、ジシクラニル、フェノキサクリム、フェントリファニル、フルベンジミン、フルフェネリム、フルテンジン(flutenzin)、ゴシプルレ(gossyplure)、ヒドラメチルノン、ジャポニルレ、メトキサジアゾン、石油、ピペロニルブトキシド、オレイン酸カリウム、ピリダリル、スルフルラミド、テトラジホン、テトラスル、トリアラテン、ベルブチン;生物学的製剤、ホルモンまたはフェロモン例えば、アザジラクチン、バシルス種(Bacillus spec.)、ビューベリア種(Beauveria spec.)、コドレモン、メタリジウム種(Metarrhizium spec.)、パエシロマイセス種(Paecilomyces spec.)、チューリンゲンシス(Thringiensin)、ベルチシリウム種(Verticillium spec.);カルボキシアミド系、例えば、フロニカミドオクトパネジェリックアゴニスト(flonicamido ctopaminergic agonists)、例えばアミトラズ;キチン生合成阻害剤ベンゾイルウレア類(benzoylureas)、例えばビストリフルオロン(Bistrifluoron)、クロルフルアズロン(chlofluazuron)、ジフルベンズロン、フルアズロン、フルシクロクスロン、フルフェノクスロン、ヘキサフルムロン、ルフェヌロン、ノバルロン、ノビフルムロン、ペンフルオロン(penfluoron)、テフルベンズロン、トリフルムロンブプロフェジンシロマジン;塩化物チャンネル活性化剤メクチン系、例えばアバメクチン、エマメクチン、エマメクチン安息香酸塩、イベルメクチン、レピメクチン、ミルベマイシン、ラチデクチン、セラメクチン、ドラメクチン、エプリノメクチン、モキシデクチン;脂質合成阻害剤テトロン酸、例えばスピロジクロフェン、スピロメシフェンテトラム酸類、例えばスピロテトラマト、シス−3−(2,5−ジメチルフェニル)−4−ヒドロキシ−8−メトキシ−1−アザスピロ−[4.5]デク−3−エン−2−オン;DNOCサイト−I電子伝達阻害剤METI系、例えばフェナザキン、フェンピロキシメート、ピリミジフェン、ピリダベン、テブフェンピラド、トルフェンピラドヒドラメチルノンジコホル;エクジソンアゴニスト/分裂剤ジアシルヒドラジン類(diacylhydrazines)、例えばクロマフェノジド、ハロフェノジド、メトキシフェノジド、テブフェノジド;マグネシウム刺激ATPアーゼの阻害剤、例えば、プロパルギットネライストキシン類似体、例えば、チオシクラムシュウ酸水素塩、チオスルタップ(thiosultap)?ナトリウム;ラトロフィリン受容体アゴニスト例えば、例えば、環状デプシペプチド、例えば、エモデプシドなどのデプシペプチド;幼若ホルモン模擬物質、例えばジオフェノラン、エポフェノナート、フェノキシカルブ、ヒドロプレン、キノプレン、メトプレン、ピリプロキシフェン、トリプレン;有機リン酸エステル類、例えば、アセフェート、アザメチホス、アジンホス(−メチル、−エチル)、ブロモホス−エチル、ブロムフェンビンホス(−メチル)、ブタチオホス、カズサホス、カルボフェノチオン、クロルエトキシホス、クロルフェンビンホス、クロルメホス、クロルピリホス(−メチル/−エチル)、クマホス、シアノフェンホス、シアノホス、クロルフェンビンホス、デメトン−S−メチル、デメトン−S−メチルスルホン、ジアリホス、ダイアジノン、ジクロフェンチオン、ジクロルボス/DDVP、ジクロトホス、ジメトエート、ジメチルビンホス、ジオキサベンゾホス、ジスルホトン、EPN、エチオン、エトプロホス、エトリムホス、ファムフール、フェナミホス、フェニトロチオン、フェンスルホチオン、フェンチオン、フルピラゾホス、ホノホス、ホルモチオン、ホスメチラン、ホスチアゼート、ヘプテノホス、ヨードフェンホス、イプロベンホス、イサゾホス、イソフェンホス、O−サリチル酸イソプロピル、イソキサチオン、マラチオン、メカルバム、メタクリホス、メタミドホス、メチダチオン、メビンホス、モノクロトホス、ナレド、オメトエート、オキシデメトン−メチル、パラチオン(−メチル/−エチル)、フェントエート、ホレート、ホサロン、ホスメット、ホスファミドン、ホスホカルブ、ホキシム、ピリミホス(−メチル/−エチル)、プロフェノホス、プロパホス、プロペタンホス、プロチオホス、プロトエート、ピラクロホス、ピリダフェンチオン、ピリダチオン(pyridathion)、キナルホス、セブホス(sebufos)、スルホテップ、スルプロホス、テブピリムホス、テメホス、テルブホス、テトラクロロビンホス、チオメトン、トリアゾホス、トリクロルホン、バミドチオン;酸化性ホスホリル化の阻害剤、ATP分裂剤例えば、ジアフェンチウロン(diafenthiuron)有機スズ化合物、例えばアゾシクロチン、シヘキサチン、酸化フェンブタスズ;酸化性ホスホリル化の脱共役剤(Hプロトン勾配妨害剤(H−proton Gradient Interruptors))、例えばクロルフェナピルジニトロフェノール類、例えばビナパシルル、ジノブトン、ジノキャップ;リアノジン受容体アゴニスト安息香酸ジカルボキサミド、例えばフルベンジアミドアントラニルアミド、例えばリナキシピル(rynaxypyr)(3−ブロモ−N−{4−クロロ−2−メチル−6−[(メチルアミノ)カルボニル]フェニル}−1−(3−クロロピリジン−2−イル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド);サイト−II電子伝達阻害剤例えば、ロテノン、サイト−III電子伝達阻害剤例えば、アセキノシル、フルアクリピリム、および昆虫消化管膜の微生物分裂剤バチルス・チューリンゲンシス株;ナトリウムチャンネル調節物質/電圧開口型ナトリウムチャンネル遮断剤、例えばアクリナトリン、アレスリン(d−シス−トランス、d−トランス)、β−シフルトリン、ビフェントリン、ビオアレトリン、ビオアレトリン−S−シクロペンチル異性体、ビオエタノメチリン、ビオペルメトリン、ビオレスメトリン、クロバポルトリン、シス−シペルメトリン、シス−レスメトリン、シス−ペルメトリン、クロシトリン(clocythrin)、シクロプロトリン、シフルトリン、シハロトリン、シペルメトリン(α−、ベータ−、シータ−、ゼータ−)、シフェノトリン、デルタメトリン、エムペントリン(1R異性体)、エスフェンバレレート、エトフェンプロックス、フェンフルトリン、フェンプロパトリン、フェンピリトリン、フェンバレレート、フルブロシトリネート、フルシトリネート、フルフェンプロックス、フルメトリン、フルバリネート、フブフェンプロックス(fubfenprox)、ガンマ−シハロトリン、イミプロトリン、カデトリン、ラムダ−シハロトリン、メトフルトリン、ペルメトリン(シス−、トランス−)、フェノトリン(1R−トランス異性体)、プラレトリン、プロフルトリン、プロトリフェンブテ(protrifenbute)、ピレスメトリン(pyresmethrin)、レスメトリン、RU15525、シラフルオフェン、タウ−フルバリネート、テフルトリン、テラレスリン、テトラメスリンまたは異性体)、トラロメトリン、トランスフルトリン、ZXI8901、ピレトリンDDTオキサジアジン類、例えばインドキサカルブセミカルバゾン、例えばメタフルミゾン(BAS3201)とともに使用され得る。キトサンは昆虫抑制の第二の成分として採用され得る。第一の成分と殺虫剤のそのような組み合わせは、化学成分の組み合わせに関して相乗的、および/または第一の成分および/または殺虫剤の能力に関して相乗的であり得、直接または間接的に寄生虫の攻撃によって引き起こされる寄生虫の攻撃および/またはストレスに対する植物の自然防御を改善および/または亢進する。
他の活性剤の組み合わせも使用され得る。一態様では、第二の成分は第一の成分と組み合わせてまたは引き続き使用される殺線虫剤組成物を含む。好適な殺線虫剤組成物としては、例えば、非燻蒸組の殺線虫剤および/または燻蒸組の殺線虫剤が挙げられる。非燻蒸組の殺線虫剤の例としては、カーバメート類例えば、テミック(アルジカルブ);フラダン(カルボフラン);ビダート(オキサミル);ベノミル、カルボスルファン、クロエトカルブ、およびスタンダック(アルドキシカルブ)が挙げられる。例えば、ジアミダホス、フェナミホス、ホスチエタン、およびホスファミドンなどの有機リン系殺線虫剤。カズサホス、クロルピリホス、ジクロフェンチオン、ジメトエート、エトプロホス、フェンスルホチオン、ホスチアゼート、ヘテロホス、イサミドホス、イサゾホス、ホレート、ホスホカルブ、テルブホス、チオナジン、およびトリアゾホスなどの有機チオリン酸殺線虫剤;イミシアホスおよびメカルホンなどのホスホンチオ酸エステル殺線虫剤;ダサニット(フェンスルホチオン);モカップ(エトプロプ);ネマクール(フェナミホス(pheamiphos));および例えば、ClandoSan(登録商標)(チタン/尿素);DiTera(登録商標)(真菌代謝物)およびAvicta(登録商標)(アバメクチン)などその他。カルバクロールなどの植物学的殺線虫剤;アラニカルブ、アルジカルブ、アルドキシカルブ、オキサミル、チルペート(tirpate)、Avicta(登録商標)(アバメクチン;Syngenta,LLC.)、グリオクラディウム・ロゼウム、またはキトサンなどのオキシムカルバメート殺線虫剤が第二の成分として採用され得る。上記に列挙した第一の成分と殺線虫剤のそのような組み合わせは、化学成分の組み合わせに関して相乗的、および/または第一の成分および/または殺虫剤の能力に関して相乗的であり得、直接または間接的に寄生虫の攻撃によって引き起こされる線虫の攻撃および/またはストレスに対する植物の自然防御を改善および/または亢進する。
他の態様では、第一の成分は、抗ウイルス剤、例えば無症候性ウイルス、原虫、および寄生植物の抑制または治療に有効な薬剤と第一の成分を組み合わせて、ともに使用される。
任意選択の成分は、成長調節物質、例えば、サイトカイニン、オーキシン、ジベレリン、およびそれらと任意の上記列挙した化合物の組み合わせを含み得る。
任意選択の成分は、一種または複数の植物多量栄養素または植物微量栄養素も含んでよい。用語「多量栄養素」は、微量栄養素に対して比較的多い量で植物によって活用される植物の生育のための要素を意味し得る。用語「微量栄養素」は、多量栄養素に対して少ない量で使用される、生育の間に植物によって活用される要素を意味する。例えば、植物多量栄養素には、窒素、カリウム、リン、カルシウム、マグネシウムおよび硫黄が含まれる。任意選択の成分は様々な組合せおよび相対量の個々の多量栄養素を含んでよい。例えば、植物微量栄養素には、鉄、マンガン、亜鉛、銅、ホウ素、モリブデンおよびコバルトが含まれる。微量栄養素を任意選択の成分として提供するために多数の化合物および物質が利用可能である。様々な組合せおよび相対量の微量栄養素、任意選択の成分中で活用することができる。任意選択の成分は、上記のいずれかに加えて、カビ防止剤、吸収剤、浸透剤、およびそれらの組合せも含み得る。
<方法>
植物病原菌類の個体数を抑制するための本明細書に記載の組成物の使用方法を、さらに開示および提供する。植物病原菌類は、内部寄生害虫および/または外部寄生害虫であってよい。一態様では、本明細書に記載の方法は、内部寄生菌類一般に特異的である。他の態様では、本明細書に記載の方法は外部寄生菌類一般、または内部寄生および外部寄生属の菌類両方、従来の農学植物に損害を引き起こすことに関係するものを包括するもの、に特異的である。
一部の実施形態では、組成物は、農業または園芸用種子、より詳細には食用作物に適用される。本明細書において「食用作物」は主にヒトの消費のために成育した作物を意味する。本明細書に開示の方法は播種の直前または保存用種子の両方に適している。第一の成分が菌類を抑制するのに活性であるため、組成物はある特定の作物に特異的ではない。しかしながら、第一の成分は、例えば、毒性および/または忌避によって、菌類の個体数を抑制する植物の防御システムと相乗的に作用してもよい。
本方法は、例えば、トウモロコシ、小麦、大麦、オートムギ、ライムギ、ライコムギおよびイネを含む禾穀類などのイネ科の(イネ科に属する)作物に有益であってよいが、それらは従来の農学作物、野菜作物、果実作物、産油作物、および種子作物を含む、非イネ科作物にも非常に適している。用語「果実」および「野菜」は本明細書においてそれらの農業的または料理的意味で使用され、厳密な植物学的意味では使用されない:例えば、トマト、キュウリおよびズッキーニは本目的のために野菜とみなされるが、植物学的に言うと消費されるのはこれらの作物の果実である。本方法が有用であると見出され得る野菜作物としては、アマランス、ビートグリーン、ビターリーフ(bitter leaf)、チンゲン菜、芽キャベツ、キャベツ、ブタナ、セルタス、チョクウィー(choukwee)、ツルムラサキ、チコリ、フユアオイ、キクの葉、コーンサラダ、クレス、タンポポ、エンダイブ、アリタソウ、シロザ、コゴミ、フルーテッド・パンプキン、ゴールデン・サムファイア(golden samphire)、グッドキングヘンリー、アイスプラント、ジャンブー、カイラン、ケール、コマツナ、クカ(kuka)、ラゴス・ボロギ(Lagos bologi)、ランドクレス、レタス、ハンゲショウ、モロヘイヤ、ミズナ、カラシナ、ハクサイ、ツルナ、オラーチェ、エンドウ葉、ポーク、赤チコリ、ロケット(ルッコラ)、サムファイア、ハマフダンソウ、ハマナ、シエラ・レオネ・ボロギ(Sierra Leone bologi)、ソコ(soko)、スイバ、ホウレンソウ、スベリヒユ、フダンソウ、タアサイ、カブラ菜、クレソン、エンツァイ、ツキヌキヌマハコベおよびヨウ・チョイなどの葉野菜およびサラダ用野菜;
エイコーン・スクワッシュ、アルメニアン・キューカンバー、アボカド、ピーマン、ニガウリ、バターナッツ・スクワッシュ、カイグア、食用ホオズキ、カイエンペッパー、ハヤトウリ、トウガラシ、キュウリ、ナス(オーベルジーヌ)、グローブアーティチョーク、ヘチマ、マラバルヒョウタン(Malabargourd)、パルワル、パティパンカボチャ、多年生キュウリ、パンプキン、カラスウリ、スクワッシュ(マロー)、スイートコーン、パプリカ、ティンダ、トマト、トマティロ、冬瓜、西インドコキュウリおよびズッキーニ(コージェット)などの花の咲く野菜および実のなる野菜;
アメリカンラッカセイ(American groundnut)、アズキ、クロマメ、ササゲ、ヒヨコマメ(ガルバンゾマメ)、ドラムスティック、ドリコスマメ、ソラマメ(ブロード・ビーン)、サヤインゲン、グアル、ハリコットビーン、ホースグラム、インドエンドウ、キドニービーン、レンズマメ、ライマメ、モスビーン、リョクトウ、シロインゲンマメ、オクラ、エンドウマメ、ピーナッツ(ラッカセイ)、キマメ、ウズラマメ、ツルアズキ、ベニバナインゲン、ダイズ、タルウィ、テパリービーン、ウラマメ、ハッショウマメ、シカクマメおよびジュウロクササゲなどのマメ科の野菜(マメ科植物);
アスパラガス、カルドン、セロリアック、セロリ、ジャンボニンニク、フェンネル、ニンニク、コールラビ、クラト(kurrat)、ニラ、レンコン、ノパル、タマネギ、プロイセンアスパラガス、エシャロット、ネギおよびギョウジャニンニクなどの鱗茎および茎野菜;
アヒパ、アラカチャ、タケノコ、ビートルート、ブラッククミン、ゴボウ、サギッタリア、カマス、カンナ、ニンジン、キャッサバ、チョロギ、ダイコン、ラッカセイエンドウ、ゾウコンニャク、アビシニアンバナナ、ショウガ、ゴボウ(gobo)、ハンブルクパセリ、セイヨウワサビ、キクイモ、ヒカマ、パースニップ、ピグナッツ(pignut)、ヤマハッカ、ポテト、ソウゲンカブ(prairie turnip)、ラディッシュ、ルタバガ(スウィード)、セイヨウゴボウ、キクゴボウ、セリ、サツマイモ、サトイモ、ティー(TI)、タイガーナッツ、カブ、ウルーコ、ワサビ、ウォーターチェストナット(water chestnut)、ヤーコンおよびヤムイモなどの根および塊茎野菜;および
アンゼリカ、アニス、バジル、ベルガモット、キャラウェー、カルダモン、カモミール、チャイブ、シラントロ、コリアンダー、ディル、フェンネル、チョウセンニンジン、ジャスミン、ラベンダー、レモンバーム、レモンバジル、レモングラス、マジョラム、ミント、オレガノ、パセリ、ケシ、サフラン、セージ、スターアニス、タラゴン、タイム、ターメリックおよびバニラなどのハーブ類が挙げられるが、これらに限定されない。
本方法が有用であると見出され得る果実作物としては、リンゴ、アプリコット、バナナ、ブラックベリー、クロフサスグリ、ブルーベリー、ボイセンベリー、カンタループ、サクランボ、シトロン、クレメンタイン、クランベリー、ダムソン(damson)、ドラゴンフルーツ、イチジク、ブドウ、グレープフルーツ、グリーンゲージ、グーズベリー、グアバ、カンロ、ジャックフルーツ、キーライム、キウイフルーツ、キンカン、レモン、ライム、ローガンベリー、リュウガン、ビワ、マンダリン、マンゴー、マンゴスチン、メロン、マスクメロン、オリーブ、オレンジ、パパイヤ、モモ、セイヨウナシ、カキ、パイナップル、プランテン、プラム、ポメロ、ウチワサボテン、マルメロ、ラズベリー、アカフサスグリ、スターフルーツ、イチゴ、タンジェロ、タンジェリン、テイベリー、アグリフルーツおよびスイカが挙げられるが、これらに限定されない。
本方法が有用であると見出され得る種子作物、例えば、任意の植物種の種子を生産するために用いられる専門の作物としては、穀類(例えば、オオムギ、トウモロコシ(メイズ)、キビ、オートムギ、イネ、ライムギ、ソルガム(ミロ)およびコムギ)に加えて、ソバ、コットン、アマニ(油)、カラシナ、ケシ、菜種(キャノーラを含む)、ベニバナ、ゴマおよびヒマワリなどのイネ科以外の種子作物が含まれ得る。
本方法が有用であると見出され得る、上記のカテゴリーのいずれにも当てはまらない他の作物としては、テンサイ、サトウキビ、ホップおよびタバコが挙げられるが、これらに限定されない。
上に列挙したそれぞれの作物は、自身の特定の菌類保護の必要性を有する。特定の作物のための本明細書に記載される組成物のさらなる最適化は、過度の試験を行うことなく、本開示に基づいて当業者が容易に行うことができる。
本明細書に開示および記載される組成物を使用する方法は、本明細書に記載される組成物を、種子または植物に、あるいは種子または植物の場所に、一種または複数の菌類の個体数を抑制するために適用することを含む。菌類の個体数は先在し得、または、例えば物質、種子の保存の間、または物質または種子の有効寿命中に発達することが予期される一以上であってよい。一態様では、本明細書に開示され記載される組成物を種子に適用する、および/または播種の前、最中、後のいずれかで土壌に適用する、および/または葉または出芽植物の任意の場所に適用する。連続的な処理、例えば種子処理の後に土壌および/または葉処理、かかる処理は期間によって分けられる、が採用され得る。
本明細書に開示および記載される組成物は、さらなる希釈および/または種子、植物または場所への適用の前に水への混合に好適な、濃縮形態で、(例えば、液体、ゲル、または再構成可能粉末状)、提供され得る。あるいは、それらはすぐに使える溶液または直接適用するための懸濁液として提供され得る。本明細書に開示および記載される組成物は、肥料溶液および/または害虫駆除溶液などの他のAIと組み合され得るため、それらはそのような他の溶液と混ぜることによって希釈および/または再構築されることができる。上述の濃縮組成物はさらなる希釈に好適である。ゆえに、一態様では、組成物は、植物、単一の種子またはバルク内の種子の集合体または連続的過程で、または植物あるいは播種後の種子の場所への適用に好適に製剤された第一の成分を備え、その第一の成分は植物または種子上または植物または種子の場所内の菌類の個体数を抑制するのに十分な量で存在する。
<種子、葉、および場所処理またはコーティング>
植物病原菌類個体数の抑制に有用な本明細書に開示および記載される組成物は葉、種子、または場所に液体を適用するための任意の従来システムを使用して適用され得る。最も一般的には、種子については、液体、ゲル、油/水乳剤、または粉末状の組成物と種子をタンブリングすることにより適用され、それは例えば、最も簡便だと見いだされる、吹き付けによって、種子に導入され得る。吹き付けるには、散水ノズルおよびタンブラーと組み合わさった回転盤噴霧器を含む、任意の従来噴霧法がスプレー液滴を生成するために使用され得る。
一態様では、種子を、第一の成分および一種または複数の害虫駆除剤および/または一種または複数の天然植物ホルモンから選択された任意選択の成分を含む水性組成物と接触させることを含む、菌類個体数抑制のための方法を提供する。種子は連続的またはバッチ処理過程で吹き付け、ローリング、またはタンブリングなどの従来の方法によって組成物と接触させてよい。ゆえに、第一の成分は任意選択の成分と組み合され得る。第一の成分と任意選択の成分の組み合わせは、ある濃度で水性媒体に混合され得、播種の前および/または植栽の意図した場所での菌類個体数の抑制を提供するのに十分な時間をかけて種子と接触させられ得る。
種子処理または種子コーティングには、第一成分の量(適用量)は約0.1mL/100kg種子重量〜約1000mL/100kg種子重量であってよい。本明細書に記載の組成物の他の濃度が用いられてよい。ある特定の態様では、適用量は約1mL/100kg種子〜約100mL/100kg種子;好ましくは約10mL/100kg種子〜約75mL/100kg種子であってよい。
葉の表面または場所適用には、本明細書に記載の組成物の適用量は、土壌に適用されるか、または葉あるいは植物の場所への葉面散布として、約0.01グラム/ヘクタール〜約10.0グラム/ヘクタールの乾燥重量、約0.2グラム/ヘクタール〜約2.0グラム/ヘクタール間の乾燥重量、0.3グラム/ヘクタール〜約1.5グラム/ヘクタール間の乾燥重量、または約0.4グラム/ヘクタール〜約1.0グラム/ヘクタール間の乾燥重量であってよい。本明細書に記載の組成物の他の濃度が用いられてよい。一態様では、適用された組成物の吸収は一般的には葉の表面上の適用の場所で起こるが、適用された組成物は他の領域に流れ落ち得、そこで吸収され得る。流出(適用された溶液が葉面〜流れ土壌または植物の他の育成媒体に届く場合)は通常望ましくないが、適用された第一の成分は通常、植物の予想寿命中のいずれかのときに植物の根系によって吸収され得るため全て失われるわけではない。しかしながら、流出を最小にする適用方法が好ましく、当業者に周知である。
上述のように濃縮組成物を使用して(または希釈して)調製される適用溶液は、本明細書に開示および記載される組成物および方法のさらなる態様を表す。
種子処理用途には、第一の成分の濃縮組成物は約600倍以上まで水で、より一般には約100倍まで、または約40倍まで希釈され得る。例示的には、濃縮生成物は約0.01mg/Kg種子〜約10mg/Kg種子、例えば約0.1mg/Kg種子、.5mg/Kg種子、2.5mg/Kg種子またはより高い量で適用され得る。本明細書に記載の組成物の他の濃度が用いられてよい。
植物の葉への適用には、濃縮組成物は約600倍以上に水で、より一般的には約100倍までまたは約40倍まで希釈され得る。例示的には、濃縮生成物はcanbeappliedat約0.1〜約30リットル/ヘクタール(l/ha)で、例えば約5〜約25l/ha、希釈後の総適用容積で約60〜約600l/ha、例えば約80〜約400l/haまたは約100〜約200l/haで適用され得る。本明細書に記載の組成物の他の濃度が用いられてよい。
種子処理用途には、第一の成分の濃縮組成物は使用されるか、あるいは約600倍以上まで水で、より一般的には約100倍まで、または約40倍まで希釈され得る。例示的には、濃縮生成物は約0.1mg/Kg種子〜約100mg/Kg種子、例えば約0.1mg/Kg種子、1mg/Kg種子、10mg/Kg種子で適用され得る。本明細書に記載の組成物の他の濃度が用いられてよい。
本明細書に記載の組成物は、順序で適用され得、例えば、種子、植物、またはその場所は第一の成分と接触し得、そして任意選択的に少なくとも一つの害虫駆除剤と出芽後植物またはその場所が第一の成分および任意選択的に少なくとも一つの害虫駆除剤と接触し得る。本明細書に開示および記載される組成物の適用の頻度および量割合は多くの因子に従って変わり得る。比較的高い量割合で適用し、その後に同一のまたはより低い量割合で、1回またはそれ以降後続して適用するのが有利である可能性がある。適用頻度は、例えば、1シーズン当たり単回適用から3回適用までであってよい。ある特定の状況では、1回適用で十分であろう。他の状況では、1回目および/または2回目および/または3回目の適用が、植物の特定の成長周期、または菌類の既知の生活環または風土性習性に先行するか、これに取って代わるか、または相当してよい。
他の態様では、種子、植物、または場所にポリマーまたは他のマトリックスをコーティングまたはドレッシングを適用することを含む植物病原菌類の個体数の抑制方法が提供され、ポリマーまたはマトリックスは第一の成分、任意選択的に一種または複数の害虫駆除剤および/または一種または複数の天然植物ホルモンを含む。ポリマーまたはマトリックスは、第一の成分および、任意選択的に一種または複数の害虫駆除剤および/または一種または複数の天然植物ホルモン(集合的に、「活性物質」)を放出することが可能である。ポリマーまたはマトリックスは、温度、含水量、日光、時間、またはそれらの組合せに応答して活性物質を放出するよう設計され得る。ポリマーまたはマトリックスは、活性物質放出を急速に溶解するかまたは分解することができるか、あるいは、経時的に、または温度、含水量、日光、時間、またはそれらの組合せなどの所定の条件に応答して活性物質を抑制可能に放出することができる。ポリマーまたはマトリックスは、例えば、湿気の進入、活性物質の収容などを可能にするために、コーティングを中断させるための、分離した層を伴う多層であってよい。好適なポリマーまたはマトリックスとしては、ヒドロゲル、ミクロゲル、またはゾル−ゲルが挙げられる。この点に関して有用な種子コーティングの具体的な材料(完全製剤を含む)および方法としては、例えば、Intellicoat(商標)(Landec Inc.,Indiana);ThermoSeed(商標)(Incotec、Netherlands)CelPril(商標)Poncho(商標)、Poncho/VOTiVo(商標)(Bayer CropScience);ApronMaxx(商標)(Syngenta)、およびNacret(商標)(Syngenta)などの、使用される過程および材料、が含まれる。活性物質は、ナノ粒子として提供され得、ポリマーまたはマトリックスに組み込むか、または種皮に直接付着させることができる。ポリマーまたはマトリックスコーティングは、約0.01ミル〜約10ミルの厚さであってよい。コーティングは、種子に機構的および環境的損害からの保護をさらに提供し得、穿孔工程を促進し得る。同一または異なる植物の生きている及び死んでいる種子は、共植栽、植栽前、または平行あるいは順次使用するために、第一の成分および任意選択的に他の成分でコーティング、ドレッシング、および/または外殻形成される。
上記の種子処理または種子コーティングには、第一の成分の量は約0.01mg/kg種子重量〜約10mg/kg種子重量であってよいが、より高い量割合が採用され得る。
<植物病原菌類の個体数抑制のための組成物>
種子およびまたは植物の場所での植物病原菌類の個体数抑制は、根粒形成、発芽、根の発達、出芽、および健康、特に病気、とりわけ細菌または菌類病に対する抵抗力またはからの保護の一以上を改善し得、それは本明細書に開示および記載される方法の重要な利益である。上に詳述される方法は植物病原菌類の個体数の抑制に有用で、改善された一般植物健康、栄養および/または改善された植物および/または種子の農学的利益を提供する。例えば、植物病原菌類の総数/領域の減少、植物病原菌類胞子の減少、および/または植物の被害の減少などの植物病原菌類の個体数抑制に関するいかなる利益も、本方法の農学的利益であってよい。線虫個体数の抑制の二次的な利益は、根の発達の改善(例えば、根または根毛成長の改善)、より高品質な産物、成長の改善および/またはより長期の成長期(いずれにせよ、産物のより高い生産高につながる)、より早い出芽、ストレス耐性の増加および/またはストレスからの回復の改善を含む植物ストレス管理の改善、機構強度の増加、乾燥耐性の改善、および偶発菌類病感染の減少を含むが、これらに限定されない。これらのいずれの利益の組み合わせも得られることができる。
<試験1.ピーマン−土壌散布における菌類様(卵菌(Oomycete))抑制についての有効性>
フィトフトラ・カプシキ(Phytophthora capasici)抑制−試験1の目的は、ピーマンを卵菌の被験宿主として用いてフィトフトラ・カプシキの抑制についての第一の成分の有効性を実証または確認することであった。早期および晩期の果実発育および最終産物に沿って、植物発育の成長評価がこの試験のために集められた。フィトフトラ・カプシキについての病気発症データがこの試験のために集められた。ピーマン植物はまた様々な適用量での第一の成分の最初の適用後に任意の適用植物毒性の影響についても監査された。
試験1は各処理およびデータ収集のため四つの複製品を活用するストリップ試験として構成された。試験1は例示的に設置された表面点滴灌漑システムにおいて注入するための第一の成分を適応する。各複製品は、長さ1300フィート長の一つのベッド(3.33フィート幅)からなる。各ベッドは2列のピーマン植物を含んでいた。全散布は作物の正常灌漑期間中に点滴テープに生成物を配分するようにハイプロポンプ(hypro pump)と多岐管を活用して全て適用された。早期収穫と最終収穫を表すデータは、それぞれ集められた。収穫時、一複製品につき四つの植物が活用され、全てのピーマンが収穫され、市場に出せる、まだ収穫に適さない、または菌類病気のための摘み取り、に分離された。総重量、総数、および果実ごとの平均重量のデータが集められた。最終収穫データもまた1エーカー毎のトン推定生産高で挿入された。試験1の早期植物発育段階の間、フィトフトラ・カプシキ感染の始まりは、植え付けの38日後に認められた。この病気は第一の成分処理と比較した場合、未処理チェックにおいてより蔓延していることが判明した。フィールドの最初の部において得られたデータがフィトフトラ・カプシキ(P.capsici)個体数が縁で築かれていることを示す一方で、フィールドの長さについてとられた後期のデータは、本試験中のこの病気の真の重症度をより表した。植え付けの93日後の最終評価の日、フィトフトラ・カプシキ発生率は、未処理チェックと比べた場合、第一の成分で処理された敷地において有意に(約30%)低かった。試された適用量での第一の成分からの植物毒性影響は認められなかった。
<試験2−ダイズのボトリオスフェリア・オブツサ(Botryosphaeria obtusa)(ダイズ斑点病/黒腐病)およびコレトトリカム・トルンカツム(Colletotrichum truncatum)(炭疸病)の第一の成分抑制の有効性−葉処理>
試験2の目的は、業界標準殺真菌剤処理(STRATEGO(商標))対未処理コントロール群と比較して、第一の成分を使用したダイズの様々な菌類の個体数の抑制における第一の成分の有効性の測定を含む。第一の成分とStratego、およびStratego単独をAG4703品種の大豆でテストした。適用量は、第一の成分については6oz/ac、第一成分を6oz/acと10oz/acのStrategoを組み合わせた量、または10oz/acのStratego単独であった。この試験は第一の成分とStrategoの組み合わせが、Stratego単独より炭疸病の抑制において有意に優れていることを示した。この試験はまた著しい発生率のダイズ斑点病(FLS)を有し、第一の成分とStratego、同様にStratego単独は有意な病気抑制を提供した。FLS抑制において、Stratego単独と比べて第一の成分とStrategoを用いるほうが、少し改善が見られた。加えて、この組み合わせは、数値的には成長したダイズの最大生産高を有したが、それはStratego単独と有意に異ならなかった。この試験は第一の成分と従来の殺真菌剤間の相乗作用を示した。
<試験3−キュウリのフザリウム・ソラニ(Fusarium solani)の抑制についての第一の成分の有効性−種子処理>
試験3では、第一の成分はキュウリ種子(ククミスサティバス(Cucumis sativus))と、実験室バッチ種子処理機(lab batch seedt reater)を介して13ml/100kg種子、26ml/100kg種子、および52ml/100kg種子の濃度を使用して接触した。業界標準、すなわち、10ml/100kgの種子のMaxim(商標)4FSが使用された。フザリウム・ソラニ接種有りおよび無しの未処理対照が使用された。使用されたフザリウム・ソラニ接種物は10日間に渡り2回オートクレーブされたイネ上で成長し、ティースクリーナーを通して選別され、濃縮され土壌系に0.5%w/vの比率で適用された。500,000の大分生子で追加された追加接種を、接種時に1プラントあたり1mlでプラントのベースに追加した。接種物は標準PDA上で成長し、適用の直前に蒸留水を介して収穫した。
試験3については、出芽および病気の重症度が、業界標準処理、非接種未処理および接種未処理対照と比較して第一の成分について評価された。フザリウム・ソラニについての病気評点はそれぞれ0−5の段階、症状なし、軽度な病気(発育阻止);中度の病気(発育阻止、水浸状病変);中度から重度の病気(発育阻止、病変、軽度の萎れ)、重度の病気(萎れ);植物枯死に基づいて決定され、2、3および4週間後に評価された。ほとんどの処理についての発芽率は、100%の植物(1ポットにつき2植物)が発芽した未処理、非接種対照と比較して一貫して全てにおいて低かった。病気発症は出芽の10〜14日後に始まり、着実に進行し、結果的に、第二週の後には評価された出芽データはなかった。ANOVAを各出芽データセットに行った。平均分散(mean separation)のため、対照テストに対しニューマン・キュールズ多重比較検定とダネットの多重比較を活用した。試験3はキュウリ実生の出芽における有意に観察される差異はないと示したが、しかしながら植え付けから大体2週間で始まった、有意および高度に進行性の病気が、土壌ライン/実生の冠周辺で観察された。症状は、フザリウム・ソラニのまさに典型的な、水浸状、オレンジ変色病変だった。病気の進行のため、根または茎への評価はなされなかった。これらのデータに基づき、試験3は、テストされた水準の接種適用でのキュウリのフザリウム・ソラニの抑制可能性について、Maxim(商標)単独または第一の成分との組み合わせがわずかに優れることを示したが、試験された適用量での第一の成分単独ではフザリウム・ソラニの抑制に効果はほぼなかったと示された。いずれの素材にも植物毒性は見られなかった。
<試験4−ダイズのフィチウム・アファニデルマタム(Pythium aphanidermatum)の抑制についての第一の成分の有効性−種子処理>
試験4では第一の成分はAmor47F8ダイズ種子(グリシンマックス(Glycine max))と実験室バッチ種子処理機を介して、13ml/100kg種子、26ml/100kg種子、および52ml/100kg種子の濃度を使用して接触した。業界標準、すなわち、10ml/100kgの種子のMaxim(商標)4FSが使用された。フィチウム接種有りおよび無しの未処理対照が使用された。使用されたフィチウム接種物は10日間に渡り2回オートクレーブされたイネ上で成長し、ティースクリーナーを通して選別され、濃縮され土壌系に0.5%w/vの比率で適用された。
試験4については、出芽および病気重症度が、業界標準処理(Trilex(商標)2000)、非接種未処理と接種未処理対照と比べて第一の成分について評価された。フィチウムについての病気評点はそれぞれ0−5の段階、症状なし、軽度な病気(発育阻止);中度の病気(発育阻止、水浸状病変);中度から重度の病気(発育阻止、病変、軽度の萎れ)、重度の病気(萎れ);植物枯死に基づいて決定され、2、3および4週間後に評価された。ほとんどの処理についての発芽率は、100%の植物(1ポットにつき2植物)が発芽した未処理、非接種対照と比較して一貫して全てにおいて低かった。後期出芽では、未処理、接種対照はいくつかの出芽後立ち枯れ病を有し、未処理/非接種対照と比べて有意に(P=0.05)差があった。実験の最後に、ダイズの根を冠上で均一に切除し、土壌を除去するために慎重に水で洗浄した。根をおおよそ1時間空気乾燥し、秤量した。全体的に生存植物/処理間で重量に大した差は見られなかった。ANOVAを各出芽データセットに行った。平均分散のため、対照テストに対しニューマン・キュールズ多重比較検定とダネットの多重比較を活用した。試験4は、未処理/接種処理が、未処理/非接種対照または第一の成分で処理されたサンプルと比べて有意に病気が多いことを示した。
これらのデータに基づき、試験4は、全ての第一の成分処理が、第一の成分が業界標準(Trilex(商標)2000)と匹敵して、ダイズ実生のフィチウムの抑制においてプラスの効果を有することを示した。これらのデータに基づき、試験4はテストされた水準の接種適用でのダイズのフィチウムの抑制可能性において、Trilex(商標)単独または第一の成分との組み合わせがわずかに優れることを示した。いずれの第一成分の適用量にも植物毒性は見られなかった。
<試験5−パンプキンのうどんこ病(例えば、エリシフェ属種(Erysiphe spp.)、スフェロテカ属種(Sphaerotheca spp.))の抑制についての第一の成分の有効性−併用−肥料粒処理>
試験5の目的は、植え付け前施肥と側方施肥の両方での肥料と組み合わせた第一の成分を使用してパンプキンにおけるうどんこ病の抑制の有効性を測定することである。
対照パンプキン植物に300lbs/acreの15.5−0−0側方施肥とともに400lbs/acreの12−12−12肥料を適用した。テストサンプルは、植え付け前肥料に8oz/acreの第一の成分が浸透した400lbs/acreの12−12−12肥料のパンプキン植え付け前施肥を含んでいた。テストサンプルの側方施肥は8oz/acreの第一の成分が浸透した300lbs/acreの15.5−0−0を含んでいた。第一の成分、標準パンプキン多産プログラムへの追加として、パンプキンの成長にわずかな影響を与える一方で、特定の病気、成長および生産高パラメータの改善を提供した。試験5のデータは、この試験中に評価された他の全てと比べて、葉うどんこ病の量が第一の成分サンプル−植え付け前および側方施肥処理において最も低かったことを示した。
試験6−実生コットンにおけるリゾクトニア・ソラニの抑制についての第一の成分の有効性−種子コーティング
試験6では第一の成分はファイトジェン(Phytogen)375WNRコットン実生(ゴシピウム・ヒルスツム(Gossypiumhirsutum))と実験室バッチ種子処理機を介して、13ml/100kg種子、26ml/100kg種子、および52ml/100kg種子の濃度を使用して接触した。業界標準、すなわち、10ml/100kgの種子のMaxim(商標)4FSが使用された。リゾクトニア・ソラニ接種有りおよび無しの未処理対照が使用された。使用されたリゾクトニア・ソラニ接種物は10日間に渡り2回オートクレーブされたイネ上で成長し、ティースクリーナーを通して選別され、濃縮され土壌系に0.5%w/vの比率で適用された。
試験6については、出芽および病気重症度が、業界標準処理(Trilex(商標)2000)、非接種未処理と接種未処理対照と比べて第一の成分について評価された。リゾクトニア・ソラニについての病気評点はそれぞれ0−5の段階、症状なし、軽度な病気(発育阻止);中度の病気(発育阻止、水浸状病変);中度から重度の病気(発育阻止、病変、軽度の萎れ)、重度の病気(萎れ);植物枯死に基づいて決定され、2、3および4週間後に評価された。早期出芽率で、未処理、非接種チェックはいくつかの他の処理と比べて有意であった。テストが延長するにつれ、より多くのコットンが他の処理で出芽し、有意性が除かれた。リゾクトニア・ソラニが出芽を遅らせるのかおよび/または第一の成分がわずかに、発芽および植物発育に可逆的な植物毒性影響を有するのかは不明である。接種対照が処理されず、リゾクトニア・ソラニが後に有意に病気発展に現れたため、病原体が出芽の遅れおよび植物発育の遅れを引き起こした可能性が最も高い。実験の最後に、コットン全体植物を除去し、土壌を除去するために慎重に水で洗浄した。植物をおおよそ1時間空気乾燥し、秤量(植物全体)した。このテストでは、全体的に生存植物/処理間で重量に大した差は見られなかった。ANOVAを各出芽データセットに行った。平均分散のため、対照テストに対しニューマン・キュールズ多重比較検定とダネットの多重比較を活用した。試験6は、未処理/接種処理が、未処理/非接種対照または第一の成分または業界標準で処理されたサンプルと比較して有意により多くの病気を有することを示した。早期出芽でおよび病気の重症度ごとに有意な差が観察された。病気はリゾクトニア・ソラニのまさに典型的な、土壌ライン/実生の冠で発症および茎を取り囲む、深い、水浸病変であった。根は重度の病気が根の全体質量を結果少なくしたが、病変発展の面で影響を受けなかった。病気は非接種対照(TRT1)と接種対照(TRT2)間で明白に差があったため、第一の成分はリゾクトニア・ソラニに抑制効果を提供したと考えられる。業界標準Trilex処理種子と比較したとき、第一の成分が少ない量では病気抑制が少ない(統計的に有意ではないが)ことが観察された。
これらのデータに基づき、試験6は全ての第一の成分処理がプラスの効果をコットン実生のリゾクトニア・ソラの抑制において有することを、第一の成分が業界標準(Trilex(商標)2000)と匹敵することとともに示す。これらのデータに基づき、試験4はテストされた接種適用水準では、Trilex(商標)単独または第一の成分との組み合わせは、コットンのリゾクトニア・ソラニの抑制の可能性においてわずかに優れていることを示す。第一の成分のいずれの適用比率でも植物毒性は認められなかった。
上記の種子/土壌/葉の処理は第一の成分が広範囲の菌類および菌類様種にわたって作用する有効な植物病原菌類の個体数抑制であることを示す。第一の成分が比較的環境条件に対して安定的であるため、土壌および/または葉の処理は、匹敵する結果をもたらし、必要に応じて種子処理と組み合され得る。ゆえに、植物または種子の大体の場所における植物病原菌類の個体数を抑制する方法は、場所または種子または植物を第一の成分および任意選択的に第二の成分とその場所の植物病原菌類の個体数を抑制する量で接触させることによって、例えば、本明細書に開示の組成物と接触していない種子または場所と比べて、種子または植物の発芽、出芽、根の発育または活力における目に見える改善によって、達成される。上記データは、本明細書に記載のように、植物病原菌類によって直接的または間接的に引き起こされる種子または植物の被害を低減するかまたは除去するための規定された組成物のDOMの使用を明確に例証する。加えて、上記データは、その使用が一つまたは複数の菌類の金属陽イオン−依存生物学的経路を破壊するように本質的に金属陽イオンを含まないDOMの使用を明確に例証する。
本明細書で引用した全ての特許文献および刊行物は、引用することによりその全ては本明細書の一部をなすものとする。単語「含む(comprise、comprises、comprising)」は、排他的ではなく、包括的であると解釈されるべきものである。

Claims (38)

  1. 種子、植物、または種子もしくは植物の場所において植物病原菌類または植物病原菌類様有機体を管理する方法であって、
    第一の成分を付与した種子を準備する又は植物もしくはその場所に第一の成分を導入するステップであって、前記第一の成分が、溶存有機物(DOM)濃縮物を含む組成物であって、前記DOMが、
    縮合炭化水素、リグニン、ならびにタンニンおよび/または縮合タンニン、ならびに一種または複数の微量金属の混合物、
    前記溶存有機物の約0.5を超える酸素対炭素比、
    約200を超えるタンニン化合物の総数(このタンニン化合物は、質量スペクトル分析法による測定で、約0.5〜約1.4の水素対炭素比、および約0.7未満の芳香族指数を有し)、
    質量スペクトル分析法による測定で、リグニン化合物が約47〜56%、タンニン化合物が33〜42%、および縮合炭化水素が約8〜11%であるパーセント質量分布
    のうちの少なくとも二つを特徴とするものであるステップと、
    前記植物病原菌類が直接的または間接的に引き起こす種子または植物の被害を低減または除去するステップと
    を含む方法。
  2. 前記DOMが、縮合炭化水素、リグニン、ならびにタンニンおよび/または縮合タンニンの混合物であり、前記組成物の総パーセントの少なくとも20%の化合物が、タンニンおよび/または縮合タンニンであることを特徴とする請求項1に記載の方法。
  3. 前記DOMが、縮合炭化水素、リグニン、ならびにタンニンおよび/または縮合タンニンの混合物を含むことを特徴とし、前記組成物の総パーセントの少なくとも10%の化合物が、タンニンおよび/または縮合タンニンであることを特徴とする請求項1に記載の方法。
  4. 前記植物病原菌類または植物病原菌類様有機体が、内部寄生害虫および/または外部寄生害虫である請求項1〜3のいずれか一項に記載の方法。
  5. 前記植物病原菌類または植物病原菌類様有機体が、子嚢菌類、不完全菌類、担子菌類、および卵菌類から選択される請求項1〜3のいずれか一項に記載の方法。
  6. 前記種子がコットンであり、前記植物病原菌類または植物病原菌類様有機体が紋枯病菌である請求項1〜3のいずれか一項に記載の方法。
  7. 前記種子がダイズであり、前記植物病原菌類または植物病原菌類様有機体がフィチウム・アファニデルマタムである請求項1〜3のいずれか一項に記載の方法。
  8. 前記第一の成分が、ポリマーマトリックス内に放出可能に含有され、前記ポリマーマトリックスが、種子コーティング、種子ドレッシング、種子外殻形成、肥料粒子または肥料粉末に構成可能である請求項1に記載の方法。
  9. 前記第一の成分が、殺虫剤、誘引剤、滅菌剤、殺菌剤、殺ダニ剤、殺線虫剤、追加の殺真菌剤、成長調節物質、除草剤、毒性緩和剤、肥料、および/または情報化学物質の少なくとも一つと組み合わせて使用される請求項1に記載の方法。
  10. 前記第一の成分および前記殺虫剤、誘引剤、滅菌剤、殺菌剤、殺ダニ剤、殺線虫剤、追加の殺真菌剤、成長調節物質、除草剤、毒性緩和剤、肥料、情報化学物質の少なくとも一つ、並びにそれらの組み合わせが、ポリマーマトリックス内に放出可能に含有され、前記ポリマーマトリックスが、種子コーティング、種子ドレッシング、種子外殻形成、肥料粒子または肥料粉末に構成可能である請求項9に記載の方法。
  11. 増量剤、液体溶媒、固体キャリア、界面活性剤、乳化剤、分散剤、粘着剤、および/または着色剤をさらに含む請求項1、9または10のいずれか一項に記載の方法。
  12. 前記追加の殺真菌剤および前記菌類または菌類様有機体と組み合わせて使用される前記第一の成分が、フザリウム・ソラニである請求項9に記載の方法。
  13. 前記植物病原菌類または植物病原菌類様有機体が、アルテルナリア属(アルテルナリア・ソラニ、アルテルナリア・アルタネイタ)、アファノミセス属、アスコキタ属、ビポラリス・ドレクスレラ(ドレクスレラ・マイディス)、ブルメリア・グラミニス、ボトリティス・シネレア、ブレミア・ラクツカエ、セルコスポラ属、コクリオボラス属(コクリオボラス・サティバス、コクリオボラス・ミヤベアナス)、コレトトリクム属、ドレクスレラ属(ドレクスレラ・テレス、ドレクスレラ・トリチシ−レペンチス)、ピレノホラ属、エスカ、エクセロヒルム属、エリシフェ・シコラセアルム、スファエロセカ・フリギネア、ベルチシリウム属、フザリウム属(フザリウム・グラミネアルム、フザリウム・クルモルム、フザリウム・オキシスポルム)、ゲウマノミセス・グラミニス、ギベレラ属(ギベレラ・フジクロイ)、ヘルミントスポリウム、ミクロドキウム・ニバレ、ミコスフェレラ属(ミコスフェレラ・グラミニコラ、ミコスフェレラ・フィジエンシス)、ペロノスポラ属(ペロノスポラ・ブラシカエ、ペロノスポラ・デストラクター)、ファコプサラ・パキリジ ファコプサラ・メイボミアエ、ホモプシス、フィトフトラ属(フィトフトラ・インフェスタンス)、フィトフトラ属(フィトフトラ・カプシキ)、プラズモパラ・ビチコラ、ポドスファエラ・レウコトリカ、シュドセルコスポレラ・ヘルポトリコイデス、シュドペロノスポラ属(シュドペロノスポラ・クベンシス、シュドペロノスポラ・フミリ)、プッキニア属(プッキニア・トリティキナ、プッキニア・ストリホルミス、プッキニア・ホルディ、プッキニア・グラミニス、プッキニア・アスパラギ)、ピリクラリア・オリザエ、コルチキウム・ササキイ、サロクラジウム(サロクラジウム・オリザエ、サロクラジウム・アテヌアタム)、エンチロマ・オリザエ、ピリクラリア・グリセア、ピチウム属(ピチウム・ウルチマム、ピチウム・アファニデルマタム)、リゾクトニア属(リゾクトニア・ソラニ)、リンコスポリウム・セカリ、スクレロチニア属、セプトリア・トリチシ スタゴノスポラ・ノドラム、エリシフェ(ウンシヌラ)ネカトル、セトスパリア属、スファセロテカ・レイリニア、チエバリオプシス属、チレチア属、ウスチラゴ属(ウスチラゴ・マイジス)、またはベンツリア属(ベンツリア・イネクアリス)である請求項1〜3のいずれか一項に記載の方法。
  14. 前記植物病原菌類または植物病原菌類様有機体が卵菌である請求項8〜12のいずれか一項に記載の方法。
  15. 前記植物病原菌類または植物病原菌類様有機体がフィトフトラ・カプシキである請求項1〜3のいずれか一項に記載の方法。
  16. 前記植物病原菌類または植物病原菌類様有機体が、ファコプソラ・パクリジ(Phakopsora pachyrhizi)、ファコプソラ・メイボミアエ(Phakopsora meibomiae)(アジアサビ病)、ボトリオスフェリア・オブツサ(ダイズ斑点病/黒腐病)、およびコレトトリカム・トルンカツム(炭疸病)である請求項1〜3のいずれか一項に記載の方法。
  17. 前記植物病原菌類または植物病原菌類様有機体がフィチウム・アファニデルマタムである請求項1〜3のいずれか一項に記載の方法。
  18. 前記植物病原菌類または植物病原菌類様有機体がエリシフェ属種またはスフェロテカ属種である請求項1〜3のいずれか一項に記載の方法。
  19. 前記植物病原菌類または植物病原菌類様有機体が紋枯病菌である請求項1〜3のいずれか一項に記載の方法。
  20. 前記種子がコットンであり、前記植物病原菌類または植物病原菌類様有機体が紋枯病菌である請求項1〜3のいずれか一項に記載の方法。
  21. 前記種子がダイズであり、前記植物病原菌類または植物病原菌類様有機体がフィチウム・アファニデルマタムである請求項1〜3のいずれか一項に記載の方法。
  22. 前記第一の成分の導入が植物コットンの場所に行われ、前記植物病原菌類または植物病原菌類様有機体がフィトフトラ・カプシキである請求項1〜3のいずれか一項に記載の方法。
  23. 前記第一の成分の導入が肥料に行われ、前記植物病原菌類または植物病原菌類様有機体がエリシフェ属種またはスフェロテカ属種(うどんこ病)である請求項1〜3のいずれか一項に記載の方法。
  24. 前記植物または種子がマメ科作物のものである請求項1〜3のいずれか一項に記載の方法。
  25. 前記植物または種子が果実または野菜作物のものである請求項1〜3のいずれか一項に記載の方法。
  26. 前記植物または種子が穀物または油料種子作物のものである請求項1〜3のいずれか一項に記載の方法。
  27. 前記植物または種子が穀物、イネ科草本、油料種子、農学作物、またはアブラナ属から選択されたものである請求項1〜3のいずれか一項に記載の方法。
  28. 前記植物または種子が遺伝子組み換えされている請求項1〜3のいずれか一項に記載の方法。
  29. 前記第一の成分が肥料に導入され、この肥料が粒状または粉状である請求項1〜3のいずれか一項に記載の方法。
  30. 環境中で菌類、菌類様有機体、または酵母菌を抑制する方法であって、
    前記環境に、本質的に金属陽イオンを含まず溶存有機物(DOM)濃縮物を含む第一の成分を導入するステップであって、前記DOMが、
    縮合炭化水素、リグニン、ならびにタンニンおよび/または縮合タンニン、ならびに一種または複数の微量金属の混合物、
    前記溶存有機物の約0.5を超える酸素対炭素比、
    約200を超えるタンニン化合物の総数(このタンニン化合物は、質量スペクトル分析法による測定で、約0.5〜約1.4の水素対炭素比、および約0.7未満の芳香族指数を有し)、
    質量スペクトル分析法による測定で、リグニン化合物が約47〜56%、タンニン化合物が33〜42%、および縮合炭化水素が約8〜11%であるパーセント質量分布、
    のうちの少なくとも二つを特徴とするものであるステップと、
    前記菌類、菌類様有機体の一つまたは複数の金属陽イオン依存生物学的経路を破壊し、それによって前記菌類、菌類様有機体、または酵母菌が直接または間接的に引き起こす種子または植物の被害を低減または除去するステップと
    を含む方法。
  31. 前記DOMが、縮合炭化水素、リグニン、ならびにタンニンおよび/または縮合タンニンの混合物であり、前記組成物の総パーセントの少なくとも20%の化合物が、タンニンおよび/または縮合タンニンであることを特徴とする請求項30に記載の方法。
  32. 前記DOMが、縮合炭化水素、リグニン、ならびにタンニンおよび/または縮合タンニンの混合物を含むことを特徴とし、前記組成物の総パーセントの少なくとも10%の化合物が、タンニンおよび/または縮合タンニンである請求項30に記載の方法。
  33. 前記種子および/または植物に、改善された植物健康を提供するステップをさらに含み、外菌根と内菌根の菌根共生が実質的に破壊されない請求項1または30のいずれか一項に記載の方法。
  34. 前記菌根共生が嚢状アーバスキュラー(VA)菌根を含む請求項33に記載の方法。
  35. 植物病原菌類が直接的または間接的に引き起こす種子または植物の被害を低減または除去するための、溶存有機物(DOM)濃縮物の組成物の使用であって、前記DOMが、
    前記溶存有機物の約0.5を超える酸素対炭素比、
    約200を超えるタンニン化合物の総数(このタンニン化合物は、質量スペクトル分析法による測定で、約0.5〜約1.4の水素対炭素比、および約0.7未満の芳香族指数を有し)、
    質量スペクトル分析法による測定で、リグニン化合物が約47〜56%、タンニン化合物が33〜42%、および縮合炭化水素が約8〜11%であるパーセント質量分布
    のうちの少なくとも二つを特徴とするものである使用。
  36. 縮合炭化水素、リグニン、ならびにタンニンおよび/または縮合タンニンの混合物をさらに特徴とし、前記組成物の総パーセントの少なくとも20%の化合物が、タンニンおよび/または縮合タンニンであることを特徴とする請求項35に記載の使用。
  37. 縮合炭化水素、リグニン、ならびにタンニンおよび/または縮合タンニンの混合物をさらに特徴とし、前記組成物の総パーセントの少なくとも10%の化合物が、タンニンおよび/または縮合タンニンであることを特徴とする請求項35に記載の使用。
  38. 前記使用が、前記植物病原菌類の一つまたは複数の金属陽イオン依存生物学的経路を破壊するように、前記DOMが本質的に金属陽イオンを含まない請求項35の使用。
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