以下の定義は、本開示を理解するのに有用であり得る。
本明細書で使用するとき、「吸収性物品」とは、主な機能が汚れ及び排泄物を吸収及び保持することである消費者製品を指すために用いられる。本明細書で使用するとき、「おむつ」とは、概して、幼児及び失禁症状のある人によって、胴体下部周囲に着用される吸収性物品を指す。本明細書で使用するとき、用語「使い捨て」は、概して、洗濯されることを意図しない、又は他の方法で吸収性物品として復元若しくは再使用されることを意図しない吸収性物品を説明するのに使用される(例えば、単回使用後に廃棄されることが意図され、リサイクルされる、堆肥化される、又は他の方法で環境に配慮した方法で処分されるように構成されてもよい)。
本明細書で使用するとき、「接合した」とは、ある要素を別の要素に直接固着させることによって、ある要素を別の要素に直接固定させる形態と、ある要素を中間部材に固着させてから、その中間部材を他の要素に固着させることによって、ある要素を別の要素に間接的に固定させる形態とを包含する。
「長手方向」とは、吸収性物品が広げられた収縮していない状態にある時の物品の腰部縁部から、長手方向に対向する腰部縁部まで、又は、腰部縁部から股部の底、すなわち、2つに折りたたまれた物品の折りたたみ線まで、実質的に垂直に走る方向を意味する。長手方向の45度以内の方向は、「長手方向」であると考えられる。「横方向」とは、物品の長手方向に延在する側縁部から、側方に対向する長手方向に延在する側縁部まで走り、概ね長手方向に直角である方向を指す。横方向の45度以内の方向は、「横方向」であると考えられる。
本明細書で使用するとき、「基材」とは、主として二次元(すなわち、XY平面)であり、基材の長さ(X方向)及び幅(Y方向)に比べて、厚さ(Z方向)が比較的小さい(すなわち、1/10以下)材料のことである。基材の非限定的な例としては、ウェブ、繊維性材料の層(単数又は複数)、不織布、高分子フィルム又は金属箔などのフィルム及び箔が挙げられる。これらの材料は、単独で用いられてもよく、あるいは、一緒に積層された2つ以上の層を含んでもよい。そのような形態では、ウェブは基材である。
本明細書では、「不織布」とは、連続的な(長い)フィラメント(繊維)及び/又は不連続の(短い)フィラメント(繊維)から、例えば、スパンボンド法、メルトブロー法、梳綿等のプロセスによって作られた材料を指す。不織布は、織られた又は編まれたフィラメントパターンを有しない。
本明細書では、「機械方向」(MD)とは、プロセスを通過する材料の流れの方向を指す。更に、材料の相対的な配置及び移動は、プロセスの上流からプロセスの下流まで、プロセスを通して機械方向に流れるものとして説明することができる。
本明細書で使用するとき、「横断方向」(CD)とは、機械方向と平行でなく、通常、機械方向に垂直である方向を指す。
本明細書では、「パンツ」(更に、「トレーニングパンツ」、「予め閉じたおむつ」、「おむつパンツ」、「パンツ型おむつ」、及び「プルオンおむつ」とも言及される)とは、幼児又は成人の着用者用に設計された、連続的な外辺部腰部開口部及び連続的な外辺部脚部開口部を有する使い捨て吸収性物品を指す。パンツは、物品が着用者に着用される前に、連続的な又は閉じた腰部開口部、及び少なくとも1つの連続的な、閉じた脚部開口部を有して構成されることができる。パンツは、任意の再締結可能な及び/又は恒久的な密閉部材(例えば、継ぎ目、熱結合、圧接、接着剤、粘着性結合、機械的ファスナー等)を用いて、物品の部分を一緒に接合することが挙げられるがこれらに限定されない、様々な技法によって予め形成されることができる。パンツは、腰部領域の物品の円周に沿った任意の箇所で予め形成されてもよい(例えば、側面で締結又は縫製される、前側腰部で締結又は縫製される、後側腰部で締結又は縫製される)。
本明細書では、「予め締結された」とは、着用者に着用される前に、梱包の際に前側腰部領域と後側腰部領域とが互いに締結又は接続された形態で製造され、消費者に提供されるパンツ型おむつを指す。そのようなパンツ型おむつは、幼児又は成人の着用者用に設計された、連続的な外辺部腰部開口部及び連続的な外辺部脚部開口部を有してもよい。以下により詳細に説明するように、おむつパンツは、再締結可能及び/又は恒久的な密閉部材(例えば、継ぎ目、熱結合、圧接、接着剤、粘着性結合、機械的ファスナー等)を用いて、おむつの部分を一緒に接合することが挙げられるがこれらに限定されない、様々な技法によって予め形成されることができる。更に、パンツ型おむつは、腰部領域の円周に沿った任意の箇所で予め形成されてもよい(例えば、側面で締結又は接続される、前側腰部で締結又は接続される、後側腰部で締結又は接続される)。
本開示の態様は、吸収性物品を製造する方法及び器具に関し、より詳細には、前進している折り重ねられた吸収性物品を制御する方法及び器具に関する。以下により詳細に説明するように、変換プロセスで、折り重ねられた吸収性物品は、移送器具上に移送されてもよい。移送器具は、折り重ねられた吸収性物品を回転させ、再配向するように適合されてもよい。回転プロセス及び再配向プロセスの間、折り重ねられた吸収性物品は、遠心力及び/又は重力にさらされる可能性がある。変換器具は、移送器具に隣接して位置し、前進している折り重ねられた吸収性物品の動きを制御するように構成されたガイド部材を含んでもよい。更に、ガイド部材は、折り重ねられた吸収性物品が移送器具上を前進している間、側面継ぎ目をたくし込む作業を行うように構成されてもよい。
折り重ねられた個別の吸収性物品は、股部領域によって分離された長手方向に対向する第1の腰部領域及び第2の腰部領域を有するシャーシを含んでもよい。個別の吸収性物品は、第1の腰部領域が第2の腰部領域と対向する関係になるようにU字状に折り重ねられてもよい。環状弾性ベルトは、第1の腰部領域と第2の腰部領域とを接続してもよい。環状弾性ベルトは、第1の弾性ベルト及び第2の弾性ベルトを含んでもよい。第1の弾性ベルト及び第2の弾性ベルトはそれぞれ、第1の端部領域によって、及び、中央領域によって横方向に分離された第2の端部領域によって画定されてもよい。第1の弾性ベルト及び第2の弾性ベルトの第1の端部領域は、接合されて第1の側面継ぎ目を形成してもよく、第1の弾性ベルト及び第2の弾性ベルトの第2の端部領域は、接合されて第2の側面継ぎ目を形成してもよい。
本開示の変換器具は、折り重ねられた吸収性物品を、第1の運搬器具から第2の運搬器具まで前進させるための移送器具を含む。移送器具は、フレーム、及びフレームと回転可能に接続された複数の移送部材を含む。フレームは、第1の回転軸の周りで回転可能であり、移送部材は、第2の回転軸の周りで回転可能である。第1の回転軸は、第2の回転軸とは異なる方向に延在する。第1の回転軸は、第2の回転軸と直交してもよい。移送部材は、受け面を画定してもよい。変換器具は、更に、フレームに隣接して位置するガイド部材を含み、フレームとガイド部材との間で間隙を形成している。ガイド部材は、移送部材の受け面と対向する関係にあるガイド面を含んでもよい。
動作中、折り重ねられた吸収性物品の第1の腰部領域は、第1の運搬器具から移送器具まで移送されてもよい。折り重ねられた吸収性物品は、移送部材の受け面の上へ前進してもよい。移送器具は、折り重ねられた吸収性物品を、第1の回転軸の周りで機械方向に前進させる。移送部材は、同時に、第2の回転軸の周りで折り重ねられた吸収性物品を回転させてもよい。移送器具は、受け面とガイド面との間の間隙を通して、折り重ねられた吸収性物品を前進させる。次に、折り重ねられた吸収性物品は、移送器具から第2の運搬器具に前進する。
吸収性物品が第1の回転軸の周りで機械方向に前進している時、ガイド部材は、前進する折り重ねられた吸収性物品に作用し得る遠心力及び/又は重力によって生じた第2の腰部領域の動きを制限するように機能する。第2の腰部領域の動きを制限することは、吸収性物品が第2の運搬器具に前進するのを補助することができる一方で、下流の包装作業のために、折り重ねられた吸収性物品の望ましい配向を制御するのも補助することができることが理解されよう。
いくつかの例示的な形態では、ガイド部材のガイド面は、受け面の湾曲状の形状と一致する湾曲状の形状を有してもよい。更に、折り重ねられた吸収性物品が機械方向に前進している時、ガイド面は移送部材の受け面の方へ収束してもよい。より具体的には、ガイド面と受け面との間の間隙は、最小距離によって画定されてもよい。いくつかの例示的な形態では、間隙は、ガイド部材の第1の端部分で第1の距離を画定し、ガイド部材の第2の端部分で第2の距離を画定してもよい。第2の距離は、第1の距離より短い。その結果、ガイド部材は、折り重ねられた吸収性物品の第1の腰部領域と第2の腰部領域とを共に完全に折り重ねられた形態にガイドすることができる。ガイド面は、折り重ねられた吸収性物品が機械方向に前進するのを補助するために、ガイド面と折り重ねられた吸収性物品との間の摩擦係数が比較的低いように構成されてもよい。
いくつかの例示的な形態では、たくし込むプロセスは、本明細書に開示された方法及び器具と共に用いられてもよい。例えば、第1の側面継ぎ目及び第2の側面継ぎ目を含む、第1の弾性ベルト及び第2の弾性ベルトの第1の端部領域及び第2の端部領域の部分は、吸収性物品が移送部材とガイド部材との間の間際を通って前進する時、吸収性物品のシャーシの中にたくし込まれてもよい。第2の腰部領域が、遠心力及び/又は重力によって、第1の腰部領域から引き離されている時、側面継ぎ目タッカーは、側面継ぎ目をシャーシにたくし込むように適合されている。間隙の最小距離が減少するにつれて、第2の腰部領域は、第1の腰部領域の方に引き寄せられる。第1の腰部領域を第2の腰部領域の方に引き寄せることは、第1の側面継ぎ目及び第2の側面継ぎ目をシャーシの中にたくし込まれた状態に保持するのを補助することができる。
前述したように、本明細書に説明されるプロセス及び器具は、前進する折り重ねられた吸収性物品をガイドするために用いることができる。後の考察に更なる文脈を提供するのに役立つように、以下に、本明細書に開示する方法及び器具によってガイドされてもよい、おむつパンツの形状の吸収性物品の概要を提供する。本開示は、おむつパンツの形状の吸収性物品を前進させることに関するが、本明細書に開示される方法及び器具は、折り重ねられた、又は折り重ねられていない形態の様々なタイプの吸収性物品と共に用いられてもよいことが理解されるであろう。更に、本明細書に開示される方法及び器具は、様々な変換作業で、部分的に組み立てられたおむつ構成要素及び/又はおむつシャーシをガイドするために用いられてもよい。
図2及び3Aは、本明細書に開示される方法及び器具によって、組み立てられ、折り重ねられることができるおむつパンツ100の例を示す。具体的には、図2は、予め締結された形態のおむつパンツ100の斜視図を示し、図3Aは、着用者から外方を向くおむつの部分が観察者の方に配向された状態で、おむつパンツ100の平面図を示す。図2及び3Aに示されるおむつパンツ100は、シャーシ102及び環状弾性ベルト104を含む。以下でより詳細に論じられるように、第1の弾性ベルト106及び第2の弾性ベルト108は共に接続されて、環状弾性ベルト104を形成する。
続いて図3Aを参照すると、シャーシ102は、第1の腰部領域116、第2の腰部領域118、及び第1の腰部領域と第2の腰部領域との中間に配置された股部領域120を含む。第1の腰部領域116は、前側腰部領域として構成されてもよく、第2の腰部領域118は、後側腰部領域として構成されてもよい。いくつかの実施形態では、前側腰部領域116、後側腰部領域118、及び股部領域120のそれぞれの長さは、吸収性物品100の長さの三分の一であってもよい。おむつ100は、更に、前側腰部領域116で横方向に延在する前側腰部縁部121、及び長手方向に対向し、後側腰部領域118で横方向に延在する後側腰部縁部122を含んでもよい。現在の考察の基準系を提供するために、図3Aのおむつ100及びシャーシ102は、長手方向軸124及び横軸126で示される。いくつかの実施形態では、長手方向軸124は、前側腰部縁部121を通り、かつ後側腰部縁部122を通って延在してもよい。横軸126は、シャーシ102の第1の長手方向又は右側縁部128を通り、かつ第2の長手方向又は左側縁部130の中間点を通って延在してもよい。
図2及び3Aに示されるように、おむつパンツ100は、内側の身体に面する表面132、及び外側の衣類に面する表面134を含んでもよい。シャーシ102は、バックシート136及びトップシート138を含んでもよい。シャーシ102は、更に、トップシート138の部分とバックシート136との間に配置された吸収性コア142を含む、吸収性組立体140を含んでもよい。以下により詳細に説明されるように、おむつ100は、更に、着用者の脚の周りのフィット性を高めるために、脚部弾性体及び/又はレッグカフ等の他の特徴を含んでもよい。
図3Aに示されるように、シャーシ102の周辺は、第1の長手方向の側縁部128によって、第2の長手方向の側縁部130によって、第1の腰部領域116に配置された第1の横方向に延在する端縁部144によって、及び、第2の腰部領域118に配置された第2の横方向に延在する端縁部146によって画定されてもよい。側縁部128及び130の双方は、第1の端部縁部144と第2の端縁部146との間で長手方向に延在する。図3Aに示されるように、横方向に延在する端縁部144及び146は、前側腰部領域116で横方向に延在する前側腰部縁部121から、及び、後側腰部領域118で横方向に延在する後側腰部縁部122から長手方向内部に位置する。おむつパンツ100が着用者の下胴部に着用されるとき、シャーシ102の前側腰部縁部121及び後側腰部縁部122は、着用者の腰部の部分を取り囲んでもよい。同時に、シャーシ側縁部128及び130は、着用者の脚の少なくとも一部分を取り囲んでもよい。股部領域120は、着用者の脚の間に一般に位置決めされ、吸収性コア142は、前側腰部領域116から股部領域120を通って後側腰部領域118まで延在してもよい。
図3Aを参照すると、おむつ100は、更に、伸縮性のあるレッグカフ156を含んでもよい。レッグカフ156は、レッグバンド、サイドフラップ、バリアカフ、弾性カフ、又はガスケッチングカフであり得、場合によってはそのように言及されることが理解されよう。伸縮性のあるレッグカフ156は、脚部領域での身体滲出物の漏れを低減させるのに役立つように、様々な方法で構成されてもよい。例としてのレッグカフ156としては、米国特許第3,860,003号、同第4,909,803号、同第4,695,278号、同第4,795,454号、同第4,704,115号、同第4,909,803号、及び米国特許出願第12/434,984号に説明されるようなものが挙げられる。
前述のように、おむつパンツは、環状弾性ベルト104を備えて製造され、着用者に着用される前に、梱包の際に前側腰部領域116と後側腰部領域118とが互いに接続された形態で消費者に提供されてもよい。そのような形態では、おむつパンツ100は、図2に示されるような、連続的な外辺部腰部開口部110及び連続的な外辺部脚部開口部112を有してもよい。
前述したように、環状弾性ベルト104は、第2の弾性ベルト108と接続された第1の弾性ベルト106によって画定される。図3Aに示されるように、第1の弾性ベルト106は、第1の端部領域106a及び第2の対向する端部領域106b、並びに中央領域106cを画定し、第2の弾性ベルト108は、第1の端部領域108a及び第2の対向する端部領域108b、並びに中央領域108cを画定する。
第1の弾性ベルトの中央領域106cは、シャーシ102の第1の腰部領域116と接続され、第2の弾性ベルト108の中央領域108cは、シャーシ102の第2の腰部領域118と接続される。図2に示されるように、第1の弾性ベルト106の第1の端部領域106aは、第1の側面継ぎ目178で、第2の弾性ベルト108の第1の端部領域108aと接続され、第1の弾性ベルト106の第2の端部領域106bは、第2の側面継ぎ目180で、第2の弾性ベルト108の第2の端部領域108bと接続され、環状弾性体のベルト104、並びに腰部開口部110及び脚部開口部112を画定する。
図3A、3C及び3Dを参照すると、第1の弾性ベルト106は、更に、外側横方向縁部107a及び内側横方向縁部107bを画定し、第2の弾性ベルト108は、外側横方向縁部109a及び内側横方向縁部109bを画定する。外側横方向縁部107a、109aは、更に、前側腰部縁部121、及び横方向に延在する後側腰部縁部122を画定してもよい。第1の弾性ベルト106及び第2の弾性ベルト108は、更に、外側の衣類に面する層162、及び内側の着用者に面する層164をそれぞれ含んでもよい。第1の弾性ベルト106及び第2の弾性ベルト108は、同じ材料を含んでもよく、かつ/又は同じ構造を有してもよいことが理解されよう。いくつかの実施形態では、第1の弾性ベルト106及び第2の弾性ベルトは、異なる材料を含んでもよく、かつ/又は異なる構造を有してもよい。第1の弾性ベルト106及び第2の弾性ベルト108は、様々な材料から構成されてもよいことが理解されるべきである。例えば、第1のベルト及び第2のベルトは、プラスチックフィルム、有孔プラスチックフィルム、天然材料の織布ウェブ若しくは不織布ウェブ(例えば、木材繊維又は綿繊維)、合成繊維(例えば、ポリオレフィン、ポリアミド、ポリエステル、ポリエチレン、又はポリプロピレンの繊維)、又は天然繊維及び/若しくは合成繊維の組み合わせ、又はコーティングされた織布ウェブ若しくは不織布ウェブなどの材料から製造されてもよい。いくつかの実施形態では、第1の弾性ベルト及び第2の弾性ベルトは、合成繊維の不織布ウェブを含んでおり、伸縮性の不織布を含んでもよい。他の実施形態では、第1の弾性ベルト及び第2の弾性ベルトは、内側の疎水性で非伸縮性の不織布材料、及び外側の疎水性で非伸縮性の不織布材料を含む。
第1の弾性ベルト106及び第2の弾性ベルト108はそれぞれ、外側層162と内側層164との間に間置されたベルト弾性材料を更に含んでもよい。ベルト弾性材料は、弾性ベルトの長さに沿って延在するストランド、リボン、又はパネルなどの1つ以上の弾性要素を含んでもよい。図3A、3C、及び3Dに示されるように、ベルト弾性材料は、複数の弾性ストランド168を含んでもよく、この弾性ストランドは、本明細書では、外側の腰部弾性体170、及び内側の腰部弾性体172と言及される場合がある。図3Aに示されるように、弾性ストランド168は、第1の弾性ベルト106の第1の端部領域106aと第2の対向する端部領域106bとの間に、及び、第2の弾性ベルト108の第1の端部領域108aと第2の対向する端部領域108bとの間に連続的に横方向に延在する。いくつかの実施形態では、いくつかの弾性ストランド168は、例えば、第1の弾性ベルト106及び第2の弾性ベルト108が吸収性組立体140と重なり合う等の領域で、不連続性を有して構成されてもよい。いくつかの実施形態では、弾性ストランド168は、長手方向に一定間隔で配置されてもよい。他の実施形態では、弾性ストランド168は、長手方向に異なる間隔で配置されてもよい。伸張状態のベルト弾性材料は、非収縮外側層と非収縮内側層との間に間置されても、接合されてもよい。ベルト弾性材料が弛緩されるとき、ベルト弾性材料は、非伸張状態に戻り、外側層及び内側層を収縮させる。ベルト弾性材料は、環状弾性ベルトの領域で、望ましい収縮力の変化を提供してもよい。
シャーシ102及び弾性ベルト106、108は、図3Aに描かれた以外の異なる方法で構成されてもよいことが理解されよう。例えば、図3Bは、シャーシ102の第1の横方向に延在する端縁部144が、第1の弾性ベルト106の外側横方向縁部107aに沿って整合されると共に重なり、第2の横方向に延在する端縁部146が、第2の弾性ベルト108の外側横方向縁部109aに沿って整合されると共に重なる点を除き、図3Aを参照して上述したものと同じ構成要素を有するおむつパンツ100の平面図を示す。
本明細書に記載される使い捨て吸収性物品(すなわち、おむつ、使い捨てパンツ、成人用失禁物品、生理用ナプキン、パンティーライナー等)の構成要素は、2007年9月20日公開の米国特許公開第2007/0219521A1号(Hirdら)、2011年6月16日公開の米国特許公開第2011/0139658A1号(Hirdら)、2011年6月16日公開の米国特許公開第2011/0139657A1号(Hirdら)、2011年6月23日公開の米国特許公開第2011/0152812A1号(Hirdら)、2011年6月16日公開の米国特許公開第2011/0139662A1号(Hirdら)、及び2011年6月16日公開の米国特許公開第2011/0139659A1号(Hirdら)に記載されるバイオベース含量から少なくとも部分的に構成され得る。これらの構成要素としては、トップシート不織布、バックシートフィルム、バックシート不織布、サイドパネル不織布、バリアレッグカフ不織布、スーパー吸収体、不織布獲得層、コアラップ不織布、接着剤、ファスナーフック、ファスナーランディングゾーン不織布、及びフィルムベースが挙げられるが、これらに限定されない。
少なくとも1つの例示的形態では、使い捨て吸収性物品の構成要素は、ASTM D6866−10の方法Bを用いて、約10%〜約100%のバイオベース含量値を含み、別の実施形態では、約25%〜約75%の含量値を含み、更に別の実施形態では、ASTM D6866−10の方法Bを用いて、約50%〜約60%の含量値を含む。
ASTM D6866−10の方法論を適用して任意の使い捨て吸収性物品の構成要素のバイオベース含量を決定するためには、使い捨て吸収性物品の構成要素の代表的な試料が試験用に入手されなければならない。少なくとも1つの実施形態では、使い捨て吸収性物品の構成要素は、既知の粉砕方法(例えば、Wiley(登録商標)粉砕機)を用いて、約20メッシュ未満の微粒子に砕かれることができ、無作為に混合した粒子から好適な量の代表的な試料を得ることができる。
上述のように、本明細書に開示される方法及び器具は、遠心力及び/又は重力にさらされる、前進する折り重ねられたおむつパンツをガイドするために用いることができる。図4A及び4Bは、折り重ねられたおむつパンツ101をガイドするための例示的な変換器具200を示す。変換器具200は、フレーム228を有する移送器具220、及びフレーム228と回転可能に接続された複数の移送部材230を含む。フレーム228は、第1の回転軸232の周りで回転するように構成されてもよく、移送部材230は、第1の回転軸232とは異なる方向に延在する第2の回転軸234の周りで同時に回転するように構成されてもよい。各移送部材230は、受け面246によって画定される。例示的な移送器具は、2012年10月26日出願の「METHOD AND APPARATUS FOR CHANGING THE ORIENTATION OF AN ABSORBENT ARTICLE」という名称の米国特許出願(代理人整理番号12618)に説明される。変換器具200は、フレーム228とガイド部材202との間に間隙210を画定するように、移送器具220のフレーム228に隣接して位置するガイド部材202を含む。ガイド部材202は、移送部材230の受け面246と対向する関係で位置決めされているガイド面204を含む。変換器具200は、ガイド部材202の第1の端部分206に隣接して位置決めされた第1の運搬器具236、及びガイド部材202の第2の端部分208に隣接して位置決めされた第2の運搬器具238を含んでもよい。
図2、4A、及び4Bを参照すると、動作中に、折り重ねられたおむつパンツ101は、機械方向MDに、第1の運搬器具236の上へ前進してもよい。折り重ねられたおむつパンツ101の第2の腰部領域118の外側表面134は、第1の運搬器具236と接触してもよく、第1の腰部領域116の外側表面134は、第1の運搬器具236から見て外方に向いてもよい。折り重ねられたおむつパンツ101は、第1の運搬器具236によって受け取られる間に、組立及び構成の様々な方法及び器具にさらされる可能性があることが理解されよう。そのような上流プロセス及び器具の例は、2012年4月16日出願の米国特許出願第13/447,531号、2012年4月16日出願の米国特許出願第13/447,544号、2012年4月16日出願の米国特許出願第13/447,568号、及び2012年4月16日出願の米国特許出願第13/447,585号に開示されている。
第1の運搬器具及び第2の運搬器具は、様々な方法で構成されてもよいことが理解されよう。例えば、そこから、及びそこへおむつパンツ101が移送される第1の運搬器具236及び第2の運搬器具238は、例えば、ロール、ドラム、カーブドコンベヤ、リニアコンベヤ、及び/又はカーブリニア搬路に従う個別のヘッドであってもよい。第1の運搬器具236及び第2の運搬器具238は、異なる表面速度で動いてもよく、又は同じ表面速度で動いてもよい。移送器具220は、第2の運搬器具238で折り重ねられたおむつパンツ101に適用されるのと同じ速度で、折り重ねられたおむつパンツ101を第1の運搬器具236からピックアップしてもよい。
図4Bに示されているように、折り重ねられたおむつパンツ101の第1の腰部領域116の外側表面134は、第1の運搬器具236から、移送部材230の受け面246の上へ前進してもよい。折り重ねられたおむつパンツ101が、移送部材230の受け面246の上へ前進するとき、折り重ねられたおむつパンツ101は、完全に折り重ねられてもよい(例えば、第1の腰部領域116の内側表面132が、第2の腰部領域118の内側表面132と接触している)。移送器具220は、折り重ねられたおむつパンツ101を、第1の回転軸232の周りで機械方向MDに回転させてもよい。図5Aに示されるように、移送部材230は、折り重ねられたおむつパンツ101を、移送部材230とガイド部材202との間の間隙210を通して前進させてもよい。
図4A、4B、及び5Aを参照すると、移送部材230が第1の回転軸232の周りで回転している時、遠心力及び/又は重力は、折り重ねられたおむつパンツ101の第2の腰部領域118を、ガイド面204の方へ、第1の方向Aに引っ張る可能性がある。フレーム228が第1の回転軸232の周りで回転している時、移送部材230は、第2の回転軸234の周りで同時に回転してもよい。折り重ねられたおむつパンツ101が間隙210を通って前進する時、第2の腰部領域118の内側表面132が、第1の腰部領域116の方へ、第2の方向Bに動くように、ガイド面204は、移送部材230の受け面246の方へ収束してもよい。図5Bに示され、以下により詳細に説明するように、第2の腰部領域118が、第1の腰部領域116から離れて位置決めされている時、側面継ぎ目タッカー212が、第1の側面継ぎ目178及び第2の側面継ぎ目180をたくし込むために用いられてもよい。ガイド面204が、受け面246の方へ収束している時、第2の腰部領域118は、第1の腰部領域116の方へ、区分方向Bに動いてもよく、それによって第1の側面継ぎ目178及び第2の側面継ぎ目180を、折り重ねられたおむつパンツ101のシャーシ102の中にたくし込む。図4Bに示されるように、折り重ねられたおむつパンツ101は、間隙210から第2の運搬器具238の上へ前進してもよい。折り重ねられたおむつパンツ101が移送部材230の受け面246から外れるように、真空は、断続的に中断されてもよい。
図6に示すように、ガイド部材202は、ガイド面204を含む。図4Aを参照して、ガイド面204の形状は、移送部材230の受け面246の形状と一致してもよい。例えば、ガイド面204は、受け面246の湾曲形状と一致するように、図4Aに示されるように湾曲状であってもよい。湾曲状の形状を有するガイド面204が示されるが、ガイド面204は、様々な他の形状を有するように構成されてもよいことが理解されるであろう。ガイド部材202は、フレーム228に対して静止してもよい。いくつかの例示的な形態では、ガイド部材202は、フレーム228と接続されてもよい。ガイド部材202は、様々な方法でフレーム228と接続されてもよいことが理解されよう。
図5A及び6を参照すると、ガイド面204は、ガイド面204と折り重ねられたおむつパンツ101との間で摩擦係数を最小にするように構成されてもよい。例示的なガイド面としては、低摩擦係数のプラズマコーティング、研磨した鋼、及びポリテトラフルオロエチレンが挙げられる。いくつかの形態では、ガイド面204と折り重ねられたおむつパンツ101との間の摩擦係数は、約0.2〜約0.35の範囲であってもよい。
いくつかの例示的な形態では、図5Aを参照して、ガイド面204と折り重ねられたおむつパンツ101との間の摩擦係数は、折り重ねられたおむつパンツ101の第2の腰部領域118の外側表面134に正圧を加えることによって、更に減少されてもよい。図7に示されるように、ガイド面204は、複数の孔254を含んでもよい。孔254は、折り重ねられたおむつパンツがガイド部材202に隣接して前進している時、折り重ねられたおむつパンツに正圧を加えるために用いられてもよい。図4B及び5Aを参照して、正圧は、折り重ねられたおむつパンツ101が機械方向MDに前進している時、折り重ねられたおむつパンツ101とガイド面204との間の接触を減少させるのに役立つ。折り重ねられたおむつパンツ101に正圧を加えた結果として、折り重ねられたおむつパンツ101とガイド面204との間の摩擦係数が減少され得る。次に、ガイド部材202は、折り重ねられたおむつパンツ101が機械方向MDに前進するのを阻止することなく、第2の腰部領域118が第1の方向Aに動くのを制限してもよい。図7に示される孔254は、ガイド面204に様々な形態で配置されてもよいことが理解されよう。折り重ねられたおむつパンツ101に正圧を加えることで、折り重ねられたおむつパンツ101とガイド面204との間の摩擦係数が、約0.35未満になり得る。
前述したように、ガイド面204は、移送部材230の受け面246の方へ収束するように構成されても、又は形作られてもよい。したがって、移送部材230が第1の回転軸232の周りで回転している時、受け面246とガイド面204との間の間隙210は、小さくなり得る。例えば、図8に示されるように、間隙210は、受け面246とガイド面204との間の最小距離Dによって画定されてもよい。移送部材230が、ガイド部材202の第1の端部分206に比較的近いとき、受け面246は、ガイド面204から第1の距離D1に位置し得る。更に、移送部材230が、ガイド部材202の第2の端部分208に比較的近いとき、受け面246は、ガイド面204から第2の距離D2に位置し得る。第2の距離D2は、第1の距離D1より小さくてもよい。その結果、おむつパンツは、折り重ねられたおむつパンツが、ガイド部材202の第2の端部208の比較的近くに位置するとき、完全に折り重ねられることができる。いくつかの例示的な形態では、受け面246からガイド面204までの最小距離Dは、ガイド部材202の第1の端部分206から、ガイド部材202の第2の端部分208まで徐々に減少してもよい。しかしながら、いくつかの例示的な形態では、受け面246とガイド面204との間の最小距離Dは、ガイド部材202のある長さに対して一定であってもよく、次に徐々に減少してもよいことが理解されるであろう。
図4Bを再度参照すると、折り重ねられたおむつパンツ101は、第1の運搬器具236から移送器具220へ第1の配向で移送されてもよい。図9Aに示されるように、第1の配向222で、折り重ねられたおむつパンツ101の長手方向の中心線124は、横断方向CDに伸びる。移送器具220は、折り重ねられたおむつパンツ101を、第1の回転軸232の周りで機械方向MDに前進させる一方で、移送部材230は、折り重ねられたおむつパンツ101を、第2の回転軸234の周りで回転させる。折り重ねられたおむつパンツ101は、次に、移送部材230とガイド部材202との間で間隙210を通って前進する。図4B及び5Aに示されるように、遠心力及び/又は重力は、折り重ねられたおむつパンツ101の第2の腰部領域118を、ガイド部材202の方へ第1の方向Aに引っ張る。ガイド部材202は、第2の腰部領域118の動きを第1の方向Aに制限する一方で、折り重ねられたおむつパンツ101が、折り重ねられたおむつパンツ101とガイド面204との間の摩擦抵抗を最小に抑えて、機械方向MDに前進することを可能にする。フレーム228が第1の回転軸232の周りで回転し続けている時、最小距離Dは減少する。その結果、第2の腰部領域は、第2の方向Bに移動し、折り重ねられたおむつパンツ101は、間隙210から第2の運搬器具238の上へ前進する前に、完全に折り重ねられる(例えば、第1の腰部領域が第2の腰部領域に接触する)ことができる。折り重ねられたおむつパンツ101が、第2の運搬器具238の上へ進んでいる時、折り重ねられたおむつパンツ101は、第2の配向にある。第2の配向224で、折り重ねられたおむつパンツ101の長手方向の中心線124は、図9Bに示されるように、機械方向MDに伸びる。
移送器具220のフレーム228は、様々な異なる方法で構成されてもよい。例えば、図10に示されるように、フレーム228は、ドラム248として構成されてもよい。ドラム248は、折り重ねられたおむつパンツ101を前進させるための受け面246aを形成する外側周面250を含んでもよい。ガイド面204の形状は、ドラム248の湾曲状の外側周面250と一致するように構成されてもよい。受け面246a及びガイド面204は、間隙210によって分離される。間隙210は、最小距離Dによって画定される。間隙210は、第1の端部分206で第1の距離D1を、及び、第2の端部分208で第2の距離D2を有してもよく、第2の距離D2は、第1の距離D1より短い。フレーム228は、折り重ねられたおむつパンツを機械方向MDに前進させるために様々な他の方法で構成されてもよく、例えば、フレームは、コンベヤ、又は一連のローラーを含んでもよいことが理解されよう。
いくつかの例示的な形態では、折り重ねられたおむつパンツが、移送部材とガイド部材との間の間隙を通って前進している時、第1の側面継ぎ目及び第2の側面継ぎ目を含む、第1の弾性ベルト及び第2の弾性ベルトの第1の端部領域及び第2の端部領域は、折り重ねられたおむつパンツのシャーシの中にたくし込まれてもよい。図11Aに示されるように、折り重ねられたおむつパンツ101が、受け面246とガイド面204との間の間隙210を通って前進している時、第1の弾性ベルト106及び第2の弾性ベルト108の第1の端部領域107a、109a及び第2の端部領域107b、109bは、互いから離れて、完全に横方向に伸ばされてもよい。ガイド面204と受け面246と間の最小距離Dは、遠心力及び/又は重力が、第2の腰部領域118を第1の腰部領域116から離して動かすことができるだけ十分に長くてもよく、側面継ぎ目タッカー212は、第1弾性ベルト106及び第2の弾性ベルト108の第1の端部領域107a、109a、及び第2の端部領域107b、109bを、折り重ねられたおむつパンツ101のシャーシ102の中に押し込むために用いられてもよい。第1の弾性ベルト106及び第2の弾性ベルト108の第1の端部領域107a、109a及び第2の端部領域107b、109bをシャーシ102の中にたくし込むことによって、長手方向の折り線166が作り出される。折り重ねられたおむつパンツ101が間隙210を通って前進している時、ガイド部材202は、受け面246の方へ収束し、最小距離Dは減少する。その結果、第2の腰部領域118は、第1の腰部領域116に接近して移動し、第1の腰部領域116及び第2の腰部領域118は、第1の側面継ぎ目178及び第2の側面継ぎ目180を第1の腰部領域116と第2の腰部領域118との間でたくし込んだ形態で、保持するように作用する。
引き続き図11A〜11Cを参照すると、第1の弾性ベルト106及び第2の弾性ベルト108の第1の端部領域107a、109a及び第2の端部領域107b、109bは、様々な技法を用いてたくし込まれてもよいことが理解されるであろう。例えば、側面継ぎ目タッカー212は、空気ジェット又は回転羽根として構成されてもよい。側面継ぎ目をたくし込むための様々な方法及び器具が、2011年10月13日公開の米国特許公開第2011/0247747A1号、2011年10月13日公開の米国特許公開第2011/0251038A1号、並びに米国特許第6,523,035号及び同第6,776,316号に開示されている。いくつかの例示的な形態では、側面継ぎ目タッカー212は、図12に示されるようなガイド部材202と一体であってもよい。ガイド部材202は、第1の端部領域107a、109a及び第2の端部領域107b、109bをシャーシ102の中に誘導するたくし込み部材218の形で、側面継ぎ目タッカー212と共に構成されてもよい。たくし込み部材218は、図12に示されるように、第1の端部領域107a、109a及び第2の端部領域107b、109bに正の空気圧を加えるように適合されてもよい。いくつかの例示的な形態では、正の空気圧は、ガイド面204の孔を通して、及び、ガイド部材202のたくし込み部材218を通して加えられてもよい。
図4Bに示されるような、移送器具220が、折り重ねられたおむつパンツ101を、第2の回転軸234の周りで回転させる例示的な形態では、折り重ねられたおむつパンツ101が、図9Aに示される第1の配向222から、図9Bに示される第2の最終配向224へ回転した後にたくし込むプロセスが生じてもよい。図13に示されるように、移送器具220は、回転ゾーン256及びたくし込みゾーン258を有するように構成されてもよい。回転ゾーン256及びたくし込みゾーン258は、様々な長さを有してもよいことが理解されよう。例えば、回転ゾーン256は、90°であってもよく、たくし込みゾーンは60°であってもよい。折り重ねられたおむつパンツが回転されると、たくし込むプロセスが開始されてもよい。
ガイド部材は、様々な方法で構成されてもよい。図14に示されるように、いくつかの例示的な形態では、折り重ねられたおむつパンツが、移送部材230とガイド部材202との間の間隙210を通って前進する前に、移送器具220は、折り重ねられたおむつパンツを回転させるように構成されてもよい。そのような形態では、ガイド部材202は、たくし込みゾーン258に沿ってのみ延在してもよい。
図15に示される別の例示的な形態では、ガイド部材202は、一連のローラー214として構成されてもよい。図16に示されるような他の例示的な形態では、ガイド部材202は、コンベヤ216として構成されてもよい。ガイド部材が、一連のローラー214又はコンベヤ216として構成される形態では、折り重ねられたおむつパンツを機械方向MDにガイドするために、ガイド面204aは、可動式であってもよいことが理解されよう。ガイド面204aと折り重ねられたおむつパンツとの間の摩擦係数が比較的に低いように、ガイド面204aが構成されてもよい。ローラー214及びコンベヤ216は、間隙210を通って前進する折り重ねられたおむつパンツに正圧を加えるように構成されてもよい。
本明細書に開示した寸法及び値は、記載された正確な数値に厳密に限定されるものとして理解されるべきではない。むしろ、特に断らないかぎり、そのような各寸法は、記載された値及びその値の周辺の機能的に同等の範囲の両方を意味するものとする。例えば、「40mm」として開示された寸法は、「約40mm」を意味するものとする。
相互参照されるか又は関連するすべての特許又は特許出願を含む、本明細書に引用されるすべての文書を、特に除外又は限定することを明言しないかぎりにおいて、その全容にわたって本明細書に援用するものである。いずれの文献の引用も、こうした文献が本願で開示又は特許請求されるすべての発明に対する先行技術であることを容認するものではなく、あるいは、こうした文献が、単独で、又は他のすべての参照文献とのあらゆる組み合わせにおいて、こうした発明のいずれかを参照、教示、示唆又は開示していることを容認するものでもない。更に、本文書において、ある用語の任意の意味又は定義の範囲が、援用文献中の同じ用語の任意の意味又は定義と矛盾する場合には、本文書中でその用語に与えられる意味又は定義が優先するものとする。
本発明の特定の諸実施形態を図示し、記載したが、本発明の趣旨及び範囲から逸脱することなく他の様々な変更及び修正を実施できることが当業者には自明である。したがって、本発明の範囲内にあるそのような全ての変更及び修正を添付の「特許請求の範囲」で扱うものとする。