JP2015529406A - 高速フェージング周波数選択性チャネルを介した少なくとも1回のデータ伝送のために時間周波数資源を割り当てる方法および処理装置 - Google Patents

高速フェージング周波数選択性チャネルを介した少なくとも1回のデータ伝送のために時間周波数資源を割り当てる方法および処理装置 Download PDF

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Abstract

無線通信ネットワークのアクセスポイントと、少なくとも1つの移動輸送手段それぞれの中に配置された少なくとも1つの通信装置との間の、高速フェージング周波数選択性チャネルを介した、少なくとも1回のデータ伝送のために時間周波数資源を割り当てるために、処理装置は、時間周波数資源の集合について長期SINR情報を取得し、周波数相関プロファイルを少なくとも1つ取得し、時間相関プロファイルを少なくとも1つ取得し、取得された信号対干渉雑音比情報と、取得された時間および周波数相関プロファイルとに基づき、時間周波数資源の潜在的な系列に対する性能指数を計算し、1回以上の前記データ伝送について目標サービス品質に到達すると予測される性能指数または最良の性能指数を提供する系列を選択し、選択された系列を介した1回以上の前記データ伝送を許可する。

Description

本発明は、概して、無線通信ネットワークのアクセスポイントと、経路上を移動する少なくとも1つの移動輸送手段それぞれの中に配置された少なくとも1つの通信装置との間の、高速フェージング周波数選択性チャネルを介する通信のために、時間周波数資源を割り当てることに関する。
無線通信において、時間周波数資源は、通常、時間領域が時間フレームまたは時間スロットに逐次分割される場合に、いくつかの装置が同一の時間フレーム内の同一の周波数チャネル上で伝送できるようにする多元接続伝送技術のパラメータとして定義される。いくつかの多元接続技術が同時に使用可能である。所与の受信装置において受信される干渉は、その所与の受信装置にデータを送信するために発信元装置が使用する時間周波数資源と同じ時間周波数資源上で、1つまたはいくつかの発信元装置から1つまたはいくつかの他の受信装置に伝送される信号として定義される。
無線通信システムにおいて、移動輸送手段内に配置される通信装置に対して無線通信サービスを提供するために、移動輸送手段が移動する経路に沿ってアクセスポイント(AP)が配備される。たとえば、移動輸送手段は列車であり、経路は鉄道線路である。APは、コアネットワークに実装されたサーバに接続されてもよいし、集中化時間周波数資源管理または分散時間周波数資源管理および/または移動性管理機能(mobility management functionalities)を実装するために互いに直接的に接続されてもよい。移動輸送手段が経路に沿って移動する時には、移動輸送手段内に配置された考慮中の通信装置は、ハンドオーバ手続を介して最も頑強なデータリンクを提供するAPと通信すると想定される。このようなAPとの通信は、典型的には、APによってまたは上述のサーバによって割り当てられた資源を使用する。通常は、資源の周波数はISM(工業、科学および医療(Industrial, Scientific and Medical))無線帯のチャネルに対応し、これは、他の近接する装置も同じ時間周波数資源を使用する確率が高いということを暗示する。したがって、ライセンシングされないスペクトルにおいて多数の通信が同時に発生する可能性がある。
不良なチャネル状況と格闘するために、通常は周波数ホッピングメカニズムが実装される。実際に、互いに十分に離れた周波数チャネル上でデータを伝送することは、周波数ダイバーシティを確実にし、結果として伝送エラーレートを改善する。さらに、異なる複数の周波数チャネル上でデータを伝送することは、干渉源(interferer)の影響を限定する。通常は、周波数ホッピング系列は擬似ランダムな態様で定義され、時間周波数資源割り当ては周波数スペクトル全体を一様にカバーする。これは他の周波数ホッピングシステムとの衝突確率を限定し、ISM無線帯内で伝送する他のシステムへの干渉を限定し、周波数ダイバーシティを最大化し、干渉を受ける確率を最小化する。伝送の頑強性を改善するために、周波数ホッピング系列を最適化するためのアルゴリズムがいくつか存在する。このようなアルゴリズムは、典型的には、各周波数チャネルについて経験されるエラーレートに関する統計を作成することと、周波数ホッピング系列内で悪いエラーレートを持つチャネルを回避することとを含む。文献「SAFH - Smooth Adaptive Frequency Hopping」(Sami Ben Cheikh他、Third International Workshop on Cross Layer Design、2011年)を参照してもよい。この文献の著者らは、以前の伝送の試みから各周波数チャネルに対するフレームエラーレート予測を実行し、目標エラーレートに統計的に適合するように選択確率を各周波数チャネルに関連付けることを提案する。また、文献「A New Probabilistic Approach for Adaptive Frequency Hopping」(Luca Stabellini他、IEEE 20th International Symposium on Personal, Indoor and Mobile Radio Communications、2009年)を参照してもよい。この文献では、著者らは、同様のメカニズムを、周波数チャネルを選択するための確率に対してエラーレートをマッピングするためのわずかに異なる方法とともに提案する。
上述の周波数ホッピングメカニズムは静止した通信装置のために設計され、移動する通信装置には適合していないことに留意すべきである。
したがって、無線通信ネットワークのアクセスポイントと、経路上を移動する少なくとも1つの移動輸送手段それぞれの中に配置された少なくとも1つの通信装置との間の、高速フェージング周波数選択性チャネル上の少なくとも1回のデータ伝送の伝送エラーレートを改善することができる、周波数ホッピング解決策を提供することが望ましい。
この目的のために、本発明は、無線通信ネットワークのアクセスポイントと、経路上を移動する少なくとも1つの移動輸送手段それぞれの中に配置された少なくとも1つの通信装置との間の、高速フェージング周波数選択性チャネルを介した、少なくとも1回のデータ伝送のために時間周波数資源を割り当てる方法に関する。この方法では、処理装置が、
‐時間周波数資源の集合について長期信号対干渉雑音比情報を取得することと、
‐前記高速フェージング周波数選択性チャネルの周波数相関プロファイルを少なくとも1つ取得することと、
‐前記高速フェージング周波数選択性チャネルの時間相関プロファイルを少なくとも1つ取得することと、
‐取得された前記長期信号対干渉雑音比情報と、取得された1つ以上の前記周波数相関プロファイルと、取得された1つ以上の前記時間相関プロファイルとに基づき、前記時間周波数資源の集合のうちの時間周波数資源の潜在的な系列に対する性能指数を計算することと、
‐計算された各前記性能指数のうちから、1回以上の前記データ伝送について目標サービス品質に到達すると予測される性能指数または最良の性能指数を提供する時間周波数資源の系列を選択することと、
‐選択された時間周波数資源の前記系列を介した1回以上の前記データ伝送を許可することと
を実行する。このように、長期信号対干渉雑音比情報と、時間および周波数相関プロファイルとを介して、信号電力および干渉情報を考慮することにより、アクセスポイントと、1つ以上の移動輸送手段それぞれの中に配置された1つ以上の通信装置との間の、高速フェージング周波数選択性チャネルを介した1回以上のデータ伝送の伝送エラーレートが改善される。
特定の特徴によれば、前記処理装置は、1つ以上の各前記移動輸送手段の位置の少なくとも1つを表す情報を取得することを実行し、前記高速フェージング周波数選択性チャネルの1つ以上の前記周波数相関プロファイルを取得することは、1つ以上の前記移動輸送手段の1つ以上の前記位置にそれぞれ対応する1つ以上の周波数相関プロファイルを少なくとも1つ取得することを含む。このように、1つ以上の移動輸送手段のスピードが大きい時に周波数相関を考慮することが可能である。
特定の特徴によれば、前記処理装置は、
‐1つ以上の前記移動輸送手段それぞれのスピードの少なくとも1つを表す情報を取得することと、
‐1つ以上の前記移動輸送手段それぞれの前記スピードと、ドップラー周波数シフトモデルとに基づき、1つ以上の前記時間相関プロファイルを取得することと
を実行する。このように、時間相関を考慮することがより正確になり、時間相関プロファイルは限定された通信オーバヘッドで決定可能となる。
特定の特徴によれば、前記処理装置は、各移動輸送手段について、前記時間相関情報と、前記周波数相関情報と、前記長期信号対干渉雑音比情報とを、1つの瞬時信号対干渉雑音比共分散行列に結合する。このように、性能指数の決定がより容易となる。
特定の特徴によれば、各性能指数は、前記瞬時信号対干渉雑音比共分散行列が入力されて1回以上の前記データ伝送の予測成功確率を表す関数の結果である。このように、高優先度データトラフィックに対する遅延制約のもとでの所与のエラー確率を保証するように時間周波数資源割り当てを改善することが可能である。
特定の特徴によれば、各性能指数は、前記瞬時信号対干渉雑音比共分散行列が入力されて1回以上の前記データ伝送の予測スループットを表す関数の結果である。このように、低優先度データトラフィックに対するスループットを改善するように時間周波数資源割り当てを改善することが可能である。
特定の特徴によれば、前記処理装置は、時間周波数資源の潜在的な系列それぞれに対し、複数の移動輸送手段について、移動輸送手段ごとに1つの性能指数を決定し、潜在的な系列のそれぞれに対し、前記系列について前記複数の移動輸送手段について決定された各性能指数のうち最小の性能指数を関連付ける。このように、複数の移動輸送手段を暗示する伝送に共通の時間周波数資源割り当てが発見され、最悪の伝送の性能を改善するように、すべての前記伝送に対するサービス品質におけるトレードオフがなされる。
特定の特徴によれば、前記処理装置は、
‐各時間スロットについて、目標サービス品質に到達すると予測される性能指数または最良の性能指数を提供する時間周波数資源の前記系列を選択することと、
‐選択された前記系列を、前記時間スロットに関連付けてメモリに記憶することと
を実行し、
前記処理装置は、1回以上の前記データ伝送が有効になる時に、
‐1回以上の前記データ伝送が有効になる時間スロットに関連付けられた前記系列を前記メモリから検索すること
を実行する。このように、時間周波数資源割り当ては各時間スロットについて独立に改善され、前もって決定され、これは1回以上のデータ伝送の全体の遅延を短縮する。
特定の特徴によれば、前記処理装置は、
‐1回以上の前記データ伝送が有効になるであろうことを検出することと、
‐1回以上の前記データ伝送が有効になるであろう時間スロットから、目標サービス品質に到達すると予測される前記性能指数または前記最良の性能指数を提供する時間周波数資源の前記系列を選択することと
を実行する。このように、時間周波数資源割り当ては必要な時のみ計算され、これは計算的資源を節約する。
特定の特徴によれば、目標サービス品質に到達すると予測される前記性能指数または前記最良の性能指数を提供する時間周波数資源の前記系列を選択するために、前記処理装置は、N個の時間周波数資源からなる第1の一時的系列を初期化し、Nは前記目標サービス品質に到達するのに十分に高くなるようにアプリオリに決定され、
前記処理装置は、さらに、以下の各反復的ステップ:
‐前記時間相関情報と、前記周波数相関情報と、前記長期信号対干渉雑音比情報とを結合し、前記一時的系列に対応して、瞬時信号対干渉雑音比共分散行列を計算することと、
‐計算された前記瞬時信号対干渉雑音比共分散行列に基づき、前記一時的系列に対する性能指数を決定することと、
‐決定された前記性能指数が、第2の一時的系列に対応する性能指数よりも良いか否かを判定することと、
‐前記第1の一時的系列の前記性能指数が前記第2の一時的系列の前記性能指数よりも良い時に、前記第2の一時的系列を前記第1の一時的系列によって置き換えることと、
‐停止条件が満たされている時に、前記第2の一時的系列を選択することと、
‐前記停止条件が満たされていない時に、1つの時間周波数資源を置き換えることによって前記一時的系列を修正するとともに、修正された前記一時的系列をもって各前記反復的ステップを繰り返すことと
を実行する。このように、時間周波数資源の割り当ての改善は、平均的な複雑度のものであり、比較的短い所定時間内に良好な結果を提供するように実装可能である。また、第1の一時的系列を、本方法の以前の実行において取得され選択された時間周波数資源の系列で初期化することにより、高速フェージング周波数選択性チャネルの統計の変動が追跡され(チャネル追跡)、最適化が最適になりやすい。
特定の特徴によれば、目標サービス品質に到達すると予測される前記性能指数または前記最良の性能指数を提供する時間周波数資源の前記系列を選択するために、前記処理装置は、1つの時間周波数資源からなる第1の一時的系列を初期化し、
前記処理装置は、さらに、以下の各反復的ステップ:
‐前記時間相関情報と、前記周波数相関情報と、前記長期信号対干渉雑音比情報とを結合し、前記一時的系列に対応して、瞬時信号対干渉雑音比共分散行列を計算することと、
‐計算された前記瞬時信号対干渉雑音比共分散行列に基づき、前記一時的系列に対する性能指数を決定することと、
‐決定された前記性能指数が、第2の一時的系列に対応する性能指数よりも良いか否かを判定することと、
‐前記第1の一時的系列の前記性能指数が前記第2の一時的系列の前記性能指数よりも良い時に、前記第2の一時的系列を前記第1の一時的系列によって置き換えることと、
‐停止条件が満たされている時に、前記第2の一時的系列を選択することと、
‐前記停止条件が満たされていない時に、
1つの時間周波数資源を置き換えることによって、または、
前記第1の一時的系列の考慮中の時間スロットについてすべての周波数がチェックされ終わっている時には、別の時間スロット内の1つの時間周波数資源を追加することによって、
前記第1の一時的系列を修正するとともに、修正された前記第1の一時的系列をもって各前記反復的ステップを繰り返すことと
を実行する。このように、時間周波数資源割り当ては、低く固定された複雑度のものであり、準最適(quasi-optimal)な性能を提供する。
特定の特徴によれば、前記処理装置は、
‐前記系列が開始されると予測される始点時間スロットを決定することと、
‐前記始点時間スロットについて、目標サービス品質に到達すると予測される性能指数または最良の性能指数を提供する時間周波数資源の前記系列(この系列は、以前の系列選択において選択され前記始点時間スロット内または前記始点時間スロットの後続の時間スロット内に含まれていた時間周波数資源を含むものである)を選択することと、
‐選択された前記系列を表す情報を前記時間スロットに関連付けてメモリに記憶するとともに、選択された前記系列の時間スロットのそれぞれについて、選択された前記系列内に存在している前記時間スロットの前記時間周波数資源を表す情報をメモリに記憶することと
を実行し、
1回以上の前記データ伝送が有効になる時には、前記処理装置は、
‐1回以上の前記データ伝送が有効になる前記時間スロットに関連付けられた前記系列を表す前記情報をメモリから検索するとともに、検索された前記系列の各時間スロットについて、前記時間周波数資源を表す情報をメモリから検索すること
を実行する。このように、時間周波数資源割り当てを実行するためにメモリの使用が改善可能である。
特定の特徴によれば、目標サービス品質に到達すると予測される前記性能指数または前記最良の性能指数を提供する時間周波数資源の前記系列を選択するために、前記処理装置は、直前の系列選択からの前記時間周波数資源によって第1の一時的系列を初期化し、
前記処理装置は、さらに、以下の各反復的ステップ:
‐前記時間相関情報と、前記周波数相関情報と、前記長期信号対干渉雑音比情報とを結合し、前記一時的系列に対応して、瞬時信号対干渉雑音比共分散行列を計算することと、
‐計算された前記瞬時信号対干渉雑音比共分散行列に基づき、前記一時的系列に対する性能指数を決定することと、
‐決定された前記性能指数が、第2の一時的系列に対応する性能指数よりも良いか否かを判定することと、
‐前記第1の一時的系列の前記性能指数が前記第2の一時的系列の前記性能指数よりも良い時に、前記第2の一時的系列を前記第1の一時的系列によって置き換えることと、
‐停止条件が満たされている時に、前記第2の一時的系列を選択することと、
‐前記停止条件が満たされていない時に、
直前の系列選択に存在しない時間スロットに対応する時間周波数資源を1つ置き換えることによって、または、
前記第1の一時的系列の考慮中の時間スロットについてすべての周波数がチェックされ終わっている時には、別の時間スロット内の1つの時間周波数資源を追加することによって、
前記第1の一時的系列を修正するとともに、修正された前記第1の一時的系列をもって各前記反復的ステップを繰り返すことと
を実行する。このように、時間周波数資源割り当ては、低く固定された複雑度のものであり、良好な性能を提供する。
特定の特徴によれば、時間周波数資源の系列を選択する時に、処理装置は、1つの周波数が事前定義済期間のうち事前定義済パーセントの時間を超えて割り当てられないことを保証にする。このように、所与の時間中に所与の周波数帯上に放射されるエネルギーは制御される。
また、本発明は、無線通信ネットワークのアクセスポイントと、経路上を移動する少なくとも1つの移動輸送手段それぞれの中に配置された少なくとも1つの通信装置との間の、高速フェージング周波数選択性チャネルを介した、少なくとも1回のデータ伝送のために時間周波数資源を割り当てる処理装置にも関する。前記処理装置は、
‐時間周波数資源の集合について長期信号対干渉雑音比情報を取得するための手段と、
‐前記高速フェージング周波数選択性チャネルの周波数相関プロファイルを少なくとも1つ取得するための手段と、
‐前記高速フェージング周波数選択性チャネルの時間相関プロファイルを少なくとも1つ取得するための手段と、
‐取得された前記長期信号対干渉雑音比情報と、取得された1つ以上の前記周波数相関プロファイルと、取得された1つ以上の前記時間相関プロファイルとに基づき、前記時間周波数資源の集合のうちの時間周波数資源の潜在的な系列に対する性能指数を計算するための手段と、
‐計算された各前記性能指数のうちから、1回以上の前記データ伝送について目標サービス品質に到達すると予測される性能指数または最良の性能指数を提供する時間周波数資源の系列を選択するための手段と、
‐選択された時間周波数資源の前記系列を介した1回以上の前記データ伝送を許可するための手段と
を備える。
また、本発明は、通信ネットワークからダウンロード可能であり、および/または、処理装置可読媒体に記憶可能である、コンピュータプログラムにも関する。このコンピュータプログラムは、前記プログラムがプロセッサによって実行される時に、上述の方法を実施させるための命令を含む。また、本発明は情報記憶手段にも関し、情報記憶手段は、記憶された情報が前記情報記憶手段から読み取られプロセッサにより実行される時に上述の方法を実施させるための命令の組を含むコンピュータプログラムを記憶する。
処理装置およびコンピュータプログラムに関連する特徴および利点は、対応する上述の方法に関して上述したものと同一であるので、ここでは繰り返さない。
本発明の特徴は、以下の実施例の記載を読むことからより明確に理解される。この記載は、添付の図面を参照して作成されている。
本発明が実施され得る無線通信システムを概略的に表す図である。 無線通信システムの処理装置のアーキテクチャを概略的に表す図である。 無線通信システムのアクセスポイントと、少なくとも1つの移動輸送手段それぞれの中に配置された少なくとも1つの通信装置との間の通信のために資源を割り当てるためのアルゴリズムを概略的に表す図である。 本発明を実施するための無線通信システムの構成を概略的に表す図である。 本発明を実施するための無線通信システムの構成を概略的に表す図である。 本発明を実施するための無線通信システムの構成を概略的に表す図である。 本発明を実施するための無線通信システムの構成を概略的に表す図である。 本発明を実施するための無線通信システムの構成を概略的に表す図である。 本発明を実施するための無線通信システムの構成を概略的に表す図である。 本発明を実施するための無線通信システムの構成を概略的に表す図である。 第1の実施形態による、アクセスポイントと、少なくとも1つの移動輸送手段それぞれの中に配置された少なくとも1つの通信装置との間でデータを伝送するためのアルゴリズムを概略的に表す図である。 第2の実施形態による、アクセスポイントと、少なくとも1つの移動輸送手段それぞれの中に配置された少なくとも1つの通信装置との間でデータを伝送するためのアルゴリズムを概略的に表す図である。 第2の実施形態による、アクセスポイントと、少なくとも1つの移動輸送手段それぞれの中に配置された少なくとも1つの通信装置との間でデータを伝送するためのアルゴリズムを概略的に表す図である。 第1の実施形態の、または第2の実施形態の実施を表すプロセス相互接続グラフを概略的に表す図である。 第1の実施形態または第2の実施形態のコンテキストにおいて、周波数ホッピング系列を決定するための第1のアルゴリズムを概略的に表す図である。 第1の実施形態または第2の実施形態のコンテキストにおいて、周波数ホッピング系列を決定するための第2のアルゴリズムを概略的に表す図である。 第1の実施形態または第2の実施形態のコンテキストにおいて、周波数ホッピング系列を決定するための第3のアルゴリズムを概略的に表す図である。 時間周波数資源のグリッドを概略的に表す図である。 第3の実施形態による、アクセスポイントと、少なくとも1つの移動輸送手段それぞれの中に配置された少なくとも1つの通信装置との間でデータを伝送するためのアルゴリズムを概略的に表す図である。 第3の実施形態による、アクセスポイントと、少なくとも1つの移動輸送手段それぞれの中に配置された少なくとも1つの通信装置との間でデータを伝送するためのアルゴリズムを概略的に表す図である。 第3の実施形態のコンテキストにおいて、周波数ホッピング系列を決定するためのアルゴリズムを概略的に表す図である。
図1は、本発明が実施され得る無線通信システムを概略的に表す。
無線通信システムは、移動輸送手段130の経路170に沿って配置されたAP110,111を備える。移動輸送手段130はたとえば列車であり、経路はたとえば列車を発駅から着駅まで導く鉄道線路である。別の例によれば、移動輸送手段130はバスであり、経路はバスが移動する事前定義済ルートである。
AP110,111は、無線通信システムのサービスを通信装置(移動輸送手段130内に配置された通信装置131等)に提供する。通信装置131は、たとえば移動端末であるか、または、移動輸送手段内に配置された移動端末が無線通信システムのサービスにAPを介してアクセスできるようにする中継局である。
無線通信システムは、さらにサーバ100(たとえば集中化無線資源管理および/または移動性管理機能を実装するコアネットワーク内に実装される)を備えてもよい。
AP110,111は、互いに相互接続されてもよく、そのようにして、分散無線資源管理および/または移動性管理機能を実装してもよい。
静止干渉源(static interferer)150,151,152,153が、移動輸送手段130の経路170に十分に近い位置に配置され、その結果として、AP110,111から移動輸送手段130内に配置された通信装置131へのダウンリンク通信に影響を与える可能性がある。このような干渉源150,151,152,153は、たとえばIEEE 802.11標準規格に準拠するWiFi(登録商標)アクセスポイントである。
AP110に対し、移動輸送手段内に配置された通信装置131からAP110へのアップリンク通信に影響を与えるのに十分に近い位置に、他の静止干渉源140,141が配置される可能性がある。このような干渉源140,141は、たとえばIEEE 802.11標準規格に準拠するWiFi(登録商標)アクセスポイントである。
AP110,111と、少なくとも1つの移動輸送手段それぞれの中の少なくとも1つの通信装置(たとえば通信装置131)との間の通信のための適切な資源割り当ての決定は、処理装置が担当する。図4A〜図4Gに関連して後に詳述するように、この処理装置は、サーバ100、AP110,111または1つ以上の上記通信装置の中に配置されてもよく、またはこれらに接続されてもよい。
周波数ホッピングの恩恵によって、周波数ダイバーシティを許容するために、および/または、干渉を回避するために、AP110,111と、少なくとも1つの移動輸送手段それぞれの中に配置された1つ以上の上記通信装置との間の通信は、複数の周波数に依存する高速フェージング周波数選択性チャネル上で行われる。
図2は、処理装置のアーキテクチャを概略的に表す。図示のアーキテクチャによれば、処理装置は、通信バス210によって相互接続される以下の構成要素を備える。
‐プロセッサ、マイクロプロセッサ、マイクロコントローラまたはCPU(中央処理装置)200。
‐RAM(ランダムアクセスメモリ)201。
‐ROM(読み出し専用メモリ)202。
‐HDD(ハードディスクドライブ)またはSD(セキュアデジタル)カードリーダ203、または記憶手段に記憶された情報を読み出すよう構成される任意の他の装置。
‐通信インタフェース204。
通信インタフェース204により、処理装置は、移動輸送手段130内に配置された通信装置131および/またはAP110,111および/またはサーバ100と通信することができる。
CPU200は、ROM202からまたは外部メモリ(SDカードまたはHDD等)からRAM201にロードされた命令を、実行することができる。処理装置の電源が投入された後に、CPU200はRAM201から命令を読み出し、それらの命令を実行することができる。これらの命令は、CPU200に、図3、5、6A、6B、8、9、10、12A、12Bおよび13に関連して後述されるアルゴリズムのステップの一部または全部を実行させる1つのコンピュータプログラムを形成する。
図3、5、6A、6B、8、9、10、12A、12Bおよび13に関連して後述するアルゴリズムの任意のステップおよびすべてのステップは、プログラム可能な計算機(PC(パーソナルコンピュータ)、DSP(デジタル信号プロセッサ)またはマイクロコントローラ等)による命令の組またはプログラムの実行によるソフトウェアにおいて実装されてもよい。または、そうでなければ、機械または専用の構成要素(FPGA(フィールドプログラマブルゲートアレイ)またはASIC(特定アプリケーション向け集積回路)等)によるハードウェアにおいて実装されてもよい。
図3は、無線通信システムのAP(たとえばAP110)と、少なくとも1つの移動輸送手段それぞれの中に配置された少なくとも1つの通信装置(たとえば通信装置131)との間の通信のために時間周波数資源を割り当てるために、処理装置によって実行されるアルゴリズムを概略的に表す。
時間周波数資源は、1つの移動輸送手段内の1つの通信装置宛の1つのデータパケットを伝送するのに用いられてもよく、複数の移動輸送手段それぞれの中の複数の通信装置宛の1つのデータパケットを伝送するのに用いられてもよく(マルチキャスト)、複数の移動輸送手段それぞれの中の複数の通信装置宛の複数のデータパケットを伝送するのに用いられてもよい(たとえば時分割多元接続)ということに気付くことができる。したがって、これは、時間周波数資源を割り当てることは、APから少なくとも1つの移動輸送手段それぞれの中に配置された少なくとも1つの通信装置へのダウンリンク通信に関与してもよく、少なくとも1つの移動輸送手段それぞれの中に配置された少なくとも1つの通信装置からAPへのアップリンク通信に関与してもよいということを意味する。
ステップS301において、処理装置は、少なくとも1つの移動輸送手段の、経路170に沿った位置を取得する。この位置は、地理的座標系における絶対値として表されてもよく、固定された基準点に対する(たとえばAP110,111それぞれの位置に対する)相対値として表されてもよい。この位置は、1つ以上の移動輸送手段の実際の位置であってもよく、別の時刻に1つ以上の移動輸送手段が配置されていると考えられる位置であってもよい(たとえば未来の状況の予測のために)。一実施形態では、ただ1つの移動輸送手段(たとえば移動輸送手段130)のみが考慮される。別の実施形態では、複数の移動輸送手段が考慮され、アルゴリズムは、AP110,111と、移動輸送手段内に配置された通信装置との間の伝送を改善するために、時間周波数資源の割り当てにおけるトレードオフを発見しようと試みる。
第1の例によれば、考慮中の移動輸送手段の位置は、GPS(全地球測位システム)情報から取得される。GPS情報は、考慮中の移動輸送手段内に配置された通信装置に関連付けられたGPS受信機によって提供され、この通信装置によって処理装置に向けて送信される。
第2の例によれば、考慮中の移動輸送手段の位置は、AP110,111から受信された信号から、考慮中の移動輸送手段内に配置された通信装置によって決定された、受信信号電力情報から取得される。AP110,111の位置を知り、考慮中の移動輸送手段が移動する経路170を知ることにより、この通信装置がAP110,111から受信した信号の電力の測定値から、この通信装置の位置を決定することができる。各受信信号電力情報は、この通信装置によって、処理装置に向けて送信される。
第3の例によれば、考慮中の移動輸送手段の位置は、考慮中の移動輸送手段内に配置された通信装置から受信された信号から、AP110,111によって決定された、受信信号電力情報から取得される。AP110,111の位置を知り、考慮中の移動輸送手段が移動する経路170を知ることにより、この通信装置からAP110,111が受信した信号の電力の測定値から、この通信装置の位置を決定することができる。受信信号電力情報は、AP110,111によって、処理装置に向けて送信される。
第4の例によれば、考慮中の移動輸送手段の位置は、経路170に沿って配置され、いつ移動輸送手段が通り過ぎるかを検出するよう構成されたセンサの恩恵によって取得される。そのような検出の通知は、それらのセンサにより、処理装置に向けて送信される。
さらに、位置は、経路170の一部分(segment)に対応してもよい。この場合には、経路170上の、複数の連続する実効的位置(plural effective consecutive positions)が、本発明のために単一の位置に関連付けられてもよい。
ステップS301において、処理装置は、さらに、取得した各位置における1つ以上の移動輸送手段それぞれのスピードに関する情報を取得する。考慮中の移動輸送手段のスピードは、考慮中の移動輸送手段の以前の位置と、この以前の位置および取得した位置の間の時間差とに基づく推定により取得されてもよい。考慮中の移動輸送手段のスピードは、考慮中の移動輸送手段内に配置されたスピードセンサの恩恵により取得されてもよい。
ステップS302において、処理装置は、潜在的に割り当てに関与する可能性のある時間周波数資源のそれぞれに対する長期SINR(信号対干渉雑音比(signal to interference-plus-noise ratio))情報を取得する。
APから考慮中の移動輸送手段内の通信装置へのダウンリンク通信について、長期SINR情報は、経路170に沿って配置された静止干渉源150,151に関する有効信号電力(useful signal power)および干渉レベル(各周波数について、および移動輸送手段の各位置について、経路170に沿った考慮中の移動輸送手段内の通信装置が観測すると予測されるもの)を特徴付けることを可能にするデータである。このような有効信号電力および干渉レベルは、この通信装置によって実行される測定から取得することができる。たとえば、測定値は、少なくとも1つの移動輸送手段に対する所与の位置における所与の周波数資源上の受信信号電力であるか、またはフレームエラーレートである(ここから短期SINRが演繹可能であり、したがって短期SINRを平均化することにより長期SINRが取得可能である)。
考慮中の移動輸送手段内の通信装置からAPへのアップリンク通信について、長期SINR情報は、APに近接して配置された静止干渉源140,141に関する有効信号電力および干渉レベル(各周波数について、およびAPのカバレッジ内の移動輸送手段の各位置について、経路170に沿った考慮中の移動輸送手段内の通信装置から信号を受信する時にAPが観測すると予測されるもの)を特徴付けることを可能にするデータである。このような有効信号電力および干渉レベルは、このAPによって実行される測定から取得することができる。たとえば、測定値は、少なくとも1つの移動輸送手段に対する所与の位置における所与の周波数資源上の受信信号電力であるか、またはフレームエラーレートである(ここから短期SINRが演繹可能であり、したがって短期SINRを平均化することにより長期SINRが取得可能である)。
代替的に、ダウンリンク通信またはアップリンク通信について、通信プロトコルにACK/NACK(肯定応答/否定応答)メカニズムが実装されている時には、肯定応答の統計に依存してもよい。したがって、ステップS301で取得した考慮中の移動輸送手段内の位置および経路170に沿った来たるべき位置における長期SINR情報は、処理装置によって取得される。この経路170に沿った来たるべき位置は、時間周波数資源の来たるべき時間スロットについて考慮中の移動輸送手段が配置されると予測される位置である。この来たるべき位置は、考慮中の移動輸送手段の位置(ステップS301で取得されたもの)と考慮中の移動輸送手段のスピード(これもステップS301で取得されたもの)とに基づいて処理装置によって決定されてもよい。
好適な実施形態では、処理装置は、このような有効信号および干渉レベルを、データベースに記憶された長期SINRのフィンガープリントマップから決定する。この長期SINRのフィンガープリントマップは、有効信号電力と、移動輸送手段130(または他の移動輸送手段)の経路170上の以前の行程中に観測された干渉とから、経路170上のまたは経路170の一部分上の位置の関数として構築される。図4A〜図4Gに関連して後に詳述するように、長期SINRのフィンガープリントマップを記憶するデータベースは、サーバ100、AP110,111または経路170に沿って移動する移動輸送手段内に配置された通信装置(たとえば通信装置131)の中に配置されてもよく、これらに接続されてもよい。長期SINRのフィンガープリントマップを記憶するデータベースは、処理装置とは異なる場所に実装されてもよく、したがって、このデータベースが実装される装置は処理装置に対してデータベースの内容を提供する。
ステップS303において、処理装置は、少なくとも1つの周波数相関プロファイルを取得する。周波数相関プロファイルは、割り当てに潜在的に関与する可能性のある時間周波数資源の各周波数間の相関を表す。これを達成するために、第1の手法では、周波数共分散の頑強な推定を提供するために、高速フェージング周波数選択性チャネルのコヒーレンス時間内に含まれる異なる複数の時間インターバルにおけるチャネル推定から、異なる複数の周波数に対する瞬時電力の共分散が取得される。その後、周波数相関情報を取得するために正規化が行われる。第2の手法では、処理装置は、1つ以上の移動輸送手段の取得された1つ以上の位置にそれぞれ対応する周波数相関プロファイル(少なくとも1つ)を取得する。その後、この周波数相関プロファイルはフィンガープリントマップに(好ましくは長期SINRのフィンガープリントマップと同じデータベース内に)記憶される。周波数相関プロファイルは、移動輸送手段130(または他の移動輸送手段)の経路170上の以前の行程中に実行された観測から結果として得られるマルチパス統計から、経路170上のまたは経路170の一部分上の位置の関数として構築されてもよい。経路170上の考慮中の移動輸送手段の所与の位置において、高速フェージング周波数選択性チャネル推定が実行され、チャネルの瞬時離散インパルス応答が取得される。この瞬時離散インパルス応答は高速フェージングの有効な実現(fast fading effective realization)に依存する。その後、チャネルの取得された瞬時離散インパルス応答の各タップ(tap)に関連付けられた複素値の二乗の絶対値(square modulus)を計算することにより、瞬時電力プロファイルが取得される。その後、高速フェージング周波数選択性チャネルに対する推定電力遅延プロファイル(これは高速フェージング周波数選択性チャネルの統計的振る舞いを表す)を計算するために、考慮中の移動輸送手段の上述の所与の位置について時間とともに取得されたいくつかの瞬時電力プロファイルが平均化される(たとえば各タップの有効な実現が複素ガウシアン分散であると想定することにより)。その後、各タップ電力を、すべてのタップ電力の合計によって除算することにより、電力遅延プロファイルの正規化が実行される。その後、周波数相関プロファイルを提供するために、正規化された電力遅延プロファイルのフーリエ変換が計算される。したがって、ステップS301で取得された考慮中の移動輸送手段の位置における、および、経路170に沿った来たるべき各位置における、マルチパスを表す周波数相関情報は、処理装置によって取得可能である。
ステップS304において、処理装置は、少なくとも1つの時間相関プロファイルを取得する。これを達成するために、第1の手法では、高速フェージング周波数選択性チャネルの瞬時電力の共分散が、異なる複数の時間インターバルにおけるチャネル推定から取得される。その後、時間相関情報を取得するために正規化が行われる。第2の手法では、時間相関プロファイルは、考慮中の移動輸送手段のスピードに依存するモデルおよびドップラー周波数シフトモデルから取得可能である。ドップラー周波数シフトモデル(たとえばJakeのモデル)は、定義から、時間領域においてフェージングするチャネルの相関のフーリエ変換である。このように、ドップラースペクトルモデルから、時間相関情報が取得可能である。したがって、考慮中の移動輸送手段についてステップS301において取得されたスピード値による時間相関情報は、処理装置によって取得可能である。
ステップS305において、処理装置は、取得した長期SINR情報と、取得した1つ以上の周波数相関プロファイルと、取得した1つ以上の時間相関プロファイルとに基づき、時間周波数資源の系列の性能指数(figure of merit)を計算する。これを行うために、処理装置は、時間相関情報と、考慮中の移動輸送手段の位置に対応する周波数相関情報と、考慮中の移動輸送手段の位置に対応する長期SINR情報とを、各移動輸送手段について1つの瞬時SINR共分散行列に結合してもよい。したがって、瞬時SINR共分散行列はそれぞれ、考慮中の移動輸送手段内に配置された通信装置(たとえばダウンリンク通信について通信装置131)およびアクセスポイント(たとえばアップリンク通信についてAP110)によって観測されると予測される瞬時SINRの統計を特徴付ける。
性能指数(事前定義済関数の適用のために結果として得られる)は、時間周波数資源の系列の性能を特徴付けるために用いられる量である。言い換えると、性能指数は、時間周波数資源の系列に対する予測エラーレートを表す値である。
N個の時間周波数資源からなる系列を介したデータの伝送(および、潜在的には、少なくとも1回の再伝送)を考えよう。データのコピーN個の対応する伝送および独立した復号の後の平均エラー確率Pは、次のように表される。
Figure 2015529406
ただし、
Figure 2015529406
は、系列内のi番目の時間周波数資源R上での伝送中に観測される瞬時SINRであり、
‐f(x)は、SNR(信号対雑音比)がxであるAWGN(加法的白色ガウス雑音)チャネル上でのデータの単一の伝送のエラー確率であり、
‐E[・]は高速フェージングチャネルに関する数学的予測である。
特定の実施形態では、1つの移動輸送手段を考慮する時の上述の性能指数を計算するための関数Fが、次のように定義され(これは上述の伝送の予測成功確率を表す)、これは最大化されるべきである。
Figure 2015529406
ただし、
‐det(X)はXの行列式であり、
‐Iは単位行列であり、
‐Σ(・)は、周波数ホッピング伝送の結果として得られる等価チャネルのN個の係数どうしの間の共分散を表すN×N行列であり、データの一方の伝送から他方の伝送への瞬時SINRに影響する。これは次のように表される。
Figure 2015529406
ただし、
‐xはxの複素共役であり、
‐Σi,jは時間周波数資源RおよびRにそれぞれ対応する瞬時SINRの間の共分散を表し、
Figure 2015529406
は、時間周波数資源Rに対する長期SINRを表し、
Figure 2015529406
は、時間周波数資源Rに対する長期SINRを表し、
‐τ(R,R)は、時間周波数資源RおよびRの間の時間差を表し、
‐Δf(R,R)は、時間周波数資源RおよびRの間の周波数差を表し、
‐Σは、高速フェージング周波数選択性チャネルの時間的相関関数であり、相関の定義からΣ(0)=1であり、これは2つのランダムな変数をそれらの標準偏差で除算したものの間の共分散であり、
‐Σは高速フェージング周波数選択性チャネルの周波数相関関数であり、定義からΣ(0)=1である。
経路170上の移動輸送手段130の各考慮位置に対する電力遅延プロファイルの推定を処理装置が有する特定の実施形態では、上述のように、2つの周波数間の相関は電力遅延プロファイルのフーリエ変換から計算される。
肯定応答されるデータ伝送が想定される、別の特定の実施形態では、上述のものと同じ表記法を用いて、1つの移動輸送手段を考慮する時に上述の性能指数を計算するための関数Fが、次のように定義され、これは上述の伝送の予測スループットを表し、これは最大化されるべきである。
Figure 2015529406
特定の実施形態では、複数の移動輸送手段を考慮する時に上述の性能指数を計算するための関数F’が、次のように定義される。
Figure 2015529406
ただし、kは上述の複数の移動輸送手段のインデックスである。
言い換えると、処理装置は、移動輸送手段ごとに、かつ時間周波数資源の潜在的な系列それぞれについて、関数Fの結果として1つの性能指数を決定し、潜在的な系列それぞれに対して、その系列に対して各移動輸送手段について決定された性能指数のうち最小の性能指数を関連付ける。
性能指数がこの伝送の予測成功確率または予測スループットに関連しているどちらの場合でも、考慮中の複数の移動輸送手段の性能指数どうしの間の最良のトレードオフを達成する時間周波数資源R,…,Rを定義するために、関数F’が最大化されるべきである。
ステップS306において、処理装置は、考慮中の時間周波数資源の各系列の性能指数のうちから、そのデータ伝送について目標QoSに到達すると予測される性能指数または最良の性能指数(たとえば、単一の移動輸送手段が考慮される時の性能指数F、または、複数の移動輸送手段が考慮される時のF’を最大化する時間周波数資源の系列)を提供する時間周波数資源の系列を選択する。
ステップS307において、処理装置は、選択された時間周波数資源を介したデータの伝送を許可する。後に詳述するように、この時間周波数資源は、アプリオリに(すなわち、データが有効に伝送されなければならないか否かを考えることなく)選択されてもよく、意図的に(すなわち、データが伝送されなければならないことを検出した際に)選択されてもよい。
図4A〜図4Gは、本発明を実施するための無線通信システムの構成を概略的に表す。図4A〜図4Gは、サーバ100、移動輸送手段130内に配置された通信装置131、およびAP110を示す。この構成は、無線通信システムの他のAPについて複製される。
図4Aは、第1の構成を概略的に表す。この構成では、処理装置402はサーバ100内に配置されるかまたはサーバ100に接続される。長期SINRのフィンガープリントマップ401も、サーバ100内に配置されるかまたはサーバ100に接続される。この構成では、サーバ100は、移動輸送手段130内に配置された通信装置131から、AP110を介して、長期SINRのフィンガープリントマップ401を更新するための任意のデータを受信する。
図4Bは、第2の構成を概略的に表す。この構成では、処理装置402は、移動輸送手段130内に配置される通信装置131内に配置されるか、またはこの通信装置131に接続される。長期SINRのフィンガープリントマップ401は、サーバ100内に配置されるかまたはサーバ100に接続される。この構成では、サーバ100は、移動輸送手段130内に配置された通信装置131から、AP110を介して、長期SINRのフィンガープリントマップ401を更新するための任意のデータを受信する。
代替的に、長期SINRのフィンガープリントマップ401の更新は、データ記憶可搬手段(たとえばUSB(ユニバーサルシリアルバス)フラッシュドライブ)(最初に、経路170上の移動輸送手段の行程中にデータベースに記憶されたデータをUSBフラッシュドライブに転送するために通信装置131にプラグされ、次に、USBフラッシュドライブによって記憶されたデータをサーバ100に転送するためにサーバ100にプラグされる)を介して実行されてもよい。1つ以上の周波数相関プロファイルについての測定値の転送も同じ方法で実行可能である。
図4Cは、第3の構成を概略的に表す。この構成では、処理装置402はAP110内に配置されるかまたはAP110に接続される。長期SINRのフィンガープリントマップ401も、AP110内に配置されるかまたはAP110に接続される。この構成では、AP110は、移動輸送手段130内に配置された通信装置131から、フィンガープリントマップ401を更新するための任意のデータを受信する。
図4Dは、第4の構成を概略的に表す。この構成では、処理装置402はAP110内に配置されるかまたはAP110に接続される。長期SINRのフィンガープリントマップ401は、サーバ100内に配置されるかまたはサーバ100に接続される。長期SINRの部分的フィンガープリントマップ403が、AP110内に配置されるかまたはAP110に接続される。この長期SINRの部分的フィンガープリントマップ403は、フィンガープリントマップ401の一部(AP110が管理するエリア内に存在する経路170の部分に対するもの)に対応する。この構成では、サーバ100は、移動輸送手段130内に配置された通信装置131から、AP110を介して、フィンガープリントマップ401を更新するための任意のデータを受信する。AP110は、サーバ100から、長期SINRの部分的フィンガープリントマップ403を更新するための任意のデータを受信する。
図4Eは、第5の構成を概略的に表す。この構成では、処理装置402は、移動輸送手段130内に配置される通信装置131内に配置されるか、またはこの通信装置131に接続される。長期SINRのフィンガープリントマップ401は、AP110内に配置されるかまたはAP110に接続される。この構成では、AP110は、移動輸送手段130内に配置された通信装置131から、フィンガープリントマップ401を更新するための任意のデータを受信する。
図4Fは、第6の構成を概略的に表す。この構成では、処理装置402は、移動輸送手段130内に配置される通信装置131内に配置されるか、またはこの通信装置131に接続される。長期SINRのフィンガープリントマップ401は、サーバ100内に配置されるかまたはサーバ100に接続される。長期SINRの部分的フィンガープリントマップ403が、AP110内に配置されるかまたはAP110に接続される。この構成では、サーバ100は、移動輸送手段130内に配置された通信装置131から、AP110を介して、フィンガープリントマップ401を更新するための任意のデータを受信する。AP110は、サーバ100から、長期SINRの部分的フィンガープリントマップ403を更新するための任意のデータを受信する。
代替的に、長期SINRのフィンガープリントマップ401の更新は、データ記憶可搬手段(たとえばUSBフラッシュドライブ)(最初に、経路170上の移動輸送手段の行程中にデータベースに記憶されたデータをUSBフラッシュドライブに転送するために通信装置131にプラグされ、次に、USBフラッシュドライブによって記憶されたデータをサーバ100に転送するためにサーバ100にプラグされる)を介して実行されてもよい。
図4Gは、第7の構成を概略的に表す。この構成では、処理装置402は、移動輸送手段130内に配置される通信装置131内に配置されるか、またはこの通信装置131に接続される。長期SINRのフィンガープリントマップ401も、移動輸送手段130内に配置される通信装置131内に配置されるか、またはこの通信装置131に接続される。
好適な実施形態では、図4Aに示す構成が実装される。
上述のように、周波数相関プロファイルは、好ましくは、長期SINRのフィンガープリントマップ401と同じデータベース(すなわち同じ場所)に記憶される。長期SINR情報に関して部分的な周波数相関プロファイルを実装してもよく、その場合には、長期SINRの部分的フィンガープリントマップ403と同じ場所に配置してもよい。
測定データ(たとえば時間相関プロファイルについての測定値および周波数相関プロファイルについての可能な測定値)または1つ以上の移動輸送手段のスピードに関する情報(経路170に沿った1つ以上の移動輸送手段の行程の終点において提供され得ないもの)は、無線通信システムが提供する通信手段を使用することにより、測定を実行する装置によってオン・ザ・フライで処理装置に向けて提供される。
図5は、第1の実施形態による、AP110またはAP111と、少なくとも1つの移動輸送手段内に配置された少なくとも1つの通信装置(たとえば通信装置131)との間でデータを伝送するためのアルゴリズムを概略的に表す。第1の実施形態では、時間周波数資源の選択は、データが伝送されなければならないことを処理装置が検出するたびに、オン・ザ・フライで実行されると想定する。
ステップS501において、処理装置は、時間周波数資源が割り当てられる必要のあるデータ(すなわち新たなデータパケット)が伝送されなければならないか否かをチェックする。データが伝送されなければならない時には、ステップS502が実行され、そうでなければステップS501が繰り返される。
ステップS502において、上述のように、処理装置は、長期SINR情報と、周波数相関プロファイルと、時間相関プロファイルとに基づき、時間周波数資源の各系列に対する性能指数から、時間周波数資源を選択する。選択された時間周波数資源は、N個の時間周波数資源を含む系列を構成し、したがって、データのN−1回の再伝送に対応する(データのN回の伝送が目標サービス品質(QoS)に到達することを可能にする場合)。ただしN−1は1以上である。目標QoSは、性能指数の閾値にマッピングされるか、または、性能指数の最大化または最小化の結果として得られる。Nが1に等しい時には、1回のデータの伝送のみが実行されると想定され、再伝送は実行されないと想定される。時間周波数資源を選択するための詳細な実施形態は、図8〜10に関連して後に詳述する。
ステップS503において、処理装置は、選択された時間周波数資源に従ってデータの伝送を許可する。処理装置は、関連する送信機に含まれているか(その場合には、処理装置は、データを選択済資源を介して送信することを内部的に送信機に命令する)、または、処理装置は、関連する送信機に接続されている(その場合には、処理装置は、データを送信するのに使用すべき選択済資源について送信機に知らせるメッセージを送信機に送信する)。
特定の実施形態では、ACK/NACKメカニズムを用いた肯定応答伝送が実装される。したがって、伝送されたデータに対してACKが受信され、かつデータを伝送するために選択済時間周波数資源がすべて消費されたわけではない時には、割り当てられたがデータを伝送するために消費されていない未使用時間周波数資源は解放され、時間周波数資源のさらなる選択において再使用可能である。
言い換えると、図5のアルゴリズムを適用することによって、処理装置は、データ伝送が有効になるであろうことを検出し、その後、データ伝送が有効になるであろう時間スロットから、目標QoSに到達すると予測される性能指数を提供する時間周波数資源の系列を選択する。
図6Aおよび6Bは、第2の実施形態によって、AP110,111から、少なくとも1つの移動輸送手段130それぞれの中の少なくとも1つの通信装置に、データを伝送するためのアルゴリズムを概略的に表す。第2の実施形態では、時間スロットAITS(「割り当て始点時間スロット」(Allocation Initial Time Slot))から開始される時間周波数資源の選択は、パケットを有効に伝送するために使用される系列内の先頭の時間スロットTxITS(「伝送始点時間スロット」(Transmission Initial Time Slot))よりも前に、パケット到着とは非同期に実行されると想定される。したがって、図6Aのアルゴリズム部分は、時間周波数資源の系列をどのようにして決定するかを図示し、図6Bのアルゴリズム部分は、決定された系列を介してどのようにデータを有効に伝送するかを図示する。
図6Aを参照して、ステップS601において、処理装置は時間スロットAITS(すなわち、決定されるべき系列内の先頭の時間スロット)を表すパラメータを初期化する。
ステップS602において、上述のように、処理装置は、時間スロットAITSから開始して、長期SINR情報と、周波数相関プロファイルと、時間相関プロファイルとに基づき、性能指数から時間周波数資源の系列を決定する。この系列は、N個の時間および周波数を含み、したがってデータのN−1回の再伝送に対応する(データのN回の伝送が目標QoSに到達することを可能にする場合)。ただしN−1は1以上である。AITSから開始されるこの時間周波数資源の系列を決定するための詳細な実施形態は、図8〜10に関連して後述する。
ステップS603において、処理装置は、決定された系列を、時間スロットAITSを表す情報と関連付けてメモリに記憶する。したがって、ステップS603で系列が記憶された時間スロットAITSにマッチする時間スロットTxITSからパケットが伝送されなければならない時には、そのパケットは記憶された系列に従って伝送される。この態様は、図6Bに関連して後に詳述する。
ステップS604において、処理装置は次の時間スロット(時間周波数資源の新たな系列が決定されなければならない新たな時間スロットAITSとなるもの)に移動し、これに従って時間スロットAITSを表すパラメータを更新し、ステップS602を繰り返す。したがって、データの伝送が開始される可能性のある時間スロットのそれぞれについて、1つの系列が決定され記憶される。
図6Bを参照して、ステップS611において、処理装置は、データ(すなわち新たなデータパケット)が伝送されなければならないか否かをチェックする。データが伝送されなければならない時には、ステップS612が実行され、そうでなければ、ステップS611が繰り返される。
ステップS612において、処理装置は、伝送が開始されると予測される時間スロットに関連付けられた系列(ステップS603で記憶されたもの)を検索する。
ステップS613において、処理装置は、検索された系列に従ってデータの伝送を許可する。処理装置は、関連する送信機に含まれているか(その場合には、処理装置は、データを検索された系列を介して送信することを内部的に送信機に命令する)、または、処理装置は、関連する送信機に接続されている(その場合には、処理装置は、データを送信するのに使用すべき時間周波数資源について送信機に知らせるメッセージを送信機に送信する)。
ステップS614において、処理装置は、図6Aのアルゴリズム部分の実行中に記憶され時間スロットTxITSに関連付けられた各系列と、検索された系列に続くすべての時間スロットに関連付けられた各系列と、時間スロットTxITSに先行する時間スロットに関連付けられた各系列とを、メモリから消去する。
ステップS614の一変形例では、ACK/NACKメカニズムが実装されている時には、処理装置は、図6Aのアルゴリズム部分の実行中に記憶され時間スロットTxITSに関連付けられた各系列と、時間スロットTxITSに先行する時間スロットに関連付けられた系列とをメモリから消去する。データ伝送によって有効に消費された時間スロットTxITSに続く時間スロットに関連付けられた各系列は、その後、後続のデータ伝送の間に消去される。したがって、伝送されたデータに対してACKが受信され、かつデータを伝送するために選択済時間周波数資源がすべて消費されたわけではない時には、データを伝送するために以前に割り当てられた時間周波数資源のうち未使用の時間周波数資源に関連付けられて記憶された対応する系列は消去されず、データを伝送するために使用可能である。
図6Aおよび図6Bのアルゴリズムを適用することにより、処理装置は、各時間スロットについて、目標QoSに到達すると予測される性能指数を提供する時間周波数資源の系列を選択し、選択された系列を上記時間スロットAITSと関連付けてメモリに記憶し、データ伝送が有効になる時には、処理装置は、データ伝送が有効になる時間スロットTxITSに関連付けられた系列をメモリから検索する。
図7は、第1の実施形態または第2の実施形態の実施を表す処理相互接続グラフを概略的に示す。
図7に示す相互接続グラフは、時間周波数資源を割り当てるための第1の処理701と、チャネル情報を収集し更新するための第2の処理702と、データパケット伝送を監視する第3の処理703とを含む。
第1の処理701は、第2の処理702によって提供されるチャネル情報を用いることにより、目標QoSに到達することを可能にするための時間周波数資源の系列を決定することを担当する。チャネル情報は、長期SINR情報と、周波数相関プロファイルと、時間相関プロファイルとを含む。第1の処理701は、第3の処理703から命令を受けると活性化されるか、または、必要な時に第3の処理703によってアクセスされるメモリ領域内に時間周波数資源の系列を提供するバックグラウンドタスクとして実行される。これと同じく、第2の処理702は、時間周波数資源の系列が決定されなければならない時に第1の処理701からの命令を受信すると活性化されるか、または、必要な時に第1の処理701によってアクセスされるメモリ領域内にチャネル情報を提供するバックグラウンドタスクとして実行される。
図8は、第1の実施形態または第2の実施形態のコンテキストにおいて、時間周波数資源の系列を決定するために、処理装置によって実行される第1のアルゴリズムを概略的に表す。第1のアルゴリズムは、網羅的な手法に関連する。
ステップS801において、処理装置は、所定の長さNの時間周波数資源の系列について、時間周波数資源の可能な組み合わせをすべて決定する。
ステップS802において、処理装置は、決定された時間周波数資源の組み合わせのそれぞれについて、上述のように、性能指数を決定する。
ステップS803において、処理装置は、最良の性能指数を持つ時間周波数資源の組み合わせを選択する。
任意選択のステップS804において、処理装置は、選択された時間周波数資源の組み合わせの数Nを低減することを試みる。言い換えると、処理装置は、選択された組み合わせから少なくとも1つの時間周波数資源を除去し、目標QoSが達成されるかどうかをチェックする。目標QoSが達成されると考えられる場合には、低減された時間周波数資源の組み合わせが維持され、そうでなければ、ステップS803で選択された時間周波数資源の組み合わせが維持される。
特定の実施形態では、選択された時間周波数資源の組み合わせの数Nでは目標QoSに到達可能にならないことを処理装置が検出した時には、目標QoSに到達することを可能にする時間周波数資源の系列を発見しようと試みるために、処理装置は数Nを1単位だけ増加させ、ステップS801〜S803を繰り返す。
図9は、第1の実施形態または第2の実施形態のコンテキストにおいて、時間周波数資源の系列を決定するために、処理装置によって実行される第2のアルゴリズムを概略的に表す。図9のアルゴリズムは、図8のアルゴリズムの代替である。
ステップS901において、処理装置は、時間周波数資源の系列Rtmpを初期化する。初期化された系列Rtmpは、第1の時間周波数資源からなる。処理装置は、その伝送方式において割り当て可能な様々な周波数を処理装置が現時点で(currently)テストする時間スロットを指すパラメータCTS(「考慮中の時間スロット」(Considered Time Slot))を初期化する。ステップS901において、時間スロットCTSは、上述の時間スロットAITSに対応する。図9のアルゴリズムは、時間周波数資源のグリッドを概略的に表す図11に基づく例示的な例とともに以下に詳述する。グリッドの列1110〜1115は連続する時間スロットを表し、行1101〜1108は伝送方式において割り当て可能な周波数を表す。したがって、1つの列と1つの行との交点がそれぞれ時間周波数資源を表す。処理装置が、行1101と列1110の交点における時間周波数資源をもって系列Rtmpを初期化する(すなわち時間スロットAITSは列1110によって表される時間スロットである)と考えよう。
さらに、処理装置はパラメータFbestをヌル値に初期化する。このパラメータFbestは、本アルゴリズムを実行する時に処理装置によって計算される最良の性能指数を表す。さらに、処理装置は数Nを1という値に初期化する。
ステップS902において、処理装置は、図3に関連して既に説明したように、系列Rtmpから、およびチャネル情報から、N×N瞬時SINR共分散行列を計算する。チャネル情報は、長期SINR情報と、周波数相関プロファイルと、時間相関プロファイルとを含む。
ステップS903において、処理装置は、既に詳述したように、ステップS902で計算された瞬時SINR共分散行列に基づき、系列Rtmpに対する性能指数を計算する。
ステップS904において、処理装置は、ステップS903で計算された性能指数が、パラメータFbestによって記憶された性能指数より大きいか否かを判定する。ステップS903で計算された性能指数が、パラメータFbestによって記憶された性能指数より大きい時には、ステップS905が実行され、そうでなければ、ステップS906が実行される。
ステップS905において、処理装置は、パラメータRselに系列Rtmpを記憶する。このパラメータRselは、本アルゴリズムを実行する時に処理装置によって決定される時間周波数資源の最良系列を表す。さらに、処理装置は、ステップS903で計算された性能指数をパラメータFbestに記憶する。その後、ステップS906が実行される。
ステップS906において、処理装置は、図9のアルゴリズムの実行を停止するための事前定義済条件が満たされたか否かをチェックする。このような条件は、たとえば、図9のアルゴリズムが起動される時に活性化されたタイムアウトが満了することである。これによって、図9のアルゴリズムのための処理時間が、ある制限された時間(たとえば1つの時間スロットの持続時間)を超えないことが保証される。別の例によれば、この条件は、図9のアルゴリズムが、ステップS902を通って事前定義済回数だけループすることである。さらに別の例によれば、この条件は、ステップS903で計算された性能指数が、目標QoSに対応する性能指数よりも大きいことである。図9のアルゴリズムの実行を停止するための条件が満たされている時には、ステップS907が実行され、そうでなければ、ステップS908が実行される。
ステップS907において、処理装置は、パラメータRselによって特定される時間周波数資源の系列を選択し、本アルゴリズムは終了する。
ステップS908において、処理装置は、考慮中の時間スロットCTSの、その伝送方式において割り当て可能な最後の周波数がチェックされたか否かをチェックする。考慮中の時間スロットCTSの最後の周波数がチェックされていた場合には、ステップS911が実行され、そうでなければ、ステップS909が実行される。
ステップS909において、処理装置は、考慮中の時間スロットCTSの次の周波数に移動する。すなわち、処理装置は、その時間スロットCTSについて、その伝送方式において割り当て可能な別の周波数をテストすることを決定する。たとえば、図11に関して、処理装置が行1101と列1110との交点における時間周波数資源を考慮していた場合には、処理装置は、列1110内の別の時間周波数資源(たとえば行1102と列1110との交点における時間周波数資源)へと移動する。言い換えると、処理装置は、列1110によって表される考慮中の時間スロットCTS内の別の周波数を考慮しようとしている。その後、ステップS910において、処理装置はこれに従って系列Rtmpを更新する。上記の例によれば、処理装置は、系列Rtmp内で、行1101と列1110との交点における時間周波数資源を、行1102と列1110との交点における時間周波数資源で置き換える。その後、ステップS902が繰り返される。
ステップS911において、処理装置は次の時間スロットに移動し、これに従ってパラメータCTSを更新する。たとえば、図11に関して、処理装置が列1110の時間周波数資源を考慮中であった場合には、処理装置は列1111の時間周波数資源を考慮しようとしている。処理装置は、その伝送方式において割り当て可能な周波数のうちから1つの周波数を選択する。その後、ステップS912において、処理装置はこれに従って、系列Rtmp内に系列Rselをコピーすることによって、および、まだ考慮されていない時間スロットCTS内の時間周波数資源を1つ追加することによって、系列Rtmpを更新する。たとえば、処理装置は、系列Rtmpに、行1101と列1111との交点における時間周波数資源を追加する。その後、ステップS902が繰り返される。
したがって、図9のアルゴリズムを実行することにより、処理装置は、時間スロットAITS内で最良の伝送条件を提供する時間周波数資源を選択し、その後、後続の各時間スロット内で、直前の時間スロットにおいて選択された1つ以上の時間周波数資源を考慮に入れ、最良の伝送条件を提供する時間周波数資源を選択する(好ましくは、選択された時間周波数資源の性能指数が目標QoSに到達することを可能にするまで)。系列内の時間周波数資源の数は、静的に固定されず動的に定義される。
図10は、第1の実施形態または第2の実施形態のコンテキストにおいて、時間周波数資源の系列を決定するために、処理装置によって実行される第3のアルゴリズムを概略的に表す。図10のアルゴリズムは、図8および図9のアルゴリズムの代替である。
ステップS1001において、処理装置は、時間周波数資源の系列Rtmpを初期化する。データの再伝送回数N−1は、目標QoSに到達可能な周波数ホッピング系列を処理装置が発見できるようにするためにその回数が十分に高いと想定される方法で、アプリオリに固定される。したがって、初期化された系列Rtmpは、N個の時間周波数資源からなる。これは事前定義されてもよく、ランダムな態様で定義されてもよく、時間周波数資源割り当ての過去の履歴に従って定義されてもよい。図10のアルゴリズムは、図11に基づく例示的な例とともに以下に詳述する。Nは4に等しく、処理装置が、行1102と列1110の交点における時間周波数資源と、行1105と列1111の交点における時間周波数資源と、行1103と列1112の交点における時間周波数資源と、行1108と列1113の交点における時間周波数資源とをもって系列Rtmpを初期化すると考えよう。また、処理装置は、その伝送方式において割り当て可能な様々な周波数を処理装置が現時点でテストする時間スロットを指すパラメータCTS(「考慮中の時間スロット」)を初期化する。このパラメータCTSは、上述の時間スロットAITSに対応するように初期化されてもよく、系列Rtmpによって考慮される各時間スロットのうちからランダムに初期化されてもよい。さらに、処理装置はパラメータFbestをヌル値に初期化する。
ステップS1002において、処理装置は、図3に関連して既に説明したように、系列Rtmpから、およびチャネル情報から、N×N瞬時SINR共分散行列を計算する。チャネル情報は、長期SINR情報と、周波数相関プロファイルと、時間相関プロファイルとを含む。
ステップS1003において、処理装置は、既に詳述したように、ステップS1002で計算された瞬時SINR共分散行列に基づき、系列Rtmpに対する性能指数を計算する。
ステップS1004において、処理装置は、ステップS1003で計算された性能指数が、パラメータFbestによって記憶された性能指数より大きいか否かを判定する。ステップS1003で計算された性能指数が、パラメータFbestによって記憶された性能指数より大きい時には、ステップS1005が実行され、そうでなければ、ステップS1006が実行される。
ステップS1005において、処理装置は、パラメータRselに系列Rtmpを記憶する。さらに、処理装置は、ステップS1003で計算された性能指数をパラメータFbestに記憶する。その後、ステップS1006が実行される。
ステップS1006において、処理装置は、図10のアルゴリズムの実行を停止するための事前定義済条件が満たされたか否かをチェックする。このような条件は、たとえば、図10のアルゴリズムが起動される時に活性化されたタイムアウトが満了することである。これによって、図10のアルゴリズムのための処理時間が、ある制限された時間(たとえば1つの時間スロットの持続時間)を超えないことが保証される。別の例によれば、この条件は、図10のアルゴリズムが、ステップS1002を通って事前定義済回数だけループすることである。さらに別の例によれば、この条件は、ステップS1003で計算された性能指数が、目標QoSに対応する性能指数よりも大きいことである。さらに別の例によれば、この条件は、データパケットを可能な限り早く伝送する必要があることである。図10のアルゴリズムの実行を停止するための条件が満たされている時には、ステップS1007が実行され、そうでなければ、ステップS1008が実行される。
ステップS1007において、処理装置は、パラメータRselによって特定される時間周波数資源の系列を選択し、本アルゴリズムは終了する。
ステップS1008において、処理装置は、考慮中の時間スロットCTSの、その伝送方式において割り当て可能な最後の周波数がチェックされたか否かをチェックする。考慮中の時間スロットCTSの最後の周波数がチェックされていた場合には、ステップS1011が実行され、そうでなければ、ステップS1009が実行される。
ステップS1009において、処理装置は、考慮中の時間スロットCTS内の次の周波数に移動する。すなわち、処理装置は、その時間スロットCTSについて、その伝送方式において割り当て可能な別の周波数をテストすることを決定する。たとえば、図11に関して、処理装置が列1110によって表される時間スロットを考慮する場合には、処理装置は、列1110内の別の時間周波数資源(たとえば行1103と列1110との交点における時間周波数資源)へと移動する。言い換えると、処理装置は、別の周波数がより良い性能指数を提供するか否かを判定するために、列1110によって表される考慮中の時間スロットCTS内の別の周波数を考慮しようとしている。その後、ステップS1010において、処理装置はこれに従って系列Rtmpを更新する。上記の例によれば、処理装置は、系列Rtmp内で、行1102と列1110との交点における時間周波数資源を、行1103と列1110との交点における時間周波数資源で置き換える。その後、ステップS1002が繰り返される。
ステップS1011において、処理装置は、系列Rtmpによって考慮される時間スロットのうちの別の時間スロットに移動し、これに従ってパラメータCTSを更新する。言い換えると、処理装置は、別の時間スロット内の別の周波数がより良い性能指数を提供するか否かを判定するために、その別の周波数を考慮しようとしている。たとえば、上述の例によれば、処理装置が列1110の時間周波数資源を考慮中であった場合には、処理装置は列1111の時間周波数資源を考慮しようとしており、さらに、行1105と列1111との交点における時間周波数資源の代わりに行1101と列1111との交点における時間周波数資源を考慮しようとしている。好適な実施形態では、処理装置は、モジュラス(modulus)に基づき、次式を適用することにより上記の別の時間スロットを決定する。
Figure 2015529406
ただし、nは、系列Rtmpによって考慮される時間スロットのうちでパラメータCTSによって特定される時間スロットのインデックスを表す。したがって、パラメータCTSは、時間スロットAITSにインデックスnの値を加算することによって更新される。
その後、ステップS1012において、処理装置はこれに従って、系列Rtmp内に系列Rselをコピーすることによって、および、上記の別の時間スロット内の時間周波数資源を変更することによって、系列Rtmpを更新する。たとえば、処理装置は、系列Rtmp内で、行1105と列1111との交点における時間周波数資源を、行1101と列1111との交点における時間周波数資源に置き換える。その後、ステップS1002が繰り返される。
したがって、図10のアルゴリズムを実行することにより、処理装置は、時間周波数資源のアプリオリな集合をもって時間周波数資源の系列を初期化する。その後、処理装置は、時間スロットを次々に考慮し、考慮中の時間スロットにおいて別の時間周波数資源に切り替えることによってより良い性能指数が提供されるか否かをチェックする(好ましくは選択された時間周波数資源の性能指数が目標QoSに到達することを可能にするまで)。
図12Aおよび12Bは、第3の実施形態によって、AP110,111と、少なくとも1つの移動輸送手段それぞれの中の少なくとも1つの通信装置(たとえば通信装置131)との間でデータを伝送するためのアルゴリズムを概略的に表す。第3の実施形態では、時間スロットAITS(「割り当て始点時間スロット」(Allocation Initial Time Slot))から開始される時間周波数資源の選択は、パケットを有効に伝送するために使用される系列内の先頭の時間スロットTxITS(「伝送始点時間スロット」(Transmission Initial Time Slot))よりも前に、データパケット到着とは非同期に実行されると想定される。さらに、N個の時間周波数資源からなる第1の系列が、ある時間スロット(上記においてAITSとして参照されるもの)から定義された時には、AITS+Nの時間スロット範囲内のある時間スロットを含むさらなる第2の系列はすべて、以前に割り当てられた対応する時間周波数資源を含むように、時間周波数資源の選択が実行される。したがって、図12Aのアルゴリズム部分は、時間周波数資源の系列をどのようにして決定するかを図示し、図12Bのアルゴリズム部分は、決定された系列を介してどのようにデータを有効に伝送するかを図示する。
図12Aを参照して、ステップS1201において、処理装置は時間スロットAITS(すなわち、決定されるべき系列内の先頭の時間スロット)を表すパラメータを初期化する。さらに、処理装置は、すでに選択された時間スロットAITS内または後続の時間スロット内の時間周波数資源のすべてを表すあるパラメータを初期化する。
ステップS1202において、処理装置は、上述のように、時間スロットAITSから開始して、すでに選択された時間スロットAITS内または後続の時間スロット内の時間周波数資源のすべてを含み、長期SINR情報と、周波数相関プロファイルと、時間相関プロファイルとに基づき、性能指数から時間周波数資源の系列を選択する。たとえば、ステップS1202で実行される初期化のために時間周波数資源を定義するために、図9のアルゴリズムが実行される。
ステップS1203において、処理装置は、決定された系列を、時間スロットAITSを表す情報と関連付けてメモリに記憶し、また、決定された系列内の時間スロットそれぞれについて、対応する割り当てられた時間周波数資源を表す情報を記憶する。時間AITSに対する数Nは、決定された系列内の各時間スロットに関連付けられているので、対応する割り当てられた時間周波数資源を表す情報であり、処理装置は、対応する割り当てられた時間周波数資源を表す情報を記憶する。したがって、ステップS1203で系列が記憶された時間スロットAITSにマッチする時間スロットTxITSからパケットが伝送されなければならない時には、そのパケットは記憶された系列に従って伝送される。この態様は、図12Bに関連して後に詳述する。通常は、処理装置は、図12Aのアルゴリズム部分の以前のループに従って実行された割り当てから取り残された時間周波数資源を補完するために、少なくとも1つのさらなる時間周波数資源を選択する。しかしながら、図12Aのアルゴリズム部分の以前のループ中に割り当てられた時間周波数資源が目標QoSに到達するのに十分となるような状況がいくつか存在する。そのような状況では、図12Aのアルゴリズム部分の以前のループ中にすでに割り当てられた時間周波数資源を補完するためのさらなる時間周波数資源は必要ではない。
たとえば、図12Aのアルゴリズム部分の直前のループにおいて決定された系列内に、4個の時間周波数資源(N=4)が存在していた。新たな時間スロットAITSに切り替える時には、直前の系列に従って、3個の時間周波数資源が割り当てられたままとなる。その後、処理装置は、目標QoSに到達できるようにするために、1個(N=4)またはそれより多く(たとえばN=5)の時間周波数資源を追加する。これは、目標QoSに到達できるようになると想定されるN回の伝送を許容するために選択される時間周波数資源の数Nが、動的に決定されてもよいということを意味する。時間周波数資源を選択するための詳細な実施形態は、図13に関連して後に詳述する。
ステップS1204において、処理装置は次の時間スロット(時間周波数資源の新たな系列が決定されなければならない新たな時間スロットAITSとなるもの)に移動し、これに従って時間スロットAITSを表すパラメータを更新し、ステップS1202を繰り返す。ステップS1202を繰り返す時には、新たな系列は、少なくとも、新たな時間スロットAITSおよび後続の時間スロットからなる(直前の系列の)時間周波数資源を含む。
図12Bを参照して、ステップS1211において、処理装置は、データ(すなわち新たなデータパケット)が伝送されなければならないか否かをチェックする。データが伝送されなければならない時には、ステップS1212が実行され、そうでなければ、ステップS1211を繰り返すことによって新たなループが実行される。
ステップS1212において、処理装置は、伝送が開始されると予測される時間スロットに関連付けられた系列(ステップS1203で記憶されたもの)を検索する。
ステップS1213において、処理装置は、検索された系列に従ってデータの伝送を許可する。処理装置は、関連する送信機に含まれているか(その場合には、処理装置は、データを検索された系列に従って送信することを内部的に送信機に命令する)、または、処理装置は、関連する送信機に接続されている(その場合には、処理装置は、データを送信するのに使用すべき時間周波数資源について送信機に知らせるメッセージを送信機に送信する)。特定の実施形態では、処理装置は、ステップS1203で時間スロットTxITSに関連付けられて記憶された数Nを取得し(これは系列の深さを提供する)、その後、系列の時間スロットそれぞれについて、割り当てられた時間周波数資源を取得する(これもステップS1203で記憶されたものである)。
図13は、第3の実施形態のコンテキストにおいて、時間周波数資源の系列を決定するために、処理装置によって実行されるアルゴリズムを概略的に表す。
ステップS1301において、処理装置は、時間周波数資源の系列Rtmpを初期化する。初期化された系列Rtmpは、図13のアルゴリズムの以前の実行においてすでに割り当てられた時間周波数資源と、時間スロットAITSまたは後続の時間スロットに含まれる時間周波数資源とからなる。図13のアルゴリズムは、図11に基づく例示的な例とともに以下に詳述する。時間スロットAITSは列1110によって表される時間スロットであり、Nが4に初期化され(これは、図13のアルゴリズムの直前の実行によれば、Nは5に等しかったということを意味する)、処理装置が、行1102と列1110の交点における時間周波数資源と、行1105と列1111の交点における時間周波数資源と、行1103と列1112の交点における時間周波数資源と、行1108と列1113の交点における時間周波数資源とをもって系列Rtmpを初期化すると考えよう。これらの時間周波数資源は、図13のアルゴリズムの直前の実行の結果として得られる。また、処理装置は、その伝送方式において割り当て可能な様々な周波数を処理装置が現時点でテストする時間スロットを指すパラメータCTS(「考慮中の時間スロット(Considered Time Slot)」)を初期化する。このパラメータCTSは、系列内で最後に割り当てられた時間スロット(この例示的な例では列1113によって表される時間スロット)にパラメータCTSが対応するように初期化される。さらに、処理装置はパラメータFbestをヌル値に初期化する。
ステップS1302において、処理装置は、図3に関連して既に説明したように、系列Rtmpから、およびチャネル情報から、N×N瞬時SINR共分散行列を計算する。チャネル情報は、長期SINR情報と、周波数相関プロファイルと、時間相関プロファイルとを含む。
ステップS1303において、処理装置は、既に詳述したように、ステップS1302で計算された瞬時SINR共分散行列に基づき、系列Rtmpに対する性能指数を計算する。
ステップS1304において、処理装置は、ステップS1303で計算された性能指数が、パラメータFbestによって記憶された性能指数より大きいか否かを判定する。ステップS1303で計算された性能指数が、パラメータFbestによって記憶された性能指数より大きい時には、ステップS1305が実行され、そうでなければ、ステップS1306が実行される。
ステップS1305において、処理装置は、パラメータRselに系列Rtmpを記憶する。このパラメータRselは、本アルゴリズムを実行する時に処理装置によって決定される時間周波数資源の最良系列を表す。さらに、処理装置は、ステップS1303で計算された性能指数をパラメータFbestに記憶する。その後、ステップS1306が実行される。
ステップS1306において、処理装置は、図13のアルゴリズムの実行を停止するための事前定義済条件が満たされたか否かをチェックする。このような条件は、たとえば、図13のアルゴリズムが起動される時に活性化されたタイムアウトが満了することである。これによって、図13のアルゴリズムのための処理時間が、ある制限された時間(たとえば1つの時間スロットの持続時間)を超えないことが保証される。別の例によれば、この条件は、ステップS1303で計算された性能指数が、目標QoSに対応する性能指数よりも大きいことである。図13のアルゴリズムの実行を停止するための条件が満たされている時には、ステップS1307が実行され、そうでなければ、ステップS1308が実行される。
ステップS1307において、処理装置は、パラメータRselによって特定される時間周波数資源の系列を選択し、本アルゴリズムは終了する。
ステップS1308において、処理装置は、考慮中の時間スロットCTSの、その伝送方式において割り当て可能な最後の周波数がチェックされたか否かをチェックする。考慮中の時間スロットCTSの最後の周波数がチェックされていた場合には、ステップS1311が実行され、そうでなければ、ステップS1309が実行される。図13のアルゴリズムの現在の(current)実行のコンテキストにおいて、処理装置がステップS1308を最初に実行する時には、それは、処理装置が、図13のアルゴリズムの直前の実行の結果として得られすでに割り当てられた時間周波数資源に対する性能指数を評価し終えているということを意味する。この場合には、これらの時間周波数資源は変更できず、ステップS1308において処理装置は考慮中の時間スロットCTSの最後の周波数がチェックされていたと考え、その後ステップS1311が実行される。
ステップS1309において、処理装置は、考慮中の時間スロットCTS内の次の周波数に移動する。すなわち、処理装置は、その時間スロットCTSについて、その伝送方式において割り当て可能な別の周波数をテストすることを決定する。たとえば、図11に関して、処理装置が行1101と列1114との交点によって表される時間スロットを考慮中であった場合には、処理装置は、列1114内の別の時間周波数資源(たとえば行1102と列1114との交点における時間周波数資源)へと移動する。言い換えると、処理装置は、列1114によって表される考慮中の時間スロットCTS内の別の周波数を考慮しようとしている。その後、ステップS1310において、処理装置はこれに従って系列Rtmpを更新する。上記の例によれば、処理装置は、系列Rtmp内で、行1101と列1114との交点における時間周波数資源を、行1102と列1114との交点における時間周波数資源で置き換える。その後、ステップS1302が繰り返される。
ステップS1311において、処理装置は次の時間スロットに移動し、これに従ってパラメータCTSを更新する。たとえば、図11に関して、処理装置が列1114の時間周波数資源を考慮中であった場合には、処理装置は列1115の時間周波数資源を考慮しようとしている。処理装置は、その伝送方式において割り当て可能な周波数のうち1つの周波数を選択する。その後、ステップS1313において、処理装置はこれに従って、系列Rtmp内に系列Rselをコピーすることによって、および、新たな時間スロットCTS内の時間周波数資源を追加することによって、系列Rtmpを更新する。たとえば、処理装置は、系列Rtmpに、行1101と列1115との交点における時間周波数資源を追加する。その後、ステップS1302が繰り返される。
したがって、図13のアルゴリズムを実行することにより、処理装置は、図13のアルゴリズムの直前の実行の結果として得られた時間周波数資源の集合をもって時間周波数資源の系列を初期化する。その後、処理装置は、それより後の時間スロットを次々に考慮し、考慮中の時間スロットCTSにおいてどの追加的な時間周波数資源が最良の伝送条件を提供するかを決定し、これを、目標QoSに到達するまで行う。
上述の第1、第2および第3の実施形態のうち任意のものに適用可能な特定の実施形態によれば、処理装置は、1つの周波数が事前定義済期間TのうちPパーセントの時間を超えて使用されないことを保証する。この場合には、時間周波数資源の割り当てそれぞれの後に、周波数の有効使用の履歴が処理装置によって維持される。所与の周波数についてPパーセントに到達すると、その所与の周波数の有効使用率がPパーセントを下回るまで、対応する時間周波数資源は処理装置によって割り当て可能でないと考えられる。
上述の第1、第2および第3の実施形態のうち任意のものに適用可能な特定の実施形態によれば、処理装置は、N×N瞬時SINR共分散行列を計算する前に、各周波数に関連付けられた長期SINR値のそれぞれに対して重み付け関数を適用する。これにより、その伝送方式において割り当て可能な各周波数のより均一な使用が可能になる。たとえば、重み付け関数wは次のように定義され、w(0)=1およびw(1)=0を満たす。
Figure 2015529406
一変形例では、重み付け関数wは次のように定義される。
Figure 2015529406
ただし、xは、事前定義済期間Tうちの考慮中の周波数の有効使用率を表す。

Claims (15)

  1. 無線通信ネットワークのアクセスポイントと、経路上を移動する少なくとも1つの移動輸送手段それぞれの中に配置された少なくとも1つの通信装置との間の、高速フェージング周波数選択性チャネルを介した、少なくとも1回のデータ伝送のために時間周波数資源を割り当てる方法であって、
    処理装置が、
    ‐時間周波数資源の集合について長期信号対干渉雑音比情報を取得することと、
    ‐前記高速フェージング周波数選択性チャネルの周波数相関プロファイルを少なくとも1つ取得することと、
    ‐前記高速フェージング周波数選択性チャネルの時間相関プロファイルを少なくとも1つ取得することと、
    ‐取得された前記長期信号対干渉雑音比情報と、取得された1つ以上の前記周波数相関プロファイルと、取得された1つ以上の前記時間相関プロファイルとに基づき、前記時間周波数資源の集合のうちの時間周波数資源の潜在的な系列に対する性能指数を計算することと、
    ‐計算された各前記性能指数のうちから、1回以上の前記データ伝送について目標サービス品質に到達すると予測される性能指数または最良の性能指数を提供する時間周波数資源の系列を選択することと、
    ‐選択された時間周波数資源の前記系列を介した1回以上の前記データ伝送を許可することと
    を実行することを特徴とする方法。
  2. 前記処理装置が、
    ‐1つ以上の各前記移動輸送手段の位置の少なくとも1つを表す情報を取得すること
    を実行することを特徴とし、かつ、
    前記高速フェージング周波数選択性チャネルの、1つ以上の前記周波数相関プロファイルを取得することは、1つ以上の前記移動輸送手段の、1つ以上の前記位置にそれぞれ対応する周波数相関プロファイルを少なくとも1つ取得することを含むことを特徴とする、請求項1に記載の方法。
  3. 前記処理装置が、
    ‐1つ以上の前記移動輸送手段それぞれのスピードの少なくとも1つを表す情報を取得することと、
    ‐1つ以上の前記移動輸送手段それぞれの前記スピードと、ドップラー周波数シフトモデルとに基づき、1つ以上の前記時間相関プロファイルを取得することと
    を実行することを特徴とする、請求項1または2に記載の方法。
  4. 前記処理装置は、各移動輸送手段について、前記時間相関情報と、前記周波数相関情報と、前記長期信号対干渉雑音比情報とを、1つの瞬時信号対干渉雑音比共分散行列に結合することを特徴とする、請求項1〜3のいずれか一項に記載の方法。
  5. 各性能指数は、前記瞬時信号対干渉雑音比共分散行列が入力されて1回以上の前記データ伝送の予測成功確率を表す関数の結果であることを特徴とする、請求項4に記載の方法。
  6. 各性能指数は、前記瞬時信号対干渉雑音比共分散行列が入力されて1回以上の前記データ伝送の予測スループットを表す関数の結果であることを特徴とする、請求項4に記載の方法。
  7. 前記処理装置は、
    時間周波数資源の潜在的な系列それぞれに対し、複数の移動輸送手段について、移動輸送手段ごとに1つの性能指数を決定し、
    潜在的な系列のそれぞれに対し、前記系列について前記複数の移動輸送手段について決定された各性能指数のうち最小の性能指数を関連付ける
    ことを特徴とする、請求項5または6に記載の方法。
  8. 前記処理装置は、
    ‐各時間スロットについて、目標サービス品質に到達すると予測される性能指数または前記最良の性能指数を提供する時間周波数資源の前記系列を選択することと、
    ‐選択された前記系列を、前記時間スロットに関連付けてメモリに記憶することと
    を実行し、
    前記処理装置は、1回以上の前記データ伝送が有効になる時に、
    ‐1回以上の前記データ伝送が有効になる時間スロットに関連付けられた前記系列を前記メモリから検索すること
    を実行することを特徴とする、請求項1〜7のいずれか一項に記載の方法。
  9. 前記処理装置が、
    ‐1回以上の前記データ伝送が有効になるであろうことを検出することと、
    ‐1回以上の前記データ伝送が有効になるであろう時間スロットから、目標サービス品質に到達すると予測される前記性能指数または前記最良の性能指数を提供する時間周波数資源の前記系列を選択することと
    を実行することを特徴とする、請求項1〜7のいずれか一項に記載の方法。
  10. 目標サービス品質に到達すると予測される前記性能指数または前記最良の性能指数を提供する時間周波数資源の前記系列を選択するために、前記処理装置は、N個の時間周波数資源からなる第1の一時的系列を初期化し、Nは前記目標サービス品質に到達するのに十分高くなるようにアプリオリに決定され、
    前記処理装置は、さらに、以下の各反復的ステップ:
    ‐前記時間相関情報と、前記周波数相関情報と、前記長期信号対干渉雑音比情報とを結合し、前記一時的系列に対応して、瞬時信号対干渉雑音比共分散行列を計算することと、
    ‐計算された前記瞬時信号対干渉雑音比共分散行列に基づき、前記一時的系列に対する性能指数を決定することと、
    ‐決定された前記性能指数が、第2の一時的系列に対応する性能指数よりも良いか否かを判定することと、
    ‐前記第1の一時的系列の前記性能指数が前記第2の一時的系列の前記性能指数よりも良い時に、前記第2の一時的系列を前記第1の一時的系列によって置き換えることと、
    ‐停止条件が満たされている時に、前記第2の一時的系列を選択することと、
    ‐前記停止条件が満たされていない時に、1つの時間周波数資源を置き換えることによって前記一時的系列を修正するとともに、修正された前記一時的系列をもって各前記反復的ステップを繰り返すことと
    を実行することを特徴とする、請求項8または9に記載の方法。
  11. 目標サービス品質に到達すると予測される前記性能指数または前記最良の性能指数を提供する時間周波数資源の前記系列を選択するために、前記処理装置は、1つの時間周波数資源からなる第1の一時的系列を初期化し、
    前記処理装置は、さらに、以下の各反復的ステップ:
    ‐前記時間相関情報と、前記周波数相関情報と、前記長期信号対干渉雑音比情報とを結合し、前記一時的系列に対応して、瞬時信号対干渉雑音比共分散行列を計算することと、
    ‐計算された前記瞬時信号対干渉雑音比共分散行列に基づき、前記一時的系列に対する性能指数を決定することと、
    ‐決定された前記性能指数が、第2の一時的系列に対応する性能指数よりも良いか否かを判定することと、
    ‐前記第1の一時的系列の前記性能指数が前記第2の一時的系列の前記性能指数よりも良い時に、前記第2の一時的系列を前記第1の一時的系列によって置き換えることと、
    ‐停止条件が満たされている時に、前記第2の一時的系列を選択することと、
    ‐前記停止条件が満たされていない時に、
    1つの時間周波数資源を置き換えることによって、または、
    前記第1の一時的系列の考慮中の時間スロットについてすべての周波数がチェックされ終わっている時には、別の時間スロット内の1つの時間周波数資源を追加することによって、
    前記第1の一時的系列を修正するとともに、修正された前記第1の一時的系列をもって各前記反復的ステップを繰り返すことと
    を実行することを特徴とする、請求項8または9に記載の方法。
  12. 前記処理装置は、
    ‐前記系列が開始されると予測される始点時間スロットを決定することと、
    ‐前記始点時間スロットについて、目標サービス品質に到達すると予測される性能指数または前記最良の性能指数を提供する時間周波数資源の前記系列を選択することと、
    ‐選択された前記系列を表す情報を前記時間スロットに関連付けてメモリに記憶するとともに、選択された前記系列の時間スロットのそれぞれについて、選択された前記系列内に存在している前記時間スロットの前記時間周波数資源を表す情報をメモリに記憶することと
    を実行し、
    ただし、前記始点時間スロットについて選択される前記系列は、以前の系列選択において選択され前記始点時間スロット内または前記始点時間スロットの後続の時間スロット内に含まれている時間周波数資源を含み、
    1回以上の前記データ伝送が有効になる時には、前記処理装置は、
    ‐1回以上の前記データ伝送が有効になる前記時間スロットに関連付けられた前記系列を表す前記情報をメモリから検索するとともに、検索された前記系列の各時間スロットについて、前記時間周波数資源を表す情報をメモリから検索すること
    を実行することを特徴とする、請求項1〜7のいずれか一項に記載の方法。
  13. 目標サービス品質に到達すると予測される前記性能指数または前記最良の性能指数を提供する時間周波数資源の前記系列を選択するために、前記処理装置は、直前の系列選択からの前記時間周波数資源によって第1の一時的系列を初期化し、
    前記処理装置は、さらに、以下の各反復的ステップ:
    ‐前記時間相関情報と、前記周波数相関情報と、前記長期信号対干渉雑音比情報とを結合し、前記一時的系列に対応して、瞬時信号対干渉雑音比共分散行列を計算することと、
    ‐前記瞬時信号対干渉雑音比共分散行列に基づき、前記一時的系列に対する性能指数を決定することと、
    ‐決定された前記性能指数が、第2の一時的系列に対応する性能指数よりも良いか否かを判定することと、
    ‐前記第1の一時的系列の前記性能指数が前記第2の一時的系列の前記性能指数よりも良い時に、前記第2の一時的系列を前記第1の一時的系列によって置き換えることと、
    ‐停止条件が満たされている時に、前記第2の一時的系列を選択することと、
    ‐前記停止条件が満たされていない時に、
    直前の系列選択に存在しない時間スロットに対応する時間周波数資源を1つ置き換えることによって、または、
    前記第1の一時的系列の考慮中の時間スロットについてすべての周波数がチェックされ終わっている時には、別の時間スロット内の1つの時間周波数資源を追加することによって、
    前記第1の一時的系列を修正するとともに、修正された前記第1の一時的系列をもって各前記反復的ステップを繰り返すことと
    を実行することを特徴とする、請求項12に記載の方法。
  14. 時間周波数資源の系列を選択する時に、処理装置は、1つの周波数が事前定義済期間のうち事前定義済パーセントの時間を超えて割り当てられないことを保証することを特徴とする、請求項1〜13のいずれか一項に記載の方法。
  15. 無線通信ネットワークのアクセスポイントと、経路上を移動する少なくとも1つの移動輸送手段それぞれの中に配置された少なくとも1つの通信装置との間の、高速フェージング周波数選択性チャネルを介した、少なくとも1回のデータ伝送のために時間周波数資源を割り当てる処理装置であって、
    処理装置が、
    ‐時間周波数資源の集合について長期信号対干渉雑音比情報を取得するための手段と、
    ‐前記高速フェージング周波数選択性チャネルの周波数相関プロファイルを少なくとも1つ取得するための手段と、
    ‐前記高速フェージング周波数選択性チャネルの時間相関プロファイルを少なくとも1つ取得するための手段と、
    ‐取得された前記長期信号対干渉雑音比情報と、取得された1つ以上の前記周波数相関プロファイルと、取得された1つ以上の前記時間相関プロファイルとに基づき、前記時間周波数資源の集合のうちの時間周波数資源の潜在的な系列に対する性能指数を計算するための手段と、
    ‐計算された各前記性能指数のうちから、1回以上の前記データ伝送について目標サービス品質に到達すると予測される性能指数または最良の性能指数を提供する時間周波数資源の系列を選択するための手段と、
    ‐選択された時間周波数資源の前記系列を介した1回以上の前記データ伝送を許可するための手段と
    を備えることを特徴とする処理装置。
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