JP2015528463A - ベータ−クロロシクロペンタンの親水性エステルプロドラッグの使用による角膜中央部肥厚の低下 - Google Patents

ベータ−クロロシクロペンタンの親水性エステルプロドラッグの使用による角膜中央部肥厚の低下 Download PDF

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Abstract

緑内障を治療するための組成物および方法が提供される。具体的には、式(I)および式(III)の親水性エステルプロドラッグ、ならびに角膜中央部肥厚を減少させるための使用のためのこれらの化合物が提供され、式中、L1〜L3、R1、およびR2は、請求項1で定義されるとおりであり、nおよびR2Dは、請求項37で定義されるとおりである。【選択図】なし

Description

関連出願
本出願は、2012年8月27日出願の米国仮特許出願第61/693,437号の利益を主張し、当該出願の開示は、参照によりその全体が本明細書に援用される。
緑内障は、世界的に失明の主因のうちの1つであり、米国で250万人を超える人々がこの疾患を患っており、さらに数百万人に緑内障を発症する危険性がある。この集団が年を取るにつれ、年配者は不均衡に影響されるため、緑内障を患う個人の数は増え続ける。
緑内障は、その病因に基づいて、原発緑内障および続発緑内障に分類され得る。原発緑内障は、先天性緑内障としても知られ、他の眼の状態を伴わずに起こることがあり、その根本的な原因は知られていない。しかしながら、原発緑内障で観察される眼内圧(IOP)の増加は、眼からの房水流の閉塞のためであることが知られる。続発緑内障は、別の事前に存在する眼疾患、例えばブドウ膜炎、眼内腫瘍、白内障の拡大、網膜中心静脈閉塞、眼に対する外傷、手術手技、および眼内出血から起こる。一般に、後眼房から前眼房への、および続くシュレム管への、外側への房水流動のいかなる妨害も、続発緑内障を引き起こし得る。
現在の緑内障治療は、生成される水性流体の量を減少させることによって、あるいは機械的手段を用いることにより眼からの流体流動を向上させることによって、眼内圧を低下させることをねらいとする。緑内障を治療するために使用される局所適用のための剤として、流体の流出を増加させる、縮瞳薬(例えばIsopto(登録商標)Carpine、Ocusert(登録商標)、Pilocar(登録商標)、およびPilopine(登録商標))およびエピネフリン(例えばEpifrin(登録商標)およびPropine(登録商標));流体の量を低下させる、ベータブロッカー(例えばBetagan(登録商標)、Betimol(登録商標)、Betoptic(登録商標)、Ocupress(登録商標)、Timoptic(登録商標)、Optipranalol(登録商標))、炭酸脱水酵素阻害剤、およびアルファアンドレナジック作動薬(例えばAlphagan(登録商標)、Iopidine(登録商標)、Trusopt(登録商標));ならびに二次的な排水経路を通して流体の流出を増加させる、プロスタグランジンアナログ(例えばLumigan(登録商標)、Rescula(登録商標)、Travatan(登録商標)、Xalatan(登録商標))が挙げられる。
緑内障の治療のための眼科用組成物の局所適用は、角膜を通り、房水を含有する前眼房への薬物の浸透を必要とし、次に、従来の流出経路へ排水される。眼内圧は、シュレム管およびブドウ膜−強膜経路で作用する薬物により低下される。角膜を通る薬物の浸透は、疎水性特徴および親水性特徴の均衡を必要とする。角膜内へ拡散するために、薬物は非極性媒体中で十分に溶解性でなければならず、かつそれは角膜から房水へ拡散するために、水性媒体中で十分に溶解性でなければならない。
緑内障の治療のために可能性として有用な薬物は、プロドラッグエステルとして送達され得る。酵素的に(例えば角膜内で)切断されて活性化合物を再生する、プロドラッグエステルの使用は、角膜を通る、前眼房への薬物の浸透を向上させ得る。しかしながら、多くのエステルは、高疎水性であるために、角膜内の最も厚い層である高度に水性の極性基質から、房水へ拡散することができない。さらに、このような化合物はしばしば、水溶液中で調合するのに十分溶解性でない。角膜を通り、前眼房へ浸透する能力を有する眼科用組成物について、本分野で必要性が存在する。同時に、このような組成物は、水溶液中で調合し、前眼房で溶解性であるために、十分な親水特性を示す必要がある。本分野のこれらのおよび他の必要性に取り組む組成物および方法が、本明細書で提供される。
一態様では、式
を有する化合物またはその薬学的に許容される塩が提供される。式(I)では、R1は、置換もしくは非置換アリール、または置換もしくは非置換ヘテロアリールである。L1は、結合、置換もしくは非置換C1−C10アルキレン、または置換もしくは非置換の2〜10員ヘテロアルキレンである。L2は、結合、置換もしくは非置換C1−C10アルキレン、置換もしくは非置換アリーレン、または置換もしくは非置換ヘテロアリーレンである。L3は、結合、または置換もしくは非置換C1−C10アルキレンである。R2は、置換もしくは非置換アルキル、置換もしくは非置換ヘテロアルキル、置換もしくは非置換シクロアルキル、置換もしくは非置換ヘテロシクロアルキル、置換もしくは非置換アリール、または置換もしくは非置換ヘテロアリールである。
別の態様では、本明細書で提供される化合物およびその実施形態を含む眼科用薬学的組成物、ならびに薬学的に許容される担体が提供される。
別の態様では、ヒトにおける眼疾患の治療方法が提供される。この方法は、治療的に有効な量の、本明細書で提供される化合物およびその実施形態を、それを必要とする対象に投与することを含む。
別の態様では、角膜肥厚を低下させる方法が提供される。この方法は、治療的に有効な量の、本明細書で提供される化合物およびその実施形態を、それを必要とする対象に投与することを含む。
I.定義
本明細書で使用される略語は、化学分野および生物学分野でのそれらの従来の意味を有する。本明細書で示される化学構造および化学式は、化学分野で知られる化学結合価の標準規則に従って構築される。
置換基が、左から右へ書かれるそれらの従来の化学式により特定される場合、それらは、右から左へその構造を書くことから生じ得る化学的に同一の置換基を同様に包含する。例えば−CH2O−は、−OCH2−と等しい。
「アルキル」という用語は、それ自体でまたは別の置換基の部分として、特に指示がない限り、直鎖(すなわち、非分枝)もしくは分枝鎖、またはこれらの組み合わせを意味し、これらは完全に飽和(「飽和アルキル」と本明細書で呼ばれる)、モノ不飽和、またはポリ不飽和でもよく、二価および多価ラジカルを含んでよく、指定された炭素原子数を有する(すなわち、C1−C10は1〜10個の炭素を意味する)。いくつかの実施形態では、本明細書で提供される化合物の置換基として示される全てのアルキルは、飽和アルキルである。飽和炭化水素ラジカルの例として、メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、t−ブチル、イソブチル、sec−ブチルなどの基、例えばn−ペンチル、n−ヘキシル、n−ヘプチル、n−オクチルのホモログおよび異性体などが挙げられるが、これらに限定されない。不飽和アルキル基は、1つ以上の二重結合または三重結合を有するアルキル基である。「アルコキシ」は、酸素リンカー(−O−)により分子の残りの部分に取り付けられたアルキルである。「アルキルチオ」は、硫黄リンカー(−S−)により分子の残りの部分に取り付けられたアルキルである。「ハロアルコキシ」は、ハロゲンで置換されたアルコキシである。ハロゲンがフルオロである場合、それは本明細書で「フルオロアルコキシ」と呼ばれる。「アルキル」という用語は、飽和アルキル、アルケニル、およびアルキニルを含む。飽和アルキルは、1〜10個または1〜6個の炭素原子を有し得る。「アルケニル」という用語は、それ自体でまたは別の置換基の部分として、特に指示がない限り、直鎖(すなわち、非分枝)または分枝炭化水素鎖(例えば2〜10個または2〜6個の炭素原子)であって、1つ以上の二重結合を有するものを意味する。不飽和アルキル基の例として、ビニル、2−プロペニル、クロチル、2−イソペンテニル、2−(ブタジエニル)、2,4−ペンタジエニル、3−(1,4−ペンタジエニル)などが挙げられるが、これらに限定されない。「アルキニル」という用語は、それ自体でまたは別の置換基の部分として、特に指示がない限り、直鎖(すなわち、非分枝)または分枝炭化水素鎖(例えば2〜10個または2〜6個の炭素原子)であって、1つ以上の三重結合を有するものを意味する。アルキニル基の例として、エチニル、1−および3−プロピニル、3−ブチニルなどが挙げられるが、これらに限定されない。
「アルキレン」、「アルケニレン」、および「アルキニレン」という用語は、それ自体でまたは別の置換基の部分として、アルキル、アルケニル、またはアルキニルに由来する二価ラジカルを意味し、例として、メチレン、エチレン、−CH2CH2CH2CH2−、ビニレンなどが挙げられるが、これらに限定されない。
本明細書で使用される、「アミノ」という用語は、−NH2を意味する。本明細書で使用される、「カルボキシ」という用語は、−COOH(その薬学的に許容される塩を含む)を意味する。
「ヘテロアルキル」という用語は、それ自体でまたは別の用語との組み合わせで、特に指示がない限り、少なくとも1個の炭素原子、およびO、N、P、Si、またはSからなる群から選択される少なくとも1個のヘテロ原子からなる、安定な直鎖もしくは分枝鎖、またはこれらの組み合わせを意味し、ここで、窒素および硫黄原子は任意選択で酸化されてよく、窒素ヘテロ原子は任意選択で四級化されてよい。ヘテロ原子(単数または複数)O、N、P、およびS、ならびにSiは、ヘテロアルキル基の任意の内部位置に、またはアルキル基が分子の残りの部分に取り付けられる位置に配置され得る。例として、−CH2−CH2−O−CH3、−CH2−CH2−NH−CH3、−CH2−CH2−N(CH3)−CH3、−CH2−S−CH2−CH3、−CH2−CH2、−S(O)−CH3、−CH2−CH2−S(O)2−CH3、−CH=CH−O−CH3、−Si(CH33、−CH2−CH=N−OCH3、−CH=CH−N(CH3)−CH3、−O−CH3、−O−CH2−CH3、および−CNが挙げられるが、これらに限定されない。最大2個のヘテロ原子は、例えば−CH2−NH−OCH3のように、連続し得る。同様に、「ヘテロアルキレン」という用語は、それ自体でまたは別の置換基の部分として、ヘテロアルキルに由来する二価ラジカルを意味し、例として、−CH2−CH2−S−CH2−CH2−および−CH2−S−CH2−CH2−NH−CH2−が挙げられるが、これらに限定されない。ヘテロアルキレン基について、また、ヘテロ原子は、鎖終端のいずれかまたは両方を占有し得る(例えばアルキレンオキシ、アルキレンジオキシ、アルキレンアミノ、アルキレンジアミノなど)。上記で説明されるように、本明細書で使用される、ヘテロアルキル基は、ヘテロ原子を通して分子の残りの部分に取り付けられる基を含む。
「シクロアルキル」および「ヘテロシクロアルキル」という用語は、それら自体でまたは他の用語との組み合わせで、特に指示がない限り、それぞれ、「アルキル」および「ヘテロアルキル」の非芳香環状変形を示す(例えば4〜8個の環原子を有する)。加えて、ヘテロシクロアルキルについて、ヘテロ原子は、ヘテロ環が分子の残りの部分に取り付けられる位置を占有し得る。ヘテロシクロアルキルは、N、O、またはS(O)n′から選択される、1個または2個の環ヘテロ原子を含んでよく、ここで、n′は0〜2の整数であり、残りの環原子は炭素である。ヘテロシクロアルキルまたはシクロアルキル環は任意選択で、本明細書で定義される1個以上のアリールまたはヘテロアリール環に融合される(例えばここで、アリールおよびヘテロアリール環は単環状である)。単環状アリールまたはヘテロアリール環に融合されたヘテロシクロアルキルまたはシクロアルキル環は、本出願において、「二環状ヘテロシクロアルキル」環または「二環状シクロアルキル」環と呼ばれ得る。加えて、ヘテロシクロアルキル環中の1個または2個の環炭素原子は任意選択で、−CO−基により置き換えられ得る。より具体的には、ヘテロシクロアルキルという用語は、ピロリジノ、ピペリジノ、ホモピペリジノ、2−オキソピロリジニル、2−オキソピペリジニル、モルホリノ、ピペラジノ、テトラヒドロピラニル、チオモルホリノ、ジヒドロインドリルなどを含むが、これらに限定されない。ヘテロシクロアルキル環が不飽和である場合、それは、この環が芳香族でない限り、1つまたは2つの環二重結合を含有し得る。ヘテロシクロアルキル基が少なくとも1個の窒素原子を含有する場合、それは本明細書中でヘテロシクロアミノとも呼ばれることがあり、ヘテロシクロアルキル基の部分集合である。ヘテロシクロアルキル基が飽和環であり、上記に説明されるようなアリールまたはヘテロアリール環に融合されない場合、それは本明細書中で飽和単環状ヘテロシクロアルキルと呼ばれ得る。シクロアルキルの例として、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、1−シクロヘキセニル、3−シクロヘキセニル、シクロヘプチルなどが挙げられるが、これらに限定されない。ヘテロシクロアルキルの例として、1−(1,2,5,6−テトラヒドロピリジル)、1−ピペリジニル、2−ピペリジニル、3−ピペリジニル、4−モルホリニル、3−モルホリニル、テトラヒドロフラン−2−イル、テトラヒドロフラン−3−イル、テトラヒドロチエン−2−イル、テトラヒドロチエン−3−イル、1−ピペラジニル、2−ピペラジニルなどが挙げられるが、これらに限定されない。「シクロアルキレン」および「ヘテロシクロアルキレン」は、単独でまたは別の置換基の部分として、それぞれ、シクロアルキルおよびヘテロシクロアルキルに由来する二価ラジカルを意味する。
「ハロ」または「ハロゲン」という用語は、それら自体でまたは別の置換基の部分として、特に指示がない限り、フッ素、塩素、臭素、またはヨウ素原子を意味する。加えて、「ハロアルキル」などの用語は、モノハロアルキルおよびポリハロアルキルを含むことを意図される。例えば、「ハロ(C1−C4)アルキル」という用語は、フルオロメチル、ジフルオロメチル、トリフルオロメチル、2,2,2−トリフルオロエチル、4−クロロブチル、3−ブロモプロピルなどを含むことが意図されるが、これらに限定されない。
「アシル」という用語は、−C(O)Rを意味し、ここで、Rは、置換もしくは非置換アルキル、置換もしくは非置換シクロアルキル、置換もしくは非置換ヘテロアルキル、置換もしくは非置換ヘテロシクロアルキル、置換もしくは非置換アリール、または置換もしくは非置換ヘテロアリールである。
「アリール」という用語は、特に指示がない限り、芳香族置換基であって、単環、または共に融合され(すなわち、融合環アリール)もしくは共有結合され得る多環(好ましくは1〜3環)であり得る置換基を意味する。融合環アリールは、共に融合された多環を指し、ここで、融合環のうちの少なくとも1個はアリール環(例えばフェニル、1−ナフチル、2−ナフチル、または4−ビフェニル)である。「ヘテロアリール」という用語は、N、O、およびSから選択される1個以上(例えば4個)のヘテロ原子を含有する、アリール基(または環)を指し、ここで、窒素および硫黄原子は任意選択で酸化され、窒素原子(単数または複数)は任意選択で四級化され、残りの環原子は炭素である。ヘテロアリールは、5〜14個(例えば5〜10個)の環原子の一価単環状、二環状、または三環状(例えば単環状または二環状)芳香族ラジカルであってよく、ここで、1個以上(例えば1、2、もしくは3、または4個)の環原子は、N、O、またはSから選択されるヘテロ原子である。例として、チエニル、イソインドリル、ベンゾキサゾリル、ピリダジニル、トリアゾリル、テトラゾリル、1−ピロリル、2−ピロリル、3−ピロリル、3−ピラゾリル、2−イミダゾリル、4−イミダゾリル、ピラジニル、2−オキサゾリル、4−オキサゾリル、5−オキサゾリル、3−イソキサゾリル、4−イソキサゾリル、5−イソキサゾリル、2−チアゾリル、4−チアゾリル、5−チアゾリル、2−フリル、3−フリル、2−チエニル、3−チエニル、2−ピリジル、3−ピリジル、4−ピリジル、2−ピリミジニル、4−ピリミジニル、5−ベンゾチアゾリル、2−ベンズイミダゾリル、5−インドリル、1−イソキノリル、5−イソキノリル、2−キノキサリニル、5−キノキサリニル、3−キノリル、および6−キノリルが挙げられるが、これらに限定されない。したがって、「ヘテロアリール」という用語は、融合環ヘテロアリール基(すなわち、共に融合された多環であって、これらの融合環のうちの少なくとも1個がヘテロ芳香環である多環)を含む。5,6−融合環ヘテロアリールは、共に融合された2個の環を指し、ここで、1個の環は5員を有し、他の環は6員を有し、少なくとも1個の環はヘテロアリール環である。同様に、6,6−融合環ヘテロアリールは、共に融合された2個の環を指し、ここで、1個の環は6員を有し、他の環は6員を有し、少なくとも1個の環はヘテロアリール環である。そして、6,5−融合環ヘテロアリールは、共に融合された2個の環を指し、ここで、1個の環は6員を有し、他の環は5員を有し、少なくとも1個の環はヘテロアリール環である。ヘテロアリール基は、炭素またはヘテロ原子を通して分子の残りの部分に取り付けられ得る。「アリーレン」および「ヘテロアリーレン」は、単独でまたは別の置換基の部分として、それぞれ、アリールおよびヘテロアリールに由来する二価ラジカルを意味する。
「アリールアルキル」および「ヘテロアリールアルキル」という用語は、アリール基またはヘテロアリール基がアルキル基に取り付けられたラジカル(例えばベンジル、フェネチル、ピリジルメチルなど)を含むことが意図され、炭素原子(例えばメチレン基)が、例えば酸素原子により置き換えられたアルキル基(例えばフェノキシメチル、2−ピリジルオキシメチル、3−(1−ナフチルオキシ)プロピルなど)を含む。
本明細書で使用される、「オキソ」という用語は、炭素原子に二重結合された酸素を意味する。本明細書で使用される、「カルボニル」という用語は、−C(O)−基を指す。
は、本分野での慣例どおり、置換基の取り付け点を示す。
「任意選択の」または「任意選択で」は、次に記載される事象または状況が起こってもよいが、起こる必要はないこと、ならびにその記述が、この事象または状況が起こる場合、および起こらない場合を含むことを意味する。例えば、「任意選択でアルキル基で置換されるヘテロシクロアルキル基」は、アルキルが存在してもよいが、存在する必要はないことを意味し、この記述は、ヘテロシクロアルキル基がアルキル基で置換される状況、およびヘテロシクロアルキル基がアルキルで置換されない状況を含む。
本明細書で使用される、「アルキルスルホニル」という用語は、式−S(O2)−R′を有する部分を意味し、式中、R′は、上記に定義されるアルキル基である。R′は、特定された数の炭素を有し得る(例えば「C1−C4アルキルスルホニル」)。
上記用語(例えば「アルキル」、「ヘテロアルキル」、「アリール」、および「ヘテロアリール」)のそれぞれは、特に指示がない限り、示されたラジカルの置換および非置換形の両方を含むことが意図される。
アルキルおよびヘテロアルキルラジカル(しばしば、アルキレン、アルケニル、ヘテロアルキレン、ヘテロアルケニル、アルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、シクロアルケニル、およびヘテロシクロアルケニルと呼ばれる基を含む)の置換基は、0〜(2m′+1)の範囲の数の、−OR′、=O、=NR′、=N−OR′、−NR′R′′、−SR′、−ハロゲン、−SiR′R′′R′′′、−OC(O)R′、−C(O)R′、−CO2R′、−CONR′R′′、−OC(O)NR′R′′、−NR′′C(O)R′、−NR′−C(O)NR′′R′′′、−NR′′C(O)2R′、−NR′−C(NR′R′′R′′′)=NR′′′′、−NR−C(NR′R′′)=NR′′′′、−S(O)R′、−S(O)2R′、−S(O)2NR′R′′、−NRSO2R′、−CN、および−NO2から選択されるが、これらに限定されない様々な基のうちの1つ以上であってよく、ここで、m′は、このようなラジカル中の炭素原子の総数である。R′、R′′、R′′′、およびR′′′′はそれぞれ独立に、水素、置換もしくは非置換ヘテロアルキル、置換もしくは非置換シクロアルキル、置換もしくは非置換ヘテロシクロアルキル、置換もしくは非置換アリール(例えば1〜3個のハロゲンで置換されるアリール)、置換もしくは非置換アルキル、アルコキシもしくはチオアルコキシ基、またはアリールアルキル基を指す。本発明の化合物が1個を超えるR基を含む場合、例えばR基のそれぞれは独立に選択され、各R′、R′′、R′′′、およびR′′′′基も、これらの基のうちの1個を超える基が存在する場合、独立に選択される。R′およびR′′が同じ窒素原子に取り付けられる場合、それらは、窒素原子と化合され、4、5、6、または7員環を形成し得る。例えば、−NR′R′′は、1−ピロリジニルおよび4−モルホリニルを含むことが意図されるが、これらに限定されない。上記の置換基の説明から、当業者は、「アルキル」という用語が、水素基以外の基に結合された炭素原子を含む基、例えばハロアルキル(例えば−CF3および−CH2CF3)およびアシル(例えば−C(O)CH3、−C(O)CF3、−C(O)CH2OCH3など)を含むことが意図されることを理解するであろう。
アルキルラジカルについて説明された置換基と同様に、アリールおよびヘテロアリール基の置換基は変化され、0〜芳香環系上の開放価の総数の範囲の数の、例えばハロゲン、−OR′、−NR′R′′、−SR′−ハロゲン、−SiR′R′′R′′′、−OC(O)R′、−C(O)R′、−CO2R′、−CONR′R′′、−OC(O)NR′R′′、−NR′′C(O)R′、−NR′−C(O)NR′R′′、−NR′′C(O)2R′、−NR−C(NR′R′′R′′′)=NR′′′′、−NR′−C(NR′R′′)=NR′′′、−S(O)R′、−S(O)2R′、−S(O)2NR′R′′、−NR′SO2R′、−CN、および−NO2、−R′、−N3、−CH(Ph)2、フルオロ(C1−C4)アルコキシ、ならびにフルオロ(C1−C4)アルキルから選択されてよく、ここで、R′、R′′、R′′′、およびR′′′′は好ましくは独立に、水素、置換または非置換アルキル、置換または非置換ヘテロアルキル、置換または非置換シクロアルキル、置換または非置換ヘテロシクロアルキル、置換または非置換アリール、および置換または非置換ヘテロアリールから選択される。本発明の化合物が1個を超えるR基を含む場合、例えばR基のそれぞれは独立に選択され、各R′、R′′、R′′′、およびR′′′′基も、これらの基のうちの1個を超える基が存在する場合、独立に選択される。
アリールまたはヘテロアリール環の隣接した原子上の置換基のうちの2個は任意選択で、式−T−C(O)−(CRR′)q−U−の環を形成してよく、式中、TおよびUは独立に、−NR−、−O−、−CRR′−、または単結合であり、qは0〜3の整数である。あるいは、アリールまたはヘテロアリール環の隣接した原子上の置換基のうちの2個は任意選択で、式−A−(CH2r−B−の置換基で置き換えられてよく、式中、AおよびBは独立に、−CRR′−、−O−、−NR−、−S−、−S(O)−、−S(O)2−、−S(O)2NR′−、または単結合であり、rは1〜4の整数である。このようにして形成された新規の環の単結合のうちの1つは任意選択で、二重結合で置き換えられてよい。あるいは、アリールまたはヘテロアリール環の隣接した原子上の置換基のうちの2個は任意選択で、式−(CRR′)S−X′−(C′′R′′′)d−の置換基で置き換えられてよく、式中、sおよびdは独立に、0〜3の整数であり、X′は、−O−、−NR′−、−S−、−S(O)−、−S(O)2−、または−S(O)2NR′−である。置換基R′、R′′、R′′′、およびR′′′′は好ましくは独立に、水素、置換または非置換アルキル、置換または非置換シクロアルキル、置換または非置換ヘテロシクロアルキル、置換または非置換アリール、および置換または非置換ヘテロアリールから選択される。
特に指示がない限り、「ヘテロ原子」または「環ヘテロ原子」という用語は、酸素(O)、窒素(N)、硫黄(S)、リン(P)、およびケイ素(Si)を含むことが意図される。
本明細書で使用される、「置換基」は、以下の部分(A)および(B)から選択される基を意味する。
(A)−OH、−NH2、−SH、−CN、−CF3、−NO2、オキソ、ハロゲン、非置換アルキル、非置換ヘテロアルキル、非置換シクロアルキル、非置換ヘテロシクロアルキル、非置換アリール、非置換ヘテロアリール
(B)アルキル、ヘテロアルキル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、およびヘテロアリールであって、以下の(i)および(ii)から選択される少なくとも1個の置換基で置換されるもの
(i)オキソ、−OH、−NH2、−SH、−CN、−CF3、−NO2、ハロゲン、非置換アルキル、非置換ヘテロアルキル、非置換シクロアルキル、非置換ヘテロシクロアルキル、非置換アリール、非置換ヘテロアリール
(ii)アルキル、ヘテロアルキル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、およびヘテロアリールであって、以下の(a)および(b)から選択される少なくとも1個の置換基で置換されるもの
(a)オキソ、−OH、−NH2、−SH、−CN、−CF3、−NO2、ハロゲン、非置換アルキル、非置換ヘテロアルキル、非置換シクロアルキル、非置換ヘテロシクロアルキル、非置換アリール、非置換ヘテロアリール
(b)アルキル、ヘテロアルキル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、またはヘテロアリールであって、オキソ、−OH、−NH2、−SH、−CN、−CF3、−NO2、ハロゲン、非置換アルキル、非置換ヘテロアルキル、非置換シクロアルキル、非置換ヘテロシクロアルキル、非置換アリール、および非置換ヘテロアリールから選択される少なくとも1個の置換基で置換されるもの
本明細書で使用される、「サイズ限定置換基(substituent)」または「サイズ限定置換基(substituent group)」は、「置換基(substituent group)」について上記に説明される全ての置換基(substituent)から選択される基を意味し、ここで、各置換または非置換アルキルは、置換または非置換C1−C20アルキルであり、各置換または非置換ヘテロアルキルは、置換または非置換の2〜20員ヘテロアルキルであり、各置換または非置換シクロアルキルは、置換または非置換C4−C8シクロアルキルであり、各置換または非置換ヘテロシクロアルキルは、置換または非置換の4〜8員ヘテロシクロアルキルである。
本明細書で使用される、「低級置換基(substituent)」または「低級置換基(substituent group)」は、「置換基(substituent group)」について上記に説明される全ての置換基(substituent)から選択される基を意味し、ここで、各置換または非置換アルキルは、置換または非置換C1−C8アルキルであり、各置換または非置換ヘテロアルキルは、置換または非置換の2〜8員ヘテロアルキルであり、各置換または非置換シクロアルキルは、置換または非置換C5−C7シクロアルキルであり、各置換または非置換ヘテロシクロアルキルは、置換または非置換の5〜7員ヘテロシクロアルキルである。
特に指示がない限り、本明細書で示される構造は、その構造の全ての立体化学形、例えば各不斉中心についてのRおよびS立体配置、ならびにシスおよびトランス立体配置も含むことが意図される。それゆえ、本化合物の単一の立体化学異性体ならびにエナンチオマーおよびジアステレオマー混合物は、本発明の範囲内である。
本発明の化合物は、不斉中心および/または幾何異性体を有し得る。非対称に置換された原子を含有する本発明の化合物は、光学活性形またはラセミ体形で単離され得る。材料の分解によるなどの、光学活性形の調製法は、本分野で周知である。特定の立体化学形または異性形が具体的に示されない限り、全てのキラル、ジアステレオマー、ラセミ体形は、本発明の範囲内である。全ての可能な互変異性体ならびにシスおよびトランス異性体は、その個々の形態および混合物と同様に、本発明の範囲内である。加えて、本明細書で使用される、アルキルという用語は、たとえ数種の例が示されるのみでも、アルキル基の全ての可能な異性形を含む。さらに、アリール、ヘテロアリール、ヘテロシクロアルキルなどの環状基が置換される場合、それらは、たとえ数種の例が示されるのみでも、全ての位置異性体を含む。さらに、本明細書で開示される化合物の非晶形を含む全ての多形体、および水和物は、本発明の範囲内である。
本発明のある化合物は、不斉炭素原子(光学中心)または二重結合を有する。ラセミ体、ジアステレオマー、互変異性体、幾何異性体、および個々の異性体は、本発明の範囲内に包含され、エナンチオマーも同様である。本発明の化合物は、本分野で、あまりに不安定であるため合成および/または単離することができないことが知られる化合物は含まない。
特に指示がない限り、本明細書で示される構造は、1個以上の同位体富化原子の存在においてのみ異なる化合物も含むことが意図される。例えば、重水素もしくは三重水素による水素の置き換え、または13Cまたは14C富化炭素による炭素の置き換えを除いては、本構造を有する化合物は、本発明の範囲内である。
また、本発明の化合物は、このような化合物を構成する原子のうちの1個以上で、非天然比の原子同位体を含有し得る。例えば、化合物は、例えば三重水素(3H)、ヨウ素125(125I)、または炭素14(14C)などの放射活性同位体で放射性標識されてよい。本発明の化合物の全ての同位体変形は、放射活性であるかないかにかかわらず、本発明の範囲内に包含される。
「a」、「an」、または「a(n)」という用語は、本明細書で置換基(substituent)の基について使用される場合、少なくとも1個を意味する。例えば、化合物が「an(1個の)」アルキルまたはアリールで置換される場合、化合物は任意選択で、少なくとも1個のアルキルおよび/または少なくとも1個のアリールで置換される。
特に指示がない限り、本明細書で開示される化合物の文脈における「誘導体」という用語は、化学修飾により、例えば本明細書で説明されるような1個以上の置換基の結合により、得られた化合物を指す。
部分がR置換基で置換された場合、基は「Rで置換された」と言及され得る。部分がRで置換された場合、この部分は少なくとも1個のR置換基で置換され、各R置換基は任意選択で異なる。例えば、本明細書中の部分がR1Aで置換されたまたは非置換のアルキルである場合、複数のR1A置換基がアルキル部分に取り付けられてよく、ここで、各R1A置換基は任意選択で異なる。Rで置換された部分が複数のR置換基で置換された場合、R置換基のそれぞれは、R′、R′′などのプライム記号(′)を用いて本明細書で識別され得る。例えば、部分がR1Aで置換されたまたは非置換のアルキルである場合、この部分は複数のR1A置換基で置換され、これらの複数のR1A置換基は、R1A′、R1A′′、R1A′′′などのように識別され得る。いくつかの実施形態では、R置換基の複数性は3である。いくつかの実施形態では、R置換基の複数性は2である。
本発明の化合物の説明は、当業者に知られる化学結合の原理により限定される。したがって、基がいくつかの置換基のうちの1個以上により置換され得る場合、このような置換基は化学結合の原理に従い、かつ本質的に不安定でない、ならびに/または水性、中性、およびいくつかの既知の生理学的条件などの環境条件下で不安定である可能性が高いことが当業者に知られているであろう化合物を得るように、選択される。例えば、ヘテロシクロアルキルまたはヘテロアリールは、当業者に知られる化学結合の原理に従って、環ヘテロ原子により分子の残りの部分に取り付けられ、これにより本質的に不安定な化合物を避ける。
「薬学的に許容される塩」という用語は、本明細書で説明される化合物上で見出される特定の置換基により、比較的非毒性の酸または塩基で調製される、活性化合物の塩を含むことが意図される。本発明の化合物が比較的酸性の官能基を含有する場合、塩基付加塩は、このような化合物の中性形をストレートでまたは好適な不活性溶媒中で、十分な量の所望の塩基と接触させることにより得られ得る。薬学的に許容される塩基付加塩の例として、ナトリウム、カリウム、カルシウム、アンモニウム、有機アミノ、もしくはマグネシウム塩、または同様の塩が挙げられる。本発明の化合物が比較的塩基性の官能基を含有する場合、酸付加塩は、このような化合物の中性形をストレートでまたは好適な不活性溶媒中で、十分な量の所望の酸と接触させることにより得られ得る。薬学的に許容される酸付加塩の例として、塩酸、臭化水素酸、硝酸、炭酸、炭酸一水素、リン酸、リン酸一水素、リン酸二水素、硫酸、硫酸一水素、ヨウ化水素酸、またはリン酸などのような無機酸に由来する塩、および酢酸、プロピオン酸、イソ酪酸、マレイン酸、マロン酸、安息香酸、琥珀酸、スベリン酸、フマル酸、乳酸、マンデル酸、フタル酸、ベンゼンスルホン酸、p−トリルスルホン酸、クエン酸、酒石酸、シュウ酸、メタンスルホン酸などのような比較的非毒性の有機酸に由来する塩が挙げられる。アルギン酸塩などのようなアミノ酸の塩、およびグルクロン酸またはガラクツノリックアシッドなどのような有機酸の塩も含まれる。例えば、Bergeらの「Pharmaceutical Salts」(Journal of Pharmaceutical Science,1977,66,1−19)を参照のこと。好適な薬学的に許容される塩についての追加の情報は、REMINGTON’S PHARMACEUTICAL SCIENCES 第17版(Mack Publishing Company,Easton,PA,1985)で見出すことができ、当該文献は参照により本明細書に援用される。ある特定の本発明の化合物は、塩基性および酸性官能基の両方を含有し、これらは、化合物が塩基または酸付加塩のいずれかに変換されることを許容する。
したがって、本明細書で開示される化合物は塩として存在してよい。このような塩の例として、塩酸塩、臭化水素酸塩、硫酸塩、メタンスルホン酸塩、硝酸塩、マレイン酸塩、酢酸塩、クエン酸塩、フマル酸塩、酒石酸塩(例えば(+)−酒石酸塩、(−)−酒石酸塩、またはラセミ体混合物を含むこれらの混合物)、琥珀酸塩、安息香酸塩、およびグルタミン酸などのアミノ酸での塩が挙げられる。これらの塩は、当業者に知られる方法により調製され得る。
化合物の中性形は好ましくは、塩を塩基または酸と接触させ、親化合物を従来の様式で単離することにより再生される。化合物の原型は、極性溶媒中での溶解性などの、ある物理的特性において様々な塩形と異なる。
「プロドラッグ」という用語は、その率直な普通の意味に従って使用され、薬理学的効果を生成する前に、インビボで活性親薬物を放出するために化学変換または酵素変換を必要とする化合物を意味することが意図される。
「薬学的に許容される担体」または「薬学的に許容される賦形剤」は、概して安全であり、非毒性であり、生物学的にもそれ以外でも望ましくないものでない、薬学的組成物の調製で有用な、担体または賦形剤を意味し、獣医学的使用およびヒトの薬学的使用に許容される、担体または賦形剤を含む。本明細書および請求項で使用される、「薬学的に許容される担体/賦形剤」は、1種類および1種類を超えるこのような賦形剤の両方を含む。
「治療する」または「治療」という用語は、傷害、病理、または状態の治療または改善における成功の任意の兆候を指し、任意の客観的または主観的パラメータ、例えば寛解;緩解;症状の逓減、または患者にとって傷害、病理、もしくは状態をより許容できるものにすること;変性または減退の速度の遅延;変性の最終点をより衰弱的でないものにすること;患者の身体的または精神的な福祉の改善を含む。症状の治療または改善は、客観的または主観的パラメータに基づくことができ、それらは、身体検査、神経精神病学検査、および/または精神病学評価の結果を含む。例えば、本明細書で示される、ある方法は、癌の増殖を阻害することにおいて癌の発生率を減少させること、および、または癌の緩解をもたらすことにより、癌を治療することに成功する。
化合物の「有効な量」は、疾患の症状(単数)または症状(複数)の治療、予防、または低下に寄与するのに十分な量である。疾患治療に関して列挙された場合、「有効な量」は、「治療的に有効な量」とも呼ばれ得る。症状(単数)または症状(複数)の「低下」(およびこの句の文法的均等物)は、症状(単数または複数)の重症度もしくは頻度の減少、または症状(単数または複数)の除去を意味する。薬物の「予防的に有効な量」は、対象に投与された場合、意図された予防効果、例えば疾患、障害、もしくは状態の開始(もしくは再発)の予防もしくは遅延、または疾患、障害、もしくは状態、もしくはその症状の開始(もしくは再発)の可能性の低下を有するであろう、薬物の量である。完全な予防効果は、1投与量の投与により必ずしも起こる必要はなく、一連の投与量の投与後にのみ起こり得る。したがって、予防的に有効な量は、1回以上の投与で投与してよい。
本明細書で説明される方法の文脈における「局所」という用語は、好適な薬学的担体に組み込まれ、対象の局所的治療部位に投与される、化合物または薬学的組成物の投与についての慣例の意味に関連する。したがって、「局所薬学的組成物」という用語は、化合物が局所的治療部位、例えば眼または皮膚との直接的な接触により外部に投与される薬学的形態を含む。「局所眼科用薬学的組成物」という用語は、眼に直接的に投与するのに好適な薬学的組成物を指す。「局所表皮用薬学的組成物」という用語は、皮膚の表皮層、例えば眼瞼、眉毛、頭皮、または身体を目的とした投与に好適な薬学的組成物を指す。「局所投与」という用語は、局所的治療部位との直接的接触により外部に投与することを指す。「局所表皮投与」という用語は、表皮との直接的接触により外部に投与することを指す。「局所眼科投与」という用語は、眼との直接的接触により外部に投与することを指す。
II.組成物
一態様では、式
を有する化合物またはその薬学的に許容される塩が提供される。式(I)では、R1は、置換もしくは非置換アリール、または置換もしくは非置換ヘテロアリールである。L1は、結合、置換もしくは非置換C1−C10アルキレン、または置換もしくは非置換の2〜10員ヘテロアルキレンである。L2は、結合、置換もしくは非置換C1−C10アルキレン、置換もしくは非置換アリーレン、または置換もしくは非置換ヘテロアリーレンである。L3は、結合、または置換もしくは非置換C1−C10アルキレンである。R2は、置換もしくは非置換アルキル、置換もしくは非置換ヘテロアルキル、置換もしくは非置換シクロアルキル、置換もしくは非置換ヘテロシクロアルキル、置換もしくは非置換アリール、または置換もしくは非置換ヘテロアリールである。
1は、結合、置換もしくは非置換C1−C10(例えばC2−C6)アルキレン、または置換もしくは非置換の2〜10員(例えば2〜6員)ヘテロアルキレンであってよい。一実施形態では、L1は、置換または非置換C1‐C10アルキレンである。一実施形態では、L1は、置換または非置換C2−C6アルキレンである。一実施形態では、L1は、非置換C2−C6アルキレンである。一実施形態では、L1は、非置換プロピレンである。一実施形態では、L1は、結合である。
1は、直鎖または分枝鎖の置換または非置換C1−C6アルキレンであってよい。一実施形態では、L1は、直鎖の置換または非置換C1−C6(例えばC2−C5)アルキレンである。一実施形態では、L1は、分枝鎖の置換または非置換C1−C6アルキレンである。一実施形態では、L1は、非置換C1−C6アルキレンである。一実施形態では、L1は、非置換C2−C6アルキレンである。一実施形態では、L1は、置換または非置換プロピレンである。一実施形態では、L1は、非置換プロピレンである。L1は、飽和置換または非置換C1−C10(例えばC2−C6)アルキレンであってよい。本明細書で使用される、「飽和アルキレン」は、単結合により排他的に結合される水素および炭素原子のみからなるアルキレンを指す。したがって、一実施形態では、L1は、非置換飽和C2−C6アルキレンである。一実施形態では、L1は、置換または非置換の2〜6員ヘテロアルキレンである。L1は、直鎖または分枝鎖の置換または非置換の2〜6員ヘテロアルキレンである。一実施形態では、L1は、直鎖の置換または非置換の2〜6員ヘテロアルキレンである。一実施形態では、L1は、分枝鎖の置換または非置換の2〜6員ヘテロアルキレンである。L1は、飽和置換または非置換の2〜10員(例えば2〜6員)ヘテロアルキレンであってよい。本明細書で使用される、「飽和ヘテロアルキレン」は、単結合により排他的に結合される、水素原子、炭素原子、およびヘテロ原子(例えばS、N、O)からなるヘテロアルキレンを指す。したがって、一実施形態では、L1は、非置換の飽和した2〜6員ヘテロアルキレンである。
1は、置換もしくは非置換アルキレン、または置換もしくは非置換ヘテロアルキレンであってよい。一実施形態では、L1は、RL1で置換されたもしくは非置換のC1−C10(例えばC2−C6)アルキレン、またはRL1で置換されたもしくは非置換の2〜10員(例えば2〜6員)ヘテロアルキレンであり、ここで、各存在のRL1は独立に、ヒドロキシルまたはハロゲン(例えばクロロ、フルオロ)である。さらなる実施形態では、RL1は、ヒドロキシルである。またさらなる実施形態では、RL1は、フルオロである。
一実施形態では、L1は、RL1で置換されたまたは非置換のC2−C6アルキレンである。さらなる実施形態では、RL1は、ヒドロキシルである。またさらなる実施形態では、RL1は、フルオロである。さらなる実施形態では、RL1は、クロロである。一実施形態では、L1は、置換または非置換C1−C6アルキレンである。一実施形態では、L1は、非置換C1−C6アルキレンである。一実施形態では、L1は、非置換C1、C2、C3、C4、C5、またはC6アルキレンである。一実施形態では、L1は、置換または非置換プロピレンである。
一実施形態では、L1は、RL1で置換されたまたは非置換のC2−C6アルキレンであり、ここで、RL1は、ヒドロキシルまたはハロゲンである。L1が、RL1で置換されたアルキレンまたはRL1で置換されたヘテロアルキレンである場合、L1は、少なくとも1個のRL1置換基で置換されてよく、各RL1置換基は任意選択で異なり得る。例えば、L1が、式(I)の文脈で、RL1で置換されたまたは非置換のアルキレンである場合、単一のRL1置換基がL1アルキレンに取り付けられてもよく、または複数のRL1置換基がL1アルキレンに取り付けられてもよく、各RL1置換基は任意選択で異なり得る(例えばヒドロキシルまたはハロゲン)。
本明細書で提供される化合物であって、それらの実施形態を含む化合物について、L2は、置換もしくは非置換アリーレン、置換もしくは非置換ヘテロアリーレン、または置換もしくは非置換アルキレンであってよい。一実施形態では、L2は、置換もしくは非置換C5−C10(例えばC5)アリーレン、置換もしくは非置換の5〜10員(例えば5〜6員)ヘテロアリーレン、または置換もしくは非置換C1−C10(例えばC2−C6)アルキレンである。L2は、非置換C5−C10(例えばC5)アリーレン、非置換の5〜10員(例えば5〜6員)ヘテロアリーレン、または非置換C1−C10(例えばC2−C6)アルキレンであってよい。したがって、一実施形態では、L2は、非置換アリーレン、非置換ヘテロアリーレン、または非置換アルキレンである。いくつかのさらなる実施形態では、L2は、非置換ヘテロアリーレンである。いくつかの他のさらなる実施形態では、L2は、ピリジニレン、チオフェニレン、ピリジレン、またはフラニレンである。また別のさらなる実施形態では、L2は、チオフェン−2,5−ジイルである。別のさらなる実施形態では、L2は、プロピレン−1,3−ジイルである。「ピリジニレン」、「チオフェニレン」、「ピロリレン」、および「フラニレン」という用語は、本分野での慣例どおり、それぞれ、ピリジン、チオフェン、ピロール、およびフランの二価形を指す。
一実施形態では、L2は、RL2で置換されたもしくは非置換のアリーレン、RL2で置換されたもしくは非置換のヘテロアリーレン、またはRL2で置換されたもしくは非置換のC1−C10(例えばC2−C6)アルキレンであり、ここで、RL2は、ヒドロキシルまたはハロゲンである。さらなる実施形態では、L2は、RL2で置換されたまたは非置換のヘテロアリーレンである。一実施形態では、L2は、RL2で置換されたアリーレン(例えばC5−C10アリーレン)である。一実施形態では、L2は、RL2で置換されたヘテロアリーレン(例えば5〜6員ヘテロアリーレン)である。一実施形態では、L2は、RL2で置換されたアルキレン(例えばC1−C10アルキレン)である。L2が、RL2で置換されたアリーレン、RL2で置換されたヘテロアリーレン、またはRL2で置換されたアルキレンである場合、L2は、少なくとも1個のRL2置換基で置換されてよく、各RL2置換基は任意選択で異なり得る。例えば、L2が、RL2で置換されたまたは非置換のアルキレンである場合、単一のRL2置換基がL2アルキレンに取り付けられてもよく、または複数のRL2置換基がL2アルキレンに取り付けられてもよく、各RL2置換基は任意選択で異なり得る(例えばヒドロキシルまたはハロゲン)。
本明細書で提供される化合物であって、それらの実施形態を含む化合物について、R2は、置換もしくは非置換アルキル、置換もしくは非置換ヘテロアルキル、置換もしくは非置換シクロアルキル、置換もしくは非置換ヘテロシクロアルキル、置換もしくは非置換アリール、または置換もしくは非置換ヘテロアリールであってよい。一実施形態では、R2は、置換もしくは非置換C1−C10アルキル、または置換もしくは非置換の2〜10員ヘテロアルキルである。一実施形態では、R2は、置換または非置換C1−C10アルキルである。一実施形態では、R2は、置換または非置換の2〜10員ヘテロアルキルであり、ここで、各存在のR2Aは独立に、ハロゲン、ヒドロキシル、R2Bで置換されたもしくは非置換のアルキル、R2Bで置換されたもしくは非置換のヘテロアルキル、R2Bで置換されたもしくは非置換のシクロアルキル、R2Bで置換されたもしくは非置換のヘテロシクロアルキル、R2Bで置換されたもしくは非置換のアリール、またはR2Bで置換されたもしくは非置換のヘテロアリールであり、各存在のR2Bは独立に、ハロゲン、ヒドロキシル、R2Cで置換されたもしくは非置換のアルキル、R2Cで置換されたもしくは非置換のヘテロアルキル、R2Cで置換されたもしくは非置換のシクロアルキル、R2Cで置換されたもしくは非置換のヘテロシクロアルキル、R2Cで置換されたもしくは非置換のアリール、またはR2Cで置換されたもしくは非置換のヘテロアリールであり、各存在のR2Cは独立に、ハロゲン、ヒドロキシル、非置換アルキル、非置換ヘテロアルキル、非置換シクロアルキル、非置換ヘテロシクロアルキル、非置換アリール、または非置換ヘテロアリールである。
一実施形態では、R2は、R2Aで置換されたもしくは非置換のC1−C10アルキル、またはR2Aで置換されたもしくは非置換の2〜10員ヘテロアルキルである。各存在のR2Aは独立に、ハロゲン、ヒドロキシル、R2Bで置換されたもしくは非置換のアルキル、R2Bで置換されたもしくは非置換のヘテロアルキル、R2Bで置換されたもしくは非置換のシクロアルキル、R2Bで置換されたもしくは非置換のヘテロシクロアルキル、R2Bで置換されたもしくは非置換のアリール、またはR2Bで置換されたもしくは非置換のヘテロアリールである。各存在のR2Bは独立に、ハロゲン、ヒドロキシル、R2Cで置換されたもしくは非置換のアルキル、R2Cで置換されたもしくは非置換のヘテロアルキル、R2Cで置換されたもしくは非置換のシクロアルキル、R2Cで置換されたもしくは非置換のヘテロシクロアルキル、R2Cで置換されたもしくは非置換のアリール、またはR2Cで置換されたもしくは非置換のヘテロアリールである。各存在のR2Cは独立に、ハロゲン、ヒドロキシル、非置換アルキル、非置換ヘテロアルキル、非置換シクロアルキル、非置換ヘテロシクロアルキル、非置換アリール、または非置換ヘテロアリールである。
一実施形態では、R2は、R2Aで置換されたまたは非置換のC1−C10アルキルである。一実施形態では、R2は、R2Aで置換されたまたは非置換の2〜10員ヘテロアルキルである。
一実施形態では、R2Aは、R2Bで置換されたもしくは非置換のアルキル、またはR2Bで置換されたもしくは非置換のヘテロアルキルである。一実施形態では、R2Aは、R2Bで置換されたまたは非置換のアルキルである。一実施形態では、R2Aは、R2Bで置換されたまたは非置換のヘテロアルキルである。
一実施形態では、R2Aは、ハロゲンまたはヒドロキシルである。一実施形態では、R2Aは、ハロゲンである。一実施形態では、R2Aは、ヒドロキシルである。
一実施形態では、R2は、単一の置換基R2Aまたは複数の置換基R2Aで置換され、ここで、各存在のR2Aは独立に選択される。一実施形態では、各存在のR2Aは、ハロゲンである。一実施形態では、各存在のR2Aは、ヒドロキシルである。
2は、R2Aで置換されたまたは非置換のC1−C10(例えばC2−C8)アルキルであり、R2Aは、ヒドロキシルである。したがって、一実施形態では、R2は、R2Aで置換されたまたは非置換のC1−C10アルキルであり、R2Aは、ヒドロキシルである。一実施形態では、R2は、R2Aで置換されたまたは非置換のC3−C6アルキルであり、R2Aは、ヒドロキシルである。R2が、R2Aで置換されたC1−C10(例えばC2−C8)アルキルであり、R2Aが、ヒドロキシルである場合、R2は、少なくとも1個(例えば1、2、3、4、5、または6個)のR2A置換基で置換される。例えば、R2は、R2Aで置換されたC3アルキルであってよく、ここで、R2Aは、第1ヒドロキシルおよび第2ヒドロキシルであり、ここで、第1ヒドロキシルは、C3アルキルのC2(炭素番号2)に取り付けられ、第2ヒドロキシルは、C3アルキルのC3(炭素番号3)に取り付けられる。一実施形態では、R2は、R2Aで置換されたC4アルキルであり、R2Aは、第1ヒドロキシル、第2ヒドロキシル、および第3ヒドロキシルであり、ここで、第1ヒドロキシルは、C4アルキルのC2に取り付けられ、第2ヒドロキシルは、C4アルキルのC3に取り付けられ、第3ヒドロキシルは、C4アルキルのC4に取り付けられる。一実施形態では、R2は、R2Aで置換されたC5アルキルであり、R2Aは、第1ヒドロキシル、第2ヒドロキシル、第3ヒドロキシル、および第4ヒドロキシルであり、ここで、第1ヒドロキシルは、C5アルキルのC2に取り付けられ、第2ヒドロキシルは、C5アルキルのC3に取り付けられ、第3ヒドロキシルは、C5アルキルのC4に取り付けられ、第4ヒドロキシルは、C5アルキルのC5に取り付けられる。一実施形態では、R2は、R2Aで置換されたC6アルキルであり、R2Aは、第1ヒドロキシル、第2ヒドロキシル、第3ヒドロキシル、第4ヒドロキシル、および第5ヒドロキシルであり、ここで、第1ヒドロキシルは、C6アルキルのC2に取り付けられ、第2ヒドロキシルは、C6アルキルのC3に取り付けられ、第3ヒドロキシルは、C6アルキルのC4に取り付けられ、第4ヒドロキシルは、C6アルキルのC5に取り付けられ、第5ヒドロキシルは、C6アルキルのC6に取り付けられる。R2Aで置換された(例えばC5)アルキルのC3に取り付けられると本明細書で言及されるヒドロキシルは、R2Aで置換されたアルキルの3位の炭素に結合されたヒドロキシルである。式(I)の化合物の文脈で、R2Aで置換されたアルキルの炭素3は、化合物のカルボニル基と結合を形成する酸素から3つの結合分、離れた炭素である。式(I)の文脈で、カルボニル基に結合した酸素は、以下の構造でアステリスクにより示される。
本明細書で提供される化合物であって、その実施形態を含む化合物について、L3は、置換または非置換C1−C6(例えばC2−C5)アルキレンであってよい。一実施形態では、L3は、非置換C1、C2、C3、C4、C5、またはC6アルキレンである。一実施形態では、L3は、非置換C1−C6(例えばC2−C5)アルキレンである。一実施形態では、L3は、非置換C2−C5(例えばC3−C5)アルキレンである。一実施形態では、L3は、非置換エチレンである。
本明細書で提供される化合物であって、その実施形態を含む化合物について、R1は、R1Aで置換されたもしくは非置換のアリール、またはR1Aで置換されたもしくは非置換のヘテロアリールであってよく、R1Aは、ハロゲン、非置換C1−C6アルキル、−CF3、−OCF3、または−OR1Bであり、R1Bは、非置換C1−C6アルキルである。一実施形態では、R1は、R1Aで置換されたもしくは非置換のアリール(例えばC5−C10アリール)、またはR1Aで置換されたもしくは非置換のヘテロアリール(例えば5〜10員ヘテロアリール)であり、ここで、R1Aは、ハロゲン(例えば、フッ化またはクロロ)、非置換C1−C6(例えばC2−C5)アルキル、−CF3、−OCF3、または−OR1Bであり、ここで、R1Bは、非置換C1−C6(例えばC2−C5)アルキルである。一実施形態では、R1は、R1Aで置換された(例えばC5−C10)アリール、またはR1Aで置換された(例えば5〜10員)ヘテロアリールであり、ここで、R1Aは、ハロゲン、非置換C1−C6(例えばC2−C5)アルキル、−CF3、−OCF3、または−OR1Bであり、ここで、R1Bは、非置換C1−C6(例えばC2−C5)アルキルである。R1が、R1Aで置換されたアリール(例えばC5−C10アリール)、またはR1Aで置換された(例えば5〜10員ヘテロアリール)である場合、R1は、少なくとも1個のR1A置換基で置換されてよく、各R1A置換基は任意選択で異なり得る(例えば、ハロゲン、非置換C1−C6アルキル、CF3、−OCF3、または−OR1B)。例えば、R1が、R1Aで置換されたアリールである場合、単一のR1A置換基がR1アリールに取り付けられてもよく、または複数のR1A置換基がR1アリールに取り付けられてもよく、各R1A置換基は任意選択で異なり得る(例えば、ハロゲン、非置換C1−C6アルキル、CF3、−OCF3、または−OR1B)。一実施形態では、R1は、R1Aで置換された5〜10員ヘテロアリールであり、ここで、R1Aは、ハロゲン、非置換C2−C5アルキル、−CF3、−OCF3、または−OR1Bであり、ここで、R1Bは、非置換C1−C6(例えばC2−C5)アルキルである。一実施形態では、R1は、R1Aで置換されたC5−C10アリールであり、ここで、R1Aは、ハロゲン、非置換C2−C5アルキル、−CF3、−OCF3、または−OR1Bであり、ここで、R1Bは、非置換C1−C6(例えばC2−C5)アルキルである。一実施形態では、R1は、R1Aで置換されたフェニルであり、ここで、R1Aは、ハロゲン、非置換C2−C5アルキル、−CF3、−OCF3、または−OR1Bであり、ここで、R1Bは、非置換C1−C6(例えばC2−C5)アルキルである。一実施形態では、R1は、R1Aで置換されたフェニルであり、ここで、R1Aは、ハロゲンである。一実施形態では、R1は、R1Aで置換されたフェニルであり、ここで、R1Aは、クロロである。一実施形態では、R1は、式
を有し、式中、R1A′およびR1A′′は独立に、ハロゲン、非置換C1−C6アルキル、−CF3、−OCF3、または−OR1Bであり、式中、R1Bは、非置換C1−C6アルキルである。
一実施形態では、化合物は、式
の構造を有する。
化合物が、式(III)の構造を有する場合、nは1〜10であり、各存在のR2Dは独立に、水素またはヒドロキシルである。式(III)では、nは、1、2、3、4、5、6、7、8、9、または10であってよい。一実施形態では、1、2、3、4、5、または6個のR2D置換基は、水素ではない。一実施形態では、2個のR2D置換基は、水素ではない。一実施形態では、3個のR2D置換基は、水素ではない。一実施形態では、4個のR2D置換基は、水素ではない。一実施形態では、5個のR2D置換基は、水素ではない。一実施形態では、6個のR2D置換基は、水素ではない。一実施形態では、1個のR2D置換基は、ヒドロキシルである。一実施形態では、2個のR2D置換基は、ヒドロキシルである。一実施形態では、3個のR2D置換基は、ヒドロキシルである。一実施形態では、4個のR2D置換基は、ヒドロキシルである。一実施形態では、nは1より大きく、例えば2、3、4、5、6、7、8、9、または10である。一実施形態では、nは3であり、2個のR2D置換基はヒドロキシルである。一実施形態では、nは4であり、3個のR2D置換基はヒドロキシルである。一実施形態では、nは5であり、4個のR2D置換基はヒドロキシルである。一実施形態では、R2は、ヒドロキシエチルではない。
一実施形態では、化合物は、式
の構造を有する。
一実施形態では、化合物は、式
の構造を有する。
一実施形態では、化合物は、式
の構造を有する。
一実施形態では、化合物は、式
の構造を有する。
一実施形態では、化合物は、式



の構造を有する。
一実施形態では、化合物は、式
の構造を有する。
一実施形態では、化合物は、式







の構造を有する。
一実施形態では、化合物は、式
の構造を有する。
一実施形態では、化合物は、式














または
の構造を有する。
本明細書に記載される化合物であって、その実施形態を含む化合物(例えば式(I)、(III)、(IV)、(V)、(VI)、(VII)のいずれか1つの構造を有する化合物、またはその誘導体、異性体、もしくはエナンチオマー)は、適用可能である場合、化合物が薬学的に許容される塩の形成を許すとき、本明細書で定義される薬学的に許容される塩として、提供され得る。一実施形態では、式(I)、(III)、(IV)、(V)、(VI)、(VII)のいずれか1つの構造を有する化合物、またはその異性体もしくはエナンチオマーの薬学的に許容される塩が、本明細書で提供され、ここで、化合物は薬学的に許容される塩の形成を許す。
III.薬学的組成物
別の態様では、本明細書で提供される化合物およびその実施形態(例えば式(I)、(III)、(IV)、(V)、(VI)、(VII)、またはその誘導体、異性体、もしくはエナンチオマー)を含む、眼科用薬学的組成物が提供される。一実施形態では、化合物は、式(I)の構造を有する。一実施形態では、化合物は、式(III)の構造を有する。一実施形態では、化合物は、式(IV)の構造を有する。一実施形態では、化合物は、式(IVa)〜(IVb)のうちの1つの構造を有する。一実施形態では、化合物は、式(V)の構造を有する。一実施形態では、化合物は、式(Va)〜(Vd)のうちの1つの構造を有する。一実施形態では、化合物は、式(VI)の構造を有する。一実施形態では、化合物は、式(VIa)〜(VIh)のうちの1つの構造を有する。一実施形態では、化合物は、式(VII)の構造を有する。一実施形態では、化合物は、式(VIIa)〜(VIIp)のうちの1つの構造を有する。
一実施形態では、薬学的組成物は、溶液、乳濁液、ゲル、または泡状物質である。一実施形態では、薬学的組成物は、溶液である。一実施形態では、薬学的組成物は、乳濁液である。一実施形態では、薬学的組成物は、ゲルである。一実施形態では、薬学的組成物は、泡状物質である。
A.処方
本明細書で開示される化合物および薬学的組成物は、溶液、乳濁液、ゲル、または泡状物質を含む様々な形態で、調製および投与され得る。したがって、本明細書で企図される薬学的組成物は、薬学的に許容される担体または賦形剤、および本明細書に記載される1つ以上の化合物を含む。「溶液」は、慣例の意味で、化合物(例えば本明細書に記載される化合物)が、少なくとも部分的に溶解され、好ましくは完全に溶解され、かつ液体として投与され得る、液体薬学的組成物を指す。「乳濁液」は、慣例の意味で、2つ以上の非混和性液体の混合物を指し、一方の化合物(例えば本明細書に記載される化合物またはその溶液)が、他の化合物(例えば本明細書に記載されるような担体)を通して分散される。「ゲル」は、慣例の意味で、粘性半硬質流体をもたらす、連続的流体相内の化合物の高粘性溶液、乳濁液、またはコロイド状懸濁物を指す。「コロイド」は、慣例の意味で、連続媒体であって、その全体をとおして重力の影響下で沈殿しない小粒子が分布された媒体を含む、組成物を指す。「泡状物質」は、慣例の意味で、連続媒体(すなわち、溶液、乳濁液、ゲルなど)であって、それをとおして気体(例えば空気)が分散された媒体を含む、組成物を指す。
本明細書で企図される薬学的組成物は、活性成分として、治療的に有効な量の、本明細書に記載される少なくとも1つの化合物を、1つ以上の従来の薬学的に許容される賦形剤と共に化合することにより、および局所的使用に好適な単位投与形態の調製により、調製され得る。治療的に有効な量は典型的に、溶液、乳濁液、ゲル、および泡状物質を含む液体処方で、約0.0001〜約5%(w/v)、好ましくは約0.001〜約1.0%(w/v)である。本発明での使用に好適な薬学的混合剤は、例えばPHARMACEUTICAL SCIENCES((17th Ed.,Mack Pub.Co.,Easton,PA)および国際公開第WO96/05309号に記載されるものを含み、これらの両方の教示は参照により本明細書に援用される。
薬学的調製物は、好ましくは単位投与形態で存在する。このような形態では、調製物は、適切な量の活性成分を含有する単位投与量に細分される。単位投与形態は、包装済み調製物であってよく、この包装は、個包装錠剤、カプセル、およびバイアルまたはアンプル中の粉末などの、個別の量の調製物を含有する。また、単位投与形態は、カプセル、錠剤、カシェ剤、もしくは舐剤自体であってよく、またはそれは、包装済み形態中の、適切な数のこれらのうちのいずれかであってよい。
いくつかの化合物は、水中で限定された溶解性を有することがあり、それゆえ、組成物中で界面活性剤または他の適切な共溶媒を必要とし得る。このような共溶媒は、ポリソルベート20、60、および80;プルロニックF−68、F−84、およびP−103;シクロデキストリン;ならびにポリオキシル35ひまし油を含む。このような共溶媒は典型的に、約0.01重量%〜約2重量%のレベルで使用される。
単純な水溶液の粘性より高い粘性は、処方の分注における変動性を減少させるために、処方の懸濁物もしくは乳濁液の成分の物理的分離を減少させために、および/またはそれ以外で処方を改善するために、所望され得る。このような粘性構築剤として、例えばポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、メチルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、硫酸コンドロイチンおよびその塩、ヒアルロン酸およびその塩、ならびに上記のものの組み合わせが挙げられる。このような剤は典型的に、約0.01重量%〜約2重量%のレベルで使用される。
加えて、本発明の組成物は、維持放出および/または快適性を提供するための成分を含み得る。このような成分として、高分子量陰イオン性粘液模倣ポリマー、ゲル化多糖類、および細分化薬物担体基剤が挙げられる。これらの成分は、米国特許第4,911,920号、第5,403,841号、第5,212,162号、および第4,861,760号中でより詳細に説明されている。これらの特許の全内容は、全ての目的についてそれらの全体が参照により本明細書に援用される。また、米国特許出願第12/940,711号に対応する、米国特許公報第2011−0124736A1号は、その全体が参照により本明細書に援用される。
眼科適用のために、好ましい溶液は、主要なビヒクルとして生理的食塩水を用いて調製される。このような眼科用溶液のpHは好ましくは、適切な緩衝系で4.5〜8.0に維持されるべきであり、中性pHは好ましいが、必須ではない。また、処方は、従来の薬学的に許容される保存剤、安定化剤、および界面活性剤を含有してよい。
得られる調製物が眼科的に許容可能である限り、pHを調節するための様々な緩衝液および手段を使用してよい。したがって、緩衝液として、酢酸緩衝液、クエン酸緩衝液、リン酸緩衝液、およびホウ酸緩衝液が挙げられる。酸または塩基を、必要に応じて、これらの処方のpHを調節するために使用してよい。
本発明の薬学的組成物で使用され得る、好ましい保存剤として、塩化ベンザルコニウム、クロロブタノール、チメロサール、酢酸フェニル水銀、および硝酸フェニル水銀が挙げられるが、これらに限定されない。好ましい界面活性剤は、例えばTween80である。
このように、様々な好ましいビヒクルが、本発明の眼科用調製物で使用され得る。これらのビヒクルとして、ポリビニルアルコール、ポビドン、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、ポロキサマー、カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、シクロデキストリン、および精製水が挙げられるが、これらに限定されない。
等張化剤は、必要または便利に応じて添加してよい。それらは、塩、具体的には塩化ナトリウム、塩化カリウム、マンニトールおよびグリセリン、または任意の他の好適な眼科的に許容される浸透圧調節剤を含むが、これらに限定されない。
本発明での使用のための眼科的に許容される抗酸化剤として、メタ重亜硫酸ナトリウム、チオ硫酸ナトリウム、アセチルシステイン、ブチル化ヒドロキシアニソール、およびブチル化ヒドロキシトルエンが挙げられるが、これらに限定されない。
眼科用調製物に含まれ得る他の賦形剤成分は、キレート剤である。好ましいキレート剤は、エデンテート二ナトリウムであるが、他のキレート剤も、その代わりにまたはそれと共に使用してよい。
本発明の眼科用処方は、眼への適用を促進するために、開口部を備えた容器中などの、計量済み適用のために好適な形態で便利に包装される。単位投与量適用のために好適なバイアルは通常、好適な不活性、非毒性プラスティック材料から作られ、一般に約0.5〜約15mlの溶液、乳濁液、ゲル、または泡状物質を含有する。1個の包装は、1個以上の単位投与量を含有してよい。
保存剤を含まない溶液はしばしば、最大約10個、好ましくは最大約5個の単位投与量を含有する再密閉不可能な容器中に処方され、ここで、典型的な単位投与量は1〜約8滴、好ましくは1〜約3滴である。
典型的に、化合物は、治療されるべき身体の部分、例えば眼に局所的に、維持期間中、繰返し適用される。好ましい投与量レジメンは一般に、少なくとも1ヶ月、より好ましくは少なくとも3ヶ月、および最も好ましくは少なくとも6ヶ月の治療期間の、規則的投与を含むであろう。規則的投与は、1日当たり1、2、3、4回、またはさらにより多い回数であってよい。
IV.治療方法
別の態様では、ヒトにおける眼疾患の治療方法が提供される。この方法は、治療的に有効な量の、本明細書で提供される化合物およびその実施形態(例えば式(I)、(III)、(IV)、(V)、(VI)、(VII)の化合物、またはその誘導体、異性体、もしくはエナンチオマー)を、それを必要とする対象に投与することを含む。一実施形態では、投与は、局所投与である。一実施形態では、疾患は、黄斑変性である。一実施形態では、疾患は、眼内圧から起こる。一実施形態では、疾患は、緑内障である。
一実施形態では、カルテオロール、レボブノロール、メチパラノロール、チモロールヘミ水和物、チモロールマレイン酸塩を含むaブロッカー(またはアドレナリン拮抗薬)、ベタキソロールなどの1選択的拮抗薬など、またはこれらの薬学的に許容される塩もしくはプロドラッグとの組み合わせ治療が提供される。
一実施形態では、ホウ酸エピネフリン、塩酸エピネフリン、およびジピベフリンなど、またはこれらの薬学的に許容される塩もしくはプロドラッグなどの非選択的アドレナリン作動薬を含むアドレナリン作動薬、ならびにアプラクロニジン、ブリモニジンなど、またはこれらの薬学的に許容される塩もしくはプロドラッグなどの2選択的アドレナリン作動薬との組み合わせ治療が提供される。
一実施形態では、アセタゾラミド、ジクロルフェナミド、メタゾラミド、ブリンゾラミド、ドルゾラミドなど、またはこれらの薬学的に許容される塩もしくはプロドラッグを含む、炭酸脱水酵素阻害剤との組み合わせ治療が提供される。
一実施形態では、カルバコール、塩酸ピロカルピン、硝酸ピロカルピン、ピロカルピンなど、またはこれらの薬学的に許容される塩もしくはプロドラッグなどの直接的作用性コリン作動薬を含む、コリン作動薬との組み合わせ治療が提供される。
一実施形態では、デメカリウム、エコチオフェート、フィゾスチグミンなど、またはこれらの薬学的に許容される塩もしくはプロドラッグなどのコリンエステラーゼ阻害剤との組み合わせ治療が提供される。
一実施形態では、グルタミン酸拮抗薬またはCa2+チャネルブロッカーなどの他の神経保護剤、例えばメマンチン、アマンタジン、リマンタジン、ニトログリセリン、デキストロファン、デトロメトルファン、CGS−19755、ジヒドロピリジン、ベラパミル、エモパミル、ベンゾチアゼピン、ベプリジル、ジフェニルブチルピペリジン、ジフェニルピペラジン、HOE166および関連薬物、フルスピリレン、エリプロジル、イフェンプロジル、CP−101,606、チバロシン、2309BT、および840S、フルナリジン、ニカルジピン、ニフェジムピン、ニモジピン、バルニジピン、ベラパミル、リドフラジン、乳酸プレニラミン、アミロリドなど、またはこれらの薬学的に許容される塩もしくはプロドラッグとの組み合わせ治療が提供される。
一実施形態では、ビマトプロスト、またはその薬学的に許容される塩もしくはプロドラッグなどの、プロスタミドとの組み合わせ治療が提供される。
一実施形態では、トラボプロスト、UF0−21、クロプロステノール、フルプロステノール、13,14−ジヒドロ−クロプロステノール、イソプロピルウノプロストン、ラタノプロストなどを含む、プロスタグランジンとの組み合わせ治療が提供される。
一実施形態では、WIN−55212−2およびCP−55940など、またはこれらの薬学的に許容される塩もしくはプロドラッグなどのCB1作動薬を含む、カンナビノイドとの組み合わせ治療が提供される。
別の態様では、角膜肥厚の減少方法が提供される。この方法は、治療的に有効な量の、本明細書で提供される化合物およびその実施形態(例えば式(I)、(III)、(IV)、(V)、(VI)、(VII)、またはその誘導体、異性体、もしくはエナンチオマー)を、それを必要とする対象に投与することを含む。一実施形態では、対象は、緑内障を患う。一実施形態では、対象は、高眼圧症を患う。
一実施形態では、緑内障または高眼圧症の治療のための医薬の製造のための、本明細書で開示される化合物の使用方法が提供される。一実施形態では、化合物は、式(I)、(III)、(IV)、(V)、(VI)、または(VII)のうちのいずれか1つの構造を有する。一実施形態では、化合物は、式(I)の構造を有する。一実施形態では、化合物は、式(III)の構造を有する。一実施形態では、化合物は、式(IV)の構造を有する。一実施形態では、化合物は、式(IVa)〜(IVb)のうちの1つの構造を有する。一実施形態では、化合物は、式(V)の構造を有する。一実施形態では、化合物は、式(Va)〜(Vd)のうちの1つの構造を有する。一実施形態では、化合物は、式(VI)の構造を有する。一実施形態では、化合物は、式(VIa)〜(VIh)のうちの1つの構造を有する。一実施形態では、化合物は、式(VII)の構造を有する。一実施形態では、化合物は、式(VIIa)〜(VIIp)のうちの1つの構造を有する。
V.実施例
本明細書で使用される略語は、化学分野での慣例の意味を有する。特別な略語として、TBDMSO((tert−ブチルジメチルシリル)オキシ)、DMF(ジメチルホルムアミド)、EDC(1−エチル−3−[3−ジメチルアミノプロピル]カルボジイミド塩酸塩)、DMAP(4−ジメチルアミノピリジン)、THF(テトラヒドロフラン)、Bu4NF(フッ化テトラブチルアンモニウム)が挙げられる。
実施例1.(R)−2,3−ジヒドロキシプロピル5−(3−((1R,2R,3R,5R)−5−クロロ−2−(3,5−ジクロロフェネチル)−3−ヒドロキシシクロペンチル)プロピル)チオフェン−2−カルボン酸塩(化合物3)の合成。
化合物3の合成例は、以下のスキーム1で提供される。
((R)−2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メチル5−(3−((1R,2R,3R,5R)−5−クロロ−2−(3,5−ジクロロフェネチル)−3−ヒドロキシシクロペンチル)プロピル)チオフェン−2−カルボン酸塩(化合物2)。
(R)−(−)−2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−メタノール(572.2mg、4.33mmol)を、23℃のDMF(3.0mL)中の、化合物1のカルボン酸(200mg、0.433mmol)、4−(ジメチルアミノ)ピリジン(55.3mg、0.453mmol)、およびN−(3−ジメチルアミノプロピル)−N′−エチルカルボジイミド塩酸塩(91.3mg、0.476mmol)の溶液に添加した。16時間攪拌した後、反応溶液をEtOAcで希釈し、1N HCl、飽和水性NaHCO3、その後食塩水で洗浄した。有機部分を乾燥させ(MgSO4)、ろ過し、真空で濃縮した。フラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、2:1 hex/EtOAc)による残留物の精製により、211.7mg(85%)のアセトニド保護エステル2を、透明な粘性油として得た。エステル2(249.0mg、0.433mmol)を、1N HCl:THFの混合物(1:1、3.0mL)中で、23℃で24時間攪拌した。反応混合物をその後、EtOAcで希釈し、水、飽和水性NaHCO3、その後食塩水で洗浄した。有機部分を乾燥させ(MgSO4)、ろ過し、真空で濃縮した。残留物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、1:1 hex/EtOAc、続いて100%EtOAc)により精製し、158.8mg(68%)のビスヒドロキシエステル化合物3を、透明な粘性油として得た。
スキーム1:
実施例2.((S)−2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メチル5−(3−((1R,2R,3R,5R)−5−クロロ−2−(3,5−ジクロロフェネチル)−3−ヒドロキシシクロペンチル)プロピル)チオフェン−2−カルボン酸塩(化合物4)の合成。
上記の化合物2の調製について説明される手順に従って、100mg(0.216mmol)の化合物1のカルボン酸、および42.8mg(0.324mmol)の(S)−(+)−2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−メタノールを使用することにより、72.3mg(58%)のアセトニド保護エステル化合物4を得た。
実施例3.(S)−2,3−ジヒドロキシプロピル5−(3−((1R,2R,3R,5R)−5−クロロ−2−(3,5−ジクロロフェネチル)−3−ヒドロキシシクロペンチル)プロピル)チオフェン−2−カルボン酸塩(化合物5)の合成。
上記の化合物3の調製について説明される手順に従って、72.3mg(0.125mmol)のエステル4を使用することにより、43.5mg(65%)のビスヒドロキシエステル化合物5を、透明な、粘性油として得た。
実施例4.((4R,5R)−5−(ヒドロキシメチル)−2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メチル5−(3−((1R,2R,3R,5R)−5−クロロ−2−(3,5−ジクロロフェネチル)−3−ヒドロキシシクロペンチル)プロピル)チオフェン−2−カルボン酸塩(化合物6)の合成。
上記の化合物2の調製について説明される手順に従って、100mg(0.216mmol)のカルボン酸1、および52.5mg(0.324mmol)の(4R,5R)−2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4,5−ジメタノールを使用することにより、41.5mg(31%)のアセトニド保護エステル化合物6を得た。
実施例5.(2R,3R)−2,3,4−トリヒドロキシブチル5−(3−((1R,2R,3R,5R)−5−クロロ−2−(3,5−ジクロロフェネチル)−3−ヒドロキシシクロペンチル)プロピル)チオフェン−2−カルボン酸塩(化合物7)の合成。
上記の化合物3の調製について説明される手順に従って、41.5mg(0.069mmol)のエステル6を使用することにより、27.6mg(71%)のトリスヒドロキシエステル化合物7を、透明な、粘性油として得た。
実施例6.((4S,5S)−5−(ヒドロキシメチル)−2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メチル5−(3−((1R,2R,3R,5R)−5−クロロ−2−(3,5−ジクロロフェネチル)−3−ヒドロキシシクロペンチル)プロピル)チオフェン−2−カルボン酸塩(化合物8)の合成。
上記の化合物2の調製について説明される手順に従って、100mg(0.216mmol)のカルボン酸1、および52.5mg(0.324mmol)の((4S,5S)−2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4,5−ジメタノールを使用することにより、71.9mg(55%)のアセトニド保護エステル化合物8を得た。
実施例7.(2S,3S)−2,3,4−トリヒドロキシブチル5−(3−((1R,2R,3R,5R)−5−クロロ−2−(3,5−ジクロロフェネチル)−3−ヒドロキシシクロペンチル)プロピル)チオフェン−2−カルボン酸塩(化合物9)の合成。
上記の化合物3の調製について説明される手順に従って、71.9mg(0.118mmol)のエステル8を使用することにより、39.2mg(59%)のトリスヒドロキシエステル化合物9を、透明な、粘性油として得た。
実施例8.((4R,4′S,5R)−2,2,2′,2′−テトラメチル−[4,4′−ビ(1,3−ジオキソラン)]−5−イル)メチル5−(3−((1R,2R,3R,5R)−5−クロロ−2−(3,5−ジクロロフェネチル)−3−ヒドロキシシクロペンチル)プロピル)チオフェン−2−カルボン酸塩(化合物10)の合成。
上記の化合物2の調製について説明される手順に従って、100mg(0.216mmol)のカルボン酸1、および60.1mg(0.259mmol)の((4S,4′S,5R)−2,2,2′,2′−テトラメチル−[4,4′−ビ(1,3−ジオキソラン)]−5−イル)メタノールを使用することにより、79.2mg(52%)のビスアセトニド保護エステル化合物10を得た。
実施例9.(2R,3R,4S)−2,3,4,5−テトラヒドロキシペンチル5−(3−((1R,2R,3R,5R)−5−クロロ−2−(3,5−ジクロロフェネチル)−3−ヒドロキシシクロペンチル)プロピル)チオフェン−2−カルボン酸塩(11)の合成。
上記の化合物3の調製について説明される手順に従って、79.2mg(0.117mmol)のエステル10を使用することにより、11.8mg(17%)のエステル化合物11を、透明な、粘性油として得た。
実施例10.(S)−2−ヒドロキシ−2−((4R,4′R,5R)−2,2,2′,2′−テトラメチル−[4,4′−ビ(1,3−ジオキソラン)]−5−イル)エチル5−(3−((1R,2R,3R,5R)−5−クロロ−2−(3,5−ジクロロフェネチル)−3−ヒドロキシシクロペンチル)プロピル)チオフェン−2−カルボン酸塩(化合物12)の合成。
上記の化合物2の調製について説明される手順に従って、100mg(0.216mmol)のカルボン酸1、および67.9mg(0.259mmol)の(S)−1−((4R,4′R,5R)−2,2,2′,2′−テトラメチル−[4,4′−ビ(1,3−ジオキソラン)]−5−イル)エタン−1,2−ジオールを使用することにより、90.1mg(59%)のビスアセトニド保護エステル化合物12を得た。
実施例11.2,3,4,5,6−ペンタヒドロキシヘキシル5−(3−((1R,2R,3R,5R)−5−クロロ−2−(3,5−ジクロロフェネチル)−3−ヒドロキシシクロペンチル)プロピル)チオフェン−2−カルボン酸塩(化合物13)の合成。
上記の化合物3の調製について説明される手順に従って、65.8mg(0.093mmol)のエステル12を使用することにより、43.5mg(75%)のエステル13を、透明な、粘性油として得た。
VI.実施形態
実施形態1.式(I)
を有する化合物またはその薬学的に許容される塩であって、式中、R1が、置換もしくは非置換アリール、または置換もしくは非置換ヘテロアリールであり、L1が、結合、置換もしくは非置換C1−C10アルキレン、または置換もしくは非置換の2〜10員ヘテロアルキレンであり、L2が、結合、置換もしくは非置換C1−C10アルキレン、置換もしくは非置換アリーレン、または置換もしくは非置換ヘテロアリーレンであり、L3が、結合、または置換もしくは非置換C1−C10アルキレンであり、R2が、置換もしくは非置換アルキル、置換もしくは非置換ヘテロアルキル、置換もしくは非置換シクロアルキル、置換もしくは非置換ヘテロシクロアルキル、置換もしくは非置換アリール、または置換もしくは非置換ヘテロアリールである、化合物またはその薬学的に許容される塩。
実施形態2.R2が、R2Aで置換されたもしくは非置換のC1−C10アルキル、またはR2Aで置換されたもしくは非置換の2〜10員ヘテロアルキルであり、各存在のR2Aが独立に、ハロゲン、ヒドロキシル、R2Bで置換されたもしくは非置換のアルキル、R2Bで置換されたもしくは非置換のヘテロアルキル、R2Bで置換されたもしくは非置換のシクロアルキル、R2Bで置換されたもしくは非置換のヘテロシクロアルキル、R2Bで置換されたもしくは非置換のアリール、またはR2Bで置換されたもしくは非置換のヘテロアリールであり、各存在のR2Bが独立に、ハロゲン、ヒドロキシル、R2Cで置換されたもしくは非置換のアルキル、R2Cで置換されたもしくは非置換のヘテロアルキル、R2Cで置換されたもしくは非置換のシクロアルキル、R2Cで置換されたもしくは非置換のヘテロシクロアルキル、R2Cで置換されたもしくは非置換のアリール、またはR2Cで置換されたもしくは非置換のヘテロアリールであり、各存在のR2Cが独立に、ハロゲン、ヒドロキシル、非置換アルキル、非置換ヘテロアルキル、非置換シクロアルキル、非置換ヘテロシクロアルキル、非置換アリール、または非置換ヘテロアリールである、実施形態1に記載の化合物。
実施形態3.R2が、置換または非置換C1−C10アルキルである、実施形態2に記載の化合物。
実施形態4.R2Aが、R2Bで置換されたもしくは非置換のアルキル、またはR2Bで置換されたもしくは非置換のヘテロアルキルである、実施形態2または3のいずれか1つに記載の化合物。
実施形態5.R2Aが、R2Bで置換されたまたは非置換のアルキルである、実施形態2〜4のいずれか1つに記載の化合物。
実施形態6.R2Aが、ハロゲンまたはヒドロキシルである、実施形態2〜5のいずれか1つに記載の化合物。
実施形態7.R2Aが、ヒドロキシルである、実施形態6に記載の化合物。
実施形態8.L1が、置換または非置換C1−C6アルキレンである、実施形態1〜7のいずれか1つに記載の化合物。
実施形態9.L1が、非置換C1−C6アルキレンである、実施形態1〜8のいずれか1つに記載の化合物。
実施形態10.L1が、置換または非置換プロピレンである、実施形態1〜8のいずれか1つに記載の化合物。
実施形態11.L1が、RL1で置換されたもしくは非置換のC1−C10アルキレン、またはRL1で置換されたもしくは非置換の2〜10員ヘテロアルキレンであり、各存在のRL1が独立に、ハロゲンまたはヒドロキシルである、実施形態1に記載の化合物。
実施形態12.RL1が、ヒドロキシルである、実施形態11に記載の化合物。
実施形態13.RL1が、フルオロである、実施形態11に記載の化合物。
実施形態14.L1が、RL1で置換されたまたは非置換のC1−C10アルキレンである、実施形態11に記載の化合物。
実施形態15.RL1が、ヒドロキシルである、実施形態14に記載の化合物。
実施形態16.RL1が、フルオロである、実施形態14に記載の化合物。
実施形態17.L1が、RL1で置換されたまたは非置換のC2−C6アルキレンである、実施形態11に記載の化合物。
実施形態18.RL1が、ヒドロキシルである、実施形態17に記載の化合物。
実施形態19.RL1が、フルオロである、実施形態17に記載の化合物。
実施形態20.L1が、非置換C2−C6アルキレンである、実施形態11に記載の化合物。
実施形態21.L1が、非置換プロピレンである、実施形態11に記載の化合物。
実施形態22.L2が、置換もしくは非置換アリーレン、置換もしくは非置換ヘテロアリーレン、または置換もしくは非置換C1−C10アルキレンである、実施形態1〜21のいずれか1つに記載の化合物。
実施形態23.L2が、RL2で置換されたもしくは非置換のアリーレン、RL2で置換されたもしくは非置換のヘテロアリーレン、またはRL2で置換されたもしくは非置換のC1−C10アルキレンであり、RL2が、ヒドロキシルまたはハロゲンである、実施形態1〜21のいずれか1つに記載の化合物。
実施形態24.L2が、RL2で置換されたまたは非置換のヘテロアリーレンである、実施形態1に記載の化合物。
実施形態25.L2が、非置換アリーレン、非置換ヘテロアリーレン、または非置換アルキレンである、実施形態1〜24のいずれか1つに記載の化合物。
実施形態26.L2が、非置換ヘテロアリーレンである、実施形態25に記載の化合物。
実施形態27.L2が、非置換ピリジニレン、非置換チオフェニレン、非置換ピリジレン、または非置換フラニレンである、実施形態25に記載の化合物。
実施形態28.L2が、チオフェン−2,5−ジイルである、実施形態25に記載の化合物。
実施形態29.L2が、プロピレン−1,3−ジイルである、実施形態25に記載の化合物。
実施形態30.R2が、R2Aで置換されたまたは非置換のC1−C10アルキルであり、R2Aが、ヒドロキシルである、実施形態1〜29のいずれか1つに記載の化合物。
実施形態31.R2が、R2Aで置換されたC3−C5アルキルであり、R2Aが、ヒドロキシルである、実施形態1〜30のいずれか1つに記載の化合物。
実施形態32.L3が、非置換C1−C6アルキレンである、実施形態1〜31のいずれか1つに記載の化合物。
実施形態33.L3が、非置換エチレンである、実施形態1〜32のいずれか1つに記載の化合物。
実施形態34.R1が、R1Aで置換されたもしくは非置換のアリール、またはR1Aで置換されたもしくは非置換のヘテロアリールであり、R1Aが、ハロゲン、非置換C1−C6アルキル、−CF3、−OCF3、または−OR1Bであり、R1Bが、非置換C1−C6アルキルである、実施形態1〜33のいずれか1つに記載の化合物。
実施形態35.R1が、R1Aで置換されたフェニルであり、R1Aが、ハロゲン、非置換C1−C6アルキル、−CF3、−OCF3、または−OR1Bであり、R1Bが、非置換C1−C6アルキルである、実施形態1〜34のいずれか1つに記載の化合物。
実施形態36.R1が、式
を有し、式中、R1A′およびR1A′′が独立に、ハロゲン、非置換C1−C6アルキル、−CF3、−OCF3、または−OR1Bであり、式中、R1Bが、非置換C1−C6アルキルである、実施形態1〜35のいずれか1つに記載の化合物。
実施形態37.式
の構造を有し、
式中、nが、1〜10であり、各存在のR2Dが独立に、水素またはヒドロキシルである、実施形態1に記載の化合物。
実施形態38.実施形態1〜37のいずれか1つに記載の化合物および薬学的に許容される担体を含む、眼科用薬学的組成物。
実施形態39.ヒトにおける眼疾患の治療方法であって、治療的に有効な量の、実施形態1〜37のいずれか1つに記載の化合物を、それを必要とする対象に投与することを含む、方法。
実施形態40.上記投与が、局所投与である、実施形態39に記載の方法。
実施形態41.上記疾患が、緑内障である、実施形態39に記載の方法。
実施形態42.上記疾患が、黄斑変性である、実施形態39に記載の方法。
実施形態43.上記疾患が、眼内圧から起こる、実施形態39に記載の方法。
実施形態44.角膜肥厚の減少方法であって、治療的に有効な量の、実施形態1〜37のいずれか1つに記載の化合物を、それを必要とする対象に投与することを含む、方法。
実施形態45.上記対象が、緑内障を患う、実施形態44に記載の方法。
実施形態46.上記対象が、高眼圧症を患う、実施形態44に記載の方法。

Claims (46)

  1. 式(I)の構造を有する化合物:
    またはその薬学的に許容される塩であって、
    式中、
    1が、置換もしくは非置換アリール、または置換もしくは非置換ヘテロアリールであり、
    1が、結合、置換もしくは非置換C1−C10アルキレン、または置換もしくは非置換の2〜10員ヘテロアルキレンであり、
    2が、結合、置換もしくは非置換C1−C10アルキレン、置換もしくは非置換アリーレン、または置換もしくは非置換ヘテロアリーレンであり、
    3が、結合、または置換もしくは非置換C1−C10アルキレンであり、
    2が、置換もしくは非置換アルキル、置換もしくは非置換ヘテロアルキル、置換もしくは非置換シクロアルキル、置換もしくは非置換ヘテロシクロアルキル、置換もしくは非置換アリール、または置換もしくは非置換ヘテロアリールである、化合物またはその薬学的に許容される塩。
  2. 2が、R2Aで置換されたもしくは非置換のC1−C10アルキル、またはR2Aで置換されたもしくは非置換の2〜10員ヘテロアルキルであり、
    各存在のR2Aが独立に、ハロゲン、ヒドロキシル、R2Bで置換されたもしくは非置換のアルキル、R2Bで置換されたもしくは非置換のヘテロアルキル、R2Bで置換されたもしくは非置換のシクロアルキル、R2Bで置換されたもしくは非置換のヘテロシクロアルキル、R2Bで置換されたもしくは非置換のアリール、またはR2Bで置換されたもしくは非置換のヘテロアリールであり、
    各存在のR2Bが独立に、ハロゲン、ヒドロキシル、R2Cで置換されたもしくは非置換のアルキル、R2Cで置換されたもしくは非置換のヘテロアルキル、R2Cで置換されたもしくは非置換のシクロアルキル、R2Cで置換されたもしくは非置換のヘテロシクロアルキル、R2Cで置換されたもしくは非置換のアリール、またはR2Cで置換されたもしくは非置換のヘテロアリールであり、
    各存在のR2Cが独立に、ハロゲン、ヒドロキシル、非置換アルキル、非置換ヘテロアルキル、非置換シクロアルキル、非置換ヘテロシクロアルキル、非置換アリール、または非置換ヘテロアリールである、請求項1に記載の化合物。
  3. 2が、置換または非置換C1−C10アルキルである、請求項2に記載の化合物。
  4. 2Aが、R2Bで置換されたもしくは非置換のアルキル、またはR2Bで置換されたもしくは非置換のヘテロアルキルである、請求項2または3のいずれか一項に記載の化合物。
  5. 2Aが、R2Bで置換されたまたは非置換のアルキルである、請求項2〜4のいずれか一項に記載の化合物。
  6. 2Aが、ハロゲンまたはヒドロキシルである、請求項2〜5のいずれか一項に記載の化合物。
  7. 2Aが、ヒドロキシルである、請求項6に記載の化合物。
  8. 1が、置換または非置換C1−C6アルキレンである、請求項1〜7のいずれか一項に記載の化合物。
  9. 1が、非置換C1−C6アルキレンである、請求項1〜8のいずれか一項に記載の化合物。
  10. 1が、置換または非置換プロピレンである、請求項1〜8のいずれか一項に記載の化合物。
  11. 1が、RL1で置換されたもしくは非置換のC1−C10アルキレン、またはRL1で置換されたもしくは非置換の2〜10員ヘテロアルキレンであり、各存在のRL1が独立に、ハロゲンまたはヒドロキシルである、請求項1に記載の化合物。
  12. L1が、ヒドロキシルである、請求項11に記載の化合物。
  13. L1が、フルオロである、請求項11に記載の化合物。
  14. 1が、RL1で置換されたまたは非置換のC1−C10アルキレンである、請求項11に記載の化合物。
  15. L1が、ヒドロキシルである、請求項14に記載の化合物。
  16. L1が、フルオロである、請求項14に記載の化合物。
  17. 1が、RL1で置換されたまたは非置換のC2−C6アルキレンである、請求項11に記載の化合物。
  18. L1が、ヒドロキシルである、請求項17に記載の化合物。
  19. L1が、フルオロである、請求項17に記載の化合物。
  20. 1が、非置換C2−C6アルキレンである、請求項11に記載の化合物。
  21. 1が、非置換プロピレンである、請求項11に記載の化合物。
  22. 2が、置換もしくは非置換アリーレン、置換もしくは非置換ヘテロアリーレン、または置換もしくは非置換C1−C10アルキレンである、請求項1〜21のいずれか一項に記載の化合物。
  23. 2が、RL2で置換されたもしくは非置換のアリーレン、RL2で置換されたもしくは非置換のヘテロアリーレン、またはRL2で置換されたもしくは非置換のC1−C10アルキレンであり、RL2が、ヒドロキシルまたはハロゲンである、請求項1〜21のいずれか一項に記載の化合物。
  24. 2が、RL2で置換されたまたは非置換のヘテロアリーレンである、請求項1に記載の化合物。
  25. 2が、非置換アリーレン、非置換ヘテロアリーレン、または非置換C1−C10アルキレンである、請求項1〜24のいずれか一項に記載の化合物。
  26. 2が、非置換ヘテロアリーレンである、請求項25に記載の化合物。
  27. 2が、非置換ピリジニレン、非置換チオフェニレン、非置換ピリジレン、または非置換フラニレンである、請求項25に記載の化合物。
  28. 2が、チオフェン−2,5−ジイルである、請求項25に記載の化合物。
  29. 2が、プロピレン−1,3−ジイルである、請求項25に記載の化合物。
  30. 2が、R2Aで置換されたまたは非置換のC1−C10アルキルであり、R2Aが、ヒドロキシルである、請求項1〜29のいずれか一項に記載の化合物。
  31. 2が、R2Aで置換されたC3−C5アルキルであり、R2Aが、ヒドロキシルである、請求項1〜30のいずれか一項に記載の化合物。
  32. 3が、非置換C1−C6アルキレンである、請求項1〜31のいずれか一項に記載の化合物。
  33. 3が、非置換エチレンである、請求項1〜32のいずれか一項に記載の化合物。
  34. 1が、R1Aで置換されたもしくは非置換のアリール、またはR1Aで置換されたもしくは非置換のヘテロアリールであり、R1Aが、ハロゲン、非置換C1−C6アルキル、−CF3、−OCF3、または−OR1Bであり、R1Bが、非置換C1−C6アルキルである、請求項1〜33のいずれか一項に記載の化合物。
  35. 1が、R1Aで置換されたフェニルであり、R1Aが、ハロゲン、非置換C1−C6アルキル、−CF3、−OCF3、または−OR1Bであり、R1Bが、非置換C1−C6アルキルである、請求項1〜34のいずれか一項に記載の化合物。
  36. 1が、式
    を有し、式中、R1A′およびR1A′′が独立に、ハロゲン、非置換C1−C6アルキル、−CF3、−OCF3、または−OR1Bであり、式中、R1Bが、非置換C1−C6アルキルである、請求項1〜35のいずれか一項に記載の化合物。

  37. の構造を有し、
    式中、
    nが、1〜10であり、
    各存在のR2Dが独立に、水素またはヒドロキシルである、請求項1に記載の化合物。
  38. 請求項1〜37のいずれか一項に記載の化合物および薬学的に許容される担体を含む、眼科用薬学的組成物。
  39. ヒトにおける眼疾患の治療方法であって、治療的に有効な量の、請求項1〜37のいずれか一項に記載の化合物を、それを必要とする対象に投与することを含む、方法。
  40. 前記投与が、局所投与である、請求項39に記載の方法。
  41. 前記疾患が、緑内障である、請求項39に記載の方法。
  42. 前記疾患が、黄斑変性である、請求項39に記載の方法。
  43. 前記疾患が、眼内圧から起こる、請求項39に記載の方法。
  44. 角膜肥厚の減少方法であって、治療的に有効な量の、請求項1〜37のいずれか一項に記載の化合物を、それを必要とする対象に投与することを含む、方法。
  45. 前記対象が、緑内障を患う、請求項44に記載の方法。
  46. 前記対象が、高眼圧症を患う、請求項44に記載の方法。
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