JP2015523559A - 体液中の固形腫瘍の新たなバイオマーカーの捕獲、特定及び使用 - Google Patents

体液中の固形腫瘍の新たなバイオマーカーの捕獲、特定及び使用 Download PDF

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Abstract

固形腫瘍の新たな高感度細胞バイオマーカーが血液中で特定される。このバイオマーカーは、癌腫の存在、治療応答の迅速な決定、癌の早期検出、癌再発の早期検出を決定するのに使用することができ、また療法を決定するのに使用され得る。【選択図】図10

Description

[関連出願の相互参照]
[0001]本出願は、2012年6月1日に出願された米国特許仮出願第61/654,636号、2013年3月5日に出願された米国特許仮出願第61/773026号、及び2013年3月15日に出願された米国特許仮出願第61/787863号の利益を主張するものであり、これらのそれぞれの内容は、その全体が参照により本明細書に援用される。
[背景]
[発明の分野]
[0002]本発明は、一般的には、固形腫瘍の検出、並びに化学療法及び放射線療法の治療の効力のモニタリングに使用することができる、血液及び他の体液中のバイオマーカーの特定に関する。本発明はまた、循環腫瘍細胞、遊離血漿及び血清DNA癌マーカー、癌関連タンパク質マーカー及び他のバイオマーカーと組み合わせたバイオマーカーの使用に関する。
[関連技術]
[0003]腫瘍細胞が原発性固形腫瘍から離脱すると、腫瘍細胞は、血液又はリンパ管循環へと浸透して、最終的には血流を離れて、他の臓器又は組織に入り、転移を形成する。癌関連死の90%が、転移プロセスにより引き起こされる。最も一般的な転移部位は、肺、肝臓、骨及び脳である。循環中に見出される腫瘍細胞は、循環腫瘍細胞(circulating tumor cell, CTC)と呼ばれる。多くの研究出版物及び臨床試験により、CTCは(i)血流中の細胞の数を計数することにより予後生存及び癌再発情報を提供することによって、及び(ii)CTCにおけるタンパク質発現、遺伝子突然変異及び転座を調べることにより治療情報を提供することによって、臨床的有用性を有することが示されている。しかしながら、ステージIVの患者でさえ、CTCを一貫して見出すことはできない。
[0004]幾つかの病状は、体液中でのある特定のタイプの細胞の存在を検出することにより診断され得る。特に、ある特定の病状の兆候となる、又はある特定の病状に特徴的な細胞は、ある特定の体液中で見出される他の細胞よりも大きい、及び/又は柔軟性が低い場合がある。したがって、体液の液体サンプルから、かかるより大きい、及び/又はより柔軟性が低い細胞を収集することにより、収集された細胞に基づいて病状を診断することが可能であり得る。
[概要]
[0005]本発明は、癌患者の血液中で見出される特殊な特徴を有する細胞の型に関し、それを開示する。「循環癌関連マクロファージ様細胞」(circulating Cancer Associated Macrophage−Like cell, CAML)と称される細胞型が本明細書中に記載されており、患者における固形腫瘍の存在と関連付けられると示されている。この細胞型は、本明細書中に提示されるデータにより、それが様々な医学的用途のためのバイオマーカーとして使用することができるという点で臨床的有用性を有すると示されている。この細胞型は、精密マイクロフィルターを使用した精密濾過により上皮性起源のステージI〜ステージIVの癌の末梢血中で一貫して見出されている。
[0006]CAMLは、癌の診断、特に癌の早期検出、癌再発の早期検出及び癌突然変異の決定を提供するためのバイオマーカーとして使用することができる。CAMLはまた、適切な療法コースを決定する際にバイオマーカーとして使用することができ、特に細胞は、化学療法及び放射線療法の治療応答の有効性の迅速な決定で使用され得る。
[0007]CAMLSは、癌マーカーとして独立して使用されてもよく、CAMLSは、患者の疾患のより完全な理解を提供するために、体液中でCTC、遊離DNA、タンパク質及び他のバイオマーカーと一緒に使用することができる。
[0008]より詳細には、第1の実施形態では、本発明は、癌に関して対象をスクリーニングする方法であって、対象由来の生物学的試料中で循環癌関連マクロファージ様細胞(CAML)を検出するステップを含む方法に関する。特定の態様では、CAMLが生物学的試料中で検出される場合、対象が、癌腫又は固形腫瘍を潜在的に有すると特定される。他の態様では、CAMLが生物学的試料中で検出される場合、対象が、癌腫又は固形腫瘍を有すると特定される。ある特定の態様では、この実施形態により包含される方法はまた、生物学的試料中で循環腫瘍細胞(CTC)を検出するステップも含む。この第1の実施形態の特定の態様では、対象は、癌を有する疑いがある対象である。
[0009]第2の実施形態では、本発明は、対象において癌を診断する方法であって、対象由来の生物学的試料中でCAMLを検出するステップを含み、CAMLが生物学的試料中で検出される場合、対象が癌であると診断される方法に関する。ある特定の態様では、この実施形態に包含される方法はまた、生物学的試料中でCTCを検出するステップも含み、ここでCAML及びCTCが生物学的試料中で検出される場合、対象が癌であると診断される。
[0010]第3の実施形態では、本発明は、対象において癌の再発を検出する方法であって、癌に関して以前に治療した対象由来の生物学的試料中でCAMLを検出するステップを含み、CAMLが生物学的試料中で検出される場合、癌の再発が検出される方法に関する。ある特定の態様では、この実施形態により包含される方法はまた、生物学的試料中でCTCを検出するステップも含み、ここでCAML及びCTCが生物学的試料中で検出される場合、癌の再発が検出される。
[0011]第4の実施形態では、本発明は、対象において癌の診断を確認する方法であって、癌であると診断された対象由来の生物学的試料中でCAMLを検出するステップを含み、CAMLが生物学的試料中で検出される場合、癌の診断が対象において確認される方法に関する。ある特定の態様では、この実施形態により包含される方法はまた、生物学的試料中でCTCを検出するステップも含み、ここでCAML及びCTCが生物学的試料中で検出される場合、癌の診断が対象において確認される。特定の態様では、初期の癌診断が、マンモグラフィー、PSA試験又はCA125の存在によるものである。特定の態様では、対象が、癌を有する疑いがある。
[0012]第1〜第4の実施形態の態様では、CAMLが、サイズ排除方法、赤血球溶解、FICOLL、マイクロ流体チップ、及びフローサイトメトリー、又はそれらの組合せからなる群から選択される1つ又は複数の手段を使用して検出される。特定の態様では、サイズ排除方法が、マイクロフィルターの使用を含む。適切なマイクロフィルターは、様々な孔サイズ及び形状を有することができる。サイズが約7〜8ミクロンの孔を有するマイクロフィルターが許容可能であり、円形及び長方形の孔形状を包含する。高分子マイクロフィルターが使用される場合、サイズが約7〜8ミクロンの円形の孔を有するマイクロフィルターが特に最適である。好ましい態様では、マイクロフィルターが、精密孔配置及び均一な孔分布を有する。
[0013]第1〜第4の実施形態のある特定の態様では、CAML及びCTCが、マイクロフィルターを使用して同時に検出される。適切なマイクロフィルターは、様々な孔サイズ及び形状を有することができる。サイズが約7〜8ミクロンの孔を有するマイクロフィルターが許容可能であり、円形及び長方形の孔形状を包含する。高分子マイクロフィルターが使用される場合、サイズが約7〜8ミクロンの円形の孔を有するマイクロフィルターが特に最適である。好ましい態様では、マイクロフィルターが、精密孔配置及び均一な孔分布を有する。
[0014]第1〜第4の実施形態のある特定の態様では、CAMLが、物理的サイズベースの選別、流体力学的サイズベースの選別、グループ分け、捕捉、免疫捕獲、大細胞の濃縮、又はサイズに基づく小細胞の排除に基づいてマイクロ流体チップを使用して検出される。
[0015]第1〜第4の実施形態でのある特定の態様では、CAMLが、セルシーブ(CellSieve)(商標)低圧精密濾過アッセイを使用して検出される。
[0016]第1〜第4の実施形態の態様では、生物学的試料が、末梢血、血液、リンパ節、骨髄、脳脊髄液、組織及び尿からなる群から選択される1つ又は複数である。好ましい態様では、生物学的試料が末梢血である。他の態様では、血液は、肘正中静脈血液、下大静脈血液又は頸静脈血液である。
[0017]第1〜第4の実施形態の態様では、癌が、固形腫瘍、ステージIの癌、ステージIIの癌、ステージIIIの癌、ステージIVの癌、上皮細胞癌、乳癌、前立腺癌、肺癌、膵臓癌及び大腸癌のうちの1つ又は複数である。
[0018]第5の実施形態では、本発明は、癌治療の効力をモニタリングする方法であって、(a)癌治療前に、対象由来の生物学的試料中でCAMLの数を決定するステップと、(b)(a)で決定したCAMLの数を、治療後の1つ又は複数の時点で同じ対象由来の類似した生物学的試料から決定したCAMLの数と比較するステップとを含む方法に関する。ある特定の態様では、その方法は、(c)(a)の生物学的試料中のCTCの数を決定するステップと、(d)(c)で決定したCTCの数を、(b)の生物学的試料から決定したCTCの数と比較するステップとをさらに含む。
[0019]第5の実施形態の態様では、CAMLの数における変化が、治療効力の指標であり、ここで変化は、CAMLの数における増加又は減少である。
[0020]第5の実施形態の態様では、癌治療が、化学療法又は放射線療法である。
[0021]第5の実施形態の態様では、CAMLの数が、サイズ排除方法、赤血球溶解、FICOLL、マイクロ流体チップ、及びフローサイトメトリー、又はそれらの組合せからなる群から選択される1つ又は複数の手段を使用して決定される。特定の態様では、サイズ排除方法が、マイクロフィルターの使用を含む。適切なマイクロフィルターは、様々な孔サイズ及び形状を有することができる。サイズが約7〜8ミクロンの孔を有するマイクロフィルターが許容可能であり、円形及び長方形の孔形状を包含する。高分子マイクロフィルターが使用される場合、サイズが約7〜8ミクロンの円形の孔を有するマイクロフィルターが特に最適である。好ましい態様では、マイクロフィルターが、精密孔配置及び均一な孔分布を有する。特定の態様では、CAMLの数が、物理的サイズベースの選別、流体力学的サイズベースの選別、グループ分け、捕捉、免疫捕獲、大細胞の濃縮、又はサイズに基づく小細胞の排除に基づいてマイクロ流体チップを使用して決定される。特定の態様では、CAMLの数が、セルシーブ(商標)低圧精密濾過アッセイを使用して決定される。
[0022]第5の実施形態のある特定の態様では、CAML及びCTCの数が、マイクロフィルターを使用して同時に決定される。適切なマイクロフィルターは、様々な孔サイズ及び形状を有することができる。サイズが約7〜8ミクロンの孔を有するマイクロフィルターが許容可能であり、円形及び長方形の孔形状を包含する。高分子マイクロフィルターが使用される場合、サイズが約7〜8ミクロンの円形の孔を有するマイクロフィルターが特に最適である。好ましい態様では、マイクロフィルターが、精密孔配置及び均一な孔分布を有する。
[0023]第5の実施形態の態様では、生物学的試料が、末梢血、血液、リンパ節、骨髄、脳脊髄液、組織及び尿からなる群から選択される1つ又は複数である。好ましい態様では、生物学的試料が末梢血である。他の態様では、血液は、肘正中静脈血液、下大静脈血液又は頸静脈血液である。
[0024]第5の実施形態の態様では、癌が、固形腫瘍、ステージIの癌、ステージIIの癌、ステージIIIの癌、ステージIVの癌、上皮細胞癌、乳癌、前立腺癌、肺癌、膵臓癌又は大腸癌のうちの1つ又は複数である。
[0025]第6の実施形態では、本発明は、以下の特徴:(a)約14〜64μmのサイズを有する大異型核、(b)拡散し、又は空胞及び/又は摂取材料に付随するサイトケラチン8、18及び19のうちの1つ又は複数の発現、(c)約20ミクロン〜約300ミクロンの範囲の細胞サイズ、(d)紡錘形、オタマジャクシ形、円形、楕円形(oblong)及び無定形からなる群から選択される形態学的形状、及び(e)CD45陽性表現型を有する単離循環癌関連マクロファージ様細胞(CAML)に関する。この実施形態の1つの態様では、細胞が、以下のさらなる特徴:(f)ほぼ均一な分布を有する拡散性EpCAMの発現、(g)原発性腫瘍の1つ又は複数のマーカーの発現、(h)単球CD11C及びCD14マーカーの発現、及び(i)内皮CD146、CD202b及びCD31マーカーの発現のうちの1つ又は複数を有する。特定の態様では、細胞は、さらなる特徴(f)〜(i)のそれぞれを有する。
[0026]第7の実施形態では、本発明は、以下の特徴:(a)癌様核、(b)線維状パターンを有するサイトケラチン8、18及び19のうちの1つ又は複数の発現、及び(c)CD45陰性表現型のうちの1つ又は複数を有する病理学的に規定可能な単離循環腫瘍細胞(CTC)に関する。
[0027]第8の実施形態では、本発明は、以下の特徴:(a)癌様核、(b)スポットの形態で断片化されているサイトケラチン8、18及び19のうちの1つ又は複数の発現、及び(c)CD45陰性表現型のうちの1つ又は複数を有する単離アポトーシス循環腫瘍細胞(CTC)に関する。
[0028]本発明及びその付随する利点の多くのより完全な理解は、添付の図面に関連して考察すると、以下の詳細な説明に対する参照により良好に理解されるため容易に得られる。
図1A〜1Dは、癌患者の血液中に見出される循環腫瘍細胞を示す図である。合成したカラー画像は、DAPI(青色)、CK8、18及び19(緑色)、EpCAM(赤色)及びCD45(紫色)により作成される。 図2A〜2Dは、癌患者の血液中に見出されるアポトーシス循環腫瘍細胞を示す図である。合成したカラー画像は、DAPI(青色)、CK8、18及び19(緑色)、EpCAM(赤色)及びCD45(紫色)により作成される。 図3は、癌患者の血液中に見出される循環癌関連マクロファージ様細胞(CAML)を示す図である。この合成したカラー画像は、DAPI(青色)、CK8、18及び19(緑色)、EpCAM(赤色)及びCD45(紫色)により作成される。 図4は、癌患者の血液中に見出される循環癌関連マクロファージ様細胞を示す図である。この合成したカラー画像は、DAPI(青色)、CK8、18及び19(緑色)、EpCAM(赤色)及びCD45(紫色)により作成される。 図5は、癌患者の血液中に見出される循環癌関連マクロファージ様細胞を示す図である。この合成したカラー画像は、DAPI(青色)、CK8、18及び19(緑色)、EpCAM(赤色)及びCD45(紫色)により作成される。 図6は、癌患者の血液中に見出される循環癌関連マクロファージ様細胞を示す図である。この合成したカラー画像は、DAPI(青色)、CK8、18及び19(緑色)、EpCAM(赤色)及びCD45(紫色)により作成される。 図7A〜7Iは、癌患者の血液中に見出される循環癌関連マクロファージ様細胞の集まりを示す図である。合成したカラー画像は、DAPI(青色)、CK8、18及び19(緑色)、EpCAM(赤色)及びCD45(紫色)により作成される。 図8A〜8Iは、別個のCK8、18、19、EpCAM及びCD45の発現、並びに核、及び図7における細胞それぞれの合成したカラー画像である。図8B、図8C及び図8Dは、乳癌患者由来である。図8A、図8F及び図8Gは、膵臓癌患者由来である。図8E、図8H及び図8Iは、前立腺癌患者由来である。合成したカラー画像は、DAPI(青色)、CK8、18及び19(緑色)、EpCAM(赤色)及びCD45(紫色)により作成される。 図9は、白血球(WBC)、循環腫瘍細胞(CTC)及び循環癌関連マクロファージ様細胞(CAML)の細胞質径のウィスカープロットである。 図10は、セルサーチ(CellSearch)(登録商標)により捕獲された循環腫瘍細胞(CTC)並びにセルシーブ(商標)精密濾過により単離された病理学的に規定可能なCTC及びセルシーブ(商標)精密濾過により同時に単離された循環癌関連マクロファージ様細胞(CAML)の存在の比較を示す図である。 図11は、異なるステージの癌における乳癌、前立腺癌及び膵臓癌患者の循環中に見出される循環癌関連マクロファージ様細胞(CAML)の数のプロットである。 図12は、前立腺癌患者試料中に見出されるCAML及びCTCの数のプロットである。 図13は、膵臓癌患者試料中に見出されるCAML及びCTCの数のプロットである。 図14は、乳癌患者試料中に見出されるCAML及びCTCの数のプロットである。 図15は、異なるステージの癌における乳癌、前立腺癌、膵臓癌及び肺癌患者の循環中に見出される循環癌関連マクロファージ様細胞(CAML)の数のプロットである。 図16A及び16Bは、それぞれ、前立腺癌患者試料中に見出されるCAML及びCTCの数のプロットである。 図17A及び17Bは、それぞれ、膵臓癌患者試料中に見出されるCAML及びCTCの数のプロットである。 図18A及び18Bは、それぞれ、乳癌患者試料中に見出されるCAML及びCTCの数のプロットである。 図19は、肺癌患者で見出されるCAML及びCTCの数のプロットである。 図20は、大腸癌患者で見出されるCAML及びCTCの数のプロットである。 図21は、PDX−1に関しても染色された膵臓癌患者由来のCAMLの例である。 図22は、PSMAに関しても染色された前立腺癌患者由来のCAMLの例である。 図23A〜Bは、CAMLのH&E染色を示す図である。2つの代表的なCAML細胞(A)及び(B)を光学顕微鏡下で示す。黒矢印は、CAMLの細胞質内に位置する円形空胞である。白矢印は、CAMLの個々の核、及び続く多核性を示す。 図24Aは、治療を伴わない乳癌患者、並びにホルモン治療を伴う乳癌患者又は化学療法及び放射線療法を伴う乳癌患者における循環癌関連マクロファージ様細胞(CAML)の数のプロットである。 図24Bは、治療を伴わない膵臓癌患者、並びに化学療法及び放射線療法を伴う膵臓癌患者における循環癌関連マクロファージ様細胞(CAML)の数のプロットである。 図25Aは、CAMLに付随するCTCを示す図である。 図25Bは、CAMLに結合したCTCを示す図である。 図25Cは、膜融合を伴ってCAMLに結合したCTCを示す図である。 図25Dは、CK陽性細胞を飲み込んだCAMLを示す図である。 図26Aは、CD11c、CD14及びTIE−2に関して染色した乳癌患者由来のCAMLの例を示す図である。 図26Bは、CD11c、CD14及びTIE−2に関して染色した膵臓癌患者由来のCAMLの例を示す図である。 図26Cは、CD11c、CD14及びCD146に関して染色した乳癌患者由来のCAMLの例を示す図である。 図26Dは、CD11c、CD14及びCD146に関して染色した膵臓癌患者由来のCAMLの例を示す図である。
[詳細な説明]
[0062]詳細な構築及び要素のような説明で定義される事項は、本発明の包括的な理解を助けるために提供されるものに過ぎない。したがって、本明細書中に記載される実施形態の各種変更及び修正が、本発明の範囲及び精神を逸脱することなく成され得ることが、当業者に理解されよう。
[0063]癌は、世界中で最も恐れられている疾病であり、全ての国において全ての人口及び民族に影響を及ぼしている。米国単独では、1千万人を上回る癌患者が見られ、1年につき150万人の新たな癌の症例、及びほぼ60万人の死亡を伴う。世界中の癌の死亡は、毎年約800万人であると推定され、そのうちの3百万人が、患者が利用可能な治療を有する先進国で発生している。
[0064]理想的には、(i)全ての癌腫の、特に喫煙者のような潜在的に危険な群に対して肺癌の、早期検出を提供することができ、(ii)前立腺癌に関して高いPSAのような、癌の他の指標を裏付けることができ、及び/又は(iii)癌の再発の早期検出を提供することができるバイオマーカーが存在する。
[0065]腫瘍専門医は、新たに診断された癌患者を治療する最良の方法を知る必要がある。現在の試験規格は、組織バイオプシーであり、治療薬が特定のサブタイプに対してのみ有効である場合が多いため、組織バイオプシーは、癌のサブタイプを決定するのに使用される。バイオプシー法は、位置によって異なるが、侵襲的であり、危険を伴い得る。
[0066]治療をモニタリングするために、腫瘍専門医は、薬物が患者に対してどの程度良好に機能しているか、用量を調節すべきであるかどうか、及び疾患が広がっているか、それとも寛解期にあるかどうかを知る必要がある。これらの疑問に答える一般的な方法は、X線断層撮影(CT)スキャン及び磁気共鳴画像法(MRI)であり、これらはともに高価である。さらに、これらの方法は、腫瘍サイズが知覚可能に変化してやっと、必要な情報を提供することができる。
[0067]癌患者の90パーセントが、原発性腫瘍ではなく、転移で死亡している。転移プロセスは、原発性癌腫(上皮細胞の固形腫瘍)から抜け出して、血流に入る腫瘍細胞を包含する。これらの離脱した癌細胞は、循環腫瘍細胞(CTC)として知られている。CTCは、療法を決定して、治療をモニタリングして、再発を決定して、生存の予後情報を提供するためのツールとして有用である可能性を有する。しかしながら、CTCは、ステージIII及びIVの癌でさえ、血液から一貫して収集することができない。
[0068]この開示では、ステージI〜IV由来の癌腫患者の血液中で一貫して見出される細胞タイプが提示される。これらの細胞は、原発性腫瘍として同じ腫瘍マーカーを含有するマクロファージ様細胞であり、それらは、本明細書中では循環癌関連マクロファージ様細胞(CAML)と称する。
[0069]CTC及びCAMLは、精密濾過法によるようなサイズ排除法により、同時に同じ患者試料から見出され得る。マイクロフィルターは、全ての赤血球及び白血球の大部分を通過させ、CTC及びCAMLのようなより大きな細胞を保持するのに十分な大きさの孔を有するように形成され得る。サイズ排除法はまた、マイクロ流体チップによっても実行されている。
[0070]CAMLは、単独で使用される場合に多くの臨床的有用性を有する。さらに、CAMLは、CTC、血液中の遊離DNA及び血液中の遊離タンパク質のような他のマーカーと組み合わせて、診断の感度及び特異性をさらに改善することができる。このことは、CAML及びCTCが同時に単離及び特定され得るため、CAML及びCTCに関して特に当てはまる。
循環腫瘍細胞
[0071]CTCは、多数のサイトケラチン(CK)を発現する。CK8、18及び19が、診断で最も一般的に使用されるが、調査はこれらの3つに限定される必要はない。固形腫瘍CTCの表面は通常、上皮細胞接着分子(EpCAM)を発現する。しかしながら、この発現は均一でもなく、一貫性もない。CD45は白血球マーカーであるため、CTCは、いずれのCD45も発現すべきでない。CTC及びCAMLのような腫瘍関連細胞を特定するためのアッセイでは、CK8、18若しくは19に対する抗体、又はCD45若しくはDAPIに対する抗体を使用することで十分である。染色の存在を形態学と組み合わせて、病理学的に規定可能なCTC、アポトーシスCTC及びCAMLを特定することができる。
[0072]図1A〜図1Dは、病理学的に規定可能なCTCの4つの例を示す。病理学的に規定可能なCTCは、以下の特徴により特定される:
それらは、DAPIにより染色される「癌様(cancer−like)」核を有する。但し、細胞が分裂中である場合は除く;核は凝縮されている。
それらは、少なくともCK8、18及び19を発現する。サイトケラチンは、線維状パターンを有する。
それらは、CD45発現を欠如する。低発現性CD45細胞を見逃すのを回避するために、画像収集中に長い曝露が使用される。
[0073]したがって、本発明の病理学的に規定可能なCTCは、以下の特徴:(a)癌様核、(b)線維状パターンを有するサイトケラチン8、18及び19のうちの1つ又は複数の発現、及び(c)CD45陰性表現型、のうちの1つ、2つ又は3つを有するCTCを包含する。
[0074]図1Aは、十分規定されたEpCAMを発現する病理学的に規定可能な前立腺癌CTCを示し、図1Bは、非常に低いEpCAMを発現するか又はEpCAMを発現しない、病理学的に規定可能な前立腺癌CTCを示す。図1Cは、十分規定されたEpCAMを発現する病理学的に規定可能な乳癌CTCを示し、図1Dは、非常に低いEpCAMを発現するか又はEpCAMを発現しない、病理学的に規定可能な乳癌CTCを示す。
[0075]図2A〜図2Dは、アポトーシスCTCの例を示す。アポトーシスCTCは、以下の特徴により特定される:
それらは、癌性核(cancerous nucleus)を有する。
それらは、少なくともCK8、18及び19を発現する。サイトケラチンは、線維状でないが、スポットの形態で断片化されているようである。
それらは、CD45を発現しない。
[0076]したがって、本発明のアポトーシスCTCは、以下の特徴:(a)癌様核、(b)スポットの形態で断片化されているサイトケラチン8、18及び19のうちの1つ又は複数の発現、及び(c)CD45陰性表現型、のうちの1つ、2つ又は3つを有するCTCを包含する。
[0077]図2A及び図2Bは、それぞれ、アポトーシスの初期及び中期段階で、非常に低いEpCAMを発現するか、又はEpCAMを発現しないアポトーシス乳癌CTCを示す。図2C及び図2Dは、それぞれ、アポトーシスの中期段階で、高いEpCAM及び低いEpCAMを発現する前立腺癌CTCを示す。
循環癌関連マクロファージ様細胞(CAML)
[0078]同じ患者試料で、別のタイプの細胞が特定された。この細胞型を、CAMLと称した。CAMLは、以下の特徴を有する:
CAMLは、大異型核を有する。多重の個々の核がCAML中に見出され得るが、およそ14μm〜およそ65μmの拡大した融合核が一般的である。
CAMLは、少なくともCK8、18又は19を発現してもよく、CKは拡散し、又は空胞及び/又は摂取材料に付随する。CKは、細胞全体にわたってほぼ均一である。
CAMLは、ほとんどの場合がCD45陽性である。
CAMLは大きく、サイズが約20ミクロン〜約300ミクロンである。
CAMLは、5つの異なる形態学的形状(紡錘形、オタマジャクシ形、円形、楕円形又は無定形)で出現する。
CAMLのさらなる分析により、CAMLが以下の特徴も有することが示される:
CAMLがEpCAMを発現する場合、EpCAMは拡散し、或は、空胞及び/又は摂取材料に付随し、細胞全体にわたってほぼ均一であるが、腫瘍によっては非常に低いEpCAMを発現するか、又はEpCAMを発現しないため、全てのCAMLがEpCAMを発現するとは限らない。
CAMLは、腫瘍起源のマーカーと関連するマーカーを発現する。例えば、腫瘍が前立腺癌起源であり、PSMAを発現する場合、この患者由来のCAMLもまた、PSMAを発現する。別の例では、原発性腫瘍が膵臓起源であり、PDX−1を発現する場合、この患者由来のCAMLもまた、PDX−1を発現する。
CAMLは単球マーカー(例えば、CD11c、CD14)及び内皮マーカー(例えば、CD146、CD202b、CD31)を発現する。CAMLはまた、Fcフラグメントを結合する能力を有する。
[0079]したがって、本発明のCAMLは、以下の特徴:(a)約14〜64μmのサイズを有する大異型核、(b)拡散し、或いは、空胞及び/又は摂取材料に付随する、サイトケラチン8、18及び19のうちの1つ又は複数の発現、(c)約20ミクロン〜約300ミクロンの範囲の細胞サイズ、(d)紡錘形、オタマジャクシ形、円形、楕円形及び無定形からなる群から選択される形態学的形状、及び(e)CD45陽性表現型、のうちの1つ、2つ、3つ、4つ又は5つを有するCAMLを包含する。本発明のCAMLはまた、以下のさらなる特徴:(f)ほぼ均一な分布を有する拡散性EpCAMの発現、(g)原発性腫瘍の1つ又は複数のマーカーの発現、(h)単球CD11C及びCD14マーカーの発現、及び(i)内皮CD146、CD202b及びCD31マーカーの発現、のうちの1つ、2つ、3つ又は4つを有するCAMLを包含する。特定の態様では、本発明のCAMLは、さらなる特徴(f)〜(i)のそれぞれを有する。
[0080]乳癌患者由来のCAMLの画像は、図3〜図5に示され、前立腺癌患者由来のCAMLは、図6に示される。図7は、別個の前立腺、乳及び膵臓患者試料由来の5つの異なるCAML形態及びシグナル変動を示すCAMLのコラージュを含有する:(7A)膵臓、(7B)乳房、(7C)乳房、(7D)乳房、(7E)前立腺、(7F)膵臓、(7G)膵臓、(7H)前立腺及び(7I)前立腺。形態変異体の例は下記の通りである:無定形(7A)、楕円形(7B及び7G)、紡錘形(3、5、6、7C、7F及び7I)、円形(7D)及びオタマジャクシ形(4、7E及び7H)。色の差異は、EpCAM、サイトケラチン及びCD45に対する抗体反応由来のタンパク質発現の様々な度合いから生じる。図7A〜IにおけるCAMLそれぞれのマーカーの発現は、図8A〜Iにおいて詳細に示される。
[0081]図9は、白血球(WBC)、CTC及びCAMLの細胞質径のウィスカープロットを示す。前立腺、乳房及び膵臓からマイクロフィルター上で捕獲されたWBCと、CTCと、CAMLとの間のメジアンサイズの差異並びに範囲(白血球n=25、CAML n=25及びCTC n=25)。径は、Zen 2011測定ソフトウェアを使用して、細胞上の2つの最長点間の距離を使用して測定した。白血球のメジアン値は12.4μmであり、CTCは、18.8μmであり、CAMLは、43.5μmであった。
CAML及びCTCを使用した診断方法
[0082]上記で示唆したように、本明細書中に記載されるCAML及びCTCの特有の特徴は、それらを、癌のような疾患のスクリーニング及び診断の方法を含む臨床的方法論、及び疾患進行のモニタリングにおける使用に十分適したものにしている。
[0083]したがって、本発明は、第1の実施形態では、癌に関して対象をスクリーニングする方法であって、対象由来の生物学的試料中で循環癌関連マクロファージ様細胞(CAML)を検出するステップを含む方法に関する。特定の態様では、CAMLが生物学的試料中で検出される場合、対象が、癌腫又は固形腫瘍を潜在的に有すると特定される。他の態様では、CAMLが生物学的試料中で検出される場合、対象が、癌腫又は固形腫瘍を有すると特定される。ある特定の態様では、この実施形態により包含される方法はまた、生物学的試料中で循環腫瘍細胞(CTC)を検出するステップも含む。この第1の実施形態の特定の態様では、対象は、癌を有する疑いがある対象である。
[0084]第2の実施形態では、本発明は、対象において癌を診断する方法であって、対象由来の生物学的試料中でCAMLを検出するステップを含み、CAMLが生物学的試料中で検出される場合、対象が癌であると診断される方法に関する。ある特定の態様では、この実施形態に包含される方法はまた、生物学的試料中でCTCを検出するステップも含み、ここでCAML及びCTCが生物学的試料中で検出される場合、対象が癌であると診断される。
[0085]第3の実施形態では、本発明は、対象において癌の再発を検出する方法であって、癌に関してすでに治療した対象由来の生物学的試料中でCAMLを検出するステップを含み、CAMLが生物学的試料中で検出される場合、癌の再発が検出される方法に関する。ある特定の態様では、この実施形態により包含される方法はまた、生物学的試料中でCTCを検出するステップも含み、ここでCAML及びCTCが生物学的試料中で検出される場合、癌の再発が検出される。
[0086]第4の実施形態では、本発明は、対象において癌の診断を確認する方法であって、癌と診断された対象由来の生物学的試料中でCAMLを検出するステップを含み、CAMLが生物学的試料中で検出される場合、癌の診断が対象において確認される方法に関する。ある特定の態様では、この実施形態により包含される方法はまた、生物学的試料中でCTCを検出するステップも含み、ここでCAML及びCTCが生物学的試料中で検出される場合、癌の診断が対象において確認される。特定の態様では、初期の癌診断が、マンモグラフィー、PSA試験又はCA125の存在によるものである。特定の態様では、対象が、癌を有する疑いがある。
[0087]これらの実施形態それぞれでは、CAMLが、サイズ排除方法、赤血球溶解、FICOLL、マイクロ流体チップ、及びフローサイトメトリー、又はそれらの組合せ、のうちの1つ又は複数が挙げられるが、これらに限定されない適切な手段を使用して検出される。サイズ排除方法が利用される場合、それは、マイクロフィルターの使用を含み得る。適切なマイクロフィルターは、様々な孔サイズ及び形状を有することができる。サイズが約7〜8ミクロンの孔を有するマイクロフィルターが許容可能であり、円形及び長方形の孔形状を包含する。高分子マイクロフィルターが使用される場合、サイズが約7〜8ミクロンの円形の孔を有するマイクロフィルターが特に最適である。好ましい態様では、マイクロフィルターが、精密孔配置及び均一な孔分布を有する。
[0088]或いは、CAMLが、物理的サイズベースの選別、流体力学的サイズベースの選別、グループ分け、捕捉、免疫捕獲、大細胞の濃縮、又はサイズに基づく小細胞の排除を含むが、これらに限定されない手段に基づいて、マイクロ流体チップを使用して検出され得る。
[0089]これらの実施形態それぞれでは、CTCはまた、CAMLと一緒に検出されてもよい。かかる検出は、同時又は順次検出であってもよく、同じ手段又は異なる手段を利用することができる。例えば、両方の細胞型に関して選定する孔サイズを有するマイクロフィルターを使用した同時検出を使用してもよい。適切なマイクロフィルターは、様々な孔サイズ及び形状を有することができる。サイズが約7〜8ミクロンの孔を有するマイクロフィルターが許容可能であり、円形及び長方形の孔形状を包含する。高分子マイクロフィルターが使用される場合、サイズが約7〜8ミクロンの円形の孔を有するマイクロフィルターが特に最適である。好ましい態様では、マイクロフィルターが、精密孔配置及び均一な孔分布を有する。
[0090]これらの実施形態で提供される方法は、CTC及び/又はCAMLを含有する疑いがある任意の生物学的試料を使用して実施され得る。適切な生物学的試料として、末梢血、血液、リンパ節、骨髄、脳脊髄液、組織及び尿からなる群から選択される1つ又は複数が挙げられるが、これらに限定されない。好ましい態様では、生物学的試料が末梢血である。他の態様では、血液は、肘正中静脈血液、下大静脈血液又は頸静脈血液である。
[0091]これらの実施形態で提供される方法が癌の特定の形態又はタイプに限定されないこと、及びそれらが、多種多様な癌と関連して実施され得ることは、当業者に理解されよう。例示的な癌としては、固形腫瘍、ステージIの癌、ステージIIの癌、ステージIIIの癌、ステージIVの癌、上皮細胞癌、乳癌、前立腺癌、肺癌、膵臓癌及び大腸癌が挙げられるが、これらに限定されない。
CAML及びCTCを使用した治療効力のモニタリング
[0092]上記で示唆されたように、本明細書中に記載されるCAML及びCTCの特有の特徴はまた、それらを、疾患治療の有効性をモニタリングする際の使用に十分適したものにしている。
[0093]したがって、本発明は、第5の実施形態では、癌治療の効力をモニタリングする方法であって、
(a)癌治療前に、対象由来の生物学的試料中でCAMLの数を決定するステップと、
(b)(a)で決定したCAMLの数を、治療後の1つ又は複数の時点で同じ対象由来の類似した生物学的試料から決定したCAMLの数と比較するステップと
を含む方法に関する。
[0094]CTCと関連した予後可能性を考えると、この実施形態の方法は、以下のさらなるステップ:
(c)(a)の生物学的試料中でCTCの数を決定するステップと、
(d)(c)で決定したCTCの数を、(b)の生物学的試料から決定したCTCの数と比較するステップと
をさらに含んでもよい。
[0095]CAML及び/又はCTCの数における変化が、治療効力の指標であり、ここで変化が、CAML及び/又はCTCの数における増加又は減少であり得ることが、当業者に理解されよう。
[0096]特定の癌治療は、この方法に限定されないが、化学療法及び/又は放射線療法を一般的に含む。
[0097]これらの方法は、サイズ排除方法、赤血球溶解、FICOLL、マイクロ流体チップ、及びフローサイトメトリー、又はそれらの組合せからなる群から選択される1つ又は複数の手段を使用してCAMLの数を決定することにより実施され得る。サイズ排除方法が使用される場合、それは、マイクロフィルターの使用を含み得る。適切なマイクロフィルターは、様々な孔サイズ及び形状を有することができる。サイズが約7〜8ミクロンの孔を有するマイクロフィルターが許容可能であり、円形及び長方形の孔形状を包含する。高分子マイクロフィルターが使用される場合、サイズが約7〜8ミクロンの円形の孔を有するマイクロフィルターが特に最適である。好ましい態様では、マイクロフィルターが、精密孔配置及び均一な孔分布を有する。特定の態様では、CAMLの数が、物理的サイズベースの選別、流体力学的サイズベースの選別、グループ分け、捕捉、免疫捕獲、大細胞の濃縮、又はサイズに基づく小細胞の排除が挙げられるが、これらに限定されない手段に基づいて、マイクロ流体チップを使用して決定される。別の特定の態様では、CAMLの数が、セルシーブ(商標)低圧精密濾過アッセイを使用して決定される。
[0098]両方がモニタリングされる場合、CAML及びCTCの数が、同じ手段又は異なる手段を使用して、順次又は同時に決定され得る。例えば、両方の細胞型に関して選定する孔サイズを有するマイクロフィルターを使用した同時検出を使用してもよい。適切なマイクロフィルターは、様々な孔サイズ及び形状を有することができる。サイズが約7〜8ミクロンの孔を有するマイクロフィルターが許容可能であり、円形及び長方形の孔形状を包含する。高分子マイクロフィルターが使用される場合、サイズが約7〜8ミクロンの円形の孔を有するマイクロフィルターが特に最適である。好ましい態様では、マイクロフィルターが、精密孔配置及び均一な孔分布を有する。
[0099]これらの実施形態で提供される方法は、CTC及び/又はCAMLを含有する疑いがある任意の生物学的試料を使用して実施され得る。適切な生物学的試料として、末梢血、血液、リンパ節、骨髄、脳脊髄液、組織及び尿からなる群から選択される1つ又は複数が挙げられるが、これらに限定されない。好ましい態様では、生物学的試料が末梢血である。他の態様では、血液は、肘正中静脈血液、下大静脈血液又は頸静脈血液である。
[00100]これらの実施形態で提供される方法が癌の特定の形態又はタイプに限定されないこと、及びそれらが、多種多様な癌と関連して実施され得ることは、当業者に理解されよう。例示的な癌としては、固形腫瘍、ステージIの癌、ステージIIの癌、ステージIIIの癌、ステージIVの癌、上皮細胞癌、乳癌、前立腺癌、肺癌、膵臓癌及び大腸癌が挙げられるが、これらに限定されない。
CAMLの生物学及び臨床結果の考察
[00101]腫瘍関連マクロファージ(TAM)は、ほとんどの腫瘍内に見出される特殊分化マクロファージであり、それらは、腫瘍侵襲性又は腫瘍抑制のいずれかの予後指標として使用することができる。循環単球から支質へ動員されるTAMは、腫瘍細胞血管内侵入(intravasation)、遊走、溢出(extravasation)及び血管新生に必要とされる。腫瘍は、化学走化性因子(MCP−1、CCL−2)を介して単球を引き寄せる。続いて、TAMは、サイトカイン、ケモカイン及び成長因子(例えば、MMP−1、CXCL12)を分泌して、それらが、循環腫瘍細胞(CTC)になる能力を有する腫瘍細胞を刺激する。次に、TAM及び腫瘍細胞は、リンパ系を介して遊走するか、又は腫瘍内毛細管関門を横切って、末梢循環へと血管内侵入する。
[00102]転移カスケードを介してCTCの初期散在ステップを詳述する病理学的証拠は、依然として不確定のままである。通常、癌細胞散在カスケードは、3つのステップを要する:腫瘍からのCTC分離、親となる塊から離れた移動、及び循環系への遊走。様々な理論がこのカスケードの選り抜きの態様(内皮前駆細胞、癌間葉幹細胞、ハイブリッド癌細胞等)を説明するが、3つのプロセス全てを完全に説明できるものはない。近年、in vivo研究により、循環単球細胞が腫瘍細胞侵襲性、運動性及び転移能力に複雑に関与することが示されている。骨髄系譜細胞と、腫瘍細胞との相互作用が患者で確認されており、マウスではモデリングされており、血管内侵入に関して経路を示唆しているが、最終的な散在ステップに関するメカニズムは、未だに確立されていない。
[00103]ここでは、本発明者等は、乳癌、前立腺癌及び膵臓癌患者の末梢血から単離した高度分化巨循環(マクロファージ様)細胞の存在について記載しており、それらは散在したTAM(DTAM)であり得ると、本発明者等は仮定する。本発明者等は、精密孔寸法及び均一な分布を有するセルシーブ(商標)マイクロフィルター(Creatv MicroTech)を使用して、この細胞タイプを単離した。全末梢血7.5mlのセルシーブ(商標)精密濾過は、低圧下で、細胞を損失することなく実施されて、細胞形態の組織学的特定を可能にする。巨細胞がCD14+発現、取り込まれた材料の空胞を示し、また専ら癌患者で見出されるため、本発明者等は、この巨細胞を循環癌関連マクロファージ様細胞(CAML)と定義する(図3〜図7、及び表1)。本発明者等は、健常な個体では見出されないこの細胞集団が、癌の攻撃性に対して予め定義されていない自然免疫応答の頑強な細胞バイオマーカーとして役立ち得ること、並びに化学療法及び放射線療法誘導性応答をモニタリングし得ることを提唱している。循環中にCTCと相互作用するこれらの巨細胞の観察は、患者の自然免疫応答が、CTCの遊走に対して観察可能な効果を有するという証拠を支持する。これらのマクロファージにより発現されるTIE−2陽性マーカーは、腫瘍転移内の新血管形成の細胞開始剤としてのCAMLの役割を示唆する。本発明者等は、CAMLが、循環中にCTCの遊走において関連する役割を果たし得るということを支持するin vivoでの証拠を明らかにした。
[00104]巨融合マクロファージは、多数の組織で見出されるよく理解されていない細胞である。巨融合マクロファージは、外来及び壊死組織の食作用、組織再吸収及び炎症を含む多数の生理学的プロセス及び病理学的プロセスに関与する骨髄系譜に由来する多核細胞のハイブリッドである。CAMLは、拡大した核を呈する巨細胞(CD45+)であり、上皮細胞に特徴的である拡散した細胞質染色:サイトケラチン8、18及び19、並びに上皮細胞接着分子(EpCAM)を示すことを、本発明者等は見出している(図3〜図8)。多重の個々の核をCAMLで見出すことができるが、大きな融合核小体(直径14〜64μm)が一般的である(図3〜図8)。サイトケラチン境界により規定されるCAML細胞質は、長さが21〜300μmの範囲であり、フィルター上では5つの異なる形態額的表現型で見出される(紡錘形、オヤマジャクシ形、円形、楕円形又は無定形)(図3〜図8)。
[00105]これらの細胞の特定は、それらの極度の大きさ、大きな核プロフィール及び細胞質シグナチャーに起因して容易であるが、それらは、非常に不均一な表現型を有する。サイトケラチン、EpCAM及びCD45の発現は全て、発現の欠如から、非常に強烈な発現まで多様である(図8A〜図8H)。この不均一さは、5つの細胞構造、サイズ範囲及び各種核プロフィールでさらに示される(図8A〜図8H)。高いマーカー発現の不均一さは、CAMLが分化の経路に沿って異なる段階を表すか、又は様々な細胞型を有する非特異的な細胞の飲み込みの産物であることを含意する。このことは、マクロファージが多数の細胞表現型へ分化することが可能な非常に柔軟な細胞型であるため驚くべきことではない。
[00106]CAMLがCTC列挙に類似して、癌進行の独立した予後指標として機能し得るということを認識して、本発明者等は、セルシーブ(商標)低圧精密濾過アッセイ(Creatv MicroTech,Inc)及びセルサーチ(登録商標)循環腫瘍細胞試験(Veridex,LLC)を使用して、CAML及びCTCの数を比較した。CTCは、転移疾患を伴う癌患者において、それらの希少さ及び限られた出現(10〜50%)に起因して単離するべき課題となっている。TAM列挙及び表現型検査は、予後の利用性を有し得るが、多数の侵襲性腫瘍バイオプシーを必要とするため、現在のところ原発性から転移性への進行を追跡する逐次実験を欠いている。セルサーチ(登録商標)及びセルシーブ(商標)系により富化されるCTCの列挙を、29名の癌患者由来の血液を使用してセルシーブ(商標)により単離されるCAMLの列挙と直接比較した(図10)。セルサーチ(登録商標)がCTCを富化するのにEpCAM抗体を使用する一方で、セルシーブ(商標)はサイズ排除を使用する。両方の技術が、抗サイトケラチン8、18及び19の抗体パネル、DAPI核染色及び抗CD45の非存在を利用して、CTCを表現型的に特定する。1以上のCTC計数を用いると、セルシーブ(商標)系の感度は72%(29名の患者のうちの21名、乳房=15/21(71%)、前立腺=6/8(75%))であった一方で、セルサーチ(登録商標)系の感度は、58%(29名の患者のうちの15名、乳房=9/21(43%)、前立腺=6/8(75%))であった。CAML捕獲は、試験した試料の97%(29名のうちの28名)で陽性であった(図10)。興味深いことに、唯一のCAML陰性試料が、融合細胞で構成される骨の巨大骨髄系細胞である破骨細胞の形成を阻害する薬物の一種であるビスホスホネートで処理している乳癌患者であった。したがって、CAMLの特異性が、試験した試料に関して100%である場合、CAMLの存在は、広範囲の癌患者に関する転移性疾患の予後指標としての使用のための非侵襲性逐次実験に関する方法を提供し得る。
[00107]転移性疾患の予後指標としての適用可能性に関してCAMLの感度及び特異性を評価するために、本発明者等は、早期〜後期癌患者及び健常対象由来の試料を検査した。76名の患者由来の試料をセルシーブ(商標)マイクロフィルター上で実行した。ステージ分布として、3つの癌:乳癌(n=29)、膵臓癌(n=27)及び前立腺癌(n=20)にわたってステージI(n=8)、ステージII(n=9)、ステージIII(n=13)、ステージIV(n=24)、未知のステージ(n=22)が挙げられた(表S1)。本発明者等は、新たに診断されて未治療の患者(n=36)、並びに非外科的療法を受けた患者(n=40)を包含した(表1)。研究には、良性疾患を有する2名(線維腺腫が1名及び基底細胞癌腫が1名)を含む健常対象(n=30)が包含された。CAMLは、この対照群では見出されなかった(表1)。CAMLは、ステージIII/IV癌を有する癌患者の97%(37名のうち36名)、ステージI/IIのうちの77%(17名のうち13名)、及び癌タイプに関わらず全ての患者の93%(76名のうち71名)で見出された(図11)。CAMLは、患者の85%(前立腺)(図12)、93%(膵臓)(図13)及び97%(乳房)(図14)で見出された。前立腺癌試料におけるCAMLは、20名の前立腺患者のうちの6名がステージIであったという事実におそらく起因して、数がわずかに少なかった。マイクロフィルター上のCTC分析が、試験した患者全てにわたって54%の全体的な陽性を提供したが、CAMLは、同じコホートにわたって93%感度を提供した(図12〜図14及び表1)。様々な疾病を有する患者のさらなる研究が評価されなくてはならないが、これらの見解により、CMALの存在が癌状態の頑強で広く適用可能な評価を提供することができることが実証される。
[00108]
表1.健常対象、並びに、ステージ、癌タイプ及び療法タイプにより分離されるCAML患者データ及びCTC患者データの概要。CTCは、ステージI及びII患者の少ないパーセントで見出される一方で、CAMLは、多くのステージI〜IV患者で見出される。患者間のCTC数は、300%を上回る標準偏差(SD)を伴って非常に可変的である。CAMLは、はるかに低いSD、110%を有し、その数は、ステージ及び治療と相関するようである。
[00109]より多くの試料が収集されると、さらなるCAMLデータが得られた。図15は、乳癌、膵臓癌、前立腺癌及び非小細胞肺癌(NSCLC)に関してステージ分類情報をともに122名の患者に関するCAML計数を提示する。ステージIに関して、1名の膵臓癌患者、及び6名の前立腺癌患者は、いかなるCAMLも有さなかった。ステージIIに関しては、1名の膵臓癌患者、及び1名の前立腺癌患者が、いかなるCAMLも有さなかった。ステージIVに関して、1名の乳癌患者、1名の肺癌患者及び3名の膵臓癌患者は、いかなるCAMLも有さなかった。
[00110]図16A及び図16Bは、それぞれ、今日まで得られた前立腺癌患者データからのCAML及びCTCの数を提示する。ステージ分類情報は、全ての患者に関してはわからなかった。CAMLを有する前立腺癌患者のパーセントは、81%(30/37)であり(図16A)、ここで13名がステージIであるとわかっている。病理学的に規定可能なCTCを有する前立腺癌患者のパーセントは32%(12/37)であった(図16B)。
[00111]図17A及び図17Bは、それぞれ、今日まで得られた膵臓癌患者データからのCAML及びCTCの数を提示する。ステージ分類情報は、全ての患者に関してはわからなかった。CAMLを有する膵臓癌患者のパーセントは、93%(71/76)であり(図17A)、ここで11名がステージIであるとわかっていた。2つの試料が、80よりも大きな病理学的に規定可能なCTCを有した。試料番号13及び53は、それぞれ83及び541個の病理学的に規定可能なCTCを有していた。病理学的に規定可能なCTCを有する前立腺癌患者のパーセントは23%(18/76)であった(図17B)。
[00112]図18A及び図18Bは、それぞれ、今日まで得られた乳癌患者データからのCAML及びCTCの数を提示する。ステージ分類情報は、全ての患者に関してはわからなかった。CAMLを有する乳癌患者のパーセントは、97%(36/37)であり(図18A)、ここで唯一1名がステージIであるとわかっていた。1名のステージIV患者は、彼女がビスホスホネートを摂取していたため、いかなるCAMLも有さなかった。4つの試料が、110よりも大きな病理学的に規定可能なCTCを有した。試料番号17、27及び30は、それぞれ978、682及び707の病理学的に規定可能なCTCを有していた。病理学的に規定可能なCTCを有する乳癌患者のパーセントは、84%(31/37)(図18B)であった。
[00113]図19は、今日まで得られたNSCLC患者データからのCAML及びCTCの数を提示する。ステージ分類情報は、全ての患者に関してはわからなかった。CAMLを有する大腸癌患者のパーセントは、この小試料サイズに関して100%(4/4)であった。病理学的に規定可能なCTCを有する大腸癌患者のパーセントは、25%(1/4)であった。
[00114]図20は、今日まで得られた大腸癌患者データからのCAML及びCTCの数を提示する。全ての患者がステージIVであった。CAMLを有するNSCLC患者のパーセントは、88%(7/8)であった。病理学的に規定可能なCTCを有するNSCLC患者のパーセントは、38%(3/8)であった。
[00115]全てのこれらのデータにおいて、CAMLは、CTCよりもはるかに大きい数の患者で見出された。
[00116]様々な疾病を有する患者のさらなる研究が評価されなくてはならないが、これらの見解により、CMALの存在が癌腫に関する癌状態の頑強で広く適用可能な評価を提供することが実証される。
[00117]本発明者等は、CAMLが腫瘍の部位に始まって、循環へと散在する特殊TAMを表すことを提唱する。このことは、原発性腫瘍部位でTAMを特徴付けるこれまでの出版物、並びにCAMLがCD14+のように見えて、飲み込まれた上皮組織を有し、専ら癌患者で生じるという観察と一致している。CAMLの起源を理解するために、本発明者等は、それらが、循環単球から又は直接DTAMから生じるかどうかを検討した。TAM及び単球はともに、類似したタンパク質マーカーを呈するため、本発明者等は、飲み込まれた臓器特異的マーカー、膵臓患者に関しては膵臓十二指腸ホメオボックス−1(PDX−1)又は前立腺患者に関しては前立腺特異的膜抗原(PSMA)の存在を評価した。PDX−1は、成体内分泌臓器、即ち膵臓細胞で見出される分化及び発生マーカーである。PSMAは、膜糖タンパク質であり、これは、前立腺細胞で高度に発現される。CAMLを単離及び列挙した後、本発明者等は、予め特定したCAMLサンプルをPSMA又はPDX−1で再染色した。PDX−1陽性反応は、膵臓サンプル由来の全てのCAMLで見られた(図21)一方で、PSMAは、前立腺試料由来の全てのCAMLで見出された(図22)。細胞融合又は細片の摂取は、腫瘍部位から離れて行われた可能性がある一方で、循環中の腫瘍細片の不足に加えて高濃度のマーカーにより、これが起きる可能性は低くなっている。代わって、本発明者等は、CAMLがDTAMのサブタイプであること、また染色が貪食壊死細片又は腫瘍部位由来の飲み込まれた腫瘍性細胞から起きるという証拠として、この一連のバイオマーカー染色を解釈する。
[00118]
表2.CAMLを分析するのに使用される細胞マーカー。(+)細胞型の大部分において陽性;(−)細胞型の大部分において陰性;(+/−)このマーカーに関して不均一である細胞集団で、陽性であっても又は陰性であってもよい;(*(星印))膵臓癌患者由来の細胞においてのみ見出される;(‡(ダブルダガー))前立腺癌患者由来の細胞においてのみ見出される;(◆(黒菱形))単球上の小サブセット集団がこのマーカーに関して陽性である;(○(白丸))単球が白血球の亜集団であり、これらのマーカーを発現する。
[00119]図23は、CAMLのH&E染色を示す。乳癌患者由来の試料は、蛍光DAPI及びサイトケラチン染色により特定された。続いて、フィルターをヘマトキシリンにより、及びエオシンYにより再染色した。2つの代表的なCAML細胞を光学顕微鏡下で示す。黒矢印は、CAMLの細胞質内に位置する円形空胞である。白矢印は、CAMLの個々の核、及び続く多核性を示す。(A)3つの目に見える核及び空胞を有する楕円形状のCAML(B)5つの目に見える核を有する円形形状のCAML。
[00120]CAMLがDTAMサブタイプであるかどうかをさらに試験するために、本発明者等は、癌進行及び安定性に関連して、療法レジメンとCAMLの数の一時的な変化を比較した。CAMLが腫瘍部位での細胞障害性に起因した細胞細片の食作用に関連する、即ちTAMに由来する場合には、化学応答性でない患者、又はホルモン療法のみを受けている患者は、さらなる細胞細片を産生せず、したがってCAML数に変化がないと本発明者等は仮定した。逆に、化学療法に応答している患者は、CAMLにおいて増加が見られる。治療上のレジメンの分析により、化学療法のみが、乳癌患者(図24A)及び膵臓癌患者(図24B)においてCAMLレベルの増加に関連して、ホルモン療法も非療法も関連しないことが示された。膵臓癌患者に関して、平均的な化学療法に関するCAMLは、16.4個のCAMLであり、療法なしに関しては、4.1個である。腫瘍サイズにおいてあまり変化を示さないはずである非治療患者及びホルモン治療患者は、0.4〜0.6個未満/血液1mLの少ない数のCAMLを有することを、本発明者等は見出している(図24A〜図24B)。逆に、化学療法レジメンが使用されていた場合、CAML数は3.9/mLに増加した。これらのデータにより、CAMLは、化学療法により引き起こされる細胞細片の程度に対して細胞特異的な免疫応答を定量化できる腫瘍部位での食作用の高感度表示を提供し得ると示唆される。
[00121]CTCは、腫瘍部位で始まり、末梢血中を循環して、転移部位を播種する能力を有する。しかしながら、CTC剥離及び循環系への侵入に関する経路は、複雑なプロセスである。本発明者等は、CTC/CAML相互作用の証拠に関して、患者試料から単離したCAMLを分析した。CTCは、72名の患者のうちの3名において、転移性疾患においては全てでCAMLに結合していることが見出された(図25A〜図25C)。さらに、CAMLの3つの事例が、腫瘍性/CTC表現型を有するようである飲み込まれた細胞で見出された(図25D)。患者の7%を代表して、二重ペアCTC及びCAMLの観察される相互作用は、2つの可能性を示している。まず、これらの細胞は循環中に付着し、CAMLが血液中の癌細胞に対して活性な免疫応答であることを含意している。次に、これらの細胞は原発性腫瘍で結合し、循環中に一緒に散在し、血管内侵入の類似の経路を含意する。いずれの場合でも、細胞のこのペア形成により、CAMLが、癌患者の末梢血中で癌細胞遊走に対する免疫応答において役割を果たし得ることが示唆される。
[00122]循環単球は、リンパ節、骨髄、ほとんどの臓器を含む身体の任意の組織区画に、さらには血液脳関門を横切って入る能力を有する。新生血管潜在性を有する血管新生内皮前駆細胞(EPC)は、マクロファージに由来することが可能であり、TIE−2+(CD202b)マクロファージは、腫瘍血管化に複雑に関与する。最近のin vitro実験及びマウスin vivo実験により、CD14+/CD11c+単球に由来するEPCは、血管新生促進活性が可能なCD146+/TIE−2+内皮細胞へ分化することがわかっている。CAMLがEPC様紡錘形表現型を呈するため、本発明者等は、この経路の証拠に関してCAMLを分析した。CAML陽性試料を特定した後、本発明者等は、単球マーカーであるCD11c及びCD14、並びに血管新生内皮マーカーであるCD146又はTIE−2のパネルでCAMLを染色した(図26A〜図26D)。本発明者等は、単球マーカー及び内皮マーカーの両方に関して陽性であるCAMLを観察した。単球マーカーCD11cは、最も反応性が高く、染色した全てのCAMLで見出された一方で、二次単球マーカーCD14は、最も反応性が低く、時折陰性であった。血管新生促進マーカー(TIE−2)及び内皮マーカー(CD146)は、CAMLで陽性に染色したが、染色強度は断続的であった。内皮/単球重複の見解は、循環単球が高い形態学的及びマーカー不均一性を有するため、驚くべきことではない。今日でさえ、内皮細胞、骨髄由来細胞及び単球細胞が重複マーカーを発現し、類似の発生経路を有するため、分類に関して単核性食細胞系について激論されている。それにも関わらず、CD14陽性細胞上のCD146又はTIE−2の存在は、新生血管潜在性が可能な特殊血管新生促進マクロファージを示している。
[00123]多くの研究がCTCの散在に焦点を当ててきたが、TAMは、転移の播種、増殖及び新血管形成に関与し得る。これまでの研究は、マクロファージの補助を介した腫瘍細胞の血管浸潤に関する証拠を提供する一方で、本発明者等の結果はまたここで、循環中の腫瘍細胞とのマクロファージ相互作用の証拠を供給する。本発明者等は、原発性腫瘍に由来するCAMLが循環中に散在すると仮定する。本発明者等はまた、CAMLが、CTCに結合し、CTCに付着した状態で循環を介して遊走し、おそらく連動して散在することを示す。最終的に、本発明者等は、血管新生促進TIE−2/CD146発現CAMLについて記載しており、転移性微小環境を新血管形成する能力を示している。これらのデータにより、血管新生促進細胞がCTCに結合した状態で遊走するという臨床的証拠が提供され、CTCの血管内侵入と、遊走と、溢出との間の関連性を示唆する。
CAML及びCTCの捕獲
[00124]体液中に存在する他の細胞よりも大きい、及び/又は柔軟性が低い細胞は、体液を濾過することにより収集され得る。例えば、状態を示す標的とされる細胞は、標的細胞が通過するには小さすぎるが、他の細胞が通過するのには十分大きな開口部を有するフィルターに体液を通すことにより収集され得る。いったん収集されると、標的細胞の任意数の分析が実施され得る。かかる分析としては、例えば、特定すること、計数すること、マーカーの発現を特徴付けること、分子分析を得ること、及び/又は収集した細胞を培養することが挙げられ得る。
[00125]CAML、病理学的に規定可能なCTC及びアポトーシスCTCは、赤血球及びほとんどの白血球よりも大きい。精密孔サイズ及び孔分布を有する精密マイクロフィルターを使用することにより、高い捕獲効率及び低い標準偏差を提供することが示されている。セルシーブ(商標)マイクロフィルター(Creatv MicroTech)は、精密マイクロフィルターの一例である。セルシーブ(商標)マイクロフィルターは、透明及び非蛍光であり、それらを顕微鏡画像分析にとって理想的なものにしている。7〜8ミクロンの孔サイズは、全ての赤血球及び白血球の99.99%を排除した。均一な孔サイズ及び分布を生じるマイクロフィルターを製造する方法は、国際公開第2011/139445号パンフレット及び国際出願PCT/US12/66390に記載されており、それらはともに、その全体が参照により本明細書に援用される。トラックエッチ法により作製されるマイクロフィルターは、重複することができるランダムに位置する孔を有し、効果的に大きな孔をもたらす。それらは、幾らかCAML及びCTCを損失し得る。
[00126]多くの他の方法が、CTCの捕獲に関して存在する。また、CAMLを捕獲するのに採択することができるものもある。それらは一般的に、以下のカテゴリーに分類される:
CAMLは、血液細胞の大部分と比較して大きいため、任意のサイズベースの方法が、CAMLを捕獲するのに適している。マイクロフィルターは、CAML及びCTCの捕獲にとって理想的である。サイズにより大きな細胞を選別して、選択して、グループ分けして、捕捉して、濃縮するか、又は小さな細胞を排除するマイクロ流体チップ技術もまた適切である。
免疫捕獲は、CAMLの選択又は他の細胞の排除のための抗体でコーティングされた強磁性流体、磁気ビーズ、マイクロ流体チップ等を使用する。
赤血球溶解はまた、CAMLを収集するのにも使用することができる。得られた試料容積は、多重スライドガラス上でのプレーティングを必要とする。
FICOLL
フローサイトメトリー
様々な生物学的及び物理学的原理を利用する様々なマイクロ流体チップ。
臨床的実用性の概要
[00127]これらの結果は、CAMLが癌の存在の頑強な指標を提供するという発想を支持する。
[00128]CAMLの実用性の感度及び特異性は、CTCの同時検出と組み合わせて、さらに改善させることができる。
[00129]癌スクリーニングは、徴候又は症状を有さず、前症候性又は未認識症候性疾患を有する個体において、未認識疾患を特定するのに集団で使用される戦略である。したがって、スクリーニング試験は、それらが一見良好な健康の個人に対して実施されるという点で幾らか特有である。スクリーニング試験は、診断試験ではない。診断試験は、疾患を有することが疑わしい個体において、疾患の存在を確認又は決定するように実施される手順である。
[00130]CAMLは、マンモグラフィー、PSA及びCA125のような他のスクリーニング技法を確認するためのさらなる非侵襲的診断法を提供するために癌診断法として使用され得る。
[00131]CAMLは、ステージI及びIIの癌で見出すことができるため、CAMLは、肺、膵臓、大腸及び早期検出方法を有さない他の癌に関して、特に高い危険性の患者についての上皮起源の癌腫の早期検出に関するスクリーニングとして使用され得る。癌のタイプの特異性は、様々な癌部位特異的マーカーに関して染色することにより決定することができる。幾つかの例は、(i)前立腺癌を特異的に特定するためのPSMAに対する抗体の使用、(ii)肺癌を特異的に特定するためのPDX−1に対する抗体の使用、(iii)卵巣癌に関するCA125に対する抗体、及び(iv)神経膠腫を特定するためのクロロトキシンである。
[00132]同様に、CAMLを使用して、癌が寛解した場合に癌の早期再発を確認することができる。現在は、CT及びMRIを使用して、患者の腫瘍をモニタリングして、腫瘍が、差異に気がつくように実質的にそのサイズを変化させることを必要とする。したがって、ほんのわずかなサイズ変化が起きる場合に、患者は、治療を開始する際に貴重な時間を損失し得る。CAMLは、単独で又はCTCと組み合わせて、癌の再発の早期検出を提供することができる。CAML及びCTCの非侵襲性血液試験は、CT及びMRIよりも費用がはるかに安い。
[00133]CAMLを追跡する能力は、壊死及び化学療法又は放射線療法応答を日常的にモニタリングするための新規機会を提供する。化学療法が作動していない場合、CAML数は増加しない。これは、CTC検出と並行して使用することができる。治療が作動している場合、病理学的に規定可能なCTCの数が減少し、アポトーシスCTCの数が増加する。しかしながら、CTCは、必ずしも検出することができるとは限らない。CTCがCAMLと同時に検出される場合、感度及び特異性を改善することができる。多くの癌に関して、多数の化学療法剤が存在する。患者が化学療法剤の1つのタイプに応答していない場合、患者は迅速に別のタイプに切り替えることができる。
[00134]CAMLはまた、癌のサブタイピング又は遺伝子突然変異、転座又は増幅を確定するのに潜在的に使用され得る。各CAMLにおいて多数の癌性核が存在する。したがって、遺伝子突然変異、遺伝子欠陥、遺伝子転座に関する核の分子分析は、治療を決定するための情報を提供することができる。ある特定の遺伝子突然変異、転座又は増幅を具体的に標的とする薬物が存在する。CAMLは、CTCと一緒に又は並行して、分子分析に使用することができる。
[00135]循環単球は、リンパ節、骨髄、ほとんどの臓器を含む身体の任意の組織区画に、さらには血液脳関門を横切って入る能力を有する。CAMLの検出は血液に限定されず、リンパ節、骨髄、脳脊髄液、ほとんどの臓器及び尿で見出すことができる。
[00136]CTCの検出に通常使用される血液の容量は、7.5mLである。より大きな容量の血液は、より高い感度及び一貫性を提供するが、3.5mLのようなより小さな容量で十分であり得る。多くのCTC検出方法に関して、より大きな容量の血液は、様々な理由で実用的ではない。しかしながら、CTC及び/又はCAMLを捕獲するための血液の精密濾過により、より柔軟に試料サイズを増加させることが可能となる。50mLの血液容量は、160,000個の孔を有するセルシーブ(商標)マイクロフィルターを使用して首尾よくスクリーニングされることが示されている。CAMLを捕獲するための血液の推奨容量は、7.5ml又はそれ以上である。

Claims (49)

  1. 癌に関して対象をスクリーニングする方法であって、対象由来の生物学的試料中で循環癌関連マクロファージ様細胞(CAML)を検出するステップを含む方法。
  2. CAMLが前記生物学的試料中で検出される場合、前記対象が、癌腫又は固形腫瘍を潜在的に有すると特定される、請求項1に記載の方法。
  3. CAMLが前記生物学的試料中で検出される場合、前記対象が、癌腫又は固形腫瘍を有すると特定される、請求項1に記載の方法。
  4. 前記生物学的試料中で循環腫瘍細胞(CTC)を検出するステップをさらに含む、請求項1に記載の方法。
  5. 対象において癌を診断する方法であって、対象由来の生物学的試料中でCAMLを検出するステップを含み、CAMLが前記生物学的試料中で検出される場合、前記対象が癌であると診断される方法。
  6. 前記生物学的試料中でCTCを検出するステップをさらに含み、CAML及びCTCが前記生物学的試料中で検出される場合、前記対象が癌であると診断される、請求項5に記載の方法。
  7. 対象において癌の再発を検出する方法であって、癌に関してすでに治療した対象由来の生物学的試料中でCAMLを検出するステップを含み、CAMLが前記生物学的試料中で検出される場合、癌の再発が検出される方法。
  8. 前記生物学的試料中でCTCを検出するステップをさらに含み、CAML及びCTCが前記生物学的試料中で検出される場合、癌の再発が検出される、請求項7に記載の方法。
  9. 対象において癌の診断を確認する方法であって、癌であると診断された対象由来の生物学的試料中でCAMLを検出するステップを含み、CAMLが前記生物学的試料中で検出される場合、癌の診断が前記対象において確認される方法。
  10. 前記生物学的試料中でCTCを検出するステップをさらに含み、CAML及びCTCが前記生物学的試料中で検出される場合、癌の診断が前記対象において確認される、請求項9に記載の方法。
  11. 初期の癌診断が、マンモグラフィー、PSA試験又はCA125の存在によるものであった、請求項9又は10に記載の方法。
  12. 前記対象が、癌を有する疑いがある対象である、請求項1又は5に記載の方法。
  13. CAMLが、サイズ排除方法、赤血球溶解、FICOLL、マイクロ流体チップ、及びフローサイトメトリー、又はそれらの組合せからなる群から選択される1つ又は複数の手段を使用して検出される、請求項1、5、7又は9のいずれか一項に記載の方法。
  14. 前記サイズ排除方法が、約7〜8ミクロンの孔サイズを有するマイクロフィルターの使用を含む、請求項13に記載の方法。
  15. 前記マイクロフィルターが、精密孔配置及び均一な孔分布を有する、請求項14に記載の方法。
  16. CAML及びCTCが、約7〜8ミクロンの孔サイズを有するマイクロフィルターを使用して同時に検出される、請求項4、6、8又は10のいずれか一項に記載の方法。
  17. 前記マイクロフィルターが、精密孔配置及び均一な孔分布を有する、請求項16に記載の方法。
  18. CAMLが、物理的サイズベースの選別、流体力学的サイズベースの選別、グループ分け、捕捉、免疫捕獲、大細胞の濃縮、又はサイズに基づく小細胞の排除に基づいて、マイクロ流体チップを使用して検出される、請求項1、5、7又は9のいずれか一項に記載の方法。
  19. CAMLが、セルシーブ(商標)低圧精密濾過アッセイを使用して検出される、請求項1、5、7又は9のいずれか一項に記載の方法。
  20. 前記生物学的試料が、末梢血、血液、リンパ節、骨髄、脳脊髄液、組織及び尿からなる群から選択される1つ又は複数である、請求項1、5、7又は9のいずれか一項に記載の方法。
  21. 前記生物学的試料が末梢血である、請求項1、5、7又は9のいずれか一項に記載の方法。
  22. 前記癌が固形腫瘍である、請求項1、5、7又は9のいずれか一項に記載の方法。
  23. 前記癌が、ステージI、ステージII、ステージIII又はステージIVの癌である、請求項1、5、7又は9のいずれか一項に記載の方法。
  24. 前記癌が上皮細胞癌である、請求項1、5、7又は9のいずれか一項に記載の方法。
  25. 前記癌が、乳癌、前立腺癌、肺癌、膵臓癌又は大腸癌である、請求項1、5、7又は9のいずれか一項に記載の方法。
  26. 癌治療の効力をモニタリングする方法であって、(a)癌治療前に、対象由来の生物学的試料中でCAMLの数を決定するステップと、(b)(a)で決定したCAMLの前記数を、治療後の1つ又は複数の時点で同じ対象由来の類似する生物学的試料から決定したCAMLの数と比較するステップとを含む方法。
  27. CAMLの前記数における変化が、治療効力の指標である、請求項26に記載の方法。
  28. 前記変化が増加である、請求項27に記載の方法。
  29. 前記変化が減少である、請求項27に記載の方法。
  30. 前記癌治療が、化学療法又は放射線療法である、請求項26に記載の方法。
  31. (c)(a)の前記生物学的試料中でCTCの数を決定するステップと、(d)(c)で決定したCTCの前記数を(b)の前記生物学的試料から決定したCTCの数と比較するステップとをさらに含む、請求項26に記載の方法。
  32. CAMLの前記数が、サイズ排除方法、赤血球溶解、FICOLL、マイクロ流体チップ、及びフローサイトメトリー、又はそれらの組合せからなる群から選択される1つ又は複数の手段を使用して決定される、請求項26に記載の方法。
  33. 前記サイズ排除方法が、約7〜8ミクロンの孔サイズを有するマイクロフィルターの使用を含む、請求項32に記載の方法。
  34. 前記マイクロフィルターが、精密孔配置及び均一な孔分布を有する、請求項33に記載の方法。
  35. CAML及びCTCの前記数が、約7〜8ミクロンの孔サイズを有するマイクロフィルターを使用して同時に決定される、請求項31に記載の方法。
  36. 前記マイクロフィルターが、精密孔配置及び均一な孔分布を有する、請求項35に記載の方法。
  37. CAMLの前記数が、物理的サイズベースの選別、流体力学的サイズベースの選別、グループ分け、捕捉、免疫捕獲、大細胞の濃縮、又はサイズに基づく小細胞の排除に基づいて、マイクロ流体チップを使用して決定される、請求項26に記載の方法。
  38. CAMLの前記数が、セルシーブ(商標)低圧精密濾過アッセイを使用して決定される、請求項26に記載の方法。
  39. 前記生物学的試料が、末梢血、血液、リンパ節、骨髄、脳脊髄液、組織及び尿からなる群から選択される1つ又は複数である、請求項26に記載の方法。
  40. 前記生物学的試料が末梢血である、請求項26に記載の方法。
  41. 前記癌が固形腫瘍である、請求項26に記載の方法。
  42. 前記癌が、ステージI、ステージII、ステージIII又はステージIVの癌である、請求項26に記載の方法。
  43. 前記癌が上皮細胞癌である、請求項26に記載の方法。
  44. 前記癌が、乳癌、前立腺癌、肺癌、膵臓癌又は大腸癌である、請求項26に記載の方法。
  45. 以下の特徴:
    (a)約14〜64μmのサイズを有する大異型核、
    (b)拡散し、又は空胞及び/若しくは摂取材料に付随するサイトケラチン8、18及び19のうちの1つ又は複数の発現、
    (c)約20ミクロン〜約300ミクロンの範囲の細胞サイズ、
    (d)紡錘形、オタマジャクシ形、円形、楕円形及び無定形からなる群から選択される形態学的形状、及び
    (e)CD45陽性表現型
    を有する単離循環癌関連マクロファージ様細胞(CAML)。
  46. 以下のさらなる特徴:
    (f)ほぼ均一な分布を有する拡散性EpCAMの発現、
    (g)原発性腫瘍の1つ又は複数のマーカーの発現、
    (h)単球CD11C及びCD14マーカーの発現、及び
    (i)内皮CD146、CD202b及びCD31マーカーの発現
    のうちの1つ又は複数を有する、請求項45に記載の単離細胞。
  47. 前記さらなる特徴のそれぞれを有する、請求項46に記載の単離細胞。
  48. 以下の特徴:
    (a)癌様核、
    (b)線維状パターンを有するサイトケラチン8、18及び19のうちの1つ又は複数の発現、及び
    (c)CD45陰性表現型
    のうちの1つ又は複数を有する病理学的に規定可能な単離循環腫瘍細胞(CTC)。
  49. 以下の特徴:
    (a)癌様核、
    (b)スポットの形態で断片化されているサイトケラチン8、18及び19のうちの1つ又は複数の発現、及び
    (c)CD45陰性表現型
    のうちの1つ又は複数を有する単離アポトーシス循環腫瘍細胞(CTC)。
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