本明細書で使用される場合、語句「a」または「an」実体は、その実体の1つ以上を意味し、例えば、化合物とは、1つ以上の化合物または少なくとも1つの化合物を意味する。よって、用語「a」(または「an」)、「1つ以上」、および「少なくとも1つ」とは、本明細書で交換可能に使用され得る。
語句「本明細書において上記で定義されるとおり」とは、発明の概要または最も広い請求項において提供されるとおりの、各群に関する最も広い定義をいう。以下で提供される全ての他の実施形態において、各実施形態において提示され得、明示的に定義されない置換基は、発明の概要において提供される最も広い定義を維持する。
本明細書で使用される場合、接続的な語句においてであろうと、請求項中の本文においてであろうと、用語「含む、包含する(comprise(s))」および「含む、包含する(comprising)」は、オープンエンドの意味を有すると解釈されるべきである。すなわち、その用語は、語句「少なくとも有する」または「少なくとも含む」と類義語として解釈されるべきである。プロセスの文脈において使用される場合、用語「含む、包含する」は、プロセスが記載されたステップを少なくとも含むが、さらなるステップを含み得ることを意味する。化合物または組成物の文脈において使用される場合、用語「含む」は、化合物または組成物が記載された特徴または成分を少なくとも含むが、さらなる特徴または成分もまた含み得ることを意味する。
用語「独立して」は、変数が、同じ化合物内でのその同じまたは異なる定義を有する変数の存在または非存在に関係なく、任意の一例において適用されることを示すために、本明細書において使用される。したがって、R”が2回出現し、「独立して炭素または窒素」と定義されるとおり化合物において、両方のR”は炭素であり得るか、両方のR”は窒素であり得るか、または一方のR”は炭素で有り得、他方は窒素であり得る。
用語「任意の」または「任意に」とは、本明細書で使用される場合、後に続いて記載される事象または状況が起こり得(しかし、起こる必要はない)、その記載が、事象または状況が起こる場合およびこれらが起こらない場合を含むことを意味する。例えば、「任意に置換された」とは、任意に置換された部分が水素または置換基を組み込み得ることを意味する。
用語「約」は、おおよそ、ほぼ、〜あたり、またはおよそを意味するために、本明細書で使用される。用語「約」が数値範囲と一緒に使用される場合、それは、示された数値の上下の境界を拡げることによって、その範囲を加減する。一般的に、用語「約」は、20%の分散によって示された値の上下の数値を加減するために、本明細書で使用される。
本明細書で使用される場合、変数に関する数値範囲の記載は、本発明がその範囲内の値のうちのいずれかに等しい変数で実施され得ることを意味することが意図される。したがって、本質的に不連続である変数に関して、変数は、範囲の終端を含め、数値範囲の任意の整数値に等しい可能性がある。同様に、本質的に連続している変数に関しては、変数は、範囲の終端を含め、数値範囲の任意の事実上の値に等しい可能性がある。例としては0と2の間の値を有すると記載される変数は、本質的に不連続である変数に関しては、0、1または2であり得、本質的に連続している変数に関しては、0.0、0.1、0.01、0.001、または任意の他の事実上の値であり得る。
式Iの化合物のうちのいくつかは、1つ以上の不斉中心を含み得、したがって2つ以上の立体異性形態において存在し得ることが、当業者によって認識される。これら異性体のラセミ混合物、個々の異性体および1つのエナンチオマーが富化された混合物、ならびに2つの不斉中心がある場合にはジアステレオマー、および特定のジアステレオマーで部分的に富化された混合物は、本発明の範囲内である。本発明は、式Iの化合物の個々の立体異性体(例えば、エナンチオマー)、ラセミ混合物または部分的に分割された混合物、適切な場合、その個々の互変異性形態の全てを含む。
式I化合物は、基本的な中心部を含み得、適切な酸付加塩は、非毒性塩を形成する酸から形成される。無機酸の塩の例としては、塩酸塩、臭化水素酸塩、ヨウ化水素酸塩、塩化物、臭化物、ヨウ化物、硫酸塩、硫酸水素塩、硝酸塩、リン酸塩、およびリン酸水素塩が挙げられる。有機酸の塩の例としては、酢酸塩、フマル酸塩、パモ酸塩、アスパラギン酸塩、ベシル酸塩、炭酸塩、炭酸水素塩、カンシル酸塩、D乳酸塩およびL乳酸塩、D酒石酸塩およびL酒石酸塩、エシレート、メシレート、マロン酸塩、オロテート、グルセプテート、メチルスルフェート、ステアレート、グルクロネート、2−ナプシレート、トシレート、ヒベンズ酸塩、ニコチン酸塩、イセチオン酸塩、リンゴ酸塩、マレイン酸塩、クエン酸塩、グルコン酸塩、コハク酸塩、糖酸塩、安息香酸塩、エシレート、およびパモ酸塩が挙げられる。適切な塩の総説については、Berge et al,J.Pharm.Sci.,1977 66:1−19およびG.S.Paulekuhn et al.J.Med.Chem.2007 50:6665を参照。
本明細書で記載される定義は、例えば、「ヘテロアルキルアリール」、「ハロアルキルヘテロアリール」、「アリールアルキルヘテロシクリル」、「アルキルカルボニル」、「アルコキシアルキル」等の化学的に関連する組み合わせを形成するように追加され得る。用語「アルキル」が、「フェニルアルキル」または「ヒドロキシアルキル」のように別の用語の接尾辞として使用される場合、これは、上で定義されるとおり、他の具体的に挙げられた基から選択される1〜2個の置換基で置換されたアルキル基を示すことが意図される。したがって、例えば、「フェニルアルキル」とは、1〜2個のフェニル置換基を有するアルキル基を示すので、ベンジルおよびフェニルエチルを含む。「アルキルアミノアルキル」とは、1〜2個のアルキルアミノ置換基を有するアルキル基 である。「ヒドロキシアルキル」とは、2−ヒドロキシエチル、2−ヒドロキシプロピル、1−(ヒドロキシメチル)−2−メチルプロピル、2−ヒドロキシブチル、2,3−ジヒドロキシブチル、2−(ヒドロキシメチル)、3−ヒドロキシプロピルなどを含む。その結果、本明細書で使用される場合、用語「ヒドロキシルアルキル」とは、以下で定義されるとおりヘテロアルキル基のサブセットを定義するために使用される。用語−(アラ)アルキル(−(ar)alkyl)とは、置換されていないアルキルまたはアラルキル基のいずれかを示す。用語(ヘテロ)アリールまたは(het)アリールとは、アリール基またはヘテロアリール基のいずれかである部分を示す。
用語「アルキル」とは、単独でまたは他の基と組み合わせて本明細書で使用される場合、1〜10個の炭素原子を含む非分枝鎖または分枝鎖の、飽和した一価炭化水素残基を示す。用語「低級アルキル」とは、1〜6個の炭素原子を含む直鎖または分枝鎖の炭化水素残基を示す「C1−6アルキル」とは、本明細書で使用される場合、1〜6個の炭素から構成されるアルキルを意味する。アルキル基の例としては、メチル、エチル、プロピル、i−プロピル、n−ブチル、i−ブチル、t−ブチル、ネオペンチル、ヘキシル、およびオクチルが挙げられるが、これらに限定されない。
用語「アルケニル」とは、本明細書で使用される場合、1つまたは2つのオレフィン二重結合を有する2〜10個の炭素原子を有する非置換炭化水素鎖ラジカルを示す。「C2−10アルケニル」とは、本明細書で使用される場合、2〜10個の炭素から構成されるアルケニルを意味する。例は、ビニル、1−プロペニル、2−プロペニル(アリル)または2−ブテニル(クロチル)である。
用語「アルキニル」とは、本明細書で使用される場合、2〜10個の炭素原子を有し、1つまたは可能な場合2つの三重結合を有する非分枝または分枝炭化水素鎖ラジカルを示す。「C2−10アルケニルとは、本明細書で使用される場合、2〜10個の炭素から構成されるアルケニルを意味し、例はエチニル、1−プロピニル、2−プロピニル、1−ブチニル、2−ブチニルまたは3−ブチニルである。
用語「シクロアルキル」とは、3〜10環炭素原子の一価飽和単環または二環式炭化水素基を示す。融合シクロアルキル基は1個(すなわち、スピロ環)、2個(すなわち、二環式)またはそれ以上の(すなわち、多環式)炭素原子を通常有し得る特定のシクロアルキル基は単環である。「C3−7シクロアルキル」とは、本明細書で使用される場合、炭素環中の3〜7個の炭素から構成されるシクロアルキルを意味する。 単環シクロアルキルの例は、シクロプロピル、シクロブタニル、シクロペンチル、シクロヘキシル、またはシクロヘプチルである。二環式シクロアルキルの例は、ビシクロ[2.2.1]ヘプタニル、またはビシクロ[2.2.2]オクタニルである。
用語「シクロアルキル」とは、本明細書で使用される場合、ラジカルR’R”−を意味し、シクロアルキル部分の付着点がアルキレンラジカル上であろうことを理解すると共に本明細書で定義されるとおり、R’は、シクロアルキルラジカルであり、R”は、アルキレンラジカルである。シクロアルキルラジカルの例としては、シクロプロピルメチル、シクロヘキシルメチル、シクロペンチルエチルが挙げられるが、これらに限定されない。C3−7シクロアルキル−C1−3アルキルは、ラジカルR’R”を意味し、本明細書で定義されるとおり、R’は、C3−7シクロアルキルであり、R”は、C1−3アルキレンである。
用語「アルコキシ」とは、本明細書で使用される場合、−O−アルキル基、を意味し、アルキルは上で定義されたとおりであり、例えば、メトキシ、エトキシ、n−プロピルオキシ、i−プロピルオキシ、n−ブチルオキシ、i−ブチルオキシ、t−ブチルオキシ、ペンチルオキシ、ヘキシルオキシであり、それらの異性体を含む。「低級アルコキシ」とは、本明細書で使用される場合、前に定義されたとおり「低級アルキル」基を伴うアルコキシ基を示す。「C1−10アルコキシ」とは、本明細書使用される場合、−O−アルキルを示し、アルキルはC1−10である。
用語「ハロアルキル」とは、本明細書使用される場合、上で定義されたとおりアルキル基を示し、少なくとも1個の水素原子がハロゲンにより置換される。例は、1−フルオロメチル1−クロロメチル、1−ブロモメチル、1−ヨードメチル、ジフルオロメチル、トリフルオロメチル、トリクロロメチル、1−フルオロエチル、1−クロロエチル、2−フルオロエチル、2−クロロエチル、2−ブロモエチル、2,2−ジクロロエチル、3−ブロモプロピルまたは2,2,2−トリフルオロエチルである。
用語「ハロアルコキシ」とは、本明細書で使用される場合、基−ORを意味し、Rは本明細書で定義されるとおりハロアルキルである。用語「ハロアルキルチオ」とは、本明細書で使用される場合、基−SRを意味し、Rは本明細書で定義されたとおりハロアルキルである。
用語「ハロゲン」または「ハロ」とは、本明細書で使用される場合、フッ素、塩素、臭素、またはヨウ素を意味する。用語「ハロ」、「ハロゲン」、および「ハロゲン化物」は本明細書で交換可能に使用され、フルオロ、クロロ、ブロモ、またはヨードを示す。
用語「アルキルチオ」またはアルキルスルファニル」とは、−S−アルキル基を意味し、アルキルは上で定義されたようであり、例えば、メチルチオ、エチルチオ、n−プロピルチオ、i−プロピルチオ、n−ブチルチオ、ヘキシルチオであり、それらの異性体を含む。「低級アルキルチオ」とは、本明細書で使用される場合、前に定義されたとおり「低級アルキル」基を伴うアルキルチオ基を示す。「C1−10アルキルチオ」とは、本明細書で使用される場合、S−アルキルを意味し、アルキルはC1−10である。
用語「アシルオキシ」とは、本明細書で使用される場合、ラジカル−OC(O)Rを示し、Rは本明細書で定義されるとおり低級アルキルラジカルである。アシルオキシラジカルの例としては、アセトキシ、プロピオニルオキシが挙げられるが、これらに限定されない。アシルオキシ−C1−2アルキルとは、本明細書で使用される場合、ラジカルR’ R”−を意味し、R’ はアシルオキシラジカルであり、アシルオキシ−C1−2アルキル部分の付着点がアルキルラジカル上であろうことを理解すると共に本明細書で定義されるとおり、R”はメチレンまたはエチレンラジカルである。
用語「ヒドロキシアルキル」および「アルコキシアルキル」とは、本明細書で使用される場合、本明細書で定義されるとおりアルキルラジカルであり、異なる炭素原子上の1〜3個の水素原子は、ヒドロキシルまたはアルコキシ基によりそれぞれ置換される。C1−3アルコキシ−C1−6アルキル部分は、C1−6アルキル置換基を意味し、1〜3個の水素原子はC1−3アルコキシにより置換され、アルコキシの付着点は酸素原子である。
用語「ヘテロシクロアルキル」(または「ヘテロシクリルアルキル」)は、式R’ R”のラジカルを示し、R’ は本明細書で定義されるとおりヘテロ環ラジカルであり、R”は本明細書で定義されるとおりアルキレンラジカルであり、ヘテロシクロアルキルラジカルの付着点がアルキレンラジカル上であろう。ヘテロシクロアルキルラジカルの例としては、1−ピペラジニルメチル、2−モルホリノメチル等が挙げられるが、これらに限定されない。
用語「アリール」とは、本明細書で使用される場合、少なくとも1つの環が本質的に芳香族である1つの個別の環、または1つ以上の融合環からなる6〜15個の炭素原子を含む一価芳香族炭素環式ラジカルを示す。アリール基は、任意に1つ以上の、好適には1〜3つの置換基で置換され得る。代替的には、アリール環の2個の隣り合う原子は、メチレンジオキシまたはエチレンジオキシ基で置換され得る。アリールラジカルの例としては、フェニル、ナフチル、インダニル、3,4−メチレンジオキシフェニル、1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−7−イル、1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−7−イル等が挙げられる。
用語「アリールオキシ」とは、本明細書で使用される場合、O−アリール基を示し、アリールは上で定義されたようである。アリールオキシ基は、1または3つの適した置換基と非置換または置換し得る。用語「フェノキシ」は、アリールオキシ基を意味し、アリール部分はフェニル環である。
用語「処置する」および「処置」とは、治療処置であり、ここでその目的が、癌の拡がり等の望ましくない生理学的変化または障害を遅らせる(低下させる)ことであることをいう。本発明の目的のために、有益なまたは所望の臨床結果としては、検出可能または検出不能であろうと、症状の軽減、疾患の範囲の制限、疾患の安定化(すなわち、悪化しない)状態、疾患進行の遅延または緩徐化、疾患状態の改善または一時的緩和、および軽快(部分的であろうと全体的であろうと)が挙げられるが、これらに限定されない。「処置」とはまた、処置を受けない場合に予測される生存と比較して、長期間の生存を意味し得る。
語句「治療上有効な量」とは、(i)特定の疾患、状態または障害を処置する、(ii)特定の疾患、状態または障害の1つ以上の症状を低下、改善、または除去する、または(iii)本明細書に記載される特定の疾患、状態または障害の1つ以上の症状の始まりを予防するまたは遅らせる、本発明の化合物の量を意味する。癌の場合には、薬物の治療上有効な量は、癌細胞の数を低下させ得、腫瘍サイズを縮小し得、周辺器官への癌細胞浸潤を阻害し得(すなわち、ある程度まで遅らせ得、好適には、停止させ得る)、腫瘍転移を阻害し得(すなわち、ある程度まで遅らせ得、好ましくは、停止させ得る)、腫瘍増殖をある程度まで阻害し得、そして/または癌と関連する症状のうちの1つ以上をある程度まで軽減させ得る。薬物が、存在している癌細胞の増殖を予防し得るか、そして/または癌細胞を死滅させ得る程度まで、薬物は細胞増殖抑制性および/または細胞傷害性であり得る。癌治療に関しては、効力は、例えば、疾患進行までの時間(TTP)の評価および/または応答速度(RR)の決定によって測定され得る。
用語「癌」および「癌性」とは、調節されない細胞増殖によって代表的には特徴付けられる哺乳動物における生理学的状態をいうかまたは記載する。「腫瘍」は、1つ以上の癌細胞を含む。癌の例としては、癌腫、リンパ腫、芽細胞腫、肉腫、および白血病またはリンパ性悪性腫瘍が挙げられるが、これらに限定されない。このような癌のより具体的な例としては、扁平上皮癌(squamous cell cancer)(例えば、扁平上皮細胞癌(epithelial squamous cell cancer))、小細胞肺癌、非小細胞肺癌(「NSCLC」)、肺腺癌、および肺扁平上皮癌を含む肺癌、腹膜癌、肝細胞癌、胃腸癌を含む胃癌(gastric or stomach cancer)、膵臓癌、神経膠芽腫、子宮頸癌、卵巣癌、肝臓癌、膀胱癌、肝癌、乳癌、結腸癌、直腸癌、結腸直腸癌、子宮内膜癌または子宮癌、唾液腺癌、腎臓癌または腎癌、前立腺癌、外陰癌(vulval cancer)、甲状腺癌、肝癌腫、肛門癌腫、陰茎癌腫、ならびに頭頸部癌が挙げられる。
「化学療法剤」は、癌の処置において有用な化合物である。化学療法剤の例としては、以下が挙げられる、エルロチニブ(TARCEVA(登録商標)、Genentech/OSI Pharm.)、ボルテゾミブ(VELCADE(登録商標)、Millennium Pharm.)、フルベストラント(FASLODEX(登録商標)、AstraZeneca)、スニチニブ(sunitib)(SUTENT(登録商標)、Pfizer/Sugen)、レトロゾール(FEMARA(登録商標)、Novartis)、イマチニブメシレート(GLEEVEC(登録商標)、Novartis)、フィナスネート(finasunate)(VATALANIB(登録商標)、Novartis)、オキサリプラチン(ELOXATIN(登録商標)、Sanofi)、5−FU(5−フルオロウラシル)、ロイコボリン、ラパマイシン(シロリムス、RAPAMUNE(登録商標)、Wyeth)、ラパチニブ(TYKERB(登録商標)、GSK572016、Glaxo Smith Kline)、ロナファルニブ(Lonafamib)(SCH66336)、ソラフェニブ(NEXAVAR(登録商標)、Bayer Labs)Labs)、ゲフィチニブ(IRESSA(登録商標)、AstraZeneca)、AG1478、チオテパおよびCYTOXAN(登録商標)、シクロホスファミド等のアルキル化剤、ブスルファン、インプロスルファンおよびピポスルファンアルキル等のスルホネート、ベンゾドパ、カルボコン、メツレドパ、およびウレドパ等のアジリジン、アルトレタミン、トリエチレンメラミン、トリエチレンホスホルアミド、トリエチレンチオホスホルアミドおよびトリメチルメラミン(trimethylomelamine)を含むエチレンイミンおよびメチルメラミン(methylamelamine)、アセトゲニン(特に、ブラタシンおよびブラタシノン)、カンプトテシン(合成アナログであるトポテカンを含む)、ブリオスタチン;カリスタチン(callystatin)、CC−1065(そのアドゼレシン、カルゼレシンおよびビゼレシン合成アナログを含む)、クリプトフィシン(特に、クリプトフィシン1およびクリプトフィシン8)、ドラスタチン、デュオカルマイシン(合成アナログであるKW−2189およびCB1−TM1)、エリュテロビン(eleutherobin)、パンクラチスタチン(pancratistatin)、サルコジクチイン(sarcodictyin)、スポンジスタチン(spongistatin)、クロラムブシル、クロマファジン(chlomaphazine)、クロロホスファミド(chlorophosphamide)、エストラムスチン、イホスファミド、メクロレタミン、メクロレタミンオキシドヒドロクロリド、メルファラン、ノブエンビキン(novembichin)、フェネステリン(phenesterine)、プレドニムスチン、トロホスファミド、ウラシルマスタード等のナイトロジェンマスタード、カルムスチン、クロロゾトシン、ホテムスチン、ロムスチン、ニムスチン、およびラニムスチン等のニトロソウレア、エンジイン抗生物質等の抗生物質(例えば、カリケアマイシン、特に、カリケアマイシンγ1Iおよびカリケアマイシンω1I(Angew Chem.Intl.Ed.Engl.1994 33:183−186)、ダイネミシンAを含むダイネミシン、クロドロネート等のビスホスホネート、エスペラミシン、ならびに、ネオカルジノスタチン発色団および色素タンパク質エンジイン抗生物質発色団)、アクラシノマイシン、アクチノマイシン、アウトラマイシン(authramycin)、アザセリン、ブレオマイシン、カクチノマイシン、カラビシン(carabicin)、カルミノマイシン、カルジノフィリン(carzinophilin)、クロモミシニス(chromomycinis)、ダクチノマイシン、ダウノルビシン、デトルビシン(detorubicin)、6−ジアゾ−5−オキソ−L−ノルロイシン、ADRIAMYCIN(登録商標)(ドキソルビシン)、モルホリノ−ドキソルビシン、シアノモルホリノ−ドキソルビシン、2−ピロリノ−ドキソルビシンおよびデオキシドキソルビシン)、エピルビシン、エソルビシン、イダルビシン、マルセロマイシン、マイトマイシンC等のマイトマイシン、ミコフェノール酸、ノガラマイシン、オリボマイシン、ペプロマイシン、ポルフィロマイシン、ピューロマイシン、ケラマイシン、ロドルビシン、ストレプトニグリン、ストレプトゾシン、ツベルシジン、ウベニメクス、ジノスタチン、ゾルビシン、メトトレキサートおよび5−フルオロウラシル(5−FU)等の代謝拮抗物質、デノプテリン、メトトレキサート、プテロプテリン、トリメトレキサート等の葉酸アナログ、フルダラビン、6−メルカプトプリン、チアミプリン、チオグアニン等のプリンアナログ、アンシタビン、アザシチジン6−アザウリジン、カルモフール、シタラビン、ジデオキシウリジン、ドキシフルリジン、エノシタビン、フロクスウリジン等のピリミジンアナログ、カルステロン、ドロモスタノロンプロピオネート、エピチオスタノール、メピチオスタン、テストラクトン等のアンドロゲン、アミノグルテチミド、ミトタン、トリロスタン等の抗副腎皮質ホルモン(anti−adrenals)、フォリン酸等の葉酸補充剤(folic acid replenisher)、アセグラトン、アルドホスファミドグリコシド、アミノレブリン酸、エニルウラシル、アムサクリン、ベストラブシル、ビサントレン、エダトレキサート(edatraxate)、デフォファミン、デメコルチン、ジアジコン、エルホミチン(elfomithine)、酢酸エリプチニウム、エポチロン、エトグルシド、硝酸ガリウム、ヒドロキシウレア、レンチナン、ロニダミン(lonidainine)、マイタンシンおよびアンサマイトシン(ansamitocins)等のマイタンシノイド、ミトグアゾン、ミトキサントロン、モピダムノール(mopidamnol)、ニトラエリン(nitraerine)、ペントスタチン、フェナメット、ピラルビシン、ロソキサントロン、ポドフィリン酸、2−エチルヒドラジド、プロカルバジン、PSK(登録商標)ポリサッカリド複合体(JHS Natural Products,Eugene,Oreg.)、ラゾキサン、リゾキシン、シゾフィラン(sizofuran)、スピロゲルマニウム(spirogermanium)、テヌアゾン酸(tenuazonic acid)、トリアジコン、2,2’ ,2’ ’ −トリクロロトリエチルアミン;トリコテセン(特に、T−2トキシン、ベラクリンA(verracurinA)、ロリジンA(roridin A)およびアングイジン(anguidine))、ウレタン、ビンデシン、ダカルバジン、マンノムスチン、ミトブロニトール、ミトラクトール、ピポブロマン、ガシトシン、アラビノシド(「Ara−C」)、シクロホスファミド、チオテパ、タキソイド、例えば、TAXOL(パクリタキセル、Bristol−Myers Squibb Oncology,Princeton,N.J.)、ABRAXANE(登録商標)(クレモフォールなし)、パクリタキセルのアルブミン操作ナノ粒子処方物(American Pharmaceutical Partners,Schaumberg,Ill.)、TAXOTERE(登録商標)(ドセタキセル、ドキセタキセル(doxetaxel)、Sanofi−Aventis))、クロラムブシル、GEMZAR(登録商標)(ゲムシタビン)、6−チオグアニン、メルカプトプリン、メトトレキサート、シスプラチンおよびカルボプラチン等の白金アナログ、ビンブラスチン、エトポシド(VP−16)、イホスファミド、ミトキサントロン、ビンクリスチン、NAVELBINE(登録商標))(ビノレルビン)、ノバントロン、テニポシド、エダトレキサート、ダウノマイシン、アミノプテリン、カペシタビン(XELODA(登録商標))、イバンドロネート、CPT−11、トポイソメラーゼ阻害剤RFS2000、ジフルオロメチルオルニチン(DMFO)、レチノイン酸等のレチノイド、ならびに上記のうちのいずれかの薬学的に許容可能な塩、酸および誘導体。
「化学療法剤」の定義に含まれるのはまた、以下である。(i)腫瘍に対するホルモン作用を調節または阻害するように作用する抗ホルモン剤(例えば、抗エストロゲンおよび選択的エストロゲンレセプターモジュレーター(SERM)、(例えば、タモキシフェン(NOLVADEX(登録商標)、クエン酸タモキシフェンを含む)、ラロキシフェン、ドロロキシフェン、4−ヒドロキシタモキシフェン、トリオキシフェン、ケオキシフェン、LY117018、オナプリストン、およびFARESTON(登録商標))(クエン酸トレミフェン)を含む、(ii)酵素アロマターゼを阻害し、副腎におけるエストロゲン生成を調節するアロマターゼ阻害剤(例えば4(5)−イミダゾール、アミノグルテチミド、MEGASE(登録商標)(酢酸メゲストロール)、AROMASIN(登録商標)(エキセメスタン、Pfizer)、ホルメスタン(formestanie)、ファドロゾール、RIVISOR(登録商標)(ボロゾール)、FEMARA(登録商標)(レトロゾール、Novartis)、およびARIMIDEX(登録商標)(アナストロゾール、AstraZeneca)、(iii)抗アンドロゲン(例えば、フルタミド、ニルタミド、ビカルタミド、ロイプロリド、およびゴセレリン)、ならびにトロキサシタビン(1,3−ジオキソランヌクレオシドシトシンアナログ)、(iv)プロテインキナーゼ阻害剤、(v)脂質キナーゼ阻害剤、(vi)アンチセンスオリゴヌクレオチド、特に、異所性の細胞増殖に影響を与えるシグナル伝達経路における遺伝子発現を阻害するもの(例えば、PKC−α、RafおよびH−Ras、(vii)リボザイム(例えば、VEGF発現阻害剤(例えば、ANGIOZYME(登録商標))およびHER2発現阻害剤)、(viii)ワクチン(例えば、遺伝子治療ワクチン(例えば、ALLOVECTIN(登録商標)、LEUVECTIN(登録商標)、およびVAXID(登録商標))、PROLEUKIN(登録商標)、rIL−2、トポイソメラーゼ1阻害剤(例えば、LURTOTECAN(登録商標)、ABARELIX(登録商標)rmRH)、(ix)抗血管新生剤(例えば、ベバシズマブ(AVASTIN(登録商標))、Genentech)、ならびに(x)上記のうちのいずれかの薬学的に許容可能な塩、酸および誘導体。
特定の実施形態において、Arは、フェニル、3−フルオロフェニル、3−フルオロ−4−メトキシフェニル、4−クロロ−3−フルオロフェニル、4−トリフルオロメトキシフェニル、3−クロロ−4−シアノフェニル、2−ブロモフェニル、4−ブロモフェニル、3−ブロモフェニル、4−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)フェニル、4−(4−メチルピリジン−3−イル)フェニル、3−(4−メチルピリジン−3−イル)フェニル、3−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)フェニル、3−ベンジルフェニル、4−(ピリミジン−5−イル)フェニル、4−(ピラジン−5−イル)フェニル、4−(ピリジン−4−イル)フェニル、3−(ピリジン−4−イル)フェニル、3−(ピラジン−2−イル)フェニル、2−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)フェニル、3−フェノキシフェニル、4−メトキシフェニル、3−クロロ−4−フルオロフェニル、4−(ジフルオロメトキシ)フェニル、ピリジン−2−イル、ピリジン−3−イル、ピリジン−4−イル、5−ベンジルピリジン−3−イル、4−ベンジルピリジン−2−イル, 4−(4−メチルピペラジン1−イル)ピリジン−2−イル、4−フェノキシピリジン−2−イル、2−ベンジルピリジン−3−イル、4−(o−トリル)ピリジン−2−イル、4−(2−クロロフェノキシ)ピリジン−2−イルおよび4−フルオロ−1H−インドール−2−イルから選択される。特定の実施形態において、Arは、フェニル、3−フルオロフェニル、3−フルオロ−4−メトキシフェニル、4−クロロ−3−フルオロフェニル、4−トリフルオロメトキシフェニル、3−クロロ−4−シアノフェニル、2−ブロモフェニル、4−ブロモフェニル、3−ブロモフェニル、4−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)フェニル、4−(4−メチルピリジン−3−イル)フェニル、3−(4−メチルピリジン−3−イル)フェニル、3−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)フェニル、3−ベンジルフェニル、4−(ピリミジン−5−イル)フェニル、4−(ピラジン−5−イル)フェニル、4−(ピリジン−4−イル)フェニル、3−(ピリジン−4−イル)フェニル、3−(ピラジン−2−イル)フェニル、2−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)フェニル、3−フェノキシフェニル、4−メトキシフェニル、3−クロロ−4−フルオロフェニルおよび4−(ジフルオロメトキシ)フェニルから選択される。特定の実施形態において、Arは、ピリジン−2−イル、ピリジン−3−イル、ピリジン−4−イル、5−ベンジルピリジン−3−イル、4−ベンジルピリジン−2−イル、4−(4−メチルピペラジン1−イル)ピリジン−2−イル、4−フェノキシピリジン−2−イル、2−ベンジルピリジン−3−イル、4−(o−トリル)ピリジン−2−イルおよび4−(2−クロロフェノキシ)ピリジン−2−イルから選択される。特定の実施形態において、Arは、4−フルオロ−1H−インドール−2−イルから選択される。
本発明の別の実施形態において、式Iに従う化合物が提供され、式中、Arは、3−フルオロフェニル、3−フルオロ−4−メトキシ−フェニル、4−クロロ−3−フルオロ−フェニル、4−トリフルオロメトキシ−フェニル、3−クロロ−4−シアノ−フェニル、4−メトキシ−フェニルおよび4−ジフルオロメトキシ−フェニルから選択される。
本発明の別の実施形態において、表IのI−1〜I−61および表IIのII−1〜II−69から選択される化合物、またはその薬学的に許容可能な塩が提供される。本発明の別の実施形態において、表IのI−1〜I−61から選択される化合物またはその薬学的に許容可能な塩が提供される。本発明の別の実施形態において、表IIのII−1〜II−69から選択される化合物、またはその薬学的に許容可能な塩が提供される。
本発明の別の実施形態において、式Iに従う化合物を患者に投与することを含む、ERKプロテインキナーゼ活性を阻害することが必要な患者においてERKプロテインキナーゼ活性を阻害する方法が提供され、式中、R1、R2、Ar、XおよびZは、本明細書の上記に定義したとおりであり、少なくとも1つの薬学的に許容可能な担体、賦形剤または希釈剤である。
本発明の別の実施形態において、式Iに従う化合物を患者に投与することを含む、過剰増殖性障害を処置するまたはその重篤度を改善することが必要な患者において過剰増殖性障害を処置するまたはその重篤度を改善する方法が提供され、式中、R1、R2、Ar、XおよびZは、本明細書の上記に定義したとおりであり、少なくとも1つの薬学的に許容可能な担体、賦形剤または希釈剤である。
本発明の別の実施形態において、過剰増殖性障害を処置するまたはその重篤度を改善することが必要な患者において、腺腫、膀胱癌、脳の癌、乳癌、結腸癌、表皮癌、濾胞癌、尿生殖路の癌、神経膠芽腫、ホジキン病、頭頸部癌、肝癌、角化棘細胞腫、腎臓癌、大細胞癌、白血病、肺腺癌、肺癌、リンパ障害、黒色腫および非黒色腫皮膚癌、骨髄異形成症候群、神経芽腫、非ホジキンリンパ腫、卵巣癌、乳頭癌、膵臓癌、前立腺癌、直腸癌、肉腫、小細胞癌、精巣癌、奇形癌(tetracarcinoma)、甲状腺癌、および未分化癌からなる群から選択される過剰増殖性障害を処置するまたはその重篤度を改善する方法が提供され、該方法は、式Iに従う化合物を患者に投与することを含み、式中、R1、R2、Ar、XおよびZは、本明細書の上記に定義したとおりであり、少なくとも1つの薬学的に許容可能な担体、賦形剤または希釈剤である。
本発明の別の実施形態において、過剰増殖性障害を処置するまたはその重篤度を改善することが必要な患者において、黒色腫癌、膵臓癌、甲状腺癌、結腸直腸癌、肺癌、乳癌、および卵巣癌からなる群から選択される過剰増殖性障害を処置するまたはその重篤度を改善する方法が提供され、該方法は、式Iに従う化合物を患者に投与することを含み、式中、R1、R2、Ar、XおよびZは、本明細書の上記に定義したとおりであり、少なくとも1つの薬学的に許容可能な担体、賦形剤または希釈剤である。
本発明の別の実施形態において、過剰増殖性障害を処置するまたはその重篤度を改善することが必要な患者において、急性骨髄性白血病、慢性骨髄単球性白血病、慢性骨髄性白血病、多発性骨髄腫および骨髄性白血病からなる群から選択される過剰増殖性障害を処置するまたはその重篤度を改善する方法が提供され、該方法は、式Iに従う化合物を患者に投与することを含み、式中、R1、R2、Ar、XおよびZは、本明細書の上記に定義したとおりであり、少なくとも1つの薬学的に許容可能な担体、賦形剤または希釈剤である。
本発明の別の実施形態において、過剰増殖性障害を処置するまたはその重篤度を改善することが必要な患者において、過剰増殖性障害を処置するまたはその重篤度を改善する方法が提供され、該方法は、式Iに従う化合物を患者に共投与することを含み、式中、R1、R2、Ar、XおよびZは、本明細書の上記に定義したとおりであり、使用された少なくとも1つの他の化学療法剤である。
一般に使用される略語としては、以下が挙げられる:アセチル(Ac)、水性(aq.)、気圧(Atm)、2,2’ −ビス(ジフェニルホスフィノ)−1,1’ −ビナフチル(BINAP、tert−ブトキシカルボニル(Boc)、ジ−tert−ブチルビナフチル(BINAP)、tert−ブトキシカルボニル(Boc)、ジ−tert−ブチルピロカーボネートまたはboc無水物(BOC2O)、ベンジル(Bn)、ブチル(Bu)、CAS登録番号(CASRN)、ベンジルオキシカルボニル(CBZまたはZ)、カルボニルジイミダゾール(CDI)、1,5−ジアザビシクロ[4.3.0]ノナ−5−エン(DBN)、1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデカ−7−エン(DBU)、N,N’ −ジシクロヘキシルカルボジイミド(DCC)、1,2−ジクロロエタン(DCE)、ジクロロメタン(DCM)、ジエチルアゾジカルボキシレート(DEAD)、ジ−イソ−プロピルアゾジカルボキシレート(DIAD)、ジ−イソ−ブチルアルミニウムヒドリド(DIBALまたはDIBAL−H)、ジ−イソ−プロピルエチルアミン(DIPEA)、ジフェニルホスホリルアジド(DPPA)、N,N−ジメチルアセトアミド(DMA)、4−N,N−ジメチルアミノピリジン(DMAP)、N,N−ジメチルホルムアミド(DMF)、ジメチルスルホキシド(DMSO)、1−(3−ジメチルアミノプロピル)−3−エチルルカルボジイミドヒドロクロリド(EDCI)、エチル(Et)、酢酸エチル(EtOAc)、エタノール(EtOH)、2−エトキシ−2H−キノリン−1−カルボン酸エチルエステル(EEDQ)、ジエチルエーテル(Et2O)、O−(7−アザベンゾトリアゾール−1−イル)−N、N,N’N’−テトラメチルウロニウムヘキサフルオロホスフェート酢酸(HATU)、酢酸(HOAc)、1−ヒドロキシ−7−アザ−ベンゾトリアゾール(HOAt)、1−N−ヒドロキシベンゾトリアゾール(HOBt)、高速液体クロマトグラフィー(HPLC)、イソ−プロパノール(IPA)、リチウムジイソプロピルアミド(LDA)、メタノール(MeOH)、融解点(mp)、MeSO2−(メシルまたはMs)、メチル(Me)、アセトニトリル(MeCN)、m−クロロペル安息香酸(MCPBA)、質量スペクトル(ms)、メチルtert−ブチルエーテル(MTBE)、N−メチルモルホリン(NMM)、N−メチルピロリドン(NMP)、該当なし(N/A)、フェニル(Ph)、プロピル(Pr)、イソ−プロピル(i−Pr)、ポンド/平方インチ(psi)、ピリジン(pyr)、室温(rtまたはRT)、飽和(satd.)、tert−ブチルジメチルシリルまたはt−BuMe2Si(TBDMS)、テトラブチルアンモニウムフルオリド(TBAF)、トリエチルアミン(TEAまたはEt3N)、トリフレートまたはCF3SO2−(Tf)、トリフルオロ酢酸(TFA)、O−ベンゾトリアゾール−1−イル−N,N,N’ ,N’ −テトラメチルウロニウムテトラフルオロボレート(TBTU)、薄層クロマトグラフィー(TLC)、テトラヒドロフラン(THF)、テトラメチルエチレンジアミン(TMEDA)、トリメチルシリルまたはMe3Si(TMS)、p−トルエンスルホン酸一水和物(TsOHまたはpTsOH)、4−Me−C6H4SO2−またはトシル(Ts)、N−ウレタン−N−カルボキシ無水物(UNCA)。接頭辞第一級(n−)、イソ(i−)、第二級(sec−)、第三級(tert−)およびneo−を含む従来の命名法は、アルキル部分とともに使用される場合にそれらの慣例の意味を有する。(J.Rigaudy and D.P.Klesney,Nomenclature in Organic Chemistry,IUPAC1979 Pergamon Press,Oxford.)。
本発明の範囲内の代表的化合物の例は、以下の表に提供される。以下に続くこれら例および調製は、当業者がより明瞭に理解し、本発明を実施できるようするために提供される。それらは、本発明の範囲を限定するとはみなされるべきでなく、単にその例示および代表としてみなされるべきである。
本発明の化合物は、以下に示され記載される例示的合成反応スキームに書かれた様々な方法によって作製され得る。これら化合物を調製するにあたって使用される出発物質および試薬は、一般に、Sigma Aldrich Chemical Co.等の商業的供給業者から入手可能であるか、または当業者に周知の方法によって調製されるかのいずれかである。一般的に、適用可能な合成手順は、Fieser and Fieser’s Reagents for Organic Synthesis;Wiley&Sons:New York,Volumes1−21;R.C.LaRock,Comprehensive Organic Transformations,2nd edition Wiley−VCH,New York1999;Comprehensive Organic Synthesis,B.Trost and I.Fleming(Eds.)vol.1−9 Pergamon,Oxford,1991;Comprehensive Heterocyclic Chemistry,A.R.Katritzky and C.W.Rees(Eds)Pergamon,Oxford1984,vol.1−9;Comprehensive Heterocyclic Chemistry II,A.R.Katritzky and C. W. Rees(Eds)Pergamon,Oxford1996,vol.1−11;およびOrganic Reactions,Wiley&Sons:New York,1991,Volumes1−40等の参考文献に示される学術論文に記載されてきた。以下の合成反応スキームは、本発明の化合物が合成され得るいくつかの方法の例示に過ぎず、これら合成反応スキームに対する様々な改変が行われ得、本明細書に含まれる開示を参照しながら、当業者に示唆されるであろう。
合成反応スキームの出発物質および中間体は、所望であれば、従来の技術を使用して単離および精製され得る。当業者は、所望の分離を達成する可能性が最も高い技法を適用するであろう。典型的には、このような分離は、多相抽出、溶媒または溶媒混合物からの結晶化、蒸留、昇華、またはクロマトグラフィーを含む。クロマトグラフィーは、例えば、キラル、逆相および順相、サイズ排除、イオン交換、高速、中速、低速の液体クロマトグラフィー法および装置、超臨界流体クロマトグラフィー、小スケール分析、疑似移動床(SMB)および分取用薄層クロマトグラフィーまたは厚層(thick layer)クロマトグラフィー、ならびに小スケール薄層クロマトグラフィーおよびフラッシュクロマトグラフィーの技術を含む任意の数の方法を含み得る。このような材料は、物理定数およびスペクトルデータを含む、従来の手段を使用して特徴付けられ得る。
そうでないと特定されなければ、本明細書に記載される反応は、好適には、不活性雰囲気下で周囲圧下で、約−78℃〜約150℃の反応温度範囲において、より好適には約0℃〜約125℃、および最も好適には、便利なことに、ほぼ室温(または周囲温度)例えば、約20℃において、行われる。
ジアステレオマー混合物は、クロマトグラフィーおよび/または分別結晶法等の当業者に周知の方法によって、それらの物理的化学的差異に基づいて、それらの個々のジアステレオマーへと分離され得る。エナンチオマーは、適切な光学的に活性な化合物(例えば、キラルアルコールまたはモッシャーの酸クロリド等のキラル補助剤)との反応によって、エナンチオマー混合物をジアステレオマー混合物へと変換し、ジアステレオマーを分離し、個々のジアステレオ異性体をその対応する純粋なエナンチオマーへと変換(例えば、加水分解)することによって、分離され得る。エナンチオマーはまた、キラルHPLCカラムの使用によって分離され得る。
自身の立体異性体を実質的に含まない単一の立体異性体、例えば、エナンチオマー、は、光学的に活性な分割剤を使用するジアステレオマーの形成のような方法を使用して、ラセミ混合物の分割によって得られ得る(Eliel,E.and Wilen,S.”Stereochemistry of Organic Compounds,”John Wiley&Sons,Inc.,New York,1994;Lochmuller,C.H.,J.Chromatogr.,1975 113(3):283−302)。ラセミ混合物は、任意の適切な方法によって分離および単離され得る。上記方法は、以下を含む:(1))キラル化合物とのイオン性ジアステレオマー塩の形成および分別結晶法または他の方法による分離、(2))適切な光学的に活性な化合物(例えば、キラルアルコールまたはモッシャーの酸クロリド等のキラル補助剤)との反応によるエナンチオマー混合物の、ジアステレオマー混合物への変換、ジアステレオマーの分離および個々のジアステレオ異性体の、その対応する純粋エナンチオマーへの変換(例えば、加水分解)、ならびに(3)キラル条件下で直接の実質的に純粋なまたは富化された立体異性体の分離。(例えば、Drug Stereochemistry,Analytical Methods and Pharmacology,Irving W.Wainer,Ed.,Marcel Dekker,Inc.,New York1993を参照)。
方法(1)の下で、ジアステレオマー塩は、例えば、ブルシン、キニーネ、エフェドリン、ストリキニーネ、α−メチル−β−フェニルエチルアミン(アンフェタミン)等のエナンチオマーとして純粋なキラル塩基と、カルボン酸およびスルホン酸等の酸性官能基を有する不斉化合物との反応によって、形成され得る。ジアステレオマー塩は、分別結晶法またはイオンクロマトグラフィーによって分離するために誘導され得る。アミノ化合物の光学異性体の分離のために、カンファースルホン酸、酒石酸、マンデル酸、または乳酸等のキラルカルボン酸またはスルホン酸の添加は、ジアステレオマー塩の形成を生じ得る。
代替的には、方法(2))によって、分割されるべき物質は、ジアステレオマー対を形成するために、キラル化合物の一方のエナンチオマーと反応させられる(E.Eliel and S.Wilen,Stereochemistry of Organic Compounds,John Wiley&Sons,Inc.,1994,p.322)。ジアステレオマー化合物は、純粋なまたは富化されたエナンチオマーを得るために、不斉化合物とメンチル誘導体等のエナンチオマーとして純粋なキラル誘導体化試薬とを反応させ、続いて、ジアステレオマーの分離および加水分解によって形成され得る。光学的純度を決定する方法は、塩基の存在下でラセミ混合物のキラルエステル(例えば、メンチルエステル、例えば、(−)メンチルクロロホルメート)を、またはモッシャーエステル、α−メトキシ−α−(トリフルオロメチル)フェニルアセテートを作製すること(Jacob III.J.Org.Chem.,1982 47:4165)、および2つのアトロプ異性エナンチオマーまたはジアステレオマーの存在に関して1H NMRスペクトルを分析することを包含する。アトロプ異性化合物の安定なジアステレオマーは、アトロプ異性ナフチル−イソキノリンの分離の方法の後に順相および逆相クロマトグラフィーによって分離および単離され得る(WO96/15111)。方法(3)によって、2つのエナンチオマーのラセミ混合物は、キラル固定相を使用するクロマトグラフィー(「キラル液体クロマトグラフィー(“Chiral Liquid Chromatography”)」1989 W.J.Lough,Ed.,Chapman and Hall,New York;Okamoto,J.Chromatogr.,1990 513:375−378)によって分離され得る。富化または精製されたエナンチオマーは、光学回転および円偏光二色性等の不斉炭素原子を有する他のキラル分子を区別するために使用される方法によって区別され得る。
本発明に包含されるイソキノリンは、スキームCで記載されたように調製され得る。3−アミノ−6−ブロモ−イソキノリンは、C−3を得るためにアミンによるフッ素の置換を受ける−6−ブロモ−3−フルオロ−イソキノリンへ転換された。エステルのカルボキシメチル化、けん化および不可欠なアミンとの縮合は、所望のイソキノリンカルボキサミドを得た。
上述のスキームは、本発明に包含される化合物に適用された一般的な手順を提供する。以下の実施例は、さらなる詳細を含み、これらは、特定の化合物において見いだされる様々な構造特徴を導入するために有用である。
式Iの化合物のERK活性の活性決定は、多くの直接検出法および間接検出法によって可能である。本明細書に記載される特定の例示的化合物を、それらのERK阻害活性アッセイの測定を行った(実施例18)。ERK結合活性の範囲は、1nM(ナノモル濃度)未満から約10μM(マイクロモル濃度)までであった。細胞ベースの機能アッセイ(実施例20)を使用して、P90RSKのリン酸化をアッセイすることによって、下流シグナル伝達に対するERK阻害剤の効果を決定した。
式Iの例示的化合物の細胞傷害活性または細胞増殖抑制活性を、細胞培養培地中で増殖する哺乳動物腫瘍細胞株を樹立すること、式Iの化合物を添加すること、上記細胞を約6時間〜約5日間の期間にわたって培養すること、および細胞生存性を測定することによって測定した(実施例19)。細胞ベースのインビトロアッセイを使用して、生存性、すなわち、増殖(IC50)、細胞傷害性(EC50)を測定した。
本発明は、本発明の化合物および少なくとも1つの治療上不活性な担体、希釈剤または賦形剤を含む薬学的組成物または医薬、ならびに本発明の化合物を使用して、このような組成物および医薬を調製する方法を提供する。一例において、所望の程度の純度を有する式Iの化合物は、生理学的に許容可能な担体、すなわち、周囲温度においておよび適切なpHにおいて投与形態へと使用される投与量および濃度においてレシピエントに対して非毒性である担体と混合することによって処方され得る。製剤のpHは、化合物の特定の用途および濃度に主に依存するが、代表的には、約3〜約8のどこかの範囲に及ぶ。一例において、式Iの化合物は、pH5の酢酸バッファー中に処方される。別の実施形態において、式Iの化合物は、無菌である。化合物は、例えば、固体もしくは無定形組成物として、凍結乾燥製剤として、または水性溶液として、貯蔵され得る。
組成物は、良質の医療行為と一致する様式において処方され、服用させられ、投与される。この状況における考慮因子としては、処置されている特定の障害、障害の重篤度、処置されている特定の患者、個々の患者の臨床状態、障害の原因、薬剤の送達部位、投与法、投与のスケジューリング、および医師に周知の他の因子が挙げられる。投与される化合物の「有効量」は、このような考慮によって左右され、ERK活性を阻害するために必要な最小量である。典型的には、このような量は、正常細胞、または全体として患者に対して毒性である量未満であり得る。
適用のための薬学的組成物(または製剤)は、薬物の投与のために使用される方法に依存して、様々な方法においてパッケージされ得る。一般的に、流通用の物品は、中に適切な形態で薬学的製剤が置かれた容器を含む。適切な容器は当業者に周知であり、ボトル(プラスチックおよびガラス)、サシェ、アンプル、プラスチックバッグ、金属シリンダーなどのようなものを含む。容器はまた、パッケージの内容物への無分別なアクセスを防止するために、不正開封防止用組み立てを含み得る。さらに、容器は、容器の内容物を記載するラベルがその上に置かれている。ラベルはまた、適切な警告文を含み得る。
徐放性調製物が調製され得る。徐放性調製物の適切な例としては、式Iの化合物を含む固体疎水性ポリマーの半透性マトリクスを含み、そのマトリクスは、成形物品、例えば、フィルム、またはマイクロカプセルの形態にある。徐放性マトリクスの例としては、ポリエステル、ヒドロゲル(例えば、ポリ(2−ヒドロキシエチル−メタクリレート)、またはポリ(ビニルアルコール))、ポリラクチド、L−グルタミン酸およびγ−エチル−L−グルタメートのコポリマー、非分解性エチレン−ビニルアセテート、分解性乳酸−グリコール酸コポリマー、例えば、LUPRON DEPOT(商標)(乳酸−グリコール酸コポリマーおよび酢酸ロイプロリドから構成される注射用マイクロスフェア)、およびポリ−D−(−)−3−ヒドロキシ酪酸が挙げられる。
ヒト患者を処置するための用量は、式Iの化合物の約0.1mg〜約1000mgの範囲におよび得る。典型的用量は、上記化合物の約1mg〜約300mgであり得る。用量は、特定の化合物の吸収、分布、代謝、および排出を含む薬物動態特性および薬力学特性に依存して、1日1回(QD)、1日2回(BID)、またはより頻繁に投与され得る。さらに、毒性因子は、投与量および投与レジメンに影響を及ぼし得る。経口投与されるとき、丸剤、カプセル剤、または錠剤は、所定の期間にわたって、毎日またはより頻度が低く、摂取され得る。レジメンは、多くの治療サイクルの間に反復され得る。
本発明の化合物は、経口、局所(口内および舌下を含む)、直腸、膣、経皮、非経口、皮下、腹腔内、肺内、皮内、髄膜下、硬膜外および鼻内、ならびに所望であれば、局所処置のために、病変内投与を含む任意の適切な手段によって投与され得る。非経口注入は、筋肉内、静脈内、動脈内、腹腔内、または皮下投与を含む。
本発明の化合物は、任意の便利な投与形態、例えば、錠剤、散剤、カプセル剤、液剤、分散物、懸濁物、シロップ剤、スプレー、坐剤、ゲル、エマルジョン、パッチなどにおいて投与され得る。このような組成物は、薬学的調製物中に従来の成分、例えば、希釈剤、担体、pH改変剤、甘味剤、充填剤、およびさらなる活性薬剤を含み得る。
典型的製剤は、本発明の化合物および担体または賦形剤を混合することによって調製される。適切な担体および賦形剤は、当業者に周知であり、例えば、Ansel,H.C.,et al.,Ansel’s Pharmaceutical Dosage Forms and Drug Delivery Systems.Philadelphia:Lippincott,Williams&Wilkins,2004;Gennaro,Alfonso R.,et al.Remington:The Science and Practice of Pharmacy.Philadelphia:Lippincott,Williams&Wilkins,2000;およびRowe,R.C.,Handbook of Pharmaceutical Excipients,Chicago,Pharmaceutical Press2005に詳細に記載される。製剤はまた、薬物(すなわち、本発明の化合物またはその薬学的組成物)の簡潔な提示を提供するために、または薬学的製品(すなわち、医薬)の製造を補助するために、1つ以上のバッファー、安定化剤、界面活性剤、湿潤剤、滑沢剤、乳化剤、懸濁剤、保存剤、抗酸化剤、不透明化剤、滑剤、加工処理補助物質、着色剤、甘味剤、芳香剤、矯味矯臭剤、希釈剤および他の周知の添加剤を含み得る。
経口投与に関しては、クエン酸等の様々な賦形剤を含む錠剤は、デンプン、アルギン酸および特定の複雑なシリケート等の様々な崩壊剤と、およびスクロース、ゼラチンおよびアカシア等の結合剤とともに使用され得る。さらに、ステアリン酸マグネシウム、ラウリル硫酸ナトリウムおよびタルク等の滑沢剤は、しばしば、錠剤形成目的に有用である。類似の種類の固体組成物はまた、軟質および硬質充填のゼラチンカプセル剤において使用され得る。したがって、好適な材料としては、ラクトースまたは乳糖、および高分子量ポリエチレングリコールが挙げられる。水性懸濁物またはエリキシル剤が経口投与に望ましいとき、その中の活性化合物は、様々な甘味剤または矯味矯臭剤、着色物質または色素、および所望であれば、乳化剤または懸濁剤とともに、水、エタノール、プロピレングリコール、グリセリン、またはこれらの組み合わせ等の希釈剤と一緒に組み合わされ得る。
適切な経口投与形態の例は、約90〜30mgの無水ラクトース、約5〜40mgのクロスカルメロースナトリウム、約5〜30mgのポリビニルピロリドン(PVP)K30、および約1〜10mgのステアリン酸マグネシウムと配合した、本発明の化合物の約25mg、50mg、100mg、250mgまたは500mgを含む錠剤である。粉末化成分は、最初に一緒に混合され、次いで、PVPの溶液と混合される。得られた組成物は、乾燥され得、造粒され得、ステアリン酸マグネシウムと混合され得、従来の装置を使用して錠剤形態へと圧縮され得る。エアロゾル製剤の例は、バッファー溶液、例えば、リン酸バッファー溶液中の本発明の化合物、例えば、5〜400mgを溶解することにより調製され得、所望であれば、等張化剤(tonicifier)、例えば、塩化ナトリウム等の塩を添加することにより調製され得る。溶液は、不純物および汚染物質を除去するために、例えば、0.2ミクロンフィルターを使用して濾過され得る。
したがって、一実施形態は、式Iの化合物、またはその立体異性体、互変異性体もしくは薬学的に許容可能な塩を含む薬学的組成物を包含する。さらなる実施形態は、式Iの化合物、またはその立体異性体、互変異性体もしくは薬学的に許容可能な塩を、薬学的に許容可能な担体または賦形剤と一緒に含む薬学的組成物を包含する。
本発明は、上記に規定されるとおりの少なくとも1つの活性成分を、したがっての獣医学的担体と一緒に含む獣医学的組成物をさらに提供する。獣医学的担体は、組成物を投与する目的で有用な材料であり、固体、液体または気体の材料であり得、これらは、別の点では、獣医学分野において不活性かつ許容可能であり、活性成分と適合性である。これら獣医学的組成物は、非経口的に、経口的にまたは任意の他の所望の経路によって投与され得る。
式Iの化合物は、単独で、または過剰増殖性障害(例えば、癌)等の本明細書に記載される疾患もしくは障害の処置のための他の治療剤と組み合わせて、使用され得る。特定の実施形態において、式Iの化合物は、抗過剰増殖特性を有するか、または過剰増殖性障害(例えば、癌)を処置するために有用である第2の化合物と、薬学的組み合わせ製剤において、または組み合わせ治療として投与レジメンにおいて組み合わされる。薬学的組み合わせ製剤または投与レジメンの第2の化合物は、好適には、互いに有害に影響を及ぼさないように、式Iの化合物に対する補完的活性を有する。組み合わせ治療は、「相乗効果」を提供し得、「相乗効果的」と判明し得る。すなわち、活性成分が一緒に使用される場合に達成される効果は、化合物を別個に使用することから生じる効果を足したものより高い。
組み合わせ治療は、同時または逐次的なレジメンとして施され得る。逐次的に施される場合、上記組み合わせは、2回以上の投与において施され得る。組み合わされた投与は、別個の製剤または単一の薬学的製剤を使用する共投与、および好適には、両方の(または全ての)活性薬剤が、それらの生物学的活性を同時に発揮する間の時間であるいずれの順序においても連続的な投与を含む。
共投与される薬剤のうちのいずれかに適した投与量は、現在使用されるものであり、新たに同定された薬剤および他の化学療法剤または処置の組み合わせ作用(相乗効果)に起因して、下がり得る。
したがって、本発明に従う組み合わせ治療は、少なくとも1つの式Iの化合物、またはその立体異性体、幾何異性体、互変異性体、もしくは薬学的に許容可能な塩の投与、および少なくとも1つの他の癌処置法の使用を含む。式Iの化合物および他の薬学的に活性な化学療法剤の量、ならびに投与の相対的タイミングは、所望の組み合わされる治療効果を達成するために選択される。
本発明の別の実施形態において、疾患および障害の処置のために有用な材料を含む製造物品、または「キット」が提供される。一実施形態において、キットは、式Iの化合物、またはその立体異性体、互変異性体、もしくは薬学的に許容可能な塩を含む容器を含む。キットは、容器にまたは上記容器に関連づけられて、ラベルまたはパッケージ挿入物をさらに含み得る。用語「パッケージ挿入物」とは、このような治療用製品の使用に関する、指標、使用法、投与量、投与、禁忌および/または警告についての情報を含む、治療用製品の市販のパッケージ中に慣習的に含まれる指示に言及するために使用される。適切な容器としては、例えば、ボトル、バイアル、シリンジ、ブリスターパックなどが挙げられる。容器は、ガラスまたはプラスチックのような様々な材料から形成され得る。容器は、上記状態を処置するために有効な式Iの化合物またはその処方物を保持し得、滅菌アクセスポートを有し得る(例えば、容器は、皮下注射針による穿刺可能なストッパーを有する静脈内溶液バッグまたはバイアルであり得る)。組成物中の少なくとも1つの活性薬剤は、式Iの化合物である。代替的には、またはさらに、製造物品は、注射用静菌水(BWFI)、リン酸緩衝化食塩水、リンゲル液およびデキストロース溶液等の薬学的希釈剤を含む第2の容器をさらに含み得る。製造物品は、他のバッファー、希釈剤、フィルター、針、およびシリンジ等の商業的かつユーザー視点から望ましい他の材料をさらに含み得る。
別の実施形態において、キットは、錠剤またはカプセル剤等の式Iの化合物の固体経口形態の送達に適している。このようなキットは、多くの単位投与量を含み得る。このようなキットの例は、「ブリスターパック」である。ブリスターパックは、パッケージ産業において周知であり、薬学的単位投与形態をパッケージするために広く使用されている。
一実施形態によれば、キットは、(a)中に含まれる式Iの化合物を有する第1の容器、および任意に(b)第2の薬学的処方物が、抗過剰増殖活性を有する第2の化合物を含む、中に含まれる第2の薬学的処方物を有する第2の容器を含み得る。代替的には、またはさらに、キットは、注射用静菌水(BWFI)、リン酸緩衝化食塩水、リンゲル液およびデキストロース溶液等の薬学的に許容可能なバッファーを含む第3の容器をさらに含み得る。キットは、他のバッファー、希釈剤、フィルター、針、およびシリンジ等の商業的かつユーザー視点から望ましい他の材料をさらに含み得る。
以下の実施例は、本発明の範囲内の化合物の調製および生物学的評価を例示する。以下に続くこれら例および調製は、当業者がより明瞭に理解し、本発明を実施できるようするために提供される。それらは、本発明の範囲を限定するとはみなされるべきでなく、単にその例示および代表としてみなされるべきである。以下の参考例は、本発明に包含されるERK阻害剤を組み立てるために必要とされるアミンを調製する手順を例示する。
以下のクロマトグラフィー法は、表IおよびIIで列挙される手順を参照する。
方法A:実験を、1.2mL/分流量でXtimate C18(3μm)、30×2.1mmカラムを伴うESIをイオン源として使用するAgilentまたはShimadzuシステム上で実施した。溶媒系は、0.0375%のTFAを伴う90%の水(溶媒A)および0.01875%のTFAを伴う10%のアセトニトリル(溶媒B)で始まり、2分にわたって最大20%の溶媒Aおよび80%の溶媒Bまで急増する勾配であった。
方法B:実験を、1.2mL/分流量でXtimate C18(3μm)、30×2.1mmカラムを伴うESIをイオン源として使用するAgilentまたはShimadzuシステム上で実施した。溶媒系は、0.0375%のTFAを伴う100%の水(溶媒A)および0.01875%のTFAを伴う0%のアセトニトリル(溶媒B)で始まり、2分にわたって最大40%の溶媒Aおよび60%の溶媒Bまで急増する勾配であった。
方法C:実験を、1.2mL/分の流量でXtimate C18(3μm)、30×2.1mmカラムを伴うESIをイオン源として使用するAgilentまたはShimadzuシステム上で実施した。溶媒系は、0.0375%のTFAを伴う100%の水(溶媒A)および0.01875%のTFAを伴う0%のアセトニトリル(溶媒B)で始まり、2分にわたって最大70%の溶媒Aおよび30%の溶媒Bまで急増する勾配であった。
方法D:実験を、Agilent ZORBAX SB−C18 100x3.0mmカラムおよび0.7mL/分流量を使用してESIをイオン源として使用するAgilent MSD質量分析計を伴うAgilent1100HPLC上で実施した。溶媒系は、0.05%のTFAを伴う98%の水(溶媒A)および0.05%のTFAを伴う2%のアセトニトリル(溶媒B)で始まり、25.5分にわたって最大2%の溶媒Aおよび98%の溶媒Bまで急増する勾配であった。最終溶媒系を、さらに2.5分間一定の状態に保った。
方法E:実験を、Agilent ZORBAX SB−C18 30x2.1mmカラムおよび0.4mL/分流量を使用してESIをイオン源として使用するAgilent MSD質量分析計を伴う1100HPLC上で実施した。溶媒系は、0.05%のTFAを伴う97%の水(溶媒A)および0.05%のTFAを伴う3%アセトニトリル(溶媒B)で始まり、7分にわたって最大5%の溶媒Aおよび95%の溶媒Bまで急増する勾配であった。最終溶媒系を、さらに1.5分間一定の状態に保った。
方法F:実験を、Acquity UPLC BEH C18、1.7um、2.1*50mmカラムおよび0.6mL/分流量を使用してESIをイオン源として使用するWaters−LCT Premier XE質量分析計を伴うWaters Acquity UHPLC上で実施した。溶媒系は、0.05%のTFAを伴う98%の水(溶媒A)および0.05%のTFAを伴う2%のアセトニトリル(溶媒B)で始まり、2.5分にわたって最大2%の溶媒Aおよび98%の溶媒Bまで急増する勾配であった。最終溶媒系を、さらに0.5分間一定の状態に保った。
方法G:実験を、Acquity UPLC BEH C18、1.7um、2.1*50mmカラムおよび0.6mL/分流量を使用して、ESIをイオン源として使用するWaters−LCT Premier XE質量分析計を伴うWaters Acquity UHPLC上で実施した。溶媒系は、0.05%のTFAを伴う98%の水(溶媒A)および0.05%のTFAを伴う2%のアセトニトリル(溶媒B)で始まり、17分にわたって最大2%の溶媒Aおよび98%の溶媒Bまで急増する勾配であった。最終溶媒系を、さらに1.5分間一定の状態に保った。
方法H:実験を、Acquity UPLC BEH C18、1.7um、2.1*50mmカラムおよび0.6mL/分流量を使用して、ESIをイオン源として使用するWaters−LCT Premier XE質量分析計を伴うWaters Acquity UHPLC上で実施した。溶媒系は、0.05%のTFAを伴う98%の水(溶媒A)および0.05%のTFAを伴う2%アセトニトリル(溶媒B)で始まり、7.5分にわたって最大2%の溶媒Aおよび98%の溶媒Bまで急増する勾配であった。最終溶媒系を、さらに1.0分間一定の状態に保った。
方法I:実験を、1.2mL/分流量でXtimate C18(3μm)、30×2.1mmカラムを伴うESIをイオン源として使用するAgilentまたはShimadzuシステム上で実施した。溶媒系は、0.0375%のTFAを伴う70%の水(溶媒A)および0.01875%のTFAを伴う30%アセトニトリル(溶媒B)で始まり、2分にわたって最大10%の溶媒Aおよび90%の溶媒Bまで急増する勾配であった。
方法J:実験を、1.2mL/分流量でXtimate C18(3μm)、30×2.1mmカラムを伴うESIをイオン源として使用するAgilentまたはShimadzuシステム上で実施した。溶媒系は、0.0375%のTFAを伴う90%の水(溶媒A)および0.01875%のTFAを伴う10%のアセトニトリル(溶媒B)で始まり、7分にわたって最大20%の溶媒Aおよび80%の溶媒Bまで急増する勾配であった。
方法K:実験を、Waters Sunfire C18 4.6x50mm(またはAgilent Poroshell120SB C18 4.6x30mm)カラムおよび1.2mL/分流量を使用して、ESIをイオン源として使用するAgilent MSD質量分析計を伴うAgilent1200HPLC上で実施した。溶媒系は、0.01%のTFAを伴う95%の水(溶媒A)および0.01%のTFAを伴う5%のアセトニトリル(溶媒B)で始まり、8.0分にわたって最大5%の溶媒Aおよび95%の溶媒Bまで急増する勾配であった。最終溶媒系を、さらに2.0分間一定の状態に保った。
方法L:実験を、Waters Xbridge C18 4.6x50mm(またはYMC Triart C18 4.6x50mm)カラムおよび1.2mL/分流量を使用して、ESIをイオン源として使用するAgilent MSD質量分析計を伴うAgilent1200HPLC上で実施した。溶媒系は、0.01%のアンモニアを伴う95%の水(溶媒A)および5%のアセトニトリル(溶媒B)で始まり、8.0分にわたって最大5%の溶媒Aおよび95%の溶媒Bまで急増する勾配であった。最終溶媒系を、さらに2.0分間一定の状態に保った。
方法M: 実験を、Waters Xbridge C18 4.6x50mm(またはYMC Triart C18 4.6x50mm)カラムおよび1.2mL/分流量を使用して、ESIをイオン源として使用するAgilent MSD質量分析計を伴うAgilent1200HPLC上で実施した溶媒系は、10mM炭酸水素アンモニウムを伴う95%の水(溶媒A)および5%のアセトニトリル(溶媒B)で始まり、8.0分にわたって最大5%の溶媒Aおよび95%溶媒Bまで急増する勾配であった。最終溶媒系を、さらに2.0分間一定の状態に保った。
方法N:実験を、Waters Xbridge C18 4.6x50mm(またはYMC Triart C18 4.6x50mm)カラムおよび1.2mL/分流量を使用して、ESIをイオン源として使用するAgilent MSD質量分析計を伴うAgilent1200HPLC上で実施した。溶媒系は、10mM炭酸水素アンモニウムを伴う95%の水(溶媒A)および5%のアセトニトリル(溶媒B)で始まり、1.6分にわたって最大5%の溶媒Aおよび95%溶媒Bまで急増する勾配であった。最終溶媒系を、さらに2.0分間一定の状態に保った。
参考実施例1
2−オキサ−ビシクロ[2.2.1]ヘプタン−5−アミンヒドロクロリド
ステップ1:トルエン(5.0mL)中の3−オキソ−2−オキサ−ビシクロ[2.2.1]ヘプタン−5−カルボン酸(20a、0.50g、3.2mmol)の溶液にDPPA(0.97g、3.5mmol)およびTEA(384mg、3.80mmol)を添加した。混合物を、N2雰囲気下で100℃にて撹拌し、次に、フェニルメタノール(1.0g、10mmol)を添加した。その結果生じた混合物を130℃でさらに2時間撹拌した。反応物を水(1.0mL)で反応停止させ、EtOAc(300mL)で希釈した。有機層を食塩水(3x50mL)で洗浄し、乾燥させ(Na2SO4)、濾過し、濃縮した。残留物を、石油エーテル/EtOAcで溶出するSiO2クロマトグラフィーにより精製し、600mg(72%)の20bを白色固体として得た。1H NMR(500MHz、CDCl3)δ7.39−7.31(m、5H)、5.08−5.00(m、3H)、3.87(s、1H)、2.78(s、1H)、2.20(m、1H)、2.14(d、J=9Hz、1H)、1.97(t、J=20.5Hz、1H)、1.71(d、J=14Hz、1H)。
ステップ2:EtOH(50mL)中の20b(1.0g、3.8mmol)およびCaCl2(0.85g、7.6mmol)の溶液にNaBH4(0.58g、15mmol)を0℃で添加した。混合物を室温で12時間撹拌した。余剰分の試薬を濃縮物とともに分解した。HCl、および溶液を濃縮した。残留物を、CHCl3(3x100mL)と共に抽出し、水(50mL)、食塩水(50mL)で洗浄し、乾燥させた(Na2SO4)。濃縮後、粗生成物を、石油エーテルから再結晶化し、750mg(75%)の22を白色固体として得た。1H NMR(500MHz、DMSO−d6)δ7.38−7.31(m、5H)、7.25(d、J=13.5Hz、1H)、4.99(s、1H)、4.53(d、J=4.0Hz、1H)、4.48(t、J=10.0Hz、1H)、4.09(d、J=4.0Hz、1H)、3.73(t、J=15.5Hz、1H)、3.44(m、1H)、3.30(m、1H)、1.99(d、J=7.0Hz、1H)、1.80−1.74(m、2H)、1.57(t、J=12.5Hz、1H)、1.26(s、1H)。
ステップ3:0℃のトルエン中(6.0mL)の22(100mg、0.380mmol)およびピリジン(3.0mL)の溶液に、トルエン(3.0mL)中のTsCl(290mg、1.52mmol)の溶液を滴下した。混合物を室温で温め、2日間撹拌した。次に、反応混合物を120℃で16時間加熱した。反応物を冷却し、溶媒を真空中で除去した。残留物を、MeCN/H2O(0.3%NH4HCO3)勾配(5〜95%MeCN)で溶出する逆相Combi−flashクロマトグラフィーにより精製し、58mg(62%)の24aを白色固体として得た。1H NMR(500MHz、DMSO−d6)δ7.37−7.31(m、5H)、5.09(s、1H)、4.33(s、1H)、3.73(d、J=5.5Hz、1H)、3.63−3.61(m、2H)、3.48(d、J=7.5Hz、1H)、2.53(s、1H)、2.07−2.04(m、2H)、1.72(d、J=10.5Hz、1H)、1.61(d、J=11.0Hz、1H)、1.42(d、J=14Hz、1H)。
ステップ4:MeOH(20mL)中の24a(0.50g、2.0mmol)およびPd/C(50mg)の混合物を、水素雰囲気下で室温にて16時間撹拌した。混合物をpH約4に1N HCl/メタノールで調整した。その結果生じた混合物をCelite(登録商標)で濾過し、濾液を減圧下で濃縮し、300mg(100%)の24bを白色固体として得た。1H NMR(500MHz、DMSO−d6)δ4.43(s、1H)、3.72−3.70(m、2H)、3.54(d、J=7.5Hz、1H)、3.50−3.48(m、2H)、2.76(s、1H)、2.20−2.15(m、2H)、1.96(d、J=11.0Hz、1H)、1.78(d、J=11.0Hz、1H)、1.61(d、J=11.0Hz、1H)。
参考実施例2
(S)−1−(1−アミノエチル)シクロプロパノール
ステップ1:MeCN中の(S)−エチル2−アミノプロパノエートヒドロクロリド(4.59g、30.0mmol)およびK2CO3(12.4g、90.0mmol)溶液に、(ブロモメチル)ベンゼン(12.9g、75.0mmol)を室温で添加した。混合物を70℃で14時間撹拌した。反応混合物を水性NH4Clで反応停止させた。濃縮後、水層をEtOAcで抽出した。組み合わされた有機層を乾燥(MgSO4)させ、濾過し、真空中で濃縮した。粗生成物を、石油エーテル/EtOAc(100:1)で溶出するSiO2クロマトグラフィーにより精製し、8.8g(98%)の(S)−エチル2−(ジベンジルアミノ)プロパノエート(26)を得た。LCMS(ESI)m/z、298.2[M+H]+。
ステップ2:乾燥THF(100mL)中の26(8.80g、29.5mmol)およびチタンテトライソプロポキシド(1.28g、5.90mmol)溶液にEtMgBr(THF中30mL、90mmol、3.0N)を0℃で添加した。室温で一晩撹拌した後、混合物を0℃に冷却し、NH4Cl溶液で反応停止させた。固体を濾過し、濾液をEtOAcで抽出した。組み合わされた有機層を、乾燥(MgSO4)させ、濾過し、真空中で濃縮した。粗生成物を、石油エーテル/EtOAc(20:1)で溶出するSiO2クロマトグラフィーにより精製し、7.5g(90%)の7.5g(90%)の(S)−1−(1−(ジベンジルアミノ)エチル)シクロプロパノール(28)を得た。LCMS(ESI)m/z:282.1[M+H]+。
ステップ3:MeOH(80mL)中の28(7.50g、26.6mmol)の溶液にPd(OH)2/C(1.50g)を室温で添加した。混合物を、H2雰囲気(1気圧)下で室温にて15時間撹拌した。濾過および濃縮後、残留物を、DCM/MeOH(15:1)で溶出するSiO2クロマトグラフィーで精製し、1.4g(54%)の(S)−1−(1−アミノエチル)シクロプロパノール(30)を得た。1H NMR(500MHz、CDCl3)δ2.58(q、J=6.5Hz、1H)、2.18(s、3H)、1.17(d、J=6.5Hz、3H)、0.80−0.74(m、2H)、0.70−0.51(m、2H)。
参考実施例3
(4−フルオロ−1H−インドール−2−イル)メタンアミン(38)
ステップ1:ナトリウム(2.30g、100mmol)を、無水EtOH(80mL)に0〜5℃で10分間添加し、新しいナトリウムエトキシド溶液を調製した。EtOH中の(80mL)1−フルオロ−2−メチル−3−ニトロベンゼン(14.4g、93.0mmol)およびシュウ酸ジエチル(15.3g、105mmol)の溶液を上記の溶液に添加し、その結果生じた混合物を次に、45分間還流した。冷却後、赤黒い溶液を水(100mL)で希釈した。エタノール除去後、残留物をEtOAcで抽出した。水層を2N HClでpH約3〜4に酸性化し、DCMで抽出した。有機層を水で洗浄し、乾燥させ、濃縮し、4.5g(21%)の3−(2−フルオロ−6−ニトロフェニル)−2−オキソプロパン酸(32)を赤色油として得た。LCMS(ESI)m/z:245.1[M+NH4]+。
ステップ2:4%のNH4OH(60mL)中の32(4.8g、31mmol)溶液を水中の(200mL)硫酸第一鉄七水和物(52.45g、188.7mmol)および濃縮NH4OH(23mL)から調製された水酸化第一鉄の懸濁液に添加した。混合物を沸点で5分間維持した。水酸化第二鉄を濾過により分離し、希釈したNH4OHおよび水で繰り返し洗浄した。濾液を希釈したHClで酸性化した。その結果生じた固体を濾過により捕集し、1.2g(22%)の4−フルオロ−1H−インドール−2−カルボン酸(34)をさらなる精製をすることなく次のステップで使用された白色固体として得た。
ステップ3:無水DMF(2.0mL)中の34(179mg、1.00mmol)溶液にNH4Cl(160mg、3.00mmol)、EDCI(395mg、2.20mmol)、HOBt(297mg、2.20mmol)およびTEA(303mg、3.00mmol)を室温で添加した。室温で3時間撹拌した後、混合物をH2O(10mL)で反応停止させ、その結果生じた混合物をEtOAc(3x6mL)で抽出した。組み合わされた抽出物を乾燥および濃縮した。残留物を石油エーテル/EtOAc(5:1〜3:1)で溶出するSiO2クロマトグラフィーにより精製し、130mg(73%)の4−フルオロ−1H−インドール−2−カルボキサミド(36)を白色固体として得た。LCMS (ESI)m/z:179.1[M+H]+。
ステップ4:無水THF(5.0mL)中の36(130mg、0.730mmol)の溶液にLiAlH4(138mg、3.65mmol)を0−5℃で添加した。反応混合物を80℃で一晩加熱した。室温まで冷却後、混合物を水性Na2SO4で処理した。その結果生じた混合物をEtOAc(3x10mL)で抽出した。組み合わされた有機層を乾燥および濃縮した。残留物を、石油エーテル/EtOAc/TEA(10:10:0.5)で溶出するSiO2クロマトグラフィーにより精製し、40mg(33%)の(4−フルオロ−1H−インドール−2−イル)メタンアミン(38)を淡黄色固体として得た。1H NMR(500MHz,DMSO−d6)δ11.22(s,1H),7.14(d,J=8.0Hz,1H),6.97(m,1H),6.70(m,1H),6.28(s,1H),3.82(s,2H).LCMS(ESI)m/z:148.1[M+H−17]+。
参考実施例4
(S)−4−(アミノ(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)メチル)−2−クロロベンゾニトリル ヒドロクロリド(44)
ステップ1:THF(100mL)中の1−メチル−1H−ピラゾール−4−カルバルデヒド(3.0g、27mmol)の溶液に(S)−2−メチルプロパン−2−スルフィンアミド(6.6g、54mmol)およびTi(OEt)4(22.3g、98.0mmol)を添加した。反応混合物を65℃で12時間加熱した。冷却後、混合物を水に注いだ。固体を濾過し、濾液をEtOAc(3×100mL)で抽出した。有機層を、水(3×50mL)で洗浄し、乾燥(Na2SO4)させ、濾過し、真空中で濃縮した。残留物を石油エーテル/EtOAc(4:1)で溶出するSiO2クロマトグラフィーにより精製し、5.6g(98%)の(S,E)−2−メチル−N−((1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)メチレン)プロパン−2−スルフィンアミド40を無色油として得た。LCMS(ESI)m/z:214.1[M+H]+。
ステップ2:THF(20mL)中のLiClの懸濁液(920mg、22.0mmol)にイソプロピルマグネシウムクロリド(THF中2.0N、11mL、22mmol)を室温で添加した。その結果生じた混合物を40℃で30分間撹拌した。混合物を−78℃に冷却し、THF(50mL)中の4−ブロモ−2−クロロベンゾニトリル(4.00g、18.5mmol)を添加した。その結果生じた混合物を0℃で1時間撹拌し、次に−78℃まで冷却した。THF(50mL)中の40(2.8g、13mmol)を次に添加した。反応物を0℃で4時間撹拌し、次に、水(50mL)で反応停止させた。その結果生じた混合物をEtOAc(3×100mL)で抽出した。有機層を、sat.NaCl(3×50mL)で洗浄し、乾燥(Na2SO4)させ、濾過し、真空中で濃縮した。残留物をDCM/MeOH(100:1)で溶出するSiO2クロマトグラフィーにより精製し、1.0g(19%)の42を黄色固体として得た。LCMS(ESI)m/z:351.2[M+H]+。
ステップ3:EtOAc(20mL)中の42の溶液(1.0g、3.0mmol)に3N HCl/EtOAc(2.2mL)を室温で添加した。1時間撹拌した後、固体を濾過し、500mg(68%)の44を白色固体として得た。1H NMR(500MHz,CD3OD)δ7.96(d,J=8.0Hz,1H),7.84−7.82(m,2H),7.67−7.64(m,2H),5.80(s,1H),3.93(s,3H).LCMS(ESI)m/z:247.1[M+H]+。
参考実施例5
(S)−(4−クロロ−3−フルオロフェニル)(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)メタンアミン ヒドロクロリド(50a)
ステップ1:THF(50mL)中の1−メチル−1H−ピラゾール−4−カルバルデヒドの溶液(2.2g、20mmol)に(R)−2−メチルプロパン−2−スルフィンアミド(4.8g、40mmol)およびTi(OEt)4(9.2g、40mmol)を添加した。反応混合物65℃で14時間加熱した。冷却後、混合物を水に注いだ。固体を濾過し、濾液をEtOAcで抽出した。有機層を濃縮し、石油エーテル/EtOAc(5:1)で溶出するSiO2クロマトグラフィーにより精製し、4.0g(83%)の(R,E)−2−メチル−N−((1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)メチレン)プロパン−2−スルフィンアミド(46)を得た。LCMS(ESI)m/z:214.1[M+H]+。
ステップ2:THF(150mL)中の4−ブロモ−1−クロロ−2−フルオロベンゼン(11.7g、56.0mmol)および削り屑状マグネシウム(magnesium turning)(2.1g、84mmol)の混合物に室温で数滴の1,2−ジブロモエタン(1.1g、5.6mmol)を添加した。混合物を室温で1.5時間撹拌した。−78℃に冷却した後、(R,E)−2−メチル−N−((1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)メチレン)プロパン−2−スルフィンアミド(4.00g、18.7mmol)を添加し、−78℃で6時間撹拌した。反応物を水性NH4Cl溶液で反応停止させ、EtOAcで抽出した。組み合わされた有機層を乾燥(MgSO4)させ、濾過し、濃縮した。粗生成物をDCM/MeOH(150:1)で溶出するSiO2クロマトグラフィーにより精製し、2.9g(45%)の(R)−N−((S)−(4−クロロ−3−フルオロフェニル)(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)メチル)−2−メチルプロパン−2−スルフィンアミド(48)を得た。LCMS(ESI)m/z:344.1[M+H]+。
ステップ3:MBTE(40mL)中の48の溶液(2.9g、8.4mmol)に3N HCl/メタノール(6.0mL、18mmol)を添加した。混合物を2時間室温で撹拌した。その結果生じた固体を濾過し、MTBEで洗浄し、650mg(35%)の50aを得た。1H NMR(500 MHz,CD3OD)δ7.46−7.43(m,2H),7.38(s,1H),7.31(dd,J=10.5,2.0Hz,1H),7.21(dd,J=8.5,1.5Hz,1H),5.13(s,1H),3.85(s,3H).LCMS(ESI)m/z:240.0[M+H]+。
(S)−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)(4−(トリフルオロメトキシ)フェニル)メタンアミンヒドロクロリド(50b)を同様に調製したが、ただしステップ2においては、4−トリフルオロメトキシ−ブロモベンゼンが4−ブロモ−1−クロロ−2−フルオロベンゼンに取って代わった。1H NMR(500MHz,CD3OD)δ7.74(s,1H),7.65−7.63(m,3H),7.42(d,J=8.5Hz,2H),5.73(s,1H),3.94(s,3H).LCMS(ESI)m/z:272.1[M+H−17]+。
(S)−(3−フルオロ−4−メトキシフェニル)(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)メタンアミンヒドロクロリド(50c)を同様に調製したが、ただしステップ2においては、4−メトキシ−3−フルオロ−1−ブロモベンゼンが4−ブロモ−1−クロロ−2−フルオロベンゼンに取って代わった。1H NMR(500MHz,CD3OD)δ7.58(d,J=1.5Hz,1H),7.24−7.17(m,3H),6.55(d,J=2.0Hz 1H),5.87(s,1H),3.92(s,3H),3.68(s,3H).LCMS(ESI)m/z:236.3[M+H]+。
(S)−(3−フルオロ−4−メトキシフェニル)(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)メタンアミンヒドロクロリド(50d)を同様に調製したが、ただしステップ 1においては、1−メチル−1H−ピラゾール−4−カルバルデヒドを1−メチル−1H−ピラゾール−3−カルバルデヒドと置換し、ステップ2においては、4−メトキシ−3−フルオロ−1−ブロモベンゼンが4−ブロモ−1−クロロ−2−フルオロベンゼンに取って代わった。 1H NMR(500MHz,CD3OD)δ7.62(s,1H),7.26−7.15(m,3H),6.15(s,1H),5.54(s,1H),3.93(s, 3H),3.91(s,3H).LCMS m/z:219.1[M+H−17]+。
(S)−(3−フルオロ−4−メトキシフェニル)(1−メチル−1H−ピラゾール−5−イル)メタンアミンヒドロクロリド(50e)を同様に調製したが、ただしステップ1においては、1−メチル−1H−ピラゾール−4−カルバルデヒドを1−メチル−1H−ピラゾール−5−カルバルデヒドと置換し、ステップ2においては、4−メトキシ−3−フルオロ−1−ブロモベンゼンが4−ブロモ−1−クロロ−2−フルオロベンゼンに取って代わった。
(S)−(3−フルオロ−フェニル)(1−メチル−1H−ピラゾール−5−イル)メタンアミンヒドロクロリド(50f)を同様に調製したが、ただしステップ1においては、1−メチル−1H−ピラゾール−4−カルバルデヒドを1−メチル−1H−ピラゾール−5−カルバルデヒドと置換し、ステップ2においては、4−メトキシ−3−フルオロ−1−ブロモベンゼンが1−ブロモ−3−フルオロベンゼンに取って代わった。
(S)−(4−クロロ−3−フルオロフェニル)(1−メチル−1H−ピラゾール−5−イル)メタンアミンヒドロクロリド(50g)を同様に調製したが、ただしステップ1においては、1−メチル−1H−ピラゾール−4−カルバルデヒドを1−メチル−1H−ピラゾール−5−カルバルデヒドと置換した。
(S)−(3−フルオロ−フェニル)(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)メタンアミンヒドロクロリド(50h)を同様に調製したが、ただしステップ2においては、4−メトキシ−3−フルオロ−1−ブロモベンゼンが1−ブロモ−3−フルオロベンゼンに取って代わった。
(S)−(4−メトキシ−フェニル)(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)メタンアミンヒドロクロリド(50i)を同様に調製したが、ただしステップ2においては、4−メトキシ−1−ブロモベンゼンが1−ブロモ−3−フルオロベンゼンに取って代わった。
参考実施例6
(S)−2−アミノ−2−(3−フルオロフェニル)エタノールヒドロクロリド62a(Ar=3−フルオロフェニル)
ステップ1:無水THF(120mL)中の削り屑状マグネシウム(magnesium turning)(2.10g、85.7mmol)の懸濁液に室温で1−ブロモ−3−フルオロベンゼン(10.0g、57.2mmol)および1,2−ジブロモエタン(0.10mL)を緩徐に添加した。アルゴン下で40分撹拌した後、混合物を−78℃に冷却し、2−(tert−ブチルジメチルシリルオキシ)−N−メトキシ−N−メチルアセトアミド(9.3g、40mmol)を添加した。その結果生じた混合物を0℃で温め、2時間撹拌した。反応物を飽和NH4Cl(5.0mL)で反応停止させ、不溶性物質を濾過した。濾液を、乾燥(Na2SO4)させ、濾過し、真空中で濃縮した。残留物を、石油エーテル/EtOAc(20:1)で溶出するSiO2クロマトグラフィーにより精製し、10.3g(93%)の2−(tert−ブチルジメチルシリルオキシ)−1−(3−フルオロフェニル)エタノン(58a)を油として得た。LCMS(ESI)m/z:268.0[M+H]+。
ステップ2:THF(200mL)58a(11.3g、42.1mmol)および(R)−2−メチルプロパン−2−スルフィンアミド(6.60g、54.7mmol)の混合物に室温でTi(Oi−Pr)4(29.9g、105mmol)を添加した。反応混合物を、N2下で一晩還流まで加熱した。混合物を冷却し、次に飽和NH4Cl(5.0mL)で処理し、不溶性物質を濾過した。濾液を、乾燥(Na2SO4)させ、濾過し、真空中で濃縮した。残留物を、石油エーテル/EtOAc勾配(60:1〜20:1)で溶出するSiO2クロマトグラフィーにより精製し、7.6g(49
%)の(R,E)−N−(2−(tert−ブチルジメチルシリルオキシ)−1−(3−フルオロフェニル)エチリデン)−2−メチルプロパン−2−スルフィンアミド(58b)を黄色油として得た。LCMS(ESI)m/z:372.2[M+H]+。
ステップ3:無水THF(250mL)中の58b(7.60g、20.5mmol)の溶液に−78℃でDIBAL−H(51.1mL、51.1mmol)をアルゴン下で添加した。−78℃で1時間撹拌した後、混合物を食塩水(16mL)で−78℃において処理し、次に室温で温めた。不溶性物質を濾過し、その濾液を、乾燥(Na2SO4)させ、濾過し、真空中で濃縮した。残留物を、石油エーテル/EtOAc勾配(20:1〜6:1)で溶出するSiO2クロマトグラフィーにより精製し、6.5g(86%)の60を黄色固体として得た。LCMS(ESI)m/z:374.2[M+H]+。
ステップ4:MeOH(100mL)中の60(3.0g、8.0mmol)の溶液に3N HCl/MeOH(8.0mL、24mmol)を添加した。室温で1時間撹拌した後、混合物を真空中で濃縮し、EtOAc(30mL)で希釈した。固体を濾過し、EtOAc(20mL)で洗浄し、880mg(57%)の62aを白色固体として得た。1H NMR(500MHz,CD3OD)δ7.50(m,1H),7.32−7.28(m, 2H),7.19(m,1H),7.41(m,1H),3.93(m,1H),3.82(m, 1H).LCMS(ESI)m/z:156.1[M+H]+。
(S)−2−アミノ−2−(4−(トリフルオロメトキシ)フェニル)エタノールヒドロクロリド(62b)(Ar=4−トリフルオロメトキシフェニル)を同様に調製したが、ただしステップ1においては、3−フルオロ−ブロモベンゼンを4−フルオロメトキシ−ブロモベンゼンと置換した。1H NMR(500MHz,CD3OD)δ7.44(d,J=8.5Hz,2H),7.33(d,J=8.5Hz,2H),4.44(m,1H),3.91−3.81(m,2H).LCMS(ESI)m/z:222.1[M+H]+。
(S)−2−アミノ−2−(4−メトキシフェニル)エタノールヒドロクロリド(62c)(Ar=4−メトキシフェニル)を同様に調製したが、ただしステップ1においては、3−フルオロ−ブロモベンゼンを4−メトキシ−ブロモベンゼンと置換した。1H NMR(500MHz,DMSO−d6)δ8.49(s,3H),7.43(d,J=8.5Hz,2H),6.97(d,J=8.5Hz,2H),5.50(brs,1H),4.19(m,1H),3.76(s,3H),3.68−3.67(m,2H).LCMS(ESI)m/z:151.3[M+H−17]+。
(S)−2−アミノ−2−(3−フルオロ−4−メトキシフェニル)エタノールヒドロクロリド(62d)(Ar=3−フルオロ−4−メトキシフェニル)を同様に調製したが、ただしステップ1においては、3−フルオロ−ブロモベンゼンを3−フルオロ−4−メトキシ−ブロモベンゼンと置換した。1H NMR(500MHz,CD3OD)δ7.28−7.17(m,3H),4.31(m,1H),3.91−3.87(m,4H),3.78(m,1H).LCMS(ESI)m/z:169.3[M+H−17]+。
(S)−2−アミノ−2−(4−クロロ−3−フルオロ−フェニル)エタノールヒドロクロリド(62e)(Ar=4−クロロ−3−フルオロ−フェニル)を同様に調製し得るが、ただしステップ1においては、3−フルオロ−ブロモベンゼンを4−クロロ−3−フルオロ−ブロモベンゼと置換する。
(S)−2−アミノ−2−(3−クロロ−4−フルオロ−フェニル)エタノールヒドロクロリド(62f)(Ar=3−クロロ−4−フルオロ−4−フェニル)を同様に調製し得るが、ただしステップ1においては、3−フルオロ−ブロモベンゼンを3−クロロ−4−フルオロ−ブロモベンゼンと置換する。
(S)−2−アミノ−2−(4−フルオロフェニル)エタノール(62g)(Ar=4−フルオロフェニル)を同様に調製し得るが、ただしステップ1においては、3−フルオロ−ブロモベンゼンを4−フルオロ−ブロモベンゼンと置換する。
(S)−2−アミノ−2−(4−ジフルオロメトキシ−フェニル)エタノール(62h)(Ar=4−ジフルオロメトキシ−フェニル)を同様に調製し得るが、ただしステップ1においては、3−フルオロ−ブロモベンゼンを4−ジフルオロメトキシ−ブロモベンゼンと置換する。
参考実施例7
(S)−4−(1−アミノ−2−(tert−ブチルジメチルシリルオキシ)エチル)−2−クロロベンゾニトリルヒドロクロリド(62i、Ar=3−クロロ−4−シアノ−フェニル)
ステップ1:4−(2−(tert−ブチルジメチルシリルオキシ)アセチル)−2−クロロベンゾニトリル−THF(150mL)中の4−ブロモ−2−クロロベンゾニトリル (15g、69mmol)の溶液に−78℃でLiCl(3.39g、81.0mmol)およびイソプロピルマグネシウムクロリド(THF中1.3N、62mL、81mmol)を添加した。0℃で30分間撹拌した後、溶液を−78℃に冷却し、THF(150mL)中の2−(tert−ブチルジメチルシリルオキシ)−N−メトキシ−N−メチルアセトアミドの溶液(12g、57mmol)を添加した。反応物を0℃で2時間撹拌し、次に、水(50mL)で反応停止させ、その結果生じた混合物を、EtOAc(3×100mL)で抽出した。有機層をsat.NaCl(3×50mL)で洗浄し、乾燥(Na2SO4)させ、濾過し、真空中で濃縮した。残留物を石油エーテル/EtOAc(50:1)で溶出するSiO2クロマトグラフィーにより精製し、37g(88%)の58(Ar=3−クロロ−4−シアノフェニル)を黄色油として得た。LCMS(ESI)m/z:509.1[M+H]+。
ステップ2:(R,E)−N−(2−(tert−ブチルジメチルシリルオキシ)−1−(3−クロロ−4−シアノフェニル)エチリデン)−2−メチルプロパン−2−スルフィンアミドを、参考実施例6のステップ2の手順に従って調製したが、ただし58a(Ar=3−クロロ−4−シアノフェニル)が反応物質であった。残留物を石油エーテル/EtOAc(20:1)で溶出するSiO2 クロマトグラフィーにより精製し、4.9g(25%)の58b(Ar=3−クロロ−4−シアノフェニル)を黄色固体として得た。[LCMS(ESI)m/z:413.1[M+H]+。
ステップ3:THF(100mL)中の58b(Ar=3−クロロ−4−シアノフェニル)(4.90g、11.9mmol)の溶液にNaBH4(700mg、14.2mmol)を0℃で添加した。30分間撹拌した後、反応混合物を水(50mL)で処理し、EtOAc(2×100mL)で抽出した。有機層を、sat.NaCl(50mL)で洗浄し、乾燥(Na2SO4)させ、濾過し、真空中で濃縮した。残留物を石油エーテル/EtOAc(20:1)で溶出するSiO2クロマトグラフィーにより精製し、1g(22%)の60(Ar=3−クロロ−4−シアノフェニル)を白色固体として得た。LCMS(ESI)m/z:415.3[M+H]+。
ステップ4:EtOAc(10mL)中の60(Ar=3−クロロ−4−シアノフェニル)(500mg、1.20mmol)の溶液に3NHCl/メタノール(1.2mL)を室温で添加した。1時間撹拌した後、固体を濾過し、400mg(100%)の62i(Ar=3−クロロ−4−シアノフェニル)を白色固体として得た。LCMS(ESI)m/z:311.3[M+H]+。
参考実施例8
(R)−1−(3−フルオロ−4−メトキシフェニル)プロパン−1−アミンヒドロクロリド(70a)
ステップ1:THF(40mL)中の3−フルオロ−4−メトキシベンズアルデヒド(2.0g、13mmol)の溶液に(S)−2−メチルプロパン−2−スルフィンアミド(2.84g、23.4mmol)およびTi(OEt)4(5.92g、26.0mmol)を添加した。反応混合物を65℃で12時間加熱した。室温に冷却後、混合物を水に注いた。固体を濾過し、濾液をEtOAc(3x100mL)で抽出した。濾液を、乾燥(Na2SO4,)させ、濾過し、真空中で濃縮した。残留物をEtOAc/石油エーテル(1:4)で溶出するSiO2クロマトグラフィーにより精製し、3.0g(90%)の(S,E)−N−(3−フルオロ−4−メトキシベンジリデン)−2−メチルプロパン−2−スルフィンアミド(66)を得た。LCMS(ESI)m/z:258.1[M+H]+。
ステップ2:THF(30mL)中の66(3.0g、12mmol)の溶液に−78℃でTHF(1N、18mL、18mmol)中のエチルマグネシウムブロミドの溶液を添加した。4時間撹拌した後、反応混合物を25℃に温め、室温で一晩撹拌した。混合物をNH4Clで処理し、EtOAcで希釈した。組み合わされた有機層を、乾燥(Na2SO4)させ、濾過し、真空中で濃縮した。残留物を、EtOAc/石油エーテル(1:1)で溶出するSiO2クロマトグラフィーにより精製し、1.5g(45%)の(S)−N−((R)−1−(3−フルオロ−4−メトキシフェニル)プロピル)−2−メチルプロパン−2−スルフィンアミド(68)を得た。LCMS(ESI)m/z:288.1[M+H]+。
ステップ3:Et2O(20mL)中の68(1.5g、5.2mmol)の溶液に0℃で3N HCl/MeOH(5.0mL、15mmol)を添加した。1.5時間撹拌された後、固体を、濾過し、真空中で乾燥させ、900mg(80%)の70aを得た。1H NMR(500MHz,DMSO−d6)δ8.56(s,3H),7.44(dd,J=12.5,2.0Hz,1H),7.29−7.20(m,2H),4.08(m,1H),3.84(s,3H),1.97(m,1H),1.78(m,1H),0.73(t,J=7.0Hz,3H).LCMS(ESI)m/z:167.1[M+H−17]+。
(R)−1−(4−クロロ−3−フルオロ−フェニル)プロパン−1−アミンヒドロクロリド(70b)を同様に調製し得るが、ただしステップ1においては、3−フルオロ−4−メトキシ−ベンズアルデヒドを4−クロロ−3−フルオロ−ベンズアルデヒドと置換する。
(R)−1−(3−クロロ−4−フルオロ−フェニル)プロパン−1−アミンヒドロクロリド(70c)を同様に調製し得るが、ただしステップ1において、3−フルオロ−4−メトキシ−ベンズアルデヒドを3−クロロ−4−フルオロ−ベンズアルデヒドと置換する。
(R)−1−(4−クロロ−3−フルオロフェニル)プロプ−2−エン−1−アミンヒドロクロリド(70d)を同様に調製し得るが、ただしステップ1においては、3−フルオロ−4−メトキシ−ベンズアルデヒドを3−クロロ−4−フルオロ−ベンズアルデヒドと置換する。ステップ2において、エチルマグネシウムブロミドをビニルマグネシウムブロミドと置換する。1H NMR(500MHz,MeOH−d4)δ7.62(t,J=7.0Hz,1H),7.40(m,1H),7.33(dd,J=5.5,2.5Hz,1H),6.13(m,1H),5.55−5.46(m,2H),5.04(d,J=6.0Hz,1H)。
参考実施例9
(3S,4S)−3−フルオロテトラヒドロ−2H−ピラン−4−アミン(71c)および(3R,4R)−3−フルオロテトラヒドロ−2H−ピラン−4−アミン(71d)
ステップ1:3L丸底フラスコ内の窒素下で0℃に冷却されたMeCN/H2O(1:1、800mL)中の1−クロロメチル−4−フルオロ−1,4−ジアゾニアビシクロ[2.2.2]オクタンビス−テトラフルオロボレートの撹拌溶液(147g、414mmol、Selectfluor(登録商標))にMeCN(120mL)中の67の溶液(45.0g、394mmol、CASRN17327−22−9)を滴下した。浴を除去する前に、反応物を30分間氷浴中で撹拌し、反応物をさらに1時間撹拌した。固体NaCl(200g)を、次に、DCM(300mL)と共に反応物に添加した。飽和Na2CO3溶液を、pHが10になるまで緩徐に添加した。混合物を、4L分離漏斗へと移し、DCMへと3回抽出した。水層を、次に、連続液体−液体抽出器の中にDCMとともに入れ、58℃へと18時間にわたって加熱した。組み合わされた有機抽出物を乾燥させ(MgSO4)、濾過し、20℃でロータリーエバポレーターで濃縮した。粗生成物を、DCM/MeOH勾配(500:3〜500:5 DCM:MeOH)で溶離するSiO2クロマトグラフィーにより精製し、30g(64.4%)の3−フルオロジヒドロ−2H−ピラン−4(3H)−オン(69)を得た。
ステップ2:0℃に窒素下で冷却した69(30g、254mmol)およびDCE(800mL)の溶液にフェニルメタンアミン(29.8mL、267mmol)を添加し、その溶液を10分間撹拌した。反応混合物にNaBH(OAc)3(75.4g、356mmol)を添加し、続いて、氷酢酸(glacial HOAc)(14.5mL、254mmol)を滴下した。反応物を2時間撹拌し、次いで、1M NaOHへと注ぎ、DCMで抽出した。組み合わされた有機画分を乾燥させ(MgSO4)、濾過および濃縮した。粗生成物をMeCN/H2O勾配(0〜40% MeCN)を使用する逆相カラムクロマトグラフィーにより精製し、39g(73.4%)のラセミcis生成物[(3S,4S)−および(3R,4R)−N−ベンジル−3−フルオロテトラヒドロ−2H−ピラン−4−アミン、それぞれ、(71a)および(71b)]を得た。
エナンチオマーを、10%IPA(0.1%NH4OH)/90%CO2で300mL/分の流量および40℃の温度において溶離するChiralpak IC、5x25cmカラムでのクロマトグラフィーにより分離し得る。背圧は、100バールであった。
ステップ3:71a(3.7g、18mmol)およびMeOH(40mL)の溶液に室温でPd/C(3.8g、1.8mmol)を添加し、その結果生じた懸濁液をH2下で18時間撹拌した。触媒を濾過し、MeOHで洗浄した。溶媒をの濃縮し、2.1g(100%)(3S,4S)−3−フルオロテトラヒドロ−2H−ピラン−4−アミン(71c)を得た。1H NMR(400MHz,CDCl3)δ4.58−4.44(m,1H),4.19−4.09(m,1H),4.05−3.95(m,1H),3.56−3.38(m,2H),2.96−2.84(m,1H),1.88−1.77(m,1H),1.72−1.65(m,1H)。エナンチオマー、(3R,4R)−3−フルオロテトラヒドロ−2H−ピラン−4−アミン(71d)を71aを71bで置換することにより同様に調製し得る。
参考実施例10
(3S,4R)−3−フルオロテトラヒドロ−2H−ピラン−4−アミン(77a)および(3R,4S)−3−フルオロテトラヒドロ−2H−ピラン−4−アミン(77b)
ステップ1:窒素下で−78℃に冷却された73(34.58g、292.8mmol)およびTHF(350mL)の撹拌溶液にL−セレクトリド(L−selectride)(307.4mL、307.4mmol)を滴下し、反応物を30分間撹拌した。MeOH(35.58mL、878.4mmol)および1M NaOH(878.4mL、878.4mmol)を次に、添加し、反応物を0℃まで温めた。溶液にH2O2(99.59mL、1464mmol)を注意しながら滴下し、反応物をさらに40分間撹拌した。飽和食塩水(50mL)を次に、添加し、反応物を濃縮し、THFを除去した。溶液を、DCM(500mL)で希釈し、液体−液体連続抽出器に移し、これを、58℃で24時間加熱した。有機画分を分離し、乾燥させ(MgSO4)、濾過および濃縮した。粗生成物をDCM/EtOAc勾配(5:1〜3:1)で溶出するSiO2クロマトグラフィーにより精製し、21g(60.2%)のラセミcis生成物(3R,4S)−および(3S,4R)−3−フルオロテトラヒドロ−2H−ピラン−4−オール、それぞれ、((75a)および(75b))を得た。
ステップ2:窒素下で0℃に冷却した75aおよび75b(15.0g、125mmol)、イソインドリン−1,3−ジオン(20.2g、137mmol)、ならびに2−(ジフェニルホスフィノ)ピリジン(42.7g、162mmol)ならびにTHF(550mL)の溶液に(E)−ジ−tert−ブチルジアゼン−1,2−ジカルボキシレート(37.4g、162mmol)を添加し、反応物を室温で24時間撹拌した。反応混合物にジオキサン中の4M HCl(156mL、624mmol)を添加し、その結果生じた溶液を二時間撹拌し、次に、乾燥するまで濃縮した。残留物をエーテル中に溶解し、4M HClで6回洗浄した。エーテル中に溶解しなかった固体を、後の精製のために除けておいた(バッチ1)。有機溶液を次に、乾燥させ(MgSO4)、濾過および濃縮した。粗製物質をTHF中に懸濁し、濾過して、固体生成物を得た(バッチ2)。濾液を次に濃縮し、DCM中に再懸濁し、濾過した。その固体を廃棄した。濾液を、上記最初の2つの固体バッチ(バッチ1および2)と合わせ、濃縮し2、DCM/MeOH勾配(500:2〜500:5)で溶出するSiO2クロマトグラフィーにより精製し、14g(45%)のラセミ2−((3S,4R)および(3R,4S)−3−フルオロテトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)イソインドリン−1,3−ジオン、それぞれ、((77a)および(77b))を得た。
エナンチオマーを、10%MeOH:DCM(1:1)/90%CO2と300mL/分の流量および40℃の温度で溶離するChiralpakIA、5x25cmカラム上のクロマトグラフィーにより分離した。背圧は、100バールであった。
ステップ3:77b(8.4g、34mmol)およびTHF/MeOH(1:1、160mL)の溶液にヒドラジン一水和物(17g、337mmol)を添加し、反応物を50℃で6時間撹拌し、次に、室温で24時刊冷却した。その結果生じた混合物を濾過し、固体をTHFで洗浄した。濾液を濃縮し、粗生成物を、DCM:MeOH勾配(500:20〜500:25)で溶出するSiO2クロマトグラフィーにより精製し、4.0g(100%)の(3R,4S)−3−フルオロテトラヒドロ−2H−ピラン−4−アミン(79a)を得た。1H NMR(400MHz,CDCl3)δ4.28−4.04(m,2H),3.94−3.85(m,1H),3.45−3.35(m,1H),3.30−3.20(m,1H),3.05−2.92(m,1H),1.97−1.88(m,1H),1.58−1.48(m,1H)。他のエナンチオマー、(3R,4S)−3−フルオロテトラヒドロ−2H−ピラン−4−アミン(79b)を77aから同様に調製した。
参考実施例11
(2S,4R)−2−(tert−ブチル−ジメチル−シラニルオキシメチル)−テトラヒドロピラン−4−イルアミン
ステップ1:(2S,4S)−2−((tert−ブチルジメチルシリルオキシ)メチル)−3,4−ジヒドロ−2H−ピラン−4−オール(79、3.565g、14.59mmol)(−Paquette and J.A.Oplinger,J.Org.Chem.1988 53:2953−2959の手順に従う(2R,3S,4R)−2−(ヒドロキシメチル)−3,4−ジヒドロ−2H−ピラン−3,4−ジオールから調製される)およびDCM(25mL)の溶液に4A分子篩(7g)を添加し、続いてN−メチルモルホリンN−オキシド(3.418g、29.17mmol)およびテトラプロピルアンモニウム過ルテニウム酸塩(0.2563g、0.7293mmol)を添加した。反応物を1.5時間室温で撹拌した。混合物はSiO2のプラグを通過させ、DCMで溶出した。濾液を濃縮し、その結果生じた残留物を25%EtOAc/ヘキサンで溶出するSiO2クロマトグラフィーにより精製し、3.097g(87.6%)の81を得た。
ステップ2:81(3.097g、12.78mmol)、Pd/C(0.5439g、0.2555mmol)およびEtOAc(30mL)の懸濁液を撹拌し、水素バルーン圧力下で18時間維持した。反応物にCelite(登録商標)のプラグを通過させ、濾過し、濃縮された。その結果生じた残留物を20%EtOAc/ヘキサンで溶出するSiO2 クロマトグラフィーにより精製し、2.035g(65.17%)の83を得た。
ステップ3:83(1.885g、7.713mmol)、フェニルメタンアミン(0.9470mL、8.484mmol)およびDCE(40mL)の溶液に、NaBH(OAc)3(2.288g、10.80mmol)を添加し、反応物を1時間撹拌した。反応混合物を水に注ぎ、DCMで抽出した。組み合わされた有機抽出物をNaHCO3で洗浄し、乾燥させ(MgSO4)、濾過および濃縮した。その結果生じた残留物を、DCM/MeOH勾配(0〜3%MeOH)で溶出するSiO2により精製し、(2S,4R)−N−ベンジル−2−((tert−ブチルジメチルシリルオキシ)メチル)テトラヒドロ−2H−ピラン−4−アミン(87a、1.686g、65.15%収率)およびトランス(2S,4S)−N−ベンジル−2−((tert−ブチルジメチルシリルオキシ)メチル)テトラヒドロ−2H−ピラン−4−アミン(85a、1.04g、40.18%収率)を得た。
ステップ4:85a(1.04g、3.10mmol)およびEtOH(20mL)の溶液にPd/C(0.660g、0.310mmol)を添加し、反応物を撹拌し、バルーン水素圧力下で18時間撹拌した。混合物をザップキャップメンブレンフィルターを通して濾過した。濾液を濃縮し、さらなる精製をせずに使用された664mg(87.3%)の85bを得た。
87aの(2S,4R)−2−((tert−ブチルジメチルシリルオキシ)メチル)テトラヒドロ−2H−ピラン−4−アミン(87b)への転換を同様に実施した。
参考実施例12
7−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルアミノ)−1,6−ナフチリジン−2−カルボン酸(72)[A−10、スキームA、R1=テトラヒドロピラン−4−イル)]
ステップ1:N2雰囲気下でパージされ保たれた20−L4つ首丸底フラスコをTHF(4.2L)中のジイソプロピルアミン(582g、5.76mol、1.05等量)の溶液で満たし、続いて、−30℃で撹拌しながら30分かけてn−BuLi(2.4M、2.4L、1.05等量)を滴下した。その結果生じた溶液を−30℃で30分間撹拌し、次に、−80℃に冷却した。LDA溶液に1時間かけて撹拌しながら、THF(5.2L)中の2,5−ジブロモピリジン(1.3Kg、5.49mol、1.00等量)の溶液を滴下した。その結果生じた溶液を−70℃で30分間撹拌した。混合物にいくつかのバッチ中のCO2(ドライアイス)(1267g、28.80mol、5.00等量)を−70℃で添加した。その結果生じた溶液を−70℃で30分間撹拌し、5Lの水を−70℃で添加することにより反応停止させ、真空中で濃縮し、3x4LのEtOAcで抽出した。水層のpH値をHCl(12mol/L)で3〜4に調整した。沈殿物を濾過により捕集し、2,5−ジブロモイソニコチン酸(A−2)白色固体を得た。
ステップ2:N2雰囲気下でパージされ保たれた20−L4つ首丸底フラスコを2,5−ジブロモイソニコチン酸(1.030Kg、3.67mol、1.00等量)、TEA(484g、4.78mol、1.30等量)、tert−ブタノール(10L)で満たし、続いて、DPPA(1215g、4.41mol、1.20等量)を添加した。その結果生じた溶液を一晩80℃で撹拌した。この反応を5回繰り返した。その結果生じた混合物を真空中で濃縮し、20Lの水で希釈し、3x15LのEtOAcで抽出した。有機層を組み合わせ、2x15Lの食塩水で洗浄し、乾燥させ(Na2SO4)、真空中で濾過および濃縮した。残留物をEtOAc/石油エーテル勾配(1:30〜1:15)で溶出するSiO2クロマトグラフィーにより精製し、3.2Kg(41%)のtert−ブチル2,5−ジブロモピリジン−4−イルカルバメート(A−3)を白色固体として得た。
ステップ3:N2雰囲気下でパージされ保たれた10−L4つ首丸底フラスコを次に、A−3(420g、1.19mol、1.00等量)、MTBE(3.2L)、THF(1.4L)で満たし、次に、−80℃に冷却し、n−BuLi(2.5M、52mL、2.40等量)を30分かけて撹拌しながら滴下した。その結果生じた溶液を−70℃で30分間撹拌し、次に、DMF(1400mL、5.00等量)を−70℃で撹拌しながら滴下した。その結果生じた溶液を−70℃で30分間撹拌した。溶液のpH値を、HOAcで5〜6に調整した。その結果生じた溶液を3x2.0LのEtOAcで抽出した。有機層を組み合わせ、2x3.0Lの食塩水で洗浄し、乾燥させ(MgSO4)、濾過し、真空中で濃縮した。残留物を、EtOAc:石油エーテル(1:30〜1:10)で溶出するSiO2クロマトグラフィーにより精製し、200g(56%)のA−4を白色固体として得た。
ステップ4:N 2雰囲気下でパージされ保たれた2L4つ首丸底フラスコをTHF(250mL)中のジイソプロピルアミン(30.3g、299.44mmol、2.00等量)の溶液で満たし、次に、n−ブチルリチウム(125mL、2.00等量)を−60℃で撹拌しながら滴下した。その結果生じた溶液を−20〜−30℃で1時間撹拌した。−60〜−70℃に冷却されたこの撹拌溶液にTHF(100mL)中のtert−ブチルアセテート(34.8g、299.59mmol、2.00等量)の溶液を滴下した。その結果生じた溶液を−50℃で1時間撹拌した。混合物にTHF(100mL)中のA−4(45g、149.43mmol、1.00等量)の溶液を−60〜−70℃で添加した。その結果生じた溶液を−50〜−60℃で1時間撹拌し、300mLの飽和水性NH4Clを添加することにより反応停止させ、真空中で濃縮し、2x300mLのEtOAcで抽出した。有機層を組み合わせ、食塩水(3x300mL)で洗浄し、乾燥させ(Na2SO4)、濾過し、真空中で濃縮し、60g(96%)のA−5を黄色油として得た。
ステップ5:2L丸底フラスコをN2雰囲気でパージし、保ち、A−5(60g、143.78mmol、1.00等量)、6N HCl(360mL)および1,4−ジオキサン(240mL)で満たした。その結果生じた溶液を一晩、還流まで加熱し、冷却し、真空中で濃縮した。溶液のpHをNaOHで8〜9に調整した。沈殿物を濾過により捕集し、減圧下においてオーブンで乾燥させ、20g(62%)のA−6を灰白色固体として得た。(ES、m/z):225[M+H]+。H NMR(DMSO、300MHz、ppm):12.09(s、1H)、8.66(s、1H)、7.97〜8.01(d、1H、J=9.6Hz)、7.36(s、1H)、6.60〜6.64(dd、1H、J=1.5、9.6Hz)。
ステップ6:N2雰囲気でパージされ保持された5L4つ首丸底フラスコをA−6(100g、444.36mmol、1.00等量)、Pd(OAc)2(10mg、0.04mmol、0.10等量)、キサントホス(25.8g、44.56mmol、0.10等量)、テトラヒドロ−2H−ピラン−4−アミンヒドロクロリド(67g、486.88mmol、1.10等量)、およびTHF(1L)で満たし、次に、LiHMDS(THF上の1M)(2000mL、4.50等量)の溶液を添加した。その結果生じた溶液を還流まで2時間加熱し、真空中で濃縮し、4Lの水で希釈し、EtOAc(2x2L)で抽出した。水層を組み合わせ、pHをNaHCO3(固体)で8〜9に調整した。沈殿物を濾過により捕集し、真空中で乾燥させ、81.7g(75%)のA−7(R2=テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)を黄色固体として得た。
ステップ7:2L丸底フラスコをA−7(R2=テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)(71.7g、289.94mmol、1.00等量)およびPOCl3(360mL)で満たした。その結果生じた溶液を還流まで1時間加熱し、0℃に冷却し、5Lの飽和水性NaHCO3の添加により反応停止させ、EtOAc(3x3L)で抽出した。有機層を組み合わせ、食塩水(2x4L)で洗浄し、乾燥させ(Na2SO4)、濾過し、真空中で濃縮した。残留物を石油エーテル/EtOAc勾配(5:1〜2:1)で溶出するSiO2クロマトグラフィーにより精製し、30g(39%)のA−8(R2=テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)を黄色固体として得た。
ステップ8:1L圧力タンク反応装置(20気圧)をA−8(R2=テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)(30g、113.76mmol、1.00等量)、Pd(dppf)Cl2(12.5g、17.08mmol、0.15等量)、TEA(33.3g、329.08mmol、3.00等量)、およびMeOH(500mL)で満たした。CO(余剰分)を導入した。その結果生じた溶液を80℃で5時間撹拌し、次に、室温で冷却した。固体を濾過し、濾液を真空中で濃縮した。残留物を石油エーテル/EtOAc勾配(2:1〜0:1)で溶出するSiO2クロマトグラフィーにより精製し、29.5g(90%)のA−9(R2=テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)を黄色固体として得た。
ステップ9:500−mL丸底フラスコをA−9(R2=テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)(29.5g、102.68mmol、1.00等量)、LiOH(2.75g、114.82mmol、1.10等量)、およびTHF/水(300/60mL)で満たした。その結果生じた溶液を室温で1時間撹拌し、真空中で濃縮し、500mLの水で希釈し、DCM(3x150mL)で抽出した。水層のpH値をHCl(12mol/L)で5に調整した。沈殿物を濾過により捕集し、減圧下でオーブンにおいて乾燥させ、27.26g(97%)のA−10(R2=テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)を赤色固体として得た。(ES、m/z):274[M+H]+。H NMR(DMSO、300MHz、ppm)δ9.03(s、1H)、8.36〜8.39(d、1H、J=8.4Hz)、7.66〜7.69(d、1H、J=8.4Hz)、7.03〜7.06(d、1H、J=7.8Hz)、6.81(s、1H)、3.88〜3.92(m、3H)、3.42〜3.49(m、3H)、1.91〜1.94(d、2、J=10.8Hz)、1.46〜1.58(m、2H)。
参考実施例13
7−フルオロ−1,6−ナフチリジン−2−カルボン酸(74)(スキームB、B−5)
ステップ1:2L圧力タンク反応装置をA−6(93.5g、415.48mmol、1.00等量)、アンモニア(1Kg)、およびCu(10.7g、167.19mmol、0.40等量)を満たした。その結果生じた溶液を120℃で一晩撹拌し、次いで、25℃に冷却した。固体を濾過により捕集し、2x350mLのアンモニアで洗浄し、48.8g(73%)のB−1を黄色固体として得た。
ステップ2:1L4つ首丸底フラスコをN2雰囲気でパージし、保ち、次に、B−1(48.8g、302.80mmol、1.00等量)およびBMIM.BF4(685g、3.03mol、10.00等量)で満たし、続いて、いくつかのバッチ中のNO・BF4(53.2g、455.44mmol、1.50等量)を添加した。その結果生じた溶液を室温で1.5時間撹拌し、水(500mL)で希釈した。固体を濾過により捕集し、水(2x200mL)で洗浄した。濾液をEtOAc(3x1.5L)で抽出し、組み合わされた有機を食塩水(2x1.5L)で洗浄し、乾燥させ(Na2SO4)、濾過し、真空中で濃縮した。残留物を以前に得た固体と組み合わせた。粗生成物をH2O(2x20m)で洗浄し、乾燥させ、35g(70%)のB−2を黄色固体として得た。
ステップ3:500mL丸底フラスコをB−2 35g、213.24mmol、1.00等量)およびPOCl3(200mL)で満たし。その結果生じた溶液を還流まで1時間加熱し、30℃に冷却し、冷たい飽和水性NaHCO3(3L)で反応停止させ、EtOAc(3x2L)で抽出した。組み合わされた有機を食塩水(2x4L)で洗浄し、乾燥させ(Na2SO4)、濾過し、真空中で濃縮した。残留物をEtOAc/ヘキサン勾配(20〜 25%EtOAc)で溶出するSiO2クロマトグラフィーにより、24g(62%)のB−3を灰白色固体として得た。
ステップ4:1L圧力タンク反応装置(20気圧)をB−3(18g、98.59mmol、1.00等量)、MeOH(360mL)、TEA(28.4g、280.66mmol、3.00等量)およびPd(dppf)Cl2・CH2Cl2(13.4g、16.46mmol、0.15等量)で満たした。余剰分COを導入し、その結果生じた溶液を60℃で2時間撹拌し、次に一晩70℃で撹拌した。その結果生じた混合物を30℃に冷却し、真空中で濃縮した。残留物を石油エーテル/EtOAc(3:1)で溶出するSiO2により精製し、15.8g(78%)のB−4を灰白色固体として得た。
ステップ5:1L3つ首丸底フラスコをB−4(16.2g、78.57mmol、1.00等量)およびTHF(230g、3.19mol、40.59等量)で満たし、次に、水(40mL)中のLiOH(2.1g、87.50mmol、1.10等量)の溶液を撹拌しながら滴下した。その結果生じた溶液を室温で1.5時間撹拌し、真空中で濃縮し、H2O(500mL)で希釈し、EtOAc(2x200mL)で抽出した。水層のpHをaq.HCl(12mol/L)で3に調整した。沈殿物を濾過により捕集し、H2O(2x50mL)で洗浄し、真空中で乾燥させ、13.8g(91%)のB−5を白色固体として得た。MS(ES、m/z):193[M+H]+。H NMR(300MHz、DMSO)δ13.88(1H、s)、9.35(1H、s)、8.84〜8.81(1H、d、J=8.7Hz)、8.20〜8.17(1H、d、J=8.7Hz)、7.81 1H、s)。
参考実施例14
(R)−3−アミノ−3−(3−フルオロ−4−(トリフルオロメチル)フェニル)プロパン−1−オール(91a)および(R)−3−アミノ−3−(4−クロロ−3−フルオロフェニル)プロパン−1−オール(91b)
ステップ1:3−フルオロ−4−(トリフルオロメチル)ベンズアルデヒド(4.8g、25mmol)、マロン酸(2.6g、25mmol)、酢酸アンモニウム(0.85g、50mmol)およびEtOH(30mL)の溶液を80℃で18時間加熱した。反応物を冷却し、Et2O(50mL)で希釈し、濾過し、2.0g(16%)の3−アミノ−3−(3−フルオロ−4−(トリフルオロメチル)フェニル)プロパン酸(93)をさらなる精製を伴わずに使用される白色固体として得た。
ステップ2:N2下において0℃で93(2.0g、8.0mmol)およびTHF(25mL)の撹拌懸濁液にTHF(12mL、12mmol)中の1M LiAlH4を滴下し、反応物を0℃で氷浴内で1.5時間撹拌した。冷たい反応混合物を、反応混合物を氷浴で冷却され、十分に通気されたロッシェル塩(50mL)の飽和溶液に注意しながら添加することにより反応停止させた。氷浴が溶けるにつれ緩徐に室温にまで暖められながらその結果生じた混合物を18時間撹拌した。混合物をEtOAc(50mL)で希釈し、CELITE(登録商標)を通して濾過し、EtOAcで数回すすがれた固体を除去した。相を分離し、水相をEtOAc(30mL)で再抽出した。組み合わされた有機抽出物を食塩水(50mL)で洗浄し、乾燥させ(MgSO4)、濾過し、真空中で濃縮した。粗生成物をDCM中のMeOH中の5%7N NH3で溶出するSiO2クロマトグラフィー(500mLから予洗カラム、続いて、500mLの溶離液、次にDCM中のMeOH中の500mLの7.5%7N NH3)により精製し、0.43g(22%)の3−アミノ−3−(3−フルオロ−4−(トリフルオロメチル)フェニル)プロパン−1−オール(91a)を得た。
(R)−3−アミノ−3−(4−クロロ−3−フルオロフェニル)プロパン−1−オール(91b)を同様に調製するが、ただしステップ1においては、3−フルオロ−4−トリフルオロメチルベンズアルデヒドを4−クロロ−3−フルオロベンズアルデヒドと置換した。
実施例1
(S)−N−((3−フルオロ−4−メトキシフェニル)(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)メチル)−7−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルアミノ)−1,6−ナフチリジン−2−カルボキサミド(I−21)方法A
DMF(6.14mL、79.03mmol)中の72(720mg、2.63mmol)、HATU(1503mg、3.95mmol)、およびDIPEA(1.38mL、7.90mmol)の混合物を室温で5分間撹拌した(溶液は茶褐色になる)。5分後、50c(859.0mg、3.16mmol)を一部、固体として添加し、反応混合物を室温で1時間撹拌した。反応混合物をEtOAc(200mL)で希釈し、水(200mL)で洗浄した。有機層を分離し、乾燥させ(Na2SO4)、濾過し、真空中で濃縮した。粗生成物をEtOAc/ヘプタン勾配(0〜100%EtOAc)で溶出するSiO2クロマトグラフィーにより精製した。生成物包含断片を組み合わせ、真空中で蒸発させ、所望の生成物を超臨界流体クロマトグラフィー(SFC)によりさらに精製される黄色/橙発泡体として得て、1.38g(93%)のI−21 を黄色固体として得た。1H NMR(400MHz,DMSO−d6)δ9.01(d,J=6.7Hz,2H),8.38(d,J=8.3Hz,1H),7.72(d,J=8.3Hz,1H),7.28(dd,J=12.7,1.9Hz,1H),7.19−7.14(m,1H),7.11(t,J=8.6Hz,1H),6.98(d,J=8.0Hz,1H),6.80(s,1H),5.07(t,J=5.4Hz,1H),5.03(m,1H),3.95−3.83(m,3H),3.81(s,3H),3.79−3.71(m,2H),3.47(m,2H),1.93(d,J=10.5Hz,2H),1.51(m,2H);LCMS(方法G):RT=9.97min、M+H+=491.0。
7−(テトラヒドロ−ピラン−4−イルアミノ)−[1,6]ナフチリジン−2−カルボン酸[(S)−1−(4−クロロ−3−フルオロ−フェニル)−2−ヒドロキシ−エチル]−アミド(I−5)を同様に調製したが、ただし50cを(S)−2−アミノ−2−(4−クロロ−3−フルオロ−フェニル)エタノールヒドロクロリド(62e)と置換した。 1H NMR(400MHz,DMSO)δ9.10(d,J=8.1Hz,1H), 9.02(s,1H),8.38(d,J=8.4Hz,1H),7.71(d,J=8.3Hz,1H),7.54(t,J=8.1Hz,1H),7.47(dd,J=10.6,1.9Hz,1H),7.28(dd,J=8.3,1.9Hz,1H),6.97(d,J=7.9Hz,1H),6.81(s,1H),5.14(t,J=5.4Hz, 1H),5.08(m,1H),3.91(m,2H),3.47(m,2H),1.94(m,2H),1.54(m,2H)。
7−(テトラヒドロ−ピラン−4−イルアミノ)−[1,6]ナフチリジン−2−カルボン酸[(R)−1−(3−フルオロ−4−メトキシ−フェニル)−プロピル]−アミド(I−6)を同様に調製したが、ただし50cを70aと置換した。1H NMR(400MHz,DMSO)δ8.99(d,J=10.4Hz,2H),8.36(d,J=8.3Hz,1H),7.70(d,J=8.3Hz,1H),7.35(dd,J=12.7,2.0Hz,1H),7.20(d,J=8.4Hz,1H),7.11(t,J=8.7Hz,1H),6.97(d,J=8.0Hz,1H),6.80(s,1H),4.89(dd,J=15.5,8.4Hz,1H),3.95−3.88(m,2H),3.85(m,1H),3.46(m,2H),2.03−1.80(m,4H),1.54(m,2H),0.87(t,J=7.3Hz,3H)。
7−(テトラヒドロ−ピラン−4−イルアミノ)−[1,6]ナフチリジン−2−カルボン酸[(S)−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−(4−トリフルオロメトキシ−フェニル)−メチル]−アミド(I−9)を同様に調製したが、ただし50cを50bに置換した。1H NMR(400MHz,DMSO−d6)δ9.27(d,J=8.6Hz,1H),9.01(s,1H),8.38(d,J=8.3Hz,1H),7.72(d,J=8.3Hz,1H),7.64(s,1H),7.56(m,2H),7.43(s,1H),7.35(d,J=8.3Hz,2H),6.97(d,J=8.0Hz,1H),6.78(s,1H),6.33(d,J=8.5Hz,1H),3.93−3.87(m,2H),3.87−3.81(m,1H),3.45(m,2H),1.91(d,J=12.1Hz,2H),1.52(m,2H)。
(S)−N−(2−ヒドロキシ−1−(4−(トリフルオロメトキシ)フェニル)エチル)−7−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルアミノ)−1,6−ナフチリジン−2−カルボキサミド(I−10)を同様に調製したが、ただし50cを62bに置換した。1H NMR(400MHz,DMSO)δ9.12(d,J=8.2Hz,1H),9.02(s,1H),8.38(d,J=8.3Hz,1H),7.72(d,J=8.3Hz,1H),7.53(m,2H),7.33(d,J=8.2Hz,2H),6.99(d,J=8.0Hz,1H),6.81(s,1H),5.13(m,2H),3.86(m,5H),3.47(m,2H),1.94(d,J=10.5Hz,2H),1.54(m,2H)。
7−(テトラヒドロ−ピラン−4−イルアミノ)−[1,6]ナフチリジン−2−カルボン酸4−クロロ−3−フルオロ−ベンジルアミド(I−11)を同様に調製したが、ただしステップ2において、50cを4−クロロ−3−フルオロ−ベンジルアミンと置換した。1H NMR(400MHz,DMSO−d6)δ9.46(t,J=6.5Hz,1H),9.02(s,1H),8.38(d,J=8.3Hz,1H),7.74(d,J=8.3Hz,1H),7.54(t,J=8.0Hz,1H),7.37(dd,J=10.4,1.8Hz,1H),7.22(d,J=8.3Hz,1H),7.01(d,J=7.8Hz,1H),6.75(s,1H),4.52(d,J=6.4Hz,2H),3.91(m,3H),3.45(m,2H),1.93(d,J=10.4Hz,2H),1.53(m,2H)。
7−(テトラヒドロ−ピラン−4−イルアミノ)−[1,6]ナフチリジン−2−カルボン酸[(S)−1−(3−フルオロ−4−メトキシ−フェニル)−2−ヒドロキシ−エチル]−アミド(I−12)を調製したが、ただし50cを62dと置換した。1H NMR(400MHz,DMSO)δ9.01(d,J=6.7Hz,2H),8.38(d,J=8.3Hz,1H),7.72(d,J=8.3Hz,1H),7.28(dd,J=12.7,1.9Hz,1H),7.19−7.14(m,1H),7.11(t,J=8.6Hz,1H),6.98(d,J=8.0Hz,1H),6.80(s,1H),5.07(t,J=5.4Hz,1H),5.03(m,1H),3.95−3.83(m,3H),3.81(s,3H),3.79−3.71(m,2H),3.47(m,2H),1.93(d,J=10.5Hz,2H),1.51(m,2H)。
7−(テトラヒドロ−ピラン−4−イルアミノ)−[1,6]ナフチリジン−2−カルボン酸[(S)−(4−クロロ−3−フルオロ−フェニル)−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−メチル]−アミド(I−4)を調製したが、ただし50cを50aと置換した。1H NMR(400MHz,DMSO−d6)δ9.30(d,J=8.5Hz,1H),9.01(s,1H),8.38(d,J=8.3Hz,1H),7.71(d,J=8.3Hz,1H),7.64(s,1H),7.57(t,J=8.1Hz,1H),7.52(dd,J=10.6,1.9Hz,1H),7.43(s,1H),7.32(dd,J=8.4,1.8Hz,1H),6.98(d,J=8.0Hz,1H),6.78(s,1H),6.30(d,J=8.5Hz,1H),3.93−3.87(m,2H),3.87−3.81(m,1H),3.80(s,3H),3.45(m,2H),1.92(m,2H),1.59−1.46(m,2H)。
7−(テトラヒドロ−ピラン−4−イルアミノ)−[1,6]ナフチリジン−2−カルボン酸[(S)−(3−フルオロ−フェニル)−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−メチル]−アミド(I−22)を同様に調製したが、ただし50cを50hと置換した。1HNMR(400MHz,DMSO−d6)δ9.30(d,J=8.5Hz,1H),9.01(s,1H),8.38(d,J=8.3Hz,1H),7.71(d,J=8.3Hz,1H),7.64(s,1H),7.57(t,J=8.1Hz,1H),7.52(dd,J=10.6,1.9Hz,1H),7.43(s,1H),7.32(dd,J=8.4,1.8Hz,1H),6.98(d,J=8.0Hz,1H),6.78(s,1H),6.30(d,J=8.5Hz,1H),3.93−3.87(m,2H),3.87−3.81(m,1H),3.80(s,3H),3.45(m,2H),1.92(m,2H),1.59−1.46(m,2H)。
7−(テトラヒドロ−ピラン−4−イルアミノ)−[1,6]ナフチリジン−2−カルボン酸[(S)−(3−クロロ−4−シアノ−フェニル)−(2−メチル−2H−ピラゾール−3−イル)−メチル]−アミド(I−26)を同様に調製したが、ただし50cを44と置換した。1H NMR(500MHz,DMSO−d6)δ9.77(d,J=9.0Hz,1H),9.03(s,1H),8.39(d,J=8.5Hz,1H),8.03(d,J=8.0Hz,1H),7.96(s,1H),7.74−7.70(m,2H),7.36(d,J=1.5,1H),7.05(d,J=7.5Hz,1H),6.78(s,1H),6.69(d,J=8.5Hz,1H),5.94(d,J=1.5Hz,1H),3.89−3.80(m,6H),3.46−3.42(m,2H),1.92−1.90(m,2H),1.53−1.51(m,2H)。
(S)−N−((3−フルオロ−4−メトキシフェニル)(1−メチル−1H−ピラゾール−5−イル)メチル)−7−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルアミノ)−1,6−ナフチリジン−2−カルボキサミド(I−27)を同様に調製したが、ただし50cを50eと置換した。1H NMR(500MHz,DMSO−d6)δ9.48(d,J=8.5,1H),9.02(s,1H),8.38(d,J=8.0Hz,1H),7.71(d,J=8.0Hz,1H),7.42(m,1H),7.34(d,J=1.5Hz,1H),7.27(m,1H),7.18(m,1H),7.00(d,J=8.0Hz,1H),6.78(s,1H),6.50(d,J=9.0Hz,1H),6.03(d,J=2.0Hz,1H),3.90−3.84(m,6H),3.74(s,3H),3.46−3.42(m,2H),1.92−1.90(m,2H),1.55−1.50(m,2H)。
7−(テトラヒドロ−ピラン−4−イルアミノ)−[1,6]ナフチリジン−2−カルボン酸[2−(2−ブロモ−フェニル)−エチル]−アミド(I−28)を同様に調製したが、ただし50cを2−ブロモ−ベンゼンエタンアミン(CASRN65185−58−2)と置換した。1H NMR(400MHz,DMSO−d6)δ9.01(s,1H),8.93(t,J=6.0Hz,1H),8.36(d,J=8.3Hz,1H),7.72(d,J=8.3Hz,1H),7.60(d,J=7.9Hz,1H),7.37(d,J=6.3Hz,1H),7.32(t,J=7.4Hz,1H),7.17(t,J=7.6Hz,1H),6.99(d,J=7.8Hz,1H),6.74(s,1H),3.94−3.81(m,1H),3.91(d,J=11.7Hz,2H),3.60(q,J=7.0Hz,2H),3.45(t,J=10.8Hz,2H),3.04(t,J=7.3Hz,2H),1.93(d,J=11.1Hz,2H),1.53(qd,J=11.8,4.3Hz,2H)。
7−(テトラヒドロ−ピラン−4−イルアミノ)−[1,6]ナフチリジン−2−カルボン酸[2−(4−ブロモ−フェニル)−エチル]−アミド(I−29)を同様に調製したが、ただし50cを4−ブロモ−ベンゼンエタンアミン(CASRN73918−56−6)と置換した。1H NMR(400MHz,DMSO)δ9.00(s,1H),8.87(t,J=5.8Hz,1H),8.36(d,J=8.3Hz,1H),7.72(d,J=8.3Hz,1H),7.48(d,J=8.3Hz,2H),7.23(d,J=8.3Hz,2H),6.99(d,J=7.8Hz,1H),6.73(s,1H),3.94−3.80(m,1H),3.91(d,J=11.4Hz,2H),3.56(q,J=7.0Hz,2H),3.45(t,J=10.7Hz,2H),2.88(t,J=7.3Hz,2H),1.93(d,J=10.8Hz,2H),1.59−1.47(m,2H)。
7−(テトラヒドロ−ピラン−4−イルアミノ)−[1,6]ナフチリジン−2−カルボン酸フェネチルアミドベンゼンエタンアミン(I−30)を同様に調製したが、ただし50cをベンゼンエタンアミン(CASRN64−04−0)と置換した。1H NMR(400MHz,DMSO−d6)δ9.01(s,1H),8.87(t,J=6.0Hz,1H),8.37(d,J=8.3Hz,1H),7.73(d,J=8.3Hz,1H),7.34−7.24(m,4H),7.21(t,J=7.0Hz,1H),7.00(d,J=7.8Hz,1H),6.74(s,1H),3.94−3.82(m,1H),3.91(d,J=11.3Hz,3H),3.57(q,J=7.2Hz,2H),3.45(t,J=10.8Hz,2H),2.90(t,J=7.5Hz,2H),1.93(d,J=10.8Hz,2H),1.53(qd,J= 11.8, 4.2 Hz, 2H)。
7−(テトラヒドロ−ピラン−4−イルアミノ)−[1,6]ナフチリジン−2−カルボン酸(2−ピリジン−2−イル−エチル)−アミド(I−31)を同様に調製したが、ただし50cを2−ピリジンエタンアミン(CASRN2706−56−1)と置換した。1H NMR(400MHz,DMSO−d6)δ9.02−8.97(m,2H),8.53(d,J=4.7Hz,1H),8.36(d,J=8.4Hz,1H),7.75−7.69(m,2H),7.31(d,J=7.7Hz,1H),7.24(dd,J=7.4,5.0Hz,1H),6.99(d,J=7.8Hz,1H),6.74(s,1H),3.94−3.83(m,1H),3.91(d,J=11.4Hz,2H),3.71(q,J=6.9Hz,2H),3.46(t,J=10.8Hz,2H),3.06(t,J=7.3Hz,2H),1.93(d,J=11.2Hz,2H),1.53(qd,J=11.6,4.4Hz,2H)。
7−(テトラヒドロ−ピラン−4−イルアミノ)−[1,6]ナフチリジン−2−カルボン酸(2−ピリジン−3−イル−エチル)−アミド(I−32)を同様に調製したが、ただし50cを3−ピリジンエタンアミン(CASRN20173−24−4)と置換した。1H NMR(400MHz,DMSO−d6)δ9.01(s,1H),8.92(t,J=6.0Hz,1H),8.47(d,J=1.6Hz,1H),8.41(d,J=4.1Hz,1H),8.36(d,J=8.3Hz,1H),7.71(d,J=8.3Hz,1H),7.68(d,J=7.8Hz,1H),7.31(dd,J=7.7,4.8Hz,1H),7.00(d,J=7.8Hz,1H),6.74(s,1H),3.94−3.81(m,1H),3.91(d,J=11.6Hz,2H),3.60(q,J=6.9Hz,2H),3.45(t,J=10.8Hz,2H),2.93(t,J=7.2Hz,2H),1.93(d,J=10.9Hz,2H),1.53(qd,J=11.8,4.3Hz,2H)。
7−(テトラヒドロ−ピラン−4−イルアミノ)−[1,6]ナフチリジン−2−カルボン酸(2−ピリジン−4−イル−エチル)−アミド(I−33)を同様に調製したが、ただし50cを4−ピリジンエタンアミン(CASRN13258−63−4)と置換した。1H NMR(400MHz,DMSO)δ9.01(s,1H),8.92(t,J=6.0Hz,1H),8.47(d,J=5.8Hz,2H),8.36(d,J=8.3Hz,1H),7.72(d,J=8.3Hz,1H),7.29(d,J=5.7Hz,2H),7.00(d,J=7.8Hz,1H),6.73(s,1H),3.94−3.81(m,1H),3.91(d,J=11.5Hz,3H),3.61(q,J=6.9Hz,2H),3.45(dd,J=11.5,10.0Hz,2H),2.93(t,J=7.3Hz,2H),1.93(d,J=10.8Hz,2H),1.53(ddd,J=15.5,11.9,4.2Hz,2H)。
7−(テトラヒドロ−ピラン−4−イルアミノ)−[1,6]ナフチリジン−2−カルボン酸[(S)−(4−クロロ−3−フルオロ−フェニル)−(2−メチル−2H−ピラゾール−5−イル)−メチル]−アミド(I−34)を同様に調製したが、ただし50cを50gと置換した。1H NMR(500MHz,DMSO−d6)δ9.64(d,J=8.5Hz,1H),9.02(s,1H),8.38(d,J=8.0Hz,1H),7.71(d,J=8.0Hz,1H),7.64−7.61(m,2H),7.41(d,J=8.5,1H),7.35(d,J=1.5Hz,1H),7.03(d,J=8.0Hz,1H),6.78(s,1H),6.59(d,J=9.0Hz,1H),5.98(d,J=1.5Hz,1H),3.91−3.78(m,6H),3.46−3.42(m,2H),1.92−1.90(m,2H),1.53−1.51(m,2H)。
実施例2
N−((S)−(3−フルオロ−4−メトキシフェニル)(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)メチル)−7−((S)−1−ヒドロキシプロパン−2−イルアミノ)−1,6−ナフチリジン−2−カルボキサミド(I−24)方法B
ステップ1:74(45mg、0.234mmol)、HATU(133.57mg、0.351mmol)、およびDMF(0.546mL、7.03mmol)中のDIPEA(0.123mL、0.703mmol)の混合物を、室温で5分間撹拌した。溶液には、1回の量で、(S)−(3−フルオロ−4−メトキシ−フェニル)−(1−メチルピラゾール−4−イル)メタンアミンヒドロクロリド(50c)(76.36mg、0.281mmol)が添加され、反応混合物は、室温で1時間撹拌した。反応混合物は、EtOAc(30mL)で希釈し、水(20mL)で洗浄した。有機層は、分離し、乾燥させ(Na2SO4)、濾過し、および真空内で濃縮した。残留物は、EtOAc/ヘプタン勾配(0〜100%EtOAc)で溶離するSiO2クロマトグラフィーによって精製し、80mg(83%)の(S)−7−フルオロ−N−((3−フルオロ−4−メトキシフェニル)(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)メチル)−1,6−ナフチリジン−2−カルボキサミド(76)を黄色油(80mg、83%)として得、さらなる精製を伴わずに次のステップにおいて使用した。
ステップ2:76(80mg、0.195mmol)、(S)−(+)−2−アミノ−1−プロパノール(75mg、0.977mmol)、およびNMP(0.551mL、5.86mmol)の混合物を混合し、110℃で48時間加熱した。反応混合物は、EtOAc(50mL)で希釈し、水(50mL)で洗浄した。有機層は、分離し、乾燥させ(Na2SO4)、濾過し、および真空内で濃縮した。残留物は、14分間を超えてMeCN/H2O(0.1%NH4OH含有)勾配(5〜85%MeCN)で溶離する逆相HPLC精製によって精製し、I−24を黄色油として得た。1H NMR(400MHz、DMSO)δ9.19(d,J=8.7Hz,1H),8.99(s,1H),8.37(d,J=8.3Hz,1H),7.70(d,J=8.3Hz,1H),7.61(s,1H),7.39(s,1H),7.32(d,J=12.4Hz,1H),7.21(d,J=8.6Hz,1H),7.13(t,J=8.6Hz,1H),6.76(s,1H),6.67(d,J=8.1Hz,1H),6.23(d,J=8.6Hz,1H),4.75(t,J=5.5Hz,1H),3.83(m,1H),3.82(s,3H),3.79(s,3H),3.53(m,1H),3.41−3.34(m,1H),1.19(d,J=6.5Hz,3H)。(方法G):室温=8.97分、M+H+=465.2。
7−((S)−2−ヒドロキシ−1−メチル−エチルアミノ)−[1,6]ナフチリジン−2−カルボン酸[(S)−(3−フルオロ−フェニル)−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−メチル]−アミド(I−1)を、同様に調製したが、ただし、ステップ1においては、50cを(S)−(3−フルオロ−フェニル)(1−メチル−1H−ピラゾール−5−イル)メタンアミンヒドロクロリド(50f)に置換した。1H NMR(400MHz,DMSO)δ9.27(d,J=8.6Hz,1H),9.00(s,1H),8.37(d,J=8.3Hz,1H),7.70(d,J=8.3Hz,1H),7.64(s,1H),7.42(s,1H),7.41−7.36(m,1H),7.33−7.26(m,2H),7.10(m,1H),6.77(s,1H),6.68(d,J=8.1Hz,1H),6.30(d,J=8.6Hz,1H),4.74(t,J=5.6Hz,1H),3.83(s,1H),3.80(s,3H),3.53(m,1H),3.42−3.31(m,1H),1.19(d,J=6.5Hz,3H)。
7−(5−オキソ−ピロリジン−3−イルアミノ)−[1,6]ナフチリジン−2−カルボン酸[(3−フルオロ−4−メトキシ−フェニル)−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−メチル]−アミド(I−2)を同様に調製したが、ただし、ステップ2においては、(S)−(+)−アミノ−1−プロパノールを、4−アミノ−ピロリジン−2−ワン(CASRN88016−17−5、(S)−160806−40−6、(R)−1292324−66−3)に置換した。1H NMR(400MHz,DMSO)δ9.21(d,J=8.7Hz,1H),9.04(s,1H),8.41(d,J=8.4Hz,1H),7.75(d,J=8.3Hz,1H),7.66(s,1H),7.61(s,1H),7.39(d,J=8.5Hz,1H),7.32(dd,J=12.6,2.0Hz,1H),7.21(d,J=10.2Hz,1H),7.13(t,J=8.6Hz,1H),6.78(s,1H),6.72(s,1H),6.23(d,J=8.6Hz,1H),4.48(m,1H),3.82(s,3H),3.79(s,3H),3.68(dd,J=9.9,6.9Hz,1H),3.18(dd,J=10.0,4.1Hz,1H),2.64(dd,J=16.7,8.1Hz,1H),2.20(dd,J=16.7,5.1Hz,1H)。
7−(3−フルオロ−プロピルアミノ)−[1,6]ナフチリジン−2−カルボン酸[(S)−(3−フルオロ−4−メトキシ−フェニル)−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−メチル]−アミド(I−3)を同様に調製したが、ただし、ステップ2においては、(S)−(+)−2−アミノ−1−プロパノールを、3−フルオロ−プロピルアミンに置換した。1H NMR(400MHz,DMSO)δ9.20(d,J=8.7Hz,1H),9.01(s,1H),8.39(d,J=8.3Hz,1H),7.73(d,J=8.3Hz,1H),7.61(s,1H),7.39(s,1H),7.32(dd,J=12.6,2.0Hz,1H),7.21(d,J=8.5Hz,1H),7.16−7.07(m,2H),6.73(s,1H),6.23(d,J=8.7Hz,1H),4.63(t,J=5.9Hz,1H),4.52(t,J=5.8Hz,1H),3.82(s,3H),3.79(s,3H),3.38(m,2H),2.07−1.91(m,2H)。
7−(2−ヒドロキシ−1,2−ジメチル−プロピルアミノ)−[1,6」ナフチリジン−2−カルボン酸[(3−フルオロ−4−メトキシ−フェニル)−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−メチル]−アミド(I−13およびI−14)を同様に調製したが、ステップ2においては、(S)−(+)−2−アミノ−1−プロパノールを、3−アミノ−2−メチル−ブタン−2−オールに置換した。
直径1(I−13):1H NMR(400MHz,DMSO)δ9.16(d,J=8.6Hz,1H),8.98(s,1H),8.35(d,J=8.3Hz,1H),7.69(d,J=8.3Hz,1H),7.61(s,1H),7.38(s,1H),7.32(d,J=12.5Hz,1H),7.21(d,J=8.7Hz,1H),7.13(t,J=8.6Hz,1H),6.81(s,1H),6.43(d,J=9.5Hz,1H),6.22(d,J=8.6Hz,1H),4.45(s,1H),3.84(m,1H),3.82(s,3H),3.79(s,3H),1.15(m,9H)。滞留時間0.52秒。
直径2(I−14): 1H NMR(400MHz,DMSO)δ9.16(d,J=8.6Hz,1H),8.98(s,1H),8.35(d,J=8.3Hz,1H),7.68(d,J=8.3Hz,1H),7.61(s,1H),7.39(s,1H),7.32(d,J=12.6Hz,1H),7.21(d,J=8.7Hz,1H),7.13(t,J=8.6Hz,1H),6.81(s,1H),6.43(d,J=9.4Hz,1H),6.22(d,J=8.6Hz,1H),4.45(s,1H),3.84(m,1H),3.82(s,3H),3.79(s,3H),1.15(m,9H)。滞留時間0.62秒。
7−(2−オキサ−ビシクロ[2.2.1]ヘプト−5−イルアミノ)−[1,6]ナフチリジン−2−カルボン酸[3−フルオロ−4−メトキシ−フェニル)−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−メチル]−アミド(I−16およびI−23)を同様に調製したが、ただし、ステップ2においては、(S)−(+)−2−アミノ−1−プロパノールを、24bに置換した。1H NMR(400MHz,DMSO)δ9.23(d,J=8.7Hz,1H),9.03(s,1H),8.40(d,J=8.3Hz,1H),7.74(d,J=8.3Hz,1H),7.60(s,1H),7.39(s,1H),7.32(d,J=14.2Hz,1H),7.21(d,J=8.6Hz,1H),7.13(m,2H),6.72(s,1H),6.24(d,J=8.6Hz,1H),4.30(s,1H),3.82(s,3H),3.79(s,3H),3.73(m,1H),3.57(dd,J=7.2,3.1Hz,1H),3.49(d,J=7.2Hz,1H),2.59(s,1H),2.11−2.01(m,1H),1.79(d,J=10.1Hz,1H),1.55(m,2H)。
7−((3S,4S)−3−フルオロ−テトラヒドロ−ピラン−4−イルアミノ)−[1,6]ナフチリジン−2−カルボン酸[(S)−(3−フルオロ−4−メトキシ−フェニル)−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−メチル]−アミド(I−17)を同様に調製したが、ただし、ステップ2においては、(S)−(+)−2−アミノ−1−プロパノールを71cに置換した。1H NMR(400MHz,DMSO)δ9.18(d,J=8.6Hz,1H),9.04(s,1H),8.41(d,J=8.4Hz,1H),7.74(d,J=8.3Hz,1H),7.60(s,1H),7.39(s,1H),7.32(d,J=12.6Hz,1H),7.21(d,J=8.7Hz,1H),7.13(t,J=8.6Hz,1H),7.04(d,J=8.2Hz,1H),6.97(s,1H),6.23(d,J=8.6Hz,1H),4.78(d,J=49.6Hz,1H),4.26(m,1H),4.01(t,J=12.2Hz,1H),3.92(m,1H),3.82(s,3H),3.80(s,3H),3.63(dd,J=39.3,13.1Hz,1H),3.52(t,J=11.3Hz,1H),1.91(m,1H),1.73(m,1H)。
7−[(S)−1−(1−ヒドロキシ−シクロプロピル)−エチルアミノ]−[1,6]ナフチリジン−2−カルボン酸[(S)−(3−フルオロ−4−メトキシ−フェニル)−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−メチル]−アミド(I−18)を同様に調製したが、ただし、ステップ2においては、(S)−(+)−2−アミノ−1−プロパノールを30に置換した。1H NMR(400MHz,DMSO−d6)δ9.16(d,J=8.6Hz,1H),8.98(s,1H),8.36(d,J=8.3Hz,1H),7.70(d,J=8.3Hz,1H),7.60(s,1H),7.39(s,1H),7.32(dd,J=12.6,1.7Hz,1H),7.21(d,J=8.7Hz,1H),7.13(t,J=8.6Hz,1H),6.77(s,1H),6.64(d,J=8.6Hz,1H),6.22(d,J=8.6Hz,1H),5.38(s,1H),3.82(s,3H),3.79(s,3H),3.67(m,1H),1.28(d,J=6.5Hz,3H),0.62−0.42(m,4H)。
7−((2S,4R)−2−ヒドロキシメチル−テトラヒドロ−ピラン−4−イルアミノ)−[1,6]ナフチリジン−2−カルボン酸[(S)−(3−フルオロ−4−メトキシ−フェニル)−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−メチル]−アミド(I−19)を同様に調製したが、ただし、ステップ2においては、(S)−(+)−2−アミノ−1−プロパノールを、87bに置換した。1H NMR(400MHz,DMSO)δ9.20(d,J=8.6Hz,1H),9.01(s,1H),8.37(d,J=8.3Hz,1H),7.72(d,J=8.3Hz,1H),7.60(s,1H),7.39(s,1H),7.32(d,J=12.5Hz,1H),7.21(d,J=8.1Hz,1H),7.13(t,J=8.6Hz,1H),6.94(d,J=8.1Hz,1H),6.78(s,1H),6.23(d,J=8.6Hz,1H),4.62(t,J=5.6Hz,1H),3.95(m,1H),3.86(m,1H),3.82(s,3H),3.80(s,3H),3.54−3.33(m,4H),1.95(dd,J=35.7,11.6Hz,2H),1.47(m,1H),1.26−1.11(m,1H)。
7−(テトラヒドロ−ピラン−4−イルアミノ)−[1,6]ナフチリジン−2−カルボン酸[4−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−ピリジン−2−イルメチル]−アミド(I−39)を同様に調製したが、ただし、ステップ1においては、50cを4−(4−メチル−1−ピペラジニルp)−2−ピリジンメタンアミンに置換した。1H NMR(400MHz,DMSO)δ9.23(t,J=5.6Hz,1H),9.03(s,1H),8.39(d,J=8.3Hz,1H),8.14(d,J=5.9Hz,1H),7.76(d,J=8.3Hz,1H),7.04(d,J=7.8Hz,1H),6.85(s,1H),6.77(m,2H),4.52(d,J=5.6Hz,2H),3.90(d,J=11.3Hz,3H),3.46(t,J=11.4Hz,2H),3.31−3.24(m,4H),2.39(m,4H),2.20(s,3H),1.93(d,J=12.5Hz,2H),1.52(m,2H)。
実施例3
N−((S)−(3−フルオロ−4−メトキシフェニル)(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)メチル)−7−((S)−テトラヒドロフラン−3−イルアミノ)−1,6−ナフチリジン−2−カルボキサミドおよびN−((S)−(3−フルオロ−4−メトキシフェニル)(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)メチル)−7−((R)−テトラヒドロフラン−3−イルアミノ)−1,6−ナフチリジン−2−カルボキサミド(I−52およびI−53)
表題化合物は、実施例2における手順に従ってラセミ化合物として調製したが、ただし、ステップ2においては、(S)−(+)−2−アミノ−1−プロパノールを、テトラヒドロフラン−3−アミンで置換し、その後キラル超臨界流体クロマトグラフィーによって分割した(ジアステレオマーは、任意に指定した)。
ジアステレオマー1:1H NMR(400MHz,DMSO)δ9.21(d,J=8.7Hz,1H),9.03(s,1H),8.40(d,J=8.3Hz,1H),7.74(d,J=8.3Hz,1H),7.61(s,1H),7.39(s,1H),7.32(dd,J=12.6,1.9Hz,1H),7.21(m,2H),7.13(t,J=8.6Hz,1H),6.76(s,1H),6.23(d,J=8.6Hz,1H),4.33(m,1H),3.94(dd,J=8.8,5.9Hz,1H),3.87(dd,J=15.4,7.4Hz,1H),3.82(s,3H),3.79(s,3H),3.78−3.71(m,1H),3.64(dd,J=8.8,3.8Hz,1H),2.24(m,1H),1.90(m,1H)。LCMS(方法G):室温=9.82分、M+H+=477.2。ERK IC50 1.27nM。
ジアステレオマー2:1H NMR(400MHz,DMSO)δ9.21(d,J=8.7Hz,1H),9.03(s,1H),8.40(d,J=8.3Hz,1H),7.74(d,J=8.3Hz,1H),7.61(s,1H),7.39(s,1H),7.32(dd,J=12.6,1.9Hz,1H),7.24−7.18(m,2H),7.13(t,J=8.6Hz,1H),6.76(s,1H),6.23(d,J=8.6Hz,1H),4.32(m,1H),3.94(dd,J=8.8,5.9Hz,1H),3.87(dd,J=15.3,7.4Hz,1H),3.82(s,3H),3.79(s,3H),3.76(m,1H),3.64(dd,J=8.8,3.8Hz,1H),2.24(m,1H),1.90(m,1H)。LCMS(方法G):室温=9.77分、M+H+=477.2。ERK IC50 2.75nM。
実施例4
(S)−N−((3−フルオロ−4−メトキシフェニル)(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)メチル)−7−(1−メチル−1H−ピラゾール−5−イルアミノ)−1,6−ナフチリジン−2−カルボキサミド(I−25)
ステップ1:74(300mg、1.56mmol)、2−メチルピラゾール−3−アミン(182mg、1.874mmol)、および水素化ナトリウム(鉱油内で60%w/w分散、312mg、7.81mmol)の混合物を、DMF(3.64mL、46.84mmol)で希釈し、100℃で1時間加熱した。反応混合物は、10mLの水で希釈し、真空内で黒色固体へ濃縮し、その後水(15mL)中で溶解させ、DCM(2×40mL)で洗浄した。水相は分離され、水(0.81mL、9.37mmol)中へのHCl溶液(11.6mol/L)の添加により中和し、生じた沈殿物を真空濾過によって捕集し、300mg(71%)の7−(1−メチル−1H−ピラゾール−5−イルアミノ)−1,6−ナフチリジン−2−カルボン酸(80)を赤色/茶色固体として得、さらなる精製を伴わずに次のステップにおいて使用した。
ステップ2:80(50mg、0.186mmol)、HATU(212mg、0.557mmol)、およびDMF(0.72mL)中のDIPEA(0.162mL、0.928mmol)の混合物を、室温にて5分間撹拌した(溶液は濃茶色である)。5分後に、50c(61mg、0.223mmol)を固体として1回の量で添加し、反応混合物は、室温にて1時間撹拌した。反応混合物はEtOAc(100mL)で希釈し、水(100mL)で洗浄した。有機層を分離し、乾燥させ、(Na2SO4)、濾過し、真空で濃縮した。残留物は、MeOH/DCM勾配(0〜10%MeOH)で溶離するSiO2クロマトグラフィーで精製し、黄色/橙色の泡として生成物を得、MeCN/H2O勾配で溶離する逆相HPLC精製(0.1%NH4OH含有)(5〜85%MeCN、14分)によってさらに精製し、I−25を、明黄色固体として得た。1H NMR(400MHz,DMSO)δ9.36(d,J=8.9Hz,1H),9.18(s,1H),9.10(s,1H),8.53(d,J=8.4Hz,1H),7.89(d,J=8.4Hz,1H),7.59(s,1H),7.46(d,J=1.9Hz,1H),7.37(s,1H),7.32(dd,J=12.7,2.1Hz,1H),7.20(d,J=10.3Hz,1H),7.12(t,J=8.7Hz,1H),6.94(s,1H),6.27(d,J=1.9Hz,1H),6.25(d,J=8.9Hz,1H),3.81(s,3H),3.78(s,3H),3.69(s,3H)。LCMS(方法E):室温=4.14分、M+H+=487.1。
7−(2−メチル−2H−ピラゾール−3−イルアミノ)−[1,6]ナフチリジン−2−カルボン酸[(S)−(4−クロロ−3−フルオロ−フェニル)−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−メチル]−アミド(I−7)を同様に調製したが、ただし、ステップ2においては、50cを50aに置換した。1H NMR(400MHz,DMSO−d6)δ9.48(d,J=8.7Hz,1H),9.18(s,1H),9.11(s,1H),8.53(d,J=8.4Hz,1H),7.89(d,J=8.4Hz,1H),7.62(s,1H),7.58−7.53(t,J=8.7Hz,1H),7.50(d,J=1.9Hz,1H),7.46(d,J=1.9Hz,1H),7.41(s,1H),7.32(dd,J=8.3,1.8Hz,1H),6.93(s,1H),6.32(d,J=8.7Hz,1H),6.27(d,J=1.9Hz,1H),3.79(s,3H),3.69(s,3H)。
7−(2−メチル−2H−ピラゾール−3−イルアミノ)−[1,6]ナフチリジン−2−カルボン酸[(S)−1−(4−クロロ−3−フルオロ−フェニル)−2−ヒドロキシ−エチル]−アミド(I−8)を同様に調製したが、ただし、ステップ2においては、50cを62eに置換した。1H NMR(400MHz,DMSO−d6)δ9.22(d,J=8.2Hz,1H),9.19(s,1H),9.13(s,1H),8.54(d,J=8.4Hz,1H),7.88(d,J=8.4Hz,1H),7.53(t,J=8.1Hz,1H),7.47(dd,J=11.2,1.9Hz,2H),7.27(dd,J=8.3,1.7Hz,1H),6.94(s,1H),6.29(d,J=1.9Hz,1H),5.08(m,2H),3.84−3.72(m,2H),3.70(s,3H)。
7−(2−メチル−2H−ピラゾール−3−イルアミノ)−[1,6]ナフチリジン−2−カルボン酸[(S)−1−(3−フルオロ−4−メトキシ−フェニル)−2−ヒドロキシ−ethyl]−アミド(I−15)を同様に調製したが、ただし、ステップ2においては、50cを62dに置換した。1H NMR(400MHz,DMSO−d6)δ9.19(s,1H),9.12(d,J=6.5Hz,2H),8.53(d,J=8.4Hz,1H),7.88(d,J=8.4Hz,1H),7.48(d,J=1.5Hz,1H),7.28(d,J=12.6Hz,1H),7.16(d,J=8.6Hz,1H),7.10(t,J=8.6Hz,1H),6.94(s,1H),6.65(s,1H),6.29(s,1H),5.02(m,2H),3.80(s,3H),3.78−3.72(m,1H),3.70(s,3H)。
実施例5
N−((S)−(3−フルオロ−4−メトキシフェニル)(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)メチル)−3−((S)−1−ヒドロキシプロパン−2−イルアミノ)イソキノリン−6−カルボキサミド(II−4)方法D
ステップ1:BMIM.BF4(50mL、0.26mol、9.7等量)中の、C−1(6.018g、26.98mmol、1.00等量)の、冷却し(0℃)撹拌懸濁液に、NO.BF4(3.90g、32.7mmol、1.21等量)を数回の量に分けて3分間にわたり添加した。混合物は、淡黄茶色から黄橙色に色が急速に変化し、窒素の放出で周囲温度まで温めた。15分後に、泡立ちは収まり、流動的な黄橙色の懸濁液を生成した。60分後、室温にて、混合物は飽和NaHCO3溶液で処理し、水で希釈し、EtOAcで抽出した。3つの層の下部は廃棄し、上部EtOAc相は分離させた。橙茶色中間相は、均質にするために十分な水で希釈し、再びEtOAcで抽出した。複合したEtOAc相は、水および食塩水で洗浄し、乾燥させ(Na2SO4)、濾過し、および真空内で濃縮し、6.792gの淡茶結晶性固体を得た。粗残留物は、シリカゲル上に吸収させ、EtOAc/ヘプタン勾配(0〜30%EtOAc)で溶離するSiO2クロマトグラフィーによって精製し、4.248g(70%)の6−ブロモ−3−フルオロイソキノリン(C−2)を白色固体として得た。1H NMR(400MHz,CDCl3)δ8.94(s,1H),8.00(s,1H),7.86(d,J=8.8Hz,1H),7.63(dd,J=8.8,1.6Hz,1H),7.17(s,1H)。LCMS:MH+226.1/228.2。
ステップ2:DMA(3.0mL)中のC−2(1.01g、4.47mmol、1.00等量)の溶液を、(S)−2−アミノプロパン−1−オール(403mg、5.37mmol、1.20等量)およびDIPEA(1.17mL、6.70mmol、1.50等量)で、液滴処理し、混合物は100℃まで22時間加熱した。LCMS分析は、所望の生成物(MH+281/283)および出発物質(MH+226/228)の混合が1.5:1(254nm)の比率であるということを明らかにした。混合物は、120℃まで48時間加熱し、その後室温まで冷却した。LCMSは、所望の生成物および出発物質の混合は、Oアリール化副生成物によって汚染され、9:1(254nm)の割合であるということを示した。濃茶色の混合物を真空内で濃縮し、1.56gの黄茶色油状固体を得た。粗生成物は、EtOAcで処理し、水その後食塩水で2回洗浄し、乾燥させ(Na2SO4)、濾過し、真空内で濃縮した。NMRにより生じた緑黄色固体(1.08g)は、所望の生成物対出発物質の1:1.5の混合物であった。粗生成物は、EtOAc/ヘプタン勾配(0〜100%EtOAc)で溶離する、自動化SiO2フラッシュクロマトグラフィーによって精製し、388mg(31%)の(S)−2−(6−ブロモイソキノリン−3−イルアミノ)プロパン−1−オール(C−3、R2=(S)−1−ヒドロキシプロパン−2−イルアミノ)を得た。1H NMR(400MHz,DMSO−d6)δ8.84(s,1H),7.79(s,1H),7.73(d,J=8.7Hz,1H),7.21(dd,J=8.7,1.7Hz,1H),6.57(s,1H),6.26(d,J=8.1Hz,1H),4.73(t,J=5.6Hz,1H),3.83(septet,J=6Hz,1H),3.51(dt,J=10.4,5.1Hz,1H),3.45−3.3(1H,不明瞭),1.16(d,J=6.5Hz,3H)。LCMS:MH+281.2/283.2。
ステップ3:脱気DMF(5.0mL)を含有するフラスコを、窒素下で、C−3(R2=(S)−1−ヒドロキシプロパン−2−イルアミノ)(377mg,1.34mmol,1.00等量)、Pd(OAc)2(31.9mg,0.142mmol,0.106等量)、1,3−ビス(ジシクロヘキシルジシクロヘキシルホスフィノ)−プロパンビス(テトラフルオロホウ酸塩)(90.8mg、0.144mmol、0.107等量)およびK2CO3(381mg、2.73mmol、2.04等量)で満たし、MeOH(0.55mL、14mmol、10等量)で処理した。生じた黄橙色混合物を、COで洗浄する間100℃まで加熱した。1時間後のLCMS分析は、残留する出発物質は無く、該混合物は所望のメチルエステル(MH+261)およびカルボン酸(MH+247)の3.3:1混合物(254nm)であるということを示した。反応物を冷却し、水で希釈し、EtOAcで2回抽出した。複合した有機相は、食塩水で洗浄し、乾燥させ(Na2SO4)、濾過し、Celite(登録商標)のパッドを通して濾過し、真空で濃縮し、315gの濃黄茶色固体を得た。粗残留物は、SiO2上に吸収し、EtOAc/ヘプタン勾配(0〜100%EtOAc)で溶離するフラッシュクロマトグラフィーによって精製し、0.1582g(45%)のC−4(R2=(S)−1−ヒドロキシプロパン−2−イルアミノ)を得た。1H NMR(400MHz,CDCl3)δ8.89(s,1H),8.28(s,1H),7.80(d,J=8.5Hz,1H),7.76(d,J=8.6Hz,1H),6.71(s,1H),4.60(d,J=7.5Hz,1H),4.02−3.91(m,1H),3.97(s,3H),3.85−3.76(m,1H),3.68−3.61(m,1H),2.82(t,J=5.2Hz,1H),1.31(d,J=6.6Hz,3H)。
ステップ4:THF(5.0mL)中のC−4(R2=(S)−1−ヒドロキシプロパン−2−イルアミノ)(158mg、0.606mmol、1.00等量)の溶液を、室温の1.0MのLiOH溶液(0.73mL、0.73mmol、1.2等量)で処理した。出発物質の形跡が溶液中に残っていない場合、溶液は、2NのH2SO4溶液(400μL)および食塩水でpH4に調節し、およそ10%のMeOH含有のEtOAcへと抽出した。分離した黄色水相は、EtOAcでさらに2回抽出した。複合した有機相は乾燥させ(Na2SO4)、濾過し、真空内で濃縮し、108.8mg(73%)のC−5(R2=(S)−1−ヒドロキシプロパン−2−イルアミノ)を黄色固体として得、さらなる精製を伴わずに使用した。LCMS m/s M+H+=247。
ステップ5:C−5(R2=(S)−1−ヒドロキシプロパン−2−イルアミノ)(36.2mg、0.147mmol、1.00等量)およびDMF(2.0mL)中のHATU(57.3mg、0.151mmol、1.03等量)の懸濁液を、室温のDIPEA(78μL、0.45mmol、3.0等量)で処理した。10分後に、生じたこはく色の溶液を、1回の量で、50c(47.4mg、0.174mmol、1.19等量)およびDMF(1.0mL)中のDIPEA(78μL、0.45mmol、3.0等量)の室温の溶液に添加した。出発物質が消費されると、混合物をEtOAcで希釈し、水、飽和NaHCO3溶液、および食塩水で連続して洗浄し、乾燥させ(Na2SO4)、濾過し、真空内で濃縮し、42.3mgの黄色油(42.3mg)を得た。粗残留物は、MeCN/H2O(0.1%NH4OHを伴う)勾配で溶離する、C−18逆相HPLCによって精製し、15.0mg(22%)のII−4を得た。1H NMR(400MHz,DMSO)δ9.17(d,J=8.6Hz,1H),8.89(s,1H),8.07(s,1H),7.84(d,J=8.6Hz,1H),7.54(s,1H),7.52(d,J=9.8Hz,1H),7.33(s,1H),7.27(d,J=12.7Hz,1H),7.20(d,J=10.1Hz,1H),7.13(t,J=8.6Hz,1H),6.69(s,1H),6.26(d,J=8.5Hz,1H),6.18(d,J=7.9Hz,1H),4.71(t,J=5.5Hz,1H),3.88−3.78(m,1H),3.82(s,3H),3.79(s,3H),3.57−3.48(m,1H),3.45−3.3(不明瞭1時間),1.18(d,J=6.5Hz,3H)。
3−(テトラヒドロ−ピラン−4−イルアミノ)−イソキノリン−6−カルボン酸[(S)−(3−フルオロ−4−メトキシ−フェニル)−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−yl)−メチル]−アミド(II−1)を同様に調製したが、ただし、ステップ2においては、(S)−2−アミノプロパン−1−オールを、4−アミノ−テトラヒドロピランに置換した。1H NMR(400MHz,DMSO−d6)δ9.20(d,J=8.6Hz,1H),8.91(s,1H),8.08(s,1H),7.84(d,J=8.6Hz,1H),7.56−7.50(m,2H),7.33(s,1H),7.28(dd,J=12.6,2.0Hz,1H),7.22−7.17(m,1H),7.13(t,J=8.6Hz,1H),6.72(s,1H),6.52(d,J=8.0Hz,1H),6.26(d,J=8.5Hz,1H),3.93−3.86(m,2H),3.82(s,3H),3.86−3.76(m,1H),3.79(s,3H),3.44(m,2H),1.91(d,J=12.6Hz,2H),1.49(m,2H)。
3−(テトラヒドロ−ピラン−4−イルアミノ)−イソキノリン−6−カルボン酸[(R)−1−(4−クロロ−3−フルオロ−フェニル)−プロピル]−アミド(II−2)を同様に調製したが、ただし、ステップ2においては、(S)−2−アミノプロパン−1−オールを4−アミノ−テトラヒドロピランに置換し、ステップ5においては、50cを(R)−1−(4−クロロ−3−フルオロ−フェニル)プロパン−1−アミンヒドロクロリド(70b)に置換した。1H NMR(400MHz,DMSO−d6)δ8.91(s,1H),8.87(d,J=8.2Hz,1H),8.05(s,1H),7.85(d,J=8.5Hz,1H),7.55(t,J=8.1Hz,1H),7.51(d,J=8.5Hz,1H),7.46(dd,J=10.6,1.5Hz,1H),7.29(d,J=8.3Hz,1H),6.74(s,1H),6.51(d,J=7.9Hz,1H),4.95(dd,J=14.8,8.3Hz,1H),3.90(m,2H),3.83(m,1H),3.45(t,J=10.7Hz,2H),1.92(m,2H),1.89−1.73(m,2H),1.56−1.43(m,2H),0.92(t,J=7.3Hz,3H)。
3−((S)−2−ヒドロキシ−1−メチル−エチルアミノ)−イソキノリン−6−カルボン酸[(S)−1−(4−クロロ−3−フルオロ−フェニル)−2−ヒドロキシ−エチル]−アミド(II−3)を同様に調製したが、ただし、ステップ2においては、(S)−2−アミノプロパン−1−オールを62eに置換した。1H NMR(400MHz,DMSO−d6)δ8.90(s,1H),8.87(d,J=8Hz,1H),8.09(s,1H),7.85(d,J=8.5Hz,1H),7.54(t,J=8.2Hz,1H),7.53(d,J=8.8Hz,1H),7.46(d,J=10.7Hz,1H),7.29(d,J=9.2Hz,1H),6.71(s,1H),6.24(d,J=7.9Hz,1H),5.09(q,J=7Hz,1H),3.84(septet,J=7Hz,1H),3.77−3.65(m,2H),3.53(dd,J=10.6,4.8Hz,1H),3.36(dd,J=10.5,6.2Hz,1H),1.18(d,J=6.5Hz,3H)。
3−((S)−2−ヒドロキシ−1−メチル−エチルアミノ)−イソキノリン−6−カルボン酸[(S)−(3−フルオロ−フェニル)−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−メチル]−アミド(II−5)を同様に調製したが、ただし、ステップ5においては、(S)−50cを50hに置換した。1H NMR(400MHz,DMSO−d6)δ9.24(d,J=8.5Hz,1H),8.89(s,1H),8.08(s,1H),7.84(d,J=8.5Hz,1H),7.57(s,1H),7.53(d,J=8.5Hz,1H),7.43−7.35(m,2H),7.28(d,J=8Hz,1H),7.26(d,J=10Hz,1H),7.09(t,J=8.5Hz,1H),6.70(s,1H),6.33(d,J=8.5Hz,1H),6.18(d,J=8.0Hz,1H),4.71(t,J=5.6Hz,1H),3.87−3.78(m,1H),3.79(s,3H),3.56−3.49(1H),3.45−3.35(不明瞭,1H),1.18(d,J=6.5Hz,3H)。
3−((S)−2−ヒドロキシ−1−メチル−エチルアミノ)−イソキノリン−6−カルボン酸[(S)−(4−メトキシ−フェニル)−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−メチル]−アミド(II−6)を同様に調製したが、ただし、ステップ5においては、50cを50iで置換した。1H NMR(400MHz,DMSO)δ9.15(d,J=8.5Hz,1H),8.89(s,1H),8.07(s,1H),7.83(d,J=8.5Hz,1H),7.53(d,J=10Hz,2H),7.51(s,1H),7.35(d,J=8.6Hz,2H),7.31(s,1H),6.91(d,J=8.7Hz,2H),6.69(s,1H),6.26(d,J=8.6Hz,1H),6.17(d,J=7.9Hz,1H),4.71(t,J=5.5Hz,1H),3.88−3.78(m,1H),3.79(s,3H),3.74(s,3H),3.57−3.49(m,1H),3.5−3.3(不明瞭、1時間)1.18(d,J=6.5Hz,3H)。
3−((S)−2−ヒドロキシ−1−メチル−エチルアミノ)−イソキノリン−6−カルボン酸[(R)−1−(3−フルオロ−4−メトキシ−フェニル)−プロピル]−アミド(II−7)を同様に調製したが、ただし、ステップ5においては、50cを70aに置換した。1H NMR(400MHz,DMSO−d6)δ8.89(s,1H),8.76(d,J=8.4Hz,1H),8.02(s,1H),7.83(d,J=8.5Hz,1H),7.50(dd,J=8.5,1.4Hz,1H),7.26(dd,J=12.7,1.9Hz,1H),7.17(dd,J=8.6,1.9Hz,1H),7.11(t,J=8.6Hz,1H),6.70(s,1H),6.18(d,J=8.0Hz,1H),4.89(q,J=8.0Hz,1H),4.69(t,J=5.5Hz,1H),3.88−3.79(m,1H),3.81(s,3H),3.57−3.49(m,1H),3.41−3.32(m,1H),1.92−1.72(m,2H),1.18(d,J=6.5Hz,3H),0.90(t,J=7.3Hz,3H)。
3−((S)−2−ヒドロキシ−1−メチル−エチルルアミノ)−イソキノリン−6−カルボン酸[(S)−(4−クロロ−3−フルオロ−フェニル)−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−メチル]−アミド(II−8)を同様に調製したが、ただし、ステップ5においては、50cを50aに置換した。1H NMR(400MHz,DMSO−d6)δ9.24(d,J=8.3Hz,1H),8.89(s,1H),8.08(s,1H),7.84(d,J=8.5Hz,1H),7.57(t,J=8.0Hz,1H),7.57(s,1H),7.52(dd,J=8.6,1.2Hz,1H),7.47(dd,J=10.6,1.6Hz,1H),7.37(s,1H),7.32(dd,J=8.3,1.6Hz,1H),6.70(s,1H),6.32(d,J=8.3Hz,1H),6.19(d,J=8.1Hz,1H),4.70(t,J=5.5Hz,1H),3.87−3.77(m,1H),3.79(s,3H),3.57−3.49(m,1H),3.40−3.33(m,1H),1.18(d,J=6.5Hz,3H)。
3−(テトラヒドロ−ピラン−4−イルアミノ)−イソキノリン−6−カルボン酸[(S)−(3−フルオロ−フェニル)−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−yl)−メチル]−アミド(II−9)を同様に調製したが、ただし、ステップ2においては、(S)−2−アミノプロパン−1−オールを4−アミノ−テトラヒドロピランに置換し、ステップ5においては、50cを(S)−(3−フルオロ−フェニル)(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)メタンアミンヒドロクロリド(50h)に置換した。1H NMR(400MHz,DMSO)δ9.26(d,J=8.5Hz,1H),8.91(s,1H),8.10(s,1H),7.84(d,J=8.6Hz,1H),7.57(s,1H),7.54(dd,J=8.5,1.4Hz,1H),7.40(td,J=8.0,6.1Hz,1H),7.36(s,1H),7.30−7.24(m,2H),7.09(td,J=8.6,2.5Hz,1H),6.73(s,1H),6.51(d,J=8.0Hz,1H),6.33(d,J=8.5Hz,1H),3.92−3.86(m,2H),3.86−3.80(m,1H),3.79(s,3H),3.44(td,J=11.8,2.0Hz,2H),1.92(d,J=10.5Hz,2H),1.49(ddd,J=15.6,12.0,4.2Hz,2H)。
3−(テトラヒドロ−ピラン−4−イルアミノ)−イソキノリン−6−カルボン酸[(S)−(4−メトキシ−フェニル)−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−yl)−メチル]−アミド(II−10)を同様に調製したが、ただし、ステップ2においては、(S)−2−アミノプロパン−1−オールを4−アミノ−テトラヒドロピランに置換し、ステップ5においては、50cを(S)−(4−メトキシ−フェニル)(1−メチル−1H−ピラゾール−4−yl)メタンアミンヒドロクロリド(50i)に置換した。1H NMR(400MHz,DMSO−d6)δ9.17(d,J=8.6Hz,1H),8.90(s,1H),8.08(s,1H),7.83(d,J=8.6Hz,1H),7.54(dd,J=8.5,1.4Hz,1H),7.51(s,1H),7.35(d,J=8.6Hz,2H),7.32(s,1H),6.91(d,J=8.6Hz,2H),6.71(s,1H),6.50(d,J=8.0Hz,1H),6.26(d,J=8.6Hz,1H),3.93−3.86(m,2H),3.86−3.80(m,1H),3.79(s,3H),3.74(s,3H),3.44(td,J=11.5,2.0Hz,2H),1.92(d,J=10.6Hz,2H),1.49(ddd,J=15.5,12.0,4.3Hz,2H)。
3−(テトラヒドロ−ピラン−4−イルアミノ)−イソキノリン−6−カルボン酸[(S)−(4−クロロ−3−フルオロ−フェニル)−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−yl)−メチル]−アミド(II−11)を同様に調製したが、ただし、ステップ2においては、(S)−2−アミノプロパン−1−オールを、4−アミノ−テトラヒドロピランに置換し、ステップ5においては、50cを(S)−(4−クロロ−3−フルオロフェニル)(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)メタンアミンヒドロクロリド(50a)に置換した。1H NMR(400MHz,DMSO−d6)δ9.26(d,J=8.4Hz,1H),8.91(s,1H),8.10(s,1H),7.84(d,J=8.6Hz,1H),7.57(t,J=8.4Hz,1H),7.57(s,1H),7.53(dd,J=8.5,1.4Hz,1H),7.48(dd,J=10.6,1.9Hz,1H),7.37(s,1H),7.32(dd,J=8.4,1.8Hz,1H),6.73(s,1H),6.52(d,J=7.9Hz,1H),6.32(d,J=8.3Hz,1H),3.93−3.86(m,2H),3.86−3.80(m,1H),3.79(s,3H),3.44(td,J=11.5,2.0Hz,2H),1.92(d,J=10.4Hz,2H),1.49(ddd,J=15.4,12.0,4.3Hz,2H)。
3−(テトラヒドロ−ピラン−4−イルアミノ)−イソキノリン−6−カルボン酸[(S)−1−(4−クロロ−3−フルオロ−フェニル)−2−ヒドロキシ−エチル]−アミド(II−12)を同様に調製したが、ただし、ステップ2においては、(S)−2−アミノプロパン−1−オールを、4−アミノ−テトラヒドロピランに置換し、ステップ5においては、50cを(S)−2−アミノ−2−(4−クロロ−3−フルオロ−フェニル)エタノールヒドロクロリド(62e)に置換した。1H NMR(400MHz,DMSO−d6)δ8.91(s,1H),8.83(d,J=7.9Hz,1H),8.10(s,1H),7.85(d,J=8.6Hz,1H),7.55(t,J=8.1Hz,1H),7.53(dd,J=8.6,1.6Hz,1H),7.47(dd,J=10.6,1.8Hz,1H),7.29(dd,J=8.3,1.7Hz,1H),6.74(s,1H),6.53(d,J=7.9Hz,1H),5.10(q,J=7.1Hz,1H),5.03(t,J=5.8Hz,1H),3.94−3.87(m,2H),3.87−3.78(m,1H),3.78−3.64(m,2H),3.45(td,J=11.5,2.0Hz,2H),1.92(d,J=12.4Hz,2H),1.56−1.43(m,2H)。
3−(テトラヒドロ−ピラン−4−イルアミノ)−イソキノリン−6−カルボン酸[(S)−1−(3−フルオロ−4−メトキシ−フェニル)−2−ヒドロキシ−エチル]−アミド(II−17)を同様に調製したが、ただし、ステップ2においては、(S)−2−アミノプロパン−1−オールを4−アミノ−テトラヒドロピランに置換し、ステップ5においては、50cを(S)−2−アミノ−2−(3−フルオロ−4−メトキシフェニル)エタノールヒドロクロリド(62d)に置換した。1H NMR(500MHz,DMSO−d6)δ8.91(s,1H),8.76(d,J=8.5Hz,1H),8.08(s,1H),7.85(d,J=8.5Hz,1H),7.53(d,J=9.0Hz,1H),7.27(d,J=13.0Hz,1H),7.17(d,J=8.5Hz,1H),7.11(t,J=8.5Hz,1H),6.73(s,1H),6.55(d,J=8.0Hz,1H),5.06−5.02(m,1H),4.96(t,J=5.5Hz,1H),3.91−3.89(m,2H),3.81(s,3H),3.70−3.61(m,2H),3.46−3.42(m,3H),1.94−1.91(m,2H),1.52−1.45(m,2H)。
3−((S)−2−ヒドロキシ−1−メチル−エチルアミノ)−イソキノリン−6−カルボン酸[(S)−1−(3−フルオロ−4−メトキシ−フェニル)−2−ヒドロキシ−エチル]−アミド(II−18)を同様に調製したが、ただし、ステップ5においては、(S)−(3−フルオロ−4−メトキシ−フェニル)−(1−メチルピラゾール−4−イル)メタンアミンヒドロクロリドを、(S)−2−アミノ−2−(3−フルオロ−4−メトキシフェニル)エタノールヒドロクロリド(62d)に置換した。1H NMR(400MHz,DMSO−d6)δ8.90(s,1H),8.74(d,J=8.2Hz,1H),8.07(s,1H),7.84(d,J=8.5Hz,1H),7.52(dd,J=8.5,1.4Hz,1H),7.27(dd,J=12.7,1.9Hz,1H),7.17(dd,J=8.6,1.8Hz,1H),7.11(t,J=8.6Hz,1H),6.70(s,1H),6.23(d,J=8.0Hz,1H),5.04(td,J=7.9,6.9Hz,1H),4.93(t,J=5.8Hz,1H),4.72(t,J=5.6Hz,1H),3.88−3.80(m,1H),3.81(s,3H),3.74−3.60(m,2H),3.53(dt,J=10.4,5.2Hz,1H),3.36(dt,J=10.6,6.0Hz,1H),1.18(d,J=6.5Hz,3H)。
N−((S)−1−(3−フルオロフェニル)−2−ヒドロキシエチル)−3−(テトラヒドロフラン−3−イルアミノ)イソキノリン−6−カルボキサミド(II−20)を同様に調製したが、ただし、ステップ2においては、(S)−2−アミノプロパン−1−オールを3−アミノ−テトラヒドロフランに置換し、ステップ5においては、50cを(S)−2−アミノ−2−(3−フルオロフェニル)エタノールヒドロクロリド(62a)に置換した。1H NMR(500MHz,DMSO−d6)δ8.94(s,1H),8.87(d,J=8Hz,1H),8.13(s,1H),7.88(d,J=8.5Hz,1H),7.56(d,J=8.5Hz,1H),7.38(m,1H),7.26(d,J=8.0Hz,2H),7.08(t,J=19.5Hz,1H),6.84(d,J=6Hz,1H),6.72(s,1H),5.12(m,1H),5.02(t,J=11.5Hz,1H),4.32(t,J=6.0,1H),3.96−3.93(m,1H),3.87(m,1H),3.78−3.67(m,3H),3.61(m,1H),2.23(m,1H),1.98(m,1H)。
N−((S)−2−ヒドロキシ−1−(4−メトキシフェニル)エチル)−3−(テトラヒドロフラン−3−イルアミノ)イソキノリン−6−カルボキサミド(II−21)を同様に調製したが、ただし、ステップ2においては、(S)−2−アミノプロパン−1−オールを3−アミノ−テトラヒドロフランに置換し、ステップ5においては、50cを62cに置換した。1H NMR(500MHz,DMSO−d6)δ8.93(s,1H),8.78(d,J=8Hz,1H),8.10(s,1H),7.86(d,J=8.5Hz,1H),7.55(dd,J=8.5,1.5Hz,1H),7.33(d,J=9.0Hz,2H),6.89(d,J=9.0Hz,2H),6.82(d,J=6.0Hz,1H),6.70(s,1H),5.04(m,1H),4.91(t,J=6.0Hz,1H),4.30(m,1H),3.95(m,1H),3.86(m,1H),3.77−3.64(m,5H),3.62−3.60(m,2H),2.23(m,1H),1.87(m,1H)。
3−((S)−2−ヒドロキシ−1−メチル−ethイルアミノ)−イソキノリン−6−カルボン酸[(S)−1−(3−フルオロ−フェニル)−2−ヒドロキシ−エチル]−アミド(II−22)を同様に調製したが、ただし、ステップ5においては、50cを62aに置換した。1H NMR(500MHz,DMSO−d6)δ8.91(s,1H),8.86(d,J=10.0Hz,1H),8.10(s,1H),7.85(d,J=11.0Hz,1H),7.53(dd,J=10.5,2.0Hz,1H),7.37(m,1H),7.27−7.25(m,2H),7.07(m,1H),6.70(s,1H),6.29(d,J=10.0Hz,1H),5.11(m,1H),5.03(t,J=7.5Hz,1H),4.76(t,J=7.5Hz,1H),3.83(m,1H),3.76−3.64(m,2H),3.53(m,1H),3.31(m,1H),1.18(d,J=8.5Hz,3H)。
3−((S)−2−ヒドロキシ−1−メチル−エチルアミノ)−イソキノリン−6−カルボン酸(4−フルオロ−1H−インドール−2−イルメチル)−アミド(II−23)を同様に調製したが、ただし、ステップ5においては、50cを38に置換した。1H NMR(500MHz,DMSO−d6)δ11.31(s,1H),9.14(t,J=5.5Hz,1H),8.90(s,1H),8.06(s,1H),7.86(d,J=8.5Hz,1H),7.57(m,1H),7.20(d,J=8.0Hz,1H),7.01(m,1H),6.75−6.70(m,2H),6.38(s,1H),6.26(d,J=8.0Hz,1H),4.73(dd,J=5.5,6.0Hz,1H),4.65(d,J=5.5Hz,2H),3.84(m,1H),3.52(m,1H),3.35(m,1H),1.17(d,J=6.5Hz,3H)。
3−(テトラヒドロ−フラン−3−イルアミノ)−イソキノリン−6−カルボン酸(4−フルオロ−1H−インドール−2−イルメチル)−アミド(II−25)を同様に調製したが、ただし、ステップ2においては、(S)−2−アミノプロパン−1−オールを3−アミノ−テトラヒドロフランに置換し、ステップ5においては、50cを38に置換した。1H NMR(500MHz,DMSO−d6)δ11.32(s,1H),9.16(t,J=5.5Hz,1H),8.94(s,1H),8.12(s,1H),7.89(d,J=8.5Hz,1H),7.59(m,1H),7.20(d,J=8.0Hz,1H),7.01(m,1H),6.83(d,J=6.5Hz,1H),6.75−6.70(m,2H),6.39(s,1H),4.66(d,J=5.5Hz,2H),4.32(m,1H),3.94(m,1H),3.85(m,1H),3.75(m,1H),3.59(m,1H),2.22(m,1H),1.87(m,1H)。
3−((S)−2−ヒドロキシ−1−メチル−エチルアミノ)−イソキノリン−6−カルボン酸[(S)−(3−フルオロ−4−メトキシ−フェニル)−(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−メチル]−アミド(II−24)を同様に調製したが、ただし、ステップ5においては、50cを(S)−(3−フルオロ−4−メトキシフェニル)(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)メタンアミンヒドロクロリド(50d)に置換した。1H NMR(500MHz,DMSO−d6)δ9.25(d,J=9.0Hz,1H),8.89(s,1H),8.09(s,1H),7.84(d,J=8.5Hz,1H),7.62(d,J=2.0Hz,1H),7.53(dd,J=8.5,1.5Hz,1H),7.27(dd,J=12.5,2.0Hz,1H),7.18(d,J=9.0Hz,1H),7.12(t,J=8.5Hz,1H),6.70(s,1H),6.32(d,J=8.0Hz,1H),6.26(d,J=8.5Hz,1H),6.20(d,J=2.0Hz,1H),4.75(t,J=5.5Hz,1H),3.85−3.78(m,8H),3.52(m,1H),1.17(d,J=6.5Hz,3H)。
N−((S)−1−(3−フルオロ−4−メトキシフェニル)−2−ヒドロキシエチル)−3−(テトラヒドロフラン−3−イルアミノ)イソキノリン−6−カルボキサミド(II−26)を同様に調製したが、ただし、ステップ2においては、(S)−2−アミノプロパン−1−オールを3−アミノ−テトラヒドロフランに置換し、ステップ5においては、(S)−(3−フルオロ−4−メトキシ−フェニル)−(1−メチルピラゾール−4−yl)メタンアミンヒドロクロリドを(S)−2−アミノ−2−(3−フルオロ−4−メトキシフェニル)エタノールヒドロクロリド(62d)に置換した。1H NMR(500MHz,CD3OD)δ8.89(s,1H),8.09(s,1H),7.89(d,J=8.5Hz,1H),7.59(d,J=6.5Hz,1H),7.22−7.19(m,2H),7.09(t,J=8.5Hz,1H),6.80(s,1H),5.18(m,1H),4.42(m,1H),4.07−3.99(m,2H),3.92−3.85(m,6H),3.76(m,1H),2.38(m,1H),1.98(m,1H)。
N−((R)−(3−フルオロ−4−メトキシフェニル)(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)メチル)−3−(テトラヒドロフラン−3−イルアミノ)イソキノリン−6−カルボキサミド(II−27)を同様に調製したが、ただし、ステップ2においては、(S)−2−アミノプロパン−1−オールを3−アミノ−テトラヒドロフランに置換し、ステップ5においては、50cを(R)−(3−フルオロ−4−メトキシフェニル)(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)メタンアミンヒドロクロリド(50d)に置換した。1H NMR(500MHz,DMSO−d6)δ9.26(d,J=9Hz,1H),8.92(s,1H),8.45(s,0.4H),8.28(s,1H),7.86(d,J=8.5Hz,1H),7.62(d,J=2Hz,1H),7.56(dd,J=8.55,1.5Hz,1H),7.26(dd,J=12.5,1.5Hz,1H),7.18(d,J=9Hz,1H),7.12(t,J=9Hz,1H),6.83(d,J=6Hz,1H),6.70(s,1H),6.32(d,J=9Hz,1H),6.20(d,J=2Hz,1H),4.30(m,1H),3.94(m,1H),3.85(q,J=7.5Hz,1H),3.81(s,3H),3.80(s,3H),3.75(m,1H),3.59(dd,J=8.5,3.5Hz,1H),2.22(m,1H),1.87(m,1H)。
3−((S)−2−ヒドロキシ−1−メチル−エチルアミノ)−イソキノリン−6−カルボン酸[(S)−2−ヒドロキシ−1−(4−メトキシ−フェニル)−エチル]−アミド(II−28)を同様に調製したが、ただし、ステップ5においては、(S)−(3−フルオロ−4−メトキシ−フェニル)−(1−メチルピラゾール−4−イル)メタンアミンヒドロクロリドを62cに置換した。1H NMR(500MHz,DMSO−d6)δ8.89(s,1H),8.77(d,J=7.5Hz,1H),8.07(s,1H),7.84(d,J=8.5Hz,1H),7.52(d,J=9.0Hz,1H),7.33(d,J=8.5Hz,2H),6.89(d,J=9.0Hz,2H),6.97(s,1H),6.26(d,J=8.0Hz,1H),5.03(m,1H),4.91(t,J=5.5Hz,1H),4.75(t,J=5.5Hz,1H),3.82(m,1H),3.72−3.68(m,4H),3.62(m,1H),3.53(m,1H),3.35(m,1H),1.17(d,J=6.0Hz,3H)。
3−((S)−2−ヒドロキシ−1−メチル−エチルアミノ)−イソキノリン−6−カルボン酸[(S)−1−(3−クロロ−4−フルオロ−フェニル)−2−ヒドロキシ−エチル]−アミド(II−29)を同様に調製したが、ただし、ステップ5においては、50cを62fに置換した。1H NMR(500MHz,DMSO−d6)δ8.90(s,1H),8.85(d,J=8.0Hz,1H),8.08(s,1H),7.85(d,J=8.5Hz,1H),7.64(m,1H),7.51(d,J=8.5Hz,1H),7.44−7.36(m,2H),6.71(s,1H),6.28(d,J=8.0Hz,1H),5.09−5.02(m,2H),4.75(t,J=4.4Hz,1H),3.83(t,J=6.3Hz,1H),3.74−3.65(m,2H),3.53(dd,J=11,5.5Hz,1H),3.36(dd,J=12,6.0Hz,1H),1.18(d,J=6.0Hz,3H)。
3−((S)−2−ヒドロキシ−1−メチル−エチルアミノ)−イソキノリン−6−カルボン酸[(S)−2−ヒドロキシ−1−(4−トリフルオロメトキシ−フェニル)−エチル]−アミド(II−30)を同様に調製したが、ただし、ステップ5においては、(S)−(3−フルオロ−4−メトキシ−フェニル)−(1−メチルピラゾール−4−イル)メタンアミンヒドロクロリドを62bに置換した。1H NMR(500MHz,DMSO−d6)δ8.90(s,1H),8.78(d,J=8.5Hz,1H),8.09(s,1H),7.55−7.52(m,3H),7.33(d,J=8.0Hz,2H),6.70(s,1H),6.27(d,J=8.5,1H),5.12(m,1H),5.01(s,1H),4.74(t,J=6.5Hz,1H),3.83−3.67(m,3H),3.52(m,1H),3.32(m,1H),1.78(d,J=6.5Hz,3H)。
N−((S)−(3−フルオロ−4−メトキシフェニル)(1−メチル−1H−ピラゾール−5−イル)メチル)−3−(テトラヒドロフラン−3−イルアミノ)イソキノリン−6−カルボキサミド(II−31)を同様に調製したが、ただし、ステップ2においては、(S)−2−アミノプロパン−1−オールを3−アミノ−テトラヒドロフランに置換し、ステップ5においては、(S)−(3−フルオロ−4−メトキシ−フェニル)−(1−メチルピラゾール−4−イル)メタンアミンヒドロクロリドを(S)−(3−フルオロ−4−メトキシフェニル)(1−メチル−1H−ピラゾール−5−イル)メタンアミンヒドロクロリド(50f)に置換した。1H NMR(500MHz,DMSO−d6)δ9.46(s,J=6.5Hz,1H),8.93(s,1H),8.13(s,1H),7.87(d,J=8.0Hz,1H),7.55(d,J=7.5Hz,1H),7.34−7.17(m,4H),6.84(d,J=6.0Hz,1H),6.70(s,1H),6.49(d,J=8.5Hz,1H),5.95(d,J=1.5Hz,1H),4.40(m,1H),3.94(m,1H),3.88−3.83(m,4H),3.76−3.74(m,4H),3.59(m,1H),2.20(m,1H),1.89(m,1H)。
3−(テトラヒドロ−ピラン−4−イルアミノ)−イソキノリン−6−カルボン酸[(S)−(3−フルオロ−4−メトキシ−フェニル)−(1−メチル−1H−ピラゾール−3−yl)−メチル]−アミド(II−32)を同様に調製したが、ただし、ステップ2においては、(S)−2−アミノプロパン−1−オールを、3−アミノ−テトラヒドロピランに置換し、ステップ5においては、(S)−(3−フルオロ−4−メトキシ−フェニル)−(1−メチルピラゾール−4−イル)メタンアミンヒドロクロリドを(S)−(3−フルオロ−4−メトキシフェニル)(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)メタンアミンヒドロクロリド(50d)に置換した。1H NMR(400MHz,DMSO−d6)δ9.07(s,1H),8.84(s,1H),8.78(d,J=8.1Hz,1H),8.23(s,1H),8.00(d,J=8.6Hz,1H),7.70(d,J=8.5Hz,1H),7.42(d,J=1.7Hz,1H),7.26(d,J=12.7Hz,1H),7.17(d,J=8.6Hz,1H),7.11(t,J=8.6Hz,1H),6.94(s,1H),6.24(d,J=1.7Hz,1H),5.04(dd,J=13.8,7.7Hz,2H),3.81(s,3H),3.73−3.60(m,5H)。
N−((S)−1−(3−クロロ−4−フルオロフェニル)−2−ヒドロキシエチル)−3−(テトラヒドロフラン−3−イルアミノ)イソキノリン−6−カルボキサミド(II−38)を同様に調製したが、ただし、ステップ2においては、(S)−2−アミノプロパン−1−オールを3−アミノ−テトラヒドロフランに置換し、ステップ5においては、50cを(S)−2−アミノ−2−(3−クロロ−4−フルオロ−フェニル)エタノールヒドロクロリド62fに置換した。1H NMR(500MHz,DMSO−d6)δ8.93(s,1H),8.87(d,J=8.5Hz,1H),8.12(s,1H),7.87(d,J=8.5Hz,1H),7.64(dd,J=7.0,2.0Hz,1H),7.55(d,J=8.5Hz,1H),7.44−7.36(m,2H),6.84(d,J=6.5Hz,1H),6.71(s,1H),5.10−5.03(m,2H),4.31(m,1H),3.95(m,1H),3.86(m,1H),3.77−3.75(m,2H),3.73(m,1H),3.61(m,1H),2.23(m,1H),1.87(m,1H)。
N−((S)−1−(3−クロロ−4−シアノフェニル)−2−ヒドロキシエチル)−3−(テトラヒドロフラン−3−イルアミノ)イソキノリン−6−カルボキサミド(II−39)を同様に調製したが、ただし、ステップ2においては、(S)−2−アミノプロパン−1−オールを、3−アミノ−テトラヒドロフランに置換し、ステップ5においては、50cを62iに置換した。1H NMR(500MHz,DMSO−d6)δ8.96(d,J=7.5Hz,1H),8.94(s,1H),8.14(s,1H),7.95(d,J=8.0Hz,1H),7.89(d,J=8.5Hz,1H),7.81(s,1H),7.60(d,J=7.5Hz,1H),7.56(d,J=8.5Hz,1H),6.86(d,J=6.5Hz,1H),6.72(s,1H),5.17−5.13(m,2H),4.31(t,J=2.8Hz,1H),3.95(m,1H),3.87(dd,J=16.0,8.0Hz,1H),3.78−3.73(m,3H),3.61(dd,J=8.5,3.5Hz,1H),2.23(m,1H),1.89(m,1H)。
3−(テトラヒドロ−ピラン−4−イルアミノ)−イソキノリン−6−カルボン酸[(S)−1−(3−フルオロ−フェニル)−2−ヒドロキシ−エチル]−アミド(II−40)を同様に調製したが、ただし、ステップ2においては、(S)−2−アミノプロパン−1−オールを3−アミノ−テトラヒドロピランに置換し、ステップ5においては、50cを(S)−2−アミノ−2−(4−フルオロフェニル)エタノール(62g)に置換した。1H NMR(500MHz,DMSO−d6)δ8.91(s,1H),8.84(d,J=8.5Hz,1H),8.10(s,1H),7.85(d,J=8.5Hz,1H),7.53(d,J=8.5Hz,1H),7.37(m,1H),7.25(d,J=7.5Hz,2H),7.07(m,1H),6.74(s,1H),6.56(d,J=8.0Hz,1H),5.11(m,1H),5.01(t,J=5.5Hz,1H),3.91−3.84(m,3H),3.73−3.66(m,2H),3.47−3.42(m,2H),1.94−1.91(m,2H),1.50−1.48(m,2H)。
3−(テトラヒドロ−ピラン−4−イルアミノ)−イソキノリン−6−カルボン酸[(S)−2−ヒドロキシ−1−(4−メトキシ−フェニル)−エチル]−アミド(II−41)を同様に調製したが、ただし、ステップ2においては、(S)−2−アミノプロパン−1−オールを3−アミノ−テトラヒドロピランに置換し、ステップ5においては、50cを(S)−2−アミノ−2−(4−フルオロフェニル)エタノール62cに置換した。1H NMR(500MHz,DMSO−d6)δ8.91(s,1H),8.76(d,J=8Hz,1H),8.08(s,1H),7.84(d,J=8.5Hz,1H),7.53(d,J=8.5Hz,1H),7.33(d,J=8.5Hz,2H),6.89(d,J=8.0Hz,2H),6.73(s,1H),6.55(d,J=8.5Hz,1H),5.05(m,1H),4.90(t,J=5.5Hz,1H),3.91−3.83(m,3H),3.73−3.68(m,4H),3.63(m,1H),3.47−3.42(m,2H),1.94−1.91(m,2H),1.51−1.48(m,2H)。
3−(テトラヒドロ−ピラン−4−イルアミノ)−イソキノリン−6−カルボン酸[(S)−1−(3−クロロ−4−シアノ−フェニル)−2−ヒドロキシ−エチル]−アミド(II−42)を同様に調製したが、ただし、ステップ2においては、(S)−2−アミノプロパン−1−オールを3−アミノ−テトラヒドロピランに置換し、ステップ5においては、50cを62iに置換した。1H NMR(500MHz,DMSO−d6)δ8.95−8.92(m,2H),8.11(s,1H),7.96(d,J=7.5Hz,1H),7.86(d,J=8.5Hz,1H),7.81(s,1H),7.60(d,J=8.5Hz,1H),7.53(d,J=8.5Hz,1H),6.74(s,1H),6.58(d,J=7.5Hz,1H),5.15−5.11(m,2H),3.92−3.70(m,5H),3.47−3.42(m,2H),1.94−1.91(m,2H),1.51−1.48(m,2H)。
3−((3S,4S)−3−フルオロ−テトラヒドロ−ピラン−4−イルアミノ)−イソキノリン−6−カルボン酸[(S)−2−ヒドロキシ−1−(4−メトキシ−フェニル)−エチル]−アミド(II−43)を同様に調製したが、ただし、ステップ2においては、(S)−2−アミノプロパン−1−オールを(3S,4S)−3−フルオロテトラヒドロ−2H−ピラン−4−アミン(71c)に置換し、ステップ5においては、50cを(S)−2−アミノ−2−(4−メトキシフェニル)エタノールヒドロクロリド(62c)に置換した。1H NMR(500MHz,DMSO−d6):δ8.93(s,1H),8.80(d,J=8.5Hz,1H),8.09(s,1H),7.87(d,J=9.0Hz,1H),7.56(d,J=9.0Hz,1H),7.33(d,J=8.5Hz,2H),6.90(s,1H),6.89(d,J=8.5Hz,2H),6.67(d,J=8.5Hz,1H),5.07−5.02(m,1H),4.92(t,J=11.5Hz,1H),4.78(d,J=50.0Hz,1H),4.30−4.20(m,1H),4.05−3.99(m,1H),3.94−3.90(m,1H),3.73−3.50(m,7H),1.92−1.80(m,1H),1.75−1.70(m,1H)。
3−(テトラヒドロ−ピラン−4−イルアミノ)−イソキノリン−6−カルボン酸[(R)−(3−フルオロ−4−メトキシ−フェニル)−(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−メチル]−アミド(II−50)を同様に調製したが、ただし、ステップ2においては、(S)−2−アミノプロパン−1−オールを3−アミノ−テトラヒドロピランに置換し、ステップ5においては、50cを(S)−(3−フルオロ−4−メトキシフェニル)(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)メタンアミンヒドロクロリド(50d)に置換した。1H NMR(500MHz,DMSO−d6):δ9.23(d,J=8.5Hz,1H),8.91(s,1H),8.10(s,1H),7.84(d,J=8.0Hz,1H),7.62(d,J=2.0Hz,1H),7.54(dd,J=8.5,1.5Hz,1H),7.27(d,J=12.5,1.5Hz,1H),7.20−7.10(m,2H),6.54(d,J=8.0Hz,1H),6.32(d,J=8.5Hz,1H),6.20(d,J=2.5Hz,1H),3.91−3.88(m,2H),3.82−3.80(m,7H),3.46−3.42(m,2H),1.93−1.90(m,2H),1.50−1.48(m,2H)。
3−((S)−2−ヒドロキシ−1−メチル−エチルアミノ)−イソキノリン−6−カルボン酸[(R)−(3−フルオロ−4−メトキシ−フェニル)−(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−メチル]−アミド(II−51)を同様に調製したが、ただし、ステップ5においては、(S)−(3−フルオロ−4−メトキシ−フェニル)−(1−メチルピラゾール−4−イル)メタンアミンヒドロクロリドを、(S)−(3−フルオロ−4−メトキシフェニル)(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)メタンアミンヒドロクロリド(50d)に置換した。1H NMR(500MHz,MeOH−d4):δ8.86(s,1H),8.06(s,1H),7.87(d,J=8.5Hz,1H),7.58−7.56(m,2H),7.18−7.10(m,2H),7.09−7.06(m,1H),6.81(s,1H),6.41(s,1H),6.20(s,1H),3.93−3.87(m,7H),3.68−3.65(m,2H),1.30(s,3H)。
3−(テトラヒドロ−フラン−3−イルアミノ)−イソキノリン−6−カルボン酸[(3−フルオロ−4−メトキシ−フェニル)−(1−メチル−1H−ピラゾール−3−yl)−メチル]−アミド(II−52)を同様に調製したが、ただし、ステップ2においては、(S)−2−アミノプロパン−1−オールを3−アミノ−テトラヒドロフランに置換し、ステップ5においては、(S)−(3−フルオロ−4−メトキシ−フェニル)−(1−メチルピラゾール−4−イル)メタンアミンヒドロクロリドを(S)−(3−フルオロ−4−メトキシフェニル)(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)メタンアミンヒドロクロリド(50d)に置換した。1H NMR(500MHz,DMSO−d6):δ9.26(d,J=9.0Hz,1H),8.93(s,1H),8.28(s,0.4H),8.12(s,1H),7.86(d,J=8.5Hz,1H),7.63(s,1H),7.62−7.55(m,1H),7.47−7.25(m,1H),7.18(d,J=9.0Hz,1H),7.14−7.10(m,1H),6.82(d,J=6.0Hz,1H),6.70(s,1H),6.32(d,J=9.0Hz,1H),6.20(s,1H),4.31−4.29(m,1H),3.95−3.92(m,1H),3.88−3.72(m,8H),3.61−3.58(m,1H),2.50−2.20(m,1H),1.84−1.76(m,1H)。
3−((3S,4S)−3−フルオロ−テトラヒドロ−ピラン−4−イルアミノ)−イソキノリン−6−カルボン酸[(S)−1−(3−クロロ−4−フルオロ−フェニル)−2−ヒドロキシ−エチル]−アミド(II−53)を同様に調製したが、ただし、ステップ2においては、(S)−2−アミノプロパン−1−オールを(3S,4S)−3−フルオロテトラヒドロ−2H−ピラン−4−アミン(71c)に置換し、ステップ5においては、50cを(S)−2−アミノ−2−(3−クロロ−4−フルオロ−フェニル)エタノールヒドロクロリド(62f)に置換した。1H NMR(500MHz,MeOH−d4):δ8.90(s,1H),8.08(s,1H),7.90(d,J=8.5Hz,1H),7.60−7.57(m,2H),7.43−7.30(m,1H),7.27−7.23(m,1H),6.93(s,1H),5.21−5.18(m,1H),4.86−4.73(m,1H),4.27−4.12(m,2H),4.05−4.02(m,1H),3.91−3.86(m,2H),3.75−3.62(m,2H),2.04−1.96(m,1H),1.90−1.87(m,1H),
3−((3S,4S)−3−フルオロ−テトラヒドロ−ピラン−4−イルアミノ)−イソキノリン−6−カルボン酸[(S)−1−(4−クロロ−3−フルオロ−フェニル)−2−ヒドロキシ−エチル]−アミド(II−54)を同様に調製したが、ただし、ステップ2においては、(S)−2−アミノプロパン−1−オールを(3S,4S)−3−フルオロテトラヒドロ−2H−ピラン−4−アミン(71c)に置換し、ステップ5においては、50cを(S)−2−アミノ−2−(4−クロロ−3−フルオロ−フェニル)エタノールヒドロクロリド(62e)に置換した。1H NMR(500MHz,MeOH−d4):δ8.90(s,1H),8.09(s,1H),7.92−7.88(m,1H),7.61−7.59(m,1H),7.47−7.45(m,1H),7.38−7.33(m,1H),7.28−7.24(m,1H),6.91(d,J=9.0Hz,1H),5.21(t,J=6.5Hz,1H),4.84−4.73(m,1H),4.27−4.11(m,2H),4.05−4.02(m,1H),3.92−3.80(m,2H),3.75−3.60(m,2H),2.06−1.96(m,1H),1.93−1.88(m,1H)。
3−((3S,4S)−3−フルオロ−テトラヒドロ−ピラン−4−イルアミノ)−イソキノリン−6−カルボン酸[(S)−1−(3−クロロ−4−シアノ−フェニル)−2−ヒドロキシ−エチル]−アミド(II−55)を同様に調製したが、ただし、ステップ2においては、(S)−2−アミノプロパン−1−オールを(3S,4S)−3−フルオロテトラヒドロ−2H−ピラン−4−アミン(71c)に置換し、ステップ5においては、50cを62iに置換した。1H NMR(500MHz,MeOD−d4):δ8.79(s,1H),7.98(s,1H),7.79(d,J=8.5Hz,1H),7.70(d,J=8.5Hz,1H),7.62(s,1H),7.49−7.45(m,2H),7.81(s,1H),5.12(t,J=5.5Hz,1H),4.71−4.61(m,1H),4.16−4.00(m,2H),3.94−3.90(m,1H),3.80−3.79(m,2H),3.64−3.52(m,2H),1.92−1.85(m,1H),1.77−1.73(m,1H)。
3−(テトラヒドロ−フラン−3−イルアミノ)−イソキノリン−6−カルボン酸[1−(4−ジフルオロメトキシ−フェニル)−2−ヒドロキシ−エチル]−アミド(II−56)を同様に調製したが、ただし、ステップ2においては、50cを3−アミノ−テトラヒドロフランに置換し、ステップ5においては、50cを(S)−2−アミノ−2−(4−(トリフルオロメトキシ)フェニル)エタノールヒドロクロリド(62h)に置換した。
3−((S)−2−ヒドロキシ−1−メチル−エチルアミノ)−イソキノリン−6−カルボン酸[(S)−1−(4−ジフルオロメトキシ−フェニル)−2−ヒドロキシ−エチル]−アミド(II−58)を同様に調製したが、ただし、ステップ5においては、58cを(S)−2−アミノ−2−(4−(トリフルオロメトキシ)フェニル)エタノールヒドロクロリド(62b)に置換した。1H NMR(500MHz,MeOH−d4):δ8.84(s,1H),8.07(s,1H),7.86(d,J=8.5Hz,1H),7.57(d,J=8.0Hz,1H),7.49(d,J=8.5Hz,2H),7.15(d,J=8.0Hz,2H),6.82−6.79(m,2H),5.26−5.22(m,1H),3.93−3.89(m,3H),3.68−3.59(m,2H),1.24(d,J=6.5Hz,3H)。
3−((3S,4S)−3−フルオロ−テトラヒドロ−ピラン−4−イルアミノ)−イソキノリン−6−カルボン酸[(S)−(3−クロロ−4−シアノ−フェニル)−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−メチル]−アミド(II−59)を同様に調製したが、ただし、ステップ2においては、(S)−2−アミノプロパン−1−オールを(3S,4S)−3−フルオロテトラヒドロ−2H−ピラン−4−アミン(71c)に置換し、ステップ5においては、50cを(S)−4−(アミノ(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)メチル)−2−クロロベンゾニトリルヒドロクロリド(44)に置換した。1H NMR(500MHz,DMSO−d6)δ9.39(d,J=8.0Hz,1H),8.94(s,1H),8.11(s,1H),7.99(d,J=8.5Hz,1H),7.87(d,J=9.0Hz,1H),7.81(s,1H),7.63−7.55(m,3H),7.41(s,1H),6.89(s,1H),6.69(d,J=8.0Hz,1H),6.38(d,J=8.0Hz,1H),4.78(d,J=49.5Hz,1H),4.25−4.19(m,1H),4.01(t,J=13.0Hz,1H),3.93−3.90(m,1H),3.79(s,3H),3.67−3.49(m,3H),1.91−1.83(m,1H),1.73−1.70(m,1H);LCMS(ESI)m/z:519.2[M+H]+。
3−(テトラヒドロ−ピラン−4−イルアミノ)−イソキノリン−6−カルボン酸[(S)−1−(4−ジフルオロメトキシ−フェニル)−2−ヒドロキシ−エチル]−アミド(II−61)を 同様に調製したが、ただし、ステップ2においては、(S)−2−アミノプロパン−1−オールを4−アミノ−テトラヒドロピランに置換し、ステップ5においては、(S)−(3−フルオロ−4−メトキシ−フェニル)−(1−メチルピラゾール−4−イル)メタンアミンヒドロクロリドを(S)−2−アミノ−2−(4ジフルオロメトキシ−フェニル)エタノール(62h)に置換した。
3−((3S,4S)−3−フルオロ−テトラヒドロ−ピラン−4−イルアミノ)−イソキノリン−6−カルボン酸(4−フルオロ−1H−インドール−2−イルメチル)−アミド(II−67)を同様に調製したが、ただし、ステップ2においては、71cが(S)−2−アミノプロパン−1−オールに取って代わり、ステップ5においては、38が50cに取って代わった。1H NMR(500MHz,DMSO−d6)δ11.33(s,1H),9.18(t,J=5.5Hz,1H),8.94(s,1H),8.11(s,1H),7.89(d,J=8.5Hz,1H),7.60(d,J=10.5Hz,1H),7.19(d,J=8.5Hz,1H),7.02−6.98(m,1H),6.89(s,1H),6.75−6.69(m,2H),6.38(s,1H),4.78(d,J=49.5Hz,1H),4.66−4.65(m,2H),4.27−4.21(m,1H),4.03−3.90(m,2H),3.67−3.49(m,2H),1.91−1.81(m,1H),1.73−1.70(m,1H);LCMS(ESI)m/z:437.2[M+H]+。
3−((3S,4S)−3−フルオロ−テトラヒドロ−ピラン−4−イルアミノ)−イソキノリン−6−カルボン酸[(S)−(3−フルオロ−4−メトキシ−フェニル)−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−メチル]−アミド(II−68)を同様に調製したが、ただし、ステップ2においては、71cが(S)−2−アミノプロパン−1−オールに取って代わった。1H NMR(500MHz,DMSO−d6)δ9.25(d,J=8.5Hz,1H),8.93(s,1H),8.09(s,1H),7.86(d,J=8.5Hz,1H),7.57−7.53(m,2H),7.33(s,1H),7.28(d,J=12.5Hz,1H),7.20(d,J=10Hz,1H),7.19−7.12(m,1H),6.88(s,1H),6.67(d,J=8.5Hz,1H),6.26(d,J=8.5Hz,1H),4.78(d,J=49.5Hz,1H),4.25−4.19(m,1H),4.01(t,J=12Hz,1H),3.93−3.90(m,1H),3.67(s,3H),3.64(s,3H),3.59−3.49(m,2H),1.91−1.83(m,1H),1.73−1.70(m,1H);LCMS(ESI)m/z:568.3[M+H]+。
実施例6
(S)−3−(1,3−ジメチル−1H−ピラゾール−5−イルアミノ)−N−(1−(3−フルオロ−4−メトキシフェニル)−2−ヒドロキシエチル)イソキノリン−6−カルボキサミド(II−44)
ステップ1:オーブンで乾燥させた、撹拌子を備えた100mLの丸底フラスコを、窒素下で冷却し、1,3−ジメチル−1Hピラゾール−5−アミン(491.7mg、4.42mmol)および45mLの無水THF(0.1M)で満たした。THF溶液を、固体LiHMDS(1.481g、8.84mmol)で処理し、室温にて5分間撹拌し、その後黄色固体が形成した。C−2(500mg、2.21mmol)を1回の量で添加した。フラスコは還流凝縮器を備え、該反応混合物は80度まで加熱した。反応は、LCMSにより観察され、80℃で2時間後に90%完了であった。反応混合物を室温まで冷却し、THFを回転蒸発器上で除去した。粗残留物を、DCMと水との間で区分した。DCM層は、食塩水で洗浄し、乾燥させ(MgSO4)、濾過し、濃縮した。粗残留物は、Celite(登録商標)上に吸収し、EtOAc/ヘプタン勾配(50〜100%EtOAc)SiO2クロマトグラフィーによって精製し、328mg(47%)の6−ブロモ−N−(1,3ジメチル−1Hピラゾール−5−イル)−イソキノリン−3−アミン(82)を得た。
ステップ2:82(429mg)のカルボニル化は、実施例5のステップ3に記載する手順を使用してカルボニル化し、350mg(87%)のメチル3−(1,3−ジメチル−1H−ピラゾール−5−イルアミノ)イソキノリン−6−カルボキシレート(84)を黄色/茶色固体として得、さらなる精製を伴わずに次のステップにおいて使用した。
ステップ3:THF(5.75mL)および水(0.85mL)中の、84(350mg、1.181mmol)およびLiOH(62.2mg、2.60mmol)のスラリーを、室温にて24時間撹拌した。THFを回転蒸発器上で除去した。反応混合物は、水(6mL)中で懸濁し、水(0.71mL、7.1mmol)中の10MのHClで処理した。黄色−茶色の沈殿物が形成し、濾過によって捕集し、3−(1,3−ジメチル−1H−ピラゾール−5−イルアミノ)イソキノリン−6−カルボン酸(86)を得、さらなる精製を伴わずに次のステップにおいて使用した。
ステップ4:10mLのマイクロ波管を、86(29.7mg、0.105mmol、62d(15mg、0.081)、およびDMF(1.0mL)で満たし、HATU(47.6mg、0.121mmol)で処理した。反応混合物は、事前活性化するために室温で30分間撹拌し、その後TEA(0.046mL、0.324mmol)で処理した。反応混合物は、濾過し、その後分取逆相HPLCクロマトグラフィー(Gemini−NX C−18(3.0×100cm,10μm)を60mL/分で、NH4OH5〜50%MeCNを10分以内で使用するVarian HPLC)によって精製し、22.1mg(60.7%)のII−45を黄色固体として得た。1H NMR(400MHz,DMSO)δ9.06(s,1H),8.86−8.69(m,2H),8.24(s,1H),7.99(d,J=8.6Hz,1H),7.69(d,J=8.5Hz,1H),7.33−7.22(m,1H),7.14(dt,J=17.2,8.6Hz,2H),6.93(s,1H),6.03(s,1H),5.04(dd,J=13.8,7.8Hz1H),4.94(t,J=5.8Hz,1H),3.81(s,3H),3.75−3.61(m,2H),3.61(s,3H),2.15(s,3H)。LCMS:MH+450.2。
(S)−3−(1,3−ジメチル−1H−ピラゾール−5−イルアミノ)−N−((3−フルオロ−4−メトキシフェニル)(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)メチル)イソキノリン−6−カルボキサミド(II−37)を同様に調製したが、ただし、ステップ4においては、62dを(S)−(3−フルオロ−4−メトキシフェニル)(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)メタンアミンヒドロクロリド(50c)に置換した。1H NMR(400MHz,DMSO−d6)δ9.20(d,J=8.5Hz,1H),9.05(s,1H),8.78(s,1H),8.24(s,1H),7.98(d,J=8.6Hz,1H),7.70(d,J=8.5Hz,1H),7.53(s,1H),7.32(s,1H),7.30−7.23(m,1H),7.16(dt,J=17.2,8.6Hz,2H),6.92(s,1H),6.26(d,J=8.4Hz,1H),6.02(s,1H),3.80(d,J=13.3Hz,6H),3.60(s,3H),2.14(s,3H)。
(S)−N−(1−(4−クロロ−3−フルオロフェニル)−2−ヒドロキシエチル)−3−(1,3−ジメチル−1H−ピラゾール−5−イルアミノ)イソキノリン−6−カルボキサミド(II−45)を同様に調製したが、ただし、ステップ4においては、62dを(S)−2−アミノ−2−(4−クロロ−3−フルオロ−フェニル)エタノールヒドロクロリド(62e)に置換した。1H NMR(400MHz,DMSO)δ9.06(s,1H),8.85(d,J=8.0Hz,1H),8.80(s,1H),8.26(s,1H),7.99(d,J=8.5Hz,1H),7.69(d,J=8.5Hz,1H),7.55(t,J=8.0Hz,1H),7.47(d,J=10.6Hz,1H),7.29(d,J=8.3Hz,1H),6.94(s,1H),6.03(s,1H),5.10(dd,J=13.8,7.2Hz,1H),5.03(t,J=5.8Hz,1H),3.78−3.63(m,2H),3.61(s,3H),2.15(s,3H)。
(R)−N−(1−(4−クロロ−3−フルオロフェニル)プロピル)−3−(1,3−diメチル−1H−ピラゾール−5−イルアミノ)イソキノリン−6−カルボキサミド(II−46)を同様に調製したが、ただし、ステップ4においては、62を(R)−1−(4−クロロ−3−フルオロ−フェニル)プロパン−1−アミンヒドロクロリド(70b)に置換した。1H NMR(400MHz,DMSO)δ9.06(s,1H),8.89(d,J=8.2Hz,1H),8.79(s,1H),8.21(s,1H),7.99(d,J=8.6Hz,1H),7.67(d,J=8.5Hz,1H),7.55(t,J=8.0Hz,1H),7.49−7.40(m,1H),7.28(d,J=8.3Hz,1H),6.94(s,1H),6.03(s,1H),4.95(dd,J=14.8,8.3Hz,1H),3.61(s,3H),2.15(s,3H),1.82(m,J=20.8,13.8,6.7Hz,2H),0.92(t,J=7.3Hz,3H)。
(S)−N−((4−クロロ−3−フルオロフェニル)(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)メチル)−3−(1,3−ジメチル−1H−ピラゾール−5−イルアミノ)イソキノリン−6−カルボキサミド(II−48)を同様に調製したが、ただし、ステップ4においては、62を(S)−(4−クロロ−3−フルオロフェニル)(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)メタンアミンヒドロクロリド(50a)に置換した。1H NMR(400MHz,DMSO−d6)δ9.28(d,J=8.3Hz,1H),9.06(s,1H),8.79(s,1H),8.26(s,1H),7.98(d,J=8.6Hz,1H),7.69(d,J=8.5Hz,1H),7.63−7.53(m,2H),7.47(d,J=10.6Hz,1H),7.36(s,1H),7.31(d,J=8.3Hz,1H),6.93(s,1H),6.31(d,J=8.2Hz,1H),6.02(s,1H),3.79(s,3H),3.60(s,3H),2.14(s,3H)。
実施例7
(S)−N−(1−(3−フルオロ−4−メトキシフェニル)−2−ヒドロキシエチル)−3−(1−メチル−1H−ピラゾール−5−イルアミノ)イソキノリン−6−カルボキサミド(II−36)
ステップ1:C−2(500mg、2.12mmol)のカルボニル化は、実施例5のステップ3に記載される手順を使用して実行し、413mg(91%)のメチル3−フルオロイソキノリン−6−カルボキシレート(88)を白色固体として得、さらなる精製を伴わずに次のステップにおいて使用した。
ステップ2:THF(9.8mL)および水(1.5mL)中の88(413mg、2.013mmol)およびLiOH(56mg、2.34mmol)のスラリーを、室温で1.5時間撹拌した。追加の50mgのLiOHを添加し(計106mg、4.43mmol)、反応物をさらに2時間撹拌した。THFを回転蒸発器上で除去した。反応混合物は、水(10mL)中で懸濁し、水(0.604mL、6.04mmol)中の10M HClで処理した。真空濾過により白色の濁った沈殿物が捕集された。沈殿物は水(2×2mL)で洗浄し、ハウス真空下で一晩乾燥させ、349mg(100%)の3−フルオロイソキノリン−6−カルボン酸(90)を白色固体として得、さらなる精製を伴わずに次のステップにおいて使用した。
ステップ3:窒素雰囲気下で、1−メチル−1H−ピラゾール−5−アミン(284.5mg、2.93mmol)を、室温のTHF(17.8mL)中に溶解し、THF(5.86mL、5.86mmol)中の1.0MのLiHMDSで処理した。反応物を10分間激しく撹拌し、その後90(280mg、1.4647mmol)を固体として1回の量で添加した。100mLの丸底反応フラスコは、水で冷却した凝縮器を備え、80℃まで加熱した。反応は3.5時間後に30%完了であったため、追加の1.0MのLiHMDSを添加し(8.86mL、計:14.72mL、14.72mmol)、反応物を80℃でさらに2.5時間加熱した(80℃での合計時間=6時間)。反応混合物を、水(20mL)で希釈し、分液漏斗に移し、DCM(4×30mL)で洗浄した。DCMで洗浄したものを複合し、水性層を1.26mLの11.6M水性HClの添加により中和した。生じた沈殿物は、真空濾過により捕集し、373mg(94%)の3−(1−メチル−1H−ピラゾール−5−イルアミノ)イソキノリン−6−カルボン酸(92)を得、さらなる精製を伴わずに次のステップにおいて使用した。
ステップ4:(S)−N−(1−(3−フルオロ−4−メトキシフェニル)−2−ヒドロキシエチル)−3−(1−メチル−1H−ピラゾール−5−イルアミノ)イソキノリン−6−カルボキサミドを、実施例7のステップ4において記載したようにHATU媒介結合によって、(S)−2−アミノ−(3−フルオロ−4−メトキシフェニル)エタノールヒドロクロリド(62d)をアミン成分として使用し、92(15mg、0.081mmol 1.0等量)から調製し、8.3mg(24%)のII−37を黄色固体として得た。1H NMR(400MHz,DMSO)δ9.07(s,1H),8.84(s,1H),8.23(s,1H),8.00(d,J=8.6Hz,1H),7.70(d,J=8.5Hz,1H),7.53(s,2H),7.42(d,J=1.7Hz,1H),7.26(d,J=12.7Hz,1H),7.17(d,J=8.6Hz,1H),6.94(s,1H),6.24(d,J=1.7Hz,1H),5.04(dd,J=13.8,7.7Hz,2H),3.81(s,3H),3.73(s,3H),3.66(m,2H)。LCMS:MH+436.1。
(R)−N−(1−(4−クロロ−3−フルオロフェニル)プロピル)−3−(1−メチル−1H−ピラゾール−5−イルアミノ)イソキノリン−6−カルボキサミド(II−13)を同様に調製したが、ただし、ステップ4においては、62dを(R)−1−(4−クロロ−3−フルオロ−フェニル)プロパン−1−アミンヒドロクロリド(70b)に置換した。1H NMR(400MHz,DMSO)δ9.07(s,1H),8.89(d,J=8.1Hz,1H),8.83(s,1H),8.20(s,1H),7.99(d,J=8.6Hz,1H),7.67(dd,J=8.5,1.5Hz,1H),7.54(t,J=8.1Hz,1H),7.50−7.36(m,2H),7.28(dd,J=8.3,1.8Hz,1H),6.94(s,1H),6.23(d,J=1.9Hz,1H),4.95(dd,J=14.8,8.4Hz,1H),3.69(s,3H),1.83(m,J=20.7,13.7,6.9Hz,2H),0.92(t,J=7.3Hz,3H)。
(S)−N−(1−(4−クロロ−3−フルオロフェニル)−2−ヒドロキシエチル)−3−(1−メチル−1H−ピラゾール−5−イルアミノ)イソキノリン−6−カルボキサミド(II−14)を同様に調製したが、ただし、ステップ4においては、62を(S)−2−アミノ−2−(4−クロロ−3−フルオロ−フェニル)エタノールヒドロクロリド(62e)に置換した。1H NMR(400MHz,DMSO)δ9.07(s,1H),8.83(d,J=4.1Hz,2H),8.23(d,J=12.1Hz,1H),8.00(d,J=8.6Hz,1H),7.70(dd,J=8.5,1.4Hz,1H),7.54(t,J=8.0Hz,1H),7.51−7.38(m,2H),7.29(dd,J=8.3,1.7Hz,1H),6.94(s,1H),6.24(d,J=1.9Hz,1H),5.14−4.97(m,2H),3.69(s,3H),3.82−3.60(m,2H)。
(S)−N−((4−クロロ−3−フルオロフェニル)(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)メチル)−3−(1−メチル−1H−ピラゾール−5−イルアミノ)イソキノリン−6−カルボキサミド(II−15)を同様に調製したが、ただし、ステップ4においては、62を(S)−(4−クロロ−3−フルオロフェニル)(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)メタンアミンヒドロクロリド(50a)に置換した。1H NMR(400MHz,DMSO)δ9.27(d,J=8.2Hz,1H),9.07(s,1H),8.83(s,1H),8.25(s,1H),7.99(d,J=8.6Hz,1H),7.70(dd,J=8.6,1.5Hz,1H),7.62−7.52(m,2H),7.47(dd,J=0.6,1.9Hz,1H),7.41(d,J=1.9Hz,1H),7.36(s,1H),7.31(dd,J=8.3,1.8Hz,1H),6.93(s,1H),6.31(d,J=8.3Hz,1H),6.23(d,J=1.9Hz,1H),3.79(s,3H),3.69(s,3H)。
(S)−N−((3−フルオロ−4−メトキシフェニル)(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)メチル)−3−(1−メチル−1H−ピラゾール−5−イルアミノ)イソキノリン−6−カルボキサミド(II−16)を同様に調製したが、ただし、ステップ4においては、62を(S)−(3−フルオロ−4−メトキシフェニル)(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)メタンアミンヒドロクロリド(50c)に置換した。1H NMR(400MHz,DMSO)δ9.20(d,J=8.5Hz,1H),9.06(s,1H),8.82(s,1H),8.23(s,1H),7.99(d,J=8.6Hz,1H),7.70(dd,J=8.6,1.4Hz,1H),7.53(s,1H),7.41(d,J=1.9Hz,1H),7.32(s,1H),7.27(dd,J=12.6,2.0,1H),7.27−7.17(m,1H),7.13(t,J=8.6Hz,1H),6.93(s,1H),6.24(dd,J=11.5,5.2Hz,2H),3.82(s,3H),3.79(s,3H),2.49(s,3H)。
(R)−N−(1−(3−クロロ−4−フルオロフェニル)プロピル)−3−(1−メチル−1H−ピラゾール−5−イルアミノ)イソキノリン−6−カルボキサミド(II−15)を同様に調製したが、ただし、ステップ4においては、62を(R)−1−(3−クロロ−4−フルオロ−フェニル)プロパン−1−アミンヒドロクロリド(70c)に置換した。1H NMR(400MHz,DMSO)δ9.07(s,1H),8.88(d,J=8.2Hz,1H),8.83(s,1H),8.19(s,1H),7.99(d,J=8.6Hz,1H),7.67(dd,J=8.6,1.4Hz,1H),7.64(dd,J=7.2,2.0Hz,1H),7.45−7.33(m,3H),6.94(s,1H),6.24(d,J=1.9Hz,1H),4.94(dd,J=14.9,8.4Hz,1H),3.69(s,3H),1.83(m,2H),0.91(t,J=7.3Hz,3H)。
実施例8
(S)−N−(1−(4−クロロ−3−フルオロフェニル)−2−ヒドロキシエチル)−3−(2−メチルピリジン−4−イルアミノ)イソキノリン−6−カルボキサミド(II−47)
ステップ1:テフロン(登録商標)インサートを伴うねじぶたを備えた乾いた40mLのシンチレーションバイアルを窒素下で冷却し、撹拌子を備え、2−メチルピリジン−4−アミン(263mg、3.32mmol)および無水THF(27mL)で満たし、N2雰囲気下で維持した。LiHMDSを固体(0.925g、5.53mmol)として添加した。反応混合物を室温で窒素下で5分間撹拌した。混合物に、6−ブロモ−3−フルオロイソキノリン(500mg、2.21mmol)を添加し、バイアルはN2で洗浄し、きつく蓋をしめて85℃に予熱した油槽内に配置された。85℃で4時間後、追加の2−メチルピリジン−4−アミン(96mg、計:359mg、3.32mmol)およびLiHMDSi(185mg、計:1.11g、6.64mmol)を添加し、反応物を85℃でさらに2時間加熱した。反応物を冷却し、THFを真空内で除去した。粗反応混合物を、水と10%MeOHを含有するDCMとの間に位置付けた。有機層は、食塩水で洗浄し、乾燥させ(Na2SO4)、濾過し、濃縮した。粗残留物は、Celite(登録商標)上に吸収し、MeOH/DCM勾配(0〜10%MeOH)で溶離するSiO2クロマトグラフィーによって精製し、196mg(28%)の6−ブロモ−N−(2−メチルピリジン−4−イル)イソキノリン−3−アミン(94)を黄色固体として得、さらなる精製を伴わずに次のステップにおいて使用した。
ステップ2:94(196mg、0.624mmol)のカルボニル化は、実施例5のステップ3において記載した手順を使用して実行し、132mg(72%)のメチル3−(2−メチルピリジン−4−イルアミノ)イソキノリン−6−カルボキシレート(96)を黄色固体として得、さらなる精製を伴わずに次のステップにおいて使用した。
ステップ3:THF(2.19mL)および水(0.324mL)中の96(132mg、0.45mmol)のスラリーを、固体LiOH(24mg、0.99mmol)で処理し、3時間撹拌した。THFを真空内で除去し、混合物を水(6.0mL)中で懸濁させ、水性HCl(10M、0.27mL)で処理した。黄色−茶色沈殿物を真空濾過により捕集し、3−(2−メチルピリジン−4−イルアミノ)イソキノリン−6−カルボン酸(98)を黄色固体として得、さらなる精製を伴わずに次のステップにおいて使用した。
ステップ4:(S)−N−(1−(4−クロロ−3−フルオロフェニル)−2−ヒドロキシエチル)−3−(2−メチルピリジン−4−イルアミノ)イソキノリン−6−カルボキサミドを、実施例6のステップ4において記載したように、HATU媒介結合によって、(S)−2−アミノ−(4−クロロ−3−フルオロ−フェニル)エタノールヒドロクロリド(62e)を使用して、92(15mg、0.081mmol1.0等量)から調製した。結合反応および脱シリル化からの粗生成物を、分取逆相HPLCクロマトグラフィー(Gemini−NX C−18(60mL/分で、3.0×100cm、10μm、10分内でNH4OH 20〜60% MeCN)を使用するWaters Mass−Directed HPLC)によって精製し、II−48を黄色固体(54mg、32%)として得た。1H NMR(400MHz,DMSO)δ9.59(s,1H),9.21(s,1H),8.95(d,J=7.9Hz,1H),8.34(s,1H),8.22−8.13(m,2H),8.08(d,J=8.6Hz,1H),7.81(d,J=8.5Hz,1H),7.56(t,J=8.1Hz,1H),7.49(d,J=10.6Hz,1H),7.44−7.34(m,3H),7.31(d,J=8.3Hz,1H),5.15−5.07(m,1H),3.77−3.66(m,2H),2.40(s,3H)。LCMS[M+H]+=451.1。
3−(2−メチル−ピリジン−4−イルアミノ)−イソキノリン−6−カルボン酸[(S)−(3−フルオロ−4−メトキシ−フェニル)−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−メチル]−アミド(II−33)を同様に調製したが、ただし、結合反応においては、62eを(S)−(3−フルオロ−4−メトキシフェニル)(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)メタンアミンヒドロクロリド(50c)に置換した。1H NMR(400MHz,DMSO−d6)δ9.56(s,1H),9.30(d,J=8.5Hz,1H),9.20(s,1H),8.33(s,1H),8.18(d,J=5.6Hz,1H),8.06(d,J=8.6Hz,1H),7.80(d,J=8.5Hz,1H),7.55(s,1H),7.42−7.33(m,4H),7.29(d,J=14.3Hz,1H),7.22(d,J=8.7Hz,1H),7.14(t,J=8.6Hz,1H),6.28(d,J=8.4Hz,1H),3.81(d,J=12.1Hz,6H),2.39(s,3H)。
3−(2−メチル−ピリジン−4−イルアミノ)−イソキノリン−6−カルボン酸[(S)−(4−クロロ−3−フルオロ−フェニル)−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−メチル]−アミド(II−34)を同様に調製したが、ただし、結合反応においては、62eを(S)−(4−クロロ−3−フルオロ−フェニル)−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−yl)−メタンアミンヒドロクロリド(50a)に置換した。1H NMR(400MHz,DMSO)δ9.57(s,1H),9.38(d,J=8.3Hz,1H),9.20(s,1H),8.35(s,1H),8.18(d,J=5.6Hz,1H),8.08(t,J=8.7Hz,1H),7.80(d,J=8.6Hz,1H),7.63−7.53(m,2H),7.50(d,J=9.3Hz,1H),7.43−7.29(m,5H),6.34(d,J=8.3Hz,1H),3.80(s,3H),2.39(s,3H)。
3−(2−メチル−ピリジン−4−イルアミノ)−イソキノリン−6−カルボン酸[(R)−1−(3−クロロ−4−フルオロ−フェニル)−プロピル]−アミド(II−35)を同様に調製したが、ただし、結合反応においては、62を(R)−1−(3−クロロ−4−フルオロ−フェニル)プロパン−1−アミンヒドロクロリド(70c)に置換した。1H NMR(400MHz,DMSO)δ9.56(s,1H),9.20(s,1H),8.98(d,J=8.2Hz,1H),8.29(s,1H),8.18(d,J=5.6Hz,1H),8.07(d,J=8.6Hz,1H),7.78(d,J=8.6Hz,1H),7.65(dd,J=7.2,1.9Hz,1H),7.42(m,J=14.1,8.8,5.0Hz,5H),4.96(dd,J=14.9,8.3Hz,1H),2.40(s,3H),1.86(m,J=27.7,13.9,7.1Hz,2H),0.93(t,J=7.3Hz,3H)。
実施例9
N−((5−ベンジルピリジン−3−イル)メチル)−7−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルアミノ)−1,6−ナフチリジン−2−カルボキサミド(I−20)
ステップ1:N−((5−ブロモピリジン−3−イル)メチル)−7−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルアミノ)−1,6−ナフチリジン−2−カルボキサミド(100)を、(5−ブロモピリジン−3−イル)メタンアミンを50cの代わりに使用して、実施例1における手順に従って調製することができる。生成物は、さらなる精製を伴わずに次のステップにおいて使用した。
ステップ2:100(70mg、0.158mmol)、THF(0.9mL、0.475mmol)中のベンジル亜鉛ブロミド(0.5mol/L)、およびビス(ジ−tert−ブチル(4−ジメチルアミノフェニル)ホスフィン)ジクロロパラジウム(II)(11.2mg、0.0158mmol)の混合物を、80℃で3時間加熱した。反応混合物は、EtOAc(50mL)で希釈し、水(50mL)で洗浄した。有機層を分離し、乾燥させ(Na2SO4)、濾過し、真空内で濃縮し、MeCN/H2O勾配(0.1%NH4OH含有、14分間)で溶離する逆相HPLCクロマトグラフィーによって精製された残留物を提供し、17.4mg(24%)のI−20を黄色固体として得た。1H NMR(400MHz,DMSO)δ9.42(t,J=6.3Hz,1H),9.01(s,1H),8.41(d,J=2.0Hz,1H),8.38(s,1H),8.37(d,J=5.3Hz,1H),7.73(d,J=8.3Hz,1H),7.60(s,1H),7.30−7.15(m,5H),7.01(d,J=7.8Hz,1H),6.74(s,1H),4.50(d,J=6.2Hz,2H),3.96(s,2H),3.94−3.87(m,2H),3.86(s,1H),3.44(td,J=11.5,1.9Hz,2H),1.92(d,J=12.5Hz,2H)、1.59〜1.46(m、2H).LCMS(方法E):室温=3.58分、[M+H]+=454.2。
N−((4−ベンジルピリジン−2−イル)メチル)−7−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルアミノ)−1,6−ナフチリジン−2−カルボキサミド(I−36)を同様に調製したが、ただし、ステップ1においては、(5−ブロモピリジン−3−イル)メタンアミンを、(4−ブロモピリジン−2−イル)メタンアミンに置換した。1H NMR(400MHz,DMSO)δ9.33(t,J=5.9Hz,1H),9.03(s,1H),8.42(d,J=5.1Hz,1H),8.39(d,J=8.3Hz,1H),7.75(d,J=8.3Hz,1H),7.30−7.15(m,5H),7.13(d,J=5.0Hz,1H),7.00(d,J=7.8Hz,1H),6.77(s,1H),4.61(d,J=6.0Hz,2H),3.95(s,2H),3.91(m,3H),3.45(t,J=10.9Hz,2H),1.93(d,J=12.6Hz,2H),1.53(td,J=15.4,4.2Hz,2H)。
N−(3−ベンジルベンジル)−7−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルアミノ)−1,6−ナフチリジン−2−カルボキサミド(I−42)を同様に調製したが、ただし、ステップ1においては、3−ブロモ−ベンジルアミンを50iの代わりに使用した。1H NMR(400MHz,DMSO)δ9.33(t,J=6.4Hz,1H),9.02(s,1H),8.38(d,J=8.3Hz,1H),7.75(d,J=8.3Hz,1H),7.29−7.01(m,10H),6.74(s,1H),4.49(d,J=6.3Hz,2H),3.90(d,J=12.7Hz,4H),3.87−3.79(m,1H),3.44(t,J=11.1Hz,2H),1.92(d,J=12.5Hz,2H),1.52(ddd,J=15.2,12.0,4.2Hz,2H)。
N−((2−ベンジルピリジン−3−イル)メチル)−7−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルアミノ)−1,6−ナフチリジン−2−カルボキサミド(I−54)を同様に調製したが、ただし、ステップ1においては、(5−ブロモピリジン−3−イル)メタンアミンを(2−ブロモピリジン−3−イル)メタンアミンに置換した。1H NMR(400MHz,DMSO−d6)δ9.34(t,J=6.2Hz,1H),9.02(s,1H),8.43(d,J=4.8Hz,1H),8.38(d,J=8.3Hz,1H),7.73(d,J=8.3Hz,1H),7.67(d,J=7.7Hz,1H),7.30−7.21(m,5H),7.16(m,1H),7.05(d,J=7.8Hz,1H),6.74(s,1H),4.56(d,J=6.2Hz,2H),4.27(s,2H),3.90(d,J=11.7Hz,2H),3.87−3.79(m,1H),3.44(t,J=11.3Hz,2H),1.92(d,J=13.2Hz,2H),1.52(m,2H)。
実施例10
7−(テトラヒドロ−ピラン−4−イルアミノ)−[1,6]ナフチリジン−2−カルボン酸[2−(3−ブロモ−フェニル)−エチル]−アミド(I−35)およびN−(3−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)フェネチル)−7−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルアミノ)−1,6−ナフチリジン−2−カルボキサミド(I−41)
ステップ1:N−[2−(3−ブロモフェニル)エチル]−7−(テトラヒドロピラン−4−イルアミノ)−1,6−ナフチリジン−2−カルボキサミド(I−35)を、ステップ1において、2−(3−ブロモフェニル)エタンアミンを50cの代わりに使用し、実施例1に記載したように調製した。
1H NMR(400MHz,DMSO−d6)δ9.01(s,1H),8.87(t,J=5.9Hz,1H),8.37(d,J=8.3Hz,1H),7.72(d,J=8.3Hz,1H),7.49(s,1H),7.43−7.38(m,1H),7.29−7.23(m,2H),7.00(d,J=7.7Hz,1H),6.74(s,1H),3.94−3.81(m,1H),3.91(d,J=11.5Hz,2H),3.57(q,J=6.9Hz,2H),3.45(t,J=11.0Hz,2H),2.91(t,J=7.3Hz,2H),1.93(d,J=11.1Hz,2H),1.53(qd,J=11.7,4.2Hz,2H)。
ステップ2:MeCN(3.0mL)中のI−35(63.1mg、0.139mmol、1.00等量.)、1−メチルピラゾール−4−ボリン酸ピナコールエステル(102、120mg、0.550mmol、3.97等量)およびビス−(ジ−tert−ブチル(4−ジメチルアミノフェニル)−ホスフィン)ジクロロパラジウム(II)(20.8mg、0.029mmol、0.212等量)の懸濁液を1.0M水性Na2CO3(1.0mL、1.0mmol、7.2等量)で処理し、混合物をマイクロ波シンセサイザ(CEM、300ワット)で130℃において20分間照射した。冷却した混合物をEtOAcで希釈し、水性NaHCO3および食塩水で洗浄し、乾燥させ(Na2SO4)、濾過し、真空中で濃縮し、90.3mgの黄色油を得た。粗製をMeCN/H2O(0.1%水酸化アンモニウムを伴う)勾配を使用する逆相HPLC(C18)により精製し、43.8mg(69%)のI−41を山吹色固体として得た(43.8mg、69%)。1H NMR(400MHz,DMSO−d6)δ9.01(s,1H),8.92(t,J=6.0Hz,1H),8.37(d,J=8.4Hz,1H),8.07(s,1H),7.81(s,1H),7.74(d,J=8.3Hz,1H),7.46(s,1H),7.40(d,J=7.7Hz,1H),7.28(t,J=7.6Hz,1H),7.09(d,J=7.5Hz,1H),7.03(d,J=7.8Hz,1H),6.72(s,1H),3.91(d,J=11.6Hz,2H),3.93−3.80(m,1H),3.83(s,3H),3.60(dd,J=13.8,6.8Hz,2H),3.45(t,J=11.3Hz,2H),2.91(t,J=7.3Hz,2H),1.92(d,J=12.7Hz,2H),1.52(qd,J=11.6,4.2Hz,2H)。LCMS(方法E):RT4.13分、MH+ 457.2。
N−(3−(ピリジン−4−イル)フェネチル)−7−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルアミノ)−1,6−ナフチリジン−2−カルボキサミド(I−47)を同様に調製したが、ただしステップ2においては、102を4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ピリジンと置換した。1H NMR(400MHz,DMSO)δ9.02(s,1H),8.95(t,J=5.9Hz,1H),8.56(d,J=5.6Hz,2H),8.37(d,J=8.3Hz,1H),7.73(d,J=8.3Hz,1H),7.70−7.62(m,4H),7.46(t,J=7.6Hz,1H),7.38(d,J=7.5Hz,1H),7.04(d,J=7.9Hz,1H),6.72(s,1H),3.94−3.79(m,1H),3.91(d,J=11.6Hz,2H),3.65(q,J=6.8Hz,2H),3.44(t,J=11.0Hz,2H),3.00(t,J=7.2Hz,2H),1.92(d,J=11.8Hz,2H),1.52(qd,J=11.2,4.2Hz,2H)。
N−(3−(4−メチルピリジン−3−イル)フェネチル)−7−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルアミノ)−1,6−ナフチリジン−2−カルボキサミド(I−40)を同様に調製したが、ただしステップ2、において、102を4−メチル−3−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ピリジンと置換した。1H NMR(400MHz,DMSO)δ9.01(s,1H),8.90(t,J=5.9Hz,1H),8.40(d,J=4.9Hz,1H),8.36(d,J=8.4Hz,1H),8.34(s,1H),7.72(d,J=8.3Hz,1H),7.42(t,J=7.5Hz,1H),7.35−7.27(m,3H),7.24(d,J=7.5Hz,1H),7.02(d,J=7.8Hz,1H),6.71(s,1H),3.94−3.80(m,1H),3.91(d,J=11.6Hz,2H),3.63(q,J=6.9Hz,2H),3.44(t,J=11.4Hz,2H),2.98(t,J=7.3Hz,2H),2.20(s,3H),1.92(d,J=12.9Hz,2H),1.52(qd,J=11.1,4.2Hz,2H)。
N−(3−(ピラジン−2−イル)フェネチル)−7−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルアミノ)−1,6−ナフチリジン−2−カルボキサミド(I−48)を同様に調製したが、ただしステップ2においては、102を2−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ピラジンと置換した。1H NMR(400MHz,DMSO−d6)δ9.24(s,1H),9.01(s,1H),8.96(t,J=6.0Hz,1H),8.70(s,1H),8.60(s,1H),8.36(d,J=8.4Hz,1H),8.06(s,1H),7.99(d,J=7.7Hz,1H),7.73(d,J=8.3Hz,1H),7.48(t,J=7.6Hz,1H),7.41(d,J=7.5Hz,1H),7.02(d,J=7.7Hz,1H),6.71(s,1H),3.94−3.79(m,1H),3.91(d,J=11.5Hz,2H),3.64(q,J=6.9Hz,2H),3.45(t,J=11.4Hz,2H),3.01(t,J=7.4Hz,2H),1.92(d,J=12.9Hz,2H),1.52(qd,J=11.2,4.4Hz,2H)。
N−(2−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)フェネチル)−7−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルアミノ)−1,6−ナフチリジン−2−カルボキサミド (I−49)を同様に調製したが、ただしステップ2においては、I−35をI−28と置換した。1H NMR(400MHz,DMSO−d6)δ9.05−8.99(m,1H),9.02(s,1H),8.38(d,J=8.4Hz,1H),8.06(s,1H),7.75(d,J=8.3Hz,1H),7.71(s,1H),7.37−7.31(m,2H),7.27−7.21(m,2H),7.04(d,J=7.8Hz,1H),6.75(s,1H),3.95−3.88(m,1H),3.94−3.80(m,1H),3.90(s,3H),3.58−3.50(m,2H),3.46(t,J=11.3Hz,2H),3.02−2.94(m,2H),1.93(d,J=12.4Hz,2H),1.53(qd,J=11.2,4.1Hz,2H)。
N−(4−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)フェネチル)−7−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルアミノ)−1,6−ナフチリジン−2−カルボキサミド (I−37)を同様に調製したが、ただしステップ2においては、I−35をI−29と置換した。1H NMR(400MHz,DMSO−d6)δ9.01(s,1H),8.87(t,J=6.0Hz,1H),8.37(d,J=8.3Hz,1H),8.07(s,1H),7.81(s,1H),7.73(d,J=8.3Hz,1H),7.48(d,J=8.0Hz,2H),7.24(d,J=8.0Hz,2H),6.99(d,J=7.8Hz,1H),6.73(s,1H),3.94−3.81(m,1H),3.90(d,J=11.5Hz,2H),3.85(s,3H),3.57(q,J=7.0Hz,2H),3.45(t,J=10.9Hz,2H),2.88(t,J=7.4Hz,2H),1.92(d,J=12.7Hz,2H),1.52(qd,J=11.4,4.2Hz,2H)。
N−(4−(4−メチルピリジン−3−イル)フェネチル)−7−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルアミノ)−1,6−ナフチリジン−2−カルボキサミド(I−38)を同様に調製したが、ただしステップ2においては、I−35をI−29と置換し、1−メチルピラゾール−4−ボリン酸ピナコールエステルを4−メチル−3−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ピリジンと置換した。1H NMR(400MHz,DMSO)δ9.01(s,1H),8.93(t,J=5.8Hz,1H),8.41(d,J=5.0Hz,1H),8.38(d,J=8.4Hz,1H),8.36(s,1H),7.75(d,J=8.3Hz,1H),7.39(d,J=8.1Hz,2H),7.34(d,J=8.1Hz,2H),7.32(d,J=5.0Hz,1H),7.00(d,J=7.7Hz,1H),6.74(s,1H),3.94−3.80(m,1H),3.91(d,J=11.7Hz,2H),3.63(q,J=6.9Hz,2H),3.45(t,J=11.0Hz,2H),2.97(t,J=7.5Hz,2H),2.26(s,3H),1.93(d,J=12.5Hz,2H),1.53(qd,J=11.4,4.2Hz,2H)。
N−(4−(ピラジン−2−イル)フェネチル)−7−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルアミノ)−1,6−ナフチリジン−2−カルボキサミド(I−45)を同様に調製したが、ただしステップ2においては、I−35をI−29と置換し、1−メチルピラゾール−4−ボリン酸ピナコールエステルを2−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ピラジンと置換した。1H NMR(400MHz,DMSO−d6)δ9.24(s,1H),9.01(s,1H),8.95(t,J=6.0Hz,1H),8.70(s,1H),8.59(d,J=2.1Hz,1H),8.37(d,J=8.4Hz,1H),8.09(d,J=8.0Hz,2H),7.74(d,J=8.3Hz,1H),7.44(d,J=8.0Hz,2H),7.03(d,J=7.8Hz,1H),6.74(s,1H),3.94−3.80(m,1H),3.90(d,J=11.8Hz,2H),3.63(q,J=6.8Hz,2H),3.44(t,J=11.3Hz,2H),2.99(t,J=7.3Hz,2H),1.92(d,J=12.2Hz,2H),1.58−1.46(m,2H)。
N−(4−(ピリジン−4−イル)フェネチル)−7−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルアミノ)−1,6−ナフチリジン−2−カルボキサミド(I−46)を同様に調製したが、ただしステップ2においては、I−35をI−29と置換し、1−メチルピラゾール−4−ボリン酸ピナコールエステルを4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ピリジンと置換した。1H NMR(400MHz,DMSO−d6)δ9.01(s,1H),8.95(t,J=5.9Hz,1H),8.62(d,J=5.0Hz,2H),8.37(d,J=8.4Hz,1H),7.76(d,J=8.5Hz,2H),7.74(d,J=8Hz,1H),7.70(d,J=5.0Hz,2H),7.42(d,J=7.8Hz,2H),7.03(d,J=7.8Hz,1H),6.74(s,1H),3.94−3.80(m,1H),3.90(d,J=11.6Hz,2H),3.61(q,J=6.8Hz,2H),3.44(t,J=11.3Hz,2H),2.97(t,J=7.4Hz,2H),1.92(d,J=12.7Hz,2H),1.52(qd,J=11.0,4.2Hz,2H)。
N−(4−(ピリミジン−5−イル)フェネチル)−7−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルアミノ)−1,6−ナフチリジン−2−カルボキサミド(I−44)を同様に調製したが、ただしステップ2においては、I−35をI−29と置換し、1−メチルピラゾール−4−ボリン酸ピナコールエステルを5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ピリミジンと置換した。1H NMR(400MHz,DMSO−d6)δ9.17(s,1H),9.14(s,2H),9.02(s,1H),8.95(t,J=6.0Hz,1H),8.38(d,J=8.3Hz,1H),7.77(d,J=7.9Hz,2H),7.74(d,J=8.6Hz,1H),7.44(d,J=7.9Hz,2H),7.04(d,J=7.8Hz,1H),6.74(s,1H),3.94−3.79(m,1H),3.91(d,J=11.9Hz,2H),3.62(q,J=6.9Hz,2H),3.44(t,J=11.3Hz,2H),2.98(t,J=7.3Hz,2H),1.92(d,J=12.4Hz,2H),1.52(q,J=11.2,4.2Hz,2H)。
N−(3−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)ベンジル)−7−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルアミノ)−1,6−ナフチリジン−2−カルボキサミド(I−43)を同様に調製したが、ただしステップ1においては、(2−ブロモフェニル)メチルアミンが2−(3−ブロモフェニル)エタンアミンに取って代わった。1H NMR(400MHz,DMSO)δ9.35(t,J=6.3Hz,1H),9.02(s,1H),8.39(d,J=8.3Hz,1H),8.10(s,1H),7.82(s,1H),7.76(d,J=8.3Hz,1H),7.54(s,1H),7.44(d,J=7.6Hz,1H),7.31(t,J=7.6Hz,1H),7.17(d,J=7.6Hz,1H),7.03(d,J=7.7Hz,1H),6.76(s,1H),4.54(d,J=6.2Hz,2H),3.90(d,J=11.5Hz,2H),3.85(s,4H),3.44(t,J=11.2Hz,2H),1.92(d,J=13.8Hz,2H),1.52(qd,J=12.5,4.4Hz,2H)。
N−(3−(4−メチルピリジン−3−イル)フェネチル)−7−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルアミノ)−1,6−ナフチリジン−2−カルボキサミド(I−50)を同様に調製したが、ただしステップ2においては、4−メチル−3−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−ピリジン(CASRN1171891−31−8)が1−メチルピラゾール−4−ボリン酸ピナコールエステルに取って代わった。1H NMR(400MHz,DMSO−d6)δ9.01(s,1H),8.90(t,J=5.9Hz,1H),8.40(d,J=4.9Hz,1H),8.36(d,J=8.4Hz,1H),8.34(s,1H),7.72(d,J=8.3Hz,1H),7.42(t,J=7.5Hz,1H),7.35−7.27(m,3H),7.24(d,J=7.5Hz,1H),7.02(d,J=7.8Hz,1H),6.71(s,1H),3.94−3.80(m,1H),3.91(d,J=11.6Hz,2H),3.63(q,J=6.9Hz,2H),3.44(t,J=11.4Hz,2H),2.98(t,J=7.3Hz,2H),2.20(s,3H),1.92(d,J=12.9Hz,2H),1.52(qd,J=11.1,4.2Hz,2H)。
実施例11
N−((4−フェノキシピリジン−2−イル)メチル)−7−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルアミノ)−1,6−ナフチリジン−2−カルボキサミド(I−51)
ステップ1:N−((4−クロロピリジン−2−イル)メチル)−7−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルアミノ)−1,6−ナフチリジン−2−カルボキサミド(104)を実施例1の手順に従い調製したが、ただし50cを(5−ブロモピリジン−3−イル)メタンアミンと置換した。その手順をさらなる精製を伴わずに使用した。
ステップ2:104(50mg、0.126mmol)、フェノール(17.8mg、0.189mmol)、カリウムtert−ブトキシド(43.6mg、0.377mmol)およびNMP(0.25mL)の混合物を120℃で一晩加熱した。冷却した反応混合物をEtOAc(50mL)で希釈し、水(50mL)で洗浄した。有機層を分離し、乾燥させ(Na2SO4)、濾過し、真空中で濃縮し、MeCN/H2O(0.1% NH4OHを含む)勾配(5〜85%、14分)を使用する逆相HPLC精製により精製される残留物を提供した。所望の断片を組み合わせ、真空中で蒸発させ、17.6mg(31%)のI−51を黄色固体として得た。1H NMR(400MHz,DMSO−d6)δ9.39(t,J=6.0Hz,1H),9.03(s,1H),8.45−8.36(m,2H),7.73(d,J=8.3Hz,1H),7.44(t,J=7.7Hz,2H),7.24(t,J=7.4Hz,1H),7.15(d,J=8.1Hz,2H),7.05(d,J=7.9Hz,1H),6.91(s,1H),6.77(m,2H),4.59(d,J=6.0Hz,2H),3.91(d,J=11.3Hz,3H),3.46(t,J=11.3Hz,2H),1.93(d,J=11.8Hz,2H),1.53(m,2H)。
7−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルアミノ)−N−((4−(o−トリルオキシ)ピリジン−2−イル)メチル)−1,6−ナフチリジン−2−カルボキサミド(I−55)を同様に調製したが、ただしステップ2においては、フェノールを2−メチルフェノールと置換した。1H NMR(400MHz,DMSO−d6)δ9.38(t,J=6.1Hz,1H),9.04(s,1H),8.42−8.36(m,2H),7.73(d,J=8.2Hz,1H),7.32(d,J=7.4Hz,1H),7.25(t,J=7.7Hz,1H),7.16(t,J=7.3Hz,1H),7.06(dd,J=7.8,3.4Hz,2H),6.81(s,1H),6.76(s,1H),6.66(d,J=5.8Hz,1H),4.58(d,J=6.0Hz,2H),3.91(d,J=11.2Hz,3H),3.46(t,J=11.2Hz,2H),2.08(s,3H),1.93(d,J=12.6Hz,2H),1.53(m,2H)。
N−((4−(2−クロロフェノキシ)ピリジン−2−イル)メチル)−7−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルアミノ)−1,6−ナフチリジン−2−カルボキサミド(I−56)を同様に調製したが、ただしステップ2においては、フェノール−オルト−クロロフェノールと置換した。1H NMR(400MHz,DMSO−d6)δ9.40(s,1H),9.03(t,J=6.1Hz,1H),8.45−8.36(m,2H),7.73(d,J=8.5Hz,1H),7.62(d,J=8.1Hz,1H),7.48−7.38(m,1H),7.37−7.27(m,2H),7.05(d,J=7.7Hz,1H),6.88(s,1H),6.76(m,1H),6.70(s,1H),4.60(d,J=6.1Hz,2H),3.91(d,J=11.6Hz,3H),3.45(t,J=11.0Hz,2H),1.93(d,J=10.3Hz,2H),1.53(m,2H)。
7−(テトラヒドロ−ピラン−4−イルアミノ)−[1,6]ナフチリジン−2−カルボン酸3−フェノキシ−ベンジルアミド(I−57)を同様に調製したが、ただしステップ1においては、(5−ブロモピリジン−3−イル)メタンアミンを3−フェノキシ−ベンジルアミンと置換し、ステップ2は省略された。1H NMR(400MHz,DMSO−d6)δ9.41(t,J=6.4Hz,1H),9.02(s,1H),8.38(d,J=8.3Hz,1H),7.74(d,J=8.3Hz,1H),7.40−7.30(m,3H),7.15−6.96(m,6H),6.87(d,J=8.1Hz,1H),6.74(s,1H),4.51(d,J=6.3Hz,2H),3.90(d,J=11.5Hz,2H),3.87−3.78(m,1H),3.44(t,J=11.2Hz,2H),1.92(d,J=12.8Hz,2H),1.52(m,2H)。
実施例12
3−((S)−2−ヒドロキシ−1−メチル−エチルアミノ)−イソキノリン−6−カルボン酸 [(R)−1−(4−クロロ−3−フルオロ−フェニル)−3−ヒドロキシ−プロピル]−アミド(II−57)およびN−((1S)−1−(4−クロロ−3−フルオロフェニル)−2−ヒドロキシプロピル)−3−((S)−1−ヒドロキシプロパン−2−イルアミノ)イソキノリン−6−カルボキサミド(II−60)。
ステップ1:THF(1.0mL)中の70d(50mg、0.27mmol)溶液にBH3 .THF(1N、1.0mL)を−78℃で添加した。混合物を次に、0℃で4時刊撹拌した。H2O2(30%、0.31mL)およびNaOH(2N、1.4mL)を順次添加し、混合物をさらに1時間撹拌した。混合物をEtOAcで抽出し、乾燥させ、真空中で濃縮した。残留物をCombiflash(0.5%NH3 HCO3/CH3CN)により精製し、25mg(45%)の(R)−3−アミノ−3−(4−クロロ−3−フルオロフェニル)プロパン−1−オール(106a)および(1S)−1−アミノ−1−(4−クロロ−3−フルオロフェニル)プロパン−2−オール(106b)の混合物を得た。:LCMS(ESI):m/z204[M+H]+。
ステップ2:DMF(2.0mL)中の106aおよび106bの混合物、C−5(R2=(S)−1−ヒドロキシプロパン−2−イルアミノ)(60mg、0.25mmol)、HATU(93.6mg、0.25mmol)の溶液にTEA(1.0mL)を添加しした。混合物を室温で3時間撹拌した。混合物をEtOAc(100mL)で希釈し、水(3x20mL)で洗浄し、乾燥させ(Na2SO4)、真空中で濃縮した。残留物を分取HPLCにより精製し、15mg(14%)のII−57および5mg(4.6%)のI−60を得た。
N−((R)−1−(4−クロロ−3−フルオロフェニル)−3−ヒドロキシプロピル)−3−((S)−1−ヒドロキシプロパン−2−イルアミノ)イソキノリン−6−カルボキサミド(II−57):1H NMR(500MHz,MeOH−d4)δ8.86(s,1H),8.03(s,1H),7.86(d,J=9.0Hz,1H),7.54(dd,J=8.5,1.5Hz,1H),7.47(m,1H),7.34(dd,J=10.5,2.5Hz,1H),7.26(dd,J=8.5,1.5Hz,1H),6.80(s,1H),5.31(m,1H),3.92(m,1H),3.96−3.59(m,4H),2.15−2.10(m,2H),1.29(d,J=7.0Hz,3H);LCMS(ESI):m/z432[M+H]+。
N−((1S)−1−(4−クロロ−3−フルオロフェニル)−2−ヒドロキシプロピル)−3−((S)−1−ヒドロキシプロパン−2−イルアミノ)イソキノリン−6−カルボキサミド(II−60):1H NMR(500MHz,MeOH−d4)δ8.74(s,1H),7.91(s,1H),7.76(d,J=8.5Hz,1H),7.41(m,1H),7.34(t,J=7.5Hz,1H),7.28(dd,J=10,1.5Hz,1H),7.17(d,J=1.5Hz,1H),6.69(s,1H),4.87(d,J=7.0Hz,1H),4.05(m,1H),3.80(m,1H),3.55−3.49(m,2H),1.20−1.14(m,6H);LCMS(ESI):m/z432[M+H]+。
実施例13
3−((S)−2−ヒドロキシ−1−メチル−エチルアミノ)−イソキノリン−6−カルボン酸[(S)−1−(4−ジフルオロメトキシ−フェニル)−2−ヒドロキシ−エチル]−アミド(II−61)
ステップ1:ジオキサン(5mL)およびエーテル(3mL)中の108a(1.0g、5.4mmol)の溶液に30にわたって撹拌しながら臭素(1.1g、7.0mmol)液滴を添加した。室温でさらに30分間撹拌した後、混合物を水に注いだ。有機層を分離し、水で洗浄し、乾燥させた(Na2SO4)。溶媒を真空中で蒸発させ、残留物をヘキサンから再結晶化し、1.2g(85%収率)の108bを得た。
ステップ2:MeOH(10mL)中の108b(1.8g、6.8mmol)およびCsOCHO(3.6g、20mmol)の混合物を80℃で1時間撹拌した。固体を濾過し、濾液を濃縮した。残留物を石油エーテル/EtOAc(1:3)で溶出するSiO2クロマトグラフィーにより精製し、0.90g(65%)の108cを得た。LCMS (ESI)m/z:203.1[M+H]+。
ステップ3:乾燥DCM(10mL)中の108c(850mg、4.20mmol)およびイミダゾール(428mg、6.30mmol)の溶液に0℃で乾燥DCM(4.0mL)中のTBSCl(953mg、6.30mmol)の溶液を滴下した。混合物を室温で4時間撹拌した。反応混合物を飽和Na2CO3で洗浄し、乾燥させ(Na2SO4)、濾過し、濃縮した。残留物を石油エーテル/EtOAc(100:6)で溶出するSiO2クロマトグラフィーにより精製し、850mg(62%)の108dを得た。LCMS (ESI)m/z:317.3[M+H]+。
ステップ4:乾燥THF(10mL)中の108d(1.6g、5.1mmol)、Ti(OEt)4(5.8g、20mmol)、および(R)−2−メチルプロパン−2−スルフィンアミド(1.20g、10.2mmol)の溶液を80℃で4時間撹拌した。溶媒を除去した後、残留物をEtOAcで希釈し、食塩水で洗浄し、乾燥させ濃縮した。残留物を石油エーテル/エチルアセテート(100:15)で溶出するSiO2クロマトグラフィーにより精製し、0.80(42%)の110を得た。LCMS(ESI)m/z:420.2[M+H]+。
ステップ5:乾燥THF(5.0mL)中の110(100mg、0.240mmol)の溶液に−78℃で乾燥ヘキサン液滴中のDIBAL−H(0.60mL、0.60mmol)の溶液を滴下した。混合物を−78℃でさらに1時間撹拌した。MeOHを−78℃で滴下し、反応物を反応停止させた。混合物を室温で温め、濾過し、乾燥させ(Na2SO4)、濾過し、濃縮し、32mg(32%)の112を灰黄色油として得た。LCMS(ESI)m/z:422.2[M+H]+。
ステップ6:メタノール(5.0mL)中の1N HCl中の112(100mg、0.24mmol)の溶液を室温で1時間撹拌した。濃縮後、残留物をEtOAc(10mL)で希釈した。その結果生じた固体を捕集し、40mg(81%)の114を得た。1H NMR(500MHz,DMSO−d6)δ7.40(d,J=8.5Hz,2H),7.18(t,J=74.5Hz,1H),7.10(d,J=8.5Hz,2H),4.78(brs,1H),3.86(m,1H),3.42(brs,1H),3.33−3.25(m,2H),2.04(brs,2H);LCMS(ESI)m/z:204.1[M+H]+.
ステップ7:DMF(1.5mL)中の72(55mg、0.20mmol)、114(40mg、0.20mmol)、HATU(76mg、0.20mmol)およびDIPEA(0.50mL)の混合物を室温で3時間撹拌した。EtOAc(100mL)で希釈された後、その結果生じた混合物を水(3x20mL)で洗浄し、乾燥させ(Na2SO4)、濾過し、真空下で濃縮した。残留物を分取HPLCにより精製し、3.5mg(4%)のII−61を黄色固体として得た。1H NMR(500MHz,DMSO−d6)δ8.91(s,1H),8.85(d,J=8.5Hz,1H),8.10(s,1H),7.84(d,J=9.0Hz,1H),7.53(m,1H),7.46(d,J=8.5Hz,2H),7.20(t,J=74.0Hz,1H),7.15−7.12(m,2H),6.73(s,1H),6.57(d,J=7.5Hz,1H),5.08(m,1H),4.99(m,1H),3.91−3.82(m,3H),3.75−3.63(m,2H),3.46−3.42(m,2H),1.91(d,J=13.5Hz,2H),1.53−1.45(m,2H);LCMS(ESI)m/z:458.3[M+H]+.
実施例14
3−(テトラヒドロ−ピラン−4−イルアミノ)−イソキノリン−6−カルボン酸[(4−クロロ−3−フルオロ−フェニル)−(3−フルオロ−ピロリジン−3−イル)−メチル]−アミド(II−65)
ステップ1:tert−ブチル3−(4−クロロ−3−フルオロベンゾニル)−3−フルオロピロリジン−1−カルボキシレート:THF(100mL)中の4−ブロモ−1−クロロ−2−フルオロベンゼン(12g、58mmol)の溶液にマグネシウム(1.4g、58mmol)を添加した。混合物を窒素で脱気し、少量の1,2−ジブロモエタンを添加した。反応物を1時間撹拌し、THF(50mL)中のtert−ブチル3−フルオロ−3−(メトキシ(メチル)カルバモイル)ピロリジン−1−カルボキシレート(8.0g、29mmol)の溶液を上記の混合物に−78℃で添加した。10分後、反応混合物を0℃まで温め、3時間撹拌した。反応物をNH4Clで反応停止させ、その結果生じた混合物をEtOAc(3x100mL)で抽出した。組み合わされた有機層を食塩水で荒い、乾燥させ(Na2SO4)、濾過し、濃縮した。残留物を石油エーテル/EtOAc勾配(20:1〜8:1)で溶出するSiO2クロマトグラフィーにより精製し、8.8g(88%)の118bを得た。LCMS(ESI)m/z:290[M+H−56]+。
ステップ2:THF(100mL)中の118b(6.30g、18.3mmol)、(S)−2−メチルプロパン−2−スルフィンアミド(3.31g 27.4mmol)、およびTi(OEt)4(11mL 46mmol)の混合物を65℃で12時間加熱した。冷却後、混合物を水に注いだ。固体を濾過し、濾液をEtOAc(3x100mL)で抽出した。有機層を水(50mLx3)で洗浄し、乾燥させ(Na2SO4)、濾過し、真空下で濃縮した。残留物を石油エーテル/EtOAc(5:1)で溶出するSiO2クロマトグラフィーにより精製し、5.6g(68%)の120を無色油として得た。
ステップ3:乾燥THF(100mL)中の120(5.60g、12.5mmol)に−65℃でDIBAL−H(37.5mL、37.5mmol)を添加した。1時間−65℃で撹拌された後、反応物を水(2.0mL)で反応停止させた。不溶性物質を濾過し、濾液を濃縮した。残留物を石油エーテル/EtOAc(2:1)で溶出するSiO2クロマトグラフィーにより精製し、240mg(4.3%)の124(絶対配置は無作為に指定された)および400mg(7.1%)の他の異性体および1.8g(32%)の2つの異性体の混合物を得た。LCMS(ESI)m/z:395.1[M+H−56]+。
ステップ4:EtOAc(3.0mL)中の124(240mg、0.50mmol)の溶離にメタノール(0.4mL)中の4M HClを室温で添加した。30分間撹拌された後、固体を濾過により補修し、130mg(76%)の124を白色固体として得た。LCMS(ESI)m/z:291.1[M+H−56]+。
ステップ5:DMF(2.0mL)中の124(70mg、0.20mmol)、HATU(152mg、0.400mmol)、72(50mg、0.20mmol)、およびTEA(80mg、0.80mmol)の混合物を室温で1時間撹拌した。その結果生じた混合物をEtOAc(2x20mL)で希釈し、食塩水で洗浄し、乾燥させ、濃縮し、120mg(100%)の126a をさらなる精製を伴わずに次のステップで使用される黄色油として得た。LCMS(ESI)m/z:601.4[M+H]+。
ステップ6:メタノール(2.0mL)中の4M HCl中の126a 120mg、0.200mmol)の溶液を30分間室温で撹拌した。その結果生じた混合物のpHを飽和NaHCO3で約10に調製し、EtOAc(2x10mL)で抽出し、食塩水で洗浄し、乾燥させ、真空中で濃縮した。残留物を分取HPLC(0.5%NH4HCO3/MeCN)により精製し、8.0mg(8.0%)のII−65を黄色固体として得た。1H NMR(500MHz,DMSO−d6)δ9.20(d,J=9.0Hz,1H),8.91(s,1H),8.08(s,1H),7.84(d,J=8.0Hz,1H),7.71(d,J=11.0Hz,1H),7.58(m,1H),7.49−7.44(m,2H),6.75(s,1H),6.57(d,J=7.5Hz,1H),5.50(m,1H),3.91−3.89(m,3H),3.47−3.42(m,3H),2.99−2.86(m,3H),2.02−1.91(m,4H),1.59(d,J=11.0Hz,2H);LCMS(ESI)m/z:501.2[M+H]+。
他のジアステレオマーはII−66であり、また単独であり得る。1H NMR(500MHz,DMSO−d6)δ9.20(d,J=9.0Hz,1H),8.91(s,1H),8.10(s,1H),7.86−7.83(m,1H),7.73(d,J=10.5Hz,1H),7.61−7.58(m,1H),7.48−7.46(m,2H),6.76(d,J=10.0Hz,1H),6.57(d,J=8.0Hz,1H),5.53−5.45(m,1H),3.91−3.82(m,3H),3.47−3.42(m,3H),3.00−2.90(m,4H),1.93−1.91(m,3H),1.53−1.46(m,3H);LCMS(ESI)m/z:501.2[M+H]+。
実施例15
N−((3S,4R)−1−ベンジル−4−(4−メトキシフェニル)ピロリジン−3−イル)−3−((1−メチル−1H−ピラゾール−5−イル)アミノ)イソキノリン−6−カルボキサミド(II−62)
撹拌子を備える2〜5mLマイクロ波バイアルを92(94mg、0.3506mmol、1.1等量)、(3S,4R)−1−ベンジル−4−(4−メトキシフェニル)ピロリジン−3−アミン(90mg、0.3187mmol、1.0mmol、CASRN114616−86−5)、DMF(2.0mL)およびHATU(187.4mg、0.4780mmol、1.5等量)で満たした。反応混合物を室温で20分撹拌し、TEA(0.1347mL、0.956mmol、3.0等量)で処理した。マイクロ波バイアルに栓をし、反応物を2時間室温で撹拌した。DMF溶液を、EtOAcと水(120mL/40mL)に分割した。EtOAc層を2回食塩水で洗浄し、乾燥させ、濾過し、濃縮した、粗製油を得た。粗製の一部(20%)をRP HPLCにより精製し、3.5mgのN−((3S,4R)−1−ベンジル−4−(4−メトキシフェニル)ピロリジン−3−イル)−3−((1−メチル−1H−ピラゾール−5−イル)アミノ)イソキノリン−6−カルボキサミド(純度=100%、254nM)を得た。粗製の残余(80%)をMeOH/DCM勾配(2〜8%MeOH)で溶出するSiO2カラム(ISCO)により精製し、追加の48mg(合計51.5mg、30%)を得た。1H NMR(400MHz,DMSO−d6)δ9.05(s,1H),8.87(s,1H),8.80(d,J=7.5Hz,1H),8.16(s,1H),7.96(d,J=8.6Hz,1H),7.64(d,J=8.4Hz,1H),7.42(s,1H),7.34(q,J=7.7Hz,4H),7.26(d,J=8.1Hz,3H),6.92(s,1H),6.86(d,J=8.4,2H),6.23(s,1H),4.49−4.43(m,1H),3.76(s,3H),3.70(s,3H),3.62(d,J=10.4Hz,1H),3.43(q,J=7.5Hz,1H),3.04(m,2H),2.60(m,2H).LCMSM+H+=534。
実施例16
N−((3S,4R)−1−ベンジル−4−(4−メトキシフェニル)ピロリジン−3−イル)−3−((1,3−ジメチル−1H−ピラゾール−5−イル)アミノ)イソキノリン−6−カルボキサミド(II−63)および 3−((1,3−ジメチル−1H−ピラゾール−5−イル)アミノ)−N−((3S,4R)−4−(4−メトキシフェニル)−1−メチルピロリジン−3−イル)イソキノリン−6−カルボキサミド(II−64)
N−((3S,4R)−1−ベンジル−4−(4−メトキシフェニル)ピロリジン−3−イル)−3−((1,3−ジメチル−1H−ピラゾール−5−イル)アミノ)イソキノリン−6−カルボキサミドをアミンとして(3S,4R)−1−ベンジル−4−(4−メトキシフェニル)ピロリジン−3−アミン(90mg、0.3187mmol、1.0等量)と媒介結合するHATUを介して3−(1,3−ジメチル−1H−ピラゾール−5−イルアミノ)イソキノリン−6−カルボン酸(99mg、0.3506mmol、1.1等量)から調製した。続く手順および精密検査はN−((3S,4R)−1−ベンジル−4−(4−メトキシフェニル)ピロリジン−3−イル)−3−((1−メチル−1H−ピラゾール−5−イル)アミノ)イソキノリン−6−カルボキサミドの調製のために使用されたとおりの同様のものであった。粗生成物の一部(約30%の物質)を分取RP HPLCを介して収率9.4mgのII−63(純度=100%、uv254nM)に精製した。水素化反応において粗製の残余をさらなる精製なしに使用し、N−ベンジルを除去した。1H NMR(400MHz,DMSO)δ9.04(s,1H),8.81(s,1H),8.79(m,1H),8.17(s,1H),7.96(d,J=8.6Hz,1H),7.64(d,J=8.6Hz,1H),7.34(q,J=8.0Hz,4H),7.26(d,J=8.2Hz,3H),6.92(s,1H),6.86(d,J=8.4,2H),6.03(s,1H),4.52−4.41(m,1H),3.70(s,3H),3.70(t,J=7.3Hz,1H),3.62(d,J=10.4Hz,1H),3.60(s,3H),3.43(q,J=7.3Hz,1H),3.03(m,2H),2.57(m,2H),2.15(s,3H).LCMSM+H+=547.3。
II−63(48mg、0.0878mmol)、10%Pd/C(56mg、6.0等量)およびMeOH(4mL)の懸濁液を3回脱気し、24時間1気圧の水素(バルーン)雰囲気下で撹拌した。N−ベンジル基が分裂して、N−メチル化生成物を得た。反応混合物を、Celite(登録商標)のパッドを通して濾過し、Celite(登録商標)パッドをメタノールで洗浄した。メタノールを濃縮し、残留物を分取RP HPLCにより精製し、2.4mg(5.8%)のII−64(純度=98%uv@254nM)を得た。1H NMR(400MHz,DMSO)δ9.05(s,1H),8.81(s,1H),8.79(m,1H),8.21(d,J=18.7Hz,1H),7.96(d,J=8.6Hz,1H),7.66(d,J=8.5Hz,1H),7.25(d,J=8.4Hz,2H),6.93(s,1H),6.86(d,J=8.4,2H),6.03(s,1H),4.49−4.42(m,1H),3.71(s,3H),3.60(s,3H),3.41(q,J=7.3Hz,1H),3.02(t,J=8.5Hz,2H),2.93(t,J=8.5Hz,2H),2.60(m,1H),2.31(s,3H),2.15(s,3H).LCMSM+H+=471.2。
実施例17
(S)−N−((3−フルオロ−4−メトキシフェニル)(1−メチル−1H−イミダゾール−5−イル)メチル)−7−((テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)アミノ)−1,6−ナフチリジン−2−カルボキサミド(I−60)
ステップ1:THF(100mL)中の1−メチル−1H−イミダゾール−5−カルバルデヒド(1.46g、13.26mmol)、(R)−2−メチルプロパン−2−スルフィンアミド(2.893g、23.87mmol)、およびテトラエトキシチタニウム(10.89g、47.73mmol)溶液を65℃で12時間加熱した。反応物を冷却し、水の上に注いだ。固体を濾過し、濾液をEtOAcで抽出した。層を分離し、有機層を濃縮した。その結果生じた残留物をDCM/MeOH勾配(1.5〜2%MeOH)で溶出するSiO2により精製し、1.444(51.1%)の(R,E)−2−メチル−N−((1−メチル−1H−イミダゾール−5−イル)メチレン)プロパン−2−スルフィンアミド(128)を得た。
ステップ2:128(1.444g、6.770mmol)およびTHF(20mL)の溶液を−10℃に冷却し、(3−フルオロ−4−メトキシフェニル)マグネシウムブロミド (2.717g、11.85mmol)を追加の漏斗を介して添加した。反応物を−10℃で1時間撹拌した。水を添加し、混合物をEtOAcで抽出した。有機層を濃縮し、その結果生じた残留物を逆相クロマトグラフィー(0〜65%MeCN/水で溶出する)により精製し、0.203g(8.83%)の(R)−N−((R)−(3−フルオロ−4−メトキシフェニル)(1−メチル−1H−イミダゾール−5−イル)メチル)−2−メチルプロパン−2−スルフィンアミド(130a)および315mg(13.71%)の(R)−N−((S)−(3−フルオロ−4−メトキシフェニル)(1−メチル−1H−イミダゾール−5−イル)メチル)−2−メチルプロパン−2−スルフィンアミド(130b)を得た。
ステップ3:DCM(15mL)中の130b(160mg、0.471mmol)の溶液にジオキサン(3mL)中の4N HClを添加し、反応物を15分間撹拌した。エーテルを混合物に添加し、固体を濾過し、106mg(82.8%)の(S)−(3−フルオロ−4−メトキシフェニル)(1−メチル−1H−イミダゾール−5−イル)メタンアミン ヒドロクロリド(132)を得た。
ステップ4:DMF(5mL)中の132(49.7mg、0.183mmol)、およびDIPEA(31.9μL、0.183mmol)の溶液に72(50mg、0.183mmol)およびHBTU(76.3mg、0.201mmol)を添加し、反応物を室温で18時間撹拌した。反応物を水に注ぎ、EtOAcで抽出した。有機層を濃縮し、その結果生じた残留物を逆相クロマトグラフィー(SP4、0−50%MeCN:H2O勾配で溶出する)により精製し、62.1mg(69.2%)のI−61を得た。1H NMR(400MHz,CDCl3)δ8.90(s,1H),8.79(d,1H),8.20(d,1H),7.98(d,1H),7.51(s,1H),7.16(m,2H),6.97(m,2H),6.81(s,1H),6.73(s,1H),6.43(d,2H),4.45(d,2H),4.06(m,2H),3.90(s,3H),3.77(m,1H),3.62(m,2H),3.59(s,3H),2.15(m,2H),1.65(m,2H);m/z(APCI−pos)M+1=491.1。
(R)−N−((3−フルオロ−4−メトキシフェニル)(1−メチル−1H−イミダゾール−5−イル)メチル)−7−((テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)アミノ)−1,6−ナフチリジン−2−カルボキサミド(I−59)を同様に調製したが、ただしステップ3においては、130bを、72との結合後に69mg(77%)のI−59 を最終的に得た(R)−N−((R)−(3−フルオロ−4−メトキシフェニル)(1−メチル−1H−イミダゾール−5−イル)メチル)−2−メチルプロパン−2−スルフィンアミド(130a)と置換した。1H NMR(400MHz,CDCl3)δ8.90(s,1H),8.79(d,1H),8.20(d,1H),7.98(d,1H),7.51(s,1H),7.16(m,2H),6.97(m,2H),6.81(s,1H),6.73(s,1H),6.43(d,2H),4.45(d,2H),4.06(m,2H),3.90(s,3H),3.77(m,1H),3.62(m,2H),3.59(s,3H),2.15(m,2H),1.65(m,2H);m/z(APCI−pos)M+1=491.1。
(S)−N−((3−フルオロ−4−メトキシフェニル)(1−メチル−1H−イミダゾール−5−イル)メチル)−7−((1−メチル−1H−ピラゾール−5−イル)アミノ)−1,6−ナフチリジン−2−カルボキサミド(I−58)を同様に調製したが、ただしステップ4においては、72を80と置換した。1H NMR(400MHz,CDCl3)δ9.03(s,1H),8.61(m,1H),8.31(d,1H),8.12(d,1H),7.59(m,1H),7.48(s,1H),7.13(m,2H),6.96(m,1H),6.87(s,1H),6.80(s,1H),6.43(m,2H),6.29(m,1H),3.89(s,3H),3.82(s,3H),3.56(s,3H);m/z(APCI−pos)M+1=487.2.
生物学的実施例1
ERK−2酵素アッセイ
化合物を、ヒトERK−2(Mitogen Activated Kinase 1)を使用する酵素アッセイにおいて試験し、E.coliにおいてアミノ酸8〜360に対応するN末端6−His融合タンパク質として組換え発現させた。使用した基質は、蛍光性OmniaペプチドS/T17(Invitrogen、Carlsbad、CA;Cat.KNZ1171C)であった。試験化合物を、100×最終濃度で3倍連続希釈においてDMSO中に希釈した。化合物に加えて、アッセイは、総反応体積25μLにつき、50mM HEPES[pH7.3]、10mM MgCl2、2mM DTT、0.005%Triton−X100、5nM ERK−2酵素、6.25μM S/T17ペプチド基質および25μM ATP(観察されるKmに対応)を含んだ。アッセイを、周囲温度において白色384ウェルポリプロピレンプレート(Nunc,Inc of Naperville,IL;Cat.267462)中で行い、約30分間にわたって、Envisionプレートリーダー(PerkinElmer,Inc. of Waltham,MA)上、励起340nm/発光495nmで50秒ごとにデータを集めた。各ウェルから集めたデータを、直線にフィットさせ、その結果生じた割合を、コントロールの%を計算するために使用した。コントロールの%を化合物濃度に対してプロットし、IC50値を、4パラメーターフィットを使用して決定した。表3は本明細書で開示される化合物の代表データを含む。代表データは表3にある。(下記参照)
生物学的実施例2
細胞P90RSK(Ser380)リン酸化アッセイ
細胞を化合物と1.5時間にわたってインキュベートし、固定した細胞上の蛍光pP90RSK(Ser380)シグナルを定量し、GAPDHシグナルに対して正規化することを包含するインビトロ細胞機械的アッセイによってPMA刺激P90RSK(Ser380)リン酸化の阻害を決定した。
材料および方法:HepG2細胞をATCCから得、10%のウシ胎仔血清を補充されたDMEM中で増殖させた。細胞を、35,000細胞/ウェルにおいて96ウェルプレートに入れ、37℃/5%CO
2において一晩付着させた。次いで、希釈した化合物を、最終濃度0.5%DMSOにおいて添加した。1.5時間の化合物とのインキュベーションの後、細胞を、最終濃度100ng/mLでのPMA(ホルボール12−ミリステート13−アセテート)の添加により刺激した。PMA刺激は、37℃/5%CO
2で30分間のインキュベーションであった。30分間のPMA刺激後、細胞をPBSで洗浄し、PBS中の3.7%ホルムアルデヒドで室温において15〜20分間にわたって固定した。この次に、PBS中でさらに洗浄し、次いで、100%MeOH中で室温において10〜15分間にわたって透過化した。透過化インキュベーションの後に、細胞をPBS/0.05%Tween−20中で洗浄し、続いて、Odysseyブロッキングバッファー(LI−COR Biosciences)中で少なくとも1時間にわたってブロックした。リン酸化P90RSK(Ser380)に対する抗体(Cell Signaling #9335、ウサギモノクローナル抗体)およびGAPDHに対する抗体(Fitzgerald 10R−G109a、マウスモノクローナル抗体)を、細胞に添加し、一晩4℃においてインキュベートした。pP90RSK(Ser380)抗体を、1:250希釈において使用し、GAPDHを、1:10,000希釈において使用した。PBS/0.05%Tween−20で洗浄した後、細胞を、蛍光標識した二次抗体(Anti−rabbit−Alexa Flour680、Invitrogen Cat#A21109;Anti−mouse−IRDye800CW、Rockland Inc.Cat#610−131−121)とともに1時間にわたってインキュベートした。両方の二次抗体を、1:1000希釈において使用した。次いで、細胞を洗浄し、Odyssey Infrared Imaging System(LI−COR Biosciences)を使用して、両方の波長において蛍光を分析した。リン酸化P90RSK(Ser380)シグナルを、GAPDHシグナルに対して正規化した。代表的データは、表3にある。(下記参照)
製剤実施例21
いくつかの経路を介して投与するための本発明の化合物の薬学的組成物は、本実施例に記載されるように調製され得る。
成分を混合し、各々約100mgを含むカプセル剤へと調剤する。
成分を合わせ、メタノール等の溶媒を使用して造粒する。次いで、製剤を乾燥させ、適切な錠剤機で錠剤(約20mgの活性化合物を含む)へと形成する。
成分を混合して、経口投与のための懸濁物を形成する。
活性成分を、注射用水の一部の中に溶解する。次いで、十分量の塩化ナトリウムを、溶液を等張性にするために撹拌しながら添加する。溶液を注射用水の残りで重くし、0.2ミクロンメンブレンフィルターを通して濾過し、無菌条件下でパッケージする。
成分を一緒に融解し、スチーム浴上で混合し、2.5g総重量を含む型へと注ぐ。
水を除いて、全ての成分を合わせ、約60℃へと撹拌しながら加熱する。次に、約60℃の十分量の水を、激しく撹拌しながら添加して、成分を乳化し、次いで、水を約100gになるまで十分量添加する。
具体的な形態または開示される機能を実施するための手段に関して表される、前述の説明、または以下の特許請求の範囲において開示される特徴、または適切な場合、開示される結果を達成する方法もしくはプロセスは、別個に、またはこのような特徴の任意の組み合わせにおいて、それらの多様な形態において本発明を実現するために利用され得る。
前述の発明は、明瞭さおよび理解の目的で、図示および例示によって幾分詳細に記載されたきた。変更および改変が、添付の特許請求の範囲内で実施され得ることは、当業者に明らかである。したがって、上記の説明が、例示であって限定ではないと意図されることが、理解されるべきである。したがって、本発明の範囲は、上記の説明を参照して決定されるべきではなく、代わりに以下の特許請求の範囲と、このような特許請求の範囲に権利が与えられる等価物の全範囲とを参照して決定されるべきである。
本明細書で言及される特許、公開特許出願、および科学文献は、当業者の知識を確証し各々が、具体的にかつ個々に参考として援用されることが示されるのと同程度までそれらの全体において参考として組み込まれる。