JP2015517839A - エクササイズ／トレーニングマシン関連出願に係るクロスレファレンス - Google Patents

Abstract

サーファーのためのトレーニングの提供に特に適し、且つ、一般的なエクササイズにも使用可能なエクササイズ／トレーニング装置（１０）は、使用時に使用者がその上で、膝立ち、座位、臥位、立位、または同様の姿勢を取ることができるプラットフォーム（１４）を備える。プラットフォーム（１４）は、支持台（１２）に取り付けられ、この支持台は支持台の上面を床面より上方において支持するための脚を備える。ロッド（１８）または同様の部材が上記支持台に取り付けられ、上記プラットフォームから離れる方向に延びる。プーリまたは同様の部材のような少なくとも１つの抵抗手段（２０）と、使用者によって把持されて抵抗に逆らって引かれ得るハンドル（１２０）とが上記ロッドに設けられている。上記プラットフォーム（１４）は、取付具（１６）によって上記支持台に取り付けられており、上記取付具（１６）は上記プラットフォームを、特に上記ロッドの軸に平行または同軸な軸周りに横方向に左右に傾斜させ得る。上記取付具（１６）は、長手方向の傾斜を可能としてもよいが、この傾斜は、概して、横方向の傾斜よりも限定される。上記プラットフォーム（１４）の不安定度の調節および制御を可能とすべく、上記取付具（１６）は好ましくは調節可能に構成されている。

Description

本発明は、エクササイズ／トレーニングマシンに関する。本発明は、特に、サーファーのトレーニングに使用可能であり、且つ、エクササイズ、コア筋力のトレーニングを含む筋力トレーニング、心血管系のためのフィットネス、平均運動（balance）などのその他の用途にも使用可能なエクササイズ／トレーニングマシンに関する。

適切に使用すれば健康増進が期待できる種々多様なエクササイズマシンが市販されている。これらのマシンには、ランニングマシン（treadmills）、エアロバイク（stationary cycles）、クロストレーナー、ローイングマシン（rowing machines）などがある。“Ｂｏｓｕ”のような装置や、エクササイズボールも、身体の均整やコア筋力の向上のために一般に使用されている。

例えばスイミング用トレーニングマシンのように、より具体的にウォータースポーツ用に構成されたマシンも多く提案されている。このようなマシンは、一般的にはサーファーのトレーニングには不向きである。このようなマシンは、また、適切に使用すれば運動効果はあがるものの、概してコア筋力や身体の均整を向上させることはない。通常、これらのマシンを使用して行える運動は非常に限られている。

サーフィンは、オーストラリアやその他で人気のスポーツである。しかしながら、上達するためには、サーファーは海と波の乗り方とを理解する必要がある。また、特定の筋肉が使われる。サーフィンのための身体づくりと維持を行い、よい波が来たときにその波を利用できるようにすることは、サーファーにとっての大きな課題の１つである。

これは、サーフィン初心者と練習者、ならびに、良好で易しいコンディションに依存して初心者にサーフィンを教えるスクールに特有の課題である。海は危険な状態になり得るので、多くのサーフィンインストラクターらは、サーフィンを教えることよりも、生徒の安全確保に多くの時間を割くこともある。

したがって、サーファーのためのトレーニングを適切に提供でき、サーフィン初心者を教えるために使用し得るエクササイズ／トレーニングマシンを提供することが有利である。また、使用者の健康増進や筋力増強、特に、パドリングのための筋力やコア筋力の強化のための一般的なエクササイズ装置としても使用でき、且つ、サーファー以外の人の健康増進にも寄与するマシンを提供することが有利である。

本明細書中のあらゆる文献、行為、材料、装置、商品などにかかる論考は、これらのいずれかまたはすべてが先行技術の基礎の一部をなすことを承認するものと見做されるべきではなく、また、本開示に関連する分野における本願の各請求項の優先日以前の常識であることを承認するものと見做されるべきではない。

本明細書中、「含む、備える（comprise）」という用語またはその活用形（comprises、comprisingなど）は、記載された要素、整数、工程、一群の要素、一群の整数、一群の工程を包含することを意味するが、その他のいかなる要素、整数、工程、一群の要素、一群の整数、一群の行程を排除することは意味しない。

本発明の第１の広い態様によれば、以下のエクササイズ／トレーニング装置が提供される。すなわち、使用時に使用者がその上で、膝立ち、座位、臥位、立位、または同様の姿勢を取ることができるプラットフォームと、上記プラットフォームが取り付けられる支持台であって、当該支持台の上面を床面より上方において支持するための脚を備える支持台と、上記支持台に取り付けられ、上記プラットフォームから離れる方向に延びるロッドまたは同様の部材と、上記ロッドに設けられた少なくとも１つの抵抗手段と、上記ロッドに設けられ使用者によって把持されて抵抗に逆らって引かれ得るハンドルまたは同様の部材とを備え、上記プラットフォームは、特に上記ロッドと平行または同軸な軸に対して、当該プラットフォームが横方向に傾斜するのを許容する取付具によって上記支持台に取り付けられている。

上記取付具は、長手方向の傾斜を可能としてもよい。但し、この傾斜は、概して、横方向の傾斜よりも限定される。

好ましくは、上記プラットフォームの不安定度の調節および制御を可能とすべく、上記取付具は調節可能に構成されている。

一実施形態においては、上記抵抗は、プーリまたは同様の部材とバネとにより付与される。

別の実施形態においては、上記抵抗は、伸縮可能なコードまたは緩衝ゴム索のような弾性材料により付与される。

プーリとバネとが使用される一実施形態においては、機械的作用を変化させる一連のプーリホイールが設けられていてもよく、これらによって、上記ハンドルの動きに対する抵抗を変化させてもよい。これによって、装置がスムーズに作動可能となり、使用者の腕の３次元運動のパターンに対処できる。

上記ロッドの長さが概して入れ子式に調節可能に構成されていることが好ましく、これにより、使用者に合わせて、上記プーリが上記プラットフォームに近付けられ、または、プラットフォームから離される。

上記プラットフォームは、概ねサーフボードの形状か、それに類似した形状であり得る。

上記プラットフォームが、概して支持台の脚を動かすことによって、床面から約４００〜６００ｍｍの高さの上げ位置と、下げ位置／折り畳み位置との間で可動／折り畳み可能であってもよい。

これを可能とするために、上記脚は支持台の上面に回動可能に取り付けられていてもよく、且つ、上記上げ位置においては、上記支持台の上面に対して約１００°の角度になるように、また、下げ位置においては、上記支持台の上面と概ね平行で且つ連続するように配置されていてもよい。

安定化部材が設けられていてもよく、この部材は下げ位置においては展開されてもよい。

上記装置は、上げ位置と下げ位置の両方においてエクササイズを行うために使用され得ることが有利である。上げ位置においては、例えばパドリングの練習に、下げ位置においては、例えばスクワットに使用され得る。折り畳んだ状態では、装置は保管または運搬され得る。

本発明は、取付具の不安定度を調節可能であるので、サーフボードのパドリングをシミュレーションするために使用できるエクササイズ装置を提供し得る点で有利である。本発明は、同時に、可変／不安定なプラットフォーム上での、全身に抵抗をかけてのトレーニングや心血管系のためのトレーニングを提供する点において、また、上記プラットフォームが、コア筋力の増強を提供する点で有利である。

使用者の腕に対する抵抗手段に加えて、上記プラットフォームにおける上記プーリおよびハンドルとは反対側の端部にまたは当該端部から離間して、レッグプレスが設けられてもよい。使用者が上記第１の抵抗手段と同様の抵抗手段に逆らって脚で動かす（例えば、押しやる）バーが備えられていてもよい。このバーは、固定されていてもよい。上記プラットフォームの平行（前後）移動および／または垂直軸周りの回転（スピン）を可能にする機構を設けてもよいことも想定される。このような動きが可能な場合は、一時的に動きを止めるための係止手段が備えられてもよい。

本発明の第２の態様によれば、以下のようなエクササイズ／トレーニング装置が提供される。すなわち、使用時に使用者がその上で、臥位または立位の姿勢を取ることができるプラットフォームと、上記プラットフォームが取り付けられた支持台であって、当該支持台の上面を床面より上方において支持するための脚を備える支持台とを備え、上記プラットフォームは、特に上記ロッドと平行または同軸な軸に対して、当該プラットフォームが傾斜するのを許容する取付具によって上記支持台に取り付けられ、上記プラットフォームの傾斜に要する力を制御するために、上記プラットフォームの支持台への上記取付具の不安定度を制御可能に調節する手段が、上記エクササイズ／トレーニング装置に備えられている。

上記不安定度は、概して、中央プレートの両側の２枚の外側プレートの間に配置された成形された弾性要素によって付与される。ボルト等によって上記の構成要素をまとめて締着することによって、上記アセンブリが全体に保持されてもよい。上記外側プレートは、プラットフォームに取り付けられていてもよい。上記弾性要素は、基部と突起部を備えるＵ字状の形状であってもよい。上記プラットフォームの取付具の不安定度は、上記アセンブリと特に上記弾性要素とを締着することによって、正確に制御され得る。強く締着すればするほど、取付具はより安定する。締着は、ねじ山付の簡易なナットとボルトによる機構によって、または、ラチェットを備える機構によってなされてもよい。

本発明の具体的な実施形態を以下に説明する。なお、以下の実施形態は、例としてのみ記載されるものである。

図１は、エクササイズ／トレーニング装置の一実施形態の側面図である。 図２は、図１に示す装置が折り畳み／下げ位置にある状態を示す側面図である。 図３は、図１に示す装置の等角図である。 図４は、図１に示す装置の端面図である。 図５は、図１に示す装置の側面図であり、装置上面のプラットフォーム／ボードが一方に傾いた状態を示す。 図６は、図１に示す装置が折り畳み／下げ位置にある状態を示す等角図である。 図７は、図１の線Ａ−Ａにおける断面を示す。 図８は、図１の線Ｂ−Ｂにおける断面を示す。 図９は、図５の線Ｃ−Ｃにおける断面を示す。 図１０は、図１に示す装置の後方端面図である。 図１１は、図１に示す装置の後方端面図であり、装置上面のプラットフォーム／ボードが一方に傾いた状態を示す。 図１２は、装置のプーリによる抵抗手段の上面図であって、カバーを取り除いて、一対のバネを露出された状態を示す。 図１３は、図１２の線Ｂ−Ｂにおける断面を示す。 図１４は、図１２の線Ａ−Ａにおける断面を示す。 図１５は、図１２に示すプーリによる抵抗手段の等角図である。 図１６は、図１５に示すプーリによる抵抗手段の一部分解図である。 図１７は、図１５に示すプーリによる抵抗手段の側面図である。 図１８は、プーリによる抵抗手段が異なる程度の抵抗を付与するようセットされた様子を示す。 図１９は、プーリによる抵抗手段が異なる程度の抵抗を付与するようセットされた様子を示す。 図２０は、プーリによる抵抗手段が異なる程度の抵抗を付与するようセットされた様子を示す。 図２１は、「緩衝ゴム索（shock cord）」を用いて抵抗を付与する代替方法を概略的に示す。 図２２は、「緩衝ゴム索」とハンドグリップを示す。 図２３は、図２１に示す機構の平面図である。 図２４は、図２１に示す機構の端面図である。 図２５は、図２２にＥで示された部分の詳細を示す。 図２６は、図２２にＦで示された部分の詳細を示す。 図２７は、図２６と同様の詳細図であって、反対側から見た様子を示す。 図２８は、図２１に示す機構の側面図である。 図２９は、図２８の線Ｂ−Ｂにおける断面を示す。 図３０は、図２８の線Ｃ−Ｃにおける断面を示す。 図３１は、不安定化アセンブリの変形例を備えるエクササイズ用トレーニング機の変形例である。 図３２は、図３１に示す変形例の支持台を示す。 図３３は、不安定化アセンブリの一部の部品の分解図である。 図３４は、不安定化アセンブリの一部の上面図である。 図３５は、図３４に示す不安定化アセンブリの一部の側面図である。 図３６は、図３４に示す不安定化アセンブリの一部の端面図である。 図３７は、不安定化アセンブリの一部を構成するゴム製ブッシングの平面図である。 図３８は、不安定化アセンブリの一部を構成するゴム製ブッシングの側面図である。 図３９は、不安定化アセンブリの一部を構成するゴム製ブッシングの断面を示す。

添付の図中、図１に、特にサーフィン用トレーニング機としての使用に適し、且つ、サーフィンのための身体づくりと維持に適したエクササイズ／トレーニング装置１０を示す。この装置は、支持台１２を備える。この支持台の上面には、サーフボード様の形状のプラットフォーム１４が、不安定性を付与する取付具１６を介して取り付けられている。この取付具については、追ってより詳細に説明する。ロッド１８は支持台の一方にまで延び、このロッドの一端にはプーリ機構２０が抵抗手段の一部として取り付けられている。この抵抗手段については、追ってより詳細に説明する。

支持台１２は、断面が概ね楕円形（図７に最もよく図示）の上部バー５０を備える。この上部バーの各端部にはブラケット５２，５４が設けられており、このブラケットには脚５６，５８が回動可能に取り付けられている。図示のように、各脚５６，５８は上記上部バーに対して約１００°の角度に配向されている。ストッパー６０，６２が、上記各脚の角度を保持して、支持台が折り畳まれるのを防ぐ目的で配置されている。後部脚５８は前部脚５６よりもわずかに短くなっており、上記サーフボード／プラットフォームが、使用時に後部に向かって下向きにスライドするようになっている。各脚の基部には、横部材６４が足として配置され、図１に示すように装置が上げ位置にあるときに、装置を安定させる。

一対のアーム６６および一対のアーム６８は、上記脚の約半分の長さで、各脚の頂部に回動可能に取り付けられている。特定の実施形態においては、これらのアームは設けられなくてもよい。

上記支持台は、図１に示す上げ位置での使用も可能であり、また、図２および図６に示すように下げて／折り畳んでの保管または使用も可能である。例えば下げた状態においては、スクワットのような立位でのエクササイズに使用可能である。図２および図６に示す状態では、支持台を安定させるために、アーム６６，６８は外側に向けて広げられる。

図１に示すように、ロッド１８は、上記支持台の上部バー５０に入れ子式に取り付けられている。上記プーリ機構２０は、上記ロッドの先端部に取り付けられている。図１２〜２０に、このプーリ機構をより詳細に示す。プーリ機構は、カバー１０５を備える２つの比較的大径のプーリ１０２，１０４を備える。これらの大径プーリはそれぞれ、シャフト１０６，１０８に固定されており、これらシャフトはそれぞれ、プーリホイール１１０，１１２，１１４を構成している。これらのプーリホイールは、その大きさが順に小さくなっている。上記２本のシャフトは接続されておらず、互いに独立して動く。コード１１６，１１８が上記大径プーリにそれぞれ固定され、大径プーリに数回巻き付けられたうえ、ハンドル／グリップ１２０にまで延びている。このハンドルを引くことで、大径プーリがその軸周りに回転し、この軸がそれぞれのシャフトおよびプーリホイール１１０，１１２，１１４を回転させる。

上記プーリ／コードの動きに対する抵抗は、２つのバネ１２２，１２４によって付与される。これらのバネはコードまたはワイヤによって上記プーリ１１０，１１２，１１４のいずれか１つに接続される。これらのバネは上記支持台のロッド１８および／または上部バー５０の内部に収容されている。図１８〜２０に最もよく示されるように、切替機構１３０が、上記コードを巻き掛けるため配置されている。上記大径プーリ１０２，１０４の回転を、より小さい上記プーリのうちの１つの回転に転換することに、機械的利点があることが理解されるであろう。異なるプーリ１１０，１１２，１１４によって、異なる程度の抵抗が付与される。ハンドル１２０が引かれることに対して、最小のプーリ１１４は最小の抵抗を付与し、最大のプーリ１１０は最大の抵抗を付与する。

１つの変形例（図示せず）においては、レッグプレスのような使用者の脚のための追加の抵抗手段を、プラットフォームにおけるプーリとハンドルとは反対側の端部または端部から離間して設けてもよい。上記第１の抵抗手段と同様の別の抵抗手段に逆らって、使用者が脚で動かす（例えば、押しやる）ことができるバーが備えられる。以下に記載する別の変形例では、プラットフォームが支持台上を前後に可動であるので、上記バーは固定されていてもよい。

上記アセンブリ１６を介して、プラットフォームが支持台に不安定に取り付けられる。アセンブリ１６は、図７〜９に最もよく示されている。中央には、第１の金属プレート２５０が配置されている。この中央のプレート２５０の両側のそれぞれには、弾性／ゴム要素２５２が２つ１組で配置されている。各弾性要素の断面は概ね溝型であり、平坦な基部２５４と当該基部の両端から延びる２つの丸みをおびた突起部２５６とを有する。この弾性要素は、上記プレートの両側に対向するように１対ずつ、上記突起部が上記プレートに対向し且つ接触するように配置されている。各弾性要素２５２の突起部間の間隙には、ワッシャプレート２５８が配置されている。さらに２枚の外側プレート２６０が、上記弾性要素２５２をその間にはさんでいる。このプレート２６０は屈曲して、区分２６２を画定している。この区分２６２は、プレート２６０に対して９０°屈曲しており、プレート２６０をプラットフォーム１４の下側に固定するためのものである。アセンブリは、上記３枚のプレートおよび対向する１対の弾性要素の中央を貫通するボルト２６４によって、まとめて保持されている。上記弾性要素が変形することにより、上記取付具に不安定性が付与される。変形に対する抵抗の程度は、上記外側プレート２６０を共に動かすことと、上記ボルト２６４を締めるためのレバー２６６を使って弾性要素を締着することとによって制御できる。図示しない別の実施形態では、ラチェット機構によって上記弾性要素を締着してもよい。

使用時には、特に図１０と図１１との比較によってわかるように、プラットフォームは左右に動き／揺れることが可能であり、不安定性を付与する。その一方、使用者の腕の動きに対する抵抗は上記プーリ機構によって付与され、これによって、トレーニングおよび／または一般的なエクササイズのための、サーフボード上でのパドリングのシミュレーションへの使用が可能になる。この装置は、プーリ機構を使わずに、不安定性だけを付与するためにも使用できる。この装置を使って、多くの異なるエクササイズを行うことができ、また、この装置はここに記載されるエクササイズのための使用にのみ限定されるものではないことが理解されるであろう。

図２１〜３０には、本発明の変形例を示す。この変形例では、上記のプーリ機構とバネとが、伸縮コード２００（緩衝ゴム索（shock cord）として知られることもある）に置き換えられて、ハンドル／グリップ１２０の動きに対する抵抗を付与している。この実施形態においては、伸長に対する抵抗の程度が異なる４本（２本１組のものが２組）の緩衝ゴム索２１０，２１２，２１４，２１６が設けられている。各緩衝ゴム索は、一端が管１８におけるハンドル１２０に最も近い端部の近傍で固定され、管１８と管５０の内部に延び、配列されたプーリ２１８に到達して折り返している。さらに、各緩衝ゴム索は、上記管におけるハンドル側の端部にまで延びて、管の両側部における別の配列されたプーリホイール２３０，２３２に巻き掛けられて、次いで、２つのハンドル１２０のそれぞれに接続されている。４本の緩衝ゴム索のそれぞれの端部は、ハンドル１２０に取り付けるためのクリップ２２０を備える。各ハンドルは、２本の緩衝ゴム索のいずれか１本または両方に接続できる。緩衝ゴム索は伸長に対する異なる抵抗を付与するので、３段階の程度の抵抗が付与される。

図３１〜３９は、上記トレーニング機３１０の変形例を示し、この変形例は上記不安定化アセンブリの変形例３１６を備える。このアセンブリは、調節可能な中央取付具３１６と、この中央取付具の両側に支持台３１２の長さに沿って離間された２つの支持用弾性円錐部材３３２とを備える。図３２に最もよく示されるように、２枚の縦プレート３２２が支持台の上面の両側に溶接されている。それぞれの縦板は、開口３２４を画定している。

図３３〜３６には、プラットフォーム１０に取り付けられる不安定化アセンブリの部分を示す。特に、長方形プレート３２６が配置され、半円状の比較的鉛直なプレート３２８が上記長方形プレートから垂下している。２本の軌道３３０がプレート３２６の両端から延びている。このアセンブリは、ビス３３１を使って、プラットフォーム１０の下面に取り付けられる。丸められた先端を有する２つの柔軟な弾性円錐部材３３２が、上記軌道に設けられる。これらの円錐部材は、取付具の安定性と可能な間隔の程度を調節するために、可動に構成されている。１つの変形例（図示せず）によれば、上記円錐部材は、先端を上に向けた状態で支持台に取り付けることも可能である。この場合、プラットフォームは支持台の上面よりも表面積が大きく、上記円錐部材とプラットフォームとの接触が失われにくいので有利である。上記円錐部材は軌道に固定されてもよく、また、可動に取り付けられてもよい。

円形の基部３５４と丸みのある端部／頂部を有し、且つ、立ち上がり形状の周縁部３５６とを備えるゴム製ブッシング３５２が、１枚のプレート３２２と垂下するプレート３２８との間に設けられる。このゴム製ブッシングは、上記プレートを互いに引き寄せるためのハンドル３６０とシャフト３６１とを使って締着される。ゴム製ブッシングが締着されればされるほど、ゴムがプレート３２２にさらに接触して、安定性がさらに付与される。

その他の変形例も可能である。例えば、プラットフォームを前後に移動可能なように基部に取り付けてもよいことが想定される。これを実現する方法はいくつかある。例えば、アセンブリ１６の底部と支持台との間に設けられた１または複数の溝およびローラーを使用することによって実現可能である。ローラーは、アセンブリ１６の側部に取り付け可能であり、上記１または複数の溝に沿って転がる。また、別の変形例においては、アセンブリをターンテーブルを介して支持台に取り付け、プラットフォームを３６０°回転可能にすることも想定される。必要に応じて、回転／前後移動を可能するためまたは防止するために、係止手段を設けてもよい。

本開示の広く概括的な範囲から逸脱することなく、上述の実施形態に多くの変形や改訂を行い得ることが、当業者には理解されるであろう。したがって、ここに記載の実施形態は、あらゆる点において例示的なものであって、制限的なものではない。

本出願は、２０１２年４月２４日に出願されたオーストラリア国仮特許出願番号２０１２９０１６１２号に基づく優先権を主張し、この仮出願の内容を参照として取り込むものである。

本発明は、エクササイズ／トレーニングマシンに関する。本発明は、特に、サーファーのトレーニングに使用可能であり、且つ、エクササイズ、コア筋力のトレーニングを含む筋力トレーニング、心血管系のためのフィットネス、平均運動（balance）などのその他
の用途にも使用可能なエクササイズ／トレーニングマシンに関する。

適切に使用すれば健康増進が期待できる種々多様なエクササイズマシンが市販されている。これらのマシンには、ランニングマシン（treadmills）、エアロバイク（stationary
cycles）、クロストレーナー、ローイングマシン（rowing machines）などがある。“Ｂｏｓｕ”のような装置や、エクササイズボールも、身体の均整やコア筋力の向上のために一般に使用されている。

例えばスイミング用トレーニングマシンのように、より具体的にウォータースポーツ用に構成されたマシンも多く提案されている。このようなマシンは、一般的にはサーファーのトレーニングには不向きである。このようなマシンは、また、適切に使用すれば運動効果はあがるものの、概してコア筋力や身体の均整を向上させることはない。通常、これらのマシンを使用して行える運動は非常に限られている。

サーフィンは、オーストラリアやその他で人気のスポーツである。しかしながら、上達するためには、サーファーは海と波の乗り方とを理解する必要がある。また、特定の筋肉が使われる。サーフィンのための身体づくりと維持を行い、よい波が来たときにその波を利用できるようにすることは、サーファーにとっての大きな課題の１つである。

これは、サーフィン初心者と練習者、ならびに、良好で易しいコンディションに依存して初心者にサーフィンを教えるスクールに特有の課題である。海は危険な状態になり得るので、多くのサーフィンインストラクターらは、サーフィンを教えることよりも、生徒の安全確保に多くの時間を割くこともある。

したがって、サーファーのためのトレーニングを適切に提供でき、サーフィン初心者を教えるために使用し得るエクササイズ／トレーニングマシンを提供することが有利である。また、使用者の健康増進や筋力増強、特に、パドリングのための筋力やコア筋力の強化のための一般的なエクササイズ装置としても使用でき、且つ、サーファー以外の人の健康増進にも寄与するマシンを提供することが有利である。

本明細書中のあらゆる文献、行為、材料、装置、商品などにかかる論考は、これらのいずれかまたはすべてが先行技術の基礎の一部をなすことを承認するものと見做されるべきではなく、また、本開示に関連する分野における本願の各請求項の優先日以前の常識であることを承認するものと見做されるべきではない。

本明細書中、「含む、備える（comprise）」という用語またはその活用形（comprises
、comprisingなど）は、記載された要素、整数、工程、一群の要素、一群の整数、一群の工程を包含することを意味するが、その他のいかなる要素、整数、工程、一群の要素、一群の整数、一群の行程を排除することは意味しない。

本発明の第１の広い態様によれば、以下のエクササイズ／トレーニング装置が提供される。すなわち、使用時に使用者がその上で、膝立ち、座位、臥位、立位、または同様の姿勢を取ることができるプラットフォームと、上記プラットフォームが取り付けられる支持台であって、当該支持台の上面を床面より上方において支持するための脚を備える支持台と、上記支持台に取り付けられ、上記プラットフォームから離れる方向に延びるロッドまたは同様の部材と、上記ロッドに設けられた少なくとも１つの抵抗手段と、上記ロッドに設けられ使用者によって把持されて抵抗に逆らって引かれ得るハンドルまたは同様の部材とを備え、上記プラットフォームは、特に上記ロッドと平行または同軸な軸に対して、当該プラットフォームが横方向に傾斜するのを許容する取付具によって上記支持台に取り付けられている。

上記取付具は、長手方向の傾斜を可能としてもよい。但し、この傾斜は、概して、横方向の傾斜よりも限定される。

好ましくは、上記プラットフォームの不安定度の調節および制御を可能とすべく、上記取付具は調節可能に構成されている。

一実施形態においては、上記抵抗は、プーリまたは同様の部材とバネとにより付与される。

別の実施形態においては、上記抵抗は、伸縮可能なコードまたは緩衝ゴム索のような弾性材料により付与される。

プーリとバネとが使用される一実施形態においては、機械的作用を変化させる一連のプーリホイールが設けられていてもよく、これらによって、上記ハンドルの動きに対する抵抗を変化させてもよい。これによって、装置がスムーズに作動可能となり、使用者の腕の３次元運動のパターンに対処できる。

上記ロッドの長さが概して入れ子式に調節可能に構成されていることが好ましく、これにより、使用者に合わせて、上記プーリが上記プラットフォームに近付けられ、または、プラットフォームから離される。

上記プラットフォームは、概ねサーフボードの形状か、それに類似した形状であり得る。

上記プラットフォームが、概して支持台の脚を動かすことによって、床面から約４００〜６００ｍｍの高さの上げ位置と、下げ位置／折り畳み位置との間で可動／折り畳み可能であってもよい。

これを可能とするために、上記脚は支持台の上面に回動可能に取り付けられていてもよく、且つ、上記上げ位置においては、上記支持台の上面に対して約１００°の角度になるように、また、下げ位置においては、上記支持台の上面と概ね平行で且つ連続するように配置されていてもよい。

安定化部材が設けられていてもよく、この部材は下げ位置においては展開されてもよい。

上記装置は、上げ位置と下げ位置の両方においてエクササイズを行うために使用され得ることが有利である。上げ位置においては、例えばパドリングの練習に、下げ位置においては、例えばスクワットに使用され得る。折り畳んだ状態では、装置は保管または運搬され得る。

本発明は、取付具の不安定度を調節可能であるので、サーフボードのパドリングをシミュレーションするために使用できるエクササイズ装置を提供し得る点で有利である。本発明は、同時に、可変／不安定なプラットフォーム上での、全身に抵抗をかけてのトレーニングや心血管系のためのトレーニングを提供する点において、また、上記プラットフォームが、コア筋力の増強を提供する点で有利である。

使用者の腕に対する抵抗手段に加えて、上記プラットフォームにおける上記プーリおよびハンドルとは反対側の端部にまたは当該端部から離間して、レッグプレスが設けられてもよい。使用者が上記第１の抵抗手段と同様の抵抗手段に逆らって脚で動かす（例えば、押しやる）バーが備えられていてもよい。このバーは、固定されていてもよい。上記プラットフォームの平行（前後）移動および／または垂直軸周りの回転（スピン）を可能にする機構を設けてもよいことも想定される。このような動きが可能な場合は、一時的に動きを止めるための係止手段が備えられてもよい。

本発明の第２の態様によれば、以下のようなエクササイズ／トレーニング装置が提供される。すなわち、使用時に使用者がその上で、臥位または立位の姿勢を取ることができるプラットフォームと、上記プラットフォームが取り付けられた支持台であって、当該支持台の上面を床面より上方において支持するための脚を備える支持台とを備え、上記プラットフォームは、特に上記ロッドと平行または同軸な軸に対して、当該プラットフォームが傾斜するのを許容する取付具によって上記支持台に取り付けられ、上記プラットフォームの傾斜に要する力を制御するために、上記プラットフォームの支持台への上記取付具の不安定度を制御可能に調節する手段が、上記エクササイズ／トレーニング装置に備えられている。

上記不安定度は、概して、中央プレートの両側の２枚の外側プレートの間に配置された成形された弾性要素によって付与される。ボルト等によって上記の構成要素をまとめて締着することによって、上記アセンブリが全体に保持されてもよい。上記外側プレートは、プラットフォームに取り付けられていてもよい。上記弾性要素は、基部と突起部を備えるＵ字状の形状であってもよい。上記プラットフォームの取付具の不安定度は、上記アセンブリと特に上記弾性要素とを締着することによって、正確に制御され得る。強く締着すればするほど、取付具はより安定する。締着は、ねじ山付の簡易なナットとボルトによる機構によって、または、ラチェットを備える機構によってなされてもよい。

本発明の具体的な実施形態を以下に説明する。なお、以下の実施形態は、例としてのみ記載されるものである。

図１は、エクササイズ／トレーニング装置の一実施形態の側面図である。 図２は、図１に示す装置が折り畳み／下げ位置にある状態を示す側面図である。 図３は、図１に示す装置の等角図である。 図４は、図１に示す装置の端面図である。 図５は、図１に示す装置の側面図であり、装置上面のプラットフォーム／ボードが一方に傾いた状態を示す。 図６は、図１に示す装置が折り畳み／下げ位置にある状態を示す等角図である。 図７は、図１の線Ａ−Ａにおける断面を示す。 図８は、図１の線Ｂ−Ｂにおける断面を示す。 図９は、図５の線Ｃ−Ｃにおける断面を示す。 図１０は、図１に示す装置の後方端面図である。 図１１は、図１に示す装置の後方端面図であり、装置上面のプラットフォーム／ボードが一方に傾いた状態を示す。 図１２は、装置のプーリによる抵抗手段の上面図であって、カバーを取り除いて、一対のバネを露出された状態を示す。 図１３は、図１２の線Ｂ−Ｂにおける断面を示す。 図１４は、図１２の線Ａ−Ａにおける断面を示す。 図１５は、図１２に示すプーリによる抵抗手段の等角図である。 図１６は、図１５に示すプーリによる抵抗手段の一部分解図である。 図１７は、図１５に示すプーリによる抵抗手段の側面図である。 図１８は、プーリによる抵抗手段が異なる程度の抵抗を付与するようセットされた様子を示す。 図１９は、プーリによる抵抗手段が異なる程度の抵抗を付与するようセットされた様子を示す。 図２０は、プーリによる抵抗手段が異なる程度の抵抗を付与するようセットされた様子を示す。 図２１は、「緩衝ゴム索（shock cord）」を用いて抵抗を付与する代替方法を概略的に示す。 図２２は、「緩衝ゴム索」とハンドグリップを示す。 図２３は、図２１に示す機構の平面図である。 図２４は、図２１に示す機構の端面図である。 図２５は、図２２にＥで示された部分の詳細を示す。 図２６は、図２２にＦで示された部分の詳細を示す。 図２７は、図２６と同様の詳細図であって、反対側から見た様子を示す。 図２８は、図２１に示す機構の側面図である。 図２９は、図２８の線Ｂ−Ｂにおける断面を示す。 図３０は、図２８の線Ｃ−Ｃにおける断面を示す。 図３１は、不安定化アセンブリの変形例を備えるエクササイズ用トレーニング機の変形例である。 図３２は、図３１に示す変形例の支持台を示す。 図３３は、不安定化アセンブリの一部の部品の分解図である。 図３４は、不安定化アセンブリの一部の上面図である。 図３５は、図３４に示す不安定化アセンブリの一部の側面図である。 図３６は、図３４に示す不安定化アセンブリの一部の端面図である。 図３７は、不安定化アセンブリの一部を構成するゴム製ブッシングの平面図である。 図３８は、不安定化アセンブリの一部を構成するゴム製ブッシングの側面図である。 図３９は、不安定化アセンブリの一部を構成するゴム製ブッシングの断面を示す。

添付の図中、図１に、特にサーフィン用トレーニング機としての使用に適し、且つ、サーフィンのための身体づくりと維持に適したエクササイズ／トレーニング装置１０を示す。この装置は、支持台１２を備える。この支持台の上面には、サーフボード様の形状のプラットフォーム１４が、不安定性を付与する取付具１６を介して取り付けられている。この取付具については、追ってより詳細に説明する。ロッド１８は支持台の一方にまで延び、このロッドの一端にはプーリ機構２０が抵抗手段の一部として取り付けられている。この抵抗手段については、追ってより詳細に説明する。

支持台１２は、断面が概ね楕円形（図７に最もよく図示）の上部バー５０を備える。この上部バーの各端部にはブラケット５２，５４が設けられており、このブラケットには脚５６，５８が回動可能に取り付けられている。図示のように、各脚５６，５８は上記上部バーに対して約１００°の角度に配向されている。ストッパー６０，６２が、上記各脚の角度を保持して、支持台が折り畳まれるのを防ぐ目的で配置されている。後部脚５８は前部脚５６よりもわずかに短くなっており、上記サーフボード／プラットフォームが、使用時に後部に向かって下向きにスライドするようになっている。各脚の基部には、横部材６４が足として配置され、図１に示すように装置が上げ位置にあるときに、装置を安定させる。

一対のアーム６６および一対のアーム６８は、上記脚の約半分の長さで、各脚の頂部に回動可能に取り付けられている。特定の実施形態においては、これらのアームは設けられなくてもよい。

上記支持台は、図１に示す上げ位置での使用も可能であり、また、図２および図６に示すように下げて／折り畳んでの保管または使用も可能である。例えば下げた状態においては、スクワットのような立位でのエクササイズに使用可能である。図２および図６に示す状態では、支持台を安定させるために、アーム６６，６８は外側に向けて広げられる。

図１に示すように、ロッド１８は、上記支持台の上部バー５０に入れ子式に取り付けられている。上記プーリ機構２０は、上記ロッドの先端部に取り付けられている。図１２〜２０に、このプーリ機構をより詳細に示す。プーリ機構は、カバー１０５を備える２つの比較的大径のプーリ１０２，１０４を備える。これらの大径プーリはそれぞれ、シャフト１０６，１０８に固定されており、これらシャフトはそれぞれ、プーリホイール１１０，１１２，１１４を構成している。これらのプーリホイールは、その大きさが順に小さくなっている。上記２本のシャフトは接続されておらず、互いに独立して動く。コード１１６，１１８が上記大径プーリにそれぞれ固定され、大径プーリに数回巻き付けられたうえ、ハンドル／グリップ１２０にまで延びている。このハンドルを引くことで、大径プーリがその軸周りに回転し、この軸がそれぞれのシャフトおよびプーリホイール１１０，１１２，１１４を回転させる。

上記プーリ／コードの動きに対する抵抗は、２つのバネ１２２，１２４によって付与される。これらのバネはコードまたはワイヤによって上記プーリ１１０，１１２，１１４のいずれか１つに接続される。これらのバネは上記支持台のロッド１８および／または上部バー５０の内部に収容されている。図１８〜２０に最もよく示されるように、切替機構１３０が、上記コードを巻き掛けるため配置されている。上記大径プーリ１０２，１０４の回転を、より小さい上記プーリのうちの１つの回転に転換することに、機械的利点があることが理解されるであろう。異なるプーリ１１０，１１２，１１４によって、異なる程度の抵抗が付与される。ハンドル１２０が引かれることに対して、最小のプーリ１１４は最小の抵抗を付与し、最大のプーリ１１０は最大の抵抗を付与する。

１つの変形例（図示せず）においては、レッグプレスのような使用者の脚のための追加の抵抗手段を、プラットフォームにおけるプーリとハンドルとは反対側の端部または端部から離間して設けてもよい。上記第１の抵抗手段と同様の別の抵抗手段に逆らって、使用者が脚で動かす（例えば、押しやる）ことができるバーが備えられる。以下に記載する別の変形例では、プラットフォームが支持台上を前後に可動であるので、上記バーは固定されていてもよい。

上記アセンブリ１６を介して、プラットフォームが支持台に不安定に取り付けられる。アセンブリ１６は、図７〜９に最もよく示されている。中央には、第１の金属プレート２５０が配置されている。この中央のプレート２５０の両側のそれぞれには、弾性／ゴム要素２５２が２つ１組で配置されている。各弾性要素の断面は概ね溝型であり、平坦な基部２５４と当該基部の両端から延びる２つの丸みをおびた突起部２５６とを有する。この弾性要素は、上記プレートの両側に対向するように１対ずつ、上記突起部が上記プレートに対向し且つ接触するように配置されている。各弾性要素２５２の突起部間の間隙には、ワッシャプレート２５８が配置されている。さらに２枚の外側プレート２６０が、上記弾性要素２５２をその間にはさんでいる。このプレート２６０は屈曲して、区分２６２を画定している。この区分２６２は、プレート２６０に対して９０°屈曲しており、プレート２６０をプラットフォーム１４の下側に固定するためのものである。アセンブリは、上記３枚のプレートおよび対向する１対の弾性要素の中央を貫通するボルト２６４によって、まとめて保持されている。上記弾性要素が変形することにより、上記取付具に不安定性が付与される。変形に対する抵抗の程度は、上記外側プレート２６０を共に動かすことと、上記ボルト２６４を締めるためのレバー２６６を使って弾性要素を締着することとによって制御できる。図示しない別の実施形態では、ラチェット機構によって上記弾性要素を締着してもよい。

使用時には、特に図１０と図１１との比較によってわかるように、プラットフォームは左右に動き／揺れることが可能であり、不安定性を付与する。その一方、使用者の腕の動きに対する抵抗は上記プーリ機構によって付与され、これによって、トレーニングおよび／または一般的なエクササイズのための、サーフボード上でのパドリングのシミュレーションへの使用が可能になる。この装置は、プーリ機構を使わずに、不安定性だけを付与するためにも使用できる。この装置を使って、多くの異なるエクササイズを行うことができ、また、この装置はここに記載されるエクササイズのための使用にのみ限定されるものではないことが理解されるであろう。

図２１〜３０には、本発明の変形例を示す。この変形例では、上記のプーリ機構とバネとが、伸縮コード２００（緩衝ゴム索（shock cord）として知られることもある）に置き換えられて、ハンドル／グリップ１２０の動きに対する抵抗を付与している。この実施形態においては、伸長に対する抵抗の程度が異なる４本（２本１組のものが２組）の緩衝ゴム索２１０，２１２，２１４，２１６が設けられている。各緩衝ゴム索は、一端が管１８におけるハンドル１２０に最も近い端部の近傍で固定され、管１８と管５０の内部に延び、配列されたプーリ２１８に到達して折り返している。さらに、各緩衝ゴム索は、上記管におけるハンドル側の端部にまで延びて、管の両側部における別の配列されたプーリホイール２３０，２３２に巻き掛けられて、次いで、２つのハンドル１２０のそれぞれに接続されている。４本の緩衝ゴム索のそれぞれの端部は、ハンドル１２０に取り付けるためのクリップ２２０を備える。各ハンドルは、２本の緩衝ゴム索のいずれか１本または両方に接続できる。緩衝ゴム索は伸長に対する異なる抵抗を付与するので、３段階の程度の抵抗が付与される。

図３１〜３９は、上記トレーニング機３１０の変形例を示し、この変形例は上記不安定化アセンブリの変形例３１６を備える。このアセンブリは、調節可能な中央取付具３１６と、この中央取付具の両側に支持台３１２の長さに沿って離間された２つの支持用弾性円錐部材３３２とを備える。図３２に最もよく示されるように、２枚の縦プレート３２２が支持台の上面の両側に溶接されている。それぞれの縦板は、開口３２４を画定している。

図３３〜３６には、プラットフォーム１０に取り付けられる不安定化アセンブリの部分を示す。特に、長方形プレート３２６が配置され、半円状の比較的鉛直なプレート３２８が上記長方形プレートから垂下している。２本の軌道３３０がプレート３２６の両端から延びている。このアセンブリは、ビス３３１を使って、プラットフォーム１０の下面に取り付けられる。丸められた先端を有する２つの柔軟な弾性円錐部材３３２が、上記軌道に設けられる。これらの円錐部材は、取付具の安定性と可能な間隔の程度を調節するために、可動に構成されている。１つの変形例（図示せず）によれば、上記円錐部材は、先端を上に向けた状態で支持台に取り付けることも可能である。この場合、プラットフォームは支持台の上面よりも表面積が大きく、上記円錐部材とプラットフォームとの接触が失われにくいので有利である。上記円錐部材は軌道に固定されてもよく、また、可動に取り付けられてもよい。

円形の基部３５４と丸みのある端部／頂部を有し、且つ、立ち上がり形状の周縁部３５６とを備えるゴム製ブッシング３５２が、１枚のプレート３２２と垂下するプレート３２８との間に設けられる。このゴム製ブッシングは、上記プレートを互いに引き寄せるためのハンドル３６０とシャフト３６１とを使って締着される。ゴム製ブッシングが締着されればされるほど、ゴムがプレート３２２にさらに接触して、安定性がさらに付与される。

その他の変形例も可能である。例えば、プラットフォームを前後に移動可能なように基部に取り付けてもよいことが想定される。これを実現する方法はいくつかある。例えば、アセンブリ１６の底部と支持台との間に設けられた１または複数の溝およびローラーを使用することによって実現可能である。ローラーは、アセンブリ１６の側部に取り付け可能であり、上記１または複数の溝に沿って転がる。また、別の変形例においては、アセンブリをターンテーブルを介して支持台に取り付け、プラットフォームを３６０°回転可能にすることも想定される。必要に応じて、回転／前後移動を可能するためまたは防止するために、係止手段を設けてもよい。

本開示の広く概括的な範囲から逸脱することなく、上述の実施形態に多くの変形や改訂を行い得ることが、当業者には理解されるであろう。したがって、ここに記載の実施形態は、あらゆる点において例示的なものであって、制限的なものではない。

Claims (23)

1. エクササイズ／トレーニング装置であって、
   使用時に使用者がその上で、膝立ち、座位、臥位、立位、または同様の姿勢を取ることができるプラットフォームと、
   上記プラットフォームが取り付けられる支持台であって、当該支持台の上面を床面より上方において支持するための脚を備える支持台と、
   上記支持台に取り付けられ、上記プラットフォームから離れる方向に延びるロッドまたは同様の部材と、
   上記ロッドに設けられた少なくとも１つの抵抗手段と、上記ロッドに設けられ使用者によって把持されて抵抗に逆らって引かれ得るハンドルまたは同様の部材と
   を備え、
   上記プラットフォームは、特に上記ロッドと平行または同軸な軸に対して、当該プラットフォームが横方向に傾斜するのを許容する取付具によって上記支持台に取り付けられているエクササイズ／トレーニング装置。
2. 上記プラットフォームの不安定度の調節および制御を可能とすべく、上記取付具は調節可能に構成されている請求項１に記載のエクササイズ／トレーニング装置。
3. 上記不安定度は、少なくとも１つの弾性要素によって付与される請求項２に記載のエクササイズ／トレーニング装置。
4. 上記弾性要素は、アセンブリの中の少なくとも２枚のプレートの間に配置され、
   上記少なくとも２枚のプレートの一方は上記プラットフォームに接合され、他方は支持台に接合され、
   ボルトまたは同様の部材によって上記の構成要素をまとめて締着することにより、上記アセンブリが一体的に構成されている請求項３に記載のエクササイズ／トレーニング装置。
5. 上記支持台に接合された１枚の中央プレートと、上記プラットフォームに固定された２枚の外側プレートと、からなる３枚のプレートが配置され、
   上記弾性要素が、上記外側プレートと中央プレートとの間に配置されている請求項４に記載のエクササイズ／トレーニング装置。
6. 少なくとも１つの上記弾性要素が、基部と当該基部から突出する丸みのある突起部とによって構成されるＵ字状断面を有している請求項４から６のいずれか一項に記載のエクササイズ／トレーニング装置。
7. 上記プラットフォームの取付具の不安定度の制御は、上記アセンブリ、特に上記弾性要素を、より強く締着し、当該弾性要素を上記中央プレートにさらに接触させることにより、より安定した状態にする請求項６に記載のエクササイズ／トレーニング装置。
8. 上記取付具は、長手方向への傾斜も可能な請求項１から７のいずれか一項に記載のエクササイズ／トレーニング装置。
9. 上記抵抗は、プーリとバネとによって付与される請求項１から８のいずれか一項に記載のエクササイズ／トレーニング装置。
10. 機械的作用を変化させる一連のプーリホイールが設けられ、これらによって、上記ハンドルの動きに対する抵抗を変化させる請求項９に記載のエクササイズ／トレーニング装置。
11. 上記抵抗が、伸縮可能なコードまたは緩衝ゴム索のような弾性材料によって付与される請求項１から８のいずれか一項に記載のエクササイズ／トレーニング装置。
12. 使用者に合わせて、上記ハンドルが、上記プラットフォームに近付くか、当該プラットフォームから離れるように、上記ロッドの長さが概して入れ子式に調節可能に構成されている請求項１から１１のいずれか一項に記載のエクササイズ／トレーニング装置。
13. 上記プラットフォームが、サーフボードの形状か、それに類似した形状をしている請求項１から１２のいずれか一項に記載のエクササイズ／トレーニング装置。
14. 上記プラットフォームは、可動または調節可能な脚に支持され、
    上記プラットフォームが、床面から概ね４００〜６００ｍｍの高さの上げ位置と、当該上げ位置に対する下げ位置／折り畳み位置との間で、可動／折り畳み可能になっている請求項１から１３のいずれか一項に記載のエクササイズ／トレーニング装置。
15. 上記脚は上記支持台の上面に回動可能に取り付けられ、且つ、上記上げ位置においては、上記支持台の上面に対して約１１０〜９０°、好ましくは１００°の角度になるように、また、上記下げ位置においては、上記支持台の上面と概ね平行でかつ連続するように配置されている請求項１４に記載のエクササイズ／トレーニング装置。
16. 上記プラットフォームにおける上記ハンドルとは反対側の端部または当該端部から離間した位置に設けられたレッグプレスと、
    使用者が抵抗手段に逆らって脚で動かせるバーまたはバー状の部材と、
    をさらに備える請求項１から１５のいずれか一項に記載のエクササイズ／トレーニング装置。
17. 上記プラットフォームが、上記支持台に対して、前後等、平行移動可能に、上記支持台に取り付けられている請求項１から１６のいずれか一項に記載のエクササイズ／トレーニング装置。
18. 上記プラットフォームが、垂直軸周りに回転可能に、上記支持台に取り付けられている請求項１から１７のいずれか一項に記載のエクササイズ／トレーニング装置。
19. エクササイズ／トレーニング装置であって、
    使用時に使用者がその上で、臥位または立位の姿勢を取ることができるプラットフォームと、
    上記プラットフォームが取り付けられた支持台であって、当該支持台の上面を床面より上方において支持するための脚を備える支持台と
    を備え、
    上記プラットフォームは、特に上記ロッドと平行または同軸な軸に対して、当該プラットフォームが傾斜するのを許容する取付具によって上記支持台に取り付けられ、
    上記プラットフォームの傾斜に要する力を制御するために、上記プラットフォームの支持台への上記取付具の不安定度を制御可能に調節する手段が備えられているエクササイズ／トレーニング装置。
20. 上記不安定度は、２枚のプレートの間に配置された少なくとも１つの成形された弾性要素を備えるアセンブリによって付与され、上記２枚のプレートのうち一方は上記支持台に固定され、他方は上記プラットフォームに固定されており、上記の構成要素をまとめて締着することによって上記アセンブリが全体に保持される請求項１９に記載のエクササイズ／トレーニング装置。
21. 少なくとも１つの上記弾性要素が、Ｕ字状断面を有している請求項２０に記載のエクササイズ／トレーニング装置。
22. 上記プラットフォームの取付具の不安定度の制御は、上記アセンブリ、特に上記弾性要素を、より強く締着し、当該弾性要素を上記中央プレートにさらに接触させることにより、より安定した状態にする請求項２０または２１に記載のエクササイズ／トレーニング装置。
23. 上記締着は、ねじ山のある簡易なナットとボルトによる機構によって、または、ラチェットを含む機構によってなされる請求項２０、２１、または２２に記載のエクササイズ／トレーニング装置。

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