JP2015512685A5 - - Google Patents

Description

ある実施形態において、最内コア層は、概して、添加剤、充填剤およびメルトフロー調節剤とともに、１つまたは２つの高度に中和されたポリマー組成物を含む。ある実施形態において、最内コア層は、Ｅ．Ｉ．ＤｕＰｏｎｔ ｄｅ Ｎｅｍｏｕｒｓ ａｎｄ Ｃｏｍｐａｎｙによって製造される、ＨＰＦ２０００およびＨＰＦ ＡＤ１０３５などのＨＰＦ樹脂を含む。ある実施形態において、最内コア層は、１００重量％のＨＰＦ ＡＤ１０３５を含む。ある実施形態において、最内コア層は、８０重量％のＨＰＦ ＡＤ１０３５、ならびに２０重量％の添加剤、充填剤およびメルトフロー調節剤を含む。ある実施形態において、最内コア層は、７０重量％のＨＰＦ ＡＤ１０３５、および３０重量％のＨＰＦ２０００を含む。ある実施形態において、最内コア層は、６０重量％のＨＰＦ ＡＤ１０３５、２０重量％のＨＰＦ２０００、ならびに２０重量％の添加剤、充填剤およびメルトフロー調節剤を含む。ある実施形態において、ＨＰＦ ＡＤ１０３５、ＨＰＦ２０００、ならびに添加剤、充填剤およびメルトフロー調節剤の相対的割合は、組成物の０重量％〜１００重量％の範囲のＨＰＦ２０００、組成物の０重量％〜１００重量％の範囲のＨＰＦ ＡＤ１０３５、および／または組成物の０重量％〜約２５重量％の範囲の添加剤、充填剤およびメルトフロー調節剤の重量百分率となるように変化し得る。

図３に示される第３の外側コア３２０、および図４に示される第４の外側コア４３０などの外側コア層が設けられる場合、図３に示される第３の内側コア３３０、および図４に示される第４の内側コア４４０などの内側コア層を概ね取り囲み、包み込む。外側コア層は、ある実施形態において、少なくとも４．８ｍｍの厚さを有する。内側コア層が、添加剤、充填剤およびメルトフロー調節剤とともに単一の高度に中和されたポリマーで作製され、２０ｍｍ〜２８ｍｍの範囲の直径を有する実施形態において、外側コア層の厚さが、約４．８ｍｍ未満である場合、ゴルフボールの感触が、硬過ぎることがあり、多過ぎるスピンを生じさせることがあると本発明者らによって考えられている。外側コア層の厚さが、５．０ｍｍ〜８ｍｍの範囲であるとき、有益な性能および美的特性が最大になると本発明者らによって考えられている。ある実施形態において、コアの直径は（内側コア層および外側コア層を合わせて）、約３４ｍｍ〜約４０ｍｍの範囲である。内側コア層が、２８ｍｍ超から４０ｍｍ未満の範囲の直径を有し、高度に中和されたポリマー組成物で作製される実施形態において、外側コア層の厚さは、３４ｍｍ〜４０ｍｍの全体コア直径を維持するように選択され得る。本明細書に記載される実施形態のいずれかにおいて、外側コア層の厚さは、標準的なゴルフボールをもたらすように選択され、その場合、ゴルフボールの全直径は、１．６８インチ（約４２．６７ｍｍ）である。

ボールの残り、比較例１、比較例２、比較例３、比較例４、比較例５、比較例６、比較例７、および比較例８は、示される構造に変化を加えた類似の構成のボールであるが、２４．５ｍｍ以下の最内コアのサイズ（寸法）を有する。図５のボールの全てが、高度に中和されたポリマーで形成されるポリマーコアを有する。具体的には、図５のゴルフボールの全てが、ＨＰＦ化合物、特に、ＨＰＦ２０００およびＨＰＦ ＡＤ１０３５を含む。図５のゴルフボールの大部分は、ＨＰＦ２０００とＨＰＦ ＡＤ１０３５とのブレンドを含む一方、ボールのうちの２つである、実施例１および実施例２は、ＨＰＦ２０００を含まない。実施例１および実施例２は両方とも、ＨＰＦ ＡＤ１０３５、添加剤、充填剤およびメルトフロー調節剤のみを有する。

Claims (12)

1. ゴルフボールの中心に位置する内側コア層と、
   前記内側コア層の半径方向外側に配置され、前記内側コア層を実質的に取り囲むカバー層と、
   を備えるゴルフボールであって、
   前記内側コア層は、高度に中和されたポリマーを含み、
   前記内側コア層は、２８ｍｍ〜４０ｍｍの内側コア直径を有し、
   前記内側コア層は、約６５〜約７５のＪＩＳ Ｃ硬度を有することを特徴とするゴルフボール。
2. 第１の中間層をさらに含み、この中間層は、前記内側コア層の半径方向外側に配置され、前記内側コア層を実質的に取り囲む、請求項１に記載のゴルフボール。
3. 前記第１の中間層は、ゴム組成物またはアイオノマーを含む、請求項２に記載のゴルフボール。
4. 第２の中間層をさらに含み、この第２の中間層は、前記第１の中間層の半径方向外側に配置され、前記第１の中間層を実質的に取り囲む、請求項３に記載のゴルフボール。
5. 前記第２の中間層は、アイオノマーを含む、請求項４に記載のゴルフボール。
6. 前記アイオノマーは、高酸アイオノマーである、請求項５に記載のゴルフボール。
7. 第２の中間層の厚さは、約１．２ｍｍである、請求項６に記載のゴルフボール。
8. 前記内側コアの直径は、約２８．１ｍｍである、請求項１に記載のゴルフボール。
9. 前記内側コア層は本質的に、高度に中和されたポリマー、ならびに０重量％〜２５重量％の添加剤、充填剤およびメルトフロー調節剤の配合物からなることを特徴とする請求項１に記載のゴルフボール。
10. 前記内側コア層のＪＩＳ Ｃ硬度が約６６であることを特徴とする請求項１または請求項９に記載のゴルフボール。
11. 前記添加剤、充填剤およびメルトフロー調節剤の重量百分率が、２０％以下であることを特徴とする請求項９または請求項１０に記載のゴルフボール。
12. ボール圧縮値が、約２．６５〜約２．７２であることを特徴とする請求項１、請求項９または請求項１０に記載のゴルフボール。