JP2015528642A - 有機電子デバイスにおける誘電体構造の表面改変方法 - Google Patents

有機電子デバイスにおける誘電体構造の表面改変方法 Download PDF

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Abstract

本発明は、有機電子(OE)デバイスにおける、より詳細には有機電界効果トランジスタ(OFETs)における、誘電体構造、例えば誘電体層またはバンク構造の表面エネルギーの修飾方法に関する。

Description

本発明は、有機電子(OE)デバイスにおける、より詳細には有機電界効果トランジスタ(OFET)における、誘電体構造、例えば誘電体層またはバンク構造などの表面エネルギーの改変方法に関する。
近年、OEデバイス、例えばディスプレイデバイスまたは論理可能回路(logic capable circuits)における使用のためのOEFT、または有機光起電(OPV)への興味が増大している。
典型的なOFETデバイスは、基板、離間して配置されてその間にチャネル領域を規定するソースおよびドレイン電極、少なくとも該チャネル領域に備えられてなる有機半導体(OSC)材料を含む半導電層、ゲート誘電体層、およびゲート電極を含む。加えて、OFETは、例えば該チャネル領域にわたって延在するウェルを規定するようにパターン化され得、ここにOSC層材料を堆積させることができる、1または2以上のバンク構造を含み得る。
ゲート誘電体層およびOSC層は通常、溶液から堆積される有機材料を含む。それゆえ、ゲート誘電体層およびOSC層、それぞれの被覆に用いられる溶媒は、第1に被覆される層が第2に被覆される層の溶媒により溶解されるのを避けるために、直交系から選択されるべきである。
その結果として、先に堆積されるOSC層は典型的には幅広い溶媒に溶解可能な材料から選択されるため、トップゲートOFETデバイスは典型的には、フッ素化材料、通常は有機フッ素化ポリマーを含むゲート誘電体層を含み、そのため、OSC層に直交する、ゲート誘電体層を堆積させるための唯一の溶媒はフッ素化溶媒である。
しかし、かかるゲート誘電体層の欠点は、フッ素化材料の低い表面エネルギーである。かかる層に対する水の接触角は>110°となり得、かかるフッ素化ゲート誘電体層上にさらなるデバイス層を被覆または印刷するのはとても困難である。加えて、かかるフッ素化ゲート誘電体層上へと堆積されるさらなるデバイス層、例えばゲート電極の接着は、通常は非常に低度である。
これらの欠点を克服し、フッ素化誘電体膜上への印刷または被覆ができるようにするために、プラズマ処理または化学的処理が表面上に新しい官能基を作り出すことにより表面エネルギーを増大させるために提唱されてきた。代替的に、追加の被覆が、誘電体膜のトップ上への印刷ができるようにするために提唱されてきた。しかし、かかる膜の接着は時に不良であり、処理集積化(process integration)には適合しない。
例えばOFETまたはOLEDなどの、慣用のOEデバイスの他の欠点は、バンク構造におけるディウェッティング問題に関する。それゆえ、フッ素化バンク構造材料が用いられるなら、バンク構造により規定されるウェルに堆積される他の材料、例えばOSCなどが、バンク構造の壁からディウェットされ得る。それゆえ、バンク構造のこれらの部分における、より高い表面エネルギーが所望される。一方、バンク構造のトップ表面は、堆積の間にかかる他の材料でのウェッティングを避けるために、より低い表面エネルギーを有するべきである。それゆえ、バンク構造が異なる表面特性を有し、バンク構造から規定ウェルへその間を他の材料がディウェットするように、ウェッティングコントラストを作り出すことが所望される。
それゆえ、OFETなどのOEデバイスにおいて、特にトップゲートOFETにおいて、フッ素化絶縁性構造の表面エネルギーを改変して、要求を充足しかつ上で議論した欠点を克服する、適切な方法に対する要求が未だに存在する。特に、OEデバイスにおける、特にバンク構造における絶縁性構造の表面エネルギーを増加させ、ゲート誘電体層のさらにそこに堆積させる層への接着を増加させる方法に対する要求が存在する。
本発明の目的は、かかる改善された方法を提供することである。もう1つの目的は、かかる方法により製造された改善されたOEデバイスを提供することである。さらなる目的は、以下の説明から当業者には直ちに明白である。
本発明者らは、これらの目的は、本発明による、および以下に請求する、フッ素化絶縁性構造の表面エネルギーの改変方法を提供することにより達成することができることを見出した。
概要
本発明は、有機電子(OE)デバイスにおける誘電体構造の表面処理方法であって、該誘電体構造の表面、または該表面の特定の部分を、
脂肪族または芳香族アルコールからなる群から選択される第1の溶媒、および
脂肪族エステルおよび脂肪族ケトンからなる群から選択される第2の溶媒
を含む溶媒ブレンドへと曝露させるステップを含む、前記方法に関する。
第1の溶媒は好ましくは、メタノール、シクロヘキサノール、イソプロパノール、ベンジルアルコールからなる群から選択される。
第2の溶媒は好ましくは、酢酸メチル、酢酸エチル、メチルn−アミルケトンからなる群から選択される。
本発明はさらに、本明細書に記載される表面処理方法であって、該溶媒または溶媒ブレンドへの曝露後の該誘電体構造の表面エネルギーが該溶媒または溶媒ブレンドへの曝露前の該誘電体構造の表面エネルギーよりも高い、前記方法に関する。
誘電体構造は好ましくは、ゲート誘電体層、不動態化層、平坦化層、絶縁性構造またはバンク構造、もしくは前述の層または構造の1つの一部分である。
誘電体構造は好ましくは、架橋有機ポリマーを含む。有機ポリマーは好ましくは、架橋またはフッ素化ポリマーである。さらに好ましくは、有機ポリマーは、好ましくはフッ素化されている、架橋ポリシクロオレフィンポリマーである。
本発明はさらに、本明細書に記載される表面処理方法を施した誘電体構造を含むOEデバイスに関する。
OEデバイスは好ましくは例えば、有機電界効果トランジスタ(OFET)、例えば有機薄膜トランジスタ(OTFT)、有機発光ダイオード(OLED)、有機光起電(OPV)デバイスまたは有機光検知器(OPD)、特にトップゲートOFETまたはボトムゲートOFET、とても好ましくはトップゲートOFETである。
本発明はさらに、本明細書に記載される有機電子デバイスを含む製品またはアセンブリに関する。かかる製品またはアセンブリは好ましくは、集積回路(IC)、無線識別(RFID)タグ、RFIDタグを含有するセキュリティーマーキングまたはセキュリティーデバイス、フラットパネルディスプレイ(FPD)、FPDのバックプレーン、FPDのバックライト、電子写真デバイス、有機記憶デバイス、圧力センサー、光センサー、化学センサー、バイオセンサーまたはバイオチップである。
本発明の態様を、以下の図を参照して下に記載する。
図1は本発明によるトップゲートOFETデバイスの概略図である。 図2は本発明によるトップゲートOFETデバイスの概略図である。 図3aおよび3bは例1によるバンク構造の表面処理方法の概略図である。 図4は例2によるトップゲートOFETデバイスの伝達曲線を描くグラフである。 図5は例2によるトップゲートOFETデバイスの伝達曲線を描くグラフである。 図6は例2によるトップゲートOFETデバイスの伝達曲線を描くグラフである。 図7は例2によるトップゲートOFETデバイスの伝達曲線を描くグラフである。 図8は例2によるトップゲートOFETデバイスの伝達曲線を描くグラフである。 図9は例2によるトップゲートOFETデバイスの伝達曲線を描くグラフである。
詳細な説明
本明細書において用いられる、用語有機電界効果トランジスタ(OFET)は、有機薄膜トランジスタ(OTFT)として公知のかかるデバイスのサブクラスを含むものと理解されるであろう。
加えて、用語「誘電性(dielectric)」および「絶縁性(insulating)」は本明細書において、相互的に用いられるものと理解されるであろう。それゆえ、絶縁性材料または層への言及は、誘電材料または層を含む。さらに、本明細書で用いられる、用語「有機電子デバイス」は、用語「有機半導体デバイス」および上に定義されるOFETなどのかかるデバイスのいくつかの特定の実装を含むものと理解されるであろう。
本明細書で用いられる、用語「直交(orthogonal)」および「直交性(orthogonality)」は、化学的直交性を意味するものと理解されるであろう。例えば、直交性溶媒は、先に堆積された層上に、そこにおいて溶解材料の層の堆積に用いられるとき、かかる先に堆積された層を溶解させない溶媒を意味する。
本明細書で用いられる、用語「絶縁性構造(単数または複数)」および「バンク構造(単数または複数)」は、下層の基板上に備えられ、機能性材料、例えば半導体または誘電体などにより充填されることができるかかる基板上に、特定の構造、例えばウェルを規定する、パターン化構造、例えばパターン化層を意味するものと理解されるであろう。パターン化構造は、かかるパターン化構造とかかる基板との間に表面エネルギーコントラストが作り出されるように選択された構造規定材料(structure defining material)を含む。通常、基板はより高度な表面エネルギーを有し、一方でパターン化構造はより低い表面エネルギーを有する。基板は例えば、電子デバイスの機能層(functional layer)、例えば電極、半導電層または誘電体層などである。絶縁性構造またはバンク構造は、液体溶液がより高い表面エネルギーを有する領域、つまり基板へと移動し、止まる(stick)という傾向を用いることにより、例えば電子デバイスにおける半導体の、溶液加工性薄膜のアクティブ領域を容易に定義するために用いられる。一定領域に液体を限定することにより、薄膜を特定のデバイス用途において必要とされるように形成することができる。このことによりある利益、例えばOFETにおいて有機半導体の限定された領域においてオフ状態電流が改善されることがもたらされる。用語「バンク構造(単数、複数)」および「絶縁性構造(単数、複数)」は本明細書において相互的に用いられると理解されるであろう。それゆえバンク構造への言及は、絶縁性構造を含む。
本明細書で用いられる、用語「ポリマー」は、1または2以上の特徴的な(distinct)タイプの繰り返し単位(分子の最小構成単位)を包含する分子を意味し、一般的に公知の用語「オリゴマー」、「コポリマー」、「ホモポリマー」などを含む。さらに、用語ポリマーは、ポリマー自体に加えて、かかるポリマーの合成に付随する開始剤、触媒および他の要素からの残留物であると理解されるであろう、ここでかかる残留物はそこに共有結合的に組み込まれないと考えられる。さらに、かかる残留物および他の要素は、通常は重合化後精製過程の間に除去されるが、容器の間で、または溶媒または分散媒質の間で移動するときに、典型的にはポリマーとともに混合または混和(co-mingle)され、一般的にはポリマーとともに残存する。
本明細書で用いられる、用語「ポリマー組成物」は、少なくとも1種のポリマーおよび少なくとも1種のポリマーに添加される1種または2種以上の他の材料であって、ポリマー組成物およびまたはそこにおける少なくとも1種のポリマーの特定の特性を提供するまたは修飾するものを意味する。ポリマー組成物はポリマーを基板へと搬送しその上に層または構造体を構成できるようにするビヒクルであると考えられるであろう。例示的な材料は、溶媒、抗酸化剤、光開始剤、光増感剤、架橋性部分または架橋剤、反応性希釈剤、酸捕食剤、レベリング剤および接着促進剤を含むが、それらに限定されない。さらに、ポリマー組成物は、前述の例示的な材料に加えて、2種または3種以上のポリマーのブレンドもまた包含し得る。
本明細書で定義される、用語「ポリシクロオレフィン」、「ポリサイクリックオレフィン」、および「ノルボルネンタイプ」は相互的に用いられ、以下の構造A1またはA2のいずれかで示されるような少なくとも1つのノルボルネン部分を包含する、付加重合性モノマー、または得られた繰り返し単位に言及する。最も単純なノルボルネンタイプまたは多環式オレフィンモノマービシクロ[2.2.1]ヘプタ−2−エン(A1)は、一般的にノルボルネンと称される。
しかし、本明細書で用いられる、用語「ノルボルネンタイプモノマー」または「ノルボルネンタイプ繰り返し単位」は、ノルボルネン自体を意味するだけでなく、また、任意の置換ノルボルネン、またはその置換および非置換のより高度に多環式の誘導体、例えば以下に示す構造B1およびB2を言及し、ここでmは0より大きい整数である。
ノルボルネンタイプモノマーの、ペンダント基での置換により、そこから形成されたポリマーの特性は個々の適用の必要性を充足するように誂えることができる。官能化ノルボルネンタイプモノマーを重合するために開発された手順および方法は、モノマーのさまざまな部分および基に対する卓越した柔軟性および耐用性を呈する。特定のペンダント基を有するモノマーの重合化に加えて、さまざまな際立った官能性を有するモノマーをランダムに重合化させて最終材料を形成させることができ、ここで用いられるモノマーの種類および比率は、得られるポリマーの全般的なバルク特性を決定する。
本明細書で用いられる「ヒドロカルビル」は、それぞれの炭素が1つまたは2つ以上の水素原子により適切に置換されている炭素骨格を含有するラジカルまたは基に言及する。用語「ハロヒドロカルビル」は、1つまたは2つ以上の水素原子、しかし全てではない、がハロゲン(F、Cl、Br、またはI)により置き換えられたヒドロカルビル基に言及する。用語パーハロカルビルは、それぞれの水素がハロゲンにより置き換えられたヒドロカルビル基に言及する。ヒドロカルビルの非限定の例は、C〜C25アルキル、C〜C24アルケニル、C〜C24アルキニル、C〜C25シクロアルキル、C〜C24アリールまたはC〜C24アラルキルを含むが、それらに限定されない。代表的なアルキル基は、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、イソブチル、sec−ブチル、tert−ブチル、ペンチル、ネオペンチル、ヘキシル、ヘプチル、オクチル、ノニル、デシルおよびドデシルを含むが、そこに限定されない。代表的なアルケニル基は、ビニル、プロペニル、ブテニルおよびヘキセニルを含むが、それらに限定されない。代表的なアルキニル基はエチニル、1−プロピニル、2−プロピニル、1ブチニル、および2−ブチニルを含むが、そこに限定されない。代表的なアルキニル基は、エチニル、1−プロピニル、2−プロピニル、1ブチニルおよび2−ブチニルを含むが、それらに限定されない。代表的なシクロアルキル基は、シクロペンチル、シクロヘキシル、およびシクロオクチル置換基を含むが、それらに限定されない。代表的なアリール基は、フェニル、ビフェニル、ナフチル、およびアントラセニルを含むが、それらに限定されない。代表的なアラルキル基は、ベンジル、フェネチルおよびフェンブチルを含むが、それらに限定されない。
本明細書で用いられる用語「ハロヒドロカルビル」は上述のヒドロカルビル部分を含むが、少なくとも1つの水素原子がハロゲン原子により置換されているもの(例えば、フルオロメチル基)から、パーハロゲン化とも称される、ヒドロカルビル基上の全ての水素原子がハロゲン原子により置き換えられている(例えば、トリフルオロメチルまたはパーフルオロメチル)場合の範囲にわたり得る。例えば、本発明の態様において有用で有り得るハロゲン化アルキル基は、式C2a+1で表される部分的にまたは完全にハロゲンされたアルキル基であり、式中Xは独立してハロゲンまたは水素であり、およびaは1〜25の整数から選択される。いくつかの態様において、それぞれのXは独立して水素、塩素、フッ素、臭素および/またはヨウ素から選択される。他の態様において、それぞれのXは独立して水素またはフッ素のいずれかから選択される。それゆえ、代表的なハロヒドロカルビルおよびパーハロカルビルは、適切な数の水素原子がハロゲン原子によりそれぞれ置き換えられた前述の例示的なヒドロカルビルにより例示される。
加えて、用語「ヒドロカルビル」、「ハロヒドロカルビル」、および「パーハロヒドロカルビル」の定義は、1つまたは2つ以上の炭素原子がO、N、P、またはSiから独立して選択されたヘテロ原子により置き換えられている部分を含む。かかるヘテロ原子含有部分は、例えば、「ヘテロ原子ヒドロカルビル」または「ヘテロヒドロカルビル」のいずれかで言及することができ、とりわけ、エーテル、エポキシド、グリシジルエーテル、アルコール、カルボン酸、エステル、マレイミド、アミン、イミン、アミド、フェノール、アミノフェノール、シラン、シロキサン、ホスフィン、ホスフィンオキシド、ホスフィナイト(phosphinites)、ホスホナイト(phosphonites)、ホスファイト、ホスホナート、ホスフィナート、およびホスファートを含む。
さらなる例示的なヒドロカルビル、ハロヒドロカルビル、およびパーハロカルビルは、ヘテロ原子を含んでおり、−(CH−Ar−(CH−C(CF−OH、−(CH−Ar−(CH−OCHC(CF−OH、−(CH−C(CF−OH、−((CH−O−)−(CH)−C(CF−OH、−(CH−C(CF)(CH)−OH、−(CH−C(O)NHR、−(CH−C(O)CI、−(CH−C(O)OR、−(CH−OR、−(CH−OC(O)Rおよび−(CH−C(O)R、ここでnは独立して0〜12の整数を表し、iは2、3または4であり、kは1、2または3であり、Arはアリール、例えばフェニルであり、およびRは独立してハロゲン、C〜C11アルキル、C〜C11ハロゲン化またはパーハロゲン化アルキル、C〜C10アルケニル、C〜C10アルキニル、C〜C12シクロアルキル、C〜C14アリール、C〜C14ハロゲン化またはパーハロゲン化アリール、C〜C14アラルキルまたはハロゲン化またはパーハロゲン化C〜C14アラルキルである、を含むが、それらに限定されない。
例示的なパーフッ素化アルキル基は、トリフルオロメチル、−C、−C、−C、C13−、−C15、および−C1123を含むが、それらに限定されない。例示的なフッ素化またはパーフッ素化アリールまたはアラルキル基は、式−(CH−C5−y、および−(CH−C4−y−pC2z+1−q、式中x、y、qおよびzは独立してそれぞれ0〜5、0〜5、0〜9および1〜4の整数から選択される、を有する基を含むが、それらに限定されない。具体的には、かかる例示的なフッ素化またはパーフッ素化アリール基は、ペンタフルオロフェニル、ペンタフルオロベンジル、4−トリフルオロメチルベンジル、ペンタフルオロフェネチル、ペンタフルオロフェンプロピル、およびペンタフルオロフェンブチルを含むが、それらに限定されない。
本発明は具体的には、OEデバイスおよび溶解法を用いるその製造方法、およびかかるOEデバイスにおける誘電体構造、例えばゲート誘電体層またはバンク構造の表面の新規の処理方法に関する。かかる誘電体構造の表面が特定の溶媒または溶媒ブレンドへと曝露されるとき、それらの表面エネルギーを増加させることができることが見出された。
第1の好ましい態様において、誘電体構造は、OEデバイスにおける、好ましくはOFETデバイスにおける、とても好ましくはOFETデバイスにおけるゲート誘電体層、またはゲート誘電体層の一部であり、該デバイスはさらにOSC層を含む。
該第1の好ましい態様において、好ましくは、ゲート誘電体層は、好ましくはフッ素化された、架橋ポリマーを含む。さらに好ましくは、ゲート誘電体層は、ポリシクロオレフィンポリマーであって、好ましくは1つまたは2つ以上のペンダントフッ素化基を含む、架橋ポリマーを含む。
該第1の好ましい態様において、さらに好ましくは、ゲート誘電体層は、該OSC層に接触する第1の誘電体層および該ゲート電極に接触する第2の誘電体層を含む、ここで第1および第2の誘電体層の少なくとも1つ、好ましくは少なくとも第2の誘電体層、とても好ましくは第1および第2の誘電体層の両方が、フッ素化ポリマーを含む。
第1の誘電体層は好ましくは、3.0以下の誘電率εを有する有機材料(「低k誘電体」)を含む。好ましい態様において、εは1.3〜3.0の、とても好ましくは1.7〜3.0の範囲である。もう1つの好ましい態様において、εは2.0〜3.0の範囲である。なおもう1つの好ましいものにおいて、εは2.5〜3.0の範囲である。なおもう1つの好ましいものにおいて、εは2.0〜2.6の範囲である。
さらに好ましくは、第1の誘電体層は、有機フッ素化ポリマー、好ましくはパーフッ素化ポリマーである、低k誘電性材料を含む。適切かつ好ましい低kフッ素化ポリマーは、例えば、高度に溶解性であるパーフッ素化ポリマー、例えば商業的に入手可能なCYTOP(登録商標)シリーズ(Asahi Glass)、Teflon AF(登録商標)シリーズ(DuPont)またはHyflon AD(登録商標)シリーズ(Solvayから)からのものなどを含む。CYTOPポリマーは、"Modern Fluoroplastics", edited by John Scheris, John Wiley&Sons Ltd., 1997, Chapter: "Perfluoropolymers Obtained by Cyclopolymerisation" by N. Sugiyama, pages 541ffに記載されている。Teflon AFは、"Modern Fluoroplastics", edited by John Scheris, John Wiley&Sons Ltd., 1997, Chapter: "Teflon AF amorphous fluoropolymers" by P. R. Resnick, pages 397ffに記載されている。Hyflon ADは、"High Performance Perfluoropolymer Films and Membranes" V. Arcella et. al., Ann. N.Y. Acad. Sci. 984, pages 226−244 (2003)に記載されている。好ましくは、第1の誘電体層のフッ素化ポリマーは、ポリシクロオレフィンポリマーではない。
第2の誘電体層は好ましくは、1つまたは2つ以上のペンダントフッ素化基を含む架橋ポリシクロオレフィンポリマーを含む。
第2の好ましい態様において、誘電体構造は、OEデバイスにおける、好ましくはOFET、OPC、OPDまたはOLEDデバイスにおける、バンク構造、またはもう1つの絶縁性構造である。
好ましくは、絶縁性またはバンク構造は架橋ポリマーを含み、これは好ましくはフッ素化されている。さらに好ましくは、絶縁性またはバンク構造は、ポリシクロオレフィンポリマーであり好ましくは1つまたは2つ以上のペンダントフッ素化基を含む架橋ポリマーを含む。
ポリシクロオレフィンポリマーは、非フッ素化の環境非破壊性溶媒を混ぜ合わせて、UV硬化加工の適用を可能とし、標準的な方法、例えばインクジェット印刷またはフレキソ印刷などにより被覆することもできる。加えて、ポリシクロオレフィンポリマーの加工および硬化は光触媒などの光活性添加剤を必要とせず、そのためかかる添加剤の光反応から生じる不純物を硬化構造体において回避することができる。
ポリシクロオレフィンポリマーは好ましくは、ノルボルネンタイプポリマーである。
好ましい態様において、該ノルボルネンタイプポリマーは、式Iで表される1つまたは2つ以上の特徴的なタイプの繰り返し単位を含む
式中、Zは−CH−、−CH−CH−または−O−から選択され、mは0〜5の整数であり、R、R、RおよびRのそれぞれはH、C〜C25ヒドロカルビル、C〜C25ハロヒドロカルビルまたはC〜C25パーハロカルビル基から選択され、ここでR、R、RおよびRの少なくとも1つはフッ素化基である。
式Iで表される繰り返し単位は、式Iaで表される対応するノルボルネンタイプモノマーから形成され、式中Z、mおよびR1〜4は上に定義されるとおりである:
式IおよびIaで表される繰り返し単位およびモノマーにおいて、好ましい態様においてZは−CH−でありかつmは0、1または2であり、もう1つの好ましい態様においてZは−CH−でありかつmは0または1であり、なおもう1つの好ましい態様においてZは−CH−でありかつmは0である。
誘電体構造は、単一のノルボルネンタイプポリマーまたは2種または3種以上の異なるノルボルネンタイプポリマーを含み得る。誘電体構造が単一のノルボルネンタイプポリマーを含む場合、かかるポリマーはホモポリマー、つまり1タイプの繰り返し単位のみを包含するポリマー、またはコポリマー、つまり2種または3種以上の特徴的なタイプの繰り返し単位を包含するポリマーであり得る。誘電体構造が異なるポリマーのブレンドを含む場合、「異なる」はブレンドされたポリマーのそれぞれが少なくとも1タイプの繰り返し単位、または他のブレンドされたポリマーの任意のものから区別され得る、繰り返し単位の組合せを包含することを意味すると理解される。
本発明のもう1つの好ましい態様において、誘電体構造は2種または3種以上の異なるノルボルネンタイプポリマーのブレンドを含み、ここでそれぞれのポリマーは式Iで表される1種または2種以上の特徴的なタイプの繰り返し単位を含む
式中、Zは−CH−、−CH−CH−または−O−から選択され、mは0〜5の整数であり、R、R、RおよびRのそれぞれは独立してH、C〜C25ヒドロカルビル、C〜C25ハロヒドロカルビルまたはC〜C25パーハロカルビル基から選択され、およびここで少なくとも1種のポリマー上においてR、R、RおよびRの少なくとも1つはフッ素化基である。
本発明のポリマーおよびポリマー組成物態様を有利に誂えて、多くの特定の用途のそれぞれのための特徴的な一連の特性を提供することができる。つまり、いくつかの異なるタイプのペンダント基を有するノルボルネンタイプモノマーとの異なる組み合わせを重合化して、とりわけ可塑性、接着性、誘電定数、および有機溶媒への可溶性などの特性にわたっての制御の獲得を提供する特性を有するノルボルネンタイプポリマーを提供することができる。例えば、アルキルペンダント基の長さを変化させることにより、ポリマーのモジュラスおよびガラス転移温度(Tg)の制御を許容させることができる。また、マレイミド、シンナマート、クマリン、無水物、アルコール、エステル、およびエポキシ官能基から選択されるペンダント基を用いて、架橋を促進し、溶解特性を修飾することができる。極性官能基、エポキシおよびトリエトキシシリル基を用いて、隣接するデバイス層における金属、ケイ素、および酸化物への接着を提供することができる。例えば、フッ素化基を用いて、表面エネルギー、誘電定数を効果的に修飾し、他の材料に対する溶液の直交性に影響を及ぼすことができる。
好ましくは、ノルボルネンタイプポリマーは、好ましくは式Iから選択される、2つまたは3つ以上の特徴的なタイプの繰り返し単位を組み込み、ここで少なくとも1つのかかる繰り返し単位はペンダントフッ素化基およびペンダント架橋性基を含む該繰り返し単位以外のものを含む。
好ましくはかかるノルボルネンタイプポリマーは、式Iで表される1つまたは2つ以上の第1の、特徴的なタイプの繰り返し単位を含み、式中R1〜4の1つまたは2つ以上はHとは異なり、とても好ましくはここでR1〜4の1つのみがHとは異なり、かつフッ素化またはパーフッ素化アリールまたはアラルキル基を示す。さらに好ましくは、かかるノルボルネンタイプポリマーは式Iで表される1つまたは2つ以上の第2の、特徴的なタイプの繰り返し単位を含み、式中R1〜4の1つまたは2つ以上がHとは異なり、とても好ましくは式中R1〜4の1つのみがHとは異なり、かつ架橋性基を示す。
ノルボルネンタイプポリマーにおけるフッ素化基は好ましくは、式−(CH−C5−y、および−(CH−C4−y−pC2z+1−q、式中x、y、q、およびzは独立してそれぞれ0〜5、0〜5、0〜9、および1〜4の整数から選択され、および「p」は「パラ」を意味するものを、それらに限定されずに含むフッ素化またはパーフッ素化アリールまたはアラルキル基から選択される。具体的には、かかる式は、トリフルオロメチル、−C、−C、−C、C13、−C15、−C1123、ペンタフルオロフェニル、ペンタフルオロベンジル、4−トリフルオロメチルベンジル、ペンタフルオロフェニルエチル、ペンタフルオロフェンプロピル、およびペンタフルオロフェンブチルを含むが、それらに限定されない。
さらに好ましくは、ノルボルネンタイプポリマーは、以下の式からなる群から選択される1つまたは2つ以上のノルボルネンタイプモノマーから形成される、式Iで表される1つまたは2つ以上の繰り返し単位を含む。
式中、「C」はペンタフルオロフェニルを意味し、副次式11において「PFAc」は−OC(O)−C15を意味し、メチレン架橋基(ノルボルネン環および官能基の両方に共有結合するCH)を有する上の副次式のそれぞれに関し、メチレン架橋基は共有結合または式6におけるような基−(CH−、およびbは1〜6の整数である、により置き換えられ得ると理解される。
さらに好ましくは、ノルボルネンタイプポリマーは式I、式中R1〜3の1つ、例えばRはフッ素化またはパーフッ素化アルキル、アリールまたはアラルキル基でありかつR1〜4の他のものはHである、で表される1つまたは2つ以上の繰り返し単位を含み、およびここでRは上の副次式1〜12(NBC、NBCH、NBC、NBCH、NBCHCF、NBalkylC、FPCNB、FHCNB、FOCHNB、FPCHNB、CPFAcNB、PPVENB)の1つから、およびより好ましくは副次式2、3、4、5、6または12(NBCH、NBC、NBCH、NBCHCF、NBalkylCまたはPPVENB)から選択される。
好ましいペンダント架橋性基は、ある程度の潜在性を有するものである。「潜在性」により、かかる基が周囲条件においてまたはポリマーの初期形成の間に架橋せず、むしろ例えば化学線または熱などにより、かかる反応が具体的に開始されるときに架橋することを意味する。かかる潜在性架橋性基は、例えば、かかるペンダント架橋性基、例えば置換または非置換マレイミドまたはマレイミド含有ペンダント基を包含する1種または2種以上のノルボルネンタイプモノマーを重合反応混合物へと提供し、その重合化を引き起こさせることにより、ポリマー骨格へと組み込まれる。好ましい架橋性基は、置換または非置換マレイミド部分、エポキシド部分、ビニル部分、アセチレン部分、インデニル部分、シンナマート部分またはクマリン部分、およびより具体的には3−モノアルキルマレイミドまたは3,4−ジアルキルマレイミド、エポキシ、ビニル、アセチレン、シンナマート、インデニルまたはクマリン基を含む基を含む。
さらに好ましい架橋性基は、結合部分Lおよび官能性部分Fを包含する。好ましくは、LはC〜C12アルキル、アラルキル、アリールまたはヘテロ原子類似体から選択される基を示すかまたは含む。さらに好ましくは、Fは、マレイミド、3−モノアルキルマレイミドまたは3,4−ジアルキルマレイミド、エポキシ、ビニル、アセチレン性、シンナマート、インデニルまたはクマリン部分を示すかまたは含み、これは架橋性または2+2架橋反応をすることができる。
本明細書で用いられる、語句「光反応性および/または架橋性」は、あるペンダント基を記載するために用いられるとき、化学線に対し反応性であり、その結果として反応性が架橋反応へと進行させる基、または化学線に対して反応性ではないが、架橋アクチベーターの存在において架橋反応へと進行させることができる基を意味するものと理解されるであろう。
さらに好ましくは、ノルボルネンタイプポリマーは、以下の式からなる群から選択されるノルボルネンタイプモノマーからの重合化の間に形成される、式Iで表される1種または2種以上の繰り返し単位を含む:
式中、nは1〜8の整数であり、QおよびQはそれぞれから独立して−Hまたは−CHであり、およびR’は−Hまたは−OCHである。
さらに好ましくは、ノルボルネンタイプポリマーは、以下の式からなる群から選択されるノルボルネンタイプモノマーからの重合化の間に形成される式Iで表される1種または2種以上の繰り返し単位を含む:
式中、「Me」はメチルを意味し、「Et」はエチルを意味し、「OMe−p」はパラ−メトキシを意味し、「Ph」および「C」はフェニルを意味し、「C」はフェニレンを意味し、およびメチレン架橋基(ノルボルネン環および官能性基の両方に共有結合するCH)を有する上の副次式のそれぞれに対し、メチレン架橋性基は共有結合または基−(CH−、およびbは1〜6の整数である、により置き換えられることができると理解されるであろう。
さらに好ましくは、ノルボルネンタイプポリマーは、式I、式中R1〜4の1つ、例えばRは上に記載される光反応性または架橋性基であり、およびR1〜4の他のものはHである、で表される1種または2種以上の繰り返し単位を含み、およびここでRは上の副次式13〜34の1つにおいて示される、およびより好ましくは副次式18、19、20、21および22(DMMIMeNB、DMMIEtNB、DMMIPrNB、DMMIBuNBおよびDMMIHxNB)において示される基である。
さらに好ましくは、ノルボルネンタイプポリマーは、上に記載されるフッ素化繰り返し単位から選択される第1のタイプの繰り返し単位、および上に記載される架橋性繰り返し単位から選択される第2のタイプの繰り返し単位を含み、ここで第1のタイプの繰り返し単位は副次式1〜12、より好ましくは、1、2、3、4、5、6および12(NBC、NBCH、NBC、NBCH、NBCHCF、NBalkylC、およびPPVENB)から選択され、および第2のタイプの繰り返し単位は副次式18、19、20、21および22(DMMIMeNB、DMMIEtNB、DMMIPrNB、DMMIBuNBおよびDMMIHxNB)から選択される。
式Iで表される、第1および第2の特徴的なタイプの繰り返し単位を有するノルボルネンタイプポリマーにおいて、かかる第1および第2のタイプの繰り返し単位の比率は95:5〜5:95である。もう1つの好ましい態様において、かかる第1および第2のタイプの繰り返し単位の比率は80:20〜20:80である。なおもう1つの好ましい態様において、かかる第1のおよび第2のタイプの繰り返し単位の比率は60:40〜40:60である。さらにもう1つの好ましい態様において、かかる第1および第2のタイプの繰り返し単位の比率は55:45〜45:55である。
式IおよびIa、ならびに上で提供される副次式および一般式のそれぞれは、いかなる立体化学をも示さずに描かれるが、一般的にモノマーのそれぞれは、他に示されない限り、繰り返し単位へと変換されるときにそれらの配置を保持するジアステレオマー混合物として獲得されることは注目すべきである。かかるジアステレオマー混合物のexoおよびendo異性体はわずかに異なる特性を有するので、本発明の好ましい態様は、exoまたはendo異性体の何れかに富む異性体の混合物であるか、または本質的に純粋な有利な異性体であるモノマーを用いることにより、かかる差異を駆使してなされることが、さらに理解されるべきである。
好適かつ好ましいノルボルネンタイプモノマー、ノルボルネンタイプポリマーおよびそれらの合成方法の例が本明細書において提供され、またUS 5,468,819、US 6,538,087、US 2006/0020068 A1、US 2007/0066775 A1、US 2008/0194740 A1、PCT/EP2011/004281、US Ser.No.13/223,784、PCT/EP2011/004282およびUS Ser.No.13/223,884においても見出すことができ、これらを参照により本願に組み入れる。ノルボルネンの例示的な合成方法はVIII族遷移金属触媒を用いており、前述のUS 2006/0020068 A1において記載されている。
ポリシクロオレフィンポリマーは、それらの使用に適切な重量平均分子量(M)を有するように形成される。一般的に、5,000〜500,000のMがいくつかの態様に対し適切であると見出されるが、他の態様に対し、他のM範囲が有利となり得る。例えば、好ましい態様において、ポリマーは少なくとも30,000のMを有し、一方でもう1つの好ましい態様においてポリマーは少なくとも60,000のMを有する。もう1つの態様において、ポリマーのMの上限は40,000までであり、一方でもう1つの好ましい態様においてポリマーのMの上限は250,000までである。適切なMはそこに由来する硬化ポリマー、膜、層または構造体における所望の物性の関数であるため、それは設計事項であり、それゆえ上に提供される範囲内の任意のMは本発明の範囲内である。
架橋のために、ポリマーは、その堆積後に一般的に、電子線または電磁(化学線)照射、例えばX線、UVまたは可視光照射に曝露するか、または熱的架橋性基を含有するなら加熱する。例えば、化学線照射は、11nm〜700nm、例えば200〜700nmの波長を用いてポリマーを画像化するために用いてもよい。曝露のための化学線の線量は一般的には25〜15000mJ/cmである。好適な照射源は、水銀、水銀/キセノン、水銀/ハロゲンおよびキセノンランプ、アルゴンまたはキセノンレーザー源、X線を含む。化学線へのかかる曝露は、曝露領域において架橋を引き起こさせるものである。架橋する他の繰り返し単位ペンダント基を提供することができるが、一般的にかかる架橋は、マレイミドペンダント基を包含する繰り返し単位により、つまりR〜Rの1つが置換または非置換マレイミド部分である繰り返し単位により提供される。マレイミド基の光吸収帯域の外側の波長を有する光源を使うことが所望されるなら、照射感受性光増感剤を加えることができる。ポリマーが熱性架橋基を含有するなら、例えば架橋反応が熱的に開始しない場合、任意に開始剤を添加して架橋反応を開始してもよい。
もう1つの好ましい態様において、ポリマー組成物は、架橋性ポリマー、ならびに自発的な架橋を妨げてポリマーの貯蔵寿命を改善する安定化剤材料または部分を含む。適切な安定化剤は、抗酸化剤、例えばフェノール性OH基に対するオルト位に1つまたは2つ以上の嵩高いアルキル基、例えばt−ブチル基を任意に含有するカテコールまたはフェノール誘導体などである。
本発明によるもう1つの好ましい態様は、本明細書に記載される表面処理の加工を受けた誘電体構造を含むOEデバイスに関する。かかるOEデバイスは、とりわけ、トップゲートまたはボトムゲートトランジスタであり得るOFETおよびOFTF、OLED、OPVデバイスおよびOPDデバイスを含む。
さて図1を参照して、本発明の好ましい態様によるトップゲートOFETデバイスの概略的かつ簡略化した描写が提供される。かかるFETデバイスは基板(10)、ソースおよびドレイン電極(11、12)、有機半導体(OSC)材料を含む半導電層(13)、ゲート誘電体層(14)、およびゲート電極(15)を含む。ゲート誘電体層(14)は好ましくは、フッ素化ポリマーを含む。
図1に示されるように、ゲート誘電体層(149は、例えばフッ素化ポリシクロオレフィンポリマーの、単層であるか、または多層、例えば二層であることができる。好ましい態様において、ゲート誘電体層(14)は、好ましくは有機フッ素化ポリマー(14’)、とても好ましくは上に記載される低k有機フッ素化ポリマーを含む第1の誘電体層、および好ましくは架橋性ポリマー、とても好ましくはフッ素化架橋性ポリシクロオレフィンポリマー(14’’)を含み、およびここで第1の誘電体層(14’)におけるポリマーはポリシクロオレフィンポリマーではない。
図1で説明されるトップゲートFETデバイスは、例えば以下のステップを含む方法により製造することができる。
a) 基板(10)上にソースおよびドレイン電極(11、12)を、その間に位置するチャンル領域で離間されるように形成する、
b) ソースおよびドレイン電極上に、少なくともチャンル領域を被覆するように、OSC材料(13)の層を堆積させる、
c) 有機フッ素化ポリマーを含む、第1のゲート誘電材料(14’)の層をOSC層(13)上に堆積させ、任意にゲート誘電材料(14’)を硬化する、
d) 架橋性フッ素化ポリシクロオレフィンポリマーを含む第2のゲート誘電材料(14’’)をOSC層(13)上またはゲート誘電体層(14’)上に堆積させ、第2のゲート誘電材料(14’’)を硬化する、
e) 第2のゲート誘電体層(14’’)の表面、またはその選択された部分を請求項1〜3のいずれか一項に規定される溶媒ブレンドへと曝露する、
f) ステップe)の溶媒を除去する、
g) 任意に第2のゲート誘電材料(14’’)をさらに硬化する、
h) ゲート電極(15)を第2のゲート誘電体層(14’’)上に形成する。
さて図2を参照して、本発明の好ましい態様によるトップゲートOFETデバイスの概略的および簡略化した描写が提供される。かかるFETデバイスは、基板(10)、離間されてその間にチャネル領域(16)を規定するソースおよびドレイン電極(11、12)、チャネル領域(16)にわたって広がるウェルを規定するようにパターン化された第1および第2の誘電体構造(17、18)、チャネル領域(16)に提供されるOSC層(13)、ゲート誘電体層(14)およびゲート電極(15)を含む。
バンク構造(17、18)は好ましくは、本明細書に記載されるポリシクロオレフィンポリマーを含む。
図2において説明されるトップゲートOFETデバイスは、例えば以下のステップを含む方法により製造することができる。
a) 基板上(10)上にソースおよびドレイン電極(11、12)を、それらの間に位置するチャネル領域(16)で離間されるように形成する、
b) 好ましくはフッ素化ポリシクロオレフィンポリマーを含む、誘電材料を、ソースおよびドレイン電極(11、12)上に堆積させることにより誘電体構造(17、18)を形成し、それによりチャネル領域(16)にわたって広がるウェルを規定し、任意に誘電体構造(17、18)の誘電材料を硬化する、
c) 誘電体構造(17、18)の表面、またはその選択された部分を、本明細書に記載される溶媒ブレンドへと曝露する、
d) ステップc)の溶媒を除去する
e) 任意にさらに誘電体構造(17、18)の誘電材料を硬化する、
f) 誘電体構造(17、18)により形成されたウェル中およびソースドレイン電極(11、12)上にOSC材料(13)の層を堆積させる、
g) OSC層(13)上にゲート誘電材料(14)の層を堆積させる、
h) ゲート誘電体層(14)上にゲート電極(15)を形成する。
本発明のもう1つの態様は、絶縁構造またはバンク構造の選択された部分の本明細書に記載される溶媒または溶媒ブレンドでの処理方法に関する。かかる方法は概略的かつ例示的に図3aおよび3bにおいて説明され、以下においてさらに記載される。
かかる方法は好ましくは、以下のステップを含む、
a) 誘電材料を基板(20)上に堆積させ、任意に誘電材料を硬化することにより絶縁構造またはバンク構造(21、22)を形成し、画素領域(24)を規定する、
b) 請求項1〜3のいずれか一項に定義される溶媒ブレンド(23)を、溶媒のレベルが絶縁構造またはバンク構造(21、22)の高さと同じ高さとなるようにし、絶縁構造またはバンク構造(21、22)の最上部(top)にわたってぬれないように、画素領域(24)中に堆積させ、
c) 溶媒が蒸発されるようにし、任意に絶縁構造またはバンク構造(21、22)にさらなる硬化ステップを施す。
この方法の結果として、図3bに示されるように、溶媒に接触した絶縁またはバンク構造(21、22)の壁において表面エネルギーが増加し、一方でバンク構造(21、22)の最上部において表面エネルギーは変化せず、画素壁において高い表面エネルギー領域(25)が、およびバンク構造(21、22)の最上部において低い表面エネルギー領域(26)が生じる。
後続のデバイス製造ステップにおいてOSC溶液が絶縁またはバンク構造(21、22)上に堆積されるとき、これによりOSC溶液での絶縁またはバンク構造のウェッティングの格差が実現され、画素壁からのディウェッティング問題の低減を引き起こす。
本発明による表面処理方法のために、溶媒または溶媒ブレンドを改変されるべき誘電体構造の表面または表面の一部分上に、例えば被覆または印刷法により堆積させる。
そして溶媒を、例えば基板をスピンコーティングして、次いで過剰な溶媒を除去する温度で乾燥させて除去する。
本発明の好ましい態様において、誘電体構造の表面を、別異の方法ステップとして、本明細書に記載される溶媒ブレンドで改変する。
もう1つの好ましい態様において、例えば誘電体構造の誘電材料が光パターン化され現像される場合において、本発明の方法は、本明細書に記載される溶媒ブレンドで誘電体構造の表面を処理し、そしてさらに誘電体構造を硬化または現像するステップを含む。膜を溶媒で処理して表面エネルギーを変化させたあとには、もはやパターン化されず、UVでさらに硬化されて膨潤に対してより抵抗性となるのみである。
表面処理加工で用いられる溶媒ブレンドは、
− 脂肪族または芳香族アルコールからなる群から選択される第1の溶媒、および
− 脂肪族エステルまたは脂肪族ケトンからなる群から選択される第2の溶媒
を含む。
第1の溶媒は好ましくは、メタノール、シクロヘキサノール、イソプロパノール、ベンジルアルコールからなる群から選択される。
第2の溶媒は好ましくは、酢酸メチル、酢酸エチル、メチルn−アミルケトンからなる群から選択される。
OEデバイスの個々のコンポーネントまたは機能層、例えば基板、ゲート、ソースおよびドレイン電極、OSC層、ゲート誘電体層、バンク構造または他の絶縁構造、不動態化層および平坦化層は、本明細書において他に述べられない限り、標準的な材料から選択することができ、標準的な方法により製造し、デバイスに適用することができる。これらのコンポーネントおよび層のための好適な材料および製造方法は当業者に公知であり、文献に記載されている。例示的な堆積方法は、前に記載した液体コーティング方法ならびに化学的蒸着(CVD)または物理的蒸着手法を含む。
ソース、ドレインおよびゲート電極(11、12、15)は、例えばスパッタリングプロセスにより適用することができ、エッチングおよび/またはリソグラフィックパターン化によりパターン化することができる。
OSC層(13)およびゲート誘電体層(14、14’、14’’)は、例えば被覆または印刷プロセスにより適用することができる。
誘電体構造(17、18)は例えば、溶液プロセス化、例えば印刷プロセス、乾燥および任意に硬化により所望の形状で適用することができるか、またはリソグラフィックプロセスにより所望の形状へと適用およびパターン化することができる。
本発明による好ましい態様において、OEデバイス、特にOFETデバイスにおける層および構造の堆積および/または形成は、溶液加工技術を用いて、かかる技術が利用可能な場合は実行される。例えば、材料、典型的には1種または2種以上の有機溶媒を包含する溶媒の処方物または組成物を、浸漬コーティング、スロットダイコーティング スピンコーティング、インクジェット印刷、レタープレス印刷、スクリーン印刷、ドクターブレードコーティング、ローラー印刷、逆ローラー印刷、オフセットリソグラフィ印刷、フレキソグラフィック印刷、グラビア印刷、逆グラビア印刷、ウェブ印刷、スプレーコーティング、ブラシコーティング、またはパッド印刷を含むがそれらに限定されない好ましい技術を用い、次いでかかる溶液を形成するために用いた溶媒を蒸発させて、堆積させるまたは形成することができる。例えば、有機半導体材料、誘電体構造および有機誘電材料はそれぞれ、デバイスを形成するのに好適な順序で、スピンコーティング、フレキソグラフィック印刷、およびインクジェット印刷技術により、堆積させるまたは形成することができる。
溶媒は好ましくは、有機ケトン、例えばメチルエチルケトン(MEK)、メチルn−アミルケトン(2−ヘプタノン、MAK)、デカノン、3−デカノン、シクロヘキサノンなどおよび、エーテル、例えばブチル−フェニルエーテル、4−メチルアニソールなどおよび芳香族炭化水素、例えばシクロヘキシルベンゼンなど、またはそれらの混合物から選択されるが、それらに限定されない。好ましくは、溶媒における誘電体構造材料の濃度は1〜30重量%であるが、他の濃度もまた適切である。高い沸点を有する他のケトン溶媒が、インクジェットおよびフレキソグラフィック印刷技術を用いる場合、とくに好適かつ好ましい溶媒であると見出された。
ゲート、ソースおよびドレイン電極は、液体コーティング、例えばスプレー、浸漬、ウェブまたはスピンコーティングなどにより、もしくは物理的蒸着(PVD)、化学的蒸着(CVD)または熱蒸着法などを含むがそれらに限定されない真空蒸着法により堆積させることができる。好適な電極材料および堆積方法は、当業者に公知である。好適な電極材料は、無機または有機材料、もしくはかかる2つの複合物を含むが、それらに限定されない。例示的な電極材料は、ポリアニリン、ポリピロール、ポリ(3,4−エチレンジオキシチオフェン)(PEDOT)またはドープ化共役ポリマー、さらにはグラファイトまたは金属、例えばAu、Ag、Cu、Al、Niなどの粒子またはそれらの混合物の分散体またはペースト、ならびにスパッターコートまたは蒸着金属、例えばCu、Cr、Pt/Pd、Ag、Auなどまたは金属酸化物例えばインジウムスズ酸化物(ITO) Fドープ化ITOまたはAlドープ化ZnOなど、を含む。有機金属前駆体もまた用いて、液相から堆積し得る。
好ましくは、機能層、例えばゲート誘電体または半導体層などの厚さ、本発明によるOEデバイスは、0.001(単層の場合)〜10μmである。他の好ましい態様において、かかる厚さは、0.001〜1μm、なお他の好ましい態様において5nm〜500nmの範囲であるが、他の厚さまたは厚さ範囲が想定され、それゆえ本発明の範囲内にある。
さまざまな基板が、本発明のOEデバイス態様の製造のために用いられ得る。例えば、ガラスまたはポリマー材料が最も頻繁に用いられる。好ましいポリマー材料は、アルキド樹脂、アリルエステル、ベンゾシクロブテン、ブタジエン−スチレン、セルロース、酢酸セルロース、エポキシド、エポキシポリマー、エチレン−クロロトリフルオロエチレンコポリマー、エチレン−テトラフルオロエチレンコポリマー、ガラス繊維強化プラスチック、フッ素化カーボンポリマー、ヘキサフルオロプロピレン−フッ素化ビニリデンコポリマー、高密度ポリエチレン、パリレン、ポリアミド、ポリイミド、ポリアラミド、ポリジメチルシロキサン、ポリエーテルスルホン、ポリエチレン、ポリエチレンナフタラート、ポリエチレンテレフタレート、ポリケトン、ポリメチルメタクリラート、ポリプロピレン、ポリスチレン、ポリスルホン、ポリテトラフルオロエチレン、ポリウレタン、ポリ塩化ビニル、ポリシクロオレフィン、シリコーンゴム、およびシリコーンを含むがそれらに限定されず、ここでポリエチレンテレフタラート、ポリイミド、ポリシクロオレフィンおよびポリエチレンナフタラート材料が最も適切であると見出された。加えて、本発明のいくつかの態様に対し、基板は、上に一覧される材料の1種または2種以上で被覆される任意の好適な材料、例えばプラスチック、金属またはガラス材料であることができる。かかる基板を形成するにおいて、押出、延伸、ラビングまたは光化学技術などの方法を用いて、デバイス製造のための均質な表面を提供し、ならびに有機半導体材料のプリアライメントを提供し、それにおけるキャリア移動度を増強することができる。
OSC相は、n型またはp型OSCを含むことができ、これはPVD、CVDまたは溶液堆積法により堆積させることができる。効果的なOSCは、1×10−5cm−1−1より大きいFET移動度を呈する。
OSCは、小分子、オリゴマー、ポリマーまたはコポリマー、もしくは前述のもの2種または3種以上を含む混合物またはブレンドを含むことができる。
OSC材料は、任意の共役分子、例えば好ましくは2つまたは3つ以上、とても好ましくは少なくとも3つの芳香族環を含有する芳香族分子であることができる。本発明のいくつかの好ましい態様において、OSCは5員、6員または7員芳香族環から選択される芳香族環を含有するが、他の好ましい態様において、OSCは5員または6員芳香族環から選択される芳香族環を含有する。
OSCの芳香族環のそれぞれは、Se、Te、P、Si、B、As、N、OまたはSから、一般的にはN、OまたはSから選択される1または2以上のヘテロ原子を任意に含有する。さらに、芳香族環は、フルオロ、シアノ、アルキル、アルコキシ、ポリアルコキシ、チオアルキル、シリル、エチニルシリル、任意に置換されている2級または3級アルキルアミンまたはアリールアミン、アリールまたは置換アリール基で任意に置換され得、ここでエチニルシリル基は−C≡C−SiR’R’’R’’’で表され、および置換2級または3級アルキルアミンまたはアリールアミンは−N(R’)(R’’)で表され、ここでR’およびR’’はそれぞれ独立してH、任意にフッ素化されているC1〜12アルキルまたは任意にフッ素化されているC6〜10アリールである。
前述の芳香族環は、縮合環であるかまたは共役結合基、例えば−C(T’)=C(T’’)−、−C≡C−、−N(R’’’’)−、−N=N−、(R’’’’)=N−、−N=C(R’’’’)−などで結合されていることができ、ここでT’およびT’’はそれぞれ独立してH、Cl、F、−C≡Nまたは低級アルキル基、例えばC1〜4アルキル基などを表し、およびR’’’’は上に定義されるとおりである。
本発明の好ましい態様において、OSCは、縮合芳香族炭化水素、例えばテトラセン、クリセン、ペンタセン、ピレン、ペリレン、コロネン、または前述のものの溶解性置換および/または複素環式誘導体;オリゴマーパラ置換フェニレン、例えばp−4級フェニル(p−4P)、p−5級フェニル(p−5P)、p−6級フェニル(6P)またはこれらの溶解性置換誘導体;ベンジリデン化合物;スチルベン化合物;トリアジン;置換メタロまたは金属フリーポルフィン;フタロシアニン、フッ素化フタロシアニン、ナフタロシアニンまたはフッ素化ナフタロシアニン;C60およびC70フルオレン;N,N’−ジアルキル、置換ジアルキル、ジアリールまたは置換ジアリール−1,4,5,8−ナフタレンテトラカルボン酸ジアミンおよびフッ素化誘導体;N,N’−ジアルキル、置換ジアルキル、ジアリールまたは置換ジアリール3,4,9,10−ペリレンテトラカルボン酸ジイミド;バソフェナントロリン;ジフェノキノン;1,3,4−オキサジアゾール;11,11,12,12−テトラシアノナフト−2,6−キノジメタン;α,α’−ビス(ジチエノ[3,2−b2’,3’−d]チオフェン);2,8−ジアルキル、置換ジアルキル、ジアリールまたは置換ジアリールアントラジチオフェン;2,2’−ビベンゾ[1,2−b:4,5−b’]ジチオフェンからなる群から選択される小分子およびその誘導体を含む。OSCの液体堆積技術が所望される場合、上の一覧からの化合物およびその誘導体は、適切な溶媒または適切な溶媒の混合物に溶解性のものに限定される。
本発明のもう1つの好ましい態様において、OSCは、置換オリゴアセン、例えばペンタセン、テトラセンまたはアントラセンなど、もしくはその複素環式誘導体からなる群から選択される。このタイプの好ましいOSCは、例えばUS 6,690,029、WO 2005/055248 A1またはUS 7,385,221に開示される、ビス(トリアルキルシリルエチニル)オリゴアセン、ビス(トリアルキルシリルエチニル)ヘテロアセン、またはフッ素化ビス(トリアルキルシリルエチニル)アントラジチオフェンである。
本発明のもう1つの好ましい態様において、OSCは有機共役ポリマーを含み、これはホモポリマーまたはコポリマーであることができ、コポリマーの場合において交互コポリマー(例えば、ABABまたはABCABCタイプのもの)、統計(ランダム)コポリマーまたはブロックコポリマーであることができる。
好ましいOSCポリマーは、ポリアセン、ポリフェニレン、ポリ(フェニレンビニレン)、ポリフルオレン、ポリインデンフルオレン、ポリ(3−置換チオフェン)、ポリ(3,4−二置換チオフェン)、ポリセレノフェン、ポリ(3−置換セレノフェン)、ポリ(3,4−二置換セレノフェン)、ポリ(ビスチオフェン)、ポリ(ターチオフェン)、ポリ(ビスセレノフェン)、ポリ(ターセレノフェン)、ポリチエノ[2,3−b]チオフェン、ポリチエノ[3,2−b]チオフェン、ポリベンゾチオフェン、ポリベンゾ[1,2−b:4,5−b’]ジチオフェン、ポリイソチアナフテン、ポリ(N−置換ピロール)、ポリ(3−置換ピロール)、ポリ(3,4−二置換ピロール)、ポリフラン、ポリピリジン、ポリ−1,3,4−オキサジアゾール、ポリイソチアナフテン、ポリ(N−置換アニリン)、ポリ(2−置換アニリン)、ポリ(3−置換アニリン)、ポリ(2,3−二置換アニリン)、ポリアズレン、ポリピレン、ポリピラゾリン、ポリベンゾフラン、ポリインドール、ポリピリダジン、ポリトリアリールアミン、ならびに前述のものの任意のコポリマー、ここで全てのこれらのポリマーは1つまたは2つ以上の基Rで任意に置換されており、ここでRはハロゲン、CNもしくはカルビルまたはヒドロカルビル基、好ましくはF、CN、アルキル、アルコキシ、チアアルキル、カルボニルアルキル、オキサカルボニルアルキル、カルボニルオキシアルキル、これらのそれぞれは直鎖または分枝であり、任意にフッ素化されており、かつ好ましくは1〜30個のC原子を有する、または1つまたは2つ以上のF原子でおよび/または1つまたは2つ以上の任意にフッ素化された1〜20個のC原子を有するアルキルまたはアルコキシ基で置換されたフェニルである、からなる群を含むがそれらに限定されない、共役炭化水素またはヘテロ環式ポリマーから選択される。
さらに好ましいOSCは、1または2以上の特徴的な電子受容単位および1または2以上の電子許容単位を含むコポリマーである。このタイプの好ましいコポリマーは、下に記載されるグループAおよびグループBから選択される1または2以上の単位を含み、および好ましくはグループAの1または2以上の単位およびグループBの1または2以上の単位を含み、
ここでグループAは、好ましくは電子供与特性を有し、以下の式からなる群から選択される、アリーレンおよびヘテロアリーレン基からなり、
チオフェン−2,5−ジイル、セレノフェン−2,5−ジイル、チアゾール−2,5−ジイル、フラン−2,5−ジイル、1,4−フェニレン、ピリジン−2,5−ジイル、ピリミジン−2,5−ジイル、ナフタレン−2,6−ジイル、チエノ[3,2−b]チオフェン−2,5−ジイル、チエノ[2,3−b]チオフェン−2,5−ジイル、セレノフェノ[3,2−b]セレノフェン−2,5−ジイル、セレノフェノ[2,3−b]セレノフェン−2,5−ジイル、セレノフェノ[3,2−b]チオフェン−2,5−ジイル、セレノフェノ[2,3−b]チオフェン−2,5−ジイル、ベンゾ[1,2−b:4,5−b’]ジチオフェン−2,6−ジイル、2,2’−ジチオフェン−5,5’−ジイル、2,2’−ジセレノフェン−5,5’−ジイル、ジチエノ[3,2−b:2’,3’−d]シロール−5,5−ジイル、ジチエノ[3,2−b:2’,3’−d]ピロール−5,5−ジイル、4H−シクロペンタ[2,1−b:3,4−b’]ジチオフェン−2,6−ジイル、カルバゾール−2,7−ジイル、フルオレン−2,7−ジイル、インダセノ[1,2−b:5,6−b’]ジチオフェン−2,7−ジイル、ベンゾ[1’’,2’’:4,5;4’’,5’’:4’,5’]ビス(シロロ[3,2−b:3’,2’−b’]チオフェン)−2,7−ジイル、フェナントロ[1,10,9,8−c,d,e,f,g]カルバゾール−2,7−ジイル、ベンゾ[1,2−d’;4,3−d’]ビスチアゾール−2,7−ジイル、これは任意に4,5−二置換されている、4H−3,5,8,9−テトラチア−シクロペンタ[1,2−a;4,3−a’]ジペンタレン−2,6−ジイルおよび4H−3,5,8,9−テトラチア−4−シラ−シクロペンタ[1,2−a;4,3−a’]ジペンタレン−2,6−ジイル、これらは4,4−二置換されているかまたはおよび任意に1,7−二置換されている、ここで全てのこれらの単位は上に定義される1または2以上の基Rで任意に置換されている、
群Bは、好ましくは電子受容特性を有し、以下の式からなる群から選択されるアリーレンおよびヘテロアリーレン基からなる、
ベンゾ[2,1,3]チアジアゾール−4,7−ジイル、ベンゾ[2,1,3]セレナジアゾール−4,7−ジイル、ベンゾ[1,2,5]チアジアゾール−4,7,ジイル、ベンゾ[1,2,5]セレナジアゾール−4,7,ジイル、ベンゾ[2,1,3]オキサジアゾール−4,7−ジイル、2H−ベンゾトリアゾール−4,7−ジイル、チエノ[3,4−b]ピラジン−2,5−ジイル、キノキサリン−5,8−ジイル、3,6−ピロロ[3,4−c]ピロール−1,4−ジオン、任意に2−置換されているチエノ[3,4−d]チアゾール−4,6−ジイル、任意に4,8−二置換されているベンゾ[1,2−b;4,5−b’]ジチオフェン−2,6−ジオン−3,7−ジイル、任意に4,8−二置換されている1,5−ジアルキル−1H,5H−ピロロ[2,3−f]インドール−2,6−ジオン−3,7−ジイル、任意に1,4−二置換されているチエノ[3,2−b]チオフェン−2,5−ジオン−3,6−ジイル、4,9−ジ(アルキリデン)−s−インダセノ[1,2−b;5,6−b’]ジチオフェン−2,7−ジイル、ここで全てのこれらの単位は上に定義される1または2以上の基Rにより任意に置換されている。
例えばWO 2005/055248 A1に記載されるレオロギー特性を調整することが適切かつ必要である場合、本発明のいくつかの態様は、1種または2種以上の有機結合剤を含むOSC組成物を用いる。
結合剤は典型的にはポリマーであり、絶縁結合剤または半導電結合剤、またはそれらの混合物を含んでもよく、本明細書中において有機結合剤、ポリマー結合剤、または単に結合剤と称され得る。
本発明による好ましい結合剤は、低誘電率の材料、つまり3.3以下誘電率εを有するものである。有機結合剤は、好ましくは、3.0以下、より好ましくは2.9以下の誘電率εを有する。好ましくは、有機結合剤は、1.7以下の誘電率εを有する。結合剤の誘電率が2.0〜2.9の範囲にあることが特に好ましい。いかなる特定の理論にとらわれることは望まないが、3.3以上の誘電率εを有する結合剤を使用することにより、電子デバイスにおける、例えばOFETにおけるOSC層移動度の低減を誘導し得る。加えて、高誘電率結合剤により、所望されない、デバイスの増加電流ヒステリシスもまた生じ得る。
好適な有機結合剤の例は、ポリスチレン、またはスチレンおよびα−メチルスチレンのポリマーまたはコポリマーを含み、もしくはスチレン、α−メチルスチレンおよびブタジエンを含むコポリマーが好適に用いられ得る。好適な結合剤のさらなる例は、例えばUS 2007/0102696 A1に開示されている。
好ましい態様の1タイプにおいて、有機結合剤は、少なくとも95%、より好ましくは少なくとも98%および特には全ての原子が、水素、フッ素および炭素原子からなるものである。
結合剤は好ましくは、膜、より好ましくは可撓性膜を形成することができる。
結合剤はまた、好ましくは十分に低い、とても好ましくは3.3以下の誘電率を有する、架橋性結合剤、例えばアクリラート、エポキシド、ビニルエーテル、およびチオエーテルである。結合剤はまた、メソゲン性または液晶性であることができる。
もう1つの好ましい態様において、共役結合、特には共役二重結合および/または芳香族環を含有する結合剤は、半導電性結合剤である。好適かつ好ましい結合剤は、例えばポリトリアリールアミン、例えばUS 6,630,566に開示されるものである。
結合剤のOSCに対する比率は、典型的には重量で20:1〜1:20、好ましくは10:1〜1:10、より好ましくは5:1〜1:5、なおより好ましくは3:1〜1:3、さらに好ましくは2:1〜1:2および特に1:1である。先行技術から予測されるのとは対照的に、結合剤における式Iで表される化合物の希釈は、電荷移動度に悪影響をほとんど及ぼさないか、または全く及ぼさないと見出された。
文脈が明らかに他に示さない限り、本明細書において用いられる複数形の用語は本明細書においては単数形を含むものと解され、逆もまた同様である。
当然のことながら、本発明の前述の態様に対する変形を為すことができるが、なお本発明の範囲内にある。本明細書に開示されるそれぞれの特徴は、他に言及されない限り、同様の、均等のまたは類似の目的を果たす代替の特徴により置き換えられ得る。それゆえ、他に言及されない限り、開示されるそれぞれの特徴は、一般的な一連の均等または類似の特徴の単なる一例である。
本明細書において開示される全ての特徴は、かかる特徴および/またはステップの少なくともいくつかが互いに排他的である組み合わせを除き、任意の組合せで組み合わせてもよい。特に、本発明の特徴は、本発明の全ての側面に適用可能であり、任意の組合せで用いてもよい。同様に、必須でない組み合わせにおいて記載される特徴は、(組み合わせにおいてではなく)別々に用いてもよい。
さて本発明は以下の実施例を参照することにより、より詳細に記載されるが、これは説明するのみであり、本発明の範囲を限定しない。
本明細書において、他に言及されない限り、百分率は重量%であり、温度はセルシウス度(℃)で与えられる。誘電定数ε(「誘電率」)の値は、20℃および1,000Hzにおいて取得した値に言及する。
他に言及しない限り、表面エネルギーの値はD. K. Owens, R. C. Wendt, "Estimation of the surface free energy of polymers", Journal of Applied Polymer Science, Vol. 13, 1741-1747, 1969または"Surface and Interfacial Tension: Measurement, Theory, and Applications (Surfactant Science Series Volume 119)" by Stanley Hartland (Editor), Taylor & Francis Ltd; 2004 (ISBN: 0-8247-5034-9), chapter 7, p.: 375: "Contact Angle and Surface Tension Measurement" by Kenji Katoh)に記載される方法によるポリマーの接触角測定から計算されたものに言及する。
例1:ポリノルボルネン誘電体層の表面エネルギーを増加させる
NBC4F9およびDMMIBuNBの比率36/64のコポリマーを、10%w/w濃度におけるPGMEAから2350rpmでガラス基板へとスピンコートする。この層をUV照射(365nm)へと20s、フラッド(flood)露光する。この照射は合計220mJとなり、ポリノルボルネン層を硬化する。サンプルをスピンコーターへと移し、ピペットを用いて表面エネルギー修飾溶媒ブレンドを中心上に垂らす。ストップウォッチを用いてサンプルを異なる溶媒ブレンドへと異なる時間長さで曝露する。この曝露期間後にサンプルを回転乾燥する。そしてサンプルをUV照射(365nm)へとあと4分間フラッド曝露した。これは合計〜3Jとなり、ポリノルボルネン層を硬化した。
接触角測定のために、サンプルを接触角ゴニオメーター(FTA1000 from FirstTen Angstrom)上に配置し、一滴の水をまずサンプル上へと垂らし、そして接触角をソフトウェアにより測定した。同様のことを、第2の溶媒ジヨードメタンに対しても行った。平均5測定を、個別の液滴にわたって行った。
ソフトウェアにより、基板の表面エネルギーをOwens Wendt Geometric平均計算式を用いて計算した。
結果を表1にまとめる。
サンプル4(非処理)はなお高い表面エネルギーを有するが、表面エネルギーはこれと比較してサンプル1〜3(溶媒処理あり)に関して有意に増加することが理解できる。
例2:バンク構造の表面エネルギーを増加させる
バンク構造を以下に記載するように、ガラス基板上に製造する。
ガラス基板をDecon 90中で10分間+60℃で超音波処理し、次いで脱イオン水中で5分間+60℃で超音波処理し、最後にメタノール中で5分間+60℃で超音波処理することにより前洗浄する。
基板をスピナーを用いて乾燥し、スピンコーターへと移動した。NBC4F9およびDMMIBuNBの比率36/64のコポリマーの層をその上に適用し、基板を1500rpmで30分間スピンし、均質な膜を得る。被覆した基板をホットプレート上に100℃で30分間配置し、コーティング中の全ての残存溶媒が除去されるようにし、そしてUV光(365nm)に5秒間曝露し(マスクアライナーを用いて)、フォトレジストをパターン化する。
パターン化した基板にホットプレート上で100℃で60分間ポストベークステップを施し、36:64(V/V%)ブレンドのメタノール:o−キシレンを用いて3分間現像した。サンプルホルダーを3分間シェイクし、完全に現像されるようにする。この現像段階ののちに、基板をスピン乾燥する。
バンク構造の表面エネルギーは、溶媒への曝露後に有意に増加した。
例2 − 表面処理を施したゲート誘電体を有するトップゲートOFET
ガラス基板、Agソースおよびドレイン電極、Liscon D142(登録商標)誘電体(Merck KGaA, Darmstadt, Germany)、および誘電体層の最上部にNBC4F9およびDMMIBuNB、コモノマー36/64の比率のノルボルネンコポリマーの絶縁接着層を含む、トップゲートOFETデバイスを以下に記載するように製造する。
Corning Eagle XGガラスの基板を洗浄し、スピンコーター上でスピンオフにより乾燥した。
40nm厚さのソースおよびドレイン電極を、基板上のシャドーマスクを介して熱的に蒸発させ、チャンネルL=50μmおよびW=1000μmを作り出した。
そして基板を表面処理処方物Liscon(登録商標)M001(Merck KGaA, Darmstadt, Germanyから入手可能)で1分間処理し、スピンコーター上でスピンオフにより乾燥した。サンプルをさらに、1分間ホットプレート上で100℃でアニールした。
次に、OSC処方物Lisicon(登録商標)S1200(Merck KGaA, Darmstadt, Germanyから入手可能)を、上の処理後に基板上にスピンし、そしてホットプレート上で1分間100℃でアニールした。
Lisicon(登録商標D142)誘電体(Merck KGaA, Darmstadt, Germanyから入手可能)をスピンし、ホットプレート上で100℃で2分間アニールした。
誘電材料(NBC4F9およびDMMIBuNB 比率36/64のコポリマー)を10%w/w濃度でのPGMEAから2350rpmでLiscon(登録商標)D142誘電体層へとスピンコートした。
これらのデバイスをUV照射(365nm)に20sフラッド曝露した。この曝露は合計220mJにまでとなり、ポリノルボルネン層を硬化した。デバイスをスピンコーターへと移し、ピペットを用いて表面エネルギー修飾ブレンドをデバイスの中心へと堆積された。ストップウォッチを用いてデバイスを異なるブレンドへと異なる時間長で曝露した。この曝露期間後に、デバイスをスピンドライした。そしてデバイスをUV照射(365nm)へとさらに4分22秒間フラッド曝露した。これは合計〜3Jにまでとなり、ポリノルボルネン層を硬化した。
表面の修飾後、ゲート電極を構造体へと蒸散させることにより、最終化されたトップゲートデバイスを製造した。
溶媒曝露前後のポリノルボルネン層の表面エネルギーを、接触角測定により決定した。接触角は、水およびジヨードメタン中で別々に決定した。接触角値に基づき、表面エネルギーを計算した。
トップゲートOFETデバイス1A、1B、2A、3A、3Bおよび4に関する移動特性を、それぞれ図4〜9に示す。線形および飽和移動度を表2に示す。
図4〜9および表2から、表面エネルギーを増加させるポリノルボルネンの表面の溶媒処理後に、OFET性能は実質的に変化しないままであることが理解できる。

Claims (28)

  1. 有機電子(OE)デバイスにおける誘電体構造の表面処理方法であって、誘電体構造の表面、または該表面の特定の部分を、
    − 脂肪族または芳香族アルコールからなる群から選択される第1の溶媒、および
    − 脂肪族エステルおよび脂肪族ケトンからなる群から選択される第2の溶媒
    を含む溶媒ブレンドへと曝露するステップを含む、前記方法。
  2. 第1の溶媒がメタノール、シクロヘキサノール、イソプロパノール、ベンジルアルコールからなる群から選択される、請求項1に記載の方法。
  3. 第2の溶媒が酢酸メチル、酢酸エチル、メチルn−アミルケトンからなる群から選択される、請求項1または2に記載の方法。
  4. 誘電体構造が架橋した有機ポリマーを含む、請求項1〜3のいずれか一項に記載の方法。
  5. 誘電体構造が、1または2以上の架橋性基を含む、架橋したまたはフッ素化した有機ポリマーを含む、請求項1〜4のいずれか一項に記載の方法。
  6. 誘電体構造がポリシクロオレフィンポリマーを含む、請求項1〜5のいずれか一項に記載の方法。
  7. ポリシクロオレフィンポリマーがノルボルネンタイプポリマーである、請求項6に記載の方法。
  8. ポリシクロオレフィンポリマーが2または3以上の特徴的なタイプの繰り返し単位を含む、請求項6または7に記載の方法。
  9. ポリシクロオレフィンポリマーがペンダントフッ素化基を有する第1のタイプの繰り返し単位を含む、請求項6〜8のいずれか一項に記載の方法。
  10. ポリシクロオレフィンポリマーが、フッ素化またはパーフッ素化されたペンダントアルキル、アリールまたはアラルキル基を有する第1のタイプの繰り返し単位を含む、請求項9に記載の方法。
  11. ポリシクロオレフィンポリマーがペンダント架橋性基を有する第2のタイプの繰り返し単位を含む、請求項6〜10のいずれか一項に記載の方法。
  12. ポリシクロオレフィンポリマーが、置換または非置換のマレイミド部分、エポキシド部分、ビニル部分、アセチレン部分、インデニル部分、シンナマート部分またはクマリン部分を有する第2のタイプの繰り返し単位を含む、請求項11に記載の方法。
  13. ポリシクロオレフィンポリマーが、式I
    式中、Zは−CH−、−CH−CH−または−O−から選択され、mは0〜5の整数であり、R、R、RおよびRのそれぞれはH、C〜C25ヒドロカルビル、C〜C25ハロヒドロカルビルまたはC〜C25パーハロカルビル基から独立して選択され、ここでR、R、RおよびRの少なくとも1つはフッ素化基を含む、
    で表される1または2以上の特徴的なタイプの繰り返し単位を含む、請求項6〜12のいずれか一項に記載の方法。
  14. ポリシクロオレフィンポリマーが、以下の式からなる群から選択される1または2以上のノルボルネンタイプモノマーにより形成される、式Iで表される1または2以上の繰り返し単位を含む、請求項13に記載の方法:
    式中、「C」はペンタフルオロフェニルを意味し、副次式11において「PFAc」は−OC(O)−C15を意味し、およびメチレン架橋基(ノルボルネン環および官能基の両方に共有結合したCH)を有する上の副次式のそれぞれに関し、メチレン架橋基は共有結合または式6におけるような基−(CH−により置き換えられていることができると理解でき、およびbは1〜6の整数である。
  15. ポリシクロオレフィンポリマーが、以下の式からなる群から選択されるノルボルネンタイプモノマーから重合化される間に形成される式Iで表される1または2以上の繰り返し単位を含む、請求項6〜14のいずれか一項に記載の方法:
    式中、nは1〜8の整数であり、QおよびQはそれぞれ互いに独立して−Hまたは−CHであり、およびR’は−Hまたは−OCHである。
  16. ポリシクロオレフィンポリマーが以下の式からなる群から選択されるノルボルネンタイプモノマーから重合化される間に形成される式Iで表される1または2以上の繰り返し単位を含む、請求項6〜15のいずれか一項に記載の方法:
    式中、「Me」はメチルを意味し、「Et」はエチルを意味し、「OMe−p」はパラメトキシを意味し、「Ph」および「C」はフェニルを意味し、「C」はフェニレンを意味し、およびメチレン架橋基(ノルボルネン環および官能基の両方に共有結合するCH)を有する上の副次式のそれぞれに関し、メチレン架橋基は共有結合または基−(CH−により置き換えられていることができると理解でき、およびbは1〜6の整数である。
  17. 誘電体構造が、ゲート誘電体層、不動態化層、平坦化層、絶縁構造またはバンク構造、もしくは前述の層または構造の1つの一部分である、請求項1〜16のいずれか一項に記載の方法。
  18. OEデバイスがゲート電極および有機半導体(OSC)層をさらに含み、および誘電体構造が該OSC層に接する第1の誘電体層およびゲート電極に接する第2の誘電体層を含むゲート誘電体層であり、ここで第1および第2の誘電体層の両方がフッ素化ポリマーを含む、請求項1〜17のいずれか一項に記載の方法。
  19. 第1の層が3.0以下の誘電率εを有する有機フッ素化ポリマーを含み、これはポリシクロオレフィンポリマーではなく、ならびに第2の誘電体層が請求項6〜16のいずれか一項に定義される架橋したフッ素化ポリシクロオレフィンポリマーを含む、請求項18に記載の方法。
  20. 第1の層の有機フッ素化ポリマーが、3.0以下の誘電率εを有するパーフッ素化ポリマーである、請求項19に記載の方法。
  21. 請求項1〜20のいずれか一項に記載の表面処理方法を受けた誘電体構造を含む、OEデバイス。
  22. 有機電界効果トランジスタ(OFET)、有機薄膜トランジスタ(OTFT)、有機発光ダイオード(OLED)、有機光起電(OPV)デバイスまたは有機光検知器(OPD)である、請求項21に記載のOEデバイス。
  23. トップゲートOFETまたはボトムゲートOFETである、請求項22に記載のOEデバイス。
  24. 基板(10)、ソースおよびドレイン電極(11、12)、有機半導体(OSC)材料(13)を含む半導電層、請求項1〜19のいずれか一項に記載の表面処理方法を受けたゲート誘電体層(14)、およびゲート電極(15)を含むトップゲートOFETである、請求項23に記載のOEデバイス。
  25. 請求項23に記載のOEデバイスの製造方法であって、以下のステップ
    a) ソースおよびドレイン電極(11、12)を、それらの間に位置するチャネル領域で離間するように基板(10)上に形成すること、
    b) OSC材料の層(13)を、少なくとも該チャネル領域を覆うように、該ソースおよびドレイン電極上に堆積させること、
    c) 有機フッ素化ポリマー含む、第1のゲート誘電材料の層(14’)を該OSC層(13)上に堆積させ、および任意に該ゲート誘電材料(14’)を硬化すること
    d) 架橋性フッ素化ポリシクロオレフィンポリマーを含む第2のゲート誘電材料の層(14’’)を該OSC層(13)上または該ゲート誘電体層(14’)上に堆積させ、および該第2のゲート誘電材料(14’’)を硬化すること、
    e) 該第2のゲート誘電体層(14’’)の表面、またはその選択された部分を、請求項1〜3のいずれか一項に定義される溶媒ブレンドへと曝露すること、
    f) ステップe)の溶媒を除去すること、
    g) 任意に第2のゲート誘電材料(14’’)を硬化すること、
    h) 該第2のゲート誘電体層(14’’)上にゲート電極(15)を形成すること
    を含む、前記方法。
  26. 基板(10)、それらの間にチャネル領域(16)を規定するように離間されたソースおよびドレイン電極(11、12)、該チャネル領域(16)にわたって延在するウェルを規定するようにパターン化され、および請求項1〜19のいずれか一項に記載の表面処理方法を受けた第1および第2の誘電体構造(17、18)、該チャネル領域(16)に備えられたOSC層(13)、ゲート誘電体層(14)、およびゲート電極(15)を含むトップゲートOFETである、請求項23に記載のOEデバイス。
  27. 請求項26に記載のOEデバイスの製造方法であって、以下のステップ
    a) ソースおよびドレイン電極(11、12)を、それらの間に位置するチャネル領域(16)で離間されるように、基板(10)上に形成すること、
    b) 誘電材料を該ソースおよびドレイン電極(11、12)上に堆積させることにより誘電体構造(17、18)を形成し、それにより該チャネル領域(16)にわたって延在するウェルを規定し、および任意に該誘電体構造(17、18)の該誘電材料を硬化すること、
    c) 該誘電体構造(17、18)の表面、またはその選択された部分を、請求項1〜3のいずれか一項に定義される溶媒ブレンドへと曝露すること、
    d) ステップc)の溶媒を除去すること、
    e) 任意に該誘電体構造(17、18)の該誘電材料を硬化すること、
    f) 該誘電体構造(17、18)により形成されたウェル中および該ソースおよびドレイン電極(11、12)上にOSC材料の層(13)を堆積させること、
    g) 該OSC層(13)上にゲート誘電材料の層(14)を堆積させること、
    h) 該ゲート誘電体層(14)上にゲート電極(15)を形成すること
    を含む、前記方法。
  28. 絶縁構造またはバンク構造の選択された部分の溶媒ブレンドでの処理方法であって、以下のステップ
    a) 基板(20)上の誘電材料を堆積させることにより絶縁構造またはバンク構造(21、22)を形成し、および任意に該誘電材料を硬化し、画素領域(24)を規定すること、
    b) 請求項1〜3のいずれか一項に定義される溶媒ブレンド(23)を、該溶媒のレベルが該絶縁構造またはバンク構造(21、22)の高さと同じ高さとなり、該絶縁構造およびバンク構造(21、22)の最上部にわたってぬれないように、該画素領域(24)中へ堆積させ、ること、
    c) 溶媒が蒸発されるようにし、および任意に該絶縁構造またはバンク構造(21、22)をさらなる硬化ステップに施すこと
    を含む、前記方法。
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