JP2015521855A - 豆類タンパク質製品を使用したフローズンデザートミックス - Google Patents

豆類タンパク質製品を使用したフローズンデザートミックス Download PDF

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Abstract

少なくとも約60重量%(N?6.25)d.b.、好ましくは少なくとも約90重量%のタンパク質含量を有し、約4.4未満のpH値において可溶性であり、そのようなpH値において熱安定性である豆類タンパク質製品、または代替的に約6〜約8のpHにpH調整され、さらに製品を乾燥させるか、沈殿した豆類タンパク質物質を回収して乾燥させるか、製品を熱処理した後乾燥させるか、または製品を熱処理し、沈殿した豆類タンパク質物質を回収して乾燥させること、により処理されたものが、乳製品類似物、乳製品代替物または植物/乳製品ブレンドフローズンデザートミックスのタンパク質成分を少なくとも部分的に提供するのに使用される。

Description

関連出願の相互参照
本出願は、35 USC 119(e)に基づいて、2012年7月9日出願の米国仮特許出願第61/669,292号の優先権を主張する。
発明の分野
本発明は、乳製品不使用製品(non-dairy products)を含めたフローズンデザート製品の調製において使用されるミックスであって、豆類(pulse)タンパク質製品、特に単離物を用いて調製されたミックスに関する。
発明の背景
本譲受人に譲渡された、その開示を参照により本明細書に組み込む2011年5月9日出願の米国特許出願第13/103,528号(2011年11月10日公開の米国特許出願公開第2011-0274797号)、2011年11月4日出願の同第13/289,264号(2012年5月31日公開の米国特許出願公開第2012/0135117号)、2012年7月24日出願の同第13/556,357号および2013年1月7日出願の同第13/642,003号において、少なくとも約60重量%(N×6.25)d.b.、好ましくは少なくとも約90重量%、より好ましくは少なくとも約100重量%のタンパク質含量を有する豆類タンパク質製品であって、低pH値において好ましくは透明な、熱安定性の溶液を生じ、したがって、タンパク質が沈殿(precipitation)することなく、特にソフトドリンクおよびスポーツドリンク、ならびにその他の水溶液系のタンパク質強化に使用することができる豆類タンパク質製品の製造が記載されている。
該出願において記載された豆類タンパク質製品は、他の豆類タンパク質製品には見られない特有のパラメータの組合せを有する。該製品は、約4.4未満の酸性pH値における水溶液に完全に可溶性であり、該pH範囲内で熱安定性であり、該製品の水溶液の熱処理を可能にする。製品の完全な可溶性を考慮すると、タンパク質を溶液または懸濁液中に維持するのに、安定剤やその他の添加物は必要とされない。
一態様における豆類タンパク質製品は、
(a)カルシウム塩水溶液、好ましくは塩化カルシウム水溶液を用いて豆類タンパク質源を抽出し、タンパク質源から豆類タンパク質を可溶化(solubilization)させ、豆類タンパク質水溶液を形成するステップ、
(b)豆類タンパク質水溶液を残留豆類タンパク質源から分離するステップ、
(c)任意選択で、豆類タンパク質水溶液を希釈するステップ、
(d)豆類タンパク質水溶液のpHを約1.5〜約4.4、好ましくは約2〜約4のpHに調整し、酸性化豆類タンパク質水溶液を生成するステップ、
(e)任意選択で、酸性化豆類タンパク質水溶液がまだ清澄(clear)でない場合に、酸性化豆類タンパク質水溶液を清澄化するステップ、
(f)任意選択で、選択膜技術を使用することによりイオン強度を実質的に一定に維持しながら、酸性化豆類タンパク質水溶液を濃縮するステップ、
(g)任意選択で、濃縮された豆類タンパク質溶液をダイアフィルトレーションする(diafiltering)ステップ、および
(h)任意選択で、濃縮され、任意選択でダイアフィルトレーションされた豆類タンパク質溶液を乾燥させるステップ
を含む方法により製造される。
豆類タンパク質製品は、好ましくは、少なくとも約90重量%、好ましくは少なくとも約100重量%のタンパク質含量を有する単離物である。
任意選択で、分離ステップ(b)をpH調整ステップ(d)の後に行ってもよい。
本譲受人に譲渡され、その開示を参照により本明細書に組み込む、2012年7月10日出願の米国仮特許出願第61/669,845号において、前述の米国特許出願第13/103,528号、同第13/289,264号、同第13/556,357号および同第13/642,003号から得られた、任意選択で濃縮され、任意選択でダイアフィルトレーションされたタンパク質水溶液、または前述の米国特許出願第13/103,528号、同第13/289,264号、同第13/556,357号および同第13/642,003号の方法からの乾燥された豆類タンパク質製品を再水和すること(rehydrating)により調製される溶液が、約6から約8、好ましくは約6.5〜約7.5の範囲内のpHに調整され、得られた産物を乾燥させるか、または形成された沈殿物を分離し乾燥させる。それにより提供される豆類タンパク質製品は、すっきりしたフレーバーを有し、中性または中性付近の条件下での食品用途に有用である。
したがって、前述の米国特許出願第61/669,845号に記載された発明の一態様において、豆類タンパク質製品を製造する方法であって、
(a)約4.4未満のpHにおける水性媒体に完全に可溶性であり、そのpH範囲において熱安定性である、少なくとも約60重量%(N×6.25)d.b.のタンパク質含量を有する豆類タンパク質製品の水溶液を用意するステップ、
(b)該溶液のpHを約pH6〜約8、好ましくは約6.5〜約7.5に調整するステップ、および
(c)任意選択で、pH調整された試料(sample)全体を乾燥させるステップ、または
(d)任意選択で、沈殿した豆類タンパク質物質を回収し乾燥させるステップ、または
(e)任意選択で、pH調整された溶液を熱処理し、次いで試料全体を乾燥させるステップ、または
(f)任意選択で、pH調整された溶液を熱処理した後、沈殿した豆類タンパク質物質を回収し乾燥させるステップ
を含む方法が提供される。
U.S.61/669,845に記載された発明の別の態様において、上述の米国特許出願の手順にしたがって製造された濃縮豆類タンパク質溶液を処理して、本明細書において提供されるpH調整された豆類タンパク質製品を製造することができる。したがって、U.S.61/669,845に記載された発明のさらなる態様では、豆類タンパク質製品を製造する方法であって、
(a)カルシウム塩水溶液、特に塩化カルシウム水溶液を用いて豆類タンパク質源を抽出し、タンパク質源から豆類タンパク質を可溶化させ、豆類タンパク質水溶液を形成するステップ、
(b)豆類タンパク質水溶液を残留タンパク質源から分離するステップ、
(c)任意選択で、豆類タンパク質水溶液を希釈するステップ、
(d)豆類タンパク質水溶液のpHを約1.5〜約4.4、好ましくは約2〜約4のpHに調整し、酸性化豆類タンパク質水溶液を生成するステップ、
(e)任意選択で、選択膜技術を使用することによりイオン強度を実質的に一定に維持しながら、酸性化豆類タンパク質水溶液を熱処理するステップ、
(f)任意選択で、選択膜技術を使用することによりイオン強度を実質的に一定に維持しながら、酸性化豆類タンパク質水溶液を濃縮するステップ、
(g)任意選択で、濃縮された豆類タンパク質溶液をダイアフィルトレーションするステップ、
(h)任意選択で、濃縮された豆類タンパク質溶液を低温殺菌(pasteurizing)して、微生物負荷(microbial load)を低減するステップ、
(i)豆類タンパク質水溶液のpHを約pH6〜約8、好ましくは約6.5〜約7.5に調整するステップ、および
任意選択で、pH調整された試料全体を乾燥させるステップ、または
任意選択で、沈殿した豆類タンパク質物質を回収し乾燥させるステップ、または
任意選択で、pH調整された溶液を熱処理した後、試料全体を乾燥させるステップ、または
任意選択で、pH調整された溶液を熱処理した後、沈殿した豆類タンパク質物質を回収し乾燥させるステップ
を含む方法が提供される。
発明の概要
前述の米国特許出願第13/103,528号、同第13/289,264号、同第13/556,357号、同第13/642,003号および同第61/669,845号に記載された新規な豆類タンパク質製品を、乳製品不使用製品または乳製品および植物原材料のブレンドである製品を含むフローズンデザートミックス中で、乳、大豆類またはその他の源に由来する従来のタンパク質性物質の少なくとも部分的な代替物として効果的に使用して、良好なフレーバー特性を有するフローズンデザートミックスを提供することができることが今や見出された。そのようなフローズンデザートミックスを次いでフローズンデザート製品の調製において凍結させることができ、該製品もやはり良好なフレーバー特性を有する。そのようなフローズンデザート製品には、スプーンなどですくうことができる(scoopable)フローズンデザート、ソフト(soft serve)フローズンデザートおよび、スティック付きまたは無しで提供されるモールド成形または押出成形製品などのフローズンノベルティ製品(frozen novelty products)が含まれるが、これらに限定されない。そのようなフローズンデザート製品は、フローズンデザートミックスと組み合わせて、シロップ、果物、ナッツおよび/もしくは他の粒状物、またはフローズンノベルティ製品の場合にはコーティングなどの、任意の様式の含有物を含有することができる。
ごく一般的に述べると、乳製品、乳製品不使用またはブレンドであろうと、フローズンデザートミックスはすべて、典型的には水、タンパク質、脂肪、着香料(flavourings)、甘味料(sweetener)およびその他の固形分を、安定剤(stabilizer)および乳化剤とともに含む。これらの成分の割合は、フローズンデザート製品の所望の組成に応じて変動する。乳製品類似物(dairy analogue)または乳製品代替物(dairy alternative)または植物/乳製品(plant/dairy)フローズンデザートミックスから調製することのできる乳製品類似物または乳製品代替物または植物/乳製品ブレンドのフローズンデザート製品の範囲は、乳製品フローズンデザートミックスから調製することのできる乳製品フローズンデザート製品の範囲と同等であると考えられる。
様々な乳製品フローズンデザートについて推奨されるミックス組成は、http://www.uoguelph.ca/foodscience/dairy-science-and-technology/dairy-products/ice-cream/ice-ream-formulations/suggested-mixes(H.Douglas Goff教授、Dairy Science and Technology Education Series、University of Guelph、Canada)において見出すことができる。いくつかの多様な種類の乳製品フローズンデザートミックス間の組成における差異を例示するために、この出典からの組成見本を下の表1〜6に示す。
Figure 2015521855
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上述のように、フローズンデザートミックス中の成分の割合は、乳製品フローズンデザートミックス中の成分の割合と同様に変動しうる。乳製品フローズンデザートミックスは、乳製品の脂肪およびタンパク質/固形分を利用する。フローズンデザートミックスは、乳製品不使用であってもよく、乳製品および植物原材料のブレンドを利用していてもよい。
フローズンデザートミックス配合において使用される原材料の典型的な種類を下に記載する。挙げないその他の種類の原材料もまたフローズンデザートミックス配合において使用することができる。
フローズンデザートミックスに使用される脂肪源は、任意の好都合な食品グレードの乳製品または植物由来脂肪源、または脂肪源のブレンドとすることができる。適切な脂肪源には、乳、クリーム、バターオイル、豆乳、大豆油、ヤシ油およびパーム油が含まれるが、これらに限定されない。ある原材料は、配合物に複数の成分を供給しうることに注意すべきである。例えば、配合物中に乳または豆乳を含めると、脂肪、タンパク質、その他の固形分および水が供給される。フローズンデザートミックス中の脂肪レベルは、約0〜約30重量%、好ましくは約0〜約18重量%の範囲とすることができる。
フローズンデザートミックスに使用されるタンパク質源は、任意の好都合な食品グレードの乳製品または植物由来タンパク質源またはタンパク質源ブレンドであってよい。適切なタンパク質源には、クリーム、乳、脱脂粉乳、乳清タンパク質濃縮物、乳清タンパク質単離物、大豆類タンパク質濃縮物および大豆類タンパク質単離物が含まれるが、これらに限定されない。上述のように、ある原材料は、タンパク質を含めた複数の成分を配合物に供給することがある。フローズンデザート中のタンパク質レベルは、約0.1〜約18重量%、好ましくは約0.1〜約6重量%の範囲であってよい。
フローズンデザートミックス中に使用される1種または複数の甘味料の選択およびレベルが、フローズンデザート製品の甘さ、カロリー値、およびテクスチャーなどの要素に影響を及ぼしうる。ショ糖、コーンシロップ由来原材料、糖アルコール、スクラロースおよびアセスルファムカリウムを含むがこれらに限定されない多様な甘味料をフローズンデザートミックス中に利用することができる。最終製品において所望の品質を得るために、甘味料のブレンドがよく使用される。フローズンデザートミックス中に添加された甘味料の総レベルは、約0〜約45重量%、好ましくは約0〜約35重量%の範囲とすることができる。
フローズンデザートミックス中に使用される安定剤として、ローカストビーンガム、グアーガム、カラギーナン、カルボキシメチルセルロースおよびゼラチンが挙げられるが、これらに限定されない。フローズンデザートミックス中の安定剤レベルは、約0%〜約3%、好ましくは約0%〜約1%とすることができる。
フローズンデザートミックス中に使用される乳化剤として、卵黄、モノグリセリド、ジグリセリドおよびポリソルベート80が挙げられるが、これらに限定されない。フローズンデザートミックス中の乳化剤レベルは、約0%〜約4%、好ましくは約0%〜約2%の範囲とすることができる。
本発明において、フローズンデザートミックス組成物にタンパク質を供給するのに使用されるタンパク質原材料は、上述の新規な豆類タンパク質製品により少なくとも部分的に置き換えられる。
発明の全般的な説明
ここで使用される豆類タンパク質製品を提供する方法の最初のステップは、豆類タンパク質を豆類タンパク質源から可溶化させるステップを含む。本発明を適用することができる豆類には、レンズ豆、ひよこ豆、乾燥えんどう豆(peas)および乾燥ビーン(beans)が含まれるが、これらに限定されない。豆類タンパク質源は、豆類または任意の豆類製品または豆類の加工に由来する副産物とすることができる。例えば、豆類タンパク質源は、場合によりさやをむいた豆類を粉砕することにより調製された粉であってもよい。別の例として、豆類タンパク質源は、豆類のさやをむき粉砕した後、さやをむいて粉砕した材料をでんぷんに富む画分およびタンパク質に富む画分に風力分級することにより形成されたタンパク質に富む豆類の画分であってもよい。豆類タンパク質源から回収された豆類タンパク質製品は、豆類中に天然に存在するタンパク質であってもよく、またはタンパク質性物質は、遺伝子操作により改変されたが天然タンパク質の特徴的な疎水性および極性を有するタンパク質であってもよい。
豆類タンパク質源物質からのタンパク質の可溶化は、塩化カルシウム溶液を使用することで最も都合よく行うことができるが、その他のカルシウム塩の溶液を使用してもよい。さらに、マグネシウム塩など、他のアルカリ土類金属化合物を使用することができる。さらに、豆類タンパク質源からの豆類タンパク質の抽出は、カルシウム塩溶液を塩化ナトリウムなど、別の塩溶液と組み合わせて使用することで行うことができる。さらに、豆類タンパク質源からの豆類タンパク質の抽出を、水、または塩化ナトリウムなどの、その他の塩溶液を使用して行い、その後、抽出ステップにおいて生じた豆類タンパク質水溶液にカルシウム塩を添加することができる。カルシウム塩を添加した際に形成した沈殿物を、その後の処理の前に除去する。
カルシウム塩溶液濃度が増加するにつれ、豆類タンパク質源からのタンパク質の可溶化の程度が、最初に、最高値に達するまで増加する。その後に塩濃度が増加しても、可溶化されるタンパク質の総量は増加しない。最大のタンパク質可溶化をもたらすカルシウム塩溶液濃度は、関与する塩に依存して変動する。約1.0M未満、より好ましくは約0.10〜約0.15Mの値の濃度値を利用することが通常好ましい。
バッチ処理法では、タンパク質の塩による可溶化は、約1℃〜約100℃、好ましくは約15℃〜約65℃、より好ましくは約20℃〜約35℃の温度で行い、好ましくは可溶化時間を減少させるために撹拌を伴い、可溶化時間は通常約1〜約60分である。オーバーオールで高い製品収率をもたらすため、豆類タンパク質源から実質的に実行可能な限り多くのタンパク質を抽出するように可溶化を行うことが好ましい。
連続式処理法では、豆類タンパク質源からのタンパク質の抽出は、豆類タンパク質源からタンパク質の連続的抽出を行うのに合った任意の様式で行われる。一実施形態では、豆類タンパク質源をカルシウム塩溶液と連続的に混合し、その混合物を、本明細書に記載するパラメーターに応じて所望の抽出を行うのに十分な滞留時間が得られる長さを有するパイプまたは導管を通して、その滞留時間が得られる流速で、輸送する。そのような連続式手順では、塩による可溶化ステップを、約1分〜約60分の時間行い、好ましくは豆類タンパク質源から実質的に実行可能な限り多くのタンパク質を抽出するように可溶化を行う。連続式手順における可溶化は、約1℃と約100℃の間、好ましくは約15℃と約65℃の間、より好ましくは約20℃と約35℃の間の温度で行う。
抽出は通常、約4.5〜約11、好ましくは約5〜約7のpHで行う。抽出系(豆類タンパク質源およびカルシウム塩溶液)のpHは、任意の好都合な食品グレードの酸、通常塩酸もしくはリン酸、または食品グレードのアルカリ、通常水酸化ナトリウムを適宜使用することにより、抽出ステップにおいて使用するために約4.5〜約11の範囲内の任意の所望の値に調整することができる。
可溶化ステップ中のカルシウム塩溶液中の豆類タンパク質源濃度は広範に変動しうる。典型的な濃度値は、約5〜約15%w/vである。
塩水溶液を用いたタンパク質抽出ステップは、豆類タンパク質源中に存在しうる脂肪を可溶化させるという付加的な効果を有し、これにより水相中に脂肪が存在する結果となる。
抽出ステップから得られるタンパク質溶液は、通常約5〜約50g/L、好ましくは約10〜約50g/Lのタンパク質濃度を有する。
カルシウム塩水溶液は酸化防止剤を含有していてもよい。酸化防止剤は、亜硫酸ナトリウムやアスコルビン酸など、任意の好都合な酸化防止剤とすることができる。採用される酸化防止剤の量は、溶液の約0.01〜約1重量%までで変動することができ、好ましくは約0.05重量%である。酸化防止剤は、タンパク質溶液中のフェノール類の酸化を阻害する働きをする。
抽出ステップから得られた水相を次いで、デカンター型遠心分離機を使用して、続いてディスク型遠心分離および/またはろ過を行うなど、任意の好都合な様式において、残留する豆類タンパク質源から分離し、残留豆類タンパク質源物質を除去することができる。分離ステップは、約1℃〜約100℃、好ましくは約15℃〜約65℃、より好ましくは約50℃〜約60℃の範囲内の任意の温度において行うことができる。あるいは、下で説明する任意選択の希釈および酸性化ステップを豆類タンパク質水溶液と残留豆類タンパク質源との混合物に行い、続いて上に記載の分離ステップにより残留豆類タンパク質源物質を除去することができる。分離した残留豆類タンパク質源は、乾燥させて廃棄してもよく、でんぷんおよび/または残留タンパク質を回収するためなどにさらに処理してもよい。残留タンパク質は、新たなカルシウム塩溶液を用いて分離した残留豆類タンパク質源を再抽出して回収することができ、清澄化により得られたタンパク質溶液を最初のタンパク質溶液と合わせ、後述のようにさらに処理してもよい。あるいは、分離した残留豆類タンパク質源を従来の等電点沈殿法または残留タンパク質を回収するための任意のその他の好都合な手順により処理することができる。
豆類タンパク質水溶液を、任意の適切な食品グレードの非シリコーン系消泡剤など、消泡剤で処理して、さらなる処理の際に形成される泡の体積を低減することができる。採用される消泡剤の量は通常、約0.0003%w/v超である。あるいは、記載の量における消泡剤を、抽出ステップにおいて添加してもよい。
分離した豆類タンパク質水溶液を、必要であれば、本譲受人に譲渡された、その開示を参照により本明細書に組み込む米国特許第5,844,086号および同第6,005,076号に記載の通りに脱脂操作にかけることができる。あるいは、分離した豆類タンパク質水溶液の脱脂は、任意のその他の好都合な手順により達成してもよい。
豆類タンパク質水溶液を、粉末活性炭や粒状活性炭など、吸着剤で処理して、着色化合物および/または臭気化合物を除去することができる。そのような吸着剤処理は、任意の好都合な条件下、通常は分離したタンパク質水溶液の周囲温度で行うことができる。粉末活性炭については、約0.025%〜約5%w/v、好ましくは約0.05%〜約2%w/vの量が採用される。吸着剤は、ろ過など、任意の好都合な手段により豆類タンパク質溶液から除去することができる。
得られた豆類タンパク質水溶液を、通常約0.1〜約10倍容、好ましくは約0.5〜約2倍容の水性希釈剤で希釈して、豆類タンパク質水溶液の伝導率を通常約105mS未満、好ましくは約4〜約21mSの値に低減することができる。そのような希釈は通常、水を使用して行われるが、約3mSまでの伝導率を有する希釈塩溶液、例えば塩化ナトリウムや塩化カルシウムなどを使用することもできる。
豆類タンパク質溶液と混合される希釈剤は、通常豆類タンパク質溶液と同じ温度を有するが、希釈剤は約1℃〜約100℃、好ましくは約15℃〜約65℃、より好ましくは約50℃〜約60℃の温度を有してもよい。
任意選択で希釈された豆類タンパク質溶液を次いで、任意の適切な食品グレードの酸、例えば塩酸やリン酸を添加することにより、約1.5〜約4.4、好ましくは約2〜約4の値にpH調整し、酸性化豆類タンパク質水溶液、好ましくは清澄な酸性化豆類タンパク質水溶液を得ることができる。酸性化豆類タンパク質水溶液は、希釈豆類タンパク質溶液については通常約110mS未満の伝導率を有するか、希釈されていない豆類タンパク質溶液については通常約115mS未満の伝導率を有し、両方の場合に好ましくは約4〜約26mSである。
上述のように、残留豆類タンパク質源の早期の分離に代わる手段として、豆類タンパク質水溶液と残留豆類タンパク質源物質とをいっしょに、任意選択で希釈し酸性化した後に、酸性化豆類タンパク質水溶液を清澄化し、上述のような任意の好都合な技術により残留豆類タンパク質源物質から分離してもよい。酸性化豆類タンパク質水溶液は、上述のように、任意選択で脱脂し、任意選択で吸着剤で処理し、任意選択で消泡剤で処理してもよい。
酸性化豆類タンパク質水溶液を熱処理にかけて、抽出ステップの間の豆類タンパク質源物質からの抽出の結果としてそのような溶液中に存在する熱不安定な抗栄養因子、例えばトリプシンインヒビターなどを不活性化することができる。そのような加熱ステップはまた、微生物負荷を低減させるという付加的な利益ももたらす。一般に、タンパク質溶液は、約70℃〜約160℃、好ましくは約80℃〜約120℃、より好ましくは約85℃〜約95℃の温度に、約10秒〜約60分、好ましくは約10秒〜約5分、より好ましくは約30秒〜約5分間加熱される。熱処理された酸性化豆類タンパク質溶液を、次いで、後述のようなさらなる処理のために、約2℃〜約65℃、好ましくは約50℃〜約60℃の温度に冷却してもよい。
任意選択で希釈され、酸性化され、任意選択で熱処理された豆類タンパク質溶液が透明でない場合、該溶液はろ過や遠心分離などの任意の好都合な手順により清澄化することができる。
純度が適切である場合、得られた酸性化豆類タンパク質水溶液を直接乾燥させて、豆類タンパク質製品を製造することができる。あるいは、酸性化タンパク質水溶液を約6.0〜約8.0にpH調整して、さらに後述のように処理してもよい。不純物含量が低減し塩分含量が減少した豆類タンパク質製品、例えば豆類タンパク質単離物などを提供するために、酸性化豆類タンパク質水溶液を乾燥またはpH調整する前に後述のように処理してもよい。
酸性化豆類タンパク質水溶液を濃縮して、そのイオン強度を実質的に一定に維持しながら、そのタンパク質濃度を増加させることができる。そのような濃縮は通常、約50〜約300g/L、好ましくは約100〜約200g/Lのタンパク質濃度を有する濃縮豆類タンパク質溶液を提供するように行われる。
濃縮ステップは、バッチ式または連続式操作に合った任意の好都合な様式で、例えば限外ろ過やダイアフィルトレーションなどを採用するなどの任意の好都合な選択膜技術を用いることにより行うことができ、このとき使用する膜は、様々な膜材料および構成を考慮して、適切な分画分子量、例えば約1,000〜約1,000,000ダルトン、好ましくは約1,000〜約100,000ダルトンを有する、中空糸膜やスパイラル型膜(spiral-wound membranes)などの膜などとし、連続操作については、タンパク質水溶液が膜を通過するときに所望の濃縮度が得られるような寸法にする。
周知の通り、限外ろ過および類似した選択膜技術は、低分子量種は通過させる一方、より高分子量の種の通過を防ぐ。低分子量種には、塩のイオン種だけでなく、原料物質から抽出された低分子量物質、例えば炭水化物、顔料、低分子量タンパク質および抗栄養因子、例えばそれ自体が低分子量タンパク質であるトリプシンインヒビターなども含まれる。膜の分画分子量は通常、様々な膜材料および構造を考慮して、かなりの割合のタンパク質を溶液中に保持することを確実にしながら、夾雑物は通過させるように選択される。
濃縮された豆類タンパク質溶液を次いで、水または希釈食塩液を使用するダイアフィルトレーションステップにかけることができる。ダイアフィルトレーション溶液は、その自然な(natural)pHであってもよく、ダイアフィルトレーションされるタンパク質溶液のpHと等しいpHであってもよく、それらの中間の任意のpH値であってもよい。そのようなダイアフィルトレーションは、約1〜約40倍容のダイアフィルトレーション溶液、好ましくは約2〜約25倍容のダイアフィルトレーション溶液を使用して行うことができる。ダイアフィルトレーション操作において、透過液とともに膜を通過することによりさらなる量の夾雑物が豆類タンパク質水溶液から除去される。このことがタンパク質水溶液を浄化し、またその粘度を低減させることもある。ダイアフィルトレーション操作は、有意なさらなる量の夾雑物または可視の色が透過液中に存在しなくなるまで、または保持液が、乾燥したときに、少なくとも約90重量%(N×6.25)d.b.のタンパク質含量を有する豆類タンパク質単離物をもたらすよう十分に浄化されるまで行ってもよい。そのようなダイアフィルトレーションは、濃縮ステップ用と同一の膜を使用して行うことができる。しかしながら、所望であれば、ダイアフィルトレーションステップは、様々な膜材料および構造を考慮して、異なる分画分子量を有する別の膜、例えば約1,000〜約1,000,000ダルトン、好ましくは約1,000〜約100,000ダルトンの範囲内の分画分子量を有する膜を使用して行ってもよい。
あるいは、ダイアフィルトレーションステップを、濃縮前の酸性化タンパク質水溶液または部分的に濃縮された酸性化タンパク質水溶液に適用してもよい。ダイアフィルトレーションはまた、濃縮工程中の複数の時点で適用することができる。ダイアフィルトレーションが濃縮前に適用される場合、または部分的に濃縮された溶液に適用される場合、得られたダイアフィルトレーションされた溶液を次いでさらに濃縮してもよい。タンパク質溶液を濃縮するときに複数回ダイアフィルトレーションすることにより得られる粘度低下により、より高い最終の、完全に濃縮されたタンパク質濃度を達成することができる。これにより、乾燥させる物質の量が減少する。
濃縮ステップおよびダイアフィルトレーションステップは、本発明において、その後に回収される豆類タンパク質製品が約90重量%未満のタンパク質(N×6.25)d.b.、例えば少なくとも約60重量%のタンパク質(N×6.25)d.b.などを含有するように行ってもよい。豆類タンパク質水溶液を部分的に濃縮および/または部分的にダイアフィルトレーションすることにより、夾雑物を部分的にのみ除去することが可能である。このタンパク質溶液を次いで乾燥し、またはpH調整して、後述のようにさらに処理することで、純度レベルが低めの豆類タンパク質製品を提供することができる。
ダイアフィルトレーションステップの少なくとも一部分中で、ダイアフィルトレーション媒体中に酸化防止剤が存在してもよい。酸化防止剤は、亜硫酸ナトリウムやアスコルビン酸など、任意の好都合な酸化防止剤とすることができる。ダイアフィルトレーション媒体中に採用される酸化防止剤の量は、採用される物質に依存し、約0.01〜約1重量%で変動することができ、好ましくは約0.05重量%である。酸化防止剤は、豆類タンパク質溶液中に存在するフェノール類の酸化を阻害する働きをする。
任意選択の濃縮ステップおよび任意選択のダイアフィルトレーションステップは、任意の好都合な温度、通常約2℃〜約65℃、好ましくは約50℃〜約60℃において、所望の濃縮およびダイアフィルトレーションの程度を達成するための期間行うことができる。使用される温度およびその他の条件は、膜処理を行うのに使用される膜装置、溶液の所望のタンパク質濃度および透過液への夾雑物の除去効率にある程度依存する。
先に触れたように、豆類は抗栄養素トリプシンインヒビターを含有する。最終の豆類タンパク質製品におけるトリプシンインヒビター活性のレベルは、様々なプロセス変数の操作により制御することができる。
上述したように、酸性化豆類タンパク質水溶液の熱処理を用いて、熱不安定なトリプシンインヒビターを不活性化することができる。部分的に濃縮または完全に濃縮された酸性化豆類タンパク質水溶液もまた熱処理して熱不安定なトリプシンインヒビターを不活性化することもできる。部分的に濃縮された酸性化豆類タンパク質水溶液に熱処理が適用される場合、得られる熱処理された溶液を次いでさらに濃縮することができる。
さらに、濃縮および/またはダイアフィルトレーションステップは、その他の夾雑物とともに透過液中にトリプシンインヒビターを除去するのに好ましい様式で行ってもよい。トリプシンインヒビターの除去は、孔径がより大きい、例えば30,000〜1,000,000Daなどの膜を使用し、例えば30℃〜65℃、好ましくは約50℃〜約60℃などの昇温下において膜を作動させ、10〜40倍容などのより多い容量のダイアフィルトレーション媒体を採用することにより促進される。
豆類タンパク質溶液をより低いpH、例えば1.5〜3などにおいて酸性化および膜処理することで、3〜4.4などのより高いpHにおいて溶液を処理するのに比べて、トリプシンインヒビター活性を低減することができる。タンパク質溶液をpH範囲の下限において濃縮および/またはダイアフィルトレーションする場合、タンパク質溶液のpHを乾燥前に上げることが望ましいことでありうる。任意の好都合な食品グレードのアルカリ、例えば水酸化ナトリウムなどを添加することにより、濃縮および/またはダイアフィルトレーションされたタンパク質溶液のpHを、所望の値、例えばpH3に上げることができる。
さらに、トリプシンインヒビター活性の低減は、インヒビターのジスルフィド結合を切断または転位する還元剤に豆類材料をさらすことにより達成することができる。適切な還元剤には、亜硫酸ナトリウム、システインおよびN−アセチルシステインが含まれる。
そのような還元剤の添加は、プロセス全体の様々な段階で行うことができる。還元剤は、抽出ステップにおいて豆類タンパク質源物質とともに添加してもよく、残留豆類タンパク質源物質を除去した後に清澄化した豆類タンパク質水溶液に添加してもよく、ダイアフィルトレーションされた保持液に乾燥前に添加してもよく、乾燥させた豆類タンパク質製品と乾式混合してもよい。還元剤の添加を、上述のような、熱処理ステップおよび膜処理ステップと組み合わせてもよい。
濃縮されたタンパク質溶液中に活性トリプシンインヒビターを保持することが望ましい場合、それは、熱処理ステップを省略するかその強度を低減させることにより、還元剤を利用しないことにより、濃縮およびダイアフィルトレーションステップをpH範囲のより高い端(例えば3〜4.4など)において行うことにより、孔径が小さめの濃縮およびダイアフィルトレーション膜を利用することにより、膜を低めの温度において作動させることにより、また少なめの容量のダイアフィルトレーション媒体を採用することにより達成することができる。
任意選択で濃縮され、任意選択でダイアフィルトレーションされたタンパク質溶液は、必要であれば、米国特許第5,844,086号および同第6,005,076号に記載のように、さらなる脱脂操作に供することができる。あるいは、任意選択で濃縮され、任意選択でダイアフィルトレーションされたタンパク質溶液の脱脂を、任意のその他の好都合な手順により達成してもよい。
任意選択で濃縮され、任意選択でダイアフィルトレーションされたタンパク質水溶液を、粉末活性炭や粒状活性炭などの吸着剤で処理して、着色化合物および/または臭気化合物を除去することができる。そのような吸着剤処理は、任意の好都合な条件下において、通常はタンパク質溶液の周囲温度において行うことができる。粉末活性炭については、約0.025%〜約5%w/v、好ましくは約0.05%〜約2%w/vの量が採用される。吸着剤は、ろ過など任意の好都合な手段により豆類タンパク質溶液から除去することができる。
任意選択で濃縮され、任意選択でダイアフィルトレーションされた豆類タンパク質水溶液を、噴霧乾燥や凍結乾燥など任意の好都合な技術により乾燥させることができる。低温殺菌ステップを、乾燥またはpH調整および後述のようなさらなる処理の前に、豆類タンパク質溶液に行うことができる。そのような低温殺菌は、任意の所望の低温殺菌条件下において行うことができる。一般に、任意選択で濃縮され、任意選択でダイアフィルトレーションされた豆類タンパク質溶液は、約55℃〜約70℃、好ましくは約60℃〜約65℃の温度に、約30秒〜約60分、好ましくは約10分〜約15分間加熱される。低温殺菌された豆類タンパク質溶液は、次いで乾燥またはpH調整および後述のようなさらなる処理のために、好ましくは約25℃〜約40℃の温度に冷却されることができる。
乾燥豆類タンパク質製品は、約60重量%超のタンパク質含量を有する。好ましくは、乾燥豆類タンパク質製品は、約90重量%のタンパク質を超える、好ましくは少なくとも約100重量%(N×6.25)d.b.のタンパク質含量を有する単離物である。
本発明において製造される豆類タンパク質製品は、酸性の水性媒体中に可溶性である。豆類タンパク質製品は、上述のようなフローズンデザート製品を調製するのに使用されるフローズンデザートミックス中の使用にも適している。
任意選択で濃縮され、任意選択でダイアフィルトレーションされ、任意選択で低温殺菌された豆類タンパク質水溶液を乾燥させる代わりに、pH調整された豆類タンパク質製品を提供するため、またその機能的特性を操作するために、該水溶液を多種多様な手順により処理することができる。
そのような手順の1つでは、上記の酸性化豆類タンパク質水溶液、部分的に濃縮された豆類タンパク質溶液または濃縮された豆類タンパク質溶液は、約0.1〜約6倍容の水、好ましくは約1〜約4倍容の水を用いた任意選択の希釈の後に、pH約6から約8、好ましくは約6.5〜約7.5に調整されうる。次いで試料全体を乾燥させるか、沈殿した固形分を遠心分離により収集してこれらのみを乾燥させて、製品を形成しうる。あるいは、pH6〜8の溶液を約70℃〜約160℃の温度に約2秒〜約60分間、好ましくは約80℃〜約120℃に約15秒〜約15分間、より好ましくは約85℃〜約95℃に約1〜約5分間加熱してから、試料全体を乾燥させるか、沈殿した固形分を遠心分離により収集してこれらを乾燥させて、製品を形成することができる。
さらなる代替手段として、上記の任意選択の濃縮および任意選択のダイアフィルトレーションステップの前に、酸性化豆類タンパク質水溶液を約6から約8、好ましくは約6.5〜約7.5にpH調整することができる。任意選択の濃縮および任意選択のダイアフィルトレーションステップから得られたpH調整されたタンパク質溶液を次いで乾燥させるか、または遠心分離して不溶性の豆類タンパク質物質を収集し、これを乾燥させることができる。あるいは、任意選択の濃縮および任意選択のダイアフィルトレーションステップから得られたpH調整されたタンパク質溶液を熱処理した後、乾燥させるか、または遠心分離して不溶性の豆類タンパク質物質を収集し、これを乾燥させてもよい。
あるいは、任意選択で濃縮され、任意選択でダイアフィルトレーションされ、任意選択で低温殺菌された豆類タンパク質水溶液を乾燥させることにより調製された豆類タンパク質製品を水中に再溶解させ、生じた酸性化水溶液のpHを、水酸化ナトリウム水溶液を使用するなど任意の好都合な様式で、約6〜約8のpH、好ましくは6.5〜約7.5に上げ、その後に乾燥させることができる。あるいは、pHを約6〜約8に調整する際に形成した沈殿物を遠心分離により回収し、これらの固形分を乾燥させて豆類タンパク質製品を得る。
さらなる代替手段として、pH6〜8の溶液を約70℃〜約160℃の温度に約2秒〜約60分間、好ましくは約80℃〜約120℃に約15秒〜約15分間、より好ましくは約85℃〜約95℃に約1〜約5分間加熱してから、試料全体を乾燥させてもよく、さらに別の代替的な手順においては、熱処理された試料中に存在する不溶性固体のみを遠心分離により回収し乾燥させてもよい。
乾燥豆類タンパク質製品は、少なくとも約60重量%(N×6.25)d.b.のタンパク質含量を有する。好ましくは、乾燥豆類タンパク質製品は、約90重量%のタンパク質を超える、好ましくは少なくとも約100重量%のタンパク質(N×6.25)d.b.の高いタンパク質含量を有する単離物である。
pHを調整した豆類タンパク質製品は、上述のように、フローズンデザート製品を調製するのに使用されるフローズンデザートミックス中の使用にも適している。

例1
本例は、フローズンデザートの調製において使用されるYP701えんどう豆タンパク質単離物の製造を例示する。
「a」kgの「b」を、60℃で、「c」Lの0.15M CaCl2溶液と合わせ、30分間撹拌して、タンパク質水溶液を得た。残留固形分を遠心分離により除去し、「d」重量%のタンパク質含量を有する遠心分離液を生成した。「e」Lの遠心分離液を、60℃で、「f」LのRO水に加え、試料のpHを希HClを用いて「g」まで下げた。希釈し酸性化した遠心分離液をろ過によりさらに清澄化して、「h」重量%のタンパク質含量を有する清澄なタンパク質溶液を得た。
ろ過したタンパク質溶液を、「k」ダルトンの分画分子量を有し、約「l」℃の温度で作動させたポリエーテルスルホン膜での濃縮により「i」Lから「j」Lまで減容した。この時点で、「m」重量%のタンパク質含量を有する酸性化タンパク質溶液を、「n」LのRO水を用いてダイアフィルトレーションしたが、ダイアフィルトレーション操作は約「o」℃で行った。生じたダイアフィルトレーションされた溶液を、次いでさらに濃縮し、「p」kgの酸性化され、ダイアフィルトレーションされ、濃縮されたタンパク質溶液を生じた。噴霧乾燥前のタンパク質溶液の重量は「q」、タンパク質含量は「r」重量%であり、これはさらに処理された最初の遠心分離液の「s」重量%の収率を表す。酸性化され、ダイアフィルトレーションされ、濃縮されたタンパク質溶液を乾燥させ、「t」重量%(N×6.25)d.b.のタンパク質含量を有することが見出された製品を得た。該製品を「u」YP701タンパク質単離物と名付けた。
Figure 2015521855
例2
本例は、官能評価に使用されるフローズンデザートの製造を例示する。フローズンデザートは、例1に記載のように調製したYP01−E19−11A YP701、または乳製品タイプの製品(dairy−type product)を含む用途における使用が推奨される市販のえんどう豆タンパク質単離物であるNutralys S85F(Roquette America Inc.、Keokuk、IA)のいずれかを使用して調製した。
タンパク質14.4gを供給するのに十分なタンパク質粉末を秤取し、浄化飲料水およそ550mlを加えた。タンパク質が十分に分散する(Nutralys S85F)または完全に可溶化する(YP01−E19−11A YP701)まで試料を撹拌した。Nutralys S85F溶液のpHは7.52であった。YP01−E19−11A YP701溶液のpHを食品グレードのNaOHを使用して3.85〜7.50に調整した。これら溶液に、次いで大豆油(Crisco Vegetable Oil、Smucker Foods of Canada Co.、Markham、ON)7.2gを添加し、試料の容量をさらなる水を用いて600mlにした。次いで試料を微細乳化用スクリーン(emulsor screen)を備えたSilverson L4RTミキサーで、5,000rpmで3分間処理した。
それぞれの大豆タンパク質溶液(507.16g)の試料を秤取し、次いで純バニラエキス(1.99g)(Club House、McCormick Canada、London、ON)およびグラニュー糖(89.85g)(Rogers Fine Granulated、Lantic Inc.、Montreal、QC)を加え、糖が完全に溶解するまで、混合物を撹拌した。ミックスのpHを測定した。Nutralys S85Fを用いて調製したミックスのpHは、7.38であった。YP01−E19−11A YP701を用いて調製したミックスのpHは、7.47であった。次いでミックスを9℃の温度に冷やした。冷やしたそれぞれのミックスを、Cuisinart ICE−50BCCアイスクリームメーカーのボウルに移した。アイスクリームメーカーを45分間作動させ、半固体のフローズンデザートを得た。調製したばかりのNutralys S85Fフローズンデザートの温度は−4℃であった。調製したばかりのYP01−E19−11A YP701フローズンデザートの温度は−3℃であった。製品をプラスチック製容器に移し、約−8℃の冷凍庫内で終夜貯蔵した。翌日、−6℃の温度を有する試料を、官能パネルに提示した。
例3
本例は、フローズンデザートの官能評価を例示する。
フローズンデザートの試料を小さなカップに移し、次いで官能試験員8名からなる非公式なパネルに盲検的に提示した。パネルに、どちらの試料のフレーバーをより好むかを特定するよう依頼した。8名の官能試験員のうち7名が、YP01−E19−11A YP701を用いて調製したデザートのフレーバーを好んだ。
例4
本例は、官能評価に使用されるフローズンデザートの製造を例示する。フローズンデザートは、例1に記載のように調製したYP03−J05−11A YP701、または乳製品タイプの製品を含む用途における使用が推奨される市販のえんどう豆タンパク質単離物であるNutralys S85F(Roquette America Inc.、Keokuk、IA)のいずれかを使用して調製した。
フローズンデザートを調製するのに使用した配合を表2に示す。それぞれのフローズンデザートを、4.26%のタンパク質を含有するように配合した。YP03−J05−11A YP701のそのままのタンパク質含量は99.56%であり、Nutralys S85Fの該含量は78.52%であった。
Figure 2015521855
タンパク質粉末を水400gと、溶解するか十分に分散するまで混合した。試料のpHを測定し、適宜食品グレードのNaOHまたはHCl溶液を用いて7.25に調整した。次いで追加の水を加え、総重量を475.93gにした。ポリソルベート80(Tween 80、Uniqema、New Castle、DE)およびバニラ着香料(Natural Vanilla Extract Flavor Prod22213、Carmi Flavors、Port Coquitlam、BC)をタンパク質溶液に添加した。砂糖(Rogers Fine Granulated, Lantic Inc.、Montreal、QC)、固形コーンシロップ(Star−Dri 42R、A.E.Staley Manufacturing Co.、Decatur、IL)、マルトデキストリン(Maltrin M510、Grain Processing Corporation、Muscatine、IA)、グアーガム(Procol F、Polypro International Inc.、Minneapolis、MN)およびカラギーナン(Genuvisco J−DS、C.P.Kelco、Lille Skensved、Denmark)を乾式混合した。タンパク質溶液を40℃に加温した後、前記乾燥原材料を混入した。ヤシ油(Future Enhancements Marketing Ltd.、Chemainus、BC)を溶融した後、その他の原材料に添加した。混合物を80℃で30秒間低温殺菌した後、第1段階で170バール、第2段階で30バールの圧力で均質化した。ミックスを冷却し、冷蔵庫内に終夜置いた。
温度が約「a」℃であるミックスをCuisinart ICE−50BCCアイスクリームメーカーのボウルに移した。アイスクリームメーカーを「b」分間作動させて、温度が約「c」℃である半固体のフローズンデザートを得た。製品をプラスチック製容器に移し、冷凍庫内で終夜貯蔵した。翌日、温度が約「d」℃である試料を官能パネルに提示した。
Figure 2015521855
例5
本例は、フローズンデザートの官能評価を例示する。
フローズンデザートの試料を小さなカップに移した後、8名の官能試験員からなる非公式なパネルに盲検的に提示した。パネルに、どちらの試料がよりすっきりしたフレーバーを有するか、またどちらの試料のフレーバーをより好むかを特定するよう依頼した。8名の官能試験員のうち7名が、YP03−J05−11A YP701を用いて調製したフローズンデザートがよりすっきりしたフレーバーを有すると示した。8名の官能試験員のうち7名が、YP03−J05−11A YP701を用いて調製したデザートのフレーバーを好んだ。
例6
本例は、フローズンデザートの調製において使用されるYP701N2えんどう豆タンパク質単離物の製造を例示する。
黄スプリットピー粉46.3kgを30℃で逆浸透(RO:reverse osmosis)精製水300Lと合わせ、30分間撹拌した。塩化カルシウムペレット(95.5%)4.53kgを添加し、混合物をさらに15分間撹拌した。残留固形分を遠心分離により除去して、1.94重量%のタンパク質含量を有する遠心分離液264Lを得た。遠心分離液264LをRO水185Lに加え、試料のpHを、等容量の水で希釈しておいたHClを用いて2.99まで下げた。希釈および酸性化した遠心分離液をろ過によりさらに清澄化して、0.95重量%のタンパク質含量を有するタンパク質溶液を得た。
ろ過したタンパク質溶液を、10,000ダルトンの分画分子量を有し、およそ58℃の温度で作動させたポリエーテルスルホン(PES)膜での濃縮により、470Lから66Lに減容した。この時点で、4.75重量%のタンパク質含量を有するタンパク質溶液を、RO水132Lを用いてダイアフィルトレーションしたが、ダイアフィルトレーション操作はおよそ59℃で行った。ダイアフィルトレーションしたタンパク質溶液を次いで28Lに濃縮し、追加のRO水140Lを用いてダイアフィルトレーションしたが、ダイアフィルトレーション操作はおよそ60℃で行った。10.13重量%のタンパク質含量を有する濃縮したタンパク質溶液を、4.58重量%のタンパク質含量まで、RO水で希釈した。ろ過したタンパク質溶液の28.9重量%の収率を表すこの溶液28.1kgを、次いでNaOH溶液を用いて6.93にpH調整した。pH調整されたタンパク質溶液を次いで噴霧乾燥して、98.72重量%(N×6.25)d.b.のタンパク質含量を有することが見出された製品を得た。製品に、YP07−C20−12A YP701N2という呼称を与えた。
例7
本例は、官能評価に使用されるフローズンデザートの製造を例示する。フローズンデザートを、例6に記載のように調製したYP07−C20−12A YP701N2、または乳製品タイプの製品を含む用途における使用が推奨される市販のえんどう豆タンパク質単離物であるNutralys S85F(Roquette America Inc.、Keokuk、IA)のいずれかを使用して調製した。
フローズンデザートを調製するのに使用した配合を表4に示す。各フローズンデザートを、タンパク質を4.26%含有するように配合した。YP07−C20−12A YP701N2のそのままのタンパク質含量は90.90%であり、Nutralys S85Fの該含量は78.52%であった。
Figure 2015521855
タンパク質粉末を水400gと、溶解するか十分に分散するまで混合した。試料のpHを測定し、適宜食品グレードのNaOHまたはHCl溶液を用いて7.25に調整した。次いで追加の水を加え、総重量を475.93gにした。ポリソルベート80(Tween 80、Uniqema、New Castle、DE)およびバニラ着香料(Natural Vanilla Extract Flavor Prod22213、Carmi Flavors、Port Coquitlam、BC)をタンパク質溶液に添加した。砂糖(Rogers Fine Granulated, Lantic Inc.、Montreal、QC)、固形コーンシロップ(Star−Dri 42R、A.E.Staley Manufacturing Co.、Decatur、IL)、マルトデキストリン(Maltrin M510、Grain Processing Corporation、Muscatine、IA)、グアーガム(Procol F、Polypro International Inc.、Minneapolis、MN)およびカラギーナン(Genuvisco J−DS、C.P.Kelco、Lille Skensved、Denmark)を乾式混合した。タンパク質溶液を40℃に加温した後、乾燥原材料を混入した。ヤシ油(Future Enhancements Marketing Ltd.、Chemainus、BC)を溶融した後、その他の原材料に添加した。混合物を80℃で30秒間低温殺菌した後、第1段階で170バール、第2段階で30バールの圧力で均質化した。ミックスを冷却し、冷蔵庫内に終夜置いた。
温度が約「a」℃であるミックスをCuisinart ICE−50BCCアイスクリームメーカーのボウルに移した。アイスクリームメーカーを「b」分間作動させて、温度が約「c」℃である半固体のフローズンデザートを得た。製品をプラスチック製容器に移し、冷凍庫内で終夜貯蔵した。翌日、温度が約「d」℃である試料を官能パネルに提示した。
Figure 2015521855
例8
本例は、フローズンデザートの官能評価を例示する。
フローズンデザートの試料を小さなカップに移し、次いで8名の官能試験員からなる非公式なパネルに盲検的に提示した。パネルに、どちらの試料がよりすっきりしたフレーバーを有するか、またどちらの試料のフレーバーがより好ましいかを特定するよう依頼した。8名の官能試験員のうち7名が、YP07−C20−12A YP701N2を用いて調製したフローズンデザートがよりすっきりしたフレーバーを有すると示した。8名の官能試験員のうち7名が、YP07−C20−12A YP701N2を用いて調製したデザートのフレーバーを好んだ。
開示の総括
本開示の総括として、好ましいフレーバー特性を有するフローズンデザート製品の製造において使用されるフローズンデザートミックスが、豆類タンパク質製品を使用して提供される。本発明の範囲内における変更が可能である。

Claims (6)

  1. 所望の組成のフローズンデザート製品を提供するのに十分な割合でタンパク質、脂肪、着香料、甘味料、安定剤および乳化剤を含む組成を有するフローズンデザートミックスであって、タンパク質成分が少なくとも部分的に
    (a)少なくとも約60重量%(N×6.25)d.b.のタンパク質含量を有し、4.4未満のpH値で可溶性であり、そのようなpH値において熱安定性である豆類タンパク質製品、または
    (b)代替的に約6〜約8のpHにpH調整され、さらに、製品を乾燥させるか、沈殿した豆類タンパク質物質を回収し乾燥させるか、製品を熱処理した後乾燥させるか、または製品を熱処理し、沈殿した豆類タンパク質物質を回収し乾燥させること、により処理されること
    により供給される、フローズンデザートミックス。
  2. 0〜約30重量%の脂肪
    0.1〜約18重量%のタンパク質
    0〜約45重量%の甘味料
    0〜約3重量%の安定剤
    0〜約4重量%の乳化剤
    を含む組成を有する、請求項1に記載のミックス。
  3. 0〜約18重量%の脂肪
    0.1〜約6重量%のタンパク質
    0〜約35重量%の甘味料
    0〜約1重量%の安定剤
    0〜約2重量%の乳化剤
    を含む組成を有する、請求項1に記載のミックス。
  4. 乳製品原材料を含有せず、乳製品類似物フローズンデザートミックスに分類することができる、請求項1に記載のミックス。
  5. 乳製品原材料を含有せず、乳製品代替物フローズンデザートミックスに分類することができる、請求項1に記載のミックス。
  6. 植物原材料および乳製品原材料のブレンドを含む、請求項1に記載のミックス。
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