JP2015521745A - 電流測定のための装置 - Google Patents
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Abstract
本発明は、磁界に基づいた電流測定のための装置に関する。U字状の導体素子(2)における電流が、少なくとも1つの磁界感応センサ素子(10)によって測定され、前記導体素子(2)は、電流測定に関わる少なくとも1つの導体部(4、30)と、電流測定に寄生する少なくとも1つの導体部(5、32)とを含む。前記センサ素子(10)は、前記電流測定に関わる導体部(4、30)の領域において、前記電流測定に関わる導体部(4、30)の磁界が感応方向(70)に方向づけられ、前記電流測定に寄生する導体部(5、32)の磁界が前記感応方向(70)に垂直に方向づけられるように、前記電流測定に寄生する導体部(5、32)に対して回転され、前記電流測定に寄生する導体部(5、32)に対して傾斜され、及び/又は、前記電流測定に寄生する導体部(5、32)に対して垂直に変位されるように配向される。【選択図】図14
Description
本発明は、通電導体の周囲の磁界の検出によって導体の電流を間接的に測定するための装置に関する。
この種の装置は先行技術により既知である。独国特許第4300605号には、センサチップがグラジオメータ装置に設けられ、U字状導体素子上に設置された装置が記載されている。ここでは、記載のグラジオメータ装置が、均質干渉領域に対してセンサ素子の位置で大部分において不感応であるということが適用される。U導体の脚部同士の間の接続ブリッジ又はセンサの位置でU導体への供給部を通過する電流による、できるだけ小さい均質干渉領域を生成するために、U字状導体の脚部の長さは、センサチップの磁界に感応する素子の大きさと比較して大きくなるように通常は選択される。
さらに、この種の装置では、特に異方性磁気抵抗効果(AMR効果)を用いるセンサの場合に、補助磁石が磁界感応層に近接して設けられ、センサチップの磁界感応層の安定化又はベース磁化の役割を担う。この種のセンサ装置がますます小型化することで、例えばU導体の脚部同士の間の接続ブリッジにおける電流によって生じる干渉領域部分は、変化、又は磁界感応層の磁化の「反転(tipping over)」を引き起こす大きさを採用することがあり得る。これにより電流測定における深刻なエラーを生じるので、避ける必要がある。
本発明の目的は、上記の先行技術に基づき、既知の装置及び方法の不利な点を低減することである。
上述の不利な点は、請求項1による装置により克服される。本発明のさらなる有利な展開は従属請求項の課題である。
第1の態様では、角度を有する、特にU字形状の導体素子における、少なくとも1つの磁界感応センサ素子による磁界に基づいた電流測定が、装置によって提供され、該装置は、電流測定に関わる少なくとも1つの導体部と電流測定に寄生する少なくとも1つの導体部を含む。センサ素子は、電流測定に関わる導体部の磁界がセンサ値に大きな変化、特に抵抗における大きな変化をもたらし、電流測定に寄生する導体部の磁界が、電流測定に寄生する導体部に関連するセンサ素子の空間的方向のため、及び/又は、さらなる通電素子の磁界補償効果のため、センサ値にわずかな変化をもたらし、そして実質的に変化をもたらさないように、電流測定に関わる導体部の領域に配置される。このように、本発明は、測定される導体部に該当しない導体によって生じる寄生する磁界がセンサ素子を貫通しない、又は、センサ素子におけるセンサ値にいずれの変化ももたらさないような方向で貫通するようにして、センサ素子が電流導体の導体部に空間的に配置されるという、磁界測定に基づいた電流測定装置に関する。該装置は、電流測定に寄生する導体部(供給導電部)の電流伝導方向に関するセンサ素子の感応方向を傾斜させて、寄生する導体部の集中した線電流に関する磁界に感応するセンサ構造体層の垂直レベルを回転及び/又は変位させることによって得られる。傾斜角度、電流が流れる方向に関する回転、垂直変位、及び磁界補償の前記手段は個別に又は組合せで適用されてもよい。センサ値の直線的で、割当可能な挙動を得るために、寄生的な磁界成分が、最初にセンサ構造体の抵抗素子の内部磁化状態に負の影響を与え、次にセンサ値変化、抵抗値変化に影響しなくなるということが、これらの手段によって確実になる。
本発明によると、センサ素子は、磁界成分がセンサ値に大きい変化を引き起こす少なくとも1つの感応方向を有し、また、電流測定に関わる導体部の領域において、電流測定に寄生する導体部に対して特に回転、傾斜、及び/又は垂直に変位されるような方向に向けられるので、電流測定に関わる導体部の磁界が感応方向に実質的に配向され、電流測定に寄生する導体部の磁界が感応方向ではない方向、特に感応方向に垂直に、実質的に配向される。つまり、磁気抵抗センサ素子は、感応方向が垂直であり、感応方向における磁束によって貫通されるときに、センサ値の変化、通常はセンサ素子の抵抗の変化を引き起こす、少なくとも1つの磁界感応配向面を有すると考えられる。センサ素子の少なくとも1つのさらなる磁界中性配向面は、その法線が通常は感応方向に垂直に配向され、磁界における変化に不感応である。磁界中性配向面を垂直に通過する磁界は、センサ値を変化させない、特に、センサ素子の抵抗値を変化させない。
感応方向は、すべての寄生的磁界の重ね合わせが感応方向に正確には配向されていない、つまり、磁界中性配向面を垂直に通過して、センサ値にほとんど変化をもたらさない、またはまったく変化をもたらさないという、電流測定に寄生する導体部に関するセンサ素子の空間的位置により方向づけられるということが提案される。結果として、電流測定に関わる導体部、特にU字状導体素子の1つ又は両脚部によって生じた磁界のみによってセンサ値が変化する。
有利な実施形態においては、少なくとも1つの磁界感応センサ素子が、センサ素子に割り当てられた導体素子に対して傾斜して配置される。これには、センサ素子の磁界感応構造体が1つ又は2つの空間的方向においてのみ磁界に感応する、つまり、これらの好ましい磁界方向に垂直の磁界は磁界感応構造体には検出されないということが利用される。
磁気抵抗センサ素子は、例えばAMR(異方性磁気抵抗)効果、GMR(巨大磁気抵抗)効果、又はTMR(トンネル磁気抵抗)効果によって動作する、磁界感応センサ素子として有利に用いられる。ホール効果を利用するセンサ素子が同様に使用されてもよい。一般に、AMR、TMR、及びGMRセンサは、センサ構造体面、通常はチップ面、多くの場合にセンサ構造体の電流方向に垂直に、そしてセンサ構造体の配置面の法線に垂直に位置する感応方向を有する。多くの場合、ホール効果に基づいたセンサはセンサ構造体の配置面に対して垂直である感応方向を有する。
少なくとも1つのセンサ素子は、U字状導体素子の2つの脚部同士の間の接続ブリッジの電流により発生する磁界の影響が最小化されるように、U字状導体素子に対して、有利に傾斜されていてもよい。これは、センサ素子の感応方向に位置し、U字状導体部の2つの脚部同士の間の接続ブリッジにおける電流により生じる磁界の成分が、センサ素子の位置で最小化されるようにして、少なくとも1つのセンサ素子が配置されることにおいて、有利に達成される。先行技術による薄膜技術を用いて製造されたAMRセンサ素子は、例えば、センサ面に垂直に影響を与える磁界成分に不感応である。この種の例示的実施形態において、傾斜角度は、干渉磁界が少なくとも1つのAMRセンサ素子に垂直に影響を与えるように選択される。U字状導体素子に関するセンサ素子の位置又は距離が変化する場合、干渉磁界がセンサ素子の感応方向においていずれの成分をも有さないように、最適な傾斜角度も調整される必要がある。センサ素子の距離も結果的な装置の測定感度を変化させるので、位置の最適化と最適な傾斜角度は、感応性、任意の必要な絶縁空間、及び装置の最終的な寸法の要件に基づいて定められてもよい。傾斜角度αの大きさは、有利には、0°<α<120°の範囲である。傾斜角度のさらなる拡大は、導体素子の大きさを超える最終的な寸法の拡大を生じ得り、これは適用における多くの場合にまさに避けるべきことである。
また、U字状導体素子の2つの脚部同士の間の接続ブリッジの電流によって生じる磁界に加え、接続ラインからU字状導体素子への電流によって生じる磁界は、測定の精密性に負の影響を与える。このため、センサ素子の位置における接続ブリッジと接続ラインとの磁界の重ね合わせが、センサ素子の感応方向において最小限の成分のみをもたらすように、さらなる例示的実施形態では、傾斜角度が特に有利に選択されてもよい。
さらなる有利な例示的実施形態では、装置が外部の均質干渉磁界に大部分において不感応であるように、少なくとも1つのセンサ素子は勾配センサであってよい。しかし、それぞれが絶対磁界を測定する複数のセンサ素子が設けられ、追加の評価電子装置がセンサ素子の出力信号を適切な方法で合成することも可能である。絶対磁界を測定する多数のセンサ素子を配置することによって、干渉効果を最適に抑制することが特に可能である。またここでは、個別のセンサ素子の最適な傾斜角度は異なり得る。
装置のU字状導体素子は、適切なスロットが導体の平坦で直線的な部分に設けられることで、特に有利に形成される。この種のU字状の部分的構造を備える直線導体は、その寸法と製造の簡易性とに関して有利である。
共通基板、特にチップ基板又はPCB上で、ホイートストン測定ブリッジ内において接続される2つの磁界感応センサユニット、特に磁界感応抵抗を備えるセンサ素子の装置と、小型で省スペースの変化形とを可能にするため、U字状導体素子の両脚部が平行に、短い距離で相互に配置されることは有利である。この方法では、磁界感応センサユニットは1つの小型部品内に配置されることができ、該小型部品の設置面積により両脚部は少なくとも部分的に被覆される。この種の部品は、係合要素又はスナップフィット要素などの締結手段により、共に両脚部に固定されてもよい。U字状導体素子の両脚部を被覆するこの種の小型センサ素子は、経済的に製造され、容易に設置されることが可能であり、また磁界測定装置の全体のサイズは小さい。さらなる有利な実施形態では、締結手段が設けられ、その上に少なくとも1つのセンサ素子が設置され、少なくとも1つのセンサ素子は、関連する導体素子に対して、傾斜、回転、及び/又は垂直変位した位置で固定されてもよい。締結手段は、組立てを簡素化し、許容公差を満たすために、導体素子上若しくは導体素子内に係合されるか、又は、関連する導体素子上に正確に配置可能にする改造された設置用若しくは調整用補助具を備えるように、特に設計されてもよい。電流センサ素子に関して正確に設置することができるように、例えば、ガイド溝又は調整ピンなどが設けられてもよい。締結手段は、有利にはプラスチック製であるか、又はプラスチックからなる要素を含む。これによって、締結手段が道具を使用せずに導体素子に取り付けられること、また、不具合の発生時に再び外されることが可能になる。
さらに、締結手段は、少なくとも1つのセンサ素子と接触する少なくとも1つの電導性トラックを有してもよい。導体トラックは締結手段に既に含まれているので、さらなる配線作業は必要ない。導体トラックは規定の方法で配置され、導体トラックの磁界が磁界測定にいずれの寄生的な影響も与えないか、又は導体トラックの寄生的磁界が相互に補償するように配置される。また、供給線はツイストペアの原理に従って締結手段内に引き回されてもよい。新規の技術、いわゆるMID技術(MID:成形回路部品(moulded interconnect devices))によって、プラスチック要素に、プラスチックに設置される電気部品と電気的な接触をさせる、さらなる導体トラックが設けられることが可能になる。さらなる例示的実施形態では、締結手段は、少なくとも1つのセンサ素子が接触する追加の導体トラックを有する。少なくとも1つのセンサ素子は、例えば、ボンディング技術又ははんだ付け接続によって、締結手段の導体トラックと接触させてもよい。
さらなる有利な実施形態において、装置は、例えばセンサ信号の供給のために必要である追加部品を備えてもよい。これら追加の部品も締結手段上に設置されることができ、例えばMID技術またはボンディング技術によって、部品と少なくとも1つのセンサ素子との間で電気接続がおこなわれる。
また、有利な一装置では、例えば、センサ装置に電気接続がおこなわれるプラグインコネクタなどの追加の接続素子が含まれてもよい。さらなる実施形態では、プラグインコネクタは締結手段上に設置されてもよい。存在する部品、及び/又は、少なくとも1つのセンサ素子と電気接続をおこなうことは、上述と類似の方法、例えばボンディング又ははんだ付けなどによってなされてもよい。
しかしながらまた、提供される追加の回路キャリアが、上述された1つ以上の部品を受け、部品同士の間に必要とされ得る任意の電気接続をおこない、1つのユニットとして締結手段上に設置されることも可能である。部品が締結手段上に直接的、部分的に設置され、追加の回路キャリアが締結手段上に設置されるように設けられる、さらなる実施形態も考えられる。
さらなる有利な実施形態では、例えば汚れ若しくは湿気などに対する機械的な影響から保護するため、又は許容できない機械的応力を避けるために、センサ装置の素子は被覆されてもよい。関連する電気導体を共に含むシースは有利である。ユニットと接触させるために設けられるプラグインコネクタのコンタクトはシースの凹部にあってもよい。
有利な一実施形態においては、センサ素子と電流測定に寄生する導体部との3次元空間配置について、法線が感応方向に直角に配向されるセンサ素子の磁界中性配向面が、電流測定に寄生する導体部の電流分布によって生成される寄生的磁界の閉磁力線の接線に垂直に配向されるように、互いに配置されてもよい。言い換えると、本実施形態において、磁界中性配向面、多くの場合、センサ素子のセンサ構造体が包埋されている面は、寄生的磁界がこの面を直角に貫通するような配向の高さと角度に配置されるということが提案される。この方法では、寄生的磁界は、磁界中性配向面内に、特に感応方向に位置する成分を有さないので、例えばセンサ構造体の内部磁化に干渉することによってセンサの感応性を損なったり、また磁界感応方向に成分を構成したりしない。
導体素子は、好ましくは打ち抜きされ、折り曲げられた金属部品であり、電流測定に寄生する導体部にわたる電流密度分布の重心と法線が感応方向に垂直である磁界中性配向面とが、センサ素子の位置で、実質的に垂直方向に同じレベルzであることが可能である。代替的に又は組合せで、センサ素子は電流測定に関わる湾曲した導体部上に配置されることができ、そこで電流測定に寄生する導体部と法線が感応方向に垂直である磁界中性配向面とは、センサ素子の位置で実質的に垂直方向に同じレベルzである。接続ブリッジの電流測定に寄生する導体部と、U字状導体素子の脚部の電流測定に関わる導体部との間の高低差を生成するための、上述の変化形は、磁界中性配向面が電流測定に寄生する導体部に流れる集中した線電流のおよその高さに配置されるという効果がある。実際には、供給線電流は磁界中性配向面と同じ面に位置するので、寄生的磁界はこの配向面を実質的に垂直に貫通し、磁界測定においていずれの不利な影響も有さない。つまり、磁界感応配向面は、供給線電流の面とセンサ素子の磁界中性配向面とに対して変位されたz面における、脚部の電流測定に関わる導体部からの磁界によって貫通されるのみである。
さらなる実施形態では、電流測定に関わる導体部と電流測定に寄生する導体部との垂直に変位した配置は、PCB(プリント回路基板)構造体、特に様々な層上の多層PCBの上又は内に提供される。こうして、センサ素子は、多層PCBの層上、好ましくは電流測定に寄生する導体部と同じ層上に有利に配置される。電流測定に寄生する導体部、特に電流供給線と電流放電線、そして2つの導電性脚部同士間の接続ブリッジを規定する導体構造は、多層PCBの第1のメタライゼーション面上に配置されることが可能であり、センサ素子もまたこの面に配置されてよい。電流測定感応導体部、特にU字状導体構造の脚部は、さらなるメタライゼーション面としての垂直に変位した別の面に配置されてもよい。面の導体部は、ビア又はスルーコンタクトによって接続されることができる。また、さらなる部品、補償磁石又は補償磁界コイル、及び/又は電子部品がPCB構造体上に配置されることが可能である。特に、評価及び/若しくは表示素子、並びに/又は接続インターフェイス、つまり、プラグ素子か、連結素子かの少なくとも一方が、部品を小型にするためにPCB上に配置されてもよい。PCB層の製造は、通常のPCB生産方法を用いておこなわれ、製造上の精密性を備えた経済的な製作が可能である。PCB構造体は安定的な部材として構成されるため、該構造体は電流測定装置を強化する。
本発明のさらなる有利性、特性及び詳細は、以下の例示的実施形態の記載、及び図面の参照により明らかになる。具体的に、図面は以下のように表される。
図において、同一又は類似の種である部品を特定するために同一の参照符号が用いられる。提示される図は、正確な縮尺率ではなく、様々なセンサ装置を概略的、原理的に表す役割を担うのみである。
図1は、先行技術における電流測定のための装置を示す。装置1は、接続ライン3、脚部4、及び接続ブリッジ5、並びに電気導体2と平行である平面に配置されたセンサ素子10を有する、x−y平面に位置する電気導体2からなる。センサ素子10は、互いに離れて位置する2つのセンサ構造体11を有し、U字状導体2の電流によって発生される勾配磁界の測定を可能にする。該装置は、11におけるセンサ構造体を安定化させるために、センサ構造体11の領域において補助磁界22を発生する2つの永久磁石6を備える。センサ構造体は、例えば、電流抵抗がx−y平面に位置する磁界成分に依存して変化する磁気抵抗素子を含んでもよい。
図2は、U字状導体素子2を流れ、電気導体の表面に示される矢印21の方向に対応する磁界を発生する電流20を示す。脚部4の領域における磁界の方向がそれぞれ反対の方向を向くので、先行技術では、適切なセンサ素子10による勾配測定がこの領域において可能であるということが明らかにみてとれる。
図3は、スロット13の導入によってU字状の部分的構造体2が形成されている直線状の電気導体12を示す。図2に対応して電流20が示され、例示の磁力線21、22、23、24で示される結果としての磁界を発生する。脚部4の領域では磁界勾配が再び発生し、空間的に近傍するために磁界による影響が、例えば磁界ベクトル21及び23などのように予期されるということが明らかに理解される。さらに、特に接続ブリッジ5と接続ライン3との領域では磁界が発生し、その磁界方向は脚部4の領域における磁界22及び24に対して直角である。特に、接続ブリッジ5による磁界はセンサ特性値において寄生効果を有する。
図4は、磁気抵抗性AMR抵抗ストリップ54(異方性磁気抵抗性抵抗ストリップ)として形成される4つのセンサ構造体11を備えるセンサ素子10の概略的斜視図を示す。抵抗ストリップは、好ましくは、1又は2つの部分的分岐抵抗として、ホイートストン測定ブリッジ内において接続されるとよい。抵抗ストリップ54の位置と配向とは、基板の表面上の2つの磁界中性配向面40a及び40bを規定する。この位置と配向とは、明確にするために抵抗ストリップ54の平面から移動して示されているが、該平面に割り当てられる。平面40a及び40bに垂直に配向される、つまり法線方向においてこれらの平面を貫通する磁界ベクトルByとBzとは、抵抗ストリップ54の抵抗の変化において有意な影響のない、少なくとも最大磁界強度までを有する。このため、平面40aを貫通する磁界成分はセンサ値に影響を与えない。平面40bを貫通する磁界成分は、抵抗ストリップ54の磁界感応性を変化させる、下げる、又は妨げ得るので、回避される。また、感応方向70において磁界感応配向面42に垂直であり、抵抗ストリップ54の抵抗の変化において有意な影響を有する大きさの磁界ベクトル成分Bxでは挙動が異なる。以下は電気導体12に関してセンサ構造体11を受ける平面の3次元配向によって得られる。接続ブリッジ5、通電接続ライン3によって、そしてセンサ素子10への供給線によって引き起こされる電流測定に寄生する磁界は、磁界中性配向面40a、40bを、特に配向面40aを、センサ構造体の位置で垂直に通過する。配向面40aはセンサ構造体11の装置平面と同じ領域を被覆する。このように、寄生する磁界の干渉の影響は効果的に抑制され、センサ値は電流測定に関わる導体部30の磁界によって主に又は排他的に影響を受ける。配向のため、電流測定に関わる導体部30、特にU字状電気導体素子2の脚部4によって発生された磁界が磁界感応配向面42を、好ましくは垂直に貫通する配置も試みられている。
図5は、図3に示される様々な磁界がセンサの位置で重なるとき、センサ構造体11の位置で、結果として磁界25と26とが発生することを示す。磁界25と26とは、センサ構造体11の位置で永久磁石6によって発生された補助磁界をも弱める成分を有するということが、明確に理解される。これにより、電流の大きくなるときに、測定の不正確性、一部の場合にはセンサ構造体11の位置で脱磁プロセスが生じ得る。
図6は、接続ライン3、脚部4、及び接続ブリッジ5からなる部分的な構造を含む直線状電気導体12からなる装置を示す。センサ構造体11を備えるセンサ素子10が電気導体12の上部に配置されている。
図7は、図6の線A−Aに沿う縮尺を示す目的ではない断面図において、接続ブリッジ5における電流の流れによって発生される寄生的な磁力線22を示す。センサ素子10はU字状導体素子の脚部4の上に配置される。センサ素子10が、例えば絶縁強度に必要なため、電気導体12から離れて設置され、電気導体12の面に平行である場合、磁力線22はセンサ素子10を垂直に貫通しない。このように、平面において感応するセンサ素子10の測定信号を変化させるセンサ素子10の平面の磁界成分が存在する。本発明による電気導体12の平面に対して角度α15であるセンサ素子10の傾斜位置によって、磁力線22がセンサ素子10に垂直に影響を与えるということが達成される。センサ素子10が、垂直に影響を与える磁界に不感応であるセンサ構造体を有する場合、接続ブリッジ5と接続ライン3とにおける電流によって生じる磁界は、干渉作用を有しない。センサ素子10の位置が変化する、例えば閉磁力線に沿って変化する場合、本発明によると、傾斜角度の上昇はU字状導体素子2の脚部4への距離の増加とも関連する。図7は、関連する最適な傾斜角度βを有するが、電気導体12との距離が増加したさらなる位置を解説の目的で示す。磁力線に沿うセンサ素子10のさらなる回転は可能であり、装置1の感応性は距離の変更に対応して変化する。電気導体の平面に対して反転した配置、つまり電気導体12の下で負の傾斜角度を有するセンサ素子10は、等しく有利であることが図7から容易に認識される。
図8は、センサ素子10を受け、図5及び図6において示される脚部4に対して傾斜位置に固定される締結手段8を概略的に示す。また、追加部品9が締結手段8に設置されてもよい。部品の電気的接続のため、ボンディングワイヤ16及び導体トラック17が実施例において示される。締結手段8は電気導体12の特定の構造に係合するように設計されている。このため、例えば係合フック7が設けられ、締結手段8が設置されて電気導体12を部分的に取り囲む。締結手段8は好ましくはプラスチックからなる。追加のプラグインコネクタ18は、締結手段8に接続され、部品9及びセンサ素子10の電気的接触を可能にする(詳細は図示せず)。また、部品9及びセンサ素子10は最初に回路基板に設置され、次にその回路基板が締結手段8に設置されてもよい。示されている締結手段8の傾斜角度αはさらに最適化されてもよい。締結手段8若しくはその上に設置される回路基板に、少なくとも部分的に磁気異方的な材料を設けること、又は、磁界中性配向面40に対して垂直方向に寄生的な磁路に影響する透磁率テンソルを有する磁気異方的な材料をセンサ素子10の近傍に配置することは、代替又は追加で可能である。誘電率テンソル材によって規定されるフィールド線曲線に沿う寄生的な磁界は感応方向から有利に離れるように導かれるので、例えば、必要な機械的要件を満たすことができ、センサ装置の感応性はさらに改善される。
図9は、電流測定に寄生する部分に関して電流測定に関わる導体部の様々な3次元配置を伴うセンサ装置の複数の実施形態の、縮尺を表すためではない概略断面図を示す。図9aは、図6において既に示されているような、電気導体10のU字状電気導体素子2を通過する断面線A−Aを概略的に示し、図9b〜図9dの断面図を規定する。また断面線B−Bは図9eの可視面を規定する。
図9bは、打ち抜きされ、折り曲げられた部品50としてのU字状電気導体素子2の第1の実施形態を示し、電流測定に関わる導体部30としての脚部4がy方向の下方z平面に配置され、電流測定に寄生する導体部32としての接続ブリッジ5と接続ライン3とは、上方z平面上のx方向に配向される。測定される電流Iの電流の流れ20の方向は概略的に示される。センサ素子10は、脚部4の中心領域に配置され、例えばy方向に方向づけられる抵抗ストリップ54として設計されたセンサ構造体11を含み、その磁界中性配向面はy/z平面に配置され、脚部4、30をy方向に流れる電流Iのx方向に配向された磁界成分によって貫通される。電流測定に寄生する導体部32としての接続ブリッジ5と接続ライン3との磁気ベクトル成分は点線により示される。下方z平面上の電流測定に関わる導体部30と上方z平面上の電流測定に寄生する導体部32との配置のため、磁界中性配向面40aもx/y平面上で上方z平面上に配置され(図4を参照)、寄生的磁界成分は平面40aを垂直に貫通し、センサ素子10のセンサ値の変化に影響しない。電流測定に関わる導体部30と電流測定に寄生する導体部32との間の垂直のz変位は、線電流に対応して電流測定に寄生する導体部32で測定される電流20の電流密度分布の重心が磁界中性配向面40aと同一のz垂直面上にあるように選択されるので、平面40aに直角である寄生的磁界成分の流路が確実になる。
図9cは、断面A−Aとしての図9bと同様の構成を示すが、U字状電気導体素子2は、大きい曲率半径を伴う緩やかに湾曲した導体部52として設計され、小さい曲率半径を伴う打ち抜きされ、折り曲げられた部品50ではない。湾曲した導体部52としての電流測定に関わる脚部4、30の設計では、製造公差が平均化されることが可能であるか、又は、上述されたように、わずかに異なる曲率半径が磁界中性配向面40aの直角の貫通に軽微な影響を与えるのみであるという有利性がある。このため、電気導体素子は、製造において大きなエラー耐性を伴うか、又は後にアライメントされ得る。
図9dは、断面A−Aとしての図9bと類似の構成を示すが、この場合にはU字状電気導体素子2は、打ち抜きされ、折り曲げられた部品50ではなく、PCB(プリント回路基板)装置60又はチップ基板装置であり、電流測定に関わる導体脚部4、30が、下方層面上又は基板層56の下で、下方メタライゼーション層62bとして配置され、電流測定に寄生する接続ブリッジおよび接続導体部3、5、32は、上方メタライゼーション層62bとして、上方層面又は基板層56上に配置される。導体部3、4及び5は、ビア58によって相互に接続される。センサ素子のセンサ構造体11は基板表面56に適用されるので、寄生的磁界成分は、基板表面に対して垂直にセンサ構造体11を貫通する。
図9eは、PCB装置60の内部においてz方向で観察されるさらなる3次元U字状電気導体素子2を示す。PCB装置60は、複数の層56a〜56cを伴う多層PCB64である。メタライゼーション層62aは上方層56c面に適用され、U字状導体素子2の接続ブリッジ5と接続線3を形成し、電流測定に寄生する導体部32を示す。z方向に垂直に変位した層平面56bでは、電流測定に関わる導体30が、メタライゼーション層62aに脚部4として形成される。メタライゼーション層62a、62bはビア58、つまり、PBC基板層56cのスルーコンタクトによって相互に電気的に接続される。磁界中性配向面40a上の磁界感応性抵抗ストリップ54の形態でセンサ構造体11を含むセンサ素子10は、脚部4の領域の層56c上に配置される。磁界中性配向面40aは、電流測定に寄生する導体部32へ分散して流れる集中直線電流I20のzの高さと配向とに対応する高さzで配置される。図7において示されるような、電流測定に寄生する導体部32を包囲する同心円22を通常構成する寄生的磁界は、磁界中性配向面40aに対して垂直に、40aを貫通する。センサ構造体11は、x方向を指す感応方向70を有し、配向面40a内に寄生的磁界22の配向に対して直角に位置する。このセンサ配置は、図9b〜図9dに示される配置のように、センサ素子10の空間的に変位した配置に基づくので、寄生的磁界が感応方向でセンサ素子10を貫通するのでなく、特にセンサ素子の感応方向に対して直角に貫通する。
図10は、図9bの断面図の実施形態に対応して、打ち抜きされ、折り曲げられた部品50としてのU字状電流導体素子2を示し、電流測定に関わる脚部4、30は、脚部と電流測定に寄生する接続導体部3、5、32に対してz方向に後退しているので、寄生的磁界成分は、センサ素子10のセンサ構造体11上に配置される磁界中性配向面40aを実質的に垂直に通過する(図4参照)。脚部4が接続ライン3と接続ブリッジ5とに対してz方向に変位した配置により、寄生的磁界成分は磁界中性配向面40aを貫通するのみであるが、検出される電流測定に関わる磁界成分はセンサ素子10の磁界感応配向面を貫通するということが確実になる。
図11は、上から見た直線状の電気導体12を示すさらなる有利な例示的実施形態を表し、締結手段8は、センサ素子10と部品9との関連する部品と共に示され、シース14によって外部からの機械的影響に対して保護される。
図12は、締結手段8(ここでは不可視)がシース14によって保護される、さらなる有利な例示的実施形態を示し、シース14は直線状の電気導体12と共に1つのユニットを形成する。少なくとも1つのセンサ素子10及び存在し得る任意の部品9との接触は、図示されたプラグインコネクタ18のコンタクトによってなされ、プラグインコネクタは別の方法ではシース14に封入されている。
図13に示されるように、1つのセンサ素子10の代わりに複数のセンサ素子10がU字状導体素子2の領域に配置されることも可能であり、本発明では、センサ素子10は、センサ素子10に割り当てられた導体素子2に対して傾斜して配置される。この種の実施形態は図14にも示され、傾斜角度α15は図7に表される構成に従って選択される。締結手段8は、既定されるように傾斜角度15を調節するために設計され、所望の角度配向が設けられるように、導体12又は脚部4に締結される。
導体素子3、4、及び5に関しセンサ素子10を最適に配置することは、一方で単に経験若しくは経験的な試みに基づいて、又は、他方で特定の導体構造体12における静磁界若しくは過渡的な磁界分布の、領域の数値シミュレーションによって決定される。特定の電気導体構造体12の特定の電流の流れの磁界分布を測定可能である、数値シミュレーション方法、特に有限要素又は有限差分に基づく方法は、この目的に適している。例えば電流測定に寄生する導体部32内のみに電流を挿入することによって個別に考慮される寄生的な磁界成分を基にして、導体素子同士の相互の規定された高さ関係において、寄生的磁界補償において、又は、これらの組合せにおいて、変更した傾斜角度に関してセンサ素子の適切な方向を決定することが可能である。
本発明は、通電導体の周囲の磁界の検出によって導体の電流を間接的に測定するための装置に関する。
この種の装置は先行技術により既知である。独国特許第4300605号には、センサチップがグラジオメータ装置に設けられ、U字状導体素子上に設置された装置が記載されている。ここでは、記載のグラジオメータ装置が、均質干渉領域に対してセンサ素子の位置で大部分において不感応であるということが適用される。U導体の脚部同士の間の接続ブリッジ又はセンサの位置でU導体への供給部を通過する電流による、できるだけ小さい均質干渉領域を生成するために、U字状導体の脚部の長さは、センサチップの磁界に感応する素子の大きさと比較して大きくなるように通常は選択される。
さらに、この種の装置では、特に異方性磁気抵抗効果(AMR効果)を用いるセンサの場合に、補助磁石が磁界感応層に近接して設けられ、センサチップの磁界感応層の安定化又はベース磁化の役割を担う。この種のセンサ装置がますます小型化することで、例えばU導体の脚部同士の間の接続ブリッジにおける電流によって生じる干渉領域部分は、変化、又は磁界感応層の磁化の「反転(tipping over)」を引き起こす大きさを採用することがあり得る。これにより電流測定における深刻なエラーを生じるので、避ける必要がある。
独国特許第10 2006 021 774 A1号には、電流測定に関わる導体部に割り当てられた1つの感応方向に感応し、電流測定に寄生する導体部に不感応であるXMRセンサ素子を備える電流センサ装置が記載されている。装置において、電流測定に寄生する導体部は、センサ素子の感応方向に垂直に配向される磁界を発生するということが理解される。
電流センサ装置は、電流が流れ、互いに90度の角度を有する2つの脚部と、導体部として動作する2つの脚部のそれぞれに配置された磁界感応センサ素子とを備える導体素子を含む、米国特許第2007/188946 A1号により既知である。2つの脚部のセンサ素子は、それぞれのもう一方の脚部の磁界の影響を最小化するために、互いに関して回転される。
また、一般的な電流センサ装置は独国特許第43 00 605 A1号及び米国特許第1997/258721 A1号によっても知られる。
本発明の目的は、上記の先行技術に基づき、既知の装置及び方法の不利な点を低減することである。
上述の不利な点は、請求項1による装置により克服される。本発明のさらなる有利な展開は従属請求項の課題である。
第1の態様では、角度を有する、特にU字形状の導体素子における、少なくとも1つの磁界感応センサ素子による磁界に基づいた電流測定が、装置によって提供され、該装置は、電流測定に関わる少なくとも1つの導体部と電流測定に寄生する少なくとも1つの導体部を含む。センサ素子は、電流測定に関わる導体部の磁界がセンサ値に大きな変化、特に抵抗における大きな変化をもたらし、電流測定に寄生する導体部の磁界が、電流測定に寄生する導体部に関連するセンサ素子の空間的方向のため、及び/又は、さらなる通電素子の磁界補償効果のため、センサ値にわずかな変化をもたらし、そして実質的に変化をもたらさないように、電流測定に関わる導体部の領域に配置される。このように、本発明は、測定される導体部に該当しない導体によって生じる寄生する磁界がセンサ素子を貫通しない、又は、センサ素子におけるセンサ値にいずれの変化ももたらさないような方向で貫通するようにして、センサ素子が電流導体の導体部に空間的に配置されるという、磁界測定に基づいた電流測定装置に関する。該装置は、電流測定に寄生する導体部(供給導電部)の電流伝導方向に関連するセンサ素子の感応方向を傾斜させることによって、及び/又は、寄生する導体部の集中した線電流に関する磁界に感応するセンサ構造体層の垂直レベルを変位させることによって規定される。傾斜角度、垂直変位、及び磁界補償の前記手段は個別に又は組合せで適用されてもよい。センサ値の直線的で、割当可能な挙動を得るために、寄生的な磁界成分が、最初にセンサ構造体の抵抗素子の内部磁化状態に負の影響を与え、次にセンサ値変化、抵抗値変化に影響しなくなるということが、これらの手段によって確実になる。
本発明によると、センサ素子は、磁界成分がセンサ値に大きい変化を引き起こす少なくとも1つの感応方向を有し、また、電流測定に関わる導体部の領域において、電流測定に寄生する導体部に対して特に回転、傾斜、又は垂直に変位されるような方向に向けられるので、電流測定に関わる導体部の磁界が感応方向に実質的に配向され、電流測定に寄生する導体部の磁界が感応方向ではない方向、特に感応方向に垂直に、実質的に配向される。つまり、磁気抵抗センサ素子は、感応方向が垂直であり、感応方向における磁束によって貫通されるときに、センサ値の変化、通常はセンサ素子の抵抗の変化を引き起こす、少なくとも1つの磁界感応配向面を有すると考えられる。センサ素子の少なくとも1つのさらなる磁界中性配向面は、その法線が通常は感応方向に垂直に配向され、磁界における変化に不感応である。磁界中性配向面を垂直に通過する磁界は、センサ値を変化させない、特に、センサ素子の抵抗値を変化させない。
感応方向は、すべての寄生的磁界の重ね合わせが感応方向に正確には配向されていない、つまり、磁界中性配向面を垂直に通過して、センサ値にほとんど変化をもたらさない、またはまったく変化をもたらさないという、電流測定に寄生する導体部に関するセンサ素子の空間的位置により方向づけられるということが提案される。結果として、電流測定に関わる導体部、特にU字状導体素子の1つ又は両脚部によって生じた磁界のみによってセンサ値が変化する。
有利な実施形態においては、少なくとも1つの磁界感応センサ素子が、センサ素子に割り当てられた導体素子に対して傾斜して配置される。これには、センサ素子の磁界感応構造体が1つ又は2つの空間的方向においてのみ磁界に感応する、つまり、これらの好ましい磁界方向に垂直の磁界は磁界感応構造体には検出されないということが利用される。
磁気抵抗センサ素子は、例えばAMR(異方性磁気抵抗)効果、GMR(巨大磁気抵抗)効果、又はTMR(トンネル磁気抵抗)効果によって動作する、磁界感応センサ素子として有利に用いられる。ホール効果を利用するセンサ素子が同様に使用されてもよい。一般に、AMR、TMR、及びGMRセンサは、センサ構造体面、通常はチップ面、多くの場合にセンサ構造体の電流方向に垂直に、そしてセンサ構造体の配置面の法線に垂直に位置する感応方向を有する。多くの場合、ホール効果に基づいたセンサはセンサ構造体の配置面に対して垂直である感応方向を有する。
少なくとも1つのセンサ素子は、U字状導体素子の2つの脚部同士の間の接続ブリッジの電流により発生する磁界の影響が最小化されるように、U字状導体素子に対して、有利に傾斜されていてもよい。これは、センサ素子の感応方向に位置し、U字状導体部の2つの脚部同士の間の接続ブリッジにおける電流により生じる磁界の成分が、センサ素子の位置で最小化されるようにして、少なくとも1つのセンサ素子が配置されることにおいて、有利に達成される。先行技術による薄膜技術を用いて製造されたAMRセンサ素子は、例えば、センサ面に垂直に影響を与える磁界成分に不感応である。この種の例示的実施形態において、傾斜角度は、干渉磁界が少なくとも1つのAMRセンサ素子に垂直に影響を与えるように選択される。U字状導体素子に関するセンサ素子の位置又は距離が変化する場合、干渉磁界がセンサ素子の感応方向においていずれの成分をも有さないように、最適な傾斜角度も調整される必要がある。センサ素子の距離も結果的な装置の測定感度を変化させるので、位置の最適化と最適な傾斜角度は、感応性、任意の必要な絶縁空間、及び装置の最終的な寸法の要件に基づいて定められてもよい。傾斜角度αの大きさは、有利には、0°<α<120°の範囲である。傾斜角度のさらなる拡大は、導体素子の大きさを超える最終的な寸法の拡大を生じ得り、これは適用における多くの場合にまさに避けるべきことである。
また、U字状導体素子の2つの脚部同士の間の接続ブリッジの電流によって生じる磁界に加え、接続ラインからU字状導体素子への電流によって生じる磁界は、測定の精密性に負の影響を与える。このため、センサ素子の位置における接続ブリッジと接続ラインとの磁界の重ね合わせが、センサ素子の感応方向において最小限の成分のみをもたらすように、さらなる例示的実施形態では、傾斜角度が特に有利に選択されてもよい。
さらなる有利な例示的実施形態では、装置が外部の均質干渉磁界に大部分において不感応であるように、少なくとも1つのセンサ素子は勾配センサであってよい。しかし、それぞれが絶対磁界を測定する複数のセンサ素子が設けられ、追加の評価電子装置がセンサ素子の出力信号を適切な方法で合成することも可能である。絶対磁界を測定する多数のセンサ素子を配置することによって、干渉効果を最適に抑制することが特に可能である。またここでは、個別のセンサ素子の最適な傾斜角度は異なり得る。
装置のU字状導体素子は、適切なスロットが導体の平坦で直線的な部分に設けられることで、特に有利に形成される。この種のU字状の部分的構造を備える直線導体は、その寸法と製造の簡易性とに関して有利である。
共通基板、特にチップ基板又はPCB上で、ホイートストン測定ブリッジ内において接続される2つの磁界感応センサユニット、特に磁界感応抵抗を備えるセンサ素子の装置と、小型で省スペースの変化形とを可能にするため、U字状導体素子の両脚部が平行に、短い距離で相互に配置されることは有利である。この方法では、磁界感応センサユニットは1つの小型部品内に配置されることができ、該小型部品の設置面積により両脚部は少なくとも部分的に被覆される。この種の部品は、係合要素又はスナップフィット要素などの締結手段により、共に両脚部に固定されてもよい。U字状導体素子の両脚部を被覆するこの種の小型センサ素子は、経済的に製造され、容易に設置されることが可能であり、また磁界測定装置の全体のサイズは小さい。さらなる有利な実施形態では、締結手段が設けられ、その上に少なくとも1つのセンサ素子が設置され、少なくとも1つのセンサ素子は、関連する導体素子に対して、傾斜、回転、及び/又は垂直変位した位置で固定されてもよい。締結手段は、組立てを簡素化し、許容公差を満たすために、導体素子上若しくは導体素子内に係合されるか、又は、関連する導体素子上に正確に配置可能にする改造された設置用若しくは調整用補助具を備えるように、特に設計されてもよい。電流センサ素子に関して正確に設置することができるように、例えば、ガイド溝又は調整ピンなどが設けられてもよい。締結手段は、有利にはプラスチック製であるか、又はプラスチックからなる要素を含む。これによって、締結手段が道具を使用せずに導体素子に取り付けられること、また、不具合の発生時に再び外されることが可能になる。
さらに、締結手段は、少なくとも1つのセンサ素子と接触する少なくとも1つの電導性トラックを有してもよい。導体トラックは締結手段に既に含まれているので、さらなる配線作業は必要ない。導体トラックは規定の方法で配置され、導体トラックの磁界が磁界測定にいずれの寄生的な影響も与えないか、又は導体トラックの寄生的磁界が相互に補償するように配置される。また、供給線はツイストペアの原理に従って締結手段内に引き回されてもよい。新規の技術、いわゆるMID技術(MID:成形回路部品(moulded interconnect devices))によって、プラスチック要素に、プラスチックに設置される電気部品と電気的な接触をさせる、さらなる導体トラックが設けられることが可能になる。さらなる例示的実施形態では、締結手段は、少なくとも1つのセンサ素子が接触する追加の導体トラックを有する。少なくとも1つのセンサ素子は、例えば、ボンディング技術又ははんだ付け接続によって、締結手段の導体トラックと接触させてもよい。
さらなる有利な実施形態において、装置は、例えばセンサ信号の供給のために必要である追加部品を備えてもよい。これら追加の部品も締結手段上に設置されることができ、例えばMID技術またはボンディング技術によって、部品と少なくとも1つのセンサ素子との間で電気接続がおこなわれる。
また、有利な一装置では、例えば、センサ装置に電気接続がおこなわれるプラグインコネクタなどの追加の接続素子が含まれてもよい。さらなる実施形態では、プラグインコネクタは締結手段上に設置されてもよい。存在する部品、及び/又は、少なくとも1つのセンサ素子と電気接続をおこなうことは、上述と類似の方法、例えばボンディング又ははんだ付けなどによってなされてもよい。
しかしながらまた、提供される追加の回路キャリアが、上述された1つ以上の部品を受け、部品同士の間に必要とされ得る任意の電気接続をおこない、1つのユニットとして締結手段上に設置されることも可能である。部品が締結手段上に直接的、部分的に設置され、追加の回路キャリアが締結手段上に設置されるように設けられる、さらなる実施形態も考えられる。
さらなる有利な実施形態では、例えば汚れ若しくは湿気などに対する機械的な影響から保護するため、又は許容できない機械的応力を避けるために、センサ装置の素子は被覆されてもよい。関連する電気導体を共に含むシースは有利である。ユニットと接触させるために設けられるプラグインコネクタのコンタクトはシースの凹部にあってもよい。
有利な一実施形態においては、センサ素子と電流測定に寄生する導体部との3次元空間配置について、法線が感応方向に直角に配向されるセンサ素子の磁界中性配向面が、電流測定に寄生する導体部の電流分布によって生成される寄生的磁界の閉磁力線の接線に垂直に配向されるように、互いに配置されてもよい。言い換えると、本実施形態において、磁界中性配向面、多くの場合、センサ素子のセンサ構造体が包埋されている面は、寄生的磁界がこの面を直角に貫通するような配向の高さと角度に配置されるということが提案される。この方法では、寄生的磁界は、磁界中性配向面内に、特に感応方向に位置する成分を有さないので、例えばセンサ構造体の内部磁化に干渉することによってセンサの感応性を損なったり、また磁界感応方向に成分を構成したりしない。
導体素子は、好ましくは打ち抜きされ、折り曲げられた金属部品であり、電流測定に寄生する導体部にわたる電流密度分布の重心と法線が感応方向に垂直である磁界中性配向面とが、センサ素子の位置で、実質的に垂直方向に同じレベルzであることが可能である。代替的に又は組合せで、センサ素子は電流測定に関わる湾曲した導体部上に配置されることができ、そこで電流測定に寄生する導体部と法線が感応方向に垂直である磁界中性配向面とは、センサ素子の位置で実質的に垂直方向に同じレベルzである。接続ブリッジの電流測定に寄生する導体部と、U字状導体素子の脚部の電流測定に関わる導体部との間の高低差を生成するための、上述の変化形は、磁界中性配向面が電流測定に寄生する導体部に流れる集中した線電流のおよその高さに配置されるという効果がある。実際には、供給線電流は磁界中性配向面と同じ面に位置するので、寄生的磁界はこの配向面を実質的に垂直に貫通し、磁界測定においていずれの不利な影響も有さない。つまり、磁界感応配向面は、供給線電流の面とセンサ素子の磁界中性配向面とに対して変位されたz面における、脚部の電流測定に関わる導体部からの磁界によって貫通されるのみである。
さらなる実施形態では、電流測定に関わる導体部と電流測定に寄生する導体部との垂直に変位した配置は、PCB(プリント回路基板)構造体、特に様々な層上の多層PCBの上又は内に提供される。こうして、センサ素子は、多層PCBの層上、好ましくは電流測定に寄生する導体部と同じ層上に有利に配置される。電流測定に寄生する導体部、特に電流供給線と電流放電線、そして2つの導電性脚部同士間の接続ブリッジを規定する導体構造は、多層PCBの第1のメタライゼーション面上に配置されることが可能であり、センサ素子もまたこの面に配置されてよい。電流測定感応導体部、特にU字状導体構造の脚部は、さらなるメタライゼーション面としての垂直に変位した別の面に配置されてもよい。面の導体部は、ビア又はスルーコンタクトによって接続されることができる。また、さらなる部品、補償磁石又は補償磁界コイル、及び/又は電子部品がPCB構造体上に配置されることが可能である。特に、評価及び/若しくは表示素子、並びに/又は接続インターフェイス、つまり、プラグ素子か、連結素子かの少なくとも一方が、部品を小型にするためにPCB上に配置されてもよい。PCB層の製造は、通常のPCB生産方法を用いておこなわれ、製造上の精密性を備えた経済的な製作が可能である。PCB構造体は安定的な部材として構成されるため、該構造体は電流測定装置を強化する。
本発明のさらなる有利性、特性及び詳細は、以下の例示的実施形態の記載、及び図面の参照により明らかになる。具体的に、図面は以下のように表される。
図において、同一又は類似の種である部品を特定するために同一の参照符号が用いられる。提示される図は、正確な縮尺率ではなく、様々なセンサ装置を概略的、原理的に表す役割を担うのみである。
図1は、先行技術における電流測定のための装置を示す。装置1は、接続ライン3、脚部4、及び接続ブリッジ5、並びに電気導体2と平行である平面に配置されたセンサ素子10を有する、x−y平面に位置する電気導体2からなる。センサ素子10は、互いに離れて位置する2つのセンサ構造体11を有し、U字状導体2の電流によって発生される勾配磁界の測定を可能にする。該装置は、11におけるセンサ構造体を安定化させるために、センサ構造体11の領域において補助磁界22を発生する2つの永久磁石6を備える。センサ構造体は、例えば、電流抵抗がx−y平面に位置する磁界成分に依存して変化する磁気抵抗素子を含んでもよい。
図2は、U字状導体素子2を流れ、電気導体の表面に示される矢印21の方向に対応する磁界を発生する電流20を示す。脚部4の領域における磁界の方向がそれぞれ反対の方向を向くので、先行技術では、適切なセンサ素子10による勾配測定がこの領域において可能であるということが明らかにみてとれる。
図3は、スロット13の導入によってU字状の部分的構造体2が形成されている直線状の電気導体12を示す。図2に対応して電流20が示され、例示の磁力線21、22、23、24で示される結果としての磁界を発生する。脚部4の領域では磁界勾配が再び発生し、空間的に近傍するために磁界による影響が、例えば磁界ベクトル21及び23などのように予期されるということが明らかに理解される。さらに、特に接続ブリッジ5と接続ライン3との領域では磁界が発生し、その磁界方向は脚部4の領域における磁界22及び24に対して直角である。特に、接続ブリッジ5による磁界はセンサ特性値において寄生効果を有する。
図4は、磁気抵抗性AMR抵抗ストリップ54(異方性磁気抵抗性抵抗ストリップ)として形成される4つのセンサ構造体11を備えるセンサ素子10の概略的斜視図を示す。抵抗ストリップは、好ましくは、1又は2つの部分的分岐抵抗として、ホイートストン測定ブリッジ内において接続されるとよい。抵抗ストリップ54の位置と配向とは、基板の表面上の2つの磁界中性配向面40a及び40bを規定する。この位置と配向とは、明確にするために抵抗ストリップ54の平面から移動して示されているが、該平面に割り当てられる。平面40a及び40bに垂直に配向される、つまり法線方向においてこれらの平面を貫通する磁界ベクトルByとBzとは、抵抗ストリップ54の抵抗の変化において有意な影響のない、少なくとも最大磁界強度までを有する。このため、平面40aを貫通する磁界成分はセンサ値に影響を与えない。平面40bを貫通する磁界成分は、抵抗ストリップ54の磁界感応性を変化させる、下げる、又は妨げ得るので、回避される。また、感応方向70において磁界感応配向面42に垂直であり、抵抗ストリップ54の抵抗の変化において有意な影響を有する大きさの磁界ベクトル成分Bxでは挙動が異なる。以下は電気導体12に関してセンサ構造体11を受ける平面の3次元配向によって得られる。接続ブリッジ5、通電接続ライン3によって、そしてセンサ素子10への供給線によって引き起こされる電流測定に寄生する磁界は、磁界中性配向面40a、40bを、特に配向面40aを、センサ構造体の位置で垂直に通過する。配向面40aはセンサ構造体11の装置平面と同じ領域を被覆する。このように、寄生する磁界の干渉の影響は効果的に抑制され、センサ値は電流測定に関わる導体部30の磁界によって主に又は排他的に影響を受ける。配向のため、電流測定に関わる導体部30、特にU字状電気導体素子2の脚部4によって発生された磁界が磁界感応配向面42を、好ましくは垂直に貫通する配置も試みられている。
図5は、図3に示される様々な磁界がセンサの位置で重なるとき、センサ構造体11の位置で、結果として磁界25と26とが発生することを示す。磁界25と26とは、センサ構造体11の位置で永久磁石6によって発生された補助磁界をも弱める成分を有するということが、明確に理解される。これにより、電流の大きくなるときに、測定の不正確性、一部の場合にはセンサ構造体11の位置で脱磁プロセスが生じ得る。
図6は、接続ライン3、脚部4、及び接続ブリッジ5からなる部分的な構造を含む直線状電気導体12からなる装置を示す。センサ構造体11を備えるセンサ素子10が電気導体12の上部に配置されている。
図7は、図6の線A−Aに沿う縮尺を示す目的ではない断面図において、接続ブリッジ5における電流の流れによって発生される寄生的な磁力線22を示す。センサ素子10はU字状導体素子の脚部4の上に配置される。センサ素子10が、例えば絶縁強度に必要なため、電気導体12から離れて設置され、電気導体12の面に平行である場合、磁力線22はセンサ素子10を垂直に貫通しない。このように、平面において感応するセンサ素子10の測定信号を変化させるセンサ素子10の平面の磁界成分が存在する。本発明による電気導体12の平面に対して角度α15であるセンサ素子10の傾斜位置によって、磁力線22がセンサ素子10に垂直に影響を与えるということが達成される。センサ素子10が、垂直に影響を与える磁界に不感応であるセンサ構造体を有する場合、接続ブリッジ5と接続ライン3とにおける電流によって生じる磁界は、干渉作用を有しない。センサ素子10の位置が変化する、例えば閉磁力線に沿って変化する場合、本発明によると、傾斜角度の上昇はU字状導体素子2の脚部4への距離の増加とも関連する。図7は、関連する最適な傾斜角度βを有するが、電気導体12との距離が増加したさらなる位置を解説の目的で示す。磁力線に沿うセンサ素子10のさらなる回転は可能であり、装置1の感応性は距離の変更に対応して変化する。電気導体の平面に対して反転した配置、つまり電気導体12の下で負の傾斜角度を有するセンサ素子10は、等しく有利であることが図7から容易に認識される。
図8は、センサ素子10を受け、図5及び図6において示される脚部4に対して傾斜位置に固定される締結手段8を概略的に示す。また、追加部品9が締結手段8に設置されてもよい。部品の電気的接続のため、ボンディングワイヤ16及び導体トラック17が実施例において示される。締結手段8は電気導体12の特定の構造に係合するように設計されている。このため、例えば係合フック7が設けられ、締結手段8が設置されて電気導体12を部分的に取り囲む。締結手段8は好ましくはプラスチックからなる。追加のプラグインコネクタ18は、締結手段8に接続され、部品9及びセンサ素子10の電気的接触を可能にする(詳細は図示せず)。また、部品9及びセンサ素子10は最初に回路基板に設置され、次にその回路基板が締結手段8に設置されてもよい。示されている締結手段8の傾斜角度αはさらに最適化されてもよい。締結手段8若しくはその上に設置される回路基板に、少なくとも部分的に磁気異方的な材料を設けること、又は、磁界中性配向面40に対して垂直方向に寄生的な磁路に影響する透磁率テンソルを有する磁気異方的な材料をセンサ素子10の近傍に配置することは、代替又は追加で可能である。誘電率テンソル材によって規定されるフィールド線曲線に沿う寄生的な磁界は感応方向から有利に離れるように導かれるので、例えば、必要な機械的要件を満たすことができ、センサ装置の感応性はさらに改善される。
図9は、電流測定に寄生する部分に関して電流測定に関わる導体部の様々な3次元配置を伴うセンサ装置の複数の実施形態の、縮尺を表すためではない概略断面図を示す。図9aは、図6において既に示されているような、電気導体10のU字状電気導体素子2を通過する断面線A−Aを概略的に示し、図9b〜図9dの断面図を規定する。また断面線B−Bは図9eの可視面を規定する。
図9bは、打ち抜きされ、折り曲げられた部品50としてのU字状電気導体素子2の第1の実施形態を示し、電流測定に関わる導体部30としての脚部4がy方向の下方z平面に配置され、電流測定に寄生する導体部32としての接続ブリッジ5と接続ライン3とは、上方z平面上のx方向に配向される。測定される電流Iの電流の流れ20の方向は概略的に示される。センサ素子10は、脚部4の中心領域に配置され、例えばy方向に方向づけられる抵抗ストリップ54として設計されたセンサ構造体11を含み、その磁界中性配向面はy/z平面に配置され、脚部4、30をy方向に流れる電流Iのx方向に配向された磁界成分によって貫通される。電流測定に寄生する導体部32としての接続ブリッジ5と接続ライン3との磁気ベクトル成分は点線により示される。下方z平面上の電流測定に関わる導体部30と上方z平面上の電流測定に寄生する導体部32との配置のため、磁界中性配向面40aもx/y平面上で上方z平面上に配置され(図4を参照)、寄生的磁界成分は平面40aを垂直に貫通し、センサ素子10のセンサ値の変化に影響しない。電流測定に関わる導体部30と電流測定に寄生する導体部32との間の垂直のz変位は、線電流に対応して電流測定に寄生する導体部32で測定される電流20の電流密度分布の重心が磁界中性配向面40aと同一のz垂直面上にあるように選択されるので、平面40aに直角である寄生的磁界成分の流路が確実になる。
図9cは、断面A−Aとしての図9bと同様の構成を示すが、U字状電気導体素子2は、大きい曲率半径を伴う緩やかに湾曲した導体部52として設計され、小さい曲率半径を伴う打ち抜きされ、折り曲げられた部品50ではない。湾曲した導体部52としての電流測定に関わる脚部4、30の設計では、製造公差が平均化されることが可能であるか、又は、上述されたように、わずかに異なる曲率半径が磁界中性配向面40aの直角の貫通に軽微な影響を与えるのみであるという有利性がある。このため、電気導体素子は、製造において大きなエラー耐性を伴うか、又は後にアライメントされ得る。
図9dは、断面A−Aとしての図9bと類似の構成を示すが、この場合にはU字状電気導体素子2は、打ち抜きされ、折り曲げられた部品50ではなく、PCB(プリント回路基板)装置60又はチップ基板装置であり、電流測定に関わる導体脚部4、30が、下方層面上又は基板層56の下で、下方メタライゼーション層62bとして配置され、電流測定に寄生する接続ブリッジおよび接続導体部3、5、32は、上方メタライゼーション層62bとして、上方層面又は基板層56上に配置される。導体部3、4及び5は、ビア58によって相互に接続される。センサ素子のセンサ構造体11は基板表面56に適用されるので、寄生的磁界成分は、基板表面に対して垂直にセンサ構造体11を貫通する。
図9eは、PCB装置60の内部においてz方向で観察されるさらなる3次元U字状電気導体素子2を示す。PCB装置60は、複数の層56a〜56cを伴う多層PCB64である。メタライゼーション層62aは上方層56c面に適用され、U字状導体素子2の接続ブリッジ5と接続線3を形成し、電流測定に寄生する導体部32を示す。z方向に垂直に変位した層平面56bでは、電流測定に関わる導体30が、メタライゼーション層62aに脚部4として形成される。メタライゼーション層62a、62bはビア58、つまり、PBC基板層56cのスルーコンタクトによって相互に電気的に接続される。磁界中性配向面40a上の磁界感応性抵抗ストリップ54の形態でセンサ構造体11を含むセンサ素子10は、脚部4の領域の層56c上に配置される。磁界中性配向面40aは、電流測定に寄生する導体部32へ分散して流れる集中直線電流I20のzの高さと配向とに対応する高さzで配置される。図7において示されるような、電流測定に寄生する導体部32を包囲する同心円22を通常構成する寄生的磁界は、磁界中性配向面40aに対して垂直に、40aを貫通する。センサ構造体11は、x方向を指す感応方向70を有し、配向面40a内に寄生的磁界22の配向に対して直角に位置する。このセンサ配置は、図9b〜図9dに示される配置のように、センサ素子10の空間的に変位した配置に基づくので、寄生的磁界が感応方向でセンサ素子10を貫通するのでなく、特にセンサ素子の感応方向に対して直角に貫通する。
図10は、図9bの断面図の実施形態に対応して、打ち抜きされ、折り曲げられた部品50としてのU字状電流導体素子2を示し、電流測定に関わる脚部4、30は、脚部と電流測定に寄生する接続導体部3、5、32に対してz方向に後退しているので、寄生的磁界成分は、センサ素子10のセンサ構造体11上に配置される磁界中性配向面40aを実質的に垂直に通過する(図4参照)。脚部4が接続ライン3と接続ブリッジ5とに対してz方向に変位した配置により、寄生的磁界成分は磁界中性配向面40aを貫通するのみであるが、検出される電流測定に関わる磁界成分はセンサ素子10の磁界感応配向面を貫通するということが確実になる。
図11は、上から見た直線状の電気導体12を示すさらなる有利な例示的実施形態を表し、締結手段8は、センサ素子10と部品9との関連する部品と共に示され、シース14によって外部からの機械的影響に対して保護される。
図12は、締結手段8(ここでは不可視)がシース14によって保護される、さらなる有利な例示的実施形態を示し、シース14は直線状の電気導体12と共に1つのユニットを形成する。少なくとも1つのセンサ素子10及び存在し得る任意の部品9との接触は、図示されたプラグインコネクタ18のコンタクトによってなされ、プラグインコネクタは別の方法ではシース14に封入されている。
図13に示されるように、1つのセンサ素子10の代わりに複数のセンサ素子10がU字状導体素子2の領域に配置されることも可能であり、本発明では、センサ素子10は、センサ素子10に割り当てられた導体素子2に対して傾斜して配置される。この種の実施形態は図14にも示され、傾斜角度α15は図7に表される構成に従って選択される。締結手段8は、既定されるように傾斜角度15を調節するために設計され、所望の角度配向が設けられるように、導体12又は脚部4に締結される。
導体素子3、4、及び5に関しセンサ素子10を最適に配置することは、一方で単に経験若しくは経験的な試みに基づいて、又は、他方で特定の導体構造体12における静磁界若しくは過渡的な磁界分布の、領域の数値シミュレーションによって決定される。特定の電気導体構造体12の特定の電流の流れの磁界分布を測定可能である、数値シミュレーション方法、特に有限要素又は有限差分に基づく方法は、この目的に適している。例えば電流測定に寄生する導体部32内のみに電流を挿入することによって個別に考慮される寄生的な磁界成分を基にして、導体素子同士の相互の規定された高さ関係において、寄生的磁界補償において、又は、これらの組合せにおいて、変更した傾斜角度に関してセンサ素子の適切な方向を決定することが可能である。
Claims (15)
- 角度を有する、特にU字状の導体素子(2)において少なくとも1つの磁界感応センサ素子(10)を備える、磁界に基づく電流測定のための装置であって、
電流測定に関わる少なくとも1つの導体部(4、30)と、電流測定に寄生する少なくとも1つの導体部(5、32)とを含み、
前記センサ素子(10)は、磁界成分がセンサ値に大きな変化をもたらす少なくとも1つの感応方向(70)を有し、
前記センサ素子(10)は、前記電流測定に関わる導体部(4、30)の磁界が前記感応方向(70)に実質的に方向づけられ、前記電流測定に寄生する導体部(5、32)の磁界が前記感応方向(70)ではない方向、特に前記感応方向(70)に垂直に、実質的に方向づけられるように、前記電流測定に関わる導体部(4、30)の領域において、前記電流測定に寄生する導体部(5、32)に対して回転され、前記電流測定に寄生する導体部(5、32)に対して傾斜され、及び/又は、前記電流測定に寄生する導体部(5、32)に対して垂直に変位されるように特に配置される、装置。 - 少なくとも1つの前記センサ素子(10)は、前記センサ素子(10)に割り当てられた前記導体素子(2)へ傾斜して配置される、請求項1に記載の装置。
- 前記センサ素子(10)の前記感応方向(70)に配置され、前記U字状の導体素子(2)の2つの脚部(4)同士の間の接続ブリッジ(5)における電流によって発生される磁界の寄生的成分が、前記センサ素子(10)の位置で最小化されるように、前記傾斜の角度(15)が選択されるか、又は、前記センサ素子(10)の前記感応方向(70)に配置され、前記U字状の導体素子(2)の2つの前記脚部(4)同士の間の前記接続ブリッジ(5)における電流によって発生される磁界と、前記U字状の導体素子(2)への接続ライン(3)を通過する電流によって発生される磁界との重ね合わせによって生じた磁界の寄生的成分が、前記センサ素子(10)の位置で最小化されるように、前記傾斜の角度(15)が選択される、請求項2に記載の装置。
- 前記センサ素子(10)は、勾配センサ又は絶対磁界を測定するセンサであり、好ましくは、磁気抵抗センサである、請求項1〜3のうちの1項に記載の装置。
- 前記角度を有する、特にU字状の導体素子(2)は、導体の平坦な直線部(12)におけるスロット(13)によって形成され、特に、前記U字状の導体素子(2)の2つの脚部は互いに平行に配置される、請求項1〜4のうちの1項に記載の装置。
- 少なくとも1つの前記センサ素子(10)を受ける少なくとも1つの締結手段(8)が設けられ、前記締結手段(8)は、関連する前記U字状の導体素子(2)に対して傾斜した位置に固定される、請求項1〜5のうちの1項に記載の装置。
- 前記締結手段(8)は、前記導体の直線部(12)若しくは前記U字状の導体素子(2)内に、又は、前記導体の直線部(12)若しくは前記U字状の導体素子(2)上に係合される、請求項6に記載の装置。
- 前記締結手段(8)は、少なくとも1つの前記センサ素子(10)に電気的に接触する少なくとも1つの電導性トラック(17)を含む、請求項6に記載の装置。
- 前記締結手段(8)は、MID(成形回路部品)技術によって設計される、請求項6に記載の装置。
- 少なくとも1つの前記センサ素子(10)に割り当てられた電子部品(9)は、前記締結手段(8)上に配置される、請求項6に記載の装置。
- 少なくとも1つの前記センサ素子(10)を備える前記締結手段(8)の少なくとも周囲に保護シース(14)が設けられ、好ましくは、前記保護シース(14)は前記U字状の導体素子(2)の一部を封入する、請求項6に記載の装置。
- 前記センサ素子(10)と前記電流測定に寄生する導体部(5、32)との互いに関する3次元空間配置において、前記センサ素子(10)の位置における前記感応方向(70)が、前記電流測定に寄生する導体部(5、32)の電流分布によって発生される寄生的磁界の閉磁力線の接線に垂直に配置される、請求項1〜11のうちの1項に記載の装置。
- 前記導体素子(2)は、打ち抜きされ、湾曲された金属部品(50)であり、前記電流測定に寄生する導体部(5、32)にわたる電流密度分布の重心と、法線が前記感応方向(70)に垂直である磁界中性配向面(40)とが、前記センサ素子(10)の位置で実質的に垂直方向に同じレベルzに配置される、請求項12に記載の装置。
- 前記センサ素子(10)は、電流測定に関わる湾曲した導体部(4、30、52)上に配置され、前記電流測定に寄生する導体部(5、32)にわたる電流密度分布の重心と、法線が前記感応方向(70)に垂直である磁界中性配向面(40)とが、前記センサ素子(10)の位置で実質的に垂直方向に同じレベルzに配置される、請求項12に記載の装置。
- 前記電流測定に関わる導体部と前記電流測定に寄生する導体部(4、5、30、32、52)とは、PCB(プリント回路基板)装置(60)上又はPCB装置(60)内、特に、垂直に変位された層(56)上の多層PCB(64)内に配置される、請求項12〜14のうちの1項に記載の装置。
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