JP2015526601A - スルホン化ナフタレンポリオキサジアゾールポリマーより得られる繊維のブレンドから製造された難燃性紡績短繊維ヤーン - Google Patents

スルホン化ナフタレンポリオキサジアゾールポリマーより得られる繊維のブレンドから製造された難燃性紡績短繊維ヤーン Download PDF

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Abstract

ヤーンにおけるポリマー繊維と織物繊維の総量に基づいて、式(I)、並びに、式(II)及び(IIa)のうちの1つ又は両方(式中、QはH又はSO3Mであり、且つ、Mは1つ以上のカチオンである)の繰り返し単位を含むスルホン化したナフタレンポリオキサジアゾール系短繊維約50〜約95質量部と、24以上の限界酸素指数、及び、デニール当り約2グラム以上の引張り強さを有する織物短繊維約5〜約50質量部と、を有する難燃性紡績ヤーンが記載される。

Description

本出願は、2012年6月15日付けで出願された米国仮特許出願第61/660115号明細書の優先権の利益を主張するものであり、当該出願のすべての開示内容は、参照により本明細書に組み込まれる。
本発明は、難燃性紡績短繊維ヤーン(spun staple yarn)、並びにこれらのヤーンを含む布地及び衣類、並びにこれらの製造方法に関する。ヤーンは、スルホン化したナフタレンポリオキサジアゾールポリマーを含むポリマー短繊維のブレンドを含む。
火炎、高温、及び/又は電気アーク等に曝露され得る作業者は、耐熱性布から製造された保護衣及び保護物品を必要とする。保護性能を維持しながらのこれらの保護物品の有効性のいかなる向上も、又はこれらの物品の着心地の良さ、耐久性、及び染色性のいかなる向上も歓迎される。
ポリオキサジアゾールポリマーは、例えば、難燃性繊維などの高性能繊維などの多くの分野において有用である。可燃性を改善する方法の一つは、スルホン化したポリオキサジアゾールポリマーを調製することである。これらの方法は、スルホン化したモノマーの使用及びポストスルホン化を含む。Gomesらは(米国特許出願公開第20098/0318109号明細書、米国特許出願公開第2008/0193652号明細書、米国特許出願公開第2009/0203870号明細書)、リン酸中で硫酸ヒドラジンと芳香族ジカルボン酸を反応させてモノスルホン化したポリオキサジアゾールコポリマーを形成し、その後、ポリマーをポストスルホン化した。別の方法は、調製したままのポリマーをスルホン化するために、重合の際にオレウムを使用することである。Leeらは(米国特許第7,528,216号明細書、及び米国特許第7,582,721号明細書)、限られた量のオレウム中で硫酸ヒドラジンと芳香族ジカルボン酸を反応させることによって、ランダムなポリオキサジアゾールコポリマーを調製し、スルホン化したモノマーを使用してスルホン化したランダムなポリオキサジアゾールコポリマーを調製した(米国特許第7,528,217号明細書)。
従って、必要であることは、難燃性及び染色性などの特性が改善されたスルホン化したポリオキサジアゾール繊維の利益を利用する、保護衣類用に使用するヤーンにスルホン化したポリオキサジアゾールを組み込む方法である。
ヤーンにおけるポリマー繊維と織物繊維の総量に基づいて、式(I)、並びに、式(II)及び(IIa)のうちの1つ又は両方
Figure 2015526601
(式中、QはH又はSO3Mであり、且つ、Mは1つ以上のカチオンである)の繰り返し単位を含むスルホン化したポリオキサジアゾール系短繊維約50〜約95質量部と、24以上の限界酸素指数、及び、デニール当り約2グラム以上の引張り強さを有する織物短繊維約5〜約50質量部とを含む難燃性紡績ヤーンが開示される。
又、ヤーンにおけるポリマー繊維と織物繊維の総量に基づいて、式(I)、並びに、式(II)及び(IIa)のうちの1つ又は両方(式中、Mはカチオンである)の繰り返し単位を含むスルホン化したポリオキサジアゾール系短繊維少なくとも約25〜約80質量部と、モダクリル繊維約20〜約75質量部とを含む難燃性紡績ヤーンが開示される。
又、ヤーンにおけるポリマー繊維と織物繊維の総量に基づいて、式(I)、並びに、式(II)及び(IIa)のうちの1つ又は両方(式中、Mはカチオンである)の繰り返し単位を含むスルホン化したポリオキサジアゾール系短繊維約50〜約95質量部と、デニール当たり200グラム以上の引張り弾性率を有する高弾性率の短繊維約5〜約50質量部とを含む難燃性紡績ヤーンが開示される。
又、ヤーンにおけるスルホン化したポリオキサジアゾール系繊維と織物繊維の総量に基づいて、式(I)、並びに、式(II)及び(IIa)のうちの1つ又は両方(式中、Mはカチオンである)の繰り返し単位を含むスルホン化したポリオキサジアゾール系短繊維約20〜約50質量部と、剛直棒状短繊維約50〜約80質量部とを含む難燃性紡績ヤーンが開示される。
又、難燃性紡績ヤーンを含む防護服、織布、不織布、ベルト、又はフィラメントが開示される。
a)ヤーンにおけるポリマー繊維と織物繊維の総量に基づいて、式(I)、並びに、式(II)及び(IIa)のうちの1つ又は両方(式中、Mはカチオンである)の繰り返し単位を含むポリオキサジアゾール系短繊維約50〜約95質量部と、24以上の限界酸素指数、及び、デニール当り約2グラム以上の引張り強さを有する織物短繊維約5〜約50質量部との繊維混合物を形成する工程と、b)繊維混合物を紡績短繊維ヤーンに紡績する工程とを含む紡績ヤーンを製造する方法が、本明細書において開示される。
又、a)ヤーンにおけるポリマー繊維と織物繊維の総量に基づいて、式(I)、並びに、式(II)及び(IIa)のうちの1つ又は両方(式中、Mはカチオンである)の繰り返し単位を含むポリオキサジアゾール系短繊維少なくとも約25質量部と、モダクリル繊維約20〜約75質量部との繊維混合物を形成する工程と、b)繊維混合物を紡績短繊維ヤーンに紡績する工程とを含む紡績ヤーンを製造する方法が開示される。
又、a)ヤーンにおけるポリマー繊維と織物繊維の総量に基づいて、式(I)、並びに、式(II)及び(IIa)のうちの1つ又は両方(式中、Mはカチオンである)の繰り返し単位を含むポリオキサジアゾール系短繊維約50〜約95質量部と、デニール当たり200グラム以上の引張り弾性率を有する高弾性率の短繊維約5〜約50質量部との繊維混合物を形成する工程と、b)繊維混合物を紡績短繊維ヤーンに紡績する工程とを含む紡績ヤーンを製造する方法が開示される。
又、a)ヤーンにおけるポリマー繊維と織物繊維の総量に基づいて、式(I)、並びに、式(II)及び(IIa)のうちの1つ又は両方(式中、Mはカチオンである)の繰り返し単位を含むポリオキサジアゾール系短繊維約20〜約50質量部と、剛直棒状短繊維約50〜約80質量部との繊維混合物を形成する工程と、b)繊維混合物を紡績短繊維ヤーンに紡績する工程とを含む紡績ヤーンを製造する方法が開示される。
ヤーンにおけるポリマー繊維と織物繊維の総量に基づいて、式(I)、並びに、式(II)及び(IIa)のうちの1つ又は両方
Figure 2015526601
(式中、QはH又はSO3Mであり、且つ、Mは1つ以上のカチオンである)の繰り返し単位を含むスルホン化したポリオキサジアゾール系短繊維約50〜約95質量部と、24以上の限界酸素指数、及び、デニール当り約2グラム以上の引張り強さを有する織物短繊維約5〜約50質量部とを含む難燃性紡績ヤーンが開示される。
一実施形態においては、スルホン化したナフタレンポリオキサジアゾール系短繊維は、約50〜約85、又は約50〜約75、又は約60〜約85、又は約70〜約80質量部で存在し、且つ、高弾性率の短繊維は、約15〜約50、又は約25〜約40、又は約15〜約40、又は約20〜約30質量部で存在する。
適切な織物繊維としては、メタ−アラミド繊維、パラ−アラミド繊維、及びポリアゾール繊維が挙げられる。
又、ヤーンにおけるポリマー繊維と織物繊維の総量に基づいて、式(I)、並びに、式(II)及び(IIa)のうちの1つ又は両方(式中、Mはカチオンである)の繰り返し単位を含むスルホン化したナフタレンポリオキサジアゾール系短繊維少なくとも約25質量部〜約80質量部と、モダクリル繊維約20〜約75質量部とを含む難燃性紡績ヤーンが開示される。
一実施形態においては、スルホン化したナフタレンポリオキサジアゾール系短繊維は、約35〜約70、又は約50〜約75質量部、又は約45〜約60、又は約45〜約70質量部で存在し、且つ、モダクリル繊維は、約30〜約65、又は約25〜約50、又は約40〜約55、又は約30〜約55質量部で存在する。
適切なモダクリル繊維としては、塩化ビニリデンと組み合わされたアクリロニトリルのコポリマーが挙げられる。
又、ヤーンにおけるポリマー繊維と織物繊維の総量に基づいて、式(I)、並びに、式(II)及び(IIa)のうちの1つ又は両方(式中、Mはカチオンである)の繰り返し単位を含むスルホン化したナフタレンポリオキサジアゾール系短繊維少なくとも約50質量部〜約95質量部と、デニール当たり200グラム以上の引張り弾性率を有する高弾性率の短繊維約5〜約50質量部とを含む難燃性紡績ヤーンが開示される。
一実施形態においては、スルホン化したナフタレンポリオキサジアゾール系短繊維は、約50〜約85、又は約50〜約75、又は約60〜約85、又は約70〜約80質量部で存在し、且つ、高弾性率の短繊維は、約15〜約50、又は約25〜約40、又は約15〜約40、又は約20〜約30質量部で存在する。
多くの異なる繊維が、パラ−アラミド繊維、ポリアゾール繊維、炭素繊維、及びそれらの混合物を含む、高弾性率の短繊維として使用可能である。いくつかの実施形態においては、パラ−アラミド繊維が、高弾性率の短繊維としてブレンドにおいて使用可能である。アラミドとは、アミド(−CONH−)結合の少なくとも85%が2つの芳香環に直接結合しているポリアミドを意味する。アラミドとともに添加物を使用することができ、実際、10質量%と同量までのその他のポリマー材料をアラミドとブレンドできること、又はアラミドのジアミンを10%と同量のその他のジアミンで置き換えられた、又はアラミドの二酸塩化物を10%と同量のその他の二酸塩化物で置き換えられたコポリマーを使用できることが判明した。いくつかの実施形態においては、好ましいパラ−アラミドはポリ(パラフェニレンテレフタルアミド)である。有用なパラ−アラミド繊維を製造する方法が、例えば、米国特許第3,869,430号明細書、米国特許第3,869,429号明細書、及び米国特許第3,767,756号明細書に概して開示されている。このような芳香族ポリアミドの有機繊維の様々な形態が、E.I.du Pont de Nemours and Company(Wilmington,Delaware)、及び、帝人株式会社(日本)によって、それぞれ、Kevlar(登録商標)及びTwaron(登録商標)の商品名で販売されている。又、本明細書で使用される場合、コポリ(p−フェニレン/3,4’−ジフェニルエーテルテレフタルアミド)をベースとする繊維は、パラ−アラミド繊維と定義される。これらの繊維の市販版の一つは、又、帝人株式会社から入手可能であるTechnora(登録商標)繊維として知られている。
いくつかの実施形態においては、ポリアゾール繊維が、ブレンドにおいて高弾性率の繊維として使用可能である。例えば、適切なポリアゾールは、ポリベンゾアゾール、ポリピリダゾール等を含み、且つ、ホモポリマー又はコポリマーであることができる。ポリアゾールとともに、添加剤を使用することができ、10質量%と同量までのその他のポリマー材料をポリアゾールとブレンドすることができる。又、ポリアゾールのモノマーを10%以上と同量のその他のモノマーで置き換えられたコポリマーを使用することができる。適切なポリアゾールのホモポリマー及びコポリマーは、米国特許第4,533,693号明細書(1985年8月6日付け、Wolfeら)、米国特許第4,703,103号明細書(1987年10月27日付け、Wolfeら)、米国特許第5,089,591号明細書(1992年2月18日付け、Gregoryら)、米国特許第4,772,678号明細書(1988年9月20日付け、Sybertら)、米国特許第4,847,350号明細書(1992年8月11日付け、Harrisら)、及び米国特許第5,276,128号明細書(1994年1月4日付け、Rosenbergら)に記載されているものなどの、周知の手順によって製造可能である。
いくつかの実施形態においては、好ましいポリベンゾアゾールは、ポリベンゾイミダゾール、ポリベンゾチアゾール、及びポリベンゾオキサゾールである。ポリベンゾアゾールがポリベンゾイミダゾールである場合、ポリベンゾイミダゾールは、好ましくはPBIと称されるポリ[5,5’−ビ−1H−ベンゾイミダゾール]−2,2’−ジイル−1,3−フェニレンである。ポリベンゾアゾールがポリベンゾチアゾールである場合、ポリベンゾチアゾールは、好ましくはポリベンゾビスチアゾールであり、より好ましくはPBTと称されるポリ(ベンゾ[1,2−d:4,5−d’]ビスチアゾール−2,6−ジイル−1,4−フェニレンである。ポリベンゾアゾールがポリベンゾオキサゾールである場合、ポリベンゾオキサゾールは、好ましくはポリベンゾビスオキサゾールであり、より好ましくはPBOと称されるポリ(ベンゾ[1,2−d:4,5−d’]ビスオキサゾール−2,6−ジイル−1,4−フェニレンである。
いくつかの実施形態においては、好ましいポリピリダゾールは、ポリ(ピリドビスイミダゾール)、ポリ(ピリドビスチアゾール)、及びポリ(ピリドビスオキサゾール)を含む、剛直棒状ポリピリドビスアゾールである。好ましいポリ(ピリドビスオキサゾール)は、PIPDと称されるポリ(1,4−(2,5−ジヒドロキシ)フェニレン−2,6−ピリド[2,3−d:5,6−d’]ビスイミダゾールである。適切なポリピリドビスアゾールは、米国特許第5,674,969号明細書に記載されているものなどの、周知の手順によって製造可能である。高弾性率の炭素繊維が、当技術分野において周知であり、且つ、市販の炭素繊維としては、Toho Tenax America,Inc.より入手可能であるTenax(登録商標)繊維が挙げられる。
いくつかの好ましい実施例においては、高弾性率の短繊維は、24以上の限界酸素指数(LOI)を有し、これは、高弾性率の短繊維、又は、高弾性率の短繊維のみから製造される布地は、空気中で火災を引き起こすことはないことを意味する。いくつかの好ましい実施例においては、高弾性率の短繊維は、少なくとも26以上のLOIを有する。
いくつかの実施形態においては、高弾性率の短繊維は、デニール当たり少なくとも5グラム(dtex当り4.5グラム)の破断強力を有する。いくつかのその他の実施形態においては、高弾性率の短繊維は、デニール当たり少なくとも10グラム(dtex当り9グラム)の破断強力を有する。高弾性率の短繊維により高い引張り強さを付与することにより、紡績ヤーンから製造される最終的な布地と衣類における改善した強度及び耐久性に結びつく更なる強度を紡績ヤーンに提供する。又、場合によっては、ブレンドのパーセンテージに応じて、紡績ヤーンに対して高弾性率の短繊維によって提供される更なる引張り強さは、ヤーンから製造される布地及び衣類において拡大され、紡績ヤーンにおけるよりも、布地においてより引張り強さが改善することになると考えられる。
又、ヤーンにおけるポリマー繊維と織物繊維の総量に基づいて、式(I)、並びに、式(II)及び(IIa)のうちの1つ又は両方(式中、Mはカチオンである)の繰り返し単位を含むスルホン化したナフタレンポリオキサジアゾール系短繊維少なくとも約20〜約50質量部と、剛直棒状短繊維約50〜約80質量部とを含む難燃性紡績ヤーンが開示される。
一実施形態においては、スルホン化したナフタレンポリオキサジアゾール系短繊維は、約30〜約40、又は約35〜約40、又は約30〜約50、又は約20〜40質量部で存在し、且つ、剛直棒状短繊維は、約60〜約70、又は約60〜約65、又は約50〜約70、又は約60〜約80質量部で存在する。本明細書における目的において、「剛直棒状繊維」とは、剛直スペーサ部分として当技術分野において知られているものを有する剛直棒状芳香族ポリマーから製造される繊維を意味し、又、これらの剛直棒状繊維は、摩耗又は摩滅によりフィブリルを形成する。剛直スペーサは、多くの場合、別の環式部分、又は、−NH−、−CO−、−O−、−COO−、−N=N−、及び/又は−CH=CH−などの、官能性末端基を含む。一般的に、これらの剛直棒状ポリマーは、高いパラ配向性の芳香族基を有し、且つ、これらのポリマーから製造される繊維は、高い引張り弾性率を有する。摩耗又は摩滅により、剛直棒状繊維は、容易にフィブリル化する、即ち、それから伸長するフィブリルを備える中心繊維軸を有する構造を形成する。軸は、一般的に円柱、且つ、直径4〜50ミクロンであり、且つ、フィブリルは、軸に付随するわずか直径1ミクロン又は数ミクロンに過ぎない毛髪状の部材であり、長さは10〜100ミクロンである。
様々な繊維が、剛直棒状短繊維として使用可能である。いくつかの実施形態においては、パラ−アラミド繊維が、剛直棒状短繊維としてブレンドにおいて使用可能である。「アラミド」とは、アミド(−CONH−)結合の少なくとも85%が、2つの芳香環に直接結合したポリアミドを意味する。アラミドとともに添加物を使用することができ、実際、10質量%と同量までのその他のポリマー材料をアラミドとブレンドできること、又はアラミドのジアミンを10%と同量のその他のジアミンで置き換えられた、又はアラミドの二酸塩化物を10%と同量のその他の二酸塩化物で置き換えられたコポリマーを使用できることが判明した。いくつかの実施形態においては、好ましいパラ−アラミドは、ポリ(パラフェニレンテレフタルアミド)である。有用なパラ−アラミド繊維を製造する方法が、例えば、米国特許第3,869,430号明細書、米国特許第3,869,429号明細書、及び米国特許第3,767,756号明細書に概して開示されている。このような芳香族ポリアミドの有機繊維の様々な形態が、E.I.du Pont de Nemours and Company(Wilmington,Delaware)、及び、帝人株式会社(日本)によって、それぞれ、Kevlar(登録商標)及びTwaron(登録商標)の商品名で販売されている。又、本明細書で使用される場合、コポリ(p−フェニレン/3,4’−ジフェニルエーテルテレフタルアミド)をベースとする繊維は、パラ−アラミド繊維と定義される。これらの繊維の市販版の一つは、又、帝人株式会社から入手可能であるTechnora(登録商標)繊維として知られている。
いくつかの実施形態においては、ポリアゾール繊維が、ブレンドにおいて剛直棒状繊維として使用可能である。例えば、適切なポリアゾールは、ポリベンゾアゾール、ポリピリダゾール等を含み、且つ、ホモポリマー又はコポリマーであることができる。ポリアゾールとともに添加剤を使用することができ、10質量%と同量までのその他のポリマー材料をポリアゾールとブレンドすることができる。又、ポリアゾールのモノマーを10%以上と同量のその他のモノマーで置き換えられたコポリマーを使用することができる。適切なポリアゾールのホモポリマー及びコポリマーは、米国特許第4,533,693号明細書(1985年8月6日付け、Wolfeら)、米国特許第4,703,103号明細書(1987年10月27日付け、Wolfeら)、米国特許第5,089,591号明細書(1992年2月18日付け、Gregoryら)、米国特許第4,772,678号明細書(1988年9月20日付け、Sybertら)、米国特許第4,847,350号明細書(1992年8月11日付け、Harrisら)、及び米国特許第5,276,128号明細書(1994年1月4日付け、Rosenbergら)に記載されているものなどの、周知の手順によって製造可能である。いくつかの実施形態においては、好ましいポリベンゾアゾールは、ポリベンゾイミダゾール、ポリベンゾチアゾール、及びポリベンゾオキサゾールである。ポリベンゾアゾールがポリベンゾイミダゾールである場合、ポリベンゾイミダゾールは、好ましくはPBIと称されるポリ[5,5’−ビ−1H−ベンゾイミダゾール]−2,2’−ジイル−1,3−フェニレンである。ポリベンゾアゾールがポリベンゾチアゾールである場合、ポリベンゾチアゾールは、好ましくはポリベンゾビスチアゾールであり、より好ましくはPBTと称されるポリ(ベンゾ[1,2−d:4,5−d’]ビスチアゾール−2,6−ジイル−1,4−フェニレンである。ポリベンゾアゾールがポリベンゾオキサゾールである場合、ポリベンゾオキサゾールは、好ましくはポリベンゾビスオキサゾールであり、より好ましくはPBOと称されるポリ(ベンゾ[1,2−d:4,5−d’]ビスオキサゾール−2,6−ジイル−1,4−(フェニレン)である。
いくつかの実施形態においては、好ましいポリピリダゾールは、ポリ(ピリドビスイミダゾール)、ポリ(ピリドビスチアゾール)、及びポリ(ピリドビスオキサゾール)を含む、剛直棒状ポリピリドビスアゾールである。好ましいポリ(ピリドビスオキサゾール)は、PIPDと称されるポリ(1,4−(2,5−ジヒドロキシ)フェニレン−2,6−ピリド[2,3−d:5,6−d’]ビスイミダゾールである。適切なポリピリドビスアゾールは、米国特許第5,674,969号明細書に記載されているものなどの、周知の手順によって製造可能である。
又、いくつかの実施形態においては、紡績短繊維ヤーンは、21以上の限界酸素指数(LOI)を有する剛直棒状短繊維を含むことができ、これは、剛直棒状短繊維、又は、剛直棒状短繊維のみから製造される布地は、空気中で火災を引き起こすことはないことを意味する。いくつかの好ましい実施例においては、剛直棒状短繊維は、少なくとも26以上のLOIを有する。
いくつかの実施形態においては、剛直棒状短繊維は、デニール当たり少なくとも5グラム(dtex当り4.5グラム)の破断強力を有する。いくつかのその他の実施形態においては、剛直棒状短繊維は、デニール当たり少なくとも10グラム(dtex当り9グラム)の破断強力を有する。剛直棒状短繊維により高い引張り強さを付与することにより、紡績ヤーンから製造される最終的な布地と衣類における改善した強度及び耐久性に結びつく更なる強度を紡績ヤーンに提供する。又、場合によっては、紡績ヤーンに対して剛直棒状短繊維によって提供される更なる引張り強さは、ヤーンから製造される布地及び衣類において拡大され、紡績ヤーンにおけるよりも、布地においてより引張り強さが改善することになると考えられる。
又、ヤーンにおけるポリマー繊維と織物繊維の総量に基づいて、式(I)、並びに、式(II)及び(IIa)のうちの1つ又は両方(式中、Mはカチオンである)の繰り返し単位を含むスルホン化したナフタレンポリオキサジアゾール系短繊維少なくとも約50〜約95質量部と、21以上の限界酸素指数、及び、デニール当り約4グラム以上の引張り強さを有する織物短繊維約5〜約50質量部とを含む難燃性紡績ヤーンが開示される。
一実施形態においては、スルホン化したナフタレンポリオキサジアゾール系短繊維は、約50〜約85、又は約50〜約75、又は約60〜約85、又は約70〜約80質量部で存在し、且つ、高弾性率の短繊維は、約15〜約50、又は約25〜約40、又は約15〜約40、又は約20〜約30質量部で存在する。
本明細書において開示される難燃性紡績ヤーンにおいて、Mは、通常、H、Li、Na、K、又はNH4などの一価のカチオンである。いくつかの実施形態においては、スルホン化したナフタレンポリオキサジアゾール系短繊維の総量に基づいて、式(I)は、約5モル%〜約50モル%、又は約5モル%〜約40モル%、又は約10モル%〜約30モル%で存在し、且つ、式(II)及び(IIa)のうちの1つ又は両方は、約50モル%〜約95モル%、又は約60モル%〜約95モル%、又は約70モル%〜約90モル%で存在する。その他の実施形態においては、式(II)は、約60〜約95モル%、又は約70〜約90モル%で使用され、且つ、式(IIa)は、約0〜約30モル%、又は約0〜約20モル%で使用される。更にその他の実施形態においては、式(II)は存在することはなく、又は、式(IIa)は存在することはない。
Mは、形状品への紡績又は形成の、前又は後に、別のMにいつでも変換可能である。MがHである場合、ポリマーは、これらに限定されるものではないが、重炭酸ナトリウム、水酸化ナトリウム、水酸化セシウム、水酸化リチウム、水酸化カリウム、又は炭酸カリウムなどの塩と接触することによって中和されることができる。イオン交換及び/又は中和は、当技術分野における周知のいかなる方法によっても実施可能である。
スルホン化したナフタレンポリオキサジアゾール系短繊維は、ポリマー鎖におけるその他の部位の繰り返し単位を更に含むことができる。これらの繰り返し単位は、式(III)及び式(IIIa)のうちの1つ又は両方
Figure 2015526601
(式中、Mは1つ以上のカチオンである)を含むことができる。
スルホン化したナフタレンポリオキサジアゾール系短繊維は、少なくとも約2質量%、4質量%、又は6質量%の硫黄含有量を有することができる。硫黄の量は、重合前のモノマーのスルホン化、又はポリマーのスルホン化によって増加することができる。
本明細書において開示されるポリマーは、当技術分野における周知のいかなる方法又はプロセスによっても製造可能である。適切な方法の一つは、
a.ヒドラジン、オレウム、2,6−ナフタレンジカルボン酸(NDA)、場合により4,4’−オキシビス(安息香酸)(OBBA)、及び、テレフタル酸とイソフタル酸のうちの1つ又は両方を混ぜ合わせて反応混合物を形成する工程であって、この場合に、オレウムは、ヒドラジンのモル数に基づいて、少なくとも約4モル当量のSO3の量で加えられる工程と、
b.スルホン化したコポリオキサジアゾールポリマーを調製するまで、反応混合物を約100℃〜約180℃の温度まで加熱する工程と、
を含む。
又、その他のモノマーは、反応混合物中に存在してもよい。
本明細書において記載されるプロセスは、少なくとも約2質量%、4質量%、又は6質量%の硫黄含有量を含むスルホン化したポリオキサジアゾールコポリマーを調製することができる。NDA及び/若しくはOBBA、又は、テレフタル酸及びイソフタル酸のうちの1つ又は両方が、重合前に更にスルホン化される更なるプロセス工程、及び/又は、ポリオキサジアゾールコポリマー生成物がスルホン化されるプロセス工程によって、硫黄の量は増加することができる。このスルホン化は、オレウム、硫酸、又はその他のスルホン化剤との接触などの、最終生成物に悪影響をもたらさない当技術分野において周知のいかなる方法によっても、実施可能である。
ヒドラジンは、直接使用可能であるか、又は、固体ヒドラジン塩の形態で使用可能である。適切な固体塩の一つは、硫酸ヒドラジニウムとも称される、硫酸ヒドラジン、[N25]HSO4である。
発煙硫酸としても知られるオレウム、二硫酸、又はピロ硫酸は、硫酸中における三酸化硫黄(SO3)の様々な組成の溶液を意味する。通常、約15%又は18%から約30%の、又は、約22%のオレウムが使用され、これは、硫酸中のSO3の質量%を意味する。ヒドラジンのモル数に基づいて、オレウムは、少なくとも約4モル当量のSO3の量において、又は少なくとも約5モル当量の量において加えられる。
使用される試薬の量は、最終ポリマーにおける繰り返し単位の所望のパーセンテージによって決定される。使用されるジカルボン酸の総量に基づいて、2,6−ナフタレンジカルボン酸は、約1モル%〜約100モル%未満、又は約5モル%〜約50モル%、又は約5モル%〜約30モル%での量で使用され、且つ、テレフタル酸とイソフタル酸のうちの1つ又は両方は、約1モル%又は約100モル%未満、又は約50モル%〜約99モル%、又は約70モル%〜約95モル%の量で使用される。別の実施形態においては、OBBAは、約1モル%〜約30モル%、又は約2モル%〜約20モル%で存在する。別の実施形態においては、テレフタル酸は、約50〜約95モル%、又は約80〜約90モル%で使用され、且つ、イソフタル酸は、約0〜約30モル%、又は約0〜約20モル%で使用される。別の実施形態においては、テレフタル酸は存在することはなく、又は、イソフタル酸は存在することはない。様々な比のヒドラジンを使用可能であるが、通常、ジカルボン酸:ヒドラジンの約1:1のモル比で使用される。
成分は、いかなる順序においても混ぜ合わせることができるが、通常、固体成分は、初めに完全にともに混合され、次いでオレウムと混ぜ合わされる。一実施形態においては、オレウムは、単一の工程において加えられる、即ち、1つのアリコートにおいて加えられる。別の実施形態においては、オレウム及びNDA及び場合によりOBBAは、その他のジカルボン酸及びヒドラジンを加える前に、ともに混合物されることができる。次いで、混合物を、撹拌又はその他のかき混ぜる手段によって、十分に溶解するまで、通常少なくとも5分間、完全に混合する。この溶解は、室温から約100℃までで実施可能である。
一実施形態においては、このプロセスは、
1)ヒドラジン又はその塩、NDA及び場合によりOBBA、及びテレフタル酸及びイソフタル酸のうちの1つ又は両方を混ぜ合わせて前混合物を形成する工程と、
2)前混合物を少なくとも5分間、撹拌する工程と、
3)ヒドラジンのモル数に基づいて、オレウムを、少なくとも約5モル当量のSO3の量において、前混合物に加えて反応混合物を形成する工程と、
を含む。
溶解後、充分なポリマーが形成するまで、混合物は反応に供される。通常、重合反応は、少なくとも約0.5時間、約100℃〜約180℃、又は約120℃〜約140℃の温度で実施される。温度は、反応の際、維持、又は増加、又は一定の比で増加させることができる。温度を利用して、最終ポリマーにおけるスルホン化の量及びスルホン化した繰り返し単位の種類を制御することができる。例えば、より多くのスルホン化及び/又は閉環した繰り返し単位が要求される場合、温度は、通常、約120℃を超えるまで、増加しなければならない。より少ないスルホン化及び/又は閉環した繰り返し単位が要求される場合、温度は、通常、約100℃を下回るまで、低下しなければならない。
前述で開示されたプロセスにより調製されるスルホン化したナフタレンポリオキサジアゾールポリマーは、形状品に形成される前又は後に中和されることができ、その結果、Hのカチオンは、別のカチオン、通常、Li、Na、K、又はNH4などの一価のカチオンによって置き換えられる。これは、スルホン化したナフタレンポリオキサジアゾールポリマーを、中和剤、通常、重炭酸ナトリウムなどの塩基性塩又はその他のイオン交換剤と接触させることによって実施される。
又、本明細書において記載されるプロセスによって調製したスルホン化したコポリオキサジアゾールポリマー、並びに、それから製造される形状品及び繊維が開示される。
本明細書において記載されるポリマーは、フィルム、フィブリド、フロック向けの繊維、及び繊維製品への使用向けの繊維、並びに防護服、織布、不織布、紙材、ベルト、又はフィラメントに使用するための繊維などの形状品に形成されることができる。ポリマーを重合溶媒又はポリマー用の別の溶媒に溶かした溶液を使用して、ポリマーは、溶液紡糸を介して繊維に紡糸されることができる。繊維の紡糸は、当技術分野において周知の通り、乾式紡糸、湿式紡糸、又は乾燥ジェット湿式紡糸(エアギャップ紡糸としても知られる)によって、多孔紡糸口金を介して実施され、マルチフィラメントヤーン又はトウを生成することができる。
本明細書に記載の付形物品としては、押し出し成形された又はブロー成形された形状品又はフィルム、成型品等が挙げられる。ドープを平面上に流し込むこと、ドープを押し出し成形機を介して押し出し成形してフィルムを形成すること、又はドープフィルムを押し出し及びブロー成形して押し出しブロー成形されたフィルムを形成することなどの任意の周知の技術によって、フィルムを作製可能である。ドープフィルムの押し出し成形に用いられる通常の技術としては、繊維に使用されるものと同様なプロセスが挙げられ、この場合に、溶液は、紡糸口金又はダイを介してエアギャップに移行し、次いで凝集浴に入る。ドープフィルムの押し出し成形及び配向についてのより詳細な記載は、Pieriniら(米国特許第5,367,042号明細書)、Chenevey(米国特許第4,898,924号明細書)、Harveyら(米国特許第4,939,235号明細書)、及びHarveyら(米国特許第4,963,428号明細書)で見られることができる。通常、調製されたドープフィルムは、好ましくは約250ミル(6.35mm)厚以下であり、より好ましくは大きくとも約100ミル(2.54mm)厚である。
「繊維」は、長さの、長さに垂直な断面積にわたる幅に対する高い比を有する、比較的柔軟性のある、物質の単位として定義される。本明細書においては、用語「繊維」は、用語「フィラメント」又は「エンド(end)」又は「連続フィラメント」と相互に交換して使用される。本明細書に記載のフィラメントの断面は、円形又は豆形などの、任意の形状であることができるが、通常は一般的に丸形であり、且つ、通常は実質的には中空ではなく中身が詰まっている。パッケージにおいてボビンに紡糸された繊維は、連続繊維と称される。繊維は、短繊維と呼ばれる短い長さに切断されることができる。繊維は、フロックと呼ばれる更により短い長さに切断されることができる。ヤーン、マルチフィラメントヤーン、又はトウは、複数の繊維を含む。ヤーンは、絡み合わされる、及び/又はより合わされることができる。
繊維は、いかなる数のプロセスをも使用して、溶液から紡糸することができるが、湿式紡糸及びエアギャップ紡糸が最もよく知られている。湿式紡糸において、紡糸口金は、繊維を直接凝固浴の液体に押出し、通常、紡糸口金は、凝固浴の表面の真下に浸される又は位置される。エアギャップ紡糸(「乾式ジェット」湿式紡糸としても周知である場合がある)においては、紡糸口金は、繊維を最初に、非常に短い期間、空気などのガス中に押出し、次いで、繊維は、直ぐに液体凝固浴に導入される。通常、紡糸口金は、凝固浴の表面の真上に位置され、紡糸口金の面と凝固浴の表面との間に、「エアギャップ」を生成する。紡糸口金及び浴の一般的な配置は、当技術分野で周知であり、米国特許第3,227,793号明細書、米国特許第3,414,645号明細書、米国特許第3,767,756号明細書、及び米国特許第5,667,743号明細書における図面で、高強度ポリマーのためのこのような紡糸プロセスを例示している。
「乾式紡糸」は、溶液を気体雰囲気を有する加熱されたチャンバーに押し出して、溶媒を除去し、固体のフィラメントを残すことによって、フィラメントを作製するプロセスを意味する。溶液は、溶媒中に繊維を形成するポリマーを含み、1つ以上の紡糸口金孔を介して連続した流れにて押し出され、ポリマー分子を配向させる。これは、ポリマー溶液を押し出して液体の沈殿媒体又は凝集媒体にして、ポリマーフィラメントを再生する、「湿式紡糸」又は「エアギャップ紡糸」とは異なる。換言すれば、乾式紡糸では、気体が主要な溶媒抽出媒体であり、且つ、湿式紡糸では、液体が主要な溶媒抽出媒体である。乾式紡糸では、固体のフィラメントの形成の後、フィラメントを液体で処理して、フィラメントを冷却するか、又はフィラメントを洗浄して、更に残留溶媒を抽出することができる。
次いで紡糸後に、従来の技術を使用して必要に応じて、マルチフィラメントヤーン又はトウにおける繊維を処理し、繊維を中和、洗浄、乾燥、又は熱処理して、安定且つ有用な繊維を製造することができる。本明細書に記載のポリマーから形成される繊維は、様々な用途に有用である。不純物が変色させる場合があるが、これらの繊維は、無色であるか、又は無色〜白色であり、且つ、ポリマーは、約24以上、又は約26以上、又は約28以上の限界酸素指数を有することから、難燃性繊維として特に有用である。
一実施形態においては、繊維は、0.003’’又は0.008’’の直径を有する5〜50の孔を備える紡糸口金を使用して、5〜25質量%のポリマーの濃度範囲にある硫酸溶液から紡糸されることができる。紡糸溶液の体積流速は、通常0.3〜2mL/分である。次いで、繊維は、室温の、又は高温の、又は副周囲温度の、0〜70質量%の硫酸を含有する溶液、飽和塩溶液、又は塩基性水溶液で満たされた凝固浴に直接押し出される。
開口部の数、大きさ、形状、及び構成は、所望の繊維製品を達成するために変動されることができる。押し出されたドープは、非凝集流動層を事前に通過するかしないかにかかわらず、移送されて凝集浴に入る。非凝集流動層は、一般的に空気であるが、ドープに対して非凝集剤である任意のその他の不活性気体又は液体であることができる。
繊維及び/又はフィルムは、紡糸溶液、ドープ、又は凝集浴に加えられる、又は、紡糸プロセスの間又は後に繊維に被覆される、染料、色素、抗酸化剤、艶消し剤、静電防止剤、及び紫外線安定剤などの通常の添加剤を含有することができる。繊維は、良好な染色性を、特にカチオン染料で示すであろう。
塩基性又はカチオン染料は、水溶性であり、且つ、アニオン及び着色したカチオンに解離する。カチオンは、ポリマーマスターバッチにおけるスルホン基のために強い親和性を有し、塩を形成する。
前述で開示されたプロセスにより調製されるスルホン化したポリオキサジアゾールコポリマーは、形状品に形成される前又は後に中和されることができ、その結果、Hのカチオンは、別のカチオン、通常、Li、Na、K、又はNH4などの一価のカチオンによって置き換えられる。これは、スルホン化したポリオキサジアゾールコポリマーを、中和剤、通常、重炭酸ナトリウムなどの塩基性塩又はその他のイオン交換剤と接触させることによって実施される。
本明細書において使用される場合、用語「短繊維」は、所望の長さに切断される又は牽切される繊維、又は、フィラメントと比較した際、長さの、長さに垂直な断面積の幅に対する低い比を有する天然に存在する又は作製された繊維を意味する。人工短繊維は、綿、紡毛、又は梳毛のヤーンの紡績装置における加工に適切な長さに切断又は作製される。短繊維は、(a)実質的に均一な長さ、(b)可変の又はランダムな長さを有することができ、又は、(c)短繊維の一部分は、実質的に均一な長さを有し、且つ、もう一方の一部分における短繊維は、異なる長さを有し、ともに混合されたこれら一部分における短繊維は、実質的に均一な分布を形成する。
いくつかの実施形態においては、適切な短繊維は、約0.25センチメートル(0.1インチ)〜約30センチメートル(12インチ)の長さを有する。いくつかの実施形態においては、短繊維の長さは、約1センチメートル(0.39インチ)〜約20センチメートル(8インチ)である。いくつかの好ましい実施形態においては、短繊維プロセスによって作製された短繊維は、約1センチメートル(0.39インチ)〜約6センチメートル(2.4インチ)の短繊維長を有する。
短繊維は、いかなるプロセスによっても作製可能である。例えば、短繊維は、回転カッター又はギロチンカッターを使用して、連続したストレート繊維から切断されることができて、ストレート(即ち、波形でない)短繊維をもたらし、又は更には、好ましくはセンチメートル当たり8つ以下の波形からなる波形(又は反復する屈曲)頻度を備える、短繊維の長さに沿って鋸歯形の波形を有する波形の連続繊維から切断されることができる。
又、短繊維は、連続繊維を牽切することによって形成されて、波形として作用する変形部を備える短繊維をもたらすことができる。牽切短繊維は、所定の距離である切断ゾーンを1つ以上有する牽切操作において、連続フィラメントのトウ又は束を切断することによって作製され、切断ゾーンの調整によって制御された平均切断長を有する繊維のランダムな可変の部分を生成することができる。
紡績短繊維ヤーンは、当技術分野において周知である従来の長短繊維リング精紡プロセスを使用して、短繊維から作製可能である。短繊維の、綿系の紡績の場合、通常、約1.9〜5.7センチメートル(0.75〜2.25インチ)の繊維長が使用される。長繊維の、梳毛又は紡毛系の紡績の場合、通常、約16.5センチメートル(6.5インチ)までの繊維が使用される。しかしながら、又、エアジェット紡績、オープンエンド紡績、及び短繊維を使用可能なヤーンに変換する多くのその他の種類の紡績を使用して、ヤーンを紡績することができるので、これは、リング精紡に限定することを意図するものではない。
又、紡績短繊維ヤーンは、牽切トウ−トップ繊維プロセスを使用して牽切することによって、直接作製可能である。通常、従来の牽切プロセスによって形成されるヤーンにおける短繊維は、約18センチメートル(7インチ)までの長さを有する。しかしながら又、牽切によって作製される紡績短繊維ヤーンは、例えばPCT特許出願第0077283号パンフレットに記載のプロセスを介して、約50センチメートル(20インチ)までの最大長を備える短繊維を有することができる。牽切プロセスは、ある程度の波形を与えて繊維にするので、牽切短繊維は、通常、波形を必要とすることはない。
又、短繊維は、連続繊維を牽切することによって形成されて、波形として作用する変形部を備える短繊維をもたらすことができる。牽切短繊維は、所定の距離である切断ゾーンを1つ以上有する牽切操作において、連続フィラメントのトウ又は束を切断することによって作製され、切断ゾーンの調整によって制御された平均切断長を有する繊維のランダムな可変の部分を生成することができる。
用語、連続フィラメントは、比較的小さい直径を有する柔軟性のある繊維を意味し、その長さは、短繊維に適用されるものより長い。連続フィラメント繊維、及び連続フィラメントのマルチフィラメントヤーンは、当業者に周知のプロセスによって作製可能である。
多くの種類の繊維が、繊維製品の短繊維として使用可能である。いくつかの実施形態においては、アラミド繊維が、繊維製品の短繊維としてブレンド物に使用可能である。いくつかの好ましい実施形態においては、メタ−アラミド繊維が、繊維製品の短繊維としてブレンド物に使用可能である。アラミドとは、アミド(−CONH−)結合の少なくとも85%が2つの芳香環に直接結合しているポリアミドを意味する。メタ−アラミドは、ポリマー鎖におけるメタ配置又はメタ配向した結合を含むポリアミドである。メタ−アラミド繊維は、E.I.du Pont de Nemours and Company(Wilmington,Delaware)のNomex(登録商標)の商品名で現在入手可能である。アラミドとともに添加物を使用することができ、実際、10質量%と同量までのその他のポリマー材料をアラミドとブレンドできること、又はアラミドのジアミンを10%と同量のその他のジアミンで置き換えられた、又はアラミドの二酸塩化物を10%と同量のその他の二酸塩化物で置き換えられたコポリマーを使用できることが判明した。いくつかの実施形態においては、好ましいメタ−アラミド繊維は、ポリ(メタ−フェニレンイソフタルアミド)(MPD−I)である。この繊維は、いかなる数のプロセスをも使用して、乾式又は湿式紡糸によって紡糸することができる。米国特許第3,063,966号明細書及び米国特許第5,667,743号明細書は、有用なプロセスを例示している。
いくつかの実施形態においては、パラ−アラミド繊維は、炎強化を増加させ熱収縮を減少させるために、ブレンドにおける織物短繊維として使用可能である。パラ−アラミド繊維は、E.I.du Pont de Nemours and Company(Wilmington,Delaware)のKevlar(登録商標)、及び、帝人株式会社(日本、東京)のTwaron(登録商標)の商品名で現在入手可能である。本明細書における目的において、帝人株式会社(日本、東京)から入手可能であり、コポリ(p−フェニレン/3,4’ジフェニルエステルテレフタルアミド)から製造されるTechnora(登録商標)繊維は、パラ−アラミド繊維であると考えられる。
いくつかの実施形態においては、ポリアゾール繊維は、ブレンドにおける織物繊維として使用可能である。例えば、適切なポリアゾールは、ポリベンゾアゾール、ポリピリダゾール等を含み、ホモポリマー又はコポリマーであることができる。ポリアゾールとともに添加剤を使用することができ、10質量%と同量までのその他のポリマー材料を、ポリアゾールとブレンドすることができる。又、ポリアゾールのモノマーを10%以上と同量のその他のモノマーで置き換えられたコポリマーを使用することができる。適切なポリアゾールのホモポリマー及びコポリマーは、米国特許第4,533,693号明細書(1985年8月6日付け、Wolfeら)、米国特許第4,703,103号明細書(1987年10月27日付け、Wolfeら)、米国特許第5,089,591号明細書(1992年2月18日付け、Gregoryら)、米国特許第4,772,678号明細書(1988年9月20日付け、Sybertら)、米国特許第4,847,350号明細書(1992年8月11日付け、Harrisら)、及び米国特許第5,276,128号明細書(1994年1月4日付け、Rosenbergら)に記載されているものなどの、周知の手順によって製造可能である。
いくつかの実施形態においては、好ましいポリベンゾアゾールは、ポリベンゾイミダゾール、ポリベンキソチアゾール、及びポリベンゾオキサゾールである。ポリベンゾアゾールがポリベンゾイミダゾールである場合、ポリベンゾイミダゾールは、好ましくはPBIと称されるポリ[5,5’−ビ−1H−ベンゾイミダゾール]−2,2’−ジイル−1,3−フェニレンである。ポリベンゾアゾールがポリベンキソチアゾールである場合、ポリベンキソチアゾールは、好ましくはポリベンキソビスチアゾールであり、より好ましくはPBTと称されるポリ(ベンキソ[1,2−d:4,5−d’]ビスチアゾール−2,6−ジイル−1,4−フェンである。ポリベンゾアゾールがポリベンゾオキサゾールである場合、ポリベンゾオキサゾールは、好ましくはポリベンゾビスオキサゾールであり、より好ましくはPBOと称されるポリ(ベンゾ[1,2−d:4,5−d’]ビスオキサゾール−2,6−ジイル−1,4−フェニレンである。いくつかの実施形態においては、好ましいポリピリダゾールは、ポリ(ピリドビスイミダゾール)、ポリ(ピリドビスチアゾール)、及びポリ(ピリドビスオキサゾール)を含む、剛直棒状ポリピリドビスアゾールである。好ましいポリ(ピリドビスオキサゾール)は、PBIと称されるポリ(1,4−(2,5−ジヒドロキシ)フェニレン−2,6−ピリド[2,3−d:5,6−d’]ビスイミダゾールである。適切なポリピリドビスアゾールは、米国特許第5,674,969号明細書に記載されているものなどの、周知の手順によって製造可能である。
いくつかの実施形態においては、モダクリル繊維が使用可能である。本発明に使用される好ましいモダクリル繊維は、塩化ビニリデンと組み合わせられたアクリロニトリルのコポリマーである。このコポリマーは、加えて、難燃性を改善するために酸化アンチモン又は複数の酸化アンチモンを有することができる。このような有用なモダクリル繊維としては、2質量%の三酸化アンチモンを有する米国特許第3,193,602号明細書に記載の繊維、少なくとも2質量%、好ましくは8質量%以下の量で存在する様々な酸化アンチモンを用いて製造される米国特許第3,748,302号明細書に記載の繊維、及び8〜40質量%のアンチモン化合物を有する米国特許第5,208,105号明細書、及び米国特許第5,506,042号明細書に記載の繊維が挙げられるが、これらに限定されるものでない。好ましいモダクリル繊維は、様々な形態で、株式会社カネカ(日本)から市販されており、いくつかは酸化アンチモンを含有しないが、Protex Cなどのその他のものは10〜15質量%のそれらの化合物を含有すると言われている。
いくつかの好ましい実施形態においては、様々な種類の短繊維が短繊維ブレンドとして存在する。繊維ブレンドとは、いかなる方法においても2つ以上の短繊維種の組み合わせを意味する。好ましくは、短繊維ブレンドは、ブレンド中の様々な短繊維が繊維の比較的均一な混合物を形成することを意味する、「緊密ブレンド」である。いくつかの実施形態においては、2つ以上の短繊維種は、様々な短繊維が短繊維ヤーンの束に均一に分布されるようにヤーンが紡績される前に又は紡績されている間にブレンドされる。
布地は紡績短繊維ヤーンから製造することができ、且つ、織布又は編布を含むことができるが、これらに限定されるものではない。一般的な布地の設計及び構成は、当業者にとって周知である。「織」布とは、平織、千鳥綾織、斜子織、朱子織、綾織等などの任意の織布を生成するために、縦糸又は縦方向のヤーン、及び、横糸又は横方向のヤーンを互いに織り合わせることによって、織機にて通常形成される布地を意味する。平織及び綾織は、業界で使用される最も一般的な織り方であると考えられ、多くの実施形態において好ましい。
「編」布とは、針を使用してヤーンループを結び合わせることによって通常形成される布地を意味する。多くの例において、製編された布地を製造するために、紡績短繊維ヤーンは、ヤーンを布地に変換する編み機に送られる。必要に応じて、多数のエンド又はヤーンが、撚りをかけられ又はかけられずに編み機に供給されることができる、即ち、ヤーンの束、又は合撚ヤーンの束は、編み機にともに送られ、従来の技術を使用して、製編されて布地になるか、又は手袋などの衣料品に直接なることができる。いくつかの実施形態においては、繊維の緊密なブレンドを有する1つ以上の紡績短繊維ヤーンとともに、1つ以上のその他の短繊維ヤーン又は連続フィラメントヤーンをともに送ることによって、製編された布地に機能性を付与することが望ましい。編物の締りは、いかなる特定の要求をも満たすように調整可能である。保護用衣服における特性の非常に有効な組合せは、例えば、単一のジャージ編み及びテリー編み模様などで見出されている。
いくつかの特に有用な実施形態においは、紡績短繊維ヤーンは、難燃性衣類を製造するために使用することができる。いくつかの実施形態においては、衣類は、紡績短繊維ヤーンから製造された保護布の本質的に1つの層を有することができる。こうしたタイプの例示的な衣類としては、消防士用の又は軍人用のジャンプスーツ及びカバーオールが挙げられる。こうしたスーツは、通常、消防士被服上に使用され、森林火災と戦うべき区域へパラシュートで降りるために使用することができる。その他の衣類としては、極度の熱事象が起こる可能性がある化学処理工業又は工業電気/用役などの状況で着用することができるズボン、シャツ、手袋、袖などを挙げることができる。いくつかの好ましい実施形態においては、布地は、オンス/平方ヤード当たり少なくとも0.8カロリー/平方センチメートルの耐アーク性を有する。
一実施形態においては、スルホン化したナフタレンポリオキサジアゾール系短繊維と織物短繊維の繊維混合物が、繊維の緊密なブレンドを製造することによって形成される。必要に応じて、短繊維のこの比較的均一な混合物中でその他の短繊維を組み合わせることができる。ブレンドすることは、当技術分野における周知のいかなる数の方法によっても達成可能であり、この方法は、連続フィラメントのいくつかのボビンをクリール(creel)し、同時に2種類以上のフィラメントを切断して切断短繊維のブレンドを形成するプロセス、又は、様々な短繊維を開俵し、次いで開繊機、ブレンダー、カードにて、様々な繊維を開繊しブレンドすることを伴うプロセス、又は、カードにおいて繊維の混合物のスライバーを形成するなど、様々な短繊維のスライバーを形成し、次いで更に加工されて混合物を形成するプロセスを含む。様々な種類の異なる繊維が、ブレンドの全体に渡って比較的均一に分布する限り、緊密な繊維のブレンドを製造するその他のプロセスが可能である。ヤーンがブレンドから形成される場合、ヤーンは又、短繊維の比較的均一な混合物を有する。一般的に、最も好ましい実施形態においては、短繊維の不十分な開繊による繊維の結び目又はスラブ、及びその他の主要な欠陥が、最終的な布地の品質を損なう量で存在することがないように、個々の短繊維は、有用な布地を製造するために繊維加工において通常である程度に、開繊されるか又は分けられる。
好ましいプロセスにおいては、更なる官能性を得るために必要に応じて、緊密な短繊維のブレンドは、任意のその他の短繊維とともに、開俵より得られた短繊維を最初にともに混ぜ合わせることによって製造される。次いで、繊維のブレンドは、カード機を使用してスライバーに形成される。カード機は、繊維を分けて、配列及び供給し、カード掛けされたスライバーとして一般的に知られる、実質的な撚りを伴わないゆるく結集した繊維の連続した房にするために、繊維産業において一般的に使用される。カード掛けされたスライバーは、これに限定されるものではないが、通常、2工程の延伸プロセスによって、延伸されたスライバーに加工される。
次いで、紡績短繊維ヤーンは、オープンエンド紡績及びリング精紡などの従来の綿系又は短繊維の紡績プロセスを含む技術、又は、空気を使用して短繊維を撚り合わせてヤーンにする、Murataエアジェット紡績などのより高速の空気紡績技術を使用して、延伸されたスライバーから形成される。又、紡績ヤーンの形成は、従来の紡毛系のプロセス又は梳毛若しくは半梳毛のリング精紡若しくは牽切紡績などの長繊維のプロセスを使用することによって達成可能である。加工系に関わらず、リング精紡は、紡績短繊維ヤーンを製造する一般的な好ましい方法である。
特に明記しない限り、実施例はすべて、以下の手順を使用して調製した。試薬の比は、モル比として与えられる。オレウムは、E.I.du Pont de Nemours and Company(Wilmington,Delaware)より入手した。テレフタル酸(TA)、イソフタル酸(IA)、4,4’−オキシビス(安息香酸)(OBBA)、2,6−ナフタレンジカルボン酸(NDA)、メタンスルホン酸、ポリリン酸、及びd6−ジメチルスルホキシドは、Sigma−Aldrich(登録商標)より入手した。硫酸ヒドラジンは、Acros Organicsより入手した。硫酸及び重炭酸ナトリウムは、EMD Chemicals,Inc.より入手した。2,6−ナフタレンジカルボン酸(NDA)は、Novolyte Technologiesより入手した。
一般重合手順
特に特定されない限り、特定されるように、モノマーの比を変動させるとともに、以下の一般重合手順をそれぞれの実施例において使用した。ガラスのメカニカルスターラー、窒素注入口、及び試薬添加口を備える乾燥した100mLガラス反応器に、固体硫酸ヒドラジン(0.015モル、1モル当量)、及び合計で1モル当量となる量のジカルボン酸を加えた。ジカルボン酸:硫酸ヒドラジンのモル比は、特に特定されない限り、1:1であった。ジカルボン酸それぞれの特定のモル比は、各実施例において特定されている。固体成分を、窒素下にて15分間完全にともにブレンドした。特に特定しない限り、このブレンドした固体の混合物に、撹拌しながら、室温で、28.5gの18.7%オレウム(発煙硫酸、18.7質量%の遊離SO3含有量)(4.4モル比)を加えた。反応のケトルを完全に密閉し、漏れがないようにし(攪拌軸を含む)、気相成分がケトルから逃れるのを防止する。混合物を、数分間、室温で、機械的に撹拌する(250RPM)。次いで、混合物を、約30分の時間に渡り、130℃まで加熱する。通常の重合を、130℃で4時間進行させた。重合の間、重合溶液の粘性があまりに高くなる場合、しばしば、撹拌速度を低下させるか又は停止させた。
いくつかの実施例においては、予め反応したNDAを使用する。2,6−NDAを18.7%オレウムに溶解し、反応を130℃で6.5時間進行させた。反応器に、前述の同一比にて、硫酸ヒドラジン及びその他のジカルボン酸を投入した。次いで、スルホン化した2,6−NDAの混合物を加えた。混合物は、反応混合物に取り込まれなかった多くの固体の塊を含んだ。重合を130℃で4時間進行させた。
一般繊維形成手順
2つの方法を使用して繊維を調製した。
ポリマー反応混合物を、硫酸(95〜98%)で希釈した。凝固した繊維が引き離されないことを保証する速度で回転させながら、溶液粘度が、細い連続した流れが水を含むブレンダーの中に落ちることができるのに十分な高さであるように、十分な硫酸を加えた。このプロセスの最適化を、それぞれの重合において実施した。繊維を凝固するために、ゴム隔膜を、ブレンダーのブレードの上部に加えて、これによって、繊維が絡み付き収集できることを可能にした。次いで、繊維を、ガラスバイアルに対して、通常は手によって巻き取り、水で洗浄し、次いで完全に中和されるまで、希釈した重炭酸ナトリウムに浸漬した。次いで、繊維を洗浄し水に浸漬させ、いかなる残留重炭酸ナトリウムも除去した。繊維は、周囲条件において乾燥させた。いくつかの実施例においては、メタンスルホン酸におけるサイズ排除クロマトグラフィー(SEC)によって分子量を決定するために、繊維の試料を室温で高真空下にて乾燥させた。
繊維を、6〜9質量%ポリマーの濃度範囲の硫酸溶液から紡糸した。溶液を、0.003’’又は0.008’’の直径を有する5〜20の孔を備える紡糸口金を介してギヤポンプによって供給した。紡糸溶液の体積流速は、0.2〜2mL/分であった。繊維を、直接、0〜70質量%硫酸の室温の溶液で満たされた凝固浴中に押し出した。セラミックのガイドを通して、凝固浴から室温水の洗浄浴に入り、繊維が現れた。洗浄浴において、繊維を、2つの速度制御された駆動ロールに巻き付け、次いで50〜600%に延伸した。3つの巻き付けは、通常、これらのロールそれぞれに巻いて行った。繊維をフェノール樹脂のコアに巻き付けた。次いで、巻き付けた繊維ボビンを、一連のバッチ工程において、0.5質量%の重炭酸ナトリウム又は水酸化ナトリウム溶液において中和し、脱イオン水で洗浄し、室温で空気乾燥した。
一般キャストフィルム調製手順
ガラス板に対して流し込みを可能にし、均一なフィルムを得ることができるであろう粘度が得られるまで、重合溶液を硫酸(95〜98%)で希釈した。この粘度は、通常、繊維を凝固するのに必要な粘度未満であった。ポリマー及びガラス板を、フィルムを凝固するために、水浴に浸漬させた。完全に中和されるまで、凝固したフィルムを水で洗浄し、次いで希釈した重炭酸ナトリウムに浸漬させた。次いで、フィルムを洗浄し水に浸漬させ、いかなる残留重炭酸ナトリウムも除去した。感触によって大部分乾燥するまで、フィルムを、紙タオルの間で様々な程度の圧力にて繰り返し押圧した。次いで、フィルムを、アルミニウムホイルシートの間に置き、5分間、10,000lbで押圧した。得られたフィルムを、24時間、室温で、高真空にて乾燥した。
LOI測定
限界酸素指数(LOI)は、ASTM G125/D2863の条件下で最初は室温で材料の火炎燃焼をちょうど起こす酸素と窒素との混合物中において、体積%として表される酸素の最低濃度である。試料の迅速なスクリーニングを可能にするために、LOIを、改変したASTM法(ASTM D2863)を使用して測定した。LOI装置に挿入されガラス煙突で覆われた試料ホルダーに、フィルムを載置した。ガラス煙突内の酸素含有量を、デジタル的に制御した。フィルムは炎に曝露され、試料が燃焼するまで、煙突の酸素レベルは増加した。任意の所定の試料のLOIを、ロウソク状の燃焼が継続可能である地点において測定した。
実施例1〜23
Figure 2015526601
(1)比較例。オレウムはポリリン酸と置き換えられ、且つ、硫酸はリン酸と置き換えられた。
(2)比較例。反応温度は、一般手順に記載されるように、130℃の代わりに、140℃に増加した。その他の全ての仕様は、同一である。
(3)比較例。反応温度は、一般手順に記載されるように、130℃の代わりに、150℃に増加した。その他の全ての仕様は、同一である。
(4)比較例。反応温度は、一般手順に記載されるように、130℃の代わりに、160℃に増加した。その他の全ての仕様は、同一である。
(5)予め反応した(スルホン化した)2,6−NDAを使用した。
(6)イソフタル酸:IA。5モル当量のオレウムを使用した。
実施例24
2,6−ナフタレンジカルボン酸のスルホン化の証明
2,6−ナフタレンジカルボン酸(0.5053g、Aldrich99%)を、27.9gの18.7%オレウムに加えた。材料を、130℃まで加熱し、30分間、磁気棒によって撹拌し反応させた。反応の加熱を停止し、反応を室温まで冷却した。1H NMRスペクトル及びLC/MSを実施し、所望のスルホン化した生成物が形成したことを示す。モノスルホン化したスルホン生成物の飽和溶液を、化学シフト指示物である微量の3−トリメチルシリルプロピオン酸−d4ナトリウムを含む重水中で調製した。溶液をNMRプローブに挿入した。文献を比較することによって、主要なジスルホン化した生成物の1Hの共鳴を帰属することができた。1Hの帰属(0.00ppmでの化学シフト指示物に対するppmにおける)を以下に示す。
Figure 2015526601
元素分析を、実施例12から調製した試料に対して実施し、55.56%C、2.95%H、14.88%N、17.71%O、及び2.21%Sであった。すべての結果を以下に示す。
Figure 2015526601
実施例25
繊維形成
繊維を、以下の手順を用いて、実施例1のポリマーから製造した。繊維を、7.2質量%(15モル%NDA)PODコポリマーの濃度を有する硫酸溶液から紡糸した。溶液を、0.005’’の直径を有する10の孔を備える紡糸口金を介してギヤポンプによって供給した。紡糸溶液の体積流速は、1.8mL/分であった。繊維を、直接、56質量%硫酸の室温の溶液で満たされた凝固浴中に押し出した。セラミックのガイドを通して、凝固浴からpH約12.0に維持された室温の水酸化ナトリウム水溶液の洗浄浴に入り、繊維が現れた。洗浄浴において、繊維を、2つの速度制御された駆動ロールに巻き付け、次いで400%に延伸した。3つの巻き付けは、通常、それぞれのロールに巻いて行った。繊維をフェノール樹脂のコアに巻き付けた。次いで、巻き付けた繊維ボビンを、一連のバッチ工程において、脱イオン水で洗浄し、室温で空気乾燥した。
繊維を、以下の手順を用いて、実施例2のポリマーから製造した。繊維を、7.8質量%(20モル%NDA)PODコポリマーの濃度を有する硫酸溶液から紡糸した。溶液を、0.005’’の直径を有する20の孔を備える紡糸口金を介してギヤポンプによって供給した。紡糸溶液の体積流速は、1.8mL/分であった。繊維を、直接、58質量%硫酸の室温の溶液で満たされた凝固浴中に押し出した。セラミックのガイドを通して、凝固浴からpH約12.0に維持された室温の水酸化ナトリウム水溶液の洗浄浴に入り、繊維が現れた。洗浄浴において、繊維を、2つの速度制御された駆動ロールに巻き付け、次いで340%に延伸した。3つの巻き付けは、通常、それぞれのロールに巻いて行った。繊維をフェノール樹脂のコアに巻き付けた。次いで、巻き付けた繊維ボビンを、一連のバッチ工程において、脱イオン水で洗浄し、室温で空気乾燥した。
キャリアを使用した染料試験
下記の方法を使用して、以下の染料を個別に試験した。
Figure 2015526601
還流冷却器を備えた250mlの丸底フラスコに、POD−NDAヤーン(30〜50mg)と、MERPOL(登録商標)HCS(1滴の0.1質量%溶液、約0.03g)、ベンジルアルコール(1.65g)、及び脱イオン水(53.39g)の溶液を加えた。混合物を、15分間、46℃のアルミニウム丸底加熱ブロックにおいて加熱した。次に、塩基性染料(0.003〜0.005g)、ベンジルアルコール(0.301g)、及び脱イオン水(9.80g)の溶液をフラスコに加えた。混合物を、酢酸(1滴の0.85質量%)を加える前に、46℃で10分間加熱した。混合物を、15分間、70℃まで、次いで、60分間、100〜130℃まで更に加熱し、加熱が上昇するまでを約5〜10分要した。次に、繊維をフラスコに残して、溶液を除去した。次いで、繊維を、熱した脱イオン水(約70℃)で洗浄し、再び室温の脱イオン水で洗浄した。フラスコに、MERPOL(登録商標)HCS(0.061gの0.1質量%溶液)及び脱イオン水(50g)の溶液を加え、次いで、フラスコを、20分間、70℃で加熱した。次いで、繊維を、順次、熱した脱イオン水(約70℃)及び室温の脱イオン水で洗浄した。繊維を、Sontara(登録商標)SPS(商標)タオルに巻き付け乾燥させた。繊維を断面において分析した。画像は、各染料の繊維のコアへの分布を示す。(より低い濃度の染料で染色された繊維は、染料のコアへの浸透を示すが、鞘の周囲において染料の欠如を示しており、より高い濃度の染料で染色された繊維は、均一な染料の浸透を示した。)
キャリアを使用しない染料試験
還流冷却器を備えた250mlの丸底フラスコに、POD−NDAヤーン(30〜50mg)と、MERPOL(登録商標)HCS(1滴の0.1質量%溶液、約0.03g)、ベンジルアルコール(1.65g)、及び脱イオン水(53.39g)の溶液を加えた。混合物を、15分間、46℃のアルミニウム丸底加熱ブロックにおいて加熱した。次に、塩基性染料(0.003〜0.005g)、及び脱イオン水(9.80g)の溶液をフラスコに加えた。混合物を、酢酸(1滴の0.85質量%)を加える前に、46℃で10分間加熱した。混合物を、15分間、70℃まで、次いで、60分間、100〜130℃まで更に加熱し、加熱が上昇するまでを約5〜10分要した。次に、繊維をフラスコに残して、溶液を除去した。次いで、繊維を、熱した脱イオン水(約70℃)で洗浄し、再び室温の脱イオン水で洗浄した。フラスコに、MERPOL(登録商標)HCS(0.061gの0.1質量%溶液)及び脱イオン水(50g)の溶液を加え、次いで、フラスコを、20分間、70℃で加熱した。次いで、繊維を、順次、熱した脱イオン水(約70℃)及び室温の脱イオン水で洗浄した。繊維を、Sontara(登録商標)SPS(商標)タオルに巻き付け乾燥させた。繊維を断面において分析した。画像は、各染料の繊維のコアへの分布を示す。(より低い濃度の染料で染色された繊維は、染料のコアへの浸透を示すが、鞘の周囲において染料の欠如を示しており、より高い濃度の染料で染色された繊維は、均一な染料の浸透を示した。)
キャリアを使用しない低い温度における染料試験
還流冷却器を備えた250mlの丸底フラスコに、POD−NDAヤーン(30〜50mg)と、MERPOL(登録商標)HCS(1滴の0.1質量%溶液、約0.03g)、ベンジルアルコール(1.65g)、及び脱イオン水(53.39g)の溶液を加えた。混合物を、15分間、46℃のアルミニウム丸底加熱ブロックにおいて加熱した。次に、塩基性染料(0.003〜0.005g)、及び脱イオン水(9.80g)の溶液をフラスコに加えた。混合物を、酢酸(1滴の0.85質量%)を加える前に、46℃で10分間加熱した。混合物を、15分間、70℃まで、次いで、60分間、25〜100℃まで更に加熱し、加熱が上昇するまでを約5〜10分要した。次に、繊維をフラスコに残して、溶液を除去した。次いで、繊維を、熱した脱イオン水(約70℃)で洗浄し、再び室温の脱イオン水で洗浄した。フラスコに、MERPOL(登録商標)HCS(0.061gの0.1質量%溶液)及び脱イオン水(50g)の溶液を加え、次いで、フラスコを、20分間、70℃で加熱した。次いで、繊維を、順次、熱した脱イオン水(約70℃)及び室温の脱イオン水で洗浄した。繊維を、Sontara(登録商標)SPS(商標)タオルに巻き付け乾燥させた。繊維を断面において分析した。画像は、各染料の繊維のコアへの分布を示す。(より低い濃度の染料で染色された繊維は、染料のコアへの浸透を示すが、鞘の周囲において染料の欠如を示しており、より高い濃度の染料で染色された繊維は、均一な染料の浸透を示した。)
繊維UV安定性
次いで、POD−NDAヤーンを、単一フィラメントに分離し板紙のフレームに載置して光に完全に曝露させた。板紙のフレームを、キセノンアークチャンバーの中に入れ、AATCC 16E:耐光堅牢度標準試験に従い、96時間、試験を行った。フィラメントを、18時間、華氏70度及び60%の湿度で調整した。
繊維特性分析
デニールを、TEXTTECHNO Vibromatを使用して測定した。試料を、9cmの部分に切り、およそのデニールを必要に応じて重量で計算した(1デニール=1g/9000m)。このおよそのデニールを、Vibromatに適切なバランス重量を決定するようにプログラムした。デニールを、TEXTECHNO vibromatソフトウェアによって決定し、分析を5〜6回繰り返した。
次いで、物理的な測定値を、ASTM試験D3822−07を用いて決定し、引張り強さ及び破断伸度(最大)を得た。ASTM試験D3822−07を用いて、1インチのゲージ長を使用して繊維を破断伸度(最大)及び引張り強さについて分析した。試料を、0.1又は0.6インチ/分クロスヘッド速度及び500gセルを使用して分析した。クロスヘッド速度を、%EB(<8〜10%の場合に0.1インチ/分を使用し、>10%の場合に0.6インチ/分を使用した)によって決定した。データを、Bluehillソフトウェアを用いて分析し、分析を5〜6回繰り返した。
結果を以下に示す。
Figure 2015526601
実施例27
この実施例は、実施例25のNDA−POD繊維と、Nomex(登録商標)繊維の商品名で、E.I.du Pont de Nemours and Companyから入手可能である、ポリ(メタ−フェニレンイソフタルアミド)(MPD−I)繊維などの、24以上の限界酸素指数、及び、デニール当り約4グラム以上の引張り強さを有する織物短繊維との緊密なブレンドの、難燃性紡績ヤーン及び布地を示している。
50質量%のNDA−POD短繊維、及び、50質量%のMPD−I短繊維からなるピッカーブレンドスライバーを調製し、従来の綿システム装置によって処理し、リング紡績機を用いて撚り係数約4.0及び約21テックス(28綿番手)の単一ヤーン繊度を有する難燃性紡績短繊維ヤーンに紡績する。次いで、2つのこの単一ヤーンを、プライング機で撚り合わせて、布地縦糸として使用するための2本撚り難燃性ヤーンを製造する。同一の撚り及びブレンド比を含む、同一のブレンド及び類似のプロセスを使用して、24テックス(24綿番手)単一ヤーンを製造し、これらの単一ヤーンの2つを撚り合わせて、布地横糸として使用するための2本撚り難燃性ヤーンを形成する。これらの2本撚り縦糸及び2本撚り横糸はともに、類似の条件にて製造された2本撚り100%NDA−POD短繊維ヤーンの引張り強さより大きい引張り強さを有する、即ち、2本撚りヤーンは、デニール当たり少なくとも3グラム(dtex当り2.7グラム)の引張り強さを有する。
リング紡績縦糸、及びリング紡績横糸は、シャトル織機にて布地に製織され、2×1綾織、及びcm当たり26エンド×17ピックス(インチ当たり72エンド×52ピックス)の構成、及び約215g/m2(6.5オンス/平方ヤード)の坪量を有する生機布を製造する。次いで、生機綾織布を熱水中で洗濯し、低い張力下にて乾燥させる。次いで、洗濯した布地を、塩基性染料を使用してジェット染色する。得られた布地は、約231g/m2(7オンス/平方ヤード)の坪量及び28を超えるLOIを有する。
布地の一部を様々な形状にカットし、これらの形状を縫い合わせて、布地を、熱的危険性に曝露されたものに有用である単一層の防護服に変換する。
同様な方法で、リング紡績ヤーン、及び関連する布地、及び衣類は、対象として、100%NDA−POD短繊維から製造される。
表2は、得られた布地及び衣類の特性を示す。「+」は、対照の特性より優れた特性を示すが、記号「0」は、対照の性能又は対照と同等の性能を示す。
表2
Figure 2015526601
実施例28
この実施例は、実施例24のNDA−POD繊維と、Protex C(登録商標)の商品名で、株式会社カネカにより製造されたモダクリル繊維などの、モダクリル繊維との緊密なブレンドの、難燃性紡績ヤーン及び布地を示している。
65質量%のNDA−POD短繊維、及び、35質量%のモダクリル短繊維からなるピッカーブレンドスライバーを調製し、従来の綿システム装置によって処理し、リング紡績機を用いて撚り係数約4.0及び約21テックス(28綿番手)の単一ヤーン繊度を有する難燃性紡績短繊維ヤーンに紡績する。次いで、2つのこの単一ヤーンを、プライング機で撚り合わせて、布地縦糸として使用するための2本撚り難燃性ヤーンを製造する。同一のブレンド及び類似のプロセス、並びに、同一の撚り及びブレンド比を使用して、24テックス(24綿番手)単一ヤーンを製造し、これらの単一ヤーンの2つを撚り合わせて、布地横糸として使用するための2本撚り難燃性ヤーンを形成する。これらの2本撚り縦糸及び2本撚り横糸はともに、類似の条件にて製造された2本撚り100%NDA−POD短繊維ヤーンの引張り強さより大きい引張り強さを有する、即ち、2本撚りヤーンは、デニール当たり少なくとも3グラム(dtex当り2.7グラム)の引張り強さを有する。
リング紡績縦糸、及びリング紡績横糸は、シャトル織機にて布地に製織され、2×1綾織、及びcm当たり26エンド×17ピックス(インチ当たり72エンド×52ピックス)の構成、及び約215g/m2(6.5オンス/平方ヤード)の坪量を有する生機布を製造する。次いで、生機綾織布を熱水中で洗濯し、低い張力下にて乾燥させる。次いで、洗濯した布地を、塩基性染料を使用してジェット染色する。得られた布地は、約231g/m2(7オンス/平方ヤード)の坪量及び28を超えるLOIを有する。
布地の一部を様々な形状にカットし、これらの形状を縫い合わせて、布地を、熱的危険性に曝露されたものに有用である単一層の防護服に変換する。
同様な方法で、リング紡績ヤーン、及び関連する布地、及び衣類は、対象として、100%NDA−POD短繊維から製造される。
表3は、得られた布地及び衣類の特性を示す。「+」は、対照の特性より優れた特性を示すが、記号「0」は、対照の性能又は対照と同等の性能を示す。
表3
Figure 2015526601
実施例29
この実施例は、実施例25のNDA−POD繊維と、Kevlar(登録商標)繊維の商品名で、E.I.du Pont de Nemours and Companyから入手可能である、ポリ(パラフェニレンテレフタルアミド)(PPD−T)繊維などの、高い弾性率、特にデニール当り200グラム以上の引張り弾性率を有する繊維との緊密なブレンドの、難燃性紡績ヤーン及び布地を示している。PPD−Tは、剛直棒状ポリマーとして当技術分野において周知である。
85質量%のNDA−POD短繊維、及び、15質量%のPPD−T短繊維からなるピッカーブレンドスライバーを調製し、従来の綿システム装置によって処理し、リング紡績機を用いて撚り係数約4.0及び約21テックス(28綿番手)の単一ヤーン繊度を有する難燃性紡績短繊維ヤーンに紡績する。次いで、2つのこの単一ヤーンを、プライング機で撚り合わせて、布地縦糸として使用するための2本撚り難燃性ヤーンを製造する。同一の撚り及びブレンド比を含む、同一のブレンド及び類似のプロセスを使用して、24テックス(24綿番手)単一ヤーンを製造し、これらの単一ヤーンの2つを撚り合わせて、布地横糸として使用するための2本撚り難燃性ヤーンを形成する。これらの2本撚り縦糸及び2本撚り横糸はともに、類似の条件にて製造された2本撚り100%NDA−POD短繊維ヤーンの引張り強さより大きい引張り強さを有する、即ち、2本撚りヤーンは、デニール当たり少なくとも3グラム(dtex当り2.7グラム)の引張り強さを有する。
リング紡績縦糸、及びリング紡績横糸は、シャトル織機にて布地に製織され、2×1綾織、及びcm当たり26エンド×17ピックス(インチ当たり72エンド×52ピックス)の構成、及び約215g/m2(6.5オンス/平方ヤード)の坪量を有する生機布を製造する。次いで、生機綾織布を熱水中で洗濯し、低い張力下にて乾燥させる。次いで、洗濯した布地を、塩基性染料を使用してジェット染色する。得られた布地は、約231g/m2(7オンス/平方ヤード)の坪量及び28を超えるLOIを有する。
布地の一部を様々な形状にカットし、これらの形状を縫い合わせて、布地を、熱的危険性に曝露されたものに有用である単一層の防護服に変換する。
同様な方法で、リング紡績ヤーン、及び関連する布地、及び衣類は、対象として、100%NDA−POD短繊維から製造される。
表4は、得られた布地及び衣類の特性を示す。「+」は、対照の特性より優れた特性を示すが、記号「0」は、対照の性能又は対照と同等の性能を示す。
表4
Figure 2015526601
実施例30
ピッカーブレンドスライバーは、40質量%のNDA−POD短繊維、及び60質量%のPPD−T短繊維を含む以外は、実施例29を繰り返す。実施例29のように、リング紡績ヤーン、及び関連する布地、及び衣類は、対象として、100%NDA−POD短繊維から製造される。
表5は、得られた布地及び衣類の特性を示す。「+」は、対照の特性より優れた特性を示すが、記号「0」は、対照の性能又は対照と同等の性能を示す。
表5
Figure 2015526601
実施例31
ピッカーブレンドスライバーは、60質量%のNDA−POD短繊維、及び40質量%のFRレーヨンを含む以外は、実施例29を繰り返す。実施例29のように、リング紡績ヤーン、及び関連する布地、及び衣類は、対象として、100%NDA−POD短繊維から製造される。
表6は、得られた布地及び衣類の特性を示す。「+」は、対照の特性より優れた特性を示すが、記号「0」は、対照の性能又は対照と同等の性能を示す。
表6
Figure 2015526601

Claims (12)

  1. 難燃性紡績ヤーンであって、式(I)、並びに、式(II)及び(IIa)のうちの1つ又は両方
    Figure 2015526601
    (式中、QはH又はSO3Mであり、且つ、Mは1つ以上のカチオンである)の繰り返し単位を含むスルホン化したポリオキサジアゾール系短繊維約50〜約95質量部と、
    24以上の限界酸素指数、及び、デニール当り約2グラム以上の引張り強さを有する織物短繊維約5〜約50質量部と、
    を、前記ヤーンにおける前記ポリマー繊維と前記織物繊維の総量に基づいて、含む難燃性紡績ヤーン。
  2. 請求項1に記載の難燃性紡績ヤーンを含む防護服、織布、不織布、ベルト、又はフィラメント。
  3. 前記ヤーンにおける前記ポリマー繊維と前記織物繊維の総量に基づいて、
    式(I)、並びに、式(II)及び(IIa)のうちの1つ又は両方
    Figure 2015526601
    (式中、QはH又はSO3Mであり、且つ、Mは1つ以上のカチオンである)の繰り返し単位を含むスルホン化したポリオキサジアゾール系短繊維少なくとも約25〜約80質量部と、
    モダクリル繊維約20〜約75質量部と、
    を含む難燃性紡績ヤーン。
  4. 請求項3に記載の難燃性紡績ヤーンを含む防護服、織布、不織布、ベルト、又はフィラメント。
  5. 前記ヤーンにおける前記ポリマー繊維と前記織物繊維の総量に基づいて、
    式(I)、並びに、式(II)及び(IIa)のうちの1つ又は両方
    Figure 2015526601
    (式中、QはH又はSO3Mであり、且つ、Mは1つ以上のカチオンである)の繰り返し単位を含むスルホン化したポリオキサジアゾール系短繊維約50〜約95質量部と、
    デニール当たり200グラム以上の引張り弾性率を有する高弾性率の短繊維約5〜約50質量部と、
    を含む難燃性紡績ヤーン。
  6. 請求項5に記載の難燃性紡績ヤーンを含む防護服、織布、不織布、ベルト、又はフィラメント。
  7. 前記ヤーンにおける前記スルホン化したポリオキサジアゾール系繊維と前記織物繊維の総量に基づいて、
    式(I)、並びに、式(II)及び(IIa)のうちの1つ又は両方
    Figure 2015526601
    (式中、QはH又はSO3Mであり、且つ、Mは1つ以上のカチオンである)の繰り返し単位を含むスルホン化したポリオキサジアゾール系短繊維約20〜約50質量部と、
    剛直棒状短繊維約50〜約80質量部と、
    を含む難燃性紡績ヤーン。
  8. 請求項7に記載の難燃性紡績ヤーンを含む防護服、織布、不織布、ベルト、又はフィラメント。
  9. a)前記ヤーンにおける前記ポリマー繊維と前記織物繊維の総量に基づいて、式(I)、並びに、式(II)及び(IIa)のうちの1つ又は両方
    Figure 2015526601
    (式中、QはH又はSO3Mであり、且つ、Mは1つ以上のカチオンである)の繰り返し単位を含むポリオキサジアゾール系短繊維約50〜約95質量部と、24以上の限界酸素指数、及び、デニール当り約2グラム以上の引張り強さを有する織物短繊維約5〜約50質量部との繊維混合物を形成する工程と、
    b)前記繊維混合物を紡績短繊維ヤーンに紡績する工程と、
    を含む紡績ヤーンを製造する方法。
  10. a)前記ヤーンにおける前記ポリマー繊維と前記織物繊維の総量に基づいて、式(I)、並びに、式(II)及び(IIa)のうちの1つ又は両方
    Figure 2015526601
    (式中、QはH又はSO3Mであり、且つ、Mは1つ以上のカチオンである)の繰り返し単位を含むポリオキサジアゾール系短繊維少なくとも約25質量部と、モダクリル繊維約20〜約75質量部との繊維混合物を形成する工程と、
    b)前記繊維混合物を紡績短繊維ヤーンに紡績する工程と、
    を含む紡績ヤーンを製造する方法。
  11. a)前記ヤーンにおける前記ポリマー繊維と前記織物繊維の総量に基づいて、式(I)、並びに、式(II)及び(IIa)のうちの1つ又は両方
    Figure 2015526601
    (式中、QはH又はSO3Mであり、且つ、Mは1つ以上のカチオンである)の繰り返し単位を含むポリオキサジアゾール系短繊維約50〜約95質量部と、デニール当たり200グラム以上の引張り弾性率を有する高弾性率の短繊維約5〜約50質量部との繊維混合物を形成する工程と、
    b)前記繊維混合物を紡績短繊維ヤーンに紡績する工程と、
    を含む紡績ヤーンを製造する方法。
  12. a)前記ヤーンにおける前記ポリマー繊維と前記織物繊維の総量に基づいて、式(I)、並びに、式(II)及び(IIa)のうちの1つ又は両方
    Figure 2015526601
    (式中、QはH又はSO3Mであり、且つ、Mは1つ以上のカチオンである)の繰り返し単位を含むポリオキサジアゾール系短繊維約20〜約50質量部と、剛直棒状短繊維約50〜約80質量部との繊維混合物を形成する工程と、
    b)前記繊維混合物を紡績短繊維ヤーンに紡績する工程と、
    を含む紡績ヤーンを製造する方法。
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