JP2015525300A5

JP2015525300A5 -

Info

Publication number: JP2015525300A5
Application number: JP2015517556A
Authority: JP
Filing date: 2013-06-21
Publication date: 2016-08-12
Anticipated expiration: 2033-06-21

Claims

第二鉄イオンと第一鉄イオンを含有するニッケル溶液から赤鉄鉱として第二鉄イオンを除去するためのプロセスであって、下記工程：
i) 前記ニッケル溶液の温度を90℃〜大気圧下における前記溶液の沸点に上昇させる工程；
ii) 前記ニッケル溶液のpHを上昇させて2〜3にする工程；及び
iii) 赤鉄鉱シードを添加して赤鉄鉱の沈殿を促進する工程
を含み、第二鉄イオンは主に結晶形で赤鉄鉱として沈殿する、
前記プロセス。
中和剤を前記ニッケル溶液に添加することによって、前記pHを上昇させる、請求項1に記載のプロセス。
前記中和剤として腐食岩石を使用し、かつ前記添加腐食岩石に対して少なくとも1:1の質量比の用量で前記赤鉄鉱シードを添加する、請求項2に記載のプロセス。
前記中和剤として石灰石を用い、かつ第二鉄イオンの沈殿の際に形成される前記赤鉄鉱に対して1:1〜少なくとも3:1の用量で前記赤鉄鉱シードを添加する、請求項2に記載のプロセス。
前記添加する石灰石の用量が、前記沈殿第二鉄イオンの化学量論量の1:1〜1:1.3の比の用量である、請求項2に記載のプロセス。
イオン交換(IX)工程で、ほとんど第二鉄イオンを含まない溶液からニッケルを回収して、ニッケル濃縮IX溶出液と、コバルト並びに廃棄不純物を含有するIXラフィネートとを生成する、請求項1に記載のプロセス。
前記IX工程が、ビス-ピコリルアミンキレート樹脂又はイミノ二酢酸キレート樹脂から選択されるIX樹脂を使用する、請求項6に記載のプロセス。
溶媒抽出(SX)プロセスで、ほとんど第二鉄イオンを含まない溶液からニッケル及びコバルトを回収して、ニッケル及びコバルト濃縮溶出液と、第一鉄イオン、クロム、アルミニウム、マンガン及びマグネシウムを含有するSXラフィネートとを生成する、請求項1に記載のプロセス。
連続的SX工程で、前記IXラフィネートからコバルトを回収する、請求項6に記載のプロセス。
請求項6のIXラフィネート又は請求項8のSXラフィネートから、第一鉄イオンを除去する、請求項6又は8に記載のプロセスであって、下記工程：
i) 前記ラフィネートに空気、酸素又は空気／酸素混合物を吹き込むことによって第一鉄イオンを第二鉄イオンに酸化する工程；
ii) 前記溶液の温度を40℃〜前記沸点に上昇させる工程；
iii) 前記pHを2〜3に上昇させる工程；及び
iv) 赤鉄鉱シードを添加して沈殿を促進する工程
を含み、第二鉄イオンは主に結晶形で赤鉄鉱として沈殿してスラリーを形成する、
前記工程。
中和剤を用いて前記pHを上昇させる、請求項10に記載のプロセス。
前記中和剤として腐食岩石を使用し、かつ加えた腐食岩石に対して少なくとも1:1の比の用量で前記赤鉄鉱シードを添加する、請求項11に記載のプロセス。
前記赤鉄鉱含有残渣の一部を前記溶液に戻して連続的赤鉄鉱シードとして働かせる、請求項1又は10に記載のプロセス。
前記スラリーのpHをさらに約6に上昇させてアルミニウム、クロム及びいくらかのマンガンを沈殿させ、その間にいずれの残存第二鉄又は第一鉄も赤鉄鉱及び／又は磁鉄鉱として沈殿するであろう、請求項10に記載のプロセス。
前記スラリーが固定／液体分離工程を受けて、主に結晶形の赤鉄鉱及び／又は磁鉄鉱を除去し、コバルト、マグネシウム及びマンガンを含有する溶液を残す、請求項14に記載のプロセス。
前記固定／液体分離工程からの溢流からイオン交換又は溶媒抽出によってコバルトを回収する、請求項15に記載のプロセス。
試薬としてCyanex 272（登録商標）を用いる溶媒抽出によってコバルトを回収する、請求項16に記載のプロセス。
イオン交換工程でコバルトを回収し、このとき前記樹脂がビス-ピコリルアミンキレート樹脂又はイミノ二酢酸キレート樹脂である、請求項16に記載のプロセス。