JP2015530053A - 線形光サンプリングによる光信号の可視化 - Google Patents

線形光サンプリングによる光信号の可視化 Download PDF

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Abstract

線形光サンプリングにより光信号OSを可視化するためのシステムは、パルス信号SPの処理に関連した少なくとも1つの第1のサブシステムと、光信号OSの処理に関連した少なくとも1つの第2のサブシステムとを備えている。それらの信号は、垂直と、水平と呼ばれる2つの直交した偏光成分へと分解される。パルス信号SPは、垂直成分Vspと、水平成分Hspとに分解され、また光信号OSの磁気横伝搬モードTMと、電気横伝搬モードTEとは、それぞれ垂直成分VtmおよびVteと、水平成分HtmおよびHteとを与える。垂直成分と、水平成分とは、タイム−シフトされる。パルス信号SDと、光信号OSとについてのそれらの垂直成分および水平成分は、平行である。垂直成分と、水平成分とについての逐次的な、同期させられた検出は、信号OSをサンプリングすることを可能にしており、この光信号OSは、電子的処理によって可視化される。

Description

本発明は、光ネットワークの上の電気通信の分野に関し、より詳細には、線形光サンプリングによって、一般的には最大数百ギガバイト/秒の非常に高速の光信号を直接に可視化し制御することに関する。
線形光サンプリングによるデジタル化の方法は、ヘテロダイン検出の特定の応用から導き出される。ヘテロダイン検出は、一般に、局部発振器から導き出される光信号を使用し、この光信号は、分析されるべき光信号に対して光カプラを通して混合される。混合された光信号は、次いで、光検出器の上で検出され、この電気信号は、分析されるべき光信号と、局部発振器から導き出される信号との間のビート信号である。バランス型光検出器が使用される場合、一方の端ではカプラから生じているが他方の端では混合された信号のコピーから生じ、しかし直角位相(π/2)だけ位相シフトされた第1のアームに沿って、光信号と、発振器から導き出される信号との混合物から生じるヘテロダイン電気信号を、バランス型光検出器は配信する。これら2つの電気信号を比較することは、分析されるべき符号化された信号の振幅と位相とを推論することを可能にする。2つの光検出器のバランスを取り、それらをマッチングすることが不可欠であり、その結果、2つの電気信号の比較により、どのような系統的誤差もなしに、分析された光信号の振幅と位相とがもたらされるようになる。
しかしながら、簡単なヘテロダイン検出スキームでは、分析されるべき符号化された光信号から位相を簡単に抽出することは可能とならない。この抽出には、光信号の振幅、および/または局部発振器を正確に知る必要がある。実際には、基本的なヘテロダイン検出スキームを二重にすること、および信号の光路、または局部発振器の光路のいずれかの上に4分の1波長板(π/2だけ位相シフトされる)を導入することは、多くの場合に役に立つ。これは、コヒーレントと呼ばれる基本的な検出スキームを与えており、このスキームにおいては、2対のバランス型光検出器が、使用される。第1の2つの光信号を差し引くことは、Iで示される電気信号を与え、またバランス型光検出器の第2の対のそれは、Qで示される電気信号を与える。I=|C|cos(φ)およびQ=|C|sin(φ)の場合の電気信号IおよびQを使用して、複素数Cを再構築することができ、ここで、C=|C|(cos φ+j sin φ)は、分析されるべき光信号を表す。
超短光パルスが局部発振器として使用されるとき、基本技法は、「ヘテロダイン線形光サンプリング」と呼ばれることがある。ヘテロダイン検出は、光検出器において光信号とパルス(局部発振器)とが存在する場合にだけ行われ得る。この理由のために、線形光サンプリングの基本スキームでは、以下のコンポーネント、すなわち、短い光パルスの光源(局部発振器)と、分析されるべき光信号と、光ファイバなどの光導波路を備える局部発振器からの信号とのミキシングを可能にする光システムと、第1のヘテロダイン検出システムと、第2のヘテロダイン検出システムとの間にπ/2の位相シフトを導入することを可能にする遅延線と、最後に2対のバランス型光検出器とが不可欠であるが、実世界の場合には十分ではない。
非線形の方法と比べて、線形の方法は、入力において低電力を有しており、また二重検出のおかげで位相関連の情報を保持する光信号の処理を可能にする。しかしながら、線形光サンプリングを使用したデジタル化の方法は、サンプリング(50μsの程度の)に必要とされる光信号に関してあまりにも長いコヒーレンス時間を必要としており、このことは、実世界の光信号とは相いれず、またその結果として、この方法は、情報の損失をもたらす可能性がある。
この欠点を最小限にする1つのやり方は、ダブル・サンプリングを使用することである。しかしながら、そのような場合には、使用される機器を倍にし、またそれゆえにコストを倍にすることが、必要となる。一般的には、サンプリング・パルスは、倍にされ、また分析されるべき光信号の1ビット−タイムだけシフトされる。同時に、サンプルは、情報ビットから取られ、また別のサンプルは、以下のビットから取られ、その結果、取られるサンプルは、それらの時間的コヒーレンスを保持する。これは、たとえ必要とされる信号のコヒーレンス時間が、比較的短い(≦1 μs)としても、それが、依然として分析された信号の周期よりもずっと長いためである。念のため述べると、10 Gb/sの信号は、100 psの周期を有する。それゆえに、信号のコヒーレンス時間の問題は、このようにして、コヒーレントな検出スキームを二重にするという犠牲を払って解決されることもある。このステージにおいては、線形サンプリングスキームは、4つの基本的なヘテロダイン検出スキームの組合せであり、またそれゆえに8つのバランス型光検出器の存在を必要とする。
知られていると考えられる局部発振器からの信号は、それらが、光検出器に到着する時刻に分析されるべき光信号の光偏光と揃えられた光偏光を有する必要があり、その結果、ヘテロダイン検出が、起こる可能性がある。分析されるべき光信号の知られていない偏光についての問題を解決することを可能にする問題解決手法のうちの1つは、任意に、または慣習により選択される2つのよく知られている直交偏光状態へとその光信号を投影すること、および光ファイバ・システムにおいて偏光保持光ファイバの使用を通してこれらの2つの知られている状態を保持することから成る。これらの2つの偏光状態は、ヘテロダイン検出からの信号が、再構築される前に、全く同じように処理され、また検出されて、それが、2つの直交状態へと投影される前に、初期の光信号を再構築する必要がある。このようにして、問題解決手法は、どのようなコヒーレントなパルス検出スキームの複製(ダブル・ヘテロダイン検出)も必要とする。したがって、現実の世界の光信号における弱い時間的コヒーレンスの問題を解決するために提案される問題解決手法と組み合わせて、完全なヘテロダイン検出システムが、基本的なヘテロダイン検出スキームを8重に複製することを必要とし、16個のバランス型光検出器が使用されることになる。
先行技術の欠点は、知られているシステムよりも簡単であり安価である線形光サンプリングにより光信号を可視化するためのシステムを通して取り除かれる。
この目的のために、超高速線形光サンプリングを使用した可視化システムが、提案されており、この可視化システムは、レートが、使用されるサンプリング・パルスの持続時間だけによって制限されている、非常に高速な速度に達することができ、またシーケンスの長さに関する制限のない、送信レートで、振幅変調され、かつ/または位相変調された光信号を特徴づけることを可能にする。
本システムは、進化した符号化フォーマット、とりわけ位相符号化を使用したフォーマットを用いた線形光サンプリングにより、非常に高速の複合(すなわち、振幅変調され、かつ/または位相変調された)光信号を可視化するための方法によって実施され、この線形光サンプリングは、より低いコストで分析されるべき光信号に関連した情報を保存する。
提案された方法は、分析されるべき光信号が、知られていない光伝搬モードと、低い時間的なコヒーレンスとを有する実際の状況に基づいてヘテロダイン信号を取得することを可能にする。
本発明の主題は、垂直偏光成分Vspと、水平偏光成分Hspとを含むパルス・サンプリング信号SPの処理に関連した少なくとも1つの第1のサブシステムと、垂直偏光成分Vtm、Vteと、水平偏光成分Htm、Hteとを含む、サンプリングされるべき光信号OSの処理に関連した少なくとも1つの第2のサブシステムとを備える、超高速線形光サンプリングにより光信号OSを可視化するためのシステムであり、その第1のサブシステムと、第2のサブシステムとは、光信号をサンプリングし、検出するためのデバイスと協調する。
パルス信号SPと、光信号OSとは各々、それぞれ、互いに直交している垂直偏光成分Vsp、Vtm、Vteと、水平偏光成分Hsp、Htm、Hteとを含む信号の形態の光信号をサンプリングし、検出するためのデバイスに入る。垂直偏光成分Vsp、Vtm、Vteと、水平偏光成分Hsp、Htm、Hteとは、それぞれ、パルス信号SPおよび光信号OSについて、互いにタイム−シフトされている。
第1の態様によれば、第1のサブシステムは、パルス光信号SPを生成する光源SPSと、パルス信号SPを2つのレプリカへと分割し、2つのレプリカの間に偏光交差と、タイム−シフトとを導入し、またそれら2つのレプリカを単一の発信パルス信号SPへと結合する少なくとも1つのデュプリケータ(duplicator)SPD−PX−TSと、デュプリケータSPD−PX−TSから抜け出るパルス信号を2つのレプリカへと分割し、またパルス信号SPの垂直偏光成分Vspおよび水平偏光成分について独立して、2つのレプリカの間のタイム−シフトを正確に調整する少なくとも1つのスプリッタPM−TSM−Sとを備えている。
一実施形態によれば、デュプリケータSPD−PX−TSによって2つのレプリカの間に導入されるタイム−シフトは、パルス信号SPの周期Tpの2分の1と、光信号OSのビット−タイムTdの合計(Tp/2+Td)に等しい。
別の実施形態によれば、スプリッタPM−TSM−Sは、シリンダに印加される電圧に基づいて長さが変化する偏光保持光ファイバが、その周囲に巻き付けられる圧電材料の少なくとも1つのシリンダを備えている。このようにして、スプリッタPM−TSM−Sは、パルス信号SPの垂直偏光成分Vspおよび水平偏光成分Hspについて独立して、2つのレプリカの間のタイム−シフトの正確な調整を可能にする。
さらに別の実施形態によれば、スプリッタPM−TSM−Sの2つの出力からそれぞれ導き出されるパルス信号SPの2つのレプリカは、1直角位相(π/2)だけ位相−シフトされる。
第2の態様によれば、第2のサブシステムは、可視化されるべき光信号OSを受信し、また入って来る光信号OSを互いに直交している2つの線形伝搬モードE1とE2とに分離するセパレータPBSと、光信号OSを2つのレプリカへと分割し、2つのレプリカの間の偏光交差とタイム−シフトとを導入し、またそれら2つのレプリカを単一の光信号OSへと結合する少なくとも1つのデュプリケータDD−PX−TSとを備えている。
一実施形態によれば、デュプリケータDD−PX−TSによって2つのレプリカの間に導入される固定されたタイム−シフトTSは、パルス信号SPの周期Tpの2分の1に等しい。
第3の態様によれば、光信号OSをサンプリングし、検出するためのデバイスは、バランス型光検出器と、固定時間遅延線FDLと、2入力のアナログ・デジタル変換器とを備えている。光信号OSをサンプリングし、検出するためのデバイスはまた、バランス型光検出器によって放出される電気信号を比較するためのコンパレータを備えることもできる。
一実施形態によれば、リンクは、偏光保持光ファイバの形態である。
別の実施形態によれば、線形光サンプリング可視化システムは、偏光保持カプラをさらに備えている。
上記から分かるように、現在知られている完全な線形ヘテロダイン検出システムは、それゆえに、基本的な線形ヘテロダイン検出スキームを8重に複製することを必要とし、これには、16個のバランス型光検出器の存在を必要とする。本発明は、基本的なヘテロダイン検出スキームを単に4重に複製することを可能にしており、すなわち、知られている完全なシステムに比べて2のファクタだけの低減を可能にしている。この検出システムの利点は、基本的な線形ヘテロダイン検出スキームを二重にしてはいないが、2つの短いパルスが、少なくとも1ビット−タイムだけ分離されたダブル・サンプリングを使用することである。このダブル・サンプリングは、サンプリング・パルスを2倍にすること、およびπ/2だけそれらの光偏光を回転させることにより実行され、その結果、2倍にされたダブル・パルスは、初期のパルスの対に対して直交するようになる。そのときには、サンプリングされるべき光信号をコピーし、またその偏光を90°だけ回転させることが必要であり、その結果、光信号のコピーの線形ヘテロダイン検出は、バランス型光検出器の内部で起こることになる。2対のパルスに対応する電気信号が、簡単に別々であると言われるようにするためには、これらの2対のパルスを時間的に分離することが、さらに必要である。説明される実施形態においては、この時間の分離は、サンプリング信号の2分の1周期である。
本発明のさらなる主題は、この線形光サンプリング・システムを用いて実施される、線形光サンプリングによる、複合光信号OSを可視化するための方法である。
本方法は、以下のステップを、すなわち、
− パルス信号SPが、放出されるステップと、
− パルス信号SPが、2つのレプリカの間に偏光交差とタイム−シフトとを導入することにより、2つのレプリカへと分割されるステップと、
− 2つのレプリカが、互いに直交しておりタイム−シフトされた垂直偏光成分Vspと水平偏光成分Hspとを含む結果として生じる単一の信号へと結合されるステップと、
− 結果として生じるパルス信号SPが、2つのレプリカへと分割され、またそれらの間のタイム−シフトが、正確に設定されるステップと、
− パルス信号SPの2つのレプリカが、光信号OSをサンプリングし、検出するためのデバイスへと導入されるステップと
を含む。
本方法は、以下のステップを、すなわち
− 光信号OSが、互いに直交している2つの伝搬モードE1とE2とに分離されるステップと、
− 伝搬モードE1、E2が、レプリカの間に偏光交差とタイム−シフトとを導入することにより、2つのレプリカへと分割されるステップと、
− 2つのレプリカが、互いに直交しておりタイム−シフトされた垂直偏光成分Vtm、Vteと水平偏光成分Htm、Hteとを含む結果として生じる単一の信号へと結合されるステップと、
− 結果として生じるパルス信号OSが、2つのレプリカへと分割され、また固定されたタイム−シフトが、それらの間に導入されるステップと、
− パルス信号OSの2つのレプリカが、光信号OSをサンプリングし、検出するためのデバイスへと導入されるステップと
をさらに含む。
一態様によれば、パルス光信号SPによって2つのレプリカの間に導入されるタイム−シフトは、パルス信号SPの周期Tpの2分の1と、光信号OSのビット−タイムTdとの合計(Tp/2+Td)に等しい。
別の態様によれば、パルス信号SPの垂直偏光成分Vspおよび水平偏光成分Hspについての、2つのレプリカの間のタイム−シフトの正確な調整は、シリンダに印加される電圧の影響の下で、圧電材料のシリンダの周囲に巻かれる偏光保持光ファイバの長さを変化させることにより独立して達成される。
さらに別の態様によれば、パルス信号SPの垂直偏光成分Vspは、光信号OSの垂直偏光成分Vtm、Vteに平行であり、またパルス信号SPの水平偏光成分Hspは、光信号OSの水平偏光成分Htm、Hteに平行であり、干渉を生成することを可能にしている。それらの信号は、垂直と水平と呼ばれる2つの直交偏光成分へと分解される。パルス信号SPは、垂直成分Vspと水平成分Hspへと分解され、また光信号OSの磁気TM横伝搬モードと電気TE横伝搬モードとは、垂直成分Vtmおよび垂直成分Vteと、水平成分Htmおよび水平成分Hteとをそれぞれ与える。垂直成分と、水平成分とは、タイム−シフトされる。パルス信号SDと光信号OSとの垂直成分と水平成分とは、平行である。垂直成分と水平成分との逐次的な同期させられた検出は、信号OSをサンプリングすることを可能にしており、この信号は、電子処理によって可視化される。
線形光サンプリング可視化システムと、関連する方法とは、そのような信号の2つの成分を処理することができる可視化システムを取得するために複合光信号の単一の成分を処理するために必要とされるデバイスの重複を回避するという利点を有している。結果として、提案された可視化システムは、既存のシステムよりも簡単で、また安価である。この線形光サンプリング可視化システムは、特に、フォトニック集積回路(photonic integrated circuits)PICをテストするために使用されることを意図している。
本発明の他の特徴と、利点とは、一実施形態についての以下の説明を読めばすぐに明らかになり、この実施形態は、非限定的な例として、また添付された図面の中でありのままに与えられる。
線形光サンプリングにより位相符号化および/または振幅符号化された信号を可視化するための全体システムの一実施形態を示す図である。 図1の線形光サンプリング可視化システムの一部分を簡略化されたやり方で概略的に示す図である。 サンプリング・パルスの二重化のためのデュプリケータPSD−PX−TSを詳細に示す図である。 光信号データの二重化のためのデュプリケータDD−PX−TSを詳細に示す図である。 タイム−シフトの正確な調整のためのスプリッタPM−TSM−Sを詳細に示す図である。 光信号のサンプリングと検出とのためのデバイスBD−AC−TSを詳細に示す図である。 完全な線形光サンプリング可視化システムを示す図である。
線形光サンプリング可視化システムの概説
図1は、線形光サンプリングにより非常に高速度の複合(位相符号化および/または振幅符号化された)光信号OSを可視化するための全体システムの一実施形態を示すものである。実際には、可視化されるべき光信号OSは、知られていないモードを使用して伝搬する。システムに入る光信号OSは、それゆえに、2つの任意の線形伝搬モードの上へと投影され、これらの線形伝搬モードは、互いに直交しており、モードE1と、モードE2とで示される。この直交性は、その代数的な意味を意味する最も広い意味で解釈される必要があり、垂直の意味だけには限定されない。これらの伝搬モードE1とE2とは、例えば、偏光保持ファイバ(polarization−maintaining fiber)PMFの内部で誘導されるベクトルの光信号OSの横磁気モードTMと、横電気モードTEとにそれぞれ対応する。
簡単にするために、図1に示される線形光サンプリング可視化システム100は、サンプリング・パルスを含む信号に関連した第1のサブシステム1と、送信されたデータを含む分析されるべき光信号に関連したサブシステム2とに、分解される。
サンプリング・パルスを含む信号に関連した第1のサブシステム
サンプリング・パルスを含む信号に関連した第1のサブシステム1は、偏光保持光ファイバPMF4によって搬送される(「偏光保持ファイバ」についての)、サンプリング・パルス信号SP(「サンプリング・パルス」のための)を放出するレーザ光源SPS3(「サンプリング光源パルス」のための)を備えている。パルス信号SPは、パルス信号SPを2つのレプリカへと分割し、また同時にそれら2つのレプリカの間に偏光交差PXとタイム−シフティングTSとを導入するデュプリケータSPD−PX−TS5(「偏光交差と、タイム−シフティングとを有するサンプリング・パルス・デュプリケータ」のための)に対して送信される。信号を「分割すること」は、各々が、入って来る信号の電力の2分の1を有する2つの同一のレプリカを生成することを意味している。次いで、これら2つの偏光交差され、またタイム−シフトされたレプリカは、発信二重化パルス信号SPを生成するために結合される。それによって、発信二重化パルス信号SPは、これら2つの偏光成分の間にタイム−シフトを有するいわゆる垂直偏光成分Vspと、いわゆる水平偏光成分Hspとを含んでいる。現在の状況においては、垂直偏光成分Vspは、水平偏光成分Hspと比べて2分の1周期に1ビット−タイムを加えた時間だけシフトされる。
垂直偏光成分Vspと、水平偏光成分Hspとは、パルス信号SPを構成する光場を分解することから導き出される光場(または電磁場)に同種のベクトルを表すものである。それらは、ユーザによって任意に選択されており、例えば、偏光保持ファイバPMFの横磁気伝搬モードTM、または横電気伝搬モードTEであるので、この分解は、知られている固有ベクトルに基づいて行われる。垂直偏光成分Vspと、水平偏光成分Hspとは、例えば、直交したベクトルであり、またパルス信号SPが、元のベクトルである場合、そのときにはベクトルの関係は、SP=Vsp+Hspである。
デュプリケータSPD−PX−TS5には、各々のレプリカが、スプリッタPM−TSM−S9および10(「偏光保持およびタイム−シフティング保持のスプリッタ」のための)へとそれぞれ供給する2つのアーム7および8のうちの一方へと伝搬する2つのレプリカへと二重化された信号を分割するカプラ6が、続いている。続いているものの中で、用語「カプラ」は、両方が、光信号が伝わる方向に関してそれが配置される方向に応じて、光信号を結合し、また光信号を分割するように、サービスすることができるデバイスのことを意味している。
PM−TSM−Sスプリッタ9および10のうちの各々は、以前に導入されている偏光およびタイム−シフトを保持しながら、二重化されたパルス信号SPを分割する。スプリッタPM−TSM−S9は、各レプリカが、これらの2つの成分の間にタイム−シフトを有する垂直偏光成分Vspと水平偏光成分Hspとを含む2つのレプリカへとアーム7を通して入る信号を分割する。スプリッタPM−TSM−S9はまた、他方のレプリカに関して2つの結果として生ずるレプリカのうちの一方の経路の上のタイム−シフトを正確に再調整する。2つのレプリカは、それぞれ、スプリッタPM−TSM−S9の出力11aと11bとにおいて収集される。各レプリカが、垂直偏光成分VspとHspとを含む単一の信号の形態を有する2つのレプリカは、次いで、光信号OSをサンプリングし、検出するためのデバイスBD−ADC13(「バランス型検出器およびアナログ・デジタル変換器」のための)のそれぞれ入力12aと12bとに導入される。同様に、スプリッタPM−TSM−S10は、アーム8を通して入る信号をそれらの間のタイム−シフトの正確な再調整を有する2つのレプリカへと分割する。2つのレプリカは、それぞれ、スプリッタPM−TSM−S10の出力14aと、14bとにおいて受信される。各レプリカが、垂直偏光成分Vspと、水平偏光成分Hspとを含む単一の信号の形態を有するこれらの2つのレプリカは、次いで、データ搬送光信号OSをサンプリングし、検出するためのデバイスBD−ADC16の、それぞれ入力15aと15bとに導入される。
分析されるべき光信号に関連した第2のサブシステム
分析されるべき光信号OSは、2つの伝搬モードE1とE2とを互いから、例えば、それぞれ横磁気モードTMと横電気モードTEとに分離することを可能にするスプリッタPBS21(「偏光ビーム・スプリッタ」のための)の入力ポート20を通して、線形光サンプリング可視化システム100のサブシステム2に入る。スプリッタPBS21の出力22aにおいて収集され、またサブシステム2のブランチ2aへと注入される横磁気モードTMは、スプリッタPBS21の出力において収集され、またサブシステム2のブランチ2bへと注入される横電気モードTEから分離される。
横磁気モードTMに関連したブランチ2aは、デュプリケータDD−PX−TS23(「偏光交差−タイム−シフティングを有するデータ・デュプリケータ」のための)を備えている。デュプリケータDD−PX−TS23は、横磁気モードTMを2つのレプリカへと分割し、また2つのレプリカの間に偏光交差PXと、タイム−シフトTSとを導入する。次いで、横磁気モードTMは、各レプリカが、いわゆる垂直偏光成分Vtmと、いわゆる水平偏光成分Htmとを含む2つのレプリカへと分割される。2つのレプリカは、それぞれ、デュプリケータDD−PX−S23の出力24aと24bとにおいて収集される。次いで、光信号OSの横磁気モードTMの2つのレプリカは、以上で説明されたヘテロダイニング・プロセスに従ってレーザ光源SPS3からのパルス信号と混合される。次に、ひとたび混合された後に、2つのレプリカは、電子処理の後に表示されることを考慮して、例えば、初期OS信号が、横磁気モードTMにおいて偏光されるにすぎない場合におけるコンステレーション・ダイアグラム、またはアイ・ダイアグラムの形式で、光信号OSをサンプリングし、検出するためのデバイスBD−ADC13のそれぞれの入力25aと、25bとに導入される。
横電気モードTEに関連したブランチ2bは、光信号OSの横電気モードTEを2つのレプリカへと分割し、また2つのレプリカの間に偏光交差PXと、タイム−シフトTSとを導入するデュプリケータDD−PX−TS26を備えている。横電気モードTEは、各レプリカが、デュプリケータDD−PX−TS26の出力27aと、27bとにおいてそれぞれ収集されるいわゆる垂直偏光成分Vteと、いわゆる水平偏光成分Hteとを含む2つのレプリカへと分割される。次いで、光信号OSの横電気モードTEの2つのレプリカは、以上で説明されたヘテロダイニング・プロセスに従って、レーザ光源SPS3からのパルス信号と混合される。次に、ひとたび混合された後に、2つのレプリカは、電子処理の後に表示されることを考慮して、例えば、初期OS信号が、横電気モードTEにおいて偏光されるにすぎない場合におけるコンステレーション・ダイアグラム、またはアイ・ダイアグラムの形式で、光信号OSをサンプリングし、検出するためのデバイスBD−ADC16のそれぞれの入力28aと、28bとに導入される。
図1に示されるような、線形光サンプリング可視化システムのスキームは、それゆえに、既存のシステムよりも製造するために簡単であり、また安価である。
初期OS信号の偏光が、知られておらず、またいずれとすることもできる場合には、コンステレーション・ダイアグラムまたはアイ・ダイアグラムの可視化は、横磁気モードTMに関してブランチ2aから導き出される信号と、横電気モードTEに関してブランチ2bから導き出される信号との結合された処理の後に実行されるべきである。
光信号OSの横磁気伝搬モードTMと、横電気伝搬モードTEとに、それぞれ対応する水平偏光成分HtmとHteとは、光場に同種のベクトルである。それらは、光信号OSをサンプリングし、検出するためのデバイスに対して、パルス信号SPと光信号OSとの偏光成分を搬送する導波路に沿って、パルス信号の水平偏光成分Hspに平行である。それらは、知られている固有ベクトルに基づいて分析されるべき光信号OSの光場を分解することにより取得される。それらの固有ベクトルは、固有ベクトルの上への信号OSの投影のように、互いに直交している。次に、水平偏光成分HtmとHteとは、時間的に分離され、次いで、水平偏光成分Hspの方向に平行にされる。
その結果として、横磁気伝搬モードTMに関連した水平偏光成分Htmのベクトルの係数は、垂直偏光成分Vtmのベクトルの係数に等しい。横電気伝搬モードTEに関連した水平偏光成分Hteのベクトルの係数は、垂直偏光成分Vteのベクトルの係数に等しい。水平偏光成分Htmと、Hteとの適切な組合せは、光信号OSの初期ベクトルを見出すことを可能にし、同様に、垂直偏光成分Vtmと、Vteとの適切な組合せは、光信号OSの初期ベクトルを見出すことを可能にする。
現在の状況においては、水平偏光成分Htmのビットは、垂直偏光成分Vtmのビットに関連して2分の1周期だけシフトされることに注意すべきである。同様に、水平偏光成分Hteのビットは、垂直偏光成分Vteのビットに対して2分の1周期だけシフトされる。その間に、垂直偏光成分Vspは、水平偏光成分Hspに比べて2分の1周期に1ビット−タイムを加えた時間だけシフトされる。
しかしながら、別の実施形態によれば、垂直偏光成分Vspは、水平偏光成分Hspに対して2分の1周期だけシフトされることもあるが、水平偏光成分Htmのビットは、垂直偏光成分Vtmのビットに対して2分の1周期に1ビット−タイムを加えた時間だけシフトされることもある。同じように、水平偏光成分Hteのビットは、そのときには、垂直偏光成分Vteのビットに対して2分の1周期だけシフトされることもある。
可視化されるべき光信号OSの偏光状態が、知られていないので、それは、ここで与えられる説明図において、光信号OSの横磁気モードTMと、横電気モードTEとにそれぞれ対応する2つの直交した任意の伝搬モードE1と、E2との上に投影される。見られるべき光信号OSの伝搬モードE1の一方によって、ここでは横磁気モードTMによって、取られるサブシステム2のブランチ2aの内部の経路は、サブシステム2のブランチ2bにおいて、他方の伝搬モードE2によって、ここでは横電気モードTEによって、取られる経路に性質と長さとが類似していることにも注意すべきである。同じように、光源SPS3からパルス信号SPによって取られるサブシステム1の経路7と、8とは、性質と長さとが互いに類似している。最終的に、伝搬モードE1は、デバイスBD−ADC13の入力12a、25aと、12b、25bとに到達するレプリカにおいて、互いに平行であることに注意すべきである。同じように、伝搬モードE2はまた、デバイスBD−ADC16の入力15a、28aと、15b、28bとに到達するレプリカにおいて、互いに平行でもある。
したがって、可視化されるべき光信号OSの伝搬モードの知られていない性質に起因して、その伝搬モードが、完全に知られている(例えば、直線的な)信号の可視化スキームを全く同じように再生成することが必要である。垂直偏光成分Vsp、VtmおよびVteと、水平偏光成分Hsp、HtmおよびHteとの同時検出は、複合信号OSをサンプリングすることを可能にする。次いで、電子処理は、複合信号OSを可視化することを可能にする。これらの偏光成分が、バランス型光検出器の各々によって検出される前に、垂直偏光成分Vsp、VtmおよびVteと、水平偏光成分Hsp、HtmおよびHteとが、すぐそばに位置する光軸に垂直な面の中で、よく規定されることが、それゆえに重要である。
以下の説明は、図2の簡略化された図に従うこともあり、この図は、単一の伝搬モードE1についての、ここではその経路が図2の出力ポート105aから開始される横磁気モードTMについての、光信号OSの可視化スキームである。
光信号の横磁気モードに関連したサンプリング可視化システムの一部分
我々は、図2を検討するべきであり、この図は、図1のサンプリング可視化システム100のうちの一部分101の簡略化された説明図であり、そこでは、サンプリング可視化システム100に入るベクトルの光信号OSの、伝搬モードのうちの一方によって、ここでは横磁気モードTMによって、取られる経路だけが、示されている。
その伝搬モードが、用語の代数的な意味における固有伝搬モードに特有の伝搬モードの上へと、例えば、任意であるが、知られている線形方向へと、投影される送信されたデータを含む位相符号化され、かつ/または振幅符号化された光信号OSが、SMF(「単一モードファイバ(Single Mode Fiber)」についての)として知られている標準の光ファイバ102の内部で移送される。例えば、10 Gb/sの2進数のビット・レートを有する、入って来る光信号OSの伝搬モードは、確定できない。光信号OSは、2つの直交した伝搬モードへと、すなわち、接続が導波路を、とりわけ偏光保持光ファイバPMFを使用して行われる、図2の状況の場合の、垂直偏光を有する横磁気モードTMと、水平偏光を有する横電気モードTEへと、ベクトルの光信号OSを分解する偏光セパレータPBS104の入力103において注入される。
セパレータPBS104の出力105aにおいて収集される光信号OSの横磁気モードTMは、横磁気モードTMを2つのレプリカへと分割し、偏光交差PXを実行し、また光信号OSの2つのレプリカの間にタイム−シフトTSを導入するデュプリケータDD−PX−TS107の入力ポート106に対して送信される。これらの2つのレプリカは、結合され、また次いで再分割されて、2つのレプリカをもう一度生成し、各レプリカは、デュプリケータDD−PX−TS107の出力108aと108bとにおいてそれぞれ収集される垂直偏光成分Vtmと、水平偏光成分Htmとを含んでいる。
光信号OSの横電気モードTEは、セパレータPBS104の出力105bにおいて異なる経路(図示されず)を取る。
部分的サンプリング可視化システム101は、さらに、短いパルス(およそ1 psの程度の)を放出するレーザ光源SPS109をさらに備えている。光源SPS109は、光ファイバPMF110内部でサンプリング・パルス信号SPを生成する。サンプリング・パルスSPは、例えば、τ1ピコ秒、続き、20 MHzの反復レートでゼロの振幅範囲によって分離される高速イベントを観察することを可能にしている。これらのサンプリング・パルスSPは、デュプリケータSPD−PX−TS111へと注入される。
デュプリケータSPD−PX−TS111は、サンプリング・パルス信号SPを2つのレプリカへと提供し、それらの偏光PXを交差させ、またサンプリング・パルス信号SPの周期Tpの2分の1と、ベクトルの光信号OSのビット−タイムTdとの合計(Tp/2+Td)に対応する正確な持続時間に等しい、2つのレプリカの間のタイム−シフトTSを導入する。例えば、50ナノ秒(すなわち、20MHz)に等しいサンプリング周期Tpと、100ピコ秒(すなわち、10Gb/s)に等しいベクトルの光信号OSのビット−タイムTdとを有することが、可能であり、信号の分割の目的は、パルス・レーザ光源SPSのうちの低コヒーレンス、または分析されるべき光信号OSの低コヒーレンスの問題を解決することである。次に、それら2つのレプリカが、再結合される。単一の偏光保持光ファイバPMF112は、デュプリケータSPD−PX−TS111の出力からスプリッタPM−TSM−S114の入力113へと、垂直成分Vspと、水平成分Hspとを含む再結合されたパルス信号SPの輸送を保証する。
スプリッタPM−TSM−S114は、以前に導入される偏光とタイム−シフトとが保持されて、入って来る信号を2つのレプリカへと分割する。スプリッタPM−TSM−S114を通過するサンプリング・パルス・トレインSPは、2つのレプリカの間のタイム−シフトTSの正確な再調整を可能にする。この再調整は、サンプリングされるべき、光信号OSの実数部と虚数部とを同時に取得するために、スプリッタPM−TSM−S114の2つの出力115aと、115bとの間での信号直角位相(π/2)の生成を可能にするために必要とされる。2つのレプリカは、スプリッタPM−TSM−S114の出力115aと、115bとにおいてそれぞれ受信される。
各々が、垂直成分Vspと、水平成分Hspとを含む単一信号の形態を有する、パルス信号SPの2つのレプリカは、次いで、デバイスBD−ADC117の入力116aと、116bとにおいて、それぞれ、導入される。同じように、各々が、垂直成分Vtmと、水平成分Htmとを含む単一信号の形態を有する、光信号OSの横磁気モードTMから導き出される2つのレプリカは、デバイスBD−ADC117の入力118aと118bとにおいて、それぞれ導入される。デバイスBD−ADC117は、サンプリングされ、またデジタル化されるべき信号を獲得し、また処理することを意図している。スプリッタPM−TSM−S114の2つの出力115aと、115bとからそれぞれ導き出される、パルス信号SPの2つのレプリカは、1直角位相(π/2)だけ位相シフトされる。デバイスBD−ADC117の入力116aと、118aとに、また入力116bと、118bとに到着する信号の間には、タイム−シフトは、存在していない。
光信号OSの横磁気モードTMの2つのレプリカは、レーザ光源109から生じる線形サンプリング・パルス・トレインSPによってサンプリングされる。最終的には、部分的サンプリング可視化システム101の出力119において、求められている情報は、分析され、サンプリングされ、また番号付けされるべき光信号OSの少なくとも位相と振幅とに関連した複合デジタル信号の形式で収集される。出力119は、複素数の数表の形式で生じる。この表は、アナログ/デジタル変換器によって獲得される数字データのデジタル処理の後に取得される。この処理は、最初に、それらのサンプルを垂直偏光成分Vtmと、水平偏光成分Htmとに分離すること、それらを規格化すること、次いで、要素ごとに互いからこれらの表を差し引いて、サンプリングされた光信号OSの符号化に関する情報を取得することから成る。次いで、この情報は、エンド・ユーザのリアル・タイムの分析および測定の必要性と両立し得るダイアグラム・リフレッシュ・レート(1 Hzよりも大きな)を有する、例えば、コンステレーション・ダイアグラムの形式で、取り出され、また表示される。
デュプリケータSPD−PX−TS
図2のデュプリケータSPD−PX−TS111は、レーザ光源SPS109から導き出されるサンプリング・パルス・トレインSPが、どのようにして偏光交差PXおよびタイム−シフトTSと二重化されるかを説明するために、図3においてより詳細に説明される。
垂直偏光伝搬モードを有しており、また光ファイバPMF110によって搬送されるサンプリング・パルス信号SPは、デュプリケータSPD−PX−TS111へと送信される。サンプリング・パルス信号SPは、偏光保持カプラPMC120によって2つのレプリカへと分割される。
カプラPMC120の後に位置している第1のアーム121は、コネクタ122を経由して、偏光ビーム結合器PBC124の第1の入力ポート123aに接続される。結合器PBC124は、例えば、市販のデバイスとすることができる。
カプラPMC120の後に位置している第2のアーム125はまた、コネクタ122を経由して、結合器PBC124の第2の入力ポート123bに接続される。第2のアーム125は、2つの時間遅延線を備えている。第1の固定された時間遅延線126は、それが、使用される光源SPS109に依存するために、そのタイム−シフトTp/2が、恒久的に固定される可能性があるので、サンプリング・パルス信号SPの周期Tpの2分の1に等しいタイム−シフトを導入する。第2の時間遅延線127は、サンプリングされるべきベクトルの光信号OSのビット・レートに依存するベクトルの光信号OSの1ビット−タイムTdに等しいタイム−シフトを導入するいわゆる調整可能な遅延線TDLである。例えば、ビット−タイムTdは、10 Gb/sのビット・レートの場合に100psに等しい。それゆえに、結合器PBC124の第1のアーム121と、第2のアーム125との間の全体のタイム−シフトは、(Tp/2+Td)に等しい。最初に垂直偏光Vspを有する、アーム125の内部で巡回するパルス信号SPのレプリカは、90°回転されて、水平偏光伝搬モードHspを有する信号を生成し、この回転は、結合器PBC124への信号の入力123bのすぐ前、またはすぐ後に適用されている。
垂直偏光成分Vspを有する、アーム121を通して到着するパルス信号SPのレプリカは、入力ポート123aを通して結合器PBC124の内部に入るが、水平偏光成分Hspを有する、アーム125を通して到着するパルス信号SPのレプリカは、入力ポート123bを通して結合器PBC124へと入る。
第1のアーム121と、第2のアーム125とによって搬送されるパルス信号SPSのレプリカは、結合器PBC124の出力128において単一のファイバPMF112の内部を伝わる単一の信号へと結合されるが、発進信号は、垂直成分Vspと、水平成分Hspとを含む単一の信号の形態を有する。結合器PBCは、その機能が、2つのファイバから生じる2つの光信号を結合することであり、その結果、結合された信号は、単一のファイバによって搬送される可能性があるという、在庫があってすぐに入手可能なコンポーネントである。逆方向に、セパレータPBSは、光ファイバによって搬送されている光信号を2つのファイバの内部でそれぞれ搬送される直交した伝搬モードを有する2つの信号へと、分離する。
結合器PBC124の出力ポート128において、2つの交差偏光成分PXと、(Tp/2+Td)に等しい正確な、微調整されたタイム−シフトTSとを有するサンプリング・パルス・トレインSPが、取得される。垂直偏光成分Vspと、水平偏光成分Hspとを含む発信サンプリング・パルス信号SPが、結合器PBC124によって実行される結合から導き出されるということは、デュプリケータSPD−PX−TS111の出力128に接続される、単一の光ファイバ112としてのサンプリング可視化システムの重要な機能であり、スプリッタPM−TSM−S114に対してそのパルスされ、二重化され、また微細にタイム−シフトされた信号SPの搬送を保証する。
ここで示される実施形態は、コネクタ122を備えている。これらのコネクタ122は、ファイバPMFの2つの部分を一緒に結合するのに役に立つが、もちろん、溶接など、他の任意の結合する手段が、使用されてもよい。
デュプリケータDD−PX−TS
図4は、偏光交差PXと、タイム−シフトTSとの導入を用いて、データを含んでいる光信号OSの分割を可能にするデュプリケータDD−PX−TS107を詳細に示すものである。光信号OSの横磁気モードTMは、光ファイバPMFによって搬送されるセパレータPBS104を離れるときに、入力ポート106を通してデュプリケータDD−PX−TS107に入る。2つのレプリカへの光信号OSのTMモードの分割は、偏光保持カプラPMC130を用いて達成される。
カプラPMC130の後に位置している第1のアーム131は、結合器PBC134の第1の入力ポート133aにコネクタ132を用いて接続されて、レプリカのうちの一方をその中へと供給し、このレプリカは、サンプルに対して光信号OSの横磁気モードTMの垂直偏光伝搬モードVtmを有する。ここで示される実施形態は、コネクタ132を備えている。これらのコネクタ132は、ファイバPMFの2つの部分を一緒に結合するのに役に立つが、もちろん、溶接など、他の任意の結合する手段が、使用されてもよい。
カプラPMC130の後に位置している第2のアーム135は、コネクタ132を経由して、結合器PBC134の第2の入力ポート133bに接続されて、光信号OSの横磁気モードTMの他方のレプリカをその中へと供給する。最初に垂直の、アーム135の内部で巡回する光信号OSのレプリカの偏光は、90°回転されて、水平偏光伝搬モードHtmを有する信号を生成し、この回転は、結合器PBC134の中への信号の入力133bのすぐ前に、またはすぐ後に適用されている。第2のアーム135はまた、パルス・サンプリング信号SPの周期Tpの2分の1に等しく、また使用される光源SPS109に依存する固定されたタイム−シフトTS(Tp/2)をその上で伝える光信号OSの横磁気モードTMのレプリカに課される時間遅延線136を備えている。代わりに、デュプリケータSPD−PX−TS111の第2のアーム125の調整可能な時間遅延線127が、取り除かれるものと仮定すると、TDLと呼ばれる調整可能な時間遅延線が、デュプリケータDD−PX−TS107の第2のアーム135に対して追加されることもある。
第1のアーム131と、第2のアーム135とによって搬送される信号は、結合器PBC134の出力138において、単一のファイバPMF137の中へと結合されるが、2つの直交した偏光成分と、2つの垂直偏光成分Vtmと水平偏光成分Htmとの間のTp/2という固定されたタイム−シフトTSとを含んでいる。カプラ130は、次いでファイバ137から導き出されるファイバPMF137aと137bとの間で配信される2つの光信号OSへとその信号を分割することを可能にしており、それぞれ、デュプリケータDD−PX−TS107の出力108aと108bとをもたらしている。ファイバPMF137aと137bとは、デバイスBD−ADC117の入力118aと、118bとをそれぞれもたらす。バランス型検出は、2つのデータを含んでいる光信号OSが、光ファイバPMF137aと、137bとから同時にデバイスBD−ADC117に到着することを必要とする。アームの一方137bによって搬送される信号はまた、FDL(「固定された遅延線(Fixed Delay Line)」についての)と呼ばれる固定された光時間遅延線139によって導入される他方のアーム137aによって搬送される信号に比べて固定されたタイム−シフトを有する。このシフトは、恒久的に固定されており、またそれは、デバイスBD−ADC117の内部の出力138と、入力118bとのうちの一方を用いて、出力138と、入力118aとの間の光信号移動時間を等しくするために調整される。
スプリッタPM−TSM−S
図5は、タイム−シフトの微調整された調整が、どのようにして達成されるかを説明するために、パルス信号SPがデバイスBD−ADC117に入る前に、パルス信号SPのタイム−シフトを調整するためのスプリッタPM−TSM−S114を詳細に示すものである。この調整は、サンプリングされるべき信号の実数部と虚数部とを同時に取得するために、デバイス114の2つの出力の間で直角位相を生成することを可能にするために必要とされる。サンプリング可視化システムの内部で光ファイバPMFによって搬送される信号は、検出デバイスBD−ADC117の入力116aと、116bとにおいてサンプリング・パルスSPの到着時間におけるランダムな変動を引き起こす可能性がある、温度に関連した、かつ/または機械的な混乱を経験する可能性があり、これは、タイム−シフトを再調整することを必要にする。光路は、2つの垂直偏光成分Vspと、水平偏光成分Hspとについて異なっているので、また2つの垂直偏光成分Vspと、水平偏光成分Hspとは、遭遇される混乱に基づいて、異なるように動作する可能性があるので、タイム−シフトについてのこの正確な再調整は、ファイバPMF141aおよび141bの内部の2つの垂直偏光成分Vspおよび水平偏光成分Hspについて独立して行われる必要がある。
スプリッタPM−TSM−S114に入るとすぐに、デュプリケータSPD−PX−TS111の出力ポート128から生じる、また光ファイバPMF112によって搬送されるパルス信号SPは、2つのアーム141aと、141bとの間で配信される2つのレプリカへとカプラPMC140によって分割される。2つの垂直偏光成分Vspと、水平偏光成分Hspとを含む、パルス信号SPのレプリカは、アーム141aへと伝搬する。2つの偏光成分を、それぞれ垂直偏光成分Vspと、水平偏光成分Hspとをやはり含む、パルス信号SPの別のレプリカは、第2のアーム141bへと伝搬し、またデバイスBD−ADC117の入力116bに対して直接に送信される。第1のアーム141aを使用して、2つのレプリカの間のタイム−シフトを正確に調整する。
第1のアーム141aは、パルス信号SPの、2つの偏光成分を、すなわち、垂直偏光成分Vspと、水平偏光成分Hspとを分離する偏光セパレータPBS142を備えており、垂直偏光成分Vspは、セパレータPBS142の出力143aにおいて収集されるが、水平偏光成分Hspは、出力143bにおいて、収集される。垂直偏光成分Vspは、その周囲に光ファイバPMFが巻き付けられる圧電材料で作られたシリンダPZT144を通過し、その結果、シリンダPZT144の直径におけるこの変化は、光ファイバPMFの長さの微調整をもたらし、それによって、光路の微調整を実現している。シリンダPZT144に印加される必要がある電圧は、異なる光路における低周波数の変動が、リアル・タイムに訂正される可能性があるように、デバイスBD−ADC117の出力信号を入力信号として使用する集積回路FPGA(「フィールド・プログラマブル・ゲート・アレイ(Field Programmable Gate Array)」についての)によって算出されるべきである。圧電シリンダPZT144は、サンプリングされるべき光信号OSの実数部と虚数部とを同時に取得するために、スプリッタPM−TSM−S114の2つの出力115aと、115bとの間の直角位相を生成することを可能にするためにタイム−シフトを正確に再調整することを可能にする必要がある。最終的に、光信号OSは、結合器PBC147の入力146aに到達する前に、コネクタ145を通過する。ここで示される実施形態は、コネクタ145を備えている。これらのコネクタ145は、ファイバPMFの2つの部分を一緒に結合するのに役に立つが、もちろん、例えば、溶接など、他の任意の結合する手段が、使用されてもよい。
それ自身の端部の上で、水平偏光成分Hspは、その機能が以上で説明されているシリンダPZT144と、垂直偏光成分Vspのタイム−シフトをオフセットすることを可能にするタイム−シフトを導入する固定された時間遅延線FDL148と、コネクタ145とを横切った後に、結合器PBC147の入力ポート146bに対して送信される。固定された時間遅延線FDL148の存在は、この場合には不可欠ではないが、装置の実際の実装形態においては結局実用的であることが分かることもある。垂直偏光成分Vspと、水平偏光成分Hspとを含む単一の信号の形態を有する、結合器PBC147の出力149において収集されるサンプリング・パルス信号SPは、デバイスBD−ADC117の入力116aに対して送信される。
図5に示される、パルス信号SPのタイム−シフトを調整するためのスプリッタPM−TSM−S114は、垂直偏光成分Vspと水平偏光成分Hspとの両方について、結合された光検出器に到着するサンプリング・パルスの光位相(およびそれゆえに、タイム−シフト)を非常に微細に調整することを可能にする。
スプリッタPM−TSM−S114を抜け出て、またそれぞれ入力116aと、116bとを通して、デバイスBD−ADC117に入る2つのパルス信号SPは、圧電デバイスPZT144を使用して取得される、正確にπ/2の一定の位相差を有する必要がある。
デバイスBD−ADC
図6は、例えば、コンステレーション・ダイアグラムの形式で、振幅と、位相とについての情報を取り出すために、光信号OSをサンプリングし、検出するためのデバイスBD−ADC117を詳細に示すものである。光信号OSのサンプリングと検出とは、2つの入力においてバランス型検出器BD150a〜150d(「バランス型検出器」についての)と、アナログ・デジタル変換器ADC151(「アナログ・デジタル変換器(Analog to Digital Converter)」についての)とを使用して取得される。デバイスBD−ADC117は、バランス型光検出器によって放出される電気信号を比較するためのコンパレータをさらに備えていることが、実現される可能性もある。
光信号OSのサンプリングと、検出とのためのデバイスBD−ADC117において、バランス型光検出器BD150a〜150dに到着する信号の間で光路における一定の差をオフセットするタイム−シフトを導入する、固定された時間遅延線FDL152a〜152dが、使用される。しかしながら、固定された時間遅延線FDL152a〜152dは、光検出器BD150a〜150dの後に配置されることもあり、またそうである場合に、それらは、電気時間遅延線である。1対の対になった光検出器BD150a、150b、または150c、150dによって放出される電気信号は、それぞれ差動増幅器153aまたは153bに対して送信され、次いで、これらの電気信号は、アナログ・デジタル変換器ADC151へと入る。電気信号は、光信号OSと、パルス信号SPとが、バランス型光検出器BD150a〜150dの中に同時に存在しているときだけに、非ゼロである。サンプリング機能は、それゆえに、2対の光検出器150a、150bと、150c、150dとによって実行される。
全体システム
超高速線形光サンプリングにより、非常に高速度で複合光信号を可視化することを可能にする全体システムが、要約して、またより詳細に、図7に示される。
可視化システム200は、レーザ光源SPS202からのサンプリング・パルスを含む信号SPに関連したサブシステム201と、分析されるべき光信号OSに関連した別のサブシステム203とを備えている。
レーザ光源SPS202によって放出されるサンプリング・パルス信号SPは、サンプリング・パルス信号SPを2つのレプリカへと分割するカプラ206が続いているデュプリケータSPD−PX−TS205に対してPMF204によって搬送され、この
デュプリケータSPD−PX−TS205は、図2に示されるデュプリケータSPD−PX−TS111に類似している。カプラ206から生じる、パルス信号SPの第1のレプリカは、図2に示されるデバイスPM−TSM−S114に類似しているデバイスPM−TSM−S209に対して光ファイバPMF207によって搬送される。この第1のレプリカは、次いで、2つの新しいレプリカへと分割される。デバイスPM−TSM−S209から生じる2つの新しいレプリカは、図2に示されるデバイスBD−ADC117に類似しているデバイスBD−ADC215に対するカプラ213と、214とに対して、それぞれ光ファイバPMF211と、212とによって搬送される。デバイスBD−ADC215の出力216において、求められる情報は、分析されるべき光信号OSの振幅と位相とに関連した複合デジタル信号の形式で収集される。
カプラ206から生じる、パルス信号SPの第2のレプリカは、デバイスPM−TSM−S209に類似しているデバイスPM−TSM−S210に対して光ファイバPMF208によって搬送される。次いで、デバイスPM−TSM−S210から生じる2つの新しいレプリカは、図2に示されるデバイスBD−ADC215に類似しているデバイスBD−ADC221に対するカプラ219と、220とに対して、それぞれ光ファイバPMF217と、218とによって搬送される。デバイスBD−ADC221の出力222において、求められる情報は、分析されるべき光信号OSの振幅と位相とに関連した複合デジタル信号の形式で収集される。
それ自身の端部において、可視化システム200へと到着する分析されるべき光信号OSは、ここで、横磁気伝搬モードTMと、横電気伝搬モードTEとに対応する、2つの任意の直交した伝搬モードE1と、E2とへと光信号を分離するセパレータPBS223に入る。
光ファイバPMF224によって搬送される横磁気伝搬モードTMは、図2に示されるデュプリケータDD−PX−TS107に類似しているデュプリケータDD−PX−TS225へと導入される。デュプリケータDD−PX−TS225は、信号を2つのレプリカへと分割し、偏光を交差させ、また2つのレプリカの間にタイム−シフトを導入し、それら2つのレプリカは、次いで結合され、また次いで再び分割される。第1のレプリカは、デバイスBD−ADC215の入力と、カプラ213とに対して、ファイバPMF226へと送信されるが、固定されたタイム−シフトが、デバイスBD−ADC215の入力とカプラ214との方向に、ファイバPMF227に対して送信される第2のレプリカに対して課される。
セパレータPBS223の出力において収集される信号OSの横電気伝搬モードTEは、デュプリケータDD−PX−TS225に類似しているデュプリケータDD−PX−TS229に対して光ファイバPMF228によって搬送される。デュプリケータDD−PX−TS229は、信号を2つのレプリカへと分割し、偏光を交差させ、また2つのレプリカの間にタイム−シフトを導入し、これらの2つのレプリカは、次いで結合され、また次いで再び分割される。第1のレプリカは、デバイスBD−ADC221の入力と、カプラ219とに対して、ファイバPMF230へと送信されるが、固定されたタイム−シフトが、デバイスBD−ADC221の入力とカプラ220との方向に、ファイバPMF231に対して送信される第2のレプリカに対して課される。
最終的に、サンプリング可視化システム200のデバイスBD−ADC215の出力216において、またデバイスBD−ADC221の出力222において、求められている情報は、それぞれ、サンプリングされ、またデジタル化された光信号OSの振幅と位相とに関連した複合デジタル信号の形式で収集される。次いで、この情報は、例えば、コンステレーション・ダイアグラムの形式で、取り出され、また表示される。
線形光サンプリング可視化システムは、光媒体が、ちょうど説明されるように、光ファイバ・リンクから形成されるときに、実施されることもあるが、線形光サンプリング可視化システムはまた、とりわけ光伝搬が、オープンな空間において起こるときに、他の光伝搬媒体において実施される可能性もあることに、注意すべきである。

Claims (13)

  1. 超高速線形光サンプリングにより光信号OSを可視化するためのシステムであって、垂直偏光成分Vspと、水平偏光成分Hspとを含むパルス・サンプリング信号SPの処理に関連した少なくとも1つの第1のサブシステムと、垂直偏光成分Vtm、Vteと、水平偏光成分Htm、Hteとを含む、サンプリングされるべき光信号OSの処理に関連した少なくとも1つの第2のサブシステムとを備えており、前記第1のサブシステムおよび第2のサブシステムは、前記光信号をサンプリングし、検出するためのデバイスと協調しており、前記第1のサブシステムは、
    − パルス光信号SPを生成する光源SPSと、
    − 前記パルス信号SPを2つのレプリカへと分割し、前記レプリカの間に偏光交差と、タイム−シフトとを導入し、またそれら2つのレプリカを単一の発信パルス信号SPへと結合する少なくとも1つのデュプリケータSPD−PX−TSと、
    − 前記デュプリケータSPD−PX−TSを離れる前記パルス信号SPを2つのレプリカへと分割し、また前記パルス信号SPの前記垂直偏光成分Vspおよび水平偏光成分Hspについて独立して、前記2つのレプリカの間の前記タイム−シフトを正確に調整する少なくとも1つのスプリッタPM−TSM−Sと
    を備えている、システム。
  2. 前記デュプリケータSPD−PX−TSによって前記2つのレプリカの間に導入される前記タイム−シフトは、前記パルス信号SPの周期Tpの2分の1と、前記光信号OSのビット−タイムTdとの合計(Tp/2+Td)に等しい、請求項1に記載のシステム。
  3. 前記スプリッタPM−TSM−Sは、シリンダに印加される電圧に基づいてその長さが変化する偏光保持光ファイバが、その周囲に巻き付けられる圧電材料の少なくとも1つの前記シリンダを備えている、請求項1または2に記載のシステム。
  4. 前記スプリッタPM−TSM−Sの2つの出力からそれぞれ生じる前記パルス信号SPの前記2つのレプリカは、1直角位相(π/2)だけ位相シフトされる、請求項1乃至3のいずれか1項に記載のシステム。
  5. 前記第2のサブシステムは、
    − 見られるべき光信号OSを受信し、また前記入って来る光信号OSを2つの線形の、直交した伝搬モードE1と、E2とへと分離するセパレータPBSと、
    − 前記パルス信号OSを2つのレプリカへと分割し、前記レプリカの間に偏光交差と、タイム−シフトとを導入し、またそれら2つのレプリカを単一の発信パルス信号OSへと結合する少なくとも1つのデュプリケータDD−PX−TSと
    を備えている、請求項1乃至4のいずれか1項に記載のシステム。
  6. 前記デュプリケータDD−PX−TSによって前記2つのレプリカの間に導入される前記固定されたタイム−シフトTSは、前記パルス信号SPの周期の2分の1に等しい、請求項5に記載のシステム。
  7. 前記光信号OSをサンプリングし、検出するための前記デバイスは、
    − バランス型光検出器と、
    − 固定された時間遅延線FDLと、
    − 2入力のアナログ・デジタル変換器と
    を備えている、請求項1乃至6のいずれか1項に記載のシステム。
  8. 接続が偏光保持光ファイバを用いて行われる、請求項1乃至7のいずれか1項に記載のシステム。
  9. 偏光保持カプラをさらに備えている、請求項1乃至8のいずれか1項に記載のシステム。
  10. 請求項1乃至9のいずれか1項に記載のシステムを用いて実施される、線形光サンプリングにより複合光信号OSを可視化するための方法であって、
    − パルス信号SPが放出されるステップと、
    − 前記パルス信号SPが、2つのレプリカの間に偏光交差とタイム−シフトとを導入することにより、前記2つのレプリカへと分割されるステップと、
    − 前記2つのレプリカが、互いに直交しておりタイム−シフトされた垂直偏光成分Vspと水平偏光成分Hspとを含む結果として生じる単一の信号へと結合されるステップと、
    − 前記結果として生じるパルス信号SPが、2つのレプリカへと分割され、またそれらの間の前記タイム−シフトが、正確に設定されるステップと、
    − 前記パルス信号SPの前記2つのレプリカが、前記光信号OSをサンプリングし、検出するための前記デバイスへと導入されるステップと
    を含み、さらに
    − 前記光信号OSが、互いに直交している2つの伝搬モードE1とE2とに分離されるステップと、
    − 伝搬モードE1、E2が、前記レプリカの間に偏光交差とタイム−シフトとを導入することにより、2つのレプリカへと分割されるステップと、
    − 前記2つのレプリカが、互いに直交しておりタイム−シフトされた垂直偏光成分Vtm、Vteと水平偏光成分Htm、Hteとを含む結果として生じる単一の信号へと結合されるステップと、
    − 前記結果として生じるパルス信号OSが、2つのレプリカへと分割され、また固定されたタイム−シフトが、それらの間に導入されるステップと、
    − 前記パルス信号OSの前記2つのレプリカが、前記光信号OSをサンプリングし、検出するための前記デバイスへと導入されるステップと
    を含む方法。
  11. 前記パルス光信号SPによって前記2つのレプリカの間に導入される前記タイム−シフトは、前記パルス信号SPの周期Tpの2分の1と、前記光信号OSのビット−タイムTdとの合計(Tp/2+Td)に等しい、請求項10に記載の方法。
  12. 前記パルス信号SPの前記垂直偏光成分Vspおよび水平偏光成分Hspについての前記2つのレプリカの間の前記タイム−シフトの正確な調整は、圧電材料のシリンダの周囲に巻き付けられる偏光保持光ファイバの長さを前記シリンダに印加される電圧の影響の下で変化させることにより独立して達成される、請求項10または11に記載の方法。
  13. 前記パルス信号SPの前記垂直偏光成分Vspは、前記光信号OSの前記垂直偏光成分Vtm、Vteに平行であり、また前記パルス信号SPの前記水平偏光成分Hspは、前記光信号OSの前記水平偏光成分Htm、Hteに平行であり、干渉を生成することを可能にしている、請求項10乃至12のいずれか1項に記載の方法。
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